(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022082317
(43)【公開日】2022-06-01
(54)【発明の名称】バッグ
(51)【国際特許分類】
A45C 7/00 20060101AFI20220525BHJP
【FI】
A45C7/00 G
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020193809
(22)【出願日】2020-11-20
(71)【出願人】
【識別番号】509153250
【氏名又は名称】株式会社アルファネット
(74)【代理人】
【識別番号】100159547
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴谷 裕二
(74)【代理人】
【識別番号】100154357
【弁理士】
【氏名又は名称】山▲崎▼ 晃弘
(72)【発明者】
【氏名】中山 哲史
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 博之
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA53
3B045CB05
3B045CE08
3B045EA02
3B045FA01
3B045FC04
3B045GA01
3B045GB01
3B045GC01
3B045GD01
(57)【要約】
【課題】変形可能である袋本体部と巻回板とを備えるバッグにおいて、その使用時に巻回板が巻回することによる買い物客の煩わしさを軽減する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係るバッグ10Aは、変形可能である袋本体部12Aと、板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能な巻回板14とを備える。前記袋本体部12Aへの前記巻回板14の取付部は前記袋本体部12Aの外側に開いている。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
変形可能である袋本体部と、
板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能な巻回板と
を備え、
前記袋本体部への前記巻回板の取付部は前記袋本体部の外側に開いている、
バッグ。
【請求項2】
前記取付部は、前記袋本体部の非底面領域に定められている、
請求項1に記載のバッグ。
【請求項3】
前記取付部は、前記袋本体部の外側に開く取付開口部を備えている、
請求項1又は2に記載のバッグ。
【請求項4】
前記巻回板を前記袋本体部の収容空間に位置づけ可能であるように前記取付開口部は設けられていて、
使用可能状態にある前記袋本体部において前記収容空間に前記巻回板が位置付けられているとき、前記巻回板は前記袋本体部の形態変化から独立して変形可能である、
請求項3に記載のバッグ。
【請求項5】
変形可能である袋本体部と、
板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能な巻回板と
を備え、
前記巻回板は前記袋本体部の収容空間に設けられている、
バッグ。
【請求項6】
前記袋本体部が帯状に延びる所定の形態にあるとき、前記袋本体部の長手方向に沿って延びるように配置された前記巻回板が前記展開状態から前記巻回状態になることで、前記袋本体部が前記巻回板ととともに巻回されるように、前記巻回板は前記袋本体部に関係づけられていて、
前記袋本体部は、前記所定の形態にあるときに前記長手方向に延びる第1開口縁部と第2開口縁部とにより少なくとも部分的に区画形成される開口部を備え、
前記所定の形態のときの前記袋本体部において、前記開口部は前記袋本体部の外側に位置し、かつ、前記第1開口縁部につながる第1袋側部は前記第2開口縁部につながる第2袋側部に少なくとも部分的に重なるように、前記袋本体部は構成されている、
請求項1から5のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項7】
前記袋本体部は、前記第1開口縁部の一端部と前記第2開口縁部の一端部とをつなぐ第1つまみ端部と、前記第1開口縁部の他端部と前記第2開口縁部の他端部とをつなぐ第2つまみ端部とを更に備え、
前記袋本体部の前記第1つまみ端部と前記第2つまみ端部とを離すように前記第1つまみ端部と前記第2つまみ端部とを相対的に動かすことで前記所定の形態になるように、前記袋本体部は構成されている、
請求項6に記載のバッグ。
【請求項8】
前記第1つまみ端部は、前記袋本体部の深さ方向に伸長可能に構成され、
前記第2つまみ端部は、前記袋本体部の前記深さ方向に伸長可能に構成されている、
請求項7に記載のバッグ。
【請求項9】
前記第1つまみ端部を縮小状態にするための第1紐部材は前記第1つまみ端部に取り付けられ、
前記第2つまみ端部を縮小状態にするための第2紐部材は前記第2つまみ端部に取り付けられている、
請求項8に記載のバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンパクトな形態に変形可能であるバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、小売店などで購入した商品を持ち帰るためにプラスチック製の袋である、所謂レジ袋が用いられている。このレジ袋は、概して使い捨てされるものであり、環境面からその使用を控える要請が高まっている。そこで、買い物客自らが購入した商品を入れるためのバッグを予め用意して、それを小売店などに持参する傾向が強まっている。
【0003】
そのような中、買い物客自らが持参するバッグが種々提案されている。例えば、特許文献1は、物品を収納可能な袋本体部と、この袋本体部に設けられて板状に延ばされた展開状態と巻回された巻回状態とに変更可能な巻回板とを備えるバッグを開示する。巻回板は袋本体部の底面に設けられた巻回板保持部に挿入されている。巻回板は、裏返しにされた袋本体部の巻回板保持部の開口からその巻回板保持部内への出し入れが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の上記バッグは、使用時に、巻回板が袋本体部の底面に設けられているので、その使用時に、その巻回板に意図しない力が作用し、巻回板が巻回される可能性がある。使用時に巻回板が不意に巻回することで、バッグは使用し難い状態になり、買い物客はその対応に追われることになる。
【0006】
本発明は、変形可能である袋本体部と巻回板とを備えるバッグにおいて、その使用時に巻回板が巻回することによる買い物客の煩わしさを軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る一態様は、
変形可能である袋本体部と、
板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能な巻回板と
を備え、
前記袋本体部への前記巻回板の取付部は前記袋本体部の外側に開いている、
バッグ
を提供する。
【0008】
好ましくは、前記取付部は、前記袋本体部の外側に開く取付開口部を備えている。
【0009】
好ましくは、前記取付部は、前記袋本体部の非底面領域に定められている。
【0010】
