(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084766
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】ブドウ糖データを無線通信するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 8/18 20090101AFI20220531BHJP
H04W 4/38 20180101ALI20220531BHJP
H04W 4/80 20180101ALI20220531BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20220531BHJP
A61B 5/145 20060101ALI20220531BHJP
【FI】
H04W8/18
H04W4/38
H04W4/80
H04W84/10 110
A61B5/145
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022042482
(22)【出願日】2022-03-17
(62)【分割の表示】P 2019502701の分割
【原出願日】2017-07-17
(31)【優先権主張番号】62/364,771
(32)【優先日】2016-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.WINDOWS MOBILE
3.WINDOWS
4.MAC OS
5.UNIX
6.XBOX
7.ZIGBEE
8.3GPP
9.PlayStation
10.Wii
11.Chrome
(71)【出願人】
【識別番号】504016422
【氏名又は名称】デックスコム・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アディチャ・マンダパカ
(72)【発明者】
【氏名】ホルヘ・ヴァルデス
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー・アール・ヴェーデキント
(72)【発明者】
【氏名】エリック・コーエン
(72)【発明者】
【氏名】ダグラス・ウィリアム・バーネット
(72)【発明者】
【氏名】フランシス・ウィリアム・パスカル
(72)【発明者】
【氏名】ハリ・ハンパプラム
(72)【発明者】
【氏名】マーク・ダーヴェイズ
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・ロバート・メンシンガー
(57)【要約】
【課題】分析物データを無線通信するためのシステム、デバイス、及び方法を提供する。
【解決手段】1つのそのような方法は、第1の間隔中に、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の第1の接続を確立することを含む。第1の接続中に、本方法は、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の認証に関連する情報を交換することを含む。本方法は、第1の間隔中に認証が行われたかどうかに関する判定を行うことを含む。第2の間隔中に、本方法は、暗号化された分析物値を伝送するための、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の第2の接続を確立することと、第1の接続中に行われた認証に関連する情報の交換をバイパスすることと、を含むことができる。本方法はまた、判定が、第1の間隔中に認証が行われたことを示す場合に、第2の間隔中に、分析物センサシステムが、表示デバイスに暗号化された分析物値を伝送することも含む。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分析物データを無線通信するように構成されたモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスが、
前記モバイルデバイスのユーザにGUIを提示するように構成されたディスプレイと、
無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバと、
プロセッサであって、前記ディスプレイ及び前記トランシーバに動作可能に結合され、また、前記モバイルデバイスに、
分析物センサシステムに接続可能な複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上の表示デバイスの選好レベルに関する指示を受信することと、
前記指示に応答して、前記選好をサポートするプロシージャを実施することと、を行わせるように構成されたプロセッサと、を備える、モバイルデバイス。
【請求項2】
前記プロセッサが、前記モバイルデバイスに、前記分析物センサシステムにメッセージを伝送させるようにさらに構成され、前記メッセージが、前記プロシージャを実施するべきである旨の指示を含む、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項3】
前記プロセッサが、前記モバイルデバイスに、前記プロシージャが実施されている旨の指示を含むメッセージを前記分析物センサシステムから受信させるようにさらに構成される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項4】
前記プロセッサが、前記モバイルデバイスに、前記モバイルデバイスによって表示されるGUIを介して受信したユーザ入力に応答して、前記1つまたは2つ以上の表示デバイスの全体的な選好レベルのリストのメンテナンスの修正を開始させるようにさらに構成される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項5】
前記リストのメンテナンスの修正と関連して、前記プロセッサが、前記モバイルデバイスに、前記ユーザ入力に従って、前記複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上の表示デバイスを前記リストに加えるための命令を生成させるようにさらに構成される、請求項4に記載のモバイルデバイス。
【請求項6】
前記リストのメンテナンスの修正と関連して、前記プロセッサが、前記モバイルデバイスに、前記ユーザ入力に従って、前記複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上の表示デバイスを前記リストから削除するための命令を生成させるようにさらに構成される、請求項5に記載のモバイルデバイス。
【請求項7】
前記プロセッサが、前記モバイルデバイスに、前記複数の表示デバイスのうちの前記1つまたは2つ以上の表示デバイスが前記ユーザ入力に基づいて、前記リストに加えられた、または前記リストから削除された旨の指示を含むメッセージを受信させるようにさらに構成される、請求項4に記載のモバイルデバイス。
【請求項8】
前記リストのメンテナンスの修正と関連して、前記プロセッサが、前記モバイルデバイスに、前記GUIを介して受信したユーザ入力に基づいて、前記モバイルデバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを受信させるようにさらに構成される、請求項4に記載のモバイルデバイス。
【請求項9】
前記指示が、前記モバイルデバイスで動作するモバイルアプリケーションによって前記モバイルデバイスのディスプレイに提示されるGUIを介して、ユーザから受信されている、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項10】
前記指示が、前記複数の表示デバイスのうちの第1の表示デバイスから第2の表示デバイスに切り換える命令を含む、請求項9に記載のモバイルデバイス。
【請求項11】
前記モバイルデバイスが、前記複数の表示デバイスのうちの前記第1の表示デバイスまたは前記第2の表示デバイスのうちの1つである、請求項10に記載のモバイルデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照による組み込み
出願データシートに特定されるありとあらゆる優先権の主張またはそれに対するあらゆる補正は、37 CFR 1.57の下に参照により本明細書に組み込まれる。本出願は、2016年7月20日に出願された米国仮出願第第62/364,771号の利益を主張する。前述の出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれ、本明細書において明示的に本明細書の一部をなす。
【0002】
本開示は、一般に、分析物センサシステムから受信される分析物値の連続監視に関する。より具体的には、本開示は、ブドウ糖データを無線通信するためのシステム、方法、装置、及びデバイスを対象とする。
【背景技術】
【0003】
真性糖尿病は、膵臓が十分なインスリンを作成することができない(I型もしくはインスリン依存性)、かつ/またはインスリンが有効でない(2型もしくは非インスリン依存性)障害である。糖尿病状態において、罹患者は、高血糖を患い、これは、微小血管の劣化と関連付けられる数々の生理的異常(腎不全、皮膚潰瘍、または眼の硝子体への出血)を生じさせる。低血糖反応(低血糖)は、インスリンの不注意な過剰摂取、またはインスリンもしくはグルコース低下剤の通常投薬後の極端な運動もしくは不十分な食物摂取によって誘発され得る。
【0004】
従来的には、糖尿病患者は、自己監視血中グルコース(SMBG)モニタを担持し、これは、典型的に、不快な指穿刺法を必要とする。快適さ及び便利さの欠如のため、糖尿病患者は、通常、1日に2~4回自分のグルコースレベルを測定するだけとなる。残念なことに、これらの時間間隔は、あまりに離れて分散されるため、糖尿病患者に、高血糖または低血糖状態を知らせることが手遅れになる可能性があり、その結果、ときには危険な副作用を招くことがある。実際に、糖尿病患者は、SMBG値を適時に取れなくなる恐れがあるだけでなく、糖尿病患者は、従来の方法の制約のため、自分の血中グルコース値が上昇している(より高い)のか、または低下している(より低い)のかも分からなくなる。
【0005】
結果的に、血中グルコース値を連続的に検出する及び/または定量化するための、様々な非侵襲性の、経皮性の(例えば、経皮的)、及び/または埋め込み可能な電気化学的センサが開発されている。これらのデバイスは、一般に、未処理のまたは最小限処理したデータを、その後の分析のために、ディスプレイを含み得る遠隔デバイスで伝送する。無線表示デバイスへの伝送は、無線とすることができる。
【0006】
埋め込まれたセンサを使用して収集されたグルコース及び他の分析物データの無線伝送に関して、センサと併せて作用するトランスミッタのバッテリ寿命は、典型的に、懸案事項である。バッテリ寿命を節約するために、またはグルコース及び他の分析物データの伝送と関連付けられた効率を高めるために、伝送は、例えば、断続的にしなければならない場合がある。しかしながら、監視されるデータの断続的な伝送は、信頼性の問題をもたらす場合がある。したがって、いくつかの事例では、従来のセンサシステムのバッテリ寿命に関して、信頼性が犠牲になっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、第1の間隔中に、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の第1の接続を確立することを含む。本方法は、第1の接続中に、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の認証に関連する情報を交換することさらに含む。加えて、本方法は、第1の間隔中に認証が行われたかどうかに関する判定を行うことを含む。本方法はまた、判定が、第1の間隔中に認証が行われたことを示す場合に、第2の間隔中に、分析物センサシステムが、表示デバイスに暗号化された分析物値を伝送することも含む。
【0008】
一般に適用可能であり得るが、また、第1の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第1の態様の特定の実現形態において、認証に関連する情報は、アプリケーション鍵を含む。実施形態において、本方法は、アプリケーション鍵を使用して、分析物値を暗号化し、暗号化された分析物値を生成することを含む。実施形態において、アプリケーション鍵の特性は、アプリケーション鍵によって暗号化されるデータ型、ネットワーク環境、及びユーザ設定、のうちの1つまたは2つ以上に基づく。実施形態において、本方法は、所定の時間量の経過、分析物センサシステムまたは表示デバイスの再開、別のデバイスが分析物センサシステムへの接続を試みることに関連するトリガー、及びユーザ入力、のうちの1つまたは2つ以上に応答して、アプリケーション鍵を修正することをさらに含む。実施形態において、アプリケーション鍵は、サーバから表示デバイスによって受信されたものである。
【0009】
一般に適用可能であり得るが、また、第1の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第1の態様の特定の実現形態において、本方法は、第2の間隔中に、分析物センサシステムによって暗号化された分析物値を伝送するための、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の第2の接続を確立することと、第1の接続中に行われる認証に関連する情報を交換することをバイパスすることと、をさらに含む。
【0010】
一般に適用可能であり得るが、また、第1の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第1の態様の特定の実現形態において、暗号化された分析物値の少なくとも一部分は、分析物センサシステムによって伝送される1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージにおいて表示デバイスに伝送される。実施形態において、本方法は、暗号化された分析物値を伝送するために使用するアドバタイズメントメッセージの数を決定することをさらに含む。実施形態において、暗号化された分析物値を伝送するために使用するアドバタイズメントメッセージの数が1より大きいと判定された場合、1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージのうちの第1のものは、暗号化された分析物値の第1の部分と、1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージのうちの第2のものが、暗号化された分析物値の第2の部分を含む旨の指示と、を含む。暗号化された分析物値を伝送するために使用するアドバタイズメントメッセージの数が1であると判定された場合、1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージのうちの第1のものは、暗号化された分析物値を含むことができる。
【0011】
一般に適用可能であり得るが、また、第1の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第1の態様の特定の実現形態において、認証に関連する情報を交換することは、双方向認証を行うことを含む。実施形態において、双方向認証を行うことは、複数の動作を含む。そのような動作は、分析物センサシステムが、表示デバイスに第1の値を伝送することを含む。そのような動作は、分析物センサシステムが、表示デバイスから第2の値及び第3の値を受信することを含む。第2の値は、第1の値及びアプリケーション鍵に基づく。そのような動作は、分析物センサシステムが、第2の値を検証することを含む。他のそのような動作は、分析物センサシステムが、第3の値を使用して第4の値を生成することを含む。さらに、そのような動作は、分析物センサシステムが、検証のために、表示デバイスに第4の値を伝送することを含む。
【0012】
一般に適用可能であり得るが、また、第1の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第1の態様の特定の実現形態において、認証に関連する情報を交換することは、複数の動作を含む。そのような動作は、分析物センサシステムが、表示デバイスから第1の値を受信することを含む。追加的な動作は、分析物センサシステムが、第1の値及びアプリケーション鍵に基づいて第2の値を生成することを含む。さらなる動作は、分析物センサシステムが、表示デバイスによって検証するために、表示デバイスに第2の値を伝送することを含む。
【0013】
一般に適用可能であり得るが、また、第1の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第1の態様の特定の実現形態において、認証に関連する情報は、暗号化された分析物値を生成するために使用されるアプリケーション鍵を含む。そのようないくつかの事例において、アプリケーション鍵を使用して、分析物値を暗号化し、暗号化された分析物値を生成することは、第2の間隔中に、認証に関連する情報を交換することをバイパスすることを可能にする。
【0014】
一般に適用可能であり得るが、また、第1の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第1の態様の特定の実現形態において、第1の接続を確立すること、及び認証に関連する情報を交換することは、第1の無線プロトコルを使用して行われる。そのようないくつかの事例において、表示デバイスに暗号化された分析物値を伝送することは、第1の無線プロトコルとは異なる第2の無線プロトコルを使用して行われる。実施形態において、第1の無線プロトコルを使用することは、第2の間隔中に、認証に関連する情報を交換することをバイパスすることを可能にする。
【0015】
第2の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、第1の間隔中に、第1の無線プロトコルを使用して、表示デバイスと、認証情報に関連する情報の交換を行うことを含む。方法はまた、第2の間隔中に、第2の無線プロトコルを使用して、表示デバイスに暗号化された分析物値を伝送することによって、認証に関連する情報の交換をバイパスすることを含む。暗号化された分析物値は、認証に関連する情報を使用して生成されたものである。第1の無線プロトコルは、第2の無線プロトコルとは異なる。第1の無線プロトコルは、WiFiまたは近距離無線通信(NFC)とすることができる。第2の無線プロトコルは、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)とすることができる。
【0016】
一般に適用可能であり得るが、また、第2の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第2の態様の特定の実現形態において、認証に関連する情報は、アプリケーション鍵を含む。そのようないくつかの実現形態において、本方法は、表示デバイスが、サーバからアプリケーション鍵を受信することをさらに含む。
【0017】
第3の態様において、分析物データを無線通信するように構成された分析物センサシステムは、分析物センサを含む。分析物センサシステムはまた、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバも含む。さらに、分析物センサシステムは、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムに特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサを含む。そのような動作は、第1の間隔中に、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の第1の接続を確立することを含む。そのような動作は、第1の接続中に、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の認証に関連する情報を交換することを含む。そのような動作は、第1の間隔中に認証が行われたかどうかに関する判定を行うことを含む。さらに、そのような動作は、判定が、第1の間隔中に認証が行われたことを示す場合に、第2の間隔中に、表示デバイスに暗号化された分析物値を伝送することを含む。
【0018】
一般に適用可能であり得るが、また、第3の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第3の態様の特定の実現形態において、認証に関連する情報は、アプリケーション鍵を含み、プロセッサは、分析物センサシステムに、分析物値を暗号化して、暗号化された分析物値を生成することを行わせるようにさらに構成される。
【0019】
一般に適用可能であり得るが、また、第3の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第3の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに特定の動作を行わせるようにさらに構成される。そのような動作は、第2の間隔中に、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の第2の接続を確立することを含む。そのような動作は、第2の接続中に、認証に関連する情報の交換をバイパスすることを含む。
【0020】
一般に適用可能であり得るが、また、第3の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第3の態様の特定の実現形態において、認証に関連する情報は、アプリケーション鍵を含み、プロセッサは、分析物センサシステムに、アプリケーション鍵を使用して、分析物値を暗号化し、暗号化された分析物値を生成することを行わせるようにさらに構成される。アプリケーション鍵を使用することで、分析物センサシステムが、交換をバイパスすることを可能にすることができる。
【0021】
一般に適用可能であり得るが、また、第3の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第3の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに特定の動作を行わせるようにさらに構成される。そのような動作は、第1の接続を確立することと、第1の無線プロトコルを使用して、認証に関連する情報を交換することと、を含む。そのような動作は、第2の無線プロトコルを使用して、暗号化された分析物データを伝送することを含む。第1の無線プロトコルは、第2の間隔中に、認証に関連する情報の交換をバイパスすることを可能にすることができる。
【0022】
第4の態様において、分析物センサシステムと分析物データを無線通信するように構成されたモバイルデバイスは、ユーザインターフェースを含む。モバイルデバイスはまた、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバも含む。さらに、モバイルデバイスは、ユーザインターフェース及びトランシーバに動作的に結合された回路を含む。モバイルデバイスは、回路に動作的に結合され、実行されたときに回路特定の動作を行わせる命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。そのような動作は、第1の間隔中に、分析物センサシステムとモバイルデバイスとの間の第1の接続を確立することを含む。そのような動作は、第1の接続中に、分析物センサシステムとモバイルデバイスとの間の認証に関連する情報を交換することを含む。その上、そのような動作は、第1の間隔中に認証が行われたかどうかに関する判定を取得することを含む。そのような動作はまた、判定が、第1の間隔中に認証が行われたことを示す場合に、第2の間隔中に、分析物センサシステムから暗号化された分析物値を受信することを含む。
【0023】
第5の態様において、システムは、表示デバイスを含む。システムはまた、分析物センサシステムも含む。分析物センサシステムは、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバ含む。分析物センサシステムはまた、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムに、特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサも含む。そのような動作は、第1の間隔中に、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の第1の接続を確立することを含む。そのような動作は、第1の接続中に、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の認証に関連する情報を交換することを含む。さらに、そのような動作は、第1の間隔中に認証が行われたかどうかに関する判定を行うこと含む。そのような動作はまた、判定が、第1の間隔中に認証が行われたことを示す場合に、第2の間隔中に、表示デバイスに暗号化された分析物値を伝送すること含む。
【0024】
一般に適用可能であり得るが、また、第5の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第5の態様の特定の実現形態において、システムは、認証に関連する情報の少なくとも一部を、分析物センサシステム及び表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上に送信するように構成されたサーバをさらに含む。
【0025】
第6の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間の第1の接続を確立して、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間でペアリング情報を交換することを含む。本方法はまた、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間でメッセージを定期的に交換することによって、第1の接続を維持することを含む。また、本方法は、分析物センサシステム及び表示デバイスが接続を維持している間、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、分析物センサシステムは、第1の表示デバイスに分析物データを伝送することも含む。
【0026】
一般に適用可能であり得るが、また、第6の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第6の態様の特定の実現形態において、第1の接続を確立することが、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間で双方向認証を行うことを含む。双方向認証を行うことは、1つまたは2つ以上の追加的な動作を含むことができる。そのような動作は、分析物センサシステムが、第1の表示デバイスに第1の値を伝送することを含む。そのような動作は、分析物センサシステムが、第1の表示デバイスから第2の値及び第3の値を受信することを含む。第2の値は、第1の値及びアプリケーション鍵に基づく。そのような動作は、分析物センサシステムが、第2の値を検証することを含む。そのような動作は、分析物センサシステムが、第3の値を使用して第4の値を生成することを含む。また、そのような動作は、分析物センサシステムが、検証のために、第1の表示デバイスに第4の値を伝送することも含む。
【0027】
一般に適用可能であり得るが、また、第6の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第6の態様の特定の実現形態において、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、メッセージを定期的に交換すること、及び第1の表示デバイスに分析物データを伝送することを組み合わせることは、第1の表示デバイスに対するユーザ選好の指示に応答して行われる。
【0028】
一般に適用可能であり得るが、また、第6の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第6の態様の特定の実現形態において、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、メッセージを定期的に交換すること、及び表示デバイスに分析物データを伝送することを組み合わせることが、適応的に行われる。
【0029】
一般に適用可能であり得るが、また、第6の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第6の態様の特定の実現形態において、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間で定期的に交換されるメッセージは、第1のメッセージと、第2のメッセージと、を含み、第1及び第2のメッセージは、順次交換するように構成される。第1のメッセージは、第1のメッセージ及び第2のメッセージの順次交換の間のスケジュールされた時間量に対応するメッセージング間隔を含む。
【0030】
一般に適用可能であり得るが、また、第6の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第6の態様の特定の実現形態において、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間で定期的に交換されるメッセージの各々が、次に続くメッセージが交換されるまでの時間量に対応するメッセージ間隔を含む。
【0031】
一般に適用可能であり得るが、また、第6の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第6の態様の特定の実現形態において、本方法は、メッセージ間隔を修正する要求を送信することをさらに含む。本方法はまた、分析物センサシステムが、第1の表示デバイスとメッセージを定期的に交換することを終了することも含み、よって、分析物センサシステム及び表示デバイスが、要求が拒否されたことに応答して、接続を維持しない。
【0032】
一般に適用可能であり得るが、また、第6の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第6の態様の特定の実現形態において、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間で定期的に交換されるメッセージの各々が、タイムアウト値を含む。本方法は、分析物センサシステムが、第1の表示デバイスとメッセージを定期的に交換することを終了することをさらに含み得、よって、第1のメッセージの次に続くメッセージのうちの第2のメッセージが交換される前に、メッセージのうちの第1のメッセージに含まれるタイムアウト値を超えた場合に、分析物センサシステム及び第1の表示デバイスは、接続を維持しない。
【0033】
一般に適用可能であり得るが、また、第6の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第6の態様の特定の実現形態において、本方法は、第1の表示デバイス及び第2の表示デバイスが接続を維持するように、第1の表示デバイスが、第2の表示デバイスとの第2の接続を確立することをさらに含む。本方法はまた、第1及び第2の表示デバイスが接続を維持している間、分析物センサシステムから分析物データを受信した後に、第1の表示デバイスが、第2の表示デバイスに、分析物データに関連する情報を伝送することも含む。
【0034】
第7の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間の第1の接続を確立して、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間でペアリング情報を交換することを含む。本方法はまた、第1のモードで動作することを含む。第1のモードで動作することは、分析物センサシステム及び第1の表示デバイスが接続を維持するように、分析物センサシステムが、第1の表示デバイスとメッセージを定期的に交換することを含む。分析物センサシステム及び第1の表示デバイスが接続を維持している間、第1のモードで動作することは、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、分析物センサシステムが、第1の表示デバイスに分析物データを伝送することを含む。加えて、本方法は、第2のモードで動作することを含む。第2のモードで動作することは、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間の第2の接続を定期的に確立することを含む。第2の接続が確立された後に、第2のモードで動作することは、第1の表示デバイスに分析物データを伝送することを含む。
【0035】
一般に適用可能であり得るが、また、第7の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第7の態様の特定の実現形態において、第1のモードで動作することは、第1の表示デバイスの使用選好に関するユーザ入力、日時、場所、パケット損失、及び第1の表示デバイスを含む優先順位スキーム、のうちの1つまたは2つ以上に関連する指示に応答して生じる。
【0036】
一般に適用可能であり得るが、また、第7の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第7の態様の特定の実現形態において、第2のモードで動作することが、分析物センサシステムが、分析物データを伝送しており、かつ第1のモードで動作していない場合に生じる。
【0037】
一般に適用可能であり得るが、また、第7の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第7の態様の特定の実現形態において、本方法は、第1のモードで動作している間、分析物センサシステムが第1の表示デバイスに分析物データを伝送することは、分析物センサシステムが、分析物センサシステムに接続されていない第2の表示デバイスに分析物データを伝送することを含む。
【0038】
一般に適用可能であり得るが、また、第7の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第7の態様の特定の実現形態において、本方法は、第1のモードで動作することと、第2のモードで動作することとの間で切り換えることをさらに含む。
【0039】
第8の態様において、分析物データを無線通信するように構成された分析物センサシステムは、分析物センサを含む。分析物センサシステムはまた、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバも含む。その上、分析物センサシステムは、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムにいくつかの動作を行わせるように構成されたプロセッサを含む。そのような動作は、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間の第1の接続を確立して、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間でペアリング情報を交換すること含む。そのような動作は、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間でメッセージを定期的に交換することによって、第1の接続を維持することを含む。その上、第1の接続中に、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、第1の表示デバイスに分析物データを伝送することを含む。
【0040】
一般に適用可能であり得るが、また、第8の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第8の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、確立されている第1の接続と関連して双方向認証を行わせるようにさらに構成される。
【0041】
一般に適用可能であり得るが、また、第8の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第8の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、第1の表示デバイスのユーザ選好の指示に応答して、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、第1の接続を維持して、第1の表示デバイスに分析物データを伝送させるようにさらに構成される。
【0042】
一般に適用可能であり得るが、また、第8の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第8の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、第1の接続を維持して、第1の表示デバイスに分析物データを適応的に伝送させるようにさらに構成される。
【0043】
一般に適用可能であり得るが、また、第8の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第8の態様の特定の実現形態において、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間で定期的に交換されるメッセージは、第1のメッセージと、第2のメッセージと、を含む。その上、プロセッサは、分析物センサシステムに、第1の表示デバイスと第1及び第2のメッセージを順次交換させるようにさらに構成される。第1のメッセージは、第1及び第2のメッセージの交換の間のスケジュールされた時間量に対応するメッセージング間隔を含む。プロセッサは、分析物センサシステムに、メッセージング間隔を修正させるようにさらに構成されることができる
【0044】
第9の態様において、システムは、第1の表示デバイスと、分析物センサシステムと、を含む。分析物センサシステムは、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバ含む。分析物センサシステムはまた、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムに、特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサも含む。1つのそのような動作は、分析物センサシステムと第1の表示デバイスの間の第1の接続を確立して、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間でペアリング情報を交換することである。1つのそのような動作は、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間でメッセージを定期的に交換することによって、第1の接続を維持することである。そのような別の動作は、第1の接続中に、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、第1の表示デバイスに分析物データを伝送することである。分析物センサシステムはまた、第2の表示デバイスも含む。第1の表示デバイスは、第1及び第2の表示デバイスの接続が維持されるように、第2の表示デバイスとの第2の接続を確立するように構成される。第1の表示デバイスは、第1及び第2の表示デバイスが接続を維持している間、分析物センサシステムから分析物データを受信した後に、第2の表示デバイスに、分析物データに関連する情報を伝送するようにさらに構成される。
【0045】
第10の態様において、分析物データを無線通信するように構成された分析物センサシステムは、分析物センサを含む。分析物センサシステムはまた、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバも含む。また、分析物センサシステムは、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムに特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサも含む。1つのそのような動作は、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間の第1の接続を確立して、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間でペアリング情報を交換することである。別のそのような動作は、第1のモードで動作することであって、分析物センサシステム及び第1の表示デバイスの接続が維持されるように、メッセージが、第1の表示デバイスと定期的に交換され、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、分析物センサシステムが第1の表示デバイスに分析物データを伝送する、第1のモードで動作することである。そのような別の動作は、第2のモードで動作することであって、第1の表示デバイスとの第2の接続が、分析物データを伝送するために定期的に確立される、第2のモードで動作することである。
【0046】
一般に適用可能であり得るが、また、第10の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第10の態様の特定の実現形態において、分析物センサシステムが、データを伝送しており、かつ第1のモードで動作していない場合に、プロセッサは、分析物センサシステムを第2のモードで動作させるようにさらに構成される。
【0047】
一般に適用可能であり得るが、また、第10の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第10の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、第1の表示デバイスのユーザ選好に関するユーザ入力、日時、場所、パケット損失、及び第1の表示デバイスを含む優先順位スキーム、のうちの1つまたは2つ以上に関連する指示に応答して、分析物センサシステムを第1のモードで動作させるようにさらに構成される。
【0048】
第11の態様において、分析物センサシステムを分析物表示デバイス及び第2の表示デバイスに接続するための方法は、分析物センサシステムと分析物表示デバイス及び第2の表示デバイスとのペアリングを試みる際に、アドバタイズメント持続時間構造を使用することを含む。アドバタイズメント持続時間構造に従って、アドバタイズメント持続時間は、第1の時間セグメント及び第2の時間セグメントを含む。第1の時間セグメントは、第2の表示デバイスに割り当てられる。第2の時間セグメントは、分析物表示デバイスに割り当てられる。第1の時間セグメントは、アドバタイズメント持続時間内に第2の時間セグメントに先行する。本方法はまた、第2の時間セグメントが第1の時間セグメントに先行するように、アドバタイズメント持続時間構造を再構成することも含む。第1の時間セグメントは、約20秒の長さとすることができ、第2の時間セグメントは、約2秒の長さとすることができる。
【0049】
一般に適用可能であり得るが、また、第11の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第11の態様の特定の実現形態において、アドバタイズメント持続時間構造を再構成することは、アドバタイズメント持続時間の残り以下の時間の幅まで、第1の時間セグメントを延長することを含む。
【0050】
第12の態様において、分析物データを無線通信するように構成された分析物センサシステムは、分析物センサと、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバと、を含む。分析物センサシステムはまた、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムに、特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサも含む。1つのそのような動作は、分析物センサシステムと分析物表示デバイス及び第2の表示デバイスとのペアリングを試みる際に、アドバタイズメント持続時間構造に従って、アドバタイズメントメッセージを伝送することである。アドバタイズメント持続時間構造に従って、アドバタイズメント持続時間は、第1の時間セグメント及び第2の時間セグメントを含む。第1の時間セグメントは、第2の表示デバイスに割り当てられる。第2の時間セグメントは、分析物表示デバイスに割り当てられる。第1の時間セグメントは、アドバタイズメント持続時間内に第2の時間セグメントに先行する。そのような別の動作は、第2の時間セグメントが第1の時間セグメントに先行するように、アドバタイズメント持続時間構造を再構成することである。
【0051】
第13の態様において、分析物センサシステムを分析物表示デバイス及び第2の表示デバイスに接続するための方法は、分析物センサシステムが第2の表示デバイスとペアリングされたかどうかを示す値を評価することを含む。値が、分析物センサシステムが第2の表示デバイスとペアリングされたことを示す場合、本方法は、第1のアドバタイズメント持続時間の第1の時間セグメントを第1の長さに設定し、第1の時間セグメント中に、第2の表示デバイスに第1の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。値が、分析物センサシステムが第2の表示デバイスとペアリングされなかったことを示す場合、本方法は、第1の時間セグメントを第2の長さに設定し、第2の長さが第1の長さよりも短くなっており、第2の長さがゼロ秒でない場合、第1の時間セグメント中に、第2の表示デバイスに第2の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。第2の長さは、約7秒とすることができる。第1の長さは、約20秒とすることができる。値は、リスト上のエントリとすることができ、エントリは、第2の表示デバイスに対応することができる。
【0052】
一般に適用可能であり得るが、また、第13の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第13の態様の特定の実現形態において、本方法は、値が、分析物センサシステムが第2の表示デバイスとペアリングされなかったことを示す場合、第2の長さをゼロ秒に設定することをさらに含む。
【0053】
一般に適用可能であり得るが、また、第13の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第13の態様の特定の実現形態において、本方法は、近距離無線通信を介して受信したシグナリングに応答して、第1の時間セグメントを第1の長さに設定することをさらに含む。
【0054】
第14の態様において、分析物データを無線通信するように構成された分析物センサシステムは、分析物センサを含む。分析物センサシステムはまた、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバも含む。分析物センサシステムはまた、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムに、特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサも含む。そのような動作は、分析物センサシステムが第2の表示デバイスとペアリングされたかどうかを示す値を評価することを含む。そのような動作は、分析物センサシステムが第2の表示デバイスとペアリングされたことを示す場合、第1のアドバタイズメント持続時間の第1の時間セグメントを第1の長さに設定し、第1の時間セグメント中に、第2の表示デバイスに第1の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。そのような動作はまた、値が、分析物センサシステムが第2の表示デバイスとペアリングされなかったことを示す場合、第1の時間セグメントを第2の長さに設定し、第2の長さがゼロ秒でない場合、第1の時間セグメント中に、第2の表示デバイスに第2の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することも含む。第2の長さは、第1の長さよりも短い。
【0055】
第15の態様において、分析物センサシステムを分析物表示デバイス及び第2の表示デバイスに接続するための方法は、アドバタイズメント持続時間内の第1の時間セグメント中に、第1のアドバタイズメント間隔に従って、第2の表示デバイスに第1の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。アドバタイズメント持続時間内の第2の時間セグメント中に、本方法は、第2のアドバタイズメント間隔に従って、分析物表示デバイスに第2の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。第1のアドバタイズメント間隔、第2のアドバタイズメント間隔、第1の時間セグメントの長さ、第2の時間セグメントの長さ、アドバタイズメント持続時間、及び第1及び第2の時間セグメントのシーケンス、のうちの1つまたは2つ以上は、構成可能である。第1のアドバタイズメント間隔は、約20ミリ秒~約90ミリ秒になるように構成可能とすることができる。アドバタイズメント持続時間は、約2秒~約90秒で構成可能とすることができる。
【0056】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、第2の時間セグメントが第1の時間セグメントに先行するように、第1及び第2の時間セグメントのシーケンスを変更することをさらに含む。
【0057】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステムが第2の表示デバイスとペアリングされたかどうかを示す値に基づいて、第1及び第2の時間セグメントのシーケンスを変更することをさらに含む。
【0058】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステムと分析物表示デバイスとの接続の質の指示を取得することをさらに含む。本方法は、質の指示に基づいて、第2の時間セグメントの長さ及び第2のアドバタイズメント間隔のうちの1つまたは2つ以上を修正することをさらに含む。
【0059】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、第2の時間セグメントの長さ及び第2のアドバタイズメント間隔のうちの1つまたは2つ以上を修正することは、分析物表示デバイスから受信した信号に応答して、分析物センサシステムによって行われる。
【0060】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、質の指示と閾値とを比較することをさらに含む。質の指示が閾値を超えた場合、第2の時間セグメントの長さ及び第2のアドバタイズメント間隔のうちの1つまたは2つ以上を修正することは、第2の時間セグメントの長さを減少させること、及び第2のアドバタイズメント間隔を増加させること、のうちの1つまたは2つ以上を含む。質の指示が、閾値未満であった場合、第2の時間セグメントの長さ及び第2のアドバタイズメント間隔のうちの1つまたは2つ以上を修正することは、第2の時間セグメントの長さを増加させること、及び第2のアドバタイズメント間隔を減少させること、のうちの1つまたは2つ以上を含む。質は、受信信号強度指示(RSSI)及びリターントリップ遅延時間(RTDT)のうちの1つまたは2つ以上を使用して判定されている。
【0061】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、RSSI及びRTDTのうちの1つまたは2つ以上の測定を行うことをさらに含む。測定を行うことは、分析物センサシステム及び分析物表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上によって行うことができる。本方法はまた、測定に基づいて質を判定することも含む。
【0062】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステムと第2の表示デバイスとの接続の質の指示を取得することをさらに含む。方法はまた、質の指示に基づいて、第1の時間セグメントの長さ及び第1のアドバタイズメント間隔のうちの1つまたは2つ以上を修正することも含む。
【0063】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、第1の時間セグメントの長さ及び第1のアドバタイズメント間隔のうちの1つまたは2つ以上を修正することは、分析物表示デバイスから受信した信号に応答して、分析物センサシステムによって行われる。
【0064】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、質の指示と閾値とを比較することをさらに含む。質の指示が閾値を超えた場合、第1の時間セグメントの長さ及び第1のアドバタイズメント間隔のうちの1つまたは2つ以上を修正することは、第1の時間セグメントの長さを減少させること、及び第1のアドバタイズメント間隔を増加させること、のうちの1つまたは2つ以上を含む。質の指示が、閾値未満であった場合、第1の時間セグメントの長さ及び第1のアドバタイズメント間隔のうちの1つまたは2つ以上を修正することは、第1の時間セグメントの長さを増加させること、及び第1のアドバタイズメント間隔を減少させること、のうちの1つまたは2つ以上を含む。質は、RSSI及びRTDTのうちの1つまたは2つ以上を使用して判定されている。
【0065】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、RSSI及びRTDTのうちの1つまたは2つ以上の測定を行うことをさらに含む。本方法はまた、測定に基づいて質を判定することも含む。測定を行うことは、分析物センサシステム及び第2の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上によって行うことができる。
【0066】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステムの場所及び第2の表示デバイスの場所のうちの1つまたは2つ以上に関連する指示に基づいて、第1の時間セグメントの長さ、第1のアドバタイズメント間隔、第2の時間セグメントの長さ、第2のアドバタイズメント間隔、ならびに第1及び第2の時間セグメントのシーケンス、のうちの1つまたは2つ以上を修正することをさらに含む。
【0067】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステムの場所及び分析物表示デバイスの場所のうちの1つまたは2つ以上に関連する指示に基づいて、第2の時間セグメントの長さ、第2のアドバタイズメント間隔、ならびに第1及び第2の時間セグメントのシーケンス、のうちの1つまたは2つ以上を修正することをさらに含む。
【0068】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、日時に関連する指示に基づいて、第1の時間セグメントの長さ、第1のアドバタイズメント間隔、第2の時間セグメントの長さ、第2のアドバタイズメント間隔、ならびに第1及び第2の時間セグメントのシーケンス、のうちの1つまたは2つ以上を修正することをさらに含む。
【0069】
一般に適用可能であり得るが、また、第15の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第15の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステム用のバッテリ寿命の指示を生成することをさらに含む。方法はまた、バッテリ寿命の指示に基づいて、第1の時間セグメントの長さ、第1のアドバタイズメント間隔、第2の時間セグメントの長さ、第2のアドバタイズメント間隔、ならびに第1及び第2の時間セグメントのシーケンス、のうちの1つまたは2つ以上を修正することとも含む。
【0070】
第16の態様において、分析物データを無線通信するように構成された分析物センサシステムは、分析物センサを含む。分析物センサシステムはまた、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバも含む。加えて、分析物センサシステムは、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムに特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサを含む。1つのそのような動作は、アドバタイズメント持続時間内の第1の時間セグメント中に、第1のアドバタイズメント間隔に従って、第2の表示デバイスに第1の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することである。別のそのような動作は、アドバタイズメント持続時間内の第2の時間セグメント中に、第2のアドバタイズメント間隔に従って、分析物表示デバイスに第2の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することである。第1のアドバタイズメント間隔、第2のアドバタイズメント間隔、第1の時間セグメントの長さ、第2の時間セグメントの長さ、アドバタイズメント持続時間、ならびに第1及び第2の時間セグメントのシーケンス、のうちの1つまたは2つ以上が構成可能である。
【0071】
一般に適用可能であり得るが、また、第16の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第16の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、第1及び第2の時間セグメントのシーケンスを変更させるようにさらに構成される。分析物センサシステムは、第2の表示デバイスがリストに存在するかどうかを示す値に基づいて、第1及び第2の時間セグメントのシーケンスを変更することができる。
【0072】
一般に適用可能であり得るが、また、第16の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第16の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、分析物表示デバイスに関連する入力パラメータの値を取得することを行わせるようにさらに構成される。加えて、プロセッサは、入力パラメータの値に基づいて、第2の時間セグメントの長さ及び第2のアドバタイズメント間隔のうちの1つまたは2つ以上を修正することを行わせるように構成される。
【0073】
一般に適用可能であり得るが、また、第16の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第16の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、第2の表示デバイスに関連する入力パラメータの値を取得することを行わせるようにさらに構成される。加えて、プロセッサは、分析物センサシステムに、入力パラメータの値に基づいて、第1の時間セグメントの長さ及び第1のアドバタイズメント間隔のうちの1つまたは2つ以上を修正することを行わせるように構成される。
【0074】
第17の態様において、分析物センサシステムを分析物表示デバイス及び第2の表示デバイスに接続するための方法は、アドバタイズメント持続時間内の第1の時間セグメント中に、第2の表示デバイスに第1の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送すること含む。本方法はまた、アドバタイズメント持続時間内の第2の時間セグメント中に、第2の時間セグメントの長さがゼロ秒に設定されていない場合、分析物表示デバイスに第2の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することも含む。本方法はまた、アドバタイズメント持続時間内の第3の時間セグメント中に、条件を満たした場合、第2の表示デバイスに第3の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することも含む。
