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特開2022-84059マーケティング自動支援装置、マーケティング自動支援システム、及びマーケティング自動支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084059
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】マーケティング自動支援装置、マーケティング自動支援システム、及びマーケティング自動支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220531BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
G06Q30/02 398
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020195647
(22)【出願日】2020-11-26
(71)【出願人】
【識別番号】520464407
【氏名又は名称】株式会社ワイズクリエイティブファクトリー
(74)【代理人】
【識別番号】100112874
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 薫
(72)【発明者】
【氏名】横山 貴一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得してターゲット顧客の候補に関する情報を更新することにより、マーケティング活動を自動的に支援するマーケティング自動支援装置、マーケティング自動支援システム及びマーケティング自動支援方法を提供する。
【解決手段】マーケティング自動支援装置1は、ウェブサイトに対するアクセスログに含まれるIPアドレスと、IPアドレスに関連付けられる法人及び/又は個人を識別する識別情報と、に基づいて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する生成部13と、ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得する取得部12と、属性情報に基づいて、顧客候補情報を更新する更新部14とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブサイトに対するアクセスログに含まれるIPアドレスと、前記IPアドレスに関連付けられる法人及び/又は個人を識別する識別情報と、に基づいて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する生成部と、
前記ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得する取得部と、
前記属性情報に基づいて、前記顧客候補情報を更新する更新部と、を備える、マーケティング自動支援装置。
【請求項2】
前記顧客候補情報に基づいて、前記法人及び/又は前記個人に対する顧客になり易さを示す評価値を算出する評価部をさらに備える、
請求項1に記載のマーケティング自動支援装置。
【請求項3】
前記顧客候補情報と、前記顧客候補情報に基づいて算出される前記評価値と、を関連付けて学習モデルに機械学習させる機械学習部をさらに備える、
請求項2に記載のマーケティング自動支援装置。
【請求項4】
前記評価部が、前記顧客候補情報と、前記機械学習部により機械学習した前記学習モデルと、を用いて、前記評価値を算出する、
請求項3に記載のマーケティング自動支援装置。
【請求項5】
前記評価値に基づいて、商品及び/又はサービスに関する案内情報を送信する送信部をさらに備える、
請求項2~4のいずれか一項に記載のマーケティング自動支援装置。
【請求項6】
ウェブサイトに対するアクセスログに含まれるIPアドレスと、前記IPアドレスに関連付けられる法人及び/又は個人を識別する識別情報と、に基づいて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する生成部と、
前記ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得する取得部と、
前記属性情報に基づいて、前記顧客候補情報を更新する更新部と、を含む、マーケティング自動支援システム。
【請求項7】
ウェブサイトに対するアクセスログに含まれるIPアドレスと、前記IPアドレスに関連付けられる法人及び/又は個人を識別する識別情報と、に基づいて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する生成ステップと、
前記ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得する取得ステップと、
前記属性情報に基づいて、前記顧客候補情報を更新する更新ステップと、を含む、マーケティング自動支援方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マーケティング活動を自動的に支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェブサイトやSNS(Social Networking Service)などのオンラインサービスを介して、商品やサービスなどに関する広告宣伝活動が行われている。特定の商品やサービスに関心がある見込み顧客(ターゲット顧客)は、ウェブサイトやSNSを検索して、その特定の商品やサービスに関する情報へのアクセスを試みる。
