(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022082896
(43)【公開日】2022-06-03
(54)【発明の名称】鉄道車両用歯車装置
(51)【国際特許分類】
F16H 57/04 20100101AFI20220527BHJP
F16H 57/029 20120101ALI20220527BHJP
F16C 33/76 20060101ALI20220527BHJP
F16C 33/80 20060101ALI20220527BHJP
B61C 9/38 20060101ALI20220527BHJP
【FI】
F16H57/04 J
F16H57/04 N
F16H57/029
F16C33/76 Z
F16C33/80
B61C9/38 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020194058
(22)【出願日】2020-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000003115
【氏名又は名称】東洋電機製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】特許業務法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】片山 大輔
【テーマコード(参考)】
3J063
3J216
【Fターム(参考)】
3J063AA07
3J063AB02
3J063AC01
3J063BA11
3J063BB23
3J063CA01
3J063CD42
3J063CD45
3J063CD52
3J063XD03
3J063XD17
3J063XD32
3J063XD42
3J063XD44
3J063XD62
3J063XD72
3J063XD73
3J063XE17
3J063XE38
3J063XE50
3J063XF14
3J216AA03
3J216AA12
3J216AB12
3J216BA30
3J216CA01
3J216CA05
3J216CC68
(57)【要約】
【課題】小歯車4から駆動源に向かう方向を軸方向一方、その反対側を軸方向他方として、軸方向一方側の歯車箱4の第1側壁31に、歯車軸41を軸支する第1軸受9aが内嵌される第1軸受取付部10a
1と、第1軸受取付部10a
1から軸方向一方に突出する歯車軸41を囲う第1蓋本体10a
2とを有する第1軸受蓋10aが装着され、第1蓋本体10a
2内にラビリンスシールを構成する油切り部材13a,13bが歯車軸41に外嵌し、第1軸受取付部10a
1の下部に、戻し口15aを有する戻し孔14が形成される鉄道車両用歯車装置1において、第1軸受9aに供給される潤滑油Lが戻し孔15を逆流するのを抑制する。
【解決手段】逆流防止板16が、小歯車4と第1軸受9aの間で歯車軸41に外嵌され、逆流防止板16の外径l
1が、歯車軸14の軸心14cから戻し口15aの下端までの距離l
2よりも長い。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯車箱を備え、駆動源の出力軸に連結される小歯車と、車軸に連結される大歯車とが互いに水平方向に噛合した状態で歯車箱内に収納され、歯車箱内の下部に油溜り部が設けられる鉄道車両用歯車装置であって、
小歯車から駆動源に向かう方向を軸方向一方、その反対側を軸方向他方として、軸方向一方側の歯車箱の第1側壁に、小歯車の歯車軸の軸方向一方側の部分を軸支する第1軸受が内嵌される第1軸受取付部と、第1軸受取付部の軸方向一方側の側端部に設けられ、第1軸受取付部から軸方向一方に突出する歯車軸の部分を囲う第1蓋本体とを有する第1軸受蓋が装着され、軸方向他方側の歯車箱の第2側壁に、歯車軸の軸方向他方側の端部を軸支する第2軸受が内嵌される第2軸受取付部と、第2軸受取付部の軸方向他方側の側端部に設けられる第2蓋本体とを有する第2軸受蓋が装着され、
第1軸受蓋には、第1蓋本体内にラビリンスシールを構成し、歯車軸に外嵌される筒状の油切り部材が設けられると共に、第1軸受取付部の下部に、当該第1軸受取付部の軸方向他方側の側面に開口する戻し口を有し、ラビリンスシールから軸方向一方に漏出する潤滑油を歯車箱の内部空間に戻す戻し孔が形成されるものにおいて、
