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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084661
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】同期方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 7/00 20060101AFI20220531BHJP
【FI】
H04L7/00 540
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022030968
(22)【出願日】2022-03-01
(62)【分割の表示】P 2020526995の分割
【原出願日】2018-10-24
(31)【優先権主張番号】201711132015.3
(32)【優先日】2017-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 佳▲敏▼
(72)【発明者】
【氏名】全 ▲海▼洋
(57)【要約】      (修正有)
【課題】端末と基地局の圧縮バッファーと解凍バッファーデータを同期させる方法、受信装置、送信装置及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】送信装置及び受信装置は、事前設定されたサンプリング方法に基づいてチェックサムを生成する。受信装置は前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、圧縮バッファーと解凍バッファーが同期しているかどうかを判断する。送信装置及び受信装置は、同じサンプリング方法を使用してバッファーからデータをサンプリングしてチェックサムを生成するため、受信装置は前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、圧縮バッファーと解凍バッファーが同期しているかどうかを判断する。チェックサムが同じ場合は、送信装置及び受信装置のバッファーが取れていることを意味し、チェックサムが異なる場合は、送信装置及び受信装置のバッファー同期が取れなくなることを意味する。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信装置は、事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定するステップと、
前記送信装置は、決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングするステップと、
前記送信装置は、サンプリングされたデータに従ってチェックサムを生成するステップと、
前記送信装置は、前記チェックサムをアップリンクデータ圧縮UDC圧縮データパケットに入れて送信して、受信装置に、前記チェックサムに従って解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断させるようにするステップとを備えることを特徴とするバッファーを同期させるための方法。
【請求項2】
前記送信装置が事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定することは、
前記送信装置が事前設定された固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定することを含むことを特徴とする請求項1に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項3】
前記固定位置情報は、サンプリング位置とする、圧縮バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または圧縮バッファー内の最後のN個のバイトを含むことを特徴とする請求項2に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項4】
前記パターン位置情報は、
サンプリング周期に含まれるバイトの数と、
サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数と、
サンプリング周期におけるサンプリング位置と、
サンプリング間隔におけるバイトの数と、
サンプリング間隔の数と、
2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数と、
サンプリング方向とのうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項2に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項5】
前記パターン位置情報は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数を含み、
前記送信装置がパターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定することは、
前記送信装置が圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定することと、
前記送信装置は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のX個のバイトと最後のX個のバイトが削除された後の圧縮バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定することとを備え、
前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であることを特徴とする請求項4に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項6】
受信装置は、事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定するステップと、
前記受信装置は、UDC圧縮データパケットを受信した後、決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成するステップと、
前記受信装置は、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較するステップと、
前記受信装置は、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断するステップとを備えることを特徴とするバッファーを同期させるための方法。
【請求項7】
前記受信装置が事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定することは、
前記受信装置が事前設定された固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定することを含むことを特徴とする請求項6に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項8】
前記固定位置情報は、サンプリング位置として、データ解凍バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または解凍バッファー内の最後のN個のバイトを示すことを特徴とする請求項7に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項9】
前記パターン位置情報は、
サンプリング周期に含まれるバイトの数と、
サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数と、
サンプリング周期におけるサンプリング位置と、
サンプリング間隔におけるバイトの数と、
サンプリング間隔の数と、
2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数と、
サンプリング方向とのうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項7に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項10】
前記パターン位置情報は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数を含み、
前記受信装置がパターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定することは、
前記受信装置は、圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定することと、
前記受信装置は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のX個のバイトと最後のX個のバイトが削除された後の圧縮バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定することとを含み、
前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であることを特徴とする請求項9に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項11】
プロセッサ、メモリ、および送受信機を備え、前記プロセッサは、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、前記メモリは、プロセッサが動作する際に利用するデータを記憶し、送受信機は、前記プロセッサの制御の下でデータを送受信し、
前記プロセッサは、メモリ内のプログラムを読み取るように構成され、
事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定し、決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングし、サンプリングされたデータに従って、チェックサムを生成し、前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れ、送受信機により送信し、受信装置に、前記チェックサムに従って解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断させるようにすることを特徴とするバッファーを同期させるための送信装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、事前設定された固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定することを特徴とする請求項11に記載のバッファーを同期させるための送信装置。
