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  • 特開-浴槽洗浄装置 図1
  • 特開-浴槽洗浄装置 図2
  • 特開-浴槽洗浄装置 図3
  • 特開-浴槽洗浄装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022082148
(43)【公開日】2022-06-01
(54)【発明の名称】浴槽洗浄装置
(51)【国際特許分類】
   A47K 3/00 20060101AFI20220525BHJP
【FI】
A47K3/00 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020193538
(22)【出願日】2020-11-20
(71)【出願人】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】100089004
【弁理士】
【氏名又は名称】岡村 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】中塚 悠介
(72)【発明者】
【氏名】藤原 克博
(72)【発明者】
【氏名】小幡 恭士
(57)【要約】      (修正有)
【課題】湯水貯留部に湯水を補給する際にポンプのエア噛みを防止可能にした浴槽洗浄装置を提供する。
【解決手段】浴槽洗浄装置10は、浴槽1に設置された洗浄ノズル5に湯水を供給する湯水通路23の途中に設けられて湯水を貯留可能な湯水貯留部22と、湯水通路23のうち湯水貯留部22よりも上流側部位に介装された注湯電磁弁25a,25bと、湯水貯留部22の水位を検知する水位検知手段22aと、湯水貯留部22の湯水を洗浄ノズル5に送給するポンプ28と、洗浄動作を制御する制御手段21とを備えており、制御手段21は、洗浄動作時に湯水に洗剤を混合した洗浄液の噴射と待機を複数回繰り返し行ない、洗浄液の噴射後の待機時に湯水貯留部22の高水位を検知するまで湯水貯留部22への湯水の供給を行うように、注湯電磁弁25a,25bとポンプ28を制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽に設置された洗浄ノズルに湯水を供給する湯水通路の途中に設けられて湯水を貯留可能な湯水貯留部と、前記湯水通路のうち湯水貯留部よりも上流側部位に介装された注湯電磁弁と、前記湯水貯留部の水位を検知する水位検知手段と、前記湯水貯留部の湯水を洗浄ノズルに送給するポンプと、洗浄動作を制御する制御手段とを備えた浴槽洗浄装置において、
前記制御手段は、洗浄動作時に湯水に洗剤を混合した洗浄液の噴射と待機を複数回繰り返し行ない、洗浄液の噴射後の待機時に湯水貯留部の高水位を検知するまで湯水貯留部への湯水の供給を行うように、前記注湯電磁弁と前記ポンプを制御することを特徴とする浴槽洗浄装置。
【請求項2】
前記制御手段は、一回の洗浄液の噴射量が所定量よりも多い場合には、洗浄液の噴射中であっても湯水貯留部の高水位が検知されなくなったときに湯水貯留部への湯水の供給を開始することを特徴とする請求項1に記載のる浴槽洗浄装置。
【請求項3】
前記制御手段は、待機時に湯水貯留部の低水位を検知した場合に湯水貯留部への湯水の供給を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載の浴槽洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽洗浄装置を含む浴槽洗浄装置に関し、特に湯水貯留部に湯水を補給する際にポンプへのエア噛みを防止可能にした浴槽洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、浴槽の底部に洗浄ノズルを設け、浴槽の付近に給湯装置からの湯水を貯留する貯留タンク、バルブ類(開閉弁や定流量弁)、洗浄用ポンプ、逆止弁、流量センサ等を有する
