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特開2022-82939健康支援装置、健康支援方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022082939
(43)【公開日】2022-06-03
(54)【発明の名称】健康支援装置、健康支援方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20220527BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020194128
(22)【出願日】2020-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】山村 淳貴
(72)【発明者】
【氏名】ゼイ田 満広
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 雄一
(72)【発明者】
【氏名】李 殷瑞
(72)【発明者】
【氏名】高木 基成
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】血糖値に関する情報を用いて、ユーザに適切な提案し、血糖値の変動に関する情報を用いて、ユーザに適切な提案を行う健康支援装置を提供する。
【解決手段】健康支援装置Aにおいて、血糖値取得部31は、一のユーザの血糖値である血糖値を取得する。判断部33は、血糖値に関する血糖値関連情報が予め決められた提案条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する。提案情報取得部34は、判断結果が提案条件を満たすとの判断の場合に、血糖値関連情報に対応する提案情報を取得する。提案情報出力部41は、提案情報を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一のユーザの血糖値である血糖値を取得する血糖値取得部と、
前記血糖値に関する血糖値関連情報が予め決められた提案条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果が前記提案条件を満たすとの判断の場合に、提案情報を取得する提案情報取得部と、
前記提案情報を出力する提案情報出力部とを具備する健康支援装置。
【請求項2】
前記血糖値取得部は、
一のユーザの一の日の時系列の2以上の血糖値である血糖値群を取得し、
前記血糖値群を用いて、血糖値の時間的な変動に関する変動情報を取得する変動情報取得部をさらに具備し、
前記判断部は、
前記変動情報が前記提案条件を満たすか否かを判断し、
前記提案情報取得部は、
前記判断結果が前記提案条件を満たすとの判断の場合に、前記変動情報に対応する提案情報を取得する、請求項1記載の健康支援装置。
【請求項3】
血糖値の基準に関する基準情報が格納される基準情報格納部をさらに具備し、
前記変動情報取得部は、
前記血糖値群と前記基準情報とを用いて前記変動情報を取得する、請求項2記載の健康支援装置。
【請求項4】
前記一のユーザの過去の血糖値である2以上の過去血糖値である過去血糖値群が格納される過去血糖値群格納部をさらに具備し、
前記変動情報取得部は、
前記血糖値群と前記過去血糖値群とを用いて前記変動情報を取得する、請求項2または請求項3記載の健康支援装置。
【請求項5】
前記提案情報取得部は、
血糖値関連情報に関する提案条件と、提案情報または提案情報の元になる提案元情報との対応を示す2以上の対応情報が格納される対応情報格納部から、取得された血糖値関連情報に合致する提案条件を決定し、当該提案条件に対応する提案情報または当該提案条件に対応する提案元情報を用いた提案情報を取得する、請求項1から請求項4いずれか一項に記載の健康支援装置。
【請求項6】
前記提案情報は、
摂取すべき食品に関するアドバイスを特定する情報、生活習慣の改善に関するアドバイスを特定する情報、運動に関するアドバイスを特定する情報、食事に関するアドバイスを特定する情報のいずれかを含む請求項5記載の健康支援装置。
【請求項7】
前記提案情報取得部は、
前記判断部が、前記血糖値取得部が血糖値を取得したことに応じて取得した判断結果が前記提案条件を満たすとの判断の場合に、直ちに、前記提案情報を取得し、
前記提案情報出力部は、
前記提案情報取得部が前記提案情報を取得した場合に、直ちに、前記提案情報を出力する、請求項1から請求項6いずれか一項に記載の健康支援装置。
【請求項8】
前記判断部は、
前記血糖値および前記変動情報以外の他情報をも用いて、前記血糖値または前記変動情報が前記提案条件を満たすか否かを判断する、請求項1から請求項7いずれか一項に記載の健康支援装置。
【請求項9】
前記提案情報取得部は、
前記血糖値および前記変動情報以外の他情報をも用いて、前記提案情報を取得する、請求項1から請求項8いずれか一項に記載の健康支援装置。
【請求項10】
ユーザの環境に関する環境情報を取得する環境情報取得部をさらに具備し、
前記他情報は、前記環境情報である、請求項8または請求項9記載の健康支援装置。
【請求項11】
前記血糖値取得部が取得する前記血糖値群は、時間的に連続する2以上の血糖値を含む、請求項2から請求項10いずれか一項に記載の健康支援装置。
【請求項12】
前記血糖値群は、平時の血糖値からピークの血糖値までの2以上の血糖値を含む血糖値群、または平時の血糖値からピークの血糖値とピークの血糖値から平時の血糖値までの3以上の血糖値を含む血糖値群である、請求項11記載の健康支援装置。
【請求項13】
前記血糖値取得部は、
一のユーザの2以上の血糖値群を取得し、
前記変動情報取得部は、
前記2以上の血糖値群を用いて、前記変動情報を取得する、請求項2から請求項12いずれか一項に記載の健康支援装置。
【請求項14】
前記2以上の血糖値群は、同じ時間帯の異なる日の2以上の血糖値群、または同じイベントの発生時に対応する2以上の血糖値群である、請求項13記載の健康支援装置。
【請求項15】
前記変動情報取得部は、
前記血糖値群を用いて、血糖値の時間的な変動に対するスコアである変動情報を取得する、請求項2から請求項14いずれか一項に記載の健康支援装置。
【請求項16】
血糖値取得部と、判断部と、提案情報取得部と、提案情報出力部とによる実現される健康支援方法であって、
前記血糖値取得部が、一のユーザの血糖値である血糖値を取得する血糖値取得ステップと、
前記判断部が、前記血糖値に関する血糖値関連情報が予め決められた提案条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する判断ステップと、
前記提案情報取得部が、前記判断結果が前記提案条件を満たすとの判断の場合に、提案情報を取得する提案情報取得ステップと、
前記提案情報出力部が、前記提案情報を出力する提案情報出力ステップとを具備する健康支援方法。
【請求項17】
コンピュータを、
一のユーザの血糖値である血糖値を取得する血糖値取得部と、
前記血糖値に関する血糖値関連情報が予め決められた提案条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果が前記提案条件を満たすとの判断の場合に、提案情報を取得する提案情報取得部と、
前記提案情報を出力する提案情報出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの血糖値に関する情報を用いて、当該ユーザに対して健康に関する提案を行う健康支援装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、血糖値の非侵襲測定装置があった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4052461号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、血糖値に関する情報を用いて、ユーザに適切な提案ができなかった。また、従来技術においては、血糖値の変動に関する情報を用いて、ユーザに適切な提案ができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の健康支援装置は、一のユーザの血糖値である血糖値を取得する血糖値取得部と、血糖値に関する血糖値関連情報が予め決められた提案条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する判断部と、判断結果が提案条件を満たすとの判断の場合に、提案情報を取得する提案情報取得部と、提案情報を出力する提案情報出力部とを具備する健康支援装置である。
【0006】
かかる構成により、血糖値に関する情報を取得し、当該情報を用いて、ユーザに適切な提案ができる。
【0007】
また、本第二の発明の健康支援装置は、第一の発明に対して、血糖値取得部は、一のユーザの一の日の時系列の2以上の血糖値である血糖値群を取得し、血糖値群を用いて、血糖値の時間的な変動に関する変動情報を取得する変動情報取得部をさらに具備し、判断部は、変動情報が提案条件を満たすか否かを判断し、提案情報取得部は、判断結果が提案条件を満たすとの判断の場合に、変動情報に対応する提案情報を取得する、健康支援装置である。
【0008】
かかる構成により、血糖値の変動情報を取得し、当該変動情報を用いて、ユーザに適切な提案ができる。
【0009】
