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特開2022-82460アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム及び方法
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  • 特開-アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム及び方法 図1
  • 特開-アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム及び方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022082460
(43)【公開日】2022-06-01
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/60 20180101AFI20220525BHJP
【FI】
G06F8/60
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021188453
(22)【出願日】2021-11-19
(31)【優先権主張番号】202011307468.7
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521423821
【氏名又は名称】深▲ゼン▼市世強元件網絡有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SEKORM COMPONENT NETWORK CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】Room 2401,2402,Building 3A,1st Phase,Tian an Cloud Park,No.2018 Xuegang Rd.,Bantian Street,Longgang District,Shenzhen,Guangdong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】馮星
【テーマコード(参考)】
5B376
【Fターム(参考)】
5B376AA09
5B376AA25
5B376AA31
5B376AA38
5B376AB11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム及び方法を提供する。
【解決手段】当該システムは、構成ライブラリ及び少なくとも2種類のアプリケーションサーバを含む。構成ライブラリには、各種アプリケーションサーバに対応する構成パラメータが含まれている。構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムが構成ライブラリに送信され、構成ライブラリは、アプリケーションプログラムについて、当該アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成し、構成完了後に、構成パラメータを含むアプリケーションプログラムを対応するアプリケーションサーバに送信する。アプリケーションプログラムをリリースしたい場合には、構成ライブラリがリリース環境に応じて然るべく構成を行うため、開発者の作業量が減少し、作業効率が向上する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムであって、
構成ライブラリ及び少なくとも2種類のアプリケーションサーバを含み、前記構成ライブラリには、各種前記アプリケーションサーバに対応する構成パラメータが含まれており、
構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムが前記構成ライブラリに送信され、前記構成ライブラリは、前記アプリケーションプログラムについて、当該アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成し、構成完了後に、構成パラメータを含むアプリケーションプログラムを対応するアプリケーションサーバに送信することを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記構成ライブラリは、構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムを受信するのと同期して構成命令を受信し、前記構成命令には、前記アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバの情報が含まれていることを特徴とする請求項1に記載のアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム。
【請求項3】
前記構成ライブラリは構成パラメータ追加命令を受信し、前記構成ライブラリは、新たに追加されるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを受信して保存することを特徴とする請求項1に記載のアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム。
【請求項4】
前記構成ライブラリは構成パラメータ削除命令を受信し、前記構成ライブラリは、前記構成パラメータ削除命令に含まれているアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを削除することを特徴とする請求項1に記載のアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム。
【請求項5】
前記構成ライブラリは構成パラメータ修正命令を受信し、前記構成ライブラリは、修正内容を受信して、保存されている構成パラメータを修正することを特徴とする請求項1に記載のアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム。
【請求項6】
アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法であって、
S1:構成ライブラリは、構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムを受信し、前記構成ライブラリには少なくとも2種類の構成パラメータが含まれており、前記構成パラメータごとに1種類のアプリケーションサーバが対応しており、
