(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084829
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバ
(51)【国際特許分類】
A61B 3/032 20060101AFI20220531BHJP
【FI】
A61B3/032
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047430
(22)【出願日】2022-03-23
(62)【分割の表示】P 2019501893の分割
【原出願日】2017-03-15
(31)【優先権主張番号】10-2016-0034443
(32)【優先日】2016-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518335894
【氏名又は名称】ビュームテクノロジー カンパニー.リミテッド.
【氏名又は名称原語表記】VIEWMTECHNOLOGY CO.LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】キム,キ ゴン
(72)【発明者】
【氏名】リー,クワン ギュ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】多様なタイプの視標を活用して自動視力検査を可能とする、視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバを提供する。
【解決手段】本発明は、視標イメージ及び複数の基準イメージをディスプレイする段階、視標イメージに対する応答を受信する段階及び複数の基準イメージの中で応答から決定される基準イメージが視標イメージと同じ模様であるかを判断する段階を含み、複数の基準イメージの中で一つの基準イメージは視標イメージの模様と同じである視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバに関する発明である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
視力検査機において行われる視力検査方法であって、
(a)視標イメージ及び複数の基準イメージをディスプレイする段階と、
(b)前記視標イメージに対する応答を受信する段階と、
(c)前記複数の基準イメージの中で前記応答から決定される基準イメージが前記視標イメージと同じ模様であるかを判断する段階とを含み、
前記複数の基準イメージの中で一つの基準イメージは前記視標イメージの模様と同じであることを特徴とする視力検査方法。
【請求項2】
ディスプレイされる前記複数の基準イメージのそれぞれはディスプレイされる前記視標イメージから互いに異なる方向の外郭に位置し、
前記応答は複数の基準イメージの中で一つの基準イメージを選択するための方向入力を含み、
前記段階(c)は前記応答の方向入力に対応する基準イメージと前記視標イメージが同じ模様であるかを判断することを特徴とする請求項1に記載の視力検査方法。
【請求項3】
前記基準イメージの大きさは同じ模様の視標イメージの中で最も大きい視標イメージの大きさと同じであるかまたはそれより大きいことを特徴とする請求項2に記載の視力検査方法。
【請求項4】
(d)前記段階(c)における判断結果によって選択される後続視標イメージと複数の基準イメージをディスプレイする段階をさらに含み、
前記段階(a)及び(d)は被検者の両眼検査のために二つの視標イメージと各視標イメージの外郭にそれぞれ位置する二つの複数の基準イメージをディスプレイすることを特徴とする請求項1に記載の視力検査方法。
【請求項5】
視標イメージ及び複数の基準イメージをディスプレイするディスプレイ部と、
前記視標イメージに対する応答を受信する入力部と、
前記複数の基準イメージの中で前記応答から決定される基準イメージが前記視標イメージと同じ模様であるかを判断する制御部とを含み、
前記複数の基準イメージの中で一つの基準イメージは前記視標イメージの模様と同じであることを特徴とする視力検査機。
【請求項6】
前記ディスプレイ部にディスプレイされる前記複数の基準イメージのそれぞれはディスプレイされる前記視標イメージから互いに異なる方向の外郭に位置し、
前記入力部を通じて受信される前記応答は複数の基準イメージの中で一つの基準イメージを選択するための方向入力を含み、
前記制御部は前記複数の基準イメージの中で前記応答の方向入力に対応する基準イメージと前記視標イメージが同じ模様であるかを判断することを特徴とする請求項5に記載の視力検査機。
【請求項7】
前記制御部は、決定された基準イメージと視標イメージに対する判断結果によって後続視標イメージを選択し、選択された後続視標イメージ及び複数の基準イメージを前記ディスプレイ部を通じて出力し、
被検者の両眼検査のために、前記ディスプレイ部は二つの視標イメージと各視標イメージの外郭にそれぞれ位置する二つの複数の基準イメージをディスプレイすることを特徴とする請求項5に記載の視力検査機。
【請求項8】
前記ディスプレイ部はそれぞれの視標イメージをディスプレイするための二つのディスプレイモジュール及びそれぞれの複数の基準イメージをディスプレイし、前記二つのディスプレイモジュールを収容可能な基準視標板を含むことを特徴とする請求項7に記載の視力検査機。
【請求項9】
前記ディスプレイ部はそれぞれの視標イメージ及び対応する複数の基準イメージをディスプレイするための二つのディスプレイモジュールを含み、
前記制御部は複数の基準イメージのそれぞれを同じ模様の視標イメージの中で最も大きい視標イメージの大きさと同じであるかまたはそれより大きくなるように構成して視標イメージとともに前記ディスプレイモジュールへ出力することを特徴とする請求項7に記載の視力検査機。
【請求項10】
視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバにおいて、
ネットワークを通じてダウンロード要請を受信し、ダウンロード要請に対応するプログラムをネットワークを通じて伝送する通信モジュールと、
複数のプログラムを保存する保存モジュールであって、請求項1の視力検査方法を行う視力検査プログラムを保存する保存モジュールと、前記通信モジュールを通じて受信された前記視力検査プログラムのダウンロード要請に応じて前記保存モジュールに保存された視力検査プログラムを前記通信モジュールへ伝達する制御モジュールとを含むことを特徴とするダウンローダサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバに関し、簡易なユーザ入力と多様な種類の視標を活用して自動的に視力検査が行われ、多様な階層における正確な視力検査が統一的に行われるようにする、視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
視力検査は眼科、眼鏡店、健康診断などで実施される。一般的な視力検査は、被検者が遮眼子を利用して遠距離の視力表を注視しながら眼鏡士や看護師の案内を受けて行われる。
【0003】
出願人は、このような従来の視力検査方法において様々な問題を認知して新たな方式の視力検査方法を発明(韓国登録特許10-1451669 B1、2014年10月17日公告、以下、「特許文献1」とする)した。本特許文献1は線で表現される2つの図形をディスプレイし、ディスプレイされた2つの図形に対するユーザ入力を通じて自動的に視力を検査することができるように構成される。
【0004】
特許文献1は、外部と内部の図形線間の間隔の認識によるユーザ選択(方向選択)を受信するようにしているが、本特許文献1の発明にも様々な補足点が存在することが判明された。
【0005】
ランドルト視標や特許文献1の視標などは、いずれも視標から認識される特定の方向を選択するようにしてその視力検査が行われるようにするものであるが、乱視などを有する被検者は乱視により正確な方向の特定が困難であるという問題がある。それによって、乱視を有する被検者は正確な視力検査ができないという問題がある。
