(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084152
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】マスク
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20220531BHJP
【FI】
A41D13/11 J
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020195822
(22)【出願日】2020-11-26
(71)【出願人】
【識別番号】520179224
【氏名又は名称】大塚 元博
(74)【代理人】
【識別番号】100102738
【弁理士】
【氏名又は名称】岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】大塚 元博
(57)【要約】 (修正有)
【課題】マスク装着中のずれを防止しつつ、ワンタッチ式に脱着自在にマスクの外表面を装飾可能なマスクを提供する。
【解決手段】マスク100の内面の鼻対応部位に貼られる固定シール10であって、固定シールは、鼻柱に沿って貼られるように縦長状であり、固定シールの一方の表面には、マスクの内面に固定可能な面ファスナーのオス部が設けられ、他方の表面には、鼻の表面に固着可能な粘着テープが設けられ、前記面ファスナーは、保形性を具備する基板を有し、基板の一方の面に、鼻柱方向に、マスクの内面に絡み合い可能なフック部が設けられるとともに、フック部に隣接して、両面テープが貼られ、基板の他方の面には、鼻の表面に固着可能な粘着剤が塗布され、前記固定シールを、前記両面テープがマスクの外方に突出するように、マスクに固定することにより、脱着自在な装飾材300の裏面へ接着固定可能である、ことを特徴とするマスク用固定シール。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクの内面の鼻対応部位に貼られる固定シールであって、
固定シールは、鼻柱に沿って貼られるように、縦長状であり、
固定シールは、一方の表面には、マスクの内面に固定可能な面ファスナーのオス部が設けられ、
他方の表面には、鼻の表面に固着可能な粘着テープが設けられ、
前記面ファスナーは、保形性を具備する基板を有し、基板の一方の面に、鼻柱方向に、マスクの内面に絡み合い可能なフック部が設けられるとともに、フック部に隣接して、両面テープが貼られ、基板の他方の面には、鼻の表面に固着可能な粘着剤が塗布され、
前記固定シールを、前記両面テープがマスクの外方に突出するように、マスクに固定することにより、脱着自在な装飾材の裏面へ接着固定可能である、ことを特徴とするマスク用固定シール。
【請求項2】
前記基板は、前記マスク用固定シールの鼻の表面への固着の際、鼻柱の各脇から横方向に張り出す鼻張出部を有する十字状である、請求項1に記載のマスク用固定シール。
これにより、装飾材の重さに耐えつつ、マスクの内面に固定保持可能なように、面ファスナーによるマスク内面への固定面積を確保している。
【請求項3】
前記固定シ―ルの下端部には、マスク誤用防止用識別タグ部が付設される、請求項1に記載のマスク用固定シール。
【請求項4】
前記マスク誤用防止用識別タグ部は、樹脂製であり、前記識別タグ部を摘まんで、引っ張ることにより前記マスク用固定シールのマスクの内面からの脱着を可能とする強度を有する、請求項3に記載のマスク用固定シール。
【請求項5】
前記基板の前記両面テープが設けられる側と反対側の端部には、前記フック部が設けられていない延長部が設けられ、
延長部の一方の面には、着色がされ、前記マスク誤用防止用識別タグ部を構成する、請求項3に記載のマスク用固定シール。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の前記マスク用固定シールが内面に固定されていることを特徴とするマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクに関し、より詳細には、ワンタッチ式に脱着自在にマスクの外表面を装飾可能なマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、風邪、花粉症対策として、健康マスクが多用されている。
このような健康マスクは、鼻口部を覆うマスク本体部と、マスク本体部の各上下縁部に付設されるマスク耳掛け紐とを有し、マスク耳掛け紐を対応する耳に掛けて、マスクを装着し、マスク本体部により鼻口部を覆うことにより、ウィルス、菌に対する抗菌、または自身の咳により、他者へのウィルス、菌の感染抑制を行っている。
しかしながら、このような健康マスクには、以上のような機能を追求する余り、以下のような問題点が存する。
【0003】
すなわち、マスクの装着自体は、衣服と同様に、人の見た目を形成するものであるとともに、特に顔を覆うことにより識別性を阻害する可能性があるにも係わらず、マスクの機能である遮蔽性を追求する余り、マスクの形状、模様または色彩は、シンプルで単調であり、デザイン性を考慮し、そこに独自性による識別性を加味することすら着目されてこなかった。
