特開 2022-83211 ボルト切出し装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2022083211

(43)【公開日】2022-06-03

(54)【発明の名称】ボルト切出し装置

(51)【国際特許分類】

   B65G 47/14 20060101AFI20220527BHJP

   B23P 19/06 20060101ALI20220527BHJP

【ＦＩ】

B65G47/14 102B

B23P19/06 A

【審査請求】未請求

【請求項の数】6

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2020194515

(22)【出願日】2020-11-24

(71)【出願人】

【識別番号】000151070

【氏名又は名称】電元社トーア株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110001807

【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所

(72)【発明者】

【氏名】荒井 佳宏

【テーマコード（参考）】

3F080

【Ｆターム（参考）】

3F080AA24

3F080BA01

3F080BC01

3F080CC04

3F080CC15

3F080CD07

3F080CF08

3F080DB01

3F080EA09

3F080EA10

3F080EA13

3F080FB05

(57)【要約】

【課題】レールを連続して流れてきたボルトを次工程へ搬送する穴に詰まらないように１本ずつ切り出すことができ、更に、切り出し前のレールに待機するボルトが移動方向と逆方向へ持ち上がらないように切り出すこと。
【解決手段】ボルト切出し装置３０は、レール間隙Ｇ３に吊り下がったボルト１０を自然落下により流す傾斜状態の平行レール３１を備える。平行レール３１に連接され、ガイド間隙Ｇ２を有する平行なボルトガイドと、この下流側でボルト１０を下方へ貫通させるシュータ穴４５ａ及びエアチューブ穴とを有する。レール軸に対して直交方向に移動するピストンロッド３４ａで移動され、ボルトガイド５ｂ１の下方側に配置されたブレード３３とを備える。ブレード３３は、第１ブレード３３ａの前端側の傾斜面３ａ１と第２ブレード３３ｂの後端側の傾斜面３ｂ１間に傾斜間隙Ｇ１を備え、平行レール３１側を向く長手側面を備える。
【選択図】 図６

【特許請求の範囲】

【請求項1】

レール間隙に吊り下がった状態で複数のボルトを下流側に搬送しつつ保持する保持レールと、
前記保持レールの下流側に配置され、前記保持レールから前記ボルトを一本ずつ切り出すブレードと、
前記ブレードの下流側に配置され、切り出した前記ボルトを投下する貫通孔を有するシュータと、
を備えるボルト切出し装置であって、
前記ブレードは、
前記保持レールに対して交差する方向に、第一位置と第二位置とを通るように往復移動するブレード本体と、
前記ブレード本体の移動方向に対して鋭角となる方向に前記ブレード本体に延設され、切り出された前記ボルトが通過するボルト通路と、
前記ブレード本体の保持レール側の側面に設けられ、前記レール間隙を閉鎖する閉鎖部と、を有し、
前記ボルト通路は、前記第一位置において前記ボルト通路の上流側が前記レール間隙と連通し、前記第二位置において前記ボルト通路の下流側が前記貫通孔と連通し、
前記保持レール及び前記シュータの少なくとも一方は、前記ボルト通路に交差して配置され、前記レール間隙の出口から前記貫通孔まで前記ボルトを案内するボルトガイドを備え、
前記ブレード本体が前記第一位置から前記第二位置に移動する際に、前記ボルト通路の保持レール側の角部が前記ボルト通路に入った前記ボルトと次のボルトとの間に挿入されると共に、前記閉鎖部によって前記レール間隙が閉鎖される
ことを特徴とするボルト切出し装置。

【請求項2】

前記レール間隙及び前記ボルト通路の間隙の各々は、前記ボルトのネジ部のみが通過可能な間隙幅を有する
ことを特徴とする請求項１に記載のボルト切出し装置。

【請求項3】

前記ブレード本体の保持レール側の側面に、当該ブレード本体の移動方向に一端部から他端部まで前記ボルト通路に貫通して延在する凹状のガイド溝が形成されており、
前記保持レールは、前記ガイド溝に挿通される複数の凸部を備える
ことを特徴とする請求項１又は２に記載のボルト切出し装置。

【請求項4】

前記ブレード本体の保持レール側の側面は、前記保持レールに吊り下がるボルトと同じ吊り下がり方向に沿った壁面となっている
ことを特徴とする請求項１～３の何れか１項に記載のボルト切出し装置。

【請求項5】

前記ブレードが、前記第二位置を通って移動した際に、前記貫通孔のみが露出するように前記ボルトガイド間のガイド間隙を閉鎖する
ことを特徴とする請求項１～４の何れか１項に記載のボルト切出し装置。

【請求項6】

前記保持レールにおいて所定時間以上停滞したボルトを検出する近接センサを備え、
前記近接センサでボルトが検出された際に、前記保持レールへのボルトの供給が停止され、前記検出が解除された際に前記ボルトの供給が開始されるようにした
ことを特徴とする請求項１～５の何れか１項に記載のボルト切出し装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、レールに所定の姿勢で連続的に流れるボルトを１本ずつ切り出して溶接工程等の次工程へ供給するボルト切出し装置に関する。