【0006】
また、一般的に視力検査は多様なタイプの視標(例えば、数字、文字、ランドルト、船、飛行機、傘、動物柄)を活用してその検査が行われるが、ランドルト視標や特許文献1の視標のみを活用しては、その正確な検査が行われ難い。
【0007】
多様なタイプの視標を活用して視力検査が行われるためには、被検者の正確な意思表現が必要であるが、簡単な意思表現により正確な視力検査が行われるように構成される必要が依然として存在する。
【0008】
また、被検者の意思表現が、他の追加的な説明までもなく直観的に入力されることができるように構成することが好ましい。
【0009】
このように、既知の視力検査方法において引き起こされる多様な問題点を解消することができる、視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前述の問題点を解決するために考案されたものであって、多様なタイプの視標を活用して自動視力検査を可能とする、視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバを提供することにその目的がある。
【0011】
また、本発明は乱視などのような眼の屈折異常に関係なくディスプレイされた多様なタイプの視標に対する応答を選択することができるようにして正確な視力検査が行える、視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバを提供することにその目的がある。
【0012】
また、本発明は年齢に関係なく、視力検査のためにディスプレイされたイメージに対する応答を直観的に選択するようにして特別な意思表現を使わずに自動化された視力検査が行えるようにする、視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバを提供することにその目的がある。
【0013】
本発明において達成しようとする技術的課題は、前述の技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は、次の記載から本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一態様によって視力検査機で行われる視力検査方法は、(a)視標イメージ及び複数の基準イメージをディスプレイする段階、(b)前記視標イメージに対する応答を受信する段階及び(c)前記複数の基準イメージの中で前記応答から決定される基準イメージが前記視標イメージと同じ模様であるかを判断する段階を含み、前記複数の基準イメージの中で一つの基準イメージは前記視標イメージの模様と同じである。
【0015】
前記視力検査方法において、ディスプレイされる前記複数の基準イメージのそれぞれは、ディスプレイされる前記視標イメージから互いに異なる方向の外郭に位置し、前記応答は複数の基準イメージの中で一つの基準イメージを選択するための方向入力を含み、前記段階(c)は前記応答の方向入力に対応する基準イメージと前記視標イメージが同じ模様であるかを判断する。
【0016】
前記視力検査方法において、前記基準イメージの大きさは同じ模様の視標イメージの中で最も大きい視標イメージの大きさと同じであるかまたはそれより大きい。
【0017】
前記視力検査方法において、(d)前記段階(c)での判断結果によって選択される後続視標イメージと複数の基準イメージをディスプレイする段階をさらに含み、前記段階(a)及び(d)は被検者の両眼検査のために二つの視標イメージと各視標イメージの外郭にそれぞれ位置する二つの複数の基準イメージをディスプレイする。
【0018】
本発明の一態様による視力検査機は、視標イメージ及び複数の基準イメージをディスプレイするディスプレイ部、前記視標イメージに対する応答を受信する入力部及び前記複数の基準イメージの中で前記応答から決定される基準イメージが前記視標イメージと同じ模様であるかを判断する制御部を含み、前記複数の基準イメージの中で一つの基準イメージは前記視標イメージの模様と同じである。
【0019】
前記視力検査機において、前記ディスプレイ部にディスプレイされる前記複数の基準イメージのそれぞれは、ディスプレイされる前記視標イメージから互いに異なる方向の外郭に位置し、前記入力部を通じて受信される前記応答は複数の基準イメージの中で一つの基準イメージを選択するための方向入力を含み、前記制御部は前記複数の基準イメージの中で前記応答の方向入力に対応する基準イメージと前記視標イメージが同じ模様であるかを判断する。
【0020】
前記視力検査機において、前記制御部は、決定された基準イメージと視標イメージに対する判断結果によって後続視標イメージを選択し、選択された後続視標イメージ及び複数の基準イメージを前記ディスプレイ部を通じて出力し、被検者の両眼検査のために、前記ディスプレイ部は二つの視標イメージと各視標イメージの外郭にそれぞれ位置する二つの複数の基準イメージをディスプレイする。
【0021】
前記視力検査機において、前記ディスプレイ部はそれぞれの視標イメージをディスプレイするための二つのディスプレイモジュール及びそれぞれの複数の基準イメージをディスプレイし、前記二つのディスプレイモジュールを収容可能な基準視標板を含む。
【0022】
前記視力検査機において、前記ディスプレイ部はそれぞれの視標イメージ及び対応する複数の基準イメージをディスプレイするための二つのディスプレイモジュールを含み、前記制御部は複数の基準イメージのそれぞれを同じ模様の視標イメージの中で最も大きい視標イメージの大きさと同じであるかまたはそれより大きくなるように構成して視標イメージとともに前記ディスプレイモジュールへ出力する。
【0023】
本発明の一態様によって視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバはネットワークを通じてダウンロード要請を受信し、ダウンロード要請に対応するプログラムをネットワークを通じて伝送する通信モジュール、複数のプログラムを保存する保存モジュールであって、前記視力検査方法を行う視力検査プログラムを保存する保存モジュール及び前記通信モジュールを通じて受信された前記視力検査プログラムのダウンロード要請に応じて前記保存モジュールに保存された視力検査プログラムを前記通信モジュールへ伝達する制御モジュールを含む。
【発明の効果】
【0024】
前記のような本発明に係る視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバは多様なタイプの視標を活用して自動視力検査を可能とする効果がある。
【0025】
また、前記のような本発明に係る視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバは、乱視などのような眼の屈折異常に関係なくディスプレイされた多様なタイプの視標に対する応答を選択することができるようにして正確な視力検査が行えるようにする効果がある。
【0026】
また、前記のような本発明に係る視力検査方法、視力検査機及びこの視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバは、年齢に関係なく視力検査のためにディスプレイされたイメージに対する応答を直観的に選択するようにして特別な意思表現を使わずに自動化された視力検査が行えるようにする効果がある。
【0027】
本発明で得られる効果は前述の効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は次の記載から、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】視力検査機の例示的なブロック図を示した図である。
【
図2】視力検査機の例示的な外形を示した図である。
【
