(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022083976
(43)【公開日】2022-06-06
(54)【発明の名称】バンプピッチスケーリングを可能にするためにバンプ厚さ変動感度を低減するための多孔質FLIバンプ
(51)【国際特許分類】
H01L 21/60 20060101AFI20220530BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20220530BHJP
【FI】
H01L21/92 603A
H01L21/60 311Q
H01L23/12 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021170829
(22)【出願日】2021-10-19
(31)【優先権主張番号】17/104,919
(32)【優先日】2020-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ヌマイル アーメッド
(72)【発明者】
【氏名】キュー-オー リー
(72)【発明者】
【氏名】ブランドン シー. マリン
(72)【発明者】
【氏名】ガーン ドワン
【テーマコード(参考)】
5F044
【Fターム(参考)】
5F044KK02
5F044LL01
(57)【要約】
【課題】 バンプ厚さ変動に対する第1レベル相互接続(FLI)の感度を低減すること。
【解決手段】
本願に開示の実施形態は、微細ピッチの第1レベル相互接続を有する電子パッケージを含む。一実施形態では、電子パッケージは、ダイと、複数の第1レベル相互接続(FLI)によってダイに取り付けられるパッケージ基板とを含む。一実施形態では、複数のFLIの個々のFLIはパッケージ基板上にある第1のパッドと、第1のパッド上にあるはんだと、ダイ上にある第2のパッドと、第2のパッド上にあるバンプとを含む。一実施形態では、バンプは多孔質ナノ構造を含み、多孔質ナノ構造にはんだが少なくとも部分的に充填される。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイと、
複数の第1レベル相互接続(FLI)により前記ダイに取り付けられるパッケージ基板であって、該複数のFLIの個々のFLIは、
該パッケージ基板上にある第1のパッドと、
前記第1のパッド上にあるはんだと、
前記ダイ上にある第2のパッドと
前記第2のパッド上にあるバンプであって、該バンプは多孔質ナノ構造を含み、該多孔質ナノ構造には前記はんだが少なくとも部分的に充填されている、バンプと、
を含む、パッケージ基板と、
を含む電子パッケージ。
【請求項2】
前記バンプと前記はんだとが反応して金属間化合物を形成する、請求項1に記載の電子パッケージ。
【請求項3】
前記はんだの一部は前記バンプと前記第1のパッドとの間に留まる、請求項1又は2に記載の電子パッケージ。
【請求項4】
前記はんだの前記一部のプロファイルは、前記第1のパッドと前記バンプとの間にフィレット形状を有する、請求項3に記載の電子パッケージ。
【請求項5】
前記フィレット形状は前記バンプのフットプリント外にある、請求項4に記載の電子パッケージ。
【請求項6】
前記フィレット形状は前記バンプのフットプリント内にある、請求項4に記載の電子パッケージ。
【請求項7】
前記第1のパッドと前記はんだとの間にあるバリア層をさらに含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子パッケージ。
【請求項8】
前記バリア層はニッケルを含む、請求項7に記載の電子パッケージ。
【請求項9】
前記バンプは、銅、金、銀又はコバルトを含む、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電子パッケージ。
【請求項10】
前記複数のFLIは、
第1のFLIであって、該第1のFLIの前記第1のパッドは第1の寸法を有する、第1のFLIと、
第2のFLIであって、該第2のFLIの前記第1のパッドは、前記第1の寸法よりも小さい第2の寸法を有する、第2のFLIと、
を含む、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電子パッケージ。
【請求項11】
ダイと、
複数の第1レベル相互接続(FLI)により前記ダイに取り付けられるパッケージ基板であって、該複数のFLIの個々のFLIは、
該パッケージ基板上にある第1のパッドと、
前記第1のパッド上にあるバンプであって、該バンプは多孔質ナノ構造を含む、バンプと、
前記バンプ上にあるはんだであって、前記多孔質ナノ構造には該はんだが少なくとも部分的に充填されている、はんだと、
前記ダイ上にある第2のパッドであって、該第2のパッドは前記はんだの上にある、第2のパッドと
を含む、パッケージ基板と、
を含む電子パッケージ。
【請求項12】
前記バンプと前記はんだとが反応して金属間化合物を形成する、請求項11に記載の電子パッケージ。
【請求項13】
前記はんだの一部は前記バンプと前記第1のパッドとの間に留まる、請求項11又は12に記載の電子パッケージ。
【請求項14】
前記はんだの前記一部のプロファイルは、前記第1のパッドと前記バンプとの間にフィレット形状を有する、請求項13に記載の電子パッケージ。
