(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084253
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】動物用肩部装具
(51)【国際特許分類】
A01K 13/00 20060101AFI20220531BHJP
A61D 3/00 20060101ALI20220531BHJP
【FI】
A01K13/00 Q
A61D3/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020195995
(22)【出願日】2020-11-26
(71)【出願人】
【識別番号】505347983
【氏名又は名称】島田 旭緒
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】特許業務法人湘洋内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】島田 旭緒
(72)【発明者】
【氏名】木村 太郎
(57)【要約】
【課題】 動物の肩部の動作(開き)を効果的に制限ないし拘束するとともに、動物の体型の違いに容易に適合し、装着性に優れる動物用肩部装具を提供する。
【解決手段】 動物に装着されて肩部の動きを制限又は拘束する動物用肩部装具であって、左右一対の装着部材と、一対の前記装着部材を互いに留める留め部と、を備え、一対の前記装着部材は、一方の前肢の上腕に装着される上腕装着部と、両端部が前記上腕装着部と接続し、中間部が他方の肩部に掛かる肩部装着部と、を有し、一対の前記装着部材は、前記留め部により前記肩部装着部同士が交差するように互いに留められる、動物用肩部装具。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物に装着されて肩部の動きを制限又は拘束する動物用肩部装具であって、
左右一対の装着部材と、一対の前記装着部材を互いに留める留め部と、を備え、
一対の前記装着部材は、一方の前肢の上腕に装着される上腕装着部と、両端部が前記上腕装着部と接続し、中間部が他方の肩部に掛かる肩部装着部と、を有し、
一対の前記装着部材は、前記留め部により前記肩部装着部同士が交差するように互いに留められる
ことを特徴とする動物用肩部装具。
【請求項2】
請求項1に記載の動物用肩部装具であって、
一対の前記装着部材は、前記肩部装着部同士が交差位置を調整できるように互いに留められる
ことを特徴とする動物用肩部装具。
【請求項3】
請求項1または2に記載の動物用肩部装具であって、
一対の前記留め部を備え、前記肩部装着部同士は胸側及び背側で互いに留められる
ことを特徴とする動物用肩部装具。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の動物用肩部装具であって、
前記肩部装着部は、一端部が着脱可能に前記上腕装着部と接続する
ことを特徴とする動物用肩部装具。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の動物用肩部装具であって、
前記上腕装着部は、巻径が調整可能に構成される
ことを特徴とする動物用肩部装具。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の動物用肩部装具であって、
前記装着部材は、略L字状の部材により構成される
ことを特徴とする動物用肩部装具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬や猫などの四足歩行の動物を対象とした、肩部、特に肩関節の動きを拘束したり制限したりする動物用の肩部装具に関する。
【背景技術】
【0002】
人間の医療行為としては、肩部装具を用いて肩部の動きを拘束したり制限したりすることは一般的に行われているが、獣医学的な見地から動物の肩部の動きを拘束したり制限したりするために、動物に肩部装具を着用させるということはあまり考えられてはいない。
【0003】
人間用の肩部装具の例としては、肩関節部付近を覆うように形成された保持部材を備えたもの(特許文献1)などがある。
【0004】
犬などの動物では、獣医学の進歩などにより長寿命化が進んできており、老齢化すると肩関節に緩みが生じて、歩行などの際に肩関節が開いてしまって歩行が困難となるなどの障害が生ずることがある。この場合、肩関節が所定量以上に開かないように拘束する肩部装具を装着する必要性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の人間用の肩部装具を動物に装着しようとしても、人間の場合と異なり、動物が嫌がって自ら取り外してしまうことが予想される。動物が嫌がらなくても、動物の肩部付近に装着した場合、動物の肩部や腕の形状が人間と異なっていることから装着した後に短時間で緩んで支持・保持機能を果たし得なくなり、最悪の場合には外れてしまうことが多かった。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、動物の肩部の動作(開き)を効果的に制限ないし拘束するとともに、動物の体型の違いに容易に適合し、装着性に優れる動物用肩部装具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した少なくとも1つの課題を解決するために、本願発明に係る動物用肩部装具は、動物に装着されて肩部の動きを制限又は拘束する動物用肩部装具であって、左右一対の装着部材と、一対の前記装着部材を互いに留める留め部と、を備え、一対の前記装着部材は、一方の前肢の上腕に装着される上腕装着部と、両端部が前記上腕装着部と接続し、中間部が他方の肩部に掛かる肩部装着部と、を有し、一対の前記装着部材は、前記留め部により前記肩部装着部同士が交差するように互いに留められる。