また、本第三の発明の健康支援装置は、第二の発明に対して、血糖値の基準に関する基準情報が格納される基準情報格納部をさらに具備し、変動情報取得部は、血糖値群と基準情報とを用いて変動情報を取得する、健康支援装置である。
【0010】
かかる構成により、基準情報を用いて血糖値の変動情報を取得し、当該変動情報を用いて、ユーザに適切な提案ができる。
【0011】
また、本第四の発明の健康支援装置は、第二または第三の発明に対して、一のユーザの過去の血糖値である2以上の過去血糖値である過去血糖値群が格納される過去血糖値群格納部をさらに具備し、変動情報取得部は、血糖値群と過去血糖値群とを用いて変動情報を取得する、健康支援装置である。
【0012】
かかる構成により、過去血糖値群を用いて血糖値の変動情報を取得し、当該変動情報を用いて、ユーザに適切な提案ができる。
【0013】
また、本第五の発明の健康支援装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、提案情報取得部は、血糖値関連情報に関する提案条件と、提案情報または提案情報の元になる提案元情報との対応を示す2以上の対応情報が格納される対応情報格納部から、取得された血糖値関連情報に合致する提案条件を決定し、提案条件に対応する提案情報または提案条件に対応する提案元情報を用いた提案情報を取得する、健康支援装置である。
【0014】
かかる構成により、血糖値に関する情報を取得し、当該情報を用いて、ユーザに適切な提案ができる。
【0015】
また、本第六の発明の健康支援装置は、第五の発明に対して、提案情報は、摂取すべき食品に関するアドバイスを特定する情報、生活習慣の改善に関するアドバイスを特定する情報、運動に関するアドバイスを特定する情報、食事に関するアドバイスを特定する情報のいずれかを含む健康支援装置である。
【0016】
かかる構成により、血糖値に関する情報を取得し、当該情報を用いて、ユーザに適切な提案ができる。
【0017】
また、本第七の発明の健康支援装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、提案情報取得部は、判断部が、血糖値取得部が血糖値を取得したことに応じて取得した判断結果が提案条件を満たすとの判断の場合に、直ちに、提案情報を取得し、提案情報出力部は、提案情報取得部が提案情報を取得した場合に、直ちに、提案情報を出力する、健康支援装置である。
【0018】
かかる構成により、血糖値が取得されたタイミングで、リアルタイムにユーザに適切な提案ができる。
【0019】
また、本第八の発明の健康支援装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、判断部は、血糖値および変動情報以外の他情報をも用いて、血糖値または変動情報が提案条件を満たすか否かを判断する、健康支援装置である。
【0020】
かかる構成により、血糖値に関する情報以外の他情報をも用いて、提案情報を出力するか否かのより適切な判断ができる。
【0021】
また、本第九の発明の健康支援装置は、第一から第八いずれか1つの発明に対して、提案情報取得部は、血糖値および変動情報以外の他情報をも用いて、提案情報を取得する、健康支援装置である。
【0022】
かかる構成により、血糖値に関する情報以外の他情報をも用いて、適切な提案情報を取得できる。
【0023】
また、本第十の発明の健康支援装置は、第八または第九の発明に対して、ユーザの環境に関する環境情報を取得する環境情報取得部をさらに具備し、他情報は、環境情報である、健康支援装置である。
【0024】
かかる構成により、環境情報をも用いて、提案情報を取得できる。
【0025】
また、本第十一の発明の健康支援装置は、第二から第十いずれか1つの発明に対して、血糖値取得部が取得する血糖値群は、時間的に連続する2以上の血糖値を含む、健康支援装置である。
【0026】
かかる構成により、適切な血糖値群を用いて、変動情報を取得できる。
【0027】
また、本第十二の発明の健康支援装置は、第十一の発明に対して、血糖値群は、平時の血糖値からピークの血糖値までの2以上の血糖値を含む血糖値群、または平時の血糖値からピークの血糖値とピークの血糖値から平時の血糖値までの3以上の血糖値を含む血糖値群である、健康支援装置である。
【0028】
かかる構成により、適切な血糖値群を用いて、変動情報を取得できる。
【0029】
また、本第十三の発明の健康支援装置は、第二から第十二いずれか1つの発明に対して、血糖値取得部は、一のユーザの2以上の血糖値群を取得し、変動情報取得部は、2以上の血糖値群を用いて、変動情報を取得する、健康支援装置である。
【0030】
かかる構成により、一のユーザの2以上の血糖値群を用いて、当該ユーザの血糖値の変動の異常を検知でき、その検知結果に基づいて、ユーザに提案ができる。
【0031】
また、本第十四の発明の健康支援装置は、第十三の発明に対して、2以上の血糖値群は、同じ時間帯の異なる日の2以上の血糖値群、または同じイベントの発生時に対応する2以上の血糖値群である、健康支援装置である。
【0032】
かかる構成により、一のユーザの適切な2以上の血糖値群を用いて、当該ユーザの血糖値の変動の異常を検知でき、その検知結果に基づいて、ユーザに提案ができる。
【0033】
また、本第十五の発明の健康支援装置は、第二から第十四いずれか1つの発明に対して、変動情報取得部は、血糖値群を用いて、血糖値の時間的な変動に対するスコアである変動情報を取得する、健康支援装置である。
【0034】
かかる構成により、血糖値の日内の変動に関するスコアを取得し、当該スコアを用いて、ユーザに適切な提案ができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明による健康支援装置によれば、血糖値に関する情報を用いて、ユーザに適切な提案ができる。また、血糖値の変動に関する情報を用いて、ユーザに適切な提案ができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】実施の形態1における健康支援装置Aのブロック図
図2】同健康支援装置Aの動作例について説明するフローチャート
図3】同変動情報取得処理の例について説明するフローチャート
図4】同健康支援装置Aの外観および情報の出力例を示す図
図5】同対応情報管理表を示す図
図6】同提案情報の出力例を示す図
図7】同提案情報の出力例を示す図
図8】実施の形態2における健康支援システムBの概念図
図9】同健康支援システムBのブロック図
図10】同健康支援システムBの概念図
図11】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
図12】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、健康支援装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0038】
(実施の形態1)
本実施の形態において、一のユーザの血糖値に関する血糖値関連情報を取得し、当該血糖値関連情報が提案条件を満たした場合に、ユーザに提案情報を提示する健康支援装置について説明する。なお、血糖値情報は、例えば、血糖値そのもの、後述する変動情報である。また、ユーザに提案情報を提示することは、例えば、ユーザの端末装置に提案情報を送信すること、ディスプレイに提案情報を表示することである。また、提案情報は、例えば、摂取すべき食品、生活習慣の改善に関するアドバイス、運動に関するアドバイス、食事に関するアドバイスである。さらに、健康支援装置は、血糖値の取得から、直ちに、提案情報を出力することは好適である。
【0039】
また、本実施の形態において、ユーザの時系列の2以上の血糖値を用いて、血糖値の変動に関する変動情報を取得し、当該変動情報を用いて、ユーザに提案情報を提示する健康支援装置について説明する。なお、変動情報は、例えば、スコア、血糖値の単位時間内の変動量である。
【0040】
また、本実施の形態において、基準情報との比較に基づいて、変動情報を取得する健康支援装置について説明する。
【0041】
また、本実施の形態において、ユーザの過去の血糖値群との比較に基づいて、変動情報を取得する健康支援装置について説明する。
【0042】
また、本実施の形態において、他の情報をも用いて、提案情報を提示するか否かを判断する健康支援装置について説明する。
【0043】
また、本実施の形態において、他の情報をも用いて、提案情報を取得する健康支援装置について説明する。健康支援装置は、血糖値情報または変動情報が同じでも、他の情報に応じて、異なる提案情報を取得し、提示することは好適である。
【0044】
また、本実施の形態において、時間的に連続する血糖値の集合である血糖値群を用いて、血糖値の変動情報を取得する健康支援装置について説明する。なお、かかる血糖値群は、例えば、平時からピークの間の血糖値の集合である血糖値群、または平時からピークおよびピークから平時の血糖値に集合である血糖値群である。
【0045】
さらに、本実施の形態において、異なる時の2以上の血糖値群を用いて、変動情報を取得する健康支援装置について説明する。なお、異なる時の2以上の血糖値群は、例えば、同じ時間帯の2以上の血糖値群、または食事や睡眠や運動等の同じイベントの発生に対応する2以上の血糖値群である。
【0046】
図1は、本実施の形態における健康支援装置Aのブロック図である。健康支援装置Aは、格納部1、受付部2、処理部3、および出力部4を備える。
【0047】