【請求項15】
前記フィレット形状は前記バンプのフットプリント外にある、請求項14に記載の電子パッケージ。
【請求項16】
前記フィレット形状は前記バンプのフットプリント内にある、請求項14に記載の電子パッケージ。
【請求項17】
前記第1のパッドと前記はんだとの間にあるバリア層をさらに含む、請求項11に記載の電子パッケージ。
【請求項18】
前記バリア層はニッケルを含む、請求項17に記載の電子パッケージ。
【請求項19】
前記バンプは、銅、金、銀又はコバルトを含む、請求項11乃至18のいずれか一項に記載の電子パッケージ。
【請求項20】
基板と、
前記基板上にある複数の第1レベル相互接続(FLI)であって、該FLIの個々のFLIは、
前記基板上にあるパッドと、
前記パッド上にあり、前記基板から離れように延在するバンプであって、該バンプは多孔質ナノ構造を含む、バンプと、
を含む、複数のFLIと、
を含むダイ。
【請求項21】
前記バンプは、銅、金、銀又はコバルトを含む、請求項20に記載のダイ。
【請求項22】
前記多孔質ナノ構造の孔は約1000nm以下の平均直径を有する、請求項20又は21に記載のダイ。
【請求項23】
ボードと、
前記ボードに連結されるパッケージ基板と、
複数の第1レベル相互接続(FLI)によって前記パッケージ基板に連結されるダイであって、該FLIの個々のFLIは、
多孔質ナノ構造を有するバンプであって、該多孔質ナノ構造にははんだが少なくとも部分的に充填されている、バンプ、を含む、
ダイと、
を含む電子システム。
【請求項24】
前記バンプは前記FLIの前記パッケージ基板側にある、請求項23に記載の電子システム。
【請求項25】
前記バンプは前記FLIの前記ダイ側にある、請求項23に記載の電子システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は半導体デバイスに関し、より具体的には多孔質の第1レベル相互接続(FLI)バンプを有する電子パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
電子システムのための新たなアーキテクチャは、ダイ間の通信帯域幅の増大及びダイ面積の節約を実現するために、ダイ分割及びバンプピッチスケーリングをますます必要としている。このバンプピッチを縮小するための要件はバンプ厚さ変動(rBTV)の正確な制御を必要とする。良好なプロセス歩留りを実現するために、10μm以下のrBTVが強く望まれており、これは、標準的な多層有機基板の厚さ変動は、最終的な第1レベル相互接続(FLI)層に到達する前であっても40μmを超え得ることを考えるとささいなことではない。
【0003】
次世代アーキテクチャのための厳格なrBTV要件を満たすための現在のアプローチは、パッケージ基板の厚さ変動を低減することに主に焦点を当ててきた。例えば、機械的平坦化、高度な積層技術、FLIめっき均一性改善のための新しいツール及び特殊なリソグラフィステップ等のプロセスが提案されている。しかしながら、そのような処理操作はコストがかかり且つ複雑である。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1A】
図1Aは、一実施形態に係る、パッド上にはんだを有するパッケージ基板の上にあるナノ多孔質バンプを有するダイの断面図である。
【
図1B】
図1Bは、一実施形態に係る、ナノ多孔質バンプに浸透するはんだによってパッドに取り付けられた後のダイの断面図である。
【
図2A】
図2Aは、一実施形態に係る、バンプ厚さが不均一複数のはんだバンプを有するパッケージ基板の上にあるナノ多孔質バンプを有するダイの断面図である。
【
図2B】
図2Bは、一実施形態に係る、ナノ多孔質バンプに浸透するはんだによってパッケージ基板に取り付けられた後のダイの断面図である。
【
図3A】
図3Aは、一実施形態に係る、標準的なバンプと標準的なパッドとの間のはんだの顕微鏡写真である。
【
図3B】
図3Bは、一実施形態に係る、ナノ多孔質パッドへのはんだの浸透を示すバンプとナノ多孔質パッドとの間のはんだの顕微鏡写真である。
【
図4A】
図4Aは、一実施形態に係る、合金化組成物を含むバンプの断面図である。
【
図4B】
図4Bは、一実施形態に係る、ナノ多孔質バンプを形成するために合金成分の1つを除去した後の
図4Aのバンプの断面図である。
【
図5A】
図5Aは、一実施形態に係る、ナノ多孔質バンプの表面の平面走査電子顕微鏡(SEM)画像である。
【
図5B】
図5Bは、一実施形態に係る、ナノ多孔質バンプの断面SEM画像である。
【
図6A】
図6Aは、一実施形態に係る、パッド上にナノ多孔質バンプを有するパッケージ基板の上にあるバンプを有するダイの断面図である。
【
図6B】
図6Bは、一実施形態に係る、ナノ多孔質バンプに浸透するはんだによってパッケージ基板に取り付けられたダイの断面図である。
【
図7A】
図7Aは、一実施形態に係る、パッド上にはんだを有するパッケージ基板の上にあるナノ多孔質バンプを有するダイの断面図である。
【
図7B】
図7Bは、一実施形態に係る、ナノ多孔質バンプに浸透するはんだによってパッケージ基板に取り付けられたダイの断面図である。
【
図8】
図8は、一実施形態に係る、ナノ多孔質バンプを有する第1レベル相互接続(FLI)を含む電子システムの断面図である。
