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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022083388
(43)【公開日】2022-06-03
(54)【発明の名称】ライト付き鳥獣防御具
(51)【国際特許分類】
   A01M 29/10 20110101AFI20220527BHJP
【FI】
A01M29/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021114883
(22)【出願日】2021-07-12
(31)【優先権主張番号】P 2020205390
(32)【優先日】2020-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】598081089
【氏名又は名称】野尻 伸一
(72)【発明者】
【氏名】野尻 伸一
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA01
2B121AA07
2B121DA33
2B121DA58
2B121DA61
2B121DA62
2B121DA63
(57)【要約】      (修正有)
【課題】近年、人の住居近くにまで熊や猪が出没する事が増え人身被害が増えている。農作業や散歩している時に不意に後方からでも熊や猪に襲われる事を防ぐ為に、目眩ませさせる強力なライトや鳥獣を怯えさせる音を出し退散させ襲われないようにするライト付き鳥獣防御具を提供する。
【解決手段】ベルト1の表側に間隔をあけて複数個のLEDライト2を設け電源スイッチ7と音声発生基盤付きスピーカー3を介してベルトの内部にコード11でLEDライトと繋ぐ。このライト付き鳥獣防御具を身に着けて状況に応じてスイッチを入れる。LEDライトの一定方向に向かって光を発する性質で目を眩ませて、同時に鳥獣が怯えるような猛獣の吠える鳴き声や高周波の不快感の音をだし、襲うことを躊躇させ退散させる。スイッチを人感知・熱線センサー付き自動スイッチにして、あらかじめスイッチを入れておき不意に備える事も可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源電池を内蔵し、これとコードにより電気的に接続されて、電源電池のオンとオフを切り替えるスイッチを備える電源スイッチケースと、前記電源電池及び前記スイッチとコードにより電気的に接続されたLEDライトと、前記電源電池及び前記スイッチとコードにより電気的に接続され、音声を記憶した音声発生基盤付きスピーカー(以下、単に「スピーカー」とも呼ぶ。)と、を備え、前記スイッチがオンに切り替わることにより、前記LEDライトが発光すると共に前記スピーカーが記憶した音声を発生する、ライト付き鳥獣防御具。
【請求項2】
内部にコード通し孔を設けたベルトに前記コードを通して、前記スイッチと前記LEDライトと前記スピーカーとを電気的に接続し、前記電源スイッチケースと該LEDライトと該スピーカーとを該ベルトに固定した、請求項1に記載のライト付き鳥獣防御具。
【請求項3】
前記ベルトは被服者の腰回りに被服し得る直線状の腰ベルトであって、前記コード通し孔に通したコードを介して、該ベルトに固定した前記電源スイッチケースのスイッチと前記LEDライトと前記スピーカーとが電気的に接続されており、前記スイッチをオンに切り替えることにより、前記LEDライトが発光すると共に前記スピーカーが記憶した音声を発生する、請求項2に記載のライト付き鳥獣防御具。
【請求項4】
前記ベルトは、前記コードを前記コード通し孔に通した被服者の腰回りに被服し得る直線状の腰ベルトと、該直線状の腰ベルトから分岐して、該直線状の腰ベルトのコード通し孔に通したコードから分岐した分岐コードを、そのコード通し孔に通した、2本のサスペンダー状ベルトからなり、直線状の腰ベルトを被服者の腰回りに被服し、該直線状の腰ベルトから分岐した2本のサスペンダー状ベルトを被服者の肩に掛けて被服し、該2本のサスペンダー状ベルトを被服者の肩を介して該直線状の腰ベルトに固定し得るサスペンダー付きのベルトであり、前記直線状の腰ベルトのコード通し孔に通したコードと、これから分岐して前記2本のサスペンダー状ベルトのコード通し孔に通した分岐コードを介して、前記ベルトに固定した前記電源スイッチケースと前記LEDライトと前記スピーカーとが電気的に接続されており、前記スイッチをオンに切り替えることにより、前記LEDライトが発光すると共に前記スピーカーが記憶した音声を発生する、請求項2に記載のライト付き鳥獣防御具。