【背景技術】

【0002】

ボルトを例えば溶接工程で使用する場合、複数のボルトの各々を所定の姿勢に整列して連続的に流し、この連続するボルトを１本ずつ切り出して溶接工程へ供給する必要がある。

【0003】

このようなボルトの供給を行う場合、上から下に向かって縦方向に傾斜する平行なレール間に、ボルトの頭部をレール上に載置してネジ部を吊り下げる。この吊り下がったボルトを自然落下により連続的に流し、レールの下端側で、縦方向のレールに対して直交方向（横方向）に移動するピストンロッドにより１本ずつ横方向に押して切り出す。この切り出したボルトを、エアチューブ穴に入れて次の溶接工程へ供給していた。この種の従来装置として、特許文献１，２に記載の装置がある。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【特許文献1】特開平９－１１０１５９号公報

【特許文献2】特開２００４－６６３２８号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

ところで、レール間に鉛直状態で吊り下がって流れるボルトをピストンロッドで切り出す際に、ピストンロッドの先端が、ボルトの細長いネジ部の根元側又は先端側を押し出したとする。この場合、ボルトが吊り下がった姿勢から斜めに傾き、次工程へ搬送するエアチューブ穴（穴）にボルトの頭部が引っ掛かり詰まってしまう問題があった。

【0006】

更に、ピストンロッドでの切出し動作中に、ピストンロッドの横方向の力が、レールに縦方向に待機するボルトに伝わり、待機するボルトが本来の移動方向と逆方向の力を受けて上方へ持ち上がる現象が生じる。この現象が生じた場合、周辺部品の摩耗やボルト詰まりのリスク等を生じさせるという問題に繋がる。

【0007】

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、レールを連続して流れてきたボルトを次工程へ搬送する穴に詰まらないように１本ずつ切り出すことができ、更に、切り出し前のレールに待機するボルトが移動方向と逆方向へ持ち上がらないように切り出すことができるボルト切出し装置を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0008】

上記課題を解決するための手段として、本発明は、レール間隙に吊り下がった状態で複数のボルトを下流側に搬送しつつ保持する保持レールと、前記保持レールの下流側に配置され、前記保持レールから前記ボルトを一本ずつ切り出すブレードと、前記ブレードの下流側に配置され、切り出した前記ボルトを投下する貫通孔を有するシュータと、を備えるボルト切出し装置であって、前記ブレードは、前記保持レールに対して交差する方向に、第一位置と第二位置とを通るように往復移動するブレード本体と、前記ブレード本体の移動方向に対して鋭角となる方向に前記ブレード本体に延設され、切り出された前記ボルトが通過するボルト通路と、前記ブレード本体の保持レール側の側面に設けられ、前記レール間隙を閉鎖する閉鎖部と、を有し、前記ボルト通路は、前記第一位置において前記ボルト通路の上流側が前記レール間隙と連通し、前記第二位置において前記ボルト通路の下流側が前記貫通孔と連通し、前記保持レール及び前記シュータの少なくとも一方は、前記ボルト通路に交差して配置され、前記レール間隙の出口から前記貫通孔まで前記ボルトを案内するボルトガイドを備え、前記ブレード本体が前記第一位置から前記第二位置に移動する際に、前記ボルト通路の保持レール側の角部が前記ボルト通路に入った前記ボルトと次のボルトとの間に挿入されると共に、前記閉鎖部によって前記レール間隙が閉鎖されることを特徴とする。

【発明の効果】

【0009】

本発明によれば、レールを連続して流れてきたボルトを次工程へ搬送する穴に詰まらないように１本ずつ切り出すことができ、更に、切り出し前のレールに待機するボルトが移動方向と逆方向へ持ち上がらないように切り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【0010】

【図1】本発明の実施形態に係るボルト切出し装置を備えるボルト供給装置の構成を示す正面図である。

【図2】ボルト供給装置の構成を示す一部断面及び側面図である。

【図3】ボルト供給装置の側面側及び裏面側に配設されたボルト切出し装置の斜視図である。

【図4】ボルト供給装置のガイド板の傾斜面及びこの周辺構造を示す斜視図である。

【図5】ボルト切出し装置の保持レールに吊り下がったボルト及びブレードの長手側面を示す概略側面図である。

【図6】レールカバー、シュータカバー及びロッドカバーを取り外したボルト切出し装置の平面図である。

【図7】図３に示すボルト切出し装置を矢印Ｙ２方向の保持レールの傾斜に沿って前端から後端に向かう方向に投影した構成を示す図である。

【図8】図７に示すVIII－VIII断面構成を示す断面図である。

【図9】図７に示すIX－IX断面構成を示す断面図である。

【図10】図８に示す丸枠３６内を拡大した平面図である。

【図11】ブレードの斜視図である。

【図12】保持レールの凸部が第１ブレードの長手側面のガイド溝に挿入された様態を示す一部断面図である。

【図13】突出して延びたピストンロッドによりブレードが移動した様態を示す平面及び断面図である。

【図14】図６に示す保持レール、シュータ及びブレード等を拡大した平面図である。

【図15】ボルト切出し装置によるボルトの切出し動作を説明する保持レール、シュータ及びブレード等を示す第１の平面図である。

【図16】ボルト切出し装置によるボルトの切出し動作を説明する保持レール、シュータ及びブレード等を示す第２の平面図である。

【図17】ボルト切出し装置によるボルトの切出し動作を説明する保持レール、シュータ及びブレード等を示す第３の平面図である。

【図18】ボルト切出し装置によるボルトの切出し動作を説明する保持レール、シュータ及びブレード等を示す第４の平面図である。

【発明を実施するための形態】

【0011】

以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
＜実施形態の構成＞
図１は本発明の実施形態に係るボルト切出し装置を備えるボルト供給装置の構成を示す正面図、図２は図１に示すボルト供給装置の構成を示す側面図である。また、各図中において、矢印で示す「前後」はボルト供給部の前後方向、「左右」はボルト供給部の左右方向、「上下」は鉛直上下方向をそれぞれ示している。