【
図9】
図9は、一実施形態に従って構築されるコンピュータ装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本明細書では、様々な実施形態に係る、多孔質の第1レベル相互接続(FLI)バンプを有する電子パッケージを説明する。下記では、当業者がそれらの作業の内容を他の当業者に伝えるために一般的に用いる用語を用いて、例示の実施の様々な態様を説明する。しかしながら、本発明は、記載する態様の一部のみで実施され得ることが当業者には明らかであろう。説明を目的として、例示の実施の完全な理解を提供するために特定の数、材料及び構成を記載する。しかしながら、本発明は特定の詳細なしに実施され得ることは当業者には明らかであろう。他の場合では、例示の実施を不明瞭にしないために、周知の特徴は省略又は簡略化されている。
【0006】
本発明を理解する上で最も有用な方法で様々な操作を複数の個別の操作として順番に説明するが、これらの操作が必然的に順序に依存することを説明の順序が含意していると解釈すべきではない。とりわけ、これらの操作は提示の順序で行う必要はない。
【0007】
上述したように、高度なシステムアーキテクチャにおいて高収率の第1レベル相互接続(FLI)を可能にするためには、バンプ厚さ変化(rBTV)を最小限に抑える必要がある。とりわけ、一部の用途では約10μmのrBTVが必要であることが予測されている。このような厳しいrBTV値に到達するための現在のアプローチは、有機パッケージ基板の製造の進歩に現在依存している。しかしながら、そのようなアプローチは非常にコストがかかる。
【0008】
したがって、本明細書で開示する実施形態は、高度なシステムアーキテクチャを可能にするための別のルートを提案する。rBTVを少なくする代わりに、本明細書で開示する実施形態は、FLIのrBTVに対する感度を低減するか又は除去する。rBTVに対する感度を低減することによって、有機パッケージ基板の製造に対する変更を一部の実施形態では行う必要がない場合がある。とりわけ、実施形態は、FLIでナノ多孔質バンプを利用することにより、rBTVへの依存性を低減する。一実施形態では、ナノ多孔質バンプの内部多孔質構造にはんだが浸透している。加えて、表面積が大きいことにより、はんだの大部分は金属間化合物(IMC)に変換される。はんだの浸透及びIMCへの変換によってはんだの広がりが減少する。例えば、はんだの広がりは、既存のFLIアーキテクチャで生じる広がりの1/3であり得る。したがって、余分なはんだが相互接続から横方向に広がらないため、rBTV感度が低下する。これにより、高度なシステムアーキテクチャに必要なタイトなピッチのFLIが可能となる。
【0009】
次に
図1Aを参照して、一実施形態に係る、第1レベル相互接続(FLI)が取り付けられる前の電子パッケージ100の断面図を示す。図示のように、パッケージ基板101の上にダイ105が位置している。一実施形態では、パッケージ基板101は有機材料の積層層を含む。パッケージ基板101は、ビア131、トレース、パッド等の埋め込み導電性フィーチャを含む。図示の実施形態では、パッド132は、パッケージ基板101の上面上に設けられ、パッケージ基板内の追加の導電性フィーチャ(図示せず)への電気接続を提供するビア131の上にある。一部の実施形態では、パッド132はバリア層133によって覆われ得る。例えば、バリア層133はニッケル又は電子パッケージ用途において一般的な任意の他の好適なバリア材料を含み得る。一実施形態では、はんだバンプ134がバリア層133の上に設けられる。はんだバンプ134は、スズ系はんだ等の電子パッケージ用途のための任意の好適なはんだ材料であり得る。
【0010】
一実施形態では、ダイ105は、限定されないがシリコン基板等の半導体基板を含み得る。ダイ105はトランジスタデバイス(図示せず)と、トランジスタデバイスからダイ105の表面上のパッド122へのバックエンド(BEOL)ルーティング(図示せず)とを含み得る。一実施形態では、ダイ105は、プロセッサ、グラフィックスプロセッサ、システムオンチップ(SoC)、メモリ又は任意の他の同様のコンポーネントであり得る。
【0011】
一実施形態では、ナノ多孔質バンプ124がパッド122上に設けられる。ナノ多孔質バンプ124は、ダイ105から離れるように延在する。ナノ多孔質バンプ124は、ナノ多孔質バンプ124を通過する複数のナノサイズの孔を含み得る。
図1Aでは、ナノ多孔質バンプ124は、簡素化のためにグリッド状のパターンを有するものとして示されている。しかしながら、ナノ多孔質バンプ124の構造は非規則的構造を有し得ることを理解すべきである。ナノ多孔質構造の例示的な顕微鏡写真は、
図5A及び
図5Bに関して以下でより詳細に提供される。一実施形態では、ナノ多孔質構造の個々の孔は、1nm~1000nmの平均直径(又は他の断面寸法)を有し得る。一実施形態では、ナノ多孔質構造は、銅、金、銀、コバルト又はナノ多孔質構造として形成可能な他の導電性材料を含み得る。
【0012】
次に、
