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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084767
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】車両の通信方法、装置、及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 12/069 20210101AFI20220531BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20220531BHJP
   G06F 21/44 20130101ALI20220531BHJP
   H04W 12/69 20210101ALI20220531BHJP
【FI】
H04W12/069
H04W4/40
G06F21/44
H04W12/69
【審査請求】有
【請求項の数】28
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022042486
(22)【出願日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】202110528180.0
(32)【優先日】2021-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521208273
【氏名又は名称】阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】APOLLO INTELLIGENT CONNECTIVITY(BEIJING)TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】101, 1st Floor, Building 1, Yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朱 双▲賀▼
(72)【発明者】
【氏名】曹 亮
(72)【発明者】
【氏名】石 珍珍
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車両が他の相互信頼プラットフォームに対応するエリアに走行するときに、車両とエリア内の通信装置との間の通信を実現する車両の通信方法、装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】方法は、車両が目標エリアに走行すると決定する場合、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、目標エリアに対応する目標プラットフォーム及び目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定し、目標プラットフォームが車両のために生成したダウンロード検証情報を取得し、ダウンロード検証情報と目標ダウンロードアドレスに基づいて、目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の通信方法であって、
前記車両が目標エリアに走行すると決定する場合、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、前記目標エリアに対応する目標プラットフォーム、及び前記目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定することと、
前記目標プラットフォームが前記車両のために生成したダウンロード検証情報を取得することと、
前記ダウンロード検証情報と前記目標ダウンロードアドレスに基づいて、前記目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードすることと、
前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信することと、を含む車両の通信方法。
【請求項2】
前記目標プラットフォームが前記車両のために生成したダウンロード検証情報を取得することは、
前記目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信することであって、前記登録要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれることと、
前記目標プラットフォームから送信された登録応答メッセージを受信することであって、前記登録応答メッセージには前記車両のダウンロード検証情報が含まれ、前記ダウンロード検証情報は、前記目標プラットフォームが前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元検証に成功した後に生成されることと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法はさらに、
グローバルプラットフォームに要求メッセージを送信することであって、前記要求メッセージには前記車両の登録検証情報が含まれることと、
前記グローバルプラットフォームから送信された応答メッセージを受信することであって、前記応答メッセージは、前記相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを含み、前記応答メッセージは、前記グローバルプラットフォームが前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元検証に成功した後に送信されることと、を含む請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記応答メッセージにはまた前記アクセス検証情報のルート検証情報が含まれ、前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信することは、
前記ルート検証情報に基づいて前記アクセス検証情報を検証することと、
検証に成功した後、前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信することと、を含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記目標エリア内の通信機器と通信することは、
前記ダウンロード検証情報に基づいて、前記目標エリアに対応する検証管理プラットフォームから匿名検証情報を取得することと、
前記匿名検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信することと、を含む請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記登録応答メッセージにはまた、前記目標エリアに対応する検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスとプラットフォーム検証情報が含まれ、前記目標エリアに対応する検証管理プラットフォームから匿名検証情報を取得することは、
前記プラットフォーム検証情報に基づいて、前記検証管理プラットフォームの身元を検証することと、
検証に成功した後、前記検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスに基づいて、前記検証管理プラットフォームから前記匿名検証情報を取得することと、を含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記登録応答メッセージにはまた、相互信頼プラットフォームが前記車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレスが含まれ、前記目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信することは、
前記目標プラットフォームが前記車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレスに基づいて、前記目標プラットフォームに前記登録要求メッセージを送信することを含む請求項2に記載の方法。
【請求項8】
車両の通信方法であって、
車両から送信される登録要求メッセージを受信することであって、前記登録要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれ、前記登録要求メッセージは前記車両が目標エリアに走行するときに送信されることと、
前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元を検証することと、
検証に成功したら、前記車両のダウンロード検証情報を生成することと、
前記車両に登録応答メッセージを送信することであって、前記登録応答メッセージには前記ダウンロード検証情報が含まれ、前記ダウンロード検証情報は、前記車両が前記ダウンロード検証情報に基づいて前記目標エリアに対応する目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信するために用いられることと、を含む車両の通信方法。
【請求項9】
前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元を検証することは、
前記登録検証情報に基づいて、前記車両が前記目標エリアの信頼エリア内の車両であるか否かを決定することと、
前記信頼エリア内の車両であれば、前記車両の身元を検証することと、を含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記登録応答メッセージにはまた、前記目標エリアに対応する検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスとプラットフォーム検証情報が含まれる請求項8又は請求項9に記載の方法。
【請求項11】
車両の通信方法であって、
車両から送信される要求メッセージを受信することであって、前記要求メッセージには前記車両の登録検証情報が含まれることと、
前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元を検証することと、
検証に成功したら、前記車両に応答メッセージを送信することであって、前記応答メッセージには、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスが含まれ、前記応答メッセージは、前記車両が前記対応関係と前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいてアクセス検証情報をダウンロードし、前記アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信するように指示するために用いられることと、を含む車両の通信方法。
【請求項12】
前記方法はさらに、
相互信頼プラットフォームが報告する相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを受信することと、
前記対応関係及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを記憶することと、を含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
車両の通信装置であって、
前記車両が目標エリアに走行すると決定する場合、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、前記目標エリアに対応する目標プラットフォーム、及び前記目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定するための処理ユニットと、
前記目標プラットフォームが前記車両のために生成したダウンロード検証情報を取得するための取得ユニットと、
前記ダウンロード検証情報と前記目標ダウンロードアドレスに基づいて、前記目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードするためのダウンロードユニットと、
前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信するための通信ユニットと、を含む車両の通信装置。
【請求項14】
前記取得ユニットは、第1の取得モジュールと第2の取得モジュールを含み、
前記第1の取得モジュールは、前記目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信するために用いられ、前記登録要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれ、