前記巻回板を前記袋本体部の収容空間に位置づけ可能であるように前記取付開口部は設けられることができる。この場合、使用可能状態にある前記袋本体部において前記収容空間に前記巻回板が位置付けられているとき、前記巻回板は前記袋本体部の形態変化から独立して変形可能であるとよい。
【0011】
本発明に係る他の態様は、
変形可能である袋本体部と、
板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能な巻回板と
を備え、
前記巻回板は前記袋本体部の収容空間に設けられている、
バッグ
を提供する。
【0012】
上記両態様のそれぞれにおいて、前記袋本体部が帯状に延びる所定の形態にあるとき、前記袋本体部の長手方向に沿って延びるように配置された前記巻回板が前記展開状態から前記巻回状態になることで、前記袋本体部が前記巻回板ととともに巻回されるように、前記巻回板は前記袋本体部に関係づけられているとよい。この場合、前記袋本体部は、前記所定の形態にあるときに前記長手方向に延びる第1開口縁部と第2開口縁部とにより少なくとも部分的に区画形成される開口部を備えるとよい。更に、前記所定の形態のときの前記袋本体部において、前記開口部は前記袋本体部の外側に位置し、かつ、前記第1開口縁部につながる第1袋側部は前記第2開口縁部につながる第2袋側部に少なくとも部分的に重なるように、前記袋本体部は構成されているとよい。また、前記袋本体部は、前記第1開口縁部の一端部と前記第2開口縁部の一端部とをつなぐ第1つまみ端部と、前記第1開口縁部の他端部と前記第2開口縁部の他端部とをつなぐ第2つまみ端部とを更に備えるとよい。そして、前記袋本体部の前記第1つまみ端部と前記第2つまみ端部とを離すように前記第1つまみ端部と前記第2つまみ端部とを相対的に動かすことで前記所定の形態になるように、前記袋本体部は構成されているとよい。
【0013】
前記第1つまみ端部は、前記袋本体部の深さ方向に伸長可能に構成され、前記第2つまみ端部は、前記袋本体部の前記深さ方向に伸長可能に構成されているとよい。この場合、前記第1つまみ端部を縮小状態にするための第1紐部材は前記第1つまみ端部に取り付けられ、前記第2つまみ端部を縮小状態にするための第2紐部材は前記第2つまみ端部に取り付けられているとよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の上記態様によれば、変形可能である袋本体部と巻回板とを備えるバッグにおいて、その使用時に巻回板が巻回することによる買い物客の煩わしさを軽減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1実施形態に係るバッグが使用可能状態にあるところを示す斜視図であり、そのバッグの袋本体部の内部で巻回板が巻回状態にあるところを示す図である。
【
図2】
図1のバッグの斜視図であり、巻回板が袋本体部内で展開状態にあるところを示す図である。
【
図3】
図1のバッグにおいて、袋本体部が帯状に延びる所定の形態になっていて、かつ、巻回板が袋本体部内で展開状態にあるところを示す図である。
【
図4】
図3のIV-IV線に沿った袋本体部の断面模式図である。
【
図5】(a)は
図1のバッグにおける巻回板を示す図であり、(b)は(a)のVB-VB線に沿った巻回板の断面図である。
【
図6】
図1のバッグにおける、
図3に示す状態から裏返した袋本体部と、その内部の展開状態の巻回板を示す図である。
【
図7】
図1のバッグにおける、一部が折り畳まれた袋本体部と、その内部にある展開状態の巻回板とを示す図である。
【
図8】
図1のバッグが巻回状態にあるところを示す図であり、
図7の状態からの巻回状態へのバッグの形態変化を示す図である。
【
図9】第2実施形態に係るバッグの図であり、(a)はそのバッグの斜視図であり、(b)はそのバッグにおける袋本体部の取付開口部及びその周囲を示す図である。
【
図10】第3実施形態に係るバッグが使用可能状態にあるところを示す斜視図であり、その袋本体部から巻回板が取り外されている状態にあるところを示す図である。
【
図11】第3実施形態に係るバッグにおける、所定の形態の袋本体部と、そこに取り付けられ得る巻回板とを示す図である。
【
図12】
図11のバッグにおける、展開状態にある巻回板が取り付けられた所定の形態の袋本体部を示す図である。
【
図13】
図11のバッグが巻回状態にあるところを示す図である。
【
図14】第4実施形態に係るバッグが使用可能状態にあるところを示す斜視図であり、その袋本体部から巻回板が取り外されている状態にあるところを示す図である。
【
図15】第4実施形態に係るバッグにおける、所定の形態の袋本体部と、そこに取り付けられ得る巻回板とを示す図である。
【
図16】
図15のバッグにおける、展開状態にある巻回板が取り付けられた所定の形態の袋本体部を示す図である。
【
図17】
図15のバッグが巻回状態にあるところを示す図である。
【
図18】第5実施形態に係るバッグにおける、袋本体部の一端側を示す図である。
【
図19】
図18の袋本体部の形態変化を説明するための模式図であり、(a)は袋本体部の深さ方向にある程度伸長した状態の袋本体部を示す図であり、(b)は縮小状態の袋本体部を示す図である。
【
図20】(a)は第5実施形態に係るバッグにおける袋本体部の変形例を示す模式図であり、(b)は(a)の袋本体部への巻回板の取り付けを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るバッグについて説明する。まず、第1実施形態について説明する。
【0017】
本第1実施形態に係るバッグ10は、種々の物品(商品を含む。)を入れて持ち運ぶために用いられ得、例えば買い物客自らが小売店などで購入した商品を入れるために小売店などに持参して用いられるとよい。バッグ10は、袋本体部12と、巻回板14とを備える。
【0018】
袋本体部12は、物品を収納可能な収容空間15を有している。収容空間15は、袋本体部12を広げたときにその内面16により区画形成される。袋本体部12の収容空間15の一部は開口部18に開く。このように袋本体部12は、物品を収納可能に構成されている。
【0019】
本実施形態において、袋本体部12は変形可能に構成されている。具体的には袋本体部12は、ポリエステル生地で形成されている。それゆえ、袋本体部12は折り曲げ可能であり、折り畳むことができる。なお、袋本体部12はポリエステル生地以外の生地製であってもよく、例えば木綿で作製されてもよい。
【0020】
図1及び
図2では、袋本体部12の取っ手部20、22をつかんで広げられた状態にあり、よって使用可能状態にある袋本体部12を示す。袋本体部12の開口部18は、2つの開口縁部24、26により少なくとも部分的に区画形成され、特にここではそれらにより概ね区画形成されている。一方の開口縁部である第1開口縁部24に取っ手部20は設けられ、もう一方の開口縁部である第2開口縁部26に取っ手部22は設けられている。
【0021】
第1開口縁部24につながる袋側部(以下、第1袋側部)28はひだ状に形成されている。また、第2開口縁部26につながる袋側部(以下、第2袋側部)30も、同様に、ひだ状に形成されている。そして、第1開口縁部24の一端部と第2開口縁部26の一端部とは端部分(以下、第1つまみ端部)32でまとめられてつなげられている。同様に、第1開口縁部24の他端部と第2開口縁部26の他端部とは端部分(以下、第2つまみ端部)34でまとめられてつなげられている。また、第1袋側部28は、第2袋側部30と、袋本体部12の底面35でつながる。底面35は、バッグ10が使用されているときにその底に概ね位置する部分であるとよく、第1袋側部28及び/又は第2袋側部30により構成されてもよい。