【0003】
このため、ウェブサイトなどの運営者の間では、インターネット上でのターゲット顧客のアクセス状況を知りたいというニーズが存在する。このようなニーズに応じて、ウェブサイトに対するアクセス状況を解析するサービスが行われている。
【0004】
例えば特許文献1では、「コンピュータに、Webアクセスログを集計したアクセスログ分析結果を示す第1データを取得し、記録手段に記録する分析結果取得機能と、前記アクセスログ分析結果の分析視点とマーケティング分析の分析視点とを関係付けした視点変換データを取得し、前記記録手段に記録する視点変換データ管理機能と、前記記録手段をアクセスし、前記第1データと前記視点変換データとに基づいて、前記アクセスログ分析結果の分析視点を前記マーケティング分析の分析視点に変換した結果を示す第2データを求め、前記記録手段に記録するデータ変換機能とを実現させるためのWeb分析プログラム」について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004-258977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、アクセスログを分析するだけでは、ターゲット顧客に関する情報を完全には取得できないという問題がある。
【0007】
そこで本発明は、ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得してターゲット顧客の候補に関する情報を更新することにより、マーケティング活動を自動的に支援するマーケティング自動支援装置、マーケティング自動支援システム、及びマーケティング自動支援方法を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は、ウェブサイトに対するアクセスログに含まれるIPアドレスと、前記IPアドレスに関連付けられる法人及び/又は個人を識別する識別情報と、に基づいて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する生成部と、前記ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得する取得部と、前記属性情報に基づいて、前記顧客候補情報を更新する更新部と、を備える、マーケティング自動支援装置を提供する。
前記マーケティング自動支援装置は、前記顧客候補情報に基づいて、前記法人及び/又は前記個人に対する顧客になり易さを示す評価値を算出する評価部をさらに備えてよい。
前記マーケティング自動支援装置は、前記顧客候補情報と、前記顧客候補情報に基づいて算出される前記評価値と、を関連付けて学習モデルに機械学習させる機械学習部をさらに備えてよい。
前記評価部が、前記顧客候補情報と、前記機械学習部により機械学習した前記学習モデルと、を用いて、前記評価値を算出してよい。
前記マーケティング自動支援装置は、前記評価値に基づいて、商品及び/又はサービスに関する案内情報を送信する送信部をさらに備えてよい。
また、本発明は、ウェブサイトに対するアクセスログに含まれるIPアドレスと、前記IPアドレスに関連付けられる法人及び/又は個人を識別する識別情報と、に基づいて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する生成部と、前記ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得する取得部と、前記属性情報に基づいて、前記顧客候補情報を更新する更新部と、を含む、マーケティング自動支援システムを提供する。
また、本発明は、ウェブサイトに対するアクセスログに含まれるIPアドレスと、前記IPアドレスに関連付けられる法人及び/又は個人を識別する識別情報と、に基づいて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する生成ステップと、前記ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得する取得ステップと、前記属性情報に基づいて、前記顧客候補情報を更新する更新ステップと、を含む、マーケティング自動支援方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、前記属性情報を取得してターゲット顧客の候補に関する情報を更新することにより、マーケティング活動を自動的に支援するマーケティング自動支援装置、マーケティング自動支援システム、及びマーケティング自動支援方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1の実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の概要図である。
図2】本発明の一実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の記憶部11が記憶するデータベースの一例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の記憶部11が記憶する顧客候補情報の一例を示す図である。
図4】本発明の第2の実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の概要図である。