【請求項13】
前記固定位置情報は、サンプリング位置とする、圧縮バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または圧縮バッファー内の最後のN個のバイトを含むことを特徴とする請求項12に記載のバッファーを同期させるための送信装置。
【請求項14】
前記パターン位置情報は、
サンプリング周期に含まれるバイトの数と、
サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数と、
サンプリング周期におけるサンプリング位置と、
サンプリング間隔におけるバイトの数と、
サンプリング間隔の数と、
2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数と、
サンプリング方向とのうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項12に記載のバッファーを同期させるための送信装置。
【請求項15】
前記パターン位置情報は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数を含み、
前記プロセッサは、
前記パターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定するとき、圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定し、前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であり、また、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のX個のバイトと最後のX個のバイトが削除された後の圧縮バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定することを特徴とする請求項14に記載のバッファーを同期させるための送信装置。
【請求項16】
プロセッサ、メモリ、および送受信機を備え、前記プロセッサは、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、前記メモリは、プロセッサが動作する際に利用するデータを記憶し、前記送受信機は、プロセッサの制御の下でデータを送受信し、
前記プロセッサは、メモリ内のプログラムを読み取るように構成され、
事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定し、送受信機によりUDC圧縮データパケットを受信した後、決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成し、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断することを特徴とするバッファーを同期させるための受信装置。
【請求項17】
前記プロセッサは、
事前設定された固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定することを特徴とする請求項16に記載のバッファーを同期させるための受信装置。
【請求項18】
前記固定位置情報は、サンプリング位置として、データ解凍バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または解凍バッファー内の最後のN個のバイトを示すことを特徴とする請求項17に記載のバッファーを同期させるための受信装置。
【請求項19】
前記パターン位置情報は、
サンプリング周期に含まれるバイトの数と、
サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数と、
サンプリング周期におけるサンプリング位置と、
サンプリング間隔におけるバイトの数と、
サンプリング間隔の数と、
2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数と、
サンプリング方向とのうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項17に記載のバッファーを同期させるための受信装置。
【請求項20】
前記パターン位置情報は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数を含み、
前記プロセッサは、
前記パターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定するとき、圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定し、前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であり、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のX個のバイトと最後のX個のバイトが削除された後の圧縮バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定することを特徴とする請求項19に記載のバッファーを同期させるための受信装置。
【請求項21】
事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定するように構成された第1の決定モジュールと、
決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングし、サンプリングされたデータに従って、チェックサムを生成するように構成された第1の実行モジュールと、
前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れて送信して、受信装置に、前記チェックサムに従って解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断させるようにするように構成された送信モジュールとを備えることを特徴とするバッファーを同期させるための送信装置。
【請求項22】
事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定するように構成された第2の決定モジュールと、
UDC圧縮データパケットを受信するように構成された受信モジュールと、
決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成し、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断するように構成された第2の実行モジュールとを備えることを特徴とするバッファーを同期させるための受信装置。
【請求項23】
プログラムコードを含み、前記プログラムコードがコンピューティングデバイスによって実行されるとき、前記プログラムコードは、コンピューティングデバイスは、請求項1から請求項5のいずれか1つまたは請求項6から請求項10のいずれか1つによる方法のステップを実行することに使用されることを特徴とするバッファーを同期させるための装置の読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年11月15日に中国特許局に提出し、出願番号が201711132015.3であり、発明名称が「同期方法および装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特に同期方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
長期進化(Long Term Evolution,以下「LTE」)またはLTE-アドバンスド(Long Term Evolution-Advanced,以下「LTE-A」)では、端末(以下「UE」)がセルにアクセスした後、eNodeB(以下「eNB」)は、無線リソース制御(Radio Resource Control,以下「RRC」)接続再構成メッセージにより、UEに対してアップリンクデータ圧縮(UL data compression,以下「UDC」)機能を構成する。端末は、レイヤ2でアップリンクデータまたはシグナリングを圧縮し、必要に応じて、圧縮されたアップリンクデータまたはシグナリングを基地局に送信する。基地局は、対応するプロトコルレイヤーで圧縮アップリンクデータまたはシグナリングを圧縮解除して、エアインターフェイスで送信されるデータの量を減らし、アップリンクリソースを節約し、伝送効率を向上させる。
【0004】
圧縮性能を改善するために、UDCで採用されている圧縮方式は、クロスパケット圧縮方式である。つまり、端末が圧縮を実行するときは、前のデータパケットのコンテンツに従ってマッチングおよび圧縮する必要がある。その結果、端末の圧縮バッファーと基地局の解凍バッファーは同期している必要がある。最下層でデータパケットが失われると、圧縮バッファーと解凍バッファーが同期しなくなり、基地局がデータを正常に解凍できなくなり、アップリンクの送信に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ただし、端末と基地局の圧縮バッファーと解凍バッファーデータが同期しているかどうかを確認するための既存の技術的な解決策はない。
【0006】
本発明の実施形態は、端末と基地局の圧縮バッファーと解凍バッファーデータが同期しているかどうかを検証するために、バッファーデータを同期させるための方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、バッファーを同期させるための方法を提供する。この方法は、
送信装置は、事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定するステップと、
前記送信装置は、決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングするステップと、
前記送信装置は、サンプリングされたデータに従ってチェックサムを生成するステップと、
前記送信装置は、前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れ、UDC圧縮データパケットを送信して、受信装置に、前記チェックサムに従って解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断させるようにするステップとを備える。
【0008】
本発明の実施形態はまた、バッファーを同期させるための別の方法を提供する。この方法は、
受信装置は、事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定するステップと、