【請求項5】
前記音声発生基盤付きスピーカーを前記電源スイッチケースに内蔵させ、該電源スイッチケースの表面に設けた音声通し穴を介して、該スピーカーが記憶した音声を発生するようにした、請求項1に記載のライト付き鳥獣防御具。
【請求項6】
前記ベルトに固定したセンサーと、
該センサー及び前記電源電池と電気的に接続され、前記電源スイッチケース内に配置されたマイコンと、を更に備え、前記センサーが被感知物を感知すると、前記マイコンが、前記電源電池とコードにより電気的に接続された前記スイッチをオンに切り替えて、前記LEDライトが発光すると共に前記スピーカーが記憶した音声を発生する、請求項1に記載のライト付き鳥獣防御具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はベルトやジャンパーやベストなど衣服の前後左右に外へ向けLEDライト及び音声発生基盤付きスピーカーを複数個設けた鳥獣防御具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、里山から人の住居近くまで熊や猪が出没する事が増え、全国的にも人身被害が起きている。1970年代には日本では多くの野生動物が「絶滅寸前」「減少の一途」といわれた。ツキノワグマも九州では確認されなくなり四国のごく小範囲と全国で約6600頭とされていたが、2010年には推定1万3000~3万頭と大幅に増加している。野生動物が増えすぎた理由は多々あるが温暖化による越冬のしやすさ、ハンターの高齢化や減少、狼の絶滅で個体数が増えた事、また山林が杉の植林が増え、どんぐりのなるブナ科の樹木などミズナラ、クヌギ、栗の木などが減ったり、実が不作の年が増えた事などにより、冬場に向けて晩秋の田畑に未収穫の野菜や廃棄作物が残され、柿や柚などの果実も放置されたままの人里にも餌場を求めるようになった事もある。増えた野生動物が餌を求めて市街地にも出没するようになった。登山やトレッキング、山菜採りの途中に熊や猪に遭遇し時には運悪く襲われることがある。人を襲う原因には不意に人と出会った時の不快感から興奮しての先制攻撃や、子連れの場合は子を守る為の先制攻撃がある。その他にも何かのストレスで苛立っていたり戯れで襲ってくる場合や、食べる為に襲ってくる事もある。
【0003】
対策としては、クマよけ鈴やラジオで音を立てて人の位置を知らせて近寄ってこないようにして不意の遭遇を避ける方法や、遭遇した場合も慌てずに背を見せずに静かに後ずさりして遠ざかる事が重要であるが、以前は人の気配で去っていくことが多いといわれていたが近年は人の姿を見ても怯えず後ろから襲われる被害が増えている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、登山やトレッキング、山菜採りの途中でなく、人里や市街地で農作業や散歩している時に不意に後方からでも熊や猪に襲われる事を防ぐ為に目眩ませさせる強力なライトや鳥獣を怯えさせる音を出し退散させ襲われないようにすることにある。
【0005】
本発明は、熊や猪が出没しそうな場所で農作業や夜間散歩するとき身に着けて状況に応じてスイッチを入れ、LEDライトの一定方向に向かって光を発する性質で目を眩ませて、同時に鳥獣が怯えるような狼やライオンなど猛獣の吠える鳴き声や高周波の不快感の音で、襲われずに退散させる、ライト付き鳥獣防御具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るライト付き鳥獣防御具は、電源電池を内蔵し、これとコードにより電気的に接続されて、電源電池のオンとオフを切り替えるスイッチを備える電源スイッチケースと、前記電源電池及び前記スイッチとコードにより電気的に接続されたLEDライトと、前記電源電池及び前記スイッチとコードにより電気的に接続され、音声を記憶した音声発生基盤付きスピーカー(以下、単に「スピーカー」とも呼ぶ。)と、を備え、前記スイッチがオンに切り替わることにより、前記LEDライトが発光すると共に前記スピーカーが記憶した音声を発生する。
