(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022083373
(43)【公開日】2022-06-03
(54)【発明の名称】メッセージ通信方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20220527BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20220527BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20220527BHJP
【FI】
H04M11/00 302
G06F13/00 540P
G06Q30/02 470
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021003057
(22)【出願日】2021-01-12
(62)【分割の表示】P 2020194563の分割
【原出願日】2020-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】514136107
【氏名又は名称】株式会社アクリート
(74)【代理人】
【識別番号】100159547
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴谷 裕二
(72)【発明者】
【氏名】田中 優成
(72)【発明者】
【氏名】上川 佳一
(72)【発明者】
【氏名】南 隆志
【テーマコード(参考)】
5B084
5K201
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA12
5B084AB11
5B084AB12
5B084AB39
5B084BA02
5B084BB15
5B084DB01
5B084DC02
5B084DC03
5K201AA05
5K201BA05
5K201CA07
5K201CB05
5K201DC03
5K201EC06
5K201ED05
5K201EE08
5L049BB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】メッセージ配信サービスに対するユーザのサブスクリプションの利便性を高める。
【解決手段】メッセージ配信サービスは、顧客からユーザのアドレスとメッセージとを受け取りS102、アドレスを用いてデータベースを検索し第1の検索結果を出力しS104、アドレスがヒットしなかった場合S105No、アドレスとオプトインをデータベースに格納しS107、アドレスがオプトアウトのステータスを持つ場合S106Yes、メッセージの送信を抑止しS109、アドレスがオプトインのステータスを持たないS106No又はアドレスがヒットしなかった場合、メッセージをアドレスに送信するように指示しS108、所定のアドレスに宛てた通信の発信元アドレスを抽出しS112、発信元アドレスを用いてデータベースを検索し第2の検索結果を取得しS114、発信元アドレスと第2の検索結果を含む情報に基づいて、データベースを更新するS116。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客のユーザにメッセージ配信サービスを提供する前記顧客から、前記ユーザのアドレスと、前記アドレスに送信するメッセージとを受け取るステップであって、前記アドレスは前記ユーザの電話番号又は電話番号に準ずるアドレスである、受け取るステップと、
前記アドレスを用いて、データベースを検索して、第1の検索結果を出力するステップと、
前記アドレスがヒットしなかったことを前記第1の検索結果が示す場合、前記アドレスをオプトインのステータスに関連付けて前記データベースに格納するステップと、
前記アドレスがオプトアウトのステータスを持つことを、前記第1の検索結果が示す場合、前記メッセージを前記アドレスに送信することを抑止するようにし、前記アドレスがオプトインのステータスを持つか又は前記アドレスがヒットしなかったことを前記第1の検索結果が示す場合、前記メッセージを前記アドレスに送信するように、前記メッセージの送信を制御するステップと、
を有する、メッセージ通信方法。
【請求項2】
所定のアドレスに宛てた通信に応答して前記通信の発信元アドレスを抽出するステップと、
前記発信元アドレスを用いて前記データベースを検索して、第2の検索結果を取得するステップと、
前記発信元アドレスと前記第2の検索結果を含む情報に基づいて、前記データベースを更新するステップと、
を有する、請求項1に記載のメッセージ通信方法。
【請求項3】
前記更新するステップは、
抽出した前記発信元アドレスと前記通信で暗黙的又は明示的に前記ユーザから指定されたオプトイン又はオプトアウトのステータスとを関連付けて前記データベースを更新するステップと、
を含む請求項2に記載のメッセージ通信方法。
【請求項4】
前記更新するステップは、
前記発信元アドレスが前記データベースに存在するか否かを確認するステップと、
前記発信元アドレスが前記データベースに存在する場合、
前記発信元アドレスに関するステータスがオプトアウトであるときは、前記ステータスをオプトインに変更し、
前記発信元アドレスに関するステータスがオプトインであるときは、前記ステータスをオプトアウトに変更するステップと、
前記発信元アドレスが前記データベースに存在しない場合、
前記発信元アドレスとオプトインのステータスとを関連付けて前記データベースに追加し、
前記発信元アドレスがオプトインのステータスに関連付けられたことを前記顧客に伝達するステップと、