前記第2の取得モジュールは、前記目標プラットフォームから送信された登録応答メッセージを受信するために用いられ、前記登録応答メッセージには前記車両のダウンロード検証情報が含まれ、前記ダウンロード検証情報は、前記目標プラットフォームが前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元検証に成功した後に生成される請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記装置はさらに、送信ユニットと受信ユニットを含み、
前記送信ユニットは、グローバルプラットフォームに要求メッセージを送信するために用いられ、前記要求メッセージには前記車両の登録検証情報が含まれ、
前記受信ユニットは、前記グローバルプラットフォームから送信された応答メッセージを受信するために用いられ、前記応答メッセージは、前記相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを含み、前記応答メッセージは、前記グローバルプラットフォームが前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元検証に成功した後に送信される請求項13又は請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記応答メッセージにはまた、前記アクセス検証情報のルート検証情報が含まれ、前記通信ユニットは、第1の通信モジュールと第2の通信モジュールを含み、
前記第1の通信モジュールは、前記ルート検証情報に基づいて前記アクセス検証情報を検証するために用いられ、
前記第2の通信モジュールは、検証に成功した後、前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信するために用いられる請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第2の通信モジュールは、第1の通信サブモジュールと第2の通信サブモジュールを含み、
前記第1の通信サブモジュールは、前記ダウンロード検証情報に基づいて、前記目標エリアに対応する検証管理プラットフォームから匿名検証情報を取得するために用いられ、
前記第2の通信サブモジュールは、前記匿名検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信するために用いられる請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記登録応答メッセージにはまた、前記目標エリアに対応する検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスとプラットフォーム検証情報が含まれ、
前記第1の通信サブモジュールは具体的に、前記プラットフォーム検証情報に基づいて、前記検証管理プラットフォームの身元を検証し、検証に成功した後、前記検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスに基づいて、前記検証管理プラットフォームから前記匿名検証情報を取得するために用いられる請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記登録応答メッセージにはまた、相互信頼プラットフォームが前記車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレスが含まれ、
前記第1の取得モジュールは具体的に、前記目標プラットフォームが前記車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレスに基づいて、前記目標プラットフォームに前記登録要求メッセージを送信するために用いられる請求項14に記載の装置。
【請求項20】
車両の通信装置であって、
車両から送信される登録要求メッセージを受信するための受信ユニットであって、前記登録要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれ、前記登録要求メッセージは前記車両が目標エリアに走行するときに送信される受信ユニットと、
前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元を検証するための処理ユニットと、
検証に成功したら、前記車両のダウンロード検証情報を生成するための生成ユニットと、
前記車両に登録応答メッセージを送信するための送信ユニットであって、前記登録応答メッセージには前記ダウンロード検証情報が含まれ、前記ダウンロード検証情報は、前記車両が前記ダウンロード検証情報に基づいて前記目標エリアに対応する目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信するために用いられる送信ユニットと、を含む車両の通信装置。
【請求項21】
前記処理ユニットは、第1の処理モジュールと第2の処理モジュールを含み、
前記第1の処理モジュールは、前記登録検証情報に基づいて、前記車両が前記目標エリアの信頼エリア内の車両であるか否かを決定するために用いられ、
前記第2の処理モジュールは、前記信頼エリア内の車両であれば、前記車両の身元を検証するために用いられる請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記登録応答メッセージにはまた、前記目標エリアに対応する検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスとプラットフォーム検証情報が含まれる請求項20又は請求項21に記載の装置。
【請求項23】
車両の通信装置であって、
車両から送信される要求メッセージを受信するための第1の受信ユニットであって、前記要求メッセージには前記車両の登録検証情報が含まれる第1の受信ユニットと、
前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元を検証するための処理ユニットと、
検証に成功したら、前記車両に応答メッセージを送信するための送信ユニットであって、前記応答メッセージには、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスが含まれ、前記応答メッセージは、前記車両が前記対応関係と前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいてアクセス検証情報をダウンロードし、前記アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信するように指示するために用いられる送信ユニットと、を含む車両の通信装置。
【請求項24】
前記装置はさらに、第2の受信ユニットと記憶ユニットを含み、
前記第2の受信ユニットは、相互信頼プラットフォームが報告する相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを受信するために用いられ、
前記記憶ユニットは、前記対応関係及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを記憶するために用いられる請求項23に記載の装置。
【請求項25】
通信システムであって、上記請求項13~19のいずれか1項に記載の車両の通信装置、請求項20~22のいずれか1項に記載の車両の通信装置、及び請求項23~24のいずれか1項に記載の車両の通信装置を含む通信システム。
【請求項26】
電子機器であって、
少なくとも1つのプロセッサ、及び
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリ、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~7のいずれか1項に記載の車両の通信方法、又は請求項8~10のいずれか1項に記載の車両の通信方法、又は請求項11~12のいずれか1項に記載の車両の通信方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される電子機器。
【請求項27】
コンピュータ命令が記憶されている非一時的なコンピュータで読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ命令は、コンピュータに請求項1~7のいずれか1項に記載の車両の通信方法、又は請求項8~10のいずれか1項に記載の車両の通信方法、又は請求項11~12のいずれか1項に記載の車両の通信方法を実行させるために用いられる非一時的なコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【請求項28】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載の車両の通信方法、又は請求項8~10のいずれか1項に記載の車両の通信方法、又は請求項11~12のいずれか1項に記載の車両の通信方法を実現するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術分野に関し、特に車両の通信方法、装置、及び電子機器に関し、具体的に、車のインターネット、自動運転、及び知能交通など人工知能技術分野に適用されることができる。
【背景技術】
【0002】
車のインターネット(Vehicle to X、V2X)技術の発展に伴って、自動車、道路インフラ、歩行者などの交通参加者が相互に繋がり、相互に繋がる新しい応用シーンが形成される。
【0003】
現在、V2X技術をサポートするいくつかの知能交通都市がすでに現れ、その中で、各知能交通都市は、それぞれの対応する相互信頼プラットフォームがあり、知能交通都市の中のV2X機器の間は、相互信頼プラットフォームに対応する信頼されたルート証明書リストに基づいて通信を行うことができる。
【0004】
しかし、異なる相互信頼プラットフォームに対応する信頼されたルート証明書リストはいずれも単独で機能するため、他の相互信頼プラットフォームに対応するエリアの場合、当該エリア内のV2X機器と通信することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、車両が他の相互信頼プラットフォームに対応するエリアに走行するときに、車両と当該エリア内の通信装置との間の通信を実現する車両の通信方法、装置、及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様によれば、車両の通信方法を提供し、当該車両の通信方法は、
前記車両が目標エリアに走行すると決定する場合、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、前記目標エリアに対応する目標プラットフォーム、及び前記目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定することと、
前記目標プラットフォームが前記車両のために生成したダウンロード検証情報を取得することと、
前記ダウンロード検証情報と前記目標ダウンロードアドレスに基づいて、前記目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードすることと、
前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信することと、を含んでもよい。
【0007】
本開示の第2の態様によれば、車両の通信方法を提供し、当該車両の通信方法は、
車両から送信される登録要求メッセージを受信することであって、前記登録要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれ、前記登録要求メッセージは前記車両が目標エリアに走行するときに送信されることと、
前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元を検証することと、
検証に成功したら、前記車両のダウンロード検証情報を生成することと、
前記車両に登録応答メッセージを送信することであって、前記登録応答メッセージには前記ダウンロード検証情報が含まれ、前記ダウンロード検証情報は、前記車両が前記ダウンロード検証情報に基づいて前記目標エリアに対応する目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信するために用いられることと、を含んでもよい。
【0008】
本開示の第3の態様によれば、車両の通信方法を提供し、当該車両の通信方法は、
車両から送信される要求メッセージを受信することであって、前記要求メッセージには前記車両の登録検証情報が含まれることと、
前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元を検証することと、
検証に成功したら、前記車両に応答メッセージを送信することであって、前記応答メッセージには、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスが含まれ、前記応答メッセージは、前記車両が前記対応関係と前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいてアクセス検証情報をダウンロードし、前記アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信するように指示するために用いられることと、を含んでも良い。