前記受信装置は、UDC圧縮データパケットを受信した後、決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成するステップと、
前記受信装置は、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較するステップと、
前記受信装置は、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断するステップとを備える。
【0009】
本発明の実施形態は、バッファーを同期させるための送信装置を提供する。当該送信装置は、プロセッサ、メモリ、および送受信機を備え、プロセッサは、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリは、プロセッサが動作する際に利用するデータを記憶し、送受信機は、プロセッサの制御の下でデータを送受信し、
ここで、プロセッサは、メモリ内のプログラムを読み取るように構成され、事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定し、決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングし、サンプリングされたデータに従って、チェックサムを生成し、前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れ、送受信機により送信し、受信装置に、前記チェックサムに従って解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断させるようにする。
【0010】
本発明の実施形態は、バッファーを同期させるための受信装置をさらに提供する。当該受信装置は、プロセッサ、メモリ、および送受信機を備え、プロセッサは、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリは、プロセッサが動作する際に利用するデータを記憶し、送受信機は、プロセッサの制御の下でデータを送受信し、
前記プロセッサは、メモリ内のプログラムを読み取るように構成され、事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定し、送受信機によりUDC圧縮データパケットを受信した後、決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成し、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断する。
【0011】
本発明の実施形態は、バッファーを同期させるための別の送信装置をさらに提供する。当該送信装置は、
事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定するように構成された第1の決定モジュールと、
決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングし、サンプリングされたデータに従って、チェックサムを生成するように構成された第1の実行モジュールと、
前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れて送信して、受信装置に、前記チェックサムに従って解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断させるようにするように構成された送信モジュールとを備える。
【0012】
本発明の実施形態は、バッファーを同期させるための受信装置をさらに提供する。当該送信装置は、
事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定するように構成された第2の決定モジュールと、
UDC圧縮データパケットを受信するように構成された受信モジュールと、
決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成し、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断するように構成された第2の実行モジュールとを備える。
【0013】
本発明の実施形態は、プログラムコードを含み、前記プログラムコードがコンピューティングデバイスによって実行されるとき、前記プログラムコードは、コンピューティングデバイスは受信装置の方法のステップまたは送信装置の方法のステップを実行することに使用されるバッファーを同期させるための装置の読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施形態によれば、送信装置は、事前設定されたサンプリング方法に従って圧縮バッファーからデータをサンプリングしてチェックサムを生成し、前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れ、受信装置に送信する。受信装置は、同じサンプリング方法に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成し、UDC圧縮データパケットのチェックサムと生成されたチェックサムを比較し、比較結果に従って、圧縮バッファーと解凍バッファーが同期しているかどうかを判断する。本発明の実施形態に係る送信装置と受信装置は同じサンプリング方法を使用してバッファーからデータをサンプリングし、チェックサムを生成するため、受信装置は前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、圧縮バッファーと解凍バッファーが同期しているかどうかを判断する。送信装置および受信装置のチェックサムが同じである場合、送信装置および受信装置のバッファーが取れていることを意味し、送信装置および受信装置のチェックサムが異なる場合に、送信装置および受信装置のバッファー同期が取れなくなることを意味する。それにより、端末と基地局の圧縮バッファーと解凍バッファーが同期しているかどうかを確認でき、伝送効率が向上することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明に係る実施例や従来の技術方案をより明確に説明するために、以下に実施例を説明するために必要な図面をについて簡単に紹介する。無論、以下の説明における図面は本発明に係る実施例の一部であり、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0016】
図1】本発明の実施形態によるシステムの構造の概略図である。
図2】本発明の実施形態による、事前設定された固定位置情報に従って1つまたは複数のサンプリング位置を決定することの概略図である。
図3】本発明の実施形態による、サンプリング方向がバッファーのヘッドからバッファーのテールまでサンプリングすることであるとき、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、サンプリング位置を決定する概略図である。
図4】本発明の実施形態による、サンプリング方向がバッファーのテールからバッファーのヘッドまでサンプリングすることであるとき、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、サンプリング位置を決定する概略図である。
図5】本発明の実施形態による、サンプリング間隔の数および2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイト数に従って、バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定する概略図である。
図6】本発明の実施形態による、サンプリング周期に含まれるバイトの数、サンプリング周期ごとに選択されたサンプリングデータのバイトの数およびサンプリング周期におけるサンプリング位置に従って、サンプリング位置を決定する概略図である。
図7】本発明の実施形態による、サンプリング間隔におけるバイトの数、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数およびサンプリング方向に従って、サンプリング位置を決定する概略図である。
図8】本発明の実施形態による送信装置の構造の概略図である。
図9】本発明の実施形態による受信装置の構造の概略図である。
図10】本発明の実施形態による別の送信装置の構造の概略図である。
図11】本発明の実施形態による別の受信装置の構造の概略図である。
図12】本発明の実施形態による、送信装置によって実行される方法のフローチャートである。
図13】本発明の実施形態による、受信装置によって実行される方法のフローチャートである。
図14】本発明の実施形態による完全な方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書におけるいくつかの用語は、理解を容易にするために以下で説明される。
1.「ネットワーク」および「システム」という用語は、本明細書では交換可能であり、その意味は、当業者が理解できるはずである。
2.本明細書における表現「複数」は、2つまたは2つ以上を指す。
3.「および/または」という用語は、関連するオブジェクトを説明する関連関係のみであり、これは、例えばAおよび/またはBが、Aのみ、AとB、Bだけのような3種類の関係があり得ることを意味する。さらに、特に明記しない限り、本明細書における文字「/」は、一般に、2つの関連オブジェクトが「あるいは」関係にあることを示す。
【0018】
図1に示すように、本発明の実施形態によるバッファーを同期させるためのシステムは、送信装置100と受信装置110とを含む。
【0019】
送信装置100は、事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定し、決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングし、サンプリングされたデータに従って、チェックサムを生成し、前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れて送信して、受信装置に、前記チェックサムに従って解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断させるようにする。
【0020】
受信装置110は、事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定し、UDC圧縮データパケットを受信した後、決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成し、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断する。
