IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 愛知電機株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-電源用変圧器 図1
  • 特開-電源用変圧器 図2
  • 特開-電源用変圧器 図3
  • 特開-電源用変圧器 図4
  • 特開-電源用変圧器 図5
  • 特開-電源用変圧器 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022083469
(43)【公開日】2022-06-06
(54)【発明の名称】電源用変圧器
(51)【国際特許分類】
   H01F 30/10 20060101AFI20220530BHJP
   H01F 27/02 20060101ALI20220530BHJP
【FI】
H01F30/10 G
H01F30/10 M
H01F27/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020194792
(22)【出願日】2020-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】000116666
【氏名又は名称】愛知電機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小松 恭輔
【テーマコード(参考)】
5E059
【Fターム(参考)】
5E059BB05
5E059BB17
(57)【要約】
【課題】変圧器タンク内に収納される変圧器中身の輸送時等における振れ止めと、機器サイズの小型化を実現することのできる電源用変圧器を提供する。
【解決手段】鉄心22a,22bと、鉄心22a,22bに巻回される巻線26a1,26b1、および、鉄心22a,22bの上下位置に鋼帯バンド25a,25bで固定される上下クランプ23a1,23a2,23b1,23b2によって構成される変圧器本体21a,21bを上下に段積みし、下段の変圧器本体21bの下クランプ23a2の底面に脚部材34aを取り付けて構成した。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄心および鉄心に巻回される巻線と、前記鉄心の上下位置に鋼帯バンドによって固定される上下クランプを備えて構成される変圧器本体を上下に段積みし、当該段積みしてなる変圧器本体の最下のクランプの底面に、当該クランプの長手方向と交差する方向に延在する脚部材を取り付けて構成したことを特徴とする電源用変圧器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱上に設置される電源用変圧器において、変圧器タンク内に収納される変圧器中身の輸送時等における振れ止めと、電源用変圧器のサイズの小型化を実現するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電源用変圧器は、例えば、下記非特許文献1に図示されるように、配電線の自動化システムを構成する自動開閉器の付属機器として柱上に設置され、当該自動開閉器や、同じく前記自動化システムを構成する子局等へ電源を供給するものである。
【0003】
具体的には、配電系統の6.6[kV]を110[V]に降圧して、これらに電源として供給する。下記非特許文献1には、二台の電源用変圧器を柱上に設置した例が図示されている。各電源用変圧器が、6.6[kV]を110[V]に降圧して自動開閉器や子局等の電源を生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献1】中部電力 技術開発ニュースNo.142/2011年4月
【非特許文献2】公技2018-500127
【0005】
上述したように、柱上に二台の電源用変圧器を設置する場合のほか、上記非特許文献2に記されるように、二台の変圧器本体を一つの変圧器ケース内に収納して構成される電源用変圧器も存在する。
【0006】
図4乃至図6に上記非特許文献2に記載の電源用変圧器(以下、従来の電源用変圧器という)を示す。図4は従来の電源用変圧器を正面からみた場合の縦断面図である。
【0007】
