IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲ゼン▼市世強元件網絡有限公司の特許一覧

特開2022-82459サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器
<>
  • 特開-サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器 図1
  • 特開-サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器 図2
  • 特開-サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器 図3
  • 特開-サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器 図4
  • 特開-サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器 図5
  • 特開-サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器 図6
  • 特開-サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器 図7
  • 特開-サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022082459
(43)【公開日】2022-06-01
(54)【発明の名称】サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20220525BHJP
【FI】
G06F21/62
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021188452
(22)【出願日】2021-11-19
(31)【優先権主張番号】202011307436.7
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521423821
【氏名又は名称】深▲ゼン▼市世強元件網絡有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SEKORM COMPONENT NETWORK CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】Room 2401,2402,Building 3A,1st Phase,Tian an Cloud Park,No.2018 Xuegang Rd.,Bantian Street,Longgang District,Shenzhen,Guangdong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】林恒
(57)【要約】      (修正有)
【課題】サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法を提供する。
【解決手段】方法は、サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定しS10、信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与するS20。サービスプラットフォームは、信用レベルの高いユーザに対し一定の権限付与能力を与えることで、ユーザが、自身の有するユーザ権限をその他のユーザに付与できるようにする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法であって、
S10:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定し、
S20:前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる、ことを特徴とするサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法。
【請求項2】
前記ステップS20において、
S201:前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身と同じ信用レベルを有するユーザアカウントに対し、自身が有するユーザ権限を付与することができる、ことを特徴とする請求項1に記載のサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法。
【請求項3】
前記ステップS20において、
S202:前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身よりも信用レベルの低いユーザアカウントに対し、自身が有するユーザ権限を付与することができる、ことを特徴とする請求項1に記載のサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法。
【請求項4】
前記ユーザアカウントが複数のユーザ権限を有する場合、前記ステップS20において、
S203:前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有する1又は複数のユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる、ことを特徴とする請求項1に記載のサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法。
【請求項5】
前記ステップS10において、
S101:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限、信用レベル及び予め定められた権限付与アカウント数を設定し、
前記ステップS20において、
S204:前記ユーザアカウントの権限付与済みアカウント数を統計し、
S205:前記権限付与済みアカウント数が前記予め定められた権限付与アカウント数よりも大きいか否かを判断し、
S206:大きくない場合、前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる、ことを特徴とする請求項1に記載のサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法。
【請求項6】
前記ステップS20において、
S207:前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができ、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能となる、ことを特徴とする請求項1に記載のサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法。
【請求項7】