図3】グラフィックピクセル型の単一ディスプレイモジュールで構成されたディスプレイ部を示す図である。
【
図4】二つのグラフィックピクセル型のディスプレイモジュールで構成されたディスプレイ部を示す図である。
【
図5】セグメント型のディスプレイモジュールで構成されたディスプレイ部を示す図である。
【
図6】視力検査の例示的なフロー図を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
前述の目的、特徴及び長所は、添付の図面を参照して詳しく後述されている詳細な説明を通じてさらに明確になるものであり、それによって本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明の技術的思想を容易に実施することができる。また、本発明を説明するにおいて、本発明と関連した公知技術に対する具体的な説明により、本発明の要旨が不明瞭になる恐れがあると判断される場合に、その詳細な説明を省略することとする。以下、添付の図面を参照して本発明に係る好ましい実施例を詳しく説明することとする。
【0030】
図1は視力検査機100の例示的なブロック図を示した図である。
【0031】
図1によれば、視力検査機100は入力部101、保存部103、外部インタフェース部105、出力部107、センシング部109、ディスプレイ部111、照明部113、光学部115、制御部117及び連結部119を含む。
【0032】
図1に含まれたブロックは、視力検査機100のタイプや設計変形例によって省略されることができ、含まれていない他のブロックがこのブロック図にさらに含まれることもできる。
【0033】
視力検査機100は多様なタイプの機器であり得る。例えば、視力検査機100は携帯電話、スマートフォン、タブレットPCなどであるか、個人用PCなどであるか、インターネットなどのようなネットワークに接続して視力検査を行うことができるサーバであるか、視力検査のために構成された専用端末(
図2参照)であり得る。
【0034】
視力検査機100のタイプによって特定のブロックが省略されることができるが、例えば、視力検査機100が個人用PC、スマートフォン、タブレットPCなどである場合、照明部113、光学部115及び/またはセンシング部109などは各機器の構成例によって省略されることができる。
【0035】
視力検査機100が専用端末であることを想定して、
図1を通じて視力検査機100の各ブロックを見ると、入力部101は被検者からのユーザ入力を受信する。入力部101は2方向、4方向または8方向を選択することができる方向スティック、一つ以上のボタン、タッチパネル、タッチパッド、マウス、キーボードなどを備えてユーザ入力を受信し、これを制御部117へ出力する。
【0036】
入力部101を通じて受信されるユーザ入力は視力検査のためにディスプレイされた視標イメージに対する応答を示すことができる。視標イメージに対する応答は例えば、視標イメージとともにディスプレイされた複数の基準イメージの中で一つの基準イメージを選択するために視標イメージから選択された基準イメージへの方向を示す方向入力を含むことができる。この応答は方向入力自体を示すか、方向入力を抽出することができる信号であり得る。
【0037】
入力部101は、その他にユーザによる視力検査機100の制御のために利用されることができる。例えば、入力部101は視力検査機100を駆動したり、視力検査機100の視力検査プログラムの開始、終了、視力検査の結果の出力などを要求するユーザ入力を受信し、これを制御部117へ伝達することができる。
【0038】
保存部103は各種のデータとプログラムを保存する。保存部103は揮発性メモリ、不揮発性メモリ及び/またはハードディスクなどのような大容量保存媒体を含む。例えば、保存部103は視力検査に利用される視力検査プログラムを保存する。この視力検査プログラムはネットワークを通じてダウンローダサーバからダウンロードされることができる。視力検査プログラムは制御部117にロードされてユーザ(被検者)の視力検査を行い、視力検査結果を生成して出力することができる。
【0039】
また、保存部103は視力検査に利用される各種のデータを保存するが、例えば、視力検査に利用される複数の視標イメージグループを保存することができる。各視標イメージグループは同じ模様に対する互いに異なる視標イメージを含む。例えば、一つの視標イメージグループは互いに異なる大きさのランドルト視標イメージを含み、他の一つの視標イメージグループは視力検査に利用されることができ、同じ模様の、特定の数字、文字、絵(例えば、傘、船、飛行機など)を示す視標イメージを含む。また他の視標イメージグループは以前の視標イメージグループとは異なる模様の、数字、文字、絵などを示す視標イメージを含む。このように視標イメージグループは互いに同じ模様でありながらも互いに異なる大きさの視標イメージを含む。
【0040】
視標イメージグループは互いに異なる大きさの複数の視標イメージと、この視標イメージと同じ模様の基準イメージを含む。それぞれの視標イメージは特定の視力データ(視力値、例えば、0.1、0.2、0.3など)に対応し、基準イメージは視標イメージと同じ模様であって視標イメージの中で最も大きい視標イメージの大きさと同じか、または最も大きい視標イメージよりもさらに大きい。基準イメージはディスプレイされることができ、ユーザによる応答に利用される。
【0041】
図3以下のディスプレイ部111の多様な構成を通じて詳しく見られるように、視標イメージグループの保存部103に保存される代わりに、ディスプレイ部111に予め刻まれて(刻印されて、ドローイングされて)いることができ、制御部117による制御信号によって一つ以上の視標イメージグループの中で特定の視標イメージグループの視標イメージと特定の視標イメージグループの基準イメージが表示されることができる。
【0042】
外部インタフェース部105は視力検査機100の外部機器と連動するためのインタフェースである。外部インタフェース部105はリモコン、ファックス、個人用PCなどと連動するための近距離通信を行うことができる。外部インタフェース部105は、赤外線リモコン信号のためのインタフェースやイーサネット(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、またはファックス用通信インタフェースなどを備えて制御部117の制御によって視力検査結果を伝達したり、出力することができる。また、外部インタフェース部105は外部機器から制御データを受信し、これを制御部117へ伝達することができる。制御部117は受信された制御データによって動作を行うことができる。
【0043】
出力部107は、制御部117によって生成された視力検査結果を出力する。出力部107はLCD、LEDなどのようなディスプレイモジュール、視力検査機100の筐体内に内蔵されることができるプリンタモジュール、及び/または外付けプリンタに連結されるためのインタフェースを含む。
【0044】
出力部107はスピーカをさらに含むことができる。スピーカは視力検査結果を知らせるための音声を出力することができ、被検者(ユーザ)の視力検査の開始や取るべき動作または行動などを案内するための案内アナウンスを制御部117の制御によって出力することができる。
【0045】
センシング部109は視力検査の被検者またはユーザを認識する。センシング部109による被検者認識によって視力検査が制御部117により開始されることができる。センシング部109は顎台に印加される圧力を感知する圧力センサ、視力検査台で感知される被検者またはユーザの体温を感知するための温度センサ、被検者またはユーザを認識可能な赤外線センサ、被検者またはユーザの近接を認知する近接センサ、及び/または顎台に印加される圧力によって変化する信号を出力する回路などを含むことができる。
【0046】
