(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022083981
(43)【公開日】2022-06-06
(54)【発明の名称】直感的なカスタマイズシステム
(51)【国際特許分類】
G06T 19/20 20110101AFI20220530BHJP
G06F 30/12 20200101ALI20220530BHJP
G06F 3/04845 20220101ALI20220530BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20220530BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20220530BHJP
A43B 23/02 20060101ALI20220530BHJP
G06F 111/02 20200101ALN20220530BHJP
G06F 111/16 20200101ALN20220530BHJP
【FI】
G06T19/20
G06F30/12
G06F3/0484 150
G06F3/0482
G06Q30/06 320
A43B23/02 101Z
A43B23/02 102
A43B23/02 103
A43B23/02 104
G06F111:02
G06F111:16
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021181684
(22)【出願日】2021-11-08
(31)【優先権主張番号】109141293
(32)【優先日】2020-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】518352824
【氏名又は名称】客制化科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】CUSTOMIZED TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】王 水木
【テーマコード(参考)】
4F050
5B050
5B146
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
4F050AA01
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5B050CA07
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5E555AA27
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5E555DC61
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5E555DD06
5E555FA00
5L049BB47
(57)【要約】
【課題】直感的なカスタマイズシステムを提供する。
【解決手段】直感的なカスタマイズシステムは、サーバユニット、ディスプレイデバイス、インターフェースユニットおよび製造ステーションを含む。インターフェースユニットはディスプレイデバイスに表示される。インターフェースユニットは、作業ウィンドウフレーム、第1のベース画像、第1の部品画像および第1のパターンメニューを含む。第1のパターンメニューは、P個の第1のパターンを含む。ユーザが第1のパターンメニューのP個の第1のパターンの1つを選択するとき、第1の部品画像は第1のカスタマイズパターンを表示し、第1のカスタマイズパターンはP個の第1のパターンの1つを表す。第1のユーザデザインは、第1のベース画像、第1の部品画像および第1のカスタマイズパターンを含む。製造ステーションは、第1のユーザデザインに従って完成品を製造する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットに信号接続されるサーバユニットと;
前記サーバユニットに信号接続されるディスプレイデバイスと;
前記ディスプレイデバイスに表示されるインターフェースユニットであって、前記インターフェースユニットは:
作業ウィンドウフレーム;
前記作業ウィンドウフレームに表示される第1のベース画像であって、N個の第1の位置が前記第1のベース画像内に定められ、M個の第2の位置が前記第1のベース画像の外側に定められ、Nは正の整数であり、Mは正の整数である、第1のベース画像;
前記N個の第1の位置のうちの1つまたは前記M個の第2の位置のうちの1つに表示される第1の部品画像であって、前記N個の第1の位置のうちの前記1つが前記M個の第2の位置のうちの前記1つに対応する、第1の部品画像;
前記作業ウィンドウフレームに選択的に表示される第1のパターンメニューであって、前記第1のパターンメニューはP個の第1のパターンを含み、Pは正の整数であり、ユーザが前記第1のパターンメニューの前記P個の第1のパターンのうちの1つを選択するとき、前記第1の部品画像は第1のカスタマイズパターンを表示し、前記第1のカスタマイズパターンは前記P個の第1のパターンのうちの前記1つを表す、第1のパターンメニュー;および
前記ユーザによって選択されるように前記作業ウィンドウフレームに表示される機能画像であって、前記ユーザが前記機能画像を選択するとき、前記サーバユニットは、第1のユーザデザインを受信し、前記第1のユーザデザインは、前記第1のベース画像、前記第1の部品画像および前記第1のカスタマイズパターンを含む、機能画像;を有する、
インターフェースユニットと;
前記インターネットに信号接続される製造ステーションであって、前記製造ステーションは、前記サーバユニットから前記第1のユーザデザインを受信し、前記第1のユーザデザインに従って完成品を製造する、製造ステーションと;を有する、
直感的なカスタマイズシステム。
【請求項2】
前記第1の部品画像は、前記ユーザによって選択されることができ、前記第1の部品画像が選択されるとき、前記第1のパターンメニューが前記作業ウィンドウフレームに表示され、前記第1の部品画像が選択されないとき、前記第1のパターンメニューは、前記作業ウィンドウフレームに表示されない、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項3】
前記第1のベース画像および前記第1の部品画像のうちの少なくとも1つは、三次元コンピュータグラフィックである、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項4】
前記第1の部品画像は、前記ユーザによって選択されることができ、前記第1の部品画像は、最初に、前記N個の第1の位置のうちの前記1つに配置され、前記第1の部品画像が選択されるとき、前記第1の部品画像は、前記N個の第1の位置のうちの前記1つから前記M個の第2の位置のうちの前記1つに移動する、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項5】
前記第1の部品画像は、最初に、前記N個の第1の位置のうちの前記1つに配置され、前記ユーザが、前記第1のベース画像、前記第1の部品画像、前記第1のパターンメニューおよび前記機能画像の外側の領域をクリックするとき、前記第1の部品画像は、前記N個の第1の位置のうちの前記1つから前記M個の第2の位置のうちの前記1つに移動する、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項6】