【0009】
上記動物用肩部装具において、一対の前記装着部材は、前記肩部装着部同士が交差位置を調整できるように互いに留められてもよい。
【0010】
上記動物用肩部装具において、一対の前記留め部を備え、前記肩部装着部同士は胸側及び背側で互いに留められてもよい。
【0011】
上記動物用肩部装具において、前記肩部装着部は、一端部が着脱可能に前記上腕装着部と接続してもよい。
【0012】
上記動物用肩部装具において、前記上腕装着部は、巻径が調整可能に構成されてもよい。
【0013】
上記動物用肩部装具において、前記装着部材は、略L字状の部材により構成されてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本願発明によれば、動物の肩部の動作(開き)を効果的に制限ないし拘束するとともに、動物の体型の違いに容易に適合し、装着性に優れる動物用肩部装具を提供することができる。
【0015】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係る動物用肩部装具の一例を前方から見た図である。
【
図2】
図1の左装着部材の構成の一例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る動物用肩部装具の動物(犬)への装着状態を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る動物用肩部装具の一例を後方から見た図である。
【
図6】
図5の左右装着部材の構成の一例を示す図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る動物用肩部装具の一例を前方から見た図である。
【
図8】
図7の左右装着部材の構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に本願発明の実施形態の例を図面を用いて説明する。本願において、構成要素等の形状、位置関係等に言及する場合は、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
【0018】
図1は本発明の一実施形態に係る動物用肩部装具の一例を前方から見た図である。動物用肩部装具1は、犬や猫等の四足歩行の動物に装着されてその肩部の動きを制限又は拘束するものである。以下では、犬に装着される例を説明する。なお、本願において、肩部は肩関節及びその周辺部分(周辺組織)をいう。
【0019】
動物用肩部装具1は、例えば、犬が肩関節に障害を発症したり手術を受けたりした場合に装着することが考えられる。また、犬が肩関節に障害が発生しそうな場合に予防的に装着したり、肩関節を含む肩周辺の骨や筋肉などの手術後に骨などが安定するまでの間に装着したりすることが考えられる。
【0020】
動物用肩部装具1は、左装着部材10及び右装着部材20の一対の装着部材を備える。一対の装着部材10,20は、犬の体に順応するように柔軟性がある材料で形成される。一例として、少なくとも一面が起毛された柔軟な材料(例えばネオプレーン(登録商標))からなる平板部材を裁断や縫製等の加工をして形成される。
【0021】
左右装着部材10,20は左右対称に構成され、左装着部材10は上腕装着部11と肩部装着部12とを有し、右装着部材20は上腕装着部21と肩部装着部22とを有する。以下では、左装着部材10を例に具体的に説明する。
【0022】
図2は
図1の左装着部材の構成の一例を示す図である。左装着部材10は、左前肢の上腕に装着される上腕装着部11と、両端部が上腕装着部11と接続し、中間部が右肩部に掛かる肩部装着部12とを有する。
【0023】
上腕装着部11は、巻径が調整できる構成が望ましい。例えば、図示のように、上腕装着部11は、端部111及び端部112を有する直線状の帯状に形成され、端部112が自由端部である。
【0024】
前肢の上腕の太さは、動物の種類が異なれば太さも異なり、同じ動物でも犬等は犬種によっても太さが大きく異なる。上腕装着部11は、自由端部である端部112を鋏等で切断することで、装着対象の動物に合わせて巻径を調整できる。なお、同一動物の体型変化による微調整は、後述の接続部13の貼付け位置の調整によっても対応できる。
【0025】
端部111及び端部112は、接続部13により接続される。接続部13は、例えば、面ファスナーで構成される。接続部13は、左装着部材10が起毛された材料で形成される場合は、フック側面ファスナーのみで構成できる。フック側面ファスナーは、貼り付けられる対象物に面する裏面(フック面)に多数のフックを有する。