【0022】
そして、それら第1袋側部28と第2袋側部30が袋本体部12が使用可能状態ではない、帯状に延びる形態(以下、所定の形態)になるとき、一方のひだの間に他方のひだが入り込むように、第1つまみ端部32と第2つまみ端部34とは第1袋側部28と第2袋側部30に対して設けられている。したがって、袋本体部12の第1つまみ端部32と第2つまみ端部34とを互いに対して離すように第1つまみ端部32と第2つまみ端部34とを相対的に動かすことで、
図3に示すように、袋本体部12は帯状に延びる所定の形態になることができる。
【0023】
図3のIV-IV線に沿った袋本体部12の断面模式図を
図4に示す。なお、
図4では、第1袋側部28及び第2袋側部30の関係を分かり易くするようにそれらのひだ又はそれに関係する部分を直線的に表すとともに、それらの間に隙間を設けて袋本体部12を表し、かつ、巻回板14を省略している。
【0024】
図4から明らかなように、帯状に延びる所定の形態のときの袋本体部12において、第1袋側部28と第2袋側部30は、一方のひだの間に他方のひだが入り込むようになる。このように、帯状に延びる所定の形態のときの袋本体部12において、第1開口縁部24につながる第1袋側部28は第2開口縁部26につながる第2袋側部30に少なくとも部分的に重なるように、袋本体部は構成されている。そして、帯状に延びる所定の形態のときの袋本体部12において、開口部18は、第1袋側部28又は第2袋側部30に覆われる位置に積極的に位置付けられることなく、袋本体部12の外側に位置している。したがって、袋本体部12の
図3に示すような形態への折り畳み、及び
図3に示す形態からの使用可能状態への展開が容易に可能になる。
【0025】
図1及び
図2に示すように、袋本体部12の内部に、巻回板14は位置づけられている。ここで、巻回板14について、
図5に基づいて説明する。巻回板14は、板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能に構成されている。なお、展開状態の巻回板14は例えば
図2、
図3及び
図5(a)に示され、巻回状態の巻回板14は例えば
図1に示されている。
【0026】
巻回板14は、展開状態にあるときに外力が加えられることによって自動的に巻回状態になり、巻回状態にあるときに外力が加えられることによって展開状態になるように構成されている。展開状態にある巻回板14は、その長手方向Xに直交する幅方向Yに延びるように定められるVB-VB線(
図5(a)参照)に沿った断面(
図5(b)参照)において、円弧状であり、換言すると、厚さ方向Zにおいていずれか一方に凸状になるように湾曲して形成されている。ここでは、展開状態の巻回板14のそのような凸状の部分を凸部14Aと称する。なお、厚さ方向Zは、長手方向X及び幅方向Yに直交する。
【0027】
巻回板14は、薄い板状のばね鋼によって形成されて、可撓性を有している。巻回板14は、好ましくは0.1mm~1mmの範囲の、例えば約0.2mm~0.3mmの範囲の厚さを有して形成され得る。巻回板14の幅方向Y及び厚さ方向Zの寸法は、その長手方向Xにおいて実質的に変化せず、略同一である。
【0028】
なお、巻回板14は、露出したばね鋼そのものであってもよいが、ここでは袋帯53に入れられている。袋帯53が袋本体部12の内面に例えば縫い付けられて取り付けられることで、巻回板14は袋本体部12の内部に取り付けられている。ただし、巻回板14は、面ファスナー、ボタンなどの機械的接続手段で、袋本体部12に着脱自在にされてもよい。
【0029】
巻回板14は、展開状態にあるとき凸部14Aを厚さ方向Zにおいて押し込むように外力が加えられると、自然に丸まって巻回状態になる。逆に、巻回状態の巻回板14を長手方向に延びるように伸ばして、
図5(b)に示すように凸状に湾曲するように巻回板14に厚さ方向Zに外力が加えられると、巻回板14は
図5(a)に示すような展開状態に維持されるようになる。
【0030】
本実施形態のバッグ10では、巻回板14は、その厚さ方向Zが袋本体部12の深さ方向Dz(
図4参照)に概ね揃うように袋本体部12に設けられ、
図2及び
図3において下側つまり袋本体部12の底面35側に凸であるように袋本体部12に対して設けられている。したがって、袋本体部12の内部において、巻回板14が展開状態にあるとき、仮に袋本体部12内に物品が収納されても、巻回板14が巻回状態になることをある程度は好適に防ぐことができる。この巻回板14の袋本体部12に対する向きは、後述する第2から第5実施形態のバッグにおいても同様に採用されるが、本開示はこの向き以外の巻回板14の向きを許容する。
【0031】
この巻回板14は、その一端が袋本体部12の内部であって第1つまみ端部32の内側に位置するように、袋本体部12に取り付けられている。なお、巻回板14は、袋本体部12の底面に固定されることなく、かつ、その巻回板14の長手方向Xの一端において、袋本体部12の内部、例えば、第1袋側部28又は第2袋側部30の内面に取り付けられてもよい。
【0032】
上記構成を備えるバッグ10は、
図1に示すように袋本体部12が使用可能状態にあるとき、巻回板14は袋本体部12の内部で巻回状態にされることができる。このとき巻回板14は、袋本体部12の形態に不関与である。つまり、例えば袋本体部12を巻き込むことなく、袋本体部12内で、巻回板14は、展開状態にも、巻回状態にもなることができる。このように、巻回板14は、袋本体部12が使用可能状態にあるとき、袋本体部12の内部に位置付けられていて、袋本体部12の形態に不関与の位置に位置付けられている。
【0033】
上記構成を備えるバッグ10の使用方法について以下説明する。
図1に示すように使用可能状態にある袋本体部12をコンパクトにまとめるときについてまず説明する。まず、
図1に示すように袋本体部12内で巻回状態にある巻回板14を伸ばし(
図2の矢印S1参照)、
図5(a)、(b)に示すように凸状に湾曲するように巻回板14に厚さ方向Zに外力を加える(
図2の矢印S2参照)。これにより、巻回板14を巻回状態から展開状態にすることができる。
【0034】
そして、袋本体部12の第1つまみ端部32と第2つまみ端部34とを互いに対して離すように第1つまみ端部32と第2つまみ端部34とを相対的に動かす(
図3の矢印S3参照)。これにより、袋本体部12は帯状に延びる所定の形態つまり帯状の状態になることができる。この状態で、袋本体部12の長手方向に沿って延びるように、巻回板14は袋本体部12の内部でそれに対して配置されている。つまり、
図3において、巻回板14は、袋本体部12の長手方向に概ね沿って延び、その長手方向Xは袋本体部12の長手方向に略平行である。
【0035】
図3の状態のバッグ10を矢印S4に従い裏返したものが、
図6に示すバッグ10である。
図3及び
図6から明らかなように、帯状の袋本体部12の長手方向の長さよりも、展開状態の巻回板14の長手方向の長さは短い。そこで、帯状の袋本体部12の延出部分36を折り畳むと(
図6の矢印S5参照)、バッグ10は