前記第1の部品画像は、最初に、前記M個の第2の位置のうちの前記1つに配置され、前記第1のパターンメニューの前記P個の第1のパターンのうちの前記1つが選択されるとき、前記第1の部品画像は、前記M個の第2の位置のうちの前記1つから前記N個の第1の位置のうちの前記1つに移動する、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項7】
前記P個の第1のパターンは、テクスチャパターン、カラーパターン、グラフィックパターンまたはそれらの組み合わせである、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項8】
前記第1の部品画像は、最初に、第1のプリセットパターンを有し、前記第1のプリセットパターンは、テクスチャパターン、カラーパターンまたはグラフィックパターンを表し:
前記ユーザが、前記第1のパターンメニューの前記P個の第1のパターンの前記テクスチャパターンのうちの1つまたは前記カラーパターンのうちの1つを選択するとき、前記第1のプリセットパターンは、前記第1のカスタマイズパターンが前記テクスチャパターンのうちの前記1つまたは前記カラーパターンのうちの前記1つを表すように、選択されている前記テクスチャパターンのうちの前記1つまたは前記カラーパターンのうちの前記1つに対応する前記第1のカスタマイズパターンに置き換えられ;
前記ユーザが、前記第1のパターンメニューの前記P個の第1のパターンの前記グラフィックパターンのうちの1つを選択するとき、前記第1のカスタマイズパターンは、選択されている前記グラフィックパターンのうちの前記1つと前記第1のプリセットパターンによって生成され、前記第1のカスタマイズパターンは、選択されている前記グラフィックパターンのうちの前記1つと前記第1のプリセットパターンを同時に表す、
請求項7に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項9】
前記第1のプリセットパターンは、前記ユーザが前記第1のパターンメニューの前記P個の第1のパターンのうちの1つを選択することによって取得され、前記第1のプリセットパターンは前記P個の第1のパターンのうちの前記1つを表す、
請求項7に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項10】
前記第1のユーザデザインはテキストをさらに含み、前記テキストは、前記第1のベース画像内に配置される、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項11】
前記テキストは、前記N個の第1の位置のうちの1つに表示される、
請求項10に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項12】
前記インターフェースユニットは、第2の部品画像をさらに含み、前記第2の部品画像は、前記作業ウィンドウフレーム内の前記N個の第1の位置のうちの別の1つにまたは前記M個の第2の位置のうちの別の1つに表示され、前記N個の第1の位置のうちの前記別の1つは、前記M個の第2の位置のうちの前記別の1つに対応し;
前記インターフェースユニットは第2のパターンメニューをさらに含み、
前記第2のパターンメニューは、Q個の第2のパターンを含み、Qは正の整数であり、前記ユーザが前記第2のパターンメニューの前記Q個の第2のパターンのうちの1つを選択するとき、前記第2の部品画像は、第2のカスタマイズパターンを表示し、前記第2のカスタマイズパターンは前記Q個の第2のパターンのうちの前記1つを表し;
前記第1のユーザデザインは、前記第2の部品画像および前記第2のカスタマイズパターンをさらに含む、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項13】
前記第1のベース画像は、少なくとも靴の輪郭を表し、前記第1の部品画像は、前記靴の靴の部品のうちの1つを表し、前記靴は、左の靴および右の靴のうちの1つを表し、前記サーバユニットが、前記第1のユーザデザインを受信するとき、前記サーバユニットは、前記左の靴および前記右の靴のうちの他方の1つを取得するために前記第1のユーザデザインをミラーリングする、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項14】
前記第1のベース画像は、少なくとも靴の輪郭を表し、前記第1の部品画像は、前記靴の靴の部品の1つを表し、前記靴は、左の靴および右の靴のうちの1つであり、前記インターフェースユニットは、さらに:
前記作業ウィンドウフレーム内に表示される第2のベース画像であって、さらにR個の第1の位置が前記第2のベース画像内に定められ、さらにS個の第2の位置が前記第2のベース画像の外側に定められ、Rは正の整数であり、Sは正の整数である、第2のベース画像;および
前記R個の第1の位置のうちの1つまたは前記S個の第2の位置のうちの1つに表示される別の第1の部品の画像であって、前記R個の第1の位置のうちの前記1つは前記S個の第2の位置のうちの前記1つに対応する、別の第1の部品の画像;を有し、
前記ユーザが前記第1のパターンメニューの前記P個の第1のパターンのうちの別の1つを選択するとき、前記別の第1の部品画像は別の第1のカスタマイズパターンを表示し、前記別の第1のカスタマイズパターンは前記P個の第1のパターンの前記別の1つを表し;
前記ユーザが前記機能画像を選択するとき、前記サーバユニットは、第2のユーザデザインを受信し、前記第2のユーザデザインは、前記第2のベース画像および前記別の第1のカスタマイズパターンを含み;
前記製造ステーションは、前記サーバユニットから前記第2のユーザデザインを受信し、前記製造ステーションは、前記第1のユーザデザインに従って前記左の靴および前記右の靴のうちの1つを製造し、前記第2のユーザデザインに従って前記左の靴および前記右の靴のうちの別の1つを製造する、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項15】
前記第1のベース画像は、少なくとも衣服の輪郭を表し、前記第1の部品画像は、前記衣服の衣服部品の1つを表す、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項16】
前記第1のベース画像は少なくともボールの輪郭を表し、前記第1の部品画像は前記ボールのシート状部分の1つを表す、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項17】
さらに、Y個の認可されたパターンを含み、Yは正の整数であり、前記Y個の認可されたパターンは、前記インターネットを介して外部サーバから前記サーバユニットによって取得され、前記第1のカスタマイズパターンは、さらに、前記P個の第1のパターンのうちの別の1つ、前記Y個の認可されたパターンのうちの1つまたはそれらの組み合わせを表す、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【請求項18】
前記P個の第1のパターンのうちの少なくとも1つは、認可されたパターンである、