ここで、被検者やユーザは、本発明の明細書全般にわたって混用されることができる。厳しくは、人の誘導や案内に従って視力検査を受けている者が「被検者」と認知され、視力検査機100を使用する者の恣意により視力検査を行う者を「ユーザ」と認識されることができる。以下では、二つのタイプのユーザを全て「被検者」と称する。
【0047】
センシング部109により感知された信号は制御部117へ出力され、制御部117は視力検査機100のタイプによって視力検査を始めたり、視力検査プログラムをロードしたり、その他の案内を被検者に提供することができる。
【0048】
ディスプレイ部111はイメージをディスプレイする。ディスプレイ部111は一つ以上のディスプレイモジュール111-1を含み、好ましくは二つのディスプレイモジュール111-1を含む。
【0049】
ディスプレイ部111が、二つのディスプレイモジュール111-1で構成される場合、一つのディスプレイモジュール111-1(以下、「左眼ディスプレイモジュール」ともする)は左側の眼(以下、「左眼」ともする)の視力を検査するためのイメージをディスプレイし、他の一つのディスプレイモジュール111-1(以下、「右眼ディスプレイモジュール」ともする)は右側の眼(以下、「右眼」ともする)の視力を検査するためのイメージをディスプレイする。
【0050】
左眼視力を検査するためには対応する左眼ディスプレイモジュール111-1が利用され、右眼視力を検査するためには対応する右眼ディスプレイモジュール111-1が利用され、両方の両眼視力を検査するためには二つのディスプレイモジュール111-1両方ともが利用される。視力検査機100内における左眼ディスプレイモジュール111-1及び右眼ディスプレイモジュール111-1の相対的位置は光学部115のレンズ及び/または反射鏡の構造などによって変わることができる。
【0051】
ディスプレイ部111が単一のディスプレイモジュール111-1で構成されることもできる。この場合、単一のディスプレイモジュール111-1は左眼、右眼及び/または両眼視力検査のために利用されることができる。
【0052】
ディスプレイモジュール111-1はLCDモジュールであるかLEDモジュールであり得る。それぞれのディスプレイモジュール111-1は、約束のインタフェースを通じて制御部117からイメージまたはビデオ信号を受信し、受信された信号によるイメージ(ビデオ)をディスプレイする。
【0053】
ディスプレイモジュール111-1はグラフィックピクセル型のLCDモジュールであり得る。グラフィックピクセル型のLCDモジュールである場合、このLCDモジュールのピクセルサイズは、好ましくは0.04mm以下に構成される。グラフィックピクセルサイズが0.04mm以下に構成されてこそ視力検査の結果範囲(例えば、0.1~2.0)をカバーし、視力をテストすることができる。
【0054】
ディスプレイモジュール111-1はセグメント型のLCDモジュールであり得る。セグメント型のLCDモジュールは視力検査に利用される視標イメージである特定のパターン、模様を事前にドローイング(刻印)して視力検査に利用される精密な視標(イメージ)を表示することができる。このセグメント型のLCDモジュールは一つまたは複数の視標イメージグループの視標イメージを予めドローイングし、制御部117による制御で特定の視標イメージを表示することができるように構成される。例えば、セグメント型のLCDモジュールは、特定の視標イメージをディスプレイするための制御部117からの制御信号で特定の視標イメージをハイライトさせることができ、他の制御信号で他の特定の視標イメージをディスプレイ(ハイライト)することができる。
【0055】
ディスプレイ部111に対してさらに詳しく見ると、
図3~
図5は多様なタイプのディスプレイ部111の構成を示す図である。
【0056】
図3はグラフィックピクセル型の単一ディスプレイモジュール111-1で構成されたディスプレイ部111を示し、
図4は二つのグラフィックピクセル型のディスプレイモジュール111-1で構成されたディスプレイ部111を示し、
図5はセグメント型のディスプレイモジュール111-1で構成されたディスプレイ部111を示す。
【0057】
図3~
図5から分かるように、ディスプレイ部111は現在の視力検査に利用される視標イメージと、この視標イメージに対する被検者の応答の生成に利用される複数の基準イメージをディスプレイする。
【0058】
視標イメージは制御部117により視標イメージグループ(保存部103の、または予めドローイングされている)から選択され、基準イメージは視標イメージの外郭に位置する。例えば、2つの基準イメージの中で一つの基準イメージが視標イメージの左側に、他の基準イメージが反対側の右側に位置することができる。例えば、4つの基準イメージの中で一つが視標イメージの左側に、他の基準イメージが視標イメージの右側に、また他の基準イメージが視標イメージの下側に、また他の基準イメージが視標イメージの上側に位置することができる。
【0059】
ディスプレイされる基準イメージの中で一つは現在ディスプレイされた視標イメージと同じ模様のイメージである。すなわち、基準イメージの中で一つの基準イメージのみがディスプレイされた視標イメージと同じであり、他の基準イメージは現在ディスプレイされた視標イメージの模様と異なるように構成される。
【0060】
図3から分かるように、ディスプレイ部111は単一のディスプレイモジュール111-1で構成され、このディスプレイモジュール111-1はグラフィックピクセルLCDモジュールであるか、グラフィックピクセルLEDモジュールであり得る。この場合に、ディスプレイモジュール111-1は二つの領域に分けられることができる。一つのディスプレイ領域は左眼視力検査のためのディスプレイ領域であり、他のディスプレイ領域は右眼視力検査のためのディスプレイ領域であり得る。両眼視力検査のために、この二つのディスプレイ領域が同時に利用(
図3参照)される。
【0061】
両眼視力検査時に左眼用ディスプレイ領域にディスプレイされる視標イメージ及び複数の(2方向または4方向の)基準イメージと右眼用ディスプレイ領域にディスプレイされる視標イメージ及び複数の基準イメージは互いに同じである。
【0062】
また、他の構成例である
図4から分かるように、ディスプレイ部111は二つのディスプレイモジュール111-1で構成され、それぞれのディスプレイモジュール111-1はグラフィックピクセルLCDモジュールであるか、グラフィックピクセルLEDモジュールであり得る。
【0063】
一つのディスプレイモジュール111-1は左眼視力検査時に視標イメージをディスプレイする左眼ディスプレイモジュール111-1として利用され、他のディスプレイモジュール111-1は右眼視力検査時に視標イメージをディスプレイする右眼ディスプレイモジュール111-1として利用される。二つのディスプレイモジュール111-1に全て同じ視標イメージをディスプレイしてディスプレイ部111は両眼の視力を検査することができるように構成される。
【0064】
図4のディスプレイ部111は基準視標板111-3をさらに含むことができる。基準視標板111-3は二つのディスプレイモジュール111-1を収容することができる。すなわち、基準視標板111-3は二つのディスプレイモジュール111-1に備えられた孔を通じて結合されることができ、さらには分離されることができる。別途の基準視標板111-3がディスプレイ部111に、または視力検査機100に結合されることができる。基準視標板111-3は二つのディスプレイモジュール111-1を収容することができる二つの孔(四角形の孔)を含み、この二つの孔を通じてディスプレイモジュール111-1に結合されたり、分離されることができる。基準視標板111-3は視力検査機100の内部に結合手段(例えば、ねじ、接着剤、結合のための機構的な構造物など)を通じて固定され、分離されることができる。
【0065】
基準視標板111-3は複数の基準イメージをディスプレイすることができる。