昨今、新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、既存の社会秩序、経済システム、生活行動様式を一変させるほどに影響を与えており、このコロナウイルス菌の感染を防ぐ基本的な策は言うまでもなく、消毒、手洗いとマスク着用であり、このような意味において、マスクの装着、脱着が簡便で、装着中には、マスクのずれを防止可能であり、不織布製、布製等多種のマスクに対して、繰り返し使用可能でありながら、誤用を確実に防止可能なマスクが要望されているが、マスク装着の義務化が長期間に及ぶことが予想され、マスクの装着自体をファッションととらえる視点も重要である。
いうなれば、マスクの外表面は、白いキャンバスでありながら、そこに、様々なデザイン性を施し、装着者のアイデンティティを主張する発想は、従来存在しない。
【0004】
一方、このような健康マスクにおいて、マスク装着中における息苦しさを緩和する健康マスクが、たとえば、特許文献1において、鼻孔拡張マスクとして開示されている。
この鼻孔拡張マスクは、着用者の顔面と対向する対向面を有するマスク本体と、対向面の上縁近傍に固定され、横方向に延びる弾性変形可能な鼻孔拡張テープと、対向面の中央部を横断して配置され、弾性変形可能なワイヤーと、を備え、鼻孔拡張テープは、着用者の鼻柱の両側に粘着する粘着面を有し、両端部がその余の部位よりも幅広形状を呈している。
【0005】
本構成によると、着用時には、対向面の上縁近傍に設けられた鼻孔拡張テープが着用者の鼻柱を横方向に跨ぐように位置する。その状態で、鼻孔拡張テープは、着用者の鼻の形状に沿って折り曲げられて、粘着面が着用者の鼻柱に粘着される。鼻孔拡張テープが元の形状に弾性的に復帰しようとすることで、着用者の鼻孔が拡張される。
また、横方向における鼻孔拡張テープの両端部が幅広形状を有しているため、両端部において鼻と鼻孔拡張テープとの粘着面積が広く確保される。鼻孔拡張テープの両端部ほど、鼻孔を拡張する力が大きく作用するが、上記の力が作用する面積が広いことから、鼻孔拡張テープの粘着面が鼻から剥がれにくくなると共に、効率的に鼻孔を拡張することができる。
さらに、ワイヤーは対向面の中央部を横断して配置されているため、両端が両頬にそれぞれ位置する。ワイヤーによってマスク本体の形状が維持されるため、着用者の鼻や口の周辺に空間が形成される。これにより、マスク本体が着用者の鼻孔を塞いでしまうことがなく、着用者の息苦しさをさらに緩和することができる。
【0006】
しかしながら、以上の鼻孔拡張テープおよび鼻孔拡張テープを備えた鼻孔拡張マスクには、以下のような技術的問題点が存する。
第1に、マスク装着中のずれ防止がなされていない。
より詳細には、一般的に、マスクの装着中、会話等で口を動かすことにより、マスクは徐々にずれ、場合により鼻が露出した状態となり、マスクの顔のカバー機能という本来の機能が損なわれることが頻繁に生じるが、このずれは、特に顔の上下方向のずれである。
これに対して、鼻孔拡張テープは、鼻柱を跨ぐように頬部まで延び、顔に対して横長に装着されることから、顔全体において、口を動かしても略不動な鼻柱だけでなく、口の動きに伴って動きの生じる頬部に貼り付けられている。しかも、鼻孔拡張テープは、そもそも、鼻孔を拡張しようとする目的のために、元の形状に弾性的に復帰させようとするものであり、マスクの装着中のずれに対しては、脆弱である。
【0007】
第2に、抗菌マスクとして感染防止対策が不十分である。
より詳細には、第1の点に関連して、マスク中の装着中のずれを修正するのに、菌等付着の恐れのあるマスク外面を手で触り、菌等が付着した手で、鼻、口等に直接触れることで、感染の機会が増大する。
さらに、鼻孔拡張テープは、そもそも、鼻孔を拡張しようとする目的のために、元の形状に弾性的に復帰させようとするものであり、マスクと顔の面との間に隙間が形成されやすく、隙間からの菌等の侵入の恐れがある。
第3に、鼻孔拡張テープの繰り返し使用が困難であり、鼻孔拡張テープ付きマスクを繰り返し使用する場合に誤用の可能性が高い。
より詳細には、鼻孔拡張テープは、そもそも、マスクの内面に接着固定されており、繰り返し使用が困難であり、このようなマスクは、複数のセット販売が通常であるところ、鼻孔拡張マスクを繰り返し使用する場合に、他の使用者の鼻孔拡張マスクとの区別が困難となり、誤用することにより、たとえば、家族内で菌の感染が生じ得る。
昨今、新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、既存の社会秩序、経済システム、生活行動様式を一変させるほどに影響を与えており、このコロナウイルス菌の感染を防ぐ基本的な策は言うまでもなく、消毒、手洗いとマスク着用であり、このような意味において、マスクの装着、脱着が簡便で、装着中には、マスクのずれを防止可能であり、紙製、不織布製、布製等多種のマスクに対して、繰り返し使用可能でありながら、誤用を確実に防止可能なマスクが要望されている。