【0075】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、第1の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することは、第1のアドバタイズメント間隔に従って行われる。第1のアドバタイズメント間隔は、約20ミリ秒とすることができる。第1の時間セグメントの長さは、約10秒とすることができる。
【0076】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、第3の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することは、第3のアドバタイズメント間隔に従って行われる。第3のアドバタイズメント間隔は、約152.5ミリ秒とすることができる。第3の時間セグメントの長さは、約60秒とすることができる。
【0077】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、第1の時間セグメント中に第2の表示デバイスが分析物センサシステムに接続しなかった場合に、条件を満たす。
【0078】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、本方法は、第2の時間セグメントの長さをゼロに設定して、分析物表示デバイスへの接続を無効にすることをさらに含む。
【0079】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステムと第2の表示デバイスとの接続の質の指示を取得することをさらに含む。方法はまた、質の指示に基づいて、条件を満たしたかどうかを判定することも含む。条件を満たしたかどうかを判定することは、第2の表示デバイスから受信した信号に応答して、分析物センサシステムによって行うことができる。条件を満たしたかどうかを判定することは、質の指示と閾値とを比較することを含むことができる。質は、受信信号強度指示(RSSI)及びリターントリップ遅延時間(RTDT)のうちの1つまたは2つ以上を使用して判定されたものであり得る。
【0080】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、本方法は、RSSI及びRTDTのうちの1つまたは2つ以上の測定を行うことをさらに含む。本方法はまた、測定値に基づいて質を決定することも含む。測定を行うことは、分析物センサシステム及び第2の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上によって行うことができる。
【0081】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステムの場所及び第2の表示デバイスの場所のうちの1つまたは2つ以上に関連する指示に基づいて、条件を満たしたかどうかを判定することをさらに含む。
【0082】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、本方法は、日時に関連する指示に基づいて、条件を満たしたかどうかを判定することをさらに含む。
【0083】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステム用のバッテリ寿命の指示を生成することをさらに含む。本方法は、バッテリ寿命の指示に基づいて、条件を満たしたかどうかを判定することをさらに含む。
【0084】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、第1の時間セグメントは、第2の時間セグメントに先行し、第2の時間セグメントは、第3の時間セグメントに先行する。
【0085】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、第2の時間セグメントは、第1の時間セグメントに先行し、第1の時間セグメントは、第3の時間セグメントに先行する。
【0086】
一般に適用可能であり得るが、また、第17の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第17の態様の特定の実現形態において、本方法は、入力パラメータに基づいて、第2の時間セグメントが第1の時間セグメントに先行するように、及び第1の時間セグメントが第3の時間セグメントに先行するように構成することをさらに含む。入力パラメータは、分析物表示デバイスの場所及び第2の表示デバイスの場所のうちの1つまたは2つ以上に基づくことができる。入力パラメータは、分析物センサシステムとの接続の質の指示に基づくことができる。指示は、受信信号強度及びリターントリップ遅延時間のうちの1つまたは2つ以上に基づいて決定されたものであり得る。入力パラメータは、日時に基づくことができる。入力パラメータは、分析物センサシステムのバッテリ寿命の指示に基づくことができる。
【0087】
第18の態様において、分析物データを無線通信するためのシステムは、アドバタイズメント持続時間中に、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上に分析物センサデータ及びアドバタイズメントメッセージを伝送するように構成された、分析物センサシステムを含む。本システムはまた、複数の表示デバイスのうちの第2の表示デバイスも含む。第2の表示デバイスは、アドバタイズメント持続時間内の第1の時間セグメント中に、分析物センサシステムから伝送された第1の一組のアドバタイズメントメッセージを受信し、応答するように構成される。本システムはまた、複数の表示デバイスの分析物表示デバイスも含む。分析物表示デバイスは、アドバタイズメント持続時間内の第2の時間セグメント中に、第2の時間セグメントの長さがゼロ秒に設定されていない場合、分析物センサシステムから伝送された第2の一組のアドバタイズメントメッセージを受信し、応答するように構成される。第2の表示デバイスは、条件を満たした場合、アドバタイズメント持続時間の第3の時間セグメント中に、第3の一組のアドバタイズメントメッセージを受信するようにさらに構成される。
【0088】
一般に適用可能であり得るが、また、第18の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第18の態様の特定の実現形態において、第1の時間セグメント中に第2の表示デバイスが分析物センサシステムに接続しなかった場合に、条件を満たす。
【0089】
一般に適用可能であり得るが、また、第18の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第18の態様の特定の実現形態において、分析物センサシステムは、第2の時間セグメントの長さをゼロに設定して、分析物表示デバイスへの接続を無効にするようにさらに構成される。
【0090】
一般に適用可能であり得るが、また、第18の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第18の態様の特定の実現形態において、分析物センサシステム、第2の表示デバイス、及び分析物表示デバイス、のうちの1つまたは2つ以上は、分析物センサシステムに対して行われる1つまたは2つ以上の接続に関する指示を取得し、指示に基づいて、条件を満たしたかどうかを判定するようにさらに構成される。
【0091】
一般に適用可能であり得るが、また、第18の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第18の態様の特定の実現形態において、分析物センサシステム、第2の表示デバイス、及び分析物表示デバイス、のうちの1つまたは2つ以上は、指示と閾値とを比較することによって、条件を満たしたかどうかを判定するようにさらに構成される。
【0092】
一般に適用可能であり得るが、また、第18の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第18の態様の特定の実現形態において、第1の時間セグメントは、第2の時間セグメントに先行し、第2の時間セグメントは、第3の時間セグメントに先行する。
【0093】
一般に適用可能であり得るが、また、第18の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第18の態様の特定の実現形態において、第2の時間セグメントが、第1の時間セグメントに先行し、第1の時間セグメントが、第3の時間セグメントに先行する。
【0094】
一般に適用可能であり得るが、また、第18の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第18の態様の特定の実現形態において、分析物センサシステムは、入力パラメータに基づいて、第2の時間セグメントを第1の時間セグメントに先行して配設し、第1の時間セグメントを第3の時間セグメントに先行して配設するようにさらに構成される。入力パラメータは、分析物表示デバイスの場所及び第2の表示デバイスの場所のうちの1つまたは2つ以上に基づくことができる。入力パラメータは、分析物センサシステムとの接続の質、日時、及び分析物センサシステムのバッテリ寿命、の1つまたは2つ以上の指示に基づくことができる。
【0095】
第19の態様において、分析物データを無線通信するように構成された分析物センサシステムであって、分析物センサシステムは、分析物センサを含む。分析物センサシステムはまた、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバも含む。加えて、分析物センサシステムは、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムに特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサを含む。1つのそのような動作は、アドバタイズメント持続時間内の第1の時間セグメント中に、第2の表示デバイスに第1の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することである。1つのそのような動作は、アドバタイズメント持続時間内の第2の時間セグメント中に、第2の時間セグメントの長さがゼロ秒に設定されていない場合、分析物表示デバイスに第2の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することである。別のそのような動作は、アドバタイズメント持続時間内の第3の時間セグメント中に、条件を満たした場合、第2の表示デバイスに第3の一組のアドバタイズメントメッセージを伝送することである。
【0096】
一般に適用可能であり得るが、また、第19の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第19の態様の特定の実現形態において、第1の時間セグメント中に第2の表示デバイスが分析物センサシステムに接続しなかった場合に、条件を満たす。
【0097】
一般に適用可能であり得るが、また、第19の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第19の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、第2の時間セグメントの長さをゼロに設定させて、分析物表示デバイスへの接続を無効にさせるようにさらに構成される。
【0098】
一般に適用可能であり得るが、また、第19の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第19の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、分析物センサシステムに対して行われる1つまたは2つ以上の接続に関する指示を取得させ、指示に基づいて、条件を満たしたかどうかを判定させるようにさらに構成される。
【0099】
一般に適用可能であり得るが、また、第19の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第19の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、指示と閾値とを比較することによって、条件を満たしたかどうかを判定させるようにさらに構成される。
【0100】
一般に適用可能であり得るが、また、第19の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第19の態様の特定の実現形態において、第1の時間セグメントは、第2の時間セグメントに先行し、第2の時間セグメントは、第3の時間セグメントに先行する。
【0101】
一般に適用可能であり得るが、また、第19の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第19の態様の特定の実現形態において、第2の時間セグメントが、第1の時間セグメントに先行し、第1の時間セグメントが、第3の時間セグメントに先行する。
【0102】
一般に適用可能であり得るが、また、第19の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第19の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、入力パラメータに基づいて、第2の時間セグメントが第1の時間セグメントに先行するべきであること、及び第1の時間セグメントが第3の時間セグメントに先行するべきであることを示すようにさらに構成される。入力パラメータは、分析物センサシステムの場所及び第2の表示デバイスの場所のうちの1つまたは2つ以上に基づく。入力パラメータは、分析物センサシステムとの接続の質、日時、及び分析物センサシステムのバッテリ寿命、の1つまたは2つ以上の指示に基づくことができる。
【0103】
第20の態様において、分析物データを無線通信するように構成された表示デバイスは、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバを含む。表示デバイスはまた、トランシーバに動作的に結合され、また、モバイルデバイスに、特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサも含む。1つのそのような動作は、アドバタイズメント持続時間内の第1の時間セグメント中に、分析物センサシステムによって送信された第1の一組のアドバタイズメントメッセージを受信し、応答することである。別のそのような動作は、アドバタイズメント持続時間内の第2の時間セグメント中に、分析物センサシステムによって送信された第2の一組のアドバタイズメントメッセージを受信するが、応答しないことである。別のそのような動作は、アドバタイズメント持続時間内の第3の時間セグメント中に、分析物センサシステムによって送信された第3の一組のアドバタイズメントメッセージを受信し、条件を満たした場合に応答することである。条件は、第1の時間セグメント中に表示デバイスが分析物センサシステムに接続しなかった場合に満たすことができる。
【0104】
一般に適用可能であり得るが、また、第20の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第20の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、表示デバイスに、分析物センサシステムに対して行われる1つまたは2つ以上の接続に関する指示を取得させ、指示に基づいて、条件を満たしたかどうかを判定させるようにさらに構成される。
【0105】
一般に適用可能であり得るが、また、第20の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第20の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、表示デバイスに、指示と閾値とを比較することによって、条件を満たしたかどうかを判定させるようにさらに構成される。
【0106】
一般に適用可能であり得るが、また、第20の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第20の態様の特定の実現形態において、第1の時間セグメントは、第2の時間セグメントに先行し、第2の時間セグメントは、第3の時間セグメントに先行する。
【0107】
一般に適用可能であり得るが、また、第20の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第20の態様の特定の実現形態において、第2の時間セグメントは、第1の時間セグメントに先行し、第1の時間セグメントは、第3の時間セグメントに先行する。
【0108】
一般に適用可能であり得るが、また、第20の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第20の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、入力パラメータに基づいて、表示デバイスに、第2の時間セグメントが第1の時間セグメントに先行するべきであること、及び第1の時間セグメントが第3の時間セグメントに先行するべきであることを示させるようにさらに構成される入力パラメータは、表示デバイスの場所に基づくことができる。入力パラメータは、分析物センサシステムとの接続の質、日時、及び分析物センサシステムのバッテリ寿命、の1つまたは2つ以上の指示に基づくことができる。
【0109】
第21の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、第1のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステムが、第1のアドレスを含む第1のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。本方法はまた、第2のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステムと分析物表示デバイスとの間の第1の接続が確立された場合、分析物センサシステムが、1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスに固有の第2のアドレスを含む第2のアドバタイズメントメッセージを伝送することも含む。加えて、本方法は、第2のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステムと1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスとの間の第2の接続が確立された場合、分析物表示デバイスに固有の第3のアドレスを含む第3のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。第1及び第2のアドバタイズメント期間は、一般的なアドバタイジング期間とすることができる。第1のアドレスは、分析物表示デバイスと1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスとの間で共通とすることができる。
【0110】
一般に適用可能であり得るが、また、第21の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第21の態様の特定の実現形態において、本方法は、リストが、分析物表示デバイス及び第1の表示デバイスを含むかどうかを評価することをさらに含む。リストが、分析物表示デバイス及び第1の表示デバイスを含む場合、本方法は、1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスに、第2のアドバタイズメントメッセージを伝送するための第3のアドバタイジング期間の第1の時間セグメントを割り当てることと、分析物表示デバイスに、第3のアドバタイズメントメッセージを伝送するための第3のアドバタイジング期間の第2の時間セグメントを割り当てることと、を含む。リストに分析物表示デバイスを含むことが、分析物センサシステムが分析物表示デバイスに接続したことを示すことができる。リストに第1の表示デバイスを含むことが、分析物センサシステムが第1の表示デバイスに接続したことを示すことができる。
【0111】
一般に適用可能であり得るが、また、第21の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第21の態様の特定の実現形態において、1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスは、パーソナル電子デバイスを含む。
【0112】
一般に適用可能であり得るが、また、第21の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第21の態様の特定の実現形態において、パーソナル電子デバイスは、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、コンピュータ、及びテレビ、のうちの1つまたは2つ以上を含む。
【0113】
一般に適用可能であり得るが、また、第21の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第21の態様の特定の実現形態において、本方法は、分類スキームに従って、一組の1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスを定義することをさらに含む。
【0114】
一般に適用可能であり得るが、また、第21の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第21の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物表示デバイスへの接続の予期しない損失に応答して、分析物センサシステムが、第3のアドバタイズメントメッセージを伝送することをさらに含む。本方法は、第1の表示デバイスへの接続の予期しない損失に応答して、分析物センサシステムが、第2のアドバタイズメントメッセージを伝送することをさらに含む。
【0115】
一般に適用可能であり得るが、また、第21の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第21の態様の特定の実現形態において、第2のアドレスは、第1の一組の第2の表示デバイスに固有である。第4のアドレスは、第2の一組の第2の表示デバイスに固有であり得る。本方法は、以下の指示のうちの1つまたは2つ以上に基づいて、伝送するための第2及び第4のアドレスの間で選択することをさらに含む。第1及び第2の一組の第2の表示デバイスの間で、分析物センサシステムへの接続の相対的な質の指示。第1の一組の第2の表示デバイスの場所及び第2の一組の第2の表示デバイスの場所のうちの1つまたは2つ以上に関連する指示。日時に関連する指示。及び、分析物センサシステムのバッテリ寿命に関連する指示。
【0116】
第22の態様において、分析物データを無線通信するように構成された分析物センサシステムは、分析物センサを含む。分析物センサシステムはまた、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバも含む。分析物センサシステムはまた、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムに、特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサも含む。1つのそのような動作は、第1のアドバタイズメント期間中に、第1のアドレスを含む第1のアドバタイズメントメッセージを伝送することである。1つのそのような動作は、第2のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステムと分析物表示デバイスとの間の第1の接続が確立された場合、1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスに固有の第2のアドレスを含む第2のアドバタイズメントメッセージを伝送することである。別のそのような動作は、第2のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステムと1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスの第1の表示デバイスとの間の第2の接続が確立された場合、分析物表示デバイスに固有の第3のアドレスを含む第3のアドバタイズメントメッセージを伝送することである。第1及び第2のアドバタイズメント期間は、一般的なアドバタイジング期間とすることができる。第1のアドレスは、分析物表示デバイスと1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスとの間で共通とすることができる。
【0117】
一般に適用可能であり得るが、また、第22の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第22の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、リストが分析物表示デバイス及び第1の表示デバイスを含むかどうかを評価させるようにさらに構成される。リストが分析物表示デバイス及び第1の表示デバイスを含む場合、分析物センサシステムは、第2のアドバタイズメントメッセージを伝送するための第3のアドバタイジング期間の第1の時間セグメントを、1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスに割り当て、また、第3のアドバタイズメントメッセージを伝送するための第3のアドバタイジング期間の第2の時間セグメントを、分析物表示デバイスに割り当てる。リストに分析物表示デバイスを含むことが、分析物センサシステムが分析物表示デバイスに以前に接続したことを示す。リストに第1の表示デバイスを含むことが、分析物センサシステムが第1の表示デバイスに以前に接続したことを示す。
【0118】
一般に適用可能であり得るが、また、第22の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第22の態様の特定の実現形態において、1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスが、パーソナル電子デバイスを含む。
【0119】
一般に適用可能であり得るが、また、第22の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第22の態様の特定の実現形態において、パーソナル電子デバイスは、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、コンピュータ、及びテレビ、のうちの1つまたは2つ以上を備える。
【0120】
一般に適用可能であり得るが、また、第22の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第22の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、分類スキームに従って、一組の1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスを定義させるようにさらに構成される。
【0121】
一般に適用可能であり得るが、また、第22の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第22の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、分析物表示デバイスへの接続の予期しない損失に応答して、第3のアドバタイズメントメッセージを伝送することを行わせるようにさらに構成される。プロセッサは、分析物センサシステムに、第1の表示デバイスへの接続の予期しない損失に応答して、第2のアドバタイズメントメッセージを伝送することを行わせるようにさらに構成される。
【0122】
一般に適用可能であり得るが、また、第22の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第22の態様の特定の実現形態において、第2のアドレスは、第1の一組の第2の表示デバイスに固有である。第4のアドレスは、第2の一組の第2の表示デバイスに固有であり得る。プロセッサは、分析物センサシステムに、以下の指示の1つまたは2つ以上に基づいて、伝送するための第2及び第4のアドレスの間で選択することを行わせるようにさらに構成される。第1及び第2の一組の表示デバイスの間で、分析物センサシステムへの接続の相対的な質の指示。第1の一組の表示デバイスの場所及び第2の一組の表示デバイスの場所のうちの1つまたは2つ以上に関連する指示。日時に関連する指示。及び、分析物センサシステムのバッテリ寿命に関連する指示。
【0123】
第23の態様において、分析物データを無線通信するためのシステムは、分析物表示デバイスを含む。システムはまた、1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスを含む。加えて、システムは、分析物センサシステムを含む。分析物感覚のシステムは、無線信号を処理、伝送、及び受信するように構成され、また、分析物センサシステムに、特定の動作を行わせるようにさらに構成された回路を含む。1つのそのような動作は、第1のアドバタイズメント期間中に、第1のアドレスを含む第1のアドバタイズメントメッセージを伝送することである。別のそのような動作は、第2のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステムと分析物表示デバイスとの間の第1の接続が確立された場合、第2の表示デバイスの1つまたは2つ以上に固有の第2のアドレスを含む第2のアドバタイズメントメッセージを伝送することである。1つのそのような動作は、第2のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステムと1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスの第1の表示デバイスとの間の第2の接続が確立された場合、分析物表示デバイスに固有の第3のアドレスを含む第3のアドバタイズメントメッセージを伝送することである。別のそのような動作は、リストが分析物表示デバイス及び第1の表示デバイスを含むかどうかを評価することである。リストが分析物表示デバイス及び第1の表示デバイスを備える場合、分析物センサシステムは、第2のアドバタイズメントメッセージを伝送するための第3のアドバタイジング期間の第1の時間セグメントを、1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスに割り当て、また、第3のアドバタイズメントメッセージを伝送するための第3のアドバタイジング期間の第2の時間セグメントを、分析物表示デバイスに割り当てる。
【0124】
第24の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、第1のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステムが、第1のアドレスを含み、第1のアドレスが1つまたは2つ以上の表示デバイスに固有である、第1のアドバタイズメントメッセージ、及び第2のアドレスを備え、第2のアドレスが分析物表示デバイスに固有である、第2のアドバタイズメントメッセージ、のうちの1つを伝送することを含む。本方法はまた、第1のアドバタイズメント期間の後の第2のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステムと1つまたは2つ以上の表示デバイスの第1の表示デバイスとの間の第1の接続が確立された場合、第2のアドバタイズメントメッセージを伝送することも含む。加えて、本方法は、第1のアドバタイズメント期間の後の第3のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステムと分析物表示デバイスとの間の第2の接続が確立された場合、第1のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0125】
一般に適用可能であり得るが、また、第24の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第24の態様の特定の実現形態において、本方法は、第1のアドバタイズメント期間の前に、分析物表示デバイス及び1つまたは2つ以上の表示デバイスに関する情報を受信することをさらに含む。情報を受信することは、NFCによって行うことができる。情報を受信することは、分析物センサシステムをプログラムすることによって行うことができる。
【0126】
第25の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、分析物センサシステムが、分析物センサシステムに接続することができる複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上の選好レベルに関する指示を受信することを含む。指示に応答して、本方法は、選好をサポートするプロシージャを実施することを含む。指示は、複数の表示デバイスのうちの第1から第2に切り換える命令を含むことができる。命令は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して生成することができる。
【0127】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステムが、プロシージャが実施されている旨の指示を含むメッセージを伝送することをさらに含む。
【0128】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施することが、1つまたは2つ以上の表示デバイスの全体的な選好レベルのリストのメンテナンスを修正することを含む。
【0129】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、リストのメンテナンスを修正することは、指示に従って、1つまたは2つ以上の表示デバイスをリストに保持することと、接続に利用できなくなる1つまたは2つ以上の表示デバイスのうちのいずれかを、リストから削除することを可能にすることと、を含む。
【0130】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、リストのメンテナンスを修正することは、指示に従って、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストに加えることを含む。
【0131】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、リストのメンテナンスを修正することは、指示に従って、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストから削除することを含む。
【0132】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、本方法は、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストから削除した旨の指示を含むメッセージを伝送することをさらに含む。
【0133】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、リストは、分析物センサシステムに以前に接続した複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上を表す。リストは、ホワイトリストとすることができる。
【0134】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施することは、指示に従って、分析物センサシステムが、1つまたは2つ以上の表示デバイスのうちの少なくとも1つに固有のアドレスを含むアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0135】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施することは、指示に従って、分析物センサシステムが、1つまたは2つ以上の表示デバイスの各々について、表示デバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0136】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、選好は、表示デバイスの1つまたは2つ以上の優先順位付けを含む。
【0137】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施することは、優先順位付けに基づく構成を使用して、分析物センサシステムが、1つまたは2つ以上の表示デバイスの各々について、表示デバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0138】
一般に適用可能であり得るが、また、第25の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第25の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施することは、優先順位付けに基づく順序で、分析物センサシステムが、1つまたは2つ以上の表示デバイスの各々について、表示デバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0139】
第26の態様において、分析物データを無線通信するように構成された分析物センサシステムは、分析物センサを含む。分析物センサシステムはまた、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバも含む。加えて、分析物センサシステムは、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムに特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサを含む。1つのそのような動作は、分析物センサシステムに接続することができる複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上の選好レベルに関する指示を受信することである。別のそのような動作は、指示に応答して、選好をサポートするプロシージャを実施することである。
【0140】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、分析物センサシステムに、プロシージャが実施されている旨の指示を含むメッセージを伝送させるようにさらに構成される。
【0141】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施するために、プロセッサは、分析物センサシステムに、1つまたは2つ以上の表示デバイスの全体的な選好レベルのリストのメンテナンスを修正させるようにさらに構成される。
【0142】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、リストのメンテナンスを修正するために、プロセッサは、指示に従って、1つまたは2つ以上の表示デバイスをリストに保持し、接続に利用できなくなる1つまたは2つ以上の表示デバイスのうちのいずれかを、リストから削除することを可能にするようにさらに構成される。
【0143】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、リストのメンテナンスを修正するために、プロセッサは、指示に従って、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストに加えるようにさらに構成される。
【0144】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、リストのメンテナンスを修正するために、プロセッサは、指示に従って、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストから削除するようにさらに構成される。
【0145】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストから削除した旨の指示を含むメッセージを伝送するようにさらに構成される。
【0146】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、リストは、分析物センサシステムに以前に接続した複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上を表す。リストは、ホワイトリストとすることができる。
【0147】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施するために、プロセッサは、指示に従って、1つまたは2つ以上の表示デバイスのうちの少なくとも1つに固有のアドレスを含むアドバタイズメントメッセージを伝送するようにさらに構成される。
【0148】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施するために、プロセッサは、指示に従って、1つまたは2つ以上の表示デバイスの各々について、表示デバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを伝送するようにさらに構成される。
【0149】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、選好は、表示デバイスの1つまたは2つ以上の優先順位付けを含む。
【0150】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施するために、プロセッサは、優先順位付けに基づく構成に従って、1つまたは2つ以上の表示デバイスの各々について、表示デバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを伝送するようにさらに構成される。
【0151】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施するために、プロセッサは、優先順位付けに基づく順序で、1つまたは2つ以上の表示デバイスの各々について、表示デバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを伝送するようにさらに構成される。
【0152】
一般に適用可能であり得るが、また、第26の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第26の態様の特定の実現形態において、指示は、複数の表示デバイスのうちの1つで動作するモバイルアプリケーションを介して、ユーザから受信されている。指示は、複数の表示デバイスのうちの第1から第2に切り換える命令を含むことができる。命令は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して生成されたものであり得る。
【0153】
第27の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、モバイルデバイスが、分析物センサシステムに接続することができる複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上の選好レベルに関する指示を受信することを含む。方法はまた、指示に応答して、選好をサポートするプロシージャを実施することも含む。
【0154】
一般に適用可能であり得るが、また、第27の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第27の態様の特定の実現形態において、プロシージャを開始することは、モバイルデバイスが、分析物センサシステムにメッセージを伝送することを含む。メッセージは、プロシージャを実施するべきである旨の指示を含む。
【0155】
一般に適用可能であり得るが、また、第27の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第27の態様の特定の実現形態において、本方法は、モバイルデバイスが、プロシージャが実施されている旨の指示を含むメッセージを分析物センサシステムから受信することをさらに含む。
【0156】
一般に適用可能であり得るが、また、第27の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第27の態様の特定の実現形態において、プロシージャは、モバイルデバイスによって表示される(グラフィカルユーザインターフェース)GUIを介して受信したユーザ入力に応答して、1つまたは2つ以上の表示デバイスの全体的な選好レベルのリストのメンテナンスを修正することを含む。
【0157】
一般に適用可能であり得るが、また、第27の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第27の態様の特定の実現形態において、リストのメンテナンスを修正することは、ユーザ入力に従って、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストに加えることを含む。
【0158】
一般に適用可能であり得るが、また、第27の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第27の態様の特定の実現形態において、リストのメンテナンスを修正することは、ユーザ入力に従って、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストから削除することを含む。
【0159】
一般に適用可能であり得るが、また、第27の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第27の態様の特定の実現形態において、本方法は、モバイルデバイスが、ユーザ入力に基づいて、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上がリストに加えられた、または該リストから削除された旨の指示を含むメッセージを受信することをさらに含む。
【0160】
一般に適用可能であり得るが、また、第27の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第27の態様の特定の実現形態において、プロシージャは、モバイルデバイスによって表示されるGUIを介して受信したユーザ入力に基づいて、モバイルデバイスが、1つまたは2つ以上の表示デバイスの各々について、表示デバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを受信することを含む。
【0161】
一般に適用可能であり得るが、また、第27の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第27の態様の特定の実現形態において、指示は、モバイルデバイスで動作するモバイルアプリケーションによってモバイルデバイスのディスプレイに提示されるGUIを介して、ユーザから受信されている。指示は、複数の表示デバイスのうちの第1から第2に切り換える命令を含むことができる。モバイルデバイスは、複数の表示デバイスのうちの第1または第2のうちの1つとすることができる。
【0162】
第28の態様において、分析物データを無線通信するように構成されたモバイルデバイスは、モバイルデバイスのユーザにGUIを提示するように構成されたディスプレイを含む。モバイルデバイスはまた、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバも含む。さらに、モバイルデバイスは、ディスプレイ及びトランシーバに動作的に結合され、また、モバイルデバイスに、特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサを含む。1つのそのような動作は、分析物センサシステムに接続することができる複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上の選好レベルに関する指示を受信することである。別のそのような動作は、指示に応答して、選好をサポートするプロシージャを実施することである。
【0163】
一般に適用可能であり得るが、また、第28の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第28の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、モバイルデバイスに、分析物センサシステムにメッセージを伝送させるようにさらに構成される。メッセージは、プロシージャを実施するべきである旨の指示を含む。
【0164】
一般に適用可能であり得るが、また、第28の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第28の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、モバイルデバイスに、プロシージャが実施されている旨の指示を含むメッセージを分析物センサシステムから受信させるようにさらに構成される。
【0165】
一般に適用可能であり得るが、また、第28の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第28の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、モバイルデバイスに、モバイルデバイスによって表示されるGUIを介して受信したユーザ入力に応答して、1つまたは2つ以上の表示デバイスの全体的な選好レベルのリストのメンテナンスの修正を開始させるようにさらに構成される。
【0166】
一般に適用可能であり得るが、また、第28の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第28の態様の特定の実現形態において、リストのメンテナンスの修正と関連して、プロセッサは、ユーザ入力に従って、モバイルデバイスに、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストに加えるための命令を生成させるようにさらに構成される。
【0167】
一般に適用可能であり得るが、また、第28の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第28の態様の特定の実現形態において、リストのメンテナンスの修正と関連して、プロセッサは、ユーザ入力に従って、モバイルデバイスに、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストから削除するための命令を生成させるようにさらに構成される。
【0168】
一般に適用可能であり得るが、また、第28の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第28の態様の特定の実現形態において、プロセッサは、モバイルデバイスに、ユーザ入力に基づいて、複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上がリストに加えられた、または該リストから削除された旨の指示を含むメッセージを受信させるようにさらに構成される。
【0169】
一般に適用可能であり得るが、また、第28の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第28の態様の特定の実現形態において、リストのメンテナンスの修正と関連して、プロセッサは、GUIを介して受信したユーザ入力に基づいて、モバイルデバイスに、モバイルデバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを受信させるようにさらに構成される。
【0170】
一般に適用可能であり得るが、また、第28の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第28の態様の特定の実現形態において、指示は、モバイルデバイスで動作するモバイルアプリケーションによってモバイルデバイスのディスプレイに提示されるGUIを介して、ユーザから受信されている。
【0171】
一般に適用可能であり得るが、また、第28の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第28の態様の特定の実現形態において、指示は、複数の表示デバイスのうちの第1から第2に切り換える命令を含む。モバイルデバイスは、複数の表示デバイスのうちの第1または第2のうちの1つとすることができる。
【0172】
第29の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、モバイルデバイスが、分析物センサシステムに接続することができる複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上の選好レベルに関する指示を受信することを含む。本方法はまた、モバイルデバイスが、分析物センサシステムに指示を伝送することも含む。本方法は、分析物センサシステムが、指示を受信することをさらに含む。指示に応答して、本方法は、分析物センサシステムが、選好をサポートするプロシージャを実施することを含む。
【0173】
一般に適用可能であり得るが、また、第29の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第29の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステムが、モバイルデバイスにメッセージを伝送することをさらに含む。メッセージは、プロシージャが実施されている旨の指示を含む。
【0174】
一般に適用可能であり得るが、また、第29の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第29の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステムが、モバイルデバイスにメッセージを伝送することをさらに含む。メッセージは、プロシージャを実施することと関連して維持されるリストに関する情報を含む。リストは、分析物センサシステムのホワイトリストとすることができる。
【0175】
一般に適用可能であり得るが、また、第29の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第29の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施することは、分析物センサシステムが、指示に従って、モバイルデバイスに固有のアドレスを含むアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0176】
一般に適用可能であり得るが、また、第29の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第29の態様の特定の実現形態において、複数の表示デバイスは、モバイルデバイスを備え、プロシージャを実施することは、指示に従って、分析物センサシステムが、1つまたは2つ以上の表示デバイスの各々について、表示デバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0177】
一般に適用可能であり得るが、また、第29の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第29の態様の特定の実現形態において、選好は、表示デバイスの1つまたは2つ以上の優先順位付けを含む。優先順位付けは、モバイルデバイスによって表示されるGUIを介して受信したユーザ入力に基づいて決定することができる。
【0178】
一般に適用可能であり得るが、また、第29の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第29の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施することは、優先順位付けに基づく構成を使用して、分析物センサシステムが、1つまたは2つ以上の表示デバイスの各々について、表示デバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0179】
一般に適用可能であり得るが、また、第29の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第29の態様の特定の実現形態において、プロシージャを実施することは、優先順位付けに基づく順序で、分析物センサシステムが、1つまたは2つ以上の表示デバイスの各々について、表示デバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0180】
一般に適用可能であり得るが、また、第29の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第29の態様の特定の実現形態において、指示は、モバイルデバイスで動作するモバイルアプリケーションを介して、ユーザから受信されている。指示は、複数の表示デバイスのうちの第1から第2に切り換える命令を含むことができる。命令は、モバイルアプリケーションによって提示されるGUIを使用して生成されたものであり得る。
【0181】
第30の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、第1の無線プロトコルを介して、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間の第1の接続を確立することを含む。方法はまた、分析物センサシステムから第1の表示デバイスに第1の接続に関連する情報を転送することも含む。加えて、本方法は、第2の表示デバイスが、第2の無線プロトコルを介して、第1の表示デバイスへの第2の接続を確立することを含む。その上、本方法は、第2の無線プロトコルを使用して、第1の表示デバイスから第2の表示デバイスに第1の接続に関連する情報を転送することを含む。
【0182】
一般に適用可能であり得るが、また、第30の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第30の態様の特定の実現形態において、本方法は、分析物センサシステムと第2の表示デバイスとの間で分析物データを通信するために、第1の無線プロトコル及び第1の表示デバイスから伝送された情報を使用して、第2の表示デバイスと分析物センサシステムとの間の第3の接続を確立することをさらに含む。
【0183】
一般に適用可能であり得るが、また、第30の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第30の態様の特定の実現形態において、第1の無線プロトコルは、BLEである。第2の無線プロトコルは、NFCまたはWiFiとすることができる。
【0184】
一般に適用可能であり得るが、また、第30の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第30の態様の特定の実現形態において、第1の接続に関連する情報は、トランスミッタ識別情報、アラート設定情報、連続グルコース監視データの履歴、今度の伝送のスケジュール情報、現在のEGV、アクティブアラートに関する情報、較正データ、アプリケーション鍵に関する情報、及び暗号化に関する情報、のうちの1つまたは2つ以上を含む。
【0185】