格納部1は、基準情報格納部11、過去血糖値群格納部12、および対応情報格納部13を備える。処理部3は、環境情報取得部30、血糖値取得部31、変動情報取得部32、判断部33、および提案情報取得部34を備える。出力部4は、提案情報出力部41を備える。
【0048】
格納部1には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する基準情報、後述する過去血糖値群、1または2以上の提案条件、1または2以上の提案情報、後述する処理条件である。提案条件は、全ユーザに共通でも良いし、ユーザ識別子に対応付いていても良い。格納部1に格納されている1以上の各提案情報は、例えば、提案条件に対応付いているが、提案条件に対応付いていなくても良い。
【0049】
基準情報格納部11には、血糖値の基準に関する基準情報が格納される。基準情報は、例えば、タイミングを特定する情報に対応付いている。基準情報は、例えば、平時の血糖値、ピーク時の血糖値の代表値、平時の血糖値とピーク時の血糖値との差異の代表値、平時の血糖値に対応する時刻とピーク時の血糖値に対応する時刻との時間間隔の代表値である。なお、代表値は、例えば、2以上の値(血糖値、差異、時間間隔等)の平均値、中央値等である。代表値は、基準となる正常な値でも良い。基準情報は、例えば、正常な血糖値の範囲を示す情報、正常な血糖値の変動の範囲を示す情報、正常な血糖値変動傾向の範囲を示す情報でも良い。
【0050】
基準情報は、例えば、ユーザ識別子に対応付けて格納される。ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、ID、メールアドレス、電話番号、氏名、ユーザの端末装置の端末識別子等、問わない。端末識別子は、例えば、IPアドレス、MACアドレス等、問わない。
【0051】
過去血糖値群格納部12には、2以上の過去血糖値である過去血糖値群が格納される。過去血糖値は、一のユーザの過去の血糖値である。過去血糖値群が有する各血糖値は、例えば、血糖値が取得された時刻に関する時刻情報に対応付いている。過去血糖値群は、例えば、ユーザ識別子に対応付けて格納される。過去血糖値群は、例えば、ユーザの健康状態が良好の時の過去の血糖値の集合である。過去血糖値群は、例えば、2日以上の各日の血糖値の集合から取得される情報であり、同じタイミングの血糖値の代表値(例えば、平均値、中央値、最大値)の集合である。同じタイミングとは、例えば、食事開始後の同じ時間後、運動開始後の同じ時間後、睡眠後の同じ時間後である。なお、時刻情報は、例えば、時刻であるが、ある時点からの相対的な時間を特定する情報でも良い。ある時点とは、例えば、後述するイベント識別子が取得された時点である。
【0052】
対応情報格納部13には、2以上の対応情報が格納される。ここでの対応情報は、例えば、提案条件と提案情報との対応を示す情報である。ここでの対応情報は、例えば、提案条件と提案元情報との対応を示す情報である。ここでの対応情報は、例えば、提案条件と提案情報とを有する情報である。対応情報は、例えば、提案条件と提案元情報とを有する情報である。提案元情報は、提案情報の元になる情報である。提案元情報は、例えば、変数を有する提案情報の雛形である。変数は、血糖値関連情報が代入される変数である。血糖値関連情報は、例えば、血糖値、変動情報である。
【0053】
提案条件は、血糖値関連情報に関する条件である。提案条件は、他の情報に関する情報を含む条件でも良い。他の情報は、例えば、環境情報、ユーザの動的属性情報である。環境情報は、例えば、時刻、天候、位置情報である。ユーザの動的属性情報は、例えば、ユーザが食事中であることを示す情報、ユーザが運動中であることを示す情報である。
【0054】
提案情報は、例えば、摂取すべき食品に関するアドバイスを特定する情報、生活習慣の改善に関するアドバイスを特定する情報、運動に関するアドバイスを特定する情報、食事に関するアドバイスを特定する情報のいずれかを含む。
【0055】
提案情報は、例えば、他の情報に対応付いていても良い。つまり、血糖値関連情報が同じでも、他の情報に応じて、異なる提案情報が取得されても良い。
【0056】
提案情報または提案元情報のデータタイプは問わない。提案情報または提案元情報のデータタイプは、例えば、文字列、画像、動画、音声、またはこれらの2以上の組み合わせである。
【0057】
受付部2は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、提案出力指示、イベント識別子である。
【0058】
提案出力指示は、提案情報の出力の指示である。なお、提案出力指示は、例えば、血糖値取得部31が取得した血糖値を有する。
【0059】
イベント識別子は、イベントを識別する情報である。イベント識別子は、例えば、食事開始情報、食事中情報、食事終了情報、運動開始情報、運動中情報、運動終了情報、インシュリン注射情報、就寝情報である。
【0060】
食事開始情報は食事を開始したことを示す情報、食事中情報は食事中であることを示す情報、食事終了情報は食事を終了したことを示す情報である。運動開始情報は運動を開始したことを示す情報、運動中情報は運動中であることを示す情報、運動終了情報は運動を終了したことを示す情報である。インシュリン注射情報は、インシュリン注射を打ったことを示す情報である。就寝情報は、これから就寝することを示す情報、または、就寝中であることを示す情報である。
【0061】
受付部2は、例えば、ユーザからイベント識別子を受け付ける。ただし、受付部2は、例えば、イベント識別子を自動取得しても良い。例えば、健康支援装置Aが有する温度センサが取得した温度が所定温度以上、上昇し、かつ健康支援装置Aが有するジャイロセンサや加速度センサ等により移動していないことを検知した場合に、食事開始情報であるイベント識別子を取得する。また、健康支援装置Aが有するジャイロセンサや加速度センサ等により移動を開始したことを検知した場合に、運動開始情報であるイベント識別子を取得する。受付部2は、例えば、心拍計または温度センサ等のセンシング結果に基づいて、自動的に睡眠中であることを検知しても良い。なお、食事の検知、運動の検知、睡眠の検知の方法は、種々あり得、公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0062】
ユーザによる各種の指示や情報の入力のための手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0063】
処理部3は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、環境情報取得部30、血糖値取得部31、変動情報取得部32、判断部33、提案情報取得部34が行う処理である。
【0064】
処理部3は、血糖値取得部31が取得した血糖値を用いて、血糖値情報を取得する。血糖値情報は、例えば、血糖値そのもの、血糖値と基準情報との差、血糖値と過去血糖値群が有する血糖値との差、血糖値に基づくスコアである。
【0065】
処理部3は、例えば、血糖値と基準情報との差を算出する。処理部3は、例えば、血糖値と、当該血糖値に対応する条件と同じ条件の血糖値であり、過去血糖値群が有する血糖値との差を算出する。同じ条件とは、例えば、同じ時刻情報に対応付いていること、または同じイベント識別子に対応づいており、当該イベントの発生からの経過時間が概ね同じ時刻に対応付いていること等である。
【0066】
処理部3は、例えば、血糖値、または血糖値と基準情報との差、または血糖値と過去血糖値群が有する血糖値との差を用いてスコアを取得する。処理部3は、例えば、血糖値と基準情報との差が大きいほど、低いスコアを取得する。処理部3は、例えば、血糖値と過去血糖値群が有する血糖値との差が大きいほど、低いスコアを取得する。
【0067】
環境情報取得部30は、ユーザの環境に関する環境情報を取得する。環境情報は、例えば、例えば、時刻、季節、天候、位置情報である。環境情報は、後述する他情報の一例である。
【0068】
環境情報取得部30は、例えば、図示しない時計から時刻(日時でも良い)を取得する。環境情報取得部30は、例えば、図示しない時計から日時を取得し、当該日時を用いて、季節(例えば、春、夏、秋、冬、年末)を取得する。なお、日時を用いて季節を取得する技術は、例えば、日時の幅と季節との対応表を用いて取得する等、公知技術である。環境情報取得部30は、例えば、図示しない外部のサーバから天候を取得する。環境情報取得部30は、例えば、位置情報を取得し、当該位置情報を用いて、図示しない外部のサーバから、当該位置情報が示す位置の天候を取得する。環境情報取得部30は、例えば、GPS受信機を用いて、位置情報を取得する。
【0069】
血糖値取得部31は、一のユーザの血糖値を取得する。血糖値取得部31は、例えば、概ね定期的に血糖値を取得する。血糖値取得部31は、時刻情報と対にして、血糖値を取得することは好適である。血糖値取得部31は、例えば、図示しない時計またはタイマーから時刻情報を取得するが、時刻情報の取得方法は問わない。なお、血糖値取得部31が血糖値を取得する方法やデバイス等は問わない。また、血糖値取得部31が血糖値を取得するタイミングも問わない。
【0070】
血糖値取得部31は、例えば、ユーザの一の日の時系列の2以上の血糖値である血糖値群を取得する。血糖値取得部31は、ユーザの異なる時間帯の2以上の血糖値群を取得することは好適である。なお、異なる時間帯とは、例えば、異なる日、午前と午後、朝食の前または後の所定時間と昼食の前または後の所定時間と夕食の前または後の所定時間である。なお、時系列の2以上の各血糖値が取得される時刻の間は、1秒ごと等の小さい時間の方が良いが、時間間隔は問わない。
