(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022082128
(43)【公開日】2022-06-01
(54)【発明の名称】布類群整列装置とその布類群配置装置を有するリネンシステム
(51)【国際特許分類】
D06C 15/00 20060101AFI20220525BHJP
D06H 3/00 20060101ALI20220525BHJP
B65G 47/29 20060101ALI20220525BHJP
B65B 63/04 20060101ALI20220525BHJP
【FI】
D06C15/00
D06H3/00
B65G47/29 L
B65B63/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020193498
(22)【出願日】2020-11-20
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】597090907
【氏名又は名称】東都フォルダー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002011
【氏名又は名称】特許業務法人井澤国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100072039
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 洵
(74)【代理人】
【識別番号】100123722
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 幹
(74)【代理人】
【識別番号】100157738
【弁理士】
【氏名又は名称】茂木 康彦
(72)【発明者】
【氏名】前嶋 祐介
【テーマコード(参考)】
3B154
3E056
3F081
【Fターム(参考)】
3B154AB19
3B154AB31
3B154BA35
3B154BA53
3B154BB02
3B154BB47
3B154BB76
3B154BB77
3B154BC16
3B154BC47
3B154CA03
3B154CA08
3B154CA40
3B154DA18
3B154DA24
3E056AA19
3E056BA13
3E056CA15
3E056DA03
3E056EA05
3E056FF07
3E056FH20
3E056GA04
3F081AA29
3F081BC04
3F081CC08
3F081CE14
3F081DA02
3F081DA10
3F081EA09
3F081EA10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ランダムに搬送された布類群を、次工程で要求される基準位置に配置するために所定の位置に整列させる、布類群整列装置と、その布類群整列装置を有するリネンシステムを提供する。
【解決手段】次工程で要求される基準位置に一辺101を有する布類群100を整列させるために、布類群100を搬送する搬送部20と、搬送部20において搬送された布類群100の一辺101を押圧する押圧部30と、布類群100を基準位置に配置するために所定の位置Kに配置するとともに、押圧部30で押圧された布類群100を、受け止める受け部40と、を有し、押圧部30は、搬送された布類群100を押圧し、受け部40は、その布類群100を受け止めることで、その布類群100は所定の位置Kに整列する、布類群整列装置である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次工程で要求される基準位置に一辺を有する布類群を整列させるために、前記布類群を搬送する搬送部と、
前記搬送部において搬送された布類群の前記一辺を押圧する押圧部と、
前記布類群を前記基準位置に配置するために所定の位置に配置するとともに、前記押圧部で押圧された布類群を、受け止める受け部と、を有し、
前記押圧部は、前記搬送された前記布類群を押圧し、前記受け部は、その布類群を受け止めることで、その布類群は前記所定の位置に整列する布類群整列装置。
【請求項2】
前記押圧部を駆動する駆動部をさらに有する請求項1記載の布類群整列装置。
【請求項3】
前記布類群の搬送を検知する第1センサーと、を有し、
前記第1センサーが前記布類群を検知し、さらにその検知する範囲からその布類群が外れると、前記搬送部の搬送を停止し、その布類群を前記押圧部が押圧する請求項1または2記載の布類群整列装置。
【請求項4】
前記押圧部が押圧した布類群を検知する第2センサーと、をさらに有し、
前記第2センサーは、前記受け部がその布類群を受け止める押圧力を検知すると、前記押圧部は元の位置に復帰する請求項1から3のいずれかに記載の布類群整列装置。
【請求項5】
前記一辺を有するように折りたたんだ布類を複数積み重ねるための積み重ね装置と、