を含む請求項2又は3に記載のメッセージ通信方法。
【請求項5】
前記所定のアドレスは、前記顧客に対してユニークに割り当てられたアドレスである、
請求項2ないし4のうちいずれか1項に記載のメッセージ通信方法。
【請求項6】
前記受け取るステップは、
前記メッセージ配信サービスを識別するステップを含み、
前記所定のアドレスは、識別された前記メッセージ配信サービスに対してユニークに割り当てられたアドレスである、
請求項5に記載のメッセージ通信方法。
【請求項7】
前記アドレスから一意に定まる値に変換する関数を用いて得られた値が前記データベースに保存され、前記データベースの検索において前記関数が用いられる、
請求項1ないし6のうちいずれか1項に記載のメッセージ通信方法。
【請求項8】
前記データベースを前記顧客に提供するステップ、
をさらに有する請求項1ないし7のうちいずれか1項に記載のメッセージ通信方法。
【請求項9】
請求項1ないし8のうちいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセージ通信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業などの事業活動を行う者(事業者)は、その活動の一環として、事業のカスタマー又はポテンシャルカスタマーの所有している携帯端末に対して、情報を伝達するために電話番号を宛先とするメッセージを送ることがある。
【0003】
現在、複数の通信キャリアが、電話番号を宛先とするSMS、MMS又はRCSなどの複数の種類のメッセージ通信プロトコルを提供している。このような状況下では、個々の企業が、これらの複数の通信キャリア及び複数のメッセージ通信方式に個別に対応させてメッセージ通信システムを自前で構築するには大きな開発投資が必要となっている。
【0004】
このため、企業と複数の通信キャリアとの間において、企業活動のニーズに即したメッセージ配信の実現を提供するゲートウエイサービス提供業者(以下「事業者」と言う。)が存在する。
また、チャット及びSNSに付随したメッセージなどのメッセージ通信を専門に提供するメッセージサービス業者、ユーザの電話番号に紐づけた形でチャットをベースとするメッセージ通信を提供するメッセージサービス業者も存在する。このようなメッセージサービス業者も、そのメッセージ―ビス業者の顧客と、顧客のユーザとを仲介する形で、顧客から顧客のユーザへのメッセージ配信を実現させるサービスを提供している場合がある。この場合、メッセージの宛先は、電話番号ではなく、ユーザのID或いは、ユーザに割り当てられたアドレスが用いられることが多い。これらのID又はアドレスは電話番号に一意に対応する場合がある。また、携帯電話の通信キャリアは、携帯電話のユーザに対して、携帯電話の電話番号に一意に対応するメールアドレスをユーザに付与している場合が多い。
これらのID、アドレス、メールアドレスは、電話番号に紐づいていたり、電話番号とほぼ同様の本人確認が行われた上で付与されたりしたアドレスである。本明細書では、このようなID、アドレス、メールアドレスを、「電話番号に準ずるアドレス」と称する。以下「電話番号」の語を用いて説明するが、「電話番号」を用いた記述は、「電話番号に準ずるアドレス」に読み替えることができる。このような電話番号に準ずるアドレスを用いたメッセージサービス業者も、本明細書では、「事業者」に属するものとして扱う。
顧客と顧客のユーザとの間に入って、顧客から顧客のユーザへのメッセージ配信を仲介する者を事業者という。このように顧客から顧客のユーザへのメッセージ配信は、顧客の指示に基づき、事業者自ら又は事業者が通信キャリアに指示することで、顧客のユーザにメッセージを配信するサービスを提供することで実現される。
このように、顧客と、顧客のユーザとの間に入って、メッセージ配信サービスを仲介する事業者が存在し、メッセージ配信サービスを提供することで、個々の顧客は、複数の通信キャリアによる複数のメッセージ通信方式に対応したシステムを自前で構築することなく、顧客のユーザに容易にメッセージ配信を行うことができる。
また、本明細書で用いられるその他の用語の意味は以下の通りである。「ユーザがメッセージ通信サービスをサブスクライブする」とは、ユーザがメッセージ配信サービスを受けることができる状態となっていることを言う。「ユーザがメッセージ配信サービスにオプトインする」とは、ユーザがメッセージ配信サービスをサブスクライブする状態になることを言う。「ユーザがメッセージ配信サービスからオプトアウトする」とは、ユーザがメッセージ配信サービスをサブスクライブする状態から脱することを言う。なお、「ユーザがメッセージ配信サービスをアンサブスクライブすること」とは、「ユーザがメッセージ配信サービスからオプトアウトすること」と同義で用いられることが多い。また、サブスクライブの名詞形は、サブスクリブションである。本明細書では、「オプトイン」、「オプトアウト」、「サブスクライブ」及び「サブスクリブション」の用語が用いられる。
【0005】
顧客から顧客のユーザへのメッセージ配信の仲介を事業者が行う場合、ユーザの欲しないメッセージが配信されることがある。この場合、ユーザは、自身の保有する端末の電話番号がメッセージ配信サービスの対象外となるように、サブスクライブしているメッセージ配信サービスから、オプトアウトすることになる。また、ユーザがメッセージ配信サービスにオプトインすることによって、メッセージ配信サービスをサブスクライブすることになる。
【0006】
オプトインは、ユーザの電話番号を、ユーザが顧客に伝達することによって実現されることが一例として挙げられる。