【0071】
血糖値取得部31は、例えば、取得した2以上の血糖値である血糖値群から予め決められた条件を満たす部分の血糖値群を取得しても良い。つまり、血糖値取得部31は、取得した血糖値群から、変動の値が閾値以内の平時の血糖値を取得する。また、血糖値群の中の最大の血糖値を取得する。そして、血糖値取得部31は、平時の血糖値からピークの血糖値までの2以上の血糖値を含む血糖値群を取得しても良い。
【0072】
また、血糖値取得部31は、さらに、ピークの血糖値に対応する時刻以降であり、当該時刻に最も時間的に近い時刻の血糖値であり、平時の血糖値までの血糖値群をも取得しても良い。つまり。血糖値群は、例えば、平時の血糖値からピークの血糖値までの2以上の血糖値を含む血糖値群、または平時の血糖値からピークの血糖値とピークの血糖値から平時の血糖値までの3以上の血糖値を含む血糖値群である。
【0073】
血糖値取得部31は、例えば、異なる日の各々に対応する血糖値群から、同じ時間帯(例えば、朝食時を含む7時から2時間)の2以上の血糖値群を取得しても良い。また、血糖値取得部31は、例えば、異なる日の各々に対応する血糖値群から、同じイベントの発生時に対応する2以上の血糖値群を取得しても良い。同じイベントの発生時に対応する血糖値群は、通常、同じイベント識別子と対になる血糖値の集合である。つまり、2以上の血糖値群は、例えば、異なる日の同じ時間帯の2以上の血糖値群、または同じイベントの発生時に対応する2以上の血糖値群である。イベントは、例えば、食事、運動、インシュリン注射を打つこと等である。なお、同じイベントの発生時に対応する2以上の血糖値群は、同じイベント識別子に対応する2以上の血糖値群である。
【0074】
なお、例えば、血糖値取得部31は、受付部2がイベント識別子を受け付けた後から取得される血糖値を、イベント識別子に対応付けて取得する。また、血糖値取得部31は、当該イベント識別子に対応付けて、血糖値を図示しないバッファまたは格納部1に蓄積する。
【0075】
変動情報取得部32は、血糖値取得部31が取得した血糖値群を用いて、変動情報を取得する。変動情報は、血糖値の時間的な変動に関する情報である。
【0076】
変動情報取得部32が変動情報を取得する際に用いる情報として、例えば、以下の(a)から(c)がある。
(a)取得した血糖値群のみを用いる場合
【0077】
変動情報取得部32は、例えば、血糖値取得部31が取得した血糖値群のみを用いて、変動情報を取得する。また、血糖値取得部31が取得した血糖値群のみを用いる場合、取得される変動情報は、例えば、以下の(a-1)から(a-3)がある。
(a-1)変動情報が最低血糖値と最高血糖値との差である場合
【0078】
変動情報は、例えば、血糖値群の中の最低血糖値と最高血糖値との差である。変動情報取得部32は、例えば、取得された血糖値群の最低血糖値と最高血糖値とを取得し、当該最低血糖値と最高血糖値との差を算出し、当該差を変動情報として、取得する。なお、血糖値群の中の最低血糖値と最高血糖値との差を、血糖値変動度と言っても良い。
(a-2)変動情報が血糖値変動傾向である場合
【0079】
変動情報は、例えば、血糖値変動傾向である。血糖値変動傾向とは、血糖値変動の傾向を示す情報である。血糖値変動傾向は、例えば、取得された血糖値群の最低血糖値と最高血糖値とを用いて算出される。血糖値変動傾向は、例えば、取得された血糖値群の中の所定時間(例えば、5分、30分)の中の最低血糖値と最高血糖値とを用いて算出される。血糖値変動傾向は、例えば、取得された血糖値群により描画されるグラフの傾きを示す情報である。
【0080】
血糖値変動傾向は、例えば、血糖値変動速度、血糖値変動加速度である。血糖値変動速度は、血糖値の変動の速度である。血糖値変動加速度は、血糖値の変動の加速度である。
【0081】
変動情報取得部32は、取得された血糖値群の最低血糖値と最高血糖値とを取得する。また、変動情報取得部32は、当該最高血糖値と対になる時刻情報、当該最低血糖値と対になる時刻情報を取得する。次に、変動情報取得部32は、例えば、演算式「(血糖値群の中の最高血糖値-血糖値群の中の最低血糖値)/最高血糖値と対になる時刻情報-最低血糖値と対になる時刻情報)」により、血糖値変動速度を取得する。
【0082】
変動情報取得部32は、例えば、取得された血糖値群の中の所定時間(例えば、5分、30分)の中の最低血糖値と最高血糖値とを用いて、所定時間ごとに血糖値変動速度を算出し、2以上の血糖値変動速度を取得し、当該2以上の血糖値変動速度の代表値(例えば、最大値、平均値、中央値等)を血糖値変動傾向として取得しても良い。
【0083】
変動情報取得部32は、例えば、取得された血糖値群の中の各血糖値の速度(グラフの傾き)を取得し、当該速度を微分し、加速度を取得し、当該加速度の代表値(例えば、最大値、平均値、中央値等)を血糖値変動加速度として取得しても良い。
【0084】
変動情報取得部32は、例えば、取得された血糖値群により構成されるグラフの立ち上がり範囲における最低血糖値と最高血糖値とを取得し、当該2つの血糖値の差を2つの時間間隔で割った速度を血糖値変動傾向として取得しても良い。
【0085】
なお、血糖値変動傾向は、血糖値変動度、血糖値変動速度、または血糖値変動加速度等を用いた変化のレベルを示す情報(例えば、「急激」、「正常」、「血糖値スパイクである」等)でも良い。
(a-3)変動情報がスコアである場合
【0086】
変動情報は、例えば、血糖値の時間的な変動の良好さを示すスコアである。変動情報取得部32は、血糖値群を用いて、血糖値の時間的な変動に対するスコアである変動情報を取得する。
【0087】
変動情報取得部32は、例えば、(a-1)の最低血糖値と最高血糖値との差が大きいほど、低いスコアを取得する。変動情報取得部32は、例えば、(a-1)の最低血糖値と最高血糖値との差をパラメータとする減少関数により、スコアを算出する。変動情報取得部32は、例えば、(a-1)の最低血糖値と最高血糖値との差と対になるスコアを対応表から取得する。なお、かかる場合、対応表は、最低血糖値と最高血糖値との差の範囲を示す情報と、スコアとを有する2以上の対応情報を有する。
【0088】
変動情報取得部32は、例えば、(a-2)の血糖値変動傾向が大きいほど、低いスコアを取得する。変動情報取得部32は、例えば、(a-2)の血糖値変動傾向をパラメータとする減少関数により、スコアを算出する。変動情報取得部32は、例えば、(a-2)の血糖値変動傾向と対になるスコアを対応表から取得する。なお、かかる場合、対応表は、血糖値変動傾向の範囲を示す情報と、スコアとを有する2以上の対応情報を有する。
(b)取得した血糖値群と基準情報とを用いる場合
【0089】
変動情報取得部32は、例えば、血糖値群と基準情報とを用いて変動情報を取得する。かかる場合、変動情報は、例えば、基準情報が示す血糖値の変化の度合いと、現在の血糖値群から取得される血糖値の変化の度合いとの比較結果である。
(b-1)変動情報が、同じ条件の時(例えば、「食事開始から2時間の間」「運動開始から1時間の間」等)の血糖値群と基準情報(血糖値群)との差である場合
【0090】
変動情報取得部32は、例えば、血糖値取得部31が取得した血糖値群に対応する条件(例えば、時刻情報、イベント識別子)を取得する。次に、変動情報取得部32は、当該条件に合致する(例えば、同じ時刻情報または/および同じイベント識別子に対応する)基準情報である血糖値群を取得する。変動情報取得部32は、例えば、2つの血糖値群の差異に関する情報を取得する。なお、差異に関する情報は、例えば、2つの血糖値群が有する2つの血糖値の組であり、対応する時刻情報またはイベント開始からの時間が同じ2つの血糖値の組を複数取得し、血糖値の差を組ごとに取得する。そして、変動情報取得部32は、取得した2つの血糖値の差を用いて、変動情報を取得する。かかる場合、変動情報は、例えば、2つの血糖値の差の累積値、2つの血糖値の差の平均値、2つの血糖値の差の中央値、2つの血糖値の差の最大値である。
(b-2)変動情報が、同じ条件の時の血糖値変動傾向の差である場合
【0091】
変動情報取得部32は、例えば、(b-1)の処理と同様に、血糖値取得部31が取得した血糖値群と、当該血糖値群に対応する条件に合致する基準情報である血糖値群とを取得する。次に、変動情報取得部32は、2つの各血糖値群の血糖値変動傾向を取得する。次に、変動情報取得部32は、2つの各血糖値群の血糖値変動傾向の差である変動情報を取得する。
(b-3)変動情報がスコアの差である場合
【0092】
変動情報は、例えば、基準情報に対するスコアである。変動情報取得部32は、血糖値群と基準情報とを用いて、血糖値の時間的な変動に対するスコアである変動情報を取得する。
【0093】
変動情報取得部32は、例えば、(b-1)で取得した差に基づく情報(例えば、2つの血糖値の差の累積値、2つの血糖値の差の平均値、2つの血糖値の差の中央値、2つの血糖値の差の最大値)が大きいほど、低いスコアを取得する。変動情報取得部32は、例えば、(b-1)で取得した差に基づく情報をパラメータとする減少関数により、スコアを算出する。変動情報取得部32は、例えば、(b-1)で取得した差に基づく情報と対になるスコアを対応表から取得する。なお、かかる場合、対応表は、(b-1)で取得した差に基づく情報の範囲を示す情報と、スコアとを有する2以上の対応情報を有する。
【0094】