図5】本発明の第3の実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の概要図である。
図6】本発明の第4の実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の概要図である。
図7】本発明の一実施形態に係るマーケティング自動支援装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図8】本発明の第5の実施形態に係るマーケティング自動支援システム100の概要図である。
図9】本発明の第6の実施形態に係るマーケティング自動支援方法の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本技術を実施するための好適な形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。なお、図面については、同一又は同等の要素又は部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0012】
[1.本発明の第1の実施形態(マーケティング自動支援装置の例1)]
本発明の一実施形態に係るマーケティング自動支援装置は、ウェブサイトに対するアクセスログを用いて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する。そして、前記マーケティング自動支援装置は、ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得して、前記顧客候補情報を更新する。これにより、ターゲット顧客ごとの顧客候補情報が補完されていく。その結果、ターゲット顧客に応じた効果的なマーケティング活動が可能となる。なお、この効果及び後述する効果は、他の実施形態においても同様に生じる。そのため、他の実施形態においては、再度の説明を省略する。
【0013】
本発明の第1の実施形態に係るマーケティング自動支援装置の構成について図1を参照しつつ説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の概要図である。図1に示されるとおり、マーケティング自動支援装置1は、例えば、記憶部11と、取得部12と、生成部13と、更新部14と、表示部15と、制御部16と、を少なくとも備えることができる。
【0014】
記憶部11は、例えば、ウェブサイトに対するアクセスログと、IPアドレスと法人及び/又は個人を識別する識別情報とを関連付けるデータベースと、を記憶する。
【0015】
アクセスログには、例えば、ウェブサイトの閲覧者が使用する端末のIPアドレス、アクセスされたページのURL(Uniform Resource Locator)、アクセスされた時刻、アクセス元のページのURLなどが含まれる。
【0016】
前記データベースについて図2を参照しつつ説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の記憶部11が記憶するデータベースの一例を示す図である。図2に示されるとおり、IPアドレスと法人及び/又は個人を識別する識別情報とが関連付けられている。この識別情報は、例えば法人及び/又は個人の名称でもよいし、個人が使用している端末の識別情報などでもよい。この関連付けにより、閲覧者が所属する法人及び/又は閲覧者個人の特定が可能となる。
【0017】
取得部12は、ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得する。属性情報には、例えば閲覧者のメールアドレス、閲覧者の氏名、閲覧者の性別、閲覧者の年齢、閲覧者の住所、閲覧者の現在位置、オンラインサービスにおける閲覧者のID番号、閲覧者が所属する法人の名称などが含まれる。これにより、取得部12は、アクセスログからは得られない、ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得できる。その結果、マーケティング自動支援装置1は、従来のアクセス解析サービスでは特定できなかったターゲット顧客の属性情報が特定できるようになる。
【0018】
取得部12による属性情報の取得手段は特に限られないが、例えば、ウェブサイトにポップアップウインドウを表示させて、当該ウインドウに表示されている入力欄が、閲覧者からの属性情報の入力を受け付けることができる。
【0019】
あるいは、取得部12は、GPS(Global Positioning System)を用いて閲覧者の現在位置を取得してもよい。これにより、後述するように、閲覧者の現在位置に応じたタイムリーなマーケティング活動が可能となる。または、閲覧者が法人所有の端末から閲覧しているとき、その端末の位置情報に基づいて、その法人の名称などが特定できる。その結果、この閲覧者が在宅勤務中であるときも、同じ端末が使用されていれば、この閲覧者が所属する法人の名称などが特定できる。
【0020】
生成部13は、アクセスログに含まれるIPアドレスと、前記IPアドレスに関連付けられる法人及び/又は個人を識別する識別情報と、に基づいて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する。
【0021】
