(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022083754
(43)【公開日】2022-06-06
(54)【発明の名称】自動車用シートベルト取付けタイプの腹部振動装置
(51)【国際特許分類】
A61H 23/02 20060101AFI20220530BHJP
B60R 22/14 20060101ALI20220530BHJP
【FI】
A61H23/02 330
B60R22/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020195267
(22)【出願日】2020-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】720007682
【氏名又は名称】株式会社フォプル
(72)【発明者】
【氏名】後藤 尚玄
【テーマコード(参考)】
4C074
【Fターム(参考)】
4C074AA04
4C074CC01
4C074DD00
4C074GG11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】運転しながら腹部に適度な振動や刺激、負荷によるマッサージ効果を与えることを可能とし、長時間運転時においても運動感や癒しの気分を感じながらリラックスが可能になり、健康増進と安全運転の一助になる腹部振動装置を提供する。
【解決手段】自動車に備えられているAC電源供給による振動機能を有した装置を、運転者または同乗者の安全を目的として着用義務がある自動車用シートベルトの腰前部に装着し、その状態で利用者がシートベルトを着用する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動機能を有した、着脱可能な装置を自動車用シートベルトの腰前部に装着し、その状態で利用者が自動車用シートベルトを着用することで運転者の腹部に適度な振動や刺激、負荷によるマッサージ効果を与え、長時間運転時においても運動感や癒しの気分を感じながらリラックスが可能になり、健康増進と安全運転の一助に繋がる効果が期待できる技術。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例えばタクシーやトラックに乗務する業種等において、その業務性格上、長時間運転により概ね一般的に生活態様が不規則になりがちであることから、多くの運転者または乗務者が運動不足を解消すべく健康管理を図ることを意識する傾向にある。また、業務のみならず一般の運転者または同乗者においても通勤やレジャー等での長距離運転時は概して同様の傾向にあると言える。
一方、自動車の運転時においては、事故等の際に身体が座席外へ投げ出され負傷することを防止するための有効な安全対策として1985年の道路交通法改正により、自動車用シートベルトの着用が義務付けられている。
本発明は、これまで安全対策としての使用が中心であった自動車用シートベルトの一部に振動機能を付加することにより、振動によるマッサージで運動効果を身体にもたらし、運転しながら運転者または同乗者の心身をリラックスさせるための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、一般的な自動車用シートベルトは、乗員の身体を座席に拘束することで、座席外へ投げ出され負傷することを防ぐためのベルト状の安全装置として、その多くは肩部と腰前部を拘束する「3点式」が採用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これらには次のような欠点があった。
(イ) 安全装置としては非常に有用ではあるが、それ以外の特段の機能を有さない。
(ロ) 長時間運転時も常時着用が道路交通法上の義務であることから、圧迫感や疲労感を感じる原因になり易い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、自動車に備えられているAC電源を利用し、そして振動機能を有した装置を自動車用シートベルトの腰前部に装着し、その状態で利用者が自動車用シートベルトを着用することで、利用者の腹部に適度な振動や刺激、負荷によるマッサージ効果を与えることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
(イ) 運転しながら腹部に適度な振動や刺激、負荷によるマッサージ効果を与えることが可能になり、長時間運転時においても運動感や癒しの気分を感じながらリラックスが可能になり、健康増進と安全運転の一助に繋がる。
(ロ) 振動装置は着脱可能なので、必要のない場合は取り外したり、また、スイッチをオン・オフにすることで使用するタイミングが自由に選べる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、発明の実施をするための形態について説明する。
図1は本発明の製造工程全体を概略したものであり、利用者が座席シートに着席した状態でシートベルトを装着し、振動装置をシートベルトの腰前部に装着する。次に電源コードを自動車のAC電源に接続し、利用者の腹部に振動装置が位置されていることを確認した上で、振動装置下部に設けられたスイッチをオンにすることで振動を開始させる。
本発明は、以上のような構造である。
本発明を利用者が使用する際は、シートベルト腰前部に装着した振動装置のスイッチをオンにするだけで良い。
運転しながら腹部に適度な振動や刺激、負荷によるマッサージ効果を与えることが可能になり、長時間運転時においても運動感や癒しの気分を感じながらリラックスが可能になり、健康増進と安全運転の一助に繋がることが期待できる。
振動装置は着脱可能なので、必要のない場合は取り外したり、また、スイッチをオン・オフにすることで使用するタイミングが自由に選べるようになる。
【符号の説明】
【0008】
1 留め布を閉じた状態の振動装置本体を表す
2 振動板を表す
3 スイッチオン用スイッチを表す
4 スイッチオフ用スイッチを表す
5 本体ソケットを表す
6 留め布を展開した状態の振動装置本体を表す
7 留め布封緘用の面ファスナー部を表す
8 振動装置をシートベルト腰前部に装着した状態を表す
9 シートベルト腰前部を表す
10 シガーソケットから本体へ電源供給するための電源コードを表す
11 一般的な自動車内のシガーソケットを表す
12 自動車の座席に利用者が着席している態様を表す
13 シートベルトの肩部を表す
14 シートベルトの腰前部を表す
15 振動装置を取り付けた態様を表す
16 シガーソケットから本体へ接続された電源コードを表す