【0007】
本発明に係るライト付き鳥獣防御具は、内部にコード通し孔を設けたベルトに前記コードを通して、前記スイッチと前記LEDライトと前記スピーカーとを電気的に接続し、前記電源スイッチケースと該LEDライトと該スピーカーとを該ベルトに固定してもよい。
【0008】
本発明に係るライト付き鳥獣防御具は、前記ベルトは被服者の腰回りに被服し得る直線状の腰ベルトであって、前記コード通し孔に通した前記コードを介して、該ベルトに固定した前記電源スイッチケースのスイッチと前記LEDライトと前記スピーカーとが電気的に接続されており、前記スイッチをオンに切り替えることにより、前記LEDライトが発光すると共に前記スピーカーが記憶した音声を発生する。
【0009】
本発明に係るライト付き鳥獣防御具において、前記ベルトは、前記コードを前記コード通し孔に通した被服者の腰回りに被服し得る直線状の腰ベルトと、該直線状の腰ベルトから分岐して、該直線状の腰ベルトのコード通し孔に通したコードから分岐した分岐コードを、そのコード通し孔に通した、2本のサスペンダー状ベルトからなり、直線状の腰ベルトを被服者の腰回りに被服し、該直線状の腰ベルトから分岐した2本のサスペンダー状ベルトを被服者の肩に掛けて被服し、該2本のサスペンダー状ベルトを被服者の肩を介して該直線状の腰ベルトに固定し得るサスペンダー付きのベルトであり、前記直線状の腰ベルトのコード通し孔に通した前記コードと、これから分岐して前記2本のサスペンダー状ベルトのコード通し孔に通した前記分岐コードを介して、前記ベルトに固定した前記電源スイッチケースと前記LEDライトと前記スピーカーとが電気的に接続されており、前記スイッチをオンに切り替えることにより、前記LEDライトが発光すると共に前記スピーカーが記憶した音声を発生する。
【0010】
本発明に係るライト付き鳥獣防御具は、前記音声発生基盤付きスピーカーを前記電源スイッチケースに内蔵させ、該電源スイッチケースの表面に設けた音声通し穴を介して、該スピーカーが記憶した音声を発生するようにした。
【0011】
本発明に係るライト付き鳥獣防御具は、前記ベルトに固定したセンサーと、該センサー及び前記電源電池と電気的に接続され、前記電源スイッチケース内に配置されたマイコンと、を更に備え、前記センサーが被感知物を感知すると、前記マイコンが、前記電源電池とコードにより電気的に接続された前記スイッチをオンに切り替えて、前記LEDライトが発光すると共に前記スピーカーが記憶した音声を発生する。
【発明の効果】
【0012】
熊や猪に遭遇した場合慌てて背を見せて逃げ出すと、逃げるものを追うという習性で本能的に追ってきて襲われる事がある。しかし近年の人身被害の多くは後方や横からでも人に忍び寄り襲ってくる事が多い。本発明に係るライト付き鳥獣防御具は、逃げるのではなく、このライト付き鳥獣防御具を腰回りや肩に掛けて被服することによって、眩しい光と不快感のある音を発生させ、遭遇した獣を怯えさせて、襲うことを躊躇させ退散させる事が可能である。
【0013】
本発明に係るライト付き鳥獣防御具は、スイッチを手動で切り替える手動式としてもよいが、センサーが被感知物を感知するとマイコンを介してオンになる自動スイッチにして、センサーによる自動監視にする事も可能である。
【0014】
本発明に係るライト付き鳥獣防御具は、衣服の上から身に着けることで両手が開いている為、農作業などをしていてもセンサー感知でLEDライトの一定方向に向かう光の性質で目眩ませさせる事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施例1に係るベルト型のライト付き鳥獣防御具の斜視図である。
図2】本発明の実施例1に係るベルト型のライト付き鳥獣防御具を構成する電源スイッチケースとベルトの内部説明図である。
図3】本発明の実施例2に係るベルト型のライト付き鳥獣防御具であり、腰ベルトと腰ベルトから分岐する2本のサスペンダー状ベルトとから構成されるライト付き鳥獣防御具の平面斜視図である。
図4】本発明の実施例2のライト付き鳥獣防御具を被服した被服者の(a)正面図、及び、(b)背面図である。