【0008】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、マスク装着中のずれ防止を可能としつつ、ワンタッチ式に脱着自在にマスクの外表面を装飾可能なマスクを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を達成するために、本発明の固定シールは、
マスクの内面の鼻対応部位に貼られる固定シールであって、
固定シールは、鼻柱に沿って貼られるように、縦長状であり、
固定シールは、一方の表面には、マスクの内面に固定可能な面ファスナーのオス部が設けられ、
他方の表面には、鼻の表面に固着可能な粘着テープが設けられ、
前記面ファスナーは、保形性を具備する基板を有し、基板の一方の面に、鼻柱方向に、マスクの内面に絡み合い可能なフック部が設けられるとともに、フック部に隣接して、両面テープが貼られ、基板の他方の面には、鼻の表面に固着可能な粘着剤が塗布され、
前記固定シールを、前記両面テープがマスクの外方に突出するように、マスクに固定することにより、脱着自在な装飾材の裏面へ接着固定可能である、構成としている。
【0011】
以上の構成を有するマスク用固定シールによれば、顔全体において、会話等で口を動かしても、頬部等に比べて鼻柱は、動かない部位であるとともに、マスクのほぼ中央部を占めることになることから、両耳に掛けてマスクを装着する際の各耳側への引張力が略均衡する位置にある、以上の点を利用して、鼻用シ―ルを鼻柱に沿って貼り付けることにより、粘着面積をなるべく小さくしつつ、マスク装着中のずれを防止することが可能であるとともに、マスクの上外方に向かって突出するマスク用固定シールの基材表面には、両面テープが貼られており、この部分に、選択した装飾材の裏面を押し付けることにより、ワンタッチ式で脱着可能に装飾材をマスクの外表面に装着可能であり、装飾材は、両面テープを介してマスク用固定シール10に固定され、マスク用固定シールは、面ファスナーを介してマスクの内面に固定されることから、装飾材は、マスク用固定シールを介して、マスクに固定され、マスクの外表面である通常白いキャンバスに対して、任意のデザインの装飾材をマスクの任意の位置に設けることにより、マスクのデザイン性を向上するとともに、マスク装着により顔が一部隠れることにより、装着者の識別性が損なわれる点を、個性的な装飾材により補うことが可能である。
【0012】
さらに、前記基板は、前記マスク用固定シールの鼻の表面への固着の際、鼻柱の各脇から横方向に張り出す鼻張出部を有する十字状であるのでもよい。これにより、装飾材の重さに耐えつつ、マスクの内面に固定保持可能なように、面ファスナーによるマスク内面への固定面積を確保している。
また、前記固定シ―ルの下端部には、マスク誤用防止用識別タグ部が付設されるのがよい。
さらにまた、前記マスク誤用防止用識別タグ部は、樹脂製であり、前記識別タグ部を摘まんで、引っ張ることにより前記マスク用固定シールのマスクの内面からの脱着を可能とする強度を有するのがよい。
加えて、前記基板の前記両面テープが設けられる側と反対側の端部には、前記フック部が設けられていない延長部が設けられ、
延長部の一方の面には、着色がされ、前記マスク誤用防止用識別タグ部を構成するのでもよい。
また、前記請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のマスク用固定シールが内面に固定されるマスクでもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明に係るマスク用固定シールの第1実施形態を
図1ないし
図3を参照しながら、以下に詳細に説明する。
図1に示すように、マスク100は、例えば、使い捨てのプリーツ型のマスク100であり、具体的には、着用者の顔面の鼻や口や顎( 対象部位) 等を覆うマスク本体部110 と、このマスク本体部110 を着用者の耳に係止するための左右一対の耳掛け紐114 とを備えている。
マスク本体部110には、一般的な健康マスクとして用いられる公知な材料が使用される。一例として、綿素材のガーゼに任意の方法で抗菌・消臭等の加工が施されたものが使用される。抗菌・消臭加工の一例として、ナノ化された銀イオンをガーゼに吸着させる方法が挙げられる。
【0014】
マスク本体部110は、例えば、正面視にて略矩形状に形成され、上下方向に広がることが可能なプリーツ116が上下方向に複数形成されている。そして、マスク100の着用時にはプリーツ116が上下方向に広がることによりマスク本体部110が外側に膨出するように山型の立体的形状となって、着用者の顔面の鼻や口や顎等が覆われるようになっている。なお、マスク本体部110の上部縁近傍には、マスク本体部110の縦中央線に関して対称に、横方向に、通常の補強ワイヤが設けられている。
【0015】
また、マスク本体部110 はシート材から形成されており、シート材は、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンレース不織布、ガーゼ、タオル地等による一枚生地又は複数重ね合わせの生地から形成されている。