第31の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、第1の無線プロトコルを介して、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間の第1の接続を確立することを含む。本方法はまた、分析物センサシステムが、第1の表示デバイスに第1の接続に関連する情報を転送することも含む。加えて、本方法は、分析物センサシステムが、第1の接続に関連する情報の少なくとも一部を使用して、第1の無線プロトコルを介して、分析物センサシステムと第2の表示デバイスとの間の第2の接続を確立することを含む。第2の表示デバイスは、第2の無線プロトコルを介して、第1の表示デバイスから接続に関連する情報の少なくとも一部を受信していることがあり得る。
【0186】
一般に適用可能であり得るが、また、第31の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第31の態様の特定の実現形態において、第1の無線プロトコルは、BLEであり、第2の無線プロトコルは、NFCまたはWiFiである。
【0187】
一般に適用可能であり得るが、また、第31の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第31の態様の特定の実現形態において、第1の接続に関連する情報は、トランスミッタ識別情報、アラート設定情報、連続グルコース監視データの履歴、今度の伝送のスケジュール情報、現在のEGV、アクティブアラートに関する情報、較正データ、及びアプリケーション鍵に関する情報、及び暗号化に関する情報、のうちの1つまたは2つ以上を含む。
【0188】
第32の態様において、分析物データを無線通信するように構成された分析物センサシステムは、分析物センサを含む。分析物センサシステムはまた、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバも含む。さらに、分析物センサシステムは、分析物センサ及びトランシーバに動作的に結合され、また、分析物センサシステムに特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサを含む。1つのそのような動作は、第1の無線プロトコルを介して第1の表示デバイスとの第1の接続を確立することである。別のそのような動作は、第1の表示デバイスに第1の接続に関連する情報を転送することである。別のそのような動作は、第1の接続に関連する情報の少なくとも一部を使用して、第1の無線プロトコルを介して、第2の表示デバイスへの第2の接続を確立することである。第2の表示デバイスは、2の無線プロトコルを介して、第1の表示デバイスから第1の接続に関連する情報の少なくとも一部を受信していることがあり得る。
【0189】
一般に適用可能であり得るが、また、第32の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第32の態様の特定の実現形態において、第1の無線プロトコルは、BLEであり、及び/または第2の無線プロトコルは、NFCもしくはWiFiである。
【0190】
一般に適用可能であり得るが、また、第32の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第32の態様の特定の実現形態において、第1の接続に関連する情報は、トランスミッタ識別情報、アラート設定情報、連続グルコース監視データの履歴、今度の伝送のスケジュール情報、現在のEGV、アクティブアラートに関する情報、較正データ、アプリケーション鍵に関する情報、及び暗号化に関する情報、のうちの1つまたは2つ以上を含む。
【0191】
第33の態様において、分析物データを無線通信するように構成されたモバイルデバイスは、無線信号を伝送及び受信するように構成されたトランシーバを含む。モバイルデバイスはまた、トランシーバに動作的に結合され、また、モバイルデバイスに、特定の動作を行わせるように構成されたプロセッサも含む。1つのそのような動作は、表示デバイスから、第1の無線プロトコルを介して、表示デバイスと分析物センサシステムとの間の第1の接続に関連する情報を受信することである。別のそのような動作は、第1の接続に関連する情報を使用して、第2の無線プロトコルを介して、分析物センサシステムとの第2の接続を確立することである。
【0192】
一般に適用可能であり得るが、また、第33の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第33の態様の特定の実現形態において、第1の無線プロトコルは、NFCもしくはWiFiであり、及び/または第2の無線プロトコルは、BLEである。
【0193】
一般に適用可能であり得るが、また、第33の態様の任意の他の実現形態と関連して特に適用可能でもある、第33の態様の特定の実現形態において、第1の接続に関連する情報は、トランスミッタ識別情報、アラート設定情報、連続グルコース監視データの履歴、今度の伝送のスケジュール情報、現在のEGV、アクティブアラートに関する情報、較正データ、アプリケーション鍵に関する情報、及び暗号化に関する情報、のうちの1つまたは2つ以上を含む。
【0194】
第34の態様において、分析物データを無線通信するための方法は、第1の無線プロトコルを介して、分析物センサシステムと第1の表示デバイスとの間の第1の接続を確立することを含む。本方法はまた、分析物センサシステムが、第1の表示デバイスに第1の接続に関連する情報を転送することも含む。加えて、本方法は、第1の表示デバイスが、第2の無線プロトコルを介して、第2の表示デバイスとの第2の接続を確立することを含む。その上、本方法は、第1の表示デバイスが、第2の無線プロトコルを介して、第2の表示デバイスに第1の接続に関連する情報を転送することを含む。本方法はまた、分析物センサシステムが、第1の接続に関連する情報の少なくとも一部を使用して、第1の無線プロトコルを介して、分析物センサシステムと第2の表示デバイスとの間の第3の接続を確立することも含む。
【0195】
さらなる本開示の態様は、添付図面を参照しながら、下で説明される種々の開示された実施形態の詳細な説明を考察したときに、より容易に認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0196】
【
図1A】本開示の実施形態の実施と関連して使用することができる例示的なシステムの態様を例示する図である。
【
図1B】本開示の実施形態の実施と関連して使用することができる例示的なシステムの態様を例示する図である。
【
図2A】分析物センサシステムの実施形態の実施と関連して使用することができる例示的な筐体の斜視図である。
【
図2B】分析物センサシステムの実施形態の実施と関連して使用することができる例示的な筐体の側面図である。
【
図3A】本開示の実施形態の実施形態の実施と関連して使用することができる例示的なシステムの態様を例示する図である。
【
図3B】本開示の実施形態の実施と関連して使用することができる例示的なシステムの態様を例示する図である。
【
図3C】本開示の実施形態の実施と関連して使用することができる例示的なシステムの態様を例示する図である。
【
図3D】本開示の実施形態による、例示的なユーザインターフェースの態様を例示する図である。
【
図3E】本開示の実施形態による、例示的なユーザインターフェースの態様を例示する図である。
【
図4】本開示の実施形態による、例示的な分析物センサシステムの態様を例示するブロック図である。
【
図5】本開示の実施形態による、例示的な分析物センサシステムの態様を例示するブロック図である。
【
図6】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図7A】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図7B】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図7C】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図7D】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図7E】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図7F】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図7G】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図7H】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図7J】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図7K】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図7L】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図8】本開示の実施形態に従う、アドバタイズメントメッセージの例示的な構造を例示する図である。
【
図9A】本開示の実施形態に従う、アドバタイズメントメッセージの伝送を例示するタイミング図である。
【
図9B】本開示の実施形態に従う、アドバタイズメントメッセージの伝送の例示的な態様を例示するタイミング図である。
【
図9C】本開示の実施形態に従う、アドバタイズメントメッセージの伝送の例示的な態様を例示するタイミング図である。
【
図9D】本開示の実施形態に従う、アドバタイズメントメッセージの伝送の例示的な態様を例示するタイミング図である。
【
図9E】本開示の実施形態に従う、アドバタイズメントメッセージの伝送の例示的な態様を例示するタイミング図である。
【
図9F】本開示の実施形態に従う、アドバタイズメントメッセージの伝送の例示的な態様を例示するタイミング図である。
【
図10A】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図10B】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図11】本開示の実施形態に従う、例示的なコンピューティングモジュールを例示する図である。
【
図12A】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図12B】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図12C】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図12D】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図13A】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図13B】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図13C】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図14A】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図14B】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図14C】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図14D】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図14E】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図14F】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図15A】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図15B】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図16A】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図16B】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【
図17】本開示の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0197】
図は、下の説明及び実施例においてさらに詳細に説明され、例示の目的でのみ提供されており、また、単に本開示の典型的または例示的な実施形態を表すだけのものである。図は、包括的であることを意図せず、または本開示を開示される正確な形態に限定することを意図しない。また、本開示は、修正または変更を伴って実践され得ること、及び本開示は、特許請求の範囲及びその等価物だけによって限定され得ることも理解されたい。
【0198】
本開示の実施形態は、分析物データを無線通信するためのシステム、方法、及びデバイスを対象とする。本明細書で説明される種々の配置において、分析物データは、表示デバイス及び同類のものに接続するように構成された分析物センサシステムによって生成される、グルコースデータである。本明細書で詳細に説明するように、本開示の態様を実施することで、分析物センサシステム及び他のデバイス無線通信に関する分析物センサシステムの効率を高めることによって、その電力消費を低減させることができる。その上、本開示の態様を実施することはまた、電力消費の低減も可能にし、一方で、無線通信の信頼性、速度、及び精度に関する性能、ならびにそれらと関連付けられる接続プロトコルを維持及び/または改善することも可能にすることができる。特に、本開示の当該の態様は、例えば、認証及び暗号化、デバイスの接続プロトコル及びタイミング、アドバタイズメントメッセージの構造及びコンテンツ、ならびにデバイスのペアリングに関する。
【0199】
本開示のシステム、方法、及びデバイスのいくつかの例示的な実施形態の詳細は、この説明の中に記載され、またいくつかの事例では、本開示の他の部分に記載される。本開示のその他の特徴、目的、及び利点は、本開示、説明、図面、実施例、及び特許請求の範囲を検討した時点で当業者に明らかになるであろう。全ての当該の追加的なシステム、方法、デバイス、特徴、及び利点は、(明示的に、または参照によって)本説明に含まれること、本開示の範囲内であること、及び添付の請求項のうちの1つまたは2つ以上によって保護されることを意図する。
【0200】
A.概要
いくつかの実施形態において、システムは、ホストの分析物の連続測定に提供される。本システムは、ホストの分析物の濃度を連続的に測定するように構成された連続分析物センサと、センサの使用中に連続分析物センサに物理的に接続されるセンサ電子機器モジュールと、を含むことができる。特定の実施形態において、センサ電子機器モジュールは、例えば、未処理のセンサデータ、変換されたセンサデータ、及び/または任意の他のセンサデータを含むセンサ情報を生成するために、連続分析物センサによって測定した分析物濃度と関連付けられたデータストリームを処理するように構成された電子機器を含む。センサ電子機器モジュールは、異なる表示デバイスが異なるセンサ情報を受信することができるように、それぞれの表示デバイス用にカスタマイズされたセンサ情報を生成するようにさらに構成されることができる。
【0201】
本明細書で使用される場合、「分析物」という用語は、広義の用語であり、その通常の、かつ慣例的な意味が当業者に示されるものであり(かつ特別な、またはカスタマイズされた意味に限定されるものではなく)、さらに、分析することができる生体液(例えば、血液、間質液、脳脊髄液、リンパ液、または尿)中の物質または化学成分を指すが、これらに限定されない。分析物としては、自然発生物質、人工物質、代謝物質、及び/または反応生成物を挙げることができる。いくつかの実施形態において、センサヘッド、デバイス、及び方法による測定のための分析物は、分析物である。しかしながら、他の分析物も同様に企図され、アカルボキシプロトロンビン、アシルカルニチン、アデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ、アデノシンデアミナーゼ、アルブミン、アルファ-フェトプロテイン、アミノ酸プロファイル(アルギニン(クレブス回路)、ヒスチジン/ウロカニン酸、ホモシステイン、フェニルアラニン/チロシン、トリプトファン)、アンドレノステンジオン、アンチピリン、アラビニトールエナンチオマー、アルギナーゼ、ベンゾイルエクゴニン(コカイン)、ビオチニダーゼ、ビオプテリン、C-反応性タンパク質、カルニチン、カルノシナーゼ、CD4、セルロプラスミン、ケノデオキシコール酸、クロロキン、コレステロール、コリンエステラーゼ、抱合型1-βヒドロキシコール酸、コルチゾール、クレアチンキナーゼ、クレアチンキナーゼMMアイソザイム、シクロスポリンA、d-ペニシラミン、デ-エチルクロロキン、デヒドロエピアンドロステロンサルフェート、DNA(アセチル化多型、アルコール脱水素酵素、α1-抗トリプシン、嚢胞性線維症、デュシェンヌ型/ベッカー型筋ジストロフィー、分析物-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、ヘモグロビンA、ヘモグロビンS、ヘモグロビンC、ヘモグロビンD、ヘモグロビンE、ヘモグロビンF、Dパンジャブ、β-サラセミア、B型肝炎ウイルス、HCMV、HIV-1、HTLV-1、レーベル遺伝性視神経症、MCAD、RNA、PKU、三日熱マラリア原虫、性分化、21-デオキシコルチゾール)、デスブチルハロファントリン、ジヒドロプテリジン還元酵素、ジフテリア/破傷風抗毒素、赤血球アルギナーゼ、赤血球プロトポルフィリン、エステラーゼD、脂肪酸/アシルグリシン、遊離β-ヒト絨毛性ゴナドトロピン、遊離赤血球ポルフィリン、遊離チロキシン(FT4)、遊離トリ-ヨードチロニン(FT3)、フマリルアセトアセターゼ、ガラクトース/gal-1-リン酸塩、ガラクトース-1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ、ゲンタマイシン、アナライト-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、グルタチオン、グルタチオンペリオキシダーゼ、グリココール酸、グリコシル化ヘモグロビン、ハロファントリン、ヘモグロビン変異体、ヘキソサミニダーゼA、ヒト赤血球炭酸脱水酵素I、17-α-ヒドロキシプロゲステロン、ヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ、免疫反応性トリプシン、乳酸塩、鉛、リポタンパク質((a)、B/A-1、β)、リゾチーム、メフロキン、ネチルマイシン、フェノバルビトン、フェニトイン、フィタン酸/プリスタン酸、プロゲステロン、プロラクチン、プロリダーゼ、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ、キニン、逆位トリ-ヨードチロニン(rT3)、セレン、血清膵臓リパーゼ、シソマイシン、ソマトメジンC、特異的抗体(アデノウイルス、抗核抗体、抗ゼータ抗体、アルボウイルス、オーエスキー病ウイルス、デング熱ウイルス、メジナ虫、単包条虫、赤痢アメーバ、エンテロウイルス、ランブル鞭毛虫(Giardia duodenalisa)、ヘリコバクターピロリ、B型肝炎ウイルス、ヘルペスウイルス、HIV-1、IgE(アトピー性疾患)、インフルエンザウイルス、ドノバンリーシュマニア、レプトスピラ、麻疹/流行性耳下腺炎/風疹、らい菌、肺炎マイコプラズマ、ミオグロビン、回旋糸状虫、パラインフルエンザウイルス、熱帯熱マラリア原虫、ポリオウイルス、緑膿菌、呼吸系発疹ウイルス、リケッチア(ツツガムシ病)、マンソン住血吸虫、トキソプラズマ原虫、梅毒トレポネーマ(Trepenoma pallidium)、クルーズ/ランゲルトリパノソーマ、水疱性口炎ウイルス(vesicular stomatis virus)、バンクロフト糸状虫、黄熱病ウイルス)、特異的抗原(B型肝炎ウイルス、HIV-1)、スクシニルアセトンスルファドキシン、テオフィリン、チロトロピン(TSH)、チロキシン(T4)、チロキシン結合グロブリン、微量元素、トランスフェリン、UDP-ガラクトース-4-エピメラーゼ、尿素、ウロポルフィリノーゲンIシンターゼ、ビタミンA、白血球、及び亜鉛プロトポルフィリンが挙げられるが、これらに限定されない。血液または腸液中に天然に存在する塩、糖、タンパク質、脂質、ビタミン、及びホルモンもまた、特定の実施形態において分析物を構成し得る。分析物は、生体液中に天然に存在し得、例えば、代謝産物、ホルモン、抗原、抗体等である。あるいは、分析物は、体内に導入され得、例えば、撮像のための造影剤、放射性同位体、化学薬剤、フルオロカーボン系合成血液、または薬物もしくは薬学的組成物であり、インスリン、エタノール、大麻(マリファナ、テトラヒドロカンナビノール、ハシッシュ)、吸入剤(亜酸化窒素、亜硝酸アミル、亜硝酸ブチル、塩化炭化水素、炭化水素)、コカイン(クラックコカイン)、興奮剤(アンフェタミン、メタンフェタミン、Ritalin、Cylert、Preludin、Didrex、PreState、Voranil、Sandrex、Plegine)、抑制剤(バルビツール酸塩、メタカロン、Valium、Librium、Miltown、Serax、Equanil、Tranxene等の精神安定剤)、幻覚剤(フェンシクリジン、リセルグ酸、メスカリン、ペヨーテ、シロシビン)、麻薬(ヘロイン、コデイン、モルヒネ、アヘン、メペリジン、Percocet、Percodan、Tussionex、Fentanyl、Darvon、Talwin、Lomotil)、デザイナードラッグ(フェンタニル、メペリジン、アンフェタミン、メタンフェタミン、及びフェンシクリジンの類似体、例えば、Ecstasy)、タンパク質同化ステロイド、ならびにニコチンが挙げられるが、これらに限定されない。薬物及び薬学的組成物の代謝産物もまた、企図される分析物である。例えば、アスコルビン酸、尿酸、ドーパミン、ノルアドレナリン、3-メトキシチラミン(3MT)、3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸(DOPAC)、ホモバニリン酸(HVA)、5-ヒドロキシトリプタミン(5HT)、及び5-ヒドロキシインドール酢酸(FHIAA)等の、神経化学物質及び体内で生成される他の化学物質等の分析物もまた、分析することができる。
【0202】
B.アラート
特定の実施形態では、1つまたは2つ以上のアラートがセンサ電子機器モジュールと関連付けられる。例えば、各アラートは、それぞれのアラートをいつトリガーされたのかを示す、1つまたは2つ以上のアラート条件を含むことができる。例えば、低血糖アラートは、最小値グルコースレベルを示すアラート条件を含むことができる。アラート条件はまた、傾向データ等の変換されたセンサデータ、及び/または多数の異なるセンサからのセンサデータにも基づくことができる(例えば、アラートは、グルコースセンサ及び温度センサの両方からのセンサデータに基づくことができる)。例えば、低血糖アラートは、アラートをトリガーする前に存在していなければならないホストのグルコースレベルにおける最小限必要な傾向を示すアラート条件を含むことができる。「傾向」という用語は、本明細書で使用される場合、一般に、例えば連続的グルコースセンサからの較正またはフィルタリングされたデータ等の、経時的に獲得されるデータの何らかの属性を示すデータを指す。傾向は、変換済みのまたは未処理のセンサデータを含む、センサデータ等のデータの振幅、変化率、加速度、方向等を示すことができる。
【0203】
特定の実施形態において、アラートの各々は、アラートをトリガーすることに応答して行われるべき1つまたは2つ以上のアクションと関連付けられる。アラートアクションとしては、例えば、センサ電子機器モジュールのディスプレイに情報を表示すること、またはセンサ電子機器モジュールに結合された可聴もしくは振動によるアラームを起動すること等の、アラームを起動すること、ならびに/またはセンサ電子機器モジュールの外部にある1つもしくは2つ以上の表示デバイスにデータを伝送すること、を挙げることができる。トリガーされたアラートと関連付けられる送達アクションの場合、1つまたは2つ以上の送達オプションは、伝送されるべきデータのコンテンツ及び/もしくはフォーマット、データが伝送されるべきデバイス、いつデータを伝送するべきか、ならびに/またはデータを送達するための通信プロトコルを定義する。
【0204】
特定の実施形態では、多数の送達アクション(各々が、それぞれの送達オプションを有する)を単一のアラートと関連付けることができ、よって、異なるコンテンツ及びフォーマットを有する表示可能なセンサ情報が、例えば、単一のアラートのトリガーに応答して、それぞれの表示デバイスに伝送される。例えば、携帯電話は、(特に、携帯電話に表示するようにフォーマットすることができる)最小限の表示可能なセンサ情報を含むデータパッケージを受信することができ、一方で、デスクトップコンピュータは、共通のアラートをトリガーすることに応答してセンサ電子機器モジュールによって生成される表示可能なセンサ情報の大部分(または全て)を含むデータパッケージを受信することができる。好都合に、センサ電子機器モジュールは、単一の表示デバイスに結び付けられているのではなく、むしろ、直接的に、系統的に、同時に(例えば、ブロードキャスティングを介して)、規則的に、定期的に、ランダムに、オンデマンドで、クエリに応答して、アラートもしくはアラームに基づいて、ならびに/または同類のもので、複数の異なる表示デバイスと通信するように構成される。
【0205】
いくつかの実施形態において、現在のまたは予測される危険性を推定するインテリジェントで動的な推定アルゴリズムと、より高い精度、差し迫った危険における適時性、誤アラームの回避、より少ない患者の不快感とを組み合わせたアラート条件を含む、臨床的リスクのアラートが提供される。一般に、臨床リスクのアラートは、分析物値、変化率、加速度、臨床的リスク、統計学的確立、既知の生理学的制約、及び/または個々の生理学的パターンに基づく、動的でインテリジェントな推定アルゴリズムを含み、それによって、より適切で、臨床的に安全で、かつ患者に優しいアラームを提供する。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2007/0208246号は、本明細書で説明される臨床的リスクのアラート(またはアラーム)と関連付けられたいくつかのシステム及び方法を記載している。いくつかの実施形態において、臨床的リスクのアラートは、ユーザが自分の状態に注意を払うことを可能にするために、所定の期間にわたってトリガーすることができる。加えて、臨床的リスクのアラートは、患者の状態が改善しているときに、臨床的アラーム(例えば、視覚的、聴覚的、または振動的)が繰り返されることによって患者を不快にさせないように、臨床的リスクの領域を出たときに停止することができる。いくつかの実施形態において、動的でインテリジェントな評価は、分析物濃度、変化率、及び動的でインテリジェントな評価アルゴリズムの他の態様に基づいて、患者が臨床的リスクを回避する可能性を判定する。臨床的リスクを回避する可能性が最小であるか、または全くない場合、臨床的リスクのアラートがトリガーされることになる。しかしながら、臨床的リスクを回避する可能性がある場合、本システムは、所定の時間量待機し、臨床的リスクを回避する可能性を再分析するように構成される。いくつかの実施形態において、臨床的リスクを回避する可能性がある場合、本システムは、目標、治療の推奨、または患者が積極的に臨床的リスクを回避することを支援することができる他の情報を提供するようにさらに構成される。
【0206】
いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールは、センサ電子機器モジュールの通信範囲内の1つまたは2つ以上の表示デバイスを検索し、該表示デバイスにセンサ情報(例えば、表示可能なセンサ情報、1つまたは2つ以上のアラーム条件、及び/または他のアラーム情報を含むデータパッケージ)を無線で通信するように構成される。故に、表示デバイスは、センサ情報の少なくともいくつか及び/またはアラームをホスト(及び/または看護者)に表示するように構成され、アラーム機構は、表示デバイス上に位置付けられる。
【0207】
いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールは、センサ電子機器モジュールを介して、及び/またはデータパッケージの伝送を介して、アラームが1つまたは複数の表示デバイスによって(例えば、順次及び/または同時に)開始されるべきであることを示す、1つまたは複数の異なるアラームを提供するように構成される。特定の実施形態において、センサ電子機器モジュールは、単にアラーム条件が存在することを示すデータフィールドを提供するに過ぎず、表示デバイスは、アラーム条件の存在を示すデータフィールドを読み出した時点で、アラームをトリガーすることを決定することができる。いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールは、トリガーされる1つまたは2つ以上のアラートに基づいて、1つまたは2つ以上のアラートのうちのどれをトリガーするのかを決定する。例えば、アラートトリガーが重度の低血糖を示すときに、センサ電子機器モジュールは、センサ電子機器モジュール上のアラームを起動すること、監視デバイスにディスプレイ上のアラームの起動を示すデータパッケージを伝送すること、及び文字メッセージとして介護担当者にデータパッケージを伝送すること、等の、多数のアクションを行うことができる。一例として、ホストの状態(例えば、「重度の低血糖」)を示す表示可能なセンサ情報を含む文字メッセージを、カスタム監視デバイス、携帯電話、ページャーデバイス、及び/または同類のものに出現させることができる。
【0208】
いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールは、(例えば、センサ電子機器モジュール及び/または表示デバイス上のスヌーズ及び/またはオフ機能及び/またはボタンを押すこと、または選択することによって)トリガーされたアラートにホストが応答するのをある期間待機し、その後に、1つまたは2つ以上のアラートに応答するまで、(例えば、増大する様式で)追加的なアラートをトリガーするように構成される。いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールは、インスリンポンプ等の、アラーム条件(例えば、低血糖)と関連付けられた医療用デバイスに制御信号(例えば、停止信号)を送信するように構成され、停止アラートは、ポンプを介したインスリン送達の停止をトリガーする。
【0209】
いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールは、直接的に、系統的に、同時に(例えば、ブロードキャスティングを介して)、規則的に、定期的に、ランダムに、オンデマンドで、(表示デバイスからの)クエリに応答して、アラートもしくはアラームに基づいて、ならびに/または同類のものにより、アラート情報を伝送するように構成される。いくつかの実施形態において、本システムは、センサ電子機器モジュールの無線通信距離が、例えば10、20、30、50、75、100、150、または200メートル以上に増加させることができるように、リピータをさらに含み、該リピータは、センサ電子機器モジュールから、センサ電子機器から遠隔に位置付けられた表示デバイスへの無線通信を繰り返すように構成される。リピータは、糖尿病を患う子供のいる家族にとって有用であり得る。例えば、親が子供から離れて睡眠をとる大きい家等において、親が、表示デバイスを担持すること、または固定位置に置くことを可能にする。
【0210】
C.表示デバイス
いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールは、表示デバイスのリストから表示デバイスを検索するように、及び/または該表示デバイスとの無線通信を試みるように構成される。いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールは、所定の順序及び/またはプログラム可能な順序(例えば、等級付け及び/または段階的増大)で、表示デバイスのリストを検索するように、及び/または該表示デバイスとの無線通信を試行するように構成され、例えば、第1の表示デバイスとの通信及び/または該第1の表示デバイスへのアラーミングの試行の失敗が、第2の表示デバイスとの通信及び/または該第2の表示デバイスへのアラーミングの試行をトリガーする、その他である。1つの例示的な実施形態において、センサ電子機器モジュールは、(1)デフォルト表示デバイスまたはカスタム分析物監視デバイス、(2)ホスト及び/もしくは介護担当者への文字メッセージ、ホスト及び/もしくは介護担当者への音声メッセージ、ならびに/または911等の、聴覚的及び/または視覚的方法を介した携帯電話、(3)タブレット、(4)スマートウォッチ、等の、表示デバイスのリストを逐次的に使用して、ホストまたは介護担当者を検索し、それらへのアラームを試行するように構成される。
【0211】
実施形態に応じて、センサ電子機器モジュールからデータパッケージを受信する1つまたは2つ以上の表示デバイスは、「ダミーディスプレイ」であり、該表示デバイスは、追加的な処理(例えば、センサ情報のリアルタイム表示に必要な予測アルゴリズム処理)を行うことなく、センサ電子機器モジュールから受信した表示可能なセンサ情報を表示する。いくつかの実施形態において、表示可能なセンサ情報は、表示可能なセンサ情報を表示する前に、表示デバイスによる処理を必要としない、変換されたセンサデータを含む。いくつかの表示デバイスは、表示可能なセンサ情報をそこに表示することを可能にするように構成された表示命令(表示可能なセンサ情報を表示し、また随意に、表示可能なセンサ情報を取得するようにセンサ電子機器モジュールにクエリを行うように構成された命令を含み、ソフトウェアプログラミング)を含むソフトウェアを含むことができる。いくつかの実施形態において、表示デバイスは、製造業者において表示命令でプログラムされ、また、表示デバイスの盗用を回避するためにセキュリティ及び/または認証を含むことができる。いくつかの実施形態において、表示デバイスは、ダウンロード可能なプログラム(例えば、インターネットを介してダウンロード可能なJava Script(登録商標))を介して、表示可能なセンサ情報を表示するように構成され、よって、プログラムのダウンロードをサポートする任意の表示デバイス(例えば、Java(登録商標)アプレットをサポートする任意の表示デバイス)が、それによって、表示可能なセンサ情報を表示するように構成することができる(例えば、携帯電話、タブレット、PDA、PC、及び同類のもの)。
【0212】
いくつかの実施形態において、特定の表示デバイスは、センサ電子機器モジュールと直接無線通信することができるが、中間ネットワークハードウェア、ファームウェア、及び/またはソフトウェアを直接無線通信に含むことができる。いくつかの実施形態において、リピータ(例えば、Bluetooth(登録商標)リピータ)を使用して、伝送された表示可能なセンサ情報を、センサ電子機器モジュールのテレメトリモジュールの隣接する範囲から遠く離れた場所に再伝送することができ、リピータは、表示可能なセンサ情報の実質的な処理が生じないときに、直接無線通信を可能にする。いくつかの実施形態において、受信機(例えば、Bluetooth(登録商標)受信機)を使用して、伝送された表示可能なセンサ情報を、TV画面への文字メッセージ等の、場合により異なる形式で再伝送することができ、受信機は、センサ情報の実質的な処理が生じないときに、直接無線通信を可能にする。特定の実施形態において、センサ電子機器モジュールは、1つまたは複数の表示デバイスに表示可能なセンサ情報を直接無線で伝送し、よって、センサ電子機器モジュールから伝送された表示可能なセンサ情報が、表示可能なセンサ情報の中間処理を行うことなく、表示デバイスによって受信される。
【0213】
特定の実施形態において、1つまたは2つ以上の表示デバイスは、内蔵型認証機構を含み、センサ電子機器モジュールと表示デバイスとの間の通信には、認証が必要とされる。いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールと表示デバイスとの間のデータ通信を認証するために、鍵認証等のチャレンジ-応答プロトコルが提供され、チャレンジは、鍵または鍵に基づくもしくは鍵に由来するハッシュもしくは他の値の要求であり、有効な応答は、正しい鍵または鍵に基づくもしくは鍵に由来するハッシュもしくは他の値であり、よって、センサ電子機器モジュールと表示デバイスとのペアリングは、鍵を介してユーザ及び/または製造業者によって達成することができる。これは、いくつかの事例において、双方向認証と称され得る。鍵は、ソフトウェアまたはハードウェアレベルの鍵とすることができる。加えて、鍵は、パスワード(例えば、ユーザまたは他のエンティティによってランダムに生成または設定される)とすることができ、及び/または特徴(例えば、指紋または網膜情報)または情報、その他を一意的に識別することから導出することができる。
【0214】
いくつかの実施形態において、1つまたは2つ以上の表示デバイスは、表示可能なセンサ情報についてセンサ電子機器モジュールにクエリを行うように構成され、表示デバイスは、例えばクエリに応答して、センサ電子機器モジュール(例えば、スレーブデバイス)からオンデマンドでセンサ情報を要求するマスターデバイスとして機能する。いくつかの事例では、表示デバイスがマスターとして作用し、センサ電子機器モジュールがスレーブとして作用するが、他の事例では、これらの役割を逆にすることができる。例えば、役割は、通信の性質、その他に依存して、役割を逆にすることができる。いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールは、定期的に、系統的に、規則的に、及び/または定期的に(例えば、1、2、5、または10分またはそれ以上毎に)、1つまたは2つ以上の表示デバイスにセンサ情報を伝送するように構成される。いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールは、(例えば、1つ以上のアラート条件によってトリガーされた)トリガーされたアラートと関連付けられたデータパッケージを伝送するように構成される。しかしながら、上で説明したデータ伝送のステータスの任意の組み合わせを、ペアリングしたセンサ電子機器モジュール及び表示デバイス(複数可)の任意の組み合わせで実施することができる。例えば、1つまたは2つ以上の表示デバイスを、センサ電子機器モジュールのデータベースにクエリを行うように、及び1つまたは2つ以上のアラーム条件を満たすことによってトリガーされるアラーム情報を受信するように構成することができる。加えて、センサ電子機器モジュールは、1つまたは2つ以上の表示デバイス(先の例で説明したものと同じまたは異なる表示デバイス)にセンサ情報を定期的に伝送するように構成することができ、それによって、システムは、センサ情報を取得する方法に関して異なって機能する表示デバイスを含むことができる。
【0215】
いくつかの実施形態において、表示デバイスは、センサ電子機器モジュールのメモリ内のデータベースへの直接クエリ及び/またはそこからのデータコンテンツの構成されたもしくは構成可能なパッケージに対する要求を含む、特定の種類のデータコンテンツについて、センサ電子機器モジュール内のデータ記憶メモリにクエリを行うように構成され、すなわち、センサ電子機器モジュールに記憶されたデータは、センサ電子機器モジュールが通信している表示デバイスに基づいて、構成すること、クエリを行うこと、予め定めること、及び/または予めパッケージ化することができる。いくつかの追加または代替の実施形態において、センサ電子機器モジュールは、どの表示デバイスが特定の伝送を受信するのかというその知識に基づいて、表示可能なセンサ情報を生成する。加えて、いくつかの表示デバイスは、較正情報の手動入力、較正情報の自動送達、及び/または表示デバイスに組み込まれた統合型基準分析物モニタ等を通して、較正情報を取得し、較正情報をセンサ電子機器モジュールに無線で伝送することができる。米国特許出願公開第2006/0222566号、同第2007/0203966号、同第2007/0208245号、及び同第2005/0154271号(これらの全ては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)は、表示デバイスに組み込まれた統合型基準分析物モニタ、及び/または本明細書で開示される実施形態によって実施することができる他の較正方法を提供するためのシステム及び方法を説明する。
【0216】
一般に、複数の表示デバイス(例えば、カスタム分析物監視デバイス(分析物表示デバイスとも称され得る)、携帯電話、タブレット、スマートウォッチ、基準分析物モニタ、薬物送達デバイス、医療用デバイス、及びパーソナルコンピュータ)は、センサ電子機器モジュールと無線通信するように構成することができる。複数の表示デバイスは、センサ電子機器モジュールから無線通信される表示可能なセンサ情報のうちの少なくとも一部を表示するように構成することができる。表示可能なセンサ情報としては、例えば、分析物濃度値、変化率情報、傾向情報、アラート情報、センサ診断情報、及び/または較正情報等の、未処理データ及び/または変換されたセンサデータ等のセンサデータを挙げることができる。
【0217】
D.連続センサ
図1Aを参照すると、いくつかの実施形態において、分析物センサ10は、連続グルコースセンサ、例えば、皮下、経皮性の(例えば、経皮的)、または血管内デバイスを含む。いくつかの実施形態において、そのようなセンサまたはデバイスは、複数の断続的血液サンプルを分析することができる。グルコースセンサは、酵素的、化学的、物理的、電気化学的、分光光度的、偏光測定的、熱量測定的、イオン泳動的、放射測定的、免疫化学的、及び同類のものを含む、任意のグルコース測定方法を使用することができる。
【0218】
グルコースセンサは、侵襲性、最小侵襲性、及び非侵襲性の検知技術(例えば、蛍光モニタリング)を含む、任意の既知の方法を使用して、ホストにおけるグルコースの濃度を示すデータストリームを提供することができる。データストリームは、典型的には、未処理データ信号であり、これは、有用なグルコース値を、患者または看護者(例えば、患者、親戚、保護者、教師、医師、看護師、またはホストの健康状態に関心がある任意の他の個人)等のユーザに提供するために使用される、較正された及び/またはフィルタリングされたデータストリームに変換される。
【0219】
グルコースセンサは、グルコースの濃度を測定することができる任意のデバイスとすることができる。下で説明される1つの例示的な実施形態によれば、埋め込み可能なグルコースセンサを使用することができる。しかしながら、本明細書で説明されるデバイス及び方法は、グルコースの濃度を検出し、(例えば、分析物データの形態として)グルコースの濃度を表す出力信号を提供することができる任意のデバイスに適用することができることを理解されたい。
【0220】
特定の実施形態において、分析物センサ10は、米国特許第6,001,067号及び米国特許出願公開第2005/0027463-A1号を参照して説明されるような、埋め込み可能なグルコースセンサである。実施形態において、分析物センサ10は、米国特許出願公開第2006/0020187-A1号を参照して説明されるような、経皮的なグルコースセンサである。実施形態において、分析物センサ10は、米国特許出願公開第2007/0027385-A1号、2006年10月4日に出願された同時係属の米国特許出願公開第2008/0119703-A1号、2007年3月26日に出願された米国特許出願公開第2008/0108942-A1号、及び2007年2月14日に出願された米国特許出願第2007/0197890-A1号で説明されるように、ホストの血管内に、または体外に埋め込むように構成される。実施形態において、連続グルコースセンサは、例えば、Say他に対する米国特許第6,565,509号で説明されるような、経皮的センサを含む。実施形態において、分析物センサ10は、例えば、Bonnecaze他に対する米国特許第6,579,690号またはSay他に対する米国特許第6,484,046号を参照して説明するような皮下センサを含む、連続グルコースセンサである。実施形態において、連続グルコースセンサは、例えば、Colvin他に対する米国特許第6,512,939号を参照して説明するような、補充可能な皮下センサを含む。連続グルコースセンサは、例えば、Schulman他に対する米国特許第6,477,395号を参照して説明するような、血管内センサを含むことができる。連続グルコースセンサは、例えば、Mastrototaro他に対する米国特許第6,424,847号を参照して説明するような、血管内センサを含むことができる。
【0221】
図2A及び2Bは、本開示の特定の態様による、分析物センサシステム8の実施形態の実施と関連して使用することができる筐体200の斜視図及び側面図である。筐体200は、特定の実施形態において該筐体に取り付けられた載置ユニット214及びセンサ電子機器モジュール12を含む。筐体200は、機能的位置に示され、該筐体内で噛合係合された載置ユニット214及びセンサ電子機器モジュール12を含む。いくつかの実施形態において、ハウジングまたはセンサポッドとも称される載置ユニット214は、ホストまたはユーザの皮膚に締結するように適合された基部234を含む。基部234は、様々な硬質または軟質材料から形成することができ、また、使用中にホストからデバイスが突出することを最小にするための低プロファイルを含むことができる。いくつかの実施形態において、基部234は、可撓性材料から少なくとも部分的に形成され、これは、残念ながらホストがデバイスを使用しているときにホストの運動と関連付けられた運動関連のアーチファクトを被る可能性がある他の経皮的センサに勝る、多数の利点を提供することができる。載置ユニット214及び/またはセンサ電子機器モジュール12は、センサ挿入部位の上に位置付けて、その部位を保護すること、及び/または最小のフットプリント(ホストの皮膚の表面積の利用)を提供することができる。
【0222】
いくつかの実施形態において、載置ユニット214とセンサ電子機器モジュール12との間の取り外し可能な接続部が提供され、これは、製造性の向上を可能にし、すなわち、潜在的に比較的安価な載置ユニット214は、分析物センサシステム8を改良または保守するときに廃棄することができ、一方で、比較的高価なセンサ電子機器モジュール12は、多数のセンサシステムと共に再使用することができる。いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュール12は、例えばフィルタリングするように、較正するように、ならびに/またはセンサ情報を較正及び/もしくは表示するのに有用な他のアルゴリズムを実行するように構成された、信号処理(プログラミング)によって構成される。しかしながら、統合型の(取り外し不可能な)センサ電子機器モジュールを構成することができる。
【0223】
いくつかの実施形態において、接点238は、載置ユニット214の基部234及びヒンジ248内で嵌合するように構成された、以下本明細書で接点サブアセンブリ236と称されるサブアセンブリ上に、またはその中に載置され、該ヒンジは、接点サブアセンブリ236が、載置ユニット214に対して第1の位置(挿入時)と第2の位置(使用時)との間で枢動することを可能にする。「ヒンジ」という用語は、本明細書で使用される場合、広義の用語であり、限定されないが、接着ヒンジ、摺動ジョイント、及び同類のもの等の、様々な枢動、関節、及び/またはヒンジング機構のうちのいずれかを指すことを含み、ヒンジという用語は、必ずしもそこを中心に関節動作が生じる支点または固定点を意味するわけではない。いくつかの実施形態において、接点238は、センサ10がそこを通って延在する、カーボンブラックエラストマー等の導電性エラストマー材料から形成される。
【0224】
図2A及び2Bをさらに参照すると、特定の実施形態において、載置ユニット214は、載置ユニットの背面に配置され、解放可能なバッキング層を含む、接着パッド208を備える。したがって、バッキング層を取り外し、載置ユニット214の基部234の少なくとも一部分をホストの皮膚に押圧することで、載置ユニット214をホストの皮膚に接着させる。追加的または代替的に、接着パッドは、センサ挿入が完了した後に、センサシステム8及び/または10の一部または全てを覆って配置して、接着を確実にすることができ、また随意に、傷口の出口部位(またはセンサ挿入部位)(図示せず)の周囲の気密封止または水密封止を確実にすることができる。適切な接着パッドは、その領域(例えば、ホストの皮膚)に対して、伸縮、伸長、合致、及び/または通気するように選択し、設計することができる。
図2A及び2Bを参照して説明される実施形態は、米国特許第7,310,544号を参照してより詳細に説明され、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。構成及び配設は、本明細書で説明される載置ユニット/センサ電子機器モジュールの実施形態と関連付けられる耐水、防水、及び/または密閉特性を提供することができる。
【0225】
いくつかの実施形態の態様と併せて使用するのに適した種々の方法及びデバイスは、米国特許公開第2009/0240120-A1号に開示され、全ての目的に対して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0226】
E.例示的な構成
図1Aを再度参照すると、分析物センサシステムの態様の実施と関連して使用することができるシステム100が表される。いくつかの事例では、システム100を使用して、本明細書で説明される種々のシステムを実施することができる。実施形態のシステム100は、本開示の特定の態様によれば、分析物センサシステム8と、表示デバイス110、120、130、及び140と、を含む。分析物センサシステム8は、例示される実施形態において、センサ電子機器モジュール12と、センサ電子機器モジュール12と関連付けられた連続分析物センサ10と、を含む。センサ電子機器モジュール12は、表示デバイス110、120、130、及び140のうちの1つまたは2つ以上と(例えば、直接的または間接的に)無線通信することができる。実施形態において、システム100はまた、医療用デバイス136及びサーバシステム134も含む。センサ電子機器モジュール12はまた、医療用デバイス136及び/またはサーバシステム134と(例えば、直接的または間接的に)無線通信することもできる。同様に、いくつかの実施例において、表示デバイス110~140もまた、医療用デバイス136及び/またはサーバシステム134と(例えば、直接的または間接的に)無線通信することができる。
図1Aに示される種々の結合は、下で言及されるように、無線アクセスポイント138によって容易にすることができる。
【0227】
特定の実施形態において、センサ電子機器モジュール12は、センサデータの処理及び較正と関連付けられた予測アルゴリズムを含む、連続分析物センサデータの測定及び処理と関連付けられた電子回路を含む。センサ電子機器モジュール12は、連続分析物センサ10に物理的に接続することができ、また、連続分析物センサ10と統合する(そこに解放不可能に取り付ける)こと、または解放可能に取り付けることができる。センサ電子機器モジュール12は、グルコースセンサを介して分析物レベルの測定を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、及び/またはソフトウェアを含むことができる。例えば、センサ電子機器モジュール12は、ポテンショスタットと、センサに電力を供給するための電源と、信号処理及びデータ記憶に有用な他の構成要素と、センサ電子機器モジュールから1つまたは2つ以上の表示デバイスにデータを伝送するためのテレメトリモジュールと、を含むことができる。電子機器は、プリント回路基板(PCB)または同類のものに固定することができ、また、様々な形態をとることができる。例えば、電子機器は、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、及び/またはプロセッサ等の、集積回路(IC)の形態をとることができる。
【0228】
センサ電子機器モジュール12は、センサデータ等のセンサ情報を処理し、変換されたセンサデータ及び表示可能なセンサ情報を生成するように構成される、センサ電子機器を含むことができる。センサ分析物データを処理するためのシステム及び方法の実施例は、本明細書で、ならびに米国特許第7,310,544号及び同第6,931,327号、ならびに米国特許公開第2005/0043598号、同第2007/0032706号、同第2007/0016381号、同第2008/0033254号、同第2005/0203360号、同第2005/0154271号、同第2005/0192557号、同第2006/0222566号、同第2007/0203966号、及び同第2007/0208245号でさらに詳細に説明されており、これらの全ては、全ての目的に対して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0229】
図1Aを再度参照すると、表示デバイス110、120、130、及び/または140は、(例えば、それぞれの選好に基づいて、表示デバイスに伝送されるカスタマイズされたデータパッケージで)センサ電子機器モジュール12によって伝送することができる表示可能なセンサ情報を表示する(及び/またはアラームする)ように構成される。表示デバイス110、120、130、または140の各々は、ユーザにセンサ情報及び/または分析物データを表示する、及び/またはユーザから入力を受信するための、タッチスクリーンディスプレイ112、122、132、及び/または142等の、ディスプレイを含むことができる。例えば、そのような目的で、グラフィカルユーザインターフェースをユーザに提示することができる。いくつかの実現形態において、表示デバイスは、タッチスクリーンディスプレイの代わりに、またはそれに加えて、センサ情報を表示デバイスのユーザに通信し、及び/またはユーザ入力を受信するための、音声ユーザインターフェース等の他の種類のユーザインターフェースを含むことができる。いくつかの実施形態において、表示デバイスのうちの1つ、いくつか、または全ては、(例えば、それぞれの表示デバイスに伝送されるデータパッケージで)センサ電子機器モジュールから通信されたときに、センサ情報の較正及びリアルタイム表示に必要とされるいかなる追加的な予測的処理も伴わずに、センサ情報を表示または別様には通信するように構成することができる。
【0230】
医療用デバイス136は、本開示の例示的な実施形態において、パッシブデバイスとすることができる。例えば、医療用デバイス136は、
図1Bに示されるように、ユーザにインスリンを投与するためのインスリンポンプとすることができる。様々な理由で、そのようなインスリンポンプは、分析物センサシステム8から伝送されるグルコース値を受信し、追跡することが望ましくなり得る。1つの理由は、グルコース値が閾値よりも低い/高いことに基づいて、インスリン投与を停止/起動する能力をインスリンポンプに提供することである。分析物センサシステム8に接合することなくパッシブデバイス(例えば、医療用デバイス136)が分析物データ(例えば、グルコース値)を受信することを可能にする1つの解決策は、分析物センサシステム8から伝送されるアドバタイズメントメッセージに分析物データを含むことである。アドバタイズメントメッセージに含まれるデータは、分析物センサシステム8と関連付けられた識別情報を有するデバイスだけが分析物データを復号化することができるように、コード化することができる。医療用デバイス136は、入力/出力部分136aを含むことができ、該部分では、グルコース及び他の値を表示することができ、また、ボタン、無線接続、または他の機構を介して入力を受信することができる。医療用デバイス136はまた、取り付け部分136bも含むことができ、該取り付け部分は、ユーザとインターフェースして、例えば、入力/出力部分136aで受信した入力に応答してインスリンを管理することができる。いくつかの事例において、取り付け部分136bは、例えば入力/出力部分136aにおいて受信した入力及び/または算出した値に基づいて、ユーザに感覚的アラートまたは他の通知を提供することができる。
【0231】
図1Aをさらに参照すると、複数の表示デバイスは、センサ電子機器モジュール12から受信した分析物値と関連付けられた特定の種類の表示可能なセンサ情報(例えば、いくつかの実施形態では、数値及び矢印)を表示するように特別に設計されたカスタム表示デバイスを含むことができる。分析物表示デバイス110は、そのようなカスタムデバイスの一例である。いくつかの実施形態において、複数の表示デバイスのうちの1つは、Android、iOS、または他のオペレーティングシステムに基づく携帯電話120等のスマートフォンであり、また、連続センサデータ(例えば、現在及び過去のデータを含む)のグラフィカル表現を表示するように構成される。他の表示デバイスとしては、タブレット130、スマートウォッチ140、医療用デバイス136(例えば、インスリン送達デバイス、または、血中グルコースメーター)、及び/またはデスクトップもしくはラップトップコンピュータ等の、他のハンドヘルドデバイスを挙げることができる。
【0232】
異なる表示デバイスは、異なるユーザインターフェースを提供するので、データパッケージのコンテンツ(例えば、表示されるデータの量、フォーマット、及び/または種類、アラーム、及び同類のもの)は、それぞれの特定の表示デバイス毎にカスタマイズする(例えば、製造業者によって、及び/またはユーザによって、異なってプログラムする)ことができる。故に、
図1Aの実施形態において、複数の異なる表示デバイスは、センサセッション中に、センサ電子機器モジュール(例えば、連続分析物センサ10に物理的に接続される皮膚上のセンサ電子機器モジュール12)と直接無線通信して、複数の異なる種類及び/またはレベルの、表示可能なセンサ情報と関連付けられた表示及び/または機能を可能にすることができ、これは、本明細書の他の場所でより詳細に説明される。
【0233】
図1Aにさらに例示されるように、システム100はまた、無線アクセスポイント(WAP)138も含むことができ、これを使用して、分析物センサシステム8、複数の表示デバイス、サーバシステム134、及び医療用デバイス136のうちの1つまたは2つ以上に互いに結合することができる。例えば、WAP138は、システム100内にWiFi及び/またはセルラー接続性を提供することができる。近距離無線通信(NFC)もまた、システム100のデバイスの間で使用することができる。サーバシステム134は、分析物センサシステム8及び/または複数の表示デバイスから分析物データを収集するために使用して、例えば、該分析物データの分析、グルコースレベル及びプロファイルに関する汎用または個別モデルの生成、その他を行うことができる。
【0234】
以下、
図3Aを参照すると、システム300が表される。システム300は、開示されるシステム、方法、及びデバイスの実施形態の実施と関連して使用することができる。一例として、
図3Aの種々の後述する構成要素を使用して、例えば分析物センサシステムと複数の表示デバイス、医療用デバイス、サーバ、その他との間に、グルコースデータの無線通信を提供することができる。
【0235】
図3Aに示されるように、システム100は、分析物センサシステム308と、1つまたは2つ以上の表示デバイス310と、を含むことができる。加えて、例示される実施形態において、システム300は、サーバシステム334を含み、これが次に、プロセッサ334c及び記憶装置334bに結合されたサーバ334aを含む。分析物センサシステム308は、通信媒体305を介して、表示デバイス310及び/またはサーバシステム334に結合することができる。分析物センサシステム308及び/または表示デバイス310、その他によるデータの処理、収集、及び交換の数多くの詳細は、例えば
図6を参照して、下で提供される。