前記積み重ね装置によって排出された布類群を搬送する第1コンベア部と、
前記第1コンベア部によって搬送された布類群を整列させる請求項1から4のいずれかに記載の布類群整列装置と、を有するリネンシステム。
【請求項6】
請求項5記載のリネンシステムは、さらに前記布類群を結束する結束機と、を有し、
前記受け部の所定の位置は、前記布類群を搬送すればその布類群を前記結束機で結束する際の基準となる位置に配置するリネンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折りたたんだ複数の布類を積み上げて搬送するときにその布類の位置を規定する布類群整列装置とその布類群整列装置を有するリネンシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
顧客であるホテルや病院等で使用されたいわゆるリネンサプライ業で扱うリネン製品には、例えば、シーツやベッドカバー、大小のタオルその他各種の布類がある。リネンサプライ業の業者はこれらの布類を顧客先から回収し、洗濯、アイロン掛けの上、折り畳む工程を経て顧客先に配達する作業を繰り返す。すなわち、布類は洗濯されたのちに投入機により工程に投入され、アイロナーによりアイロンがけを行った後に所定の大きさに折りたたまれ、それらを複数積み上げたうえで、結束機により所定枚数ごとに紐をかけられて上述の顧客に納品する。
【0003】
すなわち、顧客の要望として、洗濯、乾燥させてタオルバスタオルなどの布類を、2つ折り、3つ折り、フレンチ折、四つ折り等の所定形状に折りたたみ、その折りたたんだ布類を複数積み上げて、1つのまとまりの布類群とし、その布類群ごとに結束して納品するということが行われている。その布類群とは、五枚、10枚、といった顧客に要望に応じ任意の枚数とすることができる。
【0004】
一方で、このようなリネンシステムであるリネン設備として、特開2019-000345号が開示されている。この公報における段落0011において、「本発明の第1実施形態に係るリネン設備Aの構成を説明する。
図1に示すように、リネン設備Aは布類Fを処理する複数の布類処理装置10、20、30、40で構成されている。複数の布類処理装置10、20、30、40が、直列に接続されることで処理ラインが構成されている。布類Fは処理ラインを搬送されながら、各種の布類処理装置10、20、30、40により各種の処理が施される。」が示されている。
【0005】
このような処理ラインは、シーツ類に関するものであるが、タオルなどの比較的軽量な布類にも適用可能である。このような布類は顧客の要望に応じて、所定形状に折りたたんだ布類を複数積み上げた布類群を次工程で一つの束にして納品する場合がある。
【0006】
しかしながら、それらの装置を設置する場所において、処理ライン上に搬送される布類群が傾いて搬送されたり、またその姿勢が、所定の位置からずれるなどランダムに搬送される場合がある。このように、布類群がランダムに搬送されると、次工程での処理の自動化が図れなくなる。すなわち、次工程での処理が結束機で紐掛けする場合において、結束機で結束する際に基準となる位置に配置する必要がある。この場合そのまま搬送すれば、次工程での処理ができる位置、すなわち所定の位置に配置することができればいわゆるFA化に資することになる。
【0007】
例えば、布類群を、次工程で自動的に梱包する場合に、その梱包機に搬送される際の布類群の姿勢を、あらかじめ基準となる基準位置に整列させる必要がある。また、その布類群を、次工程で自動的に結束する場合に、その結束機に搬送される際の布類群の姿勢を、あらかじめ基準となる基準位置に整列させる必要がある。このように布類群を次工程に搬送する際に、その次工程での処理の自動化を可能にするために基準となる位置にその布類群を整列させる必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、処理の迅速化を図るべくランダムに搬送された布類群を、そのまま搬送すれば次工程で要求される基準位置に配置するために所定の位置に整列させる布類群整列装置と、その布類群を整列させる布類群整列装置を有するリネンシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は研究開発の結果前記の課題を解決するために、第1観点の布類群整列装置は、次工程で要求される基準位置に一辺を有する布類群を整列させるために、前記布類群を搬送する搬送部と、搬送部において搬送された布類群の一辺を押圧する押圧部と、布類群を基準位置に配置するために所定の位置に配置するとともに、押圧部で押圧された布類群を、受け止める受け部と、を有し、押圧部は、搬送された布類群を押圧し、前記受け部は、その布類群を受け止めることで、その布類群は所定の位置に整列するというものである。
【0011】
また、第2観点の布類群整列装置は、第1観点において押圧部を駆動する駆動部をさらに有するというものである。
【0012】