前記ステップS207において、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントが、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能になるとは、
ユーザ権限を付与されたユーザアカウントが、付与されたユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能になることを含む、ことを特徴とする請求項6に記載のサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法。
【請求項8】
前記ステップS10において、
S102:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限、信用レベル及び予め定められた権限付与深度を設定し、前記予め定められた権限付与深度とは、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントが権限付与能力を所持する階層のことであり、
前記ステップS207において、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントが、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能となる際には、
S2071:前記ユーザアカウントの権限付与済み深度を統計し、
S2072:前記権限付与済み深度が前記予め定められた権限付与深度よりも大きいか否かを判断し、
S2073:大きくない場合、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能となる、ことを特徴とする請求項6に記載のサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法。
【請求項9】
前記ステップS20のあと、更に、
S30:前記サービスプラットフォームは、前記ユーザアカウントの権限付与履歴情報を記録する、ことを特徴とする請求項1に記載のサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法。
【請求項10】
コンピュータ機器であって、
メモリ及びプロセッサを含み、
前記メモリはコンピュータプログラムを格納するために用いられ、
前記プロセッサは、前記メモリに格納されているコンピュータプログラムを実行して、請求項1~9のいずれか1項に記載のサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法を実現するために用いられることを特徴とするコンピュータ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービスプラットフォームにおけるユーザ権限管理の分野に関し、より具体的には、サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、サービスプラットフォームは多数のユーザを管理する必要がある。各ユーザは異なる権限を有しており、例えば、ECプラットフォームは、ユーザごとに異なる使用権限を付与している。従来のサービスプラットフォームの多くはユーザの権限を人為的に管理しているため、膨大な手間をかけねばならない。また、ポイント方式でユーザ登録を評価し、ポイントの多さに応じて権限を割り当てるプラットフォームも存在する。総じて言えば、従来のサービスプラットフォームはいずれもプラットフォームの管理者によって権限を割り当てており、ユーザに対しより多くの権限を付与することも、ユーザ間の関連性に関与することもしていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術の上記の欠点に対し、サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明が技術的課題を解決するために採用する技術方案は、以下の通りである。
【0005】
サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法を構成する。当該方法は、以下を含む。
【0006】
S10:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定する。
【0007】
S20:前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。
【0008】
更に、本発明で記載するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、前記ステップS20が以下を含む。
【0009】
S201:前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身と同じ信用レベルを有するユーザアカウントに対し、自身が有するユーザ権限を付与することができる。
【0010】
更に、本発明で記載するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、前記ステップS20が以下を含む。
【0011】
S202:前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身よりも信用レベルの低いユーザアカウントに対し、自身が有するユーザ権限を付与することができる。
【0012】
更に、本発明で記載するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、前記ユーザアカウントが複数のユーザ権限を有する場合、前記ステップS20が以下を含む。
【0013】
S203:前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有する1又は複数のユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。
【0014】
更に、本発明で記載するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、前記ステップS10が以下を含む。
【0015】
S101:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限、信用レベル及び予め定められた権限付与アカウント数を設定する。
【0016】
前記ステップS20は、以下を含む。
【0017】
S204:前記ユーザアカウントの権限付与済みアカウント数を統計する。
【0018】
S205:前記権限付与済みアカウント数が前記予め定められた権限付与アカウント数よりも大きいか否かを判断する。
【0019】
S206:大きくない場合、前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。
【0020】
更に、本発明で記載するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、前記ステップS20が以下を含む。
【0021】