洗浄ユニットと、吐出される湯水に洗剤を供給する洗剤供給系等を設け、湯水に洗剤を加えた洗浄液を洗浄ノズルから浴槽の内面に噴射して浴槽の内面を自動的に洗浄する浴槽洗浄装置が実用化されている。
【0003】
特許文献1の浴槽洗浄装置は、洗浄用の湯水を貯留する湯水タンクと、その水位を検知する水位検知手段とを有し、高水位のとき湯水を湯水タンクに補給しながらポンプを駆動して洗浄を行い、低水位になると高水位になるまで湯水タンクに湯水を補給することが開示されている。
【0004】
特許文献2の浴槽洗浄装置は、洗浄用の湯水を貯留する湯水タンクと、オーバーフロー口より下の通常水位を検知する通常水位検知手段と、オーバーフロー口より上の満水水位を検知する満水水位検知手段とを有し、ポンプ運転停止中は通常水位まで湯水を補給し、ポンプ運転中は満水水位まで湯水を補給することが開示されている。
【0005】
特許文献3の浴槽洗浄装置には、湯水タンクの底部まで水位が低下する前に、湯水タンクに湯水を補給することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-58224号公報
【特許文献2】特開2019-118671号公報
【特許文献3】特開2020-69385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
浴槽洗浄装置の湯水貯留部(湯水タンク)としては狭いスペースに設置する関係上、比較的小型のタンクが採用されているため、次のような問題がある。
特許文献1,2の浴槽洗浄装置においては、湯水貯留部から洗浄ノズルに湯水を供給して洗浄しながら湯水貯留部に湯水を補給するため、湯水貯留部内の液面が上下に変動し、ポンプにエアを吸入するエア噛みが発生する虞がある。そのエア噛みが発生した場合には、洗浄を中断しなければならない上、エア抜きのため洗剤を導入するベンチュリ部から洗浄ノズルまでに溜まった洗浄液が無駄になる。
【0008】
本発明の目的は、湯水貯留部に湯水を補給する際にポンプのエア噛みを防止可能にした浴槽洗浄装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の浴槽洗浄装置は、 浴槽に設置された洗浄ノズルに湯水を供給する湯水通路の途中に設けられて湯水を貯留可能な湯水貯留部と、前記湯水通路のうち湯水貯留部よりも上流側部位に介装された注湯電磁弁と、前記湯水貯留部の水位を検知する水位検知手段と、前記湯水貯留部の湯水を洗浄ノズルに送給するポンプと、洗浄動作を制御する制御手段とを備えた浴槽洗浄装置において、前記制御手段は、洗浄動作時に湯水に洗剤を混合した洗浄液の噴射と待機を複数回繰り返し行ない、洗浄液の噴射後の待機時に湯水貯留部の高水位を検知するまで湯水貯留部への湯水の供給を行うように、前記注湯電磁弁と前記ポンプを制御することを特徴としている。
【0010】
上記の構成によれば、洗浄液の噴射後の待機時に湯水貯留部の高水位を検知するまで湯水貯留部への湯水の供給を行うため、湯水貯留部への湯水の供給により湯水貯留部内の液面が上下に変動する状態でポンプを駆動することがないため、ポンプのエア噛みが発生しない。そのため、ポンプのエア噛みに伴う、洗浄の中断や洗浄液を無駄にするのを確実に防止することができる。
【0011】
請求項2の浴槽洗浄装置は、請求項1の発明において、前記制御手段は、一回の洗浄液の噴射量が所定量よりも多い場合には、洗浄液の噴射中であっても湯水貯留部の高水位が検知されなくなったときに湯水貯留部への湯水の供給を開始することを特徴としている。
【0012】
上記の構成によれば、一回の洗浄液の噴射量が所定量よりも多い場合には、噴射の終了までに水位が低下し、ポンプにエア噛みが発生する虞がある。そのため、洗浄液の噴射中であっても湯水貯留部の高水位が検知されなくなったときに湯水貯留部への湯水の供給を開始する。この場合、湯水貯留部の水位が大きく低下しない状態で湯水貯留部への湯水の供給を行うことになるから、ポンプのエア噛みを抑制することができる。
