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特開2022-84649胸部ポンピングと乳児の授乳との同期化
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084649
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】胸部ポンピングと乳児の授乳との同期化
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/06 20060101AFI20220531BHJP
【FI】
A61M1/06
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022029834
(22)【出願日】2022-02-28
(62)【分割の表示】P 2020137344の分割
【原出願日】2020-08-17
(31)【優先権主張番号】62/036,052
(32)【優先日】2014-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/060,264
(32)【優先日】2014-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】516239596
【氏名又は名称】ウィロー・イノベイションズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Willow Innovations, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(72)【発明者】
【氏名】ジョエル・カ・バラル
(72)【発明者】
【氏名】ベニータ・チャンドラ
(72)【発明者】
【氏名】メアリー・ケイ・ガレット
(72)【発明者】
【氏名】ジェシカ・エイ・ハダック
(72)【発明者】
【氏名】アサ・エス・ナヤク
(72)【発明者】
【氏名】エリカ・ティ・パーマー
(72)【発明者】
【氏名】サンドラ・ウォー・ラグルス
(72)【発明者】
【氏名】ビバリー・ティ・タン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】個人(母親など)の1つ以上の胸部ポンピング期間を第2の個人(新生児または乳児など)による母乳消費と同期化するシステムを提供する。
【解決手段】時間の関数としての収集された母乳容量と時間の関数としての第2の個人による母乳消費を特定する受信情報との測定に基づいて、制御回路130が母乳の必要性を決定する。決定された母乳の必要性に基づいて、制御回路が1つ以上の胸部ポンピング期間を母乳消費と同期化するフィードバックを提供する。フィードバックが、胸部ポンピング期間を起動することを個人に知らせてもよく、かつ/または、胸部ポンピング期間を起動する信号を搾乳ポンプ116に与える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
作動中、1つ以上の胸部ポンピング期間中に個人から母乳を収集する搾乳ポンプと、
作動中、時間の関数として、前記収集された母乳の容量を測定する泌乳センサと、
作動中、ボトルと関連する消費センサと通信するインタフェース回路であって、前記通信は、時間の関数として第2の個人による母乳消費を特定する情報を受信することを含む、インタフェース回路と、
前記泌乳センサおよび前記インタフェース回路に電気的に接続されており、作動中、前記収集された母乳の容量の時間的パターンおよび前記母乳消費の時間的パターンに基づいて、母乳の必要性を決定し、前記決定された母乳の必要性に基づいて、前記1つ以上の胸部ポンピング期間を前記母乳消費と同期化するフィードバックを提供する制御回路と、
を備える、システム。
【請求項2】
前記フィードバックが、胸部ポンピング期間を起動することを前記個人に知らせる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記フィードバックが、胸部ポンピング期間を起動する前記搾乳ポンプへの信号を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記システムが、前記制御回路に電気的に接続されているセンサをさらに備え、前記センサは、作動中、時間の関数としての前記個人のバイタルサイン、時間の関数としての前記個人のバイオマーカ、および時間の関数としての前記個人の活動パターンのうちの1つを測定し、
前記制御回路が、前記バイタルサインの時間的パターン、前記バイオマーカの時間的パターン、および前記活動パターンの時間的パターンのうちの1つに基づいて、前記母乳の必要性を決定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記インタフェース回路が、作動中、時間の関数としての前記第2の個人のバイタルサイン、時間の関数としての前記第2の個人のバイオマーカ、および、時間の関数としての前記第2の個人の活動パターンのうちの1つを特定する付加情報を受信し、
前記制御回路が、前記バイタルサインの時間的パターン、前記バイオマーカの時間的パターン、および前記活動パターンの時間的パターンのうちの1つに基づいて、前記母乳の必要性を決定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記制御回路が、曜日に基づいて前記母乳の必要性を決定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記受信情報が、前記ボトル内の母乳の温度、および、前記ボトル内の母乳が収集されてからの継続時間のうちの1つを特定し、
前記制御回路が、前記ボトル内の母乳の温度および前記継続時間のうちの1つに基づいて、前記母乳の必要性を決定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記システムが、前記母乳の必要性を決定して前記フィードバックを提供するための命令を備えたプログラム・モジュールを記憶するメモリを含み、
制御回路が、作動中、前記プログラム・モジュールを実行するプロセッサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記決定することが、前記母乳の必要性、前記収集された母乳容量の前記時間的パターン、および前記母乳消費の前記時間的パターンを関連させる教師つき学習モデルに基づいている、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記フィードバックによって、所与の胸部ポンピング期間中に収集される前記母乳の平均容量が最大化される、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
フィードバック装置をさらに備え、
所与の胸部ポンピング期間中、前記フィードバック装置が、母乳収集に関する促進を前記個人にもたらす、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
電子デバイスと連動して使用される、コンピュータ・プログラム製品であって、非一時的コンピュータ可読記憶媒体と、そこに埋め込まれているコンピュータ・プログラム機構とを含み、1つ以上の個人の胸部ポンピング期間を第2の個人による母乳消費と同期化する、コンピュータ・プログラム製品であって、
前記コンピュータ・プログラム機構が、
搾乳ポンプを使用して時間の関数として収集された母乳の容量を、泌乳センサを用いて測定する命令であって、前記搾乳ポンプは、前記1つ以上の胸部ポンピング期間中に前記個人から母乳を収集する、命令と、
ボトルと関連付けられる消費センサから、時間の関数として前記母乳消費を特定する情報を受信する命令と、
前記収集された母乳の容量の時間的パターンおよび前記母乳消費の時間的パターンに基づいて、母乳の必要性を決定する命令と、
前記決定された母乳の必要性に基づいて、前記1つ以上の胸部ポンピング期間を前記母乳消費と同期化するフィードバックを提供する命令と、
を備える、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項13】
前記フィードバックが、胸部ポンピング期間を起動することを前記個人に知らせる、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項14】
前記フィードバックが、胸部ポンピング期間を起動する前記搾乳ポンプへの信号を含む、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項15】
前記コンピュータ・プログラム機構が、センサを使用して、時間の関数としての前記個人のバイタルサイン、時間の関数としての前記個人のバイオマーカ、および時間の関数としての前記個人の活動パターンのうちの1つを測定する命令を含み、
前記母乳の必要性を決定することが、前記バイタルサインの時間的パターン、前記バイオマーカの時間的パターン、および前記活動パターンの時間的パターンのうちの1つに基づいている、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項16】
前記コンピュータ・プログラム機構が、時間の関数としての前記第2の個人のバイタルサイン、時間の関数としての前記第2の個人のバイオマーカ、および、時間の関数としての前記第2の個人の活動パターンのうちの1つを特定する付加情報を受信する命令を含み、
前記母乳の必要性を決定することが、前記バイタルサインの時間的パターン、前記バイオマーカの時間的パターン、および前記活動パターンの時間的パターンのうちの1つに基づいている、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項17】
前記母乳の必要性を決定することが、曜日に基づいている、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項18】
前記フィードバックによって、所与の胸部ポンピング期間中に収集される前記母乳の平均容量が最大化される、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項19】
前記コンピュータ・プログラム機構が、前記母乳収集に関する促進を前記個人にもたらす命令を含む、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項20】
個人の1つ以上の胸部ポンピング期間を第2の個人による母乳消費と同期化する方法であって、前記方法が、
搾乳ポンプを使用して時間の関数として収集された母乳の容量を、泌乳センサを用いて測定することであって、前記搾乳ポンプは、前記1つ以上の胸部ポンピング期間中に前記個人から母乳を収集する、測定することと、