図4に示すように、従来の電源用変圧器Aは、変圧器ケース1の内部に二台の変圧器本体2a,2bを収納している。二台を収納することにより、一台収納の電源用変圧器を二台柱上に設置する必要がなくなる利点を有する。
【0008】
変圧器本体2a,2bは、中空矩形状の鉄心3a,3bを構成要素としており、鉄心3a,3bの上部継鉄部には、正面視で略コ字形に形成した上部クランプ5a,5bが上部継鉄部を覆うように取り付けられている。
【0009】
図5は前記電源用変圧器Aを図1に示すX視方向からみた図である。図5に示すように、上部クランプ5a,5bには、一対の貫通口6a(6a1,6a2),6b(6b1,6b2)が形成されており、上部クランプ5a,5bの上面から一方の貫通口6a1,6b1を通して、鉄心3a,3bの外周に沿って、締付バンド7a,7bを周回させた後、他方の貫通口6a2,6b2から上部クランプ5a,5b上面側に引き出し、締付バンド7a,7bの両端を図示しない固定具で締め付けることによって、上部クランプ5a,5bが鉄心3a,3bの上部継鉄部に取り付けられている。
【0010】
上部クランプ5a,5bを取り付けた鉄心3a,3bの脚鉄部には、それぞれ一対の巻線4a(4a1,4a2),4b(4b1,4b2)が巻回されて、変圧器本体2a,2bは概略構成されている。
【0011】
そして、変圧器本体2a,2bは、上部クランプ5a,5bの上面に、例えば、ナット8a,8bが溶接等により固定されており、当該ナット8a,8bの上面上に上向きコ字形の固定金具9が配置されている。
【0012】
固定金具9のナット8a,8bの接触位置には、図5に示すように、貫通孔10a,10bが形成されており、当該貫通孔10a,10bを通してボルト11a,11bをナット8a,8bに締付けることによって、固定金具9を変圧器本体2a,2bに固定している。
【0013】
また、固定金具9の両端垂直部9a,9bにも、図1に示す貫通孔12a,12bが形成されており、変圧器ケース1の内壁に固定したナット13a,13bに固定金具9の両端垂直部9a,9bを挟んでボルト14a,14bを締付けることによって、固定金具9を変圧器ケース1内に固定する。
【0014】
これにより、二台の変圧器本体2a,2bは、変圧器ケース1の底面1a上に載置される格好で変圧器ケース1の側壁に固定金具9によって固定される。なお、図4,5に示す15は、変圧器本体2a,2bを冷却および絶縁する目的で変圧器ケース1内に充填する絶縁油である。
【0015】
また、当該変圧器ケース1の底面1a中央部には凹部1bが形成されている。当該凹部1bは、一台の変圧器本体を図4に示す変圧器ケース1の中央に配置した場合には、変圧器本体を構成する鉄心の下部継鉄部に取り付けられる下部クランプ下面の凸部が嵌め込まれる。これにより、変圧器本体が変圧器ケース1内で図4に示す横方向に搖動することを防止する。
【0016】
しかし、図4に示すように、二台の変圧器本体2a,2bを変圧器ケース1内に収納する場合は、前記凹部1bは利用されない。二台の変圧器本体2a,2bは凹部1b周囲の底面1a上に載置される。なお、変圧器本体2a,2bはコストダウンのため下部クランプを省略している。
【0017】
図6図4に示す電源用変圧器AをY視方向からみた図である。図6において16は、変圧器ケース1の側面に取り付けられた二次側端子台17に引き出される低圧線を示している。配電系統から変圧器本体2a,2bに引き込まれる高圧線は作図上省略している。
【0018】
図4図6に示す電源用変圧器Aは、工場で製造・各種試験・検査等がされた後、設置場所まで車両等で輸送されるが、図4に示すように、変圧器本体2a,2bが固定金具9によって上部のみ固定された状態にあることから、輸送時の振動によってナット8a,8bを支点にして、図4に示す横方向に振られる。
【0019】
変圧器本体2a,2bが横方向に搖動すると、それによって変圧器本体2a,2bが損傷したり、固定金具9と変圧器ケース1の固定箇所や上部クランプ5a,5bとナット8a,8bの固定箇所が破損したり、二台の変圧器本体2a,2bが互いに接触して損傷することも考えられる。
【0020】
そこで、変圧器本体2a,2bの鉄心3a,3bの下部継鉄部間に振止部材18を配置し、二台の変圧器本体2a,2bが輸送時等の振動によって横方向に振られることを防止している。