S2:前記構成ライブラリは、前記アプリケーションプログラムについて、当該アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成し、
S3:構成完了後に、構成パラメータを含むアプリケーションプログラムを対応するアプリケーションサーバに送信することを特徴とするアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法。
【請求項7】
前記ステップS1において、構成ライブラリが構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムを受信する際に、
前記構成ライブラリは、構成パラメータを含まないアプリケーションプログラム及び構成命令を受信し、前記構成命令には、前記アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバの情報が含まれていることを特徴とする請求項6に記載のアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法。
【請求項8】
更に、
S4:前記構成ライブラリは構成パラメータ追加命令を受信し、前記構成ライブラリは、新たに追加されるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを受信して保存することを特徴とする請求項6に記載のアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法。
【請求項9】
更に、
S5:前記構成ライブラリは構成パラメータ削除命令を受信し、前記構成ライブラリは、前記構成パラメータ削除命令に含まれているアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを削除することを特徴とする請求項6に記載のアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法。
【請求項10】
更に、
S6:前記構成ライブラリは構成パラメータ修正命令を受信し、前記構成ライブラリは、修正内容を受信して、保存されている構成パラメータを修正することを特徴とする請求項6に記載のアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーション適応の分野に関し、より具体的には、アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アプリケーションプログラムは、開発完了後に、使用環境の違いに応じてパラメータ適応を行う必要がある。従来のリリース方案において、ソフトウェアビジネスアプリケーションを異なる環境にリリースする際には、異なるタグをアプリケーションプログラムに付けねばならない。環境の違いによって必要なタグは異なっており、対応するタグを付けなければ構成を完了することはできない。例えば、ビジネスアプリケーションを開発アプリケーションサーバにリリースしたければ、devタグを付けねばならなかったり、ビジネスアプリケーションをテストアプリケーションサーバにリリースしたければ、testタグを付けねばならなかったりする。ビジネスアプリケーションを1回で複数の環境にリリースしたい場合には、異なるタグを付けた複数のビジネスアプリケーションを準備しなければこのタスクを完了することはできず、開発者の作業量が大幅に増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術の上記の欠点に対し、アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明が技術的課題を解決するために採用する技術方案は、以下の通りである。
【0005】
アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムを構成する。当該システムは、構成ライブラリ及び少なくとも2種類のアプリケーションサーバを含む。前記構成ライブラリには、各種前記アプリケーションサーバに対応する構成パラメータが含まれている。
【0006】
構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムが前記構成ライブラリに送信される。前記構成ライブラリは、前記アプリケーションプログラムについて、当該アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成し、構成完了後に、構成パラメータを含むアプリケーションプログラムを対応するアプリケーションサーバに送信する。
【0007】
更に、本発明で記載するアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムにおいて、前記構成ライブラリは、構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムを受信するのと同期して構成命令を受信する。前記構成命令には、前記アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバの情報が含まれている。
【0008】
更に、本発明で記載するアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムにおいて、前記構成ライブラリは構成パラメータ追加命令を受信する。前記構成ライブラリは、新たに追加されるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを受信して保存する。
【0009】
更に、本発明で記載するアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムにおいて、前記構成ライブラリは構成パラメータ削除命令を受信する。前記構成ライブラリは、前記構成パラメータ削除命令に含まれているアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを削除する。
【0010】
更に、本発明で記載するアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムにおいて、前記構成ライブラリは構成パラメータ修正命令を受信する。前記構成ライブラリは、修正内容を受信して、保存されている構成パラメータを修正する。
【0011】