ボトルと関連付けられる消費センサから、時間の関数として前記母乳消費を特定する情報を受信することと、
前記収集された母乳の容量の時間的パターンおよび前記母乳消費の時間的パターンに基づいて、母乳の必要性を決定することと、
前記決定された母乳の必要性に基づいて、前記1つ以上の胸部ポンピング期間を前記母乳消費と同期化する前記フィードバックを提供することと、
を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【発明者】
【0001】
Joelle K. Barrel、Venita Chandra、Mary K. Garrett、Jessica A. Hudak、Asha S. Nayak、Erika I. Palmer、Sandra Waugh Ruggles、Beverly T. Tang
【関連出願の相互参照】
【0002】
本願は、米国特許法119条(e)に基づいて、「Breast Pump」と題された、Joelle K. Barral、Venita Chandra、Mary-K. Garrett、Asha S. Nayak、Erika I. Palmer、Sandra Waugh Ruggles、およびBeverly T. Tangらを発明者とする2014年8月11日に出願された米国特許仮出願第62/036,052号、および、「Systems and Methods for Managing Breast Pumping」と題された、Joelle K. Barral、Venita Chandra、Jessica A. Hudak、Erika I. Palmer、Sandra Waugh Ruggles、およびBeverly T. Tangらを発明者とし、代理人整理番号0004-700.101であり、2014年10月6日に出願された米国特許仮出願第62/060,264号に対する優先権を主張し、この両出願の内容は本願明細書において参照によって援用される。
【技術分野】
【0003】
記載されている実施形態は、搾乳ポンプを含む衣類と、女性の1つ以上の胸部ポンピング期間を新生児または乳児による母乳の消費と同期化することを含む搾乳ポンプを使用する技術とに関する。
【背景技術】
【0004】
研究により、母乳が新生児に重要なビタミンおよび栄養分を与えることが示されている。しかしながら、時には、直接的な授乳が随意とならず、あるいは好ましくない場合もある。
【0005】
搾乳ポンプによって、母親が自らの乳児のために母乳を抽出することができる。さらに、搾乳ポンプは、母親が一定の間隔で泌乳し続けるのを手助けすることができるので、母親が自らの乳児から離れている時や新生児が授乳しなくてもよい時の間に、母親は母乳を生成する能力を失うことはない。たとえば、早産児や障害を持って産まれた新生児は、病院で新生児集中治療室(NICU)に入れられることがあり、したがって、しばらく授乳することができなくなる可能性がある。これらの場合、搾乳ポンプは、母親の泌乳を継続させるだけではなく、NICUにいる新生児が可能であれば母乳を与えられてもよい。
【0006】
しかし、既存の搾乳ポンプに関連する難題がある。特に、多くの搾乳ポンプは騒音が多く、通常の洗浄やメンテナンスを必要とする可能性があり、このことは、時間と費用がかかる。さらに、母乳を収集し、それをきれいな容器に移し、ついで、母乳を保存する場所を見つけることは、時間がかかり、ストレスが溜まる可能性がある。さらに、これらの動作は、たいていは、かなり注意し集中する必要があり、新生児をもつ母親のとっては困難となり得る。たとえば、母親は、ポンプを保持し、あるいは装置を手動でポンピングして母乳を抽出することが必要となり得る。ついで、母親は、自らの子供を抱いて元気づけている間中ずっと、胸部を替えてこれらの操作を繰り返すことが必要となる可能性がある。
【0007】
さらに、既存の搾乳ポンプによって、たいていは、母乳が十分に催乳せず、そのため、母親は、別の母乳の催乳のために数分間、あるいは数時間までも待たなければならなくなる可能性がある。この問題は、それによって生じる不確かさによって悪化する可能性がある。というのは、母親がいつ自らの体が母乳を再び生成する準備ができているのかがわからない可能性があるからである。いくつかの例では、母親は、搾乳ポンプを片づけ、自らの母乳が生成されているので、続いてすぐに取り出さなければならない可能性がある。したがって、この全処理には時間がかかり、ストレスが溜まる可能性がある。
【0008】
したがって、改良された搾乳ポンプおよび搾乳ポンプを使用するための技術が必要となる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
記載されている実施形態の1つのグループは、衣類を含む。この衣類は、個人の胸部の乳輪に機械的に連結する内表面を有する収集用取付け具を含み、収集用取付け具が、収集用取付け具の内表面から外表面まで縁部によって画定される開口部を有する。さらに、この衣類が、少なくとも胸部の一部分を包囲する圧縮要素と、衣類に埋め込まれている管によって収集用取付け具に機械的に連結されるポンプとを含む。作動中、圧縮要素は、泌乳を容易にするために、胸部上のある位置にあるタイプの圧縮パターンを付加する。さらに、ポンプが圧縮要素と連動して母乳を収集する。さらに、衣類が、衣類に埋め込まれている第2の管によってポンプに機械的に連結されるとともに、収集した母乳を保存するリザーバを含む。
【0010】
たとえば、作動中、ポンプは、乳輪と収集用取付け具の内表面との間のキャビティに、常圧未満の圧力を付加してもよい。特に、圧縮要素およびポンプは、経時変化的に胸部を圧縮し、経時変化的に乳輪を吸引して、母乳を収集してもよい。圧縮パターンのタイプが圧縮要素によって並行して付加されるため、ポンプによって付加される最大圧力は、個人の痛覚閾値に満たなくてもよい。留意されたいのは、ポンプによって付加される最大圧力が選択可能なことである。
【0011】
いくつかの実施形態では、衣類が、個人の胴部の周縁部を囲んで装着するバンドと、内表面を有し、バンドに機械的に連結されているシェルとを含む。このシェルは、個人の胸部を支持することが可能である。さらに、収集用取付け具および圧縮要素が、シェルのうちの1つの内表面によって画定されるキャビティ内に含まれていてもよい。留意されたいのは、管の一部分がシェルのうちの1つのキャビティ内に含まれていてもよいことである。さらにまた、衣類が、作動中にキャビティの温度を室温より低い温度にまで低下させる冷却要素を含んでいてもよい。加えて、シェルの外表面の剛性が、シェルの内表面の剛性よりも高くてもよい。
【0012】
留意されたいのは、圧縮パターンのタイプが、以下を含んでいてもよいことである:円形パターン、ら線状パターン、リズム性パターン、ランダムなパターン、プログラム可能なパターン、および/または局所パターン。さらに、圧縮パターンのタイプおよび位置が、選択可能であってもよい。
【0013】
さらに、圧縮要素が流路を含んでいてもよい。作動中、圧縮要素が、流路内の気体および/または液体を使用して、圧縮パターンのタイプを生成してもよい。代替として、あるいは追加的に、圧縮要素が軸受を含んでいてもよく、作動中、圧縮要素が、軸受を使用して、圧縮パターンのタイプを生成してもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、冷却要素が、作動中にリザーバの温度を室温より低い温度にまで低下させてもよい。
【0015】
さらに、衣類が、インタフェース回路を含んでいてもよい。インタフェース回路は、圧縮要素およびポンプに電気的に接続されており、ワイヤレス通信を使用して電子デバイスと通信する。作動中、インタフェース回路が電子デバイスから起動コマンドを受信して、圧縮要素およびポンプの電源をオンにしてもよく、かつ/または、続いて、電子デバイスから停止コマンドを受信して、圧縮要素およびポンプの電源をオフにしてもよい。
【0016】
さらにまた、衣類が、圧縮要素およびポンプに電気的に接続されている催乳センサを含んでいてもよい。作動中、催乳センサが、いつ個人の母乳が催乳されるかを検出してもよく、起動信号を出力して圧縮要素およびポンプの電源をオンにしてもよい。代替として、あるいは追加的に、催乳センサが、個人の母乳が催乳されたことを検出したとき、催乳センサが、フィードバックを個人に提供してもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、衣類がフィードバック装置を含む。圧縮要素およびポンプの作動中、フィードバック装置が、母乳収集に関する促進および/またはフィードバックを個人に提供してもよい。
【0018】
さらに、衣類が、泌乳センサを含んでいてもよい。圧縮要素およびポンプの作動中、泌乳センサが、母乳の流量、および/または収集された母乳の容量を測定してもよい。
【0019】
別の実施形態が、衣類を使用して胸部から母乳を収集する方法を提供する。衣類の作動中、圧縮パターンのタイプを使用して、圧縮要素が胸部上の位置を圧縮して泌乳を容易にすることができる。さらに、管によって収集用取付け具に機械的に連結されているポンプが、胸部の乳輪を吸引してもよい。次に、リザーバがその圧縮および吸引に基づいて母乳を収集する。
【0020】
記載されている実施形態の第2のグループは、システムを含む。このシステムは、以下を含む:搾乳ポンプ、泌乳センサ、ボトルと関連する消費センサと通信するインタフェース回路、および制御回路。作動中、搾乳ポンプが、1つ以上の胸部ポンピング期間中に、個人から母乳を収集する。さらに、泌乳センサが、時間の関数として、収集された母乳の容量を測定する。さらに、インタフェース回路が、時間の関数として、第2の個人(たとえば新生児)による母乳の消費を特定する情報を受信する。加えて、制御回路が、収集された母乳容量の時間的パターンと母乳消費の時間的パターンとに基づいて、母乳の必要性を決定し、決定された母乳の必要性に基づいて、1つ以上の胸部ポンピング期間を母乳消費と同期化するフィードバックを提供する。
【0021】
留意されたいのは、このフィードバックが個人に胸部ポンピング期間を起動することを知らせてもよいことである。代替として、あるいは追加的に、フィードバックが、胸部ポンピング期間を起動する搾乳ポンプへの信号を含んでいてもよい。
【0022】
さらに、システムがセンサを含んでもよい。作動中、センサが以下を測定してもよい:時間の関数としての個人のバイタルサイン、時間の関数としての個人のバイオマーカ、および/または、時間の関数として個人の活動パターン。代替として、あるいは追加的に、個人のバイタルサインの測定値、時間の関数としてのバイオマーカ、および/または活動パターンが、インタフェース回路によって受信されてもよい。ついで、制御回路が、以下に基づいて、母乳の必要性を決定してもよい:バイタルサインの時間的パターン、バイオマーカの時間的パターン、および/または活動パターンの時間的パターン。
