(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022082469
(43)【公開日】2022-06-01
(54)【発明の名称】情報提供方法およびその電子装置
(51)【国際特許分類】
B65G 47/49 20060101AFI20220525BHJP
【FI】
B65G47/49
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021207248
(22)【出願日】2021-12-21
(62)【分割の表示】P 2020210199の分割
【原出願日】2020-12-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0156714
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・ウ・チョン
【テーマコード(参考)】
3F015
【Fターム(参考)】
3F015AA06
3F015HA01
3F015JC08
3F015JC12
3F015JC18
(57)【要約】
【課題】情報を提供する方法およびこれを行う電子装置を提供する。
【解決手段】様々な実施形態に係る電子装置の情報提供方法は、少なくとも1つのセンサーを介して、貨物の移動経路上で移動される貨物の配送関連情報を識別する段階と、前記配送関連情報に基づいて、前記移動経路上の複数の作業領域のうち、前記貨物のピックアップを行う作業位置を確認する段階と、前記作業位置に前記貨物が接近する時点を推定する段階と、前記推定された時点に対応して、前記作業位置で前記貨物の接近に関する情報を提供する段階と、を含むことができる。その他、他の実施形態が可能である。
【選択図】
図3b
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置の情報提供方法であって、前記情報提供方法は、
少なくとも1つのセンサーを介して、貨物の移動経路上で移動される貨物の配送関連情報を識別する段階と、
前記配送関連情報に基づいて、前記移動経路上の複数の作業領域のうち、前記貨物のピックアップを行う作業位置を確認する段階と、
前記作業位置に前記貨物が接近する時点を推定する段階と、
前記推定された時点に対応して、前記作業位置で前記貨物の接近に関する情報を提供する段階と、を含む、情報提供方法。
【請求項2】
前記貨物の接近に関する情報を提供する段階は、
前記貨物の接近に関する視覚情報および聴覚情報のうちの少なくとも1つを、前記作業位置に対応する出力モジュールで提供する段階を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項3】
前記貨物が接近する時点を推定する段階は、
前記移動経路を介して移動される前記貨物の移動速度情報および前記複数の作業領域の位置情報に基づいて前記貨物が接近する時点を推定する、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項4】
前記貨物の接近に関する情報を提供する段階は、
前記貨物の配送関連情報に基づいて前記作業領域ごとに異なる視覚情報を提供する段階を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項5】
前記視覚情報を提供する段階は、
前記貨物が第1の作業領域でピックアップされる作業対象である場合、前記貨物が前記第1の作業領域に接近する時点に対応して、前記第1の作業領域に対応する作業位置に、第1の周波数帯域に対応する光(light)を出力する段階と、
前記貨物が第2の作業領域でピックアップされる作業対象である場合、前記貨物が前記第2の作業領域に接近する時点に対応して、前記第2の作業領域に対応する作業位置に、前記第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域に対応する光を出力する段階と、を含む、請求項4に記載の情報提供方法。
【請求項6】
前記貨物が接近する時点を推定する段階は、
前記少なくとも1つのセンサーを用いて、前記貨物の移動情報を確認する段階と、
前記貨物の移動情報に基づいて、前記作業位置に対する前記貨物の予想接近時点を補正する段階と、をさらに含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのセンサーは、
コードスキャンセンサーまたは近接センサーのうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の情報提供方法。
【請求項8】
前記貨物の接近に関する情報を提供する段階は、
前記作業位置に対応する光(light)の周波数帯域を確認する段階と、
前記作業位置に対応する反射板の角度を確認する段階と、
前記確認された周波数帯域の光を、前記角度に調節された反射板に照射して、前記作業位置に前記貨物の接近に関する視覚情報を提供する段階と、を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項9】
電子装置であって、前記電子装置は、
プロセッサーと、
前記プロセッサーと電気的に連結されたメモリと、
出力モジュールと、
少なくとも1つのセンサーと、を含み、
前記プロセッサーは、
前記少なくとも1つのセンサーを用いて、貨物の移動経路上で移動する貨物の配送関連情報を識別し、
前記配送関連情報に基づいて、前記移動経路上の複数の作業領域のうち、前記貨物のピックアップを行う作業位置を確認し、
前記作業位置に前記貨物が接近する時点を推定し、
出力モジュールを用いて、前記推定された時点に対応して、前記作業位置で前記貨物の接近に関する情報を出力するように設定された、電子装置。
【請求項10】
前記出力モジュールは、視覚情報出力モジュールを含み、
前記視覚情報出力モジュールは、
光出力装置と、
前記光出力装置から出力される光が、指定された作業位置に照射されるように前記出力光を反射させる反射板と、
前記反射板の反射角度を制御する駆動モジュールと、を含み、
前記プロセッサーは、前記確認された作業位置に前記貨物が接近する時点に対応して、前記駆動モジュールを介して前記反射板の反射角度を制御するように設定された、請求項9に記載の電子装置。
【請求項11】
前記プロセッサーは、
前記作業領域に応じて異なる周波数帯域の光を出力するように前記光出力装置を制御するように設定された、請求項10に記載の電子装置。
【請求項12】
前記プロセッサーは、
前記少なくとも1つのセンサーを用いて前記貨物の移動情報を獲得し、
前記貨物の移動情報に基づいて、前記作業位置に対する前記貨物の予想接近時点を補正するように設定された、請求項9に記載の電子装置。
【請求項13】
前記出力モジュールは、