また、本発明は、アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法を更に提供する。当該方法は以下を含む。
【0012】
S1:構成ライブラリは、構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムを受信する。前記構成ライブラリには少なくとも2種類の構成パラメータが含まれており、前記構成パラメータごとに1種類のアプリケーションサーバが対応している。
【0013】
S2:前記構成ライブラリは、前記アプリケーションプログラムについて、当該アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成する。
【0014】
S3:構成完了後に、構成パラメータを含むアプリケーションプログラムを対応するアプリケーションサーバに送信する。
【0015】
更に、本発明で記載するアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法では、前記ステップS1において、構成ライブラリが構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムを受信する際に、前記構成ライブラリは、構成パラメータを含まないアプリケーションプログラム及び構成命令を受信する。前記構成命令には、前記アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバの情報が含まれている。
【0016】
更に、本発明で記載するアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法は、以下を含む。
【0017】
S4:前記構成ライブラリは構成パラメータ追加命令を受信する。前記構成ライブラリは、新たに追加されるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを受信して保存する。
【0018】
更に、本発明で記載するアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法は、以下を含む。
【0019】
S5:前記構成ライブラリは構成パラメータ削除命令を受信する。前記構成ライブラリは、前記構成パラメータ削除命令に含まれているアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを削除する。
【0020】
更に、本発明で記載するアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法は、以下を含む。
【0021】
S6:前記構成ライブラリは構成パラメータ修正命令を受信する。前記構成ライブラリは、修正内容を受信して、保存されている構成パラメータを修正する。
【発明の効果】
【0022】
本発明におけるアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステム及び方法を実施することで、以下の有益な効果が奏される。即ち、本発明では、アプリケーションプログラムの構成パラメータを切り離す。また、独立した構成ライブラリを設置して、各種アプリケーションサーバに対応する構成パラメータを保存する。アプリケーションプログラムをリリースしたい場合には、構成ライブラリがリリース環境に応じて然るべく構成を行うため、開発者の作業量が減少し、作業効率が向上する。
【0023】
以下に、図面と実施例を組み合わせて本発明につき更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、一実施例で提供するアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムの概略構造図である。
図2図2は、一実施例で提供するアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の技術的特徴、目的及び効果がより明瞭に理解されるよう、図面を参照して本発明の具体的実施形態につき詳細に説明する。
【0026】
好ましい実施例において、図1を参照して、当該アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムは、構成ライブラリ及び少なくとも2種類のアプリケーションサーバを含む。構成ライブラリは、各アプリケーションサーバと通信接続する。選択的に、構成ライブラリは独立したサーバに設置可能である。各種アプリケーションサーバの動作環境は異なっている。即ち、各種アプリケーションサーバが必要とするアプリケーションプログラムの構成パラメータは異なっている。例えば、開発アプリケーションサーバの開発環境パラメータと、テストアプリケーションサーバのテスト環境パラメータについて、これら2つの環境パラメータは異なっている。本実施例では、アプリケーションプログラムの構成パラメータを切り離す。即ち、アプリケーションプログラムの環境構成項目を個別に独立させて、これらの構成パラメータ(環境構成項目)を単独で構成ライブラリに保存する。且つ、構成ライブラリには、各種アプリケーションサーバに対応する構成パラメータが含まれている。つまり、構成ライブラリには、各アプリケーションサーバにおいてアプリケーションプログラムに必要となる構成パラメータ、及び、各種アプリケーションサーバと構成パラメータとの対応関係が保存されている。
【0027】
ソフトウェア開発者がアプリケーションプログラムの開発を完了した時点では、アプリケーションプログラムに構成パラメータ(環境構成項目)は含まれていない。開発者は、パケット送信プログラムを使用して、構成パラメータ(環境構成項目)を含まないアプリケーションプログラムを構成ライブラリに送信する。選択的に、パケット送信プログラムにはtrace命令を使用する。構成ライブラリは、アプリケーションプログラムについて、当該アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成し、構成完了後に、構成パラメータを含むアプリケーションプログラムを対応するアプリケーションサーバに送信する。選択的に、構成を完了したアプリケーションプログラムを対応するアプリケーションサーバに送信する命令はtrace命令である。
【0028】
本実施例では、アプリケーションプログラムの構成パラメータを切り離す。また、独立した構成ライブラリを設置して、各種アプリケーションサーバに対応する構成パラメータを保存する。アプリケーションプログラムをリリースしたい場合には、構成ライブラリがリリース環境に応じて然るべく構成を行うため、開発者の作業量が減少し、作業効率が向上する。
