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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084505
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】塀
(51)【国際特許分類】
   E04H 17/14 20060101AFI20220531BHJP
   E04H 17/16 20060101ALI20220531BHJP
【FI】
E04H17/14 103Z
E04H17/16 104
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021051300
(22)【出願日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】P 2020196363
(32)【優先日】2020-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002462
【氏名又は名称】積水樹脂株式会社
(72)【発明者】
【氏名】吉田 哲哉
(72)【発明者】
【氏名】中村 秀敏
【テーマコード(参考)】
2E142
【Fターム(参考)】
2E142AA01
2E142AA03
2E142EE02
2E142EE07
2E142HH03
2E142HH13
2E142HH22
2E142JJ06
2E142KK04
2E142MM04
(57)【要約】
【課題】塀パネルの連結部において、縦材の上端部の容易に覆うことができて、しかも、施工後は外れにくくなされたキャップを備えた塀を提供する。
【解決手段】矩形状のパネル材10と、パネル材10の左右に取付けられた二個の縦材20、20と、縦材20、20の間に配置されてパネル材10の上下に取付けられた二個の横材30、30と、からなる塀パネル50同士が連結された塀100であって、一方の塀パネル10と、他方の塀パネル10との間にキャップ40が取付けられ、キャップ40は、隣合う塀パネル50、50において、相対向する縦材20、20同士の上端面20aを覆う蓋部41と、蓋部41の下面から下方に向けて形成された脚部42とを備え、かつ、一方の塀パネル10から他方の塀パネル10に向けて突出する突出部Tに脚部42が係止されるように構成する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形状のパネル材と、
前記パネル材の左右に取付けられた二個の縦材と、
前記縦材の間に配置されて前記パネル材の上下に取付けられた二個の横材と、
からなる塀パネル同士が連結された塀であって、
前記隣合う塀パネルにおいて、一方の塀パネルと他方の塀パネルの間にキャップが取付けられ、
前記キャップは、
相対向する前記縦材同士の上端面を覆う蓋部と、
前記蓋部の下面から下方に向けて形成された脚部とを備え、
かつ、一方の塀パネルから他方の塀パネルに向けて突出する突出部に前記脚部が係止されていることを特徴とする塀。
【請求項2】
前記縦材は、外側面に前後方向中間部において上下方向に連続的にしており、相対する他の縦材に向けて開口する凹部を備え、
前記キャップは弾性変形可能な合成樹脂からなり、前記脚部は、前記隣合う塀パネルにおいて、相対向する縦材同士の前記凹部によって形成された空間部内に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の塀。
【請求項3】
前記突出部は、他方の塀パネルの縦材に形成されて左右方向に貫通する貫通孔に挿通されており、
前記突出部を介して隣合う塀パネルが連結されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の塀。
【請求項4】
前記キャップの脚部は、前脚部と後脚部とを備え、
前記前脚部と後脚部との間に前記突出部が配置されて、該前脚部及び後脚部がそれぞれ該突出部に係止されるとともに、前記前脚部及び後脚部との間には、蓋部の下面に沿って突条が形成されている
ことを特徴とする請求項1~3いずれか1項に記載の塀。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅やマンション等の敷地境界部や隣地境界部に沿って設けられる塀に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、住宅や工場等の敷地の境界部に沿って設けられる塀は、金属、木材、合成樹脂等からなる矩形状の板材パネルに対して、矩形状の枠材を取付けた塀パネルを形成し、それを幅方向(左右方向)に多数連結して、塀を形成するものが多数提案されている。
【0003】
枠材は、角部の連結形態について、例えば、縦材と横材とを連結する形態、形材にV字溝を形成し、そこで折り曲げて角部とする形態、角部用の専用部材を用いて、これに縦材、横材を連結する形態等、様々形態が提案されている。
【0004】
この中で、縦材と横材とを連結する形態においては、それぞれ形材からなる縦材、横材を作成し、縦材の間に横材を挟むような、いわゆる、縦がちの形態と、横材の間に縦材を挟むような、いわゆる横がちの形態とがある。縦がちの形態は、塀パネルの幅方向の長さを短くする、いわゆる、端尺パネルが必要となる場合に、横材やパネルの幅寸法を変更するのみで対応可能である。
