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特開2022-84714グループベースコミュニケーションのリポジトリにおけるデジタルコンテンツ監査及び保持のための方法、装置、及びコンピュータプログラム製品
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  • 特開-グループベースコミュニケーションのリポジトリにおけるデジタルコンテンツ監査及び保持のための方法、装置、及びコンピュータプログラム製品 図1
  • 特開-グループベースコミュニケーションのリポジトリにおけるデジタルコンテンツ監査及び保持のための方法、装置、及びコンピュータプログラム製品 図2
  • 特開-グループベースコミュニケーションのリポジトリにおけるデジタルコンテンツ監査及び保持のための方法、装置、及びコンピュータプログラム製品 図3A
  • 特開-グループベースコミュニケーションのリポジトリにおけるデジタルコンテンツ監査及び保持のための方法、装置、及びコンピュータプログラム製品 図3B
  • 特開-グループベースコミュニケーションのリポジトリにおけるデジタルコンテンツ監査及び保持のための方法、装置、及びコンピュータプログラム製品 図4A
  • 特開-グループベースコミュニケーションのリポジトリにおけるデジタルコンテンツ監査及び保持のための方法、装置、及びコンピュータプログラム製品 図4B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084714
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】グループベースコミュニケーションのリポジトリにおけるデジタルコンテンツ監査及び保持のための方法、装置、及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20220531BHJP
   G06Q 10/00 20120101ALI20220531BHJP
【FI】
G06F21/62
G06Q10/00
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022034997
(22)【出願日】2022-03-08
(62)【分割の表示】P 2020208898の分割
【原出願日】2018-07-20
(31)【優先権主張番号】15/655,652
(32)【優先日】2017-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】322001222
【氏名又は名称】スラック テクノロジーズ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジン ブレンダ
(72)【発明者】
【氏名】ジャミソン ブリトン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】グループベースコミュニケーションリポジトリにおけるデジタルコンテンツ監査のための方法、システム、装置及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【解決手段】グループベースコミュニケーションリポジトリにおけるデジタルコンテンツを監査する方法は、監査資格情報及びデジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータを含むエンタープライズ監査要求を受け取り、監査資格情報がエンタープライズ認証プロトコルを満足するかを判断する。監査資格情報がエンタープライズ認証プロトコルを満足する場合、デジタルコンテンツ取得パラメータに基づいてデジタルコンテンツオブジェクトを取得及び出力し、違反デジタルコンテンツオブジェクト識別子を受け取り、違反デジタルコンテンツオブジェクト識別子に基づいて、違反デジタルコンテンツオブジェクトを一時的デジタルコンテンツオブジェクトで置換する。
【選択図】図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループベースコミュニケーションリポジトリのデジタルコンテンツ監査のための装置であって、前記グループベースコミュニケーションリポジトリは、複数のグループベースコミュニケーションチャンネルの間で組織化された複数のエンタープライズベースデジタルコンテンツオブジェクトを備え、前記装置は、少なくとも1つのプロセッサ及びコンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備え、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記装置に
エンタープライズ監査要求を受け取ることであって、前記エンタープライズ監査要求は、監査資格情報及びデジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータを備える、エンタープライズ監査要求を受け取ること、
前記監査資格情報がエンタープライズ認証プロトコルを満足するかを判断すること、及び
前記監査資格情報が前記エンタープライズ認証プロトコルを満足する場合には、
前記デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータに基づいてデジタルコンテンツオブジェクトを取得及び出力すること、
違反デジタルコンテンツオブジェクト識別子を受け取ること、及び
前記違反デジタルコンテンツオブジェクト識別子に基づいて、違反デジタルコンテンツオブジェクトを一時的デジタルコンテンツオブジェクトで置換すること
をさせるように構成される、装置。
【請求項2】
コンプライアンス違反命令を受け取ること、
前記コンプライアンス違反命令に応答して、前記一時的デジタルコンテンツオブジェクトを永久的置換デジタルコンテンツオブジェクトで置換すること、
前記違反デジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられた任意の副次的デジタルコンテンツオブジェクトを削除すること、及び
違反デジタルコンテンツオブジェクト作成者及び前記副次的デジタルコンテンツオブジェクトの任意の作成者に削除通知を送信すること
をさらにさせるように構成される請求項1に記載の装置。
【請求項3】
コンプライアンス非違反命令を受け取ること、
前記コンプライアンス非違反命令に応答して、
前記一時的デジタルコンテンツオブジェクトを除去すること、及び
前記違反デジタルコンテンツオブジェクトを復元すること
をさらにさせるように構成される請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータは、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子を備える
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記グループベースコミュニケーションチャンネル識別子に関連付けられて記憶されたオブジェクトだけが取得及び出力される
請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータは、グループ識別子を備える
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記グループ識別子に関連付けられたチャンネルに関連付けられて記憶されたオブジェクトだけが取得及び出力される
請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記違反デジタルコンテンツオブジェクトは、違反デジタルコンテンツオブジェクトのためのプライベートグループベースコミュニケーションチャンネルに移動される
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータは、フィルタフラグを備え、前記フィルタフラグは、日付、時刻、ファイル、メッセージ、又はこれら全ての1つ以上である
請求項1に記載の装置。
【請求項10】
グループベースコミュニケーションリポジトリにおけるデジタルコンテンツ保持のための装置であって、前記グループベースコミュニケーションリポジトリは、複数のグループベースコミュニケーションチャンネルの間で組織化された複数のエンタープライズベースデジタルコンテンツオブジェクトを備え、前記装置は、少なくとも1つのプロセッサ及びコンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備え、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記装置に
クライアントデバイスからデジタルコンテンツオブジェクトを受け取ること、
前記デジタルコンテンツオブジェクトが保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトであることを、デジタルコンテンツオブジェクト保持パラメータに基づいて判断すること、及び
1つ以上の編集禁止(DNE)及び削除禁止(DND)フラグを前記保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトに関連付けること
をさせるように構成され、
前記クライアントデバイスは、削除禁止(DND)フラグと関連付けられた保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトを削除することが防止され、
前記クライアントデバイスは、編集禁止(DNE)フラグと関連付けられた保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトに変更を加えることが防止される
装置。
【請求項11】
エンタープライズデータ保持要求を受け取ることであって、前記エンタープライズデータ保持要求は、デジタルコンテンツオブジェクト保持資格情報及びデジタルコンテンツオブジェクト取得基準を備える、エンタープライズデータ保持要求を受け取ること、
前記デジタルコンテンツオブジェクト保持資格情報が、エンタープライズ認証プロトコルを満足することを判断すること、及び
前記デジタルコンテンツオブジェクト保持資格情報が前記エンタープライズ認証プロトコルを満足する場合には、
前記デジタルコンテンツオブジェクト取得基準に基づいて、前記グループベースコミュニケーションリポジトリ内に記憶されたデジタルコンテンツオブジェクトを取得及び出力すること
をさらにさせるように構成される請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記デジタルコンテンツオブジェクト取得基準と一致する、新しく投稿されたデジタルコンテンツオブジェクトについて、前記グループベースコミュニケーションリポジトリをモニタすること
をさらにさせるように構成される請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記クライアントデバイスは、編集ウィンドウの期限満了の後には、前記編集禁止フラグに関連付けられた保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトに変更を加え
ることが防止され、
前記編集ウィンドウは、前記保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトの作成から開始するネットワーク時刻の持続期間である
請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記デジタルコンテンツオブジェクト取得基準は、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子を備える
請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記デジタルコンテンツオブジェクト取得基準は、グループベースコミュニケーショングループ識別子を備える
請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記デジタルコンテンツオブジェクト取得基準は、フィルタフラグを備え、前記フィルタフラグは、日付、時刻、ファイル、メッセージ、又はこれら全ての1つ以上である
請求項10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年7月20日に出願された「METHOD, APPARATUS, AND COMPUTER PROGRAM PRODUCT FOR DIGITAL CONTENT AUDITING AND RETENTION IN A GROUP BASED COMMUNICATION REPOSITORY」と題された米国特許出願シリアル番号第15/655,652の優先権の利益を主張し、その内容の全体が参照によってここで援用される。
【背景技術】
【0002】
企業は、その企業にわたるユーザ間の通信及び協働をサポートし得る。その企業に関連付けられたグループベースコミュニケーションのリポジトリ内の準拠データの記憶を確実にすることと共に、データ保持は、重要かつ複雑なセキュリティの課題である。出願人は、グループベースコミュニケーションシステムにおけるデジタルコンテンツ監査及び保持に関連付けられたいくつかの瑕疵及び問題を特定した。投入された努力、独創性、及び革新を通じて、これら特定された問題の多くは、本開示の実施形態に含まれる解決策を開発することによって解決されており、そのうちの多くの例がここに詳細に記載されている。
【発明の概要】
【0003】
この明細書は、グループベースコミュニケーションリポジトリにおけるデジタルコンテンツ監査に関し、グループベースコミュニケーションリポジトリは、複数のグループベースコミュニケーションチャンネルの間で組織化された複数のエンタープライズベースデジタルコンテンツオブジェクトを備える。ある実施形態では、計算エンティティ又は装置は、エンタープライズ監査要求を受け取るよう構成され、エンタープライズ監査要求は、監査資格情報及びデジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータを備える。この装置は、監査資格情報がエンタープライズ認証プロトコルを満足するかを判断するようさらに構成される。この装置は、監査資格情報がエンタープライズ認証プロトコルを満足する場合には、デジタルコンテンツ取得パラメータに基づいてデジタルコンテンツオブジェクトを取得及び出力し、違反デジタルコンテンツオブジェクト識別子を受け取り、かつ違反デジタルコンテンツオブジェクト識別子に基づいて、違反デジタルコンテンツオブジェクトを一時的デジタルコンテンツオブジェクトで置換するよう構成される。
【0004】
この装置は、コンプライアンス違反命令を受け取るよう、オプションとして、追加として、構成される。この装置は、コンプライアンス違反命令に応答して、一時的デジタルコンテンツオブジェクトを永久的置換デジタルコンテンツオブジェクトで置換し、違反デジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられた任意の副次的デジタルコンテンツオブジェクトを削除し、かつ違反デジタルコンテンツオブジェクト作成者及び前記副次的デジタルコンテンツオブジェクトの任意の作成者に削除通知を送信するよう構成される。