なお、マスク本体部110 の製造方法は、公知のものであれば如何なるものであっても良く、詳細な説明は省略する。
【0016】
マスク本体部110 の左右方向の両縁部12には、左右一対の耳掛け紐114が設けられている。
左右一対の耳掛け紐114の各々は、例えば、平紐であり、ゴム紐が縫い込まれて全体が伸縮性を有するものであっても良い。
左側の耳掛け紐114の一端部はマスク本体部110 の左縁部の上端に、他端部はマスク本体部110 の左縁部の下端に縫い付け、接着又は溶着より固定されている。
【0017】
また、右側の耳掛け紐114の一端部はマスク本体部110の右縁部の上端に、他端部はマスク本体部110 の右縁部の下端に縫い付け、接着又は溶着より固定されている。たとえば、耳掛け紐114は、マスク本体部110 の対応する縁部に対して、たとえば、熱溶着等により接合されている。
【0018】
変形例として、耳掛け紐114の両端のうち下端は、マスク本体部110の対応する上下方向縁部52の中央部より上に位置決めされているのでもよい。
これにより、従来のように、耳掛け紐114の両端の各端が、マスク本体部110の上下方向縁部52の中央部に関して、略対称に配置されている場合に比べて、耳掛け紐114の両端が、マスク本体部110の上下方向縁部52の中央部に関して、上部側、すなわち、鼻部相当部位に配置されているので、マスク100の装着中、耳掛け紐114によるマスク100の顔に対する締付力が、鼻部に集中することから、会話等口を動かすことにより、マスク100の上下方向のずれを低減することが可能である。
特に、耳掛け紐114の材質として、伸縮力に優れる材質を採用することにより、マスク100の脱着の際、耳掛け紐114を伸ばして、耳から外しやすくなるとしても、マスク100の装着中のマスク100の上下方向のずれを低減することも可能である。
【0019】
マスク本体部110の外表面を装飾する脱着自在な装飾材300について、説明すれば、装飾材300は、外表面に面する裏面302を備えた装飾部を有する。
装飾材300は、任意のデザインの物でよく、形状、材質、および大きさは、任意であり、形状は、
図1に示すように、蝶々柄でもよく、植物、動物等模倣形状、または創作形状でもよく、材質は、金属製、樹脂製等でよく、材質の色そのものでなく、材質により質感を演出する一方、表面を単色、または複数色で装飾するのでもよい。装飾材300の基材に対して、貴金属Mを埋め込むのでもよい。大きさは、マスクの外表面内に収まる限り、任意であり、材質との関係で、重量がかさむものは、その分、大きさを小型化するのでもよい。
装飾材300は、マスクの縁を挟み込む態様でマスクに固定可能である限り、たとえば、髪、洋服等を飾るヘアーバンド、ブローチをそのまま、流用してもよい。逆に、マスク用の装飾材300は、衣服に取り付けるブローチ、および/または髪に取り付けるヘアーバンドと兼用可能である。
【0020】
以下に詳細に説明するように、市販の既存のマスクを装着する際、装飾部の裏面302をマスク本体部110の外表面に面するように取付け、それにより、ワンタッチ式にマスク本体部110の外表面を装飾することが可能であり、一方、装飾材300を脱着することにより、別のマスクに用いることも可能であり、マスクの外表面にデザイン性を施し、衣服と同様に、ファッションの一部として活用することが可能となるとともに、脱着自在な装飾材300であることから、マスク自体が使い捨てであるとしても、装飾材300を新たなマスクに対して繰り返し使用可能である。
以上、マスクの外表面である通常白いキャンバスに対して、任意のデザインの装飾材300をマスクの任意の位置に設けることにより、マスクのデザイン性を向上するとともに、マスク装着により顔が一部隠れることにより、装着者の識別性が損なわれる点を、個性的な装飾材300により補うことが可能であり、さらに、装飾材300はワンタッチ式でマスクに対して脱着可能であり、マスク装着中に不要であれば、その場で脱着してもよく、逆に、マスク装着中に必要があれば、その場で、マスク自体を装着した状態のまま、ワンタッチ式に装着してもよく、マスク自体が使い捨てであるとしても、装飾材300は、マスクの交換のたびに、繰り返し使用可能である。
【0021】
図3を参照して、マスク用固定シール10について、説明すれば、マスク100の内面110の鼻対応部位Nに貼られる固定シール10であって、
固定シール10は、鼻柱に沿って貼られるように、縦長状であり、固定シール10は、一方の表面12には、マスク100の内面110に固定可能な面ファスナー14のオス部15が設けられ、他方の表面16には、鼻の表面NSに固着可能な粘着テープ18が設けられ、面ファスナー14のオス部15によるマスク100の内面110への固着強さは、粘着テープ18による鼻の表面NSに粘着強さより強く設定され、固定シール10の端部20に、識別タグ部22が付設される。これは、たとえば、後に説明するオス部15を構成するフック部の先端形状、フック部の密度等を選択することにより、調整可能である。