小歯車と共に回転する、潤滑油の逆流防止板が、小歯車と第1軸受の間で歯車軸に外嵌され、逆流防止板の外径が、歯車軸の軸心から戻し口の下端までの距離よりも長いことを特徴とする鉄道車両用歯車装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯車箱を備え、駆動源の出力軸に連結される小歯車と、車軸に連結される大歯車とが互いに水平方向に噛合した状態で歯車箱内に収納され、歯車箱内の下部に油溜り部が設けられる鉄道車両用歯車装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の鉄道車両用歯車装置として、小歯車から駆動源に向かう方向を軸方向一方、その反対側を軸方向他方として、軸方向一方側の歯車箱の第1側壁に、小歯車の歯車軸の軸方向一方側の部分を軸支する第1軸受が内嵌される第1軸受取付部と、第1軸受取付部の軸方向一方側の側端部に設けられ、第1軸受取付部から軸方向一方に突出する歯車軸の部分を囲う第1蓋本体とを有する第1軸受蓋が装着され、軸方向他方側の歯車箱の第2側壁に、歯車軸の軸方向他方側の端部を軸支する第2軸受が内嵌される第2軸受取付部と、第2軸受取付部の軸方向他方側の側端部に設けられる第2蓋本体とを有する第2軸受蓋が装着され、第1軸受蓋には、第1蓋本体内にラビリンスシールを構成し、歯車軸に外嵌される筒状の油切り部材が設けられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、鉄道車両用歯車装置には、一般に、第1軸受取付部の下部に、当該第1軸受取付部の軸方向他方の側面に開口する戻し口を有し、ラビリンスシールから軸方向一方に漏出する潤滑油を歯車箱の内部空間に戻す戻し孔が形成される。
【0004】
このような鉄道車両用歯車装置では、大歯車の回転に伴い油溜り部から小歯車と大歯車の噛合部及び第1軸受に掻き上げられて供給され、ラビリンスシールから軸方向一方に漏出する潤滑油を、戻し孔を通じて歯車箱の内部空間に流出させ、油溜り部に回収する。
【0005】
ここで、第1軸受に供給される潤滑油については、小歯車の回転速度が速くなるにつれて供給量が多くなる。このため、第1軸受に供給される潤滑油の一部が、本来ならば浸入する筈のない、第1本体の軸方向他方側の戻し口から戻し孔に浸入し、戻し孔を流出方向とは逆方向に流れる逆流現象が起こる場合がある。戻し孔を逆流する潤滑油は、戻し孔から歯車箱の内部空間への潤滑油の流出を妨げるため、潤滑油が歯車箱外に漏出する虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上の点に鑑み、第1軸受に供給される潤滑油が、第1軸受取付部の戻し口に浸入して戻し孔を逆流するのを抑制することができる鉄道車両用歯車装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、歯車箱を備え、駆動源の出力軸に連結される小歯車と、車軸に連結される大歯車とが互いに水平方向に噛合した状態で歯車箱内に収納され、歯車箱内の下部に油溜り部が設けられる鉄道車両用歯車装置であって、小歯車から駆動源に向かう方向を軸方向一方、その反対側を軸方向他方として、軸方向一方側の歯車箱の第1側壁に、小歯車の歯車軸の軸方向一方側の部分を軸支する第1軸受が内嵌される第1軸受取付部と、第1軸受取付部の軸方向一方側の側端部に設けられ、第1軸受取付部から軸方向一方に突出する歯車軸の部分を囲う第1蓋本体とを有する第1軸受蓋が装着され、軸方向他方側の歯車箱の第2側壁に、歯車軸の軸方向他方側の端部を軸支する第2軸受が内嵌される第2軸受取付部と、第2軸受取付部の軸方向他方側の側端部に設けられる第2蓋本体とを有する第2軸受蓋が装着され、第1軸受蓋には、第1蓋本体内にラビリンスシールを構成し、歯車軸に外嵌される筒状の油切り部材が設けられると共に、第1軸受取付部の下部に、当該第1軸受取付部の軸方向他方側の側面に開口する戻し口を有し、ラビリンスシールから軸方向一方に漏出する潤滑油を歯車箱の内部空間に戻す戻し孔が形成されるものにおいて、小歯車と共に回転する、潤滑油の逆流防止板が、小歯車と第1軸受の間で歯車軸に外嵌され、逆流防止板の外径が、歯車軸の軸心から戻し口の下端までの距離よりも長いことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、小歯車と共に回転する逆流防止板は、歯車箱の内部空間で、第1軸受蓋の第1軸受取付部に形成された戻し孔の戻し口を覆うため、第1軸受に供給される潤滑油が戻し口を通じて戻し孔に浸入して逆流するのを阻止する。したがって、第1軸受に供給される潤滑油が、第1軸受蓋の第1軸受取付部に形成された戻し孔を逆流するのを抑制することができる。また、逆流防止板の回転に伴い、戻し孔の戻し口近傍に負圧が生じるため、戻し孔を歯車箱の内部空間に向かって流出する潤滑油が吸引される。このため、ラビリンスシールから軸方向一方に漏出して戻し孔に流入する潤滑油を有効に歯車箱の内部空間に流出させることができ、潤滑油の歯車箱からの漏出がより抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の鉄道車両用歯車装置の一実施形態を示す側面図。