変動情報取得部32は、例えば、(b-2)の血糖値変動傾向の差が大きいほど、低いスコアを取得する。変動情報取得部32は、例えば、(b-2)の血糖値変動傾向の差をパラメータとする減少関数により、スコアを算出する。変動情報取得部32は、例えば、(b-2)の血糖値変動傾向の差と対になるスコアを対応表から取得する。なお、かかる場合、対応表は、血糖値変動傾向の差の範囲を示す情報と、スコアとを有する2以上の対応情報を有する。
【0095】
変動情報取得部32は、例えば、食後所定時間の血糖値群が有する各血糖値と、食後所定時間の基準情報の中の血糖値であり、同じ経過時間の血糖値との差異を取得し、当該複数の差を用いて、スコアを取得する。変動情報取得部32は、通常、差が大きい値ほど低いスコアを取得する。
【0096】
変動情報取得部32は、例えば、上記複数の差の値の代表値(例えば、平均値、中央値、最大値)または差の累積値を取得し、当該代表値または差の累積値をパラメータとする減少関数により、スコアを取得する。
【0097】
変動情報取得部32は、例えば、食後所定時間の血糖値群から血糖値変動傾向を取得する。次に、変動情報取得部32は、例えば、当該血糖値変動傾向と、基準情報である血糖値変動傾向との差を取得し、当該差が大きいほど低いスコアを取得する。なお、血糖値変動傾向は、通常、血糖値の単位時間内の変動の激しさを示す情報である。
(c)取得した血糖値群と過去血糖値群とを用いる場合
【0098】
変動情報取得部32は、例えば、血糖値群と過去血糖値群とを用いて変動情報を取得する。なお、血糖値群が取得されたユーザと過去血糖値群が取得されたユーザとは同一人物である。
【0099】
かかる場合、変動情報は、例えば、過去血糖値群から取得される血糖値の変化の度合いと、現在の血糖値群から取得される血糖値の変化の度合いとの比較結果である。なお、ここでの過去血糖値群は、良好な健康状態の時の過去血糖値群であることが好適であるが、平均的な健康状態の時の過去血糖値群であっても良い。
(c-1)変動情報が、同じ条件の時の血糖値群と過去血糖値群との差である場合
【0100】
変動情報取得部32は、例えば、血糖値取得部31が取得した血糖値群に対応する条件(例えば、時刻情報、イベント識別子)を取得する。次に、変動情報取得部32は、当該条件に合致する(例えば、同じ時刻情報または/および同じイベント識別子に対応する)過去血糖値群を取得する。変動情報取得部32は、例えば、2つの血糖値群の差異に関する情報を取得する。なお、差異に関する情報は、例えば、2つの血糖値群が有する2つの血糖値の組であり、対応する時刻情報またはイベント開始からの時間が同じ2つの血糖値の組を複数取得し、血糖値の差を組ごとに取得する。そして、変動情報取得部32は、取得した2つの血糖値の差を用いて、変動情報を取得する。かかる場合、変動情報は、例えば、2つの血糖値の差の累積値、2つの血糖値の差の平均値、2つの血糖値の差の中央値、2つの血糖値の差の最大値である。
(c-2)変動情報が、同じ条件の時の血糖値変動傾向の差である場合
【0101】
変動情報取得部32は、例えば、(c-1)の処理と同様に、血糖値取得部31が取得した血糖値群と、当該血糖値群に対応する条件に合致する過去血糖値群とを取得する。次に、変動情報取得部32は、2つの各血糖値群の血糖値変動傾向を取得する。次に、変動情報取得部32は、2つの各血糖値群の血糖値変動傾向の差である変動情報を取得する。
(c-3)変動情報がスコアの差である場合
【0102】
変動情報は、例えば、過去血糖値群に対するスコアである。変動情報取得部32は、血糖値群と過去血糖値群とを用いて、血糖値の時間的な変動に対するスコアである変動情報を取得する。
【0103】
変動情報取得部32は、例えば、(c-1)で取得した差に基づく情報(例えば、2つの血糖値の差の累積値、2つの血糖値の差の平均値、2つの血糖値の差の中央値、2つの血糖値の差の最大値)が大きいほど、低いスコアを取得する。変動情報取得部32は、例えば、(c-1)で取得した差に基づく情報をパラメータとする減少関数により、スコアを算出する。変動情報取得部32は、例えば、(c-1)で取得した差に基づく情報と対になるスコアを対応表から取得する。なお、かかる場合、対応表は、(c-1)で取得した差に基づく情報の範囲を示す情報と、スコアとを有する2以上の対応情報を有する。
【0104】
変動情報取得部32は、例えば、(c-2)の血糖値変動傾向の差が大きいほど、低いスコアを取得する。変動情報取得部32は、例えば、(c-2)の血糖値変動傾向の差をパラメータとする減少関数により、スコアを算出する。変動情報取得部32は、例えば、(c-2)の血糖値変動傾向の差と対になるスコアを対応表から取得する。なお、かかる場合、対応表は、血糖値変動傾向の差の範囲を示す情報と、スコアとを有する2以上の対応情報を有する。
【0105】
変動情報取得部32は、例えば、食後所定時間の血糖値群が有する各血糖値と、食後所定時間の同じユーザの過去血糖値群が有する各血糖値であり、同じ経過時間の血糖値との差を取得し、当該複数の差を用いて、スコアを取得する。変動情報取得部32は、通常、差が大きい値ほど低いスコアを取得する。
【0106】
判断部33は、血糖値関連情報が予め決められた提案条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する。なお、血糖値関連情報は、血糖値取得部31が取得した1または2以上の血糖値に関する情報である。血糖値関連情報は、例えば、血糖値そのもの、変動情報である。
【0107】
提案条件は、格納部1に格納されている条件である。提案条件は、血糖値関連情報に関する条件である。提案条件は、例えば、「血糖値が閾値以上であること」「血糖値が閾値より大きいこと」「変動情報が閾値以上であること」「変動情報が閾値より大きいこと」「スコアが閾値以下であること」「スコアが閾値より小さいこと」である。
【0108】
判断部33は、変動情報が提案条件を満たすか否かを判断することは好適である。
【0109】
判断部33は他情報をも用いて、血糖値または変動情報が提案条件を満たすか否かを判断する。なお、他情報は、血糖値および変動情報以外の情報である。他情報は、血糖値に関係しない情報である。他情報は、例えば、環境情報取得部30が取得する環境情報である。他情報とは、例えば、時刻、天候、季節である。他情報は、例えば、1以上のユーザの動的属性情報である。なお、例えば、処理部3は、ユーザの動的属性情報を取得する。
【0110】
提案情報取得部34は、判断部33が取得した判断結果が提案条件を満たすとの判断の場合に、提案情報を取得する。提案情報は、格納部1に格納されていることは好適であるが、図示しない外部の装置から取得しても良い。
【0111】
提案情報取得部34は、例えば、判断結果が提案条件を満たすとの判断の場合に、提案元情報を取得し、当該提案元情報と取得した血糖値関連情報とを用いて、提案情報を構成する。提案元情報が、血糖値関連情報を代入する変数を有する情報である場合、提案情報取得部34は、例えば、判断結果が提案条件を満たすとの判断の場合に、提案元情報を取得し、当該提案元情報の変数の箇所に、取得された血糖値関連情報を代入し、提案情報を構成する。
【0112】
提案情報取得部34は、例えば、判断結果が提案条件を満たすとの判断の場合に、取得された血糖値関連情報に対応する提案情報を取得する。かかる場合、血糖値関連情報に関する提案条件と提案情報または提案元情報とが対応付いている。
【0113】
提案情報取得部34は、例えば、判断結果が提案条件を満たすとの判断の場合に、変動情報に対応する提案情報を取得する。
【0114】
提案情報取得部34は、取得された血糖値関連情報に合致する提案条件を対応情報格納部13から決定し、当該提案条件に対応する提案情報または当該提案条件に対応する提案元情報を用いた提案情報を取得する。
【0115】
提案情報取得部34は、血糖値取得部31が血糖値を取得したことに応じて取得した判断結果が提案条件を満たすと判断部33が判断した場合に、直ちに、提案情報を取得することは好適である。
【0116】
提案情報取得部34は、血糖値および変動情報以外の他情報をも用いて、提案情報を取得しても良い。
【0117】
出力部4は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、提案情報、血糖値関連情報、スコアである。つまり、出力部4は、処理部3が取得した血糖値関連情報、スコアを取得しても良い。
【0118】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0119】
提案情報出力部41は、提案情報取得部34が取得した提案情報を出力する。提案情報出力部41は、提案情報取得部34が提案情報を取得した場合に、直ちに、提案情報を出力することは好適である。
【0120】
格納部1、基準情報格納部11、過去血糖値群格納部12、および対応情報格納部13は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0121】
格納部1等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部1等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部1等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部1等で記憶されるようになってもよい。
【0122】
受付部2は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0123】
