(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084380
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】遊技媒体管理システム及び遊技媒体管理方法
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20220531BHJP
【FI】
A63F7/02 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020196224
(22)【出願日】2020-11-26
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】特許業務法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡本 創
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA02
2C088CA04
2C088CA31
2C088CA35
(57)【要約】
【課題】定義付けが異なる複数種類の遊技媒体の混同を防止できる遊技媒体管理システム及び遊技媒体管理方法を提供する。
【解決手段】遊技媒体管理システム1は、遊技客が遊技店での当日の遊技によって獲得した遊技媒体を計数する計数部24と、管理装置4とを含む。管理装置4は、計数部24によって計数された遊技媒体である持玉の数と、持玉以外の遊技媒体の数とを区別して管理する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技客が遊技店での当日の遊技によって獲得した遊技媒体を計数する計数手段と、
前記計数手段によって計数された遊技媒体である計数遊技媒体の数と、前記計数遊技媒体以外の遊技媒体の数とを区別して管理する管理手段とを含む、遊技媒体管理システム。
【請求項2】
前記計数遊技媒体以外の遊技媒体は、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体である貯遊技媒体を由来とする貯遊技媒体由来媒体である、請求項1に記載の遊技媒体管理システム。
【請求項3】
前記貯遊技媒体由来媒体の数が関連付けられた記録媒体を発行する発行手段を含む、請求項2に記載の遊技媒体管理システム。
【請求項4】
前記計数遊技媒体の数を、前記貯遊技媒体由来媒体の数と区別して前記記録媒体に関連付ける関連付け手段を含み、
前記管理手段は、前記記録媒体に関連付けられた前記計数遊技媒体及び前記貯遊技媒体由来媒体のそれぞれの数を区別して管理する、請求項3に記載の遊技媒体管理システム。
【請求項5】
前記計数遊技媒体及び前記貯遊技媒体由来媒体のうち、遊技に用いる遊技媒体の優先順位を設定する優先順位設定手段を含む、請求項2~4のいずれか一項に記載の遊技媒体管理システム。
【請求項6】
前記優先順位設定手段は、遊技に用いる遊技媒体として前記計数遊技媒体を最優先する、請求項5に記載の遊技媒体管理システム。
【請求項7】
前記貯遊技媒体由来媒体の利用に制限を設定する制限設定手段を含む、請求項2~6のいずれか一項に記載の遊技媒体管理システム。
【請求項8】
前記計数遊技媒体及び前記貯遊技媒体由来媒体のそれぞれの数、並びに、これらの数の合算値を表示する表示手段を含む、請求項2~7のいずれか一項に記載の遊技媒体管理システム。
【請求項9】
遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体である貯遊技媒体を由来とする貯遊技媒体由来媒体の数が関連付けられた記録媒体を発行する発行ステップと、
遊技客が遊技店での当日の遊技によって獲得した遊技媒体を計数する計数ステップと、
前記計数ステップにて計数された遊技媒体である計数遊技媒体の数を、前記貯遊技媒体由来媒体の数と区別して前記記録媒体に関連付ける関連付けステップと、
前記記録媒体に関連付けられた前記計数遊技媒体及び前記貯遊技媒体由来媒体のそれぞれの数を区別して管理する管理ステップとを含む、遊技媒体管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体を管理する遊技媒体管理システム及び遊技媒体管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技店での遊技客の遊技によって獲得された後に計数された遊技媒体は、持遊技媒体(パチンコ玉の場合には持玉)と呼ばれる。遊技店に会員登録していない一般客は、当日中に限り、持遊技媒体を遊技のために使用することができる。持遊技媒体の数は、遊技店から一般客に発行された一般カードに関連付けられる。一方、遊技店に会員登録した会員客は、遊技によって獲得した遊技媒体を、貯遊技媒体(パチンコ玉の場合には貯玉)として翌日以降も遊技のために使用することができる。貯遊技媒体の数、つまり貯遊技媒体数は、遊技店から会員客に発行された会員カードに関連付けられる。