【0023】
さらに、インタフェース回路が、以下を特定する付加情報を受信してもよい:時間の関数としての第2の個人のバイタルサイン、時間の関数としての第2の個人のバイオマーカ、および/または時間の関数としての第2の個人の活動パターン。ついで、制御回路が、以下に基づいて、母乳の必要性を決定してもよい:第2の個人のバイタルサインの時間的パターン、第2の個人のバイオマーカの時間的パターン、および/または、第2の個人の活動パターンの時間的パターン
【0024】
いくつかの実施形態では、制御回路が、曜日(さらに一般的にいえば、タイム・スタンプ)に基づいて、母乳の必要性を決定する。
【0025】
留意されたいのは、受信した情報が、以下を特定してもよいことである:ボトル内の母乳の温度、および/またはボトル内の母乳が収集されてからの継続時間。この制御回路が、以下に基づいて、母乳の必要性を決定してもよい:ボトル内の母乳の温度、および/または継続時間。
【0026】
さらに、システムが、母乳の必要性を決定してフィードバックを提供するための命令を備えたプログラム・モジュールを記憶するメモリを含んでもよく、制御回路がプロセッサを含んでいてもよい。作動中、プロセッサが、プログラム・モジュールを実行してもよい。
【0027】
さらに、上記の決定することが、母乳の必要性、収集された母乳容量の時間的パターン、および母乳消費の時間的パターンを関連させる教師つき学習モデルに基づいていてもよい。
【0028】
留意されたいのは、フィードバックによって、所与の胸部ポンピング期間中に収集される母乳の平均容量が最大化されてもよいことである。
【0029】
加えて、システムがフィードバック装置を含んでいてもよい。所与の胸部ポンピング期間中、フィードバック装置が、母乳収集に関する促進を個人にもたらしてもよい。
【0030】
別の実施形態は、オーディオ/ビデオ(A/V)ハブの用途に、コンピュータ・プログラム製品を設ける。コンピュータ・プログラム製品は、システムによって行われる操作のうちの少なくともいくつかに対する命令を含む。
【0031】
別の実施形態が、個人の1つ以上の胸部ポンピング期間を第2の個人による母乳消費と同期化する方法を提供する。この方法は、システムによって行われる操作のうちの少なくともいくつかを含む。
【0032】
この発明の要約は、本願明細書において記載されている主題のいくつかの態様を基本的に理解するべく、単に、いくつかの例示的実施形態を説明するためだけに提供されている。したがって、いうまでもなく、上記の特徴は、単なる例であり、なんらかの方法で本願明細書において記載されている主題の範囲または精神を狭くすると解釈されるべきでない。本願明細書において記載されている主題の他の特徴、態様および利点は、以下の詳細な説明、図面、および請求項から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1図1は、本開示の一実施形態による衣類を示すブロック図である。
【0034】
図2図2は、本開示の一実施形態による、胸部および収集用取付け具の側面を示す図である。
【0035】
図3図3は、本開示の一実施形態による、図1の衣類で使用する圧縮要素を示すブロック図である。
【0036】
図4図4は、本開示の一実施形態による、図3の胸部および圧縮要素を示す正面図である。
【0037】
図5図5は、本開示の一実施形態による、衣類を使用して母乳を胸部から収集する方法を示すフローチャートである。
【0038】
図6図6は、本開示の一実施形態による、システムを示すブロック図である。
【0039】
図7図7は、本開示の一実施形態による、消費センサを備えたボトルを示すブロック図である。
【0040】
図8図8は、本開示の一実施形態による、図6のシステム内の電子デバイスのユーザ・インタフェースを示すブロック図である。
【0041】
図9図9は、本開示の一実施形態による、図6のシステム内電子デバイスのユーザ・インタフェースを示しているブロック図である。
【0042】
図10図10は、本開示の一実施形態による、個人の1つ以上の胸部ポンピング期間を第2の個人による母乳消費と同期化する方法を示すフローチャートである。
【0043】
図11図11は、本開示の一実施形態による、電子デバイスを示すブロック図である。
【0044】
留意されたいのは、図面全体にわたり、同じ参照番号は対応する部品を指すことである。さらに、同じ部品の複数の例は、ダッシュ記号によってインスタンス番号から分離されている共通の接頭辞によって指定される。
【発明を実施するための形態】
【0045】
実施形態の1つのグループは、埋め込まれた搾乳ポンプを衣類に提供する。この搾乳ポンプは、女性の胸部のある位置で、圧縮パターンのタイプを、母乳を収集するためのポンプによって設けられる乳輪またはニップルに近接した領域への吸引または真空と組み合わせる。たとえば、母乳を収集するために、圧縮要素が経時変化的に胸部を圧縮してもよく、ポンプが経時変化的に乳輪を吸引してもよい。しかし、圧縮パターンのタイプが吸引とともに付加されるので、ポンプによって付加される圧力が低減する可能性がある。さらに、機械的な母乳の授乳をより快適にするために、ポンプは、より小さく、騒音がより少なくてもよい。搾乳ポンプを衣類に埋め込むことに連動して、これらの特徴によって、女性が離散的に、かつ女性に便利な時間および場所で(たとえば就業中に)、母乳を収集することができる。
【0046】
実施形態の第2のグループは、個人(母親など)の1つ以上の胸部ポンピング期間を第2の個人(新生児または乳児など)による母乳消費と同期化するシステムを提供する。特に、時間の関数としての収集された母乳容量の測定と、時間の関数としての第2の個人による母乳消費を特定する受信情報とに基づいて、制御回路が母乳の必要性を決定してもよい。ついで、決定された母乳の必要性に基づいて、制御回路が1つ以上の胸部ポンピング期間を母乳消費と同期化するフィードバックを提供してもよい。たとえば、フィードバックが、胸部ポンピング期間を起動することを個人に知らせてもよく、かつ/または、胸部ポンピング期間を起動する信号を搾乳ポンプに与えてもよい。
【0047】
効果的な胸部ポンピングを容易にすることによって、衣類およびシステムが母親の母乳生産量を増加させることができる。さらに、胸部ポンピングをより容易に、かつより離散的にすることによって、衣類およびシステムが、必要な時間および既存の搾乳ポンプと関連するフラストレーションを減少させることができ、搾乳ポンプを使用するときに母親のユーザ・エクスペリエンスを向上させることが可能である。結果的に、衣類およびシステムが胸部ポンピングを促進することが可能であり、それによって、母親がより長時間授乳することができ、それによって、新生児および乳児に健康効果がもたらされる。
【0048】
ここで、衣類の実施形態を記載する。図1は、衣類100を示すブロック図を示す。この衣類は、収集用取付け具112を含む。胸部200の側面図を示す図2に示すように、収集用取付け具112は、個人(母親、さらに一般的にいえば、授乳中の女性など)の胸部200の乳輪と機械的に連結する(かつ密封する)内表面210を有し、収集用取付け具112は、内表面210から外表面214まで、縁部216によって画定されている開口部212を有する。たとえば、収集用取付け具112が、シリコーン、プラスチック、および/または複合材料を含んでいてもよい。
【0049】
図1をもう一度参照する。衣類100が、少なくとも胸部の一部分を包囲する圧縮要素114(図3参照しつつさらに以下に記載する)と、衣類100内に埋め込まれるか含まれている管118によって、収集用取付け具112に機械的に連結されているポンプ116とを含む。あるいは、管を使用せずに、ポンプ116が収集用取付け具112に機械的に連結されていてもよい。
【0050】
作動中、圧縮要素114は、泌乳を容易にするために、胸部の1つ以上の位置に圧縮パターンのタイプを付加する。さらに、ポンプ116が、圧縮要素114と連動して、母乳を収集する。特に、母乳は、衣類100のリザーバ120内に収集され保存されてもよい。このリザーバ120は、衣類100内に含まれているか埋め込まれている管122によって、ポンプ116に機械的に連結されている。
【0051】
たとえば、作動中、ポンプ116は、管118および開口部212を介して、乳輪と収集用取付け具112の内表面210との間にあるキャビティ208(内表面210および個人の皮膚によって画定されている)に、常圧未満の圧力を付加してもよい。特に、圧縮要素114およびポンプ116が、胸部200(図2)を経時変化的に圧縮し、乳輪を経時変化的に吸引して、母乳を収集してもよい(交互に吸引しマッサージをするプッシュプル式装置など)。圧縮パターンのタイプが圧縮要素114によって並行して付加されるため、ポンプ116によって付加される最大圧力は、既存の搾乳ポンプのポンプによって付加される圧力未満であってもよく、たとえば個人の痛覚閾値未満の最大圧力であってもよい。(したがって、ポンプ116は、荒削りポンプ、インシュリン・ポンプ、携帯型ポンプなどを含んでいてもよい。)さらに、圧縮パターンのタイプが圧縮要素114によって並行して付加されるため、ポンプ116によって付加される周期的な吸引パターンが、既存の搾乳ポンプのポンプによって付加される周波数よりも低い基本周波数を有していてもよく、あるいは、ゼロまで減少さえしてもよく(すなわち、周期的成分がない)、それによって、ポンピング期間中の騒音レベルを減少させ自由裁量を高める。留意されたいのは、ポンプ116によって付加される最大圧力が、個人によって、物理的制御インタフェース(入力/出力インタフェース、すなわちI/Oインタフェースと称されることもある)のノブまたはボタンを介して選択可能であってもよいことである。あるいは、さらに後述するように、最大圧力が、電子デバイス(個人の携帯電話など)を使用して、インタフェース回路128を介して遠隔操作で選択可能であってもよい。いくつかの実施形態では、胸部ポンピング中、加熱要素(図示せず)からの一様の圧力および/または熱が、胸部200の1つ以上の位置に加えられる(図2)。
【0052】
衣類100が、シャツ、ジャケット、バックパック、ベスト、下着(たとえばコルセット、ブラジャ、または別の胸部支持品)などの、幅の広い種類の衣類を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、衣類100が、個人の胴の周縁部を囲んで装着する任意選択のバンド124と、任意選択バンド124に機械的に連結されている任意選択のシェル110とを含む。これらの任意選択のシェルが、個人の胸部を支持してもよい。さらに、図2に示すように、収集用取付け具112および圧縮要素114が、少なくとも1つの任意選択のシェル110(任意選択のシェル110‐1など)の内表面(内表面220‐1など)によって画定されるキャビティ218内に含まれていてもよい。留意されたいのは、管122の一部分が、キャビティ218内に含まれていてもよいことである。いくつかの実施形態では、ポンプ116が、それ自体のストラップまたは別の支持材料(ボディーテープまたは別のボディー接着剤)によって適所で保持されている。