【0013】
請求項3の浴槽洗浄装置は、請求項1又は2の発明において、前記制御手段は、待機時に湯水貯留部の低水位を検知した場合に湯水貯留部への湯水の供給を開始することを特徴としている。
【0014】
上記の構成によれば、待機状態に移行したとき、通常は湯水貯留部の水位が低水位になっているため、湯水貯留部への湯水の供給を開始することになる。何らかの異常が発生して待機状態になっても湯水貯留部の水位が低水位にならないことが起こり得るため、待機時に湯水貯留部の低水位を検知した場合に湯水貯留部への湯水の供給を開始することで、フェールセーフを図り、湯水貯留部からのオーバーフロー等を防ぐことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、上記のような種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る浴槽洗浄装置を含む浴槽洗浄システムの構成図である。
図2】貯留タンクの拡大断面図である。
図3】浴槽洗浄を行う際の洗浄・待機動作、ポンプの動作、注湯電磁弁の動作を示すタイムチャートである。
図4】待機時と洗浄液噴射時における高水位・低水位スイッチと弁類とポンプの状態を説明する図表である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づいて説明する。
最初に、浴槽洗浄装置10とその周辺機器を含む浴槽洗浄システムの全体構成について説明する。
【0018】
図1に示すように、浴槽1には、浴槽1の湯張りや追焚きのための給湯装置2が湯張り追焚き配管3を介して接続され、配管3は浴槽1の循環アダプタ1aに接続されている。また、浴槽1の底部には、湯水を排水するための排水栓4と、洗剤と湯水を散布して浴槽1を洗浄するための洗浄ノズル5が配設されている。
図1に示すように浴槽1の蓋1cの開閉状態を検知する近接スイッチからなる風呂蓋検知スイッチ1sが浴槽1のフランジ部に設けられ、その検知信号は後述する制御部21へ供給されている。
【0019】
浴槽1の近傍には、洗浄ノズル5に洗剤と湯水を供給する洗浄ユニット6と、洗剤をためておく洗剤タンク7と、排水栓4の開閉操作を行うための排水スイッチ4aが配設されている。浴槽洗浄装置10は、洗浄ユニット6と洗剤タンク7と洗浄ノズル5を有し、複数の配管類によってこれらを接続して構成されている。
【0020】
洗浄ユニット6には、洗剤タンク7から洗剤を供給するための洗剤配管7aと、給湯装置2から湯水を供給するための給湯配管2aが接続されている。例えば浴室の天井に配設された電源通信ユニット8は、電源コードと通信コードにより給湯装置2に接続され、電源通信ユニット8と洗浄ユニット6は複数の駆動制御コードにより接続されている。浴室には浴室内の人の有無を検知する人感センサ9が設けられ、この人感センサ9は電源通信ユニット8に接続されている。
【0021】
給湯装置2は、例えば燃料の燃焼熱を利用して加熱した湯水を給湯する燃焼式給湯装置であるが、ヒートポンプ式熱源機を有する給湯装置等であってもよい。給湯装置2には、湯張り運転や追焚き運転の開始操作、給湯設定温度の設定操作等を行うための浴室操作リモコン11や台所操作リモコン12が接続されている。
【0022】
また、浴槽洗浄装置10による洗浄運転の開始操作等を行うための洗浄操作リモコン13が電源通信ユニット8及び給湯装置2に信号授受可能に接続されている。この洗浄操作リモコン13は脱衣室に設置されている。尚、リモコンとはリモートコントローラの略称である。台所操作リモコン12及び浴室操作リモコン11も、給湯装置2と電源通信ユニット8を介して浴槽洗浄装置10と通信可能である。
【0023】
台所操作リモコン12は、タッチ操作可能な表示部12aと音声出力部12bを有する。浴室操作リモコン11は、タッチ操作可能な表示部11aと、音声出力部11bを有する。洗浄操作リモコン13は、タッチ操作可能な表示部13aと、音声出力部材13bを有する。