【
図2】
図1に示す鉄道車両用歯車装置のA-A拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1及び
図2を参照して、本発明の鉄道車両用歯車装置の一実施形態を説明する。鉄道車両用歯車装置1は、吊り装置2によって鉄道車両の床下に固定される。鉄道車両用歯車装置1は、歯車箱3を備えている。歯車箱3内には、不図示の駆動源の出力軸に連結される小歯車4と、車軸51に連結される大歯車5とが互いに水平方向に噛合した状態で歯車箱3内に収納されている。歯車箱3の上面の開口には、小歯車4及び大歯車5の上部を覆う蓋体6が締結されている(
図2では省略)。
【0012】
歯車箱3内の下部には油溜り部7が設けられている。油溜り部7は、潤滑油Lが貯留され、大歯車5の下部が潤滑油Lに浸漬される第1油溜り部71と、小歯車4の下方に位置する第2油溜り部72とを有している。第1油溜り部71と第2油溜り部72は、歯車箱3の下部に設けられる仕切り壁8によって仕切られているが、仕切り壁8には連通孔81が形成され、第1油溜り部71と第2油溜り部72は、連通孔81によって連通している。
【0013】
また、歯車箱3では、小歯車4から不図示の駆動源に向かう方向を軸方向一方、その反対側を軸方向他方として、軸方向一方側の歯車箱3の第1側壁31に、小歯車4の歯車軸41の軸方向一方側の部分41aを軸支する第1軸受9aが内嵌される第1軸受取付部10a1と、第1軸受取付部10a1の軸方向一方側の側端部に取り付けられ、第1軸受取付部10a1から軸方向一方に突出する歯車軸41の部分41aを囲う第1蓋本体10a2とを有する第1軸受蓋10aが装着されている。また、軸方向他方側の歯車箱3の第2側壁32には、歯車軸41の軸方向他方の端部41bを軸支する第2軸受9bが内嵌される第2軸受取付部10b1と、第2軸受取付部10b1の軸方向他方側の側端部に取り付けられる第2蓋本体10b2とを有する第2軸受蓋10bが装着されている。
【0014】
第1軸受蓋10aでは、第1軸受取付部10a1と第1蓋本体10a2が別体とされ、第1蓋本体10a2は、軸方向他方側に位置する内蓋11と軸方向一方側に位置する外蓋12とから構成されている。第1軸受取付部10a1は、歯車箱3の第1側壁31に形成された開口に内嵌されている。また、第1軸受取付部10a1には、軸方向一方側に径方向外方にフランジが延在し、内蓋11にも径方向外方にフランジが延在している。これらのフランジの内、ラビリンスシールに関与しない部分を互いに突き合わせ、ボルトを軸方向一方側から他方側に螺入して、第1軸受取付部10a1は歯車箱3の第1側壁31に締結されてもいる。また、内蓋11は第1軸受取付部10a1に締結されている。外蓋12は、内蓋11の軸方向一方側の側端部の外周部にネジによって締結されている。ボルト及びネジによる夫々の締結位置は、内蓋11及び外蓋12の周方向に所定間隔にされている。
【0015】
第2軸受蓋10bでも、第2軸受取付部10b1と第2蓋本体10b2が別体とされている。また、第2軸受取付部10b1は、歯車箱3の第2側壁32に内嵌されると共に、軸方向他方側に径方向外方にフランジが延在し、このフランジを第2軸受取付部10b1の軸方向他方側の側端部に接触させ、ボルトを軸方向他方側から一方側に螺入して、歯車箱3の第2側壁32に締結されてもいる。第2蓋本体10b2は、第1軸受取付部b1の軸方向他側の側端部にネジによって締結されている。
【0016】
第1軸受9aは円筒ころ軸受であり、その外輪が第1軸受蓋10aの第1軸受取付部10a1に内嵌し、内輪が歯車軸41の軸方向一方側の部分41aに外嵌している。第2軸受9bは、軸方向一方側に位置する円筒ころ軸受と、軸方向他方側に位置する玉軸受とが隣接して並設されて構成されている。
【0017】
また、
図2に示すように、第1軸受蓋10a内には、歯車軸41に外嵌し、ラビリンスシールを構成する、筒状の油切り部材13a,13bが設けられている。油切り部材13aは内蓋11内に設けられ、油切り部材12bは外蓋12内に設けられている。さらに、第1蓋本体10a
2の下部には、ラビリンスシールから軸方向一方に漏出する潤滑油Lを第1軸受取付部10a
1側に導く導油孔14が形成されている。導油孔14は、内蓋11の下部に位置している。
【0018】