オプトアウトには、例えば以下の技術が存在する。
【0007】
例えば、管理サーバでは、オプトアウト電話番号記憶部を備え、携帯端末装置に表示するウェブページから「配信停止」の入力を受付けた場合は、利用者電話番号をオプトアウト電話番号記憶部に記憶する。また、ウェブページから「配信再開」の入力を受付けた場合は、ウェブページに対応する利用者電話番号をオプトアウト電話番号記憶部から削除する。ショートメッセージを送信する際には、オプトアウト電話番号記憶部を検索し、オプトアウト電話番号記憶部に利用者電話番号が記憶されている場合には、ショートメッセージを送信しない技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
オプトアウトのメッセージには、オプトアウトを可能にするURLを記述し、利用者がそのURLを指示してオプトアウトを実行するほか、オプトアウトを可能にする電話番号を記述し、利用者がその電話番号に発信した場合には、自動音声で応答し、利用者の電話番号を送信不可リストに登録することにより、オプトアウトを実行する技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
送信可否判断部が、情報端末装置から送信されたショートメッセージの宛先が受信拒否されている宛先であるか否かを判断する。具体的には、送信可否判断部は、ショートメッセージの宛先がオプトアウト宛先記憶部に記憶されているか否かで受信拒否されている宛先であるか否かを判断する技術が存在する(例えば、特許文献3参照)。
従来、事業者の提供するオプトアウトのサービスは、オプトアウトするべき電話番号を記録するなどの単純なサービスであり、ユーザに対してきめ細かなサービスを提供できていなかった。また、オプトインの手続も、多様な手続きが存在していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特許第6362055号公報
【特許文献2】特許第6338311号公報
【特許文献3】特許第5843997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
開示の技術は、メッセージ配信サービスに対するユーザのサブスクリプションの変更に関して、ユーザの利便性をより高めるメッセージ通信を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
開示の技術は、顧客のユーザにメッセージ配信サービスを提供する前記顧客から、前記ユーザのアドレスと、前記アドレスに送信するメッセージとを受け取るステップであって、前記アドレスは前記ユーザの電話番号又は電話番号に準ずるアドレスである、受け取るステップと、前記アドレスを用いて、データベースを検索して、第1の検索結果を出力するステップと、前記アドレスがヒットしなかったことを前記第1の検索結果が示す場合、前記アドレスをオプトインのステータスに関連付けて前記データベースに格納するステップと、前記アドレスがオプトアウトのステータスを持つことを、前記第1の検索結果が示す場合、前記メッセージを前記アドレスに送信することを抑止するようにし、前記アドレスがオプトインのステータスを持つか又は前記アドレスがヒットしなかったことを前記第1の検索結果が示す場合、前記メッセージを前記アドレスに送信するように、前記メッセージの送信を制御するステップと、所定のアドレスに宛てた通信に応答して前記通信の発信元アドレスを抽出するステップと、前記発信元アドレスを用いて前記データベースを検索して、第2の検索結果を取得するステップと、前記発信元アドレスと前記第2の検索結果を含む情報に基づいて、前記データベースを更新するステップと、を有する、メッセージ通信方法を提供する。
また、開示の技術は、上記方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することができる。
【発明の効果】
【0013】
開示の技術によって、メッセージ配信サービスに対するユーザのサブスクリプションの変更に関して、ユーザの利便性をより高めるメッセージ通信を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1Aは、メッセージ配信サービスの状況に応じてメッセージの送信を制御する手順を示すフローチャートである。
図1Bは、発信元電話番号を含む情報によってデータベースを更新する手順を示すフローチャートである。
【
図2】
図2は、データベースを更新する、より詳細な手順を示すフローチャートである。
【0015】
【
図3】
図3は、発信元電話番号を用いてデータベースを上書きする手順を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、メッセージ通信システムの機能ブロック図である。
【0016】
【
図5】
図5は、メッセージ通信システムのハードウエア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
既に述べたように、以下の説明では、メッセージが配信されるアドレスとして、電話場号を例にして説明するが、既に述べたように、メッセージを配信するアドレスは、電話番号に限られるものではなく、電話番号に準ずるアドレスであってもよいことは言うまでもない。また、既に述べたように、以下に示す実施形態では、そして、「電話番号」及び「電話場号に準ずるアドレス」を単に「アドレス」と称する場合があることに留意すべきである。
【0018】