前記複数の作業領域に対応する複数の位置に配置されて個別に作動する、請求項9に記載の電子装置。
【請求項14】
前記出力モジュールは、視覚情報出力モジュールおよび聴覚情報出力モジュールを含む、請求項9に記載の電子装置。
【請求項15】
前記複数の作業領域は、指定された配送目的地に対応して、前記貨物のピックアップが行われる作業位置として割り当てられた、請求項9に記載の電子装置。
【請求項16】
入力モジュールをさらに含み、
前記プロセッサーは、前記入力モジュールを用いて、
前記貨物の移送速度情報、前記複数の作業領域の数量情報、前記複数の作業領域の位置情報、および前記複数の作業領域に対応する貨物の目的地情報に関するユーザー入力を受信するように設定された、請求項9に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の様々な実施形態は、情報を提供する方法およびこれを行う電子装置に関する。より具体的には、貨物の作業位置への接近に関する情報を提供する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの使用が普遍化するに従い、電子商取引市場が拡大している。このような電子商取引市場の拡大傾向に支えられ、物品(貨物)の配送に関する産業に対する需要も急増している傾向にある。このような配送関連サービスは、物品の包装、保管、集荷、積載、輸送、荷役、配達、保管などのいくつかの段階を経て行われ、このような過程のうち、物品(貨物)の移送を容易にするために、コンベアーベルトが主に利用され得る。例えば、複数の貨物は、コンベアーベルトを介して一方向に移送され、移送される過程において、各貨物の特性に応じて適切に分類されるべき場合がある。
【0003】
従来の場合、複数の作業者が、貨物の特性に応じて貨物の分類作業を行う過程において、各貨物の特性情報を作業者ごとにいちいちバーコード認識作業などによって識別し、自分がピックアップすべき対象の貨物である場合、該当貨物をピックアップする方法で貨物のピックアップ作業が行われた。しかしながら、このような方式で作業が行われる場合、先に他の作業者が貨物の特性情報を既に識別する過程を経たにもかかわらず、次の作業者が再度前記識別過程を繰り返して行わなければならない非効率的な問題が発生することができる。特に、コンベアーベルトの前段に配置された作業者は、全ての貨物に関する特性情報に対する識別過程を経なければならない点で、作業過程において相当な疲労が蓄積され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態が解決しようとする課題は、上述した問題点を解決するために、少なくとも1つのセンサーを用いて貨物の特性情報を自動的に識別し、識別された特性情報に基づいて貨物に関する情報を各作業対象者に提供することによって、効果的な貨物分類を可能にする貨物に関する情報提供方法および装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
様々な実施形態に係る電子装置の情報提供方法は、少なくとも1つのセンサーを介して、貨物の移動経路上で移動される貨物の配送関連情報を識別する段階と、前記配送関連情報に基づいて、前記移動経路上の複数の作業領域のうち、前記貨物のピックアップを行う作業位置を確認する段階と、前記作業位置に前記貨物が接近する時点を推定する段階と、前記推定された時点に対応して、前記作業位置で前記貨物の接近に関する情報を提供する段階と、を含むことができる。
【0006】
様々な実施形態に係る電子装置は、プロセッサーと、前記プロセッサーと電気的に連結されたメモリと、出力モジュールと、少なくとも1つのセンサーと、を含み、前記プロセッサーは、前記少なくとも1つのセンサーを用いて、貨物の移動経路上で移動する貨物の配送関連情報を識別し、前記配送関連情報に基づいて、前記移動経路上の複数の作業領域のうち、前記貨物のピックアップを行う作業位置を確認し、前記作業位置に前記貨物が接近する時点を推定し、出力モジュールを用いて、前記推定された時点に対応して、前記作業位置で前記貨物の接近に関する情報を出力するように設定され得る。
【発明の効果】
【0007】
本開示の様々な実施形態によれば、電子装置は、貨物の分類作業を行う際に自動的に貨物の特性情報を分析して、該当貨物の作業が行われる作業領域に関連情報を提供することによって、効率的な分類作業を可能にして、作業者の疲労度を最小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の様々な実施形態に係る電子装置の構成ブロック図である。
【
図2】本開示の一実施形態に係る貨物関連情報を提供するための設定入力画面を概略的に示す図である。
【
図3a】本開示の一実施形態に係る電子装置の貨物関連情報を提供する方法を説明するための概略図である。
【
図3b】本開示の一実施形態に係る電子装置の貨物関連情報を提供する方法を説明するための概略図である。
【
図4a】本開示の様々な実施形態に係る電子装置の貨物関連情報を提供する方法を説明するための図である。
【
図4b】本開示の様々な実施形態に係る電子装置の貨物関連情報を提供する方法を説明するための図である。
【
図4c】本開示の様々な実施形態に係る電子装置の貨物関連情報を提供する方法を説明するための図である。
【
図5a】本開示の一実施形態に係る出力モジュールの動作方式を説明するための図である。
【
図5b】本開示の一実施形態に係る出力モジュールの動作方式を説明するための図である。
【
図5c】本開示の一実施形態に係る出力モジュールの動作方式を説明するための図である。
【
図6】本開示の一実施形態に係る電子装置のセンサーの動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態において使用される用語は、本開示での機能を考慮しつつ、できるだけ現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現等によって変わり得る。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本開示において使用される用語は、単純な用語の名称でなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0010】
明細書全体において或る部分が何らかの構成要素を「含む」というとき、これは、特に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。また、明細書に記載された「~部」、「~モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されるか、ハードウェアとソフトウェアの結合で具現され得る。