【0003】
下記特許文献1は、各遊技機に対して1対1となるように設けられた台間カード処理機と、会員客の貯玉数を記憶した会員管理装置とを開示している。会員客が会員カードを台間カード処理機に挿入して暗証番号による認証を終えると、台間カード処理機は、会員管理装置が管理する当該会員客の貯玉数を所定数減算させ、当該所定数に対応する数のパチンコ玉を遊技機に払い出す。これにより、会員客は、遊技機に払い出されたパチンコ玉を使用して遊技することができる。ただし、当日に使用できる貯玉数には、上限が定められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近では、会員客が所定のアプリケーションを携帯端末にダウンロードして、この携帯端末を会員カードの代わりに使用する運用が始まっている。この運用では、例えば携帯端末を忘れた会員客が臨時措置として遊技店から発行された一般カードを用いて遊技することが想定される。一般カードには、貯遊技媒体数を貯遊技媒体そのものの数として関連付けることがシステムの都合上、困難である場合があるので、貯遊技媒体数は、貯遊技媒体由来の遊技媒体(以下「貯遊技媒体由来媒体」という。)の数として関連付けられる場合が想定される。この場合の一般カードには、持遊技媒体と貯遊技媒体由来媒体という定義付けが異なる複数種類の遊技媒体の数が一緒に関連付けられるので、この一般カードを使用する会員客は、これらの遊技媒体を混同するおそれがある。
【0006】
この発明は、かかる背景のもとにおいてなされたものであり、定義付けが異なる複数種類の遊技媒体の混同を防止できる遊技媒体管理システム及び遊技媒体管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、遊技客が遊技店での当日の遊技によって獲得した遊技媒体を計数する計数手段と、前記計数手段によって計数された遊技媒体である計数遊技媒体の数と、前記計数遊技媒体以外の遊技媒体の数とを区別して管理する管理手段とを含む、遊技媒体管理システムである。
【0008】
また、本発明は、前記計数遊技媒体以外の遊技媒体が、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体である貯遊技媒体を由来とする貯遊技媒体由来媒体であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記遊技媒体管理システムが、前記貯遊技媒体由来媒体の数が関連付けられた記録媒体を発行する発行手段を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記遊技媒体管理システムが、前記計数遊技媒体の数を、前記貯遊技媒体由来媒体の数と区別して前記記録媒体に関連付ける関連付け手段を含み、前記管理手段が、前記記録媒体に関連付けられた前記計数遊技媒体及び前記貯遊技媒体由来媒体のそれぞれの数を区別して管理することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記遊技媒体管理システムが、前記計数遊技媒体及び前記貯遊技媒体由来媒体のうち、遊技に用いる遊技媒体の優先順位を設定する優先順位設定手段を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記優先順位設定手段が、遊技に用いる遊技媒体として前記計数遊技媒体を最優先することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、前記遊技媒体管理システムが、前記貯遊技媒体由来媒体の利用に制限を設定する制限設定手段を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、前記遊技媒体管理システムが、前記計数遊技媒体及び前記貯遊技媒体由来媒体のそれぞれの数、並びに、これらの数の合算値を表示する表示手段を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明は、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体である貯遊技媒体を由来とする貯遊技媒体由来媒体の数が関連付けられた記録媒体を発行する発行ステップと、遊技客が遊技店での当日の遊技によって獲得した遊技媒体を計数する計数ステップと、前記計数ステップにて計数された遊技媒体である計数遊技媒体の数を、前記貯遊技媒体由来媒体の数と区別して前記記録媒体に関連付ける関連付けステップと、前記記録媒体に関連付けられた前記計数遊技媒体及び前記貯遊技媒体由来媒体のそれぞれの数を区別して管理する管理ステップとを含む、遊技媒体管理方法である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、遊技媒体管理システムでは、遊技客が遊技店での当日の遊技によって獲得した遊技媒体が、計数手段によって計数されて計数遊技媒体となり、計数遊技媒体の数と計数遊技媒体以外の遊技媒体の数とが管理手段によって区別して管理される。これにより、計数遊技媒体及び計数遊技媒体以外の遊技媒体という定義付けが異なる複数種類の遊技媒体の混同を防止できる。