【0012】

図１に示すボルト供給装置２０は、操作パネル２１を有して床に立設される制御盤２２と、制御盤２２の上に配設されたボルト供給部２３と、制御盤２２の横及び裏側（図３参照）に配設されたボルト切出し装置（セパレータとも呼ばれる）３０とを備えて構成されている。

【0013】

ボルト切出し装置３０は、本実施形態の特徴要素であり、シュートレール１４によって上方に位置するボルト供給部２３に接続されている。以降、シュートレール１４にボルトを同じ姿勢で供給するボルト供給部２３と、シュートレール１４を自然落下で連続して流れるボルトを、保持レール３１に複数本保持しながら１本ずつ切り出し、次の溶接工程（次工程）へ送るボルト切出し装置３０との順に構成を説明する。

【0014】

ボルト供給部２３は、図２に示すように、円形開口部２４ｂ（図１参照）が刳り抜かれた傾斜板２４ａを有する側面視Ｌ字形状の架台２４と、円形開口部２４ｂに回転自在に組付けられた円盤状の回転板１２と、回転板１２の中心に回転軸２６ａが固定されたモータ２６とを備える。モータ２６は、モータカバー２８で覆われている。

【0015】

ボルト供給部２３は、傾斜板２４ａの操作パネル２１側に斜め上方に突出して配設されたホッパ２７と、架台２４の横方向に下方側に突き出て更に下方側へ延び、ボルト切出し装置３０に接続されたシュートレール１４（図１）とを備える。

【0016】

更に、ボルト供給部２３は、図４に示すように、シュートレール１４の最上部に連接された直方体形状の選別ブロック１３と、傾斜板２４ａの上側に固定されたガイド板２９とを備えて構成されている。

【0017】

シュートレール１４は、選別ブロック１３側のレール１４ａと、このレール１４ａの下端に連接されたレール１４ｂ（図３参照）とから成る。レール１４ａは、選別ブロック１３の出口側から架台２４（図１）の表面を斜め下方側に通り架台２４を突き出ており、この突き出た部分が架台２４側に湾曲して架台２４の側面と平行な先端部を有する形状となっている。この先端部に、図３に示すように、ボルト供給部２３の前方側から後方下方側に向かって傾斜しながら湾曲するレール１４ｂが連接されている。このレール１４ｂは、架台２４（図１参照）の側面と平行に延設されている。レール１４ｂの後端は、ボルト切出し装置３０の保持レール３１に接続されている。

【0018】

図４に示すように、選別ブロック１３は、ボルト１０が通過する隙間（通路）１３ａを有する。隙間１３ａは、選別ブロック１３のボルト搬送方向の前面（又は正面）から後面に貫通して形成されている。更に、隙間１３ａは、ボルト１０のネジ部１０ｂが1本ずつ又は１本ずつ連続して通過可能な寸法を有する。この隙間１３ａの下方側で且つ選別ブロック１３の下方側には、ギャップを介して回転板１２が配設されている。

【0019】

ギャップは、ボルト１０の頭部１０ａの厚みよりもやや大きい寸法となっている。つまり、１本のボルト１０のネジ部１０ｂが、隙間１３ａに通過可能な直立状態で入った際に、頭部１０ａがギャップに通過可能状態で入るようになっている。

【0020】

矢印Ｙ１で示すように、回転板１２は、隙間１３ａの入口に向かって回転するようになっており、回転板１２の裏面側の周縁部分に磁石１５が９０度間隔で配設されている。磁石１５は、ホッパ２７に入った多数のボルト１０を回転板１２の表面に吸着して隙間１３ａに運び、更に隙間１３ａ内のボルト１０を平行なレール１４ａへ運ぶ役割を果たす。

【0021】

回転板１２が矢印Ｙ１方向に回転すると、磁石１５で回転板１２の表面に吸着されたボルト１０が、選別ブロック１３の隙間１３ａに運ばれる。このボルト１０は、頭部１０ａを下方側にしてネジ部１０ｂが直立した逆姿勢で隙間１３ａを通過し、レール１４ａへ移動する。続いて、ボルト１０は、図１に示すように、レール１４ａを自然落下により逆姿勢で流れ、更に、平行なレール１４ｂを流れる際に図示せぬ反転機構で反転して正姿勢となる。

【0022】

正姿勢のボルト１０は、図５に示すように、頭部１０ａがレール１４ｂ間の上に載置されてネジ部１０ａが吊り下がった姿勢で自然落下により連続的に流れ、次に、ボルト切出し装置３０の保持レール３１へ順次流れる。

【0023】

ボルト切出し装置３０は、図３に示すように、レール１４ｂの後端に連接され、後方側に直線状に傾斜して延在する保持レール３１と、保持レール３１の前端（上流端）から後端（下流端）に直線状に延びるレール軸に対して、直交状に延在する横長のボルト切出し部３２とを備えて構成されている。ボルト切出し部３２は、横長の概略直方体形状を成し、この上面及び下面が、保持レール３１と同じ角度で傾斜して配設されている。