請求項1に記載の直感的なカスタマイズシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、カスタマイズシステムに関し、より詳細には、顧客がその直感に従ってカスタマイズされた製品をデザイン(設計)する(design)ことを可能にするカスタマイズシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、製品は、実店舗またはオンライン電子商取引を通じて販売することができる。オンライン電子商取引は、インターネット上の製品販売情報のみを提供する。オンライン電子商取引は、顧客が個人的にカスタマイズされた製品をデザインすることを許容するものではなく、また、顧客に使いやすいカスタマイズされたデザインインターフェースを提供することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本開示は、前述の欠点を解決するために、顧客が直感に従ってカスタマイズされた製品をデザインすることを可能にするカスタマイズシステムを開示する。
【0005】
一実施形態によれば、直感的なカスタマイズシステムは、サーバユニット、ディスプレイデバイス、インターフェースユニット、および製造ステーションを含む。サーバユニットは、インターネットに信号接続される。ディスプレイデバイスは、サーバユニットに信号接続される。インターフェースユニットは、ディスプレイデバイスに表示される。インターフェースユニットは、作業ウィンドウフレーム、第1のベース画像、第1の部品(part(部分))画像、第1のパターンメニュー、および機能画像を含む。第1のベース画像は、作業ウィンドウフレームに表示される。N個の第1の位置が第1のベース画像内に定められる。M個の第2の位置が、第1のベース画像の外側に定められる。Nは正の整数であり、Mは正の整数である。第1の部品画像は、N個の第1の位置のうちの1つまたはM個の第2の位置のうちの1つに表示される。N個の第1の位置のうちの1つは、M個の第2の位置のうちの1つに対応する。第1のパターンメニューが作業ウィンドウフレームに選択的に表示される。第1のパターンメニューは、P個の第1のパターンを含む。Pは正の整数である。ユーザが第1のパターンメニューのP個の第1のパターンのうちの1つを選択するとき、第1の部品画像は第1のカスタマイズパターンを表示し、第1のカスタマイズパターンはP個の第1のパターンのうちの1つを表す。機能画像は、ユーザによって選択されるように作業ウィンドウフレームに表示される。ユーザが機能画像を選択するとき、サーバユニットは第1のユーザデザインを受信する。第1のユーザデザインは、第1のベース画像、第1の部品画像、および第1のカスタマイズパターンを含む。製造ステーションは、インターネットに信号接続される。製造ステーションは、サーバユニットから第1のユーザデザインを受信し、第1のユーザデザインに従って完成品を製造する。
【0006】
本発明のこれらおよび他の目的は、種々の図および図面に示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示は、以下のような添付の図面を参照しながら、実施形態の以下の詳細な説明を読むことによって、より完全に理解することができる。
【0008】
【
図1】本開示の第1の実施形態による直感的なカスタマイズシステムを示す概略図である。
【0009】
【
図2】本開示の第1の実施形態によるインターフェースユニットの概略図である。
【0010】
【
図3】本開示の第1の実施形態による、第1のデザイン段階におけるインターフェースユニットの概略図である。
【0011】
【
図4】本開示の第1の実施形態による、第1の組立段階におけるインターフェースユニットの概略図である。
【0012】
【
図5】本開示の第1の実施形態による第2のデザイン段階におけるインターフェースユニットの概略図である。
【0013】
【
図6】本開示の第1の実施形態による、第2の組立段階におけるインターフェースユニットの概略図である。
【0014】
【
図7】本開示の第1の実施形態によるデザイン完了段階におけるインターフェースユニットの概略図である。
【0015】
【
図8】本開示の第1の実施形態による、独立した左/右のデザインモードを示す概略図である。
【0016】
【
図9】本開示の第2の実施形態による第1のカテゴリパターンメニューを示すインターフェースユニットの概略図である。
【0017】
【
図10】本開示の第2の実施形態による第2のカテゴリパターンメニューを示すインターフェースユニットの概略図である。
【0018】
【
図11】本開示の第2の実施形態による第3のカテゴリパターンメニューを示すインターフェースユニットの概略図である。
【0019】
【
図12】本開示の第2の実施形態によるテキスト機能を有するインターフェースユニットの概略図である。
【0020】
【
図13】本開示の第3の実施形態による直感的なカスタマイズシステムを示す概略図である。
【0021】
【
図14】本開示の第4の実施形態によるインターフェースユニットの一部を示す概略図である。
【0022】
【
図15】本開示の第5の実施形態によるインターフェースユニットの一部を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
当業者が本開示をより良く理解できるようにするために、以下、本開示および達成されることになる効果を説明するために、図面とともに好ましい実施形態を提供する。図面は簡略化された概略図であることが留意されるべきである。したがって、本開示に関連する要素およびその組み合わせ関係のみが、本開示の基本的な枠組みまたは実装方法のより明確な説明を提供するために示される。実際の要素および構成は、より複雑になる可能性がある。加えて、便宜上、図面中のコンポーネントの数が実際の数と等しくない場合や、コンポーネントの形状や大きさが実際の形状や大きさに比例して描かれない場合があり、設計上の要件に応じてコンポーネントの比率を調整することができる。
【0024】
上、下、左、右、前、または後ろなどの以下の実施形態における方向の用語は、説明される図(複数可)の向きに関連して使用される。従って、方向の用語は、説明の目的のために使用され、決して限定するものではない。
【0025】
第1、第2、および第3などの序数の用語は、種々の要素を記述するために使用することができ、これらの要素は、序数の用語の定義によって限定されない。序数の用語は、明細書において1つの要素を他の要素から区別するために使用され、請求項における要素の序数の用語は、請求項に記載された順序に従って配置され、明細書中の要素とは異なる可能性がある。従って、以下の説明に列挙される第1の要素は、請求項において第2の要素である可能性がある。
【0026】
図1を参照されたい。
図1は、本開示の第1の実施形態による直感的なカスタマイズシステム1000を示す概略図である。直感的なカスタマイズシステム1000は、サーバユニット1、ディスプレイデバイス3、インターフェースユニット4および製造ステーション6を含む。サーバユニット1は、インターネット2に信号接続される。ディスプレイデバイス3は、サーバユニット1に信号接続される。インターフェースユニット4は、ディスプレイデバイス3に表示される。製造ステーション6は、完成品7を製造するためにインターネット2に信号接続される。ここで、サーバユニット1は、インターネット2のユーザ側のコンピュータに特定のサービスを提供することができるハードウェア/ソフトウェア統合であるサーバであることができる。ハードウェアに関しては、ハードウェアは、プロセッサ、メモリ、インターフェースおよびバス、クロックおよびタイマ、アイソレータ、電力管理などを含むことができる。ソフトウェアについては、プロセッサは、オペレーティングシステム(OS)およびアプリケーションプログラム(APP)で動作する必要がある。サーバの各ホストは、複数のユーザを同時にサポートすることができるため、OSは、複数のユーザが同時の接続によりサービスを利用できる「マルチユーザ」をサポートすることが必要とされる。また、OSは、複数のAPPが同時に実行されることを可能にする「マルチタスク」をサポートすることが必要とされる。