【0236】
本明細書において下で詳細に説明するように、分析物センサシステム308及び表示デバイス310は、通信媒体305を介してメッセージングを交換することができ、通信媒体305はまた、分析物データを表示デバイス310及び/またはサーバシステム334に送達するために使用することもできる。上で暗に言及したように、表示デバイス310としては、例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、ウェアラブルデバイス、その他等の、様々な電子コンピューティングデバイスを挙げることができる。表示デバイス310はまた、分析物表示デバイス110と、医療用デバイス136と、を含むことができる。ここで、表示デバイス310のGUIは、ユーザ入力を受け付けたときに当該の機能を行い、メニューならびに分析物データから導出された情報を表示することができることに気が付くであろう。GUIは、例えばiOS、Android、Windows Mobile、Windows、Mac OS、Chrome OS、Linux(登録商標)、Unix、ゲーミングプラットフォームOS(例えば、Xbox、PlayStation、Wii)、その他等の、当技術分野で知られている種々のオペレーティングシステムによって提供することができる。種々の実施形態において、通信媒体305は、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)、ZigBee、WiFi、802.11プロトコル、赤外線(IR)、無線周波数(RF)、2G、3G、4G、その他等の1つまたは2つ以上の無線通信プロトコル、ならびに/または有線プロトコル及び媒体に基づくことができる。
【0237】
種々の実施形態において、システム300の要素を使用して、本明細書で説明される種々のプロセスを行うことができ、また、及び/または該要素を使用して、1つまたは2つ以上の開示されるシステム及び方法に関して本明細書で説明される種々の動作を実行することができる。本開示を研究すれば、当業者は、システム300が、多数の分析物センサシステム、通信媒体305、及び/またはサーバシステム334を含むことができることを認識するであろう。
【0238】
上で述べたように、通信媒体305を使用して、分析物センサシステム308、表示デバイス310、及び/またはサーバシステム334を互いに、またはネットワークに接続すること、または通信的に結合することができ、通信媒体305は、様々な形態で実施することができる。例えば、通信媒体305は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、光ファイバネットワーク、電力線を通じたインターネット、ハードワイヤード接続(例えば、バス)、及び同類のもの等のインターネット接続、または任意の他の種類のネットワーク接続を含むことができる。通信媒体305は、ルータ、ケーブル、モデム、スイッチ、光ファイバ、ワイヤ、無線(例えば、マイクロ波/RFリンク)、及び同類のものの任意の組み合わせを使用して実施することができる。さらに、通信媒体305は、Bluetooth(登録商標)、BLE、Wi-Fi、3GPP規格(例えば、2G GSM(登録商標)/GPRS/EDGE、3G UMTS/CDMA2000、または4G LTE/LTE-U)、その他等の、種々の無線標準を使用して実施することができる。本開示を一読すれば、当業者は、通信する目的で通信媒体305を実施するための他の方式を認識するであろう。
【0239】
サーバ334aは、分析物データに応答した入力、または分析物センサシステムもしくは表示デバイス310で動作する分析物監視アプリケーションと関連して受信した入力等の、分析物センサシステム308及び/または表示デバイス310から、分析物データ及び関連する情報を含む情報を受信、収集、または監視することができる。そのような事例において、サーバ334aは、通信媒体305を介してそのような情報を受信するように構成することができる。この情報は、記憶装置334bに記憶することができ、また、プロセッサ334cによって処理することができる。例えば、プロセッサ334cは、通信媒体305を介してサーバ334aが収集、受信、その他を行った情報の分析を行うことができる分析エンジンを含むことができる。実施形態において、サーバ334a、記憶装置334b、及び/またはプロセッサ334cは、Hadoop(登録商標)ネットワーク等の分散型コンピューティングネットワークとして、またはリレーショナルデータベースもしくは同類のものとして実施することができる。
【0240】
サーバ334aは、例えば、インターネットサーバ、ルータ、デスクトップもしくはラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット、プロセッサ、モジュール、または同類のものを含むことができ、また、例えば集積回路もしくはその集合体、プリント回路基板もしくはその集合体を含む種々の形態で、または別々のハウジング/パッケージ/ラック、またはそれらの複合物で実施することができる。実施形態において、サーバ334aは、通信媒体305を通じて行われる通信を少なくとも部分的に対象とする。そのような通信は、送達及び/またはメッセージング(例えば、アドバタイズメント、コマンド、または他のメッセージング)、ならびに分析物データを含む。例えば、サーバ334aは、周波数帯域、伝送のタイミング、セキュリティ、アラーム、及びその他に関連するメッセージを処理し、分析物センサシステム308と表示デバイス310との間で交換することができる。サーバ334aは、例えばアプリケーションをそこに送達することによって、分析物センサシステム308及び/または表示デバイス310に記憶された情報を更新することができる。サーバ334aは、分析物センサシステム308及び/または表示デバイス310に/からリアルタイムで、または散発的に情報を送信/受信することができる。さらに、サーバ334aは、分析物センサシステム308及び/または表示デバイス310に対するクラウド計算能力を実施することができる。
【0241】
図3Bは、分析物センサシステムを実施する接続で使用することができる追加的な本開示の態様の実施例を含む、システム302を表す。分析物センサシステム308及び/または表示デバイス310、その他によるデータの処理、収集、及び交換の数多くの詳細は、例えば
図6を参照して、下で提供される。
図3Bに例示されるように、システム302は、分析物センサシステム308を含むことができる。示されるように、分析物センサシステム308は、センサデータを処理し、管理するためのセンサ測定回路370に結合された分析物センサ375(例えば、
図1Aでは数字10で示すことができる)を含むことができる。センサ測定回路370は、プロセッサ/マイクロプロセッサ380(例えば、
図1Aのアイテム12の一部とすることができる)に結合することができる。いくつかの実施形態において、プロセッサ380は、センサ375からセンサ測定値を取得し、処理するためのセンサ測定回路370の機能の一部または全体を行うことができる。プロセッサ380は、センサデータを送信するための、ならびに表示デバイス310等の外部デバイスからの要求及びコマンドを受信するための無線ユニットまたはトランシーバ320(例えば、
図1Aのアイテム12の一部とすることができる)にさらに結合することができ、これを使用して、ユーザにセンサデータ(または、分析物データ)を表示すること、または別様には提供することができる。本明細書で使用される場合、「無線ユニット」及び「トランシーバ」という用語は、交換可能に使用され、また、一般に、データを無線で伝送及び受信することができるデバイスを指す。分析物センサシステム308は、センサデータを記憶し、追跡するための、記憶装置365(例えば、
図1Aのアイテム12の一部とすることができる)と、リアルタイムクロック(RTC)380(例えば、
図1Aの項目12の一部とすることができる)と、をさらに含むことができる。
【0242】
上で暗に言及したように、無線通信プロトコルは、通信媒体305を介して、分析物センサシステム308と表示デバイス310との間でデータを伝送及び受信するために使用することができる。そのような無線プロトコルは、近距離にある多数のデバイスに対する定期的で小規模なデータ転送(必要な場合に、低速で伝送することができる)のために最適化される無線ネットワーク(例えば、パーソナルエリアネットワーク(PAN))で使用するように設計することができる。例えば、1つのこのようなプロトコルは、定期的なデータ転送に最適化することができ、その場合、トランシーバは、短い間隔にわたってデータを伝送し、次いで、長い間隔にわたって低電力モードに入るように構成することができる。プロトコルは、電力消費を低減させるために、通常のデータ転送及び(例えば、オーバーヘッドを低減させることによって)通信チャネルの初期セットアップ設定の両方に関して、低いオーバーヘッド要件を有する場合がある。いくつかの実施形態では、バーストブロードキャスティングスキーム(例えば、一方向通信)を使用することができる。これは、肯定応答信号に必要とされるオーバーヘッドを排除することができ、ほとんど電力を消費しない定期的な伝送を可能にすることができる。他の実施形態において、パッシブまたはアクティブの近接度に基づくプロトコルを用いて、オーバーヘッド(例えば、典型的なペアリング動作と関連付けられたオーバーヘッド)を低減させることができ、及び/またはセキュリティを低減させることができ、NFCがその1つの具体的な例である。
【0243】
プロトコルは、多数のデバイスとの通信チャネルを確立し、一方で、干渉回避スキームを実施するようにさらに構成されることができる。いくつかの実施形態において、プロトコルは、複数のデバイスとの通信のための種々のタイムスロット及び周波数帯域を定義する、適応型等時性ネットワークトポロジを使用することができる。したがって、プロトコルは、干渉に応答して、及び多数のデバイスとの通信をサポートするために、伝送ウインドウ及び周波数を修正することができる。故に、無線プロトコルは、時間及び周波数分割多重化(TDMA)に基づくスキームを使用することができる。無線プロトコルはまた、直接シーケンススペクトラム拡散(DSSS)及び周波数ホッピングスペクトラム拡散スキームも用いることができる。種々のネットワークトポロジを使用して、WiFi、Bluetooth(登録商標)、及びBluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)等の、ピアツーピア、スター、ツリー、またはメッシュネットワークトポロジ等の、近距離及び/または低電力の無線通信をサポートすることができる。無線プロトコルは、2.4GHz等のオープンISM帯域等の、種々の周波数帯域で動作することができる。さらに、電力使用を低減させるために、無線プロトコルは、電力消費に従ってデータ速度を適応的に構成することができる。
【0244】
図3Bをさらに参照すると、システム302は、通信媒体305を介して、分析物センサシステム308に通信的に結合された表示デバイス310を含むことができる。例示される実施形態において、表示デバイス310は、接続性インターフェース315(これが次に、トランシーバ320を含む)と、記憶装置325(これが次に、分析物センサアプリケーション330及び/または追加的なアプリケーションを記憶する)と、プロセッサ/マイクロプロセッサ335と、表示デバイス310のディスプレイ345を使用して提示することができるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)340と、リアルタイムクロック(RTC)350と、を含む。バス(図示せず)を使用して、表示デバイス310の種々の要素を相互接続し、これらの要素間でデータを転送することができる。
【0245】
表示デバイス310は、ユーザにセンサ情報または分析物データをアラートし、提供するために使用することができ、また、センサデータを処理し、管理するためのプロセッサ/マイクロプロセッサ335を含むことができる。表示デバイス310は、センサデータを表示、記憶、及び追跡するための、ディスプレイ345と、記憶装置325と、分析物センサアプリケーション330と、及びリアルタイムクロック350と、を含むことができる。表示デバイス310は、接続性インターフェース315及び/またはバスを介して、表示デバイス310の他の要素に結合された無線ユニットまたはトランシーバ320をさらに含むことができる。トランシーバ320は、センサデータを受信するために、及び分析物センサシステム308に要求、命令、及び/またはデータを送信するために使用することができる。トランシーバ320は、通信プロトコルをさらに用いることができる。記憶装置325はまた、表示デバイス310、及び/またはトランシーバと表示デバイス310との間でデータを無線通信するように設計されたカスタム(例えば、専用)アプリケーションのためのオペレーティングシステムを記憶するためにも使用される。記憶装置325は、単一のメモリデバイスまたは多数のメモリデバイスとすることができ、また、ソフトウェアプログラム及びアプリケーションのデータ及び/または命令を記憶するための揮発性または不揮発性メモリとすることができる。命令は、プロセッサ335によって実行して、トランシーバ320を制御し、管理することができる。
【0246】
いくつかの実施形態において、標準化された通信プロトコルが使用されるときには、市販のトランシーバ回路を利用することができ、該回路は、データのコード化、伝送周波数、ハンドシェイクプロトコル、及び同類のものの管理等の、低レベルのデータ通信機能を扱うために、処理回路を組み込む。これらの実施形態において、プロセッサ335、380は、これらの活動を管理する必要はなく、むしろ、伝送に望ましいデータ値を提供し、また、電力を上げるまたは下げる、メッセージが伝送される速度を設定する、及び同類のもの等の、高レベルの機能を管理する。これらの高レベル機能を行うための命令及びデータ値は、トランシーバ320、360の製造業者によって確立されたデータバス及び転送プロトコルを介して、トランシーバ回路に提供することができる。
【0247】
分析物センサシステム308の構成要素は、定期的な交換が必要であり得る。例えば、分析物センサシステム308は、センサ電子機器モジュールに取り付けることができる埋め込み可能なセンサ375を含むことができ、該モジュールは、センサ測定回路370と、プロセッサ380と、記憶装置365と、トランシーバ360と、バッテリ(図示せず)と、を含む。センサ375は、定期的な交換(例えば、7~30日毎)が必要であり得る。センサ電子機器モジュールは、バッテリの交換が必要になるまで、センサ375よりもはるかに長い間(例えば、3~6か月、またはそれ以上)にわたって給電され、起動するように構成することができる。これらの構成要素を交換することは、困難であり得、また、訓練された人員の支援を必要とし得る。そのような構成要素、特にバッテリを交換する必要性を低減させることで、ユーザも含めて、分析物センサシステム308を使用する便利さ及びコストを大幅に改善する。いくつかの実施形態において、センサ電子機器モジュールは、初めて使用する(またはいくつかの事例において、バッテリを交換した後に再起動した)ときに、センサ375に接続し、センサセッションを確立することができる。下でさらに説明するように、モジュールを初めて使用するまたは再起動する(例えば、バッテリを交換した)ときには、最初に、表示デバイス310とセンサ電子機器モジュールとの間の通信を確立するためのプロセスが存在し得る。表示デバイス310及びセンサ電子機器モジュールが通信を確立すると、表示デバイス310及びセンサ電子機器モジュールは、例えばバッテリの交換が必要になるまで、複数のセンサ375の寿命を通じて定期的及び/または連続的に通信することができる。センサ375が交換されるたびに、新しいセンサセッションを確立することができる。新しいセンサセッションは、表示デバイス310を使用して完了したプロセスを通して開始することができ、プロセスは、センサセッション全体にわたって持続し得るセンサ電子機器モジュールと表示デバイス310との間の通信を介した新しいセンサの通知によってトリガーすることができる。
【0248】
分析物センサシステム308は、典型的に、センサ375から分析物データを収集し、それを表示デバイス310に伝送する。分析物値に関するデータ点は、センサ375の寿命(例えば、1~30日以上の範囲)を通じて収集し、伝送することができる。新しい測定値は、しばしば、グルコースレベルを適切に監視するのに十分伝送することができる。分析物センサシステム308及び表示デバイス310の各々の伝送及び受信回路に連続的に通信させるのではなく、分析物センサシステム308及び表示デバイス310は、それらの間で通信チャネルを規則的及び/または定期的に確立することができる。したがって、分析物センサシステム308は、いくつかの事例において、所定の時間間隔で、表示デバイス310(例えば、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、医療用デバイス、または専用のデバイス)との無線伝送を介して通信することができる。所定の時間間隔の持続時間は、分析物センサシステム308が必要とされるよりも頻繁にデータを伝送することによって過剰な電力を消費しないよう、十分長くなるように、それでも、実質的にリアルタイムでセンサ情報(例えば、測定されたグルコース値または分析物データ)を、(例えば、ディスプレイ345を介して)ユーザに出力するための表示デバイス310に提供するのに十分高い頻度になるように選択することができる。いくつかの実施形態において、所定の時間間隔は、5分毎であるが、この時間間隔は、任意の所望の時間になるように変動し得ることが認識される。
【0249】
引き続き
図3Bを参照すると、示されるように、接続性インターフェース315は、通信媒体305に表示デバイス310をインターフェースし、よって、表示デバイス310は、通信媒体305を介して、分析物センサシステム308に通信的に結合することができる。接続性インターフェース315のトランシーバ320は、異なる無線規格で動作可能な多数のトランシーバモジュールを含むことができる。トランシーバ320は、分析物センサシステム308から、分析物データならびに関連付けられたコマンド及びメッセージを受信するために使用することができる。加えて、接続性インターフェース315は、いくつかの事例において、ベースバンド及び/またはイーサネット(登録商標)モデム、オーディオ/ビデオコーデック、ならびにその他等の、無線及び/または有線接続を制御するための追加的な構成要素を含むことができる。
【0250】
記憶装置325は、揮発性メモリ(例えば、RAM)及び/または不揮発性メモリ(例えば、フラッシュストレージ)を含むことができ、EPROM、EEPROM、キャッシュのうちのいずれかを含むことができ、またはこれらのいくつかの組み合わせ/バリエーションを含むことができる。種々の実施形態において、記憶装置325は、表示デバイス310によって収集されたユーザ入力データ及び/または他のデータ(例えば、分析物センサアプリケーション330を介して収集された、他のユーザからの入力)を記憶することができる。記憶装置325はまた、後の検索及び使用のために、例えば傾向を判定し、アラートをトリガーするために、分析物センサシステム308から受信した大量の分析物データを記憶するために使用することもできる。加えて、本明細書において下でさらに詳細に説明するように、記憶装置325は、分析物センサアプリケーション330を記憶することができ、該アプリケーションは、プロセッサ335を使用して実行されたときに、例えば、(例えば、従来のハード/ソフトキーまたはタッチスクリーン、音声検出、または他の入力機構によって)入力を受信し、ユーザが、GUI340を介して、分析物データ及び関連するコンテンツと相互作用することを可能にする。
【0251】
種々の実施形態において、ユーザは、GUI340を介して、分析物センサアプリケーション330と相互作用することができ、該GUIは、表示デバイス310のディスプレイ345によって提供することができる。一例として、ディスプレイ345は、種々のハンドジェスチャーを入力として受け付ける、タッチスクリーンディスプレイとすることができる。アプリケーション330は、本明細書で説明される種々の動作に従って、表示デバイス310によって受信した分析物に関連するデータを処理及び/または提示することができ、また、ディスプレイ345を介してそのようなデータを提示することができる。加えて、アプリケーション330は、本明細書でさらに詳細に説明するように、分析物センサシステム308と関連付けられた分析物データならびに関連するメッセージング及びプロセスに関して、取得、アクセス、表示、制御、及び/またはインターフェースするために使用することができる。
【0252】
アプリケーション330は、ディスプレイデバイス310にダウンロードし、インストールし、初期構成/セットアップすることができる。例えば、表示デバイス310は、サーバシステム334から、またはアプリケーションストアもしくは同類のもの等の通信媒体(例えば、通信媒体305)を介してアクセスした別のソースから、アプリケーション330を取得することができる。インストレーション及びセットアップに続いて、アプリケーション330を使用して、(例えば、サーバシステム334への記憶、記憶装置325からローカルに記憶、または分析物センサシステム308からの記憶にかかわらず)分析物データに関して、アクセス及び/またはインターフェースすることができる。例示として、アプリケーション330は、分析物センサシステム308及び1つまたは2つ以上の表示デバイス310の動作と関連して実行することができる種々の制御またはコマンドを含むメニューを提示することができる。アプリケーション330はまた、本明細書で説明されるように、他の表示デバイス310をインターフェースまたは制御して、例えば、他の表示デバイス310に対して分析物データを直接受信/送信することによって、ならびに/または接続されるべき分析物センサシステム308及び他の表示デバイス310に対する命令を送信することによって、その他を含めて、例えば、該表示デバイスに分析物データを送達すること、それらが該分析物データを利用できるようにすることもできる。加えて、アプリケーション330は、いくつかの実現形態において、例えば関連するデータを検索または供給するように、表示デバイス310によってサポートされる1つまたは2つ以上の追加的なアプリケーションと相互作用することができる。そのようなアプリケーションとしては、一例として、フィットネス/ライフスタイル監視アプリケーション、ソーシャルメディアアプリケーション、その他を挙げることができる。
【0253】
分析物センサアプリケーション330は、(例えば、開示される方法に関連して)本明細書の種々の機能の説明に照らして明らかになるように、ディスプレイモジュール、メニューモジュール、リストモジュール、その他等の、種々のコード/機能モジュールを含むことができる。これらのモジュールは、別個にまたは組み合わせて実施することができる。各モジュールは、コンピュータ可読媒体を含むことができ、またそこに記憶されたコンピュータ実行可能コードを有することができ、よって、プロセッサ335(例えば、当該の実行のための回路を含むことができる)にコードを動作的に結合して、及び/または該プロセッサによって実行して、分析物データとインターフェースすること、及びそれに関連するタスクを行うことに関する(例えば、種々の動作及びフローチャートに関して本明細書で説明されるような)特定の機能を行うことができる。下でさらに説明されるように、表示モジュールは、(例えば、ディスプレイ345を介して)ユーザに種々の画面を提示することができ、画面は、アプリケーション330によって提供される情報のグラフィカル表現を含む。さらなる実施形態では、アプリケーション330を使用して、ユーザに、分析物センサシステム308に接続可能であり得る種々の表示デバイス、ならびに分析物センサシステム308自体を閲覧し、相互作用するための環境を表示することができる。センサアプリケーション330は、本明細書で説明される機能/特徴を実行するために、(例えば、オペレーティングシステムに依存する)ソフトウェア設計キットによって修正されたネイティブアプリケーションを含むことができる。
【0254】
図3Bを再度参照すると、表示デバイス310はまた、プロセッサ/マイクロコントローラ335も含む。プロセッサ335は、プロセッササブモジュールを含むことができ、これは、一例として、表示デバイス310の他の要素(例えば、接続性インターフェース315、アプリケーション330、GUI340、ディスプレイ345、RTC350、その他)とインターフェースし、及び/または該要素を制御するアプリケーションプロセッサを含む。プロセッサ335は、コントローラ及び/またはマイクロコントローラを含むことができ、これは、(例えば、利用可能なまたは以前にペアリングされていたデバイスのリスト、測定値に関連する情報、ネットワークの状態(例えば、リンクの質、及び同類のもの)に関連する情報、分析物センサシステム308と表示デバイス310の間で交換されるメッセージングのタイミング、種類、及び/または構造に関連する情報、その他等の、デバイス管理に関連する種々の制御(例えば、ボタン及びスイッチとのインターフェース)を提供する。加えて、コントローラは、例えば(例えば、データに対するユーザのアクセスを許可するための、または分析物データを含むデータの許可/暗号化に使用するための)ユーザの指紋等のユーザ入力、ならびに分析物データの収集に関連する種々の制御を含むことができる。
【0255】
プロセッサ335は、周辺構成要素及び音声構成要素のための論理回路、メモリ、バッテリ及び電力回路、ならびに他の回路ドライバ等の、回路を含むことができる。プロセッサ335及びその任意のサブプロセッサは、表示デバイス310に対して受信及び/または入力されたデータ、ならびに表示デバイス310によって伝送または送達されるデータを受信、処理、及び/または記憶するための論理回路を含むことができる。プロセッサ335は、バスによって、ディスプレイ345に、ならびに接続性インターフェース315及び記憶装置325(アプリケーション330を含む)に結合することができる。したがって、プロセッサ335は、これらのそれぞれの要素によって生成された電気信号を受信し、処理し、したがって、種々の機能を行うことができる。一例として、プロセッサ335は、アプリケーション330の指示で、記憶装置325からの記憶されたコンテンツにアクセスし、記憶されたコンテンツを処理して、ディスプレイ345によって表示及び/または出力することができる。加えて、プロセッサ335は、記憶されたコンテンツを処理して、接続性インターフェース315及び通信媒体305を介して、他の表示デバイス310、分析物センサシステム308、またはサーバシステム334に伝送することができる。表示デバイス310は、
図3Bに詳細に示されない、他の周辺構成要素を含むことができる。
【0256】
さらなる実施形態において、プロセッサ335は、ある期間を通じて、ディスプレイ345もしくはGUI340を介してユーザによって入力されたデータ、または分析物センサシステム308から受信したデータ(例えば、分析物センサデータまたは関連するメッセージング)を、さらに取得、検出、算出、及び/または記憶することができる。プロセッサ335は、この入力を使用して、データ及び/または他の要因(例えば、日時、場所、その他)に対するユーザの肉体的及び/または精神的応答を測定することができる。種々の実施形態において、本明細書において下でさらに詳細に説明されるように、ユーザの応答または他の要因は、特定の状況下での特定の表示デバイス310の使用、及び/または種々の条件下での特定の接続/伝送スキームの使用に関して選好を示すことができる。
【0257】
現時点で、表示デバイス310と分析物センサシステム308との間の同じ名前の要素は、同じ特徴、構造、及び/または能力を含み得ることに留意されたい。したがって、そのような要素に関して、上での表示デバイス310の説明は、いくつかの事例において、分析物センサシステム308に適用することができる。
【0258】
以下、
図3Cを参照すると、システム304が、本開示の実施形態に従って表される。示されるように、システム304は、通信媒体305aを介して表示デバイス310a、310bに通信的に結合された、分析物センサシステム308を含む。表示デバイス310aはまた、通信媒体305bを介して表示デバイス310bに通信的に結合される。一例として、
図3Cは、本開示の例示的な実現形態において、表示デバイス310aが、第1の接続スキーム及び第1の無線プロトコル(例えば、BLE)を使用して、分析物センサシステム308に接続することができることを例示する。次に、表示デバイス310aはまた、第2の接続スキーム及び第2の無線プロトコル(例えば、Wi-Fi、NFC、その他)を使用して、表示デバイス310bに接続することができる。実施形態において、表示デバイス310aと分析物センサシステム308との間の接続は、その後に閉じることができ、表示デバイス310bは、分析物センサシステム308との接続を確立し、一方で、表示デバイス310aとの接続を維持することができる。さらに、例えば、表示デバイス310a及び310bは、通信媒体305bを介して、分析物データを交換することができ、各表示デバイス310a、310bは、通信媒体305aを介して、すなわち、分析物センサシステム308から、分析物データを受信する。
図3Cによって表される追加的な態様及び特徴は、本開示の全体を研究すれば明らかになるであろう。
【0259】
以下、
図17を参照すると、例えば方法704、706、712、714、716、718、722、724、及び726等の、種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物データを無線通信するための方法1700の態様を含む。動作1705Aで、方法1700は、第1の無線プロトコルを介して、分析物センサシステム308(
図3Cを参照されたい)と第1の表示デバイスとの間の第1の接続を確立することを含む。一例として、第1の表示デバイスは、例えば、
図1A及び
図3Cを参照して、表示デバイス310a及び310b、分析物センサシステム110、医療用デバイス136、その他を含む、本明細書で参照される表示デバイスのうちのいずれかとすることができる。動作1705Bで、方法1700は、分析物センサシステム308から第1の表示デバイスに、第1の接続に関連する情報を転送すること含む。そのような情報の例は、本明細書で説明される。いくつかの事例において、情報は、分析物センサシステム308から第1の表示デバイスに転送されるのではなく、例えば第1の接続及び/または別の機構(例えば、プレプログラミング、手動入力、その他)を確立することによって、第1のディスプレイにおいて生成され、及び/またはそこに常駐する。
【0260】
動作1705Cで、方法1700は、第2の表示デバイスが、第2の無線プロトコルを介して、第1の表示デバイスへの第2の接続を確立することを含む。一例として、第2の表示デバイスは、
図1A及び
図3Cを参照して、例えば表示デバイス310a及び310b、分析物センサシステム110、医療用デバイス136、その他を含む、本明細書で参照される表示デバイスのうちのいずれかとすることができる。動作1705Dで、方法1700は、第2の無線プロトコルを使用して、第1の表示デバイスから第2の表示デバイスに、第1の接続に関連する情報を転送することを含む。現時点で、本明細書で説明される無線プロトコルのうちのいずれかを、本開示の趣旨または範囲を逸脱することなく、有線通信プロトコルと置換すること、またはそれによって拡張することができることは、言及するに値する。
【0261】
方法1700の実施形態は、動作1705Eで、分析物データを分析物センサシステム308と第2の表示デバイスとの間で通信するために、第1の無線プロトコル及び第1の表示デバイスから転送される情報を使用して、第2の表示デバイスと分析物センサシステム308との間の第3の接続を確立することを含む。例えば、転送された情報を使用して、別の場合であれば第3の接続を確立することと関連付けられたものであり得るセットアップ時間を減少させることができる。例示的な実現形態において、第1の無線プロトコルは、BLEであり、第2の無線プロトコルは、NFCまたはWiFiである。
【0262】
図3Dは、本開示の実施形態に従って用いることができる、GUI340の例示的な実現形態を例示する。
図3Dに示されるように、GUI340は、例えばセンサアプリケーション330と関連して、表示デバイス310のディスプレイ345を介して提示することができる。全般的に言えば、GUI340の機能及び特徴は、本明細書で説明されるシステム及び方法を参照してさらに詳細に説明される。例示として、GUI340は、表示デバイスマネージャを提示することができる。示されるように、表示デバイスマネージャは、分析物センサシステム308に結合することができる(
図3A及び3Bを参照されたい)1つまたは2つ以上の表示デバイス310の各々のインターフェースモジュールを含むことができる。インターフェースモジュール390aは、表示デバイス310のうちの第1の表示デバイス(「表示デバイス1」または「DD1」)とインターフェースするために使用することができ、インターフェースモジュール390bは、表示デバイス310のうちの分析物表示デバイス(「分析物表示」)とインターフェースするために使用することができ、インターフェースモジュール390cは、表示デバイス310のうちの第2の表示デバイス(「表示デバイス2」または「DD2」)とインターフェースするために使用することができる。各インターフェースモジュール390a、390b、390cは、次に、構成メニュー395を含むことができ、これは、管理されているデバイスの種々の設定を構成するためのいくつかのボタン(例えば、タッチセンシティブソフトキー)を含むことができる。構成メニュー395及びそれらの機能の利用可能なボタンは、例えば管理されている表示デバイスの特性ならびに他のパラメータに基づいて、修正することができる。
【0263】
図3Eと関連して説明されるように、構成メニュー395を使用して、対象の表示デバイスの特定の管理オプションを選択するために使用することができるサブメニューにアクセスすることができる。GUI340に含むことができる追加的なボタンは、ボタン312a~eである。例えば、ボタン312aは、デバイスをデバイスマネージャに加えるために使用することができ、ボタン312bは、予め設定された構成をデバイスマネージャに適用するために使用することができ、ボタン312cは、ユーザにアラートを通知するために、または設定の変更を管理するために使用することができ、ボタン312dは、(例えば、アプリケーション330と関連して)GUI340に示される前画面に戻ることをナビゲートするために使用することができ、ボタン312eは、表示デバイス310のホーム画面に戻るためのソフトキーとして使用することができる。
【0264】
以下、
図3Eを参照すると、GUI340と関連して実施することができる追加的な態様が提供される。
図3Eに示されるように、GUI340の実施形態は、インターフェースモジュール390aと、390bと、390cのサブメニュー314a~fと、を含む。サブメニュー314aは、インターフェースモジュール390aの構成メニュー395を介してアクセスすることができる。この事例において、サブメニュー314aは、「テザー」オプションに対応する。これに関して、(例えば、ディスプレイ345上のタッチジェスチャーを介して)選択されたときに、サブメニュー314aは、「表示デバイス1」を「分析物表示」、「表示デバイス2」、または「他のデバイス」にテザリングするためのオプション316aを提示する。オプション316aを使用して、テザリングするデバイスを選択することができる。具体的な実施例として
図3Cを参照すると、テザリングは、この事例において、例えば、通信媒体305bを介して接続している2つの表示デバイス310a及び310bを含むことができる。ここで、「分析物表示」及び「表示デバイス2」は、既知のデバイスに対応することができるのに対して、「他のデバイス」オプションを選択することで、接続に利用可能な他の表示デバイス310のスキャンを開始することができる。サブメニュー314aは、任意の他のインターフェースモジュール(例えば、390b、その他)と関連して実施できることが認識されるであろう。
【0265】
サブメニュー314bは、「交換/削除」オプションに対応する。これに関して、(例えば、ディスプレイ345上のタッチジェスチャーを介して)選択されたときに、サブメニュー314bは、オプション316bを提示し、これは、分析物表示を別の表示デバイス310と、すなわち、「表示デバイス3」(「DD3」)または他のデバイスと交換するためのオプションを含む。オプション316b内で、本明細書でさらに説明されるように、サブメニュー314bはまた、デバイスのリスト(例えば、ホワイトリスト)から「分析物表示」を「削除」するためのオプションも提示する(例えば、
図10Bを参照されたい)。ここでも同じく、「表示デバイス3」は、既知のデバイスに対応することができるのに対して、「他のデバイス」オプションを選択することで、「分析物表示」への接続が利用可能な他の表示デバイス310のスキャンを開始することができる。サブメニュー314bは、任意の他のインターフェースモジュール(例えば、390a、その他)と関連して実施できることが認識されるであろう。例えば、サブメニューを使用して、分析物センサシステム308との使用に関して、ユーザの古いスマートフォンをユーザの新しいスマートフォンと交換することができる。
【0266】
サブメニュー314cは、「構成パラメータ(Config.Params.)」または「構成パラメータ(Configuration Parameters)」オプションに対応する。これに関して、(例えば、ディスプレイ345上のタッチジェスチャーを介して)選択されたときに、サブメニュー314cは、オプション316cを提示し、これは、分析物センサシステム8との接続及びそこからのデータの伝送に関する種々の構成パラメータを修正または設定するためのオプションを含む。オプション316c内で、サブメニュー314cは、「設定パラメータ」が「有効」であるかどうかに関するオプションを提示し、次いで、ユーザによって特に制御することができる「設定パラメータ」に関連する追加的なオプションを列記する。いくつかの実施例において、これらのパラメータは、例えば監視パラメータ値と所定の及び/または構成可能な/適合可能な閾値とを比較することによって、(例えば、表示デバイス310及び/または分析物センサシステム308による)ユーザの介入を伴わずに、追加的または代替的に監視し、調整することができる。これに関して、ユーザは、表示デバイス310によってどのパラメータを監視/調整するべきかを選択することが可能であり得る。他の事例において、選択は、監視パラメータ値及び/または他の入力に基づいてオンザフライで行うことができる。
【0267】
「質」オプションは、本明細書でさらに説明されるように、サービスの質(QoS)に関連する「構成パラメータ」を制御またはインターフェースするように、ユーザによって調整することができる。さらに、本明細書の他の場所でさらに詳細に言及されるように、QoS関連のパラメータはまた、例えばリンクの質、その他に関連する閾値に基づいて、分析物センサシステム308及び/または表示デバイス310によって監視/調整することができる。「場所」オプションは、本明細書でさらに説明されるように、場所に関連する「構成パラメータ」を制御またはインターフェースするように、ユーザによって調整することができる。「時間」オプションは、本明細書でさらに説明されるように、日時に関連する「構成パラメータ」を制御またはインターフェースするように、ユーザによって調整することができる。「電力」オプションは、本明細書でさらに説明されるように、バッテリ電力に関連する「構成パラメータ」を制御またはインターフェースするように、ユーザによって調整することができる。サブメニュー314cは、任意の他のインターフェースモジュール(例えば、390a、その他)と関連して実施できることが認識されるであろう。
【0268】
サブメニュー314dは、インターフェースモジュール390aが関係するデバイス(すなわち、この実施例では、「表示デバイス1」(DD1))に関連するポップアップウインドウオプションに対応する。より具体的には、本明細書でさらに説明されるように、サブメニュー314dは、グレー表示したオプション316dを介して、対象のデバイスがホワイトリストにあるかどうかを示す。オプション316dは、この実施例において、グレー表示されて、オプションが選択可能であることではなく、ホワイトリストステータスに関する情報を提示するために使用されることを示す。
図3Eを参照して具体的に参照されない、異なるサブメニュー(「ホワイトリスト/ブラックリスト」)は、ホワイトリストに対して(またはブラックリストに対して)特定のデバイスを加える/削除するために使用することができる。サブメニュー314dは、任意の他のインターフェースモジュール(例えば、390a、その他)と関連して実施できることが認識されるであろう。
【0269】
サブメニュー314eは、「専用」オプションに対応する。これに関して、(例えば、ディスプレイ345上のタッチジェスチャーを介して)選択されたときに、サブメニュー314cは、オプション316eを提示し、これは、分析物センサシステム8への接続及びそこからのデータの伝送に関して、対象の表示デバイス(ここでは、「分析物ディスプレイ」)を専用の表示デバイスにするためのオプションを含む。オプション316e内で、本明細書でさらに説明されるように、サブメニュー314eは、「分析物表示」が専用の表示デバイスであるかどうかに関する「はい」または「いいえ」を示すためのオプションを提示する。サブメニュー314eは、任意の他のインターフェースモジュール(例えば、390a、その他)と関連して実施できることが認識されるであろう。
【0270】
サブメニュー314fは、「モード」オプションに対応する。これに関して、(例えば、ディスプレイ345上のタッチジェスチャーを介して)選択されたときに、サブメニュー314fは、オプション316fを提示し、これは、対象の表示デバイス(ここでは、「表示デバイス2」)と分析物センサシステム8との間の接続モードを設定するためのオプションを含む。オプション316f内で、本明細書でさらに説明されるように、サブメニュー314fは、接続モードの動作に関する「接続/切断」、接続済、及び「その他」のオプションを提示する。サブメニュー314fは、任意の他のインターフェースモジュール(例えば、390a、その他)と関連して実施できることが認識されるであろう。
【0271】
特定のサブメニューは、
図3Eを参照して本明細書で詳細に説明されていない。それでもやはり、当業者は、本開示を研究すれば、GUI340がこれらのサブメニューに関して種々の追加的なオプションを提示することができることを認識するであろうし、また、追加的なサブメニューが本開示の範囲及び趣旨の範囲内であることも認識するであろう。例えば「優先順位」オプション(例えば、方法1000の議論を参照されたい)等の、例えば、いくつかのそのようなサブメニュー/オプションは、方法及び/またはシステムと関連して本明細書の他の場所で説明される。
【0272】
図4は、本開示の実施形態による、分析物センサシステム408の潜在的態様を例示しているブロック図である。
図4で示される分析物センサシステム408の態様は、分析物センサシステム408のサブシステム400内で実施することができ、また、一般に、BLE等の無線プロトコルを介して通信的に結合された分析物センサシステム408と任意の表示デバイスとの間の無線インターフェースを管理するために使用することができる。例えば、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)450は、無線425を介して表示デバイスがプロセッサ420(例えば、プロセッサ380)と通信するために提供することができ、該無線としては、BLEもしくは他のRF、またはマイクロ波トランシーバ(例えば、トランシーバ360)を挙げることができる。プロセッサ420は、センサ405(例えば、センサ375)によって収集された分析物データを処理するために使用することができる。
【0273】
示されるように、分析物センサシステム408内で、サブシステム400は、センサ405(例えば、センサ10)と、アナログフロントエンド(AFE)410(例えば、センサ電子機器モジュール12)と、バッテリ415と、プロセッサ420と、無線425と、を含むことができる。サブシステム400ならびに関連するソフトウェアに関するものを含む、分析物センサシステム408の設計は、そのようなマルチチップ動作及び/または管理を可能にし、特にその場合、そのような動作及び管理は、本明細書で説明される電力節約の原理に従って実行され、また、電力節約をサポートする/最大にするシステム構成を実施することを含み得る。例えば、本設計は、システムの起動、チップ間の通信、アプリケーションタスクのスケジューリング、記憶ならびに起動モードにおけるバッテリ寿命の最大化、ならびに無線425と関連付けられたAPI450による制御点及び指示の利用を可能にする。
【0274】
記憶モードは、分析物センサシステム408がホストの中へ挿入される前に、分析物センサシステム408を動作させるために使用することができる。例えば、センサ405がホストの中へ挿入されたことを検出すると、分析物センサシステム408は、自動的に記憶モードを出て、起動モードに入ることができる。記憶モードにおいて、無線425は、電力を節約するために、少なくとも部分的に無効にすることができる。同様に、プロセッサ420は、例えばプロセッサ420によって使用されるクロック(例えば、RTC350)を無効にすることによって、少なくとも部分的に無効にすることができる。さらに、記憶モードにおいて、無線425は、ディープスリープモードになるように構成できることが企図される。これは、分析物センサシステム408のバッテリ寿命を好都合に延長する/最大にすることができる。実現形態において、例えばNFCを介して表示デバイス310と相互作用した時点で、分析物センサシステム408が記憶モードを出ることができることがさらに企図される。
【0275】
起動モードでは、(例えば、バッテリ寿命を延長する/最大にするために)依然として低電力モード(LPM)を使用することができるが、RTC350を起動する/有効にすることができる。これは、プロセッサ420が、時間を正確に追跡し、他のクロックに基づく機能を行うことを可能にし、それでも、電力節約を可能にすることができる。例えば、RTC350は、時間に基づくカウンタ及び割り込みを使用してエラー回復を行うために使用することができる。以下のエラー回復のシナリオは、例示として提供される。1つの例において、所与の時間量にわたっていかなる応答メッセージも無線425から受信されなかった場合、プロセッサ420は、無線425をリセットすることができる。別の例では、定期的な割り込みを使用することができ、そこで、RTC350の論理が機能しない場合、分析物センサシステム408は、ハードウェア論理によってリセットすることができる。追加的な実現形態において、ウェークソース435(または、AFE410)と関連付けられたメッセージまたは信号が受信されない、または機能しない場合は、割り込み(例えば、RTC割り込み)を使用して、プロセッサ420のLPMを解除して、通信機能を行うことができる。
【0276】
プロセッサ420は、分析物センサシステム408内のサブシステム400のシステムコントローラとして作用することができる。例えば、初期化した後に、無線425は、スリープ状態に入り、プロセッサ420からの命令を待機することができる。AFE410は、デフォルト状態に初期化し、同様に、プロセッサ420から構成命令/コマンドを待機することができる。プロセッサ420は、エラーが検出された場合に、AFE410及び/または無線425のリセットを制御することができる。プロセッサ420はまた、(例えば、ハードウェアウォッチドッグを使用して)内部エラー条件が検出された場合に、自己リセットすることもできる。
【0277】
分析物センサシステム8のサブシステム400は、マルチチップ(またはマルチモジュール)設計を利用することができ、その場合、ハードウェア通信バスは、種々のチップ(またはモジュール)間でのデータ交換に使用することができる。ハードウェア通信バスの有望なオプションの例としては、Inter-Integrated Circuit(I2CまたはI2C)及びシリアル周辺機器インターフェース(SPI)が挙げられる。SPIは、電力の低減ならびにI2Cに対する速度の増加を達成するために使用することができる。
【0278】
ウェークソース435及び未処理のセンサデータ430を使用して、分析物センサシステム408のバッテリ寿命を最大にすることができる。AFE410は、典型的に、サブシステム400の構成要素のためのウェークソースとし使用することができる。それでもやはり、他のウェークソースを利用することができる。通常動作中に、AFE410は、プロセッサ420が、エネルギー効率の良い低電力モード(LPM)に入ることを可能にする。ウェークソース435は、例えばLPM中には典型的に利用できない動作をプロセッサ420が実行することができるように、LPMを出るようにプロセッサ420にシグナリングするために使用することができる。ウェークソース435は、この様態で定期的にプロセッサ420にシグナリングし、プロセッサ420処理または実行動作の開始をトリガーすることができる。分析物センサシステム408は、多数のプロセッサを含むことができ、
図5を参照して下で述べるように、全てのプロセッサが同時にアクティブにならないように、いくつかの事例においてウェークソース435と関連して、段階的なタスク処理を実施することができる。この技法は、電力消費を低減させることができ、そのため、バッテリ寿命を延長することができる。一例として、ウェークソース435は、最初に、LPMを出るようにプロセッサ420にシグナリングし、そして、分析物センサシステム408の関連するハードウェア及びソフトウェアを構成し始めて、AFE410から未処理のセンサ(分析物)データの転送を開始することができる。
【0279】
未処理のセンサデータ430は、センサ405によって収集されたセンサデータをAFE410からプロセッサ420に転送する、ハードウェアを含むことができる。そのようなデータは、本明細書において、未処理のセンサデータまたは未処理の分析物データと称することができる。構成440は、プロセッサ420とAFE410との間の双方向インターフェースとすることができる。いくつかの事例において、構成440は、I2Cを使用して実施することができるが、SPIまたは別のインターフェース構成も使用することができる。プロセッサ420及び無線425は、同様に、通信及びデータ転送のために、SPI及び/またはI2Cバスを使用することができる。いくつかの事例において、追加的なハードウェア及びソフトウェアを使用して、同期プロトコル(例えば、SPI及び同類のもの)を使用するときに、プロセッサ420と無線425との間の非同期インターフェースを作成することができる。
【0280】
以下、
図5を参照すると、本開示の実施形態に従う、分析物センサシステム508の潜在的態様を例示するブロック図が提供される。
図5に示される分析物センサシステム508の態様は、分析物センサシステム508のサブシステム500内で実施することができる。特に、サブシステム500は、プロセッサ520及び無線525を含むことができ、これらは、通信インターフェース445に対するSPIバス及び追加的な汎用の入力/出力(GPIO)を含み、したがって、プロセッサ520を無線525に結合する非同期インターフェース545を作成するように修正することができる。非同期インターフェース545は、いくつかの事例において、メッセージ転送層と称され得る。
【0281】
図5の実施例に示されるように、非同期インターフェース545は、プロセッサ520のチップ選択(CS)入力505aに無線525のCS出力505cを提供する、接続505bを含む。さらに、非同期インターフェース545は、プロセッサ520のCLK入力510aに無線525のSPIクロックアウト515cを提供する、接続510bを含む。非同期インターフェース545は、無線525のMISO(多入力単一出力)入力530cにプロセッサ520のMISO530aを提供する、接続515bを含む。非同期インターフェース545は、プロセッサ520のMOSI(多出力単一入力)入力530aに無線525のMOSI出力530cを提供する、接続530bをさらに含む。加えて、非同期インターフェース545は、無線525の要求入力535cにプロセッサ520の要求出力535aを提供する、接続535bを含む。非同期インターフェース545はまた、プロセッサ520のACK/NACK入力540aに無線525のACK/NACK(肯定応答/否定応答)出力540cを提供する、接続545bも含む。
【0282】
非同期インターフェース545は、プロセッサ520(プロセス分析物データに使用することができる)と無線525内の無線プロセッサ(例えば、ベースバンドプロセッサ)との間の非同期通信リンクを提供することができる。さらに、非同期インターフェース545は、アプリケーション層論理からのマスター/スレーブトポロジの削除を可能にすることができる。非同期インターフェース545はまた、インターフェースを通じて完了メッセージを通信する準備ができるまでプロセッサ520及び/または無線プロセッサが低電力モードを維持するように、割り込みコンテキストにおいてメッセージを送信/受信することを可能にする。典型的に、プロセッサ520によって送信されるメッセージは、ACK/NACKならびに応答パケットを使用して、メッセージの受信を確認/拒否する。サブシステム500に関して、できる限りランタイムのオーバーラップが少なくなるように、プロセッサ520及び無線525内のプロセッサ各々のランタイムを制限するために、段階的なタスク処理も使用することができる。これは、バッテリ415に対するストレスを低減させ、また、非同期メッセージングの課題を最小にすることができる。
【0283】
図4を再度参照すると、AFE410は、ある期間(例えば、5分)にわたってセンサ405から未処理の分析物データをサンプリングする。サンプリング中に、プロセッサ420及び無線425内のプロセッサ(例えば、ベースバンドプロセッサ)は、低電力モード(LPM)に保持することができる。AFE410がサンプリングを完了すると、AFE410は、プロセッサ420がLPMから出るべきである(すなわち、ウェークアップするべきである)ことを示す信号をプロセッサ420に送信することができる。AFE410は、次いで、構成440を介して、プロセッサ420に未処理の分析物データを転送することができる。AFE410は、次いで、再度LPMに入ることができる。次いで、プロセッサ420は、(例えば、推定グルコース値を生成するために)未処理の分析物データを処理し、処理された分析物データを記憶することができる。プロセッサ420は、通信インターフェース445を介して、無線425のプロセッサにシグナリングして、無線425に処理された分析物データを通信することができる。その後に、無線425が表示デバイス(例えば、表示デバイス310)への接続を待機している間、プロセッサ420は、LPMに入ることができる。そのような接続が行われると、プロセッサ420は、LPMから出ることができ、表示デバイス及びプロセッサ420は、無線425を介して、データ、コマンド、及び/またはメッセージングを交換することができる。
【0284】
API450は、種々の無線プロトコルを通じて、分析物センサシステム408から離れたデバイスとインターフェースするために使用することができる。そのようなプロトコルの1つの例は、BLEである。これに関して、API450は、分析物センサアプリケーション330等のアプリケーションを動作させる表示デバイス(例えば、表示デバイス310)のユーザによって、分析物センサシステム408を構成することを可能にする。分析物センサアプリケーション330は、分析物センサシステム408及び/または表示デバイス310の製造業者によって開発されたものであり得、または任意の個人またはエンティティによって開発することができる。表示デバイスを分析物センサシステム408に結合するためにBLE規格が使用される事例において、BLE特性は、システム設計パラメータに従って構成することができる。
【0285】
図6は、本開示による方法600の実施形態と関連して、例えば分析物センサシステム408によって実施することができる、種々の動作を例示する動作フロー図である。コンテキストの目的で、
図6は、分析物センサシステム608及びサブシステム602を含む。示されるように、サブシステム602内で、分析物センサシステム608は、AFE610と、プロセッサ620(CGMデータを処理するために使用することができる)と、無線625と、を含むことができる。分析物センサシステム608は、
図6で示される種々の動作を実行して、表示デバイス(例えば、表示デバイス310または医療用デバイス136)等の遠隔デバイスに(例えば、無線で)接続することができる。この様態で、分析物データを表示デバイスに伝送し、そこで処理することができる。さらに、分析物センサシステム608及び表示デバイスは、分析物センサシステムと表示デバイスとの接続に使用される通信プロトコルを構成することに関連するメッセージングを交換することができる。
図6に示される動作は、BLEプロトコルを参照して本明細書のいくつかの事例において説明することができるが、いずれの事例においても、当業者は、本開示を研究すれば、
図6に示され、説明される態様を他の通信プロトコルに適用することができることを認識するであろう。
【0286】
動作610aの前に、分析物センサシステム608は、LPMまたは電力消費が低減される関連するモード、例えば「スリープモード」であり得る。動作610aで、AFE610は、プロセッサ620に処理を開始するようにシグナリングする。例えば、AFE610は、プロセッサ620に低電力モードから出るように指示するウェークイベントで、プロセッサ620にシグナリングすることができる。上で暗に言及したように、AFE610は、ウェークソースとして作用することができ、動作610aは、
図4で参照されるウェークソース435に対応することができる。動作610bで、AFE610は、プロセッサ620にセンサデータ(例えば、未処理の分析物またはセンサデータ)を渡す。分析物データがグルコースデータに関連する例示的な実現形態において、プロセッサ620は、連続グルコースモニタ(CGM)プロセッサと称することができる。
【0287】
処理を開始するように(例えば、動作610aで)シグナリングされると、プロセッサ620は、動作620aで、動作610bでそこに渡されたセンサデータを処理することができる。例えば、
図6で参照されるように、プロセッサ620は、センサデータから推定グルコース値(EGV)を算出することができる。プロセッサ620はまた、センサデータ及び/またはそこから導出された別の値(例えば、EGV)を、記憶装置及び/またはデータベース(例えば、
図3Bで示される、いくつかの事例においてフラッシュメモリである、記憶装置365)に記憶することもできる。動作620bで、プロセッサ620は、無線625(いくつかの事例では、BLE無線とすることができる)に通信を開始するようシグナリングすることができる。動作620cで、プロセッサ620は、次いで、LPMまたは電力消費が低減される関連するモード、例えば「スリープモード」に入ることができる。動作620bで送信された、通信を開始する信号に応答して、無線625は、動作625aで、表示デバイスにアドバタイズ及び/または接続することができる。アドバタイズメントメッセージング及び関連付けられた接続/切断プロトコルの例は、本明細書でさらに詳細に説明される。
【0288】