【0005】
本出願人においては、特許文献1において、パネル本体と、該パネル本体の側端部に相対向して取付けられ、それぞれの対向面にパネル本体の側端部が挿入される溝部が設けられた2個の縦枠と、パネル本体の上下に相対向して設けられた2個の横枠とを備えた塀用パネルの連結構造であって、前記横枠は、中空部が形成され、該中空部に挿入される連結部材を介して塀用パネル同士が左右に複数連結されると共に、前記横枠の中空部を形成する側壁から中空部側に向けて突出された突条が、断面略コ字状に形成された前記連結部材の開口内に挿入されて、該連結部材に取付けられていることを特徴とする塀用パネルの連結構造を提案している。
【0006】
縦材は形材を適宜長さに切断して用いられることが多いので、縦材の上端部は、切断面がむき出しとなる。特に形材の場合、表面に着色処理や塗装を施すと、切断面の素地の色と表面色との差が顕著になることがある。特許文献1の図1図6に示す様に、縦材の上端部の切断面がむき出しのまま設置することもあるが、縦材同士が隣接する箇所に縦断面C字型のオーバーキャップを取付けたりして、縦材の上端部を覆っている。
【0007】
【特許文献1】特許5183081号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、オーバーキャップの場合は、ボルトやビス等の連結具を用いる場合と、用いずに嵌合する場合とがある。前者の場合は、一般的には、施工時に連結具で連結する作業が必要となるため、特に塀パネルを多数用いる場合は、作業者への負荷が大きくなる。一方、嵌合する場合は、嵌合を強固になるように設計すると施工性が低下する傾向があり、施工性を上げるために軟質材料や弾性材料等を用いた場合は、取付け後にオーバーキャップが外れやすい傾向となり、施工性と耐久性との両立が難しいものであった。
【0009】
本発明は、前記の如き問題点を解消し、塀パネルの連結部において、縦材の上端部の容易に覆うことができて、しかも、施工後は外れにくくなされたキャップを備えた塀を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。すなわち本発明に係る塀は、矩形状のパネル材と、前記パネル材の左右に取付けられた二個の縦材と、前記縦材の間に配置されて前記パネル材の上下に取付けられた二個の横材と、からなる塀パネル同士が連結された塀であって、前記隣合う塀パネルにおいて、一方の塀パネルと他方の塀パネルとの間にキャップが取付けられ、前記キャップは、相対向する前記縦材同士の上端面を覆う蓋部と、前記蓋部の下面から下方に向けて形成された脚部とを備え、かつ、一方の塀パネルから他方の塀パネルに向けて突出する突出部に前記脚部が係止されていることを特徴とするものである。
【0011】
前記縦材は、外側面に前後方向中間部において上下方向に連続的にしており、相対する他の縦材に向けて開口する凹部を備え、前記キャップは弾性変形可能な合成樹脂からなり、前記脚部は、前記隣合う塀パネルにおいて、相対向する縦材同士の前記凹部によって形成された空間部内に挿入されているものとしてもよい。
【0012】
本発明において、前記突出部は、他方の塀パネルの縦材に形成されて左右方向に貫通する貫通孔に挿通されており、前記突出部を介して隣合う塀パネルが連結されるようにしてもよい。
【0013】
また、本発明において、前記キャップの脚部は、前脚部と後脚部とを備え、前記前脚部と後脚部との間に前記突出部が配置されて、該前脚部及び後脚部がそれぞれ該突出部に係止されるとともに、前記前脚部及び後脚部との間には、蓋部の下面に沿って突条が形成されるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、キャップにより縦材の上端面を覆うことが可能となり、加えて、キャップの取付けのために、ボルトやビス等、塀の外部に視認されるような連結具で連結しなくても容易には外れなくなり、キャップの施工性が優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る塀において実施の一形態を示す説明図である。
図2図1のA-A線拡大断面図である。
図3図1の塀パネルの正面図である。
図4図3のB-B線拡大断面図である。
図5図3のC-C線拡大断面図である。
図6】パネル材と縦材との関係を示す説明図である。
図7】パネル材と横材との関係を示す説明図である。
図8】縦材と横材との連結構造を示す説明図である。
図9図1の(c)における支柱の上部付近の拡大図である。
図10】塀パネルと取付部材との関係を示す説明図である。
図11】連結部材の説明図である。
図12】塀パネルと連結部材との関係を示す説明図である。
図13】塀パネルと連結部材との関係を示す他の説明図である。
図14】塀パネル同士の連結状態を示す説明図である。
図15図1の(b)のキャップ付近の拡大図である。
図16図15のキャップの説明図である。
図17図15のD-D線拡大断面図である
図18図15のE-E線拡大端面図である。
図19】塀パネルとキャップとの関係を示す説明図である。