【0027】
本明細書では、ディスプレイデバイス3は、ラップトップの表示パネルであることができる。しかし、本開示はそれに限定されるものではない。例えば、ディスプレイデバイス3は、スマートフォンまたはタブレットコンピュータのタッチパネルであることができ、ディスプレイデバイス3はまた、デスクトップコンピュータのディスプレイまたはモニタであることができる。インターフェースユニット4は、ユーザインターフェース(UI)、ハードウェア間の通信用ファームウェア、APP間の通信用ソフトウェア、データベース、またはそれらの組み合わせであることができる。製造ステーション6は、靴を製造するための工場または作業場、衣服工場または衣服を製造するためのテーラーショップ、ボールを製造するための工場などのような工場または作業場であることができる。
【0028】
図2~
図4を参照されたい。
図2は、本開示の第1の実施形態によるインターフェースユニット4の概略図である。
図3は、本開示の第1の実施形態による第1のデザイン段階におけるインターフェースユニット4の概略図である。
図4は、本開示の第1の実施形態による第1の組立段階におけるインターフェースユニット4の概略図である。インターフェースユニット4は、作業ウィンドウフレーム40、第1のベース画像41、第1の部品画像42、第1のパターンメニュー43、および機能画像45を含む。第1のベース画像41は、作業ウィンドウフレーム40に表示される。本実施形態では、第1のベース画像41は、靴を表す三次元コンピュータグラフィック(3DCG)である。第1の部品画像42は、靴の靴部分(例えば、舌部、レース、アッパー、ソール、前面オーバーレイ(front overlay)、背面オーバーレイなど)を表す3DCGである。3DCGは、コンピュータと三次元コンピューティングソフトウェアによって作成されたデジタルモデルを指す。しかしながら、本開示はそれに限定されるものではない。例えば、第1のベース画像41は、靴のデジタル化された2次元画像であることもでき、第1の部品画像42は、靴の靴部分のデジタル化された2次元画像であることもできる。
【0029】
さらに、N個の第1の位置が、第1のベース画像41内に規定される。M個の第2の位置が、第1のベース画像41の外側に規定される。Nは正の整数、Mは正の整数である。実施形態では、NはMに等しく、NとMの両方は7に等しい。換言すれば、7個の第1の位置P11、P12、P13、P14、P15、P16およびP17が、第1のベース画像41によってカバーされる領域内に規定され、7個の第2の位置P21、P22、P23、P24、P25、P26およびP27が、第1のベース画像41によってカバーされる領域の外に規定される。好ましくは、7個の第2の位置P21、P22、P23、P24、P25、P26、およびP27は全て作業ウィンドウフレーム40内にある。
【0030】
本実施形態では、インターフェースユニット4は、さらに、第2の部品画像47と、第3の部品画像4Hと、第4の部品画像4Iと、第5の部品画像4Jと、第6の部品画像4Kと、第7の部品画像4Lとを含む。第1の部品画像42は、7個の第1の位置のうちの1つ(ここでは第1の位置P11)または7個の第2の位置のうちの1つ(ここでは第2の位置P21)に表示される。第2の部品画像47は、7個の第1の位置のうちの1つ(ここでは第1の位置P12)または7個の第2の位置のうちの1つ(ここでは第2の位置P22)に表示される。第3の部品画像4Hは、7個の第1の位置のうちの1つ(ここでは第1の位置P13)または7個の第2の位置のうちの1つ(ここでは第2の位置P23)に表示される。第4の部品画像4Iは、7個の第1の位置のうちの1つ(ここでは第1の位置P14)または7個の第2の位置のうちの1つ(ここでは第2の位置P24)に表示される。第5の部品画像4Jは、7個の第1の位置のうちの1つ(ここでは第1の位置P15)または7個の第2の位置のうちの1つ(ここでは第2の位置P25)に表示される。第6の部品画像4Kは、7個の第1の位置のうちの1つ(ここでは第1の位置P16)または7個の第2の位置のうちの1つ(ここでは第2の位置P26)に表示される。第7の部品画像4Lは、7個の第1の位置のうちの1つ(ここでは第1の位置P17)または7個の第2の位置のうちの1つ(ここでは第2の位置P27)に表示される。7個の第1の位置の1つは、7個の第2の位置の1つに対応する。すなわち、第1の位置P11、P12、P13、P14、P15、P16およびP17は、それぞれ第2の位置P21、P22、P23、P24、P25、P26およびP27に対応する。
【0031】
好ましくは、部品画像の数は、第1の位置の数に等しく、部品画像の数は、第2の位置の数に等しい。つまり、部品画像の数、第1の位置の数および第2の位置の数は等しい。しかし、他の実施形態では、部品画像の数は、第1の位置または第2の位置の数よりも多くなり得る。
【0032】
選択的に、インターフェースユニット4がデフォルト動作モードにあるとき、第1の部品画像42は、ユーザ5(
図1参照)によって選択することができ、最初に第1の位置P11に配置される。第1の部品画像42が選択されるとき、第1の部品画像42は、第1の位置P11から第2の位置P21に移動する。すなわち、第1の部品画像42は、最初に、第1のベース画像41内の第1の位置P11に配置される。ユーザ5が第1の部品画像42をデザインしたい場合、ユーザ5は、最初に第1の部品画像42を選択することができ、次いで、第1の部品画像42は、第1のベース画像41内の第1の位置P11から第1のベース画像41外の第2の位置P21に移動する。
【0033】
同様に、第2の部品画像47、第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4Kおよび第7の部品画像4Lは、ユーザ5によって選択されることができ、第1のベース画像41内の第1の位置P12、P13、P14、P15、P16およびP17に、それぞれ最初に配置される。第2の部品画像47が選択されるとき、第2の部品画像47は、第1のベース画像41内の第1の位置P12から、第1のベース画像41外の第2の位置P22に移動する。第3の部品画像4Hが選択されるとき、第3の部品画像4Hは、第1のベース画像41内の第1の位置P13から第1のベース画像41外の第2の位置P23に移動する。第4の部品画像4Iが選択されるとき、第4の部品画像4Iは、第1のベース画像41内の第1の位置P14から、第1のベース画像41外の第2の位置P24に移動する。
【0034】
選択的に、インターフェースユニット4が別のデフォルト動作モードにあるとき、第1の部品画像42、第2の部品画像47、第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4K、第7の部品画像4Lが、最初に、第1のベース画像41内の第1の位置P11、P12、P13、P14、P15、P16およびP17にそれぞれ配置される。ユーザ5が、第1のベース画像41の外側の領域、第1の部品画像42、第2の部品画像47、第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4K、第7の部品画像4L、第1のパターンメニュー43および機能画像45をクリックするとき、第1の部品画像42、第2の部品画像47、第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4Kおよび第7の部品画像4Lは、第1のベース画像41内の第1の位置P11、P12、P13、P14、P15、P16およびP17から、第1のベース画像41の外側の第2の位置P21、P22、P23、P24、P25およびP27へ移動する。