本明細書及び図面に開示される方法の実施形態は、事業者の支配下にあるサーバ装置などのコンピュータにより実現され得る。また、本明細書及び図面に開示されるプログラムの技術は、事業者の支配下にあるサーバ装置などのコンピュータにインストールされて実行され得る。
【0019】
本明細書及び図面において、顧客は、その顧客のユーザの電話番号及びメッセージを含む情報を事業者に提供する。事業者は、受け取った電話番号及びメッセージを含む情報を基に、電話番号に宛てたメッセージが適切にユーザに到達するように、自らメッセージを送信するかメッセージの送信の指示を通信キャリアに与える。
【0020】
本明細書及び図面においては、メッセージの伝送は顧客からユーザへ一方向に伝送される通信を例に説明するが、メッセージの伝送は、ユーザから顧客への返信又は応答が許容される双方向通信であってもよいことは言うまでもない。
また、メッセージの内容は、テキストに限られるものではなく、画像、映像、音声、プログラムなど、テキスト以外の情報であってもよいことは言うまでもない。
なお、顧客、事業者、通信キャリア及びユーザの関係は、
図4を用いて後述する。
【0021】
図1Aは、メッセージ配信サービスの状況に応じてメッセージの送信を制御する手順を示すフローチャートである。
図1Bは、発信元電話番号を含む情報によってデータベースを更新する手順を示すフローチャートである。
【0022】
図1Aに示す手順により、顧客から受け取ったメッセージとメッセージの送信先の電話番号とを含む情報に基づいて、適切にメッセージがユーザに送信されるように、通信キャリア等に対してメッセージ送信の指示を与えることができる。
【0023】
図1Aに示す各ステップについて以下に説明する。
[ステップS102]ユーザの使用する端末の電話番号と、その電話番号に送信するメッセージとを含む情報が受け取られる。ユーザから受け取られる情報は、後述するメッセージ配信サービスのID(識別情報)などが含まれてもよい。なお、電話番号は、事業者の管理する記憶部に予め記憶されていてもよい。この場合には、この記憶されている電話番号の選択と、この選択された電話番号に対応づけられたメッセージとが、顧客から受け取られてもよい。電話番号を記憶している記憶部は、以下に述べるデータベースであってもよい。
【0024】
[ステップS104]受け取られた電話番号を含む情報で、データベースが検索され、第1の検索結果が得られる。データベースには、後述するように、ユーザがメッセージ配信サービスを既にオプトアウトしている場合には、その旨の情報がデータベースに格納されている。データベースがどのように構築されるかの例は、
図4及び
図6などを用いて後述する。
【0025】
[ステップS105]電話番号がヒットしたか(電話番号がデータベースに存在するか)否かがチェックされる。チェックが肯定的(Yes)であれば、処理はステップS108に進む。チェックが否定的(No)であれば、処理はステップS107に進む。なお、データベースに記憶された電話番号が顧客により選択されている場合には、データベースを検索すると必ずヒットすることとなることは明らかである。
【0026】
[ステップS106]第1の検索結果において、電話番号がオプトアウトのステータスを持つか否かがチェックされる。チェックが肯定的(Yes)であれば、処理はステップS109に進む。チェックが否定的(No)であれば、処理はステップS108に進む。
【0027】
[ステップS107]第1の検索結果において、電話番号がヒットしなかった場合(ステップS105でNoの場合)、電話番号にオプトインのステータスを関連付けたレコードが、データベースに追加される。
【0028】
[ステップS108]第1の検索結果において、電話番号がオプトアウトのステータスを持っていない場合(ステップS106でNoの場合)、電話番号に宛ててメッセージを送信するように通信キャリアに指示がなされる。なお、第1の検索結果において、電話番号がオプトアウトのステータスを持っていない場合とは、電話番号に関連するレコードが、データベースに存在しない場合もこれに該当する(ステップS107を経由している場合)。
【0029】
[ステップS109]第1の検索結果において、電話番号がオプトアウトのステータスを持っている場合(ステップS106でYesの場合)、電話番号に宛てたメッセージの送信が抑止される。この場合、事業者自らがメッセージを送信しないか、メッセージの送信指示を通信キャリアに要求しないこととなる。
【0030】
オプトインの契機は、ユーザが顧客の提供するサービスの会員になる場合、ユーザが積極的にメッセージ配信サービスにオプトインするウェブサイトを閲覧している場合など、様々な場面が存在する。また、顧客の保有しているシステムにおいても、オプトインへの誘導を積極的にユーザに促すウェブサイトが構築される場合が多い。これに対して、顧客は、オプトアウトの仕組みに関する機能の作り込みには充分な開発投資を割けない場合が多い。
【0031】
開示の技術では、オプトアウトした情報が、事業者のデータベースに適切に保持されているため、オプトアウトを既に行ったユーザに対して、顧客が、メッセージを配信するよう事業者に指示した場合であっても、事業者は、適切にメッセージの送信を抑止できることとなる。
【0032】
図1Bは、発信元電話番号を含む情報によってデータベースを更新する手順を示すフローチャートである。以下に、各ステップについて説明する。
[ステップS112]所定の電話番号に宛てた通信の発信元電話番号が取得される。この所定の電話番号は、複数の顧客の各々に対して異なる電話番号であることが望ましい。加えて、ある顧客が複数のメッセージ配信サービスを持っている場合には、各々のメッセージ配信サービスに対して異なる電話番号であることが望ましい。なお、ユーザが用いる端末は、メッセージ配信サービスをオプトイン又はオプトアウトする電話番号を持つ端末であることが望ましい。
