(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022083097
(43)【公開日】2022-06-03
(54)【発明の名称】成形体及びその製造方法、並びに、キャップ、容器本体及び容器
(51)【国際特許分類】
B29C 44/00 20060101AFI20220527BHJP
B29C 45/00 20060101ALI20220527BHJP
【FI】
B29C44/00 D
B29C45/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020194355
(22)【出願日】2020-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100169063
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 洋平
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 倫寿
(72)【発明者】
【氏名】軸丸 貴支
(72)【発明者】
【氏名】工藤 良太郎
【テーマコード(参考)】
4F206
4F214
【Fターム(参考)】
4F206AB02
4F206AG06
4F206AG20
4F206AH55
4F206AH56
4F206AH57
4F206AR12
4F206JA04
4F206JF04
4F206JN25
4F206JQ81
4F214AB02
4F214AG06
4F214AG20
4F214AH55
4F214AH56
4F214AH57
4F214AR12
4F214UA08
4F214UB01
4F214UF04
4F214UL25
4F214UM81
(57)【要約】
【課題】発泡によって軽量化が図られているとともに、表面に文字や記号が印刷されても、その読取性に優れる成形体の製造方法を提供する。
【解決手段】本開示に係る成形体の製造方法は、(A)樹脂材料と、超臨界流体とを含む溶融樹脂組成物を調製する工程と、(B)溶融樹脂組成物を金型のキャビティ内に射出する工程と、(C)キャビティ内において、圧力の低下によって溶融樹脂組成物を発泡させる工程と、(D)発泡に由来する複数の空隙を有する発泡層を備える成形体を金型から回収する工程と、(E)成形体の表面に印刷を施す工程とを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)樹脂材料と、超臨界流体とを含む溶融樹脂組成物を調製する工程と、
(B)前記溶融樹脂組成物を金型のキャビティ内に射出する工程と、
(C)前記キャビティ内において、圧力の低下によって前記溶融樹脂組成物を発泡させる工程と、
(D)発泡に由来する複数の空隙を有する発泡層を備える成形体を前記金型から回収する工程と、
(E)前記成形体の表面に印刷を施す工程と、
を含む、成形体の製造方法。
【請求項2】
前記成形体がキャップである、請求項1に記載の成形体の製造方法。
【請求項3】
前記成形体が容器本体である、請求項1に記載の成形体の製造方法。
【請求項4】
超臨界流体に由来する複数の空隙を有する発泡層と、
前記発泡層を含む部分であって当該部分の表面に印刷が施されている印刷部と、
を備える成形体。
【請求項5】
前記印刷部の厚さが0.8~1.3mmである、請求項4に記載の成形体。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の成形体からなるキャップ。
【請求項7】
請求項4又は5に記載の成形体からなる容器本体。
【請求項8】
請求項6に記載のキャップと、
前記キャップによって塞がれる開口部を有する容器本体と、
を備える容器。
【請求項9】
開口部を有する、請求項7に記載の容器本体と、
前記開口部を塞ぐように配置されるキャップと、
を備える容器。
【請求項10】
前記キャップ及び前記容器本体が同系の樹脂材料からなる、請求項8又は9に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、成形体及びその製造方法、並びに、キャップ、容器本体及び容器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プラスチック成形品が身の回りのあらゆる日用品や工業製品に用いられている。プラスチック成形品の品質向上及びコストダウンによる汎用化が進み、プラスチック成形品の需要が高まっている。一方、海洋プラスチックごみ問題にみられるようにマイクロプラスチックによって環境汚染に影響を与えることが注目されるようになり、脱プラスチック運動やプラスチック製品の使用を控える風潮が高まっている。
【0003】