図7に示す状態になる。この状態で、展開状態の巻回板14において凸部14Aを平らになるように厚さ方向Zに押し込むように、巻回板14に外力を加える(
図7の矢印S6参照)。これにより、巻回板14は自然に丸まって巻回状態になる(
図8の矢印S7参照)。このとき、袋本体部12の長手方向に沿って延びるように巻回板14が配置されているので、巻回板14が展開状態から巻回状態になることで、袋本体部12が巻回板14ととともに巻回されるようになる。こうして、バッグ10は、
図8に実線で示すような巻回状態になる。なお、
図3の状態のバッグ10を裏返さずに、
図6に示すように帯状の袋本体部12の延出部分36を折り畳んでもよい。また、帯状に延びる所定の形態のときの袋本体部12の長手方向の長さは、展開状態の巻回板14の長手方向の長さとほぼ同じにされてもよい。この場合、延出部分36は生じない。
【0036】
逆に、
図8に示すように巻回状態にあるバッグ10を
図1に示すように使用可能状態にするときについて簡単に説明する。まず、バッグ10を伸ばして広げて、巻回板14に外力を加えて、それを展開状態にする(
図7参照)。そして、袋本体部12を広げる。更に、袋本体部12の内部の巻回板14に外力を加えて、広げた袋本体部12の内部で、巻回板14を巻回状態にする。これにより、バッグ10は
図1に示すような使用可能状態になる。
【0037】
なお、バッグ10には、その持ち運び用にバックル44が設けられている。
図8に示すように巻回状態にあるバッグ10の雌型バックル部40が、袋本体部12以外の物に、例えばカバンに、或いは、ユーザが履いているズボンのベルト通しにラッチ付きフック45を介して取り付けられ得る雄型バックル部42に取り付けられることで、バッグ10は袋本体部12以外の物に取り付けられた状態で持ち運ばれ得る。そして、バッグ10を使用するとき、雌型バックル部40は雄型バックル部42から外される。このように、バッグ10には、それを袋本体部12以外の物に着脱するための外部着脱機構である、雌型バックル部40と雄型バックル部42とを備えるバックル44が設けられている。なお、袋本体部以外の物に雌型バックル40が設けられて、バッグ10に雄型バックル42が設けられてもよい。また、外部着脱機構はバックル44を備えることに限定されず、例えば面ファスナーや、ボタンを備えて構成されてもよい。なお、バッグ10では、袋本体部12の外側かつ第1つまみ端部32の外側にバックル44が設けられ、第1つまみ端部32の内側の巻回板14はバックル44に実質的に連続する。これにより、巻回状態のバッグ10の持ち運びがし易くなる。
【0038】
以上説明した第1実施形態に係るバッグ10によれば、巻回板14は、袋本体部12の内部に位置づけられ、所定の形態以外の形態にある、例えば使用可能状態にある袋本体部12において該袋本体部12の形態変化から独立して変形可能である。より具体的には、
図1に示すように袋本体部12が使用可能状態にあるとき、巻回板14は袋本体部12の内部で巻回状態にされることができる。このように、袋本体部12が使用可能状態にあるとき、巻回板14は、袋本体部12の内部に位置付けられていて、袋本体部12の形態に不関与の位置に位置付けられている。よって、変形可能であるつまり形態変化が可能である袋本体部12を備えるバッグ10において、その使用時に巻回板14が意図せず巻回することにより袋本体部12が巻回する又は巻回板14の巻回に巻き込まれて例えばよじれることを好適に防ぐことが可能になる。よって、その対処のために生じ得る買い物客などのバッグ10の使用者の煩わしさを好適に軽減することができる。
【0039】
次に、第2実施形態に係るバッグ10Aについて、
図9に基づいて説明する。なお、以下では、主として、バッグ10Aにおける、第1実施形態のバッグ10との相違点について説明する。特段言及しない点については、バッグ10Aは、バッグ10と同様の構成を備える。また、以下の説明では、既に説明した構成要素に相当する構成要素には、既に用いた符号を同様に用いて、それらの重複説明を省略する。
【0040】
第2実施形態のバッグ10Aでは、巻回板14が袋本体部12Aに対して取り付け取り外しが可能である。
図9(a)に破線で示すように、バッグ10Aでは、巻回板14はバックル44に連続して設けられている。巻回板14は、ばね鋼で構成され、袋帯53の内部に入れられている。袋帯53の長手方向の一端部にバックル44が設けられ、そのバックル44にはラッチ付きフック45が設けられている。
【0041】
図9(b)は、
図9(a)におけるIXB方向から見た袋本体部12Aの一部の図である。袋本体部12Aには、巻回板14の出入りが可能な取付開口部48が設けられている。袋本体部12Aは、第1実施形態のバッグ10における袋本体部12と概ね同じ構成を備え、取付開口部48を備える点で第1実施形態のバッグ10における袋本体部12と相違する。
図9(b)に示すように、袋本体部12Aでは、取付開口部48は、第1つまみ端部32に設けられ、袋本体部12Aの外側に開いている。つまり、バッグ10Aでは、袋本体部12Aへの巻回板14の取付部AT1は袋本体部12Aの収容空間15に相当し、その収容空間15が袋本体部12Aの外側に開くように取付開口部48は設けられている。このように、取付開口部48は巻回板14を袋本体部12Aの収容空間に位置づけ可能であるように設けられている。
【0042】
巻回板14の袋帯53に面ファスナー46aが設けられている。これに対して、袋本体部12Aの取付開口部48には面ファスナー46aに着脱可能な面ファスナー46bが設けられている。したがって、
図9(a)の矢印SAにしたがって袋本体部12Aの取付開口部48から巻回板14を袋本体部12Aの内部に差し込んだとき、それら面ファスナー46a、46bの係合によりつまりそれらがくっつくことにより、巻回板14を袋本体部12Aに固定することができる。また、面ファスナー46a、46bを外すことにより、使用可能状態にある袋本体部12Aから巻回板14を取り外すことができる。
【0043】
巻回板14を取り付けた状態の袋本体部12Aをコンパクトにまとめる方法は、第1実施形態において説明した通りである。なお、巻回板14は、面ファスナー以外の機械的接続手段を用いて袋本体部12Aに取り付けられてもよい。また、袋本体部12Aをコンパクトにまとめるときに袋本体部12Aに巻回板14が実質的に一体にされれば、そのような機械的接続手段は備えられなくてもよい。
【0044】
以上述べたように、第2実施形態に係るバッグ10Aでは、袋本体部12Aへの巻回板14の取付部AT1が袋本体部12Aの外側に開いているので、使用可能状態にある袋本体部12Aから巻回板14を容易に取り外すことができる。つまり、袋本体部12Aの使用時、巻回板14は袋本体部12Aの形態に不関与の位置に位置付けられ得る。よって、袋本体部12Aと巻回板14とを備えるバッグ10Aにおいて、その使用時に巻回板14が巻回することによる買い物客の煩わしさを軽減することができる。また、仮に使用時に袋本体部12Aに巻回板14を取り付けた状態のままにしても、第1実施形態において説明したように、巻回板14は、袋本体部12Aの内部に位置づけられているので、袋本体部12Aにおいて該袋本体部12Aの形態変化から独立して変形可能である。より具体的には、袋本体部12Aが使用可能状態にあるとき、巻回板14は袋本体部12Aの内部で巻回状態にされることができる。よって、その場合に、バッグ10Aにおいて、その使用時に巻回板14が意図せず巻回することにより袋本体部12Aが巻回する又は巻回板14の巻回に巻き込まれて例えばよじれることを好適に防ぐことが可能になる。よって、その対処のために生じ得る買い物客などのバッグ10の使用者の煩わしさを好適に軽減することができる。