図5】本発明の実施例3に係るベルト型のライト付き鳥獣防御具の内部説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係るライト付き鳥獣防御具(1)は、例えば図2に示すように、電源電池(14)を内蔵し、これとコード(11)により電気的に接続されて、電源電池(14)のオンとオフを切り替えるスイッチ(7)を備える電源スイッチケース(5)と、電源電池(14)及びスイッチ(7)とコード(11)により電気的に接続されたLEDライト(2)と、電源電池(14)及びスイッチ(7)とコード(11)により電気的に接続され、音声を記憶した音声発生基盤付きスピーカー(3)(以下、単に「スピーカー」とも呼ぶ。)と、を備える。本発明のライト付き鳥獣防御具(1)は、スイッチ(7)がオンに切り替わることにより、LEDライト(2)が発光すると共にスピーカー(3)が記憶した音声を発生する。
【0017】
本発明に係るライト付き鳥獣防御具(1)は、図2のように、音声発生基盤付きスピーカ―(3)を電源スイッチケース(5)に内蔵させ、電源スイッチケース(5)の表面に設けた音声通し穴(4)を介して、スピーカ―(3)が記憶した音声を発生するようにしてもよい。
(1)腰周りに被服するベルトに固定する鳥獣防御具
【0018】
本実施形態のライト付き鳥獣防御具(1)は、図1のように、内部にコード通し孔(13)を設けたベルト(20)にコード(11)を通して、スイッチ(7)とLEDライト(2)とスピーカー(3)とを電気的に接続し、電源スイッチケース(5)とLEDライト(2)とスピーカー(3)とをベルト(20)に固定する。
【0019】
このようなライト付き鳥獣防御具(1)は、ベルト(20)は被服者の腰回りに被服し得る直線状の腰ベルト(21)であって、コード通し孔(13)に通したコード(11)を介して、ベルト(20)に固定した電源スイッチケース(5)のスイッチ(7)とLEDライト(2)とスピーカー(3)とが電気的に接続されており、スイッチ(7)をオンに切り替えることにより、LEDライト(2)が発光すると共にスピーカー(3)が記憶した音声を発生する。
【実施例0020】
図1は、本発明の実施例1のベルト型のライト付き鳥獣防御具(1)に係る一部縦断説明的斜視図である。実施例1のベルト型のライト付き鳥獣防御具(1)は、ベルト(1)の表側に間隔をあけて複数個のLEDライト(2)を設ける。マジックテープ(登録商標)(6)でベルト(1)に取り付けた電源スイッチケース(5)の内部の電源電池(14)にスイッチ(7)と音声発生基盤付きスピーカー(3)を介してベルトの内部にコード(11)でLEDライト(2)と繋ぐ。電源スイッチケース(5)の側面に嵌合式の電源電池交換用蓋(5’)を設ける。
【0021】
図2は、本発明の実施例1の電源スイッチケース(5)の一部縦断説明的参考図でベルト(1)に電源スイッチケース(5)の上部と下部に設けたマジックテープ(登録商標)(6)でベルトに巻き、ベルトに通すような形に電源スイッチケース(5)を取り付ける。電源スイッチケース(5)の内部に電源電池(14)プラス用端子(9)とマイナス用の

端子(10)を固定し設ける。押しスイッチ(7)と音声発生基盤付きスピーカ―(3)を介してコード(11)でベルトに開けたコード穴(12)からベルト内部の中空のコード通し孔(13)でLEDライト(2)に接続する。電源スイッチケース(5)の正面には押しスイッチ(7)用の穴(8)と音声発生基盤付きスピーカ―(3)の音声通し穴(4)を複数個設ける。
(2)サスペンダー状に被服するベルトに固定する鳥獣防御具
【0022】
本発明のライト付き鳥獣防御具(1)は、図4(a)、(b)に示すように、サスペンダー状に被服するベルト(20)に固定してもよい。本実施形態のライト付き鳥獣防御具(1)において、ベルト(20)は、図3のように、コード(11)をコード通し孔(13)に通した被服者の腰回りに被服し得る直線状の腰ベルト(21)と、直線状の腰ベルト(21)から分岐して、直線状の腰ベルト(21)のコード通し孔(13)に通したコード(11)から分岐した分岐コード(11)を、そのコード通し孔(13)に通した、2本のサスペンダー状ベルト(22)とから構成してもよい。
【0023】