所定の電話番号は、事業者のウェブページなどに提示されてもよい。あるいは、この所定の電話番号は、送信されたメッセージ内に記載されてもよい。あるいは、この所定の電話番号は、送信されたメッセージ内に記載されたURLをたどることでユーザに取得されてもよい。また、実施形態は、所定の電話番号に限られるものではなく、所定のアドレスへの通信によって、発信元のアドレスが取得できる、電話番号以外のアドレスであってもよい。
このようにすることによって、ユーザの端末から所定の電話番号への電話発信が可能となる。この電話発信を事業者が受けた場合、事業者は、この電話発信が、どの顧客のどのメッセージ配信サービスに対するものであるかを一意に特定することができる。加えて、電話発信の発信元電話番号を特定することによって、メッセージ配信サービスのオプトイン又はオプトアウトを行うメッセージ配信サービスにおけるメッセージの宛先の電話番号を特定することができる。
【0033】
[ステップS114]発信元電話番号を用いて前記データベースを検索し第2の検索結果を取得する。
【0034】
[ステップS116]発信元電話番号と第2の検索結果を含む情報を用いてデータベースを更新する。
例えば、発信元電話番号がデータベースに格納されていない場合には、ユーザは、新規に顧客のメッセージ配信サービスにオプトインすることを欲している可能性が高い。
【0035】
発信元電話番号がデータベースに格納されている場合であって、オプトインのステータスを持っている場合に、ユーザが所定の電話番号に電話をかけるときは、ユーザは顧客のメッセージ配信サービスにオプトアウトすることを欲している可能性が高い。
【0036】
発信元電話番号がデータベースに格納されている場合であって、オプトアウトのステータスを持っている場合に、ユーザが所定の電話番号に電話をかけるときは、ユーザは顧客のメッセージ配信サービスに、再度オプトインすることを欲している可能性が高い。
上記のように、第2の検索結果を用いることで、所定の電話番号に発信したユーザのニーズを予測することができる。この予測に基づいて、所定の電話番号に発信したユーザのユーザニーズに適合した電話での応答をユーザに返すことができる。また、ユーザニーズに適合したデータベースの更新が行える。
【0037】
図2は、データベースを更新するステップS116の処理に関して、より詳細な手順を示すフローチャートである。処理ステップについて以下に説明する。
【0038】
[ステップS202]発信元電話番号と暗黙的又は明示的に指定されたオプトイン又はオプトアウトのステータスとを関連付けてDBを上書きする。
暗黙的とは、ユーザが所定の電話番号に電話をかけたときに、例えばユーザが指示を行わなかった場合のことを指す。明示的とは、具体的にユーザが指示を行った場合のことを指す。
ステップS116で述べたように、発信元電話番号がデータベースに格納されていない場合、又は発信元電話番号がデータベースに格納されている場合であって、オプトアウトのステータスを持っている場合には、ユーザは、顧客のメッセージ配信サービスに、オプトインすることを欲している可能性が高い。すなわち、これらの場合には、ユーザが暗黙的にオプトインを指示していると認識することが望ましい。このため、例えばユーザが特定の電話番号に電話をかけた場合に、指示を行わなかった場合であっても、デフォルトとして、オプトインの処理を行うことが望ましい。すなわち、データベースに、発信元電話番号であるユーザの電話番号に関連させてオプトインのステータスを格納することが望ましい。
【0039】
また、発信元電話番号がデータベースに格納されている場合であって、オプトインのステータスを持っている場合には、ユーザは、顧客のメッセージ配信サービスにオプトアウトすることを欲している可能性が高い。このため、ユーザが所定の電話番号に電話をかけたときは、ユーザが指示を行わなかった場合であっても、デフォルトとして、オプトアウトの処理を行うことが望ましい。すなわち、データベースに、発信元電話番号に対応させてオプトアウトのステータスを格納することが望ましい。
【0040】
なお、ユーザが上記のデフォルトの処理とは逆の処理を望んでいる場合も想定される。このため、所定の電話番号に電話がかかってきたときの自動音声応答(IVR)などによって、事業者は、オプトイン又はオプトアウトを明示的にユーザが指定できるような問いかけを付け加えることが望ましい。この場合には、事業者は、ユーザから、ユーザの意に即した形で、明示的にオプトイン又はオプトアウトの処理の指示を受け取ることができる。
或いは、ユーザが、所定の電話番号とは異なる誤った電話番号に電話をかけた場合もそうていされる。この場合には、ユーザの意図していないメッセージ配信サービスに、オプトイン又はオプトアウトの設定がなされることを防止することが望ましい。例えば、ユーザが電話をかけてきたときに、IVR等によって、オプトイン又はオプトアウトされるメッセージ配信サービスをユーザが特定できるようにユーザに知らしめることが望ましい。このようにすることによって、ユーザが誤った電話番号に電話をかけたときでも、誤ったメッセージ配信サービスへのオプトイン又はオプトアウトが行われてしまうことを防止できる。
【0041】
図3は、発信元電話番号を用いてデータベースを上書きするステップS202の手順の詳細を示すフローチャートである。すなわち、発信元電話番号と暗黙的又は明示的に指定されたオプトイン又はオプトアウトのステータスとを関連付けてデータベースを上書きする処理の詳細が示されている。以下に、各ステップについて説明する。