【0021】
ここで、前記送信装置はUEであってもよく、前記受信装置はネットワーク側装置であってもよい。
【0022】
本発明の実施形態送信装置は、事前設定されたサンプリング方法に従って圧縮バッファーからデータをサンプリングしてチェックサムを生成し、前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れ、受信装置に送信する。受信装置は、同じサンプリング方法に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成し、UDC圧縮データパケットのチェックサムと生成されたチェックサムを比較し、比較結果に従って、圧縮バッファーと解凍バッファーが同期しているかどうかを判断する。本発明の送信装置と受信装置は、同じサンプリング方法を使用してバッファーからデータをサンプリングしてチェックサムを生成するため、受信装置は前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、圧縮バッファーと解凍バッファーが同期しているかどうかを判断する。送信装置および受信装置のチェックサムが同じである場合、送信装置および受信装置のバッファーが取れていることを意味し、送信装置および受信装置のチェックサムが異なる場合に、送信装置および受信装置のバッファー同期が取れなくなることを意味する。それにより、端末と基地局の圧縮バッファーと解凍バッファーが同期しているかどうかを確認でき、伝送効率が向上することができるようになる。
【0023】
本発明の実施形態では、UDCアップリンクデータ圧縮を実行するとき、事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定し、バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成する。
【0024】
本発明の実施形態は、送信装置の圧縮バッファーから、または受信装置の解凍バッファーからデータをサンプリングするための2つのサンプリング方法を提供する。1つの方法は、事前設定された固定位置情報に従ってバッファーから一部のデータをサンプリングすることである。他の方法は、事前設定されたパターン位置情報に従って、バッファーから一部のデータをサンプリングすることである。以下、サンプリング位置を決定するための2つの方法を詳しく説明する。
【0025】
(あ)事前設定された固定位置情報に従ってバッファーから一部のデータをサンプリングする。
【0026】
実際には、事前設定された固定位置情報は、規格に従って決定されてもよく、またはネットワーク側装置によって構成されてもよい。
【0027】
ここで、前記固定位置情報は、以下の3種類の情報のうちの1つを示してもよい。
【0028】
1.サンプリング位置は、バッファー内の最初のMバイトからなる。
例えば、図2に示すように、バッファーのサイズが2Kバイトに設定されると、サンプリング位置はバッファーの最初の8バイトからなり、サンプリングデータは前記8バイトから抽出される。
【0029】
2.サンプリング位置は、バッファー内の最後のNバイトからなる。
例えば、図2に示すように、バッファーのサイズが2Kバイトに設定されると、サンプリング位置はバッファーの最後の8バイトからなり、サンプリングデータは前記8バイトから抽出される。
【0030】
3.サンプリング位置は、バッファー内の最初のMバイトと最後のNバイトからなる。
例えば、図2に示されるように、バッファーのサイズが2Kバイトに設定されるとき、バッファーのヘッドの最初の8バイトおよびバッファーのテールの16バイトは、サンプリング位置を構成する。サンプリングデータは、前記24バイトからが抽出される。
【0031】
(い)事前設定されたパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定して、チェックサムを生成する。
【0032】
実施において、事前設定されたパターン位置情報は、規格で定められていてもよいし、ネットワーク側で構成されていてもよい。
【0033】
任意選択で、前記パターン位置情報は、以下情報の一部またはすべてを含むが、これらに限定されない:
◎サンプリング周期に含まれるバイトの数、すなわち、各サンプリング周期にいくつのバイトが含まれるか
◎サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数、すなわち各サンプリング周期においていくつのバイトがサンプリングされるのか
◎サンプリング周期におけるサンプリング位置、すなわち各サンプリング周期のどの位置でサンプリングするのか
◎サンプリング間隔におけるバイトの数、すなわち各間隔において複数のバイトからサンプリングする
◎サンプリング間隔の数、すなわちいくつのサンプリング間隔があるのか
◎2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数、すなわち、サンプリングごとに、いくつのバイトがサンプリングされるのか
◎サンプリング方向(つまり、ヘッドからテールへ、またはテールからヘッドへ)。
【0034】
なお、上記のパターン位置情報は一例であり、本発明の実施形態に係るパターン位置情報としては、サンプリングデータの位置を決定するために利用可能な情報であればよい。
【0035】
以下、事前設定されたパターン位置情報に応じてサンプリング位置を決定する例を説明する。
【0036】
1.前記パターン位置情報が、サンプリング間隔の数、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数およびサンプリング方向を含む場合、本発明の実施形態では、以下の2つの方法を使用して、サンプリング位置を決定する。
【0037】
(1)サンプリング方向は、バッファーのヘッドからバッファーのテールまでである。
【0038】
図3に示すように、バッファーのサイズが2Kバイト(2048バイト)に設定され、サンプリング間隔の数が4であり、2つの隣接するサンプリング間隔の間で8バイトがサンプリングされ、その後、2048バイトは長さが等しい4つの部分に分割でき、各部分の最初の8バイトをサンプリング位置として使用できる。
【0039】
(2)サンプリング方向は、バッファーのテールからバッファーのヘッドまでである。
【0040】
図4に示されるように、バッファーのサイズが2Kバイト(2048バイト)に設定され、サンプリング間隔の数が4であり、2つの隣接するサンプリング間隔の間で8バイトがサンプリングされると仮定すると、2018バイトは、同じ長さの4つの部分に分割でき、各部分の最後の8バイトをサンプリング位置として使用できる。
【0041】
2.前記パターン位置情報が、サンプリング間隔の数および2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイト数を含む場合、サンプリング位置は、バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置とし、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のX個のバイトと最後のX個のバイトが削除された後の、バッファー内の残りのデータからサンプリング位置を決定する。
【0042】
ここで、Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数である。
【0043】
図5に示すように、バッファーのサイズが2Kバイト(2048バイト)に設定され、サンプリング間隔の数が4であり、最初の8バイト、[1、8]、およびバッファーの最後の8バイト[2041、2048]は2つのサンプリング位置として決定される。次に、サンプリング間隔の数に従って、残りの2032バイト[9、2040]からサンプリング位置が決定される。
【0044】
3.前記パターン位置情報が、サンプリング周期に含まれるバイトの数、サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数およびサンプリング周期におけるサンプリング位置を含む場合、サンプリング位置は以下のように決定される。
【0045】
図6に示されるように、バッファーのサイズが2Kバイト(2048バイト)に設定され、各サンプリング周期によって含まれるバイト数が400であると仮定すると、サンプリング周期ごとのサンプリングされたバイト数は8バイトで、サンプリング周期におけるサンプリング位置は、サンプリング周期ヘッドから始まる。まず、バッファーのバイト[1、400]がサンプリング周期として決定される。最初の400バイトの[1,8]がサンプリング位置の1つとして決定され、バイト[9、400]のデータが他のデータとして決定される。次に、バッファー内のバイト[401、800]がサンプリングデータのパターンの間隔として決定される。ここで、[401、408]のバイトのデータはサンプリングデータとして決定され、[409、800]のバイトのデータは別のデータとして決定され、バッファーの最後まで繰り返される。
【0046】
したがって、サンプリング周期のサンプリング開始位置は、代わりにサンプリング周期の最後のバイト、またはサンプリング周期の他の任意の位置であり得、この場合、サンプリング位置は、図6に例示されるものと同様の方法で決定され得る。
【0047】
4.前記パターン位置情報が、サンプリング間隔におけるバイトの数、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数およびサンプリング方向を含む場合、サンプリング位置は、以下のように決定され得る。
【0048】
図7に示すように、バッファーのサイズが2Kバイト(2048バイト)に設定され、サンプリング間隔あたりのバイト数が400であり、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイト数が8であると仮定する。サンプリング方向はバッファーのヘッドからテールまでである。その後、バッファーの最初のバイトからサンプリングが開始され、バッファー内のバイト[1、8]がサンプリング位置として決定される。バイト[9、408]データを別データとし、バイト[409,416]を別のサンプリング位置、バイト[417,816]を別データとし、バッファーの最後まで処理を繰り返す。
【0049】
したがって、代わりに、サンプリング方向は、バッファーのテールからヘッドへの方向であってもよく、その場合、サンプリング位置は、図7によって示されるものと同様の方法で決定されてもよい。
【0050】
パターン位置情報が上記の例3または4と同じである場合、サンプリング位置を決定することは容易であり、サンプリング位置およびサンプリングされたバイトの数は、バッファーのサイズが変化するにつれて変化するであろう。
【0051】
