(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022084943
(43)【公開日】2022-06-07
(54)【発明の名称】自動ドアシステム
(51)【国際特許分類】
E06B 7/28 20060101AFI20220531BHJP
E05F 15/632 20150101ALI20220531BHJP
【FI】
E06B7/28 Z
E05F15/632
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022061886
(22)【出願日】2022-04-01
(62)【分割の表示】P 2018097122の分割
【原出願日】2018-05-21
(71)【出願人】
【識別番号】501013156
【氏名又は名称】フルテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140796
【弁理士】
【氏名又は名称】原口 貴志
(72)【発明者】
【氏名】古野 元昭
(72)【発明者】
【氏名】三澤 樹
(57)【要約】
【課題】 通行者に視認される画像が不鮮明になることと、製造コストが高くなることとの両方を抑えることができる自動ドアシステムを提供する。
【解決手段】 自動ドアシステム10は、開くことによって開口を形成するドア21、22と、ドア21、22が開いた場合にドア21の延在方向に直交する方向においてドア21の少なくとも一部に少なくとも一部が重なるフィックス31と、画像を表示する表示面51を備える表示デバイス50と、フィックス31に表示デバイス50を固定する固定部70とを備え、フィックス31は、表示面51に表示された画像を透過させる画像透過部31eを備え、固定部70は、表示面51と、画像透過部31eとの間を開閉可能に表示デバイス50を支持することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開くことによって開口を形成するドアと、
前記ドアが開いた場合に前記ドアの延在方向に直交する方向において前記ドアの少なくとも一部に少なくとも一部が重なるフィックスと、
画像を表示する表示面を備える表示デバイスと、
前記ドアおよび前記フィックスの少なくとも一方に前記表示デバイスを固定する固定部と
を備え、
前記ドアおよび前記フィックスのうち、前記固定部によって前記表示デバイスが固定される方は、前記表示面に表示された画像を透過させる画像透過部を備え、
前記固定部は、前記表示面と、前記画像透過部との間を開閉可能に前記表示デバイスを支持することを特徴とする自動ドアシステム。
【請求項2】
前記固定部は、前記表示デバイスを特定の回転軸を中心に回転可能に支持することによって、前記表示面と、前記画像透過部との間を開閉可能にする回転支持部を備え、
前記回転軸は、鉛直方向に延在していることを特徴とする請求項1に記載の自動ドアシステム。
【請求項3】
前記固定部は、前記ドアが開いた状態である場合に前記ドアおよび前記フィックスの間に前記表示デバイスの少なくとも一部が配置される位置に、前記表示デバイスを前記フィックスに固定し、
前記回転軸は、水平方向における前記表示デバイスの両端のうち、前記表示面と、前記画像透過部との間が閉じている場合に前記開口から近い方の端と比較して、前記表示面と、前記画像透過部との間が閉じている場合に前記開口から遠い方の端に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の自動ドアシステム。
【請求項4】
前記ドアの開閉方向における前記ドアの移動を案内するレールと、
前記表示デバイスのための配線の一部と
を前記フィックスの上側に備え、
前記固定部は、前記表示デバイスを前記フィックスに固定し、
前記回転軸は、水平方向における前記表示デバイスの両端のうち、前記表示面と、前記画像透過部との間が閉じている場合に前記開口から近い方の端と比較して、前記表示面と、前記画像透過部との間が閉じている場合に前記開口から遠い方の端に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の自動ドアシステム。
【請求項5】
前記ドアは、閉じた状態の場合に、屋内と、屋外とを仕切り、
前記表示デバイスは、前記ドアおよび前記フィックスのうち、前記固定部によって前記表示デバイスが固定される方に対して、前記屋内側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の自動ドアシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示デバイスを備える自動ドアシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の自動ドアシステムとして、開くことによって開口を形成するドアと、ドアが開いた場合にドアの延在方向に直交する方向においてドアの少なくとも一部に少なくとも一部が重なるフィックスと、画像を表示する表示面を備える表示デバイスと、ドアおよびフィックスの少なくとも一方に表示デバイスを固定する固定部とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の自動ドアシステムにおいては、ドアおよびフィックスのうち、固定部によって表示デバイスが固定される方が、表示デバイスの表示面に表示された画像を透過させる画像透過部を備える場合に、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間の空間が密閉されていないとき、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間の空間に、時間の経過に伴って、徐々に塵埃が入り込んで表示デバイスの表示面と、画像透過部との少なくとも一方が汚れるので、表示デバイスの表示面によって出力されて画像透過部を介して通行者に視認される画像が、表示デバイスの表示面と、画像透過部との少なくとも一方の汚れによって、不鮮明になるという問題がある。