【0024】
浴室操作リモコン11、台所操作リモコン12、洗浄操作リモコン13は、例えばルータ機能を備えた回線終端装置14によって構築された家庭内無線ネットワークを介してインターネット15に接続されている。インターネット15には、給湯装置2、浴槽洗浄装置10の提供者(製造者等)が設置したサーバ16が接続されている。
【0025】
サーバ16は、給湯装置2及び浴槽洗浄装置10のユーザが外出先でスマートフォン17等からインターネット15を介して操作を行うことができるように中継する。これら浴室操作リモコン11、台所操作リモコン12、洗浄操作リモコン13、スマートフォン17等は、浴槽洗浄装置10による洗浄運転の開始操作が可能なリモートコントローラである。
【0026】
浴槽洗浄装置10の洗浄ユニット6は、湯水を貯める貯留タンク22(湯水貯留部)と、給湯配管2aに接続され且つ貯留タンク22に湯水を供給する湯水供給管23であって、2本の分岐通路23a,23bとこれら分岐通路23aが合流した合流通路23cを有する湯水供給管23と、この湯水供給管23に介装されたフィルタ24と、一方の分岐通路23aに上流側から順に介装された注湯電磁弁25a及び定流量弁26aと、他方の分岐通路23bに上流側から順に介装された注湯電磁弁25b及び定流量弁26bを有する。
【0027】
図2に示すように、貯留タンク22には、低水位と高水位を検出可能なフロート式の水位検知計22aが設けられ、その検出信号は電源通信ユニット8内の制御部21に供給される。水位検知計22aは、高水位を検知するフロートスイッチHと、低水位を検知するフロートスイッチLとを有する。また、貯留タンク22にはオーバーフロー口22bも設けられている。
【0028】
更に、洗浄ユニット6は、貯留タンク22から洗浄ノブル5まで延びる吐出配管27と、この吐出配管27に上流側から順に介装されたポンプ28とサーミスタ29と2つの逆止弁30と流量センサ31と洗剤供給管7aが接続されたベンチュリ32等を有する。洗剤タンク7から延びる洗剤供給管7aには洗剤電磁弁7cが介装されている。
【0029】
電源通信ユニット8に内蔵されている制御部21は、例えば演算部と記憶部と入出力部と時計回路を備えたマイクロコンピュータを備えており、記憶部に格納された制御プログラム等に基づいて洗浄運転に関連する機器や排水栓4の制御及び後述の洗浄運転制御を行う。
【0030】
この制御部21は、洗浄運転では、排水栓4を開け、水位検知計22aからの検知信号に基づいて、湯水供給管23や洗剤供給管7aの電磁弁25a,25b,7c等の開閉やポンプ28の駆動等を制御すると共に、洗浄運転の開始時刻又は終了時刻、洗浄コース、洗浄運転の回数(自動洗浄回数)等を含む洗浄運転履歴を記憶する。
【0031】
洗浄運転について説明する。
浴室操作リモコン11、台所操作リモコン12、洗浄操作リモコン13、スマートフォン17等の何れかの操作によって浴槽洗浄装置10による洗浄運転の開始操作が行われると、浴槽の蓋を閉じた状態で、制御部21は排水栓4を開き、貯留タンク22に湯水を貯めた状態で、ポンプ28を駆動して洗浄ノズル5に供給する湯水に洗剤を混合した洗浄液を洗浄ノズル5から噴射する。
【0032】
前記定流量弁26a,26bの流量は、例えば夫々5L/min、ポンプ28の吐出量は例えば6.5L/minであり、貯留タンク22内の水位が低水位になると、注湯電磁弁25a,25bの一方が開弁されて5L/minの流量で湯水が供給され、また、貯留タンク22内の水位が高水位になると、注湯電磁弁25a,25bが閉弁される。
【0033】
次に、制御部21により行なわれる洗浄運転について説明する。
図3に示すように、洗浄運転が開始されると、ポンプ28を駆動して湯水のみを噴射する予備すすぎが20~40秒間実行され、その後30~50秒間の待機時間が経過すると、湯水に洗剤を混合した洗浄液をポンプ28を介して浴槽内面に噴射する#1回洗浄(2~4秒間)が実行され、その後40秒間待機する。