実施において、UDCアップリンクデータ圧縮を実行するとき、送信装置決定されたサンプリング位置に従って、バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成する。前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れ、受信装置に送信する。前記受信装置に、前記チェックサムに従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断させるようにする。
【0052】
ここで、前記送信装置上記のサンプリング方法のいずれかを使用して圧縮バッファー内の1つまたは複数のサンプリング位置を決定し、1つまたは複数の決定されたサンプリング位置からデータを抽出してチェックサムを生成することができる。
【0053】
したがって、前記受信装置は、事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定し、UDC圧縮データパケットを受信した後、決定されたサンプリング位置に従って、解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成することもできる。
【0054】
ここで、前記受信装置は、上記のサンプリング方法のいずれかを使用することによって解凍バッファー内の1つまたは複数のサンプリング位置を決定し、1つまたは複数の決定されたサンプリング位置からデータを抽出してチェックサムを生成することができる。
【0055】
実施において、前記受信装置がそのサンプリング位置を決定する方法は、前記送信装置がそのサンプリング位置を決定する方法と同じである。例えば、前記送信装置がサンプリング位置を決定するとき、事前設定された固定位置情報に従って圧縮バッファーからデータをサンプリングすることに対し、前記受信装置は、事前設定された固定位置情報に従って解凍バッファーからデータをサンプリングすることによってサンプリング位置も決定する。
【0056】
前記受信装置は、前記チェックサムとUDC圧縮データパケットのチェックサム前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断する。
【0057】
したがって、送信装置は、自身によって生成されたチェックサムと受信されたUDC圧縮データパケット内のチェックサムとを比較し、圧縮および解凍バッファーが同期しているかどうかを決定する。
【0058】
2つのチェックサムが等しい場合、それは送信装置の圧縮バッファーと受信装置の解凍バッファーが同期していることを意味する。2つのチェックサムが異なる場合、それは送信装置の圧縮バッファーと受信側装置の圧縮解除バッファーが同期していないことを意味する。この場合、受信側装置は復元プロセスを実行して、圧縮解除の失敗を回避する。
【0059】
圧縮および解凍バッファーは継続的に更新されるので、新しいデータが正しく受信または送信されると、新しいデータがバッファーの1つのテールに入れられ、ヘッド内の古いデータがバッファーから押し出され、これにより、バッファーが更新される。送信側装置と受信側装置が同期してバッファーを更新すると、それぞれのバッファーのヘッドまたはテールからサンプリングされたデータに従って送信側装置と受信側装置が計算したチェックサムは同じになる。送信装置と受信装置があるデータを同期してバッファーに入れて更新していなければ、圧縮バッファーのテールとヘッドのデータと解凍バッファーのテールとヘッドのデータが異なるため、ヘッドおよび/または圧縮バッファーのテールと、解凍バッファーのヘッドおよび/またはテールからサンプリングされたデータに従って計算されるチェックサムが異なる。それは、圧縮バッファーと解凍バッファーが同期していないことを意味する。
【0060】
送信装置は、受信装置と同じ方法でチェックサムを生成し、前記送信装置および受信装置によってチェックサムを生成する方法を限定しないが、例えば、チェックサムは、以下の例示的な方法のうちの少なくとも1つを使用して送信装置または受信装置によって生成され得る。
【0061】
1.サンプリングされたデータの4ビットごとに追加してチェックサムを生成する。
【0062】
例えば、送信装置によって圧縮バッファー内の、または受信装置によって解凍バッファー内(データサイズが0011 0101 0100 0011 1101・・・・・・である)のサンプリング位置から抽出されたデータは、0100 1101である。抽出されたデータの4ビットごとに最上位ビットのキャリーなしで加算され、得られた合計値をチェックサムとする(つまり、0100 + 1101 = 0001)。または、抽出されたデータの4ビットごとに加算され、最上位ビットのキャリーが、最下位ビットに追加されて得られた合計値をチェックサムとする(つまり、0100 + 1101 = 0010)。
【0063】
対照的に、送信または受信装置がサンプリング位置に従ってデータを抽出しない場合、バッファー内(データサイズが0011 0101 0100 0011 1101……である)のすべてのビットのデータは継続的に重ね合わされ、合計されて最終的なチェックサムが取得される。これにより、計算量と操作の複雑さが大幅に増加する。
【0064】
2.サンプリングされたデータのすべてのビットを合計し、合計の最高4ビットまたは最低4ビットをチェックサムとする。
【0065】
例えば、送信装置によって圧縮バッファー内の、または受信装置によって解凍バッファー内(データサイズが0011 0101 0100 0011 1101…….である)のサンプリング位置から抽出されたデータは、0100 1101である。前記サンプルデータ(0100 1101)のすべてのビットを継続的に重ね合わせて加算してチェックサムを取得する(つまり、0+1+0+0+1+1+0+1 = 0100)。
【0066】
合計が大きな数、例えば最大の4ビットの2進数よりも大きい場合、合計の最高または最低4ビットをチェックサムとして使用することができる。
【0067】
ここで説明する必要があるのは次のとおりである。この例では、技術案を明確にするために、10進加算を使用して説明していますが、実際には、2進加算をプログラムで直接使用することもできる。
【0068】
3.サンプリングデータの各ビットを合計し、得られた合計値の4ビットごとに加算します。この期間中に最高ビットキャリーがある場合は、最高ビットキャリーを最低ビットにシフトし、最後の4ビットを取得し、前記チェックサムとする。
【0069】
例えば、送信装置および受信装置がバッファー領域のサンプリング位置から抽出したデータの各ビットが連続重ね合わせ後の加算された後取得した合計値は200(10進数)であり、2進数に変換すると11001000となり、合計値は4ビットごとにさらに加算され、最上位ビットが無視された後の値が前記チェックサムとして使用される(つまり、1100 + 1000 = 0100)。または、最上位ビットのキャリーが、最下位ビットに追加されて得られた合計値をチェックサムとする(つまり、1100 + 1000 = 0101)。
【0070】
図8に示されるように、本発明の実施形態は、バッファーを同期するための送信装置を提供し、当該送信装置は、プロセッサ800、メモリ801、および送受信機802を含む。
【0071】
プロセッサ800は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ801は、プロセッサ800が動作する際に利用するデータを記憶することができる。送受信機802は、プロセッサ800の制御の下でデータを送受信する。
【0072】
バスアーキテクチャは、いずれ数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ800が代表となる1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ801が代表となるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。プロセッサ800は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ801は、プロセッサ800が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0073】
本発明に係る実施例により開示された流れは、プロセッサ801に適用することができるか、または、プロセッサ801により実現される。実現の間、周波数ドメインにおける拡散伝送流れにおける各々ステップは、プロセッサ801内のハードウェアの論理集積回路またはソフトウェア形式の指令により完成されることができる。プロセッサ801は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、専用集積回路、フィールドプログラマブル・ゲートアレイまたはたのプログラマブルロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタロジック・デバイス、ディスクリート・ハードウェアコンポネントであることができ、本発明に係る実施例により開示した各々方法、ステップ及びロジックブロック図を実現・執行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサまたはいずれかのノーマルプロセッサなどであることができる。本発明に係る実施例に開示された方法のステップを参照すれば、ハードウェアプロセッサにより直接に執行して完成するか、または、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより執行されて完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ,プログラマブルリードオンリーメモリまたは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野のよく知られる記憶媒体に格納されることができる。当該記憶媒体はメモリ802に位置し、プロセッサ801はメモリ802に格納される情報を読み出して、そのハードウェアと協働して信号処理フローのステップを完成する。
【0074】
ここで、プロセッサ800は、メモリ801内のプログラムを読み取って、事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定し、決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングし、
サンプリングされたデータに従って、チェックサムを生成し、前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れ、送受信機802を介してUDC圧縮データパケットを送信し、受信装置が前記チェックサムに従って解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断させるようにする。