【0024】

保持レール３１は、２本の平行なレール３１ａ，３１ｂ（図６参照）から成る。図５に一方のレール３１ａを代表して示すように、レール３１ａは、ボルト供給部２３側のレール１４ｂの後端に連接され、後方側に直線状に傾斜して延びる。

【0025】

この保持レール３１は、前方のレール１４ｂを流れてきたボルト１０を正姿勢で吊り下げて自然落下により、ボルト切出し部３２のブレード３３（図６参照）へ流す。この際、ボルト１０は、矢印Ｇで示す重力方向に吊り下がった姿勢、言い換えれば、鉛直状態（又は鉛直姿勢）であるとする。本例では、保持レール３１にボルト１０が重力方向Ｇ（鉛直方向）に吊り下がると定めるが、重力方向Ｇよりもやや斜めに傾く等の姿勢の場合もある。

【0026】

保持レール３１を縦方向に流れてきたボルト１０は、ブレード３３の横方向のボルト切り出し動作により１本ずつ分離されて切り出される。この切り出されたボルトのレール側に位置するボルト１０は、後述するように、ブレード３３の長手側面３ａ３で遮蔽されて保持レール３１に保持された状態となる。但し、長手側面３ａ３は、請求項記載の閉鎖部を構成する。

【0027】

図３に示すボルト切出し装置３０を、レールカバー３１ｃ、シュータカバー３２ａ及びロッドカバー３２ｂを取り外した平面構成を図６に示す。図３に示すボルト切出し装置３０を、矢印Ｙ２で示す方向、即ち保持レール３１の傾斜に沿って前端から後端に向かう方向に投影した構成を図７に示す。図７に示すVIII－VIII断面構成を図８に示し、図7に示すIX－IX断面構成を図９に示す。

【0028】

図６に示すボルト切出し装置３０は、縦長の保持レール３１の後端側に、保持レール３１のレール軸に対して直交方向に配設されたシリンダ３４及びブレード３３を有する。シリンダ３４及びブレード３３の上面及び下面も、保持レール３１と同じ角度で傾斜（図３参照）して配設されている。

【0029】

シリンダ３４は、レール軸に対して直交方向に延在する横長の直方体形状を成し、自在に突出又は引込んで前後移動するピストンロッド３４ａを有する。

【0030】

ブレード３３は、レール軸に直交するブレード軸に沿って延在する細長い直方体形状を成し、ピストンロッド３４ａの先端にジョイント部材３５を介して固定されている。このブレード３３は、細長い板状のブレードベース３３ｃ（図１１）の上に、傾斜間隙Ｇ１を開けて第１ブレード３３ａ及び破線で示す第２ブレード３３ｂ（図１１）が固定されて成る。但し、ブレード３３は、レール軸に直交以外の角度で交差し、この交差方向に移動可能となっていてもよい。本例ではブレード３３が直交方向に移動する例を挙げている。傾斜間隙Ｇ１は、請求項記載のボルト通路を構成する。第１ブレード３３ａ及び第２ブレード３３ｂは、請求項記載のブレード本体を構成する。

【0031】

図７に示すように、ブレードベース３３ｃは、板状のシュータベース３７の上に固定されている。シュータベース３７の右側底面には側面視Ｌ字型のブラケット３８の水平面が固定され、このブラケット３８の水平面に対する垂直面にシリンダ３４が固定されている。

【0032】

図６に示すように、保持レール３１は、平行なレール３１ａ，３１ｂの下端面がセパレータベース３９で固定されている。セパレータベース３９は、正面視Ｌ字型（図７）で平面形状が長方形を成し、保持レール３１の前端側に片寄って固定されている。

【0033】

図８に示すように、左側のレール３１ｂの左側面には、レール３１ｂよりも短いレール形状のプレート４０が固定されている。プレート４０の前端は、レール３１ｂの前端と面一に合わされ、プレート４０の後端は、レール３１ｂの後端側よりも前方側に位置している。また、プレート４０は、図７に示すように、レール３１ｂの上下間の上半分位の位置に、プレート４０の上下間の下半分強が固定され、プレート４０の上半分弱がレール３１ｂの上側に突き出ている。

【0034】

プレート４０の左側面には、正面視逆Ｌ字型のブラケット４１により近接センサ４２が固定されている。近接センサ４２は、保持レール３１のレール間隙Ｇ３の上方に固定され、図６に示すように保持レール３１の前後間の中央より、やや前側に片寄って配設されている。この近接センサ４２は、図５に示すように、レール３１ａ，３１ｂ間の間隙Ｇ１に吊り下がる金属製のボルト１０の頭部１０ｂを検出する。

【0035】

この検出は、保持レール３１のブレード３３側からボルト１０が溜まって行き、近接センサ４２の下にボルト１０が予め定められた所定時間以上停滞すると、近接センサ４２がボルト１０を検出するようになっている。この検出により、図２に示す制御部２２ａがモータ２６を停止して、ボルト供給部２３によるボルト１０（図４）の供給を停止する。近接センサ４２の下からボルト１０が無くなると、ボルト１０の検出が解除され、制御部２２ａがモータ２６を起動して、ボルト供給部２３によるボルト１０の供給を開始する。