S207:前記信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができ、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能となる。
【0022】
更に、本発明で記載するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、前記ステップS207において、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントが、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能になるとは、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントが、付与されたユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能になることを含む。
【0023】
更に、本発明で記載するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、前記ステップS10が以下を含む。
【0024】
S102:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限、信用レベル及び予め定められた権限付与深度を設定する。前記予め定められた権限付与深度とは、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントが権限付与能力を所持する階層のことである。
【0025】
前記ステップS207において、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントが、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能となる際には、以下を含む。
【0026】
S2071:前記ユーザアカウントの権限付与済み深度を統計する。
【0027】
S2072:前記権限付与済み深度が前記予め定められた権限付与深度よりも大きいか否かを判断する。
【0028】
S2073:大きくない場合、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能となる。
【0029】
更に、本発明で記載するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、前記ステップS20のあと、更に以下を含む。
【0030】
S30:前記サービスプラットフォームは、前記ユーザアカウントの権限付与履歴情報を記録する。
【0031】
また、本発明は、メモリ及びプロセッサを含むコンピュータ機器を更に提供する。
【0032】
前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するために用いられる。
【0033】
前記プロセッサは、前記メモリに格納されているコンピュータプログラムを実行して、上記サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法を実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0034】
本発明のサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法及びコンピュータ機器を実施することで、以下の有益な効果が奏される。即ち、本発明におけるサービスプラットフォームは、信用レベルの高いユーザに対し一定の権限付与能力を与えることで、当該ユーザが、自身の有するユーザ権限をその他のユーザに付与できるようにする。これにより、ユーザ権限の管理が実現されるだけでなく、ユーザ間の関連性も強化されるため、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0035】
以下に、図面と実施例を組み合わせて本発明につき更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1図1は、一実施例で提供するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法のフローチャートである。
図2図2は、一実施例で提供するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法のフローチャートである。
図3図3は、一実施例で提供するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法のフローチャートである。
図4図4は、一実施例で提供するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法のフローチャートである。
図5図5は、一実施例で提供するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法のフローチャートである。
図6図6は、一実施例で提供するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法のフローチャートである。
図7図7は、一実施例で提供するサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法のフローチャートである。
図8図8は、一実施例で提供するコンピュータ機器の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の技術的特徴、目的及び効果がより明瞭に理解されるよう、図面を参照して本発明の具体的実施形態につき詳細に説明する。
【0038】
好ましい実施例では、図1を参照して、当該サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、以下のステップを含む。
【0039】
S10:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定する。サービスプラットフォームは複数のユーザアカウントを含み、サービスプラットフォームの管理者は、各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定する。信用レベルが高いほど、当該ユーザアカウントの信用は良好なことを意味する。信用レベルは少なくとも2つのランクを含み、例えば、信用レベルは信用可及び信用不可に分けられる。
【0040】