【0022】
マスク用固定シール10の外形は、たとえば、幅Wは、人の鼻の鼻柱の中心線から左右それぞれに数ミリ及ぶ程度であり、長さL1は、人の鼻の鼻柱の途中から鼻の穴までの数センチが好ましく、後に説明するように、マスク用固定シール10の基板24の他方の面16全体が、顔の粘着部を形成する場合には、マスク装着の際のずれを防止可能である限りにおいて、粘着面積をなるべく小さくすることにより、肌への影響を小さくするのが好ましい。マスク用固定シール10の厚みDは、数ミリ程度である。
図2に示すように、面ファスナー14は、保形性を具備する基板24を有し、基板24は、たとえば、樹脂製であり、基板24の一方の面12に、マスク100の内面110に絡み合い可能なフック部が設けられ、基板24の他方の面16には、粘着テープ18の一方の面に粘着可能な粘着部が設けられる。粘着テープ18は、片面テープであり、粘着テープ18の他方の面には、鼻の表面NSに固着可能な粘着部30が設けられ、そこが剥離フィルム19で覆われている。
【0023】
基板24の一方の面12に、鼻柱方向に、マスク100の内面に絡み合い可能なフック部が設けられるとともに、フック部に隣接して、両面テープ25が貼られ、マスク用固定シール10を、両面テープ25がマスク100の外方に突出するように、マスク100に固定することにより、両面テープ25の内面が基板24の一方の面12に接着されつつ、両面テープ25の外面27が脱着自在な装飾材300の裏面302へ接着固定可能である。
両面テープ25がマスク100の外方への突出長さは、装飾材300を両面テープ25によりマスク100に固定する観点から設定すればよく、特に、両面テープ25の幅は、鼻柱に設けられる基板の幅により制約を受けることから、装飾材300の重さ、大きさに応じて、両面テープ25による粘着面積を選択するのがよい。
鼻柱、すなわち、肌に直接貼られる皮膚テープとは異なり、両面テープ25は、装飾材300と基板24との間に介在するに過ぎないことから、単に、粘着強さの観点から選択すれば足りる。
但し、両面テープ25の厚みは、面ファスナー14のフック部がマスク100の内面に絡み合い固定された状態で、両面テープ25の突出する外表面が装飾材300の裏面302に接着可能なように設定する必要がある。
変形例として、基板24は、マスク用固定シールの鼻の表面への固着の際、鼻柱の各脇から横方向に張り出す鼻張出部を有する十字状であってもよく、これにより、装飾材300の重さに耐えつつ、マスク100の内面に固定保持可能なように、面ファスナー14によるマスク100内面への固定面積を確保してもよい。
【0024】
以上の構成を有するマスク用固定シール10の作用について、以下に、マスク用固定シール10のマスク100への装着、固定シール10のマスク100からの脱着およびマスク用固定シール10の繰り返し使用の場合に大別して、説明する。
マスク用固定シール10は、それぞれ既存の要素製品である面ファスナー14、識別タグ部22および粘着テープ18を単に組み合わせることにより完成可能である。面ファスナー14の基板24が保形性を有するので、保形性のない粘着テープ18だけであれば、再使用の際、粘着部30同士がくっ付いてしまう恐れが高いところ、1つのマスク用固定シール10を繰り返し使用可能であり、しかも、安価な製品として提供可能である。
たとえば、面ファスナー14としては、スリーエム社製の商品名メカニカルファスナー(フックNC-2141)、トラスコ中山社製の型番TMSD-25W、識別タグ部22としては、スリーエム社製の商品名ポストイット、または、カラーセロハン、粘着テープ18としては、スリーエム社製の商品名マイクロポア、ニチバン社製の商品名サージカルテープでもよい。
特に、粘着テープ18の剥離フィルム19の表面、または、本マスク用固定シール10を複数収納するケーシングの表面に会社名等をプリントして、広告用のノベルティ商品として利用することも可能である。
【0025】
顔全体において、会話等で口を動かしても、頬部等に比べて鼻柱は、動かない部位であるとともに、マスク100のほぼ中央部を占めることになることから、両耳に掛けてマスク100を装着する際の各耳側への引張力が略均衡する位置にある、以上の点を利用して、本マスク用固定シール10によれば、鼻用シ―ルを鼻柱に沿って貼り付けることにより、粘着面積をなるべく小さくしつつ、マスク100装着中のずれを防止することが可能である。これにより、肌荒れ、化粧落ち等肌への影響を小さくすることが可能であり、特に女性に好都合である。また、マスク用固定シール10の全体外形を花、ハート等のなじみやすい形状とすることにより、子供が嫌がらずに、マスク用固定シール10を使用することにも期待可能である。
【0026】
(1) マスク用固定シール10のマスク100への装着
先ず、新たにマスク用固定シール10を選択して、マスク100へ装着する場合、ケーシングを開けて、所望色の識別タグ部22のマスク用固定シール10を選ぶ。