【0045】
次に、第3実施形態に係るバッグ10Bについて、
図10から
図13に基づいて説明する。なお、以下では、主として、バッグ10Bにおける、第1実施形態のバッグ10との相違点について説明する。特段言及しない点については、バッグ10Bは、バッグ10と同様の構成を備える。また、以下の説明では、既に説明した構成要素に相当する構成要素には、既に用いた符号を同様に用いて、それらの重複説明を省略する。
【0046】
第3実施形態に係るバッグ10Bにおいて、袋本体部12Bは、第1実施形態のバッグ10の袋本体部12に対して、取っ手部20A、22Aの構成で異なる。
図10に示すように、袋本体部12Bの取っ手部20A、22Aは、それぞれ帯体で構成されていて、ひだ状の第1袋側部28及びひだ状の第2袋側部30のそれぞれに別部材として設けられている。
【0047】
第3実施形態に係るバッグ10Bにおける袋本体部12Bを、帯状に延びる前述の所定の形態にしたところを
図11に示す。第1実施形態に係るバッグ10における袋本体部12と同様に、袋本体部12Bの第1つまみ端部32と第2つまみ端部34とを互いに対して離すように第1つまみ端部32と第2つまみ端部34とを相対的に動かすことで(
図11の矢印S8参照)、袋本体部12Bは帯状に延びる所定の形態になることができる。この点は、第3実施形態に係るバッグ10Bにおける袋本体部12Bは、第1実施形態に係るバッグ10における袋本体部12と同じ構成を備える。
【0048】
第3実施形態に係るバッグ10Bでは、袋本体部12Bへの巻回板14の取付部AT2(
図12参照)は袋本体部12Bの底面35に定められていて、袋本体部12Bの外側に開いている。以下、この構成について説明する。
【0049】
図11に示す状態の袋本体部12Bでは、袋本体部12Bの底面35は紙面裏側に位置する。
図11の袋本体部12Bを、
図11の矢印S9に従って裏返したところを
図12に示す。
図11及び
図12に示すように、袋本体部12Bの底面35において、袋本体部12Bの外側には、面ファスナー52A、52B、52Cが設けられている。これら面ファスナー52A、52B、52Cに対応するように、巻回板14に、面ファスナー52A、52B、52Cのそれぞれに着脱可能な面ファスナー52D、52E、52Fが設けられている。巻回板14は、ばね鋼で構成され、袋帯53の内部に入れられている。巻回板14の袋帯53に面ファスナー52D、52E、52Fが設けられている。巻回板14の一方の面14bに、面ファスナー52D、52Eが設けられ、その面14bの裏側の他方の面14cに面ファスナー52Fが設けられている。
【0050】
巻回板14の一方の面14bの長手方向の両端部に、面ファスナー52D、52Eが離して配置されている。袋本体部12Bの面ファスナー52A、52Bの位置は、巻回板14の面ファスナー52D、52Eのそれぞれの位置に対応する。したがって、
図11の袋本体部12Bを矢印S9に従って裏返して、その底面35に巻回板14を
図11及び
図12に示す矢印S10に従って重ねることで、巻回板14の面ファスナー52D、52Eは袋本体部12Bの面ファスナー52A、52Bのそれぞれに着脱自在にくっつく。これにより、
図12に示すように、袋本体部12Bの長手方向に沿って延びるように巻回板14が配置された状態になる。
【0051】
巻回板14の他方の面14cには、その長手方向において、面ファスナー52D、52E間の所定位置に面ファスナー52Fが設けられている。本実施形態のバッグ10Bでも、帯状の袋本体部12Bの長手方向の長さよりも、展開状態の巻回板14の長手方向の長さは短い。そこで、帯状の袋本体部12の延出部分36を折り畳むと(
図12の矢印S11参照)、バッグ10Bは
図13に破線で示す状態になる。このとき、袋本体部12の延出部分36に設けられていた面ファスナー52Cは、巻回板14の面ファスナー52Fに対向し、その面ファスナー52Fに着脱自在にくっつく。
【0052】
図13の破線で示す状態で、展開状態の巻回板14において凸部14Aを押し込むように、巻回板14に外力を加える(
図12の矢印S12参照)。これにより、巻回板14は自然に丸まって巻回状態になる(
図13の矢印S13参照)。このとき、袋本体部12Bの長手方向に沿って延びるように巻回板14が配置されているので、巻回板14が展開状態から巻回状態になることで、袋本体部12Bが巻回板14ととともに巻回されるようになる。こうして、バッグ10は、
図13に実線で示すような巻回状態になる。
【0053】
逆に、
図13に示すように巻回状態にあるバッグ10Bを
図10に示すように使用可能状態にするときには、バッグ10Bを伸ばして広げて、巻回板14に外力を加えて、それを展開状態にする(例えば
図12参照)。そして、袋本体部12Bから巻回板14を外し、袋本体部12Bを広げる。これにより、バッグ10Bの袋本体部12Bは使用可能状態になる。更に、袋本体部12Bから外した巻回板14に外力を加えて、巻回板14を巻回状態にする。これにより、バックル44で他の物品等につなげられた巻回板14はコンパクトに保持される。
【0054】
上記構成を備えるバッグ10Bでは、袋本体部12Bへの巻回板14の取付部AT2が袋本体部12Bの外側に開いているので、
図10に示すように袋本体部12Bが使用可能状態にあるとき、巻回板14を袋本体部12から容易に外すことができる。これにより巻回板14は、袋本体部12Bの形態に不関与となる。このように、巻回板14は、袋本体部12Bが使用可能状態にあるとき、袋本体部12Bから取り外されて、袋本体部12Bの形態に不関与の位置に位置付けられる。よって、形態変化が可能である袋本体部12Bを備えるバッグ10Bによれば、その使用時に巻回板14が巻回することによる買い物客等の煩わしさを軽減することができる。
【0055】
なお、バッグ10Bでは、底面35に巻回板14を着脱自在にした。しかし、バッグ10Bの袋本体部12Bへの巻回板14の着脱箇所は、底面35に限定されない。例えば、袋本体部12Bの取っ手部20A、22A側に、巻回板14が着脱自在にされてもよい。また、その着脱は、面ファスナーで行われることに限定されず、ボタンなどの機械的接続手段で行われてもよい。また、帯状に延びる所定の形態のときの袋本体部12Bの長手方向の長さは、展開状態の巻回板14の長手方向の長さとほぼ同じにされてもよい。この場合、延出部分36は生じず、面ファスナー52C、52Fは省略され得る。
【0056】
次に、第4実施形態に係るバッグ10Cについて、
図14から
図17に基づいて説明する。なお、以下では、主として、バッグ10Cにおける、第1及び第3実施形態のバッグ10、10A、10Bとの相違点について説明する。特段言及しない点については、バッグ10Cは、バッグ10、10A、10Bと同様の構成を備える。また、以下の説明では、既に説明した構成要素に相当する構成要素には、既に用いた符号を同様に用いて、それらの重複説明を省略する。
【0057】
第4実施形態に係るバッグ10Cにおいて、袋本体部12Cは、第1実施形態のバッグ10の袋本体部12と概ね同じ構成を備え、袋本体部12Cの底面35に巻回板14が着脱自在に差し込まれる袋部60が形成されているという特徴を有する。袋部60には、その取付開口部66(