図20】塀パネルとキャップとの関係を示す他の説明図である。
図21】キャップと連結部材との関係を示す説明図である。
図22図1のF-F線における説明図である。
図23】塀の設置方法を示す説明図である。
図24】塀の設置方法を示す他の説明図である。
図25】塀の設置方法を示す他の説明図である。
図26図1のG-G線拡大断面図である。
図27】キャップの他の実施形態を示す説明図である。
図28図27のキャップを使用した塀の部分拡大正面図である。
図29図28のH-H線拡大断面図である。
図30図29のJ-J線拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。図1は本発明に係る塀の実施の一形態を示す説明図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図面において、10はパネル材、20は縦材、30は横材、40はキャップであって、本発明に係る塀100は、パネル材10に縦材20及び横材30取付けられた塀パネル50が左右方向に連結されて、設置面に立設された支柱60に取付けられたものであって、隣合う塀パネル50にわたってキャップ40が取付けられたものである。ここで、塀100の左右方向、上下方向、前後方向は、特に説明をしない限り、図1の左右方向、上下方向、前後方向と同じ方向であり、以下、これに基づき説明する。
【0017】
図2図1のA-A線拡大断面図であって、パネル材10の断面状態を説明するものである。パネル材10は、図1及び図4に示すように、略矩形に形成されており、芯材11の表裏面に化粧板12、12が積層された積層体である。芯材11は、一般には、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂から作製されるものであり、ポリエチレン、ポリプロピレン単独のもの、或いはこれらを適宜混練されたものを用いてもよく、これらに水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機材料を適宜混練したものを用いてもよい。
【0018】
化粧板12は、一般にはアルミニウム合金、ステンレス鋼、銅等の金属箔からなり、その表面に塗装を施してもよく、その表面にシートやフィルムを貼着してもよい。また、化粧板12は、通常は表裏共に同じ種類の金属箔が用いられる。
【0019】
パネル材10は、本形態では、上述のような積層体であるが、積層体の形態に限定されるものではなく、例えば、金属板、樹脂板を用いても良い。
【0020】
図3図1の塀パネル50の正面図、図4図3のB-B線拡大断面図、図5図3のC-C線拡大断面図である。また、図6はパネル材10と縦材20との関係を示す説明図、図7はパネル材10と横材30との関係を示す説明図である。縦材20は、図3及び図4に示すように、パネル材10の左右側端部に取付けられたものであり、基板部21と、基板部21よりも塀パネル50の中央側に位置しておりパネル材10の側端部が挿入される挿入溝22aを有する溝部22とを備えており、上下方向に連続して形成されている。
【0021】
溝部22は、前壁部22bと後壁部22cと、前壁部22b及び後壁部22cを接続する底部22dとを備え、底部22dが基板部21側に配置されている。挿入溝22aは、前壁部22b、後壁部22c及び底部22dにより形成されており、塀パネル50の中央側に向けて開口している。前壁部22bの開口側は、切り欠かれて切り欠き部22eが形成されている。一方、後壁部22cの開口側には、前壁部22bに向けて突出する突部22fが形成されている。
【0022】
これにより、挿入溝22a内に挿入されたパネル材10は、その前面は前壁部22bに当接され、その後面は後壁部22cの突部22eに当接される。
【0023】
横材30は、図3図5に示すように、パネル材10の上下端部に取付けられたものであり、基板部31と、基板部31よりも塀パネル50の中央側に配置されてパネル材10の上下端部が挿入される挿入溝32aを有する溝部32とが、左右方向に沿って連続して形成されている。
【0024】
溝部32は、前壁部32bと後壁部32cと、前壁部32b及び後壁部32cを接続する底部32dとを備え、底部32dが基板部31側に配置されている。挿入溝32aは、前壁部32b、後壁部32c及び底部32dにより形成されており、塀パネル50の中央側に向けて開口している。前壁部32bの開口側は、後壁部32cに向けて突出する突部32eが形成されている。一方、後壁部32cの開口側は切り欠かれて切り欠き部32fが形成されている。
【0025】
これにより、挿入溝32a内に挿入されるパネル材10は、その前面は突部32eに当接され、その後面は後壁部32cに当接される。
【0026】
次に、塀パネル50の組み立て手順について説明する。図4に示す様に、縦材20の溝部22において、突部22fと底部22d側の前壁部22bの壁面との間の距離K1は、パネル材10の前後方向の厚さ寸法K2とほぼ同じとなされている。このため、挿入溝22a内にパネル材10の左端部又は右端部を挿入する際、切り欠き部22eの段部22gに当接し、それ以上奥に挿入できなくなる場合がある。したがって、図6に示す様に、パネル材10の左右方向に対して、縦材20の挿入溝22aの開口方向をやや後方に向けておけば、パネル材10の上端部又は下端部が段部22gを超えて挿入溝22aの奥側まで挿入することができる。