次いで、選択したマスク用固定シール10の剥離フィルム19を剥がして、使用者の鼻柱に沿って、マスク用固定シール10の粘着面を鼻部に押し当てて、マスク用固定シール10を鼻部に貼る。
次いで、マスク100の両耳かけ部を使用者の対応する耳に掛けて、通常のやり方で、マスク100を装着する。
次いで、マスク100の外面111の鼻部を顔に向かって押圧するだけで、マスク用固定シール10の面ファスナー14のフック部28(オス部15)がマスク100の内面110のループ部(メス部120)に絡み合うことにより、マスク用固定シール10がマスク100の内面110に固定される。
次いで、マスク100の上外方に向かって突出するマスク用固定シール10の基材表面には、両面テープ25が貼られており、この部分に、選択した装飾材300の裏面を押し付けることにより、ワンタッチ式で脱着可能に装飾材300をマスク100の外表面に装着可能であり、装飾材300は、両面テープ25を介してマスク用固定シール10に固定され、マスク用固定シール10は、面ファスナー14を介してマスク100の内面に固定されることから、装飾材300は、マスク用固定シール10を介して、マスク100に固定される。なお、両面テープ25は、マスク用固定シール10の鼻柱に固定される粘着部とは異なり、肌に直接接触する部分ではないことから、装飾材300がマスク用固定シール10に強固に固定される観点から、粘着性の強いものを選択すればよい。
図1に示すように、貴金属Mが埋め込まれた蝶々柄の装飾材300が、マスク100の上縁の中央部である鼻柱相当位置に設けられ、たとえば、マスク100の上下方向縁を利用して、装飾材300を設ける場合に比して、マスク100の上下中央線に沿った位置に装飾材300が設けられることから、美的外観上より好ましいものとなる。
装飾材300は、マスク100からワンタッチ式に脱着すればよく、使い捨てのマスク100の場合、新たなマスク100に交換する場合、繰り返し、装飾材300を装着すればよい。
【0027】
なお、マスク用固定シール10の鼻用シールのマスク100の内面110の対向面の色を目立たない色にすることにより、マスク100の外面111からマスク用固定シール10が透けることもなく、マスク用固定シール10自体の厚みも薄いことから、マスク100の装着中、マスク用固定シール10の存在は、外からは認識されない。逆に、デザイン状の観点から、マスク用固定シール10の鼻用シールのマスク100の内面110の対向面の色を敢えて目立つ色として、マスク100の層数次第で、マスク100の外面111から透けるようにしてもよい。
マスク100の装着中、会話等口を動かしても、マスク100が上下方向、特に下方向にずれて、鼻部が露出して、マスク100によるカバー機能を損なうのを防止することが可能である。これにより、手でマスク100の外面111に触れて、マスク100のずれを修正することにより、マスク100の外面111に付着するウィルス等菌が手に付着し、菌が付着した手で鼻、口等に直接触れて、菌に感染する機会が生じるのを抑制することが可能である。
【0028】
マスク用固定シール10の粘着テープ18の選択により、女性の化粧肌、発汗肌にも、マスク100のずれを防止可能な程度にマスク100を固定することが可能である。さらに、粘着部30に対してアレルギーにより肌荒れ等を生じる恐れがある場合には、医療用の粘着テープ18を用いればよい。
なお、マスク用固定シール10のマスク100への装着の際、選択したマスク用固定シール10をマスク100の内面110に固定後、剥離フィルム19を剥がして、マスク用固定シール10を鼻柱に沿って固定するのでもよい。この場合、マスク用固定シール10のマスク100の内面110の固定位置は、マスク100の内面110の中央部の上下方向であることから、特段、マスク100の内面110上に目印の必要なく、適切な位置にマスク100の内面110に固定可能であるとともに、マスク用固定シール10を利用して、ワンタッチ式にマスク100本体部110の外表面を装飾することが可能であり、マスク100の外表面にデザイン性を施し、衣服と同様に、ファッションの一部として活用することが可能となる。
【0029】
(2)マスク用固定シール10のマスク100からの脱着
通常のように、マスク100の耳掛け部114を耳から外して、マスク100を顔から脱着する。その際、面ファスナー14にマスク用固定シール10のマスク100の内面110への固定力の方が、粘着テープ18によるマスク用固定シール10の顔への粘着力の方が、大きいことから、マスク用固定シール10は、マスク100の内面110に貼り付いたままである。これにより、たとえば、外でマスク100を脱着する際、飲食等、マスク100を下方にずらして、口を露出する必要がある場合、発汗のため、いったん脱着したい場合等、人前で、マスク用固定シール10だけが鼻に付着した状態で、マスク100だけが脱着されてしまうという好ましくない状況を回避することが可能である。