【0075】
任意選択で、前記プロセッサ800は、具体的に、事前設定された固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定する。
【0076】
任意選択で、前記固定位置情報は、サンプリング位置とする、圧縮バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または圧縮バッファー内の最後のN個のバイトを含む。
【0077】
任意選択で、前記パターン位置情報は、以下の情報のうちの1つ以上を含む:
◎サンプリング周期に含まれるバイトの数
◎サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数
◎サンプリング周期におけるサンプリング位置
◎サンプリング間隔におけるバイトの数
◎サンプリング間隔の数
◎2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数
◎サンプリング方向。
【0078】
任意選択で、前記パターン位置情報は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数を含む。前記パターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定する。
【0079】
前記プロセッサ800は、
圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定し、前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であり、また、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のX個のバイトと最後のX個のバイトが削除された後の圧縮バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定する。
【0080】
図9に示されるように、本発明の実施形態は、バッファーを同期させるための受信装置をさらに提供し、受信装置は、プロセッサ900、メモリ901、および送受信機902を含む。
【0081】
プロセッサ900は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ901は、プロセッサ900が動作する際に利用するデータを記憶することができる。送受信機902は、プロセッサ900の制御の下でデータを送受信する。
【0082】
バスアーキテクチャは、いずれ数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ900が代表となる1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ901が代表となるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。プロセッサ900は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ901は、プロセッサ900が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0083】
本発明に係る実施例により開示された流れは、プロセッサ901に適用することができるか、または、プロセッサ901により実現される。実現の間、周波数ドメインにおける拡散伝送流れにおける各々ステップは、プロセッサ901内のハードウェアの論理集積回路またはソフトウェア形式の指令により完成されることができる。プロセッサ901は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、専用集積回路、フィールドプログラマブル・ゲートアレイまたはたのプログラマブルロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタロジック・デバイス、ディスクリート・ハードウェアコンポネントであることができ、本発明に係る実施例により開示した各々方法、ステップ及びロジックブロック図を実現・執行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサまたはいずれかのノーマルプロセッサなどであることができる。本発明に係る実施例に開示された方法のステップを参照すれば、ハードウェアプロセッサにより直接に執行して完成するか、または、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより執行されて完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ,プログラマブルリードオンリーメモリまたは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野のよく知られる記憶媒体に格納されることができる。当該記憶媒体はメモリ902に位置し、プロセッサ901はメモリ902に格納される情報を読み出して、そのハードウェアと協働して信号処理フローのステップを完成する。
【0084】
ここで、プロセッサ900は、メモリ901内のプログラムを読み取り、事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定し、送受信機902によりUDC圧縮データパケットを受信した後、決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成し、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断する。
【0085】
任意選択で、前記プロセッサ900は、事前設定された固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定する。
【0086】
任意選択で、前記固定位置情報は、サンプリング位置として、データ解凍バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または解凍バッファー内の最後のN個のバイトを示す。
【0087】
任意選択で、前記パターン位置情報は、以下の情報のうちの1つ以上を含む:
◎サンプリング周期に含まれるバイトの数
◎サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数
◎サンプリング周期におけるサンプリング位置
◎サンプリング間隔におけるバイトの数
◎サンプリング間隔の数
◎2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数
◎サンプリング方向。
【0088】
任意選択で、前記プロセッサ900は、圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定し、前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であり、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のX個のバイトと最後のX個のバイトが削除された後の圧縮バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定する。
【0089】
図10に示すように、本発明の実施形態は、バッファーを同期するための送信装置をさらに提供し、当該送信装置は、
事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定するように構成された第1の決定モジュール1000と、
決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングし、サンプリングされたデータに従って、チェックサムを生成するように構成された第1の実行モジュール1001と、
前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れて送信して、受信装置に、前記チェックサムに従って解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断させるように構成された送信モジュール1002とを備える。
【0090】
任意選択で、第1の決定モジュール1000は、事前設定された固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定する。
【0091】
任意選択で、前記固定位置情報は、サンプリング位置とする、圧縮バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または圧縮バッファー内の最後のN個のバイトを含む。
【0092】
任意選択で、前記パターン位置情報は、以下の情報のうちの1つ以上を含む:
◎サンプリング周期に含まれるバイトの数
◎サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数
◎サンプリング周期におけるサンプリング位置
◎サンプリング間隔におけるバイトの数
◎サンプリング間隔の数
◎2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数
◎サンプリング方向。
【0093】
任意選択で、第1の決定モジュール1000は、前記パターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定するとき、圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定し、前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であり、また、前記送信装置は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のX個のバイトと最後のX個のバイトが削除された後の圧縮バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定する。
【0094】
図11に示すように、本発明の実施形態は、バッファーを同期させるための受信装置を提供する。当該受信装置は、
事前設定されたサンプリング方式に従って、サンプリング位置を決定するように構成された第2の決定モジュール1100と、
UDC圧縮データパケットを受信するように構成された受信モジュール1101と、
決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成し、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断するように構成された第2の実行モジュール1102とを備える。