【0027】
また図5に示す様に、横材30の挿入溝32aにおいて、突部32eと底部32d側の後壁部32cの壁面との間の距離K3は、パネル材10の前後方向の厚さ寸法K2より短い。このため、挿入溝32a内にパネル材10の上端部又は下端部を挿入する際、切り欠き部32fの段部32gに当接し、それ以上奥に挿入できなくなる。したがって、図7に示す様に、パネル材10の上下方向に対して、横材30の挿入溝32aの開口方向をやや前方に向けておけば、パネル材10の上端部又は下端部が段部32gを挿入溝32aの奥側まで挿入することができる。
【0028】
続いて、挿入溝22aの開口の向きが左右方向にとなるように縦材20の向きを戻し、挿入溝32aの開口の向きが前後方向となるように横材30の向きを戻して、縦材20と横材30とを連結する。この際、横材30の向きを戻すと、図5に示す様に、パネル材10には、上下方向中央部が後ろ向きに反る方向に変形する変形力が働く。このため、縦材20には、前記変形力を戻すような力が作用する。これにより、挿入溝22a、32a内に挿入されたパネル材10の端部は挿入溝22a、32a内に圧接された状態となり、パネル材10は縦材20及び横材30によって強固に固定された状態となる。
【0029】
ここで、距離K1を距離K3と同程度に狭くすれば、上述の横材30の効果を勘案すると、縦材20によりパネル材10は、左右方向中央部が前向きに反る方向に変形する変形力が働く。これにより、パネル材10を縦材20及び横材30に更に強固に固定できる可能性がある。しかしながら、これでは、パネル材10に前後逆向きの変形力が生じて、パネル材10に大きな歪みが生じる可能性があり、パネル材10の変形や、縦材20又は横材30の変形や破損の可能性が生じる。
【0030】
また、本形態では、パネル材10は左右方向に長い横長矩形状であるため、距離K1を距離K3と同程度に狭くしてしまうと、縦材20の向きを戻したときに、横材30の向きを戻したときよりも更に大きな変形力が生じる。そこで、本形態では、距離K1は、距離K3より大きく、距離K2と同程度としている。加えて、縦材20の挿入溝22aに挿入されたパネル材10において、後向きへの反りは許容するが、前向きへの反りを抑制するように、突部22f及び切り欠き部22eに対して、突部32e及び切り欠き部32fの位置関係を前後逆に配置している。これにより、パネル材10に不必要に大きな変形力が生じることを抑えることができる。したがって、塀パネル50が上下方向に長い縦長形状の場合は、前述の距離K1とK3との関係を逆とすることが好ましい。
【0031】
次に、縦材20と横材30との連結構造について説明する。図8は縦材20と横材30との連結構造を示す説明図である。縦材20は、基板部21から溝部22の前壁部22b、底部22d及び後壁部22cに接続される前桟23a、中間桟23b、後桟23cを有している。縦材20の上端部は、溝部22、各桟23a、23b、23cは除去されて基板部21のみとなっており、塀パネル50の中央側に面する連結面21aが形成されている。なお、縦材20の下端部にも同様な連結面(図示せず)が形成されているが、詳しい説明は省略する。
【0032】
横材30の側端部を連結面21aに当接してねじS1を用いて縦材20と横材30とを連結する。具体的には、連結面21aは、左右方向に貫通する貫通孔21bを有しており、横材30は、貫通孔21bに対応する位置にビス孔30aが左右方向に沿って形成されている。貫通孔21bからビス孔30aに向けてねじS1を螺入することにより、縦材20と横材30とが連結される。図8は、縦材20と横材30とが連結されてなる枠体の上部の連結構造を示したものであるが、下部も同様な構造で連結されているので、詳しい説明は省略する。
【0033】
次に、支柱に対する塀パネル50の取付構造について説明する。図9図1の(b)において支柱60の上部付近の拡大図、図10は塀パネル50と取付部材51との関係を示す説明図である。図9に示す様に、横材30は、基板部31から溝部32の前壁部32b、底部32dに接続される前板部33a、中板部33bを有している。また基板部31の後側は塀パネル50の中央部側に向けて延びる第一の後板部33cを有しており、溝部32の後壁部32cは、第一の後板部33cに向けて延びる第二の後板部33dを有しており、第一の後板部33cと第二の後板部33dとの間には左右方向に連続して隙間34が形成されている。
【0034】
これにより、横材30は、前壁部32b、底部32d、中板部33b、基板部31及び前板部33aにより囲まれた前中空部35と、後壁部32c、底部32d、中板部33b、基板部31、第一の後板部33c及び第二の後板部33dに囲まれた後中空部36とを有し、それぞれ横材30の長手方向に沿って連続して形成されている。後中空部36は隙間34を通じて横材30の外部と通じている。
【0035】