【0036】

次に、図８に示す丸枠３６内を拡大した図１０に示すように、第１ブレード３３ａの前方側（図面左側）と第２ブレード３３ｂの後端側（図面右側）とは、保持レール３１のレール軸に直交する横長のブレード軸に対して、角度θ１で斜め平行に対向する傾斜面３ａ１，３ｂ１を備える。角度θ１は鋭角であればよく、本例では３０度としてある。

【0037】

つまり、対向する傾斜面３ａ１，３ｂ１がブレード軸に対して角度θ１で平行に傾斜する傾斜間隙Ｇ１を開けて、各ブレード３３ａ，３３ｂがブレードベース３３ｃ（図１１）に固定されている。傾斜間隙Ｇ１は、保持レール３１を構成する平行なレール３１ａ，３１ｂ間のレール間隙Ｇ３及び後述するシュータ４５のボルトガイド５ｂ１間（図１４）のガイド間隙Ｇ２と同じであり、ボルト１０のネジ部１０ａの径よりも僅かに大きい寸法となっている。但し、傾斜間隙Ｇ１、ガイド間隙Ｇ２及びレール間隙Ｇ３は、ネジ部１０ａの径よりも大きくボルト１０が通過可能であれば、全ての間隙が又は任意の間隙が異なった間隙幅でもよい。

【0038】

この寸法により、レール３１ａ，３１ｂ間に吊り下がったボルト１０（図５参照）が、レール間隙Ｇ３、ガイド間隙Ｇ２及び傾斜間隙Ｇ１をスムーズに通過可能となっている。但し、ボルト１０が傾斜間隙Ｇ１を通過する場合は、傾斜間隙Ｇ１がガイド間隙Ｇ２と上下で一致している必要がある。

【0039】

また、図１１に示すように、第１ブレード３３ａの保持レール３１（図１０）側を向く長手側面３ａ３には、この長手方向に沿って細長い凹状のガイド溝３ａ２（図７）が形成されている。ガイド溝３ａ２は、長手側面３ａ３の上下間中央よりやや上側において、右端付近（ピストンロッド３４ａへの固定付近）から傾斜面３ａ１を貫通した直線状に延在して設けられている。ガイド溝３ａ２の深さは、図１２に示すように、レール３１ａの後端から突き出る凸部１ａ１（図１３参照）が、所定長さ挿通される深さとなっている。

【0040】

第１ブレード３３ａの長手側面３ａ３は、図５に示すように、所定角度で傾斜状に配置された保持レール３１に重力方向Ｇ（鉛直方向）に吊り下がるボルト１０と同方向に切り立った壁面となるように形成されている。

【0041】

このため、第１ブレード３３ａが保持レール３１に対して直交方向へ移動した場合、長手側面３ａ３でボルト１０を遮る規制が、互いに平行であるため何ら抵抗無く行われる。このため、保持レール３１内に鉛直状に保持されるボルト１０に、第１ブレード３３ａが引っ掛かることが無く、スムーズに動く。但し、長手側面３ａ３は、ボルト１０と平行な壁面以外にも、第１ブレード３３ａの移動がボルト１０に引っ掛かり妨げなければ、ボルト１０側やこの反対側にやや傾斜した壁面であってもよい。

【0042】

図１１に示すように、第２ブレード３３ｂの傾斜面３ｂ１にも凹状のガイド溝３ｂ２が形成されている。このガイド溝３ｂ２は、第１ブレード３３ａのガイド溝３ａ２と同じ高さで、傾斜面３ｂ１の前後端を凹状に横切って形成されている。但し、ガイド溝３ａ２，３ｂ２は、請求項記載のガイド溝を構成する。

【0043】

各ガイド溝３ａ２，３ｂ２は、図６に示すように、ピストンロッド３４ａが最も縮まった際の基準位置にブレード３３が位置する際に、レール３１ａの凸部１ａ１及びレール３１ｂの凸部１ｂ１が、同じ深さ位置まで挿入される深さで形成されている。この挿入状態で、図１３に矢印Ｙ４で示すように、ピストンロッド３４ａが突出又は引込む方向に、各ブレード３３ａ，３３ｂが、ブレード軸に沿って横方向にスムーズに移動可能となっている。但し、基準位置は、請求項記載の第一位置を構成する。また、傾斜間隙Ｇ１の出口がシュータ穴４５ａと一致した位置が、請求項記載の第二位置である。

【0044】

また、上記基準位置にブレード３３が位置する場合、図１０に矢印Ｙ３で指し示すように、第１ブレード３３ａの傾斜面３ａ１の縦辺と長手側面３ａ３の縦辺とが合わさる角部が、レール３１ａの内側面のレール軸に沿った延長線に一致する状態（一致状態）となる。このため、ピストンロッド３４ａを最も縮めた際に、その一致状態となるようにジョイント部材３５（図６）の長さを調整しながら第１ブレード３３ａを固定するようになっている。

【0045】

更に、基準位置にブレード３３が位置する場合、ブレード３３の傾斜間隙Ｇ１の入口がレール間隙Ｇ３と一致しており、レール間隙Ｇ３を流れてきたボルト１０（図５参照）が、ガイド間隙Ｇ２及び傾斜間隙Ｇ１にスムーズに移動するようになっている。

【0046】

このボルト１０の移動直後、ピストンロッド３４ａが突出を始めると、その移動したボルト１０の保持レール３１側（後方側）のボルト１０が、第１ブレード３３ａの長手側面３ａ３で遮られて保持レール３１内に保持された状態となる。