また、第3観点の布類群整列装置は、第1観点または第2観点において、布類群の搬送を検知する第1センサーと、を有し、第1センサーが前記布類群を検知し、さらにその検知する範囲からその布類群が外れると、搬送部の搬送を停止し、その布類群を押圧部が押圧するというものである。
【0013】
また、第4観点の布類群整列装置は、第1観点から第3観点において、押圧部が押圧した布類群を検知する第2センサーと、をさらに有し、第2センサーは、受け部がその布類群を受け止める押圧力を検知すると、押圧部は元の位置に復帰するというものである。
【0014】
また、第5観点のリネンシステムは、一辺を有するように折りたたんだ布類を複数積み重ねるための積み重ね装置と、積み重ね装置によって排出された布類群を搬送する第1コンベア部と、第1コンベア部によって搬送された布類群を整列させる第1観点から第4観点の布類群整列装置と、を有するリネンシステム。
【0015】
第6観点のリネンシステムは、第5観点のリネンシステムにおいて、さらに布類群を結束する結束機と、を有し、受け部の所定の位置は、布類群を搬送すればその布類群を結束機で結束する際の基準となる位置に配置するというものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、処理の迅速化を図るべくランダムに搬送された布類群を、そのまま搬送すれば次工程で要求される基準位置に配置するために所定の位置に整列させる布類群整列装置と、その布類群を整列させる布類群整列装置を有するリネンシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】Aは布類群整列装置を有するリネンシステムの平面図である。Bは、布類群を整列させた状態を示す布類群整列装置の平面図である。
【
図2】布類群整列装置を有するリネンシステムの側面図である。
【
図6】布類群整列装置の動作する状況を示した平面状態図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図示の実施形態を参照して。本実施例の布類群整列装置10について説明する。本実施例の布類群整列装置10は、後述するように積み重ね装置200によって排出されたその一辺101を有するように折りたたんだ布類を複数積み重ねた布類群100を次工程に搬送する際にその次工程での処理をするためにあらかじめ所定の位置Kに配置することにより布類群100を整列させ、次工程での処理の自動化を図るというものである。
【0019】
例えば、次工程が布類群をひも掛けする結束機400である場合は、その結束機400において結束する際に基準となる基準位置に搬送する必要がある。その場合に、あらかじめ所定の位置Kに配置した布類群100をそのままの状態で搬送すれば結束する際に基準となる上述の基準位置に配置することができる。したがって前工程として布類群100をその所定の位置Kに整列させる必要がある。
【0020】
また、同様に次工程が布類群100を包装する場合は、布類群100を包装する際に基準となる基準位置に搬送する必要がある。その場合に、あらかじめ所定の位置に配置した布類群100をそのままの状態で搬送すれば包装する際に基準となる上述の基準位置に配置することができる。したがって前工程として布類群100をその所定の位置Kに整列させる必要がある。さらに布類群100に、送付先等の情報を格納したシールを張り付ける際においても基準となる場合があり、そのような場合においても活用することができる。
【0021】
また、本実施例の布類群整列装置10はリネンシステム500を構成するものである。リネンシステム500は、一辺101を有するように折りたたんだ布類を複数積み重ねるための積み重ね装置200と、その積み重ね装置200によって排出されたその一辺101を有するように折りたたんだ布類を複数積み重ねた布類群100を搬送するコンベアからなる第1コンベア部210と、その第1コンベア部210によって搬送された布類を整列させる布類群整列装置10と、を有するものである。また、本実施例のリネンシステム500は、次工程として結束機400とを有する場合がある。もっとも結束機400に替えて次工程として図示しない包装装置を有する場合がある。また、図示しないが、布類群100に、顧客名、あるいは種別、数量などの情報を格納したシール貼り付ける貼り付け装置に適用することもできる。
【0022】
このように所定の位置Kとは、次工程が結束機400で結束する際には、そのままその布類群100を搬送すれば結束機400で結束する際に基準となる位置に配置されるという位置であり、布類群100を、この所定の位置Kに沿うように配置することで、次工程である結束機400による紐掛けが可能となるものである。なお、ランダムに搬送される布類群100とは、所定の位置Kから離れて搬送されるものをいい、
図1Aに示すように、搬送方向に対して斜めに搬送される場合も含むものである。
【0023】