後中空部36内には、隙間34の上下寸法より幅広の取付部材51が配置されている。取付部材51は横長板状であって前後方向に貫通するねじ孔51aを有しており、支柱60の前後方向を貫通するボルトB1のねじ先端部が、ねじ孔51aに螺入され、増し締めすることにより、取付部材51の後面と支柱60の前面との間に第一の後板部33cと第二の後板部33dとが挟持された状態となる。これにより、横材30が支柱60に固定されて、塀パネル50が支柱60に取付けられる。
【0036】
次に、具体的な取付方法の一例を説明する。図10に示す様に、縦材20の上下端部において左右方向に貫通して形成されて横材30の後中空部36に通じる後挿入孔24から取付部材51を挿入する。横材30は、図9に示す様に、取付部材51を隙間34付近に誘導するためのガイド部37を有しており、後挿入孔24から挿入された取付部材51をガイド部37に沿って後中空部36内を所定の位置まで移動させる。その後、支柱60の後側からボルトB1を前後方向に貫通して、取付部材51のねじ孔51aに螺入して増し締めする。なお、図9図10は塀パネル50の上部側の説明であるが、塀パネル50の下部側も同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0037】
次に、塀パネル50同士の連結構造について説明する。図11は、連結部材52の説明図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。連結部材52は、塀パネル50同士を連結するものであって、縦板部53と横板部54とを有している。縦板部53は、前後方向に貫通するねじ孔52aを有している。
【0038】
図9に示す様に、横材30の前中空部35に連結部材52が配置される。横材30の中板部33bは、前後方向に貫通する貫通孔(図示せず)を有しており、横材30の後方から隙間34及び後中空部36を経て前記貫通孔に挿入されたボルトB2のねじ先端部がねじ孔52aに螺入され、増し締めすることにより、連結部材52が横材30に固定される。
【0039】
連結部材52は、図11に示す様に、縦板部53の左右に間隔をあけて二個のねじ孔52a、52aが形成されており、左右方向の一端部が一方の塀パネル50の横材30に固定されており、左右方向の他端部が他方の塀パネル50の横材30に固定されている。これにより、塀パネル50同士が連結される。
【0040】
塀パネル50同士の連結方法の一例を説明する。図12及び図13は塀パネル50と連結部材52との関係を示す説明図、図14は塀パネル50、50同士の連結状態を示す説明図である。まず、図9に示す様に、前中空部35は、連結部材52の縦板部53を横材30の中板部33bに沿って挿入させるためのガイド部38を有している。図12に示す様に、縦材20は、横材30の前中空部35に通じており、かつ、連結部材52が挿通可能な前挿入孔28を有している。前挿入孔28に連結部材52を挿入すると、連結部材52は、前中空部35のガイド部38に沿って奥に進む。
【0041】
図13に示す様に、連結部材52を左右方向で長さの半分程度挿入する。そして、図9に示す様に、ボルトB2を中板部33bの貫通孔(図示せず)から連結部材52のねじ孔52aに螺入して増し締めする。これにより、連結部材52が一方の塀パネル50に固定され、連結部材52の左右方向の半分程度の長さが塀パネル50から左右方向の外側に向けて突出された状態となる。
【0042】
続いて、塀パネル50から突出している連結部材52に対して、上述と同様な操作によって新たな塀パネル50を固定する。これにより、図14に示す様に、塀パネル50、50同士が連結される。
【0043】
図9図12図14は、塀パネル50の上部側の説明であるが、塀パネル50の下部側も同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0044】
次に、塀パネル50に対するキャップ40の取付構造について説明する。図15図1の(b)のキャップ40付近の拡大図、図16図15のキャップ40の説明図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。塀パネル50同士の連結箇所において、一方の塀パネル50の縦材20と、この縦材20に相対向する他方の塀パネル50の縦材20との間にキャップ40が取付けられている。キャップ40は、相対向する縦材20同士の上端面20aを覆う蓋部41と、蓋部41の下面から下方に向けて形成された脚部42とを備えている。
【0045】
これにより、図14に示す様に、縦材20の上端面20aは、蓋部41により覆われて、外部からは見えない状態となる。縦材20は、本形態では、アルミニウム合金からなる形材を適宜長さに切断するため、上端面20aに切断面が露出するため、縦材20の表面の色や光沢とは異なることが多いので、蓋部41で切断面である上端面20aを覆い、外部から見えないようにすることができる。なお、本形態では、図16に示す様に、蓋部41の前後端部は下方に向けて突出部41a、41aが形成されており、これにより、縦材20の上端部において、上端面20aに加えて、上端面20aの前後のエッジ付近も覆うことができる。
【0046】