さらに、第1軸受取付部10a1の下部には、軸方向一方側から他方側に傾斜して延びる戻し孔15が形成されている。戻し孔15は、導油孔14と歯車箱3の内部空間ISを連通し、第1軸受取付部10a1の軸方向他方側の側面に開口する戻し口15aを有している。戻し孔15は、導油孔14に導かれた潤滑油Lを歯車箱3の内部空間ISに流出させる。内部空間ISに流出した潤滑油Lは第2油溜り部72に回収される。
【0019】
そして、歯車箱3には、小歯車4と共に回転する、潤滑油Lの逆流防止板16が、小歯車4と第1軸受9aの間で歯車軸41に外嵌している。逆流防止板16は円板状の形状を有し、逆流防止板16の外径l1は、歯車軸41の軸心41cから戻し孔15の戻し口15aの下端までの距離l2よりも長くなっている。
【0020】
図1に示す大歯車5の回転に伴い,小歯車4と大歯車5の噛合部と、第1軸受9a及び第2軸受9bとには、第1油溜り部71から掻き上げられる潤滑油Lが供給されるが、逆流防止板16は、小歯車4と共に回転するため、逆流防止板16が、第1軸受9aへの潤滑油Lの供給を抑制し、潤滑油Lの供給量は適量に調節される。したがって、ラビリンスシールから軸方向一方に漏出する潤滑油Lの量が減少し、導油孔14に導かれる潤滑油Lの量も減少する。その結果、高速回転する場合にも、潤滑油Lが歯車箱3の外に漏出するのを抑制することができる。
【0021】
また、小歯車4の回転速度が速くなると、第1軸受9aに供給される潤滑油Lの供給量が増量することに伴い、第1軸受9aに供給される潤滑油Lの一部が、本来ならば浸入する筈のない、戻し口15aから戻し孔15に浸入し、戻し孔15を流出方向とは逆方向に流れる逆流現象が起こる場合がある。戻し孔15を逆流する潤滑油Lは、戻し孔15から歯車箱3の内部空間ISに流出する潤滑油Lを妨げるため、潤滑油Lが歯車箱3の外に漏出する虞がある。
【0022】
しかし、小歯車4と共に回転する逆流防止板16は、歯車箱3の内部空間ISで、第1軸受蓋10aの第1軸受取付部10a1に形成された戻し孔15の戻し口15aを覆うため、第1軸受9aに供給される潤滑油Lが戻し口15aを通じて戻し孔15に浸入して逆流するのを阻止する。したがって、第1軸受9aに供給される潤滑油Lが、第1軸受蓋10aの第1軸受取付部10a1に形成された戻し孔15を逆流するのを抑制することができる。また、逆流防止板16の回転に伴い、戻し孔15の戻し口15aの近傍に負圧が生じるため、戻し孔15を歯車箱3の内部空間ISに向かって流出する潤滑油Lが吸引される。このため、ラビリンスシールから軸方向一方に漏出して戻し孔15に流入する潤滑油Lを有効に歯車箱3の内部空間ISに流出させることができ、潤滑油Lの歯車箱3からの漏出がより抑制される。
【0023】
なお、
図2に示す第2軸受蓋10bの第2蓋本体10b
2内には、油切り部材13a,13bは設けられないが、第2軸受9bにも、上記の通り、潤滑油Lが供給される。このことを考慮して、歯車箱3では、第2軸受取付部10b
1の下部に透孔17が形成されると共に、第2軸受取付部10b
1の外周面下部に接する第2側壁32の部分に、第2側壁32の内面に向かって傾斜して達する流出孔18が形成されている。こうして、第2軸受9bから漏出する潤滑油Lを透孔17及び流出孔18を通じて歯車箱3の第2油溜り部72に流出させることができ、連通孔81を通じて第1油溜り部71に回収することができる。このため、潤滑油Lの歯車箱3の外への漏出がより一層抑制される。
【0024】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、油溜り部7の構成及び構造、第1軸受9a及び第2軸受9bに採用される軸受の種類、油切り部材13a,13bの構成及び構造等の細部については、様々な態様を採用することができる。また、第1軸受蓋10aでは、例えば、第1軸受取付部10a1と、第1蓋本体10a2を構成する内蓋11とを必ずしも別体とする必要はなく、一体物にすることができる。さらに、導油孔14が、第1軸受蓋10aの第1蓋本体10a2の周方向に延びるものであれば、導油孔14の長さ範囲内で、戻し孔15を第1軸受蓋10aの第1軸受取付部10a1に複数形成することができる。
【符号の説明】
【0025】
1…鉄道車両用歯車装置、3…歯車箱、31…第1側壁、32…第2側壁、4…小歯車、41…歯車軸、41a…第1軸受取付部10a1から軸方向一方に突出する歯車軸41の部分、41c…歯車軸41の軸心、5…大歯車、51…車軸、7…油溜り部、9a…第1軸受、9b…第2軸受、10a…第1軸受蓋、10a1…第1軸受取付部、10a2…第1蓋本体、10b…第2軸受蓋、10b1…第2軸受取付部、10b2…第2蓋本体、13a,13b…油切り部材、15…戻し孔、15a…戻し口、16…逆流防止板、L…潤滑油、IS…内部空間、l1…外径、l2…歯車軸41の軸心41cから戻し口15aまでの距離。