【0026】
接続部13は、横長の部材で、上腕装着部11の端部111に一端部がフック面で貼り付けられ、上腕装着部11の端部112に他端部がフック面で貼り付けられて、上腕装着部11をループ状に接続する。なお、左装着部材10が起毛された材料で形成されていない場合は、接続部13は、フック側面ファスナーと対となる、上腕装着部11に縫い付けられたループ側面ファスナーを更に有する。
【0027】
接続部13は、左装着部材10が両面起毛された材料で形成される場合は、図示のように、横長の第1接続部131と、横幅が第1接続部131の半分以下の第2接続部132の2つの部材で構成されてもよい。第2接続部132の一端部を、フック面同士が対面するように第1接続部131に縫い付ければ、接続部13は一端部側に相対する一対のフック面を有する貼付け部が得られる。この貼付け部で端部111または端部112を挟むように貼り付ければ、貼付け部分に大きな力がかかってもより外れにくくなる。
【0028】
肩部装着部12は、上腕装着部11と略同幅の帯状に形成されることが望ましい。柔軟性や伸縮性を有する材料は通気性を持たない場合もあり、また接触面積が大きくなると犬が嫌がることも考えられるので、帯状に形成し接触面積を少なくすることで犬の体への負担を軽減する。
【0029】
肩部装着部12は、端部121が上腕装着部11の端部111と略直角をなすように接続する。端部122は、上腕装着部11の両端部111,112の間の、端部111寄りの部分と接続する。言い換えれば、肩部装着部12は、上腕装着部11から出発して、略中間部で折り返し、上腕装着部11に戻るループ状になっている。
【0030】
図3は
図1の留め部の構成の一例を示す図で、
図3(a)は肩部装着部への挿通状態を示す図、
図3(b)は取付け(挿通)前の状態を示す図である。留め部30は左右装着部材10,20を互いに留める部分であり、左右装着部材10,20は留め部30により肩部装着部12,22同士が所定の角度で交差するように互いに留められる。
【0031】
留め部30は、左右装着部材10,20の留め位置を調整できるように構成されることが望ましい。一例として、留め部30は、面ファスナーで構成され、左右装着部材10,20が起毛された材料で形成される場合は、フック側面ファスナーのみで構成される。なお、左右装着部材10、20が起毛された材料で形成されていない場合は、留め部30は、フック側面ファスナーと対となる、左右装着部材10,20に縫い付けられたループ側面ファスナーを更に有する。
【0032】
留め部30は、例えば、
図3(b)に示すように、第1留め部31と第2留め部32の2つの部材で形成される。第1留め部31は、横幅が肩部装着部12,22よりやや狭い縦長の部材である。第2留め部32は、横幅が第1留め部31よりやや狭い縦長の平行四辺形の部材で、上下端部が平行四辺形の斜辺をなしている。第2留め部32の上下端部を、そのフック面が第1留め部31の表面(非フック面)と対面するように、第1留め部31に斜めの縫い目で縫い付ければ、第1留め部31と第2留め部32の間に一部がフック面で構成される挿通口が形成される。
【0033】
留め部30は、例えば、
図3(a)に示すように、左装着部材10の肩部装着部12に予め挿通され、第2留め部32のフック面で所定位置に所定角度で貼り付けられている。第1留め部31の裏面(フック面)を、右装着部材20の肩部装着部22にその延在方向に沿うように貼り付ければ、左右装着部材10,20は交差した状態で留められる(
図1、
図5を参照)。また、第2留め部32の肩部装着部12への貼付け位置(挿通位置)、第1留め部31の肩部装着部22への貼付け位置を調整すれば、肩部装着部12,22同士の交差位置を調整できる。なお、留め部30は犬と接触しないため、犬等に不快感を与えることはない。
【0034】
動物用肩部装具1は、胸側または背側の一方に留め部30を備えてもよいが、望ましくは、胸側及び背側の両方に留め部30を備える。装着状態において胸側の留め部30は胸の前に位置し、背側の留め部30は首の下のキ甲ないしその近辺に位置する。
【0035】
図4は本発明の一実施形態に係る動物用肩部装具の動物(犬)への装着状態を示す図で、
図4(a)は前方(胸側)から見た一例を示す図、
図4(b)は上方(背側)から見た一例を示す図、
図4(c)は左側から見た一例を示す図である。
【0036】
動物用肩部装具1は、例えば、まず、右装着部材20を、犬の首を通して肩部装着部22の中間部を斜めに犬の左肩部K1に掛けてから、上腕装着部21を犬の右前肢の上腕Z2に巻き付けて装着する。次に、留め部30が挿通された左装着部材10を、犬の首を通して肩部装着部12の中間部を斜めに犬の右肩部K2に掛けてから、上腕装着部11を犬の左前肢の上腕Z1に巻き付けて装着する。次に、胸側及び背側において左右肩部装着部12,22が交差するように留め部30を肩部装着部22に貼り付けて装着を終了する。
【0037】