食品や日用品の用途における使い捨てのプラスチック容器については、ユーザーから少しでも石油由来のプラスチック使用量を少なくできないかという要望が強くなってきている。このような要望に対し、原料の一部に植物由来の樹脂を使用する、再生プラスチック材を活用する、寸法や形状の工夫によってプラスチック使用量を削減するなどの取り組みがなされている。
【0004】
例えば、食品等を収容する容器やキャップもプラスチック材料で構成されているものがある。食品等を収容する容器に、消費期限や有効期限を印字する技術が知られている。特許文献1は、有効期限が表示された樹脂缶を開示している(特許文献1の
図3参照)。特許文献2は、黒色顔料を含有する樹脂から構成されたキャップにレーザを照射して印字する方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001-348070号公報
【特許文献2】特開2017-226196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
プラスチック材料が透明である場合、プレスチック材料の表面に印字ができなかったり、できたとしても読取性が不十分となりやすいため、プラスチック材料を着色する必要があった。
【0007】
ところで、プラスチック成形品を軽量化する手段として発泡成形が知られている。発泡成形は化学発泡成形と物理発泡成形に大別できる。化学発泡成形は発泡剤を使用するものであり、物理発泡成形は超臨界状態の流体を使用するもの(以下、「超臨界流体成形」という。)である。化学発泡成形は発泡剤の環境への悪誘響の懸念、金型の汚染等の課題がある。超臨界流体成形にはこのような懸念がない。超臨界流体成形は、従来、自動車部品成形や事務用機器類などの比較的大型の工業製品に適用されてきた。近年、超臨界流体の生成技術及び樹脂組成物への混練技術の向上に伴い、ハイサイクルな射出成形に超臨界流体成形を適用することが検討されている。例えば、特許6085729号公報(以下「特許文献3」という。)は超臨界流体成形によって製造される食品用容器を開示している。
【0008】
本発明者らは、超臨界流体成形の適用範囲を広げるべく、種々の金型を利用して超臨界流体成形を実施した。その結果、成形体の内部に形成される空隙によって成形体が白色になることを見出した。
【0009】
本開示は、発泡によって軽量化が図られているとともに、表面に文字や記号が印刷されても、その読取性に優れる成形体及びその製造方法を提供する。また、本開示は、印刷の読取性に優れるキャップ、容器本体及び容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一側面は成形体の製造方法に関する。この製造方法は、(A)樹脂材料と、超臨界流体とを含む溶融樹脂組成物を調製する工程と、(B)溶融樹脂組成物を金型のキャビティ内に射出する工程と、(C)キャビティ内において、圧力の低下によって溶融樹脂組成物を発泡させる工程と、(D)発泡に由来する複数の空隙を有する発泡層を備える成形体を金型から回収する工程と、(E)成形体の表面に印刷を施す工程とを含む。
【0011】
本発明者らの検討によると、空隙の大きさは射出成形体の厚さに依存する。すなわち、射出成形体の厚い領域には大きい空隙が形成され、薄い領域には小さい空隙が形成される。例えば、成形体が厚さ0.8~1.3mmの部分を有する場合、例えば、平均直径30~50μmの空隙を成形体の当該部分に安定的に形成することができる。空隙は小さいほど光の乱反射効果が高いため、平均直径が上記範囲の空隙によって当該部分をムラなく鮮やかに白化させることができる。
【0012】
本開示の一側面は成形体に関する。この成形体は、超臨界流体に由来する複数の空隙を有する発泡層と、発泡層を含む部分であって当該部分の表面に印刷が施されている印刷部とを備える。この成形体は、上述の成形体の製造方法によって製造することができる。この成形体は、発泡によって軽量化が図られている。成形体の印刷部は厚さ0.8~1.3mmであることが好ましい。当該部分は、上述のとおり、ムラなく鮮やかに白化しやすいため、当該部分に印刷された文字や記号は読取性に優れる。
【0013】
本開示において、上記成形体は、例えば、キャップ、容器本体及び/又は容器である。すなわち、キャップ及び容器本体の少なくとも一方が上記成形体からなるものであってもよい。容器の態様は、例えば、キャップと、キャップによって塞がれる開口部を有する容器本体とを備えるものであればよい。キャップ及び容器本体は同系の樹脂材料からなることが好ましい。キャップ及び容器本体が同系の樹脂材料であることで、容器のモノマテリアル化を実現でき、樹脂材料のリサイクルの促進に寄与できる。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、発泡によって軽量化が図られているとともに、表面に文字や記号が印刷されても、その読取性に優れる成形体及びその製造方法が提供する。また、本開示によれば、印刷の読取性に優れるキャップ、容器本体及び容器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は本開示に係る容器本体の一実施形態を模式的に示す断面図である。