【0005】
この装置は、コンプライアンス非違反命令を受け取るよう、オプションとして、追加として構成される。この装置は、コンプライアンス非違反命令に応答して、一時的デジタルコンテンツオブジェクトを除去し、かつ違反デジタルコンテンツオブジェクトを復元するよう構成される。
【0006】
他の実施形態は、コンピュータ記憶装置上にエンコードされた、本装置の操作を実行するよう構成される、対応するシステム、方法、及びコンピュータプログラムを含む。これら及び他の実施形態は、以下の特徴の1つ以上をそれぞれオプションとして含み得る。すなわち、取得パラメータは、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子を備え、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子に関連付けられて記憶されたオブ
ジェクトだけが取得及び出力される。取得パラメータは、グループベースコミュニケーショングループ識別子を備え、グループベースチャンネルグループに関連付けられたチャンネルに関連付けられて記憶されたオブジェクトだけが取得及び出力される。違反デジタルコンテンツオブジェクトは、違反デジタルコンテンツオブジェクトのためのプライベートグループベースコミュニケーションチャンネルに移動される。取得パラメータは、フィルタフラグを備え、フィルタフラグは、日付、時刻、ファイル、メッセージ、又はこれら全ての1つ以上である。
【0007】
本明細書は、グループベースコミュニケーションリポジトリにおけるデジタルコンテンツ保持のための装置にさらに関し、前記グループベースコミュニケーションリポジトリは、複数のグループベースコミュニケーションチャンネルの間で組織化された複数のエンタープライズベースデジタルコンテンツオブジェクトを備える。ある実施形態では、計算エンティティ又は装置は、エンタープライズデータ保持要求を受け取るよう構成され、前記エンタープライズデータ保持要求は、保持資格情報及びデジタルコンテンツオブジェクト取得基準を備える。この装置は、前記デジタルコンテンツオブジェクト保持資格情報が、エンタープライズ認証プロトコルを満足することを判断するようさらに構成される。この装置は、前記保持資格情報が前記エンタープライズ認証プロトコルを満足する場合には、前記デジタルコンテンツオブジェクト取得基準に基づいて、前記グループベースコミュニケーションリポジトリ内に記憶されたデジタルコンテンツオブジェクトを取得及び出力するよう構成される。
【0008】
他の実施形態は、コンピュータ記憶装置上にエンコードされた、前記装置の操作を実行するよう構成された、対応するシステム、方法、及びコンピュータプログラムを含む。これら及び他の実施形態は、1つ以上の以下の特徴をそれぞれオプションとして含み得る。すなわち、前記デジタルコンテンツオブジェクト取得基準と一致する、新しく投稿されたデジタルコンテンツオブジェクトについて、前記グループベースコミュニケーションリポジトリをモニタする。保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトの作成者に、保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトが保持要求の対象であることを自動的に及び電子的に通知する。
【0009】
他の実施形態は、以下の1つ以上をそれぞれオプションとして含み得る。すなわち、クライアントデバイスは、削除禁止フラグと関連付けられた保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトを削除することが防止される。クライアントデバイスは、編集禁止フラグと関連付けられた保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトに変更を加えることが防止される。前記クライアントデバイスは、編集ウィンドウの期限満了の後には、前記編集禁止フラグに関連付けられた保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトに変更を加えることが防止され、前記編集ウィンドウは、前記保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトの作成から開始するネットワーク時刻の持続期間である。
【0010】
他の実施形態は、以下の1つ以上をそれぞれオプションとして含み得る。すなわち、前記デジタルコンテンツオブジェクト取得基準は、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子を備える。前記デジタルコンテンツオブジェクト取得基準は、グループベースコミュニケーショングループ識別子を備える。前記デジタルコンテンツオブジェクト取得基準は、フィルタフラグを備え、前記フィルタフラグは、日付、時刻、ファイル、メッセージ、又はこれら全ての1つ以上である。
【0011】
本明細書に記載された主題の1つ以上の実施形態の詳細は、添付の図面及び以下の記載において述べられる。本主題の他の特徴、局面、及び優位性は、本記載、図面、及び特許請求の範囲から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
このように一般的な語句で記載された本開示において、これから添付の図面が参照されるが、縮尺は必ずしも正確ではない。
図1図1は、本開示の実施形態を実施するよう構成されたグループベースコミュニケーションシステムのシステムアーキテクチャ図である。
図2図2は、本開示のある実施形態による計算エンティティの例示的概略図である。
図3A図3Aは、本開示のある実施形態による例示的コンテンツ監査データフローを示す。
図3B図3Bは、本開示のある実施形態による例示的コンテンツ監査データフローを示す。
図4A図4Aは、本開示のある実施形態による例示的コンテンツ保持データフローを示す。
図4B図4Bは、本開示のある実施形態による例示的データ保持要求フローを示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示のさまざまな実施形態は、添付の図面を参照してこれから以下においてより完全に説明され、ここで本開示の実施形態のうちの一部は示されるが、その全てが示されるわけではない。実際、本開示は、多くの異なる形態で実現され得るのであって、ここで記載される実施形態に限定されるように解釈されるべきではない。むしろ、これら実施形態は、本開示が適用される法的要件を充足するように提供される。「又は」という語は、そうではないと明示されない限り、代替的及び接続的意味の両方でここでは用いられている。「説明的(illustrative)」及び「例示的(exemplary)」という語は、質的なレベルを
問わない例であるとして用いられている。全体を通して、同様の番号は、同様の要素を表す。
【0014】
概観
本開示のさまざまな実施形態は、複数のグループベースコミュニケーションチャンネル群(例えば、エンジニアリングチャンネル、マーケティングチャンネル、販売チャンネル、執行チャンネル、経理チャンネル、法務チャンネル等)の間で組織化された(organized)複数のエンタープライズベースのデジタルコンテンツオブジェクトを備えるグループ
ベースコミュニケーションリポジトリ(group based communication repository)に一般的には関する。デジタルコンテンツオブジェクトのロスの回避(データ損失回避とも呼ばれる)には、秘密及びリスキーデータ又はデジタルコンテンツオブジェクトが企業のファイヤーウォールの外に伝送されないことを確実にするために、企業システムにおいてなされるセキュリティ対策が含まれる。デジタルコンテンツオブジェクトの監査は、記憶されたデータのコンプライアンスを確実にするために、企業システムにおいてなされるセキュリティ対策も含む。グループベースコミュニケーションリポジトリ内で記憶されたデジタルコンテンツオブジェクトは、監査がなされ、もし任意のデジタルコンテンツオブジェクトがシステム統治リスク及びコンプライアンスルール(system governance risk and compliance rules)(コンプライアンス又はコンプライアンスルールともここでは呼ばれる
)に違反することが判明するなら、それらの違反しているデジタルコンテンツオブジェクトは、隔離され、最終的にはグループベースコミュニケーションリポジトリから削除され得るか、又は適切に修正され得る。さらに、コンプライアンスルールに違反しているかもしれないデジタルコンテンツオブジェクトは、企図された伝送があるとレビューすることによって、企業ファイヤーウォールの外に伝送されないようにされる。
【0015】
デジタルコンテンツオブジェクトの監査及び保持のフラグ付け(Auditing and retenti
on flagging)には、グループベースコミュニケーションリポジトリに記憶されたそれぞ
れの全てのデジタルコンテンツオブジェクトの面倒で完全なレビューが要求される。本発明者らは、グループベースコミュニケーションシステムの複雑な設計及び記憶要求の結果、グループベースコミュニケーションシステムの文脈内でのそのようなレビューに割り当てられるシステムリソース及び時間は、容易に消費され、危機にさらされることを特定した。
【0016】
定義
ここで用いられるように「データ」、「コンテンツ」、「デジタルコンテンツ」、「デジタルコンテンツコンテンツオブジェクト」、「情報」という語、及び同様の語は、本開示の実施形態に従って送信、受信、及び/又は記憶されることが可能なデータを表すために相互交換的に用いられ得る。よって、任意のそのような語の使用は、本開示の実施形態の精神及び範囲を限定するように解釈されるべきではない。さらに、データを他の計算デバイスから受け取るための計算デバイスがここで記載されるが、このデータは、他の計算デバイスから直接に受け取られてもよく、又は、例えば、1つ以上のサーバ、リレー、ルータ、ネットワークアクセスポイント、基地局、ホスト、及び/又は同様のもののような、「ネットワーク」とここで呼ばれることもある、1つ以上の媒介する計算デバイスを介して間接的に受け取られてもよいことが理解されよう。同様に、計算デバイスは、他の計算デバイスにデータを送るようここでは記載されるが、このデータは、他の計算デバイスに直接に送られてもよく、又は1つ以上の中間計算デバイスを介して、例えば1つ以上のサーバ、リレー、ルータ、ネットワークアクセスポイント、基地局、ホスト及び/又はその他を介して、間接的に送られてもよいことが理解されるだろう。
【0017】
「クライアントデバイス」という語は、サーバによって利用可能にされたサービスにアクセスするよう構成されたコンピュータハードウェア及び/又はソフトウェアを表す。サーバは、しばしば(いつもではないが)他のコンピュータシステム上にあり、その場合、クライアントデバイスは、ネットワークによってサービスにアクセスする。クライアントデバイスは、限定としてではなく、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウェラブル機器、パーソナルコンピュータ、エンタープライズコンピュータ等を含み得る。
【0018】
「グループベース」は、規定されたグループのユーザ群にだけアクセス可能であるのに十分なセキュリティを有するシステム、チャンネル、メッセージ、又は仮想環境を表すためにここでは用いられている。このグループは、組織又は商業エンタープライズのもののようなコモンアクセス信任状によって定義され得る。アクセスは、参加するための認証された要求又はあるグループメンバユーザから他の非メンバユーザに送信された参加するための招待によってさらに促進され得る。グループ識別子(以下に定義される)は、データ、情報、メッセージ等を特定のグループと関連付けるために用いられる。
【0019】
「グループベースコミュニケーションチャンネル」という語は、当該グループのメンバだけに閲覧可能である、チャンネルメンバ(例えばクライアントデバイスを用いて環境にアクセスする認証されたユーザ)によってポストされたメッセージングコミュニケーションを表示するよう構成された仮想的な通信環境つまりフィードを表す。グループベースコミュニケーションチャンネルのフォーマットは、グループベースコミュニケーションチャンネルの異なるメンバには異なるように見えるかもしれない。しかし、グループベースコミュニケーションのチャンネルのコンテンツ(すなわちメッセージングコミュニケーション)は、そのグループベースコミュニケーションチャンネルのそれぞれのメンバに表示される。例えば、グループベースのメッセージングコミュニケーションの共通セット(common set)は、それぞれのグループベースコミュニケーションチャンネルのそれぞれのメンバに表示されて、グループベースコミュニケーションチャンネルのコンテンツ(すなわち
メッセージングコミュニケーション)がグループベースコミュニケーションチャンネルのメンバごとに変わらないようにする。
【0020】
「ユーザ」という語は、個人、企業、組織等の個人、グループを表すと理解されるべきであり、ここで参照されるユーザ群は、クライアントデバイスを用いてグループベースコミュニケーション又はメッセージングシステムにアクセスしている。
【0021】
「ユーザプロファイル」、「ユーザアカウント」、及び「ユーザアカウント詳細」という語は、ユーザと関連付けられた情報を表し、これには、例えば、ユーザ識別子、そのユーザがアクセスを認められているグループベースコミュニケーションチャンネルと関連付けられた1つ以上のグループベースコミュニケーションチャンネル識別子、そのユーザが関連付けられているグループの1つ以上のグループ識別子、そのユーザがいずれかのグループベースコミュニケーションチャンネルのオーナーであるかについての表示、ユーザがいずれかのグループベースコミュニケーションチャンネルの制限を有するかについての表示、複数のメッセージ、複数の絵文字、複数の会話、複数の会話トピックス、アバター、電子メールアドレス、実名(例えばJohn Doe)、ユーザ名(例えばjdoe)、パスワード、実名、時間帯、ステータス等が含まれる。ユーザアカウント詳細は、例えば、そのユーザのユーザ名及びパスワードを含むそのユーザのログイン情報のようなユーザ資格情報(user credentials)のサブセット指定を含み得る。
【0022】
「グループベースコミュニケーションチャンネル識別子」又は「チャンネル識別子」という語は、グループベースコミュニケーションチャンネルが特定され得るデータの1つ以上のアイテムを表す。例えば、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子は、ASCIIテキスト、ポインタ、メモリアドレス等を含み得る。
【0023】
「グループ識別子」又は「チーム識別子」は、グループベースコミュニケーションシステム内のグループが特定され得るデータの1つ以上のアイテムを表す。例えば、グループ識別子は、ASCIIテキスト、ポインタ、メモリアドレス等を含み得る。
【0024】