【0035】
さらに、実施形態では、第1の部品画像42が選択されるとき、第1のパターンメニュー43が作業ウィンドウフレーム40に表示される;第1の部品画像42が選択されないとき(例えば、第1の部品画像42が初期状態にあるとき)、第1のパターンメニュー43は作業ウィンドウフレーム40に表示されない。すなわち、実施形態では、第1のパターンメニュー43は、作業ウィンドウフレーム40内に選択的に表示される。他の実施形態では、第1のパターンメニュー43は、第1の部品画像42が選択されているか否かにかかわらず、常に作業ウィンドウフレーム40に表示することができる。
【0036】
本実施形態では、
図3に示すように、第1のパターンメニュー43は、3個の第1のパターン430、430’および430”を含む。第1のパターンの数は例示に過ぎず、本開示はそれに限定されるものではない。すなわち、P個の第1のパターンを含み、Pが正の整数である第1のパターンメニュー43を有するインターフェースユニットは、全て本開示の範囲内である。ユーザ5が第1のパターンメニュー43の第1のパターン430、430’および430”のうちの1つ(第1のパターン430”など)を選択するとき、第1の部品画像42が第1のカスタマイズパターン44を表示することを可能にする。第1のカスタマイズパターン44は、第1の部品画像42上に第1のパターン430”の内容を実際に表現している。換言すれば、ユーザ5が第1のパターン430、430’および430”のうちの1つ(第1のパターン430など)を選択するとき、サーバユニット1は、第1のパターン430”に対応するパターンデータおよび第1の部品画像42に対応する画像データに基づいて計算結果を生成するように計算し、計算結果は、第1のカスタマイズパターン44を生成するように第1の部品画像42上に具体的にレンダリングされる。そのようなものとして、第1のカスタマイズパターン44は第1のパターン430”を表す。また、実施形態では、第1の部品画像42は第2の位置P21に配置される。第1の部品画像42は、第1のカスタマイズパターン44を表示するが、第1の位置P11に配置された第1のベース画像41の部分(部品)も、第1のカスタマイズパターン44を暫定的に表示し、これは、ユーザ5が、第1の部品画像42のカスタマイズされたデザインで第1のベース画像41をプレビューすることを可能にする。他の実施形態では、第1の部品画像42は第1のカスタマイズパターン44を表示するが、第1の位置P11に配置された第1のベース画像41の部分は、対応して第1のカスタマイズパターン44を表示しないことがある。
【0037】
さらに、実施形態では、インターフェースユニット4のさらに別のデフォルト動作モードは、以下の通りである。
図3において、第1の部品画像42は、第1のベース画像41の外側の第2の位置P21に最初に配置される。本実施形態では、第1の部品画像42と第1のパターンメニュー43の第1のパターン430、430’および430”のうちの1つとがユーザ5によって順に選択されるとき、サーバユニット1は、第1の部品画像42が第1のカスタマイズパターン44を表示することを可能にする。第1の部品画像42が第1のカスタマイズパターン44を表示した後、第1の部品画像42は、
図4に示すように、第1のベース画像41の外側の第2の位置P21から第1のベース画像41内の第1の位置P11に移動する。
【0038】
さらに、機能画像45が、ユーザ5によって選択されるために作業ウィンドウフレーム40に表示される。他の実施形態では、サーバユニット1は、第2の部品画像47、第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4Kおよび第7の部品画像4Lのパターンを事前に定義することができる。ユーザ5は、カスタマイズ手順の時間を短縮することができるように、第1の部品画像42のパターンのみをデザインすることができる。この場合、ユーザ5が第1の部品画像42のデザインを完了した後、ユーザ5は、機能画像45(例えば、
図4において「Save(保存)」のラベルが付された画像)を直接選択することができる。「Save」のラベルが付された機能画像45がユーザ5によって選択されるとき、サーバユニット1は、第1のユーザデザインを受信し、第1のユーザデザインは、第1のベース画像41、第1の部品画像42、第1のカスタマイズパターン44、並びに、第2の部品画像47、第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4Kおよび第7の部品画像4Lの予め定義された所定のパターンデータを含む。サーバユニット1が第1のユーザデザインを受信した後、製造ステーション6は、
図1に示すように、サーバユニット1から第1のユーザデザインを受信することができ、第1のユーザデザインに従って完成品7を製造する。従って、ユーザ5は、インターフェースユニット4を通してカスタマイズされた製品を都合よく(便利に)デザインすることができる。従って、ユーザ5には使いやすいカスタマイズシステムが提供される。
【0039】
この実施形態では、サーバユニット1は、ユーザ5が全ての部品画像、すなわち、第1の部品画像42、第2の部品画像47、第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4Kおよび第7の部品画像4Lのパターンをデザインすることを可能にする別のカスタマイズモードを提供する。当該カスタマイズモードでは、サーバユニット1は、第1の部品画像42、第2の部品画像47、第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4Kおよび第7の部品画像4Lのパターンを予め定義するのではなく、第1の部品画像42、第2の部品画像47、第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4Kおよび第7の部品画像4Lのパターンを、それらを変更することをユーザ5に開放する。
【0040】
図2~
図4の後のフォローアップ例である
図5~
図7を参照されたい。
図5は、本開示の第1の実施形態による第2のデザイン段階におけるインターフェースユニット4の概略図である。
図6は、本開示の第1の実施形態による第2の組立段階におけるインターフェースユニット4の概略図である。
図7は、本開示の第1の実施形態によるデザイン完了段階におけるインターフェースユニット4の概略図である。ユーザ5が(
図4に示すように)第1の部品画像42のデザインを完了した後、ユーザ5は、第2の部品画像47をデザインすることを選択することができる。
【0041】
実施形態では、