【0095】
任意選択で、第2の決定モジュール1100は、事前設定された固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定する。
【0096】
任意選択で、前記固定位置情報は、サンプリング位置として、データ解凍バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または解凍バッファー内の最後のN個のバイトを示す。
【0097】
任意選択で、前記パターン位置情報は、以下の情報のうちの1つ以上を含む:
◎サンプリング周期に含まれるバイトの数
◎サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数
◎サンプリング周期におけるサンプリング位置
◎サンプリング間隔におけるバイトの数
◎サンプリング間隔の数
◎2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数
◎サンプリング方向。
【0098】
任意選択で、第2の決定モジュール1100は、
前記パターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定するとき、圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定し、前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であり、また、前記受信装置は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のX個のバイトと最後のX個のバイトが削除された後の圧縮バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定する。
【0099】
本発明の実施形態は、プログラムコードを含み、前記プログラムコードがコンピューティングデバイスによって実行されるとき、前記プログラムコードは、コンピューティングデバイスは送信装置の方法のステップを実行することに使用されるバッファーを同期させるための装置の読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0100】
同じ発明概念に基づいて、本発明の実施形態は、送信装置によって実行されるバッファーを同期させるための方法をさらに提供する。この方法に対応する装置は、以下の実施形態によるバッファーを同期させるためのシステムにおける送信装置であるので、本発明の当該方法の問題解決原理は装置のそれらと同様であるので、システムの実施を参照することができ、繰り返して説明しない。
【0101】
図12は、本発明の実施形態による、送信装置によってバッファーを同期させるための方法を示しており、この方法は、ステップ1200ないし1203を備える。
【0102】
ステップ1200:送信装置は、事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定する。
【0103】
ステップ1201:前記送信装置は、決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングする。
【0104】
ステップ1202:前記送信装置は、サンプリングされたデータに従ってチェックサムを生成する。
【0105】
ステップ1203:前記送信装置は、前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れ、UDC圧縮データパケットを送信して、受信装置に、前記チェックサムに従って解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断させるようにする。
【0106】
任意選択で、前記送信装置が事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定することは、前記送信装置事前設定された固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定することを含む。
【0107】
任意選択で、前記固定位置情報は、サンプリング位置とする、圧縮バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または圧縮バッファー内の最後のN個のバイトを含む。
【0108】
任意選択で、前記パターン位置情報は、以下の情報のうちの1つ以上を含む:
◎サンプリング周期に含まれるバイトの数
◎サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数
◎サンプリング周期におけるサンプリング位置
◎サンプリング間隔におけるバイトの数
◎サンプリング間隔の数
◎2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数
◎サンプリング方向。
【0109】
任意選択で、前記パターン位置情報は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数を含み、前記送信装置がパターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定することは、
前記送信装置圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定し、前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であり、また、前記送信装置は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のX個のバイトと最後のX個のバイトが削除された後の圧縮バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定する。
【0110】
図13は、本発明の実施形態による、送信装置によって実行されるバッファーを同期させる方法を示しており、この方法は、ステップ1300ないし1303を備える。
【0111】
ステップ1300:受信装置は、事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定する。
【0112】
ステップ1301:前記受信装置は、UDC圧縮データパケットを受信した後、決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成する。
【0113】
ステップ1302:前記受信装置は、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較する。
【0114】
ステップ1303:前記受信装置は、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断する。
【0115】
任意選択で、前記受信装置が事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定することは、前記受信装置事前設定された固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定することを含む。
【0116】
任意選択で、前記固定位置情報は、サンプリング位置として、データ解凍バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または解凍バッファー内の最後のN個のバイトを示す。
【0117】
任意選択で、前記パターン位置情報は、以下の情報のうちの1つ以上を含む:
◎サンプリング周期に含まれるバイトの数
◎サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数
◎サンプリング周期におけるサンプリング位置
◎サンプリング間隔におけるバイトの数
◎サンプリング間隔の数
◎2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数
◎サンプリング方向。
【0118】
任意選択で、前記パターン位置情報は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数を含み、前記受信装置がパターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定することは、
前記受信装置は、圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定し、前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であり、また、前記受信装置は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のX個のバイトと最後のX個のバイトが削除された後の圧縮バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定することを含む。
【0119】
図14は、本発明の実施形態による、バッファーを同期させるための完全な方法を示しており、この方法は、ステップ1400ないし1408を備える。
【0120】
ステップ1400:送信装置は、事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定する。
【0121】
ステップ1401:前記送信装置は、決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングする。
【0122】
ステップ1402:前記送信装置は、サンプリングされたデータに従ってチェックサムを生成する。
【0123】
ステップ1403:前記送信装置は、前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れ、UDC圧縮データパケットを受信装置に送信する。
【0124】
ステップ1404:前記受信装置は、事前設定されたサンプリング方式に従ってサンプリング位置を決定する。
【0125】
ステップ1405:前記受信装置は、UDC圧縮データパケットを受信した後、決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成する。
【0126】
ステップ1406:前記受信装置は、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記受信装置が生成したチェックサムが同じかどうかを判断し、チェックサムが同じ場合、ステップ147を実行し、そうでない場合はステップ148を実行する。
【0127】
ステップ1407:受信装置は、送信装置の圧縮バッファーと受信装置の解凍バッファーとが同期していることを決定する。
【0128】