図17図15のD-D線拡大断面図である。縦材20は、左右方向の外側面に前後方向中間部において上下方向に連続的にしており、塀パネル50の中央側に向けて形成された凹部25を備えている。本形態においては、縦材20の外側面において、前端部と後端部にそれぞれリブ26、26が形成されており、前後のリブ26、26間に凹部25が形成されている。隣合う塀パネル50において、縦材20の外側面同士が相対向しているため、凹部25同士及びリブ26同士も相対向している。そして、凹部25とリブ26とによって上下方向に空間部27が形成されている。この空間部27内にキャップ40の脚部42が配置されている。
【0047】
脚部42は、空間部27内に配置されおり、相対向するリブ26、26同士は当接しているか、ほとんど隙間が無い状態であるので、外部からは見えず、キャップ40において、外部から見える箇所を蓋部41のみとすることができる。
【0048】
図18は、図15のE-E線拡大端面図である。キャップ40の脚部42は、縦材20の左右方向の外側面から外方に突出する突出部Tに係止されている。突出部Tは、空間部27内を左右方向に通過しており、一方の縦材20の外側面から他方の縦材20に向けて突出している。これにより、キャップ40は、塀パネル50に対して、ねじ等の固定具で固定しなくても、容易には外れなくなる。本形態では、突出部Tは、塀パネル50同士を連結する連結部材52を兼ねている。これにより、キャップ40を係止するために別部材を用意する必要はなく、部材点数を少なくすることができる。
【0049】
次に、塀パネル50とキャップ40の関係を説明する。図19及び図20は塀パネル50とキャップ40との関係を示す説明図、図21はキャップ40と連結部材52の関係を示す説明図である。図19に示す様に、塀パネル50同士の連結箇所においては、相対向する縦材20により空間部27が形成されている。この空間部27に、上方からキャップ40の脚部42を挿入して、図20に示す様に、塀パネル50同士の連結箇所にキャップ40を固定する。これにより、縦材20の上端面20aを覆うことができる。
【0050】
図21は空間部27に挿入されたキャップ40の脚部42と、脚部42係止される連結部材52(突出部T)との関係を示している。なお、連結部材52は、図19図20においては正面視では現れないが、図13図17に示す様に空間部27において、連結部材52は左右方向に貫通して左右の塀パネル50に固定されている。
【0051】
まず、空間部27に位置する連結部材52(突出部T)に対して、上方からキャップ40の脚部42を近づける。脚部42は、連結部材52の縦板部53よりも前方に配置される前脚部43と、横板部54よりも後方に配置される後脚部44とを有している。また、前脚部43は、縦板部53の下端面に係止される係止部43aを有している。後脚部44は、横板部54の下端面に係止される係止部44aを有している。キャップ40は合成樹脂製であって弾性変形可能であるので、空間部27に脚部42を挿入し、係止部43aが縦板部53の前面側に当接し、係止部44aが横板部54の後面側に当接するように、前脚部43及び後脚部44の先端側が外方に反るように変形させることができる。具体的には、係止部43a、44aの一方を縦板部53又は横板部54に当接させ、キャップ40を前に傾ける、又は後ろに傾けることにより、残りの一方の係止部44a、43aを横板部54又は縦板部53に当接させる。
【0052】
図21において、脚部42を下方に移動させる(脚部42を空間部27の下方側に向けて挿入する)と、図18に示す様に、係止部43aが縦板部53の下端面に係止され、係止部44aが横板部54の下端面に係止される。これにより、キャップ40は、連結部材52(突出部T)に対して上下方向及び前後方向の移動が規制されるので、キャップ40を上方に向けて引き抜こうとしても、容易には引き抜けなくなる。
【0053】
加えて、塀パネル50同士の連結させた後に、キャップ40を取付けることができるので、仮に、キャップ40を取付け忘れた箇所があっても、塀パネル50同士の連結作業に影響するものではなく、キャップ40が取付けられていない箇所があれば、後から取付けることができるので、施工性に優れたものとなる。
【0054】
更に、キャップ40の脚部42は連結部材52に係止されるので、キャップ40を引き抜くことが容易でない上、脚部42は、空間部27内に配置されており、縦材20の前後のリブ26により外部から脚部42がほとんど見えない構造であるため、例えば、一般的なオーバーキャップのように、嵌合箇所を工具など使って嵌合状態を緩めてオーバーキャップを外すようなこともできにくくなる。
【0055】
なお、キャップは、本形態のように、塀パネル50を上下に複数段配置した場合は、最上段の塀パネル50の連結箇所の上部にのみ取付けられればよい。
【0056】
次に、本形態のように、塀パネルを上下に複数段配置する場合の、上下の塀パネルの積み重ね構造について説明する。図22図1のF-F線における説明図であって、(a)はF-F線拡大断面図、(b)は(a)の説明図である。
【0057】
本形態の横材30は、上下反転して利用できるため、塀パネル50の上下の横材30は同じ部材を利用している。しかしながら、横材30は、前後方向に対しては非対称形状であるため、前後に反転して利用することができない。したがって、塀パネル50の上に別の塀パネル50を段積みする場合に、横材30同士が積み重ねられるが、一方の横材30に突部を形成し、他方の横材30に嵌合可能な凹部を形成するような嵌合構造とすることが難しい。