図5に示すように、インターフェースユニット4は、さらに第2のパターンメニュー48を含む。第2の部品画像47が選択されると、第1のパターンメニュー43は、作業ウィンドウフレーム40から隠され、第2のパターンメニュー48が、作業ウィンドウフレーム40に表示される。第2のパターンメニュー48は、3つの第2のパターン480、480’および480”を含む。第2のパターンメニュー48の第2のパターンの数は、例示に過ぎず、本開示は、これらに限定されない。すなわち、Q個の第2のパターンを含む第2のパターンメニュー48を有し、Qが正の整数であるインターフェースユニットは、全て本開示の範囲内である。実施形態では、第2のパターンメニュー48の第2のパターン(
図5に示す)は、第1のパターンメニュー43の第1のパターン(
図3に示す)とは異なる。しかしながら、本開示はそれらに限定されるものではない。例えば、インターフェースユニット4の第2のパターンメニュー48の第2のパターンおよび第1のパターンメニュー43の第1のパターンは同じであることができ、これは実際の必要性に依存する。
【0042】
同様に、ユーザ5が第2のパターンメニュー48の第2のパターン480、480’および480”の1つ(第2のパターン480”など)を選択するとき、第2の部品画像47が第2のカスタマイズパターン49を表示することを可能にする。第2のカスタマイズパターン49は、第2の部品画像47上の第2のパターン480”の内容を実際に表現している。換言すると、ユーザ5が第2のパターン480”を選択するとき、サーバユニット1は、第2のパターン480”に対応するパターンデータと第2の部品画像47に対応する画像データに基づいて計算結果を生成するように計算し、その計算結果は、第2のカスタマイズパターン49を生成するように第2の部品画像47上に具体的にレンダリングされる。そのようなものとして、第2のカスタマイズパターン49は第2のパターン480”を表す。
【0043】
さらに、本実施形態の
図5に示すように、第2の部品画像47は、第1のベース画像41の外側の第2の位置P22に最初に配置される。第2の部品画像47と第2のパターンメニュー48の第2のパターン480、480’および480”のうちの1つとがユーザ5によって順に選択されるとき、サーバユニット1は、第2の部品画像47が第2のカスタマイズパターン49を表示することを可能にする。第2の部品画像47が第2のカスタマイズパターン49を表示した後、第2の部品画像47は、
図6に示すように、第1のベース画像41の外側の第2の位置P22から第1のベース画像41内の第1の位置P12に移動する。
【0044】
第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4Kおよび第7の部品画像4Lは、
図7に示すように、第3のカスタマイズパターン4M、第4のカスタマイズパターン4N、第5のカスタマイズパターン4O、第6のカスタマイズパターン4Pおよび第7のカスタマイズパターン4Qが生成されるように、同様の手順でデザインすることができる。上記デザインステップを完了すると、ユーザ5は、「Save」とラベル付けされた機能画像45を選択することができ、サーバユニット1は、第1のユーザデザイン46を受信し、第1のユーザデザイン46は、第1のベース画像41、第1の部品画像42、第1のカスタマイズパターン44、第2の部品画像47、第2のカスタマイズパターン49、第3の部品画像4H、第3のカスタマイズパターン4M、第4の部品画像4I、第4のカスタマイズパターン4N、第5の部品画像4J、第5のカスタマイズパターン4O、第6の部品画像4K、第6のカスタマイズパターン4P、第7の部品画像4Lおよび第7のカスタマイズパターン4Qの画像/パターンデータを含む。サーバユニット1が第1のユーザデザイン46を受信した後、製造ステーション6(
図1参照)は、サーバユニット1から第1のユーザデザイン46を受信することができ、第1のユーザデザイン46に従って完成品7を製造する。従って、ユーザ5は、インターフェースユニット4を介してカスタマイズされた製品を都合よくデザインすることができる。したがって、多様な好みを持つユーザに対して、使いやすいカスタマイズシステムが提供される。
【0045】
さらに、第1のユーザデザイン46は、テキストをさらに含むことができる。テキストは、漢字文字列、英語文字列、数字文字列、またはそれらの組み合わせであることができる。例えば、一実施形態によれば、テキストは、第1の位置P11、P12、P13、P14、P15、P16およびP17のうちの1つに表示されることができる。すなわち、テキストは、第1の位置P11、P12、P13、P14、P15、P16およびP17のうちの1つによって名目上定義される境界内にのみ表示される。更に別の実施形態によれば、テキストは、第1のベース画像41によってカバーされる領域内に表示される。すなわち、テキストは、第1の位置P11、P12、P13、P14、P15、P16およびP17のうちのいずれかの境界によって制限されない。例えば、テキストの一部は、第1の位置P11、P12、P13、P14、P15、P16およびP17のうちの1つに表示されることができ、テキストの別の部分は、前述の位置に隣接する第1の位置P11、P12、P13、P14、P15、P16およびP17のうちの別の1つに表示されることができる。すなわち、テキストは、第1の位置P11、P12、P13、P14、P15、P16およびP17の境界を越えることができ、複数の隣接する第1の位置にまたがって表示されることができる。
【0046】
本実施形態では、第1のベース画像41は、靴の現実的またはシミュレーション画像(simulated image)を表すことができる。しかし、本開示はそれらに限定されるものではない。第1のベース画像41は、靴のアウトライン(outline)または輪郭のみを表すことができる。第1の部品画像42、第2の部品画像47、第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4Kおよび第7の部品画像4Lは、靴の必須部品(すなわち、靴の部品)を表すことができる。
【0047】
1足(一対)(Pair)の靴をカスタマイズすることに関して、本開示は、左右対称デザインモードおよび独立した右(Right)/左(Left)デザインモードを提供する。例えば、左右対称デザインモードでは、ユーザ5が、
図7に示すように第1のユーザデザイン46を完成したとき(
図7の第1のベース画像41は、1足の靴の右の靴の現実的な画像である)、サーバユニット1は、1足の靴の左の靴と右の靴とが左右対称デザインを有するように、1足の靴の左の靴を得るために第1のユーザデザイン46を直接ミラーリングする(directly mirror)ことができる。
【0048】
一方、本開示の第1の実施形態による独立した右/左デザインモードを示す概略図である
図8を参照されたい。本実施形態の独立した右/左デザインモードでは、インターフェースユニット4は、さらに、第2のベース画像4A、別の第1の部品画像4B1、別の第2の部品画像4B2、別の第3の部品画像4B3、別の第4の部品画像4B4、別の第5の部品画像4B5、別の第6の部品画像4B6および別の第7の部品画像4B7を含み得る。本実施形態では、ユーザ5が