【0011】
明細書全体において記載された「a、b、およびcのうちの少なくとも1つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、およびc全部」を包括することができる。
【0012】
以下では、添付の図面を参照して本開示の実施形態について本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかしながら、本開示は、様々な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0013】
以下、本発明の実施形態を、添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
実施形態を説明するに当たり、本発明が属する技術分野によく知られており、本発明と直接的に関連がない技術内容に対しては説明を省略する。これは、不必要な説明を省略することによって、本発明の要旨を明瞭にし、より明確に伝達するためである。
【0015】
同様の理由で、添付の図面において一部構成要素は誇張されたり省略されたり概略的に図示された。また、各構成要素のサイズは実際のサイズを全的に反映することではない。各図面で同一又は対応する構成要素には同一の参照番号を付した。
【0016】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述する実施形態を参照すれば明確になるものである。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得ながら、単に本実施形態は本発明の開示が完全なようにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に教えるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を指称する。
【0017】
この際、処理フローチャート図面の各ブロックとフローチャート図面の組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって実行できることが理解できるはずである。これらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ又はその他プログラム可能なデータプロセシング装備のプロセッサーに搭載し得るため、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセシング装備のプロセッサーにより行われるそのインストラクションが、フローチャートブロックで説明された機能を行う手段を生成するようになる。これらコンピュータプログラムインストラクションは、特定方式で機能を具現するためにコンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセシング装備が備えられるコンピュータによって利用可能または読み取り可能なメモリに保存することも可能なため、そのコンピュータによって利用可能または読み取り可能なメモリに保存されたインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を行うインストラクション手段を含む製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセシング装備上に搭載されることも可能なため、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセシング装備上で一連の動作段階が行われ、コンピュータで実行されるプロセスを生成し、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセシング装備の機能を行うインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
【0018】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を実行するための1つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を表し得る。また、いくつかの代替実行形態では、ブロックで言及された機能が順序から外れて行われることも可能であることに注目しなければならない。例えば、続いて図示されている2つのブロックは実質的に同時に行われることも可能で、またはそのブロックが時々該当する機能により逆順に行われることも可能である。
【0019】
図1は、本開示の様々な実施形態に係る電子装置の概略的な構成ブロック図である。
【0020】
様々な実施形態によれば、電子装置100は、貨物の移動経路(例えば、コンベアーベルトの貨物移送経路)上で移送される貨物に関連し、所定の作業が行われる作業領域(または、作業位置)に関する情報を提供するための装置に該当することができる。
【0021】
図1を参照すると、様々な実施形態に係る電子装置100は、プロセッサー110、メモリ130、少なくとも1つのセンサーを含むセンシングモジュール150、出力モジュール170、通信モジュール190のうちの少なくとも一部を含むことができる。
【0022】
プロセッサー110は、本開示の様々な実施形態に係る貨物の作業に関する情報を提供する方法を行うための一連の段階を処理することができ、そのために電子装置100に含まれた他の構成要素を全般的に制御することができる。
【0023】
例えば、プロセッサー110は、センシングモジュール150を介して獲得した所定のセンシング情報に基づいて、貨物の現在移送位置に関する情報および/または貨物の配送に関する情報を獲得することができる。例えば、プロセッサー110は、貨物の配送関連情報(例えば、配送目的地関連情報)を用いて、前記貨物のピックアップ作業が行われる作業位置を決定することができ、貨物の現在移送位置、コンベアーベルトの貨物移送速度、およびセンサーのセンシング情報に基づいて、前記貨物のピックアップ作業が行われる作業位置に前記貨物が接近する予想時点を正確に推定することができる。
【0024】
また、プロセッサー110は、出力モジュール170を制御して、前記貨物が作業位置に接近すると予想される時点で、前記作業位置に所定の情報を出力することができる。例えば、プロセッサー110は、出力モジュール170を介して、前記作業位置に視覚情報および聴覚情報のうちの少なくとも1つを出力するように制御することができる。
【0025】
この他にも、プロセッサー110は、一実施形態に係る出力モジュール170(例えば、視覚情報出力モジュール172)に含まれた光出力装置からの光出力有無を決定するか、出力される光の周波数帯域を調整するか、反射板の位置または角度を制御するように制御命令を前記出力モジュール170に提供することができる。