【0058】
そこで、本形態においては、横材30は、上下方向の外側面において、前後方向中央部に突部39が形成されており、突部39は左右方向に連続して形成されている。つまり、塀パネル50を上下方向に段積みすると、積み重ね箇所において、上下の横材30の突部39が相対向して配置された状態となる。
【0059】
本形態では、上下の塀パネル50の間に、上下の突部39にそれぞれ嵌合されるスペーサー70が配置されている。スペーサー70材は、上下面の前後方向の中央部に突部39が嵌合される溝部71を有しており、溝部71は左右方向に沿って連続して形成されている。
【0060】
これにより、塀パネル50を段積みする際、下の塀パネル50を配置し、横材30の上にスペーサー70を配置し、更にその上に上の塀パネルを載置することによって、スペーサー70を介して上下の塀パネル50が嵌合された状態となり、前後方向の位置ずれが生じにくくなる。
【0061】
スペーサー70は、合成樹脂製であって、上下方向中央に上下に薄肉の金属箔72が左右方向に沿って配置され、周りの合成樹脂と接着されている。これにより、スペーサー70の上に塀パネルを載置した際、上の塀パネル50の重量によりスペーサー70に圧着し、スペーサー70と下の塀パネル50も圧着した状態となるが、スペーサー70が大きく変形したり、破断したりする不具合の発生を抑えることができる。また、気温の変化により、スペーサー70の樹脂は横材30よりも膨張・収縮に伴う寸法変化が大きくなる可能性があるが、金属箔72により、スペーサー70の寸法変化を抑えることができる。
【0062】
次に、上下方向に塀パネルが積み重ねられた塀の設置方法の一例を説明する。図23図25は、塀100の設置方法を示す説明図である。なお、図面における矢印は、各部材の移動方向を示している。まず、図23の(a)に示す様に、設置場所に支柱60を適宜間隔で立設する。続いて塀パネル50を支柱60に取付けて、塀パネル50の左側に連結部材52を固定する。次に、図23の(b)に示す様に、連結部材52の左側に塀パネル50を配置して、連結部材52を介して右側の塀パネル50と連結して支柱60に固定する。
【0063】
次に、図24の(a)に示す様に、右側の塀パネル50の上にスペーサー70を載置し、更に、その上に、新たな塀パネル50を載置して、支柱60に固定する。続いて、図24の(b)に示す様に、上段の塀パネル50の左側に連結部材52を固定する。
【0064】
次に、左下の塀パネル50上にスペーサー70を載置し、図25に示す様に、右上の塀パネル50とは左右方向に間隔をあけて、スペーサー70の上に新たな塀パネル50を載置する。その後、左上の塀パネル50をスペーサー70に沿って右側に移動させて、連結部材52に固定する。この際、右上の塀パネル50において、連結部材52の高さ位置と、左上の塀パネル50の高さ位置を合わせる必要がないので、塀パネル50同士の連結作業が容易になされる。そして、左上の塀パネル50を支柱60に固定する。更に、キャップ40を左上及び右上の塀パネル50の間に取付ける。これにより、図1の(a)に示す様に、塀パネル50を上下方向、左右方向に配置して塀100を設置することができる。
【0065】
塀パネルの支柱側は、図9に示す様に、横材30の隙間34が左右方向に連続して形成されており、支柱60との取付け箇所にのみボルトB1が前後方向に配置されている。図26図1のG-G線拡大断面図である。本形態では、隙間34にカバー材80が取付けられており、隙間34を塞ぐことができる。カバー材80の長さは横材の左右方向の長さとしておけば良いが、支柱60との取付け用のボルトB1の位置は避ける必要があるので、例えば、ボルトB1より右側及び左側の長さに応じてカバー材80の長さを調整したものを取付ければよい。これにより、カバー材80により隙間が隠されるので、外観上、塀パネル50の表裏の区別が付きにくいものとなり、意匠性に優れたものとなる。
【0066】
また、図1に示す様に、支柱60(ボルトB1)の位置は、通常は塀パネル50の一方の端部側に配置されることが多いので、ボルトB1から塀パネル50の一方の端部までにはカバー材80を取付けず、ボルトB1から塀パネル50の他方の端部側のみにカバー材80と取付けてもよい。
【0067】
カバー材80は、本形態では、横材30の第一の後板部33cと第二の後板部33dとにそれぞれ係合する一対の係合部81、82を有しており、それぞれの係合部81、82が第一の後板部33cと第二の後板部33dに係止されることにより、カバー材80が横材30に固定されて隙間34が塞がれる。第一の後板部33c及び第二の後板部33dは、隙間34側の端部において、外側面が内方に向けて切り欠かれて切り欠き部33e、33fがそれぞれ形成されており、この段部81a、82a内にカバー材80の上端部及び下端部が配置されるので、カバー材80は横材30から突出することがなく、面一とすることができる。カバー材80の取付方法は、隙間34の後側からカバー材80を差し込んで係止させてもよく、横材30の側端部にカバー材80の一端を係止して、スライドさせるものでもよい。
【0068】
なお、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