【0021】
なお、振止部材18は、変圧器ケース1の底面1aに溶接等によって固定される。底面1aには前述したとおり凹部1bが存在するが、図4に示すように、凹部1bを横断する格好で振止部材18は底面1aに固定される。
【0022】
また、振止部材18は図6に示すように、縦断面形状を下向きのコ字形とすることによって、軽量化およびコスト低減を図ることができる。コ字形に形成した振止部材18は、その両端開放部を、凹部1bを避けた底面1aに固定することによって、変圧器本体2a,2bを構成する鉄心3a,3bの下部が互いに接近する方向に搖動することを阻止している。
【0023】
このように、従来の電源用変圧器Aは、その輸送時等において、中身である二台の変圧器本体が変圧器ケース内で搖動して、互いに接触することにより、破損等することを確実に防止することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
然るに、上述した従来の電源用変圧器Aは、変圧器ケース1の内部に二台の変圧器本体2a,2bを横並びで収納しているので、図5に示すように、変圧器ケース1の外形寸法は必然的に大きくなり、変圧器が大型化する。
【0025】
また、電源用変圧器は、前述したとおり、柱上に設置されるものであり、配電自動化システムを構成する自動開閉器の付属機器として、当該自動開閉器や子局等の周囲に設置されるものであるので、そのサイズは特に径方向に小型であることが好ましい。
【0026】
そこで、本発明は、輸送時において、変圧器本体が変圧器ケース内で搖動することを抑制しつつ、変圧器の機器サイズを小型化することのできる電源用変圧器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0027】
請求項1記載の発明は、鉄心および鉄心に巻回される巻線と、前記鉄心の上下位置に鋼帯バンドによって固定される上下クランプを備えて構成される変圧器本体を上下に段積みし、当該段積みしてなる変圧器本体の最下のクランプの底面に、当該クランプの長手方向と交差する方向に延在する脚部材を取り付けて、変圧器ケース内に収納したことに特徴を有する。
【発明の効果】
【0028】
請求項1記載の発明によれば、二台の変圧器本体を一つの変圧器ケース内に収納して構成されるので、二台の変圧器を別々に柱上に設置する必要はない。
【0029】
また、変圧器ケース内に収納する変圧器本体は、上下に段積みされるので、変圧器ケースの外形寸法を縮小でき、機器サイズの小型化を図ることができる。
【0030】
さらに、段積みした変圧器本体の最下のクランプの底面に脚部材を取り付けて構成したので、変圧器の輸送時等において、段積みした変圧器本体が横振れしたり、転倒することを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の電源用変圧器を正面側から示す縦断面図である。
図2】本発明の電源用変圧器を上方側から示す縦断面図である。
図3】本発明の電源用変圧器を側方側から示す横断面図である。
図4】従来の電源用変圧器を正面側から示す縦断面図である。
図5】従来の電源用変圧器を上方側から示す縦断面図である。
図6】従来の電源用変圧器を側方側から示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態を図1乃至図3を用いて説明する。図1は本発明の電源用変圧器を正面側からみた場合の縦断面図である。
【0033】
図1に示すように、本発明の電源用変圧器Bは、変圧器ケース20の内部に二台の変圧器本体21a,21bを収納している。具体的には、変圧器本体21aの上に変圧器本体21bを段積みして変圧器ケース20内に収納されている。
【0034】
以降、変圧器本体21aを下段の変圧器本体、変圧器本体21bを上段の変圧器本体をいう。一つの変圧器ケース20内に二台の変圧器本体21a,21bを収納することにより、変圧器本体を一台収納した電源用変圧器を二つ柱上に設置する必要がないことは従来の電源用変圧器Aと同様である。
【0035】