【0026】
メモリ130は、前記プロセッサー110と電気的に連結され、プロセッサー110の動作に関する各種命令語を保存することができる。また、メモリ130は、電子装置100で提供する多様な機能に関するデータ(または、情報)を保存することができる。
【0027】
例えば、メモリ130は、貨物の移動経路(例えば、コンベアーベルト)上の複数の作業領域に関する位置情報(または、距離情報)、貨物の移送速度情報(例えば、コンベアーベルトの貨物移送速度情報)、または各作業領域に対応する貨物の配送関連情報(例えば、配送目的地情報)のうちの少なくとも一部を保存することができる。
【0028】
センシングモジュール150は、少なくとも1つのセンサー(例えば、コードスキャンセンサー152、近接センサー154)を含むことができ、貨物に関する各種情報をセンシングすることができる。例えば、コードスキャンセンサー152は、貨物の外観に付着されたコード情報(例えば、バーコード、QRコード(登録商標)、テキストデータ、認識パターン、RFIDタグなど)をスキャンし、これにより貨物の配送に関する情報を獲得することができる。例えば、前記コードスキャンセンサー152は、IRセンサー、イメージセンサー、または近距離通信モジュールのうちの少なくとも1つを含むことができる。例えば、近接センサー154(または、圧力センサー、温度センサー)は、前記近接センサー154が配置された位置に所定の距離内に近接する物体(例えば、貨物)を確認することができる。一実施形態において、前記センシングモジュール150は、カメラを介して具現されることも可能であり、例えば、イメージ情報を獲得し、これを処理して貨物の配送に関する情報を獲得することができる。
【0029】
出力モジュール170は、貨物の特定の作業領域に対応する位置に視覚情報を提供する視覚情報出力モジュール172および/または聴覚情報を提供する聴覚情報出力モジュール174を含むことができる。
【0030】
様々な実施形態によれば、視覚情報出力モジュール172は、複数の作業領域の上部または側部に個別に配置されるか、または1つの光出力装置を用いて、複数の作業領域に対して視覚情報を出力するように反射板および駆動モジュールを用いて具現され得る。これに関連して、
図5aないし
図5cを参照してより具体的に後述するようにする。
【0031】
例えば、視覚情報出力モジュール172は、多様な種類の照明(例えば、スリット照明)またはランプを含むことができ、電子装置100の情報提供方式に基づいて、多様な周波数帯域(すなわち、多様な色相)の視覚情報を、貨物の接近有無に基づいて選択的に出力できるように設けられ得る。例えば、視覚情報出力モジュール172は、特定の貨物が接近するに従い、視覚情報を出力し、前記貨物がピッキングされるか、コンベアーベルトの駆動に従って所定の距離以上離れることによって、前記視覚情報の出力を終了することができる。また、各貨物の作業領域に基づいて、前記出力される視覚情報の色相を異なるように提供することができる。
【0032】
一方、一実施形態に係る出力モジュール170は、前記電子装置100の他の構成要素と物理的に離隔されて配置され得、通信モジュール190を介して電子装置100のプロセッサー110と前記情報を提供するか否かに関する情報を、無線通信または有線通信方式で送受信することができる。
【0033】
通信モジュール190は、電子装置100のメモリ130に保存された情報またはプロセッサー110によって処理された所定の情報を他の装置に伝送するか、他の装置から電子装置100に所定の情報を受信する機能を行うことができる。例えば、電子装置100は、前述したセンシングモジュール150または出力モジュール170のうちの少なくとも一部とは別個の装置として具現され、前記通信モジュール190を介して情報を送受信する方式で一体の装置のような機能を提供することも可能である。また、通信モジュール190は、外部装置からコンベアーベルトの貨物移送速度に関する情報、コンベアーベルト上の複数の作業領域の数量情報、それぞれの位置情報、前記作業領域に対応する貨物目的地情報のうちの少なくとも一部を受信することができる。様々な実施形態によれば、前記通信モジュール190は、情報を送受信するためのトランシーバーを含むことができる。例えば、前記通信モジュール190は、Bluetooth(登録商標)、BLE、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、イーサネット、RF、LoRa、電力線通信、RS485、CAN通信、USB、TCP/IPのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0034】
一方、電子装置100は、ユーザー入力を受信できる入力モジュールや、ユーザー入力の受信に関するユーザーインターフェイスを出力できるディスプレイをさらに含むことができる。例えば、電子装置100は、
図2に図示されたユーザーインターフェイスをディスプレイを介して出力し、これに関するユーザー入力を入力モジュールを介して受信することができる。他の例として、電子装置100は、前記
図2に図示されたユーザーインターフェイスに関する情報を通信モジュール190を介して外部装置に伝送し、前記外部装置から所定のユーザー入力情報を受信することも可能である。
【0035】
図2は、本開示の一実施形態に係る貨物関連情報を提供するための設定入力画面を概略的に示す図である。
【0036】
図2を参照すると、様々な実施形態に係る電子装置100は、貨物に関する情報を提供するための所定の条件を設定するために、ユーザーインターフェイスを提供することができる。
【0037】
例えば、電子装置100は、コンベアーベルト上の複数の作業領域(例えば、「目的地1」ないし「目的地5」)に関する情報として、各作業領域の数量情報201、コンベアーベルトの貨物移送速度情報203、各作業領域の位置情報205、および各作業領域に対応する貨物の目的地情報207、209を入力できる設定画面を提供することができる。
【0038】
例えば、電子装置100は、複数の作業領域の数量情報201の入力に基づいて、識別番号205、207、209の各入力項目(例えば、作業領域の位置情報205、各作業領域に対応する貨物の目的地情報207、209)のセルの数を変更して提供することができる。例えば、電子装置100は、
図2に図示されたように、複数の作業領域の数量として目的地数量の入力欄に「5ea」の入力情報が受信される場合、合計5個の作業領域として「目的地1」ないし「目的地5」のそれぞれに対応する距離入力項目205および貨物の目的地入力項目207、209が含まれたユーザーインターフェイスを提供することができる。
【0039】
一方、