S20:信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。一般的に、ユーザアカウントによってユーザ権限は異なっている。信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは権限付与能力を有している。即ち、信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。予め定められたレベルとはサービスプラットフォームに設定される信用基準であり、信用レベルが当該信用基準よりも高い場合にのみ権限付与能力を有する。信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントが、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与すると、権限を付与されたユーザアカウントは、権限の付与によって当該ユーザ権限を有する。これにより、ユーザ間の権限付与が実現される。なお、権限付与能力を有するユーザアカウントは、権限付与行為を行使したあとも当該ユーザ権限を所持したままであり、権限の付与によって当該ユーザ権限を喪失することはないと解釈可能である。
【0041】
選択的に、ユーザアカウントが複数のユーザ権限を有する場合、ステップS20は以下を含む。
【0042】
S203:信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有する1又は複数のユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。
【0043】
本実施例におけるサービスプラットフォームは、信用レベルの高いユーザに対し一定の権限付与能力を与えることで、当該ユーザが、自身の有するユーザ権限をその他のユーザに付与できるようにする。これにより、ユーザ権限の管理が実現されるだけでなく、ユーザ間の関連性も強化されるため、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0044】
好ましい実施例では、図2を参照して、当該サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、以下のステップを含む。
【0045】
S10:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定する。サービスプラットフォームは複数のユーザアカウントを含み、サービスプラットフォームの管理者は、各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定する。信用レベルが高いほど、当該ユーザアカウントの信用は良好なことを意味する。信用レベルは少なくとも2つのランクを含み、例えば、信用レベルは信用可及び信用不可に分けられる。また、信用レベルの同じユーザアカウントが異なるユーザ権限を有している。
【0046】
S201:信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身と同じ信用レベルを有するユーザアカウントに対し、自身が有するユーザ権限を付与することができる。信用レベルの同じユーザアカウントは異なるユーザ権限を有しており、信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは権限付与能力を有している。即ち、信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身と同じ信用レベルを有するユーザアカウントに対し、自身が有するユーザ権限を付与することができる。予め定められたレベルとはサービスプラットフォームに設定される信用基準であり、信用レベルが当該信用基準よりも高い場合にのみ権限付与能力を有する。信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントが、自身が有するユーザ権限を同じ信用レベルのユーザアカウントに付与すると、権限を付与されたユーザアカウントは、権限の付与によって当該ユーザ権限を有する。これにより、ユーザ間の権限付与が実現される。なお、権限付与能力を有するユーザアカウントは、権限付与行為を行使したあとも当該ユーザ権限を所持したままであり、権限の付与によって当該ユーザ権限を喪失することはないと解釈可能である。
【0047】
本実施例では、権限付与能力を有するユーザアカウントに対し、同じ信用レベルを有するユーザアカウントへの権限付与を許可している。これにより、同一レベルのユーザ間の相互関係が強化されるとともに、プラットフォームの権限管理が実現される。
【0048】
好ましい実施例では、図3を参照して、当該サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、以下のステップを含む。
【0049】
S10:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定する。サービスプラットフォームは複数のユーザアカウントを含み、サービスプラットフォームの管理者は、各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定する。信用レベルが高いほど、当該ユーザアカウントの信用は良好なことを意味する。信用レベルは少なくとも2つのランクを含み、例えば、信用レベルは信用可及び信用不可に分けられる。また、信用レベルの高いユーザアカウントは、信用レベルの低いユーザアカウントよりも多くのユーザ権限を有している。
【0050】
S202:信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身よりも信用レベルの低いユーザアカウントに対し、自身が有するユーザ権限を付与することができる。信用レベルの高いユーザアカウントは、信用レベルの低いユーザアカウントよりも多くのユーザ権限を有している。また、信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは権限付与能力を有している。即ち、信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身よりも信用レベルの低いユーザアカウントに対し、自身が有するユーザ権限を付与することができる。予め定められたレベルとはサービスプラットフォームに設定される信用基準であり、信用レベルが当該信用基準よりも高い場合にのみ権限付与能力を有する。信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントが、自身よりも信用レベルの低いユーザアカウントに対し自身が有するユーザ権限を付与すると、権限を付与されたユーザアカウントは、権限の付与によって当該ユーザ権限を有する。これにより、ユーザ間の権限付与が実現される。なお、権限付与能力を有するユーザアカウントは、権限付与行為を行使したあとも当該ユーザ権限を所持したままであり、権限の付与によって当該ユーザ権限を喪失することはないと解釈可能である。
【0051】
本実施例では、権限付与能力を有する信用レベルの高いユーザアカウントに対し、信用レベルの低いユーザアカウントへの権限付与を許可している。これにより、異なるレベルのユーザ間の相互関係が強化されるとともに、プラットフォームの権限管理が実現される。
【0052】
好ましい実施例では、図4を参照して、当該サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、以下のステップを含む。
【0053】