【0017】
本発明によれば、計数遊技媒体以外の遊技媒体が貯遊技媒体由来媒体である場合において、遊技媒体管理システムでは、計数遊技媒体の数と貯遊技媒体由来媒体の数とが管理手段によって区別して管理される。これにより、計数遊技媒体及び貯遊技媒体由来媒体という定義付けが異なる複数種類の遊技媒体の混同を防止できる。
【0018】
本発明によれば、遊技媒体管理システムでは、発行手段が、貯遊技媒体由来媒体の数が関連付けられた記録媒体を発行するので、この記録媒体を受け取った遊技客は、この記録媒体に関連付けられた貯遊技媒体由来媒体を用いて遊技することができる。
【0019】
本発明によれば、発行手段が発行した記録媒体を受け取った遊技客が当日の遊技によって計数遊技媒体を獲得すると、遊技媒体管理システムでは、関連付け手段が、この計数遊技媒体の数を、貯遊技媒体由来媒体の数と区別して記録媒体に関連付け、管理手段が、この記録媒体に関連付けられた計数遊技媒体及び貯遊技媒体由来媒体のそれぞれの数を区別して管理する。これにより、計数遊技媒体及び貯遊技媒体由来媒体という定義付けが異なる複数種類の遊技媒体が記録媒体に関連付けられることによる混同を防止できる。
【0020】
本発明によれば、遊技媒体管理システムでは、計数遊技媒体及び貯遊技媒体由来媒体のうち、遊技に用いる遊技媒体の優先順位が、優先順位設定手段によって設定される。そのため、例えば遊技店の都合等に応じて、計数遊技媒体及び貯遊技媒体由来媒体のうち優先順位が高い遊技媒体が優先的に遊技に用いられることを促進することができる。
【0021】
本発明によれば、優先順位設定手段は、遊技に用いる遊技媒体として計数遊技媒体を最優先するので、例えば遊技店の都合等に応じて、計数遊技媒体が最優先で遊技に用いられることを促進することができる。
【0022】
本発明によれば、遊技媒体管理システムでは、例えば遊技店の都合等に応じて、貯遊技媒体由来媒体の利用に制限を設定することができる。その場合においても、遊技媒体管理システムでは、計数遊技媒体の数と貯遊技媒体由来媒体の数とが区別して管理されるので、計数遊技媒体と、利用に制限が設定された貯遊技媒体由来媒体との混同を防止できる。
【0023】
本発明によれば、遊技媒体管理システムでは、表示手段が、計数遊技媒体及び貯遊技媒体由来媒体のそれぞれの数、並びに、これらの数の合算値を表示するので、表示部を見た遊技客は、計数遊技媒体と貯遊技媒体由来媒体とを混同することなく、当該合算値及びその内訳を明確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施形態に係る遊技媒体管理システムを示す模式図である。
【
図2】遊技媒体管理システムの電気的構成を示すブロック図である。
【
図3】遊技媒体管理システムを構成する管理装置の記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【
図4】管理装置の記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【
図5】管理装置の記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【
図6】遊技媒体処理システムを構成する各台対応装置の表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。
【
図7】各台対応装置の表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る遊技媒体管理システム1が適用された遊技店の内部を示す模式図である。
図2は、遊技媒体管理システム1の電気的構成を示すブロック図である。
図1を主に参照して、遊技店の一例は、パチンコ店であり、その内部は、パチンコ台等の遊技台2が複数設置された遊技ホールと、遊技店の店員用の事務所とに少なくとも仕切られている。遊技媒体管理システム1は、遊技ホールにおいて各遊技台2に1対1にて対応して設けられる各台対応装置3と、事務所に設置される管理装置4と、遊技ホール等に設置される持玉カード発行端末5とを含む。
【0026】
各台対応装置3は、その隣(
図1では正面から見て右隣)の遊技台2に対する専用機であって「台間機」とも呼ばれ、当該遊技台2に対して通信可能に接続されており、当該遊技台2にて遊技する遊技客に遊技媒体を貸し出す貸出処理等を実行する。遊技台2で利用できる遊技媒体は、本実施形態ではパチンコ玉であるが、メダルであってもよい。
【0027】