積み重ね装置200によって排出された布類群100は、進行方向Fに対してランダムに搬送される場合がある。このような布類群100は、第1コンベア部210によっても、例えば、斜めに搬送される姿勢を修正することができない。本実施例の布類群整列装置10は、そのような布類群100を、所定の位置Kに沿うように姿勢を整列させるものである。
【0024】
すなわち、所定形状に折りたたまれた布類を複数積み重ねた布類群100は、一辺101と他辺102を有する。他辺102の方向に搬送された布類群100は、その搬送される姿勢が乱れ、ランダムに搬送される場合がある。本実施例の布類群整列装置10は、そのような布類群100を一辺101方向から押圧することでその姿勢を他辺102の方向に移動させるとともに、布類群100を、所定の位置Kに沿うように整列させるためのものである。いうなれば、布類群100の一辺101と対向する対向辺103を、所定の位置Kに沿うように整列させるためのものである。このように布類群100を所定の位置Kに整列させることで、次工程が結束機400で紐掛けする場合にその紐掛けを自動化することができる場合がある。なお、
図1、2において、リネンシステム500のF方向に布類群100がランダムに搬送される様子をコマ送りのように記載している。
【0025】
なお、布類群100とは、1枚の布類を所定形状に折りたたんだ後にその布類を複数積み重ねたものをいい、顧客の要望によって、例えば、三つ折、四つ折り、フレンチ折などの所定形状に折りたたんだ布類を10枚積み上げた状態を布類群100とする場合がある。もっとも、この枚数に限られない。
【0026】
布類群整列装置10は、1辺101と他辺102と、1辺101と対向する対向辺103と、を有する布類群100を搬送する搬送部20と、その搬送部20で搬送された布類群100を押圧する押圧部30と、所定の位置Kに配置するとともにその押圧部30で押圧された布類群100を受け止める受け部40とを有する。
【0027】
また、布類群整列装置10は布類群100を押圧する押圧部30を受け部40に対して押圧するために駆動する駆動部50を有する。また布類群100を検知する第1センサー部60および第2センサー70をさらに有する。またそれらを配置する本体部80を有する。本体部80は、布類群整列装置10の外郭をなすものであり、上述の各部が配置されている。
【0028】
搬送部20は、次工程で要求される位置に一辺を有する布類群を整列させるために、その布類群100を搬送するものである。また、搬送部20は、布類群100を進行方向Fへ搬送するものでありコンベアが好ましい。搬送部20がコンベアの場合は、第1ローラー21とその進行方向Fに配置される第2ローラー22と、第1ローラー21と第2ローラー22にかけまわされるベルト23を有する場合がある。ベルト23は、搬送部20の幅と同様の幅を有することが好ましい。
【0029】
押圧部30は、薄板状のプレートが好ましく、そのプレートを屹立させた状態で、プレートの面である押圧面31を、受け部40の方向に移動させることで、そのプレートの押圧面31が布類群100における他辺102を押圧するものである。
【0030】
押圧部30は駆動部50によって駆動するものであり、駆動部50は、本体部80に取り付けられている。駆動部50は、駆動する電動アクチュエーター51と、一対の直動ガイド52とを有する。また、駆動部50は、搬送部20をまたぐように配置され、電動アクチュエーター51は、搬送部20の幅方向、すなわち、F方向に直交する方向に渡すように配置されている。
【0031】
また、一対の直動ガイド52に取り付け部53が取り付けられており、その取り付け部53は、押圧部30と接続されている。なお、一対の直動ガイド52は、搬送部20において幅方向、すなわちF方向に直交する方向に移動する押圧部30のその移動がぶれないように規制するものである。
【0032】
受け部40は、布類群100を上述の基準位置に配置するために所定の位置Kに配置する。また、受け部40は薄板状のプレートが好ましく、そのプレートを屹立させた状態で搬送部20の
図3の奥行き方向に配置されている。すなわち、例えば搬送部20を搬送方向に流れる川に見立てたときにその川の対岸に受け部40が配置され、押圧部30はその川の手前側に配置され、その押圧部30はその川の対岸方向に上述の駆動部50によって駆動するというものである。なおプレートの面である受け部面41で布類群100の一辺102と対向する辺103を受け止めるというものである。したがって、搬送部20を挟んで、押圧面31と受け部面41が対向するように配置されている(
図4参照)。
【0033】
なお、所定の位置Kとは、布類群100を所定の位置Kに配置したままに状態で次工程である結束機400に搬送することによりその布類群100を結束する際に基準となる位置に配置されるという位置である。
【0034】