ここで用いられるように、「メッセージングコミュニケーション」及び「メッセージ」という語は、クライアントデバイスを用いてユーザによって提供される、グループベースコミュニケーションチャンネル内で表示されるよう構成された任意の電子的に生成されたデジタルコンテンツオブジェクトを表す。メッセージ通信は、ユーザによって提供される(クライアントデバイスを用いて)任意のテキスト、画像、動画、オーディオ又はそれらの組み合わせを含み得る。例えば、ユーザは、メッセージコンテンツとしてメッセージングコミュニケーションの中で画像及び動画と共にテキストを含むメッセージングコミュニケーションを提供し得る。そのような場合、テキスト、画像、及び動画は、メッセージングコミュニケーション又はデジタルコンテンツオブジェクトを構成し得る。グループベースコミュニケーションシステムのグループベースコミュニケーションチャンネルに送信又はポストされたそれぞれのメッセージは、以下を含むメタデータを含み、すなわちこのメタデータは、送信するユーザの識別子、メッセージ識別子、メッセージコンテンツ、グループ識別子、及びグループベースコミュニケーションチャンネルの識別子を含む。上述の識別子のそれぞれは、ASCIIテキスト、ポインタ、メモリアドレス等を含み得る。
【0025】
「送信ユーザ識別子」は、特定のユーザ(すなわち特定のユーザに関連付けられたクライアントデバイス)によって送られるメッセージのコレクションと関連付けられる。これらメッセージは、ユーザに関するコンテキストを決定するために分析され得る(例えばあるトピックにおけるユーザの専門知識又は興味は、そのようなメッセージの中のそのトピック又はそのトピックに関連付けられたキーワードの言及の頻度に基づいて決定され得る)。
【0026】
グループベースコミュニケーションシステムユーザは、組織グループに組織化され(organized)(例えばそれぞれの会社の従業員は、別々の組織グループであり得る)、それ
ぞれの組織グループは、ユーザが割当され得る又はユーザが参加し得る(例えばグループベースコミュニケーションチャンネルは、部署、オフィスのような地理的位置、製品ライン、ユーザの関心、トピック、問題、及び/又はその他を表し得る)1つ以上のグループベースコミュニケーションチャンネル(以下で説明される)を有し得る。グループ識別子は、メッセージのためのアクセス制御を促進するのに用いられ得る(例えばサーチクエリに応答してサーチ結果の一部としてメッセージリターンを持つようなメッセージへのアクセスは、それらのユーザプロファイルに関連付けられたグループ識別子を有するそれらユーザに制限され得る)。グループ識別子は、メッセージについてのコンテキストを決定するのに用いられ得る(例えば組織の名称及び/又は組織の簡単な説明のようなグループの記述がグループ識別子に関連付けられ得る)。
【0027】
グループベースコミュニケーションシステムユーザは、グループベースコミュニケーションチャンネルに参加し得る。一部のグループベースコミュニケーションチャンネルは、それらのユーザプロファイルに関連付けられた特定の組織グループ識別子を有するそれらユーザにとってはグローバルにアクセス可能であり得る(すなわちその組織のメンバであるユーザ)。一部のグループベースコミュニケーションチャンネルへのアクセスは、特定のグループのメンバに制限され得て、それによってグループベースコミュニケーションチャンネルは、それらのユーザプロファイルに関連付けられた特定のグループ識別子を有するそれらユーザにアクセス可能である。グループベースコミュニケーションチャンネル識別子は、メッセージについてのアクセス制御を促進するために用いられ得る(例えば、サーチクエリに応答してサーチ結果の一部としてメッセージリターンを持つようなメッセージへのアクセスは、それらのユーザプロファイルに関連付けられたグループ識別子を有し、又はグループベースコミュニケーションチャンネルに参加する能力を有するそれらユーザに制限され得る)。グループベースコミュニケーションチャンネル識別子は、メッセージのコンテキストを決定するのに用いられ得る(例えば、グループベースコミュニケーションチャンネルで議論されるプロジェクトの説明のような、グループベースコミュニケーションチャンネルの説明は、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子に関連付けられ得る)。
【0028】
「プライベートグループベースコミュニケーションチャンネル」という語は、制限されたアクセスを持つことによって、グループベースコミュニケーションシステムの他のメンバによって一般にはアクセス可能ではなく及び/又はサーチ可能ではないグループベースコミュニケーションチャンネルを表す。例えば、プライベートグループベースコミュニケーションチャンネルへのアクセスについての知識及び許可を有する(例えば、ユーザが許可/認証された後に、プライベートグループベースコミュニケーションチャンネルについてのグループベースコミュニケーションチャンネル識別子がそれらのユーザプロファイルに関連付けられる)ユーザ又は管理者だけが、プライベートグループベースコミュニケーションチャンネルのコンテンツを見ることができる。
【0029】
「デジタルコンテンツ監査(auditing)」という語は、記憶されたデジタルコンテンツオブジェクトのレビューを表す。デジタルコンテンツオブジェクトのオーディット(audit)は、コンプライアンスルールのセットを記憶されたデジタルコンテンツオブジェクト
に適用することによって記憶されたデジタルコンテンツオブジェクトのうちの任意のものがコンプライアンスルールに違反しないかを評価するし得る。
【0030】
「グループベースコミュニケーションリポジトリ」という語は、デジタルコンテンツオブジェクトが記憶される1つ以上のリポジトリ又はデータベースを表す。グループベース
コミュニケーションリポジトリは、単一のデータベース又は複数のデータベースを備え得て、グループベースコミュニケーションサーバの一部であってもよく、グループベースコミュニケーションサーバとは別個であってもよい。
【0031】
「エンタープライズベースのデジタルコンテンツオブジェクト」という語は、エンタープライズに関連付けられたデジタルコンテンツオブジェクトを表す(「エンタープライズベースのデジタルコンテンツオブジェクト」及び「デジタルコンテンツオブジェクト」は、ここで交換可能に用いられている)。例えば、エンタープライズベースのデジタルコンテンツオブジェクトは、エンタープライズのエンジニアリングチームに関連付けられたグループベースコミュニケーションチャンネルにポストされたメッセージ又はファイルであり得る。
【0032】
「エンタープライズオーディット要求」という語は、グループベースコミュニケーションリポジトリ中に記憶されたエンタープライズベースのデジタルコンテンツオブジェクトのオーディットを実行する要求を含む命令を表す。このオーディットは、例えば、グループベースコミュニケーションリポジトリ中に記憶されたデジタルコンテンツオブジェクトがあるコンプライアンスルールを満たすかを評価することであり得る。
【0033】
「オーディット資格情報」という語は、要求をするサービスから受信された認証トークンを表し、このオーディット資格情報は、要求をするサービスがエンタープライズオーディット要求を発行することを許可されているかどうかを表現する。例えば、オーディット資格情報は、トークン、電子メールアドレス、ユニークな識別子、又は他の認証データオブジェクトを備え得る。
【0034】
「デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータ」は、デジタルオブジェクト取得要求において特定されたオプションを表す。パラメータの例は、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子、日付、タイムスタンプ、メッセージフラグ、ファイルフラグ等を含む。
【0035】
「エンタープライズ認証プロトコル」という語は、グループベースコミュニケーションシステムにアクセスするエンティティのアイデンティティを確認するためにエンタープライズシステムによって採用される任意の認証プロトコルを表す。エンタープライズ認証プロトコルの例は、OAuth 2.0等を含む。
【0036】
「コンプライアンスルール群」又は「コンプライアンスルール」という語は、グループベースコミュニケーションリポジトリ内のデジタルコンテンツオブジェクトについての任意のセットの規則を表す。例えば、コンプライアンスルールは、デジタルコンテンツオブジェクトがある種の機密性基準、プライバシー基準、金融取引業規制機構(FINRA)基準、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)基準等を満たすよう要求し得る。
【0037】
「違反デジタルコンテンツオブジェクト(violating digital content object)」は、最初の評価時に、いずれかのコンプライアンスルールに違反していると特定されたデジタルコンテンツオブジェクトを表す。
【0038】
「違反デジタルコンテンツオブジェクト識別子(violating digital content object identifier)」という語は、コンプライアンスルールに違反しているデジタルコンテンツ
オブジェクトの識別子を表す。例えば、識別子は、ASCIIテキスト、ポインタ、メモリアドレス等を備え得る。
【0039】
「コンプライアンス違反命令(compliance violation instruction)」という語は、違反デジタルコンテンツオブジェクトが、追加のレビューで、いずれかのコンプライアンスルールに違反していることが確認されたことを示す電子的命令を表す。
【0040】
「一時的デジタルコンテンツオブジェクト(temporary digital content object)」という語は、違反デジタルコンテンツオブジェクトが配置されていたチャンネル中の違反デジタルコンテンツオブジェクトを一時的に置換するための一般的な準拠しているコンテンツを含むデジタルコンテンツオブジェクト(例えばメッセージ又はファイル)を表す。
【0041】
「永久的置換デジタルコンテンツオブジェクト(permanent replacement digital content object)」という語は、当該デジタルコンテンツオブジェクトが実際にコンプライアンスルールに違反していたことを確認した時に、一時的デジタルコンテンツオブジェクトが違反デジタルコンテンツオブジェクトの位置を保持していたチャンネルにある、違反デジタルコンテンツオブジェクトを永久的に置換するための、一般的な準拠しているコンテンツを含むデジタルコンテンツオブジェクト(例えばメッセージ又はファイル)を表す。
【0042】
「副次的デジタルコンテンツオブジェクト」という語は、違反デジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられた任意の追加の反応性(reactionary)デジタルコンテンツオブ
ジェクトを表す。例えば、デジタルコンテンツオブジェクト(例えばメッセージ)が、違反デジタルコンテンツオブジェクトに応答してポストされていたかもしれない。他の例として、デジタルコンテンツオブジェクト(例えば絵文字反応(emoji reaction))が違反デジタルコンテンツオブジェクトに応答してポストされていたかもしれない。これらメッセージ及び絵文字反応は、それらが違反デジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられているので、副次的デジタルコンテンツオブジェクトの例である。
【0043】
「削除通知」という語は、デジタルコンテンツオブジェクトが削除されたというデジタルの表示又は通知を表す。例えば、削除通知は、グループベースコミュニケーションチャンネルからのデジタルコンテンツオブジェクトの除去の伝達をクライアントデバイス上で表示するのに十分な、テキストメッセージ、電子メール、ポップアップ通知、又はテキスト、オーディオ、又はビデオのコンテンツの組み合わせを備え得る。
【0044】
「作成者(author)」という語は、デジタルコンテンツオブジェクトを発信又は制作したユーザ又はクライアントデバイスを表す。例えば、作成者は、グループベースコミュニケーションチャンネルにポストされたメッセージの制作に責任を持つユーザとして特定される。
【0045】
「デジタルコンテンツ保持」という語は、グループベースコミュニケーションチャンネルにポストされた全てのデジタルコンテンツオブジェクトを維持しようとするエンタープライズの努力を表す。
【0046】
「エンタープライズデータ保持要求」又は「保持要求」という語は、グループベースコミュニケーションリポジトリに記憶されたエンタープライズベースデジタルコンテンツオブジェクトをレビューしろという要求を備える命令を表す。このレビューは、例えば、どのデジタルコンテンツオブジェクトが保持のためにフラグ付けがなされるべきかを評価することであり得る。
【0047】
「保持資格情報(retention credential)」という語は、要求サービスから受信された認証トークンを表し、このオーディット資格情報は、要求サービスがエンタープライズデータ保持要求を発行するよう許可されているかどうかを表現する。例えば、保持資格情報は、トークン、電子メールアドレス、ユニークな識別子、又は他の認証データオブジェク
トを備え得る。
【0048】
「デジタルコンテンツオブジェクト保持パラメータ」及び「デジタルコンテンツオブジェクト保持基準」という語は、そのデジタルコンテンツオブジェクトの保持を制御する、デジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられたオプションを表す。保持パラメータの例は、メッセージのための保持パラメータ及びファイルのための保持パラメータを含む。メッセージのための保持パラメータの例は、編集禁止、削除禁止、又はあるタイムウィンドウの満了まで編集許可及び削除許可を備える。ファイルのための保持パラメータの例は、編集禁止を備える。
【0049】
「保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクト」という語は、保持ポリシーの対象であるとして特定されたデジタルコンテンツオブジェクトを表す。
【0050】
「保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクト識別子」という語は、保持ポリシーの対象であるとして選択されたデジタルコンテンツオブジェクトの識別子を表す。例えば、この識別子は、ASCIIテキスト、ポインタ、メモリアドレス等を備え得る。
【0051】
「削除禁止フラグ」という語は、そのデジタルコンテンツオブジェクトを削除するなという命令を備えるデジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられたデータ又は識別子を表す。例えば、デジタルコンテンツオブジェクトが、それに関連付けられた削除禁止フラグを有するとき、グループベースコミュニケーションサーバは、デジタルコンテンツオブジェクトが削除されたり、又は他のやり方でグループベースコミュニケーションリポジトリから除去されたりすることを防止する。