図4から分かるように、基準視標板111-3は各ディスプレイモジュール111-1の上下左右方向に基準イメージをディスプレイすることができる。基準視標板111-3は基準イメージを印刷したり、陰刻や陽刻などにより刻んで基準イメージを表示することができる。この場合、視力検査時に、LED照明などを通じて当該基準イメージが被検者に認識されることができる。
【0066】
ディスプレイモジュール111-1の大きさや設計変形によって、基準視標板111-3は省略され、各ディスプレイモジュール111-1が視標イメージの外郭に位置する基準イメージを全てディスプレイすることもできる。
【0067】
また他の構成例である
図5から分かるように、ディスプレイ部111は二つのディスプレイモジュール111-1と基準視標板111-3を含む。それぞれのディスプレイモジュール111-1はセグメント型のLCDモジュールである。
【0068】
一つのディスプレイモジュール111-1は左眼視力検査時に視標イメージをディスプレイする左眼ディスプレイモジュール111-1として利用され、他のディスプレイモジュール111-1は右眼視力検査時に視標イメージをディスプレイする右眼ディスプレイモジュール111-1として利用される。二つのディスプレイモジュール111-1に全て視標イメージをディスプレイしてディスプレイ部111は両眼の視力を検査することができるように構成される。
【0069】
セグメントLCDモジュールは一つ以上の視標イメージグループの全ての視標イメージを予めドローイングし(刻み)制御部117により選択された制御信号によって特定の一つの視標イメージをディスプレイすることができる。例えば、選択された視標イメージに電源を供給する制御信号を制御部117が出力することにより、このセグメントLCDモジュールが選択された特定の視標イメージをディスプレイすることができる。
【0070】
図5のディスプレイ部111は基準視標板111-3をさらに含むことができるが、基準視標板111-3は二つのディスプレイモジュール111-1を収容することができるように構成される。それぞれのディスプレイモジュール111-1は備えられた孔(例えば、四角形の孔)などを通じて基準視標板111-3に結合されることができ、さらには分離されることができる。他の基準イメージを表示する他の基準視標板111-3がディスプレイ部111に、または視力検査機100に結合されることができる。基準視標板111-3は視力検査機100の内部に結合手段(例えば、ねじ、接着剤、結合のための機構的な構造物など)を通じて固定され、分離されることができる。
【0071】
基準視標板111-3は複数の基準イメージをディスプレイすることができる。
図4や
図5から分かるように、基準視標板111-3は各ディスプレイモジュール111-1の上下左右方向に基準イメージをディスプレイすることができる。基準視標板111-3は基準イメージを印刷したり、基準イメージを陰刻や陽刻などにより表現することができる。この場合、視力検査時の基準視標板111-3はLED照明などを通じて当該基準イメージが被検者に認識されることができる。
【0072】
図5の二つのセグメントLCDモジュールは視力検査機100から分離されたり、結合されることができる。例えば、二つのセグメントLCDモジュールは必要に応じて他の視標イメージグループの視標イメージをディスプレイすることができるセグメントLCDモジュールに交換されて視力検査機100に設置されることができる。
【0073】
図3~
図5の多様な構成例から分かるように、ディスプレイ部111は制御部117の制御によって視力検査に利用される視標イメージをディスプレイし、さらには複数の基準イメージをディスプレイする。複数の基準イメージの中で一つの基準イメージは(のみ)現在ディスプレイされている視標イメージと同じ模様である。例えば、視標イメージが数字8、傘状、船状、飛行機状である場合に複数の基準イメージの中で一つは同じ8、傘状、船状、飛行機状のイメージである。
【0074】
基準イメージの大きさは同じ模様の視標イメージの中で最も大きい視標イメージの大きさと同じであるかまたはそれより大きい。またはディスプレイされる基準イメージが最も大きい視標イメージと同じであるかまたはそれより大きくなるように被検者により認識される。
【0075】
再び
図1のブロックを見ると、照明部113はディスプレイ部111に光を出力する。照明部113は多数の白色や有色のLEDを含めてディスプレイ部111のディスプレイモジュール111-1にディスプレイされる視標イメージ、さらには基準イメージが一定の明るさに保持され得るようにする。
【0076】
ディスプレイ部111と対応して例示的な照明部113の構成をさらに見ると、ディスプレイ部111が基準視標板111-3を含む場合、照明部113は基準視標板111-3の基準イメージを照明するための複数のLEDを含む。基準視標板111-3を照明する複数のLEDの中で一つ以上のLEDは基準視標板111-3の左眼側の基準イメージを照明し、制御部117により制御される。基準視標板111-3を照明する複数のLEDの中で他の一つ以上のLEDは基準視標板111-3の右眼側の基準イメージを照明し、制御部117による制御信号によって制御される。また、照明部113はそれぞれのディスプレイモジュール111-1を照明するための一つ以上のLEDを含む。ディスプレイモジュール111-1が自体的にLEDを含む場合、ディスプレイモジュール111-1を照明するためのLEDは省略されることができる。
【0077】
光学部115は一つ以上のレンズと反射鏡を含めて被検者の眼が視力検査機100内のディスプレイ部111の視標イメージ及び複数の基準イメージを認識することができるようにする。視力検査機100の機器タイプによって光学部115は省略されることもできる。
【0078】
制御部117は視力検査機100の各ブロックを制御する。制御部117は保存部103に保存された視力検査プログラムとデータ(例えば、視標イメージなど)を利用して、このプログラムによってデータを処理して他のブロックを制御する。
【0079】
制御部117は入力部101を通じた被検者の入力や視力検査機100の管理者の入力によって反応し、入力によってデータを処理して処理結果を出力部107を通じて出力する。制御部117はプログラムのコードを行うことができる一つ以上の実行ユニットを含み、所謂プロセッサ、マイコン、CPU、MPUなどを示すか、称されることができる。
【0080】
制御部117は入力部101を通じて受信される入力によって視力検査プログラムをロードし、視力検査プログラム内で被検者の両眼、左眼及び/または右眼に対する視力検査モードを設定し、センシング部109を通じた被検者認識で指定されたモードにおける視力検査を実施することができる。
【0081】
左眼視力検査において制御部117は左眼ディスプレイモジュール111-1及び、さらには基準視標板111-3を制御して視標イメージ及び複数の基準イメージをディスプレイする。右眼視力検査において制御部117は右眼ディスプレイモジュール111-1及び、さらには基準視標板111-3を制御して視標イメージ及び複数の基準イメージをディスプレイする。両眼視力検査において制御部117は右眼と左眼ディスプレイモジュール111-1及び、さらには基準視標板111-3を制御してそれぞれの視標イメージ及びそれぞれの複数の基準イメージをディスプレイする。
【0082】
視力検査の過程において視標イメージのディスプレイ以後に、制御部117は入力部101を通じて被検者の応答を受信することができる。被検者はディスプレイされた視標イメージ及び複数の基準イメージの認識によって視標イメージに対する応答を入力部101を通じて入力し、入力部101は応答を示す入力信号を受信する。
【0083】
例えば、被検者は視標イメージと同じ模様の基準イメージを認識し、視標イメージから同じ基準イメージへの方向を示す応答を方向スティックやボタンなどを通じて入力することができる。入力部101は、このような応答を示す信号を方向スティックやボタンなどから受信する。