【0009】
本開示の第4の態様によれば、車両の通信装置を提供し、前記装置は、
前記車両が目標エリアに走行すると決定する場合、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、前記目標エリアに対応する目標プラットフォーム、及び前記目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定するための処理ユニットと、
前記目標プラットフォームが前記車両のために生成したダウンロード検証情報を取得するための取得ユニットと、
前記ダウンロード検証情報と前記目標ダウンロードアドレスに基づいて、前記目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードするためのダウンロードユニットと、
前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信するための通信ユニットと、を含んでもよい。
【0010】
本開示の第5の態様によれば、車両の通信装置を提供し、前記装置は、
車両から送信される登録要求メッセージを受信するための受信ユニットであって、前記登録要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれ、前記登録要求メッセージは前記車両が目標エリアに走行するときに送信される受信ユニットと、
前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元を検証するための処理ユニットと、
検証に成功したら、前記車両のダウンロード検証情報を生成するための生成ユニットと、
前記車両に登録応答メッセージを送信するための送信ユニットであって、前記登録応答メッセージには前記ダウンロード検証情報が含まれ、前記ダウンロード検証情報は、前記車両が前記ダウンロード検証情報に基づいて前記目標エリアに対応する目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信するために用いられる送信ユニットと、を含んでもよい。
【0011】
本開示の第6の態様によれば、車両の通信装置を提供し、前記装置は、
車両から送信される要求メッセージを受信するための第1の受信ユニットであって、前記要求メッセージには前記車両の登録検証情報が含まれる第1の受信ユニットと、
前記登録検証情報に基づいて前記車両の身元を検証するための処理ユニットと、
検証に成功したら、前記車両に応答メッセージを送信するための送信ユニットであって、前記登録応答メッセージには前記ダウンロード検証情報が含まれ、前記ダウンロード検証情報は、前記車両が前記ダウンロード検証情報に基づいて前記目標エリアに対応する目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、前記アクセス検証情報に基づいて前記目標エリア内の通信機器と通信するために用いられる送信ユニットと、を含んでもよい。
【0012】
本開示の第7の態様によれば、車のインターネット機器の通信システムを提供し、上記の第4の態様に記載の車両の通信装置、第5の態様に記載の車両の通信装置、及び第6の態様に記載の車両の通信装置を含む。
【0013】
本開示の第8の態様によれば、電子機器を提供し、前記電子機器は、
少なくとも1つのプロセッサ、及び
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリを含み、ここで、
前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令が前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることにより、前記少なくとも1つのプロセッサに、上記の第1の態様に記載の車両の通信方法を実行させ、あるいは上記の第2の態様に記載の車両の通信方法を実行させ、あるいは上記の第3の態様に記載の車両の通信方法を実行させる。
【0014】
本開示の第9の態様によれば、コンピュータ命令を記憶する非一時的なコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供し、ここで、前記コンピュータ命令は、コンピュータに、上記の第1の態様に記載の車両の通信方法を実行させ、あるいは第2の態様に記載の車両の通信方法を実行させ、あるいは第3の態様に記載の車両の通信方法を実行させる。
【0015】
本開示の第10の態様によれば、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは読み取り可能な記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは、前記読み取り可能な記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、電子機器に第1の態様に記載の車両の通信方法を実行させ、あるいは第2の態様に記載の車両の通信方法を実行させ、あるいは第3の態様に記載の車両の通信方法を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本開示の技術的手段によれば、車両が目標エリアに走行すると決定する場合、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、目標エリアに対応する目標プラットフォーム、及び目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定し、目標プラットフォームが車両のために生成したダウンロード検証情報を取得し、ダウンロード検証情報と目標ダウンロードアドレスに基づいて、目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信し、車両と目標エリア内の通信機器との間の通信を実現する。
【0017】
理解すべきものとして、本部分で説明するコンテンツは、本開示の実施例の主要又は重要な特徴を特定することを意図するものではなく、本開示の範囲を制限するためにも使用されない。本開示の他の特徴は、以下の明細書によって容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
添付の図面は、本案をよりよく理解するために使用されており、本開示を限定するものではない。
図1】本開示の実施例によって提供される通信システムの概略構成図である。
図2】本開示の第1の実施例によって提供される車両の通信方法のフローチャートである。
図3】本開示の第2の実施例によって提供される相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを取得する方法のフローチャートである。
図4】本開示の第3の実施例によって提供される車両の通信方法のフローチャートである。
図5】本開示の第4の実施例によって提供される車両の通信方法のフローチャートである。
図6】本開示の第5の実施例によって提供される車両の通信方法のフローチャートである。
図7】本開示の第6の実施例によって提供される車両の通信装置の概略ブロック図である。
図8】本開示の第7の実施例によって提供される車両の通信装置の概略ブロック図である。
図9】本開示の第8の実施例によって提供される車両の通信装置の概略ブロック図である。
図10】本開示の第9の実施例によって提供される電子機器の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本開示の例示的な実施例を説明するが、本開示の実施例の様々な詳細が理解を容易にするために含まれており、単なる例示的なものと考えられるべきである。したがって、当業者は、本開示の範囲及び精神から逸脱することなく、本明細書に記載された実施例に様々な変更及び修正を加えることができることを理解すべきである。同様に、明確かつ簡潔にするために、以下の説明において、周知の機能及び構造の説明は省略されている。
【0020】
本開示の実施例では、「少なくとも1つ」は1つ又は複数を意味し、「複数」は2つ又は2つ以上を意味する。「及び/又は」は、関連オブジェクトの関連関係を記述し、3つの関係が存在すると意味し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在するという3つの場合を意味することができ、ここで、A、Bは、単数又は複数であってもよい。本開示のテキスト記述では、符号「/」は、一般に、前後の関連オブジェクトが「又は」の関係であると意味する。
【0021】
本開示の実施例によって提供される技術的手段は、V2X機器通信のシーンに適用されることができる。現在、V2Xをサポートするいくつかの知能交通都市がすでに現れ、その中で、各知能交通都市は、それぞれの対応する相互信頼プラットフォームがあり、知能交通都市の中のV2X機器の間は、相互信頼プラットフォームに対応する信頼されたルート証明書リストに基づいて通信を行うことができる。
【0022】
知能交通都市Aと知能交通都市Bを例にとると、知能交通都市Aと知能交通都市Bはそれぞれの対応する相互信頼プラットフォームがあり、それぞれ相互信頼プラットフォームAと相互信頼プラットフォームBである。ここで、知能交通都市AにおけるV2X機器間は、相互信頼プラットフォームAに対応する信頼されたルート証明書リストに基づいて通信することができ、同様に、知能交通都市BにおけるV2X機器間は、相互信頼プラットフォームBに対応する信頼されたルート証明書リストに基づいて通信することができる。しかし、知能交通都市Aと智能交通都市Bの信頼されたルート証明書リストはいずれも単独で機能し、相互に通信することができないため、知能交通都市AにおけるV2X車両が知能交通都市Bに走行する時、当該知能交通都市BにおけるV2X機器と通信することができない。
【0023】
ここで、相互信頼プラットフォームは、ネットワーク機器又はクラウドサーバなどであってもよく、智能交通エリアのローカル証明書システム及び外部証明書システムの証明書に関する情報を管理するために用いられてもよい。例示的に、1つの都市を1つの知能交通エリアとすることを例に取って、当該都市に対応する相互信頼プラットフォームは、1つの信頼されたルート証明書リストを維持することができ、当該信頼されたルート証明書リストには、ローカル証明書システムのルート証明書及び信頼されたドメイン証明書リストのダウンロードアドレスが含まれる。
【0024】
知能交通都市AのV2X車両が知能交通都市Bに走行する場合、知能交通都市BにおけるV2X機器と通信することができるようにするために、当該相互信頼プラットフォームBに対応する信頼されたルート証明書リストを取得することが考えられ、これにより、知能交通都市AのV2X車両は、相互信頼プラットフォームBに対応する信頼されたルート証明書リストに基づいて、知能交通都市BにおけるV2X機器と通信することができる。しかし、知能交通都市AのV2X車両がどのように知能交通都市Bの信頼されたルート証明書リストを取得するかは早急に解決すべき問題である。
【0025】
知能交通都市AのV2X車両が相互信頼プラットフォームBに対応する信頼されたルート証明書リストを取得するために、知能交通都市Aに対応する相互信頼プラットフォームA及び知能交通都市Bに対応する相互信頼プラットフォームBを管理するためのより高いレベルのグローバル機関、例えば、グローバルプラットフォームを設置することが考えられる。例示的に、図1を参照する。図1は、本開示の実施例によって提供される通信システムの概略構成図である。図1に示す通信システムには、相互信頼プラットフォームA、相互信頼プラットフォームB及びグローバルプラットフォームが含まれてもよく、ここで、相互信頼プラットフォームAに対応する信頼されたルート証明書リストは、相互信頼プラットフォームBに対応する信頼されたルート証明書リストとは異なる。図1におけるグローバルプラットフォームは、信頼された各相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び各相互信頼プラットフォームに対応する信頼されたルート証明書リストのダウンロードアドレスを維持するために用いられてもよく、例示的に、維持された内容は、1つの相互信頼プラットフォームリストのファイルによって記載されることができ、知能交通都市AにおけるV2X車両は、定期的にグローバルプラットフォームから当該相互信頼プラットフォームリストを取得することができ、これにより、知能交通都市AのV2X車両が知能交通都市Bのエリアに走行する場合、事前に取得した相互信頼プラットフォームリストに基づいて、相互信頼プラットフォームBに対応する信頼されたルート証明書リストのダウンロードアドレスを決定し、当該信頼されたルート証明書リストのダウンロードアドレスに基づいて、当該信頼されたルート証明書リストをダウンロードして取得することができ、このように、知能交通都市AのV2X車両が当該信頼されたルート証明書リストに基づいて知能交通都市B内のV2X機器と通信することができ、これにより知能交通都市AのV2X車両と当該知能交通都市BのV2X機器との間の通信を実現する。