図7に示すように第1のユーザデザイン46を完了するとき、ユーザ5は、第2のベース画像4Aが作業ウィンドウフレーム40に表示されるように、インターフェースユニット4のスイッチボタン画像4Cの1つの特定の部分をクリックすることができる。第2のベース画像4Aは、1足の靴の左の靴の現実的な画像であることができる。7個の第1の位置P11’、P12’、P13’、P14’、P15’、P16’およびP17’が、第2のベース画像4A内に画定される。7個の第2の位置P21’、P22’、P23’、P24’、P25’、P26’およびP27’が、第2のベース画像4Aの外側に画定される。第1の部品画像4B1は、第1の位置P11’または第2の位置P21’に表示される。第2の部品画像4B2は、第1の位置P12’または第2の位置P22’に表示される。第3の部品画像4B3は、第1の位置P13’または第2の位置P23’に表示される。第4の部品画像4B4は、第1の位置P14’または第2の位置P24’に表示される。第5の部品画像4B5は、第1の位置P15’または第2の位置P25’に表示される。第6の部品画像4B6は、第1の位置P16’または第2の位置P26’に表示される。第7の部品画像4B7は、第1の位置P17’または第2の位置P27’に表示される。左の靴のカスタマイズ手順は右の靴の手順と同様であり、簡潔さのために繰り返さない。このように、左の靴と右の靴は、ユーザ5の好みに応じて異なるデザインを有し得る。
【0049】
図9~
図11を参照されたい。
図9は、本開示の第2の実施形態による第1のカテゴリパターンメニュー4Eを示すインターフェースユニット4’の概略図である。
図10は、本開示の第2の実施形態による第2のカテゴリパターンメニュー4Fを示すインターフェースユニット4’の概略図である。
図11は、本開示の第2の実施形態による第3のカテゴリパターンメニュー4Gを示すインターフェースユニット4’の概略図である。
図9、10および11はグレイスケールで示されている。実際のニーズによれば、第1のカテゴリパターンメニュー4E、第2のカテゴリパターンメニュー4Fおよび第3のカテゴリパターンメニュー4Gの第1のパターン、第2の位置P21に配置された第1の部品画像42および第1の位置P11に配置された第1のベース画像41の部分は、カラフルであり得る。なお、第2の実施形態のインターフェースユニット4’と第1の実施形態のインターフェースユニット4’との間の主な相違点は、第1のパターンメニューのP個の第1のパターンである。この実施形態では、P個の第1のパターンは、様々な種類のパターンを含み、それらは、第1のカテゴリパターンメニュー4E、第2のカテゴリパターンメニュー4Fおよび第3のカテゴリパターンメニュー4Gに分類される。第1のカテゴリパターンメニュー4Eは、カラーメニューであり、すなわち、P個の第1のパターンの一部は、カラーパターンである。第2のカテゴリパターンメニュー4Fはテクスチャメニューであり、すなわち、P個の第1のパターンの別の部分はテクスチャパターンまたはタイル状パターンである。第3のカテゴリパターンメニュー4Gはグラフィックメニューであり、すなわち、P個の第1のパターンのさらに別の部分はグラフィックパターンである。しかし、本開示はそれらに限定されるものではない。例えば、P個の第1のパターンの少なくとも1つは、認可されたパターンとすることができる。認可されたパターンは、著名な映画のキャラクターのパターン、著名な漫画のキャラクターのパターン、著名な企業によってデザインされたパターン、あるいはそれらの組み合わせとすることができる。認可されたパターンは、インターネット2を介して外部サーバ1’(
図13に示す)からサーバユニット1によって取得され得る、または管理者によってサーバユニット1にロードされ得る。本実施形態では、第1のパターンメニューは、インターフェースユニット4’に常時表示されるが、第1のカテゴリパターンメニュー4E、第2のカテゴリパターンメニュー4Fおよび第3のカテゴリパターンメニュー4Gの間で切り替えることができる。
【0050】
さらに、実施形態では、インターフェースユニット4’は、第1のカテゴリーメニューボタン4e(
図9の「Color(カラー)」ボタンとして例示的に示されている)、第2のカテゴリーメニューボタン4f(
図10の「Texture(テクスチャ)」ボタンとして例示的に示されている)および第3のカテゴリーメニューボタン4g(
図11の「Graphic(グラフィック)」ボタンとして例示的に示されている)をさらに含むことができる。
図9に示すように、ユーザ5が第1のカテゴリーメニューボタン4eを選択するとき、ユーザ5がカラーパターンを選択するために、第1のカテゴリパターンメニュー4Eがインターフェースユニット4’に表示される。
図10に示すように、ユーザ5が第2のカテゴリーメニューボタン4fを選択するとき、ユーザ5がテクスチャパターンを選択するために、第2のカテゴリパターンメニュー4Fがインターフェースユニット4’に表示される。
図11に示すように、ユーザ5が第3のカテゴリーメニューボタン4gを選択するとき、ユーザ5がグラフィックパターンを選択するために、第3のカテゴリパターンメニュー4Gがインターフェースユニット4’に表示される。
【0051】
図10に示すように、本実施形態では、第2のカテゴリパターンメニュー4Fのテクスチャパターンは、さらに3つのサブカテゴリーに分類され、これらは、第1のサブカテゴリーメニュー4F’、第2のサブカテゴリーメニュー4F”および第3のサブカテゴリーメニュー4F”’である。第1のサブカテゴリーメニュー4F’は複数の色の組み合わせパターンを含む。第2のサブカテゴリーメニュー4F”は複数のテクスチャの組み合わせパターンを含む。第3のサブカテゴリーメニュー4F”’は、複数のシームレスパターンを含む。例として、第2のカテゴリパターンメニュー4Fの第1のサブカテゴリーメニュー4F’、第2のサブカテゴリーメニュー4F”および第3のサブカテゴリーメニュー4F”’は、同時にインターフェースユニット4’に表示される。しかし、第1のサブカテゴリーメニュー4F’、第2のサブカテゴリーメニュー4F”、第3のサブカテゴリーメニュー4F”’はまた、実用上の必要にしたがって、インターフェースユニット4’に独立して表示することができる。
【0052】
他方、第1の部品画像42は、最初に、(
図9および
図10に示すように)第1のプリセットパターン420を有することができる。第1のプリセットパターン420は、サーバユニット1によって事前に定義することができる。又は、代替的に、第1のプリセットパターン420は、(第1のパターンメニューが常に表示されるため)ユーザ5が第1のパターンメニューのP個の第1のパターンの1つを選択することによって得ることができ、第1のプリセットパターンは、P個の第1のパターンの1つを表す。
【0053】
具体的には、前述の代替では、ユーザ5が第1のカテゴリパターンメニュー4Eのカラーパターンの1つを選択するとき、第1のプリセットパターン420はカラーパターンを表すことになる。ユーザ5が、第2のカテゴリパターンメニュー4Fの第1のサブカテゴリーメニュー4F’の色の組み合わせパターンの1つを選択するとき、第1のプリセットパターン420は、色の組み合わせパターンを表すことになる。ユーザ5が第2のカテゴリパターンメニュー4Fの第2のサブカテゴリーメニュー4F”のテクスチャの組み合わせパターンの1つを選択するとき、第1のプリセットパターン420はテクスチャの組み合わせパターンを表すことになる。ユーザ5が第2のカテゴリパターンメニュー4Fの第3のサブカテゴリーメニュー4F”’のシームレスパターンの1つを選択するとき、第1のプリセットパターン420はシームレスパターンを表すことになる。ユーザ5が第3のカテゴリパターンメニュー4Gのグラフィックパターンの1つを選択するとき、第1のプリセットパターン420はグラフィックパターンを表すことになる。言い換えれば、第1の部品画像42の第1のプリセットパターン420は、最初は、カラーパターン、色の組み合わせパターン、テクスチャの組み合わせパターン、シームレスパターンまたはグラフィックパターンとすることができる。