【0084】
応答の受信によって、制御部117はディスプレイされた複数の基準イメージの中で応答から選択された基準イメージを決定し、決定された基準イメージと現在ディスプレイされた視標イメージが同じ模様であるかを判断する。
【0085】
例えば、制御部117は入力部101を通じて方向入力を受信し、2方向、4方向、8方向の複数の基準イメージの中で方向入力に対応する基準イメージを決定し、当該決定された基準イメージが現在の視標イメージと同じであるかを判断する。制御部117は現在ディスプレイされる視標イメージと同じ模様の基準イメージの方向を予め決定することができ、方向入力と予め決定された方向が同じであるかで、このような判断を行うことができる。
【0086】
制御部117は同じか否かの判断結果によって後続する視標イメージを決定する。例えば、同じものと判断された場合、制御部117は現在ディスプレイされた視標イメージに対応する視力値よりも小さい視力値の視標イメージを選択することができる。万一、異なる場合、制御部117は現在ディスプレイされた視標イメージに対応する視力値よりも大きい視力値の視標イメージを選択することができる。選択される視標イメージと現在ディスプレイされた視標イメージは同じ模様であるか、異なる模様であり得る。
【0087】
また、制御部117は後続する視標イメージの選択によって、この後続視標イメージに利用される複数の基準イメージを決定することができる。ディスプレイ部111の構成例(例えば、基準視標板111-3)によって基準イメージの決定は省略されることもできる。
【0088】
後続視標イメージ及び複数の基準イメージの決定によって、制御部117は後続視標イメージ及び、さらには複数の基準イメージを示すイメージ(ビデオ)信号をディスプレイ部111へ出力する。
【0089】
単眼検査(例えば、左眼または右眼視力検査)では、単一の視標イメージと、この視標イメージの外郭に表示される複数の基準イメージを制御部117がディスプレイ部111を通じて出力するようにする。両眼の検査では、二つの視標イメージと、この視標イメージのそれぞれの外郭に表示される複数の基準イメージを制御部117がディスプレイ部111を通じて出力するようにする。
【0090】
連結部119は各ブロック間のデータ/制御データを送受信することができるようにする。連結部119は並列バス、シリアルバス、GPIO(General Purpose Input Output)などの一つ以上の組み合わせで構成される。
【0091】
図2は視力検査機100の例示的な外形を示した図である。
【0092】
図2の視力検査機100は本発明によって構成された専用端末の例を示す。
図2によれば、視力検査機100は顎台と視力検査台を含み、入力部101に含まれる方向スティックと一つ以上のボタンを含む。方向スティックや特定の一つのボタンは変形例によって省略されたり、同じまたは類似の機能を行う他の入力手段に代替されることができる。
【0093】
視力検査機100の外形を簡単に見ると、顎台は視力検査時の顔の顎を安着させるための機構物であり、視力検査台は両眼を収容することができるように構成され、視力検査台を通じて単眼または両眼に露出されるイメージがディスプレイされる。
【0094】
方向スティックは視力検査台を通じてディスプレイされた視標イメージと同じ基準イメージを示す特定の方向を指示することができるように構成される。例えば、方向スティックは、左、右、上、下の方向を示す方向信号を視力検査機100の制御部117へ出力する。
【0095】
ボタンはまたディスプレイされた視標イメージに対する被検者の反応(応答)を入力するために利用される。例えば、ボタンは視標イメージを被検者が認識できなかったり、同じ基準イメージを見つけられなかった場合に、これを示すために利用されることができる。
【0096】
視力検査のためにボタンのみが利用されるか、方向スティックのみが利用されるか、またはこの両方ともが利用されることができる。視力検査の利用形態によってボタンや方向スティックは省略されることができる。ボタンはプッシュ(Push)型のボタンであるか、タッチ(Touch)型のボタンである。
【0097】
図6は視力検査の例示的なフロー図を示した図である。
【0098】
図6のフローは視力検査機100により行われ、好ましくは制御部117によりロードされた視力検査プログラムを利用して他のブロックを制御して行われる。視力検査プログラムは多様な用途のプログラムであり得るが、少なくとも入力部101などを利用して被検者(ユーザ)の視力を検査することができるプログラムである。この視力検査プログラムは例えば、児童に動画と音声を提供する過程の間でゲームのような形態で視力検査が行われるように構成されることができる。または視力検査プログラムは児童や青少年などのゲームプログラムに内蔵されてゲームの過程中に無意識的に視力検査機能を提供することができる。このように視力検査プログラムは視力検査のための専用プログラムであるか、他のタイプのプログラムに内蔵されて特定の時点で視力検査を行うことができるプログラムであり得る。
【0099】
ここで、既に
図1~
図5を通じて視力検査機100について詳しく見たので、重複される内容は簡単に見ることとする。
【0100】
まず、設定された左眼、右眼または両眼視力検査モードにおいて、制御部117は様々な視標イメージグループの中で一つの視標イメージを選択(S101)する。例えば、制御部117は、数字、文字、傘状、船状、飛行機状などの様々な視標イメージグループの中で一つの視標イメージグループを選択し、選択された視標イメージグループから特定の視力値に対応する視標イメージを選択する。例えば、制御部117は視標イメージグループから視力検査が可能な視力範囲内の中間視力値に対応する視標イメージを選択することができる。
【0101】
また、制御部117は複数の基準イメージを決定(S103)する。ディスプレイ部111の構成例によって段階S103は省略されるか、段階S101よりも先行して行われることもできる。例えば、ディスプレイモジュール111-1に分離や結合可能な基準視標板111-3が利用される場合に視力検査機100の管理者などにより先に使用される基準視標板111-3がディスプレイモジュール111-1に結合されることができる。少なくとも複数の基準イメージの中で一つの基準イメージの模様は選択された視標イメージの模様と同じである。同じ模様の基準イメージは選択された視標イメージグループ内の視標イメージの中で最も大きい視標イメージの大きさと同じであるかまたはそれより大きい。
【0102】
基準イメージを視標イメージよりも最も大きく構成することにより、被検者は基準イメージ(の模様)を正確に認識することができる。例えば、基準イメージは視力検査可能な最低視力値である0.1に対応する視標イメージの大きさと同じであるかまたはそれより大きくなるように構成される。
【0103】
以後、制御部117はディスプレイ部111を制御して選択された視標イメージ及び複数の基準イメージを被検者が認識可能にディスプレイ(S105)する。制御部117は左眼、右眼、両眼視力検査モードによって左眼用ディスプレイ領域に視標イメージ及び複数の基準イメージをディスプレイし、右眼用ディスプレイ領域に視標イメージ及び複数の基準イメージをディスプレイする。制御部117は両眼視力検査モードにおいて同じ二つの視標イメージと、同じ二つの複数の基準イメージを左眼用ディスプレイ領域(モジュール)及び右眼用ディスプレイ領域(モジュール)にディスプレイする。複数の基準イメージは視標イメージの外郭にディスプレイされ、被検者は視標イメージからそれぞれの基準イメージの方向を判断することができる。
【0104】
ディスプレイ部111の構成によって視標イメージと複数の基準イメージをディスプレイするための制御部117の制御は異なり得る。
【0105】