【0026】
以上の技術的思想に基づいて、本開示の実施例は、車両の通信方法を提供し、以下、具体的な実施例により本開示で提供される車両の通信方法を詳細に説明する。理解すべきものとして、以下のいくつかの具体的な実施例を、互いに組み合わせることができ、同一又は類似の概念又はプロセスについては、いくつかの実施例では繰り返さない。
【実施例0027】
図2は、本開示の第1の実施例によって提供される車両の通信方法のフローチャートである。当該車両の通信方法は、ソフトウェア及び/又はハードウェア装置によって実行されることができ、当該ハードウェア装置は車両であってもよい。例示的に、図2に示すように、当該車両の通信方法は、S201~S204を含む。
【0028】
S201では、車両が目標エリアに走行すると決定する場合、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、目標エリアに対応する目標プラットフォーム、及び目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定する。
【0029】
ここで、目標エリアに対応する相互信頼プラットフォームと車両帰属エリアに対応する相互信頼プラットフォームは異なる相互信頼プラットフォームであり、かつ異なる相互信頼プラットフォームに対応するアクセス検証情報が異なり、即ち、異なる相互信頼プラットフォームに対応するアクセス検証システムが異なる。
【0030】
例示的に、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスは、車両が本開示の技術的手段を実行するとき、グローバルプラットフォームからダウンロードして取得されたものであってもよいし、車両が本開示の技術的手段を実行する前に、グローバルプラットフォームからダウンロードして取得されたものであってもよく、車両は、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを取得した後、当該相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを車両ローカルに記憶することができ、このように、車両が本開示の技術的手段を実行するとき、当該相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを車両ローカルから直接検索して取得することができる。
【0031】
理解すべきものとして、本開示の実施例では、グローバルプラットフォームは、1つの相互信頼プラットフォームリストを介して、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを維持することができ、これに応じて、車両は、グローバルプラットフォームから当該相互信頼プラットフォームリストを取得することができ、相互信頼プラットフォームリストの形態で相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを維持することもでき、また、他の形態で当該相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを維持することもでき、具体的には実際の必要に応じて設定することができる。
【0032】
相互信頼プラットフォームリストを介して相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを維持することを例にとると、相互信頼プラットフォームリストには、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレス以外、各相互信頼プラットフォームの信頼されたルート証明書リスト機関のルート証明書、信頼された各相互信頼プラットフォームが車両に提供する登録サービスインタフェースアドレス、及び各相互信頼プラットフォームが管理するエリアのエリア名とエリアコードなどが含まれてもよく、具体的には実際の必要に応じて設定することができる。
【0033】
理解すべきものとして、本開示の実施例では、相互信頼プラットフォームの情報は変更されることがあるため、例えば相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスが変更されることがあるため、グローバルプラットフォームは、変更された相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて相互信頼プラットフォームリストを更新し、且つ車両が最新の相互信頼プラットフォームリストを取得できることを保証するために、車両は、定期的にグローバルプラットフォームから相互信頼プラットフォームリストをダウンロードして取得し、最新の相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを取得することができる。
【0034】
車両が目標エリアに走行すると決定する場合、取得した相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、目標エリアに対応する目標プラットフォーム、及び目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定することができる。理解すべきものとして、目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを取得した後、車両は、当該目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスのみに基づいてアクセス検証情報をダウンロードすることができず、代わりに、目標プラットフォームが車両のために生成したダウンロード検証情報を取得し、目標プラットフォームが車両のために生成したダウンロード検証情報と組み合わせ、即ち、下記のS202と下記のS203を実行する必要がある。
【0035】
S202では、目標プラットフォームが車両のために生成したダウンロード検証情報を取得する。
【0036】
例示的に、本開示の実施例では、ダウンロード検証情報は、車両が相互信頼プラットフォームと相互作用する間に身元認証を行うための証明書として用いられる安全証明書であってもよく、当該安全証明書を、車両が目標エリアでの通行証明書、例えばAccessTokenとすることができる。
【0037】
例示的に、車両は、目標プラットフォームが車両のために生成したダウンロード検証情報を取得するとき、車両が初めて当該目標エリアに走行する場合、目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信することができ、ここで、登録要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれ、これにより目標プラットフォームが登録検証情報に基づいて車両の身元を検証する。例示的に、当該登録検証情報は、車両帰属エリアが車両に発行した初期安全証明書、例えばX509証明書であってもよく、当該安全証明書は車両の身元を証明することができ、かつ当該安全証明書に基づいて車両の帰属エリアを決定することができる。登録要求メッセージには、車両の識別情報、例えば車両の車両識別番号(Vehicle Identification Number、VIN)又はナンバープレート情報などが含まれていてもよい。目標プラットフォームは、車両の身元検証に成功した後、当該車両のために車両が当該目標エリア内で走行するダウンロード検証情報を生成して、車両に登録応答メッセージを送信し、ここで、登録応答メッセージには車両のダウンロード検証情報が含まれることにより、車両が当該ダウンロード検証情報を取得する。理解すべきものとして、通常、ダウンロード検証情報は使用有効期限があるため、車両は、当該ダウンロード検証情報を取得した後、当該ダウンロード検証情報を車両ローカルに記憶し、車両が使用有効期限内に再び目標エリアに走行すれば、目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信する必要がなく、車両ローカルから当該ダウンロード検証情報を直接取得することができ、このように、目標プラットフォームと相互作用する必要がなくなり、ダウンロード検証情報の取得効率を高める。
【0038】
理解すべきものとして、本開示の実施例では、車両は、目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信し、目標プラットフォームが車両のために生成したダウンロード検証情報を要求する前に、まず目標プラットフォームの身元を検証し、検証に成功した後、目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信し、目標プラットフォームが車両のためにダウンロード検証情報を生成するのを要求してもよい。
【0039】
このようにして、目標プラットフォームが前記車両のために生成したダウンロード検証情報及び目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスをそれぞれ取得した後、車両は下記S203を実行することができる。
【0040】
S203では、ダウンロード検証情報と目標ダウンロードアドレスに基づいて、目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードする。
【0041】
例示的に、アクセス検証情報は信頼されたルート証明書リストであってもよく、信頼されたルート証明書リストの信頼されたルート証明書は、信頼チェーンを確立して、信頼されたルート証明書によって署名された他の証明書を検証することができる。
【0042】
車両は、ダウンロード検証情報と目標ダウンロードアドレスに基づいて、目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードする場合、目標プラットフォームはまず車両のダウンロード検証情報に基づいて、車両の身元を認証することができ、認証に合格した後、車両は目標ダウンロードアドレスに基づいて、目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、これによりアクセス検証情報を取得することができる。
【0043】
S204では、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信する。
【0044】
車両は、目標プラットフォームによって生成されたダウンロード検証情報とアクセス検証情報を取得した後、当該目標エリアの信頼チェーンを同時に有する。よって、車両はアクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信することができ、車両と目標エリア内の通信機器との間の通信を実現する。
【0045】
ゆえに、本開示の実施例では、車両が目標エリアに走行すると決定する場合、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、目標エリアに対応する目標プラットフォーム、及び目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定し、目標プラットフォームが車両のために生成したダウンロード検証情報を取得し、そして、ダウンロード検証情報と目標ダウンロードアドレスに基づいて、目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信し、車両と目標エリア内の通信機器との間の通信を実現する。
【0046】
上記図2に示す実施例1によれば、例示的に、本開示の実施例では、車両が、目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信し、登録要求メッセージによって目標プラットフォームが車両のために生成したダウンロード検証情報を要求するとき、応答メッセージには、相互信頼プラットフォームが車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレスが含まれてもよく、このように、車両はまず目標プラットフォームが車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレスを決定し、次に目標プラットフォームが車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレスに基づいて、目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信することができ、これにより、登録要求メッセージ送信の成功率を向上させることができる。
【0047】