処理部3、環境情報取得部30、血糖値取得部31、変動情報取得部32、判断部33、および提案情報取得部34は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部3等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0124】
血糖値取得部31は、非侵襲血糖値センサが好適である。血糖値取得部31は、可視や近赤外光等を用いた非侵襲血糖値センサが好適である。なお、かかる技術として、インターネットホームページ(URL:https://www.qst.go.jp/site/press/1230.html)に記載されている技術がある。また、中赤外レーザーを指にあてるだけで血糖値を測定する技術がある(インターネットホームページ(URL:https://dm-net.co.jp/calendar/2017/027218.php))。ただし、血糖値取得部31が血糖値を取得する手段や方法は問わない。
【0125】
出力部4、および提案情報出力部41は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部4等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。出力部4等は、無線または有線の通信手段で実現されても良い。
【0126】
次に、健康支援装置Aの動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0127】
(ステップS201)血糖値取得部31は、血糖値を取得する。なお、血糖値取得部31が血糖値を取得するタイミングやトリガーは問わない。血糖値取得部31は、短い間隔(例えば、1秒、5秒など)で、常時、血糖値を取得することは好適である。
【0128】
血糖値取得部31は、受付部2が受信した血糖値を取得しても良い。かかる場合、血糖値はユーザ識別子に対応づいていることは好適である。
【0129】
(ステップS202)血糖値取得部31は、図示しない時計から時刻情報を取得する。
【0130】
(ステップS203)受付部2は、イベント識別子を取得したか否かを判断する。イベント識別子を取得した場合はステップS204に行き、イベント識別子を取得しなかった場合はステップS205に行く。なお、一度、イベント識別子を取得した場合、所定時間(例えば、150分、2時間等)の間、ステップS204に行っても良い。また、一度、イベント識別子を取得した場合、血糖値の取得の終了の指示を受け付けるまで、ステップS204に行っても良い。また、受付部2は、ユーザからの入力によるイベント識別子を取得しても良いし、自動的に取得しても良い。なお、ステップS204に行くことは、ステップS203において「Y」と判断することである。
【0131】
(ステップS204)血糖値取得部31は、ステップS201で取得した血糖値を、ステップS202で取得した時刻情報と、ステップS203で取得されたイベント識別子とに対応付けて格納部1に蓄積する。ステップS206に行く。血糖値取得部31は、ユーザ識別子に対応付けて、血糖値等を蓄積しても良い。
【0132】
(ステップS205)血糖値取得部31は、ステップS201で取得した血糖値を、ステップS202で取得した時刻情報に対応付けて格納部1に蓄積する。血糖値取得部31は、ユーザ識別子に対応付けて、血糖値等を蓄積しても良い。
【0133】
(ステップS206)判断部33は、ステップS204またはステップS205で蓄積された血糖値が提案条件を満たすか否かを判断する。提案条件を満たす場合はステップS207に行き、提案条件を満たさない場合はステップS209に行く。なお、ここで、本ステップの処理を行わず、ステップS210に行っても良い。また、ここで使用される提案条件は、血糖値に対応するユーザ識別子と対になる提案条件でも良い。
【0134】
(ステップS207)提案情報取得部34は、提案条件に対応する提案情報を取得する。
【0135】
(ステップS208)提案情報出力部41は、ステップS207で取得された提案情報を出力する。
【0136】
(ステップS209)変動情報取得部32は、変動情報取得処理を行う。変動情報取得処理の例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0137】
(ステップS210)判断部33は、ステップS209で取得された変動情報が提案条件を満たすか否かを判断する。提案条件を満たす場合はステップS211に行き、提案条件を満たさない場合はステップS201に戻る。
【0138】
(ステップS211)提案情報取得部34は、提案条件に対応する提案情報を対応情報格納部13から取得する。
【0139】
(ステップS212)提案情報出力部41は、ステップS211で取得された提案情報を出力する。ステップS201に戻る。
【0140】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0141】
次に、ステップS209の変動情報取得処理の例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0142】
(ステップS301)変動情報取得部32は、格納部1に格納されている2以上の血糖値を含む血糖値群を取得する。なお、血糖値群は、通常、直前に取得された血糖値を含む。また、ここで、変動情報取得部32は、ユーザ識別子と対になる血糖値群を取得しても良い。
【0143】
(ステップS302)変動情報取得部32は、ステップS301で取得した血糖値群が処理条件を満たすか否かを判断する。処理条件を満たす場合はステップS303に行き、処理条件を満たさない場合はステップS308に行く。
【0144】
なお、処理条件とは、変動情報を取得するための条件である。また、処理条件は、変動情報を取得できる血糖値群が取得できたことを判断するための条件である。処理条件は、例えば、所定数以上または所定数より多い血糖値が格納部1に蓄積されたこと、所定時間以上または所定時間より多い時間の血糖値が格納部1に蓄積されたこと、イベント発生(例えば、食事開始、運動開始、インシュリン注射を行ったこと)から所定時間以上または所定時間より多い時間の血糖値が格納部1に蓄積されたことである。
【0145】
(ステップS303)変動情報取得部32は、ステップS301で取得した血糖値群から最低血糖値と最高血糖値とを取得する。
【0146】
(ステップS304)変動情報取得部32は、ステップS303で取得した最低血糖値に対応する時刻情報と最高血糖値に対応する時刻情報とを取得する。変動情報取得部32は、最低血糖値と最高血糖値と2つの時刻情報とを用いて、血糖値変動傾向を算出する。なお、血糖値変動傾向の例は、血糖値変動速度である。
【0147】
(ステップS305)変動情報取得部32は、基準情報格納部11から基準情報を取得する。
【0148】
(ステップS306)変動情報取得部32は、過去血糖値群格納部12から過去血糖値群を取得する。
【0149】
(ステップS307)変動情報取得部32は、ステップS301で取得した血糖値群、最低血糖値、最高血糖値、血糖値変動傾向、基準情報、過去血糖値群のうちの1または2以上の情報を用いて、スコアを取得する。
【0150】
変動情報取得部32は、例えば、変数「変動情報」に、ステップS304で取得した血糖値変動速度、ステップS307で取得したスコアを代入する。上位処理にリターンする。
【0151】
なお、スコアの取得方法の例は上述した。
【0152】
(ステップS308)変動情報取得部32は、変数「変動情報」に「NULL」を代入する。上位処理にリターンする。
【0153】
以下、本実施の形態における健康支援装置Aの具体的な動作について説明する。健康支援装置Aの外観図の例は図4である。健康支援装置Aは、ここでは、例えば、腕時計の形状を有する装置である。
【0154】
健康支援装置Aの対応情報格納部13には、図5に示す対応情報管理表が格納されている、とする。対応情報管理表は、対応情報を管理する表である。対応情報管理表は、「ID」「提案条件」「提案情報」を有する1または2以上のレコードを有する。「提案条件」は、「対象期間」「対象」「比較情報」「条件」を有する。「提案情報」は、「食品」「生活習慣」「運動」「食事」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。
【0155】
「提案条件」は、提案条件を定義する情報である。ここでの提案条件は、他の情報を含まないが、環境情報等の他の情報を含む条件でも良い。また、「提案条件」は、「対象」「比較情報」「条件」のみでも良い。
【0156】
「対象期間」は、提案条件に合致する否かを判断する対象の血糖値群が有する血糖値が取得された期間を示す情報であり、血糖値に対応付いている時刻情報により特定される期間を示す。「食事からピーク時まで」は、食事の開始から血糖値がピークに達したことを検知した場合に合致する条件である。「食事から正常時まで」は、食事の開始から血糖値がピークに達した後、血糖値が下がり、食事の開始時の血糖値または当該血糖値に閾値以内の値(正常時または平時の血糖値)になったことを検知した場合に合致する条件である。
【0157】
「対象」は、判断部33が判断処理を行う際に使用する情報を特定する情報である。「対象」は、ここでは、例えば、最低血糖値と最高血糖値との差(a)、血糖値変動速度(a)、血糖値変動加速度(a)、スコア(a)である。
【0158】