図1Bを参照して、一実施形態に係る、ダイ105をパッケージ基板101に取り付けた後の電子パッケージ100の断面図を示す。図示のように、はんだ134がナノ多孔質バンプ124に浸透してはんだ充填バンプ125が形成されている。図示の実施形態では、バンプ125の全ての孔は完全に充填されている。しかしながら、一部の実施形態では、バンプ125は部分的にしか充填されない場合がある。バンプ125とはんだ134との間の界面における表面積が大きいため、はんだ134及びバンプ125のかなりの部分は金属間化合物(IMC)に変換される。すなわち、一部の実施形態では、ナノ多孔質バンプ124の多孔質構造はIMCに変換され、ナノ多孔質バンプ124の孔はバンプ125内で識別され得ない。
【0013】
はんだ134の浸透及びIMCの形成は、はんだ134が消費されるか又はバンプ125内で保持されるという点で特に有益である。そのため、残留はんだ134の量が減少し、はんだの広がりが制限される。これにより、rBTVに対する感度の低い相互接続が可能となる。標準的なバンプの場合、大きなrBTVは、横方向に広がらなければならない過剰な量のはんだがもたらされ得る。本明細書で開示の実施形態では、大きなrBTVからの過剰なはんだは消費されるか、さもなければバンプ125内に貯蔵される。このように、本明細書に開示される実施形態におけるはんだの広がりは、標準的な銅バンプが用いられる場合のはんだの広がりの約1/3であり得る。
【0014】
一実施形態では、はんだ134の残留部分はバンプ125とバリア層133との間に留まる。一実施形態では、残留はんだ134のプロファイル136は、バリア層の端から充填バンプ125の端にかけてフィレット形状を有し得る。
【0015】
次に
図2Aを参照して、一実施形態に係る電子パッケージ200の断面図を示す。一実施形態では、一組の相互接続230
A、230
B及び230
Cを示す。各相互接続は、ビア231、パッド232、バリア層233及びはんだバンプ234を含む。一実施形態では、パッド232の直径は一組の相互接続230
A、230
B及び230
Cの間で変化し得る。例えば、パッド232
Aは最も大きいパッドであり、パッド232
Bはパッド232
Aよりも小さく、パッド232
Cはパッド232
Aよりも小さい。パッドの直径の変化によって不均一なはんだバンプ234の高さがもたらされることがある。例えば、相互接続230
Aと相互接続230
Bとの間に第1の高低差D
1が設けられ、相互接続230
Bと相互接続230
Cとの間に第2の高低差D
2が設けられる。そのため、電子パッケージは、比較的高いrBTVを有すると考えられ得る。
図2Aに示されていないが、有機パッケージ基板201にわたる不均一さもrBTVに加えられ得る。
【0016】
一実施形態では、ダイ205はパッケージ基板201の上に位置する。ダイ205は複数のパッド222と、パッド222上にある複数のナノ多孔質バンプ224とを含み得る。ナノ多孔質バンプ224のそれぞれは相互接続230A、230B又は230cのうちの1つの上に位置合わせされ得る。ナノ多孔質バンプ224は、上述のナノ多孔質バンプ124と実質的に同様であり得る。例えば、ナノ多孔質バンプ224は、銅、金、銀、コバルト等を含み得る。加えて、ナノ多孔質バンプ224のそれぞれは、平均断面寸法が約1nm~約1,000nmの複数の孔を含み得る。
【0017】
次に、
図2Bを参照して、一実施形態に係る、ダイをはんだ234と接触させた後の電子パッケージ200の断面図を示す。一実施形態では、はんだ234はナノ多孔質バンプ224に浸透して、はんだ234で少なくとも部分的に充填されたバンプ225を形成し得る。バンプ225は、はんだ234とナノ多孔質バンプ224の材料との相互作用から生じるIMCをさらに含み得る。はんだ234の浸透及びIMCへの変換により、高いrBTVによってもたらされる余分なはんだ234は、隣接する相互接続230へと横方向に広がる代わりにバンプ225内で閉じ込められる。これにより、高度なシステムアーキテクチャに必要な微細ピッチで相互接続230を設けることを可能にする。一部の実施形態では、相互接続230は、約5μm~約1500μmのピッチを有し得る。
【0018】
一実施形態では、バンプ225とバリア層233との間の残留はんだ234はフィレットプロファイル237を有し得る。はんだ234の量に応じて、フィレットの位置は変化し得る。例えば、相互接続230Aでは、フィレットプロファイル237Aはバンプ225の周囲の外にあり、相互接続230B及び230Cでは、フィレットプロファイル237B及び237Cはバンプ225の周囲内にある。
【0019】
次に
図3A及び
図3Bを参照して、一実施形態に係る、標準的なFLI相互接続(
図3A)及びナノ多孔質相互接続(
図3B)の顕微鏡写真を示す。
図3A及び
図3Bはほぼ同じ倍率で示されており、実質的に同様の量のはんだを含む。このように、2つの図を比較することができる。
【0020】
図3Aを参照して、銅バンプ340はダイ305から離れるように延在している。パッド332はバンプ340の反対にあり、はんだ334がパッド332とバンプ340との間に設けられている。パッド332は固体銅である。すなわち、バンプ340又はパッド332のいずれもナノ多孔質構造を含まない。図示のように、はんだ334はバンプ340又はパッド332のいずれにも浸透しない。加えて、パッド332とはんだ334との間及びバンプ340とはんだ334との間の境界で少量のIMC342のみが形成される。
【0021】