【0054】
この実施形態では、ユーザ5が第1のパターンメニューのP個の第1のパターン(第1のカテゴリパターンメニュー4Eまたは第2のカテゴリパターンメニュー4Fなど)のテクスチャパターンの1つまたはカラーパターンの1つを選択するとき、第1のプリセットパターン420は、第1のカスタマイズパターンが選択されているテクスチャパターンの1つまたはカラーパターンの1つを表すように、選択されているテクスチャパターンの1つまたはカラーパターンの1つに対応する第1のカスタマイズパターンに置き換えられる。
【0055】
さらに、本実施形態では、ユーザ5が第1のパターンメニュー(第3のカテゴリパターンメニュー4Gなど)のP個の第1のパターンのグラフィックパターンのうちの1つを選択するとき、第1のカスタマイズパターンは、選択されているグラフィックパターンのうちの1つと第1のプリセットパターン420によって生成され、第1のカスタマイズパターンは、
図11に示すように、選択されているグラフィックパターンのうちの1つと第1のプリセットパターン420を同時に表す。
【0056】
本開示の第2の実施形態によるテキスト機能を有するインターフェースユニット4’の概略図である
図12を参照されたい。
図12はグレイスケールで示されている。実際のニーズにしたがって、第1の部品画像42および第2の部品画像47はカラフルであり得る。第2の実施形態の変形では、インターフェースユニット4’は、ユーザ5が選択するためのテキスト編集ボタン4r(
図12の「Text(テキスト)」ボタンとして例示的に示されている)をさらに含むことができる。本実施形態では、ユーザ5が、まず、部品画像(第1の部品画像42、第2の部品画像47、第3の部品画像4H、第4の部品画像4I、第5の部品画像4J、第6の部品画像4Kおよび第7の部品画像4Lのうちの1つ)を選択するとき、インターフェースユニット4’が、ユーザ5がテキスト4Rを入力し、生成するためのテキスト編集領域(図示せず)を表示するように、テキスト編集ボタン4rを選択する。結果的に、選択された部品画像上にテキスト4Rが表示される(
図12の例として、テキスト4Rが第2の部品画像47上に表示される)。
【0057】
本開示の第3の実施形態による直感的なカスタマイズシステム1000’を示す概略図である
図13を参照されたい。第3の実施形態と第1の実施形態との違いは、直感的なカスタマイズシステム1000’が、ユーザ5が選択するためのY個の認可されたパターン(図示せず)をさらに含むことができることであり、Yは正の整数である。Y個の認可されたパターンは、インターネット2を介して外部サーバ1’からサーバユニット1によって取得され得る、または管理者によってサーバユニット1にロードされ得る。この実施形態では、第1のカスタマイズパターンは、P個の第1のパターンのうちの1つを表し、さらに、P個の第1のパターンのうちの別の1つ、Y個の認可されたパターンのうちの1つまたはそれらの組み合わせを表す。認可されたパターンの詳細は、上に列挙され、ここでは省略される。
【0058】
本開示の第4の実施形態によるインターフェースユニット4の一部を示す概略図である
図14を参照されたい。第4の実施形態と第1の実施形態の違いは、直感的なカスタマイズシステム1000が衣服をデザインするためのものであることである。したがって、この実施形態では、第1のベース画像41’は、衣服のアウトラインを表す。インターフェースユニット4は、第1の部品画像42’、第2の部品画像47’、第3の部品画像4H’、第4の部品画像4I’、第5の部品画像4J’、第6の部品画像4K’および第7の部品画像4L’を含む。第1の部品画像42’、第2の部品画像47’、第3の部品画像4H’、第4の部品画像4I’、第5の部品画像4J’、第6の部品画像4K’および第7の部品画像4L’の各々は、衣服の衣服部品(部分)の1つを表す。同様に、第1の部品画像42’は、第1の位置P11または第2の位置P21に表示される。第2の部品画像47’は、第1の位置P12または第2の位置P22に表示される。第3の部品画像4H’は、第1の位置P13または第2の位置P23に表示される。第4の部品画像4I’は、第1の位置P14または第2の位置P24に表示される。第5の部品画像4J’は、第1の位置P15または第2の位置P25に表示される。第6の部品画像4K’は、第1の位置P16または第2の位置P26に表示される。第7の部品画像4L’は、第1の位置P17または第2の位置P27に表示される。衣服のカスタマイズ手順は靴の手順と同様であり、これは、簡潔さのために繰り返されない。
【0059】
本開示の第5の実施形態によるインターフェースユニット4の一部を示す概略図である
図15を参照されたい。第5の実施形態と第1の実施形態の違いは、直感的なカスタマイズシステム1000がボールをデザインするためのものであることである。したがって、この実施形態では、第1のベース画像41’は、ボールのアウトラインを表す。インターフェースユニット4は、第1の部品画像42”、第2の部品画像47”、第3の部品画像4H”、第4の部品画像4I”、第5の部品画像4J”、第6の部品画像4K”および第7の部品画像4L”を含む。第1の部品画像42”、第2の部品画像47”、第3の部品画像4H”、第4の部品画像4I”、第5の部品画像4J”、第6の部品画像4K”および第7の部品画像4L”の各々は、ボールのシート状部分の1つを表す。同様に第1の部品画像42”は、第1の位置P11または第2の位置P21に表示される。第2の部品画像47”は、第1の位置P12または第2の位置P22に表示される。第3の部品画像4H”は、第1の位置P13または第2の位置P23に表示される。第4の部品画像4I”は、第1の位置P14または第2の位置P24に表示され、第5の部品画像4J”は、第1の位置P15または第2の位置P25に表示される。第6の部品画像4K”は、第1の位置P16または第2の位置P26に表示される。第7の部品画像4L”は、第1の位置P17または第2の位置P27に表示される。ボールのカスタマイズ手順は靴の手順と同様であり、簡潔さのために繰り返されない。
【0060】
包括的に、前述の靴、衣服、およびボールをカスタマイズすることに加えて、本開示は、帽子、リュックサック(packs)、バッグ、自転車用シートクッションなどのスポーツ関連商品をカスタマイズするためにも適用することができる。
【0061】
従来技術と比較して、本開示は以下のような特徴を有する。インターフェースユニットは、第1のベース画像、第1の部品画像および第1のパターンメニューを提供する。第1の位置が第1のベース画像内に定義され、第2の位置が第1のベース画像の外側に定義され、第1の部品画像は第1の位置のうちの1つまたは第2の位置のうちの1つに選択的に表示される。第1のパターンメニューは、第1のカスタマイズパターンを生成するようにユーザが第1のパターンを選択するために提供される。第1のカスタマイズパターンは第1のパターンを表す。このようにして、ユーザは、インターフェースユニットを通してカスタマイズされた製品を都合よくデザインすることができる。したがって、消費者には使いやすいカスタマイズシステムが提供される。
【0062】
当業者は、本発明の教示を保持しつつ、装置および方法の多くの修正および変更を行うことができることを容易に理解するであろう。従って、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の範囲によってのみ限定されると解釈されるべきである。