図16参照)を介して、巻回板14が挿入可能であり、その袋部60の内部には、巻回板14が差し込まれたときにその巻回板14の面ファスナー62がくっつくことができる面ファスナー64が設けられている。このように、袋本体部12Cへの巻回板14の取付部AT3としての袋部60は取付開口部66により袋本体部12Cの外側に開いている。
【0058】
第4実施形態に係るバッグ10Cにおける袋本体部12Cを、
図14に示す使用可能状態から、帯状に延びる前述の所定の形態にしたところを
図15に示す。第1及び第3実施形態に係るバッグ10、10A、10Bにおける袋本体部12、12A、12Bと同様に、袋本体部12Cの第1つまみ端部32と第2つまみ端部34とを互いに対して離すように第1つまみ端部32と第2つまみ端部34とを相対的に動かすことで(
図15の矢印S14参照)、袋本体部12Cは帯状に延びる所定の形態になることができる。
【0059】
図15に示す状態では、袋本体部12Cの底面35は紙面裏側に位置する。
図15の袋本体部12Cを、
図15の矢印S15に従い裏返したところを
図16に示す。
図15及び
図16に示すように、袋本体部12Cの底面35における袋部60には面ファスナー64が設けられている。この面ファスナー64に対応するように、巻回板14に、面ファスナー62が設けられている。巻回板14は、ばね鋼であり、袋帯53の内部に入れられている。巻回板14の袋帯53に面ファスナー62が設けられている。
【0060】
図16に示すように、袋本体部12Cの袋部60にその長手方向の一端の取付開口部66から巻回板14を差し込むことで(
図15及び
図16の矢印S16参照)、袋本体部12Cの長手方向に沿って延びるように巻回板14が配置された状態になる(
図16参照)。なお、第4実施形態のバッグ10Cでは、帯状の袋本体部12Bの長手方向の概ね全体にわたって、展開状態の巻回板14が延びるように、巻回板14の長手方向の長さは定められている。しかし、第1又は第3実施形態のように、帯状に延びる所定の形態のときの袋本体部12の長手方向の長さは、展開状態の巻回板14の長手方向の長さよりも長くされてもよい。なお、帯状に延びる所定の形態のときの袋本体部12の長手方向の長さが、展開状態の巻回板14の長手方向の長さよりも短いことを本開示は許容する。これは、第1から第3実施形態においても同様である。
【0061】
図16の状態で、展開状態の巻回板14において凸部14Aを厚さ方向Zにおいて押し込むように、巻回板14に外力を加える(
図16の矢印S17参照)。これにより、巻回板14は自然に丸まって巻回状態になる(
図17の矢印S18参照)。このとき、袋本体部12Cの長手方向に沿って延びるように巻回板14が配置されているので、巻回板14が展開状態から巻回状態になることで、袋本体部12Cが巻回板14ととともに巻回されるようになる。こうして、バッグ10Cは、
図17に実線で示すような巻回状態になる。
【0062】
逆に、
図17に示すように巻回状態にあるバッグ10Cを
図14に示すように使用可能状態にするときには、バッグ10Cを伸ばして広げて、巻回板14に外力を加えて、それを展開状態にする。そして、袋本体部12Cから巻回板14を外し、袋本体部12Cを広げる。これにより、バッグ10Cの袋本体部12Cは使用可能状態になる。更に、袋本体部12Cから外した巻回板14に外力を加えて、巻回板14を巻回状態にする。これにより、バックル44で他の物品等につなげられ得る巻回板14はコンパクトに保持される。
【0063】
上記構成を備えるバッグ10Cでは、袋本体部12Cへの巻回板14の取付部AT3が袋本体部12Cの外側に開いているので、
図14に示すように袋本体部12Cが使用可能状態にあるとき、巻回板14を袋本体部12Cから容易に外すことができる。これにより巻回板14は、袋本体部12Cの形態に不関与となる。このように、巻回板14は、袋本体部12Cが使用可能状態にあるとき、袋本体部12Cから取り外されて、袋本体部12Cの形態に不関与の位置に位置付けられる。よって、形態変化が可能である袋本体部12Cを備えるバッグ10Cによれば、その使用時に巻回板14が巻回することによる買い物客などの煩わしさを軽減することができる。
【0064】
上記4つの実施形態では、袋本体部12、12A、12B、12Cの両端部は、第1つまみ端部32と第2つまみ端部34でそれぞれ深さ方向Dzに縮めた縮小状態にされてしっかりと固定された。具体的には、それらは例えば縫い合わせにより折り重ねられた状態に固定された。しかし、使用時、第1つまみ端部32及び第2つまみ端部34はそれぞれその少なくとも一部が収容空間15の深さ方向Dzに伸長されて展開されてもよい。この展開により、使用時において袋本体部の収容空間15を拡げることが可能になる。このような構成などについて、次の第5実施形態のバッグ10Dにおいて説明する。
【0065】
第5実施形態に係るバッグの袋本体部12Dについて、
図18及び
図19に基づいて説明する。なお、以下では、主として、第5実施形態に係るバッグにおける、上記実施形態のバッグとの相違点について説明する。特段言及しない点については、バッグ10Dは、第3実施形態のバッグ10Bと同様の構成を備える。また、以下の説明では、既に説明した構成要素に相当する構成要素には、既に用いた符号を同様に用いて、それらの重複説明を省略する。なお、第5実施形態に係るバッグでは、第3実施形態に係るバッグ10Bと同様に、袋本体部12Dの底面35に面ファスナーで巻回板14が着脱自在に取り付けられる。この巻回板14の取付部についての説明及び図示は省略する。
【0066】
第5実施形態に係るバッグにおける袋本体部12Dの第1つまみ端部32側の一部を
図18に示す。袋本体部12Dは、開口部18側の上端部70と、底面35側の下端部72と、それらの間の中間部74とを有する。
図18では、袋本体部12Dは、第1袋側部28と第2袋側部30とが重なり合い、かつ、それらのひだが順に重なり合っている。上端部70は第1袋側部28と第2袋側部30との複数のひだが重なり一体的に固定されている部分である。同様に、下端部72も、第1袋側部28と第2袋側部30との複数のひだが重なり一体的に固定されている部分である。中間部74は、ひだが固定されておらず、
図18では深さ方向Dzにある程度延びている。
【0067】
ここでは、上端部70と下端部72とはそれぞれ縫い合わせられて固定されているが、他の手段により固定されてもよい。中間部74は、
図18及び
図19(a)に示すように伸長されて展開されたり、ひだが重なり合うように固定されたりするのを可能にするように、面ファスナー76、78を備える。面ファスナー76は、面ファスナー78と着脱自在に係合可能であり、くっつくことができる。面ファスナー76は上端部70につながる第1ひだ79の面79aに設けられている。面ファスナー78は、第1ひだ79につながるとともに下端部72にもつながる第2ひだ80において、第1ひだ79の面79aに対向可能である面80aに設けられている。
【0068】
さらに、上端部70、第1ひだ79、第2ひだ80、下端部72に、順に、紐部材(第1紐部材に相当)82がそれらの孔を介して通されている。
図19(a)、(b)では、紐部材82が通される孔を黒丸で示す。これは
図20(a)、(b)においても同様である。
【0069】