上記図2に示す実施例1によれば、本開示の実施例では、車両が相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを取得しているので、車両が目標エリアに走行すると決定する場合、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、前記目標エリアに対応する目標プラットフォーム、及び前記目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定することができ、さらに、車両と目標エリア内の通信機器との間の通信を実現する。以下、下記実施例2により、本開示の実施例において、車両が相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスをどのように取得するかを詳細に説明する。
【実施例0048】
図3は、本開示の第2の実施例によって提供される相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを取得する方法のフローチャートである。当該方法は、同様に、ソフトウェア及び/又はハードウェア装置によって実行されてもよく、当該ハードウェア装置は車両であってもよい。例示的に、図3に示すように、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを取得する当該方法は、S301~S302を含んでもよい。
【0049】
S301では、グローバルプラットフォームに要求メッセージを送信し、要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれる。
【0050】
例示的に、グローバルプラットフォームは図1を参照する。グローバルプラットフォームが、相互信頼プラットフォームリストの形態で相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを維持すると仮定すると、車両は、グローバルプラットフォームに要求メッセージを送信し、当該要求メッセージを介して当該グローバルプラットフォームから相互信頼プラットフォームリストを取得することができる。
【0051】
例示的に、本開示の実施例では、信頼された各相互信頼プラットフォームは、グローバルプラットフォームにそれぞれの相互信頼プラットフォームと管理エリアとの間の対応関係、及び各相互信頼プラットフォームに対応するアクセス検証情報のダウンロードアドレスを報告することができ、グローバルプラットフォームは、各相互信頼プラットフォームが報告したそれぞれの対応関係、及び各相互信頼プラットフォームに対応するアクセス検証情報のダウンロードアドレスを受信した後、それぞれの対応関係及び各相互信頼プラットフォームに対応するアクセス検証情報のダウンロードアドレスに基づいて、相互信頼プラットフォームリストを構築し記憶することができる。
【0052】
説明すべきものとして、本開示の実施例では、信頼された各相互信頼プラットフォームは、それぞれの対応関係、及び各相互信頼プラットフォームに対応するアクセス検証情報のダウンロードアドレスを報告する以外に、それぞれのアクセス検証情報のルート検証情報、信頼された各相互信頼プラットフォームが車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレス、及び各相互信頼プラットフォームが管理するエリアのエリア名とエリアコードなどの情報をグローバルプラットフォームに報告する。これに応じて、グローバルプラットフォームに維持された相互信頼プラットフォームリストにはまた、各相互信頼プラットフォームのアクセス検証情報のルート検証情報、信頼された各相互信頼プラットフォームが車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレス、及び各相互信頼プラットフォームが管理するエリアのエリア名とエリアコードなどの情報が含まれてもよく、具体的には実際の必要に応じて設定することができる。
【0053】
車両がグローバルプラットフォームに登録検証情報を含む要求メッセージを送信した後、グローバルプラットフォームは、登録検証情報に基づいて車両の身元を検証し、当該車両が信頼されたエリア内の車両であるか否かを決定することができ、そうであれば、車両に相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを含む応答メッセージを送信し、これに応じて、車両は、グローバルプラットフォームから送信された応答メッセージを受信し、即ち、下記S302を実行する。
【0054】
S302では、グローバルプラットフォームから送信された応答メッセージを受信し、ここで、応答メッセージは、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを含む。
【0055】
ゆえに、本開示の実施例では、車両は、グローバルプラットフォームに登録検証情報を含む要求メッセージを送信し、グローバルプラットフォームから送信された、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを含む応答メッセージを受信することにより、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを取得することができる。このように、車両は、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、目標エリアに対応する目標プラットフォーム、及び目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定し、目標ダウンロードアドレスに基づいて、目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、さらにアクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信することができ、車両と目標エリア内の通信機器との間の通信を実現する。
【0056】
上記図2又は図3に示す実施例によれば、例示的に、本開示の実施例では、車両はアクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信する場合、アクセス検証情報の安全性を保証するために、当該アクセス検証情報を先に検証することができる。
【0057】
例示的に、本開示の実施例では、車両が取得した相互信頼プラットフォームリストにはまた、信頼された相互信頼プラットフォームのアクセス検証情報のルート検証情報が含まれてもよく、アクセス検証情報が信頼されたルート証明書リストであるのを例にとると、アクセス検証情報のルート検証情報は、信頼されたルート証明書リストのルート証明書であってもよく、これにより、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信する場合、相互信頼プラットフォームリストから当該目標プラットフォームのアクセス検証情報のルート検証情報を取得し、当該ルート検証情報に基づいて、アクセス検証情報を検証することができ、検証に成功した後、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信し、これにより、アクセス検証情報の安全を保証する前提で、車両と目標エリア内の通信機器との間の通信を実現する。
【0058】
上記図2又は図3に示す実施例によれば、例示的に、本開示の実施例では、車両はアクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信するとき、アクセス検証情報が信頼されたルート証明書リストであるのを例にとると、当該信頼されたルート証明書リストには、各信頼されたルート証明書に対応する信頼されたドメイン証明書リストのダウンロードアドレスが含まれてもよく、これにより、車両はまず各信頼されたルート証明書に対応する信頼されたドメイン証明書リストのダウンロードアドレスに基づいて、各信頼されたルート証明書に対応する信頼されたドメイン証明書リストをダウンロードし、そして各信頼されたルート証明書に対応する信頼されたドメイン証明書リストに基づいて、目標エリア内の通信機器と通信することができ、これにより車両と目標エリア内の通信機器との間の通信を実現する。
【0059】
上記図2又は図3に示す実施例によれば、例示的に、本開示の実施例では、車両は目標エリア内の通信機器と通信するとき、車両の真の身元情報の漏洩を回避し、車両位置プライバシー漏洩のリスクを低減するために、車両は、目標プラットフォームによって生成されたダウンロード検証情報に基づいて、目標エリアに対応する検証管理プラットフォームから匿名検証情報を取得してから、当該匿名検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信することができ、車両が真の証明書に基づいて目標エリア内の通信機器と通信することに比べて、車両の真の身元情報の漏洩を回避することができ、それによって車両位置プライバシー漏洩のリスクを低減する。
【0060】
例示的に、車両は、ダウンロード検証情報に基づいて、目標エリアに対応する検証管理プラットフォームから匿名検証情報を取得する場合、直接ダウンロード検証情報に基づいて、目標エリアに対応する検証管理プラットフォームから匿名検証情報を取得してもよいし、ダウンロード検証情報に基づいて、目標エリアに対応する検証管理プラットフォームから真の証明書を取得してから、当該真の証明書に基づいて目標エリアに対応する検証管理プラットフォームから匿名検証情報を取得してもよく、具体的には実際の必要に応じて設定することができる。
【0061】
例示的に、目標プラットフォームが車両に送信する登録応答メッセージには、車両のために生成したダウンロード検証情報以外、また目標エリアに対応する検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスとプラットフォーム検証情報が含まれてもよく、プラットフォーム検証情報は機関の証明書チェーンであってもよく、このように、車両はまず目標エリアのプラットフォーム検証情報に基づいて、当該目標エリアの検証管理プラットフォームの身元を検証し、検証に成功した後、検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスに基づいて、検証管理プラットフォームから匿名検証情報を取得することができ、これにより、取得した匿名検証情報の正確性を向上させることができる。
【0062】
例示的に、登録応答メッセージにはまた、他の管理機関のインタフェースアドレスと証明書チェーンが含まれてもよく、他の管理機関は、例えば、認証許可機関(Authentication and Authorization、AAA)、仮名証明書登録機関(Pseudonym Certificate Registration Authority、PRA)、認証証明書登録機関(Application Certificate Registration Authority、ARA)、異常行為認証センター(Misbehavior Authority、MA)、証明書取り消しリスト権威機関(Certificate Revocation List Authority、CRLA)などであってもよく、具体的には実際の必要に応じて設定することができる。
【実施例0063】
図4は、本開示の第3の実施例によって提供される車両の通信方法のフローチャートである。当該車両の通信方法は同様に、ソフトウェア及び/又はハードウェア装置によって実行されてもよく、当該ハードウェア装置は目標プラットフォームであってもよい。例示的に、図4に示すように、当該車両の通信方法は、S401~S404を含む。
【0064】
S401では、車両から送信される登録要求メッセージを受信し、ここで、登録要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれ、登録要求メッセージは、車両が目標エリアに走行するときに送信される。
【0065】
例示的に、登録検証情報は、車両帰属エリアが車両に発行した初期安全証明書、例えばX509証明書であってもよく、当該安全証明書は車両の身元を証明することができ、かつ当該安全証明書に基づいて車両の帰属エリアを決定することができる。
【0066】
車両が目標エリアに走行するとき、その属するエリアが発行した登録検証情報は車両の目標エリアでの通行証明書として使用できないため、目標エリア内の通信機器と通信することができるために、当該目標エリアが属する目標プラットフォームに車両の登録検証情報を含む登録要求メッセージを送信する必要があり、これにより目標プラットフォームは車両の登録検証情報に基づいて、当該車両の身元を検証し、即ち、下記S402を実行する。
【0067】
S402では、登録検証情報に基づいて車両の身元を検証する。
【0068】
例示的に、目標プラットフォームは、車両の登録検証情報に基づいて、車両の身元を検証する場合、車両の身元検証が失敗すれば、車両に登録失敗応答メッセージを送信することができ、車両の身元検証が成功すれば、検証に成功した後、車両のために目標エリア内のダウンロード検証情報を生成し、即ち、下記S403を実行する。