図2において、それぞれの作業領域(例えば、「目的地1」ないし「目的地5」)までの距離入力項目は、少なくとも1つのセンサー(例えば、コードスキャンセンサー152)が配置された位置から前記それぞれの作業領域までの距離を入力する項目に該当することができる。一実施形態において、前記それぞれの作業領域は、それぞれの中心部が約500mmの間隔で離間して配置されてもよい。
【0040】
また、電子装置100は、各貨物の目的地入力項目207、209を介して、コンベアーベルト上のそれぞれの作業領域に対応する貨物の目的地情報を設定することができる。例えば、電子装置100は、第1の作業領域(「目的地1」)で作業される貨物は、配送目的地が「チャムシル」209に対応することに設定することができ、また、前記貨物の配送目的地が「チャムシル」に対応するという情報を含むコード情報207を、前記第1の作業領域(「目的地1」)にマッピングして設定することができる。例えば、電子装置100は、少なくとも1つのセンサー(例えば、コードスキャンセンサー152)を介して貨物の外観に付着されたコード情報を識別し、前記識別された情報が予め設定された貨物の目的地情報に対応するか否かを確認することができる。
【0041】
一方、実施形態において、コンベアーベルトを基準として説明しているが、その具体的な形態は制限されず、複数の作業者が貨物の移動する経路上で貨物を選択して作業を行う作業環境において、本明細書の実施形態が適用され得る。
【0042】
図3aおよび
図3bは、本開示の一実施形態に係る電子装置の貨物関連情報を提供する方式を説明するための概略図である。
【0043】
図3aおよび
図3bを参照すると、コンベアーベルト300によって移送される特定の貨物10は、コンベアーベルト300の駆動に従って一方向に移動することができる。
【0044】
前記コンベアーベルト300は、複数の作業領域310、320、330に区分され得、前記コンベアーベルト300を介して移送される貨物10は、前記作業領域のうち(310、320、330)のいずれか1つの位置で作業者によってピックアップされ、コンベアーベルト300から離脱され得る。
【0045】
この際、前記複数の作業領域310、320、330のそれぞれは、互いに異なる貨物の配送目的地に対応するように予め設定され得、各作業領域に配置された作業者は、貨物の配送目的地が該当作業領域と対応する場合に、特定の貨物に対するピックアップを行うことができる。
【0046】
例えば、電子装置100は、前記コンベアーベルト300の移動開始地点において、少なくとも1つのセンサー(例えば、コードスキャンセンサー152)を用いて、貨物の配送関連情報(例えば、配送目的地関連情報)を獲得することができる。例えば、電子装置100は、前記少なくとも1つのセンサーを用いて、貨物の外郭に付着されたコード情報を識別し、該当コード情報に対応する貨物の配送目的地関連情報を確認することができる。また、電子装置100は、前記確認された貨物の配送目的地関連情報に対応する特定の作業領域の位置を確認することができる。
【0047】
例えば、電子装置100が特定の貨物10の配送目的地に関する情報を識別した結果、該当貨物10の目的地が「カンナム」に対応することを確認した場合、電子装置100は、該当貨物10のピックアップが行われる作業位置を第2の作業領域320に決定することができる。一方、実施形態において、一人の作業者は複数の他の目的地の貨物をピックアップすることができ、このようにピックアップされた貨物が集まって配送され、各貨物の配送先に配送され得る。
【0048】
図3aおよび
図3bに図示されたように、貨物10が第1の作業領域310から第2の作業領域320を経て第3の作業領域330の方向にコンベアーベルト300によって移送される場合、電子装置100は、
図3aにおいて、貨物10が第1の作業領域310を通過する場合には、如何なる情報提供もしなくてもよい。続いて、電子装置100は、
図3bにおいて、貨物10が第2の作業領域320に進入する場合、前記貨物10が前記第2の作業領域320に接近する時点に対応して、作業者が前記貨物10を確認できるように、前記第2の作業領域320で所定の貨物接近関連情報を提供することができる。作業者は、電子装置100から提供された貨物接近関連情報を確認し、前記貨物10をコンベアーベルト300の外側にピックアップすることができる。
【0049】
電子装置100は、前記貨物接近関連情報として、視覚情報または聴覚情報のうちの少なくとも1つを提供することができる。例えば、電子装置100は、貨物10が第2の作業領域320に接近する時点を予め推定し、該当時点で前記第2の作業領域320に所定の光を照射するか、特定の通知音が出力されるように、出力モジュール170を制御することができる。
【0050】
図4aないし
図4cは、本開示の様々な実施形態に係る電子装置の貨物関連情報を提供する方法を説明するための図である。
【0051】
図4aないし
図4cを参照すると、様々な実施形態に係る電子装置100は、コンベアーベルト300の貨物移送方向に沿って所定の間隔で割り当てられた複数の作業領域310、320、330、340、350に対して、各貨物の配送目的地情報を用いて、それぞれの貨物に対応する作業領域の位置を確認し、各作業領域に到達した貨物の接近に関する通知情報を、それぞれの作業領域側に提供することができる。
【0052】
図4aないし
図4cに図示されたように、複数の作業領域310、320、330、340、350には、それぞれの領域で貨物のピックアップ作業を行う作業者301、302、303、304、305が位置することができる。前記作業者は、自分に割り当てられた作業対象の貨物(例えば、各作業領域に対応する配送目的地に配送される貨物)のみをピックアップしなければならないことがあり、そのために、各貨物が自分に割り当てられた作業対象であるか否かを識別する必要がある。
【0053】
一実施形態において、電子装置100は、コンベアーベルト300の貨物移送開始地点で少なくとも1つのセンサー(例えば、コードスキャンセンサー)152を用いて、貨物の配送目的地に関する情報を獲得することができ、これにより、それぞれの貨物がどの作業領域で作業が行われるべきかを確認することができる。一方、実施形態において、コンベアーベルト300の他の位置に追加のセンサーが備えられ得、電子装置100は、複数のセンサーを介して獲得された貨物の移動パターンをモニタリングして、作業環境によって貨物の移動速度が変わる場合にも容易に対応することができる。
【0054】
また、電子装置100は、コンベアーベルトの貨物移送速度に関する情報と、前記少なくとも1つのセンサー(例えば、コードスキャンセンサー152)のセンシング位置からそれぞれの作業領域までの距離情報(または、各作業領域の位置情報)を予めメモリ130に保存していてもよい。前記情報は、ユーザー入力に基づいて、予め決定された設定情報に該当することができる。