マスク用固定シール10のマスク100からの脱着の際、マスク100の内面110に貼り付いているマスク用固定シール10の識別タグ部22を指でつまんで、マスク用固定シール10の延び方向に沿って引きはがすことにより、面ファスナー14のフック部28(オス部15)とマスク100の内面110のループ部(メス部120)との絡み合いが順々に解除され、手で粘着面に触れる必要がなく、抗菌性を損なう機会を低減することが可能である。
この意味において、識別タグ部22は、マスク用固定シール10のマスク100への装着の際、マスク100の外部へ露出しない範囲で、マスク用固定シール10の端部20、すなわち、面ファスナー14の基板24の端部20に設けるのがよい。
装飾材300は、マスク100からワンタッチ式に脱着すればよく、使い捨てのマスク100の場合、新たなマスク100に交換する場合、繰り返し、装飾材300を装着すればよい。
なお、マスク100を顔から脱着する前に、装飾材300は、マスク100からワンタッチ式に脱着するのが便利である。
因みに、マスク100の外方に突出する基板24の両面テープ25部を摘まんで、引っ張ることによりマスク用固定シールのマスク100の内面からの脱着が容易に行われる。
【0030】
(3)マスク用固定シール10の繰り返し使用の場合
新たなマスク100に対して、マスク用固定シール10を繰り返し使用する場合、自分用のマスク用固定シール10を識別タグ部22の色により選択して、(1)マスク用固定シール10のマスク100への装着 で述べたように、新たなマスク100の内面110に貼り付ければよい。これにより、繰り返し使用する場合、家族内でのマスク用固定シール10の誤用防止が可能であり、マスク用固定シール10を通じての家族間の感染の機会を低減することが可能である。
マスク100の材質、たとえば、ガーゼ製、不織布製により違いはあるが、マスク用固定シール10は、少なくとも5回ないし10回程度は、繰り返し使用可能である。
なお、使用中の同じマスク100にマスク用固定シール10を繰り返し使用する場合も同様であり、面ファスナー14による貼り付けのため、マスク用固定シール10をマスク100の内面110から引きはがし、再度マスク用固定シール10を繰り返し使用する場合であっても、マスク100の内面110を荒らすことなく、マスク用固定シール10をマスク100の内面110に対して、口等の動きにより、マスク100のずれを防止可能な程度に固定可能である。
なお、マスク100の材質が、ポリプロピレン、ポリエチレン等で、マスク100の内面110に対して、面ファスナー14のフック部が絡み合うことにより、マスク用固定シール10をマスク100に固定するのが、困難である場合には、面ファスナー14の代替として、市販の両面接着剤(たとえば、KAWAGUCHI社製 商品名『水に強い超強力両面テープ25』)を用いればよい。
【0031】
以下に、本発明の第2実施形態について、
図4を参照しながら説明する。以下の説明において、第1実施形態と同様な構成要素については、同様な参照番号を付することによりその説明は省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について詳細に説明する。
本発明の第2実施形態の特徴は、マスク用固定シール10に識別タグ部22を設ける点である。
【0032】
より詳細には、
図4に示すように、マスク用固定シール10の基板24の下部を延長して、一方の面12に面ファスナー14のフック部が設けられていない延長部を設け、その内面に、たとえば、着色をして、マスク用固定シール10自体の誤用を防ぐとともに、自分用の着色がなされた識別タブが付されたマスク100により、マスク100自体の誤用を防ぐことにより、家庭内感染等を未然に防止することが可能である。延長部の長さは、任意であるが、マスク100をマスク用固定シール10に固定する際、マスク100の下部から、識別タグ部22が露出しないようにするのが好ましい。
【0033】
より具体的には、識別タグ部22は、基板24が構成することから、識別タグ部22を摘まんで、引っ張ることによりマスク用固定シール10のマスク100の内面110からの脱着可能な強度を有する。つまり、識別タグ部22の他方の面の端部が、粘着テープ18の面に当接した状態で、識別タグ部22の一方の面12の端部は、基板24の他方の面に粘着されるとともに、識別タグ部22の材質は、識別タグ部22を摘まんで、引っ張る際、引きちぎれない強度を有する。
識別タグ部22は、色の異なるものが複数あり、この識別タグ部22により、マスク用固定シール10の区別可能としており、それにより、たとえば、家族間における、マスク用固定シール10の誤用に有効であり、または、同じマスク100を用いている場合において、マスク100の内面110にマスク用固定シール10を貼り付けておくことにより、マスク100自体の誤用にも有効である。
なお、変形例として、粘着テープ18は、両面テープ25でもよく、基板24の他方の面16に設けられる、粘着テープ18の一方の面12に粘着可能な粘着部の代わりに、鼻の表面NSに固着可能な第1粘着面と、基板24の他方の面16に粘着可能な第2粘着面とを有し、識別タグ部22が、第1粘着面と第2粘着面との間に挟み込まれ、積層構造をなすのでもよい。
【0034】