【0052】
「編集禁止フラグ」という語は、そのデジタルコンテンツオブジェクトを編集するなという命令を備えるデジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられたデータ又は識別子を表す。例えば、デジタルコンテンツオブジェクトが、それに関連付けられた編集禁止フラグを有するとき、グループベースコミュニケーションサーバは、デジタルコンテンツオブジェクトがいかなるやり方であっても変更又は更新されることを防止する(すなわちユーザは、そのデジタルコンテンツオブジェクトの追加のバージョンを作成することはできず、またそのデジタルコンテンツオブジェクトのいかなる追加のバージョンもグループベースコミュニケーションリポジトリに記憶されることはない。)。
【0053】
「新しく投稿された(newly submitted)デジタルコンテンツアイテム」という語は、
デジタルコンテンツオーディット又は保持接続又は要求の最新の実行(run)のタイムス
タンプ以降にグループベースコミュニケーションチャンネルにポストされたデジタルコンテンツアイテムを表す。
【0054】
「自動的」又は「自動的に」という語は、外部エンティティによる相互作用なしで発生する電子的なプロセス又はプロセス群の任意のステップ又はステップ群を表す。例えば、特定の入力を受信すると、グループベースコミュニケーションサーバは、メッセージを特定のクライアントデバイスに自動的に送信し得る。そのようなメッセージは、ユーザ又は他のデバイスによる任意の中間入力を要求することなく、グループベースコミュニケーションサーバによって送信される。
【0055】
「電子的に通知する」という語は、通知を示すデータの電子的な送信を表す。例えば、電子的通知は、通知の伝達をクライアントデバイス上に表示するのに十分な、テキストメッセージ、電子メール、ポップアップ通知、又は1つ以上のテキスト、オーディオ、又はビデオのコンテンツの組合せを備え得る。
【0056】
「ネットワーク時刻」という語は、コンピュータ、サーバ、又は通信ネットワークによって定義されたタイムスタンプを表す。タイムスタンプは、あるイベントが起こった時を特定する文字列又はエンコードされた情報であり、ふつうは、日付とその日の時刻とを与え、時には一秒の何十分の1の精度である。例えば、デジタルコンテンツオブジェクトは、それが作成された又は最後に更新された時を示すタイムスタンプを備え得る。
【0057】
「期限満了(expiration)」という語は、ネットワーク時刻の定義された期間又は持続期間の末端を表す。「編集ウィンドウ」という語は、デジタルコンテンツオブジェクトが編集又は何らかの改変がなされ得る時間の持続期間を表し、これは、ふつうはデジタルコンテンツオブジェクトの作成の時刻において始まる。例えば、編集ウィンドウは、1分、5分、10分等のように定義され得る。デジタルコンテンツオブジェクトが作成された時に関連付けられたネットワークタイムスタンプから1分、5分、10分等の末端において、編集ウィンドウは、期限満了になり、そのデジタルコンテンツオブジェクトは、もはや編集できなくなる。
【0058】
例示的システムアーキテクチャ
本開示の方法、装置、及びコンピュータプログラム製品は、さまざまなデバイスの任意のものによって実現され得る。例えば、例示的実施形態の方法、装置、及びコンピュータプログラム製品は、1つ以上のクライアントデバイスのような1つ以上のデバイスと通信するよう構成されるサーバ又は他のネットワークエンティティのようなネットワーク接続されたデバイス(例えばエンタープライズプラットフォーム)によって実現され得る。追加として又は代替として、計算デバイスは、パーソナルコンピュータ又はコンピュータワークステーションのような固定された計算デバイスを含み得る。さらに例示的実施形態は、携帯デジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、又は前述のデバイスの任意の組合せのような、さまざまなモバイルデバイスの任意のものによって実現され得る。
【0059】
図1は、本開示の実施形態が動作し得る例示的計算システム100を示す。ユーザは、クライアントデバイス101A-101Nを用いて通信ネットワーク104を介してグループベースコミュニケーションシステム105にアクセスし得る。グループベースコミュニケーションシステム105は、少なくとも1つのグループベースコミュニケーションリポジトリ107と通信するグループベースコミュニケーションサーバ106を備え得る。
【0060】
通信ネットワーク104は、例えば、それを実現するのに要求される任意のハードウェア、ソフトウェア及び/又はファームウェア(例えばネットワークルータ等のような)と共に、有線又は無線ローカルエリアネットワーク(LAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)等を含む任意の有線又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、通信ネットワーク104は、セルラー式電話、802.11、802.16、802.20、及び/又はWiMaxネットワークを含み得る。さらに、通信ネットワーク104は、インターネットのような公衆ネットワーク、イントラネットのようなプライベートネットワーク、又はそれらの組合せを含み得て、TCP/IPベースのネットワーキングプロトコルを含むがこれには限定されない、現在利用可能な又は将来開発されるさまざまなネットワーキングプロトコルを利用し得る。例えば、ネットワーキングプロトコルは、グループベースコミュニケーションシステムの要求に合うようにカスタマイズされ得る。ある実施形態では、プロトコルは、ウェブソケットチャンネルを介して送られるJSONオブジェクトのカスタムプロトコルである。ある実施形態では、プロトコルは、JSON-RPC、JSON-REST/HTTP等である。
【0061】
グループベースコミュニケーションサーバ106は、この技術分野で知られるようにコ
ンピュータ又はコンピュータ群として実現され得る。グループベースコミュニケーションサーバ106は、クライアントデバイス101A-101Nには必ずしも限定されないがこれらを含むさまざまなソースからの電子データの受信のために設けられ得る。例えば、グループベースコミュニケーションサーバ106は、クライアントデバイス101A-101Nによって提供されたグループベースメッセージングコミュニケーションを受信及びポスト又は送信するよう動作可能であり得る。
【0062】
グループベースコミュニケーションリポジトリ107は、ネットワークアタッチトストレージ(NAS)装置又は装置群のようなデータ記憶装置として、又は別個のデータベースサーバ又はサーバ群として実現され得る。グループベースコミュニケーションリポジトリ107は、グループベースコミュニケーションシステム105の動作を促進するためにグループベースコミュニケーションサーバ106によってアクセスされ記憶される情報を含む。例えば、グループベースコミュニケーションリポジトリ107は、複数のグループベースコミュニケーションチャンネル及び/又はその他の間で組織化された複数のメッセージングコミュニケーションを限定ではなく含み得る。
【0063】
クライアントデバイス101A-101Nは、上で定義されたような任意の計算デバイスであり得る。クライアントデバイス101A-101Nからグループベースコミュニケーションサーバ106によって受信された電子データは、さまざまな形態で、かつさまざまな方法を介して提供され得る。例えば、クライアントデバイス101A-101Nは、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、ネットブック、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス等を含み得る。
【0064】
クライアントデバイス101A-101Nが、スマートフォン又はタブレットのようなモバイルデバイスである実施形態においては、クライアントデバイス101A-101Nは、グループベースコミュニケーションシステム105と相互作用するために「アプリ」を実行し得る。そのようなアプリは、タブレット又はスマートフォンのようなモバイルデバイス上で動作するように典型的には設計される。例えば、アプリは、iOS(登録商標)
、Android(登録商標)、又はWindows(登録商標)のようなモバイルデバイスオペレーティングシステム上で動作するよう提供され得る。これらプラットフォームは、アプリが互いに、及びモバイルデバイスの特定のハードウェア及びソフトウェア要素と通信することを可能にするフレームワークを典型的には提供する。例えば、上で挙げられたモバイルデバイスオペレーティングシステムは、それぞれ、位置サービス回路、有線及び無線ネットワークインタフェース、ユーザコンタクト、及び他のアプリケーションと相互作用するためのフレームワークを提供する。アプリの外で動作するハードウェア及びソフトウェアモジュールとの通信は、モバイルデバイスオペレーティングシステムによって提供されるアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を介して典型的には提供される。
【0065】
追加として又は代替として、クライアントデバイス101A-101Nは、ウェブブラウザを介してグループベースコミュニケーションシステム105と相互作用し得る。さらに他の例として、クライアントデバイス101A-101Nは、グループベースコミュニケーションシステム105とインタフェースするよう設計されたさまざまなハードウェア又はファームウェアを含み得る。
【0066】
例示的グループベースコミュニケーションシステム105のある実施形態では、メッセージ又はメッセージングコミュニケーションは、クライアントデバイス101A-101Nからグループベースコミュニケーションシステム105に送られ得る。さまざまな実現例において、メッセージは、クライアントデバイス101A-101Nによって直接に、通信ネットワーク104を通じてグループベースコミュニケーションシステム105に送
られてもよく、メッセージは、メッセージサーバ及び/又はその他のような媒介を介してグループベースコミュニケーションシステム105に送られてもよい。例えば、クライアントデバイス101A-101Aは、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、スマートフォン、及び/又はクライアントアプリケーションを実行しているもの(例えばグループベースコミュニケーションアプリ)であり得る。ある実現例では、メッセージは、メッセージ識別子、送信ユーザ識別子、グループ識別子、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子、メッセージコンテンツ(例えばテキスト、絵文字、画像、リンク)、添付物(例えばファイル)、メッセージ階層データ(例えばそのメッセージは、他のメッセージの応答であり得る)、サードパーティメタデータ、及び/又はその他のようなデータを含み得る。ある実施形態では、クライアントデバイス101A-101Nは、以下に示されるような、エクステンシブルマークアップランゲージ(「XML」)でフォーマットされたデータを含む、(セキュア)ハイパーテキストトランスファプロトコル(「HTTP(S)」)POSTメッセージの形態を実質的にとる、以下の例示的メッセージを提供し得る。
POST /authrequest.php HTTP/1.1
Host: www.server.com
Content-Type: Application/XML
Content-Length: 667
<?XML version = “1.0” encoding = “UTF-8”?>
<auth_request>
<timestamp>2020-12-31 23:59:59</timestamp>
<user_accounts_details>
<user_account_credentials>
<user_name>ID_user_1</user_name>
<password>abc123</password>
//OPTIONAL <cookie>cookieID</cookie>
//OPTIONAL <digital_cert_link>www.mydigitalcertificate.com/ JohnDoeDaDoeDoe@gmail.com/mycertifcate.dc</digital_cert_link>
//OPTIONAL <digital_certificate>_DATA_</digital_certificate>
</user_account_credentials>
</user_accounts_details>
<client_details> //iOS Client with App and Webkit
//it should be noted that although several client details
//sections are provided to show example variants of client
//sources, further messages will include only on to save
//space
<client_IP>10.0.0.123</client_IP>
<user_agent_string>Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 7_1_1 like Mac OS X) AppleWebKit/537.51.2 (KHTML, like Gecko) Version/7.0 Mobile/11D201 Safari/9537.53</user_agent_string>
<client_product_type>iPhone6,1</client_product_type>
<client_serial_number>DNXXX1X1XXXX</client_serial_number>
<client_UDID>3XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXD</client_UDID>
<client_OS>iOS</client_OS>
<client_OS_version>7.1.1</client_OS_version>
<client_app_type>app with webkit</client_app_type>
<app_installed_flag>true</app_installed_flag>
<app_name>MSM.app</app_name>
<app_version>1.0 </app_version>
<app_webkit_name>Mobile Safari</client_webkit_name>
<client_version>537.51.2</client_version>
</client_details>
<client_details> //iOS Client with Webbrowser
<client_IP>10.0.0.123</client_IP>