【0069】
S403では、検証に成功した後、車両のダウンロード検証情報を生成する。
【0070】
S404では、車両に登録応答メッセージを送信し、ここで、登録応答メッセージにはダウンロード検証情報が含まれ、ダウンロード検証情報は、車両がダウンロード検証情報に基づいて目標エリアに対応する目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信するために用いられる。
【0071】
説明すべきものとして、S404において、車両がどのようにダウンロード検証情報及び目標エリアに対応する目標プラットフォームからダウンロードしたアクセス検証情報に基づいて、目標エリア内の通信機器と通信するかについては、上記図2に示す実施例において、車両がダウンロード検証情報及び目標エリアに対応する目標プラットフォームからダウンロードしたアクセス検証情報に基づいて、目標エリア内の通信機器と通信することに関する説明を参照してもよく、ここで、本開示の実施例はこれ以上説明しない。
【0072】
ゆえに、本開示の実施例では、目標プラットフォームは、目標エリアに走行する車両から送信される登録要求メッセージを受信し、当該登録要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれ、当該登録検証情報に基づいて車両の身元を検証し、検証に成功した後、車両のダウンロード検証情報を生成し、車両にダウンロード検証情報を含む登録応答メッセージを送信し、車両は、ダウンロード検証情報及び目標エリアに対応する目標プラットフォームからダウンロードしたアクセス検証情報に基づいて、目標エリア内の通信機器と通信し、これにより、車両と目標エリア内の通信機器との間の通信を実現する。
【0073】
上記図4に示す実施例によれば、例示的に、登録応答メッセージは、ダウンロード検証情報以外、目標エリアに対応する検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスとプラットフォーム検証情報を含んでもよく、プラットフォーム検証情報は機関の証明書チェーンであってもよい。理解すべきものとして、当該図4に示す実施例では、目標プラットフォームは登録応答メッセージにより、目標エリアに対応する検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスとプラットフォーム検証情報を車両に送信し、その実現原理は、上記車両側で説明した、目標プラットフォームが登録応答メッセージによって車両に送信する目標エリアに対応する検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスとプラットフォーム検証情報を受信する実現原理と同じであり、具体的には上記車両側の関連説明を参照することができ、ここで、本開示の実施例はこれ以上説明しない。
【0074】
上記図4に示す実施例によれば、例示的に、本開示の実施例では、いずれの相互信頼プラットフォームについても、事前に他の相互信頼プラットフォームと生態学的パートナーシップを確立し登録し、すべての生態学的パートナーシップに関する情報を記録し、異なる生態学的パートナーのために異なる認証策略を配置することができる。よって、目標プラットフォームがダウンロード検証情報に基づいて車両の身元を検証する場合、目標プラットフォームは、その信頼された信頼エリアの車両のダウンロード検証情報及び異なる信頼エリアに対応する認証策略を予め記憶するため、目標プラットフォームは、ダウンロード検証情報に基づいて、車両が目標エリアの信頼された信頼エリアの車両であるか否かを決定することができ、そうでなければ、車両に登録失敗応答メッセージをフィードバックし、そうであれば、車両が属するエリアに対応する認証策略に基づいて車両の身元を検証し、車両の身元の検証を実現する。
【実施例0075】
図5は、本開示の第4の実施例によって提供される車両の通信方法のフローチャートである。当該車両の通信方法は同様に、ソフトウェア及び/又はハードウェア装置によって実行されてもよく、当該ハードウェア装置はグローバルプラットフォームであってもよい。例示的に、図5に示すように、当該車両の通信方法は、S501~S504を含んでもよい。
【0076】
S501では、車両から送信される要求メッセージを受信し、ここで、要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれる。
【0077】
グローバルプラットフォームには、信頼された相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスが維持されているため、いずれの相互信頼プラットフォーム管理エリアにおける車両が、他の相互信頼プラットフォームが管理するエリアに走行する場合、当該相互信頼プラットフォームが管理するエリアにおける通信機器と通信するために、まずグローバルプラットフォームから相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを取得し、相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいてアクセス検証情報をダウンロードする必要があり、これにより、アクセス検証情報に基づいて当該相互信頼プラットフォームが管理するエリアにおける通信機器と通信する。
【0078】
例示的に、車両はグローバルプラットフォームから相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを取得するとき、車両の登録検証情報を含む要求メッセージをグローバルプラットフォームに送信することができ、これに応じて、グローバルプラットフォームは、車両の登録検証情報を含む要求メッセージを受信した後、車両の登録検証情報に基づいて車両の身元を検証し、即ち、下記S502を実行することができる。
【0079】
S502では、登録検証情報に基づいて車両の身元を検証する。
【0080】
例示的に、グローバルプラットフォームは車両の登録検証情報に基づいて、車両の身元を検証する場合、車両の身元検証が失敗すれば、車両に要求失敗応答メッセージを送信することができ、車両の身元検証が成功すれば、検証に成功した後、応答メッセージによって相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを車両に送信することにより、車両は、当該相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを取得し、即ち、下記S503を実行する。
【0081】
S503では、検証に成功した後、車両に応答メッセージを送信し、ここで、応答メッセージには、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスが含まれ、応答メッセージは、車両が対応関係及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、アクセス検証情報をダウンロードし、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信するように指示するために用いられる。
【0082】
理解すべきものとして、本開示の実施例では、グローバルプラットフォームは1つの相互信頼プラットフォームリストにより、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを維持することができ、これに応じて、車両はグローバルプラットフォームから当該相互信頼プラットフォームリストを取得し、相互信頼プラットフォームリストの形態で相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを維持することができ、他の形態で当該相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを維持することもでき、具体的には実際の必要に応じて設定することができる。
【0083】
相互信頼プラットフォームリストによって相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを維持することを例にとると、相互信頼プラットフォームリストには、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレス以外、各相互信頼プラットフォームの信頼されたルート証明書リスト機関のルート証明書、信頼された各相互信頼プラットフォームが車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレス、及び各相互信頼プラットフォームが管理するエリアのエリア名とエリアコードなどが含まれてもよく、具体的には実際の必要に応じて設定することができる。
【0084】
説明すべきものとして、S504において、車両がどのようにダウンロード検証情報及び目標エリアに対応する目標プラットフォームからダウンロードされたアクセス検証情報に基づいて、目標エリア内の通信機器と通信するかについては、上記図2に示す実施例において、車両がダウンロード検証情報及び目標エリアに対応する目標プラットフォームからダウンロードされたアクセス検証情報に基づいて、目標エリア内の通信機器と通信することに関する説明を参照してもよい。ここで、本開示の実施例はこれ以上説明しない。
【0085】
ゆえに、本開示の実施例では、グローバルプラットフォームは、目標エリアに走行する車両から送信される要求メッセージを受信し、当該要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれ、当該登録検証情報に基づいて車両の身元を検証し、検証に成功した後、応答メッセージによって相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを車両に送信し、車両は、対応関係及び前記相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、アクセス検証情報をダウンロードし、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信し、これにより、車両と目標エリア内の通信機器との間の通信を実現する。
【0086】
上記図5に示す実施例によれば、グローバルプラットフォームが相互信頼プラットフォームリストの形態で、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを維持すると仮定すると、グローバルプラットフォームは、応答メッセージによって車両に相互信頼プラットフォームリストを送信する前に、まず当該相互信頼プラットフォームリストを構築する必要がある。例示的に、グローバルプラットフォームは当該相互信頼プラットフォームリストを構築するとき、グローバルプラットフォームは、信頼された各相互信頼プラットフォームが報告した相互信頼プラットフォームと管理エリアとの間の対応関係、及び各相互信頼プラットフォームに対応するアクセス検証情報のダウンロードアドレスを受信し、そして、対応関係及び各相互信頼プラットフォームに対応するアクセス検証情報のダウンロードアドレスに基づいて、相互信頼プラットフォームリストを構築することができる。
【0087】
説明すべきものとして、本開示の実施例では、信頼された各相互信頼プラットフォームは、それぞれの対応関係、及び各相互信頼プラットフォームに対応するアクセス検証情報のダウンロードアドレスを報告する以外に、グローバルプラットフォームにそれぞれのアクセス検証情報のルート検証情報、信頼された各相互信頼プラットフォームが車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレス、及び各相互信頼プラットフォームが管理するエリアのエリア名とエリアコードなどの情報を報告すると、これに応じて、グローバルプラットフォームに維持された相互信頼プラットフォームリストにはまた、各相互信頼プラットフォームのアクセス検証情報のルート検証情報、信頼された各相互信頼プラットフォームが車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレス、及び各相互信頼プラットフォームが管理するエリアのエリア名とエリアコードなどの情報が含まれてもよい。具体的には実際の必要に応じて設定することができる。
【0088】
理解すべきものとして、ある信頼された相互信頼プラットフォームの情報が変更されることがあるため、例えば相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスが変更されることがあるため、グローバルプラットフォームは、変更された相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて相互信頼プラットフォームリストを更新し、車両が最新の相互信頼プラットフォームリストを取得できるのを保証するために、車両は、定期的にグローバルプラットフォームから相互信頼プラットフォームリストをダウンロードして取得することにより、最新の相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを取得することができる。