遊技媒体に関し、所定の貸出レートが設定されている。本実施形態では、説明の便宜上、貸出レートが1つしか設定されないが、複数の貸出レートが設定されてもよい。パチンコ玉に複数の貸出レートが設定される場合の一例として、通常の貸出レートを4円/1玉とし、通常の貸出レートより低い貸出レートを1円/1玉としてもよい。
【0028】
遊技客には、遊技店に会員登録した会員客と、遊技店に会員登録していない一般客とが存在する。遊技店からは、会員客には会員カードが発行され、一般客には一般カードが発行される。これらのカードには、個々のカードを識別するための識別情報の一例であるカードIDが少なくとも記録されている。会員カード及び一般カードとは別に、パチンコ玉を貸し出してもらうためのプリペイド価値が記録されたプリペイドカードが存在する。以下では、これらのカードを単に「カード」と総称することがある。会員客は、会員カードを発行したもらう代わりに、スマートフォン等の自身の携帯端末に専用のアプリケーションをダウンロードすることによって、この携帯端末を会員カードとして使用することができる。携帯端末自体の識別情報、又は、携帯端末にダウンロードされたアプリケーションに対してアプリケーション毎に付与された識別情報といった端末IDが、会員カードのカードIDの代わりとなる。
【0029】
各台対応装置3の本体11の正面には、紙幣出入口12と、表示手段の一例としての表示操作部13と、カード出入口14とが設けられている。表示操作部13は、この実施形態では液晶タッチパネルによって構成されるが、表示部と操作部とに分かれていてもよい。後述する他の表示操作部42についても同様である。遊技客が、紙幣を紙幣出入口12に投入したり、事前に購入したプリペイドカード(図示せず)をカード出入口14に挿入したりしてから、例えば遊技台2の上皿15に設けられた投出ボタン16を押す。すると、各台対応装置3からの指示を受けた遊技台2が、紙幣出入口12に投入された紙幣の範囲内、又は、カード出入口14に挿入されたプリペイドカードに記録されたプリペイド価値の範囲内において、投出ボタン16の一押しにつき所定数のパチンコ玉を上皿15に投出する。
【0030】
遊技客は、上皿15に投出されたパチンコ玉を用いて遊技台2にて遊技することができる。遊技によって新たに獲得されたパチンコ玉は、遊技台2の下皿17に溜まる。各台対応装置3は、下皿17の真下に配置された受皿18を含む。遊技客は、下皿17の底を開放することによって、下皿17内のパチンコ玉を受皿18に落下させることができる。受皿18に落下したパチンコ玉は、通路19を通って各台対応装置3の本体11に送り込まれる。
【0031】
各台対応装置3は、CPU等によって構成された制御部20と、紙幣処理部21と、カード処理部22と、端末処理部23と、計数手段の一例としての計数部24と、メモリによって構成された記憶部25と、通信I/F部26とを含む(
図2参照)。表示操作部13、紙幣処理部21、カード処理部22、端末処理部23、計数部24、記憶部25及び通信I/F部26のそれぞれは、制御部20に対して電気的に接続されている。
【0032】
紙幣処理部21は、紙幣出入口12に投入された紙幣を識別して収納したり、紙幣出入口12に返却したりする。カード処理部22は、カード出入口14に挿入されたカードからプリペイド価値やカードID等の情報を読み取ったり、挿入後のカードをカード出入口14から排出したりする。また、各台対応装置3の本体11には、新規の一般カードが複数枚ストックされていて、カード処理部22は、ストックされた一般カードを1枚取り出してカード出入口14に発行することもできる。カード処理部22は、カードを非接触で受け付けてカードの情報を読み取ってもよい。端末処理部23は、会員客の携帯端末を非接触で受け付けて携帯端末から端末ID等の情報を読み取る。なお、会員が会員カードをカード出入口14に挿入したり携帯端末を端末処理部23に受け付けさせたりする場合には、表示操作部13でのパスワードの入力等による会員認証が必要であってもよい。
【0033】
計数部24は、受皿18に落下した後に通路19経由で各台対応装置3の本体11に送り込まれたパチンコ玉を計数するセンサである。計数部24として、遮光センサ等の公知の計数センサを採用できる。遊技客による当日の遊技台2での遊技によって獲得されて計数部24によって計数されたパチンコ玉は、計数遊技媒体及び持遊技媒体の一例としての持玉となる。持玉は、獲得した当日に限り有効である。会員が獲得した持玉は、獲得した当日が経過した後は、貯遊技媒体の一例としての貯玉となって遊技店に預け入れられる。貯玉は、計数遊技媒体以外の遊技媒体の一例である。持玉及び貯玉は、前述した貸出レート毎に存在してもよい。
【0034】