【
図3】
図3はキャップと、容器本体とを備える容器の一例を模式的に示す断面図である。
【
図4】
図4はタンパーエビデンスキャップを備えるペットボトルの一例を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0017】
<成形体及びその製造方法>
図1は本実施形態に係る成形体を模式的に示す断面図である。
図2は
図1に示す成形体の底面図である。これらの図に示す成形体10は以下の工程を経て製造される。
(A)樹脂材料と、超臨界流体とを含む溶融樹脂組成物を調製する工程。
(B)溶融樹脂組成物を金型のキャビティ内に射出する工程。
(C)キャビティ内において、圧力の低下によって溶融樹脂組成物を発泡させる工程。
(D)金型から成形体10を回収する工程。
(E)成形体10の表面に印刷を施す工程。
この方法によって製造される成形体10は、発泡に由来する複数の空隙を有する発泡層1aを備える(
図1における拡大図参照)。なお、(A)工程から(D)工程の一連の工程は、例えば、MuCell射出成形機(「MuCell」はTrexel.Co.Ltdの登録商標)を使用して実施できる(特許文献3参照)。
【0018】
成形体10は、底部1と、側部2とを有する容器本体である。成形体10は、キャップ5とともに、容器20を構成する(
図3参照)。底部1は、発泡に由来する複数の空隙を有する発泡層1aと、発泡層1aを覆うとともに底部1の表面(外面及び内面)をなすスキン層1b,1bとを有する。なお、プラスチック材料の使用量削減の観点から、底部1に加えて、側部2も発泡層を含むことが好ましい。
【0019】
底部1は印刷部3を有する(
図2参照)。印刷部3は底部1の一部であって、その外表面に印刷が施されている部分である。印刷部3の厚さ(
図1に示す厚さT)は、好ましくは0.8~1.3mmであり、より好ましくは0.9~1.2mmである。印刷部3の厚さ上記範囲であると、印刷部3がムラなく鮮やかに白化しやすいため、容器に収容されている内容物によらず、印刷部3における文字や記号は読取性に優れる。印刷される情報の例として、消費期限、製造年月日、工場名などが挙げられる。
図2は成形体10の底面に消費期限が印字された態様を図示したものである。
【0020】
以下、成形体10の製造方法の各工程について説明する。
【0021】
[(A)工程]
まず、樹脂材料と、超臨界流体とを含む溶融樹脂組成物を調製する。樹脂材料として、ポリプロピレン樹脂及びポリエチレン樹脂が挙げられる。超臨界流体としては、窒素、二酸化炭素、アルゴン及びヘリウムが挙げられる。例えば、超臨界流体が窒素である場合、樹脂材料100質量部に対して、好ましくは0.1~2.0質量部、より好ましくは0.5~1.0質量部の超臨界状態の窒素を添加して溶融樹脂組成物を調製する。溶融樹脂組成物の窒素含有量が0.5質量部以上であることで、成形体10の全体に十分に均一の発泡層を形成しやすいとともに発泡による軽量化を実現し得る傾向にある。一方、溶融樹脂組成物の窒素含有量を2.0質量部以下であることで、過剰な発泡を抑制し得る傾向にある。
【0022】
使用する樹脂材料がポリプロピレン樹脂である場合、溶融樹脂組成物の温度(スクリューシリンダ温度)は、210~230℃程度であることが好ましい。使用する樹脂材料がポリエチレン樹脂である場合、この温度は170~190℃程度であることが好ましい。この温度が下限値以上であることで、キャビティ内において樹脂が流動しやすく、他方、下限値以下であることで、例えば、樹脂の焦げ付きを抑制できる傾向にある。
【0023】
溶融樹脂組成物は、樹脂材料及び超臨界流体以外の成分を含んでもよい。すなわち、溶融樹脂組成物は、必要に応じて、例えば、フィラー、着色剤、帯電防止剤、酸化防止剤などを更に含んでもよい。本実施形態によれば、発泡に由来する空隙によって、成形体10を白色にすることができるため、溶融樹脂組成物は、白色顔料の含有量が溶融樹脂組成物の質量基準で2質量%以下であってもよく、白色顔料を含まないものであってもよい。
【0024】
[(B)工程及び(C)工程]
(A)工程で調製した溶融樹脂組成物を金型のゲートを通じてキャビティ内に射出する。溶融樹脂組成物がキャビティ内に導入されると、圧力の低下によって気泡セルが成長して独立した気泡が樹脂組成物内に発生する。射出速度は、5~35mm/秒であることが好ましく、7.5~20mm/秒であることがより好ましい。射出速度が7.5mm/秒以上であることで、流動末端まで樹脂を到達させやすく、ショートショットの発生を抑制できる傾向にある。他方、射出速度が35mm/秒以下であることで、成形体10にバリ不良が発生することを抑制できる傾向にある。
【0025】