【0053】
さらに、衣類100(図1)が、作動中、キャビティ208および/または218の温度を室温より低い温度にまで減少させる(すなわちキャビティ208および/または218を冷却する)、図1の任意選択の冷却要素126(ペルチェ冷却装置など)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、作動中、任意選択の冷却要素126が、リザーバ120(図1)の温度を、室温より低い温度にまで減少させる(すなわち図1のリザーバ120を冷却する)。
【0054】
加えて、任意選択のシェル110の外表面(外表面222‐1など)の剛性が、任意選択のシェル110の内表面(内表面220‐1など)の剛性より高くてもよい。したがって、任意選択のシェル110は、圧縮要素114(さらに一般的にいえば、胸部ポンピング)と関連する機械的運動を隠すかまたは覆う硬質の外部(硬質プラスチック、金属、複合材料など)を有してもよく、内表面はより柔軟な素材(たとえば、熱可塑性樹脂、シリコーン、織物、フォームなどの軟質プラスチック)であってもよい。いくつかの実施形態では、任意選択のシェル110が、ゲル・パッドなどの胸部を和らげる要素を含む。あるいは、任意選択のシェル110の外表面が、自然な胸部の外形を模倣する柔軟な整合材料(熱可塑性樹脂またはシリコーンなど)から作られていてもよく、一方で、任意選択のシェル110の内表面が、胸部を適所で保持し、圧縮要素114(さらに一般的にいえば、胸部ポンピング)と関連する機械的運動を含み、隠し、または覆う硬質のキャビティから成っていてもよい。
【0055】
前述のように、衣類100が、圧縮要素114およびポンプ116に電気的に接続されているインタフェース回路128を含んでいてもよく、インタフェース回路128は、ワイヤレス通信を使用して、電子デバイス(個人の携帯電話など)と通信する。作動中、インタフェース回路128は、電子デバイスから起動コマンドを受信して、圧縮要素114および/またはポンプ116の電源をオンにしてもよい。続いて、インタフェース回路128は、電子デバイスから停止コマンドを受信し、圧縮要素114および/またはポンプ116の電源をオフにしてもよい。衣類100(任意選択の電子デバイス616などとの)とのワイヤレス通信を、さらに図6を参照しつつ以下に記載する。
【0056】
さらに、衣類100が、圧縮要素114およびポンプ116に電気的に接続されている母乳催乳センサ132を含んでいてもよい。作動中、母乳催乳センサ132が、いつ個人の母乳が排出されるか、すなわち催乳されたかを検出してもよく、かつ、圧縮要素114および/またはポンプ116の電源をオンにする起動信号を出力してもよい。(同様に、母乳の排出または流出が停止するか所定の閾値以下まで低下すると、母乳催乳センサ132は、続けて、圧縮要素114および/またはポンプ116の電源をオフにする停止信号を出力してもよい。)たとえば、母乳催乳センサ132は、たとえば光学的、または電気的、または導電性の測定を介して、母乳が表面下に、すなわち胸部のニップルに近接して存在することを検出してもよい。代替として、あるいは追加的に、母乳催乳センサ132が個人の母乳が催乳したことを検出すると、母乳催乳センサ132は、フィードバックを個人に提供してもよい。たとえば、衣類100は、フィードバックを提供する任意選択のフィードバック装置134(振動モータ、1つ以上のスピーカなど)を含んでいてもよい。さらに、圧縮要素114および/またはポンプ116の作動中、任意選択のフィードバック装置134は、個人に、母乳収集に関する促進および/またはフィードバック(個人がどれくらいの期間胸部ポンピングをしているか、かつ/または、どれくらいの量の母乳が収集されたか、など)を提供してもよい。
【0057】
さらに、衣類100は、泌乳センサ136を含んでもよい。圧縮要素114および/またはポンプ116の作動中、泌乳センサ136が、母乳の流量および/または収集された母乳の容量(リザーバ120内の容量など)を測定してもよい。たとえば、泌乳センサ136が、光学センサ、流量センサ、液面センサ、および/または抵抗センサを含んでいてもよい。泌乳センサ136は、そのリザーバ120が充満していること、および/または、母乳が冷却され、かつ/または衣類100とは別々に保存される予定であることを示してもよい。
【0058】
いくつか実施形態では、衣類100が、以下を伝えたり提供したりするなどの衣類100の機能を調整する任意選択の制御回路130(プロセッサなど)を含む:起動コマンド、停止コマンド、起動信号、停止信号、フィードバック、促進、および/またはインタフェース回路128を介した通信(母乳の流量および/または収集された母乳の容量の測定値など)。
【0059】
図3は、圧縮要素114を示すブロック図である。圧縮要素は、作動中、圧縮パターンのタイプを生成するのに使用される流路310を含んでいてもよい。たとえば、圧縮要素114は、気体および/または液体を使用して、1つ以上の流路310を選択的に充填するかまたは空にすることによって、圧縮パターンのタイプを生成してもよい。留意されたいのは、半径方向の流路310が図3に示されているが、他の実施形態では、異なる流路の形状および/または構成が使用されていることである。さらに、留意されたいのは、圧縮要素114が、胸部200(図2)に巻きついて、胸部200(図2)の一部分の周縁部などの胸部200(図2)の一部分を包含するスリーブを含んでいてもでもよいことである。代替として、あるいは追加的に、圧縮要素114が軸受(ボールベアリングなど)を含んでいてもよく、作動中、圧縮要素114が軸受を使用して圧縮パターンのタイプを生成してもよい。
【0060】
図4は、胸部200および圧縮要素114の正面図を示す。時間の関数として、胸部200の1つ以上の位置で圧縮を変化させることによって、圧縮要素114が圧縮パターンのタイプを生成することができる。留意されたいのは、圧縮パターンのタイプが、以下を含んでいてもよいことである:胸部200の周縁部を囲む円形パターン、乳輪に向かって近位から遠位に移動する、胸部200の周縁部を囲むら線状パターン、リズム性パターン(たとえば1つ以上の基本周波数を含むパターン)、ランダムなパターン(胸部200上の位置、振幅および/または周波数に関して)、マッサージ・パターン、プログラム可能なパターン(図1のインタフェース回路128を介して遠隔操作で提供されてもよく、かつ/または、個人によって選択されてもよい)、および/または局所パターン(たとえば、乳輪に近接しているなどの胸部200上の特定の位置)。さらに、前述のように、圧縮パターンのタイプ、圧縮パターンの振幅、および/または位置が、個人によって選択可能であってもよい。
【0061】
例示的実施形態では、リザーバ120(図1)が、使い捨て式の織物リザーバまたは袋を含む。あるいは、ボトルなどの、別のタイプの保管ユニットを使用してもよい。したがって、リザーバは、母乳を新生児または乳児に供給するのに使用可能であり、それによって、ポンピング容器間にある母乳をあるボトル、すなわち別の供給容器に移す必要性がなくなる。いくつかの実施形態では、ニップルまたは蓋が、リザーバに含まれるか装着されている。ニップルおよび/または蓋は変更してもよく、それによって、たとえば新生児が病院にいる場合など、サイズが変更可能であり、かつ/または、サイズを新生児または乳幼児のニーズに適合させることができる。
【0062】
しかし、他の実施形態では、リザーバは、衣類に固定されている。さらに、リザーバは、コンパートメントを含んでいてもよく、これによって、蓋、ニップル、洗浄ツール、修復ツール、紙タオル、および他のアイテムを、リザーバと共に安全に収容することができる。したがって、1つのリザーバの代わりに、複数のリザーバがあってもよい。たとえば、「ポプシクル・ホルダ」タイプの保管器を設けてもよく、この中で、母乳が複数のリザーバまたは容器に入れられる。このような手法によって、母乳をより少量で与えることができ、それによって、残りの母乳をしばらく経ってから保存することができる。さらに、複数のリザーバによって保管が容易となる。というのは、それによって、個人に残されている母乳量および次に使用するよう保存している母乳の量(したがって重量)の自由度を高めることができるからである。いくつかの実施形態では、リザーバが衣類の流路を含む。これらの流路は、異なる色またはラベルを有し、母乳が所与の流路で収集されるとき、および/または母乳の温度を示してもよい。
【0063】
さらに、リザーバは、広範囲にわたる形状の種類を有してもよく、それによって、リザーバに機能および様式の両方をもたらすことができる。たとえば、リザーバは、母乳の1つ以上の流路を織り交ぜた1つ以上の小さな冷却材の流路を含む、ラクダの背のようなベストの形状をしていてもよい。このようにして、母乳は、比較的冷たいか所望の一定の温度で維持可能である。代替として、あるいは追加的に、熱源が、その所望の温度を達成するために使用可能である。留意されたいのは、流路が、長方形の形状、円柱、または他の形状などの様々な形状を有していてもよいことである。この流路は取り外し可能であってもよく、これにより、これらは洗浄および/または保管が可能である。このことによって、衣類がハイキングなど他の目的に使用可能となる。留意されたいのは、冷却材は、適した熱力学的性質を有する液体(水、油、または別の液体など)および/または気体を含んでいてもよいことである。リザーバに連結されているポンプ要素はまた、リザーバを「自己洗浄」(パージまたは蒸気洗浄など)する機構を設けていてもよく、リザーバを別個に洗浄する必要がなくなる。
【0064】
前述の実施形態がリザーバを含む衣類を示す一方で、いくつかの実施形態では、財布、バックパック、ウェストポーチ、ハイトップ・シューズ、大腿バッグ、アームバンド、および/またはハット内でなど、本体から離れた保管器が使用される。
【0065】
母乳催乳を検出すること、または母乳の流量または収集される母乳の容量を測定することに加えて、衣類が、以下を測定するセンサを含んでいてもよい(または以下を特定する情報を受信してもよい):母乳が最後に収集されてから経過した時間、胸部温度、胸部に関連する別のパラメータなど。留意されたいのは、衣類内のセンサが1つ以上の位置にあってもよい、すなわち、センサが、衣類内(その関連した構成要素上など)で、かつ/または個人の胴体に(胸部または胃、頚部、腕、背部、わき腹などの別の領域に)局在化し、あるいは分散していてもよい。
【0066】