【0029】
いくつかの実施例におけるアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムにおいて、構成ライブラリは、構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムを受信するのと同期して、構成命令を受信する。構成命令には、アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバの情報が含まれている。構成ライブラリは、構成命令内のアプリケーションサーバ情報を読み取ると、各種アプリケーションサーバと構成パラメータとの対応関係に基づいて対応する構成パラメータを検索し、アプリケーションプログラムを然るべく構成する。そして、構成完了後に、構成パラメータを含むアプリケーションプログラムを対応するアプリケーションサーバに送信する。選択的に、構成命令はtrace命令である。
【0030】
いくつかの実施例におけるアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムにおいて、構成ライブラリは構成パラメータ追加命令を受信する。構成ライブラリは、新たに追加されるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを受信して保存するとともに、新たに追加されるアプリケーションサーバと構成パラメータとの対応関係を作成する。本実施例では、開発者に対し、アプリケーションサーバの種類を新たに追加することを許可する。開発者は、当該新たに追加するアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成ライブラリに追加するだけでよく、アプリケーションプログラムを修正しなくてもよいほか、繰り返し使用することが可能である。よって、開発者の作業量が減少し、作業効率が向上する。
【0031】
いくつかの実施例におけるアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムにおいて、構成ライブラリは構成パラメータ削除命令を受信する。構成ライブラリは、当該構成パラメータ削除命令に含まれているアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを削除するとともに、当該アプリケーションサーバと構成パラメータとの対応関係を削除する。本実施例では、開発者に対し、既存のアプリケーションサーバの削除を許可する。開発者は、当該既存のアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成ライブラリから削除するだけでよく、アプリケーションプログラムを修正する必要はない。よって、開発者の作業量が減少し、作業効率が向上する。
【0032】
いくつかの実施例におけるアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムにおいて、構成ライブラリは構成パラメータ修正命令を受信する。構成ライブラリは、修正内容を受信して、保存されている構成パラメータを修正する。構成ライブラリの修正完了後は、アプリケーションプログラムについてパラメータ構成を実施し直すことが可能である。
【0033】
好ましい実施例では、図2を参照して、当該アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法を上記実施例におけるアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムに応用する。当該方法は、以下のステップを含む。
【0034】
S1:構成ライブラリは、構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムを受信する。構成ライブラリには少なくとも2種類の構成パラメータが含まれており、構成パラメータごとに1種類のアプリケーションサーバが対応している。図1を参照して、当該アプリケーションプログラムの環境別自己適応リリースシステムは、構成ライブラリ及び少なくとも2種類のアプリケーションサーバを含む。構成ライブラリは、各アプリケーションサーバと通信接続する。選択的に、構成ライブラリは独立したサーバに設置可能である。各種アプリケーションサーバの動作環境は異なっている。即ち、各種アプリケーションサーバが必要とするアプリケーションプログラムの構成パラメータは異なっている。例えば、開発アプリケーションサーバの開発環境パラメータと、テストアプリケーションサーバのテスト環境パラメータについて、これら2つの環境パラメータは異なっている。本実施例では、アプリケーションプログラムの構成パラメータを切り離す。即ち、アプリケーションプログラムの環境構成項目を個別に独立させて、これらの構成パラメータ(環境構成項目)を単独で構成ライブラリに保存する。且つ、構成ライブラリには、各種アプリケーションサーバに対応する構成パラメータが含まれている。つまり、構成ライブラリには、各アプリケーションサーバにおいてアプリケーションプログラムに必要となる構成パラメータ、及び、各種アプリケーションサーバと構成パラメータとの対応関係が保存されている。
【0035】
S2:構成ライブラリは、アプリケーションプログラムについて、当該アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成する。ソフトウェア開発者がアプリケーションプログラムの開発を完了した時点では、アプリケーションプログラムに構成パラメータ(環境構成項目)は含まれていない。開発者は、パケット送信プログラムを使用して、構成パラメータ(環境構成項目)を含まないアプリケーションプログラムを構成ライブラリに送信する。構成ライブラリは、アプリケーションプログラムについて、当該アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成する。選択的に、パケット送信プログラムにはtrace命令を使用する。
【0036】
S3:構成完了後に、構成パラメータを含むアプリケーションプログラムを対応するアプリケーションサーバに送信する。選択的に、構成を完了したアプリケーションプログラムを対応するアプリケーションサーバに送信する命令はtrace命令である。
【0037】