顧客候補情報について図3を参照しつつ説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の記憶部11が記憶する顧客候補情報の一例を示す図である。図3に示されるとおり、ターゲット顧客ごとに、ターゲット顧客に関する情報が関連付けられている。ターゲット顧客に関する情報には、例えば、顧客名、閲覧者名、閲覧者のメールアドレス、アクセス元の位置、ウェブサイトへのアクセス状況、ポップアップウインドウに対する反応状況、ダイレクトメールに対する反応状況など含まれてよい。その他、ターゲット顧客に関する情報には、例えば、閲覧者の性別、閲覧者の年齢、閲覧者の住所、オンラインサービスにおける閲覧者のID番号などが含まれてよい。
【0022】
図1の説明に戻る。更新部14は、取得部12が取得する属性情報に基づいて、顧客候補情報を更新する。つまり、更新部14は、取得部12が取得する属性情報を用いて、顧客候補情報に補完する。これにより、マーケティング自動支援装置1は、ターゲット顧客に応じたマーケティング活動を支援できる。例えば、閲覧者が男性であり、この閲覧者が閲覧しているページに女性向けの商品が掲載されていれば、この閲覧者は女性へのプレゼントを探していることが推測できる。あるいは、マーケティング自動支援装置1は、ウェブサイトを長期間閲覧していないターゲット顧客に対するダイレクトメールの送信を促すことができる。
【0023】
また、更新部14は、アクセスログに基づいて、顧客候補情報を更新してよい。更新部14は、アクセスログに基づいて、例えば、ウェブサイトへのアクセス回数などを更新してよい。
【0024】
表示部15は、前記データベースや前記顧客候補情報などを画面に表示する。制御部16は、生成部13及び更新部14などのそれぞれの構成要素の動作を制御する。
【0025】
[2.本発明の第2の実施形態(マーケティング自動支援装置の例2)]
本発明の第2の実施形態に係るマーケティング自動支援装置の構成について図4を参照しつつ説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の概要図である。図4に示されるとおり、マーケティング自動支援装置1は評価部17をさらに備える。
【0026】
評価部17は、顧客候補情報に基づいて、法人及び/又は個人に対する顧客になり易さを示す評価値を算出する。これにより、マーケティング自動支援装置1は、ターゲット顧客に応じた効果的なマーケティング活動を支援できる。例えば、評価値が高く顧客になり易いターゲット顧客には、積極的な広告宣伝活動が行われることができる。あるいは、評価値が低く顧客になりにくいターゲット顧客には、長期的で消極的な広告宣伝活動が行われることができる。
【0027】
評価部17が評価値を算出する手段は特に限定されないが、例えば所定の指標が用いられてよい。前記所定の指標として、例えば、ポップアップウインドウを介した属性情報の入力有無、ダイレクトメールの反応状況、ウェブサイトへのアクセス状況などが用いられることができる。ポップアップウインドウを介した属性情報の入力があれば、評価値は高くなる。ダイレクトメールの開封及び/又は返信が多いほど、評価値は高くなる。ウェブサイトへのアクセス回数が多いほど、評価値は高くなる。
【0028】
これらの評価値に基づいてターゲット顧客の総合評価値を算出する際は、例えば、それぞれの指標ごとの評価値の合計値を算出してもよいし、平均値を算出してもよい。
【0029】
あるいは、総合評価値の算出には、重み付け係数が用いられてもよい。例えば、ポップアップウインドウを介した属性情報の入力と、顧客になり易さと、が特に相関関係が強い場合は、この指標に対する重み付け係数が高く設定されてよい。これにより、ポップアップウインドウを介した属性情報の入力があれば、ターゲット顧客の総合評価値はより高くなる。
【0030】
[3.本発明の第3の実施形態(マーケティング自動支援装置の例3)]
本発明の第3の実施形態に係るマーケティング自動支援装置の構成について図5を参照しつつ説明する。図5は、本発明の第3の実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の概要図である。図5に示されるとおり、マーケティング自動支援装置1は機械学習部18をさらに備える。
【0031】
機械学習部18は、顧客候補情報と、前記顧客候補情報に基づいて算出される評価値と、を関連付けて学習モデル(図示省略)に機械学習させる。これにより、算出される評価値の精度が向上する。
【0032】
「機械学習」とは、あるデータの中から一定の規則を発見し、その規則に基づいて未知のデータに対する推測・予測等を実現する学習手法の一つである。機械学習については公知の技術を用いることができ、その機能を備えたコンピュータ及び学習モデルなどを用いることにより実現できる。
【0033】
機械学習の手法は特に限定されないが、例えば、ID3やランダムフォレストなどの決定木学習、相関ルール学習などが用いられてよい。あるいは、人工ニューラルネットワーク(ANN:Artificial Neural Network)、ディープニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)、再帰型ニューラルネットワーク(RNN:Recurrent Neural Network)など、各種のニューラルネットワークが用いられてよい。あるいは、遺伝的プログラミング(GP:Genetic Programming)、帰納論理プログラミング(ILP:Inductive Logic Programming)、ファジィアルゴリズム、進化的アルゴリズム(EA:Evolutionary Algorithm)、強化学習(Reinforcement Learning)、サポートベクターマシン(SVM:Support Vector Machine)、クラスタリング(Clustering)、ベイジアンネットワーク(Bayesian Network)などが用いられてよい。さらには、これらの手法を組み合わせたものや、これらを深層学習(Deep Learning)の技術を用いて発展させたものであってもよい。