変圧器本体21a,21bは、中空矩形状の鉄心22a,22bを構成要素としており、鉄心22aの上部継鉄部には、正面視で略コ字形に形成した上部クランプ23a1が上部継鉄部を覆うように取り付けられている。また、鉄心22aの下部継鉄部には、正面視で略上向きコ字形の下部クランプ23a2が下部継鉄部を覆うように取り付けられている。
【0036】
鉄心22bの上部継鉄部には、正面視で略コ字形に形成した上部クランプ23b1が上部継鉄部を覆うように取り付けられており、鉄心22bの下部継鉄部には、正面視で略上向きコ字形の下部クランプ23b2が下部継鉄部を覆うように取り付けられている。
【0037】
図2は本発明の電源用変圧器Bを図1に示すX視方向からみた図である。図2に示すように、上段の変圧器本体21bの上部クランプ23b1には、一対の貫通口24b(24b1,24b2)が形成されており、下部クランプ23b2にも同様に、図示しない一対の貫通口が形成されている。
【0038】
上部クランプ23b1の上面から一方の貫通口24b1を通して、鉄心22bの外周に沿って締付バンド25bを周回させ、下部クランプ23b2の図示しない一方の貫通口から下部クランプ23b2の下面を通し、下部クランプ23b2の図示しない他方の貫通口を通した後、鉄心22bの外周に沿って締付バンド25bを周回させ、上部クランプ23b1の他方の貫通口24b2から上部クランプ23b1上面側に引き出し、締付バンド25bの両端を図示しない固定具で締め付けることにより、上部クランプ23b1と下部クランプ23b2を鉄心22bの上部継鉄部と下部継鉄部に取り付ける。
【0039】
下段の変圧器本体21aの上部クランプ23a1と下部クランプ23a2にも、図示しない一対の貫通口が形成されている。
【0040】
上部クランプ23a1の上面から一方の貫通口を通して、鉄心22aの外周に沿って締付バンド25aを周回させ、下部クランプ23a2の図示しない一方の貫通口から下部クランプ23a2の下面を通し、下部クランプ23a2の図示しない他方の貫通口を通した後、鉄心22aの外周に沿って締付バンド25aを周回させ、上部クランプ23a1の他方の貫通口から上部クランプ23a1上面側に引き出し、締付バンド25aの両端を図示しない固定具で締め付けることにより、上部クランプ23a1と下部クランプ23a2を鉄心22aの上部継鉄部と下部継鉄部に取り付ける。
【0041】
上部クランプ23a1と下部クランプ23a2を取り付けた鉄心22aの脚鉄部には、それぞれ一対の巻線26a(26a1,26a2)が巻回されて、下段の変圧器本体21aは概略構成される。
【0042】
また、上部クランプ23b1と下部クランプ23b2を取り付けた鉄心22bの脚鉄部には、それぞれ一対の巻線26b(26b1,26b2)が巻回されて、上段の変圧器本体21bは概略構成される。
【0043】
そして、下段の変圧器本体21aの上部クランプ23a1と、上段の変圧器本体21bの下部クランプ23b2は、ボルト27およびナット28によって固定されることにより、下段の変圧器本体21a上に上段の変圧器本体21bが取り付けられる。
【0044】
このように段積みされた変圧器本体21a,21bは、図3に示すように、上段の変圧器本体21aの上部クランプ23b1の上面に、例えば、ボルト29a,29bが溶接等により固定されており、当該ボルト29a,29bの上面上に上向きコ字形の固定金具30が配置される。
【0045】
固定金具30には、図2に示す貫通孔31a,31bが形成されており、当該貫通孔31a,31bにボルト29a,29bを通して、固定金具30の上方からナット32a,32bに締付けることによって、固定金具30を上段の変圧器本体21bに固定する。
【0046】
また、図3に示すように、固定金具30の両端垂直部30a,30bは、変圧器ケース20の内壁に固定したナット33a,33bに溶接等によって固定することによって、段積みした上下段の変圧器本体21a,21bは変圧器ケース20内に固定される。
【0047】
これにより、二台の変圧器本体21a,21bは、変圧器ケース20の底面20a上に段積みして載置された格好により、変圧器ケース20の側壁に固定金具30によって固定される。なお、図1図3において、34は、変圧器本体21a,21bを冷却および絶縁する目的で変圧器ケース20内に充填する絶縁油である。
【0048】