動作625aでのアドバタイズメント/接続の後、無線625は、動作630aで、要求シグナリング(例えば、コマンド要求)を受信することができる。要求シグナリングは、表示デバイスから受信することができ、また、分析物データの伝送の要求とすることができ、ならびに/またはアドバタイズメント及び/もしくはデータ伝送と関連付けられた分析物センサシステム608の種々の構成パラメータに関連し得る。シグナリングを受信することに応答して、動作625bで、無線625は、プロセッサ620にシグナリングを渡すことができる。これは、インターフェース445または545(例えば、メッセージ転送層)を使用して行うことができる。換言すれば、無線625は、メッセージ転送層を使用してプロセッサ620へそのようなシグナリングを渡すように構成することができ、よって、例えば、分析物センサシステム608は、シグナリングを送信する表示デバイスに対して、マルチチップシステムであるように見えない。プロセッサ620に(動作625bで)シグナリングを渡した後に、動作625cで、無線625は、電力消費が低減されるLPMまたは関連するモード、例えば「スリープモード」に入ることができる。
【0289】
動作625dで、無線625から要求シグナリングを受信した後に(動作625b)、プロセッサ620は、シグナリングを処理して、応答シグナリング(例えば、コマンド応答)を生成することができる。応答シグナリングは、動作620eで、無線625に渡すことができる。これは、インターフェース445または545(例えば、メッセージ転送層)を使用して行うことができる。換言すれば、プロセッサ620は、メッセージ転送層を使用して無線625へそのような信号を渡すように構成することができる。応答シグナリング(動作620eで送信したもの)を受信すると、無線625は、(動作625cで入った)LPMまたは関連するモードから出て、表示デバイスに応答シグナリングを送信することができる。簡潔には、一例として、(動作630aで)表示デバイスからの分析物データの要求を受信した後に、分析物センサシステム608は、応答シグナリング(動作625dで)を伝送することができる。
【0290】
動作620fで、プロセッサ620は、無線625にシグナリングして通信を停止させる。この様態で、応答シグナリング(動作625dで)を伝送した後、無線625は、表示デバイスとの接続を閉じて、動作625eで、LPMまたは同類のものに入ることができる。同様に、プロセッサ620は、無線625にシグナリングして通信を停止させた後に、動作620gで、LPMまたは同類のものに入ることができる。分析物センサシステム608は、AFE610がその後に、プロセッサ620がシグナリングして上で説明した種々の動作の実現形態を再度開始するまで、LPMまたは同類のものを維持することができる。
【0291】
分析物データを無線通信するための本開示のシステム及び方法の態様の上の説明によって、以下、いくつかの特定の改善が提供される。当業者は、本開示を研究すれば、これらの改善が、上で説明した例示的な構成の特徴及び特徴の組み合わせに対する明示的な参照が行われるかどうかにかかわらず、それらを使用して実施することができることを認識するであろう。
【0292】
F.認証
ネットワーク(無線または他の)を通じた2つのデバイスの接続を対象とするシナリオでは、無許可のデバイスが接続を行うことを防止しようとする際に、認証を使用することができる。例えば、機密データが交換されている場合は、無許可のデバイスまたはエンティティがデータへのアクセスを得ることを防止しようとする際に、認証を使用することができる。これに関して、認証プロトコルを使用して、接続デバイスの識別情報を確立または検証することができる。
【0293】
図7Aは、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の分析物データの無線通信のための方法700の実施形態と関連して、ならびに関連するシステム、装置、及びデバイスの実施形態と関連して行うことができる種々の動作を例示する動作フロー図である。いくつかの場合において、方法700は、(例えば、双方向認証において)表示デバイス710及び/または分析物センサシステム708を認証することと関連して使用することができ、よって、許可された条件下で分析物データを交換することができる。
【0294】
図7Aで例示されるプロシージャに関連して行われる種々のタスクは、例えば、非一時的コンピュータ可読媒体で具現化された命令を実行するプロセッサによって行うことができる。プロシージャと関連して行われるタスクまたは動作は、分析物センサシステム708及び表示デバイス710のうちの1つまたは2つ以上等の、コンピューティングデバイスの1つまたは2つ以上に組み込まれたハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって行うことができる。本開示を研究すれば、プロシージャが、任意の数の追加または代替のタスクまたは動作を含むことができることが認識されるであろう。
図7Aで一例として示される動作は、例示された順序で行う必要はなく、プロシージャは、
図7Aを特に参照して本明細書で詳細に説明されない追加的な機能を有する、より総合的なプロシージャまたはプロセスに組み込むことができる。
【0295】
下で説明されるいくつかの実施例において、分析物値は、例示の目的で、(
図1A、
図2A、及び2Bを参照して)分析物センサ10によって、及び/または(
図4を参照して)センサ405によって行われる1つまたは2つ以上の測定値に基づくグルコース値である。それでもやはり、本開示を研究すれば、分析物値は、本明細書で説明される任意の他の分析物値とすることができることが理解されるはずである。分析物センサシステム708と表示デバイス710の1つまたは2つ以上との間の無線データ通信は、「T
間隔」として示される更新間隔によって分離された時間で定期的に生じさせることができ、該更新間隔は、(
図3Bを参照して)分析物センサシステム708のトランシーバ360と表示デバイス710のトランシーバ320との間の2つの連続する無線通信セッション間の持続時間に対応することができる。代替的または追加的に、更新間隔は、最近測定されたグルコース値を取得し、送信する期間とみなすことができる。アドバタイズメント信号またはメッセージの伝送、データ接続(例えば、通信チャネル)の確立し、ならびにデータの要求及び送信は、各々が更新間隔のT
間隔内で「T
起動」で示される起動時間または期間の間持続する、無線通信セッション中に生じ得る。ここで1つ注意すべきは、T
間隔及び/またはT
起動がセッション間で変動し得ることである。2つの連続する無線通信セッションの間に、分析物センサシステム708(例えば、トランシーバ360)の構成要素は、「T
停止」として表される停止期間にわたる停止またはスリープモード等の、LPMまたは同様なモードに入ることができる。これは、例えば、バッテリ寿命の保護を可能にすること、及び/またはピーク電圧要件を低減させることができる。
【0296】
故に、分析物データの通信に使用されるいくつかの認証及び接続スキームにおいて、分析物センサシステム708は、表示デバイス710に定期的に接続することができる。例えば、通信セッション720は、1つのこのような認証及び接続スキームを実施することができる。より具体的には、
図7Aに示されるように、通信セッション720は、時間間隔T
間隔中に実施することができる。上で暗に言及したように、T
間隔は、T
起動に対応する起動部分と、T
停止に対応する停止部分と、を含むことができる。全般的に言えば、T
起動中には、分析物センサシステム708及び表示デバイス710が接続され、(例えば、動作705及び/またはそのサブ動作に従って)メッセージングをアクティブに交換しているが、上で説明したように、T
起動中には、システム708がLPMまたは同類のものに入る期間が存在し得る。
【0297】
接続の観点から、典型的に、分析物センサシステムは、動作705で、通信セッション720中に1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージを伝送することができる。アドバタイズメントメッセージは、表示デバイス710が(例えば、トランシーバ360を介して)分析物センサシステム708とのデータ接続を確立するための招待とみなすことができる。次いで、伝送されたアドバタイズメントメッセージは、(例えば、トランシーバ320を介して)表示デバイス710において受信することができる。認証の目的で、分析物センサシステムは、表示デバイスと識別番号を共有することができ、識別番号は、分析物センサシステムと関連付けられる。
【0298】
図7Aで一例として例示されるいくつかの実施形態では、例えば、分析物センサシステム8が最近初めてオンにさたものであり、及び/または現在いかなる表示デバイス710ともペアリングされていないので、分析物センサシステム708が初期のシステム設定に従事しなければならないことが想定される。典型的には、ディスプレイ345(例えば、タッチスクリーンディスプレイ)に提示することができるGUI340を使用して、表示デバイス710で動作するカスタムアプリケーション(例えば、アプリケーション330)を介して、分析物センサシステム708と関連付けられた識別情報(例えば、シリアル番号)を入力することによって、表示デバイス710のユーザは、分析物センサシステム708が新しいのか、または表示デバイス710とのペアリングに今まで使用されたことがないのかを確認することができる。
【0299】
上で暗に言及したように、通信セッション720中に、認証プロシージャは、動作705bに対応するデータ接続プロセス及び/または動作705dに対応するデータ伝送プロセスと関連して行う必要があり得る。分析物センサシステム708とのデータ接続を確立するために、分析物センサシステム708によって伝送されたアドバタイズメントメッセージを受信するまで、表示デバイス710は、連続的にリッスンまたはスキャンすることができる。動作705aで、分析物センサシステムがアドバタイズメントメッセージを伝送し始めると、表示デバイス710がアドバタイズメントメッセージを受信し、それに応答するために、1つ、2つ、またはそれ以上のアドバタイズメントメッセージを受け取ることができる。いくつかの実施形態において、表示デバイス710のうちの1つが、例えば(例えば、動作705bの一部として)肯定応答を介して、及び/または接続要求を送信することによって、アドバタイズメントメッセージを受信し、それに応答すると、分析物センサシステム708は、追加的なアドバタイズメントメッセージの送信を停止する。他の実施形態において、分析物センサシステムは、1つの表示デバイス710から応答を受信した後であっても、追加的なアドバタイズメントメッセージの送信を継続することができ、よって、別の表示デバイス710が、追加的なアドバタイズメントメッセージの1つを受信し、応答することができる。
【0300】
故に、動作705bは、分析物センサシステムが、表示デバイス710から接続要求を受信し、要求を許可または拒否することによって、該接続要求に応答することを含むことができる。分析物センサシステム708が接続要求を許可した場合は、動作705bの一部として、肯定応答または他のメッセージを表示デバイス710に伝送することができる。次いで、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間のデータ接続を確立することができる。それでもやはり、動作705cに従って、動作705dでデータが実際に交換される前に、認証プロシージャを用いることができる。認証は、一方向または双方向ハンドシェイクプロセスに従って、分析物センサシステムと表示デバイスとの間で、チャレンジ及びハッシュ値、ならびにそれらに関連するシグナリングを含む種々のメッセージを交換することを含むことができる。
【0301】
例えば、動作705cの一部として、表示デバイス710は、分析物センサシステム708からチャレンジ値を要求することができる。この要求に応答して、分析物センサシステム708は、表示デバイス710にチャレンジ値を送信する。次いで、表示デバイスは、分析物センサシステム708から受信したチャレンジ値及び分析物センサシステム708と関連付けられた識別情報の両方に基づいて、ハッシュ値を生成することができる。動作705cのさらに別の一部として、表示デバイスは、次いで、分析物センサシステム708にハッシュ値を伝送することができる。表示デバイス710は、追加的な情報(例えば、表示デバイスが医療用デバイスであるか、パーソナル電子デバイスであるかといった、例えば、表示デバイス710の種類に関連する情報)も伝送することができる。
【0302】
分析物センサシステム708は、(例えば、トランシーバ360を介して)表示デバイス710からハッシュ値を受信し、ハッシュ値から識別情報を復号化し、そして、受信した識別情報が、分析物センサシステム708の記憶装置365に事前(分析物センサシステム708の製造/セットアップ中等)に記憶されたものであり得る分析物センサシステム708と関連付けられた識別情報にマッチすることを検証する。分析物センサシステム708はまた、(例えば、以前に送信したチャレンジ値に基づいて)受信したハッシュ値と分析物センサ708が生成したミラーハッシュ値とを比較することによって、表示デバイス710から受信したハッシュ値を検証することができる。検証に応じて、分析物センサシステム708は、表示デバイス710に、認証の成功を確認する信号を送信することができる。認証されると、分析物センサシステム8及び表示デバイス110、120、130、140は、情報を交換して、データをどのように交換するのか(例えば、特定の周波数、タイムスロットの割り当て、暗号化、その他)を決定することができる。
図12Cはまた、上で説明したハンドシェイクプロセスの態様も例示する。
【0303】
上で説明したプロセスは、一方向認証プロシージャとみなすことができる。双方向認証プロシージャ(
図7Aには特に図示しないが、例えば、
図12Bを参照されたい)中に、動作705cの一部として追加的な動作を行うことができる。例えば、表示デバイス710から分析物センサシステム708に伝送されるハッシュ値に加えて、表示デバイス710はまた、分析物センサシステム708に新しいチャレンジ値を送信することができる。次いで、分析物センサシステム708は、表示デバイス710から受信した新しいチャレンジ値を使用して、追加的なハッシュ値を生成し、表示デバイス710に追加的なハッシュ値を伝送し戻すことができる。追加的なハッシュ値を受信すると、表示デバイス710は、追加的なハッシュ値を検証することができる。例示的な実現形態において、分析物センサシステム708から受信した追加的なハッシュ値の検証は、表示デバイス710によって、受信した追加的なハッシュ値と(例えば、以前に送信した新しいチャレンジ値に基づいて)表示デバイス710が生成したミラーハッシュ値とを比較することによって行うことができる。この様態で、双方向認証を分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で行うことができる。認証に続いて、データが有効な(または、承認された)デバイスによって、及びそこから受信されているという理解の下で、データを交換することができる。数多くの様々な動作705c及びそのサブ動作が本開示において企図されることが認識されるであろう。例えば、分析物センサシステム708及び表示デバイス710は、動作705cに関する役割を逆にすることができる。すなわち、動作705cは、分析物センサシステム708が表示デバイス710からチャレンジ値を要求することによって開始し、したがって、上で説明した動作をトリガーすることができるが、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で逆の方向である。
【0304】
さらに、通信セッション720はまた、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間でアプリケーション鍵を交換することも含むことができる。例えば、上で述べた認証プロセスにおいて、分析物センサシステム708と関連付けられた識別情報は、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で伝送されるデータ及び他のシグナリングを暗号化するために、アプリケーション鍵として使用することができる。動作705cと関連して説明したチャレンジ及びハッシュ値の交換によって、そのようなアプリケーション鍵は、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で効果的に共有することができる。したがって、本開示の実施形態において、アプリケーション鍵は、認証及び暗号化両方の目的で使用することができる。アプリケーション鍵は、いくつかの事例において、乱数とすることができる。いくつかの場合において、アプリケーション鍵は、(例えば、チャレンジ値、その他として)分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で(暗号化または非暗号化にかかわらず)そのまま交換することができる。他の事例では、実際のアプリケーション鍵が交換されるのではなく、チャレンジ及びハッシュ値を交換することによって、アプリケーション鍵を、分析物センサシステム708及び表示デバイス710によってそれぞれ導出することができる。このように、例えば、アプリケーション鍵は、例えば分析物センサシステム708によって使用して、表示デバイス710に伝送する分析物データを暗号化することができ、表示デバイス710は、アプリケーション鍵を使用して、受信した分析物データを解読することができる。当然ながら、他の交換情報も同様に暗号化することができる。
【0305】
例示的な配置において、アプリケーション鍵は、分析物センサシステム708及び/または表示デバイス710のソフトウェア/アプリケーションレベルで生成することができる。いくつかのそのような配置では、アプリケーション鍵だけを交換し(すなわち、いかなるハッシュ及びチャレンジも交換しない)、次いで、認証及び暗号化に使用することができる。アプリケーション鍵は、例えば、ランダムに生成された数とすることができる。代替的に、ソフトウェア生成のアプリケーション鍵を、認証及び暗号化の目的で、ハッシュ/チャレンジ値に加えて交換することができる。暗号化は、例えば上で説明したように、種々の実施形態において、認証中に、または認証後に、またはその両方において、並行して行うことができる。
【0306】
アプリケーション鍵は、例示的な実施形態において、サーバシステム334から取得することができる。いくつかのそのような実施形態において、記憶装置334bは、分析物センサシステム708(例えば、識別番号)及びアプリケーション鍵と関連付けられた識別情報を含むことができる。表示デバイス710は、サーバシステム334にメッセージを送信することによって、そのような情報を要求することができ、該メッセージは、識別情報の少なくとも一部を含む。一例として、表示デバイス710は、サーバシステム334に、特定の分析物センサシステム708の識別番号を含むアドバタイズメントメッセージを送信することができる(この識別番号は、分析物センサシステム708との少なくとも部分的なペアリングを通して受信したものであり得る)。それに応じて、サーバシステム334は、表示デバイス710に、関連する分析物センサシステム708のアプリケーション鍵を提供することができる。アプリケーション鍵を受信した後に、表示デバイス710は、この鍵を使用して、分析物センサシステム708を認証/通信し、そこから受信した暗号化された情報を解読することができる(さらに、そこに送信される情報を暗号化することもできる)。
【0307】
いくつかの事例において、分析物センサシステム708は、分析物センサシステム708の識別情報に基づいて、特定のアプリケーション鍵を特定の表示デバイス710と関連付けるマッピングを(例えば、記憶装置365に)を含むことができる。このように、認証は、サーバシステム334から表示デバイス710によって受信したアプリケーション鍵に基づいて行うことができ、アプリケーション鍵は、分析物センサシステム708によって送信した分析物データの暗号化/解読のために使用することができる。このようにして、分析物センサ708と所与の表示デバイス710との間の通信(暗号化されたデータの共有を含む)に関する許可を管理/確立することができる。
【0308】
代替的または追加的に、アプリケーション鍵を交換することは、WiFiまたはNFCを使用して、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で直接行うことができる。アプリケーション鍵を交換することは、外来または未知のデバイスによる傍受を回避するために、隔離した及び/または安全な領域(ユーザの家等の)において、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間でアプリケーション鍵を共有することを含むことができる。加えて、アプリケーション鍵は、次に、さらなるセキュリティのために、追加的な鍵によって暗号化することができる。鍵の特性は、暗号化されるデータの種類、ネットワーク環境、及びユーザ設定、のうちの1つまたは2つ以上に基づくことができる。一例として、アプリケーション鍵を使用して適用される暗号化方法は、高度暗号化規格(AES)128に基づくことができる。代替的または追加的に、専用の暗号化方法を使用することができる。そのような暗号化方法は、いくつかの事例では表示デバイス710上で動作するアプリケーション(例えば、アプリケーション330)上を含む、表示デバイス710上で動作することができる。
【0309】
用いられる暗号化スキームの複雑さは、所望のセキュリティのレベルに基づくことができる。例えば、異なるレベルの複雑さを、異なる種類のデータに用いることができる。例えば較正データまたは時間同期化データと比較して、より複雑な暗号化スキームを、分析物データ(例えば、推定されたグルコース値)を交換するために用いることができる。アプリケーション鍵の特性はまた、異なるシナリオによって変動させることもできる。一例として、アプリケーション鍵の長さは、所望のセキュリティの量及び/または用いられている暗号化スキームもしくはプロトコルに基づいて選択することができる。暗号化スキームは、いくつかの事例において、ハッシュ値の交換と関連して使用することができるソルトを用いることができ、ソルトは、暗号化し、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で交換することができる。
【0310】
アプリケーション鍵はまた、適宜、トリガーされたイベントに基づいて、ランダムに、及び/または定期的に修正することもできる。これは、例えば、所定の時間量の経過、そのサブシステムの分析物センサシステム708、または表示デバイス710の再起動、分析物センサシステム708に接続しようとする別のデバイス(例えば、ルージュデバイス)に関連するトリガー、及び/またはユーザ入力、に応答して行うことができる。例えば、アプリケーション鍵は、所定の時間量の経過後に期限切れになるように構成することができ、また、その後にリフレッシュまたは新しくすることができる。代替的または追加的に、分析物センサシステム708及び/または表示デバイス710が再起動した、または遮断を経験した場合、新しいアプリケーション/暗号化キーを生成し、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で共有することができる。いくつかの事例において、アプリケーション鍵は、鍵ローテーションスキームに従って修正することができる。その上、アプリケーション鍵を修正することができる頻度は、所望のセキュリティレベルに従って変動させることができる(例えば、より頻繁な修正が、増加したセキュリティレベルに対応する)。
【0311】
さらに
図7Aを参照すると、動作705cによる認証プロセスの完了後に、分析物センサシステム708及び接続された表示デバイス710は、動作705dで、データ通信に従事し、その間、接続された表示デバイス710は、分析物センサシステム708から所望の情報(例えば、分析物データ、制御情報、識別情報、及び/または命令)を要求し、受信することができる。動作705dのデータ通信が完了したときに、動作715で、(例えば、確立した通信チャネルを閉じることによって)データ接続を終了することができる。この時点で、分析物センサシステム708のトランシーバ360及び/またはプロセッサ380(または
図4を参照して、無線425及びプロセッサ420)を停止することができる。これは、例えば、トランシーバ360及び/またはプロセッサ380(その他)をLPMモードまたは同類のもの、例えばスリープもしくは停止モードに入らせることによって行うことができる。いくつかの実施形態において、トランシーバ360(または無線425)は、スリープモード中に、完全に電力が遮断される。他の実施形態において、トランシーバ360は、通常の電流/電力のごくわずかな割合(例えば、1~10%)だけを使用する低電力モードである。
図7Aにおいて、一般に動作715に対応するこの期間は、T
停止として表される。
【0312】
図7Bは、例示として、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で分析物データを無線通信するための方法702による、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の典型的な断続通信スキームの一実施例を提供する。
図7Bに示されるように、方法702は、通信セッション720の多数の発生を含む。通信セッション720は、T
間隔の時間長さを有して生じる。その後に、本明細書で説明される種々の実施形態において、T
間隔と同じであり得るか、または異なり得る、T
間隔´ の時間長さを有する通信セッション720´ が生じる。
【0313】
したがって、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の典型的な断続通信スキームにおいて、上で述べた接続及び認証プロセスは、その後のデータ通信のそれぞれについて(例えば、T間隔によって表される時間に従って)定期的に繰り返すことができることが認識されるであろう。例えば、プロセスは、任意のデータ(例えば、分析物値)が通信される前に、最高で20以上のメッセージの交換を含むことができる。さらに、プロセスは、メッセージの交換に失敗した場合、またはパケットをドロップした場合に再起動することができる。これは、分析物センサシステム708のバッテリの消耗をもたらす場合がある。
【0314】
故に、本開示の態様は、改善された認証スキームを含む。本開示の改善された認証スキームは、分析物センサシステム708とそれに接続している表示デバイス710との間で交換されるメッセージングの量を低減させ、一方で、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で通信される分析物及び他のデータに対する十分なセキュリティレベルを維持する。この様態で、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の通信と関係する複雑さ及びネットワーク負荷を低減させることができ、したがって、そのような通信と関係する全体的な信頼性及び電力消費を改善させることができる。一般に、改善された認証スキームは、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の認証及び接続に、ならびに実施形態におけるデータの暗号化にアプリケーション鍵を少なくとも使用する、上で述べた(例えば、動作705cでの)通信セッション720の認証プロセスを通してステップを進めることと、次いで、その後の接続及び/または通信セッションの認証プロセスをバイパスすることと、を含む。
【0315】
以下、
図7Cを参照すると、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で分析物データを無線通信するための方法704が、上で暗に言及した、改善された認証スキームの実現形態と関連して例示される。方法704は、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の第1の接続を確立することを含む。これは、通信セッション720と関連して生じ得る。このように、第1の接続を確立することは、(例えば、例えば動作705cで、アプリケーション鍵に関連する情報の交換に基づいて)分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で双方向認証を行うことを含むことができる。
【0316】
方法704はまた、分析物センサシステムと表示デバイス710との間の第2の接続を確立することを含む。
図7Cに示されるように、実施形態において、これは、通信セッション725と関連して生じさせることができる。より具体的には、
図7Cに示されるように、通信セッション725は、T
間隔と同じであり得るか、または異なり得る、時間間隔T
間隔´ 中に実施することができる。T
間隔´ は、T
起動´ に対応する起動部分を含むことができ、停止部分は、T
停止´ に対応する。T
起動´ 中に、通信セッション725は、動作735及びそのサブ動作を含むことができる。
【0317】
ここで、通信セッション725において、第2の接続を確立することが、(例えば、動作705cで)通信セッション720に含まれ得る認証プロセスを含む必要がないことに留意されたい。むしろ、動作735a及び735bで、アドバタイズメント及び接続を生じさせることができ、この様態で第2の接続を確立した時点で、方法704は、動作735dでのデータ伝送を含む。より具体的には、動作735dで、分析物センサシステム708は、例えば、表示デバイス710によって送信されたデータの要求に応答して、表示デバイス710に暗号化された分析物値及び他のデータを伝送することができる。暗号化された分析物値は、通信セッション720の認証プロセスにおいて、認証に使用されるアプリケーション鍵を使用して暗号化されたものであり得、及び/または暗号鍵の使用を含むことができる。アプリケーション鍵を使用して伝送を暗号化することで、典型的に、通信セッション725中に行われている認証プロシージャがない場合であっても、プライバシー/セキュリティを維持することができる。換言すれば、通信セッション725において、双方向認証を含む、上で説明した認証プロセスをバイパスすることができる。この様態で、第2の接続を確立する際に交換されるメッセージの数(したがって、電力消費)を低減させることができる。その上、アプリケーション鍵はまた、分析物センサ708と表示デバイス710との間で交換される暗号化されたデータを解読するためにも使用することができる。例えば、動作735d中に、表示デバイス710は、分析物センサ708から受信した暗号化されたデータ(例えば、暗号化されたグルコースデータを含み得る、暗号化された分析物データ)を解読することができ、逆もまた同じである。
【0318】
動作735dで、データ通信が完了すると、動作745で、データ接続を終了することができる。この時点で、分析物センサシステム708のトランシーバ360及び/またはプロセッサ380(または
図4を参照して、無線425及びプロセッサ420)を停止することができる。
図7Cにおいて、一般に動作745に対応するこの期間は、T
停止´ として表される。
【0319】
以下、
図12Aを参照すると、例えば方法704、706、712、714、716、718、722、724、及び726等の、種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物データを無線通信するための方法1200の態様を含む。
図12Aに示されるように、動作1205Aで、方法1200は、第1の間隔中に第1の接続を確立することを含む。例えば、第1の接続は、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で確立することができる。動作1205Aは、インスタンスにおいて、
図7Aを参照して、動作705a及び/もしくは705b、または同類のものに対応することができる。第1の接続中に、動作1205Bで、方法1200は、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で、認証に関連する情報を交換することを含む。動作1205Bは、実施例において、動作705cまたは同類のものに対応することができる。動作1205Cで、方法1200は、認証が第1の間隔中に行われたかどうかを判定することを含む。
【0320】
以下、
図12Bを参照すると、方法1202aは、双方向認証プロシージャの例示的な態様を例示する。さらに、方法1202aは、認証に関連する情報が双方向認証の一部として交換される、動作1205Bの例示的な実現形態を例示す。動作1210Aで、方法1202aは、分析物センサシステム708が、表示デバイス710に第1の値を伝送することを含む。第1の値は、例えば、ランダムな、または所定の値とすることができ、また、いくつかの事例において、チャレンジ値と称され得る。動作1210Bは、表示デバイス710が、第1の値及びアプリケーション鍵から第2の値を生成することを含む。例えば、第2の値は、第1の値及びアプリケーション鍵のハッシュとすることができる。動作1210Cで、表示デバイス710は、分析物センサシステム708に第2の値及び第3の値を送信する。第3の値は、例えば、ランダムな、または所定の値とすることができ、また、いくつかの事例において、チャレンジ値と称され得る。動作1210Dで、方法1202aは、分析物センサシステム708が、第2の値を検証することを含む。動作1210Eは、分析物センサシステム708が、第3の値を使用して第4の値を生成することを伴う。例えば、第3の値は、アプリケーション鍵でハッシュして、第4の値を生成することができる。動作1210Fは、検証のために、の表示デバイス710に第4の値を伝送することを含む。動作1210Gで、表示デバイス710は、第4の値を検証して、双方向認証を確立または完了する。ここで、方法1202aの動作は、種々のタスクを行う分析物センサシステム708及び表示デバイス710に関して説明されるが、分析物センサシステム708及び表示デバイス710の役割は、本開示の範囲から逸脱することなく逆にすることができることに留意されたい。
【0321】
以下、
図12Cを参照すると、方法1202bは、一方向認証プロシージャの例示的な態様を例示する。その点で、方法1202bは、動作1205Bの例示的な実現形態を例示し、認証に関連する情報が一方向認証の一部として交換される。動作1215Aで、方法1202bは、分析物センサシステム708が、表示デバイス710から第1の値を受信することを含む。第1の値は、例えば、ランダムな、または所定の値とすることができ、また、いくつかの事例において、チャレンジ値と称され得る。動作1215Bは、分析物センサシステム708が、第1の値及びアプリケーション鍵から第2の値を生成することを含む。例えば、第2の値は、第1の値及びアプリケーション鍵のハッシュとすることができる。動作1215Cで、分析物センサシステム708は、表示デバイス710に第2の値を送信する。動作1215Dで、方法1202aは、分析物センサシステム708が、第2の値を検証して、一方向認証を確立または完了することを含む。ここで、方法1202bの動作は、種々のタスクを行う分析物センサシステム708及び表示デバイス710に関して説明されるが、分析物センサシステム708及び表示デバイス710の役割は、本開示の範囲から逸脱することなく逆にすることができることに留意されたい。
【0322】
図12Aを再度参照すると、動作1205Dで、方法1200は、第2の間隔中に、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の第2の接続を確立することを含むことができる。動作1205Dは、
図7Cを参照して、実施例において、動作735bまたは同類のものに対応することができる。動作1205Eで、方法1200は、第1の接続中に行われた認証に関連する情報を交換することをバイパスすることを含むことができる。動作1205Fで、方法1200の実施形態は、アプリケーション鍵を使用して、分析物値を暗号化し、暗号化された分析物値を生成することを含む。動作1205Hで、方法1200は、動作1205Cの判定が、認証が第1の間隔中に行われたことを示す場合に、分析物センサシステム708が、表示デバイス710に暗号化された分析物値を伝送することを含む。動作1205Hは、
図7Cを参照して、動作735dに対応することができる。動作1205Jで、方法1200の実施形態は、アプリケーション鍵を修正することを含む。一例として、動作1205Jは、所定の時間量の経過、分析物センサシステム708または表示デバイス710の再起動、センサシステム708への接続を試みる別のデバイスに関連するトリガー、及び(例えば、GUI340を介して受信する)ユーザ入力、のうちの1つまたは2つ以上に応答して行うことができる。
【0323】
図7Dは、上に論じられる改善された認証スキームの実現形態と関連して、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で分析物データを無線通信するための方法706の例示的な実現形態を例示する。
図7Dに示されるように、方法706は、通信セッション720を含む。通信セッション720は、T
間隔の時間長さを有して生じる。その後に、本明細書で説明される種々の実施形態において、T
間隔と同じであり得るか、または異なり得る、T
間隔´ の時間長さを有する通信セッション725のインスタンスが生じる。次いで、本明細書で説明される種々の実施形態において、T
間隔´ と同じであり得るか、または異なり得る、T
間隔´ ´ の時間長さを有する通信セッション725´ のインスタンスが生じる。通信セッション725´ は、潜在的に異なるインターバル長を有することを除いて、通信725と実質的に類似し得る。
【0324】
通信725、725´ 、その他の1つまたは2つ以上のインスタンスを有する通信セッション720に従うことによって、分析物データの通信中に交換されるメッセージの全体的な数(したがって、電力消費)を低減させることができる。しかしながら、ここで、いくつかの事例において、1つまたは2つ以上の接続について通信セッション725、725´ 、その他を実施した後に、方法706が通信セッション720に復帰することを含み得ることに気付くであろう。これは、適応的に、またはユーザ入力に基づいて行うことができ、また、セキュリティの目的で、ネットワーク状況またはトリガーされたイベント(例えば、危険なデバイスによる接続の試行)に基づいて行うことができる。換言すれば、上で論じたように、時々通信セッション720に復帰して、例えば新しい/修正されたアプリケーション鍵に関する情報を交換することは、セキュリティの強化を可能にすることができる。
【0325】
以下、
図7Eを参照すると、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で分析物データを無線通信するための方法712が、上で暗に言及した、改善された認証スキームの実現形態と関連して例示される。方法712は、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の第1の接続を確立することを含む。これは、T
間隔に対応する通信セッション720と関連して生じ得る。このように、第1の接続を確立することは、分析物センサシステム708と表示デバイス710と間で双方向認証を行うことを含むことができる。
【0326】
方法704はまた、T間隔と同じであり得るか、または異なり得る、時間間隔T間隔中に実施することができる、通信セッション740を確立することも含む。T間隔´ は、T起動´ に対応する起動部分を含むことができ、停止部分は、T停止´ に対応する。T起動´ 中に、通信セッション740は、動作765及びそのサブ動作を含むことができる。
【0327】
ここで、通信セッション740が、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の第2の接続を確立することを含まない場合があることに留意されたい。例えば、通信セッション740は、例示されるように、通信セッション725と関連して
図7Cに示される動作735bのデータ接続態様を含まない。通信セッション740はまた、例示されるように、(例えば、動作705cで)通信セッション720に含まれ得る認証プロセスも含まない。むしろ、動作765aで、方法712は、表示デバイス710に1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージを送信することを含む。
【0328】
このように、通信セッション740の一部として、分析物センサシステム708は、(例えば、動作765a中に)第1のアドバタイズメントメッセージを伝送することができる。第1のアドバタイズメントメッセージは、少なくとも分析物値の第1の部分を含むことができる。分析物値は、伝送の前に(例えば、アプリケーション鍵を用いて)暗号化されている必要がない場合がある。換言すれば、通信セッション740に関して、分析物センサシステム708は、1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージを使用して、典型的にアドバタイズメントメッセージに含まれる他の情報に加えて、暗号化されたもしくは暗号化されていない分析物値もしくは分析物データ、ならびに/または他のシグナリング(例えば、例えばタイミング及び制御情報)を伝送することができる。
【0329】
いくつかの事例において、
図8を参照してさらに詳細に説明されるように、例えば、アドバタイズメントメッセージは、パケットの形態をとることができる。一例として、分析物値(暗号化されているかどうかにかかわらず)は、アドバタイズメントメッセージパケット内の予約済みフィールドに含むことができる。具体的には、いくつかの事例において、パケット内の製造データまたは他のスロットは、1バイト以上の予約済みフィールドを含むことができる。この予約済みフィールドは、分析物データまたはペイロードの他の形態をアドバタイズメントメッセージに含むことができる方法の1つの例である。上で暗に言及したように、分析物値に加えて、またはその代わりに、アドバタイズメントメッセージはまた、分析物値と関連付けられたタイムスタンプも含むことができる。
【0330】
しかしながら、いくつかの例示的な実現形態では、分析物値及び関連付けられたタイムスタンプの両方のアドバタイズメントメッセージ/パケットの空間が不足する場合がある。いくつかのそのような事例において、方法712は、これは、(暗号化された)分析物値及び関連付けられたデータを含み得るペイロードを多数の部分に分割することを含むことができる。次いで、第1のアドバタイズメントメッセージは、第2のアドバタイズメントメッセージが分析物値及び/または関連付けられたデータの第2の部分を含むことを示すことができる。第1のアドバタイズメントは、ペイロードの第1の部分にタグ付けすることによってそのように示すことができ、タグは、表示デバイス710が、その後のアドバタイズメントメッセージがペイロードの第2の部分を含むことができるアドバタイズメントメッセージを受信することを表す。
【0331】
上で述べた、ペイロードの第1の部分にタグ付けすることは、種々の形態をとることができる。例えば、比較的シンプルなタグは、その後のアドバタイズメントメッセージがペイロードの第2の部分を含むことだけを示すことができる。比較的複雑なタグは、ペイロードの第2の部分に含まれるコンテンツの種類、またはアドバタイズメントメッセージの間でペイロードがどのように分割または分散されているのかを追加的に示すことができる。第1の部分は、例えば、暗号化された分析物値を含むことができ、適用されたタグは、その後のアドバタイズメントメッセージが、関連付けられたタイムスタンプを含むことを示すことができる。
【0332】
換言すれば、通信セッション740に従って、表示デバイス710に分析物データを通信する目的で、動作765a中に、アドバタイズメントメッセージを伝送することができる。アプリケーション鍵を使用してペイロードを暗号化することで、典型的に、通信セッション740中に行われている認証プロシージャがない場合であっても、プライバシー/セキュリティを維持することができる。換言すれば、通信セッション740において、双方向認証を含む、上で説明した認証プロセスをバイパスすることができる。同様に、ペイロードがアドバタイズメントメッセージに含まれるので、データ接続要求及びデータ伝送プロセス(例えば、それぞれ、動作735b及び735d)もバイパスまたは回避することができる。この様態で、通信セッション740に従って交換されるメッセージの数(したがって、電力消費)を、他の通信セッションと比較して低減させることができる。
【0333】
図7Eに戻ると、通信セッション740はまた、動作765bで、肯定応答(ACK)メッセージを送信することによって、表示デバイス710が、動作765a中に送信されたアドバタイズメントメッセージ(複数可)の確認応答を受信することを含むことができる。いくつかの事例において、この肯定応答は、分析物センサシステム708と確認応答する表示デバイス710との間のデータ接続プロセスをトリガーすることができる。例えば、分析物センサシステム708は、次に、表示デバイス710にACKを送信し、したがって、接続を形成することができる。動作765bと関連して確立されたデータ接続プロセスは、例示的な配置において、アプリケーション及び/もしくは暗号化キー(複数可)を新しくするために、ならびに/または較正データ、タイミング情報、及び同類のもの等の他のデータを交換するために使用することができる。動作765で通信が完了すると、データ伝送は、動作775で、終了することができる。この時点で、分析物センサシステム708のトランシーバ360及び/またはプロセッサ380(または
図4を参照して、無線425及びプロセッサ420)を停止することができる。
図7Eにおいて、一般に動作775に対応するこの期間は、T
停止´ として表される。
【0334】
さらに
図12Aを参照すると、方法1200の実施形態は、動作1205Gで、暗号化された分析物値を伝送するために使用するアドバタイズメントメッセージの数を決定することを含む。例えば、動作1205Gは、
図7Eを参照して、方法712と関連して使用することができる。上で述べたように、方法1200の動作1205Hは、動作1205Cの判定が、認証が第1の間隔中に行われたことを示す場合に、分析物センサシステム708が、(例えば、アドバタイズメントメッセージの一部として)表示デバイス710に暗号化された分析物値を伝送することを含む。動作1205Hは、
図7Eを参照して、動作765aに対応することができる。しかしながら、いくつかの事例において、伝送は、認証が以前に行われた旨の指示を条件にしない。
【0335】
図7Fは、上に論じられる改善された認証スキームの実現形態と関連して、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で分析物データを無線通信するための方法714の例示的な実現形態を例示する。
図7Fに示されるように、方法714は、通信セッション720を含む。通信セッション720は、T
間隔の時間長さを有して生じる。その後に、本明細書で説明される種々の実施形態において、T
間隔と同じであり得るか、または異なり得る、T
間隔´ の時間長さを有する通信セッション740のインスタンスが生じる。次いで、本明細書で説明される種々の実施形態において、T
間隔´ と同じであり得るか、または異なり得る、T
間隔´ ´ の時間長さを有する通信セッション740´ のインスタンスが生じる。通信セッション725´ は、潜在的に異なるインターバル長を有することを除いて、通信725と実質的に類似し得る。
【0336】
通信セッション740、740´ 、その他の1つまたは2つ以上のインスタンスを有する通信セッション720に従うことによって、分析物データの通信中に交換されるメッセージの全体的な数(したがって、電力消費)を低減させることができる。しかしながら、ここで、いくつかの事例において、1つまたは2つ以上の接続について通信セッション740、740´ 、その他を実施した後に、方法714が通信セッション720に復帰することを含み得ることに留意されたい。これは、適応的に、またはユーザ入力に基づいて行うことができ、また、セキュリティの目的で、ネットワーク状況またはトリガーされたイベント(例えば、危険なデバイスによる接続の試行)に基づいて行うことができる。換言すれば、時々通信セッション720に復帰することは、セキュリティの強化を可能にすることができる。
【0337】
図7Gは、上に論じられる改善された認証スキームの実現形態と関連して、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で分析物データを無線通信するための方法716の例示的な実現形態を例示する。
図7Gに示されるように、方法716は、通信セッション760を含む。方法716の例示的な配置において、通信セッション760は、第1の無線プロトコルを使用して、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の潜在的な通信に関連する、ペアリング、アプリケーション鍵、及びタイミングパラメータに関連する情報の交換を含む。しかし、そのような交換は、特定の種類の無線プロトコルを使用して合理化することができる。一例として、第1の無線プロトコルは、WiFiまたは近距離無線通信(NFC)とすることができる。他の例において、第1の無線プロトコルは、RFID、別の近接度に基づく無線接続、または同類のものを利用することができる。
【0338】
この様態においては、(例えば、
図7Aを参照して、動作705cに従って)BLEを使用して生じ得るような認証を、多数のメッセージの典型的に関連付けられた交換とともに、迂回することができる。例示として、NFCは、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で使用して、ペアリング、暗号化情報(例えば、アプリケーション鍵情報及び/またはスキーム)、アドバタイジングパラメータ(例えば、頻度/期間、持続時間、タイミング、及び/またはアドバタイズメントの性質を含む)、接続間隔情報、及び表示デバイス710に関連する情報(例えば、表示デバイスの種類、選好、その他)等の情報を交換することができる。次いで、交換した情報を、表示デバイス710によって使用して、分析物センサシステム708によって伝送された分析物値を受信し、解読する(適用可能な場合)ことができる。この様式で、NFCを使用して、認証関連の情報を交換することで、分析物センサシステム708のバッテリ寿命を延ばすことができ、また、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の通信の信頼性を高めることができる。
【0339】
図7Gに示されるように、通信セッション760を使用して、情報を交換した後に、T
間隔の時間長さを有する通信セッション740が生じる。いくつかの配置において、例えば接続を確立し、分析物値を伝送することを含む、通信セッション740は、通信セッション760と関連して使用される第1の無線プロトコルとは異なる、第2の無線プロトコルを使用して実行することができる。第2の無線プロトコルは、例えば、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)とすることができる。本明細書で説明される種々の実施形態において、T
間隔と同じであり得るか、または異なり得る、T
間隔´ の時間長さを有する通信セッション740が生じる。次いで、本明細書で説明される種々の実施形態において、T
間隔と同じであり得るか、または異なり得る、T
間隔´ ´ の時間長さを有する通信セッション740´ のインスタンスが生じ得る。
【0340】
以下、
図12Dを参照すると、方法704、706、712、714、716、718、722、724、及び726等の種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物データを無線通信するための方法1204の態様を含む。
図12Dに示されるように、動作1220Aで、方法1204は、第1の無線プロトコルを使用して、認証情報に関連する情報の交換を行うことを含む。情報の交換は、第1の間隔中に、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で行うことができる。動作1220Aは、
図7A、
図12A、12B、及び12Cに関連して上で説明したような、一方向または双方向認証を含まない場合がある。むしろ、上で述べたように、例えば、(例えば、
図7Aを参照して、動作705cに従って)BLEを使用して生じ得るような認証を迂回することができる。例示として、方法1204の実施形態は、表示デバイス710が、サーバ(例えば、サーバシステム334)から認証に関連するアプリケーション鍵及び/または他の情報を受信することを含む。動作1220Cで、方法1204は、動作1220Aで交換された認証に関連する情報を使用して、分析物値を暗号化して、暗号化された分析物値を生成することを含む。動作1220Dで、方法1204は、(例えば、動作705cと関連して上で説明したように)認証に関連する情報の交換をバイパスすることを含む。動作1220Eで、方法1204は、第2の無線プロトコルを使用して、表示デバイス710に暗号化された分析物値を伝送することを含む。
【0341】
図7Gをさらに参照すると、通信セッション740、740´ 、その他の1つまたは2つ以上のインスタンスの前に通信セッション760を使用することに従うことによって、特に上で説明した認証プロセス、及びペアリング情報の交換、及び同類のものをペアリングすることの交換に関して、分析物データを通信するために交換される全体的なメッセージの数(したがって、電力消費)を低減させることができる。しかしながら、ここで、いくつかの事例において、1つまたは2つ以上の接続について通信セッション740、740´ 、その他を実施した後に、方法716が通信セッション760に復帰することを含み得ることに留意されたい。これは、適応的に、またはユーザ入力に基づいて行うことができ、また、セキュリティの目的で、ネットワーク状況またはトリガーされたイベント(例えば、危険なデバイスによる接続の試行)に基づいて行うことができる。換言すれば、時々通信セッション760に復帰することは、セキュリティの強化を可能にすることができる。
【0342】
図7Hは、上に論じられる改善された認証スキームの実現形態と関連して、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で分析物データを無線通信するための方法718の例示的な実現形態を例示する。いくつかの点において、方法718は、方法716に実質的に類似する。1つの違いは、通信セッション760を実施した後に、方法718が、通信セッション740ではなく、通信セッション725を実施することを含むことである。その後に、これは、本明細書で説明される種々の実施形態において、T
間隔と同じであり得るか、または異なり得る、T
間隔´ ´ の時間長さを有する通信セッション725´ のインスタンスが生じ得る。しかしながら、上で説明した種々の通信セッション(例えば、720、725、740、760)は、上で説明した方法に従って混合し、マッチさせることができることが認識されるであろう。
【0343】
G.接続モデル
本開示の態様はまた、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で通信するための種々の被接続モデルモデルも含む。通信の1つの接続モデルは、接続/切断または断続的/定期的な接続モデルと称することができる。接続/切断スキームによれば、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の通信は、事実上定期的または断続的とすることができ、その後に、定義された、またはイベントに基づく/非同期スケジュールが続く。例えば、表示デバイス710は、分析物センサシステム708との接続を定期的に(例えば、5分に1回)確立して、分析物センサシステム708から分析物及び他のデータを受信すること、ならびに/またはデータを伝送することができる。
【0344】
しかしながら、表示デバイス710が分析物センサシステム708への接続に成功した場合であっても、分析物センサシステム708が、転送する準備のできたデータを有しない場合がある。そのような一事例においては、表示デバイス710によるデータの連続した受信の間の時間が長くなる場合がある。本開示は、分析物センサシステム708の分析物データの集合体とそれに接続している表示デバイス710へのそのようなデータの伝送との間の待ち時間を短くすることができ、一方で、分析物センサシステムについて十分に低い電力消費を維持する、接続モデルを追加的に含む。そのような被接続モデルの1つの例は、被接続モデルまたは常時接続モデルと称することができる。高レベルにおいて、被接続モデルは、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の最初のペアリングを含むことができ、その後に、分析物センサシステム708及び表示デバイス710は、接続が維持され、本質的に接続を閉じたり、接続解除したりしない。すなわち、接続及びデータの交換は、(例えば、
図7A~7Bを参照して論じたような)接続/切断スキームと同様に、定期的または断続的に行われないが、代わりに、接続デバイスは、メッセージングを定期的に交換して、接続を維持する。データが(例えば、センサ405によって収集され、及び/またはプロセッサ420によって処理されて)分析物センサシステム708で利用できようになると、ほぼリアルタイムで表示デバイス710にデータを伝送することができる。この様態で、分析物データに関連する通信の全体的な精度及び応答を高める。被接続モデルと関連付けられた追加的な利点は、分析物センサシステム708が、分析物センサシステム708と接続しようとしている望ましくないデバイス(例えば、いくつかの事例において、望ましくない表示デバイス710)によって引き起こされる干渉をより良好に緩和することを可能にできることである。
【0345】
これに関して、
図7Jは、上で暗に言及した被接続モデルの実現形態と関連して例示される、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で分析物データを無線通信するための方法722の例示的な実現形態を例示する。方法722は、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の第1の接続を確立することを含む。これは、例えば、通信セッション720または760を使用して、T
間隔中に行うことができる。したがって、分析物センサシステム708は、表示デバイス710に接続することができ、よって、例えば、アプリケーション鍵情報、タイミング情報、ペアリング情報、その他の認証及び交換を生じさせることができる。
【0346】
その後に、通信セッション780は、方法722と関連して開始することができる。より具体的には、
図7Jに示されるように、通信セッション780は、動作795及びそのサブ動作を含むことができる。動作795aで、分析物センサシステム708は、表示デバイス710とメッセージングを定期的に交換して、該表示デバイスとの接続を維持する。例えば、そのようなメッセージは、分析物センサシステム708へ/から伝送し、単純に、伝送デバイスが依然として受信デバイスに接続されていることを示すことができる(例えば、「ピング」)。これは、所定の期間(例えば、2秒または任意の時間量に1回)に従って、定期的に行うことができる。この期間は、いくつかの事例において、ネットワークパラメータまたは条件、分析物センサシステム708に接続された表示デバイス710の種類または特性、データが分析物センサシステム708によって伝送または生成/収集されている頻度、及びその他、等の基準に従って変動させることができる。
【0347】
メッセージングの定期的な交換を通して、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の接続を維持することができ、したがって、収集された分析物データをほぼリアルタイムで交換することを可能にする。これに関して、方法722は、動作795cで、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、分析物センサシステム708が表示デバイス710に分析物データを伝送することを含む。実施形態において、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、メッセージングを定期的に交換すること(動作795a)、及び表示デバイス710に分析物データを伝送すること(動作795c)を組み合わせることが、表示デバイス710に関連する使用選好の指示に応答して行われる。この使用選好は、動作795bで、分析物センサシステム708へ/から通信することができる。例えば、1つの状況において、表示デバイス710のユーザは、被接続モデルが接続/切断モデルよりも好ましいことを示すことができ、逆もまた同じである。例示的な実現形態において、動作795cは、例えば
