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  • 特開-切り替えスイッチ 図1
  • 特開-切り替えスイッチ 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022082466
(43)【公開日】2022-06-01
(54)【発明の名称】切り替えスイッチ
(51)【国際特許分類】
   H01H 31/28 20060101AFI20220525BHJP
   H01H 31/02 20060101ALI20220525BHJP
【FI】
H01H31/28 C
H01H31/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021188915
(22)【出願日】2021-11-19
(31)【優先権主張番号】2018258.0
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】518042280
【氏名又は名称】イートン インテリジェント パワー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Eaton Intelligent Power Limited
【住所又は居所原語表記】30 Pembroke Road, Dublin 4 D04 Y0C2, Ireland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ベルト クノル
(72)【発明者】
【氏名】ディナント ヘイラースィフ
(72)【発明者】
【氏名】アクシャイ バンカル
(72)【発明者】
【氏名】パウル フーセダム
(57)【要約】      (修正有)
【課題】多くの開閉動作に対して、摩耗を最小限に抑えられる切り替えスイッチを提供する。
【解決手段】本発明の中電圧開閉装置用の切り替えスイッチは、第1の端子体と、第2の端子体と、互いに平行に配置され、回転軸の周りで第1の端子体の反対側に第1の端部を有し、且つ第1の端子体と直接接触するように回転可能に配置された2つの細長極体であって、2つの細長極体が開位置と閉位置との間で回転可能であり、2つの細長極体の第2の端部が、第2の端子体の反対側と直接接触して配置される、2つの細長極体と、2つの細長極体の間に配置され、極体を互いに向かって付勢するばね手段を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中電圧開閉装置用の切り替えスイッチ(1)であって、
-第1の端子体(2)と、
-第2の端子体(3)と、
-互いに平行に配置され、回転軸(5)の周りで前記第1の端子体(2)の反対側に第1の端部を有し、且つ前記第1の端子体と直接接触するように回転可能に配置された2つの細長極体(4)であって、
前記2つの細長極体(4)が開位置と閉位置との間で回転可能であり、前記2つの細長極体(4)の第2の端部が、前記第2の端子体(3)の反対側と直接接触して配置される、2つの細長極体と、
-前記2つの細長極体(4)の間に配置され、前記極体(4)を互いに向かって付勢するばね手段(6)と、を備える、切り替えスイッチ(1)。
【請求項2】
前記ばね手段(6)が、中央部分が前記2つの細長極体(4)の一方に接続され、両端が前記2つの細長極体(4)の他方に接続された少なくとも1つの板ばね(6)を備える、請求項1に記載の切り替えスイッチ(1)。
【請求項3】
前記ばね手段(6)が、2つの板ばね(6)を備え、板ばね(6)が、それぞれ、前記中央部分または前記端部の一方が互いに接続され、前記中央部分または前記端部の他方が前記細長極体(4)のそれぞれに接続されている、請求項2に記載の切り替えスイッチ(1)。
【請求項4】
前記板ばね(6)の予張力を調整するために、少なくとも1つのスペーサー(8)が前記2つの板ばね(6)の間に配置されている、請求項3に記載の切り替えスイッチ(1)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの板ばね(6)の前記端部にスロット形状の開口部が設けられ、前記端部を取り付けるためにボルト(9)が前記スロット形状の開口部を通って延在している、先行する請求項2~4のいずれか一項に記載の切り替えスイッチ(1)。
【請求項6】
前記第1の端部から距離を置いて、一端が前記細長極体(4)の少なくとも1つにヒンジ結合して配置された操作ロッド(7)をさらに備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の切り替えスイッチ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中電圧開閉装置用の切り替えスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
切り替えスイッチは、回路ブレーカーまたは負荷遮断スイッチによって電流が遮断された後、回路内の絶縁距離を達成するために使用される。この切り替えスイッチは、特定の定格電流用に設計されている。回路の電流および抵抗は、回路の温度上昇を大きく左右する。定格電流が流れているときに温度上昇が高くなりすぎるのを防ぐために、指定された回数のスイッチング動作の後でも、切り替えスイッチの総抵抗が低くなることが重要である。