【実施例0089】
相互信頼プラットフォームリストを介して相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを維持し、ダウンロード検証情報が目標安全証明書であり、アクセス検証情報が信頼されたルート証明書リストであることを例にとって、本開示の実施例によって提供される技術的手段を説明する。図6は、本開示の第5の実施例によって提供される車両の通信方法のフローチャートである。当該車両の通信方法は同様に、ソフトウェア及び/又はハードウェア装置によって実行されてもよく、通信システムに適用されてもよい。例示的に、図6に示すように、当該車両の通信方法は、S601~S606を含んでもよい。
【0090】
S601では、車両は、グローバルプラットフォームから相互信頼プラットフォームリストをダウンロードして取得し、ここで、相互信頼プラットフォームリストには、信頼された相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスが含まれる。
【0091】
説明すべきものとして、本開示の技術的手段を実行する場合、必ずしもS601を先に実行する必要はなく、本開示の技術的手段を実行するとき、車両ローカルにすでに当該相互信頼プラットフォームリストが記憶されていれば、相互信頼プラットフォームリストから目標エリアが属する目標プラットフォーム、及び目標プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを決定するS602を直接に実行することができ、逆に、本開示の技術的手段を実行するとき、車両ローカルに当該相互信頼プラットフォームリストが保存されていない場合、まずグローバルプラットフォームから相互信頼プラットフォームリストをダウンロードして取得してから、S602を実行することができ、即ち、相互信頼プラットフォームリストから目標エリアが属する目標プラットフォーム、及び目標プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを決定する。
【0092】
S602では、車両が目標エリアに走行するとき、相互信頼プラットフォームリストから目標エリアが属する目標プラットフォーム、及び目標プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを決定する。
【0093】
S603では、車両は目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信し、ここで、登録要求メッセージには車両帰属エリアが発行した安全証明書が含まれる。
【0094】
S604では、目標プラットフォームは、車両の身元検証に成功した後、車両が当該目標エリア内で走行するための目標安全証明書を当該車両に生成し、車両に目標安全証明書を含む登録応答メッセージを送信する。
【0095】
ここで、S603とS604は主に、目標プラットフォームが車両のために生成した目標安全証明書を取得するために用いられる。説明すべきものとして、車両は目標プラットフォームが車両のために生成した目標安全証明書を取得するとき、車両が初めて当該目標エリアに走行する場合、目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信し、登録応答メッセージを受信して目標安全証明書を取得することができ、車両は使用有効期限内に再び目標エリアに走行する場合、目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信する必要がなく、直接車両ローカルから当該目標安全証明書を取得し、目標プラットフォームが車両のために生成した目標安全証明書を要求することができ、これにより、車両が再び目標プラットフォームと相互作用することを回避し、目標安全証明書の取得効率を向上させることができる。
【0096】
S605では、車両は目標安全証明書とダウンロードアドレスに基づいて、目標プラットフォームの信頼されたルート証明書リストをダウンロードする。
【0097】
S606では、車両は信頼されたルート証明書リストに基づいて目標エリア内の通信機器と通信する。
【0098】
ゆえに、本開示の実施例では、相互信頼プラットフォームリストには相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスが含まれるので、車両が目標エリアに走行するとき、相互信頼プラットフォームリストから目標プラットフォーム、及び目標プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを決定し、目標プラットフォームが生成した目標安全証明書とダウンロードアドレスに基づいて、目標プラットフォームの信頼されたルート証明書リストをダウンロードし、そして当該信頼されたルート証明書リストに基づいて目標エリア内の通信機器と通信することができ、車両と目標エリア内の通信機器との間の通信を実現する。
【実施例0099】
図7は、本開示の第6の実施例によって提供される車両の通信装置70の概略ブロック図である。例示的に、図7に示すように、当該車両の通信装置70は、
車両が目標エリアに走行すると決定する場合、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、目標エリアに対応する目標プラットフォーム、及び目標プラットフォームに対応する目標ダウンロードアドレスを決定するための処理ユニット701と、
目標プラットフォームが車両のために生成したダウンロード検証情報を取得するための取得ユニット702と、
ダウンロード検証情報と目標ダウンロードアドレスに基づいて、目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードするためのダウンロードユニット703と、
アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信するための通信ユニット704と、を含んでもよい。
【0100】
選択的に、取得ユニット702は、第1の取得モジュールと第2の取得モジュールを含む。
【0101】
第1の取得モジュールは、目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信するために用いられ、ここで、登録要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれる。
【0102】
第2の取得モジュールは、目標プラットフォームから送信された登録応答メッセージを受信するために用いられ、ここで、登録応答メッセージには車両のダウンロード検証情報が含まれ、ダウンロード検証情報は、目標プラットフォームが登録検証情報に基づいて車両の身元検証に成功した後に生成される。
【0103】
選択的に、当該車両の通信装置はまた、送信ユニットと受信ユニットを含む。
【0104】
送信ユニットは、グローバルプラットフォームに要求メッセージを送信するために用いられ、要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれる。
【0105】
受信ユニットは、グローバルプラットフォームから送信された応答メッセージを受信するために用いられる。ここで、応答メッセージは、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを含み、応答メッセージは、グローバルプラットフォームが登録検証情報に基づいて車両の身元検証に成功した後に送信される。
【0106】
選択的に、応答メッセージにはまたアクセス検証情報のルート検証情報が含まれ、通信ユニット704は、第1の通信モジュールと第2の通信モジュールを含む。
【0107】
第1の通信モジュールは、ルート検証情報に基づいてアクセス検証情報を検証するために用いられる。
【0108】
第2の通信モジュールは、検証に成功した後、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信するために用いられる。
【0109】
選択的に、第2の通信モジュールは、第1の通信サブモジュールと第2の通信サブモジュールを含む。
【0110】
第1の通信サブモジュールは、ダウンロード検証情報に基づいて、目標エリアに対応する検証管理プラットフォームから匿名検証情報を取得するために用いられる。
【0111】
第2の通信サブモジュールは、匿名検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信するために用いられる。
【0112】
選択的に、登録応答メッセージにはまた、目標エリアに対応する検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスとプラットフォーム検証情報が含まれる。
【0113】
第1の通信サブモジュールは具体的に、プラットフォーム検証情報に基づいて、検証管理プラットフォームの身元を検証し、検証に成功した後、検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスに基づいて、検証管理プラットフォームから匿名検証情報を取得するために用いられる。
【0114】
選択的に、応答メッセージにはまた、相互信頼プラットフォームが車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレスが含まれる。
【0115】
第1の取得モジュールは具体的に、目標プラットフォームが車両のために提供した登録サービスインタフェースアドレスに基づいて、目標プラットフォームに登録要求メッセージを送信するために用いられる。
【0116】
本開示の実施例によって提供される車両の通信装置70は、上記任意の実施例に示す車両側の車両の通信方法の技術的手段を実行することができ、その実現原理及び有益効果は、車両側の車両の通信方法の実現原理及び有益効果と類似しており、車両側の車両の通信方法の実現原理及び有益効果を参照してもよい。ここでは繰り返さない。
【実施例0117】
図8は、本開示の第7の実施例によって提供される車両の通信装置80の概略ブロック図である。例示的に、図8に示すように、当該車両の通信装置80は、
車両から送信される登録要求メッセージを受信するための受信ユニット801であって、ここで、登録要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれ、登録要求メッセージは、車両が目標エリアに走行するときに送信される受信ユニット801と、
登録検証情報に基づいて車両の身元を検証するための処理ユニット802と、
検証に成功した後、車両のダウンロード検証情報を生成するための生成ユニット803と、
車両に登録応答メッセージを送信するための送信ユニット804であって、ここで、登録応答メッセージにはダウンロード検証情報が含まれ、ダウンロード検証情報は、車両がダウンロード検証情報に基づいて目標エリアに対応する目標プラットフォームからアクセス検証情報をダウンロードし、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信するために用いられる送信ユニット804と、を含んでもよい。
【0118】
選択的に、処理ユニット802は、第1の処理モジュールと第2の処理モジュールを含む。
【0119】
第1の処理モジュールは、登録検証情報に基づいて、車両が目標エリアの信頼エリア内の車両であるかどうかを決定するために用いられる。
【0120】
第2の処理モジュールは、信頼エリア内の車両であれば、車両の身元を検証するために用いられる。
【0121】
選択的に、登録応答メッセージにはまた、目標エリアに対応する検証管理プラットフォームのインタフェースアドレスとプラットフォーム検証情報が含まれる。
【0122】
本開示の実施例によって提供される車両の通信装置80は、上記任意の実施例に示す目標プラットフォーム側の車両の通信方法の技術的手段を実行することができ、その実現原理及び有益効果は、目標プラットフォーム側の車両の通信方法の実現原理及び有益効果と類似しており、目標プラットフォーム側の車両の通信方法の実現原理及び有益効果を参照してもよい。ここでは繰り返さない。
【実施例0123】
図9は、本開示の第8の実施例によって提供される車両の通信装置90の概略ブロック図である。例示的に、図9に示すように、当該車両の通信装置90は、
車両から送信される要求メッセージを受信するための第1の受信ユニット901であって、ここで、要求メッセージには車両の登録検証情報が含まれる第1の受信ユニット901と、
登録検証情報に基づいて車両の身元を検証するための処理ユニット902と、