【0055】
電子装置100は、前記メモリ130に予め保存された情報に基づいて、各貨物が前記少なくとも1つのセンサー(例えば、コードスキャンセンサー152)を通過した時点から、各貨物の配送目的地に対応する作業領域に移動する時点までの所要時間を算出することができ、これにより、前記作業位置に前記貨物が接近する予想時間を推定することができる。
【0056】
例えば、
図4aにおいて、特定の貨物10は、コンベアーベルト300上で前記コンベアーベルト300の駆動に従って、前記貨物10の配送目的地関連情報をセンシングできる少なくとも1つのセンサー(例えば、コードスキャンセンサー152)を通過することができる。例えば、電子装置100は、前記貨物10の配送目的地情報に基づいて、該当貨物10が第2の作業領域320で作業される対象であることを確認することができ、前記貨物10が前記センサー152を通過した後、前記第2の作業領域320に接近するまでの予想所要時間を算出することができる。
図4bにおいて、前記貨物10は、コンベアーベルト300の駆動に従って、第2の作業領域320に接近するようになり、前記第2の作業領域320に到達する時点に対応して、電子装置100は、前記第2の作業領域320に対応する位置325から貨物の接近に関する情報(例えば、視覚情報および/または聴覚情報)を出力することができる。
【0057】
図4cは、コンベアーベルト300の駆動に従って、複数の貨物10a、10b、10c、10dが順次移送される場合、電子装置100の情報提供動作を示した図である。
【0058】
例えば、
図4cにおいて、電子装置100は、優先的にコードスキャンセンサー152を通過する第1の貨物10dに関する配送目的地関連情報を識別することができ、これにより、第1の貨物10dの配送目的地情報に対応する作業領域を第5の作業領域350であると確認することができる。電子装置100は、前記第1の貨物10dが前記第5の作業領域350に到達する予想接近時点を推定することができ、該当時点で前記第5の作業領域350に対応する位置355に作業対象である貨物(例えば、第1の貨物10d)が接近したことを通知する情報を出力することができる。例えば、前記貨物の接近関連通知情報ば、視覚的な情報および/または聴覚的な情報を含むことができ、特に、前記視覚的な情報、第1の周波数帯域に対応する第1のカラーの視覚情報に該当することができる。
【0059】
一方、
図4cの時点、すなわち、前記第5の作業領域350に前記貨物接近関連情報が出力される時点で、第3の作業領域330にも第3の作業領域330でピックアップ作業が行われる作業対象である第2の貨物10cが接近した可能性がある。これにより、電子装置100は、前記第3の作業領域330に対応する特定の位置335で作業対象である貨物(例えば、第2の貨物10c)が接近したことを通知する情報を出力することができる。前記通知情報も視覚情報および/または聴覚情報を含むことができ、特に、前記視覚情報は、第2の周波数帯域に対応する第2のカラーの視覚情報に該当することができる。
【0060】
また、同一の時点で、第1の作業領域310にも前記第1の作業領域310で作業が行われる第3の貨物10aが接近した可能性がある。これにより、電子装置100は、前記第1の作業領域310に対応する特定の位置315に前記第1の作業領域310での作業対象である貨物(例えば、第3の貨物10aが接近したことを通知する情報を出力することができる。例えば、前記通知情報は、第3の周波数帯域に対応する第3のカラーの視覚情報を含むことができる。
【0061】
本開示の様々な実施形態によれば、電子装置100は、各作業領域に提供される視覚情報に関連し、それぞれの作業領域ごとに互いに異なる周波数帯域に対応するカラーの視覚情報を提供することによって、隣接する作業領域に情報が出力される場合、自分の作業対象貨物に該当すると勘違いしないようにして、作業者の作業誤謬を最小化することができる。
【0062】
一方、
図4cにおいて、前記第1の作業領域310、第3の作業領域330、および第5の作業領域350に対応して、それぞれの貨物接近関連情報が出力される時点で、第2の作業領域320にも特定の貨物(例えば、第4の貨物10b)が接近することができる。例えば、前記第4の貨物10bは、第4の作業領域340で作業が行われる貨物に該当することができ、この場合、電子装置100は、第4の貨物10bが第2の作業領域320を通過しても、如何なる通知情報も出力しなくてもよい。その代わりに、電子装置100は、前記第4の貨物10bが後で第4の作業領域340に到達する時点で、前記第4の作業領域340に対応する特定の位置345に通知情報を出力することができる。
【0063】
様々な実施形態によれば、電子装置100は、前記貨物接近関連情報を出力する状況であると判断する場合、予め設定された時間の範囲内で、前記貨物の作業領域に前記情報を出力することができる。すなわち、電子装置100は、前記貨物が作業領域内に位置すると判断された所定時間の間に、前記作業領域に貨物接近関連情報を出力し、前記貨物が他の作業領域に移送されたと予想される時点、または他の貨物が前記作業領域に接近できる時点では、前記貨物接近関連情報が連続的に出力されないように、出力モジュールの作動を制御することができる。
【0064】
一実施形態によれば、電子装置100は、連続的に移送される貨物が全て同一の作業領域で作業される対象貨物であると判断された場合にも、前記作業領域に第1の貨物に関する接近関連情報を出力(例えば、情報出力ON)した後、前記情報出力を予め設定された時間の間、一時的に遮断(例えば、情報出力OFF)し、さらに第2の貨物に関する接近関連情報を出力(例えば、情報出力ON)するように、出力モジュールの作動を制御することができる。これにより、作業者は、前記それぞれの出力される情報が、第1の貨物の接近関連情報に該当するか、第2の貨物の接近関連情報に該当するかを明確に区別することができる。例えば、電子装置100は、少なくとも1つのセンサー(例えば、近接センサー、圧力センサー、温度センサーなど)を用いて、第1の貨物がピックアップされたと確認される場合、前記第1の貨物に関する接近関連情報の出力を中断することができ、前記少なくとも1つのセンサーを用いて、第2の貨物が前記作業領域に接近すると確認される際に、さらに第2の貨物に関する接近関連情報を出力することができる。
【0065】
図5aないし
図5cは、本開示の一実施形態に係る出力モジュールの動作方式を説明するための図である。
【0066】