<user_agent_string>Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 7_1_1 like Mac OS X) AppleWebKit/537.51.2 (KHTML, like Gecko) Version/7.0 Mobile/11D201 Safari/9537.53</user_agent_string>
<client_product_type>iPhone6,1</client_product_type>
<client_serial_number>DNXXX1X1XXXX</client_serial_number>
<client_UDID>3XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXD</client_UDID>
<client_OS>iOS</client_OS>
<client_OS_version>7.1.1</client_OS_version>
<client_app_type>web browser</client_app_type>
<client_name>Mobile Safari</client_name>
<client_version>9537.53</client_version>
</client_details>
<client_details> //Android Client with Webbrowser
<client_IP>10.0.0.123</client_IP>
<user_agent_string>Mozilla/5.0 (Linux; U; Android 4.0.4; en-us; Nexus S Build/IMM76D) AppleWebKit/534.30 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Mobile Safari/534.30</user_agent_string>
<client_product_type>Nexus S</client_product_type>
<client_serial_number>YXXXXXXXXZ</client_serial_number>
<client_UDID>FXXXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXXX</client_UDID>
<client_OS>Android</client_OS>
<client_OS_version>4.0.4</client_OS_version>
<client_app_type>web browser</client_app_type>
<client_name>Mobile Safari</client_name>
<client_version>534.30</client_version>
</client_details>
<client_details> //Mac Desktop with Webbrowser
<client_IP>10.0.0.123</client_IP>
<user_agent_string>Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_9_3) AppleWebKit/537.75.14 (KHTML, like Gecko) Version/7.0.3 Safari/537.75.14</user_agent_string>
<client_product_type>MacPro5,1</client_product_type>
<client_serial_number>YXXXXXXXXZ</client_serial_number>
<client_UDID>FXXXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXXX</client_UDID>
<client_OS>Mac OS X</client_OS>
<client_OS_version>10.9.3</client_OS_version>
<client_app_type>web browser</client_app_type>
<client_name>Mobile Safari</client_name>
<client_version>537.75.14</client_version>
</client_details>
<message>
<message_identifier>ID_message_10</message_identifier>
<team_identifier>ID_team_1</team_identifier>
<channel_identifier>ID_channel_1</channel_identifier>
<contents>That is an interesting invention. I have attached a copy our patent policy.</contents>
<attachments>patent_policy.pdf</attachments>
</message>
</auth_request>
グループベースコミュニケーションシステム105は、グループベースコミュニケーションリポジトリ107におけるメッセージのインデキシング及び記憶を促進するために、受信されたメッセージに基づいて記憶メッセージを作成し得る少なくとも1つのグループベースコミュニケーションサーバ106を備える。ある実施形態では、記憶メッセージは、メッセージ識別子、グループ識別子、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子、送信ユーザ識別子、トピックス、レスポンス、メッセージコンテンツ、添付物、メッセージ階層データ、サードパーティメタデータ、会話プリミティブデータ及び/又はその他のようなデータを含み得る。例えば、グループベースコミュニケーションサーバ106は、以下に示すような、XMLでフォーマットされたデータを含む、HTTP(S) POSTメッセージの形態を実質的にとる、以下の例示的記憶メッセージを提供し得る。POST /storage_message.php HTTP/1.1
Host: www.server.com
Content-Type: Application/XML
Content-Length: 667
<?XML version = “1.0” encoding = “UTF-8”?>
<storage_message>
<message_identifier>ID_message_10</message_identifier>
<team_identifier>ID_team_1</team_identifier>
<channel_identifier>ID_channel_1</channel_identifier>
<sending_user_identifier>ID_user_1</sending_user_identifier>
<topics>
<topic>inventions</topic>
<topic>patents</topic>
<topic>policies</topic>
</topics>
<responses>
<response>liked by ID_user_2</response>
<response>starred by ID_user_3</response>
</responses>
<contents>That is an interesting invention. I have attached a copy our patent policy.</contents>
<attachments>patent_policy.pdf</attachments>
<conversation_primitive>
conversation includes messages: ID_message_8, ID_message_9, ID_message_10,
ID_message_11, ID_message_12
</conversation_primitive>
</storage_message>
実施形態において、上で定義されたグループ識別子は、メッセージと関連付けられ得る。
【0067】
実施形態において、上で定義されたグループベースコミュニケーションチャンネル識別子は、メッセージと関連付けられ得る。
【0068】
実施形態において、上で定義された送信ユーザ識別子は、メッセージと関連付けられ得る。ある実現例では、メッセージは、そのメッセージを送ったユーザの送信ユーザ識別子を決定するためにパースされ(parsed)得る(例えばPHPコマンドを用いて)。
【0069】
実施形態において、トピックスは、メッセージと関連付けられ得る。ある実現例では、メッセージコンテンツは、そのメッセージで議論されているトピックスを決定するためにパースされ得る(例えばPHPコマンドを用いて)。例えば、メッセージ中のハッシュタグは、そのメッセージに関連付けられたトピックスを示し得る。他の例では、メッセージは、メッセージに関連付けられたトピックスを決定するために、分析され(例えば、それ自身で、会話プリミティブ中の他のメッセージと共に)、又はトピックモデリングのような機械学習技術を用いてパースされ得る。
【0070】
ある実施形態では、応答を示すデータは、そのメッセージと関連付けられ得る。例えば、他のユーザによるメッセージへの応答は、反応(例えばメッセージに関連付けられた絵文字の選択、メッセージに関連付けられた「いいね」ボタンの選択)、メッセージに埋め込まれたハイパーリンクをクリックすること、メッセージへ応答すること(例えばメッセージに応答してグループベースコミュニケーションチャンネルにメッセージをポストすること)、メッセージに関連付けられたファイルをダウンロードすること、あるグループベースコミュニケーションチャンネルから他のグループベースコミュニケーションチャンネルへメッセージをシェアすること、メッセージをピン留めすること、メッセージに星を付けること、及び/又はその他を含み得る。ある実施形態では、他のユーザによるメッセージへの応答に関するデータは、メッセージに含まれ得て、そのメッセージは、応答を決定するためにパースされ得る(例えばPHPコマンドを用いて)。他の実現例では、メッセージへの応答に関するデータは、データベースから取り出され得る。例えば、メッセージに対する応答に関するデータは、以下のようなMySQLデータベースコマンドを介して取得
され得る。
SELECT messageResponses
FROM MSM_Message
WHERE messageID = ID_message_10.
例えば、メッセージへの応答に関するデータは、メッセージについてのコンテキスト(例えばメッセージについての、あるユーザの視点からのソーシャルスコア)を決定するのに用いられ得る。他の例では、メッセージへの応答に関連するデータは、ユーザに関するコンテキストを決定するために分析され得る(例えばあるトピックにおけるユーザの経験は、そのトピックに関するユーザのメッセージに対する応答に基づいて決定され得る)。
【0071】
実施形態において、添付物は、メッセージに含まれ得る。もし添付物が存在するなら、ファイルは、メッセージと関連付けられ得る。ある実現例では、メッセージは、添付物のファイル名を決定するためにパースされ得る(例えばPHPコマンドを用いて)。例えば、ファイルコンテンツは、メッセージについてのコンテキストを決定するために分析され得る(例えば特許ポリシーの文書は、そのメッセージが「特許」というトピックに関連付けられていると表示し得る)。
【0072】
実施形態において、サードパーティメタデータは、メッセージに関連付けられ得る。例えば、サードパーティメタデータは、会社、グループ、グループベースコミュニケーションチャンネル、及び/又はその他に特有である、メッセージ又はユーザについての追加のコンテキストを提供し得る。ある実現例では、メッセージは、サードパーティメタデータを決定するためにパースされ得る(例えばPHPコマンドを用いて)。例えば、サードパーティメタデータは、メッセージを送ったユーザがグループベースコミュニケーションチャンネルの許可された代表者であるかを示し得る(例えば、許可された代表者は、グループベースコミュニケーションチャンネルにおける質問に応答するために会社によって許可され得る)。
【0073】
実施形態において、会話プリミティブ(conversation primitive)は、メッセージと関連付けられ得る。ある実施形態では、会話プリミティブは、メッセージを分析し、インデ
ックス付けし、記憶し、及び/又はその他をするのに用いられる要素である。例えば、メッセージは、それ自身で分析され得て、それ自身の会話プリミティブを形成し得る。他の例では、メッセージは、会話を構成する他のメッセージと共に分析され得て、会話を構成するメッセージは、会話プリミティブを形成し得る。ある実現例では、会話プリミティブは、当該メッセージ、特定の個数(例えば2)の先行するメッセージ及び特定の個数(例えば2)の後続するメッセージとして決定され得る。他の実現例では、会話プリミティブは、当該メッセージ及び他のメッセージ(例えばそのチャンネルにおける)で議論されているトピック及び/又はこれらメッセージの近接性(例えばメッセージ送信順序の近接性、メッセージ送信時刻の近接性)の分析に基づいて決定され得る。
【0074】
実施形態においては、上で説明されたように決定されたさまざまなメタデータ及び/又はメッセージのコンテンツは、メッセージをインデックス化する(例えば会話プリミティブを用いて)ことによって、サーチングのさまざまなファセット(すなわちグループベースコミュニケーションリポジトリ107から結果を返すサーチクエリ)を促進するために用いられ得る。ある実現例では、記憶メッセージ(storage message)は、グループベー
スコミュニケーションリポジトリ107におけるインデキシングを促進するために、グループベースコミュニケーションサーバ106から送信され得る。他の実現例において、メッセージに関連付けられたメタデータが決定され得て、このメッセージは、グループベースコミュニケーションリポジトリ107においてインデキシングされ得る。ある実施形態において、メッセージは、会社の又はグループのメッセージが別個にインデックス化されるようにインデックス化され得る(例えば他のグループ及び/又は会社とシェアされていないグループ及び/又は会社に関連付けられた別個のインデックスにおいて)。ある実現例では、メッセージは、別個の分散化されたリポジトリにおいてインデックス化され得る(例えばセキュリティの目的のためにデータ隔離を促進するために)。
【0075】
もしメッセージに関連付けられた添付物が存在するなら、その関連付けられたファイルのファイルコンテンツは、サーチングを促進するために、グループベースコミュニケーションリポジトリ107においてそのようなファイルをインデックス化するために用いられ得る。ある実施形態においては、ファイルは、別個の配信リポジトリにおいて会社の又はグループのファイルがインデックス化されるように、インデックス化され得る。
【0076】
本開示の実施形態を実現する例示的装置