【0034】
#1回洗浄は、前回のすすぎにより吐出配管27内に残った湯水を押し出すために長めの時間(2~4秒間)実行される。その後40秒間の待機時間が経過してからポンプ28を駆動して#2回洗浄(0.5~2秒間)が実行され、その後30~50秒間待機する。
以下、#2回洗浄と同様に、#3回洗浄及び待機から#6回洗浄及び待機まで実行された後、湯水のみを噴射するすすぎが70~100秒間実行されると、洗浄運転が終了する。
前記の予備すすぎ、6回の洗浄、すすぎに同期して、図示のようにポンプ28が駆動される。尚、前記の洗浄時間や待機時間を示す数値は一例にすぎないものである。
【0035】
次に、洗浄運転時における注湯電磁弁25aの動作について説明する。
#2回洗浄から#6回洗浄に関しては、制御部21は、各回の洗浄液の噴射後の待機時に貯留タンク22の高水位を検知するまで貯留タンク22への湯水の供給を行うように、注湯電磁弁25aを制御する。そのため、各回の洗浄動作の終了後、低水位が検知されると同時に注湯電磁弁25aを開いて注湯を開始し、その後高水位が検知されると注湯電磁弁25aを閉じるように制御する。
【0036】
#1回洗浄では、その洗浄液の噴射量が予め設定された所定量よりも多いため、噴射の開始後所定の短時間経過して貯留タンク22の高水位が検知されなくなった時に、注湯電磁弁25aを開いて貯留タンク22への湯水の供給を開始し、高水位が検知されると注湯電磁弁25aを閉じるように制御する。
図4は、以上説明した洗浄運転(但し、#2回洗浄以降の洗浄)の際のフロートスイッチ、注湯電磁弁25a,25b、洗剤電磁弁7c、ポンプ28のON,OFF状態を示すものである。
【0037】
次に、以上説明した浴槽洗浄装置10の作用、効果について説明する。
#2回洗浄から#6回洗浄については、各回の洗浄液の噴射後の待機時に貯留タンク22の高水位を検知するまで貯留タンク22への湯水の供給を行うため、貯留タンク22への湯水の供給により貯留タンク22内の液面が上下に変動する状態でポンプ28を駆動することがないため、ポンプ28のエア噛みが発生しない。そのため、ポンプ28のエア噛みに伴う、洗浄の中断や洗浄液を無駄にするのを確実に防止することができる。
【0038】
#1回洗浄のように一回の洗浄液の噴射量が所定量よりも多い場合には、噴射の終了までに水位が低下し、ポンプにエア噛みが発生する虞がある。そのため、このような場合は洗浄液の噴射中であっても貯留タンク22の高水位が検知されなくなったときに貯留タンク22への湯水の供給を開始する。この場合、貯留タンク22の水位が大きく低下しない状態で貯留タンク22への湯水の供給を行うことになるから、ポンプ28のエア噛みを抑制することができる。
【0039】
待機状態に移行したとき、通常は貯留タンク22の水位が低水位になっているため、貯留タンク22への湯水の供給を開始することになる。何らかの異常が発生して待機状態になっても貯留タンク22の水位が低水位にならないことが起こり得るため、待機時に貯留タンク22の低水位を検知した場合に貯留タンク22への湯水の供給を開始することで、フェールセーフを図り、貯留タンク22からのオーバーフロー等を防ぐことができる。
【0040】
次に、前記実施形態を変更する例について説明する。
(1)図3に示す洗浄運転は一例を示すものであり、洗浄の回数も6回に限定されるものではない。
(2)その他、当業者ならば、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はその種の変更形態をも包含するものである。
【符号の説明】
【0041】
1 浴槽
2 給湯装置
6 洗浄ユニット
8 電源通信ユニット
10 浴槽洗浄装置
11 浴槽操作リモコン
12 台所操作リモコン
13 洗浄操作リモコン
17 スマートフォン
21 制御部
22 貯留タンク
22a 水位検知計
25a,25b 注湯電磁弁
28 ポンプ
図1
図2
図3
図4