さらなる変形例として、別個の要素部品である粘着テープ18および識別タグ部22を省略してもよい。
より詳細には、面ファスナー14のオス部15が、保形性を具備する基板24を有し、基板24の一方の面12に、マスク100の内面110に絡み合い可能なフック部が設けられる点は、同様であるが、基板24の他方の面16には、粘着テープ18の他方の面に設けている、鼻の表面NSに固着可能な粘着部30として、粘着剤32を塗布し、その代わりに、粘着テープ18を省略し、基板24の一方の面12の端部には、オス部15が設けられない領域を設け、この領域を識別タグ部22として活用し、その代わりに、粘着テープ18を省略してもよい。
粘着剤は、アレルギー性の低い感圧性アクリル酸接着剤であって臭いや揮発成分の有無等も考慮して人体に対する影響が十分に小さいものが使用される。感圧性であるため、化学反応による硬化等が生じにくく、長期間の粘着性を維持すると共に、貼着後も鼻の表面から剥離させることができ、繰り返し使用可能である。アクリル酸系なので、皮脂が付着した表皮でも高い粘着性を維持することができる。
【0035】
粘着テープ18または粘着剤32による鼻の表面NSへの粘着面積は、マスク100の装着中のずれ防止に有効である限りにおいて、基板24の他方の面16の一部であってもよく、粘着面積を最小にすることにより、肌への悪影響を極力小さくすることが可能である。
なお、基板24は、マスク用固定シール10の鼻の表面NSへの固着の際、鼻柱の各脇から横方向に張り出す張出部を有する十字状であってもよい。これにより、装飾材300をマスク100の外表面に固定するのに、粘着面積を確保することにより、マスク100装着中のずれ防止効果を改善するとともに、マスク100の上縁の鼻部まわりの隙間形成を抑制することも可能である。
【0036】
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば、種々の修正あるいは変更が可能である。
たとえば、本実施形態において、マスク100としては、健康マスク100のものとして説明したが、それに限定されることなく、マスク100装着中のずれ抑制に寄与する限り、風邪予防用ガーゼマスク100、花粉症用の不織布マスク100、捕集効率の高い医療用サージカルマスク100や、感染者の隔離病棟で利用される感染予防用のマスク100、さらには、生物化学兵器を想定した防毒(防護)マスク100にも、適用可能であり、プリーツ型、立体型だけでなく、平型にも適用可能である。
【0037】
たとえば、本実施形態において、装飾材300をマスク100の無地の外表面に設けるものとして説明したが、それに限らず、マスク100の外表面自体にデザインが施されたもの、たとえば、生地により模様を施した外表面に装飾材300を設けてもよく、その場合、模様とコラボレーションしてもよい。
たとえば、本実施形態において、マスク用固定シール10として、細長形状および鼻形形状のものとして説明したが、それに限定されることなく、マスク用固定シール10によるマスク100と顔との間の固定機能により、マスク100装着中のずれ抑制に寄与する限り、子供用に花形形状、動物形状等でもよい。
たとえば、本実施形態において、マスク用固定シール10と顔との間の粘着確保の観点から、粘着テープがマスク用固定シール10の基板24の裏面全体に設けられるものとして説明したが、それに限定されることなく、マスク100装着中のずれ抑制に寄与する限り、粘着部30が基板24の全体を覆わなくてもよい。
【0038】
たとえば、本実施形態において、面ファスナー14、粘着テープおよび識別タグ部それぞれを、別個の要素部品のものとして説明したが、それに限定されることなく、マスク100の誤用防止に寄与する限り、たとえば、識別タグ部22は、面ファスナー14または粘着テープと一体でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るマスク100の全体図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係るマスク100を装着した状態の概略正面図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係るマスク100のマスク用固定シールの概略構成図である。
【
図4】本発明の第2実施形態に係るマスク100のマスク用固定シールの
図3と同様な図である。
【符号の説明】
【0040】
L1 マスク用固定シールの長さ
L2 識別タグ部の突出長さ
W マスク用固定シールの幅
D マスク用固定シールの厚み
N 鼻対応部位
NS 鼻の表面
S 粘着面積
M 貴金属
100 マスク
110 内面
111 外面
112 マスク本体部
114 耳掛け部
116 プリーツ
118 折りひだ
120 メス部
122 接合縁
300 装飾材
302 裏面
10 マスク用固定シール
12 一方の表面
14 面ファスナー
15 オス部
16 他方の表面
18 粘着テープ
19 剥離フィルム
20 端部
22 識別タグ部
24 基板
28 フック部
30 粘着部
32 粘着剤
34 鼻張出部