【0047】

次に、図６に示すシュータベース３７上のブレード３３の後方側には、シュータ４５が固定されている。シュータ４５は、図９に示すように、シュータベース３７上に立設する縦部４５ｃと、縦部４５ｃの上部分からブレード３３の上方において、保持レール３１側（レール側）に水平に延びる横部４５ｄとから成る概略逆Ｌ字形状を成す。

【0048】

この逆Ｌ字形状の縦部４５ｃ及び横部４５ｄには、ブレード３３の後方側に上下方向に貫通するシュータ穴４５ａ（図８）が形成されている。このシュータ穴４５ａは、図１４に示すように、横部４５ｄ及び縦部４５ｃを縦方向に貫通して形成された略半円柱状の溝（シュータ穴４５ａの半分強）が、ブレード３３及びブレードベース３３ｃの双方の後面で塞がれて形成されている。

【0049】

図１４に示すように、シュータ穴４５ａは、ボルト１０の頭部１０ｂの径よりも大きい径となっている。シュータ４５の横部４５ｄには、シュータ穴４５ａに連通してレール側に延びて開口する開口部４５ｂが形成されている。開口部４５ｂは、レール側及び上方側が開口しており、開口部４５ｂ内において対向する内側面にはボルトガイド５ｂ１が平行に設けられている。

【0050】

平行なボルトガイド５ｂ１の間隙（ガイド間隙Ｇ２）は、レール３１ａ，３１ｂ間のレール間隙Ｇ３と同じ幅で一致状態に配設されている。各ボルトガイド５ｂ１の上面は、各レール３１ａ，３１ｂの上面と面一となっている。

【0051】

また、ガイド間隙Ｇ２の下方側において、傾斜間隙Ｇ１の前方開口（入口）が一致している場合、レール３１ａ，３１ｂのレール間隙Ｇ３を鉛直状態で流れてきたボルト１０のネジ部１０ａが、ガイド間隙Ｇ２及び傾斜間隙Ｇ１に自然落下で移動して入る。この後、ブレード３３が右方向（図１３の矢印Ｙ４方向）に移動し、傾斜間隙Ｇ１の後方開口（出口）が前後方向でシュータ穴４５ａと一致すると、ガイド間隙Ｇ２及び傾斜間隙Ｇ１を移動するボルト１０が鉛直状態のままでシュータ穴４５ａに入るようになっている。

【0052】

図９に示すように、シュータ穴４５ａを有するシュータ４５の下には、エアチューブ穴４６ａを有するチューブジョイント４６が、シュータ穴４５ａ及びエアチューブ穴４６ａが上下で一致する状態で固定されている。なお、シュータ穴４５ａ及びエアチューブ穴４６ａの双方は、請求項記載の貫通孔を構成する。

【0053】

＜実施形態の動作＞
次に、上述したボルト供給装置２０のボルト切出し装置３０によるボルト１０の切出し動作について説明する。但し、ボルト供給部２３のホッパ２７には多数のボルト１０が入っているものとする。

【0054】

まず、作業者が図２に示すボルト供給部２３の操作パネル２１で起動操作を行うと、制御部２２ａがモータ２６を起動して図４に示す回転板１２を矢印Ｙ１方向に回転させる。この回転により、ホッパ２７に入った複数のボルト１０が、磁石１５で回転板１２の表面に吸着され、選別ブロック１３の隙間１３ａに向かって運ばれる。

【0055】

この運ばれたボルト１０は、その隙間１３ａを逆姿勢で通過し、図３に示すレール１４ａへ移動する。更に、ボルト１０は、レール１４ａを自然落下により逆姿勢で流れ、次に、レール１４ｂを流れる際に反転されて正姿勢となる。正姿勢のボルト１０は、図５に示すように、頭部１０ａがレール１４ｂ間の上に載置されてネジ部１０ａが吊り下がった姿勢で自然落下により連続的に流れ、次に、ボルト切出し装置３０の保持レール３１へ順次流れる。

【0056】

この際、ボルト切出し装置３０は、図６に示すように、ブレード３３が基準位置に位置しており、図１５に示すように、各ブレード３３ａ，３３ｂ間の傾斜間隙Ｇ１の入口が、この上側のガイド間隙Ｇ２の入口と上下で一致すると共に、レール間隙Ｇ３のボルト１０の出口とレール軸方向で一致しているとする。

【0057】

この状態で、保持レール３１に順次流れるボルト１０が、図１５に示すように、レール間隙Ｇ３からガイド間隙Ｇ２及び傾斜間隙Ｇ１に入ったとする。この入ったボルトをボルト１０ｊとし、このボルト１０ｊの移動方向の後側（レール３１側）のボルトをボルト１０ｋとする。

【0058】

次に、ピストンロッド３４ａ（図６）が左方向へ移動し、図１６に示すように、ブレード３３ａ，３３ｂ間の傾斜間隙Ｇ１がレール間隙Ｇ３の左側に移動（左移動）したとする。この際、傾斜間隙Ｇ１に入ったボルト１０ｊは、傾斜間隙Ｇ１の左移動に応じてシュータ穴４５ａの方へ移動する。この移動するボルト１０ｊの後側のボルト１０ｋは、左移動する第１ブレード３３ａの長手側面３ａ３で遮られ、レール間隙Ｇ３に留まる。