【0034】
評価部17は、顧客候補情報と、機械学習部18により機械学習した学習モデルと、を用いて、評価値を算出する。これにより、評価部17は、評価値を精度良く算出できる。
【0035】
[4.本発明の第4の実施形態(マーケティング自動支援装置の例4)]
本発明の第4の実施形態に係るマーケティング自動支援装置の構成について図6を参照しつつ説明する。図6は、本発明の第4の実施形態に係るマーケティング自動支援装置1の概要図である。図6に示されるとおり、マーケティング自動支援装置1は送信部19をさらに備える。
【0036】
送信部19は、評価値に基づいて、商品及び/又はサービスに関する案内情報を送信する。これにより、マーケティング自動支援装置1は、評価値に応じた効果的なマーケティング活動を支援できる。上述したように、例えば、評価値が高く顧客になり易いターゲット顧客には、積極的な広告宣伝活動が行われることができる。あるいは、評価値が低く顧客になりにくいターゲット顧客には、長期的で消極的な広告宣伝活動が行われることができる。
【0037】
送信部19が案内情報を送信する手段は特に限定されない。例えば、送信部19は、案内情報が含まれるメールを送信してよい。メールの送信日時、送信先アドレス、及び記載内容などの情報は、記憶部11が記憶できる。送信部19は、この情報を参照して、案内情報が含まれるメールを送信する。送信部19は、同一のターゲット顧客に対して、前記メールの送信日時及び記載内容が異なる複数のメールを送信してよい。
【0038】
また、送信部19は、評価値に基づいて、前記メールの送信日時や記載内容などを自動的に変更してもよい。これにより、マーケティング自動支援装置1は、評価値に応じた効果的なマーケティング活動を支援できる。
【0039】
あるいは、メールのほかに、送信部19は、端末にインストールされているソフトウェアを介したプッシュ通知を利用してもよい。例えば、取得部12がGPSを用いて取得した閲覧者の現在位置に応じて、送信部19は、対象の店舗から所定の範囲内にある端末に対してプッシュ通知を行うことができる。これにより、閲覧者の現在位置に応じたタイムリーなマーケティング活動が可能となる。
【0040】
[5.ハードウェア構成]
マーケティング自動支援装置1のハードウェア構成について図7を参照しつつ説明する。図7は、本発明の一実施形態に係るマーケティング自動支援装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図7に示されるとおり、マーケティング自動支援装置1は、構成要素として、例えばCPU101、ストレージ102、RAM(Random Access Memory)103、通信部104、ディスプレイ105、及び操作部106などを備えることができる。それぞれの構成要素は、例えばデータの伝送路としてのバスで接続されている。
【0041】
CPU101は、例えばマイクロコンピュータにより実現され、マーケティング自動支援装置1のそれぞれの構成要素を制御する。CPU101は、例えば、生成部13、評価部17、又は機械学習部18などとして機能することができる。
【0042】
ストレージ102は、CPU101が使用するプログラムや演算パラメータ等の制御用データ等を記憶する。ストレージ102は、例えばHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等を利用することにより実現されることができる。ストレージ102は、例えば記憶部11として機能することができる。
【0043】
RAM103は、例えば、CPU101により実行されるプログラム等を一時的に記憶する。
【0044】
通信部104は、例えばWi-Fi、Bluetooth(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)等の通信技術を利用して、情報通信ネットワークを介して通信する機能を有する。
【0045】
ディスプレイ105は、例えばディスプレイ装置などを用いて、情報を画面に表示する。ディスプレイ105は、例えば表示部15として機能することができる。
【0046】
操作部106は、ユーザからの操作を受け付ける。操作部106は、例えばキーボード、マウス、タッチパネルなどを用いて実現できる。
【0047】
生成部13などを実現するプログラムは、マーケティング自動支援装置1のほかのコンピュータ装置又はコンピュータシステムに格納されてもよい。この場合、マーケティング自動支援装置1は、このプログラムが有する機能を提供するクラウドサービスを利用することができる。このクラウドサービスとして、例えばSaaS(Software as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)等が挙げられる。
【0048】
さらにこのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、上記プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、上記プログラムをコンピュータに供給できる。