一般カードには、原則として持玉の数(以下「持玉数」という。)しか関連付けられないが、会員カードには、持玉数だけでなく、貯玉の数(以下「貯玉数」という。)も関連付けられる。そのため、一般カードは、持玉カードとも呼ばれる。カードに持玉数が関連付けられるということは、このカードに持玉数が記録されることや、持玉数がカードには記録されないもののカードのカードIDに紐付けて管理装置4に記録されることをいう。カードに貯玉数が関連付けられる場合も同様である。記憶部25は、様々な情報を記憶する。通信I/F部26は、有線又は無線のネットワークNにつながったインターフェースであって、制御部20は、通信I/F部26及びネットワークNを介して管理装置4と通信可能である。
【0035】
カード出入口14に挿入されたカードに持玉数及び貯玉数の少なくともいずれかが関連付けられている場合において、遊技客が、例えば受皿18に設けられた払出ボタン27を押す。すると、この遊技客が保有する持玉又は貯玉に相当するパチンコ玉が、本体11から延びるノズル28を通って遊技台2の上皿15に払い出される。遊技客は、上皿15に払い出された持玉又は貯玉を用いて遊技台2において遊技することができる。遊技を終えた遊技客が、例えば上皿15に設けられた返却ボタン29を押すと、カード処理部22によってカードがカード出入口14から排出されて遊技客に返却され、制御部20は、この時点で残っている持玉数をカードID又は端末IDに紐付けて管理装置4に送信する。
【0036】
管理装置4は、遊技媒体管理システム1における上位装置であって、管理手段の一例として機能し、パソコンやサーバ等によって構成される。管理装置4は、CPU等によって構成された制御部31と、通信I/F部32と、メモリによって構成された記憶部33とを含む(
図2参照)。通信I/F部32及び記憶部33のそれぞれは、制御部31に対して電気的に接続されている。通信I/F部32は、ネットワークNにつながったインターフェースである。記憶部33は、様々な情報を記憶しているが、本実施形態では、会員客に関するテーブル34(
図3参照)を少なくとも記憶している。
【0037】
テーブル34では、前述したパスワード等の認証情報や、会員客が現在保有する持玉数及び貯玉数等が、この会員の会員カードのカードID及び/又は携帯端末の端末ID(以下「会員ID」と総称することがある。)に関連付けて管理されている。なお、認証情報には、会員の個人情報や、会員の顔の画像情報が含まれてもよい。また、複数の貸出レートが設定される場合には、持玉数及び貯玉数のそれぞれは、テーブル34において貸出レート毎に分かれて管理される。貯玉数には、当日に使用できる上限が設定される場合があり、この上限(以下「当日上限」という。)もテーブル34にて管理されている(
図3の貯玉数の下の括弧書きを参照)。以下では、会員IDが「A001」である会員客Aに着目して説明する。会員客Aが保有する貯玉数は9000玉であって、その当日上限は1500玉であり、会員客Aが保有する持玉数は0玉である。なお、テーブル34における「貯玉由来玉数」については、追って説明する。
【0038】
各台対応装置3では、遊技の開始のためにカード処理部22が会員客の会員カードを受け付けたり、会員客の端末処理部23が携帯端末を受け付けたりすると、制御部20が、当該会員カード又は当該携帯端末についての会員IDを管理装置4に送信する。これに応じて、管理装置4の制御部31は、テーブル34を参照して、この会員IDに関連付けられた持玉数や(貯玉数の)当日上限を送信元の各台対応装置3に通知する。これにより、この会員客は、各台対応装置3に通知された持玉数の範囲内で持玉を使用したり、各台対応装置3に通知された当日上限の範囲内で貯玉を使用したりすることによって遊技することができる。
【0039】
持玉や貯玉が使用される度に、これらの使用数が各台対応装置3から管理装置4に送信されて、制御部31が、テーブル34において該当する持玉数や貯玉数を当該使用数に基づいて減算更新してもよい。または、制御部31は、遊技の開始のために持玉数や当日上限を送信元の各台対応装置3に通知する際に、テーブル34において該当する持玉数を0(零)にリセットしたり、テーブル34において該当する貯玉数を当日上限に基づいて減算更新したりしてもよい。この場合には、会員客が遊技の終了に応じて返却ボタン29を押すと、終了時における持玉や貯玉の残数が各台対応装置3から管理装置4に送信されて、制御部31が、テーブル34において該当する持玉数や貯玉数を当該残数に基づいて加算更新する。遊技店の当日の営業時間の終了に応じて、制御部31は、テーブル34において、会員客の持玉数をリセットし、この持玉数に基づいて当該会員客の貯玉数を加算更新する。テーブル34の内容は、管理装置4に含まれるモニタ等の表示部35(
図1参照)に表示されてもよい。
【0040】
持玉カード発行端末5は、一般カード(以下では、「持玉カードC」という。)を発行するPOS端末であって、発行手段の一例として機能する。持玉カードCは、管理手段の一例として機能する記録媒体である。持玉カード発行端末5は、新規の持玉カードCを複数枚収容した本体41を含み、本体41の正面には、液晶タッチパネル等によって構成された表示操作部42と、持玉カードCを発行するための発行口43と、表示操作部42にアクセスする遊技客を撮影するカメラ44とが設けられている。