図3Bを参照して、銅バンプ340はダイ305から離れるように延在している。しかしながら、固体銅パッドの代わりに、ナノ多孔質パッド332がバンプ340と反対に設けられる。破線は、ナノ多孔質パッド332が終了した元の境界を示す。図示のように、充填領域325がパッド332の上半分に設けられる。この明るい灰色の領域は、はんだ334がナノ多孔質パッド332に浸透し、IMC342に変換されたことを示す。さらに、はんだ334のかなりの部分がIMC342に変換されていることを示す。ナノ多孔質パッド332の底部324にははんだ334が含まれていなくてもよい。すなわち、一部の実施形態では、はんだ334はナノ多孔質パッド332全体に浸透しない場合がある。
【0022】
浸透及びIMCへの変換に加えて、
図3Bのはんだ334は、
図3Aのはんだ334ほど横方向には広がらない。一部の実施形態では、
図3Bのものと同様の相互接続と比較して、
図3Aのものと同様の相互接続では、はんだ334が3倍横方向に広がり得る。加えて、
図3Bに示す実施形態はフィレット状のプロファイルを示す。上記の図における理想的なバージョンほど鮮明ではないが、
図3Aに示す相互接続のはんだ334におけるほぼ直線的なテーパとは異なる独特なプロファイルが存在することを理解すべきである。
【0023】
次に
図4A及び
図4Bを参照して、一実施形態に係る、ナノ多孔質構造を形成するプロセスを示す一対の断面図を示す。
図4A及び
図4Bに示すプロセスは脱合金プロセスと呼ばれ得る。脱合金プロセスはナノ多孔質構造を形成する一つの方法として説明するが、そのような構造を形成するための唯一の方法ではない。例えば、制御された添加剤及び条件を伴うめっきプロセスもナノ多孔質構造の形成をもたらし得る。同様に、高圧スパッタリングプロセスを用いてナノ多孔質構造を形成してもよい。
【0024】
次に
図4Aを参照して、一実施形態に係る、第1の構成物質428及び第2の構成物質429を有する合金を含むバンプ421の理想化された図を示す。バンプ421はパッケージ基板401の上にあるパッド432上にあり得る。しかしながら、脱合金プロセスは、同様のプロセスを用いてダイ側バンプ421に実施してもよいことを理解すべきである。
図4Aでは、明確にするために、第1の構成物質428及び第2の構成物質429をグリッド状のパターンで示している。しかしながら、ダイ側バンプ421の微細構造は、第2の構成物質429と混合された第1の構成物質428のより自然な分布を有することを理解すべきである。
【0025】
一実施形態では、第1の構成物質428及び第2の構成物質429は、互いに対して選択的にエッチング可能な材料である。例えば、第1の構成物質428を残しながら第2の構成物質429を選択的に取り除く湿式エッチング化学物質が提供され得る。特定の実施形態では、第1の構成物質428は銅であり、第2の構成物質429は亜鉛であり得る。他の合金、例えば、第1の構成物質428が金で、第2の構成物質429が銀の合金も可能である。加えて、一対の構成物質428及び429を有する実施形態を図示説明したが、ナノ多孔質構造を提供するために3つ以上の構成物質を有する合金を同様の方法で選択的に脱合金してもよいことを理解すべきである。
【0026】
次に
図4Bを参照して、一実施形態に係る、脱合金プロセス後の相互接続の断面図を示す。一実施形態では、脱合金プロセスは、実質的に第1の構成物質428のみを有するナノ多孔質バンプ424を残すために、第2の構成物質429の除去がもたらされている。一部の実施態様では、エッチングプロセスのよって第2の構成物質429の全てが完全には除去されない可能性があるため、第2の構成物質429の残留部分が残り得ることを理解すべきである。
【0027】
次に
図5A及び
図5Bを参照して、一実施形態に係る、ナノ多孔質構造の走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示す。
図5Aは、ナノ多孔質バンプの上面の画像であり、
図5Bはナノ多孔質バンプの断面図である。画像に示すように、ナノ多孔質構造はテクスチャ化された表面をもたらす。画像のより明るい部分はナノ多孔質バンプの固体構造であり、暗い領域はナノ多孔質バンプの孔である。図示のように、孔はナノ多孔質バンプ全体にわたって実質的に均等に分布している。
【0028】
次に
図6A及び
図6Bを参照して、一実施形態に係る、パッケージ側のナノ多孔質バンプ651で電子パッケージ600を組み立てるためのプロセスを示す。
【0029】
次に
図6Aを参照して、ダイ605の下にパッケージ基板601が設けられる。一実施形態では、パッケージ基板601は、導電性のルーティング(図示せず)が埋め込まれた有機層を含み得る。導電性のルーティングはパッド632に電気的に接続され得る。パッド632は、銅等の任意の導電性材料であり得る。一実施形態では、ナノ多孔質バンプ651はパッド632のそれぞれの上に設けられる。ナノ多孔質バンプ651は、上記で詳細に説明したナノ多孔質バンプのうちのいずれかと実質的に同様であり得る。例えば、ナノ多孔質バンプ651は導電性材料を含み、導電性材料を貫通する複数の孔を有する。一実施形態では、導電性材料は銅、金、銀、コバルト等を含み得る。一実施形態では、孔は、約1nm~1000nmの断面寸法を有し得る。ナノ多孔質バンプ651は、限定されないが、脱合金プロセス、制御されためっきプロセス又は高圧スパッタリングプロセス等のプロセスによって、パッド632上に製造され得る。