任意選択のフィードバック装置134(図1)によって、最後の胸部ポンピング期間が生じてからある時間が経った後のリマインダなど、自動化されたリマインダを個人に提供することができる。リマインダは、生理的信号(ノイズ、振動、可聴メッセージなど)、および/または電子デバイスに通信されるメッセージ(電子メール、テキスト、電話のアラートなど)など、様々な形で提供されてもよい。
【0067】
いくつかの実施形態では、衣類が、衣類の動作と関連する音を低減させるかマスキングする受動素子および/または能動素子を含む。たとえば、衣類が、防音材(防音発泡体など)、および/またはマフラーを含んでいてもよい。しかし、他の実施形態では、これらの素子が衣類の外部にある。さらに、ホワイトノイズ発生器およびスピーカなど、能動的な消音または音のマスキングを使用してもよい。
【0068】
母乳の生成および母乳の催乳を促進するために、いくつかの実施形態では、衣類が、機械的に(たとえば、マッサージをすることによって、またはニップルまたはGB21などの圧点に圧力を加えることによって、またはニップルに少量の流体を供給することによって)、電気的かつ/または化学的に、胸部の一部分(ニップルなど)を刺激する。たとえば、母乳の催乳を促進するホルモンまたは別の刺激薬を供給してもよい。
【0069】
図1での衣類100がポンプ116を含むとして示されているが、他の実施形態では、ポンプ116が衣類100から分離している。たとえば、ポンプ116が、別室などに離れて配置されている。ポンプケースに名前を入れて個人固有のものとしてもよい。たとえば、ポンプケースが、新生児または乳児の電子画像または写真を含んでいてもよい。このことによって、母乳の生成を促進する手助けをする視覚刺激をもたらすことができる。さらに、1つのポンプを使用する代わりに、2つのポンプ(胸部ごとに1つ)が胸部間に交互にあってもよい。しかし、いくつかの実施形態では、単一のポンプを使用してもよく、胸部を順次汲出してもよい。このような構成によって、動力の消費および騒音が減少した、より小さなフォームファクタを提供することができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、洗浄ツールがポンプ116(図1)を備えている。たとえば、この洗浄ツールが、ポンプおよび関連した管を蒸気洗浄する加熱装置に装着されている洗浄要素を含んでいてもよい。さらに、ポンプ116が、洗浄および殺菌されるために、洗浄ツールのプラグに差し込まれてもよい。このような手法によって、ユーザ(個人など)が構成要素を取外し再組立てしたり、構成要素をこすり洗いして乾燥させたりする必要性がなくなる。しかし、いくつかの実施形態では、衣類の構成要素によって、洗浄の必要性が減少するか、またはなくなる。たとえば、硬質プラスチック(熱硬化プラスチックなど)、および/または、銀めっきした材料を使用してもよい。
【0071】
ここで、衣類を使用する方法を記載する。図5は、衣類100(図1)などの衣類を使用して、胸部から母乳を収集する方法500を示すフローチャートである。衣類の作動中、圧縮要素は、圧縮パターンのタイプを使用して、胸部上のある位置を圧縮して(動作510)、泌乳を容易にすることができる。さらに、管によって衣類の収集用取付け具に機械的に連結されているポンプが、胸部の乳輪を吸引することができる(動作512)。次に、圧縮および吸引に基づいて、衣類のリザーバが母乳を収集する(動作514)。
【0072】
このように、衣類および胸部ポンピングの技術により、女性が望むときに(就業中を含み便利な時間および場所でなど)、効率的で離散的な方法で胸部ポンピングすることができる。さらに、この衣類により、女性のフラストレーションが低減し、胸部ポンピング中に女性のユーザ・エクスペリエンス全体を向上させることが可能である。結果的に、新生児および乳児に相応の健康効果をもたらせながら、衣類が胸部ポンピングを促進することができる。
【0073】
ここで、衣類と連動して、あるいは衣類とは別々に使用可能なシステムの実施形態を記載する。図6は、システム600を示すブロック図である。システムは、以下を含む:搾乳ポンプ612、泌乳センサ136、1つ以上の電子デバイスと通信する電子デバイス610(図7の任意選択ボトル700と関連する任意選択の消費センサ614、および/または任意選択の電子デバイス616など)、および制御回路618。作動中、搾乳ポンプ612は、1つ以上の胸部ポンピング期間中に個人から母乳を収集する。さらに、泌乳センサ136は、時間の関数として、収集された母乳の容量を測定する。さらに、電子デバイス610は、第2の個人(新生児または乳児など)による母乳消費を特定する情報を、時間の関数として、(たとえば、任意選択の消費センサ614および/または任意選択の電子デバイス616から)受信する。加えて、制御回路618は、収集された母乳の容量の時間的パターンおよび母乳消費の時間的パターンに基づいて、母乳の必要性を決定し、その決定された母乳の必要性に基づいて、1つ以上の胸部ポンピング期間を母乳消費と同期化するフィードバックを提供する。
【0074】
たとえば、フィードバックは、任意選択のフィードバック装置134を使用して提供されてもよい。代替として、あるいは追加的に、図8および図9を参照しつつさらに後述するように、フィードバックは、任意選択の電子デバイス616に提供されてもよい(たとえばユーザ・インタフェースに表示するために)。留意されたいのは、フィードバックが個人に胸部ポンピング期間の起動を知らせてもよいことである。(さらに、前述のように、胸部ポンピング中に、収集される母乳の合計量などのフィードバックが個人を促進してもよい。)代替として、あるいは追加的に、フィードバックが、個人による動作なく(たとえば自動的に)胸部ポンピング期間を起動する、搾乳ポンプ612への信号を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、個人は、制御回路618による測定に手動で優越して、胸部ポンピング期間を起動してもよい(たとえば、個人は、折の悪い時間で生じる胸部ポンピング期間を停止してもよく、すでに停止された胸部ポンピング期間を再起動してもよく、あるいは、胸部ポンピング期間を開始するまでの所定の遅延を特定してもよい)。
【0075】
いくつかの実施形態では、制御回路618が、1つ以上のさらなる入力に基づいて、母乳の必要性を決定する。たとえば、システム600が任意選択センサ620を含んでいてもよい。作動中、任意選択センサ620は、以下を測定してもよい:時間の関数としての個人のバイタルサイン、時間の関数としての個人のバイオマーカ、および/または、時間の関数としての個人の活動パターン(睡眠パターン、摂食パターンまたは食事パターン、運動パターン、坐位パターンなど)。たとえば、任意選択センサ620が、以下を測定してもよい:脈拍数、呼吸数、血圧、皮膚温、皮膚導電率、生体試料(汗、唾液または血液など)の化学的分析、生体試料の遺伝子発現分析、生体試料のリボ核酸分析、および/または、生体試料のデオキシリボ核酸分析。任意選択センサは、以下などの広範囲にわたる種類のバイオマーカを測定してもよい:脳波図信号、筋電図検査法信号、1つ以上の電解質(ナトリウム、塩化物、カリウム、および/またはカルシウムなど)、1つ以上の代謝産物(乳酸、クレアチニン、グルコース、および/または尿酸など)、および/または1つ以上の小分子(アミノ酸、ステロイドまたはホルモン、コルチソル、タンパク質、インターロイキン、および/または神経ペプチドなど)。代替として、あるいは追加的に、バイタルサイン測定値、バイオマーカ、および/または活動パターンは、電子デバイス610によって受信可能である。同様に、電子デバイス610は、以下を特定する付加情報を受信してもよい:時間の関数としての第2の個人のバイタルサイン、時間の関数としての第2の個人のバイオマーカ、および/または、時間の関数としての第2の個人の活動パターン。ついで、制御回路618が、以下に基づいて、母乳の必要性を決定してもよい:個人のバイタルサインの時間的パターン、個人のバイオマーカの時間的パターン、個人の活動パターンの時間的パターン、第2の個人のバイタルサインの時間的パターン、第2の個人のバイオマーカの時間的パターン、および/または第2の個人の活動パターンの時間的パターン。
【0076】
さらに、制御回路618が、曜日(さらに一般的にいえば、タイムスタンプ)に基づいて、母乳の必要性を決定してもよい。たとえば、女性の泌乳は週末と週労働時間中とで異なっていてもよい。さらに、電子デバイス610が受信する情報は、以下を特定してもよい:任意選択ボトル700(図7)の母乳の温度、および/または、任意選択ボトル700(図7)内の母乳が収集されてからの継続時間(これは、母乳がさらに使用可能かどうかを示してもよい)。したがって、制御回路618は、以下に基づいて、母乳の必要性を決定してもよい:任意選択ボトル700(図7)内の母乳の温度または継続時間。
【0077】
留意されたいのは、前述の入力のうちの1つ以上と共に母乳の必要性に関連する教師つき学習モデルを使用して、制御回路618が母乳の必要性を決定してもよいことである。たとえば、教師つき学習モデルは、広範囲にわたる種類の教師つき学習技術を使用して習得されてもよいが、以下を含んでいてもよい:ニューラル・ネットワーク、LASSO(リッジ回帰などの正則化線形回帰技術であるが係数のLノルム正規化を伴う)、意思決定樹図(勾配ブースティングの有無にかかわらず、分類ツリーおよび回帰ツリーなど)、サポートベクタマシン、ベイズ統計分析を使用して発生するモデル、最小二乗法回帰、ロジスティック回帰、非母数多変量解析法、など。さらに、教師つき学習技術は、線形または非線形のカーネルを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、教師つき学習モデルは、たとえば協調的フィルタリングを使用することにより、1つ以上の他人からのデータを使用して決定される。
【0078】
母乳の必要性が決定される場合に胸部ポンピング期間を起動することに加えて、制御回路188は、以下で、胸部ポンピング期間を起動してもよい:直前の胸部ポンピング期間から所定の時間間隔(たとえば1時間、2時間、3時間など)の後、所定のスケジュールにしたがって、ユーザの選好にしたがって(たとえば日中や夜中の異なる時間間隔、または異なる曜日)、および/または、直前の胸部ポンピング期間からランダムな最小限時間間隔(たとえば1時間)の後。所定のスケジュールは、たとえば、乳児が母乳から離乳している時など、胸部ポンピング期間の時間間隔を系統的に増やしてもよい。
【0079】
前述の実施形態が、センサを使用し、あるいは1つ以上の電子デバイスからの情報を受信して、自動化されたデータの収集を示す一方で、他の実施形態では、制御回路618によって使用されるデータの少なくともいくつかが、ユーザ・インタフェース(たとえば、キーボード、ユーザ・インタフェース装置、接触感知ディスプレイに示されるユーザ・インタフェース、音声認識など)を使用して、手動で入力される。いくつかの実施形態では、制御回路618によって使用されるデータの少なくともいくつかが、最も直近の授乳時間および所定の授乳スケジュール、および/または所定のユーザ授乳選好(授乳間の1つ以上の時間間隔)に基づいて、自動的に生成される。