この紐部材82は円環状にされているが、されなくてもよい。紐部材82はここでは伸縮しない材料で作製されているが、伸縮可能な材料で、例えばゴム等の弾性材で作製されてもよい。
【0070】
したがって、
図19(b)に示すように紐部材82を引き、上端部70、第1ひだ79、第2ひだ80及び下端部72を一体になるようにまとめることが、つまり第1つまみ端部32を縮小状態にすることができる。そして、このとき、前述の面ファスナー76、78が設けられているので、第1ひだ79と第2ひだ80とは一体的になることができる。なお、上端部70と第1ひだ79との間にも、また、下端部72と第2ひだ80との間にも、同様に面ファスナーが設けられて、このようなときに係合可能にしてもよい。この結果、第1つまみ端部32は第1から第4実施形態のバッグの袋本体部における第1つまみ端部32と同様に、縮小状態になることができる。
【0071】
同様に、袋本体部12Dの第2つまみ端部34側も構成されている。第2つまみ端部34にも、紐部材82と同様の紐部材(第2紐部材に相当)が設けられている。
【0072】
このように、袋本体部12Dでは、第1つまみ端部32は、袋本体部12Dの深さ方向Dzに伸長可能に構成され、第1つまみ端部32を縮小状態にするための第1紐部材82が取り付けられている。同様に、第2つまみ端部34は、袋本体部12Dの深さ方向Dzに伸長可能に構成されていて、第2つまみ端部34を縮小状態にするための第2紐部材が第2つまみ端部34に取り付けられている。したがって、袋本体部12Dを伸長させて展開させることで収容空間15の容量を拡張することができ、また、それを上記所定の形態に容易にすることもできる。
【0073】
なお、中間部74のひだの数は、
図18及び
図19に示す数に限定されず、例えば
図20(a)に示すように更に多くされてもよい。そして、それらひだを自由に伸長可能にしたり、他のひだ等と一体的にしたりするために設けられる面ファスナー90は
図20に示すように種々の箇所に設けられてもよい。なお、
図20(a)、(b)において対向する面ファスナー90はいずれか一方が雌型であり、他方が雄型であり、係合可能である。この関係は、前述の面ファスナーにおいても同様である。
【0074】
また、
図20(b)に示すように、中間部74のひだの間に巻回板14が差し込まれることで、袋本体部に巻回板14が設けられてもよい。この場合にも、巻回板14の取付部は外側に開く。なお、
図20(b)において、図面上側が取っ手部側であり、図面下側が底面側である。巻回板14は、第1から第4実施形態で説明したように種々の方法で又は種々の箇所に取り付けられ得る。例えば、取付開口部66を有する袋部60を、上端部70、第1ひだ79、第2ひだ80、下端部72などに設けて、そこに巻回板14を挿入可能にしてもよい。この場合、紐部材82は、巻回板14の挿入などの邪魔にならないように袋部60に対して設けられたり、その挿入などの作業時に
図20(b)に図示するようによけられたりするとよい。したがって、この場合、紐部材82が巻回板14の挿入などを阻害することはない。なお、本開示は、紐部材を設けないことを許容し得、例えば、
図18から
図20に示す袋本体部において紐部材82を省くことも可能である。
【0075】
以上、5つの実施形態及びそれらの変形例について説明したが、本発明はそれらに限定されない。本願の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、種々の置換、変更が可能である。本開示において説明した構成又は手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0076】
なお、上記実施形態では、袋本体部12、12A、12B、12C、12Dはそれぞれ、第1つまみ端部32及び第2つまみ端部34を互いに対して離すようにそれらを相対的に動かすことで、帯状に延びる所定の形態にされた。しかし、本開示は、袋本体部が、例えばくるくる丸めること、又は、折り畳むことで、そのような帯状に延びる所定の形態にされることを許容する。また、袋本体部において、第1袋側部28はその全体がひだ状に形成されることに限定されず、その一部のみがひだ状に、例えば開口部付近の部分及び/又は底面付近の部分のみがひだ状にされて、それら部分間の中央部分は非ひだ状にされてもよい。これは、第2袋側部30においても同様である。これらの場合にも、上記第1から第5実施形態で説明したのと同じように、巻回板14は袋本体部に対して設けられることができる。
【0077】
また、巻回板14は、上記第1及び第2実施形態では袋本体部の内部に、上記第3から第5実施形態では袋本体部の底面に、袋本体部を丸めてコンパクトにするために設けられた。しかし、巻回板14の取付位置は、これらに限定されず、例えば袋本体部を帯状にしたときに、その開口部又はその付近に定められてもよい。このように、本開示では、特許文献1のバッグとは異なり、巻回板の取付部つまり取付領域を、袋本体部の底面に限定されず、袋本体部の内部及び開口部を含む非底面領域(底面以外の領域)に定めることが可能である。例えば第1実施形態のバッグ10のように、変形可能である袋本体部と巻回板とを備えるバッグにおいて、巻回板の取付領域を袋本体部の非底面領域に定めることで、更に第2から第5実施形態のバッグ10B、10Cのように巻回板を袋本体部から着脱自在にすることで、特許文献1のバッグのように巻回板を底面に固定する場合にその使用時に巻回板が巻回することによる買い物客の煩わしさを軽減することができる。
【符号の説明】
【0078】
10、10A、10B、10C バッグ
12、12A、12B、12C、12D 袋本体部
14 巻回板
20、20A、22、22A 取っ手部
24 第1開口縁部
26 第2開口縁部
28 第1袋側部
30 第2袋側部
32 第1つまみ端部
34 第2つまみ端部
35 底面
60 袋部
【手続補正書】
【提出日】2021-04-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
変形可能である袋本体部と、
板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能な巻回板であって、前記袋本体部が帯状に延びる所定の形態にあるとき、前記袋本体部の長手方向に沿って延びるように配置された前記巻回板が前記展開状態から前記巻回状態になることで、前記袋本体部が前記巻回板ととともに巻回されるように、前記巻回板は前記袋本体部に関係づけられている、巻回板と
を備え、
前記袋本体部は、前記袋本体部の外側に開いている前記袋本体部への前記巻回板の取付部を備え、
前記取付部は、物品を収容可能な収容空間の開口部とは異なる、前記袋本体部の外側に開く取付開口部であって、前記巻回板を前記収容空間に位置づけ可能であるように設けられている、取付開口部を備えている、
バッグ。
【請求項2】
変形可能である袋本体部と、
板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能な巻回板であって、前記袋本体部が帯状に延びる所定の形態にあるとき、前記袋本体部の長手方向に沿って延びるように配置された前記巻回板が前記展開状態から前記巻回状態になることで、前記袋本体部が前記巻回板ととともに巻回されるように、前記巻回板は前記袋本体部に関係づけられている、巻回板と
を備え、
前記巻回板の長手方向の一端は前記袋本体部の内部に取り付けられ、前記巻回板は前記袋本体部の物品を収容可能な収容空間に設けられていて、