【0042】
[ステップS302]発信元電話番号がデータベースに存在するかがチェックされる。チェックが肯定的(Yes)であれば、処理はステップS304に進む。チェックが否定的(No)であれば、処理はステップS314に進む。
【0043】
[ステップS304]発信元電話番号がデータベースに存在する場合(ステップS302でYesの場合)、発信元電話番号に関連付けられたステータスがオプトインであるか否かがチェックされる。チェックが肯定的(Yes)であれば、処理はステップS306に進む。チェックが否定的(No)であれば、処理はステップS310に進む。
【0044】
[ステップS306]ユーザによって、明示的にオプトインが指定されたかがチェックされる。チェックが肯定的(Yes)であれば、処理は「戻る」に進む。チェックが否定的(No)であれば、処理はステップS308に進む。
【0045】
例えば、所定の電話番号における自動電話応答として以下のような応答がなされてもよい。
(1)「○○メッセージ配信サービスの設定変更を行います。メッセージの送信を解除します。その他の処理をお望みの場合には「1」を押してください。メッセージ送信の解除をご希望の場合にはそのまま電話をお切りください。」
(2)「○○メッセージ配信サービスの設定変更を行います。メッセージ送信を解除します。」
【0046】
上記(2)のように、ユーザからの明示的な処理の指示を受け付けない処理が行われてもよい。この場合、ユーザがその処理を望まないときには、もう一度所定の電話番号に電話をかけることにより、状態を元に戻すことができるようにすることが望ましい。
なお、「○○メッセージ配信サービスの設定変更を行います。」とのメッセージは、ユーザが適切な所定の電話番号に電話を掛けたか否かをユーザ自身が確認することができるようにするためのメッセージである。」
【0047】
[ステップS308]発信元電話番号に関連付けられたステータスをオプトアウトに変更する。この場合、発信元電話番号がデータベースに存在しており、そのステータスがオプトインであるから、ユーザは、オプトアウトを望んでいる可能性が高いと推測される。このため、ユーザからの指示が無ければ、デフォルトの処理として、オプトアウトがデータベースに記録される処理を実行してもよい。
【0048】
[ステップS310]ユーザによって、明示的にオプトアウトが指定されたかがチェックされる。チェックが肯定的(Yes)であれば、処理は「戻る」に進む。チェックが否定的(No)であれば、処理はステップS312に進む。
【0049】
例えば、所定の電話番号における自動電話応答として以下のような応答がなされてもよい。
(3)「○○メッセージ配信サービスの設定変更を行います。メッセージの送信を再開します。その他の処理をお望みの場合には「1」を押してください。メッセージ送信の再開をご希望の場合にはそのまま電話をお切りください。」
(4)「○○メッセージ配信サービスの設定変更を行います。メッセージ送信を再開します。」
【0050】
上記(4)のように、ユーザからの明示的な処理の指示を受け付けない処理が行われてもよい。この場合、ユーザがその処理を望まないときには、もう一度所定の電話番号に電話をかけることにより、状態を元に戻すことができるようにすることが望ましい。
【0051】
[ステップS312]発信元電話番号に関連付けられたステータスをオプトインに変更する。この場合、発信元電話番号がデータベースに存在しており、そのステータスがオプトアウトであるから、ユーザは、オプトインを望んでいる可能性が高いと推測される。このため、ユーザからの指示が無ければ、デフォルトの処理として、オプトインがデータベースに記録される処理を実行してもよい。
【0052】
[ステップS314]発信元電話番号がデータベースに存在しない場合(ステップS302でNoの場合)であるから、ユーザは、オプトインを望んでいる可能性が高い。したがって、発信元電話番号とオプトインのステータスとを関連付けてデータベースに追加することが望ましい。
【0053】
例えば、所定の電話番号における自動電話応答として以下のような応答がなされてもよい。
(5)「メッセージの送信を開始します。その他の処理をお望みの場合には「1」を押してください。メッセージ送信の開始をご希望の場合にはそのまま電話をお切りください。」
(6)「メッセージ送信を開始します。」
【0054】
上記(6)のように、ユーザからの明示的な処理の指示を受け付けない処理が行われてもよい。この場合、ユーザがその処理を望まないときには、もう一度所定の電話番号(誤った電話番号に電話をかけた場合には、その誤った電話番号)に電話をかけることにより、ユーザからの指示が無かった状態とすることができるようにすることが望ましい。
【0055】
図4は、メッセージ通信システム400の機能ブロック図である。
メッセージ通信システム400は、データ提供部402と、受取部404と、メッセージ送受信制御部406と、電話受信応答部408と、DB検索更新制御部410と、データベース412とを有する。なお、メッセージ送受信制御部406は、メッセージの送信を通信キャリアシステム452又は通信キャリアシステム454に依頼することができ、メッセージ送信に加えてメッセージの双方向通信が行える機能を有してもよい。
データ提供部402、受取部404及びメッセージ送受信制御部406は、顧客システム422及び顧客システム424と接続されている。
メッセージ通信システム400の動作の概要は以下のとおりである。