【0080】
前述のように、電子デバイス610および任意選択の電子デバイス616は、1つ以上の通信プロトコルにしたがってパケットまたはフレームを通信する無線受信機を含んでもよく、通信プロトコルは以下などである:米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格(時には、Wi-Fi(登録商標) Alliance of Austin, Texasの「Wi―Fi(登録商標)」と称される)、Bluetooth(登録商標)(Bluetooth(登録商標) Special Interest Group of Kirkland, Washington)、携帯電話通信プロトコル、近距離場通信規格または仕様(NFC Forum of Wakefield, Massachusetts)、および/または、別のタイプのワイヤレス・インタフェース。たとえば、携帯電話通信プロトコルは、以下を含んでいてもよく、あるいは両立式であってもよい:第2世代の移動通信技術、第3世代の移動通信技術(たとえば、International Telecommunication Union of Geneva, SwitzerlandのInternational Mobile Telecommunications-2000規格に対応する通信プロトコル)、第4世代の移動通信技術(たとえば、International Telecommunication Union of Geneva,スイスのInternational Mobile Telecommunications Advanced規格に対応する通信プロトコル)、および/または、別の携帯電話通信技術。いくつかの実施形態では、通信プロトコルが、Long Term EvolutionすなわちLTEを含む。しかし、広範囲にわたる種類の通信プロトコルが使用可能である。さらに、通信が、広範囲にわたる周波数帯域を介して行われてもよい。
【0081】
図6に示すように、動作中、電子デバイス610および任意選択の電子デバイス616は、以下を行いながら、ワイヤレスで通信してもよい:ワイヤレス・チャネルに広告フレームを送信すること、ワイヤレス・チャネルを走査することによって互いを検出すること、(たとえば、関連するリクエストを送信することによって)接続を確定すること、および/または、パケットまたはフレーム(コマンド、測定値、フィードバックなどのペイロードとして、関連するリクエストおよび/または付加情報を含んでいてもよい)を送受信すること。
【0082】
さらに、図11を参照しつつ後述するように、電子デバイス610および任意選択の電子デバイス616が、以下などのサブシステムを含んでいてもよい:ネットワーク・サブシステム、メモリ・サブシステム、およびプロセッサ・サブシステム。さらに、電子デバイス610および任意選択の電子デバイス616が、ネットワーク・サブシステム(図1のインタフェース回路128など)に無線受信機622を含んでいてもよい。(留意されたいのは、無線受信機622が、同じ無線受信機の例であってもよいし、互いに異なっていてもよいことである。)さらに一般的にいえば、電子デバイス610および任意選択の電子デバイス616が、電子デバイス610および任意選択の電子デバイス616を互いにワイヤレスで通信可能にするネットワーク・サブシステムを備えた任意の電子デバイスを含んでいてもよい(または、その中に含まれていてもよい)。このワイヤレス通信は、ワイヤレス・チャネルに広告を送信することを含んでいてもよく、電子デバイスが最初に互いに接触するか検出することが可能になり、続いて、次のデータ/管理フレーム(関連リクエストおよびレスポンスなど)を交換することによって、接続を確立し、セキュリティ・オプション(インターネット・プロトコル・セキュリティなど)を設定し、接続を介して、パケットまたはフレームを送受信するなどが可能となる。
【0083】
図6で明らかなように、ワイヤレス信号624(ギザギザの線で示されている)が、任意選択の電子デバイス616の無線受信機622‐1から送信される。これらのワイヤレス信号は、電子デバイス610によって受信される。特に、任意選択の電子デバイス616は、パケットを送信してもよい。今度は、これらのパケットは、電子デバイス610の無線受信機622‐2によって受信されてもよい。このことによって、任意選択の電子デバイス616が電子デバイス610に情報を伝えることができる。図1がパケットを送信する任意選択の電子デバイス616を示しているが、留意されたいのは、任意選択の電子デバイス616は電子デバイス610からパケットを受信してもよいことである。
【0084】
記載されている実施形態では、電子デバイス610でのパケットまたはフレームの処理が、以下を含む:パケットまたはフレームを備えたワイヤレス信号624を受信すること、受信したワイヤレス信号624からパケットまたはフレームを復号/抽出して、パケットまたはフレームを取得すること、パケットまたはフレームを処理して、パケットまたはフレームに含まれている情報(その情報または付加情報など)を決定すること。
【0085】
図1に示すネットワーク環境を一例として記載しているが、代替実施形態では、異なる数またはタイプの電子デバイスが存在してもよい。たとえば、いくつかの実施形態が、より多くか、より少ない数の電子デバイスを含む。別の例として、別の実施形態では、異なる電子デバイスが、パケットまたはフレームを送信および/または受信している。電子デバイス610および任意選択の電子デバイス616が、単一の例の無線受信機622を備えて示されているが、他の実施形態では、電子デバイス610および任意選択の電子デバイス616が、複数の無線受信機を含んでいてもよい。
【0086】
図7は、任意選択の消費センサ614を備えたボトル700を示すブロック図である。すでに述べたように、任意選択の消費センサ614は、第2の個人による絶対母乳消費量または相対母乳消費量を測定たり決定したりしてもよく、かつ電子デバイス610(図6)にこの情報を伝えてもよい。たとえば、任意選択の消費センサ614が、以下を含んでいてもよい:加速度計、速度センサ、ポジションセンサ、方位センサ(ジャイロなど)、光学センサ、流量センサ、レベルセンサ、および/または抵抗センサ。例示的実施形態では、ボトル700が少なくとも45度で後方に傾けられた場合、任意選択の消費センサ614は、授乳が開始した(かつ/または終了した)ときのタイムスタンプと同様に、新生児または乳児が授乳中であることを示してもよい。代替として、あるいは追加的に、冷蔵庫からボトル700を取り出し、かつ/またはボトル700を加熱することによって、授乳が始まろうとしていることを任意選択の消費センサ614が伝えてもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、フィードバックが任意選択の電子デバイス616に通信され、ついで、ユーザ・インタフェースに表示される。このことは、図8に示されている。図8は、任意選択の電子デバイス616(図6)のユーザ・インタフェース800を示すブロック図である。特に、ユーザ・インタフェース800は、以下を含んでいてもよい:女性の経時変化的な泌乳サイクルまたはパターン、および新生児または乳児の経時変化的な消費サイクルまたはパターン、ならびに、仮想アイコンを起動させることによって(たとえば、仮想アイコンと関連付けられる衝突領域(strike area)内の表示画面に触れることによって)、胸部ポンピング期間を起動するオプション。代替として、あるいは追加的に、電子デバイス616(図6)が、胸部ポンピング期間を起動するのに使用可能なボタンまたはノブを含んでいてもよい。一般に、女性の泌乳サイクルおよび新生児または乳児の消費サイクルに関する情報が、以下を含んでいてもよい:グラフ、表、チャート、要約統計など。
【0088】
図9は、収集した母乳に関する統計情報を表示する任意選択の電子デバイス616(図6)のユーザ・インタフェース900を示すブロック図であり、統計情報は、以下などである:母乳の温度、量、すなわち容量(消費した母乳、残っている母乳など)、母乳がどれくらい使用可能か(または持続すると期待されるか)、および母乳が現在保存されている位置。
【0089】
留意されたいのは、個人を助けるために他の情報が表示されてもよいことである。たとえば、他の情報が、以下に関する情報を含んでいてもよい:泌乳コンサルタント、保育医療提供者、冷凍の提言、胸部ポンピングまたは授乳教育、および/またはユーザ・コミュニティとのポータルまたはリンク、チャットルーム、またはソーシャル・ネットワーク。さらに、システム600(図6)が、任意選択の電子デバイス616(図6)を使用して、彼女ら、すなわち他の女性にとって最良に作用する以下などに基づいて、個人にアドバイスを提示してもよい:圧縮パターンの位置とタイプ、見込みがあるか可能性ある胸部ポンピング・スケジュール(それで個人が自らの日を計画することができる)、胸部ポンピングによって得られるコスト削減の推定(同量の調合乳を購入することとは対照的に)など。集合的に、この情報によって、個人を促進しサポートすることができる。
【0090】
例示的実施形態では、システムは、センサを含むか、あるいは、パラメータとして他の電子デバイスから受信される、以下などのセンサデータを使用する:胸部の皮膚温、周囲温度、圧力、湿度、位置など。これらの測定値は、ポンピング技術の教師つき学習または機械学習で使用可能である。このシステムは、前の胸部ポンピング期間からのレッスンを学び思い出してもよく、かつ将来の期間にこれらを累積的に付加してもよいので、この学習は、単なる期間内ではなく、期間にわたり、期間の間に行われる。
【0091】
このセンサデータは、圧搾された母乳の流量および/または容量の検知を含んでいてもよく、この検知は、「ボトル上」とは対照的に、「一直線に」すなわち「流れのレベルで」行われる。このことによって、ウェアラブル装置で想定される軟式の容器に母乳が収集される時でさえ、収集した母乳を監視することができる。
【0092】
いくつかの実施形態では、リザーバは適応性が高い、すなわち1つのサイズが、任意のポンプ・サイズで使用可能なすべてのリザーバに適合する。このリザーバは、ポンピング時間を越えて装着可能であり、皮膚を暖かく保ちつつ母乳を冷蔵することができる。
【0093】
このシステムによって、ポンピングの自動化を新生児の授乳時間/継続時間(新生児がいつ遠隔位置で授乳されているかを知ることを含む)と同期化することができ、(最小で)新生児の授乳と同期化する際に、ポンプングを行うか、ポンピングを実際に起動することを母親に知らせることができる。したがって、ネットワークを介してポンプと同期化するために、新生児または新生児のボトルに1つ以上のセンサがあってもよい。