図7Eの動作765aと関連して上で説明したように、分析物データを含むアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。これらの及び他の事項において、方法722は、動作795bで、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の接続を修正することを含むことができる。
【0348】
例えば、ユーザが第1の表示デバイス710(例えば、スマートフォン)を好み、よって、例えばそれが、分析物データを獲得するためにユーザが使用することになる唯一の表示デバイス710である場合、分析物センサシステム708は、好ましい表示デバイス710に接続した後に、通信セッション780に従って接続モードで動作することができる。ユーザの選好は、ユーザによって手動で示すことができ、または例えば本明細書で詳細に説明されるように、第1の表示デバイス710ならびに他のデバイスの使用に関連するデータから導出することができる。ユーザの選好を導出することは、例えば、日時、場所、無線リンク状態、パケット損失率、及びネットワークパラメータに関連するデータに基づいて行うことができる。いくつかの実施形態では、優先順位付けスキームを、多数の表示デバイス710に関して構成することができる。特定の表示デバイス710について優先順位スキームを実施するために、通信セッション780をその特定の表示デバイス710に使用することができる。いくつかの事例において、例えば、パケット損失が閾値を超えて増加した場合は、パケット損失を減少させるために、被接続モデルを使用することができる。いくつかの事例において、被接続モデルまたは接続/切断モデルは、デフォルトモードとしての役割を果たすことができ、対応する通信セッション(例えば、720、725、740、780)を用いることができる。デフォルトモードは、例えば、ユーザ入力に従って、または上で説明した種々のパラメータに適応的に基づいて選択可能とすることができる。
【0349】
例示のために、分析物センサシステム708及び第1の表示デバイス710は、上で説明したように接続/切断モデルを使用して分析物データを通信することができる。このシナリオにおいて、第1の表示デバイス710は、例えば、ユーザのスマートフォンとすることができる。分析物センサシステム708はまた、接続/切断モデルに従って、第2の表示デバイス710と分析物データを通信することもでき、該第2のデバイスは、例えば、医療用デバイス(例えば、インスリンポンプ、医療用デバイス136、または同類のもの)、または専用の表示デバイス(例えば、
図1Aを参照して、表示デバイス110等の特に分析物データを通信するために設計されたデバイス)とすることができる。次いで、ユーザは、例えばGUI740を介して、ユーザがスマートフォンだけを使用し、医療用デバイスを使用しない旨の指示を提供することができる。上で述べたように、これは、分析物データの通信に関連し得るアプリケーション330等のアプリケーションと関連してスマートフォンに提供されるGUI340を介して行うことができる。例えば、
図3Eを参照して、ユーザは、オプション316eのうちの1つを選択して、表示デバイス710が好ましい、または好ましくないこと、及び分析物データの伝送専用とするべきである、またはするべきでないことを示すことができる。
【0350】
次いで、スマートフォン(または、他の種類の表示デバイス710)は、この実施例において、分析物センサシステム708にユーザの指示を伝送することができ、該指示を受信した時点で、通信セッション780に従って、被接続モデルの下で動作を開始することができる。
図7Jを参照すると、ユーザの指示は、動作795bで、リクエストメッセージの形態で、表示デバイス710から分析物センサシステム708に伝送することができる。他の表示デバイス710(例えば、医療用デバイス136等の医療用デバイスを含む)は、分析物センサシステム708をリッスンする(すなわち、そこからメッセージを受信する)ことができるが、好ましい表示デバイス710-この実施例ではスマートフォン-だけが、被接続モデルの下で動作し、そのため、ほぼリアルタイムで分析物データを交換している。
【0351】
動作795bはまた、分析物センサシステム708に、動作795a中に交換された1つまたは2つ以上のメッセージが受信されたことを示すACKメッセージを送信するために使用することもできる。同様に、そのようなメッセージを予想したが受信しなかった場合、表示デバイス710は、動作795bと関連して否定のACK(または、NACK)を送信することができる。さらに動作795bに関して、要求、またはユーザ指示、その他は、分析物センサシステム708によってACKまたはNACKすることができる。代替的または追加的に、分析物センサシステムは、動作795bに従って、要求(例えば、対案の申出)によって、表示デバイス710からの要求に応答することができる。
【0352】
一例として、他の使用選好の状況と関連して、動作795aは、表示デバイス710が、動作795a中に生じ得るメッセージングの交換の期間またはそれに関する他の態様を修正するための要求を送信することを含むことができる。いくつかのシナリオにおいて、表示デバイス710は、メッセージングの交換の期間及び/またはその期間の範囲の増加/減少を要求することができる。次いで、分析物センサシステム708は、ACK/NACK応答を介して、この要求を拒否または受諾することができる。代替的または追加的に、分析物センサシステム708は、例えば、動作795aにおけるメッセージングの交換について、要求された期間の範囲内の異なる期間及び/またはサブセットを使用することを含む、対案の提案に応答することができる。
【0353】
分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、メッセージングを定期的に交換すること、及び表示デバイスに分析物データを伝送することを組み合わせることが、通信セッション780に従って、適応的に行われる。例えば、日時に応じて、一部のユーザ及び/または表示デバイス710について、(例えば、本明細書で説明される通信セッションの別の形態と対照的に)通信セッション780に従って、被接続モデルの下で動作させることに利点があり得る。特定のユーザは、特定の日時中に、より激しいグルコース変動を経験する場合がある。グルコース変動は、例えば、特定の時間により急速に、及び/または程度が大きくなり得る。いくつかの場合において、例えば、分析物値は、必ずしもほぼリアルタイム様式で交換されるとは限らないので、そのような変動は、通信セッション720、725、及び/または740に従って、接続/切断モデルの下で動作する分析物センサシステム708によって理想的に対処されない場合がある。したがって、グルコース変動が典型的に激しい時間中に、分析物センサシステム708及び/または表示デバイス710は、通信セッション780に従って被接続モデルの下で動作を開始することができる。
図7C及び7Jを参照して、一例として、これは、動作735と関連して動作795bを実施することによって行うことができる。この様態で、使用される接続モデルは、適応的にトグルする/切り換えることができる。
【0354】
別の例において、ネットワークパラメータ、ネットワーク状況、無線リンクの質、分析物センサシステム708に接続しようとしている、もしくはそれと通信している表示デバイス710の数、及び/または優先順位付けスキーム(例えば、ユーザまたは別の方法によって決定される)は、適応性に基づいて、被接続モデルの下で動作する(通信セッション780)ための基礎としての役割を果たすことができる。ネットワークのパラメータまたは条件に関する、及び/または無線リンクの質に関する低下は、パケット損失をもたらす場合がある。そのようなパケット損失は、上で暗に言及したように、典型的に被接続モデルほど頻繁にデータが交換されないので、接続/切断モデルの下での分析物データの交換にとってより重要であり得る。故に、ネットワークのパラメータもしくは条件及び/または無線リンクの質の悪化を緩和するために、そのような低下が検出されたときに、分析物センサシステム708及び表示デバイス710は、通信セッション780に従って(例えば、動作795bを介して)、被接続モデルの下で動作を開始することができる。上で述べたように、表示デバイス710は、ネットワークパラメータ、ネットワーク状況、及び/または無線リンクの質を監視することができる。次いで、これらの測定は、閾値と比較することができ、よって、閾値を超えることに応答して、(例えば、種々の通信セッションの間の)動作モードの切り換えを適応的に行うことができる。
【0355】
分析物センサシステム708に接続しようとしている、またはそれらと通信しているデバイスの数に関して、動作モード/接続モデルの適応は、以下のように説明することができる。多数の表示デバイス710が分析物センサシステム708からの範囲内に存在する場合があり、また、そこに接続しようとすることが干渉をもたらす場合があり、そのため、パケット損失及び/または電力消費を増加させる場合がある。そのようなパケット損失及び電力消費の増加を回避するために、多数の表示デバイス710が接続しようとしていても、分析物センサシステム708は、好ましい表示デバイス710との、被接続モデルの下での動作を開始することができる。
【0356】
これは、分析物センサシステム708が、そこに接続しようとする表示デバイス710のデバイスの数のカウントを維持し、カウントが閾値を超えた場合に、被接続モデルの下での動作に入るように、好ましい表示デバイス710にシグナリングすることによって行うことができる。そのようなシグナリングは、例えば、動作795bに類似して実施することができるが、上で暗に言及したように、(
図7Cを参照して)動作735の一部として使用することができ、または、例えば、動作765aの一部としてアドバタイズメントメッセージに含むことができ、または動作765b(
図7Eを参照して)の一部としてACKメッセージに含むことができる。代替的または追加的に、パケット損失は、(例えば、表示デバイス710及び/または分析物センサシステム708において)監視することができる。さらに、そのようなパケット損失源は、例えば表示デバイス710及び/または分析物センサシステムにおいて、決定または近似することができる。パケット損失源が、(例えば、多数の表示デバイス710が、分析物センサシステム708への接続を試みることに起因する)干渉であると決定された場合、被接続モデルの下での動作を開始することができる。
【0357】
ここで、好ましい表示デバイス710もまた、同時またはほぼ同時に決定することができ、オンザフライで決定することができ、また、ユーザの介入を伴わずに決定することができる。例えば、好ましい表示デバイス710は、使用頻度、以前に決定された優先順位付けスキーム、接続もしくは無線リンクの質(例えば、信号電力、チャネル損失、ビットエラー率、RTT、RSSI、その他に基づく)、日時、その他に基づいて決定することができる。代替的または追加的に、ユーザは、好ましい表示デバイス710に関して、例えば表示デバイス710で動作するアプリケーション330の一部として、GUI740を介してクエリを行うことができる。
【0358】
通信セッション780に従って確立され、維持される接続を終了することに関して、複数の技法を用いることができる。上で述べたように、動作795aは、期間に従うメッセージングの交換を含むことができる。そのようなメッセージは、「ピング」メッセージとみなすことができる。
【0359】
そのようなメッセージングの順次交換は、第1のメッセージ、ならびに第1のメッセージ、その他に関して、第3、第4、及び第5のメッセージ、その他に関して、逐次的に伝送される第2のメッセージを含むことができる。第1のそのようなメッセージは、シーケンスにおいて次のメッセージがいつ表示デバイス710に伝送されるのかを示すメッセージング間隔を含むように構成することができ、または換言すれば、第1及び第2のメッセージの順次交換の間の、スケジュールされた時間量を含むことができる。
【0360】
このメッセージング間隔は、動作795aで交換されるメッセージの間で変動させることができる。表示デバイス710が、予期されるメッセージング間隔内に第2のメッセージを受け取らない場合、表示デバイス710と分析物センサシステム708との間の接続を終了することができる。別の場合では、提案されたメッセージング時間間隔が、例えば動作795bで、否定応答されるか、または別様に拒絶された場合に、接続を終了することができる。すなわち、分析物センサシステム708及び表示デバイス710が、メッセージング間隔時に同意しない場合、接続を閉じることができる。ACK/NACKはまた、例えば動作795で、各ピングメッセージ(例えば、多重化されたACK/NACK)に従って、または所定の、もしくは適応的に変動させた数のそのようなメッセージ(例えば、付属のACK/NACK)に従って、送信することができる。したがって、動作795bの態様は、動作795aでのメッセージングの交換と織り交ぜることができる。
【0361】
実施形態において、動作795aで交換されるメッセージは、タイムアウト値を含むことができる。監視タイムアウト及び関連する技法もまた、メッセージングの交換期間に関して用いることができる。例えば、タイムアウト値の終了時に、第2のメッセージを受信しなかった場合、方法722は、接続を終了することを含むことができる。接続を終了したときに、通信セッション780を終了することができる。この時点で、分析物センサシステム708のトランシーバ360及び/またはプロセッサ380(または
図4を参照して、無線425及びプロセッサ420)を停止することができる。
図7Cにおいて、一般に動作745に対応するこの期間は、T
停止´ として表される。
【0362】
さらに通信セッション780に関して、現時点で、通信セッション780に示される種々の伝送は、必ずしも示される方向またはシーケンスに限定されとは限らないことに留意されたい。例えば、動作795aは、代替的または追加的に、例えば接続を維持するために使用することができるピングまたは他のメッセージ、ならびにACK/NACK/要求メッセージを含む、表示デバイス710から分析物センサシステムに送信されるメッセージングを含むことができる。
【0363】
さらに接続モデルに関して、実施形態において、本開示の異なる接続モデルを、異なる接続デバイスに使用することができる。
図3Cを参照すると、例えば、通信セッション780は、表示デバイス310a及び310bの間で用いることができ、また同時に、異なる通信セッション(例えば、720、725、740、その他)を、一方では表示デバイス310a及び/または310bの間で、他方では分析物センサシステム708に用いることができる。実施形態において、表示デバイス310a及び310bのうちの1つは、分析物センサシステム708に接続されていない場合があるが、それでもやはり、分析物センサシステム708に接続される別の表示デバイス310bまたは310aを介して、分析物データを受信することができる。いくつかの事例において、これは、テザリングと称することができる。そのような構成は、例えば、
図3D及び3Eを参照して、GUI340によって提示されるサブメニュー314aを使用して実施することができる。
【0364】
以下、
図13Aを参照すると、方法704、706、712、714、716、718、722、724、及び726等の種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物データを無線通信するための方法1300の態様を含む。
図13Aに示されるように、動作1305Aで、方法1300は、第1の間隔の間に第1の接続を確立することを含む。例えば、第1の接続は、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で確立することができる。第1の接続は、分析物センサシステム708と表示デバイス710の間でペアリング情報を交換するために確立することができる。いくつかの事例において、方法1300は、動作1305Bで、例えば
図12Bと関連して上で説明した様式で、双方向認証を行うことを含む。動作1305Cは、分析物センサシステム708と表示デバイス710の間でメッセージを定期的に交換することによって、第1の接続を維持することを含む。動作1305Cは、
図7Jを参照して、実施例において、動作795aまたは同類のものに対応することができる。動作1305Dで、分析物センサシステム708及び表示デバイス710の接続が維持されている間、方法1300は、分析物データを伝送に利用することが可能になった時点で、分析物センサシステム708が、表示デバイス710に分析物データを伝送することを含む。動作1305Dは、実施例において、動作795cまたは同類のものに対応することができる。
【0365】
実施形態において、方法1300は、動作1305Eで、メッセージ間隔の修正に関する要求を送信することを含む。要求は、分析物センサシステム708から表示デバイス710に、またはその逆に送信することができる。動作1305Fは、メッセージ間隔の修正に関する要求の受諾または否認を受信することを含む。要求は、送信エンティティに応じて、分析物センサシステム708または表示デバイス710によって受信することができる。動作1305Gで、要求が受諾された場合、方法1300は、要求が受諾された場合にメッセージ間隔を修正することを含むことができる。動作1305Hで、方法1300は、第1の接続を終了すること、及び/または分析物センサシステム708が表示デバイス710と定期的にメッセージを交換することを終了することを含むことができ、よって、分析物センサシステム708及び表示デバイス710は、要求が拒否されたことに応答して、接続を維持しない。動作1305Jで、方法1300は、タイムアウトを超えた場合に、第1の接続を終了すること、及び/または分析物センサシステム708が表示デバイス710と定期的にメッセージを交換することを終了することを含むことができる。
【0366】
図13Aをさらに参照すると、方法1300は、動作1305Kで、第2の接続を確立することを含むことができ、第2の接続は、表示デバイス710と別の表示デバイス710との間にあり、よって、表示デバイス710は、接続を維持する。例えば、表示デバイス310a及び310bは、
図3Cに示されるように接続することができる。2つの表示デバイス710が互いに接続されている間、動作1305Lで、分析物センサシステム708から、第1の表示デバイス710(動作1305Aで、分析物センサシステム708と第1の接続を確立し、したがって、分析物データを受信している場合がある)及び第2の表示デバイス710を通して、表示情報を中継(または伝送)することができる。この様態で、第2の表示デバイス710は、分析物センサシステム708に効果的にテザリングすることができる。
【0367】
図7Kは、上に論じられる種々の接続モデルの実現形態と関連して、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で分析物データを無線通信するための方法724の例示的な実現形態を例示する。
図7Kに示されるように、方法724は、通信セッション720を含む。通信セッション720は、T
間隔の時間長さを有して生じる。その後、通信セッション780のインスタンスが生じ、上で説明した種々の潜在的な理由から接続が閉じられるまで、分析物センサシステム708及び表示デバイス710の接続を維持することができる。次いで、本明細書で説明される種々の実施形態において、T
間隔と同じであり得るか、または異なり得る、T
間隔´ の時間長さを有する通信セッション725のインスタンスが生じる。接続モデルを修正するための要求は(例えば、動作795bに従って送信する)、通信セッション780の一部として確立した接続を終了すること、及び例えば通信セッション725を開始することによって、異なる接続モデルをトリガーすることをもたらすことができる。いくつかの事例において、接続モデルは、GUI340を介して手動で制御することができる。
図3Eを参照すると、ユーザには、オプション316fを使用した接続モデルの選択を可能にするサブメニュー314fを提示することができる。
【0368】
以下、
図13Bを参照すると、方法704、706、712、714、716、718、722、724、及び726等の種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物データを無線通信するための方法1302の態様を含む。
図13Bに示されるように、動作1310Aで、方法1302は、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の第1の接続を確立することを含む。第1の接続は、分析物センサシステム708と表示デバイス710の間でペアリング情報を交換するために確立することができる。動作1310Bで、方法1302は、第1のモードで動作することを含む。動作1310Cで、方法1302は、第2のモードで動作することを含む。動作1310Dで、方法1302は、随意に、第1モードでの動作と第2の動作モードでの動作との間で切り替えることを含む。
【0369】
図13Cは、方法1304を例示し、
図13Bを参照して上で述べた動作1310B及び1310Cに関する更なる詳細を含む。
図13Cに示されるように、動作1310Bは、動作1315Aで、分析物センサシステム708及び表示デバイス710の接続を維持するように、分析物センサシステムと表示デバイス710との間でメッセージを定期的に交換することを含む。動作1315Aは、
図7Jを参照して、実施例において、動作795aまたは同類のものに対応することができる。動作1315Bで、動作1310Bは、データを伝送に利用することが可能になった時点で、分析物センサシステム708が表示デバイス710に分析物データを伝送することを含む。動作1315Cは、
図7Jを参照して、実施例において、動作795cまたは同類のものに対応することができる。動作1310Cは、動作1315Cで、分析物センサシステム708と表示デバイス710の間の第2の接続を定期的に確立することを含む。動作1315Dで、第2の接続が確立された後に、動作1310Cは、表示デバイス710に分析物データを伝送することを含む。動作1315Cは、
図7Cを参照して、実施例において、動作735dまたは同類のものに対応することができる。
【0370】
図7Kを再度参照すると、いくつかの事例において、動作1310Bに従って第1のモードで動作する態様は、通信780に対応することができ、一方で、第2のモードで動作する態様は、通信セッション720及び/または725、その他に対応することができる。通信セッション780、725及び/もしくは本明細書で説明される他の通信セッション、または同類物のものの1つまたは2つ以上のインスタンスを有する通信セッション720に従うことによって、分析物データの通信中に交換されるメッセージの全体的な数(したがって、電力消費)を低減させることができる。したがって、方法724は、分析物データを通信するための高度に柔軟で、適合可能な技法を提供する。
【0371】
H.アドバタイズメントのタイミング及び構造
追加的な態様は、種々のデバイス(例えば、表示デバイス710)を分析物センサシステム(例えば、分析物センサシステム708)に接続する順序及び様態を含み、そのような表示デバイス710のデバイスに伝送されたアドバタイズメントメッセージの順序、タイミング、構造、及び様態に依存することができる。ここで、数字708及び710が参照されるが、本開示を研究すれば当業者が理解できるように、説明は、本明細書で説明される分析物センサシステム及び/または表示デバイスのいずれかに適用することができることに気が付くであろう。種々のデバイスに関する接続の順序付けの1つの潜在的なスキームは、以下のように説明することができる
【0372】
分析物センサシステム708は、接続に利用可能である表示デバイス710に、すなわち、範囲内の表示デバイス710にアドバタイズし、接続する。これは、例えば、アドバタイズメントメッセージを伝送することによって行うことができる。一例として、
図7Aに示される動作705aを参照する。表示デバイス側で、分析物センサシステム708に接続しようとしている表示デバイス710は、典型的に、分析物センサシステム708または別の同様なセンサシステムへの接続をスキャンすることができる。これは、一般に、分析物センサシステム708、その他によってブロードキャストされているアドバタイズメントメッセージを受信し、処理して、任意のそのようなメッセージが互換の/望ましい分析物センサシステム708によって伝送されているかどうかを判定することを伴う。
【0373】
次いで、表示デバイス710は、分析物センサシステム708に接続要求を返信することによって、アドバタイズメントメッセージに応答することができる。一例として、
図7Aに示される動作705bを参照する。接続要求を受信すると、分析物センサシステム708は、要求を受諾、拒否、または単に無視することができる。典型的に、分析物センサシステム708は、一度に1つの表示デバイス710接続だけを提供する。したがって、接続要求を拒否または無視する1つの理由は、分析物センサシステム708が表示デバイス710に既に接続されていることである。接続要求を拒否または無視するいかなる理由もない場合、分析物センサシステム708は、要求を受諾し、要求を送信した表示デバイス710に接続することができる。例えば、動作705bは、分析物センサシステム708が、接続が許可されたことを示すシグナリングを表示デバイス710に送信することによって要求を受諾することを示す。
【0374】
接続されると、表示デバイス710及び分析物センサシステム708は、分析物センサシステム708が表示デバイス710に分析物データを伝送することを含む、メッセージングを交換することができる。一例として、
図7Aに示される動作705dを参照する。実施形態において、表示デバイス710が、予期されるまたは望まれるよりも長く分析物センサシステム708に接続した状態を保つことを阻止するために、分析物センサシステム708は、タイムアウトを実施すること、及び/またはタイムアウトを実施させることができる。すなわち、例えば、接続の持続時間に関して設定された所定の制限を存在させることができ、その終了時に、分析物センサシステム708への接続を終了することができる。一例として、
図7Aに示される動作715を参照する。これは、他の表示デバイス710が分析物センサシステム708に接続すること、または接続しようとすることを可能にすることができる。分析物センサシステム708は、分析物センサシステム708に最近接続した表示デバイス710のリストを維持することができる。いくつかの事例において、これは、ホワイトリストとして知られ得る。分析物センサシステム708は、このリストを使用して、リストに入っている(すなわち、最近接続した)表示デバイスだけが分析物センサシステム708に接続することを可能にすることができる。
【0375】
図9Aは、本開示に従ってアドバタイズメントメッセージを伝送する一実施例を例示するタイミング図である。より具体的には、
図9Aは、表示デバイス710及び/または分析物表示デバイス110に分析物センサシステム708をペアリングまたは接続することと関連して使用することができる、アドバタイズメント持続時間構造935の例示的な一実施形態を提供する。上記と関連して、及びアドバタイズメント持続時間構造935の実施形態に従って、アドバタイズメントメッセージ920は、スケジュールに基づいて定期的に生じる時間間隔に従って送信することができる。これは、いくつかの事例において、アドバタイズメントウインドウ間隔905として知られ得る。この間隔のこの発生の繰り返し期間は、任意の時間とすることができるが、1つの具体的な例は、5分である。それでもやはり、アドバタイズメントウインドウ間隔は、分析物データを収集し、処理することに関する分析物センサシステム708の動作の性質に依存して変動するように構成または設定することができる。したがって、(この実施例では)5分毎に、アドバタイズメントメッセージが伝送される時間ウインドウが存在することになる。アドバタイズメントメッセージの時間ウインドウは、アドバタイズメントメッセージを実際に伝送することができる持続時間である。これはまた、いくつかの事例において、アドバタイズメント持続時間910としても知られ得る。一例として、このウインドウは、7~22秒の範囲とすることができる。しかしながら、本開示を研究すれば、当業者によって、アドバタイズメント持続時間のウインドウを0から任意の適切な時間量の範囲とすることができることが認識されるであろう。典型的に、ウインドウの持続時間は、アドバタイズメントウインドウ間隔905よりも短い。
【0376】
アドバタイズメント持続時間ウインドウ910中に、アドバタイズメントメッセージ920は、いくつかの事例において、必ずしもそうとは限らないが、アドバタイズメントメッセージ間隔915に従って定期的に伝送することができる。アドバタイズメントメッセージ間隔915は、順次または連続のアドバタイズメントメッセージ920間の時間間隔とみなすことができる。アドバタイズメント間隔915の1つの具体的な例示的範囲は、20~90ミリ秒であるが、本開示を研究すれば、アドバタイズメントメッセージ空間915は、関連する状況に応じて、より長く、もしくはより短くすることができ、ならびに/または適応的に可変もしくは構成可能な長さとすることができることが認識されるであろう。アドバタイズメントウインドウ間隔が経過した後に、アドバタイズメントメッセージ920の伝送を再開することができ、アドバタイズメント持続時間構造935を(例えば、935´ として)繰り返すことができる。また、アドバタイズメントメッセージ間隔、アドバタイズメント持続時間の長さ、及びアドバタイズメントウインドウ間隔、のうちの1つまたは2つ以上を、アドバタイズメント持続時間構造935及び935´ の間で再構成することができることにも留意されたい。
【0377】
以下の議論に対する便宜上の目的で、表示デバイスは、表示デバイス710と称さるのに対して、分析物表示デバイスは、分析物表示デバイス110と称される。しかしながら、本明細書の他の場所において、表示デバイス710という用語は、分析物表示デバイス110及び医療用デバイス136を含む、任意の表示デバイスまたは表示デバイスの集合体を網羅するのに十分な範囲の広さであることが認識されるであろう。
【0378】
上で述べたアドバタイズメントウインドウ間隔905、アドバタイズメント持続時間910、及びアドバタイズメントメッセージ間隔915は、それぞれ、様々な要因に基づいて変動させることができる。例えば、これらのパラメータの値は、存在する表示デバイス710の種類及び/もしくは数に基づいて、ならびに/またはそのような表示デバイス710を最近どのように分析物センサシステム708に接続したのかに基づいて変動させることができる。これらのパラメータのこれらの値はまた、バッテリ寿命を最適化するために、接続時間の速度を上げるために、その他のために変動させることができる。減少させたアドバタイズメントウインドウ間隔905、増加させたアドバタイズメント持続時間910、及び減少させたアドバタイズメントメッセージ間隔915、のうちのいずれか1つは、特定の表示デバイス710が対象の分析物センサシステム708に成功裏に接続する可能性を高めることができる。しかしながら、典型的に、電力消費の増加が同時に生じる場合がある。
【0379】
特定の順序で表示デバイス710に接続するという観点から、アドバタイズメント持続時間910に対応する時間ウインドウ中に、分析物センサシステム708は、いくつかの事例において、最初に、表示デバイス710(例えば、スマートフォン)との接続を試み、次いで、表示デバイス110(例えば、分析物データを受信し、提示することを目的として設計したものとすることができる、専用のデバイス)との接続を試みることができる。この接続プロトコルによる1つの潜在的な課題は、使用される順序に関して、例えば専用の表示デバイスにするために、分析物表示デバイス110を分析物センサシステム708との使用に最適化する場合があるので、分析物表示デバイス110との接続と比較して、表示デバイス710との接続専用にするために、より長いアドバタイズメント持続時間910が必要になり得ることである。
【0380】
さらに、時として、表示デバイス710との接続することが困難な場合がある。表示デバイス710が、特に表示デバイス710に割り当てられたアドバタイズメント持続時間910の時間セグメント(
図9Aに図示せず)中に接続することができない場合、分析物表示デバイス110は、依然として、アドバタイズメント持続時間910内の他の部分または時間セグメント中に、アドバタイズメントメッセージ920を送信することによって、その後に接続することが可能な場合がある。しかし、いくつかの事例において、アドバタイズメント持続時間910内に表示デバイス710に割り当てられた時間セグメントは、分析物表示デバイス110専用の別の時間セグメントによって制限され、よって、表示デバイス710に接続するための追加的な時間セグメントを割り当てることが不可能な場合がある。代替的に、アドバタイズメント持続時間910からの追加的な時間が表示デバイス710に割り当てられた場合、分析物表示デバイス110は、接続を行うために利用できる十分な時間を残せない場合がある。
【0381】
故に、本開示の態様はまた、分析物表示デバイス110と関連するものを含む、種々の表示デバイス710の接続の順序を構成すること、ならびにアドバタイズメントウインドウ間隔905、アドバタイズメント持続時間910、及びアドバタイズメントメッセージ間隔915を構成すること、ならびにアドバタイズメントメッセージングと関連付けられた、及び/またはそれに関連する他の特徴も含む。本開示に従って種々の表示デバイス710及び分析物表示デバイス110の接続の順序を構成することは、一方では表示デバイス710及び分析物表示デバイス110、他方では分析物センサシステム708を含む、そのような表示デバイスの間の接続を確立する可能性を高めることができ、さらに、接続プロトコルの向上した効率のため、電力消費を低減させることができる。この様態で、分析物データに関する通信の全体的な信頼性が高まり、一方で、電力消費が減少する。これに関して、分析物表示デバイス110及び表示デバイス710に分析物センサシステム708を接続するための方法が提供される。
【0382】
図9Bは、本開示に従ってアドバタイズメントメッセージを伝送する一実施例を例示するタイミング図である。より具体的には、
図9Bは、表示デバイス710及び/または分析物表示デバイス110に分析物センサシステム708をペアリングまたは接続することと関連して使用することができる、アドバタイズメント持続時間構造935aの例示的な一実施形態を提供する。アドバタイズメント持続時間構造935aの実施形態に従って、アドバタイズメント持続時間930の第1の時間セグメント930a中に、第1のアドバタイズメントメッセージ間隔915aに従って、(例えば、対象のデバイスを表示デバイス710として)アドバタイズメントメッセージ920aを送信することができる。アドバタイズメント持続時間930の第2の時間セグメント930b中に、第2のアドバタイズメントメッセージ間隔915bに従って、(例えば、対象のデバイスを分析物表示デバイス110として)アドバタイズメントメッセージ920bを送信することができる。特定の実施形態において、第1の時間セグメント930aは、約20秒の長さとすることができ、第2の時間セグメント930bは、約2秒の長さとすることができる。また、この特定の実施形態ならびに他の実施形態に関して、例えば
図9Dに関連して示されるように、第1の時間セグメント930a及び第2の時間セグメント930bは、一時的な順序に関して切り替えることができるということも認識されるであろう。
【0383】
アドバタイズメントウインドウ間隔925が経過した後に、アドバタイズメントメッセージ920の伝送を再開することができ、アドバタイズメント持続時間構造935aを(例えば、アドバタイズメント持続時間構造935a´ として)繰り返すことができる。第1の時間セグメント930a及び第2の時間セグメント930bは、(上で暗に言及したように、特定のデバイスを対象にすることができるという可能性に関して)異なるデバイスに割り当てることができ、したがって、アドバタイズメント持続時間930中の異なる時点で、異なるデバイスに接続するために使用することができる。例えば、時間セグメント930aは、表示デバイス710に割り当てることができ、第2の時間セグメント930bは、分析物表示デバイス110に割り当てることができる。示されるように、アドバタイズメント持続時間930内で、第1の時間セグメント930aは、第2の時間セグメント930bに先行する。しかしながら、いくつかの事例において、第1の時間セグメント930a及び第2の時間セグメント930bは、一時的な順序に関して切り替えることができる(その事例において、分析物表示デバイス110及び表示デバイス710への割り当ても切り替えることができる)。また、アドバタイズメントメッセージ間隔、時間セグメントの長さ、アドバタイズメント持続時間の長さ、及びアドバタイズメントウインドウ間隔、のうちの1つまたは2つ以上を、アドバタイズメント持続時間構造935a及び935a´ の間で再構成することができることにも留意されたい。
【0384】
図9Cは、本開示に従ってアドバタイズメントメッセージを伝送する一実施例を例示するタイミング図である。より具体的には、
図9Cは、分析物表示デバイス110及び/または表示デバイス710に分析物センサシステム708をペアリングまたは接続することと関連して使用することができる、アドバタイズメント持続時間構造945aの例示的な一実施形態を提供する。
図9Cの態様は、
図9Bに示される態様に実質的に類似するが、
図9Bとは異なり、
図9Cは、固有のアドバタイズメントメッセージ(例えば、
図9Bを参照して、920a、920b)を示さず、多数の完全なアドバタイズメント持続時間構造945a、945a´ を示す。例えば、アドバタイズメント持続時間構造945aの実施形態に従って、アドバタイズメント持続時間950の第1の時間セグメント950a中に、第1のアドバタイズメントメッセージ間隔(例えば、
図9Cを参照して、アドバタイズメント間隔915a)に従って、(例えば、対象のデバイスを表示デバイス710として)アドバタイズメントメッセージ955aを送信することができる。アドバタイズメント持続時間950の第2の時間セグメント950b中に、第2のアドバタイズメントメッセージ間隔(例えば、
図9Bを参照して、アドバタイズメント間隔915b)に従って、(例えば、対象のデバイスを分析物表示デバイス110として)アドバタイズメントメッセージ955bを送信することができる。
【0385】
アドバタイズメントウインドウ間隔940が経過した後に、アドバタイズメントメッセージ955a´ 及び955b´ の伝送を再開することができ、アドバタイズメント持続時間構造935aを(例えば、945a´ として)繰り返すことができる。第1の時間セグメント950a及び第2の時間セグメント950bは、デバイスを対象にすることに関して上で暗に言及したように、異なるデバイスに割り当てることができ、したがって、アドバタイズメント持続時間950中の異なる時点で、異なるデバイスに接続するために使用することができる。例えば、時間セグメント950aは、表示デバイス710に割り当てることができ、第2の時間セグメント950bは、分析物表示デバイス110に割り当てることができる。示されるように、アドバタイズメント持続時間950内で、第1の時間セグメント950aは、第2の時間セグメント950bに先行する。しかしながら、いくつかの事例において、第1の時間セグメント950a及び第2の時間セグメント950bは、一時的な順序に関して切り替えることができる(その事例において、分析物表示デバイス110及び表示デバイス710への割り当ても切り替えることができる)。また、アドバタイズメントメッセージ間隔、時間セグメントの長さ、アドバタイズメント持続時間の長さ、及びアドバタイズメントウインドウ間隔、のうちの1つまたは2つ以上を、アドバタイズメント持続時間構造945a及び945a´ の間で再構成することができることにも留意されたい。
【0386】
図9Dは、本開示の実施形態に従ってアドバタイズメントメッセージを伝送する一実施例を例示するタイミング図である。より具体的には、
図9Dは、表示デバイス710及び/または分析物表示デバイス110に分析物センサシステム708をペアリングまたは接続することと関連して使用することができる、アドバタイズメント持続時間構造945a及び945bの例示的な一実施形態を提供する。実施形態に従って、アドバタイズメント持続時間構造945aは、
図9Cに示される同様の番号が付された要素に実質的に類似し得る。
【0387】
アドバタイズメントウインドウ間隔950が経過した後に、アドバタイズメント持続時間950´ において、アドバタイズメント持続時間構造945aが、アドバタイズメント持続時間構造945bに再構成されている場合がある。例えば、この再構成は、時間セグメント950a及び950bの順序をスワップすること(同様に、説明されるように、デバイスが接続のために対象にされる順序をスワップすること)を伴い得る。これに関して、アドバタイズメント持続時間構造945bは、アドバタイズメントメッセージ955b´ が時間セグメント950b´ において伝送されることが、アドバタイズメントメッセージ955a´ が時間セグメント950a´ において伝送されることに先行することを含むことができる。換言すれば、アドバタイズメント持続時間構造945aにおいて時間セグメント950aが表示デバイス710に割り当てられたものであり得、また、セグメント950bが分析物表示デバイス110に割り当てられたされたものであり得る場合、アドバタイズメント持続時間構造945bにおいて、分析物表示デバイス110及び表示デバイス710は、アドバタイズメント持続時間構造945aに対する時間セグメントの割り当ての一時的な順序に関してスワップされている。順序をスワップし、アドバタイズメント持続時間950´ の第1の部分を表示デバイス710ではなく分析物表示デバイス110への接続に割り当てることによって、アドバタイズメント持続時間950´ の残りを、次いで、表示デバイス710へのアドバタイズ専用とすることができる(例えば、いくつかの事例において、時間セグメント950a´ は、表示デバイス710を分析物センサシステム708に接続するための追加的な時間を可能にするために拡張することができる)。また、ここで、分析物表示デバイス110に割り当てられた時間セグメントの長さは、典型的に、常にそうとは限らないが、表示デバイス710に割り当てられた時間セグメントの長さよりも短くなり得ることにも気付くであろう。
【0388】
また、アドバタイズメントメッセージ間隔、時間セグメントの長さ、アドバタイズメント持続時間の長さ、及びアドバタイズメントウインドウ間隔、のうちの1つまたは2つ以上が、アドバタイズメント持続時間構造945a及び945bの間で再構成される事例もあり得る。例えば、時間セグメント950a´ は、アドバタイズメント持続時間950´ の残り以下の時間の幅を包含するように拡張することができ、これは、同様に、アドバタイズメント持続時間構造945bと関連付けられたアドバタイズメントウインドウ間隔(図示せず)の残り以下の時間の幅まで拡張することができる。
【0389】
以下、
図14Aを参照すると、方法704、706、712、714、716、718、722、724、及び726等の種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物センサシステム708を、第1の表示デバイス(例えば、分析物表示デバイス110であり、本明細書で、DD1または表示デバイス710aと称され得る)及び第2の表示デバイス(それは、例えば、スマートフォンまたは同類とすることができ、本明細書で、DD2または表示デバイス710bと称され得る)に接続するための方法1400の態様を含む。
図14Aに示されるように、動作1405Aで、方法1400は、分析物センサシステム708とDD1及びDD2とのペアリングを試みる際に、アドバタイズメント持続時間構造(例えば、アドバタイズメント持続時間構造945aまたは同類のもの)を使用することを含む。アドバタイズメント持続時間構造に従って、アドバタイズメント持続時間(例えば、
図9Dを参照して、アドバタイズメント持続時間構造945aまたは同類のもの)は、第1の時間セグメント(例えば、時間セグメント950aまたは同類のもの)及び第2の時間セグメント(例えば、時間セグメント950bまたは同類のもの)を含む。第1の時間セグメントは、DD2に割り当てられている。第2の時間セグメントは、DD1に割り当てられている。動作1405Aと関連して、第1の時間セグメントは、第2の時間セグメントに先行する。
【0390】
動作1405Bで、方法1400は、第2の時間セグメントが第1の時間セグメントに先行するように、アドバタイズメント持続時間構造を再構成することを含む。
図9Dを参照すると、再構成されたアドバタイズメント持続時間構造の一実施例は、アドバタイズメント持続時間構造945bとすることができる。実施形態において、動作1405Cで、アドバタイズメント持続時間構造を再構成することは、アドバタイズメント持続時間(例えば、アドバタイズメント持続時間950)の残り以下の時間の幅まで、第1の時間セグメントを拡張することを伴うことができる。
図9Eを参照すると、下でさらに詳細に説明されるように、動作1405Cはまた、アドバタイズメント持続時間構造の時間セグメントを短縮、排除、または別様には修正することを含むことができる。再構成されたアドバタイズメント持続時間構造によって、示されるように、この時点では、DD2が接続の対象になる前に、DD1がアドバタイズメントメッセージを使用して接続する対象である。
【0391】
図9Eは、本開示に従ってアドバタイズメントメッセージを伝送する一実施例を例示するタイミング図である。より具体的には、
図9Eは、表示デバイス710及び/または分析物表示デバイス110に分析物センサシステム708をペアリングまたは接続することと関連して使用することができる、アドバタイズメント持続時間構造945b´ 、945c、及び945dの例示的な一実施形態を提供する。いくつかの事例において、アドバタイズメント持続時間構造945b´ は、アドバタイズメント持続時間構造945aと交換することができる。実施形態によれば、アドバタイズメント持続時間構造945b´ は、
図9Dに示される同様の番号が付された要素に実質的に類似し得るが、アドバタイズメントウインドウ間隔940´ は、いくつかの事例において、
図9Cに示されるアドバタイズメントウインドウ間隔940の修正バージョンであり得る。
【0392】
アドバタイズメント持続時間構造945cの実施形態に従って、アドバタイズメント持続時間960の時間セグメント950b´ ´ 中に、アドバタイズメントメッセージ955b´ ´ を、アドバタイズメントメッセージ間隔に従って送信することができる。アドバタイズメント持続時間960の時間セグメント950c中に、アドバタイズメントメッセージ間隔に従ってアドバタイズメントメッセージ955cを送信することができる。アドバタイズメント持続時間構造945dの実施形態に従って、アドバタイズメント持続時間960の時間セグメント950b´ ´ ´ (本質的に、アドバタイズメント持続時間構造945dのアドバタイズメント持続時間である)中に、アドバタイズメントメッセージ間隔に従ってアドバタイズメントメッセージ955b´ ´ ´ を送信することができる。
【0393】
いくつかの事例において、時間セグメント950b´ 、950b´ ´ 、及び950b´ ´ ´ は、実質的に類似し得、また、同じ表示デバイスに割り当てられ得る。実施形態において、時間セグメント950b´ 、950b´ ´ 、及び950b´ ´ ´ は、分析物表示デバイス110専用である。いくつかのそのような実施形態において、時間セグメント950a及び950cは、同じ表示デバイス、例えば、スマートフォンとすることができる表示デバイス710に割り当てることができる。
図9Eに例示されるように、アドバタイズメント持続時間構造945b´ 及び945cの間で、時間セグメント950a´ の長さは、時間セグメント950cの長さまで低減される。これは、例えば、時間セグメント950a´ 及び950cが割り当てられたものであり得る表示デバイス710が使用されていない(例えば、ホワイトリストにない、または、これまでに、もしくは最近分析物センサシステム708とペアリングされていない)場合に好都合であり得る。時間セグメント950a´ の長さを(例えば、具体的な例において、20秒から)時間セグメント950cの長さまで(例えば、具体的な例において、7秒以下まで)低減させることによって、表示デバイス710に伝送されるアドバタイズメントメッセージ955cがより少なくなり、したがって、表示デバイス710が使用されていない可能性があるので、基本的に、信頼性にいかなる負担も伴うことなく電力を節約する。同様に、アドバタイズメント持続時間構造945dに関して、アドバタイズメント持続時間構造945b及び945cに対して、時間セグメント950a´ 及び950cの長さがゼロまで低減され、したがって、電力消費をさらに低減させる。例示的な配置において、NFCは、1つまたは2つ以上の時間セグメントの長さを修正するための命令を伝えるために使用することができる。例えば、時間セグメント950a´ の長さが(例えば、時間セグメント950cに、またはゼロに)低減された後に、NFCを使用して、該長さをその低減以前の状態に戻すことができる。
【0394】
及べられるように、例示的な実現形態において、表示デバイス710が使用されているかどうかを判定するために、表示デバイス710が使用されるであろうという可能性に関するホワイトリストまたは別の指標を参考にすることができる。これに関して、ホワイトリストまたは他の指標は、分析物センサシステム708が特定の表示デバイス710及び/または分析物表示デバイス110とペアリングされたかどうかを示す、評価可能な値を提供することができる。例えば、表示デバイス710または分析物表示デバイス110が使用されることになる(例えば、ホワイトリストにある)場合、より長い長さを対応する時間セグメントに使用することができ、これは、表示デバイス710または分析物表示デバイス110を成功裏に接続する可能性を高めることができる。NFCを介して表示デバイス710または分析物表示デバイス110と分析物センサシステム708とをペアリングすることは、表示デバイス710または分析物表示デバイス110をホワイトリストに配置し、割り当てられた時間セグメントを、増加させた値に設定することをトリガーするために使用することができる。
【0395】
例示的な実現形態はまた、例えば、特定の時間セグメントに割り当てられたデバイスが分析物センサシステム708とペアリングされていない場合に、その時間セグメントをゼロ秒に設定することも含む。代替的または追加的に、他の機構を使用して、特定の時間セグメントを、いくつかの事例においてゼロ秒を含む、減少させた値に設定することができる。例えば、デバイスが分析物センサシステム708とペアリングされており、かつホワイトリストにある場合であっても、デバイスをホワイトリストから削除することができ、第2の時間セグメントの減少をトリガーする。これは、いくつかの事例において、GUI340を介して受信したユーザ入力に基づいて行うことができる。
図3Eを参照すると、例えば、サブメニュー314bは、ユーザが、デバイスの削除またはあるデバイスと別のデバイスとの交換を選択することができる方法を示す。
【0396】
以下、
図14Bを参照すると、方法704、706、712、714、716、718、722、724、及び726等の種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物センサシステム708を第1の表示デバイス(例えば、本明細書でDD1または表示デバイス710aとして称され得る、分析物表示デバイス110)及び第2の表示デバイス(例えば、スマートフォンまたは同類のものとすることができ、また、本明細書でDD2または表示デバイス710bと称され得る)に接続するための方法1402の態様を含む。
図14Bに示されるように、動作1410Aで、方法1402は、分析物センサシステム708が以前にDD2とペアリングされたかどうかを示す値を評価することを含む。値は、ホワイトリストまたは同類のものから導出することができる。
【0397】
動作1410Bで、値が、分析物センサシステム708がDD2とペアリングされたことを示す場合、方法1402は、第1のアドバタイズメント持続時間(例えば、アドバタイズメント持続時間950´ )の第1の時間セグメント(例えば、
図9Eを参照して、時間セグメント950a´ )を第1の長さに設定することを含む。動作1410Cで、値が、分析物センサシステム708がDD2とペアリングされたことを示す場合、方法1402は、第1の時間セグメント中に、DD2に第1の一組のアドバタイズメントメッセージ(例えば、アドバタイズメントメッセージ955a´ )を伝送することを含む。ここでは
図9Eを参照しているが、(
図9Dを参照して)アドバタイズメント持続時間構造945aもまた、方法1402と関連して使用することができることに気付くであろう。動作1410Dで、値が、分析物センサシステム708がDD2とペアリングされなかったことを示す場合、方法1402は、第1の時間セグメント(例えば、時間セグメント950a´ )を、いくつかの事例において第1の長さよりも短い第2の長さ(例えば、アドバタイズメント持続時間960内の時間セグメント950c)に設定することを含む。ここでは
図9Eを参照しているが、(
図9Dを参照して)アドバタイズメント持続時間構造945aもまた、動作方法1402と関連して使用することができることに気付くであろう。
【0398】
実施形態において、方法1402は、値が、分析物センサシステム708がDD2とペアリングされなかったことを示す場合、動作1410Eで、第1の時間セグメントの第2の長さをゼロ秒に設定することをさらに含む。例えば、これは、
図9Eのアドバタイズメント持続時間構造945dによって例示することができる。アドバタイズメント持続時間構造945dに示されるように、DD2に割り当てられた第1の時間セグメント(例えば、時間セグメント950a´ 及び/または950c)が排除されており、第2の時間セグメント(例えば、時間セグメント950b´ 、950b´ ´ 、及び/または950b´ ´ )だけが残っている。実施形態において、動作1410B及び/または1410Eは、例えばNFC等の近接度に基づく無線プロトコルを介して受信したシグナリングに応答して行うことができる。動作1410Fで、値が、分析物センサシステム708がDD2とペアリングされなかったことを示す場合、方法1402は、第1の時間セグメントの長さがゼロ秒でない場合に、第2の長さの第1の時間セグメント(例えば、時間セグメント905c)中に、DD2に第2の一組のアドバタイズメントメッセージ(例えば、アドバタイズメントメッセージ955c)を伝送することを含む。
【0399】
以下、
図14Cを参照すると、方法704、706、712、714、716、718、722、724、及び726等の種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物センサシステム708を第1の表示デバイス(例えば、本明細書でDD1または表示デバイス710aとして称され得る、分析物表示デバイス110)及び第2の表示デバイス(例えば、スマートフォンまたは同類のものとすることができ、また、本明細書でDD2または表示デバイス710bと称され得る)に接続するための方法1404の態様を含む。
図14Cに示されるように、動作1415Aで、方法1404は、アドバタイズメント持続時間(例えば、アドバタイズメント持続時間950)内の第1の時間セグメント(例えば、
図9Dを参照して、時間セグメント950a)中に、第1のアドバタイズメント間隔に従って、DD2に第1の一組のアドバタイズメントメッセージ(例えば、アドバタイズメントメッセージ955a)を伝送または送信することを含む。アドバタイズメント間隔は、連続したアドバタイズメントメッセージの伝送の間の時間間隔とみなすことができる。動作1415Bで、方法1404は、アドバタイズメント持続時間内の第2の時間セグメント(例えば、時間セグメント950b)中に、第2のアドバタイズメント間隔に従って、DD1に第2の一組のアドバタイズメントメッセージ(例えば、アドバタイズメントメッセージ955b)を伝送または送信することを含む。
【0400】
方法1404は、随意に、動作1415Cで、第2の時間セグメントが第1の時間セグメントに先行するように、第1及び第2の時間セグメントのシーケンスを変更することを含む。変更されたシーケンスの1つの例は、
図9Dのアドバタイズメント持続時間構造945bで示される。シーケンスは、いくつかの事例において、分析物センサシステム708がDD2とペアリングされているかどうかを示す値に基づいて変更することができる。代替的または追加的に、シーケンスの変更は、接続の質、日時、場所、及びバッテリ寿命、のうちの1つまたは2つ以上を示す値に基づくことができる。
【0401】
方法1404は、動作1415Dで、分析物センサシステム708とDD1(例えば、または、分析物表示デバイス110)との間の、及び/または分析物センサシステム708とDD2(例えば、または他の表示デバイス710)との間の接続の質の指示を取得することを含むことができる。方法1404はまた、動作1415Eで、第1の時間セグメント(例えば、時間セグメント950aまたは同類のもの)の長さ、第1のアドバタイズメント間隔、第2の時間セグメント(例えば、時間セグメント950bまたは同類のもの)、及び/または第2のアドバタイズメント間隔、のうちの1つまたは2つ以上を修正することを含むことができる。修正は、動作1415Dで取得した質に基づくことができる。追加的または代替的に、修正は、DD1、DD2、及び/または別のソース(例えば、ユーザまたはセンサ入力)から分析物センサシステム708に送信されるシグナリングに基づいて開始することができる。修正は、実施形態において、接続の質、日時、場所、及びバッテリ寿命、のうちの1つまたは2つ以上を示す値に基づくことができる。
【0402】
以下、
図14Dを参照すると、動作1415Eの例示的な実施形態が例示される。動作1420Aは、例えば、(
図14Cを参照して、動作1415Dで取得した)質の指示と、閾値とを比較することを含む。動作1420Bで、指示がDD2に関連し、かつ閾値を超えた場合、動作1415Eで生じる修正は、(例えば、時間セグメント950a´ と時間セグメント950cとを比較して)第1の時間セグメントの長さを減少させること、及び/または第2のアドバタイズメント間隔を増加させることを含むことができる。しかしながら、指示がDD1に関連し、かつ閾値を超えた場合、動作1415Eで生じる修正は、第2の時間セグメントの長さ(例えば、950b´ )を減少させること、及び/または第1のアドバタイズメント間隔を増加させることを含むことができる。
【0403】
動作1420Cで、指示がDD2に関連し、かつ閾値未満である場合、動作1415Eで生じる修正は、(例えば、時間セグメント950cと時間セグメント950a´ とを比較して)第1の時間セグメントの長さを増加させること、及び/または第2のアドバタイズメント間隔を減少させることを含むことができる。しかしながら、指示がDD1に関連し、かつ閾値未満である場合、動作1415Eで生じる修正は、第2の時間セグメント(例えば、950b´ )の長さを増加させること、及び/または第1のアドバタイズメント間隔を減少させることを含むことができる。指示は閾値に等しい場合に、適切な修正(かどうか)を決定するために、上の比較及びその後のアクションと関連して、ヒステリシスを用いることができる。代替的または追加的に、指示が閾値に等しい場合に、適切な修正(かどうか)は、予めプログラムされた命令、ユーザ選好、その他に基づくことができる。