【0030】
一実施形態では、ダイ605はパッケージ基板601の反対に設けられる。ダイ605は、BEOLスタック内の導電性フィーチャ(図示せず)を介してパッド622に電気的に連結されたトランジスタ(図示せず)を含み得る。一実施形態では、バンプ640はパッド622上に設けられている。バンプ640は銅バンプ等であり得る。一実施形態では、ハンダ634は、バンプ640の上に設けられてもよい。
【0031】
次に
図6Bを参照して、一実施形態に係る、ダイ605がパッケージ基板601に取り付けられた後の電子パッケージ600の断面図を示す。一実施形態では、はんだ634はナノ多孔質バンプ651に浸透してはんだ充填バンプ652を形成し得る。はんだ634とナノ多孔質バンプ651との間の高い表面積により、はんだ充填バンプ652は実質的に大量のIMCを含み得る。一実施形態では、はんだ充填バンプ652には実質的にはんだ634が充填され得る。すなわち、ナノ多孔質バンプ651の孔の実質的に全てには(後でIMCに変換され得る)はんだ634が充填され得る。他の実施形態では、はんだ634はナノ多孔質バンプ651に完全に浸透せず、はんだ充填バンプ652はいくつかの開いた孔を維持し得る。
【0032】
次に
図7A及び
図7Bを参照して、一実施形態に係る、ダイ側ナノ多孔質バンプ761で電子パッケージ700を組み立てるためのプロセスを示す。
【0033】
次に
図7Aを参照して、一実施形態に係る、パッケージ基板701の上にダイ705が位置する電子パッケージ700の断面図を示す。一実施形態では、パッケージ基板701は導電性ルーティング(図示せず)が埋め込まれた有機層を含み得る。導電性ルーティングはパッド732に電気的に接続され得る。パッド732は銅等の任意の導電性材料であり得る。一実施形態では、パッド732のそれぞれの上にはんだ734が配置される。
【0034】
一実施形態では、ダイ705はパッケージ基板701の反対に設けられる。ダイ705は、BEOLスタック内の導電性フィーチャ(図示せず)を介してパッド722に電気的に連結されたトランジスタ(図示せず)を含み得る。一実施形態では、ナノ多孔質バンプ761がパッド722のそれぞれの上に設けられる。ナノ多孔質バンプ761は、上記でより詳細に説明したナノ多孔質バンプのいずれかと実質的に同様であり得る。例えば、ナノ多孔質バンプ761は導電性材料を含み、複数の孔が導電性材料を貫通し得る。一実施形態では、導電性材料は銅、金、銀、コバルト等を含み得る。一実施形態では、孔は約1nm~1000nmの断面寸法を有し得る。ナノ多孔質バンプ761は、限定されないが、脱合金プロセス、制御されためっきプロセス又は高圧スパッタリングプロセス等のプロセスによって、パッド722上に製造され得る。
【0035】
次に
図7Bを参照して、一実施形態に係る、ダイ705がパッケージ基板701に取り付けられた後の電子パッケージ700の断面図を示す。一実施形態では、はんだ734はナノ多孔質バンプ761に浸透してはんだ充填バンプ762を形成し得る。はんだ734とナノ多孔質バンプ761との間の高い表面積により、はんだ充填バンプ762は実質的に大量のIMCを含み得る。一実施形態では、はんだ充填バンプ762には実質的にはんだ734が充填され得る。すなわち、ナノ多孔質バンプ761の孔の実質的に全てには(後でIMCに変換され得る)はんだ734が充填され得る。他の実施形態では、はんだ734はナノ多孔質バンプ761に完全に浸透せず、はんだ充填バンプ762はいくつかの開いた孔を維持し得る。
【0036】
次に
図8を参照して、一実施形態に係る、電子システム890の断面図を示す。一実施形態では、電子システム890はボード891を含み得る。パッケージ基板801は相互接続892によりボード891に取り付けられる。相互接続892をはんだボールとして示す。しかしながら、相互接続892は、ソケット等の任意の好適な相互接続アーキテクチャを含み得ることを理解すべきである。一実施形態では、パッケージ基板801は複数の積層有機層を含む。パッケージ基板801の上面のパッド832に導電性ルーティング(図示せず)が電気的に連結され得る。
【0037】
一実施形態では、ダイ805は複数のFLI830によってパッケージ基板に電気的に連結される。FLI830は、ダイ805上のパッド822をパッケージ基板上のパッド832に接続する。一実施形態では、FLI830はナノ多孔質バンプ862及びはんだ834を含む。ナノ多孔質バンプ862は、上記でより詳細に説明したナノ多孔質バンプのいずれかと実質的に同様であり得る。例えば、ナノ多孔質バンプ862は導電性材料を含み、複数の孔が導電性材料を貫通し得る。一実施形態では、導電性材料は銅、金、銀、コバルト等を含み得る。一実施形態では、孔は約1nm~1000nmの断面寸法を有し得る。ナノ多孔質バンプ862は、限定されないが、脱合金プロセス、制御されためっきプロセス又は高圧スパッタリングプロセス等のプロセスによって、パッド822上に製造され得る。
【0038】