サーバ106は、図2に示される装置200のような1つ以上の計算システムによって実現され得る。装置200は、プロセッサ202、メモリ201、入力/出力回路203、通信回路205、グループベースコミュニケーションリポジトリ107、及びグループベースコミュニケーション回路204を含み得る。装置200は、図1について上で、及び図3-4について下で説明される操作を実行するよう構成され得る。これら要素107及び201-205は、機能的な限定について記載されているが、具体的な実現例は、特定のハードウェアの使用を必然的に含むことを理解されたい。これらの要素107及び201-205のいくつかは、同様の又は共通のハードウェアも含み得ることも理解されたい。例えば、回路のうちの2つのセットが同じプロセッサ、ネットワークインタフェース、記憶媒体等の使用を活用することで、それらの関連付けられた機能を実行し、重複するハードウェアが回路群のそれぞれのセットごとには必要がないようにしてもよい。装置の要素についてここで用いられるように「回路」という語の使用は、ここで説明されるように、特定の回路と関連付けられた機能を実行するよう構成された特定のハードウェアを含むように理解されなければならない。
【0077】
「回路」という語は、ハードウェア、及び実施形態によっては、そのハードウェアを設定するためのソフトウェアを含むように広く理解されるべきである。例えば、実施形態によっては、「回路」は、処理回路、記憶媒体、ネットワークインタフェース、入力/出力
装置等を含み得る。ある実施形態では、装置200の他の要素は、特定の回路の機能を提供又は補完し得る。例えば、プロセッサ202は、処理機能を提供し得て、メモリ201は、記憶機能を提供し得て、通信回路205は、ネットワークインタフェース機能を提供し得る等である。
【0078】
ある実施形態においては、プロセッサ202(及び/又はコプロセッサ又はプロセッサを補助する又はそうでなければプロセッサに関連付けられた任意の他の処理回路)は、装置の要素の間で情報を受け渡しするためにバスを介してメモリ201と通信し得る。メモリ201は、非一時的であり、例えば1つ以上の揮発性及び/又は不揮発性メモリを含み得る。換言すれば、例えばこのメモリは、電子記憶装置(例えばコンピュータで読み取り可能な記憶媒体)であり得る。メモリ201は、この装置が、本開示の例示的実施形態に従ってさまざまな機能を実行できるようにするために、情報、データ、コンテンツ、アプリケーション、命令等を記憶するよう構成され得る。
【0079】
プロセッサ202は、いくつかの異なるやり方で実現され得て、例えば独立して実行するよう構成された1つ以上の処理装置を含み得る。追加として又は代替として、このプロセッサは、命令の独立した実行、パイプライン処理、及び/又はマルチスレッディングを可能にするようにバスを介して並列に構成された1つ以上のプロセッサを含み得る。「処理回路」という語の使用は、装置の内部にあるシングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、マルチプロセッサ、及び/又はリモートつまり「クラウド」プロセッサを含むと理解されよう。
【0080】
例示的な実施形態においては、プロセッサ202は、メモリ201に記憶された又はそうでなければプロセッサにアクセス可能である命令を実行するよう構成され得る。代替として又は追加として、このプロセッサは、ハードコードされた機能を実行するよう構成され得る。よってハードウェア又はソフトウェアのいずれの方法によって構成されようとも、又はそれらの組み合わせによって構成されようとも、プロセッサは、そのように構成されている間は、本開示の実施形態による操作を実行することができるエンティティ(例えば回路として物理的に実現される)を表し得る。代替として、他の例として、プロセッサがソフトウェア命令の実行者として実現される時、これら命令は、命令が実行される時に、プロセッサがここに記載されたアルゴリズム及び/又は操作を実行するようにプロセッサを具体的に構成し得る。
【0081】
ある実施形態においては、装置200は、入力/出力回路203を含み得て、これが今度は、出力をユーザに提供するために、またある実施形態では、ユーザ入力の表示を受け取るためにプロセッサ202と通信し得る。入力/出力回路203は、ユーザインタフェースを備え得て、ディスプレイを含み得て、ウェブユーザインタフェース、モバイルアプリケーション、クライアントデバイス、キオスク等を備え得る。ある実施形態では、入力/出力回路203は、キーボード、マウス、ジョイスティック、タッチスクリーン、タッチエリア、ソフトキー、マイクロホン、スピーカ、又は他の入力/出力機構を含み得る。プロセッサを備えるプロセッサ及び/又はユーザインタフェース回路は、プロセッサにアクセス可能であるメモリ(例えばメモリ201及び/又はその他)上に記憶されたコンピュータプログラム命令(例えばソフトウェア及び/又はファームウェア)を通して1つ以上のユーザインタフェース要素の1つ以上の機能を制御するよう構成され得る。
【0082】
通信回路205は、装置200と通信するネットワーク及び/又は任意の他のデバイス、回路、又はモジュールから/へデータを受信及び/又は送信するよう構成される、ハードウェアか、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせかのいずれかで実現されるデバイス又は回路のような任意の手段であり得る。この点で、通信回路205は、例えば、有線又は無線の通信ネットワークとの通信を可能にするネットワークインタフェースを含み
得る。例えば、通信回路205は、1つ以上のネットワークインタフェースカード、アンテナ、バス、スイッチ、ルータ、モデム、及びサポートするハードウェア及び/又はソフトウェア、又はネットワークを介した通信を可能にするのに適切な任意の他のデバイスを含み得る。追加として又は代替として、通信インタフェースは、アンテナ(群)を介した信号の送信を行うために、又はアンテナ(群)を介して受け取られた信号の受信を扱うために、アンテナ(群)と相互作用する回路を含み得る。
【0083】
グループベースコミュニケーション回路204は、グループベースコミュニケーションシステムをサポートするよう構成されたハードウェアを含む。グループベースコミュニケーション回路204は、これらのアクションを実行するためにプロセッサ202のような処理回路を利用し得る。グループベースコミュニケーション回路204は、グループベースコミュニケーションリポジトリ107にデータを送信及び/又はグループベースコミュニケーションリポジトリ107から受信し得る。ある実現例では、送信された及び/又は受信されたデータは、複数のグループベースコミュニケーションチャンネルの間で組織化されたエンタープライズベースデジタルコンテンツオブジェクトであり得る。ある実施形態では、グループベースコミュニケーション回路204は、別個のプロセッサ、特別に構成されたフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は特定用途向け集積回路(ASIC)を含み得ることも理解されるべきである。
【0084】
上に説明されたように、及び本開示に基づいて理解されるように、本開示の実施形態は、方法、モバイルデバイス、バックエンドネットワークデバイス等として構成され得る。したがって実施形態は、ハードウェアだけを含む、又はソフトウェア及びハードウェアの任意の組み合わせを含むさまざまな手段を備え得る。さらに、実施形態は、記憶媒体内に実現されたコンピュータ読み取り可能なプログラム命令(例えばコンピュータソフトウェア)を有する、少なくとも1つの非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとり得る。任意の適切なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、非一時的ハードディスク、CD-ROM、フラッシュメモリ、光学記憶デバイス、又は磁気記憶デバイスを含むようにして利用され得る。
【0085】
エンタープライズベースデジタルコンテンツオブジェクトのオーディット及び保持のための例示的プロセス
アプリケーションプログラミングインタフェース(API)は、アプリケーションソフトウェアを構築するためのサブルーチン定義、プロトコル、及びツールのセットである。一般的な語では、それは、明白に定義された、さまざまなソフトウェアコンポーネント間の通信の方法のセットである。APIは、ウェブベースシステム、オペレーティングシステム、データベースシステム、コンピュータハードウェア又はソフトウェアライブラリ、又はデータをグループベースコミュニケーションシステムに及びグループベースコミュニケーションシステムから送信することであり得る。API仕様書は、ルーチン、データ構造、オブジェクトクラス、変数又はリモートコールのための仕様を含み得る。POSIX、Microsoft Windows API、C++スタンダードテンプレートライブラリ及びJava APIは、APIの異なる形態の例である。
【0086】
実施形態において、本グループベースコミュニケーションシステムは、エンタープライズオーディット要求をAPIによって受信し、デジタルコンテンツオブジェクトを備えるデータをAPIによって送信する。本発明者らは、本開示によるAPIの使用は、プロキシの使用と比較して、いくつかの利点を提供することを発見した。プロキシは、APIとは対照的に、既知のエンドポイントネットワークトラフィックに依存する。そのような依存のせいで、グループベースコミュニケーションシステム内のゲストからの及びゲストへのトラフィックをモニタすることは不可能になる。そのような依存のせいで、全てのトラフィックを解読することもできなくなる(例えばグループベースコミュニケーションシス
テムがデスクトップ又はモバイルクライアントデバイスへの証明書をピン留めし得るとき)。プロキシに依存する実現例では、全てのモバイルデバイスネットワークトラフィックをモニタすることもできなくなる。
【0087】
さらには、プロキシは、「インライン」データだけを取り扱う。そのような特徴は、通信についての全てのコンテキストを除去する(例えば、もしコンテンツについてのオーディエンスが許可されたグループ又はチャンネルメンバ又は外部ユーザ/ゲストのセットであるなら、可能ではない。)。
【0088】
最後に、プロキシベースの解決策は、許容できないほど劣悪なパフォーマンスを提供する。本システムは、全ての上述の欠点と、その他を克服する。
【0089】
図3Aは、本開示のある実施形態による例示的コンテンツ監査データフローを示す。方法300は、エンタープライズ監査要求を受信すること301から始まる。ある実施形態では、エンタープライズ監査要求は、オーディット資格情報及びデジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータを備え得る。
【0090】
方法300は、オーディット資格情報が、エンタープライズ認証プロトコルを満足するかを評価すること302へと続行する。もしオーディット資格情報が、エンタープライズ認証プロトコルを満足しない(302)なら、そのエンタープライズ監査要求は拒否される(303)。オーディット資格情報がエンタープライズ認証プロトコルを満足する(302)状況においては、方法300は続行し、デジタルコンテンツオブジェクトは、そのデジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータに基づいて取得され、出力される(304)。ある実施形態では、デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータは、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子を備え得る。ある実施形態では、デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータは、グループベースコミュニケーショングループ識別子を備え得る。ある実施形態では、デジタルコンテンツ取得パラメータは、ファイルであるデジタルコンテンツオブジェクトだけが結果として返されるべきであることを示す、又はメッセージであるデジタルコンテンツオブジェクトだけが結果として返されるべきであることを示すフラグを備え得る。
【0091】
方法300は、違反しているデジタルコンテンツオブジェクト識別子を受信すること(305)、及び違反デジタルコンテンツオブジェクトを一時的デジタルコンテンツオブジェクトに置換すること(306)に続行する。
【0092】
実施形態において、違反デジタルコンテンツオブジェクトを一時的デジタルコンテンツオブジェクトに置換すること(306)は、グループベースコミュニケーションチャンネルからファイルを除去し、それを一時的ファイルに置換することを備え得る。除去されたファイルは、それが違反デジタルコンテンツオブジェクトであることを示す、それに追加された識別子を有する。実施形態において、違反デジタルコンテンツオブジェクトを一時的デジタルコンテンツオブジェクトに置換すること(306)は、コンテンツを削除することによって、メッセージが依然として表示はされるが、グループベースコミュニケーションチャンネルにおいてコンテンツは表示されないように、メッセージのコンテンツをアップデートすることを備え得る。
【0093】
破線及び破線のボックスで示されるように、方法300は、コンプライアンス違反命令を受け取ること(307)、及び一時的デジタルコンテンツオブジェクトを永久的置換デジタルコンテンツオブジェクトで置換すること(308)にオプションとしては進み得る。違反デジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられた任意の副次的デジタルコンテンツオブジェクトは、それらのそれぞれのグループベースコミュニケーションチャンネルか
ら削除される(309)。削除通知は、副次的デジタルコンテンツの作成者と共に、違反デジタルコンテンツオブジェクトの作成者(群)に送信される(310)。
【0094】
ある実施形態において、一時的デジタルコンテンツオブジェクトを永久的置換デジタルコンテンツオブジェクトで置換すること(308)は、グループベースコミュニケーションチャンネルに置かれていた一時的ファイルをグループベースコミュニケーションチャンネルから削除することを備える。ある実施形態において、一時的デジタルコンテンツオブジェクトを永久的置換デジタルコンテンツオブジェクトで置換すること(308)は、グループベースコミュニケーションチャンネルからメッセージを削除することによって、そのグループベースコミュニケーションチャンネルにおける当該メッセージが表示されないようにすることを備える。
【0095】
太い破線で示されるように、方法300は、違反しているデジタルコンテンツオブジェクト識別子を受信すること(305)から、一時的デジタルコンテンツオブジェクトを永久的置換デジタルコンテンツオブジェクトで置換すること(308)に直接に進み得る。違反デジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられた任意の副次的デジタルコンテンツオブジェクトは、それらのそれぞれのグループベースコミュニケーションチャンネルから削除される(309)。削除通知は、副次的デジタルコンテンツの作成者と共に、違反デジタルコンテンツオブジェクトの作成者(群)に送信される(310)。