ディスプレイ部111がグラフィックピクセル型の単一ディスプレイモジュール111-1で構成された場合に、制御部117は保存部103から視標イメージのピクセルデータ及び決定された複数の基準イメージのピクセルデータを利用してイメージフレームを構成し、構成されたイメージフレームのビデオ信号を単一ディスプレイモジュール111-1へ出力する。両眼視力検査では、同じ二つの視標イメージ及び同じ二つの複数の基準イメージがイメージフレームに表示され、単眼(左眼または右眼)視力検査では、当該ディスプレイ領域に単一視標イメージ及びこの視標イメージの外郭に位置する複数の基準イメージがイメージフレームに表示される。
【0106】
ディスプレイ部111が二つのグラフィックピクセル型のディスプレイモジュール111-1で構成された場合に、単眼または両眼視力検査モードによって対応するディスプレイモジュール111-1のためのイメージフレームを構成し、構成されたイメージフレームのビデオ信号を当該ディスプレイモジュール111-1へ出力する。制御部117は一つまたは二つのイメージフレームを構成することができ、それぞれのイメージフレームは視標イメージを含み、さらには複数の基準イメージをさらに含むことができる。基準視標板111-3がディスプレイ部111に結合されている場合に複数の基準イメージはイメージフレームに含まれず、基準視標板111-3の複数の基準イメージをディスプレイするために、制御部117は照明部113を制御して複数の基準イメージに対応する一つ以上のLEDをオンさせることができる。
【0107】
ディスプレイ部111がセグメント型のディスプレイモジュール111-1で構成された場合に、制御部117は選択された視標イメージをディスプレイ(例えば、当該視標イメージのハイライトや照明の提供など)のための制御信号を一つまたは二つのディスプレイモジュール111-1へ出力する。また、基準視標板111-3のそれぞれの複数の基準イメージをディスプレイするために、制御部117は照明部113を制御して二つの複数の基準イメージの中で視力検査モードによって選択された一つまたは二つの複数の基準イメージに対応する一つ以上のLEDをオンさせることができる。このようなLEDは対応する基準イメージに光源を出力することができ、それによって被検者は表示された基準イメージを認識することができる。
【0108】
ディスプレイ部111のタイプには関係なく、ディスプレイされる基準イメージは全てディスプレイされる視標イメージの外郭に位置する。すなわち、基準イメージは入力部101の方向スティックや入力ボタン(例えば、上下左右の選択ボタン)に連動して選択することができる様々な方向の外郭に位置する。それぞれの基準イメージは視標イメージから互いに異なる方向の外郭に位置する。
【0109】
このように、制御部117は視標イメージと複数の基準イメージをディスプレイし、被検者はこのようなイメージを認識することができる。それによってユーザはディスプレイされた視標イメージに対する応答を入力部101を通じて入力し、制御部117は入力部101を通じて視標イメージに対する応答を示すユーザ入力を受信(S107)する。
【0110】
以後、制御部117は視標イメージに対する応答を示すユーザ入力の受信によりディスプレイされた複数の基準イメージの中でこの応答から選択された基準イメージを決定し、決定された基準イメージと現在ディスプレイされた視標イメージが同じ模様であるかを判断(S109)する。応答は視標イメージと同じ模様を有する基準イメージに対する選択を示すユーザ入力である。正確な被検者の選択を誘導するために、複数の基準イメージの中でだた一つのみが現在ディスプレイされた視標イメージとその模様が同じである。
【0111】
例を挙げてさらに具体的に見ると、被検者は視標イメージを眼を通じて認識し、且つ、この視標イメージの外郭に位置する複数のイメージを認識する。被検者は複数のイメージのそれぞれと視標イメージを比較して同じ模様を有する基準イメージを認識することができる。認識された基準イメージを示すために被検者は同じ模様と認識された基準イメージを選択するためのユーザ入力を入力部101を通じて提供することができる。例えば、被検者は視標イメージを中心として2方向、4方向、8方向などの外郭に位置する同じ基準イメージを選択するために方向スティックなどを利用して当該方向を示すための方向入力を含む応答を入力部101へ入力することができる。
【0112】
応答の方向入力を受信することによって、制御部117は複数の基準イメージの中で方向入力に対応する基準イメージを決定し、対応する基準イメージが現在ディスプレイされた視標イメージと同じ模様であるかを判断する。例えば、制御部117は同じ模様の基準イメージの方向値を先に決定した状態(段階S103や段階S105)で受信された方向入力の方向値と比較して被検者が選択した方向入力の基準イメージがディスプレイされた視標イメージと同じであるかを判断することができる。
【0113】
以後、制御部117は視力検査の終了条件を決定(S111)する。終了条件は視標イメージディスプレイ(S105)の繰り返し回数、ユーザ入力による正確な視力検査結果の獲得の有無などであり得る。正確な視力検査結果が獲得された場合に制御部117は出力部107や外部インタフェース部105を通じて視力検査結果を出力することができる。
【0114】
万一、終了条件に達した場合に段階S200に遷移して制御部117は
図6のフロー図を終了する。
【0115】
万一、終了条件に達することができなかった場合に、制御部117は先立って応答の受信と判断によって、後続してディスプレイされる視標イメージを選択(S113)する。先の判断(S109)が同じ模様である場合に、先立ってディスプレイされた視標イメージ(例えば1.0)に対応する視力値よりも高い視力値(例えば1.2)に対応するさらに小さい視標イメージを制御部117が選択する。異なる模様と判断された場合に、先立ってディスプレイされた視標イメージ(例えば1.0)に対応する視力値よりも低い視力値(例えば0.8)に対応するさらに大きい視標イメージを制御部117が選択する。
【0116】
後続視標イメージの選択によって制御部117は、段階S103~段階S109を反復的に行って被検者の正確な視力検査を行うことができる。段階S105を通じて制御部117は後続視標イメージと、この後続視標イメージの選択に利用される複数の基準イメージをディスプレイすることができる。
【0117】
以上のように、本発明に係る視力検査方法は、被検者により認識された基準イメージと視標イメージの模様が同じか否かを示すユーザ入力で視力検査を行うことができる。さらには、視標イメージ周辺の基準イメージの選択のための方向入力を利用して視力検査が行われ、それによって誰でも容易に視力検査を行うことができる。また、本発明に係る視力検査方法は、同じ模様の絵合わせゲームと類似しており、視力検査に興味を与えることができ、他のゲームやコンテンツと連携して他のゲームやコンテンツの再生中に視力検査が行われることができる。
【0118】
本発明を通じた構成により、被検者が乱視などの有無に関係なく、多様な模様のイメージを利用して正確な視力検査が可能であり、さらには乱視検査などにおいても活用可能である。本発明のイメージ比較と同じイメージを示すための統一した入力方式を通じて単純且つ直観的に被検者は視力検査の入力を提供することができ、多様な階層の被検者を対象として視力検査を行うことができる。
【0119】
一方、
図6のフローを行う視力検査プログラムは、ネットワークを通じてダウンローダサーバからダウンロードされることができる。
【0120】
ダウンローダサーバは要請されたプログラムのダウンロードを制御するために、少なくとも通信モジュール、保存モジュール及び制御モジュールを含む。
【0121】
通信モジュールはインターネットなどのようなネットワークを通じてダウンロード要請を受信し、このダウンロード要請に対応するプログラム(例えば、視力検査プログラム)をネットワークを通じて要請した機器(例えば、視力検査機100)に伝送する。通信モジュールは一つ以上の有線LANや無線LANを処理するためのチップセットを含めてこのようなデータの送受信を処理することができる。