「比較情報」は、比較対象の情報である。「比較情報」は、例えば、基準情報(b~bのいずれか)、または過去情報(b~bのいずれか)である。過去情報は、判断対象の血糖値群を取得したユーザと同じユーザの過去血糖値群を用いて取得された情報であり、対になる「対象」と同じ種類の情報である。過去情報は、ここでは、過去血糖値群から取得された最低血糖値と最高血糖値との差、血糖値変動速度、または血糖値変動加速度である。なお、「比較情報」は、血糖値そのものでも良い。
【0159】
「条件」は、提案情報を出力するための条件である。なお、条件における閾値c~cは、全ユーザに共通でも良いし、ユーザごとに設定可能であっても良い。
【0160】
「提案情報」は、提案条件に合致する場合に出力される情報である提案情報、または提案情報を構成するための情報の提案元情報である。提案元情報は、例えば、提案情報の雛形、提案情報を取得するためのプログラム、提案情報を構成するファイル名等である。
【0161】
提案情報は、通常、血糖値に関するユーザの状況を改善するために、ユーザに対して提示される情報である。「食品」は、摂取すべき食品に関するアドバイスを特定する情報である。「生活習慣」は、生活習慣の改善に関するアドバイスを特定する情報である。「運動」は、運動に関するアドバイスを特定する情報である。「食事」は、食事に関するアドバイスを特定する情報である。なお、「食品」はここでは画像のファイル名である。「生活習慣」はここでは文字列である。「運動」はここでは動画のファイル名である。「食事」はここでは文字列である。ただし、「提案情報」のデータタイプは問わない。「提案情報」は、2以上の各データタイプの2以上の情報の集合でも良い。
【0162】
かかる状況において、ユーザは、イベント識別子「食事開始情報」を健康支援装置Aに入力し、食事を開始した、とする。すると、健康支援装置Aの受付部2は、イベント識別子「食事開始情報」を受け付ける。なお、イベント識別子「食事開始情報」の入力は、例えば、画面上のボタンの指示により行われるが、その入力方法は音声等でも良く、問わない。
【0163】
次に、血糖値取得部31は、血糖値の取得を開始する。血糖値取得部31は、例えば、概ね定期的に血糖値を取得し、格納部1に時刻情報と対にして蓄積する。なお、ここでの時刻情報は、イベント識別子「食事開始情報」の受け付けからの相対的な時間である。
【0164】
次に、血糖値取得部31は、例えば、図示しないタイマーを用いて、時刻情報を取得する。そして、血糖値取得部31は、当該血糖値を、時刻情報とイベント識別子「食事開始情報」に対応付けて格納部1に蓄積する。
【0165】
次に、変動情報取得部32は、格納部1に格納されている血糖値の集合である血糖値群を取得する。そして、変動情報取得部32は、取得した血糖値群が処理条件を満たすか否かを判断する。ここでの処理条件は、図5の対応情報管理表の「対象期間」である。つまり、変動情報取得部32は、血糖値群が有する血糖値がピーク時の血糖値になり、下がり始めたか否かを、取得した血糖値群から判断する。ここでは、「対象期間」に対応する処理条件を満たさないので、変数「変動情報」に「NULL」を代入する。つまり、変動情報は取得されず、提案情報も出力されない。
【0166】
健康支援装置Aが、以上の処理を継続して行った結果、変動情報取得部32が、格納部1の血糖値群が有する血糖値がピーク時の血糖値になり、下がり始めたことを検知した、とする。つまり、例えば、変動情報取得部32が、直前の血糖値(最高血糖値の候補)より低い血糖値を取得した後、所定時間の間、当該最高血糖値の候補より低い血糖値のみを取得されていることを検知した場合に、当該最高血糖値の候補と対になる時刻情報が示す時がピーク時である、と判断する。なお、グラフのピーク時の判断方法は公知技術であり、問わない。
【0167】
次に、変動情報取得部32は、対象期間「食事からピーク時まで」と対になる「対象」である最低血糖値と最高血糖値との差(a)、血糖値変動速度(a)、血糖値変動加速度(a)を、図5の対応情報管理表から取得する。
【0168】
次に、判断部33は、ID「1」~「6」の比較対象の情報と、条件とを取得する。次に、判断部33は、変動情報取得部32が取得した変動情報が、ID「1」~「6」の各レコードの条件を満たすか否かを判断する。ここで、例えば、判断部33は、例えば、ID「2」の条件を満たす、と判断した、とする。
【0169】
次に、提案情報取得部34は、ID「2」の提案情報を、図5の対応情報管理表から取得する。ID「2」の提案情報は、「<食品>F02.jpeg <生活習慣>規則正しく生活しましょう・・・・ <運動>M02.mov <食事>しっかり噛んで・・・・」である。
【0170】
次に、提案情報出力部41は、ID「2」の提案情報を出力する。なお、提案情報出力部41は、「F02.jpeg」の画像を格納部1から取得し、出力する。また、提案情報出力部41は、「M02.mov」の動画を格納部1から取得し、出力する。
【0171】
この出力例は、図4である。図4の401は、摂取すべき食品に関するアドバイスの画像である。402は、生活習慣の改善に関するアドバイスの文字列である。403は、運動に関するアドバイスの動画である。404は、食事に関するアドバイスの文字列である。
【0172】
以後、血糖値取得部31の血糖値の取得および蓄積の処理等が進んでいく。
【0173】
そして、変動情報取得部32が、格納部1の血糖値群が有する血糖値がピークになり、下がり始めた後、正常時の血糖値に戻ったことを検知した、とする。つまり、例えば、変動情報取得部32が、最高血糖値を取得した後、血糖値が下がり、食事開始時の血糖値との差異が0または閾値以内になったことを検知した場合に、対象期間「食後から正常値まで」に合致する、と判断する。なお、かかる判断方法は公知技術であり、問わない。
【0174】
次に、変動情報取得部32は、対象期間「食後から正常値まで」と対になる「対象」であるスコア(S)を取得した、とする。なお、スコア(S)の取得方法は、上述した通り、種々のアルゴリズムがあり得、問わない。
【0175】
次に、判断部33は、ID「7」の条件「スコア(a)<閾値c」を、図5の対応情報管理表から取得する。次に、判断部33は、取得した「スコア(S)」が条件「スコア(a)<閾値c」を満たすか否かを判断する。ここで、例えば、判断部33は、例えば、当該条件を満たす、と判断した、とする。
【0176】
次に、提案情報取得部34は、ID「7」の提案情報を、図5の対応情報管理表から取得する。また、提案情報取得部34は、取得した提案情報を用いて、出力する提案情報を構成する。
【0177】
次に、提案情報出力部41は、構成された提案情報を出力する。この出力例は、図6である。図6の601は、摂取すべき食品に関するアドバイスの画像である。602は、生活習慣の改善に関するアドバイスの文字列である。603は、運動に関するアドバイスの動画である。604は、食事に関するアドバイスの文字列である。
【0178】
以上、本実施の形態によれば、ユーザの血糖値に基づく、適切なアドバイスができる。
【0179】
また、本実施の形態によれば、ユーザの血糖値に基づいて、摂取すべき食品に関するアドバイス、生活習慣の改善に関するアドバイス、運動に関するアドバイス、食事に関するアドバイス等の多面的なアドバイスができる。
【0180】
なお、本実施の形態において、出力部4は、血糖値情報やスコアを出力しても良い。かかる場合の出力例は、図7である。図7の701は、血糖値取得部31が取得した血糖値を時間順に、グラフで出力した例である。また、702は、血糖値取得部31が取得した最高血糖値、最低血糖値、および変動情報取得部32が取得した血糖値変動速度である。さらに、703は、取得されたスコアを有する情報であり、ユーザに注意喚起するための情報である。
【0181】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における健康支援装置Aを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、一のユーザの血糖値である血糖値を取得する血糖値取得部と、前記血糖値に関する血糖値関連情報が予め決められた提案条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する判断部と、前記判断結果が前記提案条件を満たすとの判断の場合に、提案情報を取得する提案情報取得部と、前記提案情報を出力する提案情報出力部として機能させるためのプログラムである。
【0182】
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1との差異は、健康支援装置Aが、ユーザが使用する端末装置5とともに機能し、健康支援システムBを実現する点である。
【0183】
つまり、健康支援装置Aは、端末装置5から受信した血糖値を用いて、実施の形態1で説明した処理を行い、提案情報等を取得し、当該情報を端末装置5に送信する。端末装置5は、提案情報等を受信し、出力する。なお、提案情報等とは、提案情報だけでも良いし、提案情報に加えて、血糖値情報、変動情報を含んでも良い。
【0184】
図8は、本実施の形態における健康支援システムBの概念図の例である。健康支援システムBは、1または2以上の健康支援装置A、および1または2以上の端末装置5を備える。なお、健康支援装置Aと端末装置5とは、1対n(nは2以上)であることが好適であるが、1対1でも良い。健康支援装置Aと端末装置5とが1対1である場合、例えば、健康支援装置Aは、例えば、スマートフォン、パソコン、タブレット端末等である。また、端末装置5は、例えば、スマートウォッチ、マートフォン、パソコン、タブレット端末等である。