すなわち、本実施形態のベルト(20)は、図4(a)、(b)のように、直線状の腰ベルト(21)を被服者の腰回りに被服し、直線状の腰ベルト(21)から分岐した2本のサスペンダー状ベルト(22)を被服者の肩に掛けて被服し、この2本のサスペンダー状ベルト(22)を被服者の肩を介して直線状の腰ベルト(21)に固定し得るサスペンダー付きのベルト(20)である。直線状の腰ベルト(21)のコード通し孔(13)に通したコード(11)と、これから分岐して2本のサスペンダー状ベルト(22)のコード通し孔(13)に通した分岐コード(11)を介して、ベルト(20)(直線状の腰ベルト(21)及びサスペンダー状ベルト(22))に固定した電源スイッチケース(5)とLEDライト(2)とスピーカー(3)とが電気的に接続されており、スイッチをオンに切り替えることにより、LEDライト(2)が発光すると共にスピーカー(3)が基板に記憶した音声を発生する。
【実施例0024】
第3図は、本発明の実施例2のLEDライト(2)及び音声発生基盤付きスピーカー(3)を複数個設けたライト付き鳥獣防御具(1)の斜視図である。これを、例えばジャンパーの上から装着し、LEDライト(2)が、胸や腰や背中の部位に位置するように、予めライト付き鳥獣防御具(1)にLEDライト(2)を設ける。電源スイッチケース(5)を内ポケットに入れてジャンパーの内部からLEDライト(2)とコード(11)で接続し、胸と背中の部位に音声発生基盤付きスピーカ―(3)を設ける事も可能である。
【0025】
このように、ベルト(20)は腰ベルト(21)以外にも、図4のように肩からタスキ掛けにしたもの(サスペンダー状ベルト(22))や腕や手首に腕章や腕輪にしたりする事もまた、帽子や鉢巻式にする事も可能である。
【実施例0026】
本発明に係るライト付き鳥獣防御具(1)は、ベルト(20)に固定したセンサー(15)と、センサー(15)及び電源電池(14)と電気的に接続され、電源スイッチケース(5)内に配置されたマイコン(16)と、を更に備えてもよい。センサー(15)は、人感知センサーや熱線センサーなどのセンサー(15)であり、マイコン(16)をオンにして動作させると、マイコン(16)を介して電気的に接続された電源電池(14)から電気エネルギーの供給を受けて動作し、被感知物を感知するとマイコン(16)に信号を送信することができる。
【0027】
そして、センサー(15)が被感知物を感知すると、センサー(15)から上記信号を

受信したマイコン(16)が、電源電池(14)とコード(11)により電気的に接続されたスイッチ(7)をオンに切り替えて、LEDライト(2)が発光すると共にスピーカー(3)が記憶した音声を発生する。
【0028】
以上、本発明に係るライト付き鳥獣防御具について説明したが、本発明は上記実施形態や実施例に限定されるものではない。本発明に係るライト付き鳥獣防御具を構成する材料、材質、種類等は特に限定されず、その寸法、厚さも適宜変更可能である。
【0029】
LEDライト、音声発生基盤付きスピーカー、センサーを電源電池と接続するコードは、直列に接続されても並列に接続されてもよい。電源電池と接続するコードが複数の導電線を含み、その一部が分岐して分岐コードを構成してもよい。
【0030】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0031】
野生動物の人身被害以外にも農作物の被害が多くなり、経済的にも苦しんでいる農家が増えている。猪や猿・鹿・ハクビシン・烏などいろんな防御策も余り成果を上げられないけれど試さなければなりません。本発明の強力なLEDライト(2)の一定方向に向かって光を発する性質で目を眩ませて、同時に鳥獣が怯えるような狼やライオンなど猛獣の吠える鳴き声や高周波の不快感の音で、駆除することなく野生動物を退散させて被害を減少させる事も可能である。猛獣の糞尿の臭いを発射させるスプレー容器付加も可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 :ライト付き鳥獣防御具
2 :LEDライト
3 :音声発生基盤付きスピーカー
4 :音声通し穴
5 :電源スイッチケース
5a :電源電池交換用蓋
6 :マジックテープ (登録商標)
7 :スイッチ(押しスイッチ)
8 :押しスイッチ用穴
9 :プラス用端子
10 :マイナス用端子
11 :コード
12 :コード穴
13 :コード通し孔
14 :電源電池
15 :センサー
16 :マイコン
20 :ベルト
21 :直線状の腰ベルト
22 :サスペンダー状ベルト
22a:マジックテープ(登録商標)式留め具

図1
図2
図3
図4
図5