S101:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限、信用レベル及び予め定められた権限付与アカウント数を設定する。サービスプラットフォームは複数のユーザアカウントを含み、サービスプラットフォームの管理者は、各ユーザアカウントのユーザ権限、信用レベル及び予め定められた権限付与アカウント数を設定する。信用レベルが高いほど、当該ユーザアカウントの信用は良好なことを意味する。信用レベルは少なくとも2つのランクを含み、例えば、信用レベルは信用可及び信用不可に分けられる。予め定められた権限付与アカウント数とは、権限付与能力を有するユーザアカウントが権限を付与可能なユーザアカウントの総数を意味する。
【0054】
S204:ユーザアカウントの権限付与済みアカウント数を統計する。信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。権限付与済みアカウント数とは、権限付与能力を有するユーザアカウントが権限を付与したユーザアカウントの総数を意味する。
【0055】
S205:権限付与済みアカウント数が予め定められた権限付与アカウント数よりも大きいか否かを判断する。
【0056】
S206:権限付与済みアカウント数が予め定められた権限付与アカウント数以下の場合、信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。一方、権限付与済みアカウント数が予め定められた権限付与アカウント数よりも大きい場合、当該権限付与能力を有するユーザアカウントは権限付与能力を喪失する。
【0057】
本実施例におけるサービスプラットフォームは、信用レベルの高いユーザに対し一定の権限付与能力を与えることで、当該ユーザが、自身の有するユーザ権限をその他のユーザに付与できるようにするが、同時に権限付与数を表示することで、権利の濫用を防止する。
【0058】
好ましい実施例では、図5を参照して、当該サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、以下のステップを含む。
【0059】
S10:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定する。サービスプラットフォームは複数のユーザアカウントを含み、サービスプラットフォームの管理者は、各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定する。信用レベルが高いほど、当該ユーザアカウントの信用は良好なことを意味する。信用レベルは少なくとも2つのランクを含み、例えば、信用レベルは信用可及び信用不可に分けられる。
【0060】
S207:信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができ、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能となる。一般的に、ユーザアカウントによってユーザ権限は異なっている。信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは権限付与能力を有している。即ち、信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。予め定められたレベルとはサービスプラットフォームに設定される信用基準であり、信用レベルが当該信用基準よりも高い場合にのみ権限付与能力を有する。信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントが、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与すると、権限を付与されたユーザアカウントは、権限の付与によって当該ユーザ権限を有する。
【0061】
更に、権限を付与されたユーザアカウントは、権限の付与によって権限付与能力を有し、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能となる。例えば、ユーザ甲がユーザ乙に権限を付与すると、ユーザ乙は権限付与能力を獲得する。これにより、ユーザ乙は権限をユーザ丙に付与可能となる。なお、権限付与能力を有するユーザアカウントは、権限付与行為を行使したあとも当該ユーザ権限を所持したままであり、権限の付与によって当該ユーザ権限を喪失することはないと解釈可能である。
【0062】
選択的に、ステップS207において、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントが、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能になるとは、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントが、付与されたユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能になることを含む。即ち、権限を付与されたユーザアカウントは、付与されたユーザ権限のみをその他のユーザアカウントに付与することができ、権限を付与される前に有していたユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することはできない。
【0063】
本実施例では、権限を付与されたユーザが権限付与能力を獲得し、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能となる。これにより、更にユーザ間の関係が広がり、プラットフォームの管理方式が充実する。
【0064】
好ましい実施例では、図6を参照して、当該サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、以下のステップを含む。
【0065】
S102:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限、信用レベル及び予め定められた権限付与深度を設定する。予め定められた権限付与深度とは、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントが権限付与能力を所持する階層のことである。つまり、権限付与ユーザアカウントが、権限を付与されるユーザアカウントに対し権限を1回付与した場合を1階層とする。即ち、権限付与深度は1となる。そして、権限を付与されたユーザアカウントがその他のユーザアカウントに権限を1回付与した場合を別の階層とする。このときの権限付与深度は2となる。以下同様にして、権限を付与されるユーザアカウントが権限を1回付与されるたびに、権限付与深度は1つ増加する。例えば、ユーザ甲がユーザ乙に権限を付与すると、権限付与深度は1となる。そして、ユーザ乙がユーザ丙に権限を付与すると権限付与深度は2となり、ユーザ丙がユーザ丁に権限を付与すると権限付与深度は3となり、ユーザ丁がユーザ戊に権限を付与すると権限付与深度は4となる。以下同様にして、権限付与深度を計算する。