【0003】
さらにまた、切り替えスイッチは、多くの開閉動作に対して信頼性が高い必要がある。摩耗はオーム抵抗を高めるため、摩耗は最小限に抑えられる必要がある。
【0004】
本発明の目的は、上記の不利な点が低減されるか、さらには防止される切り替えスイッチを提供することである。
【0005】
発明の概要
この目的は、切り替えスイッチによって達成され、切り替えスイッチは、以下を備える:
-第1の端子体と、
-第2の端子体と、
-互いに平行に配置され、回転軸の周りで第1の端子体の反対側に第1の端部を有し、且つ第1の端子体と直接接触するように回転可能に配置された2つの細長極体であって、
2つの細長極体が開位置と閉位置との間で回転可能であり、2つの細長極体の第2の端部が、第2の端子体の反対側と直接接触して配置される、2つの細長極体と、
-2つの細長極体の間に配置され、極体を互いに向かって付勢するばね手段。
【0006】
本発明にかかる切り替えスイッチを用いて、ばね手段は、2つの細長極体を第1および第2の端子体と直接接触させるように付勢する。摩耗が発生した場合であっても、ばね手段は、この直接接触を維持する。さらにまた、ばね手段のばね力はまた、十分な接触力を保証し、これは、オーム抵抗を最小限に抑え、したがって、望ましくない発熱を最小限に抑える。
【0007】
本発明にかかる切り替えスイッチの好ましい実施形態では、ばね手段は、中央部分が2つの細長極体の一方に接続され、両端が2つの細長極体の他方に接続された少なくとも1つの板ばねと、を備える。
【0008】
板ばねは細長く、板ばねの長さに垂直な方向における比較的小さな変形により、比較的高いばね力を発生させる。その形状に起因して、板ばねは、したがって、細長極体を互いに向かって付勢するのに十分な力を確保しながら、2つの細長極体の間に容易に収容されることができる。
【0009】
本発明にかかる切り替えスイッチのさらに好ましい実施形態では、ばね手段は、2つの板ばねを備え、板ばねは、それぞれ、中央部分または端部の一方が互いに接続され、中央部分または端部の他方が細長極体のそれぞれに接続されている。
【0010】
2つの板ばねを使用することにより、切り替えスイッチの構成は、切り替えスイッチの長手方向にわたって、すなわち、第1の端子体と第2の端子体との間で線対称にされることができる。
【0011】
本発明にかかる切り替えスイッチのさらなる実施形態では、板ばねの予張力を調整するために、少なくとも1つのスペーサーが2つの板ばねの間に配置されている。
【0012】
スペーサーは、板ばねの予張力を設定することを可能にする。より厚いスペーサーは、予張力を低減する一方で、より薄いスペーサーは、予張力を増加させる。
【0013】
少なくとも1つの板ばねの端部にスロット形状の開口部が設けられ、端部を取り付けるためにボルトがスロット形状の開口部を通って延在している場合がさらに好ましい。
【0014】
板ばねが変形すると、板ばねの長さが僅かに変化する。スロット形状の開口部を使用することにより、端部が接続されたまま、この長さの変化が吸収されることができる。
【0015】
本発明にかかる切り替えスイッチのさらに別の実施形態は、第1の端部から距離を置いて、一端が細長極体の少なくとも1つにヒンジ結合して配置された操作ロッドをさらに備える。
【0016】
操作ロッドにより、切り替えスイッチは、開位置と閉位置の間で回転されることができる。
【0017】
本発明のこれらおよび他の特徴が添付の図面と併せて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、閉位置における本発明による切り替えスイッチの実施形態の斜視図を示している。
図2図2は、側面図および開位置における図1の切り替えスイッチを示している。
図3図3は、図1の実施形態の断面図を示している。
【0019】
図1には、切り替えスイッチ1が示されている。切り替えスイッチ1は、第1の端子体2および第2の端子体3を有する。2つの細長極体4は、第1の端子体2の反対側に第1の端部を有するように配置されている。細長極体4は、第1の端子体2に対して回転軸5の周りを回転することができる。
【0020】
図示において、切り替えスイッチ1の閉位置では、細長極体4は、第2の端部が第2の端子体3の反対側と直接接触するように配置されている。
【0021】
細長極体4の第1の端子体2および第2の端子体3への十分な接触力を達成するために、2つの板ばね6が細長極体4の間に配置されている。
【0022】
操作ロッド7は、細長極体4が図1に示される閉位置と図2に示される開位置との間で回転されることができるように、一端が細長極体4にヒンジ結合して配置されている。
【0023】
図3に示すように、板ばね4は、中央部分がスペーサー8に配置され、端部がボルト9によってそれぞれの細長極体4に配置されている。
【0024】
各板ばね6の端部には、ブッシング10が延在するスロット形状の開口部が設けられており、これは、板ばね6が細長極体4に対して移動することを可能にする。
図1
図2
図3
【外国語明細書】