犬等の四足歩行の動物は、肩甲骨のつき方が二足歩行の人間と異なり、肩関節の使い方も人間と異なる。人間は腕を動かすとき以外に歩行等では肩関節をほとんど使わないが、犬等は歩行などの際に肩関節を常に動かす必要がある。そのため、犬等は老齢化し肩関節に緩みが生じると、歩行などの際に肩関節が開いてしまって歩行が困難となるなどの障害が生ずることがある。そこで、このような場合は、肩関節が所定量以上に開かないように拘束ないし制限する必要がある。
【0038】
図示のように、動物用肩部装具1を装着すると、犬は前肢を肩関節の周りに動かそうとする場合、肩部装着部12,22により規制された範囲内であれば動かすことができるが、規制範囲以上に動かそうとした場合には動かすことができなくなる。
【0039】
より具体的には、肩部装着部12,22は、3つの機能的部分、すなわち、上腕装着部11,21と胸側の留め部30との間の前方規制部12a,22aと、上腕装着部11,21と背側の留め部30との間の後方規制部12c,22cと、両留め部30の間の保持部12b,22bとを有する。犬の肩関節の開きは、前方規制部12a,22a及び後方規制部12c,22cにより拘束ないし制限される。保持部12b,22bは、前方規制部12a,22a及び後方規制部12c,22cを保持する役割を果たし、犬が嫌がっても容易に外せないようにする。
【0040】
図5(c)に示すように、左肩部K1を例にすると、前方規制部12a及び後方規制部12cは、左側の上腕装着部11と右側の保持部(中間部)22bとに90度以下の角度をなすように保持されるとも言える。言い換えれば、動物用肩部装具1は、左側及び右側に略三角形状の機能的部分を形成する。
【0041】
動物用肩部装具1は、上腕装着部11,21だけでなく、肩部装着部12,22も動物の体型、とりわけ肩部周辺の形に順応する構成となっているため、動物の体型の違いに容易に適合し、装着性に優れるものとなっている。
【0042】
図5は本発明の一実施形態に係る動物用肩部装具の一例を後方から見た図で、
図6はその左右装着部材の構成の一例を示す図である。図示のように、左右装着部材10,20は、肩部装着部12,22が鎖状に係り合ってもよい。これにより、左右装着部材10,20は、胸側では一方が表側に位置し、背側では他方が表側に位置して留め部30がより外れにくくなる。後述の
図7でも、
図5及び
図6のように肩部装着部12,22が鎖状に係り合っている場合を示している。
【0043】
図7は本発明の一実施形態に係る動物用肩部装具の一例を前方から見た図である。動物用肩部装具1は、ここでは、肩部装着部12,22の端部122,222が接続部14,24を介して上腕装着部11,21と着脱可能となっている。なお、上腕装着部11,21はループ面が表側に面するループ側面ファスナー15,25が一又は二以上縫い付けられて、貼付位置の調整等に用いられてもよい。このように、起毛された材料で形成される場合でも、貼付位置にループ側面ファスナーを設けて材料の劣化を防ぐようにしてもよい。また、
図7及び後述の
図8に示すように、接続部13,23は、相対する一対のフック面を有する一端部で上腕装着部11,21の端部112,212を挟むように貼り付け、他端部で上腕装着部11,21の端部111,211に貼り付けるようにしてもよい。
【0044】
図8は
図7の左右装着部材の構成の一例を示す図である。ここでは、左右装着部材10,20は、略L字状に形成され、L字形状の短い一辺で上腕装着部11,21を構成し、長い他辺で肩部装着部12,22を構成する。肩部装着部12は直線状の帯状に形成されて自由端部122を有し、肩部装着部22は直線状の帯状に形成されて自由端部222を有する。自由端部122は接続部14を介して上腕装着部11と着脱可能に接続し、自由端部222は接続部24を介して上腕装着部21と着脱可能に接続する。
【0045】
動物の体型は、動物の種類によって異なり、同じ動物でも犬等は犬種によっても大きく異なる。肩部装着部12,22は、自由端部である端部122,222を鋏等で切断することで、動物に合わせて大きさを調整できる。これにより、様々な動物に適用でき、汎用性が高い動物用肩部装具1が得られる。また、このように構成することで、肩部装着部12,22を頭の上から肩部K1,K2に掛けるのではなく、前方から回して肩部K1,K2に装着できるようになり、装着性がより向上する。
【0046】
接続部14は、前述の接続部13と同様に構成されてもよいし、図示のように、縦長の接続部14をフック面が対面するように折って上腕装着部11に縫い付けて構成されてもよい。これにより、端部122を挟むように貼り付けることができ、貼付け部分に大きな力がかかってもより外れにくくする。
【0047】
なお、上記の記載に基づいて、当業者であれば、本願発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本願発明の態様は、上述した実施形態の例に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本願発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 動物用肩部装具
10 左装着部材
11 上腕装着部
12 肩部装着部
13 接続部
14 接続部
20 右装着部材
21 上腕装着部
22 肩部装着部
23 接続部
24 接続部
30 留め部
K1 左肩部
K2 右肩部
Z1 左上腕
Z2 右上腕