【0096】
図3Bは、本開示のある実施形態による例示的コンテンツ監査データフローを示す。やはり破線及び破線のボックスで示されるように、方法300は、306の後に図3Bの方法320に進み得る。方法320は、コンプライアンス非違反命令を受け取ること(311)で進む。そのような実施形態では、一時的デジタルコンテンツオブジェクトは、グループベースコミュニケーションチャンネルから除去され(312)、違反デジタルコンテンツオブジェクトは、グループベースコミュニケーションチャンネルに復元される(restored)(313)。
【0097】
図3A及び3Bのある実施形態では、違反デジタルコンテンツオブジェクトは、違反デジタルコンテンツオブジェクトのためのプライベートグループベースコミュニケーションチャンネルに移動される。
【0098】
ある実施形態では、違反デジタルコンテンツオブジェクトをグループベースコミュニケーションチャンネルに復元すること(313)は、ファイルをグループベースコミュニケーションチャンネルに復元することを備える。ある実施形態では、違反デジタルコンテンツオブジェクトをグループベースコミュニケーションチャンネルに復元すること(313)は、オリジナルメッセージコンテンツをメッセージに戻すことで、オリジナルメッセージ及びコンテンツがグループベースコミュニケーションチャンネルで表示されることを備える。
【0099】
図3A及び3Bのある実施形態では、エンタープライズ監査要求が受け取られるように接続が開かれ、監査資格情報がエンタープライズ認証プロトコルを満足する状況にあるとき、最も最近に送信されたデジタルコンテンツオブジェクトは、接続がまだ開いている限り、デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータに基づいて、連続して取得され、出力される。この実施形態は、図3A及び3Bに示される実施形態への、スケーラブルな導入であり、ここで記載されている他の機能が適用可能であることが理解されよう。
【0100】
図4Aは、本開示のある実施形態による例示的コンテンツ保持データフローを示す。方法400は、デジタルコンテンツオブジェクトを受け取ること(401)で始まる。ある実施形態では、デジタルコンテンツオブジェクトは、クライアントデバイスによってグル
ープベースコミュニケーションチャンネルでレンダリングするために送信されたメッセージである。
【0101】
方法400は、デジタルコンテンツオブジェクト保持パラメータに基づいて、デジタルコンテンツオブジェクト(DCO)が保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトであるべきことを決定することへと続く。ある実施形態では、デジタルコンテンツオブジェクト保持パラメータは、ファイル及びメッセージごとに異なる。例えば、ファイルについてのデジタルコンテンツオブジェクト保持パラメータは、ファイルに対する編集のブロッキング(blocking)(例えば、編集禁止)を備え、一方で、メッセージについてのデジタルコンテンツオブジェクトパラメータは、1つ以上のメッセージに対する編集のブロッキング、メッセージの削除のブロッキング、又は、グループベースコミュニケーションチャンネルにおけるレンダリングのための、メッセージのオリジナルの送信に後続する所定のネットワークタイムスタンプに至るまでのメッセージに対する編集及び/又は削除の許可を備える。
【0102】
方法400は、適切な編集禁止(do-not-edit、DNE)又は削除禁止(do-not-delete、DND)フラグを、保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトに関連付けること(403)、及び関連付けられたフラグに基づいて保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトの削除又は編集を防止すること(404)へと続く。ある実施形態では、クライアントデバイスは、編集ウィンドウの期限満了の後に編集禁止フラグと関連付けられた保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトに対して変更を行うことが防止されるが、ここで編集ウィンドウは、保持フラグ付けされたデジタルコンテンツオブジェクトの作成から始まるネットワーク時刻の持続期間である(例えば、1分、5分等)。
【0103】
図4Bは、本開示のある実施形態による例示的データ保持要求フローを示す。
【0104】
方法450は、エンタープライズデータ保持要求411を受け取ること(411)で始まる。ある実施形態では、エンタープライズ監査要求は、保持資格情報及びデジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータを備え得る。
【0105】
方法450は、保持資格情報がエンタープライズ認証プロトコルを満足するかを評価すること(412)へと続く。もし保持資格情報が、エンタープライズ認証プロトコルを満足しない(412)なら、保持要求は拒否される(413)。保持資格情報がエンタープライズ認証プロトコルを満足する(412)状況においては、方法450は続行し、デジタルコンテンツオブジェクトは、デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータに基づいて取得され、出力される(414)。ある実施形態では、デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータは、グループベースコミュニケーションチャンネル識別子を備え得る。ある実施形態では、デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータは、グループ識別子を備え得る。ある実施形態では、デジタルコンテンツオブジェクト取得パラメータは、ファイルであるデジタルコンテンツオブジェクトだけが結果として返されなければならないことを示すか、又はメッセージであるデジタルコンテンツオブジェクトだけが結果として返されなければならないことを示すフラグを備え得る。ある実施形態では、デジタルコンテンツ取得パラメータは、1つ以上の日付及び時刻の後である、それに関連付けられた作成タイムスタンプを有するデジタルコンテンツオブジェクトだけが結果として返されなければならないようにするための日付及び時刻を備え得る。
【0106】
追加の実装の詳細
例示的処理システムは図2において記載されてきたが、ここで記載されている本主題及び機能的動作の実装は、本明細書において開示された構造及びそれらの構造的等価物を含
む、他のタイプのデジタル電子回路において、又はコンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はハードウェアにおいて、又はそれらの1つ以上の組合せにおいて、実現化され得る。
【0107】
ここで記載された主題の実施形態及び動作は、本明細書において開示された構造及びそれらの構造的等価物を含む、デジタル電子回路において、又はコンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はハードウェアにおいて、又はそれらの1つ以上の組合せにおいて、実現化され得る。ここで記載された主題の実施形態は、情報/データ処理装置による実行のために、又は情報/データ処理装置の動作を制御するために、コンピュータ記憶媒体上にエンコードされた、1つ以上のコンピュータプログラム、すなわちコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実現化され得る。代替として、又は追加として、プログラム命令は、人工的に生成され搬送される信号、例えば機械生成された電気的、光学的、又は電磁的信号の上にエンコードされ得て、そのような信号は、情報/データ処理装置による実行のために適切な受信機装置への送信のために情報/データをエンコードするために生成されている。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータで読み取り可能な記憶装置、コンピュータで読み取り可能な記憶基板、ランダム又はシリアルアクセスメモリアレイ又はデバイス、又はそれらの1つ以上の組合せであり得るか、又はそれらに含まれ得る。さらに、コンピュータ記憶媒体は、搬送される信号ではない一方で、コンピュータ記憶媒体は、人工的に生成された搬送される信号中にエンコードされたコンピュータプログラム命令のソース又は宛先であり得る。コンピュータ記憶媒体は、1つ以上の別個の物理的要素又は媒体(例えば複数のCD、ディスク、又は他の記憶装置)であり得て、又はそれに含まれ得る。
【0108】
ここで記載された動作は、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記憶装置上に記憶された、又は他のソースから受信された情報/データに対して、情報/データ処理装置によって実行される動作として実現化され得る。
【0109】
「データ処理装置」という語は、例示として、プログラム可能なプロセッサ、コンピュータ、システムオンチップ、又は複数のプロセッサ、又は前記の組合せを含む、データを処理する全ての種類の装置、デバイス、及び機械を包含する。装置は、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)のような専用の論理回路を含み得る。この装置は、ハードウェアに加えて、対象となるコンピュータプログラムのための実行環境を作るコード、例えば、プロセッサのファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームランタイム環境、仮想機械、又はこれらの1つ以上の組合せも含み得る。この装置及び実行環境は、ウェブサービス、分散化コンピューティング、及びグリッドコンピューティングインフラストラクチャのような、さまざまな異なるコンピューティングモデルインフラストラクチャを実現し得る。
【0110】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、又はコードとしても知られている)は、コンパイラ型言語又はインタープリタ型言語、宣言型言語又は手続き型言語、を含む任意の形態のプログラミング言語で記述され得て、それは、スタンドアローンプログラムとして、又はモジュール、要素、サブルーチン、オブジェクト、又はコンピューティング環境における使用に適した他のユニットとしてのものを含む任意の形態に展開され得る。コンピュータプログラムは、そうである必要はないが、ファイルシステム中のファイルに対応してもよい。プログラムは、他のプログラム又は情報/データを保持するファイルの一部の中に(例えば、マークアップ言語文書内に記憶された1つ以上のスクリプト)、当該プログラムの専用の単一のファイルの中に、又は複数の連携されたファイルの中に(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部を記憶するファイル群)記憶され得る。コンピュータプログ
ラムは、1つのコンピュータ上で、又は1つのサイトに位置する又は複数のサイトにわたって分散化され通信ネットワークによって相互接続されている複数のコンピュータ群上で、実行されるように展開され得る。
【0111】
ここで記載されている処理及びロジックフローは、入力情報/データに対して操作を行い、出力を生成することによって、アクションを実行するために、1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラム可能なプロセッサによって実行され得る。コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用及び特定用途向けの両方のマイクロプロセッサ、及び任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、リードオンリーメモリ又はランダムアクセスメモリ又はそれら両方から命令及び情報/データを受け取る。コンピュータの本質的な要素は、命令に従ってアクションを実行するプロセッサ、及び命令及びデータを記憶する1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータは、情報/データをそれから受け取る、又は情報/データをそれに転送する、又はそれら両方を行う、データを記憶する1つ以上のマスストレージデバイス、例えば、磁気的、磁気光学的ディスク、又は光学ディスクも含むか、又はそれに動作可能に結合される。しかし、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令及び情報/データを記憶するのに適するデバイスは、例として、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、例えば、内部ハードディスク又は取り外し可能なディスク、磁気光学ディスク、及びCD ROM及びDVD-ROMディスクを含む、全ての形態の不揮発性メモリ、媒体及びメモリデバイスを含む。プロセッサ及びメモリは、特定用途向け論理回路によって補足され得て、又は、特定用途向け論理回路の中に組み込まれ得る。
【0112】
ユーザとの相互作用を提供するために、ここで記載された主題の実施形態は、情報/データをユーザに表示するディスプレイデバイス、例えばCRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ及びキーボード及びポインティングデバイス、例えばマウス又はトラックボールを有するコンピュータ上で実現化され得て、キーボード及びポインティングデバイスは、ユーザがコンピュータに入力を提供し得る。ユーザとの相互作用を提供するために他の種類のデバイスも用いられ得て、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚的フィードバック、例えば、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、又は触覚的フィードバックであり得て、ユーザからの入力は、音響、音声、又は触覚の入力を含む任意の形態で受け取られ得る。加えて、コンピュータは、ユーザによって用いられるデバイスへ文書を送り、及びそのようなデバイスから文書を受け取ることによって、ユーザと相互作用をし得る。例えば、ウェブブラウザから受け取られた要求に応答して、ウェブページをユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザに送信することによって、ユーザと相互作用をし得る。
【0113】