一実施形態では、はんだ834はナノ多孔質バンプ862に浸透してはんだ充填バンプ862を形成し得る。はんだ834とナノ多孔質バンプ862との間の高い表面積により、はんだ充填バンプ862は実質的に大量のIMCを含み得る。一実施形態では、はんだ充填バンプ862には実質的にはんだ634が充填され得る。すなわち、ナノ多孔質バンプ862の孔の実質的に全てには(後でIMCに変換され得る)はんだ834が充填され得る。他の実施形態では、はんだ834はナノ多孔質バンプ862に完全に浸透せず、はんだ充填バンプ862はいくつかの開いた孔を維持し得る。
【0039】
図示の実施形態では、はんだ充填バンプ862は電子システム890のダイ側にある。しかしながら、はんだ充填バンプ862は、代替的に電子システム890のパッケージ基板801側に設けられてもよいことを理解すべきである。すなわち、はんだ充填バンプ862はパッド822の代わりにパッド832の上に形成され得る。
【0040】
一実施形態では、ナノ多孔質バンプ862の存在により、はんだ834の横方向への広がりが防止される。とりわけ、(例えば、高rBTVにより)余分なはんだ834が存在する場合、余分なはんだ834はナノ多孔質バンプ862に浸透し、IMCに変換する。そのため、FLI830の形成の成功は低rBTVを有することに依存しない。
【0041】
図9は、本発明の一実施に係るコンピュータ装置900を示す。コンピュータ装置900は基板902を収容する。基板902は、限定されないが、プロセッサ904及び少なくとも1つの通信チップ906を含む多数のコンポーネントを含み得る。プロセッサ904は物理的且つ電気的に基板902に連結されている。一部の実施では、少なくとも1つの通信チップ906も物理的且つ電気的に基板902に連結されている。さらなる実施では、通信チップ906はプロセッサ904の一部である。
【0042】
これらの他のコンポーネントは、限定されないが、揮発性メモリ(例えば、DRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM)、フラッシュメモリ、グラフィックスプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、暗号プロセッサ、チップセット、アンテナ、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、タッチスクリーンコントローラ、バッテリ、オーディオコーデック、ビデオコーデック、電力増幅器、グローバルポジショニングシステム(GPS)装置、コンパス、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカ、カメラ及び大容量記憶装置(ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)等)を含む。
【0043】
通信チップ906は、コンピュータ装置900への及びからのデータの転送のための無線通信を可能にする。「無線」という用語及びその派生語は、非固体媒体を介した変調電磁放射の使用を介してデータを通信し得る回路、装置、システム、方法、技術、通信チャネル等を記述するために用いられ得る。係る用語は、関連する装置が配線を含まない(一部の実施形態ではそれらは含まないことがある)ことを含意するものではない。通信チップ906は、限定されないが、Wi-Fi(IEEE802.11ファミリー)、WiMAX(IEEE802.16ファミリー)、IEEE802.20、ロングタームエボリューション(LTE)、Ev-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、Bluetooth、それらの派生物並びに3G、4G、5Gおよびそれ以降として指定される任意の他の無線プロトコルを含む多数の無線規格又はプロトコルのうちのいずれかを実施し得る。コンピュータ装置900は複数の通信チップ906を含み得る。例えば、第1の通信チップ906はWi-Fi及びBluetooth等のより短い範囲の無線通信専用であり、第2の通信チップ906は、GPS、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX、LTE、Ev-DO等のより長い範囲の無線通信専用であり得る。
【0044】
コンピュータ装置900のプロセッサ904は、プロセッサ904内にパッケージされた集積回路ダイを含む。本発明の一部の実施では、プロセッサの集積回路ダイは、本明細書に記載の実施形態に係る、はんだによって貫通されたナノ多孔質バンプを含むFLIによりパッケージ基板に電気的に連結され得る。「プロセッサ」という用語は、レジスタ及び/又はメモリからの電子データを処理して、その電子データをレジスタ及び/又はメモリに記憶され得る他の電子データに変換する任意の装置又は装置の一部を意味し得る。
【0045】
通信チップ906も、通信チップ906内にパッケージされた集積回路ダイを含む。本発明の別の実施によれば、通信チップの集積回路ダイは、本明細書に記載の実施形態に係る、はんだによって貫通されたナノ多孔質バンプを含むFLIによってパッケージ基板に連結され得る。
【0046】
要約書に記載の内容を含む、本発明の例示的な実施の上述の説明は、網羅的であること又は本発明を開示した厳密な形態に限定することを意図していない。本明細書では例示を目的として本発明の具体的な実施及び例を記載しているが、当業者に理解されるように、本発明の範囲内で様々な同等の変更が可能である。