【0041】
持玉カード発行端末5は、CPU等によって構成された制御部45と、カード処理部46と、メモリによって構成された記憶部47と、通信I/F部48とを含む(
図2参照)。表示操作部42、カメラ44、カード処理部46、記憶部47及び通信I/F部48のそれぞれは、制御部45に対して電気的に接続されている。カード処理部46は、本体41内の新規の持玉カードCを1枚取り出して発行口43に発行する。記憶部47は、様々な情報を記憶する。通信I/F部48は、ネットワークNにつながったインターフェースであって、制御部45は、通信I/F部48及びネットワークNを介して管理装置4と通信可能である。
【0042】
遊技客は、持玉カード発行端末5で表示操作部42を操作することによって、発行口43から持玉カードCを発行してもらうことができる。一般客に発行された直後の持玉カードCには、0玉の持玉数しか関連付けられていない。一方、会員客は、自分の貯玉を由来とする貯遊技媒体由来媒体の一例である貯玉由来玉の数が関連付けられた持玉カードCを発行口43から発行してもらうことができる。貯玉由来玉は、計数遊技媒体以外の遊技媒体の一例でもある。また、貯玉由来玉は、持玉カードCに関連付けられることから名目上は持玉であるが、実質的には貯玉であるので、貯玉と同様に、貯玉由来玉にも当日上限が適用される。なお、当日上限は、本実施形態では貯玉と貯玉由来玉とで共通であるが、管理装置4等において、貯玉及び貯玉由来玉のそれぞれについて別々の当日上限を設定できてもよい。以下では、貯玉由来玉の管理方法について説明する。
【0043】
具体的には、前述した会員客Aが、表示操作部42を操作することによって自分の個人情報やパスワードを入力したとする。すると、持玉カード発行端末5の制御部45は、カメラ44によって会員客Aの顔を撮影し、その画像情報、個人情報及びパスワードといった認証情報を管理装置4に送信する。すると、管理装置4の制御部31は、送信された認証情報とテーブル34に記憶された認証情報とを照合することによって会員客Aについて会員認証する。会員認証には、パスワード認証と、画像情報による顔認証とが挙げられる。なお、管理装置4は、遊技店に設置されてテーブル34を記憶してパスワード認証を行う店内サーバと、顔認証を行う店外サーバとに分かれていてもよい。
【0044】
会員認証がOKであれば、管理装置4の制御部31は、その旨と、会員客Aについての貯玉数の当日上限(1500玉であり、
図3参照)とを持玉カード発行端末5に通知する。これに応じて、持玉カード発行端末5の制御部45は、当日上限の範囲内の貯玉を貯玉由来玉に変換して、貯玉由来玉の数(以下「貯玉由来玉数」という。)を持玉カードCに関連付けることができることを表示操作部42の表示等によって会員客Aに案内する。このように貯玉由来玉数を当日上限の範囲内に制限する制御部45は、制限設定手段の一例として、貯玉由来玉の利用に制限を設定する。テーブル34において当日上限を記憶する管理装置4も制限設定手段の一例とみなしてもよい。
【0045】
会員認証を終えた会員客Aが表示操作部42を操作することによって、当日上限の範囲内の数を貯玉由来玉数として指定すると、持玉カード発行端末5の制御部45は、発行ステップとして、カード処理部46によって本体41内の1枚の持玉カードCに貯玉由来玉数を関連付けて、この持玉カードCを発行口43に発行する。持玉カードCに貯玉由来玉数を関連付けることは、持玉カードCに持玉数を関連付ける場合と同様に、持玉カードCに貯玉由来玉数を記録することを指してもよいし、貯玉由来玉数を持玉カードCのカードIDに紐付けて管理装置4のテーブル34に記録することを指してもよく、この実施形態では両方を指す。制御部45は、貯玉由来玉数を関連付けた持玉カードCを発行口43に発行する際に、貯玉由来玉数を当該持玉カードCのカードIDに紐付けて管理装置4に送信する。管理装置4の制御部31は、紐付いた状態で送信された貯玉由来玉数及びカードIDを、テーブル34において先ほど会員認証した会員客Aの記憶領域に登録することによって、テーブル34の内容を更新する。
【0046】
更新後のテーブル34(
図4参照)における会員客Aの記憶領域では、今回発行された持玉カードCのカードIDが、事前登録済の会員IDに併記され(会員ID「A0001」の下隣の括弧書きを参照)、今回指定された1000玉の貯玉由来玉数が新規登録されるとともに、貯玉数が貯玉由来玉数だけ減算されている。持玉カードCを受け取った会員客Aは、この持玉カードCに関連付けられた貯玉由来玉を用いて遊技することができる。具体的には、持玉カードCを受け取った会員客Aが各台対応装置3のカード出入口14に持玉カードCを挿入すると、この各台対応装置3の制御部20は、カード処理部22によって持玉カードCのカードIDを読み取って管理装置4に送信する。これに応じて、管理装置4の制御部31は、テーブル34を参照して、このカードIDに関連付けられた持玉数及び貯玉由来玉数を送信元の各台対応装置3に通知する。