【0094】
遮音または消音が、搾乳ポンプで使用されてもよいので、騒音が少なくなる。
【0095】
すでに述べたように、感知し、計算し、学習し、その学習によって「実行する」ものを決定することを含み、機械学習をセンサデータで使用可能である。このことによって、母親の胸部(ポンプでの)の状態(熱、湿度、温度など)、および母親の胴体の状態(例えば心拍数、汗、活動などを測定するウェアラブルによるストレス・レベル、)を監視することによって、より高速に催乳することができ、かつ/または、刺激(携帯電話を介した穏やかな音楽、メッセージ、画像)を与えて、母親の精神状態を向上することができる。さらに、システムは、既製の刺激への反応を感知して、吸引のどのような速度、周期、および、強度が催乳を強め、かつどのような条件下であるかを決定することができる。
【0096】
このシステムは、乳房マッサージをウェアラブル装置および/または機械学習に組み込んでもよい。たとえば、機械学習は、催乳を最適化し、抽出される母乳を増加させつつポンプ持続期間を短縮するための最良のマッサージ・パターンを決定してもよい。代替として、あるいは追加的に、胸部を刺激するために、圧点、熱、および/または振動を使用してもよい。
【0097】
ここで、別の方法を記載する。図10は、個人の1つ以上の胸部ポンピング期間を第2の個人の母乳消費と同期化する方法1000を示すフローチャートであり、たとえばシステム600(図6)の電子デバイス610など、システムにある1つ以上の電子デバイスを使用して行われてもよい。動作中、泌乳センサを使用して、システムは、時間の関数として搾乳ポンプを使用して収集された母乳の容量を測定し(動作1010)、搾乳ポンプは、1つ以上の胸部ポンピング期間中に、個人から母乳を収集する。たとえば、測定が離散的な時間であってもよく、あるいは測定が連続的に行われてもよい。ついで、システムは、時間の関数として母乳消費を特定する情報を、ボトルと関連する消費センサから受信する(動作1012)。同様に、母乳消費は、離散的な時間で、あるいは連続的に特定されてもよい。さらに、システムは、収集された母乳の容量の時間的パターンおよび母乳消費の時間的パターンに基づいて、母乳の必要性を決定する(動作1014)。次に、システムは、決定された母乳の必要性に基づいて、1つ以上の胸部ポンピング期間を母乳消費と同期化するフィードバックを提供する(動作1016)。
【0098】
このように、システムおよび胸部ポンピング技術によって、女性が効率的および効果的な方法で胸部ポンピングが可能になる。たとえば、供給と需要とを同期化することによって、かつ女性の母乳生成の時間的変化を考慮することによって、システムが母親の母乳生成を増加させることができる。特に、システム(胸部ポンピング中に提供されるフィードバックなど)が、所与の胸部ポンピング期間中に収集される母乳の平均容量を最大化することができる。さらに、システムが、女性のフラストレーションを低減させることができ、および胸部ポンピング中の女性のユーザ・エクスペリエンス全体を向上させることができる。結果的に、新生児および乳児に相応の健康効果をもたらせながら、システムが胸部ポンピングを促進することができる。
【0099】
方法500(図5)および/または方法1000のいくつかの実施形態では、動作が追加されるか、あるいは少なくてもよい。さらに、動作の順番は変更可能であり、かつ/または、2つ以上の動作を単一の動作に組み合わせてもよい。
【0100】
ここで、電子デバイスの一実施形態を記載する。図11は、衣類100(図1)の1つ以上の構成要素、電子デバイス610、および/または任意選択の電子デバイス616などの電子デバイス1100を示すブロック図である。この電子デバイスは、プロセス・サブシステム1110、メモリ・サブシステム1112、およびネットワーク・サブシステム1114を含む。プロセス・サブシステム1110は、コンピュータ操作を行うよう構成される1つ以上のデバイスを含む。たとえば、プロセス・サブシステム1110は、1つ以上のマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、プログラム可能論理回路、および/または1つ以上のディジタル信号処理装置(DSP)を含んでいてもよい。プロセス・サブシステムにおけるこれらの構成要素のうちの1つ以上は、「制御メカニズム」または「制御回路」(図6の制御回路618など)と称されることもある。
【0101】
メモリ・サブシステム1112は、プロセス・サブシステム1110およびネットワーク・サブシステム1114に対するデータおよび/または命令を記憶する1つ以上の装置を含む。たとえば、メモリ・サブシステム1112は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタチックランダムアクセスメモリ(SRAM)、および/または他のタイプのメモリを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、メモリ・サブシステム1112のプロセス・サブシステム1110への命令が、1つ以上のプログラム・モジュールまたは1組以上の命令(プログラム・モジュール1122またはオペレーティング・システム1124など)を含み、これらはプロセス・サブシステム1110によって実行されてもよい。留意されたいのは、1つ以上のコンピュータ・プログラムがコンピュータ・プログラム機構を構成してもよいことである。さらに、メモリ・サブシステム1112のさまざまなモジュールの命令は、以下で実行されてもよい:高レベル手続き言語、オブジェクト指向プログラム言語、および/またはアセンブリ言語または機械語。さらに、プログラム言語は、コンパイルされ翻訳処理されて、たとえば、プロセス・サブシステム1110によって実行されるように設定可能であり、あるいは構成されてもよい(この説明では取り換えて使用可能である)。
【0102】
さらに、メモリ・サブシステム1112が、メモリへのアクセスを制御する機構を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、メモリ・サブシステム1112が、電子デバイス1100のメモリに接続する1つ以上のキャッシュを備える記憶階層を含む。これらの実施形態のいくつかでは、キャッシュのうちの1つ以上が、プロセス・サブシステム10にある。
【0103】
いくつかの実施形態では、メモリ・サブシステム1112が、1つ以上の大容量記憶装置(図示せず)に接続されている。たとえば、メモリ・サブシステム1112が、磁気ドライブまたは光学ドライブ、半導体ドライブ、または別のタイプの大容量記憶装置に接続されていてもよい。これらの実施形態では、メモリ・サブシステム1112が、使用頻度の高いデータのための高速アクセス記憶装置として、電子デバイス1100によって使用可能である一方で、大容量記憶装置が使用頻度の低いデータを記憶するのに使用される。
【0104】
ネットワーク・サブシステム1114が、有線ネットワークおよび/または無線ネットワークで接続し通信するように(すなわちネットワーク操作を行うように)構成されている1つ以上のデバイスを含む。上記は、以下を含む:制御ロジック1116、インタフェース回路1118、および関連するアンテナ1120。(図11がアンテナ1120を含むが、いくつかの実施形態では、電子デバイス1100が、アンテナ1120に接続可能であるノード1108などの1つ以上のノード、たとえばパッドを含む。したがって、電子デバイス1100は、アンテナ1120を含んでいても含んでいなくてもよい。)たとえば、ネットワーク・サブシステム1114が、Bluetooth(登録商標)ネットワーク・システム、携帯電話ネットワーク・システム(たとえば、UMTS、LTEなどの3G/4Gネットワーク)、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)ネットワーク・システム、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.15規格(San Ramon, CaliforniaのZigBee (登録商標) Alliance のZigBee(登録商標)など)、IEEE 802.11に記載されている規格に基づくネットワーク・システム(Wi―Fiネットワーク・システムなど)、イーサ・ネットワーク・システム、および/または別のネットワーク・システムを含んでいてもよい。留意されたいのは、インタフェース回路1118および少なくとも1つのアンテナ1120の組合せが、無線受信機を構成してもよいことである。いくつかの実施形態では、ネットワーク・サブシステム1114が、有線インタフェースを介して1つ以上の電子デバイスと通信する。
【0105】
ネットワーク・サブシステム1114は、プロセッサ、コントローラ、無線受信機/アンテナ、ソケット/プラグ、および/または、サポートされたネットワーク・システムごとにデータおよびイベントを接続し、通信し、扱う他の装置を含む。留意されたいのは、ネットワーク・システムごとにネットワークに関するデータおよびイベントを接続し、通信し、扱うのに使用される機構が、時には、ネットワーク・システムの「ネットワーク・インタフェース」と集合的に称されることである。さらに、いくつかの実施形態では、電子デバイス間の「ネットワーク」が存在していない。したがって、たとえば、広告またはビーコン・フレームを送信するために、かつ/または、すでに記載されている他の電子デバイスによって送信された広告フレームをスキャンするためになど、電子デバイス間で簡単なワイヤレス通信を行うために、電子デバイス1100はネットワーク・サブシステム1114でこの機構を使用してもよい。
【0106】
電子デバイス1100内で、プロセス・サブシステム1110、メモリ・サブシステム1112、およびネットワーク・サブシステム1114がバス1128を使用して共に連結されている。バス1128が、サブシステムが互いにコマンドおよびデータを伝達するのに使用可能な電気的接続、光学的接続、および/または、電気光学的接続を含んでいてもよい。1つのバス1128のみが明確にするため示されているが、異なる実施形態が、異なる数または構造のサブシステム間の電気的接続、光学的接続、および/または、電気光学的接続を含んでいてもよい。
【0107】
いくつかの実施形態では、電子デバイス1100が、ディスプレイ上に情報(通信警告メッセージなど)を表示するためのディスプレイ・ドライバと、入出力(I/O)コントローラと、液晶ディスプレイやマルチタッチ・スクリーン(時には接触感知ディスプレイと称される)などのディスプレイとを含んでいてもよいディスプレイ・サブシステム1126を含む。
【0108】