【0122】
保存モジュールはハードディスクなどのような大容量保存媒体を備えてダウンロード可能な複数のプログラムを保存する。保存モジュールは少なくとも本発明によって視力検査を行う(
図6参照)ことができる視力検査プログラムを保存する。
【0123】
制御モジュールは一つ以上の実行ユニットを含めて通信モジュールを通じて受信されたダウンロード要請に応じて保存モジュールに保存されたプログラムを検索し、要請されたプログラムを抽出して要請に対する応答として通信モジュールを通じて要請した機器へ抽出されたプログラムを伝送する。
【0124】
例えば、制御モジュールは視力検査プログラムのダウンロード要請に応じて保存モジュールから視力検査プログラムを抽出し、抽出された視力検査プログラムを通信モジュールで伝達して要請した視力検査機100へ伝送することができる。
【0125】
本発明においてディスプレイされる視標イメージは多様なタイプのイメージであり得る。視標イメージは数字であるか、絵であるか、文字などであり得る。または視標イメージは色弱や色盲の検査に利用される色覚検査のイメージであり得る。
【0126】
本発明の視力検査方法及び視力検査機100は、ユーザ入力を通じた応答の確認により、他の視力検査とともに、または代案的に色覚検査を行うことができる。色覚検査に利用される視標イメージは特定の色を認識するか否かを検査するために、多様な色のドットで構成され、特定の色で特定の数字を表示する。視標イメージが色覚検査のイメージである場合にディスプレイされる複数の基準イメージの中で一つは視標イメージに同じ色のドットで表示された数字状と同じ同一数字を示す。基準イメージは例えば、黒い色でディスプレイされることができる。
【0127】
色覚検査時に、視力検査方法及び視力検査機100は二つのディスプレイモジュール111-1を利用したり、単一のディスプレイモジュール111-1を利用することができ、単眼または両眼に対して色覚検査を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0128】
以上で説明した本発明は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるので前述の実施例及び添付の図面により限定されるものではない。
【符号の説明】
【0129】
100…視力検査機
101…入力部
103…保存部
105…外部インタフェース部
107…出力部
109…センシング部
111…ディスプレイ部
111-1…ディスプレイモジュール
111-3…基準視標板
113…照明部
115…光学部
117…制御部
119…連結部
【手続補正書】
【提出日】2022-03-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
視力検査機において行われる視力検査方法であって、
(a)複数の視標イメージグループで選択された視標イメージと、前記視標イメージの左側、右側、上側及び下側に位置する4つの基準イメージをディスプレイするステップであって、複数の視標イメージグループのそれぞれは、同じ模様の互いに異なる大きさの視標イメージを含む、選択された視標イメージと4つの基準イメージをディスプレイするステップ;
(b)前記ディスプレイされた視標イメージから前記4つの基準イメージの中で一つの基準イメージへの方向を示す方向入力を受信するステップであって、前記方向入力は、4方向選択のための方向スティックを通じて生成される、方向入力を受信するステップ;及び
(c)前記4つの基準イメージの中で前記方向入力に対応する基準イメージが前記視標イメージと同じ模様であるか否かを判断するステップ;を含み、前記4つの基準イメージの中で一つの基準イメージは前記視標イメージの模様と同じであり、
前記ステップ(a)で、前記複数の視標イメージグループは予め刻まれており、一つ以上のLEDが基準視標板の前記4つの基準イメージを照明し、基準視標板を通じて前記基準イメージを印刷したり、前記基準イメージを陰刻や陽刻を通じて表現することができ、
前記ステップ(b)で、一つ以上のボタン、タッチパネル、タッチパッド、マウス、またはキーボードを通じて視力検査のためにディスプレイされた視標イメージに対する応答を示すユーザ入力を受信し、
(d)前記ステップ(c)での判断結果によって選択される後続視標イメージと前記後続視標イメージの左側、右側、上側及び下側に位置する4つの基準イメージをディスプレイするステップをさらに含み、
前記ステップ(a)及び(d)は、被検者の両眼検査のために二対の視標イメージと各視標イメージ外郭の左側、右側、上側及び下側にそれぞれ位置する二対の4つの基準イメージをディスプレイし、二対の視標イメージが同時に表現されて両眼検査をし、複数のプログラムを保存する保存モジュールを通じて左眼と右眼の視力を一度に検査する、視力検査方法。
【請求項2】
一つまたは二つのディスプレイモジュール及び基準視標板を含んで、複数の視標イメージグループで選択された視標イメージ及び前記視標イメージの左側、右側、上側及び下側に位置する4つの基準イメージをディスプレイするディスプレイ部と、
複数のLEDを含んで、前記基準視標板の前記4つの基準イメージを照明する照明部と、
4方向を選択するための方向スティック、一つ以上のボタン、タッチパネル、タッチパッド、マウス、またはキーボードを備えて、視力検査のためにディスプレイされた視標イメージに対する応答を示すユーザ入力を受信する入力部と、
プログラムのコードを行うことができる一つ以上の実行ユニットを含み、前記4つの基準イメージの中で方向入力に対応する基準イメージが前記視標イメージと同じ模様であるか否かを判断する制御部と、
視力検査の被検者またはユーザを認識し、被検者認識によって視力検査が前記制御部によって開始されるセンシング部と、を含み、
前記4つの基準イメージの中で一つの基準イメージは前記視標イメージの模様と同じであり、
前記複数の視標イメージグループは予め刻まれており、前記基準視標板の前記4つの基準イメージは視力検査の間に一つ以上のLEDによって照明され、
前記ディスプレイ部はLCDモジュールやLEDモジュールで構成されてそれぞれの視標イメージをディスプレイするための二つのディスプレイモジュール及びそれぞれの複数の基準イメージをディスプレイし、前記二つのディスプレイモジュールを収容可能な基準視標板を含み、
前記基準視標板は前記基準イメージを印刷したり、前記基準イメージを陰刻や陽刻を通じて表現することができ、
顎台と視力検査台が形成され、前記顎台は視力検査時の顔の顎を安着させるための機構物であり、前記視力検査台は両眼を収容することができるように構成され、単眼または両眼に露出されるイメージがディスプレイされ、二対の視標イメージが同時に表現されて両眼検査をし、複数のプログラムを保存する保存モジュールを通じて左眼と右眼の視力を一度に検査し、
前記センシング部は前記顎台に印加される圧力を感知する圧力センサ、前記視力検査台で感知される被検者またはユーザの体温を感知するための温度センサ、被検者またはユーザを認識可能な赤外線センサ、被検者またはユーザの近接を認知する近接センサ、及び/または前記顎台に印加される圧力によって変化する信号を出力する回路を含む視力検査機。
【請求項3】
視力検査方法のプログラムを保存するダウンローダサーバであって、
ネットワークを通じてダウンロード要請を受信し、ダウンロード要請に対応するプログラムをネットワークを通じて伝送する通信モジュールと、
複数のプログラムを保存する保存モジュールであって、請求項1乃至2の視力検査方法を行う視力検査プログラムを保存する保存モジュールと、
前記通信モジュールを通じて受信された前記視力検査プログラムのダウンロード要請に応じて前記保存モジュールに保存された視力検査プログラムを前記通信モジュールへ伝達する制御モジュールと、を含む、ダウンローダサーバ。