すなわち、結束機400で布類群100を結束するときに、その結束する基準となる位置に布類群100を載置することでその布類群100を紐掛けすることができる位置であり、結束機400によってその基準となる位置が決定されている。本実施例において次工程が結束機400の場合の所定の位置Kは、結束機400が布類群100を結束する結束位置401を通り、搬送方向Fと平行な位置である。このように、受け部40は、その所定の結束位置401に並ぶように配置することが好ましい。
【0035】
このように布類群100が受け部40に沿って搬送されると、その布類群100の対向辺103が、所定の位置Kに沿って搬送され、結束位置401に沿ってその布類群100が配置されることで、次工程である結束機400による結束の自動化が可能となるのである。また、次工程が図示しない梱包装置の場合も同様である。もっとも次工程が結束機による結束または梱包に限定されるものではなく、例えば、次工程が上述のシール貼り付け装置に適用できることは言うまでもない。
【0036】
上述の布類群整列装置10の動作について説明する。所定形状に折りたたまれた布類を複数積み重ねる布類積み重ね装置200によって布類群100が排出される。その布類群100は、第1コンベア201によって、他辺102の方向を先頭に搬送される。その時に、その布類群100は、搬送方向に対してランダムに搬送される場合がある(
図1、2参照)。
【0037】
搬送方向に対してランダムに搬送される布類群100、例えば、他辺102の方向を先頭に斜めに搬送された布類群100は、搬送部20の後方に配置された第1センサー60がその布類群100を検知する。このときは、まだ搬送部20は、布類群100の搬送を続ける。その間、第1センサー60がその布類群100を検知し続ける。その後布類群100が搬送部20によって搬送され、布類群100が第1センサー60の検知するエリアを通過すると搬送部20の搬送が停止する。
【0038】
搬送部20の搬送が停止すると、駆動部50における電動アクチュエーター51が駆動し、直動ガイド52に沿って移動することで、搬送部20に手前側に配置された押圧部30が、移動する。このとき、搬送部20上に配置されている布類群100が移動した押圧部30と、受け部40と、によって挟まれる。このとき、布類群100が若干撓むように、押圧部30が布類群100を押し付けることができる。このように、布類群100が若干撓むように、押圧部30が布類群100を押し付けることで、複数の布類を積み上げた布類群100の一辺101と対向辺103をならすことで、布類群100の側面が均されることで、布類群101の搬送における引っ掛かりを防止するとともに次工程に搬送する場合にその布類群100が倒れたりすることを防止することができる。
【0039】
このように押圧部30が布類群100を押し付けることで所定の位置Kに配置された受け部40がその布類群100を受け止める。また、押圧部30が布類群100を押し付け、受け部40がその布類群100を受け止める押圧力を第2センサー70が検知すると、押圧部30は元の位置に復帰する。
【0040】
このとき、布類群100は、押圧部30と、受け部40によって挟まれていたので、搬送部20上において、ランダム、例えば、斜めに搬送された布類群100は、他辺102を先頭に、また、対向辺1031は、布類群100における対向辺103は、受け部40に接することにより布類群100は、所定の位置Kに整列する。
【0041】
その後、上記の通り押圧部30は、元の位置に戻り、再び搬送部20によって所定の位置Kに沿うように配置され整列した布類群100はそのままの姿勢で次工程である結束機400に搬送される。
【0042】
このように、本実施例の布類群整列装置10は、ランダムに、例えば、斜めに搬送された布類群100の他辺102を先頭に、また、布類群100の対向辺103は、所定の位置Kに沿うように配置され整列させることができる。また、一辺101は搬送方向に平行になる。
【0043】
このように整列させた布類群100を次工程である結束機400で結束する。これにより、従来は、ランダムに搬送された布類群100を取り出して、図示しない作業者がその所定の位置Kに沿うように配置して結束機で紐掛けしていたものが、上記の通り本実施例の布類群整列装置10は、リネンシステム500においていわゆる工場自動化に資するものとなる。また上述の通り、次工程が梱包機で梱包する場合もあるいは、上述の通りのシールを張り付ける貼り付け装置の場合も同様である。なお上述の次工程は例示であって、布類群100を所定の位置に整列させる必要がある次工程の装置について適用できることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0044】
10 布類群整列装置
20 搬送部
21 第1ローラー
22 第2ローラー
23 ベルト
30 押圧部
31 押圧面
40 受け部
41 受け部面
50 駆動部
51 電動アクチュエーター
52 直動ガイド
60 第1センサー
70 第2センサー
80 本体部
100 布類群
101 一辺
102 他辺
200 積み重ね装置
201 第1コンベア部
400 結束機
500 リネンシステム
K 所定の位置