【0005】
一方、従来の自動ドアシステムは、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間の空間に塵埃が入り込むことを防止するために、表示デバイスの表示面と、画像透過部とを接着させる加工が施される場合には、製造コストが高くなるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、通行者に視認される画像が不鮮明になることと、製造コストが高くなることとの両方を抑えることができる自動ドアシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の自動ドアシステムは、開くことによって開口を形成するドアと、前記ドアが開いた場合に前記ドアの延在方向に直交する方向において前記ドアの少なくとも一部に少なくとも一部が重なるフィックスと、画像を表示する表示面を備える表示デバイスと、前記ドアおよび前記フィックスの少なくとも一方に前記表示デバイスを固定する固定部とを備え、前記ドアおよび前記フィックスのうち、前記固定部によって前記表示デバイスが固定される方は、前記表示面に表示された画像を透過させる画像透過部を備え、前記固定部は、前記表示面と、前記画像透過部との間を開閉可能に前記表示デバイスを支持することを特徴とする。
【0008】
この構成により、本発明の自動ドアシステムは、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間を開閉可能に固定部が表示デバイスを支持するので、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間が開かれた状態で表示デバイスの表示面と、画像透過部との少なくとも一方が清掃されることが可能である。したがって、本発明の自動ドアシステムは、表示デバイスの表示面によって出力されて画像透過部を介して通行者に視認される画像が、表示デバイスの表示面と、画像透過部との少なくとも一方の汚れによって不鮮明になることを、表示デバイスの表示面と、画像透過部との少なくとも一方の清掃によって抑えることができる。また、本発明の自動ドアシステムは、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間を開閉可能に固定部が表示デバイスを支持しており、表示デバイスの表示面と、画像透過部とを接着させる加工が施されないので、製造コストが高くなることを抑えることができる。
【0009】
本発明の自動ドアシステムにおいて、前記固定部は、前記表示デバイスを特定の回転軸を中心に回転可能に支持することによって、前記表示面と、前記画像透過部との間を開閉可能にする回転支持部を備え、前記回転軸は、鉛直方向に延在していても良い。
【0010】
この構成により、本発明の自動ドアシステムは、固定部による表示デバイスの回転軸が鉛直方向に延在しているので、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間が開かれた状態で表示デバイスの表示面と、画像透過部との少なくとも一方が清掃される場合に、固定部による表示デバイスの回転軸が水平方向に延在している構成と比較して、清掃作業者による清掃作業の妨げになり難い位置に表示デバイスを移動させることができる。したがって、本発明の自動ドアシステムは、清掃作業者に楽な姿勢で清掃作業を行わせることができ、清掃作業者による清掃作業の作業効率を向上することができる。
【0011】
本発明の自動ドアシステムにおいて、前記固定部は、前記ドアが開いた状態である場合に前記ドアおよび前記フィックスの間に前記表示デバイスの少なくとも一部が配置される位置に、前記表示デバイスを前記フィックスに固定し、前記回転軸は、水平方向における前記表示デバイスの両端のうち、前記表示面と、前記画像透過部との間が閉じている場合に前記開口から近い方の端と比較して、前記表示面と、前記画像透過部との間が閉じている場合に前記開口から遠い方の端に近い位置に配置されていても良い。
【0012】
この構成により、本発明の自動ドアシステムは、水平方向における表示デバイスの両端のうち、表示面と、画像透過部との間が閉じている場合に開口から近い方の端と比較して、表示面と、画像透過部との間が閉じている場合に開口から遠い方の端に近い位置に、固定部による表示デバイスの回転軸が配置されているので、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間が開かれた状態で表示デバイスの表示面と、画像透過部との少なくとも一方が清掃される場合に、ドアが開くことに対して表示デバイスが妨げになることを抑えることができる。したがって、本発明の自動ドアシステムは、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間が開かれた状態で表示デバイスの表示面と、画像透過部との少なくとも一方が清掃されている最中にドアが開かれることができ、清掃作業者による清掃作業の作業効率を向上することができる。
【0013】
本発明の自動ドアシステムは、前記ドアの開閉方向における前記ドアの移動を案内するレールと、前記表示デバイスのための配線の一部とを前記フィックスの上側に備え、前記固定部は、前記表示デバイスを前記フィックスに固定し、前記回転軸は、水平方向における前記表示デバイスの両端のうち、前記表示面と、前記画像透過部との間が閉じている場合に前記開口から近い方の端と比較して、前記表示面と、前記画像透過部との間が閉じている場合に前記開口から遠い方の端に近い位置に配置されていても良い。