様々な実施形態に係る電子装置100は、コンベアーベルト300によって移送される貨物がピックアップされる位置を案内するために、出力モジュール170を介して所定の情報を出力することができる。例えば、電子装置100は、視覚情報出力モジュール172を用いて視覚情報を出力するか、または聴覚情報出力モジュール174を用いて聴覚情報を出力することによって、前記貨物のピックアップを行う作業位置に関する通知情報を提供することができる。
【0067】
図5aないし
図5cを参照すると、一実施形態に係る電子装置100は、視覚情報出力モジュール172として、光出力装置510、駆動モジュール520、および反射板530を含むことができる。前記
図5aないし
図5cに図示された視覚情報出力モジュール172は、1つの光出力装置510を用いて、複数の作業領域310、320、330に視覚情報を提供できる構造で設けられ得る。
【0068】
例えば、電子装置100(例えば、プロセッサー110)は、第1の作業領域310に視覚情報を出力する状況と判断する場合、
図5aに図示されたように、光出力装置510から出力された光が反射板530によって反射され、前記第1の作業領域310に対応する位置に照射されるように、駆動モジュール520を制御して反射板530の角度を調整することができる。
【0069】
また、電子装置100は、第2の作業領域320に視覚情報を出力する状況と判断する場合、
図5bに図示されたように、光出力装置510からの出力光が第2の作業領域320に対応して照射されるように、駆動モジュール520を制御して反射板530の角度を調整することができる。
【0070】
また、電子装置100は、第3の作業領域330に視覚情報を出力する状況と判断する場合、前記光出力装置510からの光が第3の作業領域330に対応して照射されるように、駆動モジュール520を制御して反射板530の反射角度を調整することができる。
【0071】
電子装置100は、前記
図5aないし
図5cにおいて、視覚情報を提供する作業領域の変更によって、反射板530の反射角度を調整する場合、光出力装置510から出力される光の周波数帯域を変更することによって、各作業領域に提供される視覚情報(例えば、出力光)の特性がそれぞれ異なるようにすることができる。
【0072】
一方、実施形態において、反射板530は、複数の領域で形成され得、各領域が独立して角度調節され得る。また、光出力装置510も各領域の数に対応する光を同時に出力することができる。これにより、複数の領域が独立して互いに異なる角度に制御され得、各領域に対応した光源が光出力をすることによって、複数の貨物が類似の時区間でそれぞれ対応する作業位置に到達した場合にも、それに対応した光を該当作業位置に照射することができる。
【0073】
様々な実施形態によれば、電子装置100は、2個以上の作業領域に対応して、前記
図5aないし
図5cを参照して説明した構造の視覚情報出力モジュール172を含むことができる。例えば、コンベアーベルト300上の作業領域が6個である場合、電子装置100は、第1ないし第3の作業領域に関する視覚情報は、第1の視覚情報出力モジュールを介して提供し、第4ないし第6の作業領域に関する視覚情報は、第2の視覚情報出力モジュールを介して提供することができる。
【0074】
他の実施形態によれば、電子装置100は、複数の作業領域のそれぞれに対応する複数の視覚情報出力モジュール172を含むことができる。例えば、前記視覚情報出力モジュール172は、作業領域の個数に対応して、それぞれの作業領域の一側に設けられ得、それぞれの作業領域に視覚情報が提供されるべき状況に応じて、電子装置100によって制御されて個別に作動することができる。一方、聴覚情報出力モジュール174も前記作業領域に対応して個別に設けられた視覚情報出力モジュール172と同様に、各作業領域ごとに配置され得る。
【0075】
図6は、本開示の一実施形態に係る電子装置の近接センサーの動作を説明するための図である。
【0076】
図6を参照すると、一実施形態に係る電子装置100は、コンベアーベルト300を介して移送される貨物の近接有無をセンシングできる1つ以上の近接センサー154を含むことができる。
【0077】
電子装置100は、前記1つ以上の近接センサー154を用いて、貨物の移動情報(または、位置情報)を識別することができる。
【0078】
例えば、前記近接センサー154は、貨物の配送関連情報を識別できるコードスキャンセンサー152とは異なり、それぞれの貨物がどの作業領域で作業されるべきかに関する情報を識別できない可能性がある。しかし、電子装置100は、前記近接センサー154を用いて、コンベアーベルト300を介して移動中の荷物の移動状態に関する情報を確認することができ、これにより、特定の作業領域に貨物が接近する予想時点に関する情報をより正確に補正することができる。
【0079】
一実施形態によれば、近接センサー154は、コードスキャンセンサー152と特定の作業領域の間に位置することができる。例えば、近接センサー154は、それぞれの作業領域(例えば、310、320、330)の特定の地点ごとに配置され、貨物の移動情報をより詳細にスキャンすることができる。
【0080】
様々な実施形態によれば、近接センサー154は、複数の作業領域に対応して1つずつ配置されるか、1つのコンベアーベルト300上に1つの近接センサー154のみが配置されてもよく、または、前記近接センサー154が備えられなくてもよい。
【0081】
一方、本明細書と図面には、本発明の好ましい実施形態について開示し、たとえ特定の用語が使用されたが、これは単に本発明の技術内容を容易に説明し、発明の理解を助けるための一般的な意味で使用されたものであり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態の他にも、本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であるということは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に自明なものである。
【0082】
前述した実施形態に係る電子装置または端末は、プロセッサー、プログラムデータを保存し実行するメモリ、ディスクドライブのような永久保存部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタン等のようなユーザーインターフェイス装置等を含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、前記プロセッサー上で実行できるコンピュータで読み取り可能なコードまたはプログラム命令であって、コンピュータで読み取り可能な記録媒体上に保存され得る。ここで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体として、磁気記憶媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスク等)および光学的読み取り媒体(例えば、シーディーロム(CD-ROM)、ディーブイディー(DVD:Digital Versatile Disc))等がある。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータが読み取り可能なコードが保存され実行され得る。媒体は、コンピュータにより読み取り可能であり、メモリに保存され、プロセッサーで実行され得る。