使用可能状態にある前記袋本体部において、前記巻回板は前記袋本体部の形態変化から独立して変形可能である、
バッグ。
【請求項3】
変形可能である袋本体部と、
板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能な巻回板であって、前記袋本体部が帯状に延びる所定の形態にあるとき、前記袋本体部の長手方向に沿って延びるように配置された前記巻回板が前記展開状態から前記巻回状態になることで、前記袋本体部が前記巻回板ととともに巻回されるように、前記巻回板は前記袋本体部に関係づけられている、巻回板と
を備え、
前記袋本体部は、前記袋本体部の外側に開いている前記袋本体部への前記巻回板の取付部を備え
帯状に延びる前記所定の形態にある前記袋本体部に前記巻回板は着脱可能であるように、前記取付部は構成されている、
バッグ。
【請求項4】
前記袋本体部は、前記所定の形態にあるときに前記長手方向に延びる第1開口縁部と第2開口縁部とにより少なくとも部分的に区画形成される開口部を備え、
前記所定の形態のときの前記袋本体部において、前記開口部は前記袋本体部の外側に位置し、かつ、前記第1開口縁部につながる第1袋側部は前記第2開口縁部につながる第2袋側部に少なくとも部分的に重なるように、前記袋本体部は構成されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項5】
前記袋本体部は、前記第1開口縁部の一端部と前記第2開口縁部の一端部とをつなぐ第1つまみ端部と、前記第1開口縁部の他端部と前記第2開口縁部の他端部とをつなぐ第2つまみ端部とを更に備え、
前記袋本体部の前記第1つまみ端部と前記第2つまみ端部とを離すように前記第1つまみ端部と前記第2つまみ端部とを相対的に動かすことで前記所定の形態になるように、前記袋本体部は構成されている、
請求項4に記載のバッグ。
【請求項6】
前記第1つまみ端部は、前記袋本体部の深さ方向に伸長可能に構成され、
前記第2つまみ端部は、前記袋本体部の前記深さ方向に伸長可能に構成されている、
請求項5に記載のバッグ。
【請求項7】
前記第1つまみ端部を縮小状態にするための第1紐部材は前記第1つまみ端部に取り付けられ、
前記第2つまみ端部を縮小状態にするための第2紐部材は前記第2つまみ端部に取り付けられている、
請求項6に記載のバッグ。
【手続補正書】
【提出日】2021-09-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグであって、
変形可能である袋本体部と、
板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能な巻回板であって、該巻回板は前記バッグの使用時に巻回可能であるように前記袋本体部に対して関係づけられていて、かつ、前記袋本体部が帯状に延びる所定の形態にあるとき、前記袋本体部の長手方向に沿って延びるように配置された前記巻回板が前記展開状態から前記巻回状態になることで、前記袋本体部が前記巻回板ととともに巻回されるように、前記巻回板は前記袋本体部に関係づけられている、巻回板と
を備え、
前記袋本体部は、前記袋本体部の外側に開いている前記袋本体部への前記巻回板の取付部を備え、
前記取付部は、物品を収容可能な収容空間の開口部とは異なる、前記袋本体部の外側に開く取付開口部であって、前記巻回板を前記収容空間に位置づけ可能であるように設けられている、取付開口部を備えている、
バッグ。
【請求項2】
バッグであって、
変形可能である袋本体部と、
板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能な巻回板であって、該巻回板は前記バッグの使用時に巻回可能であるように前記袋本体部に対して関係づけられていて、かつ、前記袋本体部が帯状に延びる所定の形態にあるとき、前記袋本体部の長手方向に沿って延びるように配置された前記巻回板が前記展開状態から前記巻回状態になることで、前記袋本体部が前記巻回板ととともに巻回されるように、前記巻回板は前記袋本体部に関係づけられている、巻回板と
を備え、
前記巻回板の長手方向の一端は前記袋本体部の内部に取り付けられ、前記巻回板は前記袋本体部の物品を収容可能な収容空間に設けられていて、
使用可能状態にある前記袋本体部において、前記巻回板は前記袋本体部の形態変化から独立して変形可能である、
バッグ。
【請求項3】
バッグであって、
変形可能である袋本体部と、
板状に延ばされた展開状態と、巻回された巻回状態とに変形可能な巻回板であって、該巻回板は前記バッグの使用時に巻回可能であるように前記袋本体部に対して関係づけられていて、かつ、前記袋本体部が帯状に延びる所定の形態にあるとき、前記袋本体部の長手方向に沿って延びるように配置された前記巻回板が前記展開状態から前記巻回状態になることで、前記袋本体部が前記巻回板ととともに巻回されるように、前記巻回板は前記袋本体部に関係づけられている、巻回板と
を備え、
前記袋本体部は、前記袋本体部の外側に開いている前記袋本体部への前記巻回板の取付部を備え
帯状に延びる前記所定の形態にある前記袋本体部に前記巻回板は着脱可能であるように、前記取付部は構成されている、
バッグ。
【請求項4】
前記展開状態にある前記巻回板は、長手方向に直交する断面において円弧状であり、
前記展開状態にある前記巻回板は、該巻回板の厚さ方向が前記袋本体部の深さ方向に略揃うように、かつ、該巻回板の前記袋本体部に対して設けられる向きに関して前記袋本体部の底面側に凸である向き以外の向きを許容するように、前記袋本体部に設けられる、
請求項1から3のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項5】
前記巻回板は、機械的接続手段で前記袋本体部と着脱可能である、
請求項1から4のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項6】
前記袋本体部は、前記所定の形態にあるときに前記長手方向に延びる第1開口縁部と第2開口縁部とにより少なくとも部分的に区画形成される開口部を備え、
前記所定の形態のときの前記袋本体部において、前記開口部は前記袋本体部の外側に位置し、かつ、前記第1開口縁部につながる第1袋側部は前記第2開口縁部につながる第2袋側部に少なくとも部分的に重なるように、前記袋本体部は構成されている、
請求項1から5のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項7】
前記袋本体部は、前記第1開口縁部の一端部と前記第2開口縁部の一端部とをつなぐ第1つまみ端部と、前記第1開口縁部の他端部と前記第2開口縁部の他端部とをつなぐ第2つまみ端部とを更に備え、
前記袋本体部の前記第1つまみ端部と前記第2つまみ端部とを離すように前記第1つまみ端部と前記第2つまみ端部とを相対的に動かすことで前記所定の形態になるように、前記袋本体部は構成されている、
請求項6に記載のバッグ。
【請求項8】
前記第1つまみ端部は、前記袋本体部の深さ方向に伸長可能に構成され、
前記第2つまみ端部は、前記袋本体部の前記深さ方向に伸長可能に構成されている、
請求項7に記載のバッグ。
【請求項9】
前記第1つまみ端部を縮小状態にするための第1紐部材は前記第1つまみ端部に取り付けられ、
前記第2つまみ端部を縮小状態にするための第2紐部材は前記第2つまみ端部に取り付けられている、
請求項8に記載のバッグ。