【0059】

更に、ピストンロッド３４ａが左移動し、図１７に示すように、傾斜間隙Ｇ１の出口がシュータ穴４５ａと前後方向で一致する位置に配置されたとする。この際、ボルト１０ｊは、傾斜間隙Ｇ１及びガイド間隙Ｇ２の出口からシュータ穴４５ａに入り、後側のボルト１０ｋはブレード３３ａの長手側面３ａ３で遮られてレール間隙Ｇ３に留まったままの状態となる。

【0060】

更に、図１３に矢印Ｙ４で示すように、ピストンロッド３４ａが更に左移動すると、図１８に示すように、ブレード３３ａ，３３ｂはシュータ穴４５ａの位置から離間した左側に移動する。この際、ブレード３３ａが、シュータ穴４５ａ（貫通孔）のみが露出するようにボルトガイド５ｂ１間のガイド間隙Ｇ２を閉鎖する。この閉鎖によりボルト１０が入ったシュータ穴４５ａのみが露出状態となる。このため、ボルト１０ｊは、シュータ穴４５ａに入ってエアチューブ穴４６ａにスムーズに吸い込まれる。後側のボルト１０ｋはブレード３３ａの長手側面３ａ３で遮られてレール間隙Ｇ３に留まったままの状態となる。

【0061】

ここで、保持レール３１にボルト１０が溜まって行き、図６に示す近接センサ４２の下方側まで溜まったとする。この下方側まで溜まってから所定時間以上停滞すると、近接センサ４２がボルト１０を検出する。この検出により、図２に示す制御部２２ａがモータ２６を停止して、ボルト供給部２３によるボルト１０の供給を停止する。この後、近接センサ４２の下方側からボルト１０が無くなってボルト１０の検出が解除されると、制御部２２ａがモータ２６を起動して、ボルト供給部２３によるボルト１０の供給を開始する。

【0062】

以降、レール３１に保持されたボルト１０ｋも、既に吸い込まれたボルト１０ｊと同様に、図１５～図１８で示した動作が繰り返されてシュータ穴４５ａを通過してエアチューブ穴４６ａに吸い込まれる。このようにボルト切出し装置３０によって、保持レール３１を連続で流れてきたボルト１０が、１つずつエアチューブ穴４６ａに送られて次の溶接工程へ搬送される。

【0063】

＜実施形態の効果＞
以上説明したように、本実施形態のボルト切出し装置３０は、レールに所定の姿勢で連続的に流れるボルト１０を１本ずつ切り出して次工程へ搬送するものであり、本実施形態では、次のような特徴構成とした。

【0064】

（１）ボルト切出し装置３０は、レール間隙Ｇ３に吊り下がった状態で複数のボルト１０を下流側に搬送しつつ保持する保持レール３１を備える。また、保持レール３１の下流側に配置され、保持レール３１からボルト１０を一本ずつ切り出すブレード３３と、ブレード３３の下流側に配置され、切り出したボルト１０を投下する貫通孔（シュータ穴４５ａ及びエアチューブ穴４６ａ）を有するシュータ４５とを備える。

【0065】

ブレード３３は、保持レール３１に対して交差する方向に、第一位置（基準位置）と第二位置（傾斜間隙Ｇ１の出口がシュータ穴４５ａと一致した位置）とを通るように往復移動するブレード本体と、ブレード本体の移動方向に対して鋭角となる方向にブレード本体に延設され、切り出されたボルト１０が通過する傾斜間隙Ｇ１と、ブレード本体の保持レール３１側の側面（長手側面３ａ３）に設けられ、レール間隙Ｇ３を閉鎖する閉鎖部とを有する。

【0066】

傾斜間隙Ｇ１は、第一位置において傾斜間隙Ｇ１の上流側がレール間隙Ｇ３と連通し、第二位置において傾斜間隙Ｇ１の下流側が貫通孔と連通し、保持レール３１及びシュータの少なくとも一方は、傾斜間隙Ｇ１に交差して配置され、レール間隙Ｇ３の出口から貫通孔までボルトを案内するボルトガイド５ｂ１を備える。

【0067】

ブレード本体が第一位置から第二位置に移動する際に、傾斜間隙Ｇ１の保持レール３１側の角部が傾斜間隙Ｇ１に入ったボルト１０ｊと次のボルト１０ｋとの間に挿入されると共に、閉鎖部によってレール間隙Ｇ３が閉鎖される構成とした。

【0068】

この構成によれば、次のような作用効果が得られる。但し、ブレード本体はブレード３３に含まれるため、以降、ブレード３３という。まず、ブレード３３の傾斜間隙Ｇ１が、この上のガイド間隙Ｇ２と一致すると共に、レール間隙Ｇ３と前後で一致状態に配置されているとする。この際、保持レール３１を連続的にボルト１０が吊り下がって流れて来ると、１本のボルト１０ｊが吊り下がった姿勢で傾斜間隙Ｇ１に入る。この入った瞬間に、ブレード３３がボルトガイド５ｂ１を横切る方向へ移動（左移動）する。

【0069】

この左移動時に、上記傾斜間隙Ｇ１に入ったボルト１０ｊの移動方向の後側のボルト１０ｋが傾斜間隙Ｇ１に入る直前で、ブレード３３の閉鎖部が保持レール３１の下流側を遮るので、ボルト１０ｋが閉鎖部で遮られる。この遮られたボルト１０ｋは、保持レール３１内に留まることになる。更に、ブレード３３が左移動し、傾斜間隙Ｇ１がシュータ４５の貫通孔の位置に一致配列すると、傾斜間隙Ｇ１内のボルト１０ｊが貫通孔に吊り下がった姿勢で入り、次工程へ搬送される。