ステップ1408:受信装置は、送信装置の圧縮バッファーと受信装置の解凍バッファーとが同期していないことを決定する。
【0129】
本発明は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図で説明された。フローチャートおよび/またはブロック図のそれぞれのフローおよび/またはブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図のフローおよび/またはブロックの結合は、コンピュータプログラム命令で実施できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサにロードして、コンピュータまたは他のプロセッサで実行される命令が実行されるようにマシンを生成できる。プログラム可能なデータ処理装置は、フローチャートのフローおよび/またはブロック図のブロックで指定された機能を実行するための手段を作成する。
【0130】
したがって、本発明の実施形態は、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(したがって、アプリケーションは、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)で実装することもできる)によって実装することができる。本発明の実施形態は、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品によって実装することができ、コンピュータプログラム製品は、命令による使用のために媒体に実装されたコンピュータ使用可能またはコンピュータ可読プログラムコードを有する。本発明の文脈において、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読媒体は、またはによって使用されるプログラムを含む、格納する、通信する、送信する、または転送することができる任意の媒体であり得る。こうして、命令でシステム、装置、または設備の使用を実行するか、命令も加えてでシステム、装置、または設備の使用を実行する。
【0131】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0132】
100 送信装置
110 受信装置
800 プロセッサ
801 メモリ
802 送受信機
900 プロセッサ
901 メモリ
902 送受信機
1000 第1の決定モジュール
1001 第1の実行モジュール
1002 送信モジュール
1100 第2の決定モジュール
1101 受信モジュール
1102 第2の実行モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-03-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信装置固定位置情報またはパターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定するステップと、
前記送信装置、決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングするステップと、
前記送信装置、サンプリングされたデータに従ってチェックサムを生成するステップと、
前記送信装置、前記チェックサムをアップリンクデータ圧縮UDC圧縮データパケットに入れて送信するステップとを備え
前記固定位置情報は、サンプリング位置とする、圧縮バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または圧縮バッファー内の最後のN個のバイトを含み、
前記パターン位置情報は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数を含み、
前記送信装置が、パターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定するステップは、
前記送信装置が、圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定するステップを備え、
前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であることを特徴とするバッファーを同期させるための方法。
【請求項2】
前記送信装置が、パターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定するステップは、
前記送信装置が、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のXバイトと最後のX個のバイトが削除された後の圧縮バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定するステップを備えることを特徴とする請求項に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項3】
前記パターン位置情報は、
サンプリング周期に含まれるバイトの数と、
サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数と、
サンプリング周期におけるサンプリング位置と、
サンプリング間隔におけるバイトの数と、
ンプリング方向とのうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項4】
受信装置固定位置情報またはパターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定するステップと、
前記受信装置、UDC圧縮データパケットを受信した後、決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成するステップと、
前記受信装置、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較するステップと、
前記受信装置、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断するステップとを備え
前記固定位置情報は、サンプリング位置として、データ解凍バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または解凍バッファー内の最後のN個のバイトを含み、
前記パターン位置情報は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数を含み、
前記受信装置がパターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定するステップは、
前記受信装置は、解凍バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定するステップを含み、
前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であることを特徴とするバッファーを同期させるための方法。
【請求項5】
前記受信装置がパターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定するステップは、
前記受信装置は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたデータのバイトの数に従って、最初のXバイトと最後のX個のバイトが削除された後の解凍バッファーの残りのデータから、サンプリング位置を決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項6】
前記パターン位置情報は、
サンプリング周期に含まれるバイトの数と、
サンプリング周期ごとのサンプリングバイトの数と、
サンプリング周期におけるサンプリング位置と、
サンプリング間隔におけるバイトの数と、
ンプリング方向とのうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項に記載のバッファーを同期させるための方法。
【請求項7】
固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定するように構成された第1の決定モジュールと、
決定されたサンプリング位置に従って圧縮バッファーから一部のデータをサンプリングし、サンプリングされたデータに従って、チェックサムを生成するように構成された第1の実行モジュールと、
前記チェックサムをUDC圧縮データパケットに入れて送信するように構成された送信モジュールとを備え
前記固定位置情報は、サンプリング位置とする、圧縮バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または圧縮バッファー内の最後のN個のバイトを含み、
前記パターン位置情報は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数を含み、
前記第1の実行モジュールがパターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定することは、
前記第1の実行モジュールが、圧縮バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定することを備え、
前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であることを特徴とするバッファーを同期させるための送信装置。
【請求項8】
固定位置情報またはパターン位置情報に従って、サンプリング位置を決定するように構成された第2の決定モジュールと、
UDC圧縮データパケットを受信するように構成された受信モジュールと、
決定されたサンプリング位置に従って解凍バッファーから一部のデータをサンプリングし、チェックサムを生成し、前記UDC圧縮データパケットのチェックサムと前記チェックサムを比較し、比較結果に従って、解凍バッファーと圧縮バッファーが同期しているかどうかを判断するように構成された第2の実行モジュールとを備え
前記固定位置情報は、サンプリング位置とする、圧縮バッファー内の最初のM個のバイトおよび/または圧縮バッファー内の最後のN個のバイトを含み、
前記パターン位置情報は、サンプリング間隔の数と2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数を含み、
前記第2の決定モジュールがパターン位置情報に従ってサンプリング位置を決定することは、
前記第2の決定モジュールが、解凍バッファーの最初のX個のバイトと最後のX個のバイトをサンプリング位置として決定することを含み、
前記Xは、2つの隣接するサンプリング間隔の間でサンプリングされたバイトの数であることを特徴とするバッファーを同期させるための受信装置。
【外国語明細書】