【0014】
この構成により、本発明の自動ドアシステムは、表示デバイスの両端のうち、表示面と、画像透過部との間が閉じている場合に開口から近い方の端と比較して、表示面と、画像透過部との間が閉じている場合に開口から遠い方の端に近い位置に、固定部による表示デバイスの回転軸が配置されているので、表示デバイスのための配線に対してレールが妨げになることを抑えることができる。したがって、本発明の自動ドアシステムは、製造を容易化することができる。
【0015】
本発明の自動ドアシステムにおいて、前記ドアは、閉じた状態の場合に、屋内と、屋外とを仕切り、前記表示デバイスは、前記ドアおよび前記フィックスのうち、前記固定部によって前記表示デバイスが固定される方に対して、前記屋内側に配置されていても良い。
【0016】
この構成により、本発明の自動ドアシステムは、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間の空間が屋内に配置されているので、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間の空間が屋外に配置されている構成と比較して、表示デバイスの表示面と、画像透過部との間の空間に塵埃が入り込むことを抑えることができる。したがって、本発明の自動ドアシステムは、表示デバイスの表示面によって出力されて画像透過部を介して通行者に視認される画像が、表示デバイスの表示面と、画像透過部との少なくとも一方の汚れによって不鮮明になることを、抑えることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の自動ドアシステムは、通行者に視認される画像が不鮮明になることと、製造コストが高くなることとの両方を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】ドアが閉じている状態での、本発明の一実施の形態に係る自動ドアシステムの正面図である。
【
図2】ドアが開いている状態での、
図1に示す自動ドアシステムの正面図である。
【
図3】ドアが閉じている状態での、
図1に示す自動ドアシステムの背面図である。
【
図4】ドアが閉じている状態での、
図1に示す自動ドアシステムの一部の側面断面図である。
【
図5】ドアが閉じていて、表示デバイスの表示面と、フィックスの画像透過部との間も閉じている状態での、
図1に示す自動ドアシステムの一部の上面断面図である。
【
図6】ドアが閉じていて、表示デバイスの表示面と、フィックスの画像透過部との間が開いている状態での、
図1に示す自動ドアシステムの一部の上面断面図である。
【
図7】(a)平面ハンドルがフィックスの縦フレームに対して表示デバイスを固定している状態での、
図3に示す平面ハンドルの近傍の背面図である。 (b)
図7(a)に示す状態での平面ハンドルの近傍の側面断面図である。 (c)
図7(a)に示す状態での平面ハンドルの近傍の上面断面図である。
【
図8】(a)平面ハンドルがフィックスの縦フレームに対して表示デバイスを固定していない状態での、
図3に示す平面ハンドルの近傍の背面図である。 (b)
図8(a)に示す状態での平面ハンドルの近傍の側面断面図である。 (c)
図8(a)に示す状態での平面ハンドルの近傍の上面断面図である。
【
図9】表示デバイスの表示面と、フィックスの画像透過部との間が開かれている場合に屋内側から観察したときの、
図1に示す自動ドアシステムの外観斜視図である。
【
図10】ドアが閉じている状態での、
図3に示す構成とは異なる構成での自動ドアシステムの背面図である。
【
図11】(a)ドアが閉じている状態での、
図3および
図10に示す構成とは異なる構成での自動ドアシステムの背面図である。 (b)ドアが閉じている状態での、
図3、
図10および
図11(a)に示す構成とは異なる構成での自動ドアシステムの背面図である。
【
図12】ドアが閉じていて、表示デバイスの表示面と、フィックスの画像透過部との間も閉じている状態での、
図5に示す構成とは異なる構成での自動ドアシステムの一部の上面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0020】
まず、本実施の形態に係る自動ドアシステムの構成について説明する。
【0021】
図1は、ドア21、22が閉じている状態での、本実施の形態に係る自動ドアシステム10の正面図である。
図2は、ドア21、22が開いている状態での自動ドアシステム10の正面図である。
図3は、ドア21、22が閉じている状態での自動ドアシステム10の背面図である。
図4は、ドア21、22が閉じている状態での自動ドアシステム10の一部の側面断面図である。
図5は、ドア21、22が閉じていて、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間も閉じている状態での自動ドアシステム10の一部の上面断面図である。
図6は、ドア21、22が閉じていて、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が開いている状態での自動ドアシステム10の一部の上面断面図である。
【0022】
図1~
図6に示すように、自動ドアシステム10は、開くことによって開口10aを形成する2枚のドア21、22と、ドア21に隣接して建物に固定された壁部であるフィックス31と、ドア22に隣接して建物に固定された壁部であるフィックス32とを備えている。ドア21、22およびフィックス31、32は、矢印10bで示す鉛直方向と、水平方向のうち、ドア21、22の開閉方向である矢印10cで示す方向との両方に直交する矢印10dで示す方向に直交する方向に延在している。ドア21、22は、閉じた状態の場合に、屋内10eと、屋外10fとを仕切る。