【0070】

このように、保持レール３１を連続して流れてきたボルト１０を次工程へ搬送する貫通孔に詰まらないように１本ずつ切り出すことができる。更に、傾斜間隙Ｇ１に入ったボルト１０ｊの後側のボルト１０ｋを、傾斜間隙Ｇ１に入る直前で、ブレード３３の閉鎖部で横切らせて遮る。このため、ボルト１０に従来のような切り出し時の振動が伝わらないので、切り出し前の保持レール３１に待機するボルト１０が移動方向と逆方向へ持ち上がらないように切り出すことができる。これによって、周辺部品の摩耗やボルト１０詰まりのリスク等を生じさせることを防止できる。

【0071】

（２）レール間隙Ｇ３及び傾斜間隙（ボルト通路の間隙）Ｇ１の各々は、ボルト１０のネジ部１０ａのみが通過可能な間隙幅を有する構成とした。

【0072】

この構成によれば、レール間隙Ｇ３、ガイド間隙Ｇ２及び傾斜間隙Ｇ１の各々が、ボルト１０のネジ部１０ａのみが通過可能な間隙幅なので、ボルト１０のネジ部１０ａをスムーズに移動させることができる。このため、ボルト１０を保持レール３１からシュータ穴４５ａまでスムーズに移動させることができる。

【0073】

（３）ブレード３３本体の保持レール３１側の側面に、ブレード３３の移動方向に一端部から他端部まで傾斜間隙Ｇ１に貫通して延在する凹状のガイド溝３ａ２，３ｂ２が形成されており、保持レール３１は、ガイド溝３ａ２，３ｂ２に挿通される複数の凸部１ａ１，１ｂ１を備える構成とした。

【0074】

この構成によれば、ブレード３３を保持レール３１に対して直交方向に移動させる際に、その移動方向に形成されたブレード３３のガイド溝３ａ２，３ｂ２に保持レール３１の凸部１ａ１，１ｂ１が挿入されているので、移動軸がぶれないように安定的に移動させることができる。

【0075】

（４）ブレード３３の保持レール３１側の側面（長手側面３ａ３）は、保持レール３１に吊り下がるボルト１０と同じ吊り下がり方向に沿った壁面となっている構成とした。

【0076】

この構成によれば、ブレード３３の切り立った壁面の長手側面３ａ３は、保持レール３１に吊り下がるボルト１０と同じ吊り下がり方向に沿った壁面となっている。このため、ブレード３３が保持レール３１に対して直交方向へ移動した場合、長手側面３ａ３（閉鎖部）で同方向のボルト１０を遮る規制を行いながら、保持レール３１内にボルト１０を保持できる。長手側面３ａ３とボルト１０とが略平行関係となっているので、長手側面３ａ３が移動してもボルト１０を引っ掛けることが無くなる。

【0077】

（５）ブレード３３が、第二位置を通って移動した際に、貫通孔のみが露出するようにボルトガイド５ｂ１間のガイド間隙Ｇ２を閉鎖する構成とした。

【0078】

この構成によれば、貫通孔にボルト１０が入った際に、ガイド間隙Ｇ２が閉塞されて、ボルト１０が入った貫通孔のみが露出状態となる。このため、次工程へボルト１０を搬送する貫通孔の手前のガイド間隙Ｇ２に、ボルト１０の頭部１０ｂが引っ掛かり詰まるといったことを防止できる。

【0079】

（６）保持レール３１において所定時間以上停滞したボルト１０を検出する近接センサ４２を備え、近接センサ４２でボルト１０が検出された際に、保持レール３１へのボルト１０の供給が停止され、検出が解除された際にボルト１０の供給が開始される構成とした。

【0080】

この構成によれば、保持レール３１にボルト１０が必要以上に供給されないようにできるので、ボルト１０詰まり等の不具合を解消できる。

【0081】

その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。

【符号の説明】

【0082】

１０ ボルト
１０ａ ネジ部
１０ｂ 頭部
１２ 回転板
１３ 選別ブロック
１３ａ 隙間
１４ シュートレール
１４ａ，１４ｂ レール
２０ ボルト供給装置
２２ａ 制御部
２３ ボルト供給部
２６ モータ
３０ ボルト切出し装置
３１ 保持レール
３１ａ，３１ｂ レール
３２ ボルト切出し部
３３ ブレード
３３ａ 第１ブレード（ブレード本体）
３３ｂ 第２ブレード（ブレード本体）
３ａ２，３ｂ２ ガイド溝
３ａ３ ブレードの長手側面（閉鎖部）
３４ シリンダ
３４ａ ピストンロッド
３５ ジョイント部材
３３ｃ ブレードベース
３７ シュータベース
３８ ブラケット
３９ セパレータベース
４０ プレート
４１ ブラケット
４２ 近接センサ
４５ シュータ
４５ａ シュータ穴（貫通孔）
４５ｄ 開口部
５ｂ１ ボルトガイド
４６ チューブジョイント
４６ａ エアチュエアチューブ穴（貫通孔）
Ｇ１ 傾斜間隙（ボルト通路）
Ｇ２ ガイド間隙
Ｇ３ レール間隙

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】