【0066】
S2071:ユーザアカウントの権限付与済み深度を統計する。信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。権限を1回付与するたびに、権限付与済み深度は1つ増加する。
【0067】
S2072:権限付与済み深度が予め定められた権限付与深度よりも大きいか否かを判断する。
【0068】
S2073:権限付与済み深度が予め定められた権限付与深度以下の場合、ユーザ権限を付与されたユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能となる。一方、権限付与済み深度が予め定められた権限付与深度よりも大きい場合、最後に権限を付与されたユーザアカウントは権限付与能力を有さない。
【0069】
本実施例では、権限を付与されたユーザが権限付与能力を獲得し、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与可能となる。また、権限付与深度を表示することで、ユーザによる権限付与の権利を制限しやすくする。
【0070】
好ましい実施例では、図7を参照して、当該サービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法は、以下のステップを含む。
【0071】
S10:サービスプラットフォームにおける各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定する。サービスプラットフォームは複数のユーザアカウントを含み、サービスプラットフォームの管理者は、各ユーザアカウントのユーザ権限及び信用レベルを設定する。信用レベルが高いほど、当該ユーザアカウントの信用は良好なことを意味する。信用レベルは少なくとも2つのランクを含み、例えば、信用レベルは信用可及び信用不可に分けられる。
【0072】
S20:信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。一般的に、ユーザアカウントによってユーザ権限は異なっている。信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは権限付与能力を有している。即ち、信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントは、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与することができる。予め定められたレベルとはサービスプラットフォームに設定される信用基準であり、信用レベルが当該信用基準よりも高い場合にのみ権限付与能力を有する。信用レベルが予め定められたレベルよりも大きいユーザアカウントが、自身が有するユーザ権限をその他のユーザアカウントに付与すると、権限を付与されたユーザアカウントは、権限の付与によって当該ユーザ権限を有する。これにより、ユーザ間の権限付与が実現される。なお、権限付与能力を有するユーザアカウントは、権限付与行為を行使したあとも当該ユーザ権限を所持したままであり、権限の付与によって当該ユーザ権限を喪失することはないと解釈可能である。
【0073】
S30:サービスプラットフォームは、ユーザアカウントの権限付与履歴情報を記録する。権限付与履歴情報には、権限付与時間、権限付与内容、権限付与ユーザアカウント、権限を付与されたユーザアカウント等を含む(ただし、これらに限らない)。サービスプラットフォームの管理者は、権限付与履歴情報をチェック可能である。
【0074】
本実施例のサービスプラットフォームはユーザアカウントの権限付与記録を記録するため、後の管理に都合がよい。
【0075】
好ましい実施例では、コンピュータ機器を提供する。図8を参照して、当該コンピュータ機器は、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、コンピュータプログラムを格納するために用いられる。プロセッサは、メモリに格納されているコンピュータプログラムを実行して、上述した実施例のサービスプラットフォームにおけるユーザ権限の管理方法を実現するために用いられる。選択的に、コンピュータ機器はサーバ又はクラウドである。
【0076】
本実施例におけるサービスプラットフォームは、信用レベルの高いユーザに対し一定の権限付与能力を与えることで、当該ユーザが、自身の有するユーザ権限をその他のユーザに付与できるようにする。これにより、ユーザ権限の管理が実現されるだけでなく、ユーザ間の関連性も強化されるため、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0077】
本明細書の各実施例は漸次的形式で記載した。各実施例で重点的に説明した内容はいずれもその他の実施例との違いであって、各実施例同士の同一又は類似の部分については互いを参照すればよい。また、実施例で開示した装置については、実施例で開示した方法に対応しているため、比較的簡単に記載した。よって、関連箇所については方法部分の説明を参照すればよい。
【0078】
更に、専門家であれば意識し得るように、本文中に開示の実施例を組み合わせて記載した例示的な各ユニット及びアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、或いはこれらの組み合わせにより実現可能である。また、ハードウェアとソフトウェアの互換可能性について明瞭に説明するために、上記の説明では、機能に基づき、各例示的構成及びステップについて一般的に記載した。これらの機能が結局のところハードウェア形式で実行されるのか、ソフトウェア形式で実行されるのかについては、技術方案における特定の応用及び設計の制約条件により決定される。専門技術者であれば、特定の応用ごとに異なる方法を使用することで記載の機能を実現可能であるが、こうした実現を本発明の範囲を超えるものとみなすべきではない。
【0079】
本文中に開示の実施例を組み合わせて記載した方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアやプロセッサで実行されるソフトウェアモジュールを直接使用するか、これらを組み合わせることで実施可能である。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、リードオンリーメモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、又は技術分野において公知であるその他の任意の形式の記憶媒体に設置可能である。
【0080】
以上の実施例は本発明の技術思想及び特性を説明したものにすぎず、当業者に本発明の内容を理解させ、それに基づき実施可能とすることを目的としており、本発明の保護の範囲を制限するものではない。従って、本発明の特許請求の範囲に基づき実施される同等の変形及び補足は、いずれも本発明の請求項がカバーする範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【外国語明細書】