【0083】
本実施形態は、機能的なブロック構成および多様な処理段階で示され得る。このような機能ブロックは、特定の機能を実行する多様な個数のハードウェアまたは/およびソフトウェア構成で具現され得る。例えば、実施形態は、1つ以上のマイクロプロセッサーの制御または他の制御装置により多様な機能を実行できる、メモリ、プロセッシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)等のような直接回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得ることと同様に、本実施形態は、データ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組合せで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャバ(Java)、アセンブラ(assembler)等のようなプログラミングまたはスクリプティング言語で具現され得る。機能的な側面は、1つ以上のプロセッサーで実行されるアルゴリズムで具現され得る。また、本実施形態は、電子的な環境設定、信号処理、および/またはデータ処理等のために従来技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は広く使用することができ、機械的かつ物理的な構成に限定されるものではない。前記用語は、プロセッサー等と連係してソフトウェアの一連の処理(routines)の意味を含むことができる。
【0084】
前述した実施形態は、1つの例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施形態が具現され得る。
【符号の説明】
【0085】
10:貨物
100:電子装置
110:プロセッサー
130:メモリ
150:センシングモジュール
152:コードスキャンセンサー
170:出力モジュール
172:視覚情報出力モジュール
174:聴覚情報出力モジュール
190:通信モジュール
300:コンベアーベルト
510:光出力装置
520:駆動モジュール
530:反射板
【手続補正書】
【提出日】2022-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置の情報提供方法であって、
貨物の移動経路に含まれた複数の作業領域のそれぞれの位置情報、前記複数の作業領域のそれぞれに対応する貨物の配送目的地情報、および貨物の移動速度情報に対するユーザー入力を受信する段階と、
前記貨物の移動経路上の一側に配置されたセンサーを通じて前記移動経路に沿って移動する第1の貨物の配送目的地情報を識別する段階と、
前記複数の作業領域のうち、前記識別された第1の貨物の配送目的地情報に対応するいずれか一つの作業領域を確認する段階と、
前記ユーザー入力に基づいて前記確認された作業領域に前記第1の貨物が接近する予想時点を推定する段階と、
前記推定された予想時点に対応して、前記確認された作業領域で前記第1の貨物の接近に関する情報を出力する段階と、を含む、情報提供方法。
【請求項2】
前記第1の貨物の接近に関する情報を出力する段階は、
前記推定された予想時点に対応して、前記確認された作業領域で前記第1の貨物の接近を案内する視覚情報または聴覚情報のうちの少なくとも1つを出力する段階を含み、
前記確認された作業領域で出力される情報は、隣接する作業領域で出力され得る情報と異なることを特徴とする、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項3】
前記第1の貨物の接近に関する情報を出力する段階は、
前記複数の作業領域ごとに設置された複数の出力モジュールのうちのいずれか一つを通じて前記第1の貨物の接近に関する情報が出力されるように制御する段階を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項4】
前記ユーザー入力は、前記それぞれの配送目的地情報に対応するコード情報を含み、
前記第1の貨物の配送目的地情報を識別する段階は、
前記センサーを通じて前記第1の貨物の外観に付着された第1のコード情報を識別する段階と、
前記第1のコード情報に対応するいずれか一つのコード情報および配送目的地情報を識別する段階と、を含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項5】
前記第1の貨物が接近する予想時点を推定する段階は、
前記ユーザー入力に含まれた貨物の移動速度情報に基づいて、前記第1の貨物の外観に付着された前記第1のコード情報を識別した時点から前記第1の貨物が前記貨物の移動経路に沿って移動して前記作業領域に接近すると予想される時点を推定する段階を含む、請求項4に記載の情報提供方法。
【請求項6】
前記第1の貨物が接近する予想時点を推定する段階は、
前記センサーと前記確認された作業領域の間に配置された第2のセンサーを通じて前記貨物の移動速度情報を補正する段階と、
前記補正された移動速度情報に基づいて、前記第1の貨物が接近する予想時点を推定する段階と、を含む、請求項5に記載の情報提供方法。
【請求項7】
前記センサーはコードスキャンセンサーを含み、
前記第2のセンサーは近接センサーを含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な非一時的記録媒体。
【請求項9】
電子装置であって、
通信モジュールと、
プロセッサーと、を含み、前記プロセッサーは、
貨物の移動経路に含まれた複数の作業領域のそれぞれの位置情報、前記複数の作業領域のそれぞれに対応する貨物の配送目的地情報、および貨物の移動速度情報に対するユーザー入力を受信し、
前記貨物の移動経路上の一側に配置されたセンサーを通じて前記移動経路に沿って移動する第1の貨物の配送目的地情報を識別し、
前記複数の作業領域のうち、前記識別された第1の貨物の配送目的地情報に対応するいずれか一つの作業領域を確認し、
前記ユーザー入力に基づいて前記確認された作業領域に前記第1の貨物が接近する予想時点を推定し、および
前記推定された予想時点に対応して、前記確認された作業領域で前記第1の貨物の接近に関する情報を出力するように設定された、電子装置。
【外国語明細書】