【0047】
通知を受けた各台対応装置3の制御部20は、通知された持玉数及び貯玉由来玉数を含む玉数情報を表示操作部13に表示する(
図6参照)。表示操作部13には、例えば上側から順に、現在の持玉数と、現在の貯玉由来玉数と、これらの合計である利用可能玉数とが表示されている。つまり、表示操作部13は、持玉及び貯玉由来玉のそれぞれの数、並びに、これらの数の合算値を表示する。そのため、表示操作部13を見た会員客Aは、持玉と貯玉由来玉とを混同することなく、当該合算値及びその内訳を明確に把握することができる。さらに、表示操作部13には、貯玉由来玉数の利用履歴も表示されている。貯玉由来玉数の利用履歴は、貯玉由来玉の当初数と、貯玉由来玉の利用済数(現時点では0玉)と、当初数から利用済数を差し引いた後の貯玉由来玉の残数(現時点では1000玉のまま)とを含む。
【0048】
会員客Aが払出ボタン27を押すと、各台対応装置3の制御部20は、貯玉由来玉に相当するパチンコ玉をノズル28から遊技台2の上皿15に払い出すので、会員客Aは、上皿15に払い出された貯玉由来玉を利用して遊技台2において遊技して持玉を獲得することができる。制御部20は、貯玉由来玉を払い出したタイミング等において、払い出した貯玉由来玉の数を利用済数として持玉カードCのカードIDに紐付けて管理装置4に送信する。制御部20は、計数ステップにおいて計数部24によって計数を終えたタイミング等において、この計数ステップにおいて新たに発生した持玉の数を追加持玉数として持玉カードCのカードIDに紐付けて管理装置4に送信する。管理装置4の制御部31は、送信された利用済数に基づいて、テーブル34における会員客Aの貯玉由来玉数を減算更新する。また、制御部31は、送信された追加持玉数に基づいて、テーブル34における会員客Aの持玉数を加算更新する。
図5は、会員客Aが200玉の貯玉由来玉を利用して500玉の持玉を獲得したときの更新後のテーブル34を示している。このように、テーブル34では、持玉数(500玉)と貯玉由来玉数(800玉)とが区別して管理されている。さらに、持玉数及び貯玉由来玉数のそれぞれは、テーブル34において、前述した貸出レート毎に区別して管理されてもよい。
【0049】
会員客Aの持玉カードCが挿入されている各台対応装置3の制御部20は、関連付けステップとして、発生した持玉数を、貯玉由来玉数と区別してカード処理部22によって当該持玉カードCに関連付ける。この場合の制御部20及びカード処理部22は、関連付け手段の一例として機能する。そして、持玉カードCに持玉数及び貯玉由来玉数が記録される場合には、持玉カードCでは、持玉数と貯玉由来玉数とが区別して管理され、テーブル34でも、持玉カードCに関連付けられた持玉数及び貯玉由来玉数のそれぞれが区別して管理される。このような管理ステップが行われることにより、例えば遊技店の店員が管理装置4の表示部35に表示されたテーブル34を閲覧した場合等において、持玉及び貯玉由来玉という定義付けが異なる複数種類の遊技媒体が持玉カードCに関連付けられることによる混同を防止できる。特に、前述した当日上限のように貯玉由来玉の利用に制限が設定される場合においても、持玉数と貯玉由来玉数とが区別して管理されるので、持玉と、利用に制限が設定された貯玉由来玉との混同を防止できる。
【0050】
会員客Aの持玉カードCが挿入されている各台対応装置3の制御部20は、会員客Aによる貯玉由来玉の利用及び持玉の獲得に応じて、
図7に示すように、表示操作部13における現在の持玉数、現在の貯玉由来玉数、利用可能玉数及び貯玉由来玉数の利用履歴(特に利用済数及び残数)を更新する。また、持玉が発生したことに応じて、制御部20は、次回に会員客Aが払出ボタン27を押した場合には貯玉由来玉でなく持玉を上皿15に払い出す旨の案内文50を表示操作部13に表示する。このように、制御部20は、優先順位設定手段の一例として機能することにより、持玉及び貯玉由来玉のうち、遊技に用いる遊技媒体の優先順位を設定し、特に、遊技に用いる遊技媒体として持玉を最優先する。そのため、例えば遊技店の都合等に応じて、持玉及び貯玉由来玉のうち優先順位が高い遊技媒体(この実施形態では持玉)が優先的に遊技に用いられることを促進することができる。この場合の制御部20及び表示操作部13は、遊技に用いる遊技媒体として最優先する遊技媒体についての情報を報知する報知手段の一例として機能する。
【0051】