【0404】
以下、
図14Eを参照すると、動作1415Dの例示的な実施形態が例示される。動作1425Aは、例えば、RSSI及びRTDTのうちの1つまたは2つ以上の測定を行うことを含む。これは、分析物センサシステム708、DD1、DD2、及び/または他の表示デバイス710で行うことができる。動作1425Bで、動作1415Dは、測定に基づいて質を判定することを含む。
【0405】
図9Fは、本開示に従ってアドバタイズメントメッセージを伝送する一実施例を例示するタイミング図である。より具体的には、
図9Fは、表示デバイス710及び/または分析物表示デバイス110に分析物センサシステム708をペアリングまたは接続することと関連して使用することができる、アドバタイズメント持続時間構造970aの例示的な一実施形態を提供する。アドバタイズメント持続時間構造970aの実施形態に従って、アドバタイズメント持続時間975の第1の時間セグメント975a中に、アドバタイズメントメッセージ間隔に従ってアドバタイズメントメッセージ980aを送信することができる。アドバタイズメント持続時間975の時間セグメント975b中に、アドバタイズメントメッセージ980bを、アドバタイズメントメッセージ間隔に従って送信することができる。アドバタイズメント持続時間構造970aの実施形態に従って、アドバタイズメント持続時間975の時間セグメント980c中に、アドバタイズメントメッセージ間隔に従ってアドバタイズメントメッセージ980cを送信することができる。
【0406】
上で述べたように、種々のアドバタイズメント持続時間構造と関連して、アドバタイズメント持続時間構造970aのいくつかの実施形態について、時間セグメント975aは、表示デバイス710に割り当てることができるのに対して、時間セグメント975bは、分析物表示デバイス110に割り当てることができる。随意に、時間セグメント975cは、表示デバイス710または分析物表示デバイス110に割り当てることができる。例えば、デバイス710が時間セグメント975a中に分析物センサシステム708への接続に失敗した場合、時間セグメント975cは、分析物センサシステム708を接続する追加的な機会を表示デバイス710に提供するように割り当てることができる。現時点で、時間セグメント975a~cは、アドバタイズメント持続時間975内の異なるシーケンスに配設することができ、また、1つまたは2つ以上の表示デバイス710及び/または分析物表示デバイス110に割り当てることができることに留意されたい。
【0407】
上で述べた種々のタイミング図と関連して説明され、
図9A~9Eに示されるように、説明されるアドバタイズメント持続時間構造の態様は、構成可能または可変とすることができる。そのような態様は、分析物センサシステム708またはそれに接続された遠隔デバイス(例えば、表示デバイス710または分析物表示デバイス110)によって構成することができる。例示的な実施形態において、アドバタイズメント持続時間構造内のシーケンスまたは時間セグメントの長さ、及び/またはアドバタイズメント持続時間構造の他の特性は、種々の条件または入力パラメータに基づいて構成することができる。1つのそのような条件または入力パラメータは、分析物センサシステム708が表示デバイス710または分析物表示デバイス110と以前にペアリングされたかどうかを示す値である。いくつかの事例において、ホワイトリストは、この目的のために維持及び/または評価することができる。別のそのような条件またはパラメータは、分析物センサシステム708への(例えば、表示デバイス710、分析物表示デバイス110、及び/または別の遠隔デバイスとの)接続の質である。そのような条件及びパラメータは、表示デバイス710及び/または分析物表示デバイス110によって生成し、分析物センサシステム708にシグナリングすることができて、または分析物センサシステム自体によって生成することができる。代替的または追加的に、多数のデバイスが、そのような条件またはパラメータを生成するために協働することができる。
【0408】
条件またはパラメータに基づいてアドバタイズメント持続時間構造を変動させることに関して、分析物表示デバイス110及び/または表示デバイス710に分析物センサシステム708を接続するための方法の実施形態は、分析物センサシステム708と分析物表示デバイス110及び/または表示デバイス710との間の接続の質の指示を受信することを含むことができる。本方法はまた、指示に基づいて、1つまたは2つ以上のアドバタイズメント持続時間構造の態様を修正することも含むことができる。換言すれば、例えば電力消費、エラー率、及び/または接続の可能性を制御するために、サービスの質(QoS)を使用して、アドバタイズメントメッセージングの伝送の性質及び/またはタイミングを適応的に、またはインテリジェントに構成することができる。質の指示は、受信信号強度指示(RSSI)及びリターントリップ遅延時間(RTT)のうちの1つまたは2つ以上を用いて判定されたものであり得る。
【0409】
一例として、表示デバイス710(例えば、スマートフォン)または分析物表示デバイス110は、RSSI及び/またはRTTを測定すること、及び/または定量化することが可能であり得る。次いで、RSSIもしくはRTT、または両方と、予期される値または閾値とを比較することができる。この比較は、次に、無線リンクの質を、例えば定量的に、及び/または種々の段階に従って不良~良の程度で示すことができる。いくつかの事例において、質の指示は、いかなるデータも受信していないこと、または受信したデータが特定のエラー率であることを示すことができる。他の事例においては、特定の表示デバイス710及び/または110を選択するために、指示が分析物センサシステム708によって使用されることがあり得る。例えば、特定の表示デバイス710及び/または110は、リンク品質及び/またはネットワーク状況、及び同類のものにおける変動に関して、他のものよりもロバストであり得る。
【0410】
条件またはパラメータに基づいてアドバタイズメント持続時間構造を変動させることはまた、分析物表示デバイス110の場所及び表示デバイス710の場所、のうちの1つまたは2つ以上にも基づく(例えば、GPS、A-GPS、及びWiFi、その他等の、種々の場所決定信号及びモジュールにも基づく)ことができる。例示として、分析物センサシステム708と分析物表示デバイス110または表示デバイス710との間の接続は、デバイスの場所の関数に依存して変動し得る。したがって、場所は、接続の質の代用物として使用することができ、これら2つの関係が理解されることを想定する。最初に理解されていない場合、この関係は、デバイスが質及び場所に関する情報を追跡し、これら2つを相関させて、経時的に監視することができる。それとは関係なく、質と同様に、デバイスは、例えば電力消費、エラー率、及び/または接続の成功する可能性もしくはタイミングを制御するために、場所情報を使用して、アドバタイズメントメッセージングの性質及び/またはタイミングを適応的に、またはインテリジェントに構成することができる。
【0411】
さらに、場所に関連するデバイス選好が存在し得る。例えば、ユーザは、ユーザがオフィスビル内で作業しているときには、特定の表示デバイス710(例えば、スマートフォン)が好ましいデバイスであるが、ユーザが自宅または家の特定の室内にいるときは、別の表示デバイス(例えば、スマートウォッチまたは分析物表示デバイス110)が好ましいことを、手動で示すことができる。ユーザには、例えば表示デバイスで動作するアプリケーション330によってトリガーされるポップアップによって、そのような手動の指示を行うように促すことができる。一例として
図3Eを参照すると、GUI340は、構成パラメータに関連するサブメニュー314cを提供することができ、これが次に、そのうちの1つが場所に関連するオプション316cを含む。したがって、オプション316cを使用して、場所または任意の他の構成パラメータに関するユーザの選好に関連する手動の指示を受信することができる。
【0412】
代替的または追加的に、デバイスは、例えば特定の表示デバイス710が望ましいことを示す使用頻度に基づいて、経時的にユーザ選好を追跡し、これを、監視されている場所と比較して、任意の場所に基づくデバイス選好が存在するかどうかを判定することができる。そのような選好が存在する場合、デバイスは、デバイスの現在の場所に基づいて、アドバタイズメントメッセージングの性質及び/またはタイミングの修正をトリガーすることができる。この情報はまた、実施形態において、分析物センサシステム708によって取り扱うことができる。その上、例えばサーバシステム334等のデバイスは、そのような情報の処理を行い、選好情報を表示デバイス710及び/または分析物センサシステム708に(例えば、直接または表示デバイス710を介して)中継することができ、次いで、(例えば、上で説明したアドバタイジング技法をそれに用いることによって)好ましいデバイスへの接続を優先させることができる。
【0413】
条件またはパラメータに基づいてアドバタイズメント持続時間構造を変動させることはまた、日時にも基づくことができる。例えば、分析物センサシステム708と分析物表示デバイス110または表示デバイス710との接続は、日時に依存して変動させることができる。したがって、日時は、接続の質の代用物として使用することができ、これら2つの関係が理解されることを想定する。場所と同様に、最初に理解されていない場合、この関係は、デバイスが質及び日時に関する情報を追跡し、これら2つを相関させて、経時的に監視することができる。いずれにしても、質及び場所と同様に、デバイスは、例えば電力消費、エラー率、及び/または接続の可能性を制御するために、日時を使用して、アドバタイズメントメッセージングの性質及び/またはタイミングを適応的に、またはインテリジェントに構成することができる。
【0414】
さらに、日時に基づくデバイス選好または適応の他の理由が存在し得る。例えば、ユーザは、特定の日時については特定の表示デバイス710(例えば、スマートフォン)が好ましいデバイスであるが、特定の日時においては別の表示デバイス710(例えば、スマートウォッチまたは分析物表示デバイス110)が好ましいことを、手動で示すことができる。場所と関連して上で述べたように、ユーザには、例えばデバイス上で動作するアプリケーション330によってトリガーされるポップアップによって、そのような手動の指示を行うように促すことができる。一例として
図3Eを参照すると、GUI340は、構成パラメータに関連するサブメニュー314cを提供することができ、これが次に、そのうちの1つが時間(または日時)に関連するオプション316cを含む。したがって、オプション316cを使用して、日時に関するユーザの選好に関連する手動の指示を受信することができる。
【0415】
代替的または追加的に、デバイスは、例えば特定のデバイスが望ましいことを示す使用頻度に基づいて、経時的にユーザ選好を追跡し、これを日時と比較して、任意の時間に基づくデバイス選好が存在するかどうかを判定することができる。そのような選好が存在する場合、デバイスは、日時に依存して、アドバタイズメントメッセージングの性質及び/またはタイミングの修正をトリガーすることができる。この情報はまた、実施形態において、分析物センサシステム708によって取り扱うことができる。その上、デバイスまたは例えばサーバシステム334は、そのような情報を取り扱うという観点からより難しい作業を行い、選好情報を分析物センサシステム708に中継することができ、次いで、(例えば、上で説明したアドバタイジング技法をそれに用いることによって)好ましいデバイスへの接続を優先させることができる。
【0416】
いくつかの事例において、特定のイベントは、特定の日時に生じることが知られている、または決定されている場合がある。例えば、スマートフォン及び同類のもの等の表示デバイス710上で動作するいくつかのオペレーティングシステムは、その日の特定の時間中に定期的に更新することができる。そのような更新は、ユーザの制御の範囲内にある、または範囲内にない場合があり、また、デバイスを再起動することを含むことができる。関連付けられた再起動プロセスは、数分以上かかる場合がある。これらの種類のインスタンスにおいては、分析物センサシステム708を、その特定の時間に再起動していないデバイス等の異なる表示デバイス(例えば、分析物表示デバイス110)に接続することが好ましくなり得る。この様式で、他の表示デバイスが利用できない場合であっても、表示デバイスによって分析物データを継続して受信し、分析することができる。ここでもまた、そのようなイベントのタイミングは、ユーザが手動で示すことができ、または情報の追跡及び相関を通してデバイスによって決定することができる。
【0417】
条件またはパラメータに基づいてアドバタイズメント持続時間構造を変動させることはまた、分析物センサシステム708のバッテリ寿命にも基づくことができる。分析物センサシステムは、予測バッテリ寿命を含む、それ自体のバッテリ残量を連続的または断続的に監視し、その指示を生成することができる。いくつかの事例において、この監視は、バッテリ寿命のリアルタイムの予測を維持することができるように、通信プロセスの全体を通して行うことができる。例示的な実現形態において、分析物センサシステム708はまた、バッテリ寿命に影響を及ぼし得るイベントも監視する。そのようなイベントは、どのくらいの頻度で特定の表示デバイス710が分析物センサシステム708の範囲から外れ、したがって、接続に利用できないのかを含むことができる。例えば、表示デバイス710がしばしば範囲を外れる場合、分析物センサシステム708は、そのような表示デバイス710に対する伝送をより少なくすることができ、したがって、より長いバッテリ寿命を有すると予測することができる。その反対に、表示デバイス710がより頻繁に範囲内にある場合、及び/またはより頻繁に分析物センサシステム708への接続を要求している場合は、分析物センサシステム708が表示デバイス710により多くの伝送を行う可能性がより高くなり得る。したがって、バッテリ寿命がより短くなると予測することができる。予測バッテリ寿命の別の指標としては、アドバタイズメントウインドウ間隔、アドバタイズメント持続時間、及び/またはアドバタイズメントメッセージ間隔、ならびに時間セグメントの長さそれに関連する構成が挙げられる。それぞれの値に応じて、伝送の数を増加または減少させることができ、したがって、バッテリ寿命に影響を及ぼす。代替的または追加的に、条件またはパラメータに基づいてアドバタイズメント持続時間構造を変動させることはまた、ユーザのグルコースレベルにも、及び/または分析物センサシステムが圧迫された場合(例えば、ユーザがうつ伏せで寝ている場合)にも基づくことができる。例えば、ユーザが、「緊急の低グルコースレベル」または「間もなく緊急の低グルコースレベル」等のアラート条件を有し、ユーザが、自分の表示デバイス710の範囲から外れている場合、小さい通信ウインドウでは、分析物センサシステム708が、アラートの表示に間に合うように、表示デバイス710に接続するのに十分ではない場合がある。
【0418】
そのような一例において、分析物センサシステム708は、より長くアドバタイズするように、及び/またはより頻繁にアドバタイズするように、及び/またはより高い解像度間隔を有するように、及び/またはより高い伝送電力を有するように、そのアドバタイジングパターンを変更することができる。これは、分析物センサシステムが表示デバイス710によって検出される可能性を好都合に高めることができる。表示デバイスに接続した時点で、及び/またはアラート条件がアクティブでなった時点で、分析物センサシステムを通常のアドバタイジングパターンに戻すことができる。
【0419】
これに関して、アドバタイズメント持続時間構造の1つまたは2つ以上の態様を修正することは、有益に、バッテリ寿命の指示に基づくことができる。上で述べたように、アドバタイズメントメッセージの伝送等の伝送の数は、バッテリ寿命に影響を及ぼす場合がある。したがって、時間セグメント、アドバタイズメント持続時間、アドバタイズメントウインドウの間隔、及びアドバタイズメントメッセージ期間の各々も同様にバッテリ寿命に影響を及ぼす場合があり、これらの特徴を修正することは、バッテリ寿命を制御するための手段を提供することができる。他の要因もまた、バッテリ寿命の指示に基づいて構成することができる。例えば、伝送電力は、バッテリ寿命に影響を及ぼす場合があり、したがって、バッテリ電力をより正確かつ効率的に使用するように変動させることができ、したがって、バッテリ寿命を延ばすことができる。デバイスが超分析物センサシステム708の非常に近くにあるとき、またはフレンドリーな(非敵対的な)ネットワーク環境において動作しているとき等の状況においては、伝送電力を減少させることができ、したがって、バッテリ寿命が延びる。
【0420】
図9Fを再度参照すると、例示的な実現形態において、時間セグメント975aは、時間セグメント975bに先行し、時間セグメント975bは、時間セグメント975cに先行する。しかしながら、時間セグメント975a~cの順序は、所望に応じて修正することができることに留意されたい。したがって、本開示の実施形態は、時間セグメント975bが時間セグメント975aに先行し、時間セグメント975aが時間セグメント975cに先行するように、時間セグメント975bを構成することを含む。本明細書で開示される種々の時間セグメントの順序を修正または構成することは、入力パラメータまたは条件に基づいて行うことができる。加えて、使用される時間セグメントの数も同様に、入力パラメータまたは条件に基づくことができ、適合可能/構成可能にすることができる。
【0421】
例えば、高レベルにおいて、入力パラメータ(またはいくつかの事例において、一組のパラメータもしくは条件)は、特定の表示デバイス710(例えば、スマートフォン)を分析物センサシステム708に接続することがより容易に、またはより困難になる可能性が高いことを示すことができる。接続が容易になる可能性が高い場合-例えば成功する可能性がより高い、または迅速に成功する可能性がより高い場合-は、時間セグメント975cを短くすること、または放棄することができる。しかしながら、接続がより困難である可能性が高い場合、時間セグメント975cは、表示デバイス710が分析物センサシステム708に成功裏に接続するという高められた可能性を提供することができる。また、その長さ及びそこで使用されるアドバタイズメントメッセージ間隔を含む、時間セグメント975cの性質及びタイミング態様は、上で説明したパラメータ及び条件に従って修正及び/または構成することができることも認識されるであろう。
【0422】
本開示の実施形態と関連して上で説明したように、入力パラメータ/条件は、分析物表示デバイス110の場所、表示デバイス710の場所、及び分析物センサシステム708の場所、のうちの1つまたは2つ以上に基づくことができる。さらに、入力パラメータまたは条件は、分析物センサシステム708との接続の質の指示に基づくことができる。例えば、指示は、受信信号強度及びリターントリップ遅延時間のうちの1つまたは2つ以上に基づいて決定することができる。追加的または代替的に、入力パラメータは、日時に基づくことができる。さらに、入力パラメータは、分析物センサシステム708のバッテリ寿命の指示に基づくことができる。簡潔には、アドバタイズメント持続時間構造970a内の配設ならびに性質/タイミングは、種々の入力パラメータに従って構成することができ、そのような構成が適応可能である、及び/またはオンザフライで行われる場合を含む。構成はまた、所与の表示デバイス710上で動作するオペレーティングシステムの種類に、表示デバイス710の種類に、及び/または分析物センサシステム708に接続している、もしくは接続を試みている表示デバイス710の種類の組み合わせにも基づくことができる。
【0423】
以下、
図14Fを参照すると、方法704、706、712、714、716、718、722、724、及び726等の種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物センサシステム708を第1の表示デバイス(例えば、本明細書でDD1または表示デバイス710aとして称され得る、分析物表示デバイス110)及び第2の表示デバイス(例えば、スマートフォンまたは同類のものとすることができ、また、本明細書でDD2または表示デバイス710bと称され得る)に接続するための方法1406の態様を含む。
図14Fに示されるように、動作1430Aで、方法1406は、アドバタイズメント持続時間(例えば、アドバタイズメント持続時間975)内の第1の時間セグメント(例えば、
図9Fを参照して、時間セグメント975a)中に、DD2に第1の一組のアドバタイズメントメッセージ(例えば、アドバタイズメントメッセージ980a)を伝送することを含む。動作1430Bで、方法1406は、アドバタイズメント持続時間内の第2の時間セグメント(例えば、時間セグメント975b)中に、第2の時間セグメントの長さがゼロ秒まで設定されていない場合、DD1に第2の一組のアドバタイズメントメッセージ(例えば、アドバタイズメントメッセージ980b)を伝送することを含む。実施形態において、方法1406は、動作1430Gで、第2の時間セグメントの長さをゼロに設定して、DD1への接続を無効にすることを含むことができる。動作1430Fで、方法1406は、条件を満たした場合、アドバタイズメント持続時間内の第3の時間セグメント(例えば、時間セグメント975c)中に、DD2に第3の一組のアドバタイズメントメッセージ(例えば、アドバタイズメントメッセージ980c)を伝送することを含む。動作1430Hで、方法1406は、第2の時間セグメントが第1の時間セグメントに先行し、第1の時間セグメントが第3の時間セグメントに先行するように構成することを含むことができる。第1及び第3の時間セグメントは、DD2に割り当てることができるのに対して、第2の時間セグメントは、DD1に割り当てることができる。
【0424】
動作1430Fに関して、条件は、第1の時間セグメント中にDD2が分析物センサシステム708に接続しなかった場合に満たすことができる。第1、第2、及び第3の一組アドバタイズメントメッセージは、それぞれがそれぞれのアドバタイズメント間隔を有することができる。動作1430Cで、方法1406は、分析物センサシステム708への接続の質の指示を取得することを含む。例えば、接続は、分析物センサシステム708と、DD1、DD2及び/もしくは他のデバイス710、または同類のものとの間とすることができる。動作1430Cで、方法1406は、指示に基づいて、条件を満たしているかどうかを判定することを含む。条件を満たしているかどうかを判定することは、実施形態において、動作1430Eで、質の指示と閾値とを比較することを含む。動作1430C~Eを実行する方法のいくつかの例は、
図14C~Eに関連して論じられる。いくつかの事例において、質に関することと代替的に、またはそれに加えて、指示は、日時、場所、バッテリ寿命、ユーザ入力、その他に少なくとも部分的に基づくことができる。
【0425】
I.アドバタイズメントメッセージ
図8は、本開示の種々の態様により(例えば、
図7Aを参照して、動作705及び同類のもので)、いくつかの事例において、2つのデバイスの間の接続を確立する目的で伝送することができるアドバタイズメントメッセージ800の例示的な構造を例示する。いくつかの事例において、アドバタイズメントメッセージ800は、パケットまたは広告パケットであるとみなすことができる。例示される実施例において、アドバタイズメントメッセージ800は、行(フィールド)800a~800iと、列805´ 、810´ 、及び815´ と、を含む。アドバタイズメントメッセージ800は、視覚的/編成的な便宜のために、マトリックス形態で表されるが、当業者は、本開示を研究すれば、デジタル信号に関して、アドバタイズメントメッセージ800を、例えばフィールド及びサブフィールドに従って、典型的に所定の様式で配設されるビットまたはバイトの一次元アレイによって表すことができることを認識するであろう。換言すれば、アドバタイズメントメッセージ800のマトリックスフォーマットの行800a~iがスタック解除され、エンドツーエンドで連結される場合、メッセージ800は、一次元アレイとして現れる。各フィールド800a、800b、・・・、800iは、アドバタイズメントメッセージ800の行に対応するとみなすことができ、一方で、サブフィールドは、特定の行内の特定の列のセルに対応するとみなすことができる。故に、例示的な実現形態において、フィールド800a内で、範囲805aは、列805´ に対応するサブフィールドまたはセルである。
【0426】
列805´ は、例示的な実施形態において、アドレス805に対応する。アドレス805は、範囲805a~iを含み、各範囲805a~iは、対応するフィールドに予約されたバイトの範囲を表すことができる。各フィールド800a~i内で、いくつかのバイトは、各セルに予約することができる。すなわち、例示として、1バイト(アドレス805aは、バイトゼロ「0」をメッセージ800内のフィールド800aのアドレスと称することができる)を、プリアンブル810aに使用することができる。バイト数は、そうする必要はないが、いくつかの事例において、種々のフィールド800a~i全体にわたって列の各セルについて同じとすることができる。すなわち、例示として、2バイトをアドレス805の各セル805a~iに使用することができ、2バイトを説明810の各セル810a~iに使用することができる。その上、可変のバイト数を、値815のセル815a~iにおいて使用することができる。他の実施例では、異なるバイト数を使用することができ、本開示の範囲及び趣旨の範囲内で多数の変動が企図される。また、任意の数の行及び列を使用すること、当然ながら物理法則に従うこと、及びいくつかの事例においては、標準化された通信プロトコルとすることができることも認識されるであろう。
【0427】
図8をさらに参照すると、列805´ は、この実施例において、アドレス805に対応する。セル805a~iは、それぞれ、対応するフィールド800a~iの長さを表す値(例えば、バイナリまたは16進数、または同類のもの)を含むことができる。各長さは、いくつかの事例において、それぞれのフィールドの開始及び終了位置によって表すことができる。列810´ は、この実施例において、説明810に対応する。セル810a~iは、それぞれ、対応するフィールド800a~iの説明を表す値を含むことができる。例えば、フィールド800aは、この実施例において、アドバタイズメントメッセージ800のプリアンブルとして、セルの810aの値によって説明される。例示される実施例の列815´ は、値815に対応する。セル815a~iは、それぞれ、(例えば、アドレスまたは説明とは対照的に)対応するフィールド800a~iの値を表す値を含むことができる。一例として、セルの815eは、(例えば、分析物センサシステム708の)デバイスの名前を表す値を意味するバイトを含むことができる。MACアドレス810dは、分析物センサシステム708のアドレスを含むことができる。
【0428】
本開示の実施形態は、メッセージ800の態様を利用して、分析物データの無線通信に関連する態様の信頼性、速度、及び/または効率を改善することを含むことができる。いくつかの事例において、MACアドレスフィールド810dの値815dは、特定の表示デバイス710または一組の表示デバイス710に固有に、または分析物センサシステム708に接続可能であり、それが対象とする他の遠隔デバイスに固有になるように、動的に構成可能とすることができる。これは、本明細書の他の場所でさらに詳細に説明される(例えば、
図7Lを参照して、動作735a、735a´ 、765、及び765´ を参照されたい)。いくつかの事例において、分析物データ及び/または関連する制御シグナリング、ならびに同類のもの、またはその一部分は、アドバタイズメントパケット内の予約スロットに含むことができる(例えば、
図7Eを参照して、動作765a)。例えば、分析物データ及びそのようなものは、製造データフィールド800hに含むことができる。他のスロットは、種々の実現形態に従って、類似する目的に使用することができる。アドバタイズメントメッセージ800の態様を好都合に利用する他のそのような実施形態は、本開示を研究すれば明らかになるであろう。
【0429】
J.アドレッシング
いくつかの伝送スキームは、多数の種類のデバイスを含む多数のデバイスに広告するときに、単一のアドレスを使用する。そのようなデバイスとしては、例えば、消費者/商業/企業デバイス(例えば、スマートウォッチ140及びタブレット130、サーバシステム134の表示要素、またはテレビ、自動車、航空機、もしくは他の車両の固定もしくはモバイル画面、その他)、特定用途向け表示デバイス(例えば、分析物表示デバイス110)、医療用デバイス136、その他等の、種々の種類の表示デバイス710を挙げることができる。アドレッシングに関して、一例として、(例えば、
図7Aを参照して、動作705aで)同じMACアドレスは、ブロードキャストまたはマルチキャストされている一般的なアドバタイズメントメッセージで、そのようなデバイスに伝送することができる。
【0430】
いくつかの事例において、そのようなアドレッシング伝送スキームは、どのデバイスが最近接続されたかに関係なく-すなわち、デバイス(例えば、表示デバイス710)が、例えば分析物センサシステム708等のセンサシステムとすることができる伝送デバイスのホワイトリストにあり得るかどうか、及びどのデバイスかにかかわらず-用いることができる。この種類の伝送スキーム(単一アドレス)に関する1つの潜在的な課題は、多数のデバイスにアドバタイズされている共通のアドレスの使用から生じる。特に、共通のアドレスを使用することは、(例えば、
図7A及び7Lを参照して、動作705bで)多数のデバイスが同時に接続の要求に応答することになる場合があり、これは、伝送デバイスにおいて干渉が生じる場合があり、また、最終的には、データパケットのドロップ及び/または電力消費の増加につながる場合がある。
【0431】
故に、追加的な本開示の態様は、デバイス固有のアドバタイジングを利用することを含む。そのようなアドバタイジングは、多数のデバイスが並行して、またはほぼ並行して分析物センサシステム708への接続を試みることによって生じ得る干渉の可能性を低減させる。上で述べたように、そのような干渉は、データパケットのドロップにつながり、したがって、信頼性が低く、効率の低いシステムにつながる場合がある。加えて、デバイス固有のアドレッシングは、デバイス側のスキャンを、接続を試みることができる割り当てられた時間ウインドウ(例えば、
図9Bを参照して、アドバタイズメント持続時間930の時間セグメント930a)に回すのではなく、デバイスが、分析物センサシステム708を無制限にスキャンすること、及びアドバタイズメントメッセージ(例えば、メッセージ800)において特定のアドレス(例えば、
図8を参照して、値815dを有する動的に構成可能なMACアドレス)を受信することに応答して接続の確立を試みることを可能にする。この様態で、分析物データ通信システムの全体的な柔軟性、信頼性、及び電力消費を改善することができる。
【0432】
これに関して、
図7Lは、いくつかの事例においてはデバイス固有のアドバタイジングを使用することを含む、分析物センサシステム708と例えば表示デバイスデバイス710a及び710bとの間で分析物データを無線通信するための方法726の実施形態に従って行うことができる種々の動作を例示する、動作フロー図である。いくつかの事例において、表示デバイス710a及び/または表示デバイス710bは、分析物表示デバイス110及び医療用デバイス136等の特定用途向けデバイスとすることができ、またはスマートフォン及び同類のもの等の消費者デバイスとすることもできることが認識されるであろう。
【0433】
上で暗に言及したように、分析物センサシステム708のMACアドレスもしくはBLEアドレス、または同類のもの(例えば、
図8を参照して、MACアドレス810d)は、例えば動作705aで、それによって伝送することができるアドバタイズメントメッセージ(例えば、アドバタイズメントメッセージ800)で表されるように、アドバタイズメントメッセージをスキャンしている他のデバイス(例えば、表示デバイス710a、710b、その他)によって参照されるアドレスに関して構成可能にすることができる。これを行うことができるその1つの方式は、アドバタイズメントメッセージ800の値815dのためのスロットにアドレスを動的に書き込むことである。例えば、分析物センサシステム708は、医療用デバイス136のための第1のMACアドレス値815d、分析物表示デバイス110のための第2のアドレスMAC値815d、及び例えばスマートフォンとすることができる表示デバイス710aのための第3のMACアドレス値815dを利用することができる。また、多数のデバイスに共通の一般的なMACアドレスも使用することができる。
【0434】
値815dのフィールド800dのスロット内のデバイス固有のアドレスの伝送によって、多数のデバイスが、アドバタイズメントメッセージ800を連続的にスキャンし、予期されるアドレス(すなわち、特定の表示デバイス710a、710b、その他に固有のアドレス)を含むそのようなアドバタイズメントメッセージ800を受信した時点で、分析物センサシステム708に接続要求を行うことができる。対照的に、単一のアドレスだけを伝送することによって、スキャンデバイスは、典型的に、単一のデバイスに割り当てられた固有の時間ウインドウに従って、接続要求に応答する。典型的に、常にそうとは限らないが、デバイス固有のアドバタイジングが行われる前に、共通のアドレスを使用した一般的なアドバタイジングを行って、1つまたは2つ以上の表示デバイス710a、710bとの接続を確立することができる。本明細書で説明されるように、他のシナリオが可能である。
【0435】
追加的な実施形態において、分析物センサ708は、単一のデバイス固有のアドレスを利用することができる。この様態においては、例えば、デバイス固有のアドレスが伝送されるときに、対象のデバイスだけが分析物センサシステム708への接続要求に応答するので、分析物センサシステム708への接続を制御及び/または制限することができる。対象のデバイスへの接続を確立した後に、そのような例示的な実施形態の分析物センサシステム708は、以前に使用したデバイス固有のアドレスを消去及び/または削除/交換することができ、また、新しいデバイス固有のアドレスを利用して、新しい対象のデバイスに接続することができる。この様態でデバイス固有のアドバタイジングを使用することで、一度に単一のデバイス(例えば、表示デバイス710)との信頼性の高い、専用の、及び/または対象の接続を可能にすることができる。
【0436】
図7Lを再度参照すると、方法726は、時間間隔728aにおいて、動作705aを含む通信セッション720等の通信セッション1つまたは2つ以上の態様を実施することができる。動作705aに関して、通信セッション720のアドバタイズメント持続時間中に、それに従って送信される1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージ(例えば、アドバタイズメントメッセージ800)は、一般的なアドバタイズメントメッセージとすることができる。換言すれば、動作705aは、分析物センサシステム708が表示デバイス710a及び/または710bとペアリングされるか、または接続される(及び/またはそのようなデバイスをホワイトリストに入れる)前に行うことができる。このように、動作705aで送信されるアドバタイズメントメッセージに含まれるアドレス815dは、この事例において、表示デバイス710a及び710b、ならびに任意の他の受信デバイスに共通とすることができる。ここで、本明細書で説明される他の通信セッション(例えば、通信セッション725及び/または730)を同様に使用して、一般的なアドバタイズメントメッセージが伝送されるこの初期のアドバタイズメントを行うことができることに留意されたい。この通信セッションは、その後の時間間隔中に実施される通信セッションと同じであり得るか、または異なり得る。また、実施形態において、時間間隔728a(または、任意の他の時間間隔)中に接続を行う任意のデバイスをホワイトリストに入れることができることにも留意されたい。
【0437】
時間間隔728aに関しては、多数の結果が起こり得る。第1の結果において、(例えば)動作705aで送信された一般的なアドバタイズメントメッセージ(複数可)は、表示デバイス710a及び710bの両方を分析物センサシステム708に接続する結果になり得る(例えば、両方のデバイスが、ホワイトリストに入り得る)。例えば、通信セッション720中に、表示デバイス710a及び710bは、MACアドレス値815d内に共通のアドレスを含むアドバタイズメントメッセージ800を受信していることがあり得る。それに応答して、表示デバイス710a及び710bは、動作705bでデータ接続を供給し、許可している場合があり、動作705cで認証を行っていることがあり得、動作705dでデータを要求し、受信していることがあり得る。
【0438】
このプロセス(すなわち、動作705)の一部として、またはそれと関連して、分析物センサシステム708は、表示デバイス710a及び710bにそれぞれのデバイス固有のアドレスをシグナリングすることができ、また、その後のアドバタイズメント持続時間中に、アドバタイズメントメッセージ800の値815dのそれぞれのスロットにこれらのアドレスを書き込むことができる。次いで、例えば、時間間隔728b及び728cと関連して例示されるように、デバイス固有のアドバタイズメントを使用することができ、動作735aで、DD1 710aに固有のMACアドレスを含む1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージを送信することができる。時間間隔728b及び/または728cに関して、動作735aで送信されたアドバタイズメントメッセージ(複数可)は、DD1 710bに固有であるように、
図7Lでラベルが付される。さらに、表示デバイス2(710b)は、そのようなアドバタイズメントメッセージがDD1 710aにアドレッシングされていなので、該メッセージに応答しないことが認識されるであろう。このように、グラフィカル表現のために、動作735aで送信されたアドバタイズメントメッセージ(複数可)は、DD1 710aだけによって受信され、DD2 710bによって受信されないように示される。しかしながら、実際には、そのようなメッセージは、典型的に、ブロードキャストまたはマルチキャストされ、ユニキャストされないが、アドレスがDD1 710aに固有である場合、DD2 710bは、応答しない。
【0439】
同様に、例えば、時間間隔728eと関連して例示されるように、デバイス固有のアドバタイズメントを同じく使用することができ、動作765aで、表示デバイス2(710b)(DD2)に固有のMACアドレスを含むアドバタイズメントメッセージを送信することができる。時間間隔728eに関して、動作765aで送信されるアドバタイズメントメッセージは、DD2 710bに固有であるようにラベルが付される。さらに、DD1 710aは、そのようなアドバタイズメントメッセージがDD2 710bにアドレッシングされていないので、該メッセージに応答しないことが認識されるであろう。このように、グラフィカル表現のために、動作765aで送信されるアドバタイズメントメッセージ(複数可)は、DD2 710b及びDD1 710aだけによって受信されるように示される(すなわち、これは、DD1 710aから延在する破線の垂直線によって示されるように、時間間隔728eには存在しないことを意味する)。しかしながら、実際には、そのようなメッセージは、典型的に、ブロードキャストまたはマルチキャストされ、ユニキャストされず、したがって、DD1 710aによって受信されるが、アドレスがDD2 710bに固有である場合、DD1 710aは、応答しない。
【0440】
第2の結果において、時間間隔728a中に、分析物センサシステム708は、DD1 710aに接続するが、DD2 710bには接続しない(例えば、DD1 710aは、ホワイトリストに入り得る)。次いで、例えば、時間間隔728bと関連して例示されるように、デバイス固有のアドバタイズメントを使用することができ、動作735aで、DD1 710aに固有のMACアドレスを含む1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージを送信することができる。このシナリオと関連して用いられる実施形態において、動作705aで送信される一般的なアドレスは、DD1 710aに割り当て、そこへのデバイス固有のアドバタイズメントに使用することができ、一方で、別のアドレスは、その後に、一般的なアドバタイジングまたは他の目的で使用することができる。
【0441】
加えて、この実施例において、時間間隔728aに続いて、さらなる一般的なアドバタイズメントを、DD2 710bへの接続を試みる際に開始することができる。例えば、時間間隔728dにおいて、動作705a´ で、共通のアドレスを含むアドバタイズメントメッセージを送信することができるが、これは、必ずしも必要としないが、時間間隔728aにおいて使用したアドレスと同じとすることができる。時間間隔728dに関して、動作705a´ で送信されるアドバタイズメントメッセージ(複数可)は、一般的なものとしてラベルが付される。さらに、DD1 710aが分析物センサシステム708に既に接続されている(また、ホワイトリストに入っている可能性がある)ので、DD1 710aは、いくつかの事例において、そのようなアドバタイズメントメッセージに応答することができないことが認識されるであろう。このように、グラフィカル表現のために、動作705a´ で送信されるアドバタイズメントメッセージ(複数可)は、DD2 710b及びDD1 710aだけによって受信されるように示される(すなわち、これは、DD1 710aから延在する破線の垂直線によって示されるように、時間間隔728dには存在しないことを意味する)。しかしながら、上で説明したように、実際には、そのようなメッセージは、典型的に、ブロードキャストまたはマルチキャストされ、ユニキャストされず、したがって、DD1 710aによって受信されるが、DD1 710aは、応答しない場合がある。このシナリオと関連して用いられる実施形態において、動作705a´ で送信される一般的なアドレスは、DD2 710bに割り当て、そこへのデバイス固有のアドバタイズメントに使用することができ、一方で、別のアドレスは、その後に、一般的なアドバタイジングまたは他の目的で使用することができる。
【0442】
第3の結果において、時間間隔728a中に、分析物センサシステム708は、DD1 710bに接続するが、DD2 710aには接続しない(例えば、DD2 710bは、ホワイトリストに入り得る)。次いで、例えば、時間間隔728eと関連して例示されるように、デバイス固有のアドバタイズメントを使用することができ、動作765aで、DD2 710bに固有のMACアドレスを含む1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージを送信することができる。このシナリオと関連して用いられる実施形態において、動作705aで送信される一般的なアドレスは、DD2 710bに割り当て、そこへのデバイス固有のアドバタイズメントに使用することができ、一方で、別のアドレスは、その後に、一般的なアドバタイジングまたは他の目的で使用することができる。
【0443】
加えて、この実施例において、時間間隔728a後に、さらなる一般的なアドバタイズメントを、DD1 710aへの接続を試みる際に開始することができる。これは、
図7Lには明確に示されていないが、これに関する1つの例示的な配置は、単に時間間隔728aに示される通信セッションを繰り返すことを含むことができる。すなわち、一例として、動作705aで一般的なアドバタイズメントを送信することは、通信セッション720または同類のものに従う。例えば、このシナリオにおいて繰り返される時間間隔728aにおいて、動作705a´ で、共通のアドレスを含むアドバタイズメントメッセージを送信することができるが、これは、必ずしも必要としないが、時間間隔728aにおいて最初に使用したアドレスと同じとすることができる。繰り返される時間間隔728aに関して、第2のインスタンスにおいて動作705aで送信されたアドバタイズメントメッセージ(複数可)は、一般的なものとしてラベルが付される。しかしながら、DD2 710bが分析物センサシステム708に既に接続されている(また、ホワイトリストに入っている可能性がある)ので、DD2 710bは、いくつかの事例において、そのようなアドバタイズメントメッセージに応答することができないことが認識されるであろう。これは、
図7Lにおいて、必ずしもグラフィカルに表されるとは限らない。上で説明したように、そのようなメッセージは、典型的に、ブロードキャストまたはマルチキャストされ、ユニキャストされず、したがって、DD2 710bによって受信されるが、DD2 710bは、応答しない場合があることにも留意されたい。
【0444】
第4の結果において、時間間隔728a中に、分析物センサシステム708は、DD1 710aにも、DD2 710bにも接続しない。ここで、さらなる一般的なアドバタイズメントを、DD1 710a及びDD2 710bのうちの1つまたは2つ以上への接続を試みる際に開始することができる。これは、例えば、時間間隔728a(例えば、通信セッション720)で使用される通信セッションを繰り返すことを伴うことができる。しかしながら、他の事例においては、異なる通信セッション(例えば、通信セッション725、740、760)を使用することができる。他の事例において、時間間隔728aにおいて使用される通信の態様は、(例えば、
図9A~Fと関連して説明されるように)接続を行う可能性を増加させるために、修正または再構成することができる。
【0445】
実施形態において、分析物センサシステム708は、通信セッション760等の通信セッションを通して、ペアリングに関連する情報を受信することができる。通信セッション760においては、例えばNFCを使用して情報を交換することができ、これは、分析物センサシステム708が、一般的なアドバタイジングを介して(例えば、通信セッション720を介して)事前に表示デバイス710a、710bに接続することなく、該表示デバイスにデバイス固有のアドバタイズメントメッセージを送信することを可能にすることができる。例えば、表示デバイス1(710a)またはDD1は、通信セッション760に従って、分析物センサシステム708とそのような情報を交換することができる。
【0446】
このように、通信セッション760に続いて、例えば、例示されるように、時間間隔728bと関連して、デバイス固有のアドバタイズメントを使用することができ、動作735aで、DD1 710aに固有のMACアドレスを含むアドバタイズメントメッセージを送信することができる。時間間隔728bに関して、動作735aで送信されるアドバタイズメントメッセージは、DD1 728bに固有であるようにラベルが付される。さらに、表示デバイス2(710b)は、そのようなアドバタイズメントメッセージがDD1 710aにアドレッシングされていなので、該メッセージに応答しないことが認識されるであろう。このように、グラフィカル表現のために、動作735aで送信されるアドバタイズメントメッセージ(複数可)は、DD1 728bだけによって受信されるように示される。しかしながら、実際には、そのようなメッセージは、典型的に、ブロードキャストまたはマルチキャストされ、ユニキャストされない。例示的な実現形態において、デバイス固有のアドレスは、分析物センサシステム及び1つまたは2つ以上の表示デバイス710a、710bに関して予めプログラムすることができ、したがって、デバイス固有のアドバタイジングを利用する前に、通信セッションをバイパスすることを可能にする。
【0447】
上記のシナリオに関して、デバイス固有のアドレスは、1つまたは2つ以上の表示デバイス710a、710b、その他に固有とすることができる。1つまたは2つ以上の表示デバイス710a、710b、その他は、本明細書で説明されるように、パーソナル電子デバイス、医療用デバイス、特定用途向けデバイス、その他を含む、いくつかの異なるカテゴリに及び得る。一例として、パーソナル電子デバイスとしては、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、コンピュータ、及びテレビ、のうちの1つまたは2つ以上を挙げることができる。一組の表示デバイス710a、710b、その他の1つまたは2つ以上は、分類スキームに従って定義することができる。これに関して、いくつかの事例において、デバイスのグループは、固有のアドレスによって、そのグループに識別することができる。これらのデバイスは、任意に、または様々な基準に基づいてグループ化することができる。例えば、デバイスのグループは、デバイスがウェアラブルか、ポータブルか、または据え付けか、等のデバイスの特性、個人、仕事、または家族用のデバイス等の、デバイスの持ち主、車、オフィス、自宅、仕事以外の関連するデバイス等のデバイスの使用場所、その他に基づいて形成することができる。
【0448】
図7L及びその上の説明を参照すると、デバイスグループを、表示デバイス710a、710b、その他の代わりに使用することができる。例えば、第1のグループの表示デバイス710aからのデバイスが、時間間隔728a中に分析物センサシステム708に接続するが、いかなる第2のグループの表示デバイス710bも接続していない場合、これは、上で説明した第2の結果に対応することができる。例えば、第1のグループの表示デバイス710aは、消費者デバイス(例えば、スマートフォン、タブレットその他)を含むように定義することができ、一方で、第2のグループの表示デバイス710bは、特定用途向けデバイス(例えば、分析物表示デバイス110)及び医療用デバイス(例えば、医療用デバイス136)を含むように定義することができる。デバイスのグループ内では、デバイス固有のアドバタイジングもまた用いることができ-すなわち、グループ固有のアドレス、ならびにグループ内のデバイスに固有のアドレスが存在し得る。
【0449】
上で暗に言及したように、1つまたは2つ以上の表示デバイス710a、710b、その他との接続を確立することは、デバイスがホワイトリスト等のリストに入ることになり、該リストは、デバイスが以前に、及び/または最近分析物センサシステム708に接続したことを反映する。そのようなリストは、例えば、
図3Bを参照して、分析物センサシステム308の記憶装置365において、及び/または表示デバイス310(例えば、表示デバイス710a、710b、その他のうちの1つまたは2つ以上の)の記憶装置325内で維持することができる。代替的または追加的に、そのようなリストは、
図3Aを参照して、サーバシステム334の記憶装置334bにおいて維持することができる。リストは、例えば、データベースの形態をとることができる。
【0450】
次いで、リストを評価して、任意の表示デバイス710a、710b、その他がリストに含まれるかどうかを判定することができる。リストが特定の表示デバイス710(例えば、分析物表示デバイス110)を含む場合は、アドバタイズメント持続時間(例えば、アドバタイズメント持続時間930)の時間セグメント(例えば、
図9Bを参照して、時間セグメント930a)を特定の表示デバイス710に割り当てることができる。別の表示デバイス710(例えば、スマートフォン)がリストに含まれる場合は、時間セグメント(例えば、時間セグメント930b)をその表示デバイス710に割り当てることができる。この割り当ては、時間セグメント中にディスプレイ固有のアドバタイズメントを使用することによって達成することができる。このように、その後の時間間隔中に、固有のデバイスに割り当てられた時間セグメントについて、デバイス固有のアドバタイジングを使用することができ、よって、各表示デバイス710は、特に表示デバイス710に割り当てられた時間セグメント内でだけ接続要求を送信することによって、アドバタイズメントメッセージに応答することができる。この手法は、接続要求に関する干渉を低減させること、パケット損失を低減させること、さらには、表示デバイス710の分析物センサシステム708に成功裏に接続する可能性を高めることを支援することができる。いくつかの事例において、表示デバイス710の各グループについて、別々のリストを維持し、クエリを行うことができる。これは、どのデバイス固有のアドレスがアドバタイズメントメッセージに使用されるのかに応じて、時間セグメントの割り当てをオンザフライで生じさせることを可能にする。
【0451】
本明細書で説明されるようなディスプレイ固有のアドバタイジングの別の潜在的利点は、上で述べたように、分析物センサシステム708に接続している表示デバイス710及び他のデバイス(例えば、医療用デバイス136)を、接続のためのスキャンに関して、割り当てられた時間スロットに回す必要がないので、再接続を再スケジューリングするのを容易にすることができることである。むしろ、再接続のための再スケジューリングが所望される場合、分析物センサシステム708は、単に、対象のデバイスに固有のアドレスを含むアドバタイズメントメッセージを伝送し、そのデバイスからの応答要求を待機することができる。換言すれば、分析物センサシステム708は、対象の表示デバイス専用の特定の時間セグメントまで待機して、該表示デバイスにアドバタイズする必要はない。
【0452】
これに関して、
図7Lをさらに参照すると、分析物センサシステム708は、実施形態において、表示デバイス710aへの接続の予期しない損失に応答して、表示デバイス710aに固有のアドレスを含む1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージを伝送することができる。同様に、分析物センサシステム708は、実施形態において、表示デバイス710bへの接続の予期しない損失に応答して、表示デバイス710bに固有のアドレスを含む1つまたは2つ以上のアドバタイズメントメッセージを伝送することができる。この手法は、予期せずに損失した接続を再確立するための比較的迅速な再スケジューリングを可能にすることができる。
【0453】
いくつかの事例において、1つまたは2つ以上のデバイス固有のアドレスを、(例えば、グループまたは個々のデバイスレベルで)アドバタイズメントメッセージで使用するために利用できる場合、デバイス固有のアドレスは、どのくらいデバイスの選好及び/または性能(例えば、接続時間/成功、信頼性、その他)に同じ影響を及ぼすのかに関することを含む、サービスの質、日時、場所、バッテリ寿命、及び同類のもの等の、1つまたは2つ以上のパラメータに関連する情報に基づいて選択することができる。
【0454】
以下、
図15Aを参照すると、方法704、706、712、714、716、718、722、724、及び726等の種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物データを無線通信するための方法1500の態様を含む。動作1505Aで、方法1500は、第1のアドバタイズメント期間中に(例えば、
図7Lを参照して、時間間隔728a内に)、分析物センサシステム708が、第1のアドレスを含む第1のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。動作1505Bで、方法1500は、分析物センサシステム708と分析物表示デバイス(例えば、
図1を参照して、分析物表示デバイス110、これは、本明細書で、
図7Lを参照して、DD1または表示デバイス710aと称することができる)との間の、及び/または分析物センサシステム708と1つまたは2つ以上の第2の表示デバイス(例えば、表示デバイス710b、これは、例えばスマートフォンとすることができ、DD2と称することができる)との間の、第1の接続が確立されたかどうかを判定することを含むことができる。例えば、これは、ホワイトリストまたは同類のものにアクセスすることを伴うことができる。第2のアドバタイズメント期間中(例えば、時間間隔728e内に)、分析物センサシステム708とDD1との間の第1の接続が確立された場合、方法1500は、動作で1505Cで、DD2に固有の第2のアドレスを含む第2のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。その上、第2のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステム708とDD2との間の第2の接続が確立された場合、方法1500は、動作1505Dで、DD1に固有の第3のアドレスを含む第3のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0455】
方法1500の実施形態は、動作1505Eで、リストがDD1及び/またはDD2を含むかどうかを判定することを含む。リストがDD1及びDD2を含む場合、方法1500は、動作1505Fで、DD2及び/または他の第2の表示デバイスに、第2のアドバタイズメントメッセージを伝送するための(例えば、時間間隔728e内の)第3のアドバタイズメント期間の第1の時間セグメント(例えば、
図9Dを参照して、時間セグメント950a)を割り当てることを含むことができる。動作1505Fに加えて、リストがDD1及びDD2を含む場合、方法1500は、DD1に、第3のアドバタイズメントメッセージを伝送するための第3のアドバタイズメント期間の第2の時間セグメント(例えば、
図9Dを参照して、時間セグメント950b)を割り当てることを含むことができる。ここで、
図7Lの時間間隔728eは、多数のそれぞれのデバイス固有のアドバタイズメントメッセージが対応するデバイスに送信されていることを明示的に示さないが、同じことが、方法1500ならびに方法726、及び同類のものの態様と関連して企図されることに気付くであろう。すなわち、例えば、
図7Lに示される各時間間隔728a~fは、多数の時間セグメント(例えば、
図9Dを参照されたい)を含むことができる。動作1505Gで、方法1500は、DD1への接続の予期しない損失に応答して、(例えば、動作1505Dで)分析物センサシステム708が、第3のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含むことができる。さらに、動作1505Gは、いくつかの事例において、DD2または同類のものへの接続の予期しない損失に応答して、(例えば、動作1505Cで)分析物センサシステム708が、第2のアドバタイズメントメッセージを伝送すること伴うことができる。いくつかの事例において、これは、不必要な遅延を伴うことなく、接続解除されたデバイスへの再接続を可能にすることができる。
【0456】
動作1505Hで、方法1500は、分類スキームに従って、例えばDD2及び同類のもの等の、一組の1つまたは2つ以上の第2の表示デバイスを定義することを含むことができる。この様態で、デバイスに特有のアドバタイズメントメッセージは、分類スキームに従って生成し、伝送することができる。実施形態において、第2のアドレスは、第1の一組の第2の表示デバイスに固有である。実施形態において、第4のアドレスは、第2の一組の第2の表示デバイスに固有である。実施形態において、本開示を研究すれば、当業者に明らかになるように、方法1500は、動作1505Jで、第1及び第2の一組の第2の表示デバイスの間で、分析物センサシステム708への接続の相対的な質の指示、第1の一組の第2の表示デバイスの場所及び第2の一組の第2の表示デバイスの場所のうちの1つまたは2つ以上に関連する指示、日時に関連する指示、分析物センサシステム708のバッテリ寿命に関連する指示、その他、のうちの1つまたは2つ以上に基づいて、伝送するための第2及び第4のアドレスの間で選択することを含むことができる。
【0457】
以下、
図15Bを参照すると、方法704、706、712、714、716、718、722、724、及び726等の種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物データを無線通信するための方法1502の態様を含む。
【0458】
動作1510Bで、方法1502は、第1のアドバタイズメント期間中に(例えば、