【0185】
図9は、本実施の形態における健康支援システムBのブロック図である。端末装置5は、端末格納部51、端末受付部52、端末処理部53、端末送信部54、端末受信部55、および端末出力部56を備える。端末処理部53は、血糖値取得部31を備える。
【0186】
ここでの健康支援装置Aを構成する受付部2は、各種の指示や情報を端末装置5から受信する。各種の指示や情報は、例えば、提案情報出力指示、変動情報出力指示、血糖値出力指示、イベント識別子だけではなく、血糖値も含まれる。
【0187】
また、ここでの健康支援装置Aを構成する出力部4は、各種の情報を端末装置5に送信する。各種の情報は、例えば、提案情報、血糖値情報、変動情報である。なお、出力部4は、各種の情報を表示したり、音声出力したりしても良い。
【0188】
端末装置5を構成する端末格納部51には、各種の情報が格納される。各種の情報は、
例えば、ユーザ識別子、血糖値、血糖値と時刻情報との対の情報、血糖値群、血糖値と時刻情報との対の情報の集合である。
【0189】
端末格納部51は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0190】
端末格納部51に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部51で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部51で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部51で記憶されるようになってもよい。
【0191】
端末受付部52は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、提案情報出力指示、イベント識別子である。提案情報出力指示は、提案情報の出力指示
【0192】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部52は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0193】
端末処理部53は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、血糖値取得部31が行う処理である。
【0194】
端末処理部53は、例えば、端末受付部52が受け付けた各種の指示や情報に、端末格納部51のユーザ識別子を付加し、送信する各種の指示や情報を構成する。
【0195】
端末処理部53は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。端末処理部53の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0196】
端末送信部54は、各種の指示や情報を健康支援装置Aに送信する。各種の指示や情報は、例えば、提案情報出力指示、イベント識別子、血糖値、血糖値と時刻情報との対の情報、血糖値群、血糖値と時刻情報との対の情報の集合である。なお、端末送信部54は、ユーザ識別子に対応付けて、各種の指示や情報を送信することは好適である。
【0197】
端末送信部54は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0198】
端末受信部55は、各種の情報を健康支援装置Aから受信する。各種の情報は、例えば、提案情報、血糖値情報、変動情報である。
【0199】
端末受信部55は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0200】
端末出力部56は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、提案情報、血糖値情報、変動情報である。
【0201】
端末出力部56は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部56は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0202】
次に、健康支援システムBを構成する端末装置5の動作例について説明する。端末受付部52は、イベント識別子を受け付ける。次に、端末処理部53は、端末格納部51のユーザ識別子を読み出し、当該ユーザ識別子とイベント識別子とを有する情報を構成する。次に、端末送信部54は、当該情報を健康支援装置Aに送信する。なお、かかる処理により、健康支援装置Aは、ユーザ識別子とイベント識別子と時刻情報とを対応付けて蓄積する。
【0203】
次に、端末処理部53の血糖値取得部31は、血糖値を取得する。端末処理部53は、端末格納部51のユーザ識別子を読み出し、当該ユーザ識別子と血糖値とを有する情報を構成する。次に、端末送信部54は、当該情報を健康支援装置Aに送信する。なお、かかる処理により、健康支援装置Aは、ユーザ識別子とイベント識別子と時刻情報と血糖値とを対応付けて蓄積する。
【0204】
端末装置5は、ユーザ識別子と血糖値とを有する情報を送信する処理を継続する。そうすると、端末受信部55は、提案情報を健康支援装置Aから受信する。次に、端末出力部56は、受信した提案情報を出力する。以上の処理の結果の出力例は、図4である。
【0205】
以上、本実施の形態によれば、1または2以上の各ユーザに対して、ユーザの血糖値の状態を改善するための提案ができる。
【0206】
なお、本実施の形態において、健康支援装置Aと端末装置5とが1対1である場合、例えば、端末装置5は、例えば、血糖値を取得し、健康支援装置Aに送信するだけの処理を行う。かかる場合、端末装置5は、端末受信部55や端末出力部56を具備しなくても良い。かかる場合、健康支援装置Aは、例えば、スマートフォンまたはパソコンまたはサーバ等である。サーバは、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバ等、問わない。また、健康支援装置Aがスマートフォン等である場合、例えば、当該スマートフォン等におけるアプリにより、上述した処理が実現される。かかる場合の概念図を図10に示す。図10において、健康支援装置Aと端末装置5との間の通信手段は、ブルートゥース(登録商標)等の距離無線通信でも良いし、インターネットを介した通信等でも良く、通信手段は問わない。
【0207】
また、図11は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の健康支援装置Aまたは端末装置5を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図11は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図12は、システム300のブロック図である。
【0208】
図11において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304と、マイク305とを含む。
【0209】
図12において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0210】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の健康支援装置A等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0211】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の健康支援装置A等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0212】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0213】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。つまり、健康支援装置Aは、スタンドアロンの装置であっても良く、2以上の装置から構成されても良い。
【0214】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0215】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0216】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0217】
以上のように、本発明にかかる健康支援装置は、血糖値に関する情報を用いて、ユーザに適切な提案ができる。また、血糖値の変動に関する情報を用いて、ユーザに適切な提案ができるという効果を有し、健康支援装置等として有用である。
【符号の説明】
【0218】
A 健康支援装置
B 健康支援システム
1 格納部
2 受付部
3 処理部
4 出力部
5 端末装置
11 基準情報格納部
12 過去血糖値群格納部
13 対応情報格納部
30 環境情報取得部
31 血糖値取得部
32 変動情報取得部
33 判断部
34 提案情報取得部
41 提案情報出力部
51 端末格納部
52 端末受付部
53 端末処理部
54 端末送信部
55 端末受信部
56 端末出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12