【0069】
図27図30は、本発明に係る塀100の他の実施形態を示す説明図である。図27は本形態に係る塀100のキャップ付近の拡大正面図、図28図27のキャップ40の説明図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。また、図29図27のH-H線拡大断面図、図30図29のJ-J線拡大断面図である。
【0070】
本形態に係るキャップ40について、図16に示されたキャップ40との主な相違点について図28を用いて説明する。キャップ40の前脚部43及び後脚部44は、その両側面に上下方向に沿って形成された断面半円型のリブ43b、リブ44bを有している。
【0071】
図29は、図27のH-H線拡大断面図であって、縦材20同士により形成された空間部27の上方から本形態に係るキャップ40の脚部42を挿入した場合の空間部27と脚部42(前脚部43及び後脚部44)との関係を示している。前脚部43のリブ43b及び後脚部44のリブ44bによって、空間部27を形成する凹部25の底面25aとの隙間が少なくなる。これにより、脚部42において、前後方向の異なる箇所で底面25aとの隙間が少ない箇所を形成できるので、キャップ40の左右方向の移動を抑えることができる。本形態では、リブ43b、リブ44bの下端部を先細り形状としているので、脚部42を空間部27内に挿入しやすくなる。
【0072】
図30に示す、キャップ40が連結部材52(突出部T)に取付けられた状態において、キャップ40を故意に外すために、後側の突出部41aを上方に引き上げようとしても、前脚部43が連結部材52の縦板部53によって後側への移動が阻止されるので、引き上げは困難である。一方、前側の突出部41aを上方に引き上げようとすると、前脚部43の前方側がリブ26との間に隙間があるため、蓋部41の下面と後脚部44の前側との接続箇所付近を支点として蓋部41の前側が上方に反って、前脚部43が前方に移動し、係止部43aが縦板部53から外れてしまい、キャップ40が外れる可能性がある。
【0073】
そこで、図27図30に示すように、前脚部43と後脚部44との間に蓋部41の下面に沿って突条41bを形成することによって、前記接続箇所付近の上下方向の寸法を大きくなるので、この付近を支点とする蓋部41の上方への反りが抑えられる。ただし、蓋部41の上下方向の寸法が小さい別の箇所を支点として蓋部41の反りが生じるおそれがあるが、前脚部43と後脚部44との間で支点とならなければ、例えば、蓋部41の下面と前脚部43の前側との接続箇所付近が支点となっても、前脚部43又は後脚部44が連結部材52から外れるような変形は生じにくいので、キャップ40を外れにくくすることができる。
【0074】
本形態に係る塀100において、キャップ40の脚部42は、前脚部43と後脚部44とを備え、前脚部43と後脚部44との間に突出部T(連結部材52)が配置されて、前脚部43と後脚部44とがそれぞれ突出部T(連結部材52)に係止されるとともに、前脚部43と後脚部44との間には、蓋部41の下面に沿って突条41bが形成されることが好ましい。
【0075】
これにより、取付作業後の蓋部41の前側又は後側を引き上げて、蓋部41を反らしてキャップ40を外そうとしても、前脚部43及び後脚部44と突出部T(連結部材52)との係止状態は容易には外れないので、キャップ40を更に外れにくくすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明によれば、塀パネルの連結部において、キャップの取付作業が容易であって、しかも縦材の上端面を覆い、容易には外れにくいので、塀パネル同士を連結して用いる塀において、好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0077】
10 パネル材
11 芯材
12 化粧板
20 縦材
20a 上端面
21 基板部
21a 連結面
22 溝部
22a 挿入溝
22b 前壁部
22c 後壁部
22d 底部
22e 切り欠き部
22f 突部
22g 段部
23a 前桟
23b 中間桟
23c 後桟
24 後挿入孔
25 凹部
25a 底面
26 リブ
27 空間部
28 前挿入孔
30 横材
30a ビス孔
31 基板部
32 溝部
32a 挿入溝
32b 前壁部
32c 後壁部
32d 底部
32e 突部
32f 切り欠き部
32g 段部
33a 前板部
33b 中板部
33c 第一の後板部
33d 第二の後板部
33e、33f 切り欠き部
34 隙間
35 前中空部
36 後中空部
37 ガイド部
38 ガイド部
39 突部
40 キャップ
41 蓋部
41a 突出部
41b 突条
42 脚部
43 前脚部
43a 係止部
43b リブ
44 後脚部
44a 係止部
44b リブ
50 塀パネル
51 取付部材
51a ねじ孔
52 連結部材
52a ねじ孔
53 縦板部
54 横板部
60 支柱
70 スペーサー
71 溝部
72 金属箔
80 カバー材
81、82 係合部
B1、B2 ボルト
S1 ねじ
T 突出部
100 塀

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30