本実施例では、アプリケーションプログラムの構成パラメータを切り離す。また、独立した構成ライブラリを設置して、各種アプリケーションサーバに対応する構成パラメータを保存する。アプリケーションプログラムをリリースしたい場合には、構成ライブラリがリリース環境に応じて然るべく構成を行うため、開発者の作業量が減少し、作業効率が向上する。
【0038】
いくつかの実施例におけるアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法では、ステップS1において、構成ライブラリが構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムを受信する際に、構成ライブラリは、構成パラメータを含まないアプリケーションプログラム及び構成命令を受信する。構成命令には、アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバの情報が含まれている。具体的に、構成ライブラリは、構成パラメータを含まないアプリケーションプログラムを受信するのと同期して、構成命令を受信する。構成命令には、アプリケーションプログラムがリリースされるアプリケーションサーバの情報が含まれている。構成ライブラリは、構成命令内のアプリケーションサーバ情報を読み取ると、各種アプリケーションサーバと構成パラメータとの対応関係に基づいて対応する構成パラメータを検索し、アプリケーションプログラムを然るべく構成する。そして、構成完了後に、構成パラメータを含むアプリケーションプログラムを対応するアプリケーションサーバに送信する。選択的に、構成命令はtrace命令である。
【0039】
いくつかの実施例におけるアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法は、更に以下を含む。
【0040】
S4:構成ライブラリは構成パラメータ追加命令を受信する。構成ライブラリは、新たに追加されるアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを受信して保存するとともに、新たに追加されるアプリケーションサーバと構成パラメータとの対応関係を作成する。本実施例では、開発者に対し、アプリケーションサーバの種類を新たに追加することを許可する。開発者は、当該新たに追加するアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成ライブラリに追加するだけでよく、アプリケーションプログラムを修正しなくてもよいほか、繰り返し使用することが可能である。よって、開発者の作業量が減少し、作業効率が向上する。
【0041】
いくつかの実施例におけるアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法は、更に以下を含む。
【0042】
S5:構成ライブラリは構成パラメータ削除命令を受信する。構成ライブラリは、当該構成パラメータ削除命令に含まれているアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを削除するとともに、当該アプリケーションサーバと構成パラメータとの対応関係を削除する。本実施例では、開発者に対し、既存のアプリケーションサーバの削除を許可する。開発者は、当該既存のアプリケーションサーバに対応する構成パラメータを構成ライブラリから削除するだけでよく、アプリケーションプログラムを修正する必要はない。よって、開発者の作業量が減少し、作業効率が向上する。
【0043】
いくつかの実施例におけるアプリケーションプログラムの環境別自己適応リリース方法は、更に以下を含む。
【0044】
S6:構成ライブラリは構成パラメータ修正命令を受信する。構成ライブラリは、修正内容を受信して、保存されている構成パラメータを修正する。構成ライブラリの修正完了後は、アプリケーションプログラムについてパラメータ構成を実施し直すことが可能である。
【0045】
本実施例では、アプリケーションプログラムの構成パラメータを切り離す。また、独立した構成ライブラリを設置して、各種アプリケーションサーバに対応する構成パラメータを保存する。アプリケーションプログラムをリリースしたい場合には、構成ライブラリがリリース環境に応じて然るべく構成を行うため、開発者の作業量が減少し、作業効率が向上する。
【0046】
本明細書の各実施例は漸次的形式で記載した。各実施例で重点的に説明した内容はいずれもその他の実施例との違いであって、各実施例同士の同一又は類似の部分については互いを参照すればよい。また、実施例で開示した装置については、実施例で開示した方法に対応しているため、比較的簡単に記載した。よって、関連箇所については方法部分の説明を参照すればよい。
【0047】
更に、専門家であれば意識し得るように、本文中に開示の実施例を組み合わせて記載した例示的な各ユニット及びアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、或いはこれらの組み合わせにより実現可能である。また、ハードウェアとソフトウェアの互換可能性について明瞭に説明するために、上記の説明では、機能に基づき、各例示的構成及びステップについて一般的に記載した。これらの機能が結局のところハードウェア形式で実行されるのか、ソフトウェア形式で実行されるのかについては、技術方案における特定の応用及び設計の制約条件により決定される。専門技術者であれば、特定の応用ごとに異なる方法を使用することで記載の機能を実現可能であるが、こうした実現を本発明の範囲を超えるものとみなすべきではない。
【0048】
本文中に開示の実施例を組み合わせて記載した方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアやプロセッサで実行されるソフトウェアモジュールを直接使用するか、これらを組み合わせることで実施可能である。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、リードオンリーメモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、又は技術分野において公知であるその他の任意の形式の記憶媒体に設置可能である。
【0049】
以上の実施例は本発明の技術思想及び特性を説明したものにすぎず、当業者に本発明の内容を理解させ、それに基づき実施可能とすることを目的としており、本発明の保護の範囲を制限するものではない。従って、本発明の特許請求の範囲に基づき実施される同等の変形及び補足は、いずれも本発明の請求項がカバーする範囲に属する。
図1
図2
【外国語明細書】