本実施形態においては、キャビティ内において発泡を十分に促進させる観点から、キャビティ内に溶融樹脂組成物を充填した後、キャビティ内に圧力をかける工程(保圧)を実施しなくてよい。本実施形態においては、十分に薄い成形体10を得る観点から、キャビティ内の圧力を低下させるための「コアバック」と称される工程を実施しないことが好ましい。コアバックは、キャビディに充填された溶融樹脂が固化し終わる前に、金型の可動部を移動させてキャビディの容積を拡大させる工程である(特許文献3参照)。本実施形態においては、上述のとおり、溶融樹脂組成物がキャビティ内に導入されることに伴う圧力低下により、キャビティにおいて発泡を生じさせることができる。
【0026】
[(D)工程]
成形体10の温度が30~60℃程度に下がった時点で、成形体10を金型から回収する。発泡に由来する空隙が成形体10に形成されていることで、軽量化が図られ、プラスチック材料の使用量が削減されている。空隙が形成されていることで、空隙が形成されていない成形体(通常の射出成形体)と比較して、5質量%以上の軽量化が図られていることが好ましい。また、成形体10の表面に微小なヒケや発泡痕(スワールマーク)などの外観上の欠陥が認められないことが好ましい。
【0027】
[(E)工程]
成形体10における発泡層を含む部分に印刷を施す。本実施形態においては、
図2に示されたように、成形体10の底面に、製品(内容物)の消費期限を印刷する。インクジェットプリンタなどの印刷方法により、成形体10の表面にインキを付着させて印刷を行うことができる。レーザーマーカーなどによって成形体10の表面に印字を行ってもよい。
【0028】
<容器>
図3は成形体10を容器本体として備える容器の一例を模式的に示す断面図である。この図に示す容器20は、スクリュー式のキャップ5と、キャップ5によって塞がれる開口部11を有する成形体10(容器本体)とを備える。キャップ5は、樹脂製であってもよいし、樹脂以外の材質(例えば、ガラス)からなるものであってもよい。キャップ5が樹脂製である場合、キャップ5は通常の射出成形によって製造されたものであってもよい。
【0029】
容器20のリサイクル促進の観点から、成形体10及びキャップ5は同系の樹脂材料からなることが好ましい。すなわち、成形体10の材料がPET(ポリエチレンテレフタレート)である場合、キャップ5の材料もPETであることが好ましい。成形体10の材料がPP(ポリプロピレン)である場合、キャップ5の材料もPPであることが好ましい。成形体10の材料がPE(ポリエチレン)である場合、キャップ5の材料もPEであることが好ましい。
【0030】
キャップ5は超臨界流体成形よって製造されたものであってもよい。この場合、キャップ5の側面や上面に印刷部3を設けてもよい。超臨界流体成形よってキャップ5を製造した場合、容器本体を通常の射出成形によって製造してもよい。なお、スクリュー式のキャップ5の代わりに、ヒンジ式のキャップを採用し、例えば、多数のタブレットタイプのガムを収容できるプラスチック製のボトルを構成してもよい。
【0031】
図4は、タンパーエビデンスキャップを備えるペットボトルの一例を模式的に示す側面図である。この図に示すタンパーエビデンスキャップ30は超臨界流体成形よって製造されたものである。タンパーエビデンスキャップ30は、キャップ6と、印刷部3を有するタンパー7と、キャップ6とタンパー7の連結部8とを備える。なお、キャップ6が印刷部3を有してもよい。
【0032】
<成形体の試作>
(試作例)
以下の樹脂材料を使用して超臨界流体成形によって成形体を作製した。
[樹脂材料]
・ポリエチレン(NUC株式会社製、NUC8009、LDPE、メルトフローレート:9g/10分)
[成形体の構成]
・最も肉薄の部分の厚さ:1.0mm
・最も肉厚の部分の厚さ:2.95mm
【0033】
上記樹脂材料100質量部に対して1.0質量部の超臨界状態の窒素を添加して溶融樹脂組成物を調製した。この溶融樹脂組成物を使用して上記構成の成形体を作製した。射出速度は7.5mm/秒とした。なお、本試作例ではMuCell射出成形機(「MuCell」はTrexel.Co.Ltdの登録商標)を使用した。樹脂材料に白色顔料を配合しなかったものの、発泡に起因にする微細な空隙によって成形体を白色とすることができた。成形体の表面にスワールマークが認められたものの、外観は良好であった。
【0034】
(比較例)
超臨界流体成形の代わりに、通常の射出成形によって成形体を作製した。樹脂材料に白色顔料を配合しなかったため、比較例に係る成形体は半透明であった。
【0035】
試作例に係る成形体の重量は0.95gであったのに対し、比較例に係る成形体の重量は1.0gであった。超臨界流体成形を採用したことで、比較例を基準として5.0%の軽量化率が達成された。
【符号の説明】
【0036】
1…底部、1a…発泡層、1b…スキン層、2…側部、3…印刷部、5,6…キャップ、7…タンパー、8…連結部、10…成形体、11…開口部、20…容器、30…タンパーエビデンスキャップ(成形体)。