メッセージ送受信制御部406は、通信キャリアシステム452及び通信キャリアシステム454と接続されている。
【0056】
通信キャリアシステム452は、ユーザ端末472及びユーザ端末474と接続することができる。通信キャリアシステム454は、ユーザ端末476と接続することができる。
ユーザ端末472、ユーザ端末474及びユーザ端末476は、電話受信応答部408と電話通信を行うことができる。
【0057】
受取部404は、顧客システム422又は顧客システム424から、電話番号とメッセージを含む情報を受け取る。受取部404は、顧客システム422又は顧客システム424から、メッセージ配信サービスを特定するために、更にメッセージ配信サービスのIDを受け取ってもよい。受取部404は、受け取ったメッセージと電話番号とをメッセージ送受信制御部406に送ることができる。また受取部404は、受け取った電話番号及びメッセージ配信サービスのIDをDB検索更新制御部410に与える。DB検索更新制御部410は、電話番号及びメッセージ配信サービスのIDでデータベースを検索して、電話番号のステータスを検索して、第1の検索結果を取得する。メッセージ送受信制御部406は、第1の検索結果に基づいて、電話番号にメッセージを送信する依頼を通信キャリアシステム452又は通信キャリアシステム454に行うか否かを判断し、メッセージ送信を制御する。
【0058】
DB検索更新制御部410は、上述した検索がヒットしない場合には、電話番号にオプトインのステータスを対応付けて、データベースに格納してもよい。DB検索更新制御部410は、メッセージ送受信制御部406のメッセージ送信の判断を受け取り、データベースに格納してもよい。
【0059】
電話受信応答部408は、電話を受けた場合、発信先電話番号と発信元電話番号とを、DB検索更新制御部410に与える。DB検索更新制御部410は、発信先電話番号と発信元電話番号を用いてデータベース412を検索する。DB検索更新制御部410は、発信元電話番号がデータベースに格納されていなければ、発信元電話番号にオプトインのステータスを関連付けてデータベースを更新してもよい。DB検索更新制御部410は、発信元電話番号がデータベースに格納されていれば、発信元電話番号に関連付けられたステータスをオプトインからオプトアウトへ、又はオプトアウトからオプトインへ変更してもよい。
【0060】
加えて、電話受信応答部408は、ユーザからの明示的な指示を受信した場合には、その指示をDB検索更新制御部410に与える。DB検索更新制御部410は、その指示に従ってデータベースにおける発信元電話番号に関連付けられたステータスを更新してもよい。
【0061】
なお、データベースの内容は、データ提供部402によって適宜に顧客システム422又は顧客システム424に提供されてもよい。提供されたデータベース412の内容で、顧客システム422又は顧客システム424の保有している情報が更新されてもよい。また、顧客システム422又は顧客システム424によって、初期値がデータベース412に格納されたり、データベース412が更新されたりしてもよいことは言うまでもない。
なお、電話番号自体ではなく、電話番号から一意に定まる値を生成する関数を用いて、その生成された値がデータベースに蓄積されている場合には、上記関数を顧客に提供することはセキュリテイの観点から望ましくない場合がある。この場合には、顧客に対して、顧客に関連するデータベース412の検索を許容するなどのサービスを提供してもよい。
【0062】
図5は、実施形態の各ハードウエア構成を示した図である。ハードウエア構成は、CPU501、本実施形態のプログラム及びデータが格納され得るROM502、RAM503、ネットワークインターフェース505、入力インタフェース506、表示インタフェース507、外部メモリインタフェース508を有する。これらのハードウエアは、バス504によって相互に接続されている。
【0063】
ネットワークインターフェース505は、ネットワーク515に接続されている。ネットワーク515には、有線LAN、無線LAN、インターネット、電話網などがある。入力インタフェース506には、入力部516が接続されている。表示インタフェース507には、表示部517が接続される。外部メモリインタフェース508には、記憶媒体518が接続される。記憶媒体518は、RAM、ROM、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、メモリーカード、USBメモリ等であってもよい。
上述の実施形態を実現するプログラム及び方法は、
図5に示されるハードウエア構成を備えるコンピュータにより実行され得る。
【0064】
図6A及び
図6Bは、データベースのレコードの具体例を示す図である。
図6Aは、顧客のメッセージ配信サービスに対するユーザのエントリの例を示す図である。
図6Bは、顧客のメッセージ配信サービスごとにユニークに提供される所定の電話番号を示す図である。
【0065】
図6Aにおいて、レコード番号m1ないしm3は、顧客001のエントリを示している。顧客001は、メッセージ配信サービスのIDが1とメッセージ配信サービスのIDが2の二つのメッセージ配信サービスを持つ。例えば、レコード番号1は、顧客IDが001であり、メッセージ配信サービスのIDが1であり、ユーザの電話番号が「44444444」であり、オプトインのステータスを持ち、メッセージ送信された回数が1回であり、メッセージの送信が抑止された回数が0回であることを示している。
なお、