ちなみに、貯玉由来玉から優先して遊技に利用することによって当日上限まで貯玉由来玉を使い切ってしまうと、会員客Aは、持玉数が残っているにもかかわらず、早いタイミングに持玉カードCが使えなくなってしまう不利益を被るおそれがある。そこで、持玉の利用を優先することによって、会員客Aは、当日上限の影響を受けることなく遊技を長時間継続することができる。なお、持玉を使い切ってしまった場合には、制御部20は、持玉が無くなったので貯玉由来玉を上皿15に払い出す旨の案内文を案内文50の代わりに表示操作部13に表示してもよい。なお、会員客Aは、当日上限を超えない限り、表示操作部13や持玉カード発行端末5の表示操作部42の操作によって、追加の貯玉由来玉数を持玉カードCに関連付けること、つまり貯玉由来玉数のチャージができる。もちろん、貯玉由来玉から優先して遊技に利用するようにしてもよい。この場合には、会員客に対して、貯玉由来玉を早く使い切って遊技のために現金を利用することを促進できる。
【0052】
貯玉由来玉の利用についての制限として、前述した当日上限の他に、持玉数を分割して一部の持玉を遊技客の友人等に譲渡すること(以下「分割譲渡」という。)の禁止や、複数の貸出レートの持玉数の合算の禁止等が挙げられる。貯玉由来玉の合算として、複数の貸出レート間での貯玉由来玉数の合算や、同じ貸出レートにおける貯玉由来玉数と持玉数との合算が挙げられる。
【0053】
貯玉に対して分割譲渡及び合算の禁止を既に適用している遊技店があるので、この遊技店は、貯玉由来玉についても、貯玉と同様に利用制限を設定したいと考える場合がある。しかし、貯玉由来玉の合算を禁止すると、遊技客は、当日上限を超える持玉数又は貯玉由来玉数を2枚目以降の持玉カードCに関連付けようとするかもしれない。これでは、遊技客にとっては、複数枚の持玉カードCを持つ手間がかかるうえに、各台対応装置3のカード出入口14に挿入中の持玉カードCの取り忘れが発生するおそれがあるし、遊技店にとっては、新規の持玉カードCを各台対応装置3や持玉カード発行端末5に補充する手間がかかる。また、敢えて複数枚の持玉カードCを持つ遊技客が複数の各台対応装置3のカード出入口14に持玉カードCを挿入することによって複数の遊技台2を独り占めするような不正行為が発生するかもしれない。
【0054】
このような不具合を解消するために、管理装置4のテーブル34に登録されている貯来由来玉数が1以上である会員客については、持玉カードCの追加発行を禁止してもよい。具体的には、発行済の持玉カードCを保有する会員客が各台対応装置3の表示操作部13や持玉カード発行端末5の表示操作部42を操作して持玉カードCの追加発行を要求した場合には、各台対応装置3や持玉カード発行端末5は、この会員客のカードIDや端末IDを管理装置4に送信することによって持玉カードCの追加発行の可否を問い合わせる。管理装置4の制御部31は、テーブル34を参照する。この会員客の貯来由来玉数が0であれば、制御部31は、持玉カードCの追加発行の許可を各台対応装置3や持玉カード発行端末5に通知するので、この会員客には、持玉カードCが追加発行される。一方、会員客の貯来由来玉数が1以上であれば、制御部31は、持玉カードCの追加発行の禁止を各台対応装置3や持玉カード発行端末5に通知するので、この会員客には、持玉カードCが追加発行されない。なお、今まで1以上であった貯玉由来玉数が0になっても、現金による遊技が継続中の会員客については、持玉カードCの追加発行の禁止が継続されてもよい。
【0055】
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0056】
例えば、前述した計数手段として、各台対応装置3の計数部24を挙げたが、これ以外に、遊技媒体管理システム1は、遊技ホールにおいて遊技台2の島の周辺に単独で設置されて管理装置4と通信可能な計数装置(図示せず)を含んでもよい。
【0057】
また、持玉カード発行端末5の発行口43には、発行済の持玉カードCが残高照会のために挿入できてもよい。発行済の持玉カードCが発行口43に挿入されると、持玉カード発行端末5の制御部45は、この持玉カードCのカードIDに紐付いた持玉数や貯玉由来玉数を管理装置4に問い合わせて、問い合わせ結果を表示操作部42に表示してもよい。そのときの表示操作部42の表示内容は、
図6や
図7における各台対応装置3の表示操作部13の表示内容と同じあってもよく、表示操作部42も、前述した表示手段の一例として機能する。
【0058】
また、前述した実施形態では、会員客の持玉数と貯玉由来玉数とを区別して管理することに着目したが、これ以外にも、定義付けが異なる複数種類の遊技媒体を種類毎に区別して管理してもよい。例えば、会員客の貯玉数と貯玉由来玉数とを区別して管理してもよい。また、持玉数を貸出レートとは異なる定義によって複数の種類に区別する場合において、遊技客(一般客でもよい)の持玉数を、この定義に応じた複数の種類の持玉数に区別して管理してもよい。
【0059】
以上に説明した様々な特徴は、取捨選択のうえ、適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 遊技媒体管理システム
4 管理装置
5 持玉カード発行端末
13 表示操作部
20 制御部
22 カード処理部
24 計数部
42 表示操作部
45 制御部
C 持玉カード