検証に成功した後、車両に応答メッセージを送信するための送信ユニット903であって、ここで、応答メッセージには、相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスが含まれ、応答メッセージは、車両が対応関係及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスに基づいて、アクセス検証情報をダウンロードし、アクセス検証情報に基づいて目標エリア内の通信機器と通信するように指示するために用いられる送信ユニット903と、を含んでもよい。
【0124】
選択的に、車両の通信装置90はまた、第2の受信ユニットと記憶ユニットを含む。
【0125】
第2の受信ユニットは、相互信頼プラットフォームが報告した相互信頼プラットフォームとエリアとの間の対応関係、及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを受信するために用いられる。
【0126】
記憶ユニットは、対応関係及び相互信頼プラットフォームに対応するダウンロードアドレスを記憶するために用いられる。
【0127】
本開示の実施例によって提供される車両の通信装置90は、上記任意の実施例に示すグローバルプラットフォーム側の車両の通信方法の技術的手段を実行することができ、その実現原理及び有益効果は、グローバルプラットフォーム側の車両の通信方法の実現原理及び有益効果と類似しており、グローバルプラットフォーム側の車両の通信方法の実現原理及び有益効果を参照してもよい。ここでは繰り返さない。
【0128】
本開示の実施例はまた、通信システムを提供し、上記任意の実施例に記載の車両、上記任意の実施例に記載の目標プラットフォーム、及び上記任意の実施例に記載のグローバルプラットフォームを含み、その実現原理及び有益効果は、車両の通信方法の実現原理及び有益効果と類似しており、車両の通信方法の実現原理及び有益効果を参照してもよい。ここでは繰り返さない。
【0129】
本開示の実施例によれば、本開示はまた、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムは読み取り可能な記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは、読み取り可能な記憶媒体からコンピュータプログラムを読み取ることができ、少なくとも1つのプロセッサがコンピュータプログラムを実行し、電子機器に上記任意の実施例で提供される車両の通信方法の技術的手段を実行させ、その実現原理及び有益効果は、車両の通信方法の実現原理及び有益効果と類似しており、車両の通信方法の実現原理及び有益効果を参照してもよい。ここでは繰り返さない。
【実施例0130】
本開示の実施例によれば、本開示はまた、電子機器及び読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0131】
図10は、本開示の第9の実施例によって提供される電子機器100の概略ブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを意図している。電子機器は、パーソナルデジタルアシスタント、セルラー電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス及び他の類似のコンピューティングデバイスなどの様々な形態のモバイルデバイスを表すこともできる。本明細書に示すコンポーネント、それらの接続及び関係、及びそれらの機能は、単なる例であり、本明細書で記載及び/又は要求される本開示の実現を制限することを意図したものではない。
【0132】
図10に示すように、電子機器100は計算ユニット1001を含み、計算ユニット1001は、読み取り専用メモリ(ROM)1002に記憶されているコンピュータプログラム又は記憶ユニット1008からランダムアクセスメモリ(RAM)1003にロードされたコンピュータプログラムに基づいて、様々な適切な動作及び処理を実行することができる。RAM1003には、機器100の動作に必要な各種プログラムやデータが記憶されてもよい。計算ユニット1001、ROM1002及びRAM1003は、バス1004により相互に接続されている。入力/出力(I/O)インタフェース1005もバス1004に接続されている。
【0133】
機器100の複数のコンポーネント、例えば、キーボード、マウスなどの入力ユニット1006、各種ディスプレイ、スピーカなどの出力ユニット1007、磁気ディスク、光ディスクなどの記憶ユニット1008、及びネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバなどの通信ユニット1009は、I/Oインタフェース1005に接続される。通信ユニット1009は、機器100がインターネットなどのコンピュータネットワーク及び/又は様々な電気通信ネットワークを介して他の機器と情報/データを交換することを可能にする。
【0134】
計算ユニット1001は、処理及び計算能力を有する様々な汎用及び/又は専用の処理コンポーネントであってもよい。計算ユニット1001のいくつかの例は、中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、様々な専用の人工知能(AI)計算チップ、機械学習モデルアルゴリズムを実行する様々な計算ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどを含むが、これらに限定されない。計算ユニット1001は、上記した各方法及び処理、例えば車両の通信方法を実行する。例えば、いくつかの実施例では、車両の通信方法は、機械で読み取り可能な媒体、例えば記憶ユニット1008に有形に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実装されることができる。いくつかの実施例では、コンピュータプログラムの一部又は全部を、ROM1002及び/又は通信ユニット1009を介して機器100にロード及び/又はインストールすることができる。コンピュータプログラムがRAM1003にロードされ、計算ユニット1001によって実行されると、上記した車両の通信方法の1つ又は複数のステップを実行することができる。あるいは、他の実施例では、計算ユニット1001は、他の任意の適切な手段(例えば、ファームウェアによる)によって車両の通信方法を実行するように構成されることができる。
【0135】
本明細書で説明されるシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせで実現されることができる。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムで実施されることを含んでもよい。当該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行及び/又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、専用又は汎用プログラマブルプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該記憶システム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置に送信することができる。
【0136】
本開示の方法を実施するプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書くことができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されることで、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/動作が実行されることができる。プログラムコードは、完全に機器で実行され、部分的に機器で実行され、独立したソフトウェアパッケージとして部分的に機器で実行されて部分的にリモート機器で実行され、あるいは完全にリモート機器又はサーバで実行されてもよい。
【0137】
本開示の明細書において、機械で読み取り可能な媒体は有形の媒体であってもよく、命令実行システム、装置又は機器が使用する又は命令実行システム、装置又は機器と結合して使用するためのプログラムを含む又は記憶してもよい。機械で読み取り可能な媒体は、機械で読み取り可能な信号媒体又は機械で読み取り可能な記憶媒体であってもよい。機械で読み取り可能な媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線的、又は半導体システム、装置又は機器、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。機械で読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の線に基づく電気的接続、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、簡易コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶機器、磁気記憶機器、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むことができる。
【0138】
ユーザとのインタラクションを提供するために、ここで説明するシステム及び技術をコンピュータ上で実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)、及びキーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)を有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスによってコンピュータに入力を提供できる。他のタイプの装置も、ユーザとのインタラクションを提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックが、任意の形態のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形態(音響入力、音声入力、又は触覚入力を含む)を使用して、ユーザからの入力を受信してもよい。
【0139】
本明細書で説明するシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はWebブラウザを備えたユーザコンピュータ、ユーザが、当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該Webブラウザを通じて本明細書で説明されるシステム及び技術の実施形態とインタラクションすることができる)、又はこのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含むコンピューティングシステムで実施することができる。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)を通じて、システムのコンポーネントを相互に接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカエリアルネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及びインターネットを含む。
【0140】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含んでもよい。クライアント及びサーバは、一般に、互いに離れており、通常、通信ネットワークを介してインタラクションする。対応するコンピュータ上で実行されかつ互いにクライアント-サーバの関係を持つコンピュータプログラムによって、クライアントとサーバ間の関係が生成される。サーバはクラウドサーバであってもよく、クラウドコンピューティングサーバ又はクラウドホストとも呼ばれ、クラウドコンピューティングサービスシステムの中の1つのホスト製品であり、従来の物理ホストとVPSサービス(「Virtual Private Server」、又は「VPS」と略称する)に存在する管理困難度が高く、サービス拡張性が弱い欠陥を解決する。サーバは分散システムのサーバであってもいいし、又はブロックチェーンを組み込んだサーバであってもいい。
【0141】
理解すべきものとして、上記に示される様々な形態のフローを使用して、ステップの順序を変更、追加、又は削除することができる。例えば、本開示に記載された各ステップは、本開示に開示された技術的解決手段の所望の結果が達成され得る限り、並列、順次、又は異なる順序で実行されてもよく、本明細書に限定されない。
【0142】
上記の具体的な実施形態は、本開示の保護範囲を制限するものではない。当業者は、設計要件及び他の要因に基づいて、様々な修正、組み合わせ、サブ組み合わせ、及び置換を行うことができることを理解すべきである。本開示の精神と原則の範囲内で行われる任意の修正、同などの置換、及び改善などは、いずれも本開示の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
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図10