図6Aにおいては、ユーザの電話番号がデータベースにそのまま記録されている例を示している。ユーザの電話番号は、個人情報であるから、電話番号に代えて、電話番号から一意に定まる値を生成する関数を用いて、その生成された値がデータベースに蓄積されるようにしてもよい。この場合、データベースを検索する際には、検索するべき電話番号に対してその関数を適用した値を得て、その値を用いて、データベースを検索するようにすればよい。このようにすることによって、仮にデータベースの内容が漏洩した場合にも、ユーザの電話番号自体の漏洩を避けることができる。なお、電話番号の代わりに、電話番号に準ずるアドレスが用いられた場合も、上記の電話番号の取り扱いと同様の取り扱いを行うことで、電話番号に準ずるアドレスが蓄積されたデータベースのセキュリテイを高めることができる。
【0066】
また、レコード番号m2においては、ステータスがオプトアウトであり、メッセージの送信回数が1回であり、メッセージの送信が抑止された回数が1回であることを示している。したがって、このユーザの電話番号「10101010」には、メッセージが1回送信された後に、オプトアウトがユーザから要求され、現時点において、オプトアウトされていることがわかる。
【0067】
レコードm5においては、現在オプトインの状態となっているが、メッセージが送信された回数及びメッセージの送信が抑止された回数がいずれも0回であることを示している。したがって、電話番号「69696969」のユーザは、所定の電話番号に電話をかけてオプトインの要求を行ってから間もないユーザであり、顧客に対してオプトインがなされたことが通知されたユーザであることがわかる。
【0068】
なお、顧客IDが002の顧客は、メッセージ配信サービスが1つであるため、メッセージ配信サービスのIDのエントリを持たないことがわかる。このように、メッセージ配信サービスが1つしかない顧客に対しては、メッセージ配信サービスのIDのエントリが空であってもよい。
【0069】
図6Aのような構造のデータベースを持つことによって、オプトアウトされたエントリのユーザの電話番号には、適切にメッセージ送信を抑止することができると共に、オプトインの要求も適切に受け入れることができ、顧客にオプトインのユーザの情報を迅速に提供することができる。
【0070】
図6Bは、顧客及びメッセージ配信サービスの組合せに対応させてユニークに割り当てられた所定の電話番号を保持するデータベースの内容の例を示す図である。
レコード番号n1及びn2に示されるように、顧客IDが001の顧客は、二つのメッセージ配信サービスを持つため、メッセージ配信サービスのIDが1と2を持つ。そして、それぞれのメッセージ配信サービスに異なる所定の電話番号が割り当てられている。
【0071】
ユーザは、適切な所定の電話番号に電話をかけることにより、顧客IDが001の顧客の適切なメッセージ配信サービスに対して、オプトイン又はオプトアウトの指示を行うことができる。
【0072】
このようにすることによって、同一の所定の電話番号でオプトインとオプトアウトの双方の指示をユーザから受け付けることができる。したがって、所定の電話番号のリソースを有効利用することができる。
【0073】
また、以上の開示の技術を採用することによって、顧客の持つユーザの情報を簡便に把握することができると共に、電話の通話によるオプトイン及びオプトアウトの受け入れを顧客に提供することができるため、顧客自らが電話の通話によるオプトイン及びオプトアウトのシステム構築をする手間を減少させ又は省くことができる。
【0074】
本明細書及び図面に開示された動作フローの各ステップは、矛盾の無い限り順番を入れ換えて実行されてもよい。また、複数のステップが同時に実行されてもよい。各ステップは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現されてもよい。また各ステップの一部は、オペレーティングシステム或いはハードウエアにより実現されてもよい。また、各ステップが全て実行される必要はなく、特定のステップの実行が省略されてもよい。また、1つのステップが複数回実行されてもよい。また、複数のステップが、繰り返し実行されてもよい。
【0075】
プログラムは、非一時的(non-transitory)でコンピュータ可読(computer-readable)な記憶媒体に格納され得る。非一時的なメモリとしては、RAM,ROM、USBメモリ、DVDなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、各実施形態は、ハードウエアの装置としてインプリメントされ得る。
また、各フローは排他的なものではなく、矛盾の無い限り組み合わせることができる。
【0076】
すなわち、請求項に記載された方法又はプログラムの順序とは異なる順序で実行される技術、或いは一部の処理が同時に実行される技術も、当該請求項に規定された発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
以上の実施形態は、特許請求の範囲に規定された発明を例示するためのものであり、限定するものではないことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0077】
400 メッセージ通信システム
402 データ提供部
404 受取部
406 メッセージ送受信制御部
408 電話受信応答部
410 DB検索更新制御部
412 データベース
422 顧客システム
424 顧客システム
452 通信キャリアシステム
454 通信キャリアシステム
472 ユーザ端末
474 ユーザ端末
476 ユーザ端末