上記のように構成される本発明の電源用変圧器Bは、工場で製造・各種試験・検査等がされた後、設置場所まで車両等で輸送され、現地にて据付けられるが、図3に示すように、段積みした変圧器本体21a,21bが固定金具30によって上部のみ固定された状態にあるので、輸送時や据付時の振動によって、図3に示すナット33a,33bを支点にして、図1に示す横方向に振られる。
【0049】
変圧器本体21a,21bが横方向に搖動すると、それによって変圧器本体21a,21bが損傷したり、固定金具30と変圧器ケース20の固定箇所や、上段の変圧器本体21bの上部クランプ23b1とナット29a,29bの固定箇所や、上段の変圧器本体21bの下部クランプ23b2と下段の変圧器本体21aの上部クランプ23a1の連結箇所が破損するおそれがある。
【0050】
通常であれば、下段の変圧器本体21aを図1に示す変圧器ケース20の中央位置に配置し、変圧器ケース20の底面20a中央部に形成された凹部20bに、下段の変圧器本体21aの下部クランプ23a2下面の一部(中央部)をプレスで押し出して形成した凸部嵌め込むことにより、段積みした変圧器本体21a,21bが、変圧器ケース20内で図1に示す横方向に搖動することを防止することができる。
【0051】
しかしながら、本発明のように、下段の変圧器本体21bは、締付バンド25aを下部クランプ23a2の下面中央部を通して、下部クランプ23a2を鉄心22aに固定する構造である場合、前述したように、下部クランプの23a2下面の一部(中央部)をプレスで押し出し凸部を形成することができず、凸部を凹部20bに嵌め込むことができない。
【0052】
そこで、本発明では、下段の変圧器本体21bの下部クランプ23a2の下面に、その長手方向と交差する方向に延在する脚部材35a,35bを取り付けて構成した。
【0053】
なお、脚部材34a,34bは、下段の変圧器本体21aの下部クランプ23a2の下面に溶接等によって固定すれば良い。変圧器ケース20の底面20aには前述したとおり凹部20bが存在するが、図1に示すように、凹部20bを横断する格好で脚部材34a,34bは配置される。
【0054】
以上説明したように、本発明の電源用変圧器Bは、その輸送時や据付時等において、変圧器ケース20内に収納した変圧器本体21a,21bが、変圧器ケース内で搖動して、破損等することを確実に防止することができる。
【0055】
特に、上下に段積みした二台の変圧器本体21a,21bは、重心が高い位置となることによって、輸送時等の揺れによって倒れやすいが、本発明では、下段の変圧器本体21aに取り付けた脚部材34a,34bと、上段の変圧器本体21bに取り付けた固定金具30の存在によって、変圧器本体21a,21bが変圧器ケース20内で横揺れしたり、転倒したりすることを確実に防止することができる。
【0056】
さらに、本発明では、変圧器本体21a,21bを上下に段積みしているので、従来の電源用変圧器Aと比較して、変圧器ケース20の外形寸法を小さくすることができ、機器のサイズを小型化することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
特に、機器ケース内に縦寸法の長い機器本体を収納して構成される各種機器に適用可能である。
【符号の説明】
【0058】
1,20 変圧器ケース
1a,20a 変圧器ケースの底面
1b,20b 凹部
2a,2b,21a,21b 変圧器本体
3a,3b,22a,22b 鉄心
4a1,4a2,4b1,4b2,26a1,26a2,26b1,26b2 巻線
5a,5b,23a1,23b1 上部クランプ
6a(6a1,6a2) ,6b(6b1,6b2),24b(24b1,24b2) 貫通口
7a,7b,25a,25b 締付バンド
8a,8b,13a,13b,28,31a,31b,32a,32b ナット
9,30 固定金具
9a,9b,30a,30b 両端垂直部
10a,10b,12a,12b,31a,31b 貫通孔
11a,11b,14a,14b,27,29a,29b ボルト
15,34 絶縁油
16 低圧線
17 二次側端子台
18 振止部材
23a2,23b2 下部クランプ
35a,35b 脚部材
A,B 電源用変圧器
図1
図2
図3
図4
図5
図6