【0047】
これらの変更は、上記の詳細な説明に照らして本発明に加えられ得る。下記の特許請求の範囲で用いられる用語は、本明細書及び特許請求の範囲に開示の特定の実施に本発明を限定するものと解釈すべきではない。むしろ、本発明の範囲は下記の特許請求の範囲により全体的に決定すべきものであり、特許請求の範囲は、特許請求の範囲の解釈についての確立された原則に従って解釈されるべきものである。
【0048】
実施例1:ダイと、複数の第1レベル相互接続(FLI)により前記ダイに取り付けられるパッケージ基板であって、該複数のFLIの個々のFLIは、該パッケージ基板上にある第1のパッドと、前記第1のパッド上にあるはんだと、前記ダイ上にある第2のパッドと、前記第2のパッド上にあるバンプであって、該バンプは多孔質ナノ構造を含み、該多孔質ナノ構造には前記はんだが少なくとも部分的に充填されている、バンプと、を含む、パッケージ基板と、を含む電子パッケージ。
【0049】
実施例2:前記バンプと前記はんだとが反応して金属間化合物を形成する、実施例1に記載の電子パッケージ。
【0050】
実施例3:前記はんだの一部は前記バンプと前記第1のパッドとの間に留まる、実施例1又は実施例2に記載の電子パッケージ。
【0051】
実施例4:前記はんだの前記一部のプロファイルは、前記第1のパッドと前記バンプとの間にフィレット形状を有する、実施例3に記載の電子パッケージ。
【0052】
実施例5:前記フィレット形状は前記バンプのフットプリント外にある、実施例4に記載の電子パッケージ。
【0053】
実施例6:前記フィレット形状は前記バンプのフットプリント内にある、実施例4に記載の電子パッケージ。
【0054】
実施例7:前記第1のパッドと前記はんだとの間にあるバリア層をさらに含む、実施例1乃至6に記載の電子パッケージ。
【0055】
実施例8:前記バリア層はニッケルを含む、実施例7に記載の電子パッケージ。
【0056】
実施例9:前記バンプは、銅、金、銀又はコバルトを含む、実施例1乃至8に記載の電子パッケージ。
【0057】
実施例10:前記複数のFLIは、第1のFLIであって、該第1のFLIの前記第1のパッドは第1の寸法を有する、第1のFLIと、第2のFLIであって、該第2のFLIの前記第1のパッドは、前記第1の寸法よりも小さい第2の寸法を有する、第2のFLIと、を含む、実施例1乃至9に記載の電子パッケージ。
【0058】
実施例11:ダイと、複数の第1レベル相互接続(FLI)により前記ダイに取り付けられるパッケージ基板であって、該複数のFLIの個々のFLIは、該パッケージ基板上にある第1のパッドと、前記第1のパッド上にあるバンプであって、該バンプは多孔質ナノ構造を含む、バンプと、前記バンプ上にあるはんだであって、前記多孔質ナノ構造には該はんだが少なくとも部分的に充填されている、はんだと、前記ダイ上にある第2のパッドであって、該第2のパッドは前記はんだの上にある、第2のパッドとを含む、パッケージ基板と、を含む電子パッケージ。
【0059】
実施例12:前記バンプと前記はんだとが反応して金属間化合物を形成する、実施例11に記載の電子パッケージ。
【0060】
実施例13:前記はんだの一部は前記バンプと前記第1のパッドとの間に留まる、実施例11又は実施例12に記載の電子パッケージ。
【0061】
実施例14:前記はんだの前記一部のプロファイルは、前記第1のパッドと前記バンプとの間にフィレット形状を有する、実施例13に記載の電子パッケージ。
【0062】
実施例15:前記フィレット形状は前記バンプのフットプリント外にある、実施例14に記載の電子パッケージ。
【0063】
実施例16:前記フィレット形状は前記バンプのフットプリント内にある、実施例14に記載の電子パッケージ。
【0064】
実施例17:前記第1のパッドと前記はんだとの間にあるバリア層をさらに含む、実施例11に記載の電子パッケージ。
【0065】
実施例18:前記バリア層はニッケルを含む、実施例17に記載の電子パッケージ。
【0066】
実施例19:前記バンプは、銅、金、銀又はコバルトを含む、実施例11乃至18に記載の電子パッケージ。
【0067】
実施例20:基板と、前記基板上にある複数の第1レベル相互接続(FLI)であって、該FLIの個々のFLIは、前記基板上にあるパッドと、前記パッド上にあり、前記基板から離れように延在するバンプであって、該バンプは多孔質ナノ構造を含む、バンプと、を含む、複数のFLIと、を含むダイ。
【0068】
実施例21:前記バンプは、銅、金、銀又はコバルトを含む、実施例20に記載のダイ。
【0069】
実施例22:前記多孔質ナノ構造の孔は約1000nm以下の平均直径を有する、実施例20に記載のダイ。
【0070】
実施例23:ボードと、前記ボードに連結されるパッケージ基板と、複数の第1レベル相互接続(FLI)によって前記パッケージ基板に連結されるダイであって、該FLIの個々のFLIは、多孔質ナノ構造を有するバンプであって、該多孔質ナノ構造にははんだが少なくとも部分的に充填されている、バンプ、を含む、ダイと、を含む電子システム。
【0071】
実施例24:前記バンプは前記FLIの前記パッケージ基板側にある、実施例23に記載の電子システム。
【0072】
実施例25:前記バンプは前記FLIの前記ダイ側にある、実施例23に記載の電子システム。
【外国語明細書】