【0049】
マーケティング自動支援装置1は、例えばサーバやPC(Personal Computer)などであってよい。
【0050】
[6.本発明の第5の実施形態(マーケティング自動支援システム)]
本発明の第5の実施形態に係るマーケティング自動支援システムは、ウェブサイトに対するアクセスログに含まれるIPアドレスと、前記IPアドレスに関連付けられる法人及び/又は個人を識別する識別情報と、に基づいて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する生成部と、前記ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得する取得部と、前記属性情報に基づいて、前記顧客候補情報を更新する更新部と、を含む。
【0051】
本発明の第5の実施形態に係るマーケティング自動支援システムの構成について図8を参照しつつ説明する。図8は、本発明の第5の実施形態に係るマーケティング自動支援システム100の概要図である。図8に示されるとおり、マーケティング自動支援システム100は、例えば、サーバ2及びクライアント端末3を含む。サーバ2及びクライアント端末3は、情報通信ネットワーク4を介して接続されている。
【0052】
サーバ2は、記憶部11と、取得部12と、生成部13と、更新部14と、制御部16と、を少なくとも備えることができる。
【0053】
クライアント端末3は、表示部15を少なくとも備えることができる。クライアント端末3は、例えばスマートフォン端末であってもよいし、タブレット端末、携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)、携帯用音楽プレーヤー、携帯用ゲーム機、またはウェアラブル端末(HMD:Head Mounted Display、メガネ型HMD、時計型端末、バンド型端末等)であってもよい。
【0054】
本実施形態に係るマーケティング自動支援システム100は、上記のマーケティング自動支援装置1に係る技術を利用できる。つまり、サーバ2が、マーケティング自動支援装置1であってよい。よって、再度の説明は省略する。
【0055】
情報通信ネットワーク4は、例えば、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)等の有線ネットワーク、無線LAN(WLAN:Wireless Local Area Network)又は基地局を介した無線WAN(WWAN:Wireless Wide Area Network)等の無線ネットワーク、あるいはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信プロトコルを用いたインターネット等により実現できる。
【0056】
[7.本発明の第6の実施形態(マーケティング自動支援方法)]
本発明の第6の実施形態に係るマーケティング自動支援方法は、コンピュータを利用して、ウェブサイトに対するアクセスログに含まれるIPアドレスと、前記IPアドレスに関連付けられる法人及び/又は個人を識別する識別情報と、に基づいて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する生成ステップと、前記ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得する取得ステップと、前記属性情報に基づいて、前記顧客候補情報を更新する更新ステップと、を含む。
【0057】
本発明の第6の実施形態に係るマーケティング自動支援方法について図9を参照しつつ説明する。図9は、本発明の第6の実施形態に係るマーケティング自動支援方法の手順を示すフローチャートである。図9に示されるとおり、本実施形態に係るマーケティング自動支援方法は、生成ステップ(ステップS1)と、取得ステップ(ステップS2)と、更新ステップ(ステップS3)と、を少なくとも含んでいる。
【0058】
生成ステップ(ステップS1)では、コンピュータが、ウェブサイトに対するアクセスログに含まれるIPアドレスと、前記IPアドレスに関連付けられる法人及び/又は個人を識別する識別情報と、に基づいて、ターゲット顧客の候補に関する情報である顧客候補情報を生成する。
【0059】
取得ステップ(ステップS2)では、コンピュータが、前記ウェブサイトの閲覧者に関する属性情報を取得する。
【0060】
更新ステップ(ステップS3)では、コンピュータが、前記属性情報に基づいて、前記顧客候補情報を更新する。
【0061】
本実施形態に係るマーケティング自動支援方法は、上記のマーケティング自動支援装置1に係る技術を利用できる。よって、再度の説明は省略する。
【0062】
これ以外にも、本技術の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりできる。
【符号の説明】
【0063】
1 マーケティング自動支援装置
11 記憶部
12 取得部
13 生成部
14 更新部
15 表示部
16 制御部
17 評価部
18 機械学習部
19 送信部
100 マーケティング自動支援システム
2 サーバ
3 クライアント端末
4 情報通信ネットワーク
S1 生成ステップ
S2 取得ステップ
S3 更新ステップ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9