ここで記載された主題の実施形態は、バックエンドのコンポーネントを、例えば情報/データサーバとして含む、又はミドルウェアコンポーネントを含むサーバ、例えばアプリケーションサーバ、又はフロントエンドコンポーネント、例えばそれによってここで開示された主題の実現化によってユーザが相互作用できるグラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するクライアントコンピュータを含む、又は1つ以上のそのようなバックエンド、ミドルウェア、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含む、コンピューティングシステムにおいて実現され得る。システムのコンポーネントは、デジタル情報/データ通信の任意の形態又は媒体、例えば通信ネットワークによって相互接続され得る。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)及びワイドエリアネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えばインターネット)、及びピアツーピアネットワーク(例えばアドホックピアツーピアネットワーク)が含まれる。
【0114】
コンピューティングシステムは、クライアント及びサーバを含み得る。クライアント及びサーバは、一般に互いに離れており、典型的には通信ネットワークを通して相互作用する。クライアント及びサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で走るコンピュータプログラムによって、及び互いにクライアント・サーバ関係を有することによって、生じる。ある実施形態では、サーバは、情報/データ(例えばHTMLページ)をクライアントデバイスに送信する(例えばクライアントデバイスで情報/データを表示し、かつユーザの相互作用からユーザ入力を受け取るために)。クライアントデバイスにおいて生成された情報/データ(例えばユーザの相互作用の結果)は、クライアントデバイスからサーバにおいて受け取られ得る。
【0115】
本明細書は、多くの具体的な実現例についての詳細を含むが、これらは、任意の開示内容の、又はクレームされ得る内容の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の開示内容の特定の実施形態に特有の特徴についての記載として解釈されるべきである。別個の実施形態群の文脈においてここで記載されているある特徴群は、単一の実施形態において組み合わせられて実現され得る。逆に、単一の実施形態の文脈で記載されているさまざまな特徴は、複数の実施形態において別個に、又は任意の適切なサブコンビネーションにおいて実現されてもよい。さらに、特徴は、ある組合せで機能するとして上では記載され、出願当初においてはそのようにクレームされてさえいるが、クレームされた組合せからの1つ以上の特徴は、場合によっては、その組合せから削除され得て、クレームされた組合せは、サブコンビネーション又はサブコンビネーションの変化形に関するものであり得る。
【0116】
同様に、操作は、特定の順序で図面において示されているが、これは、所望の結果を達成するために、そのような操作が示された特定の順序で、又は順次的なやり方で実行されること、又は全ての図示された操作が実行されることを要求するものとしては理解されるべきではない。ある状況においては、マルチタスキング及びパラレル処理が優位性を持ち得る。さらに上で記載された実施形態におけるさまざまなシステムコンポーネントの分離は、そのような分離を全ての実施形態において要求するものとしては理解されるべきではなく、記載されたプログラムコンポーネント及びシステムは、一般に、単一のソフトウェアプロダクトに互いに統合され、又は複数のソフトウェアプロダクトにパッケージングされ得ることが理解されるべきである。
【0117】
よって、本主題の特定の実施形態が記載されてきた。他の実施形態も以下の請求項の範囲内である。場合によっては、請求項中で記載されたアクションは、異なる順序で実行され得るが、依然として、所望の結果を達成し得る。加えて、添付の図で示されたプロセスは、所望の結果を得るためには、示された特定の順序、又は順次的なやり方であることを必ずしも要求しない。ある実施形態では、マルチタスキング及びパラレル処理が優位性を用い得る。
【0118】
結論
多くの改変及び他の実施形態には、本開示が関連する技術における当業者なら、前述の記載及び関連する図面において提示された教示を利用し、想到することができよう。したがって、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されるべきではなく、改変及び他の実施形態は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるよう意図されていると理解されるべきである。ここでは特定の語が採用されているが、それらは一般的な叙述的な意味で用いられているのに過ぎず、限定を目的としたものではない。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
【手続補正書】
【提出日】2022-04-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループベースコミュニケーションシステム内でデジタルコンテンツを監査する方法であって、
前記グループベースコミュニケーションシステムの第1チャンネル内でデジタルコンテンツオブジェクトを受信することと、
前記第1チャンネルに関連付けられた所定のコンプライアンスルール群のセットのうちの任意のルールの、前記デジタルコンテンツオブジェクトによる違反を特定することと、
前記違反に応答して、前記デジタルコンテンツオブジェクトを、違反デジタルコンテンツオブジェクトとして違反フラグでフラグ付けすることと、
前記第1チャンネルから前記違反デジタルコンテンツオブジェクトを除去することと、
前記第1チャンネル内で前記違反デジタルコンテンツオブジェクトを一時的デジタルコンテンツオブジェクトで置換することと、
前記グループベースコミュニケーションシステム内に前記違反デジタルコンテンツオブジェクトのための第2チャンネルを生成することであって、
前記第2チャンネルは、前記第1チャンネルとは別個であって、前記第2チャンネルについて許可を有する1人以上のユーザだけが前記違反デジタルコンテンツオブジェクトにアクセスできるよう、アクセスが制限されている、
第2チャンネルを生成することと、
前記第2チャンネルについて許可を有する1人以上のユーザによるレビューのために、前記違反デジタルコンテンツオブジェクトを前記第2チャンネルに移動することと、
前記第2チャンネル内の前記違反デジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられたコンプライアンス命令を、前記許可を有する1人以上のユーザから受信することと、
前記コンプライアンス命令に応答して、前記第1チャンネルから前記一時的デジタルコンテンツオブジェクトを除去することと
を含む方法。
【請求項2】
非違反であることを前記コンプライアンス命令が示すとの判断に応答して、前記第1チャンネル内に前記デジタルコンテンツオブジェクトを復元し、前記デジタルコンテンツオブジェクトから前記違反フラグを除去すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
違反であることを前記コンプライアンス命令が確認するとの判断に応答して、前記一時的デジタルコンテンツオブジェクトを永久的置換デジタルコンテンツオブジェクトで置換すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記一時的デジタルコンテンツオブジェクトを置換することに応答して、前記違反デジタルコンテンツオブジェクトの作成者ユーザに削除通知を送信すること
をさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記違反デジタルコンテンツオブジェクトのタイプに少なくとも部分的に基づいて、保持パラメータ群のセットを決定することと、
前記保持パラメータ群のセットを前記違反デジタルコンテンツオブジェクトに適用することと
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記違反デジタルコンテンツオブジェクトのタイプがファイルタイプコンテンツオブジェクトであると識別することと、
前記保持パラメータ群のセットに基づいて、所定の編集ウィンドウの期限満了の後は、前記違反デジタルコンテンツオブジェクトの編集を禁止することと
をさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記違反デジタルコンテンツオブジェクトのタイプがメッセージタイプコンテンツオブジェクトであると識別することと、
前記保持パラメータ群のセットに基づいて、前記違反デジタルコンテンツオブジェクトの削除を禁止することと
をさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項8】
グループベースコミュニケーションシステム内でデジタルコンテンツを監査するシステムであって、前記システムは、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって実行された時に前記システムにある方法を実行させるコンピュータ実行可能な命令を記憶する少なくとも1つの非一時的メモリと
を備え、前記方法は、
前記グループベースコミュニケーションシステムの第1チャンネル内でデジタルコンテンツオブジェクトを受信することと、
前記第1チャンネルに関連付けられた所定のコンプライアンスルール群のセットのうちの任意のルールの、前記デジタルコンテンツオブジェクトによる違反を特定することと、
前記違反に応答して、前記デジタルコンテンツオブジェクトを、違反デジタルコンテンツオブジェクトとして違反フラグでフラグ付けすることと、
前記第1チャンネルから前記違反デジタルコンテンツオブジェクトを除去することと、
前記第1チャンネル内で前記違反デジタルコンテンツオブジェクトを一時的デジタルコンテンツオブジェクトで置換することと、
前記グループベースコミュニケーションシステム内に前記違反デジタルコンテンツオブジェクトのための第2チャンネルを生成することであって、
前記第2チャンネルは、前記第1チャンネルとは別個であって、前記第2チャンネルについて許可を有する1人以上のユーザだけが前記違反デジタルコンテンツオブジェクトにアクセスできるよう、アクセスが制限されている、
第2チャンネルを生成することと、
前記第2チャンネルについて許可を有する1人以上のユーザによるレビューのために、前記違反デジタルコンテンツオブジェクトを前記第2チャンネルに移動することと、
前記第2チャンネル内の前記違反デジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられたコンプライアンス命令を、前記許可を有する1人以上のユーザから受信することと、
前記コンプライアンス命令に応答して、前記第1チャンネルから前記一時的デジタルコンテンツオブジェクトを除去することと
を含む、システム。
【請求項9】
前記方法は、
非違反であることを前記コンプライアンス命令が示すとの判断に応答して、前記第1チャンネル内に前記デジタルコンテンツオブジェクトを復元し、前記デジタルコンテンツオブジェクトから前記違反フラグを除去すること
をさらに含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記方法は、
違反であることを前記コンプライアンス命令が確認するとの判断に応答して、前記一時的デジタルコンテンツオブジェクトを永久的置換デジタルコンテンツオブジェクトで置換すること
をさらに含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記方法は、
前記一時的デジタルコンテンツオブジェクトを置換することに応答して、前記違反デジタルコンテンツオブジェクトの作成者ユーザに削除通知を送信すること
をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサによって実行された時に、グループベースコミュニケーションシステム内でデジタルコンテンツを監査する方法を実行するコンピュータで実行可能な命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記方法は、
前記グループベースコミュニケーションシステムの第1チャンネル内でデジタルコンテンツオブジェクトを受信することと、
前記第1チャンネルに関連付けられた所定のコンプライアンスルール群のセットのうちの任意のルールの、前記デジタルコンテンツオブジェクトによる違反を特定することと、
前記違反に応答して、前記デジタルコンテンツオブジェクトを、違反デジタルコンテンツオブジェクトとして違反フラグでフラグ付けすることと、
前記第1チャンネルから前記違反デジタルコンテンツオブジェクトを除去することと、
前記第1チャンネル内で前記違反デジタルコンテンツオブジェクトを一時的デジタルコンテンツオブジェクトで置換することと、
前記グループベースコミュニケーションシステム内に前記違反デジタルコンテンツオブジェクトのための第2チャンネルを生成することであって、
前記第2チャンネルは、前記第1チャンネルとは別個であって、前記第2チャンネルについて許可を有する1人以上のユーザだけが前記違反デジタルコンテンツオブジェクトにアクセスできるよう、アクセスが制限されている、
第2チャンネルを生成することと、
前記第2チャンネルについて許可を有する1人以上のユーザによるレビューのために、前記違反デジタルコンテンツオブジェクトを前記第2チャンネルに移動することと、
前記第2チャンネル内の前記違反デジタルコンテンツオブジェクトに関連付けられたコンプライアンス命令を、前記許可を有する1人以上のユーザから受信することと、
前記コンプライアンス命令に応答して、前記第1チャンネルから前記一時的デジタルコンテンツオブジェクトを除去することと
を含む、1つ以上の非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項13】
前記方法は、
前記違反デジタルコンテンツオブジェクトのタイプに少なくとも部分的に基づいて、保持パラメータ群のセットを決定することと、
前記保持パラメータ群のセットを前記違反デジタルコンテンツオブジェクトに適用することと
をさらに含む、請求項12に記載の1つ以上の非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項14】
前記方法は、
前記違反デジタルコンテンツオブジェクトのタイプがファイルタイプコンテンツオブジェクトであると識別することと、
前記保持パラメータ群のセットに基づいて、所定の編集ウィンドウの期限満了の後は、前記違反デジタルコンテンツオブジェクトの編集を禁止することと
をさらに含む、請求項13に記載の1つ以上の非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項15】
前記方法は、
前記違反デジタルコンテンツオブジェクトのタイプがメッセージタイプコンテンツオブジェクトであると識別することと、
前記保持パラメータ群のセットに基づいて、前記違反デジタルコンテンツオブジェクトの削除を禁止することと
をさらに含む、請求項13に記載の1つ以上の非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。