図7Lを参照して、時間間隔728b及び/または728e内で)、分析物センサシステム708が、第1及び第2のアドバタイズメントメッセージのうちの1つを伝送することを含む。第1のアドバタイズメントメッセージは、DD2等の1つまたは2つ以上の表示デバイスに固有の第1のアドレスを含む。第2のアドバタイズメントメッセージは、DD1(例えば、分析物表示デバイス110)に固有の第2のアドレスを含む。動作1510Bに従って、分析物センサ708と1つまたは2つ以上の表示デバイス(例えば、DD2、その他)の第1の表示デバイスとの間の第1の接続が確立された場合、動作1510Cで、方法1502は、第1のアドバタイズメント期間(例えば、時間間隔728c及び/または728f)の後の第2のアドバタイズメント期間中に、第2のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。動作1510Bに従って、分析物センサ708とDD1の間の第2の接続が確立された場合、動作1510Dで、方法1502は、第1のアドバタイズメント期間(例えば、時間間隔728c及び/または728f)の後の第3のアドバタイズメント期間中に、第1のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。実施形態において、動作1510Aで、方法1502は、第1のアドバタイズメント期間の前に、DD1及び1つまたは2つ以上の表示デバイス(例えば、DD2)に関する情報を受信することを含む。
【0459】
動作1505Bで、方法1500は、分析物センサシステム708と分析物表示デバイス(例えば、
図1を参照して、分析物表示デバイス110、これは、本明細書で、
図7Lを参照して、DD1または表示デバイス710aと称することができる)との間の、及び/または分析物センサシステム708と1つまたは2つ以上の第2の表示デバイス(例えば、表示デバイス710b、これは、例えばスマートフォンとすることができ、DD2と称することができる)との間の、第1の接続が確立されたかどうかを判定することを含むことができる。例えば、これは、ホワイトリストまたは同類のものにアクセスすることを伴うことができる。第2のアドバタイズメント期間中(例えば、時間間隔728e内に)、分析物センサシステム708とDD1との間の第1の接続が確立された場合、方法1500は、動作で1505Cで、DD2に固有の第2のアドレスを含む第2のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。その上、第2のアドバタイズメント期間中に、分析物センサシステム708とDD2との間の第2の接続が確立された場合、方法1500は、動作1505Dで、DD1に固有の第3のアドレスを含む第3のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0460】
K.指示により開始される接続
上で述べたように、いくつかの事例では、別のデバイス(例えば、表示デバイス710bまたは同類のもの)からの干渉を経験することなく、分析物センサシステム708を特定の表示デバイス(例えば、表示デバイス710a)に接続することが望ましい場合がある。例示の目的で、ここでは
図7Lからの数字が参照される場合があるが、ここで参照される同じ数字を同様の構成要素が有するかどうかにかかわらず、全体を通してそのような構成要素にこの説明を適用することができることが認識されるであろう。例えば、表示デバイス710aによって獲得されるデータの質、信頼性、またはスループットに基づいて、表示デバイス710a(例えば、スマートフォン)が、表示デバイス710b(例えば、医療用デバイス136または分析物表示デバイス110)よりも好ましい場合がある。
【0461】
このように、分析物センサシステム708が排他的に表示デバイス710aに効果的に接続することが望ましい場合がある。それにもかかわらず、分析物センサシステム708が、表示デバイス710a専用になるように効果的に切り替える際に含まれるいくらかの待ち時間が存在する場合がある。いくつかの事例において、例えば、表示デバイス710bがホワイトリスト等の好ましいデバイスと関連付けることができるリストから削除される前に、遅延が存在する場合がある(例えば、15分後に、後続のいかなる接続も行われなかった場合、所与のデバイスが、ホワイトリストから外される、またはホワイトリストから削除される場合がある)。この遅延は、獲得されるデータの質を劣化させる場合があり、または任意の事例において、最適な、または好ましい表示デバイス710aが使用されていないため、最良の可能なデータ獲得が生じることを妨げる場合がある。
【0462】
これに関して、本開示の態様は、入力起動の直接アドバタイズメントまたは表示切り替え(例えば、追加/除去/その他)を含む。いくつかの事例においてユーザ入力である入力を、間接的または直接的に直接アドバタイズメントを開始すること、及び/または入力(例えば、手動で受信したユーザ入力)を表示デバイス710a及び710bの間で切り替えることを可能にすることによって、よりロバストなデータセットを獲得されることができ、さらなる使い易さを達成することができる。これに関して、分析物データを無線通信するための方法が提供される。
【0463】
図10Aは、本開示の実施形態に従う、分析物データを無線通信するための方法1000を例示する動作フロー図である。
図10Aはまた、シーケンス
図1002において、シナリオ1002a、1002b、及び1002cで、表示デバイス710a(DD1)、710b(DD2)、その他のリストが、方法1000に従って実施することができる例示的な動作において維持することができる方法も例示する。リストは、表示デバイス710a(DD1)、710b(DD2)、その他の全体的な選好レベルを反映することができる。例示として、全体的な選好は、1つまたは2つ以上の表示デバイス710a(DD1)、710b(DD2)、その他の優先順位付けを含むことができる。例示的な配置において、このリストは、態様において、ホワイトリストとすること、もしくはそれを含むことができ、またはホワイトリストに類似するリストとすること、もしくはそれを含むことができる。例えば、リストは、以前に及び/または最近分析物センサシステム708に接続した、1つまたは2つ以上の表示デバイス710a(DD1)、710b(DD2)、その他の表現を含むことができる。
【0464】
動作1005で、方法1000は、1つまたは2つ以上の表示デバイス710a(DD1)、710b(DD2)、その他の選好のレベルに関する指示を受信することを含む。指示は、表示デバイス710a(DD1)、710b(DD2)、その他上で動作するモバイルアプリケーション(例えば、分析物センサアプリケーション330)を介して、ユーザから受信することができる。例えば、
図3Eを参照して、GUI345のオプション316eを使用することで、ユーザは、分析物表示デバイス110(例えば、DD1 710aとして含むことができる)を専用にすべきかどうかを示すことができる。1つまたは2つ以上のデバイスは、同時に専用にすることができる。代替的または追加的に、ユーザは、
図3D及び3Eに示される構成要素の「優先順位」ドロップダウンを選択することによって、表示デバイス710bの優先順位レベルを選択することができる。選択可能な優先順位オプションを、例えば、より小さい数がより高い優先順位の分類を表す、数値スケール上に提供することができる(
図3Eに示さず)。代替的または追加的に、指示は、「交換/削除」サブメニュー314b及びオプション316bを通して受信することができ、これは、ユーザが、特定の表示デバイス710aを別のデバイスと交換すること、または表示デバイス710aを完全に削除することを可能にする。実施形態において、指示は、(
図3D及び3Eを参照して)GUI 345に示される「ホワイトリスト/ブラックリスト」フィールドを通して受信することができ、これは、手動で、デバイスをリストに/から、入れ/削除して、デバイスをブラックリスト(典型的にホワイトリストの逆のものである)に/から、入れ/削除するために使用することができる。
【0465】
他の事例において、指示は、1つまたは2つ以上の表示デバイス710a(DD1)、710b(DD2)、その他によって生成及び/または維持されるパラメータに関連する情報に基づいて、自動化された様式で生成することができる。例えば、そのような情報は、どのくらいデバイスの選好及び/または性能(例えば、接続時間/成功、信頼性、その他)に同じ影響を及ぼすのかに関することを含む、サービスの質、日時、場所、バッテリ寿命、及び同類のもの等に関連し得る。これに関して、選好レベル(及びそれに関する指示)は、本明細書で説明されるネットワーク及び他の環境条件を補償することができ、ならびに/または必ずしも直接ユーザ入力を必要としないインテリジェントな様式でユーザ選好を補償することができる。例えば、ユーザ選好は、特定の日時中の、特定の場所での、特定のネットワーク状況の下での、特定のバッテリ寿命条件の下での、その他での、特定のデバイスまたはデバイスのグループの使用頻度によって収集することができる。実施形態において、指示は、例えばデバイスの使用状況及び/または選好における傾向もしくはパターンに基づいて生成することができる。そのような傾向は、表示デバイス710a、710b、その他上で動作するアプリケーション330によって監視もしくは検出することができて、または分析物センサシステム708によって監視もしくは検出することができる。パラメータに関連する情報は、例えば、収集、監視、及び/または分析される、選好を示す、または最適な性能を示すデータとして、経時的に検出/生成することができる。
【0466】
シナリオ1002a~1002cの各々において、動作1005で、受信した指示は、DD2 710b及び/またはDD1 710aに関する選好レベルを示す、例えば、例示される実施例では、DD2をリストに加えるべきであることを示す傾向がある。シナリオ1002aにおいて、動作1005に対応するインスタンス1005aでは、DD1がリスト(例えば、ホワイトリスト)に含まれ、該リストは、維持することができ、また、表示デバイス710a(DD1)、710b(DD2)、その他の全体的な選好レベルを反映することができる。シナリオ1002bにおいて、動作1005に対応するインスタンス1005bでは、DD1及びDD2がリストに含まれる。シナリオ1002cにおいて、インスタンス1005cでは、表示デバイス710a、710b、その他のいずれもリストに含まれない。
【0467】
選好レベルに関する指示に応答して、方法1000は、選好をサポートするプロシージャを実施することを含むことができる。方法1000は、分析物センサシステム708が、プロシージャが実施されている旨の指示を含むメッセージを伝送することを含むことができる。そのようなメッセージは、ユーザに提示される通知、例えばポップアップまたはアプリケーション内の通知、または同類のものをトリガーして、維持されているリストに従って、いくつかの事例でユーザの入力に応答することを含むアクションをとることを通信すること(及び/またはそれに確認応答すること)ができる。そのような通知は、GUI 345を介して提示することができる。種々の種類のプロシージャを特定の状況に応じて実施することができる。プロシージャを実施することは、いくつかの事例において、好ましい表示デバイス710a、710b、その他のリスト(例えば、ホワイトリスト)のメンテナンスを修正することを含む。修正は、複数の形態をとることができる。
【0468】
いくつかの実現形態に従ってメンテナンスリストを修正することは、1つまたは2つ以上の表示デバイス710a、710b、その他をリストに加えることを含む。これに関して、動作1010で、例えば、方法1000は、DD2 710bに関する選好レベルを示す傾向がある(動作1005で受信した)指示に応答して、DD2 710bをリストに加えることを含むことができる。当然ながら、指示/選好に応じて、DD1 710aまたは別のデバイス(複数可)を加えることができる。故に、シナリオ1002aにおいて、動作1010に対応するインスタンス1010aで、DD2がリストに加えられ、よって、DD1及びDD2の両方がリストに含まれる。シナリオ1002bにおいては、DD1及びDD2の両方が既にリストに含まれているので、インスタンス1010bに関していかなる変化も生じない。シナリオ1002cにおいては、インスタンス1010cで、DD2 710bがリストに加えられている。
【0469】
いくつかの実現形態に従ってメンテナンスリストを修正することは、リストから1つまたは2つ以上の表示デバイス710a、710b、その他を削除することを含む。これに関して、動作1015で、例えば、方法1000は、DD2 710b及び/またはDD1 710aに関する選好レベルを示す傾向がある(動作1005で受信した)指示に応答して、動作1005で、リストからDD1 710aを削除することを含むことができる。当然ながら、指示/選好に応じて、DD2 710bまたは別のデバイス(複数可)を削除することができる。ここで、指示は、専用のデバイスとしてDD2 710bを排他的に使用することが好ましい、またはDD1 710bを使用しないことが好ましい、とすることができる。故に、シナリオ1002aにおいて、動作1015に対応するインスタンス1015aで、DD1 710aがリストから削除され、よって、DD2だけがリストに含まれる。同様に、シナリオ1002bにおいて、DD1 710aがリストから削除され、よって、DD2だけがリストに含まれる。シナリオ1002cにおいては、前もってDD1 710aがリストになかったので、いかなる変化もない。実施形態において、指示は、所定の及び/もしくは構成可能な時間量にわたって、または特定のイベント(例えば、NFC、ユーザ入力、その他を介したシグナリングの受信)が生じるまで、DD1 710aを削除させることができる。
【0470】
上で暗に言及したように、いくつかの実現形態に従ってメンテナンスリストを修正することは、指示がDD2 710b(または、他のデバイス)の選好を示す傾向がある場合であっても、リストからそのようなデバイスを削除することを含む。これに関して、動作1020で、例えば、方法1000は、(動作1005で受信した)指示がDD2 710bに関する選好レベルを示す傾向がある場合であっても、DD1 710aを削除することを含むことができる。ここで、専用のデバイスとしてDD2 710bを排他的に使用することが好ましくなり得るという指示にもかかわらず、DD2 710bをリストから削除させることができる条件が生じ得る。そのような条件としては、いくつかの例において、イベントの発生を挙げることができる。例えば、これは、デバイスが範囲から外れた場合、スイッチをオフにした場合、特定のバッテリ寿命の量よりも低くなった場合、特定の温度を超えた場合、または他の目的に使用されている場合、ユーザ入力に応答して、所定の時間量の経過に応答して、本明細書で説明される種々のパラメータに応答して、その他に応答して、リストからDD2 710bを削除することを伴うことができる。
【0471】
故に、シナリオ1002aにおいては、動作1020に対応するインスタンス1020aで、DD2 710bがリストから削除され、よって、リストが空になる。同様に、シナリオ1002b及び1002cにおいては、DD2 710bが削除され、よって、リストが空になる。実施形態において、所定の及び/もしくは構成可能な時間量にわたって、または特定のイベント(例えば、NFC介して受信するシグナリング、ユーザ入力、その他)が生じるまで、DD2 710bを削除することができる。実施形態において、リストのメンテナンスを修正することは、接続に利用できなくなる1つまたは2つ以上の表示デバイス710a及び/または710b、その他のいずれかを、リストから削除することを可能にすることを含むことができる。これは、そのようなデバイスが、デバイスが他のデバイスよりも好ましいという指示と関連付けられているどうかにかかわらずあてはまる場合があり、また、上で述べた条件またはイベントのうちの1つまたは2つ以上に応答して生じる場合がある。
【0472】
方法1000は、随意に、動作1025で、表示デバイス710a、710b、その他がリストに対して加えられた、もしくは削除されたかどうか、及び/またはリストの態様が修正されたかどうかに関連する指示を含むメッセージを伝送することを含む。例示的な配置において、指示は、追加/削除されたデバイス(複数可)または修正によって影響を及ぼされたデバイス(複数可)に送信された追加/削除/修正の通知である。そのような指示または通知は、メッセージとすることができ、及び/またはユーザに提示される通知、例えばポップアップもしくはアプリケーション内の通知、または同類のもの、可聴の指示、感覚の指示、その他をトリガーして、(例えば、いくつかの事例において、GUI345を介して)ユーザの指示を受信したこと、または単に維持されているリストに従ってアクションをとることを通信することができる。
【0473】
図10Bは、本開示の実施形態に従う、分析物データを無線通信するための方法1004を例示する動作フロー図である。
図10Bを参照すると、選好をサポートするプロシージャを実施する具体的な実施例が例示の目的で説明される。いくつかある特徴の中で特に、
図10Bは、表示デバイス710a、710b、その他を、上で述べた理由への追加的な理由で、リストから削除することができることを例示する。そのような他の理由に関して、一例として、ユーザは、新しい電話を受信したので、古い電話を新しい電話と交換することを望み得る。
【0474】
このように、ユーザは、(例えば、
図3B、3D、及び3Eを参照して、GUI345を介して)手動での入力を通して、リストから古い電話を削除し、新しい電話をリストに加えることができる。故に、いくつかの事例において、また、上で述べたようにリストのメンテナンスを修正することはまた(または代替的に)、受信した指示に従って、1つまたは2つ以上の表示デバイス710a、710b、その他をリストに加えることを含む。そのような事例において、方法1004は、随意に、リストが修正されていたことを示す、及び/または修正の性質を示すメッセージまたは通知を伝送することを含む。ここで、通知は、方法1000と関連して上で説明したものに類似してトリガーすることができる。デバイスは、ユーザが新しいデバイスを取得することに加えて、多くの異なるシナリオにおいて加えることができることに留意されたい。
【0475】
図10Bを参照すると、より具体的には表示デバイスを削除及び追加するためのプロシージャを含む、選好をサポートするプロシージャを実施する具体的な実施例が例示の目的で説明される。それでもやはり、この特定の実施例の説明によって種々の変形例が包含されることが認識されるであろう。
図10Bはまた、シーケンス
図1006において、シナリオ1006a、1006b、及び1006cで、表示デバイス710a(DD1)、710b(DD2)、その他のリストが、方法1004に従って実施することができる例示的な動作において維持することができる方法も例示する。
【0476】
動作1030で、方法1004は、例えば表示デバイス710aから新しいデバイス(この実施例では、表示デバイス710bとは異なるデバイス)への切り替えに関する命令を受信することを含むことができる。これは、様々な方式で行うことができる。例えば、ユーザは、新しい電話(新しいデバイス)と古い電話(表示デバイス710a)とを交換することを望む場合がある。故に、方法1004は、リストから古い電話を削除することを含むことができる。ユーザは、動作から古い電話(表示デバイス710a)を削除すること、または新しい電話と古い電話とを交換することに関連する入力を提供することができる。いくつかの事例において、これは、古い電話(表示デバイス710a)、新しい電話、または別の表示デバイス(例えば、タブレットまたは同類のもの、分析物表示デバイス110、その他)に提示されるGUI345を使用して行われる。
【0477】
図3Dを参照すると、ユーザは、例えば、表示デバイスマネージャをナビゲートし、インターフェースモジュール390a内で、デバイスの「交換/削除」に対応する構成メニュー395を選択することができる。
図3Eを参照すると、次いで、ユーザの選択がサブメニュー314bをトリガーすることができ、該サブメニューは、DD1 710aと別の表示デバイスDD3、または「他のデバイス」とを交換するためのオプション、または代替的に、リストからDD1 710aを削除するためのオプションを表示する。「他のデバイス」は、DD1 710aが存在するデバイスを走査し、識別することによって識別することができ、また、分析物センサシステム708への接続を形成することが可能であり得る。また、
図3Eに関して、オプション314bは、分析物表示デバイスに対応するが、例示する概念は、オプション314bがDD1 390aにも同様に対応することができることも認識されるであろう。いくつかの事例では、ユーザ入力に基づくのではなく、
図10Aを参照して説明される指示の生成に類似して、命令をインテリジェントに生成することができる。例えば、命令は、上で説明したパラメータに関連する情報に基づくことができる。
【0478】
命令を受信することに応答して、動作1035で、方法1004は、いくつかの事例において、リストを修正することができるように、分析物センサシステム708に命令を送信することを含むことができる。遠隔デバイス(例えば、表示デバイス710a、710b、その他、のうちの1つ)において命令を受信する場合、この送信は、リアルタイムもしくはほぼリアルタイムで、またはその後の分析物センサシステム708への接続中に行うことができる。命令を受信した後に、方法1004は、動作1035で、命令に応答して、リストから古い電話(DD1 710a)を削除することを含むことができる。
図10Bに示されるように、シナリオ1006aにおいて、動作1030に対応するインスタンス1030aでは、DD1 710aがリストに存在する。インスタンス1035aで、DD1 710aがリストから削除され、したがって、リストは空になる。シナリオ1006bにおいて、インスタンス1030bでは、DD1 710a及びDD2 710bがリストに存在する。インスタンス1035bで、DD1 710aがリストから削除され、DD2 710bが該リストに残る。
【0479】
動作1040で、方法1004は、随意に、DD1 710a及び/または他のデバイスに削除通知を送信することを含む。例えば、次いで、分析物センサシステム708は、そのような通知を送信して、(動作1030及び1035で)命令を受信し、成功裏に処理した旨の確認応答を行うことができる。削除通知(または、いくつかの事例において、肯定応答メッセージ)を受信すると、DD1 710a及び/または他のデバイスのGUI345または他の機構は、古い電話がリストから成功裏に削除され、新しい電話(DD3)を古い電話(DD1 710a)の代わりにリストに加えることができることをユーザに示すことができる。この通知は、動作1025に関して上参照したように、視覚、音声、または感覚刺激によってユーザに提示することができる。動作1040は、リストを修正しないので、インスタンス1040a及び1040bにおいて示されるリストは、インスタンス1035a及び1035bにおいて示されるリストと同じである。方法1004は、動作1045で、DD3にアドバタイジングすること、及び接続すること、のうちの1つまたは2つ以上を含むことができる。これは、本明細書で
図7A~7L、
図8、及び
図9A~9Fを参照して説明されるように、種々の通信セッション720、725、740、780、及び/または方法726に従って行うことができる。
図10Bに示されるように、動作1045で生じるDD3へのアドバタイズメント/接続の結果として、インスタンス1045a及び1045bで、DD3は、リストに加えられ、シナリオ1006a及び1006bの両方において該リストに存在する(ここでは、DD2 710bもリストに存在する)。
【0480】
方法1000及び1004を参照すると、
図10A及び10Bに示され、該図とともに説明されるように、いくつかの例示的な事例で、選好をサポートするプロシージャを実施することは、分析物センサシステム708が、指示に従って、1つまたは2つ以上の表示デバイス710a、710b、その他、のうちの少なくとも1つに固有のアドレスを含むアドバタイズメントメッセージを伝送することを含むことができる。これは、上で論じたデバイス固有のアドバタイズメント技法のうちの1つまたは2つ以上を利用することを伴うことができる。プロシージャを実施することは、実施形態において、分析物センサシステム708が、指示に従って、表示デバイス710a、710b、その他の各々について(または、1つまたは2つ以上のそのようなデバイスのグループについて)、表示デバイスに固有の(または、グループに固有の)アドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。
【0481】
この様態で、優先順位付けスキームは、分析物センサシステム708によって送信されるアドバタイズメントメッセージにおいて実施し、シグナリングすることができる。そのようないくつかの事例において、プロシージャを実施することは、1つまたは2つ以上の表示デバイス710a、710b、その他の各々について、分析物センサシステム708が、種々のデバイスに関する優先順位付けスキームに基づく順序で、表示デバイスに固有のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含む。例示として、優先順位付けは、例えば、ユーザが(
図3D及び3Eを参照して)GUI345に示される「優先順位」フィールドと相互作用することによって受信した指示を通して、または、本明細書で説明されるように、パラメータに関連する情報を通してより自動的/インテリジェントに確立することができる。これに関して、例えば、種々の表示デバイス710a、710b、その他にアドバタイズするために使用される(
図9A~9Fを参照して)アドバタイズメント持続時間構造の態様は、優先順位付けスキームに基づいて変動させることができる。実施形態において、ユーザは、例えば(
図3D及び3Eを参照して)GUI345に示される「選好」フィールドにアクセスすることによって、代替的または追加的に、デバイス固有のアドバタイズメントを手動で開始することができる。実施形態において、これは、例えば、ユーザが、(
図3D及び3Eを参照して)GUI345に示される「ホワイトリスト/ブラックリスト」フィールドにアクセスすることによって行うことができる。
【0482】
以下、
図16Aを参照すると、方法704、706、712、714、716、718、722、724、726、1000、及び1004等の種々の方法の特徴の例示的な実現形態が例示される。1つのそのような例示的な実現形態は、分析物データを無線通信するための方法1600の態様を含む。動作1605Aで、方法1600は、分析物センサシステム708に接続することが可能な複数の表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上の選好レベルに関する指示を受信することを含む。実施形態において、指示は、分析物センサシステム708によって受信される。実施形態において、指示は、表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上によって受信される。そのような表示デバイスとしては、例えば、(
図1を参照して)分析物表示デバイス110、
図1に示される他のデバイスのうちのいずれか(例えば、医療用デバイス136、サーバシステム134、及びWAP138を含む)、表示デバイス710、その他を挙げることができる。
【0483】
動作1605Bで、方法1600は、選好をサポートするプロシージャを開始することを含むことができる。一例として、動作1605Bは、分析物センサシステム708及び/または表示デバイスのいずれかによって実行することができる。指示を、モバイルデバイスによって提示されるGUI340を介してユーザ入力の形態で受信する場合、例えば、動作1605Bは、プロシージャを開始するために、モバイルデバイス(例えば、そのトランシーバ/プロセッサ)が、ルーチンをトリガーすること、メッセージを送信すること、本明細書で説明される追加的な動作を行うこと、その他を行うことを伴うことができる。指示を、(例えば、ユーザ入力の結果としてモバイルデバイスによって送信された)メッセージの形態で分析物センサシステム708において受信する場合、動作1605Bは、プロシージャを開始するために、分析物センサシステム708が、ルーチンをトリガーすること、メッセージを送信すること、本明細書で説明される追加的な動作を行うこと、その他を行うことを伴うことができる。
【0484】
動作1605Cで、動作1605Aで受信した指示に応答して、方法1600は、選好をサポートするプロシージャを実施することを含む。例示的な実現形態において、動作1605Cは、分析物センサシステム708及び/または表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上によって実行される。動作1605Cで、動作1605Aで受信した指示に応答して、方法1600は、選好をサポートするプロシージャを実施することを含む。動作1605Cは、動作1605Cは、分析物センサシステム708及び/または表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上によって実行される。動作1605Dで、方法1600は、プロシージャが実施されている旨の指示を含むメッセージを伝送することを含むことができる。実施することができるプロシージャの例としては、
図10A及び10Bを参照して上で説明したものが挙げられる。
【0485】
以下、
図16Bを参照すると、動作1605Cの例示的な実施形態-指示に応答して、選好をサポートするプロシージャを実施する-が例示される。動作1610Aは、例えば、1つまたは2つ以上の表示デバイスの全体的な選好レベルのリストのメンテナンスを修正することを含む。動作1605Cの例示的な実現形態において、動作1610Bで、リストのメンテナンスを修正することは、1つまたは2つ以上の表示デバイスをリストに保持することを含むことができる。代替的または追加的に、動作1610Bで、リストのメンテナンスを修正することは、指示に従って、表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストに加えることを含むことができる。
【0486】
動作1605Cの実施形態において、動作1610Cで、例えば表示デバイスが接続に利用できなくなる場合、リストのメンテナンスを修正することは、表示デバイスのうちのいずれかをリストから削除することを可能にすることを含むことができる。代替的または追加的に、動作1610Cで、リストのメンテナンスを修正することは、指示に従って、表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上をリストから削除することを含むことができる。動作1610Dで、動作1605Cは、1つまたは2つ以上の表示デバイスがリストに加えられた、またはリストから削除された旨の指示を含むメッセージを伝送することを含むことができる。リストは、表示デバイスが分析物センサシステム708に以前に接続したかどうかを反映することができる。例えば、リストは、ホワイトリストとすることができる。
【0487】
動作1610Eで、動作1605Cは、分析物センサシステム708が、(例えば、動作1610B、1610Cで)リストに加えられた、そこに維持される、そこから削除された、及び/またはリストから削除することを可能にした表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上に固有のアドバタイズメントメッセージを伝送することを含むことができる。代替的または追加的に、動作1610Eは、選好に従って、表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上に固有のアドバタイズメントメッセージを伝送することを伴うことができる。実施形態において、選好は、表示デバイスの優先順位付けを含む。いくつかのそのような実施形態において、動作1610Eは、優先順位付けに基づく構成を使用して、及び/または優先順位付けに基づく順序で、表示デバイスのうちの1つまたは2つ以上に固有のアドバタイズメントメッセージを伝送することを伴うことができる。
【0488】
L.セットアップ時間の低減
分析物データの無線通信に関して、特定の状況においては、分析物センサシステム308を1つまたは2つ以上の表示デバイス310a、310b、その他に接続することと関係するセットアップ時間が存在し得る。ここで、
図3C及びいくつかの事例では
図7A~7Lからの数字のいくつかを参照するが、ここで参照される同じ数字を同様の構成要素が有するかどうかにかかわらず、全体を通してそのような構成要素にこの説明を適用することができることが認識されるであろう。
【0489】
いくつかの事例において、表示デバイス310aは、分析物センサシステム308に接続するように既に構成されている場合がある。例えば、表示デバイス310aは、(1)WiFiパスワード及び他の設定、(2)分析物センサシステム708の識別情報(例えば、該システムと関連付けられた識別番号を含む)、(3)分析物センサシステム708で測定したときの、分析物レベルに関連するアラート設定、またはそれに関連する傾向、(4)以前に測定した分析物データ値のアーカイブ及び/またはそれに関連する履歴情報、(5)今度の伝送に関するスケジュール情報、(6)現在の分析物値、例えば現在の推定グルコース値(EGV)、(7)測定されている分析物の値またはその傾向に基づくアクティブアラートに関する情報、(8)較正データ、(9)アプリケーション鍵に関する情報、暗号化スキーム、アプリケーション鍵に適用される修正、または種々の種類のデータ/デバイスのセキュリティレベルに関する情報、その他等の、一組の情報によってセットアップされている場合がある。このセットアップは、第1の無線プロトコル(例えば、BLE)を使用して、(例えば、通信セッション720を使用して)通信媒体305aを通じて確立された接続中に生じている場合がある。そのような一組の情報または情報のサブセットは、分析物センサシステム708において(例えば、
図3Bを参照して、記憶装置365に)記憶することができ、また、使用される通信セッションの一部として表示デバイス310aと交換することができる。
【0490】
表示デバイス310bへの新しい接続を形成すると、またはいくつかの事例では、該表示デバイスへの接続を初めて確立すると、分析物センサシステム308は、例えば(
図7Aを参照して)通信セッション720を使用して、表示デバイス310bに上で説明した一組の情報または情報のサブセットを伝送することができる。この伝送には通信媒体305aを使用することができる。しかしながら、この手法による1つの課題は、この一組の情報または情報のサブセットの伝送に時間がかかること、及び測定されている分析物値の伝送におけるずれのためパケット損失に至る場合があることである。例えば、情報を転送することは、別の場合に分析物値の伝送に使用される1つまたは2つ以上の伝送スロットを通じて生じさせることができる。そのような伝送はまた、典型的に、電力の消費も含む。したがって、そのような情報を転送するために使用される伝送の時間及び/または数を低減させることが有益であり得る。
【0491】
故に、さらなる本開示の態様は、代替の無線プロトコルを使用して、接続関連のデータを伝送し、したがって、分析物センサシステムに表示デバイスを接続するためのセットアップ時間を低減させることを含む。セットアップ時間を低減させることに加えて、上で述べたように、代替の無線プロトコルを使用して接続関連のデータを転送することはまた、電力の消費を低減させること、及びデータ取り込みに関する信頼性ならびにロバスト性を高めることもできる。これに関して、分析物データを無線通信するための技法、方法、及びシステムが提供される。
【0492】
1つのそのような方法は、第1の無線プロトコルを介して(例えば、通信媒体305aを通じて)、析物センサシステム308と表示デバイス310aとの間で、分析物感覚のシステム308との接続に関連する情報を交換することを含む。例えば、本方法は、第1の無線プロトコルを介して、分析物センサシステム308と表示デバイス310aの間の接続を確立することを含むことができる。その後に、本方法は、分析物センサシステム308から表示デバイス310aに、接続に関する情報を転送することを含むことができる。第1の無線プロトコルは、例えば、BLEまたは任意の他の無線プロトコルとすることができる。この交換、接続、及び/または転送は、上で説明した双方向認証プロトコルの態様を使用して-例えば通信セッション720を使用して-達成することができる。この様態で、表示デバイス710aは、上で説明した一組の情報等の、分析物センサシステム308との接続に関連する情報を(例えば、
図3Bを参照して、記憶装置325に)記憶することができる。
【0493】
本方法はまた、表示デバイス310bを、(例えば、通信媒体305bを使用して)第2の無線プロトコルを介して、表示デバイス310aに接続することも含むことができる。一例として、第2の無線プロトコルは、NFCまたはWiFiとすることができ、または任意の他の無線プロトコルとすることができる。加えて、本方法は、第2の無線プロトコルを使用して、表示デバイス310aから表示デバイス310bに、分析物センサシステム308との接続に関連する情報の少なくとも一部を転送することを含むことができる。NFCは、比較的迅速に、かつより少ないステップで情報を転送するために使用することができるので、第1の無線プロファイルがBLEである場合に、第2の無線プロトコルにNFCを使用することは、利点を提供することができる。例えば、情報を伝送するために、伝送間隔を待機することが必要でない場合がある。むしろ、情報は、少なくともほぼリアルタイムで交換することができる。さらに、この技法は、分析物センサシステム308によって使用され得る伝送の数を低減させることができるという点で有益であり得る。これは、いくつかの実現形態において、分析物センサシステム308が厳しい電力消費要件を受けるといった理由から有益であり得る。
【0494】
この様態で、情報は、BLEを使用して分析物センサシステム308から表示デバイス310bに同じ情報を転送することと比較して、例えばNFCを使用してデバイスの間でより迅速に転送することができ、分析物センサシステム308の電力の流出を低減させることができる。次に、表示デバイス310bは、分析物センサシステム308からより迅速かつ効率的にセットアップし、分析物値を受信し始めることができ、したがって、潜在的にデータ取り込みのずれを低減させる。上で述べたように、WiFiもまた第2の無線プロトコルとして使用することができ、この状況においては、NFCと比較して長所及び短所がある。例えば、WiFiは、NFCよりも低い範囲制限で使用することができるが、いくつかの事例においては、あまりセキュアでない場合がある。代替的または追加的に、限定されないが本明細書で通信媒体305または他のものを参照して説明されるプロトコル等の、RFID、ZigBee、及び/もしくは非ライセンス帯域、または他のプロトコルもまた、これらの目的に使用することができる。
【0495】
実施形態において、本方法は、第1の無線プロトコル(例えば、BLE)及び(例えば、NFCを使用して)表示デバイス310aから転送された情報の少なくとも一部を使用して、表示デバイス310bを分析物センサシステム308に接続して、分析物センサシステム308から分析物データを受信することを含む。これは、例えば、表示デバイス310bが、第2の無線プロトコルを使用して表示デバイス310aから表示デバイス310bへ転送したアプリケーション鍵及び/または暗号化スキームに関する情報を使用して、受信した分析物値を解読することを含むことができる。同様に、トランスミッタ識別番号及び他の情報もまた使用することができる。さらに例示すると、(表示デバイス310aから受信するような)以前の分析物値及びその傾向に関する履歴データは、表示デバイス310bによって使用して、セッションをバックフィルすることができ、よって、分析物値のよりロバストな履歴が表示デバイス310bにおいて提供される。
【0496】
別のそのような方法は、第1の無線プロトコルを介して(例えば、通信媒体305aを使用して)、分析物センサシステム308と表示デバイス310aの間の接続を確立することを含む。本方法はまた、分析物センサシステム308が、分析物センサシステム308との接続に関連する情報を表示デバイス310aに転送することを含むことができる。よって、これらの動作は、上で説明した動作と実質的に類似し得る。加えて、本方法は、(例えば、通信媒体305aを使用して)第1の無線プロトコルを介して、分析物センサシステム308を表示デバイス310bに接続することを含むことができる。第2の無線プロトコルを介して(例えば、通信媒体305bを使用して)、表示デバイス310bから情報の少なくとも一部を受信した場合、このペアリングは、分析物センサシステム308との接続に関連する情報の少なくとも一部を使用して容易にすることができる。故に、接続プロセスは、合理化することができ、及び/またはより効率的にすることができる。第1の無線プロトコルは、BLEとすることができ、第2の無線プロトコルは、NFCまたはWiFiとすることができる。
【0497】
上の方法に関して、第2の無線プロトコルはまた、表示デバイス310a及び310b全体にわたってデータを同期することができるように、通信媒体305bを通じてデータを交換するために使用することもできる。これは、例えば、表示デバイス310aにおいてトリガーしたアラートを表示デバイス310bに適用すること、またはその逆に適用することを伴うことができる。同様に、表示デバイス310aにおいてアラートがクリアされた場合は、その結果として、同期によって、表示デバイス310bにおいてアラートをクリアすることを可能にすることができる。その上、一方のデバイスで入力されたユーザ選好もまた、(例えば、通信媒体305bを介して)第2の無線プロトコルを使用して、もう一方のデバイスに通信することができる。第2の無線プロトコルを使用してデバイス全体にわたって同期させることができる追加的な情報としては、どのくらいデバイスの選好に同じ影響を及ぼすのかに関することを含む、アプリケーション鍵もしくは暗号化スキームの更新/修正に関連する情報、ユーザ固有の情報、ならびにサービスの質、日時、場所、及び同類のもの等のパラメータに関連する情報を挙げることができる。
【0498】
M.追加的な実施形態
当業者は、本開示を研究すれば、本明細書で明示的に説明されない種々の追加的な実施形態が本開示の趣旨及び範囲の範囲内にあることを認識するであろう。
【0499】
図11は、いくつかの事例において(例えば、サーバシステム334と関連して)コンピュータシステム常駐のプロセッサ/マイクロプロセッサ/コントローラ、本明細書で説明される表示デバイスのいずれか(例えば、表示デバイス120、130、140、310(a、b)(710(a、b)、ならびに分析物表示デバイス110及び医療用デバイス136)、及び/または分析物センサシステム8、308、708、その他、を含むことができる、例示的なコンピューティングモジュール1100を例示する。コンピューティングモジュール1100は、本明細書で開示されるシステム、デバイス、装置、及び方法の実施形態の種々の特徴及び/または機能を実施するために使用することができる。分析物センサシステム708、分析物表示デバイス110、表示デバイス710a、710b、その他、サーバシステム334及びその構成要素、その他、の実施形態を含む、本開示の種々の図を参照して説明されるシステム、デバイス、装置、及び方法の文脈で本明細書に記載される、上で説明した実施形態に関して、当業者は、コンピューティングモジュール1100によって実行することができるこれらの実施形態の機能に関する追加的な変形例及び詳細を認識するであろう。これに関して、本明細書で説明される種々の実施形態(例えば、システム、デバイス、及び/または装置、ならびに同類のもの)の特徴及び態様は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、本明細書で説明される他の実施形態(例えば、方法、プロセス、及び/または動作、ならびに同類のもの)に関して実施することができることも当業者によって認識されるであろう。
【0500】
本明細書で使用される場合、モジュールという用語は、本出願の1つまたは2つ以上の実施形態に従って行うことができる所与の機能ユニットを説明することができる。本明細書で使用される場合、モジュールは、任意の形態のハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせを利用して実施することができる。例えば、あるモジュールを形成するために、1つまたは2つ以上のプロセッサ、コントローラ、ASIC、PLA、PAL、CPLD、FPGA、論理コンポーネント、ソフトウェアルーチン、または他の機構を実装することができる。実現形態において、本明細書で説明される種々のモジュールは、離散したモジュールとして実装することができ、または説明される機能及び特徴は、1つまたは2つ以上のモジュールの間で部分的に、または全体的に共有することができる。換言すれば、この説明を読み込んだ後に、当業者には明らかなように、本明細書で説明される種々の特徴及び機能は、任意の所与のアプリケーションにおいて実施することができ、また、種々の組み合わせ及び順列で1つまたは2つ以上の別々または共有のモジュールで実施することができる。種々の特徴または機能の要素が別々のモジュールとして個別に説明または特許請求することができる場合であっても、当業者は、これらの特徴及び機能を1つまたは2つ以上の共通のソフトウェア及びハードウェア要素の間で共有することができ、また、そのような説明は、そのような特徴または機能を実施するために別々のハードウェアまたはソフトウェア構成要素を使用することを必要としない、または含意しないことを理解するであろう。
【0501】
アプリケーションの構成要素またはモジュールが全体的または部分的にソフトウェアを使用して実施される場合、1つの実施形態において、これらのソフトウェア要素は、本件に関して説明される機能を実行することが可能なコンピューティングまたは処理モジュールで動作するように実施することができる。1つのそのような例示的なコンピューティングモジュールが
図11に示される。種々の実施形態は、例示的なコンピューティングモジュール1100に関して説明される。本説明を読み込んだ後に、当業者には、他のコンピューティングモジュールまたはアーキテクチャを使用してアプリケーションを実施する方法が明らかになるであろう。
【0502】
以下、
図11を参照すると、コンピューティングモジュール1100は、例えば、メインフレーム、スーパーコンピュータ、ワークステーション、またはサーバ、デスクトップ、ラップトップ、ノートブック、またはタブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティングデバイス(タブレット、PDA、スマートフォン、携帯電話、パームトップ、その他)、コンピューティングモジュール1100が特に意図されるアプリケーション及び/または環境に依存する他の表示デバイス、特定用途向けデバイス、または他の電子デバイス、及び同類のもの、に見いだされるコンピューティングまたは処理能力を表すことができる。
【0503】
コンピューティングモジュール1100は、例えば、プロセッサ1110等の1つまたは2つ以上のプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、制御モジュール、または他の処理デバイス、及び回路1105に含むことができるもの等を含むことができる。プロセッサ1110は、例えばマイクロプロセッサ、コントローラ、または他の制御論理等の、専用エンジンを使用して実施することができる。例示される実施例において、プロセッサ1110は、回路1105を経由してバス1155に接続されるが、任意の通信媒体を使用して、コンピューティングモジュール1100の他の構成要素との相互作用を容易にすること、または外部と通信することができる。
【0504】
コンピューティングモジュール1100はまた、本明細書では単純にメモリ1115と称される、1つまたは2つ以上のメモリモジュールを含むことができる。例えば、情報及びプロセッサ1110または回路1105によって実行される命令を記憶するために、ランダムアクセスメモリ(RAM)または他のダイナミックメモリを使用することができる。メインメモリ1115はまた、プロセッサ1110または回路1105によって実行されるべき命令の実行中に、一時的な変数または他の中間情報を記憶するために使用することもできる。コンピューティングモジュール1100は、同様に、プロセッサ1110または回路1105のための静的な情報及び命令を記憶するための、バス1155に結合されたリードオンリーメモリ(ROM)または他の静的記憶デバイスを含むことができる。
【0505】
コンピューティングモジュール1100はまた、例えばメディアドライブ1130及びドライブユニットインターフェース1135を含むことができる、1つまたは2つ以上の種々の形態の情報記憶デバイス1120も含むことができる。メディアドライブ1130は、固定または取り外し可能な記憶媒体1125をサポートするために、ドライブまたは他の機構を含むことができる。例えば、ハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、CD、またはDVDドライブ(RまたはRW)、または他の取り外し可能なもしくは固定メディアドライブを提供することができる。故に、取り外し可能な記憶媒体1125としては、例えば、メディアドライブ1130による読み取り、書き込み、またはアクセスが行われる、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープ、カートリッジ、光ディスク、CDもしくはDVD、または他の固定または取り外し可能な媒体を挙げることができる。これらの例が例示するように、取り外し可能な記憶媒体1125としては、その中にコンピュータソフトウェアまたはデータを記憶したコンピュータ使用可能記憶媒体を挙げることができる。
【0506】
代替の実施形態において、情報記憶デバイス1120は、コンピュータプログラムまたは他の命令もしくはデータをコンピューティングモジュール1100にロードすることを可能にするための、他の類似する手段を含むことができる。そのような手段は、例えば、固定または取り外し可能な記憶ユニット1140と、記憶ユニットインターフェース1135と、を含むことができる。そのような取り外し可能な記憶ユニット1140及び記憶ユニットインターフェース1135の例としては、プログラムカートリッジ及びカートリッジインタフェース、取り外し可能なメモリ(例えば、フラッシュメモリまたは他の取り外し可能なメモリモジュール)及びメモリスロット、PCMCIAスロット及びカード、ならびに取り外し可能な記憶ユニット1140からコンピューティングモジュール1100にソフトウェア及びデータを転送することを可能にする他の固定または取り外し可能な記憶ユニット1140及び記憶ユニットインターフェース1135、が挙げられる。
【0507】
コンピューティングモジュール1100はまた、通信インターフェース1150も含むことができる。通信インターフェース1150は、コンピューティングモジュール1100と外部デバイスとの間でソフトウェア及びデータを転送することを可能にするために使用することができる。通信インターフェース1150の例としては、モデムもしくはソフトモデム、ネットワークインターフェース(イーサネット(登録商標)、ネットワークインターフェイスカード、WiMedia、IEEE802.XX、または他のインターフェース)、通信ポート(例えば、USBポート、IRポート、RS232ポートBluetooth(登録商標)インターフェース、または他のポート)、または本明細書で説明される通信媒体によって動作するように構成された他の通信インターフェース、が挙げられる。通信インターフェース1150を介して転送されるソフトウェア及びデータは、典型的に、信号で搬送することができ、該信号は、所与の通信インターフェース1150によって交換することが可能な、電子信号、電磁信号(光信号を含む)、または他の信号とすることができる。これらの信号は、チャネル1145を介して、通信インターフェース1150へ/から提供することができる。チャネル1145は、信号を搬送することができて、また、有線または無線の通信媒体を使用して実施することができる。チャネル1145のいくつかの非限定的な例としては、電話回線、セルラリンクまたは他の無線リンク、RFリンク、光リンク、ネットワークインターフェース、ローカルエリアまたはワイドエリアネットワーク、及び他の有線通信または無線通信チャネルが挙げられる。
【0508】
本文書において、「コンピュータプログラム媒体」及び「コンピュータ使用可能媒体」及び「コンピュータ可読媒体」という用語、ならびにその変形例は、一般に、例えばメインメモリ1115、記憶ユニットインターフェース1135、取り外し可能な記憶媒体1125、及び/またはチャネル1145等の、一時的または非一時的な媒体を指すために使用される。これらの及び他の種々の形態のコンピュータプログラム媒体またはコンピュータ使用可能/可読媒体は、1つまたは2つ以上の命令の1つまたは2つ以上のシーケンスを処理デバイスに搬送して実行する際に含まれ得る。媒体上で具現化されるそのような命令は、一般に、「コンピュータプログラムコード」または「コンピュータプログラム製品」または「命令」と称することができる(コンピュータプログラムまたは他のグループ化の形態で分類することができる)。例えばそのような命令がシステム、装置、もしくはデバイス、及び/または同類のものに組み込まれたときを含む、実行されたときに、そのような命令は、コンピューティングモジュール1100、それに関連する回路、及び/またはそのもしくはそこに接続されたプロセッサが、(例えば、上で説明した、及び/または特許請求の範囲で説明される方法と関連して)本明細書で論じられる本開示の特徴または機能を行うことを可能にすることができる。
【0509】
種々の実施形態を、その具体的な例示的特徴を参照して説明してきた。しかしながら、添付の特許請求の範囲に記載される種々の実施形態のより広範な趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の修正及び変更が行われ得ることが明らかになるであろう。故に、本明細書及び図面は、限定的な意味ではなく、例示的な意味であるとみなされるべきである。
【0510】
種々の例示的な実施形態及び実現形態に関して上で説明したが、個々の実施形態の1つまたは2つ以上において説明する種々の特徴、態様、及び機能は、それらの適用性において、それらが説明する特定の実施形態に限定されるのではなく、代わりに、そのような実施形態が説明されるか否かを問わず、及びそのような特徴が、説明される実施形態の一部であるように提示されるか否かを問わず、単独で、または種々の組み合わせで、本出願の他の実施形態の1つまたは2つ以上に適用することができることを理解されたい。したがって、本出願の広がり及び範囲は、上で説明した例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきでない。
【0511】
本出願で使用される用語及び語句、ならびにその変化形は、別途明示されない限り、限定とは対照的な制約のないものと見なされるべきである。上記の例として、「含む(including)」という用語は、「含むが、限定されない(including but not limited to)」、または同類のものとして読み取られるべきであり、「例(example)」という用語は、議論されている項目の網羅的または限定的リストではなく、その例示的なインスタンスを提供するために使用され、「1つの(aまたはan)」という用語は、「少なくとも1つの(at least one)」、「1つまたは2つ以上(one or more)」、または同類のものとして読み取られるべきであり、「従来の(conventional)」、「伝統的な(traditional)」、「通常の(normal)」、「標準的な(standard)」、「既知の(known)」等の形容詞、及び類似する意味の用語は、説明される項目を所与の期間に限定するもの、または所与の時点で利用可能な項目に限定するものとして解釈するべきではなく、現在または将来の任意の時点に利用可能であり得る、または知られ得る、従来の、伝統的な、通常の、または標準的な技術を包含するものと読み取られるべきである。同様に、複数形は、いくつかの事例において、単数形に適用できるものとして、及び逆もまた同じものとして認識することができる。同様に、この文書が、当業者に明らかまたは公知である技術を参照する場合、そのような技術は、現在または将来の任意の時点で当業者に明らかな、または既知の技術を包含する。
【0512】
「1つまたは2つ以上の(one or more)」、「少なくとも(at least)」、「それに限定されないが(but not limited to)」、またはいくつかの事例において他の同様の語句等の、拡大語または拡大語句の存在は、そのような拡大語句が存在し得ない場合に、より幅の狭い場合が意図される、または必要とされることを意味するものと読み取られるべきではない。「モジュール」という用語の使用は、モジュールの一部として説明または特許請求される構成要素または機能が、全て共通のパッケージ内に構成されることを意味しない。実際に、制御論理であるか、回路であるか、他の構成要素であるかにかかわらず、モジュールの種々の構成要素のいずれかまたは全ては、単一のパッケージに組み合わせること、または別々に維持することができ、また、多数のグループもしくはパッケージで、または多数の場所にわたってさらに分配することができる。
【0513】
加えて、本明細書に記載される種々の実施形態は、例示的なブロック図、フロー図、及び他の説明図に関して説明される。本文書を読み込んだ後に当業者に明らかになるように、例示される実施形態及びそれらの種々の代替物は、例示される実施例に限定することなく実施することができる。例えば、ブロック図及びそれらの付随する説明は、特定のアーキテクチャまたは構成を義務付けるものとして解釈されるべきでない。その上、本明細書で説明される種々の方法の動作及び副動作は、必ずしも説明される、または図に示される順序に限定されるとは限らず、当業者は、本開示を研究することにより、本開示の趣旨及び範囲の範囲内にある、本明細書で説明される動作の順序の変形例を認識するであろう。
【0514】
加えて、本明細書で説明される方法の動作及び副動作は、本明細書で説明されるシステム、装置、デバイス、環境、及び/またはコンピューティングモジュールの、構成要素、要素、デバイス、モジュール、回路、プロセッサ、その他、のうちの1つまたは2つ以上によって、いくつかの事例において、実行または実施することができ、また、本開示の種々の図、ならびに本明細書で説明される、及び/またはそれらに関して説明される1つまたは2つ以上の副構成要素、要素、デバイス、モジュール、プロセッサ、回路、及び同類のものを参照することができる。そのような事例において、方法またはその態様の説明は、対応する構成要素、要素、その他を参照し得るが、明示的な参照が行われるかどうかにかかわらず、当業者は、本開示を研究することにより、対応する構成要素、要素、その他が使用され得るときに認識するであろう。さらに、そのような参照は、説明される方法を必ずしも参照される特定の構成要素、要素、その他に限定するとは限らないことが認識されるであろう。したがって、(副)構成要素、要素、デバイス、モジュール、及び回路、その他に関連して上で説明した、その変形例を含む、態様及び特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明される方法と関連して説明される種々の動作に適用すること、及び逆もまた同じであることが当業者によって認識されるであろう。
【符号の説明】
【0515】
8 分析物センサシステム
10 連続分析物センサ
12 センサ電子機器モジュール
100 システム
110、120、130、140 表示デバイス
112、122、132、142 タッチスクリーンディスプレイ
134 サーバシステム
136 医療用デバイス
138 無線アクセスポイント
【外国語明細書】