電子デバイス1100は、少なくとも1つのネットワーク・インタフェースを備えた任意の電子デバイスであってもよい(またはその中に含まれていてもよい)。たとえば、電子デバイス1100は、以下であってもよい(またはその中に含まれていてもよい):デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、サブノート/ネットブック、タブレット・コンピュータ、スマートフォン、携帯電話、スマートウォッチ、携帯型コンピュータ、および/または別の電子デバイス。
【0109】
特定の構成要素が電子デバイス1100を記載するのに使用されているが、代替の実施形態では、異なる構成要素またはサブシステムが電子デバイス1100に存在していてもよい。たとえば、電子デバイス1100は、1つ以上のさらなるプロセス・サブシステム、メモリ・サブシステム、ネットワーク・サブシステム、ディスプレイ・サブシステム、1つ以上の入出力(I/O)インタフェース、および/または任意選択のフィードバック・サブシステム1130を含んでいてもよい。さらに、サブシステムのうちの1つ以上が、電子デバイス1100に存在していなくてもよい。さらにまた、いくつかの実施形態では、電子デバイス1100が、図11に示されていない1つ以上のさらなるサブシステム(非充電式または充電式の電源を備えた電源サブシステムなど)を含んでいてもよい。また、分離したサブシステムが図11に示されているが、いくつかの実施形態では、所与のサブシステムまたは構成部品の一部またはすべてが、電子デバイス1100の他のサブステムまたは構成要素のうちの1つ以上に一体化されてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、プログラム・モジュール1122が、オペレーティング・システム1124に含まれている。さらに一般的にいえば、2つ以上の構成要素が組み合わされて、単一の構成部品または単一の電子デバイスになってもよい。
【0110】
さらに、アナログ回路および/またはディジタル回路の任意の組合せを使用して、電子デバイス1100の回路および構成要素が実装可能である。上記は、以下を含む:バイポーラ、PMOSゲートおよび/またはNMOSゲート、またはPMOSトランジスタおよび/またはNMOSトランジスタ。さらに、これらの実施形態での信号が、ほぼ離散的な値を有するディジタル信号、および/または連続的な値を有するアナログ信号を含んでいてもよい。加えて、構成要素および回路は、シングルエンド形または差動形であってもよく、電源は、単極でも双極でもよい。
【0111】
集積回路が、1つ以上の無線受信機などネットワーク・サブシステム1114の機能性の一部もしくは全部を実装してもよい。さらに、集積回路が、電子デバイス1100からワイヤレス信号を送信し、他の電子デバイスから電子デバイス1100で信号を受信するために使用されるハードウェア機構および/またはソフトウェア機構を含んでいてもよい。本願明細書において記載されている機構を除いて、無線受信機は、当技術分野において一般に知られており、したがって、詳細には記載しない。一般に、ネットワーク・サブシステム1114および/または集積回路は、任意の数の無線受信機を含むことができる。
【0112】
いくつかの実施形態では、ネットワーク・サブシステム1114および/または集積回路が、無線受信機を所与のチャネル(所与の搬送周波数など)で送信および/受信するよう構成する構成機構(1つ以上のハードウェア機構および/またはソフトウェア機構)を含む。たとえば、いくつかの実施形態では、無線受信機を所与のチャネルで監視し、かつ/または送信することから、異なるチャネルで監視し、かつ/または送信することに切替えるために、構成機構を使用することができる。(なお、本明細書で用いられている「監視」は、他の電子デバイスから信号を受信することと、受信信号が広告フレームを含むかどうかを決定するなど、おそらくは受信信号に1つ以上の処理操作を行うことと含む。)
【0113】
記載した実施形態は、様々なネットワーク・インタフェースで使用可能である。さらに、前述の実施形態での動作のいくつかがハードウェアまたはソフトウェアで実行されたが、一般には、前述の実施形態での動作は、広範囲にわたる種類の構成およびアーキテクチャで実行可能である。したがって、前述の実施形態での動作のいくつかまたはすべてが、ソフトウェア、ハードウェア、またはその両方で行われてもよい。たとえば、少なくとも、胸部ポンピング技術での動作のいくつかが、プログラム・モジュール1122、オペレーティング・システム1124(インタフェース回路1118のドライバなど)を使用して、かつ/またはインタフェース回路1118のファームウェアで行ってもよい。代替として、あるいは追加的に、胸部ポンピング技術での操作のうちの少なくともいくつかが、インタフェース回路1118でのハードウェアなどの物理層において行うことができる。
【0114】
前述の記載では、「いくつかの実施形態」を参照している。留意されたいのは、「いくつかの実施形態」は、可能な実施形態のすべてのサブセットを記載しているが、実施形態の同じサブセットを必ずしも特定するものではないということである。
【0115】
上述の記載は、あらゆる当業者が本開示を実行し使用することができることを意図しており、特定の用途およびその要件のコンテキストに示されている。さらに、本開示の実施形態の上述の記載は、図示および記載のためのみに提示されている。これらは網羅的であることを意図するものではなく、すなわち本開示を開示された形状に限定することを意図するものではない。したがって、多くの修正および変更は、当業者にとっては明らかであり、本願明細書において定義されている一般的な原理は、本開示の精神と範囲から逸脱することなく他の実施形態および応用分野に適用可能である。加えて、前述の実施形態の考察は、本開示を制限することを意図するものではない。したがって、本開示は、示されている実施形態に制限することを意図せず、本願明細書において開示している原理および特徴と一致する最も広い範囲が与えられることを意図するものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2022-03-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
衣類と、
前記衣類に埋め込まれ、経時変化する吸引を胸部に付加するように構成された搾乳ポンプと、
前記衣類に関連し、経時変化する圧縮を前記胸部に付加するように構成された圧縮要素と、を含み、
前記胸部への、あるタイプの圧縮パターンが前記吸引と組み合わせられ、
吸引の低減が可能となるように、前記タイプの圧縮パターンが前記吸引と同時に付加される、システム。
【請求項2】
前記搾乳ポンプが胸部ポンピング期間中に個人から母乳を収集し、
システムはさらに、
第2の個人による母乳消費の特定を推進する母乳消費センサと、
胸部ポンピング期間を母乳消費と同期化するコントローラと、を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
作動中、前記搾乳ポンプが1つ以上の胸部ポンピング期間中に個人から母乳を収集し、
システムはさらに、
作動中、時間の関数として、収集された前記母乳の容量を測定する泌乳センサと、
作動中、ボトルと関連する前記母乳消費センサと通信するインタフェース回路であって、前記通信は、時間の関数として前記第2の個人による母乳消費を特定する情報を受信することを含む、インタフェース回路と、
前記コントローラと関連し、前記泌乳センサおよび前記インタフェース回路に電気的に接続されており、作動中、前記収集された母乳の容量の時間的パターンおよび前記母乳消費の時間的パターンに基づいて、母乳の必要性を決定し、前記決定された母乳の必要性に基づいて、前記1つ以上の胸部ポンピング期間を前記母乳消費と同期化するフィードバックを提供する、制御回路と、を含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記フィードバックが、胸部ポンピング期間を起動することを前記個人に知らせる、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記フィードバックが、胸部ポンピング期間を起動する前記搾乳ポンプへの信号を含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記システムが、前記制御回路に電気的に接続されているセンサをさらに含み、前記センサは、作動中、時間の関数としての前記個人のバイタルサイン、時間の関数としての前記個人のバイオマーカ、および時間の関数としての前記個人の活動パターンのうちの1つを測定し、
前記制御回路が、前記バイタルサインの時間的パターン、前記バイオマーカの時間的パターン、および前記活動パターンの時間的パターンのうちの1つに基づいて、前記母乳の必要性を決定する、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記インタフェース回路が、作動中、時間の関数としての前記第2の個人のバイタルサイン、時間の関数としての前記第2の個人のバイオマーカ、および、時間の関数としての前記第2の個人の活動パターンのうちの1つを特定する付加情報を受信し、
前記制御回路が、前記バイタルサインの時間的パターン、前記バイオマーカの時間的パターン、および前記活動パターンの時間的パターンのうちの1つに基づいて、前記母乳の必要性を決定する、請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御回路が、曜日に基づいて前記母乳の必要性を決定する、請求項3に記載のシステム。
【請求項9】
受信情報が、前記ボトル内の母乳の温度、および、前記ボトル内の母乳が収集されてからの継続時間のうちの1つを特定し、
前記制御回路が、前記ボトル内の母乳の温度および前記継続時間のうちの1つに基づいて、前記母乳の必要性を決定する、請求項3に記載のシステム。
【請求項10】
前記システムが、前記母乳の必要性を決定して前記フィードバックを提供するための命令を備えたプログラム・モジュールを記憶するメモリをさらに含み、
制御回路が、作動中、前記プログラム・モジュールを実行するプロセッサを含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項11】
前記決定が、前記母乳の必要性、前記収集された母乳容量の前記時間的パターン、および前記母乳消費の前記時間的パターンを関連させる教師つき学習モデルに基づいている、請求項3に記載のシステム。
【請求項12】
前記フィードバックによって、所与の胸部ポンピング期間中に収集される前記母乳の平均容量が最大化される、請求項3に記載のシステム。
【請求項13】
フィードバック装置をさらに含み、
所与の胸部ポンピング期間中に、前記フィードバック装置が前記個人に母乳収集に関する促進を提供する、請求項3に記載のシステム。
【外国語明細書】