【0023】
ドア21は、上側のフレームである上フレーム21aと、下側のフレームである下フレーム21bと、開口10a側、すなわち、戸先側で上下に延在しているフレームである戸先側縦フレーム21cと、開口10a側とは反対側、すなわち、戸尻側で上下に延在しているフレームである戸尻側縦フレーム21dと、上フレーム21a、下フレーム21b、戸先側縦フレーム21cおよび戸尻側縦フレーム21dによって囲まれた透明なガラス21eとを備えている。
【0024】
同様に、ドア22は、上フレーム22aと、下フレーム22bと、戸先側縦フレーム22cと、戸尻側縦フレーム22dと、透明なガラス22eとを備えている。
【0025】
フィックス31は、ドア21、22が開いた場合にドア21の延在方向に直交する方向、すなわち、矢印10dで示す方向においてドア21の少なくとも一部に少なくとも一部が重なる。フィックス31は、下側のフレームである下フレーム31aと、開口10a側で上下に延在しているフレームである縦フレーム31bと、開口10a側とは反対側で上下に延在しているフレームである縦フレーム31cと、下フレーム31a、縦フレーム31bおよび縦フレーム31cによって囲まれた透明なガラス31dとを備えている。
【0026】
下フレーム31aの内部には、例えば、表示デバイス50のための機器が収納されている。例えば、下フレーム31aの内部には、表示デバイス50のための電源と、表示デバイス50に入力される画像信号を生成するコンピューターとが収納されている。
【0027】
ガラス31dは、表示デバイス50の表示面51に表示された画像を透過させる画像透過部31eを備えている。
【0028】
フィックス32は、ドア21、22が開いた場合にドア22の延在方向に直交する方向、すなわち、矢印10dで示す方向においてドア22の少なくとも一部に少なくとも一部が重なる。フィックス32は、フィックス31と同様に、下フレーム32aと、縦フレーム32bと、縦フレーム32cと、透明なガラス32dとを備えている。
【0029】
自動ドアシステム10は、矢印10bで示す鉛直方向においてドア21、22およびフィックス31、32の上部に配置されて建物に固定された箱体である無目41と、無目41の内部に収納されていて矢印10cで示すドア21、22の開閉方向におけるドア21、22の移動を案内するレール42と、無目41の内部に収納されていてレール42に沿ってドア21、22を移動させるモーターなどの駆動部43と、無目41の内部に収納されていて駆動部43を制御する制御部44と、屋外10f側で無目41に固定されてドア21、22の周辺の物体の存在を検知するセンサー45aと、屋内10e側で無目41に固定されてドア21、22の周辺の物体の存在を検知するセンサー45bと、開口10aを通過する物体を検知する光電センサー46とを備えている。
【0030】
自動ドアシステム10は、フィックス31に対して屋内10e側に配置されていて画像を表示する表示デバイス50と、表示デバイス50のための配線60と、フィックス31に表示デバイス50を固定する固定部70とを備えている。
【0031】
表示デバイス50は、屋外10f側に画像を表示するための表示面51と、屋内10e側に画像を表示するための表示面52とを備えている。表示デバイス50は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)によって構成されている。例えば、表示デバイス50は、2cm程度の厚みであり、30kg程度の重さである。
【0032】
配線60の一部は、無目41の内部と、フィックス31の縦フレーム31cの内部とに収納されている。配線60は、無目41側から縦フレーム31cの内部を通ってフィックス31の下フレーム31aの内部の機器まで配置されているとともに、下フレーム31aの内部の機器から縦フレーム31cの内部を通って表示デバイス50まで配置されている。
【0033】
固定部70は、
図2に示すようにドア21、22が開いた状態である場合にドア21およびフィックス31の間に表示デバイス50の少なくとも一部が配置される位置に、表示デバイス50をフィックス31に固定している。
【0034】
固定部70は、矢印10bで示す鉛直方向に延在している軸部材71aを有していてフィックス31の縦フレーム31cに固定されたフィックス側固定部71と、矢印10bで示す鉛直方向に延在している軸部材72aを有していてフィックス31の縦フレーム31cに固定されたフィックス側固定部72と、表示デバイス50の表示面51、52にそれぞれ対応して設けられた穴73a、73bが形成されて表示デバイス50を固定する表示デバイス側固定部73とを備えている。表示デバイス側固定部73は、軸部材71a、72aをそれぞれ支持する軸受部73c、73dを備えている。軸部材71a、72aおよび軸受部73c、73dは、表示デバイス50を回転軸70aを中心に回転可能に支持することによって、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間を開閉可能にする回転支持部を構成している。回転軸70aは、矢印10bで示す鉛直方向に延在している。回転軸70aは、水平方向における表示デバイス50の両端のうち、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が閉じている場合に開口10aから近い方の端50aと比較して、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が閉じている場合に開口10aから遠い方の端50bに近い位置に配置されている。
【0035】
固定部70は、表示デバイス50の端50a側において表示デバイス側固定部73に平面ハンドル75を備えている。
【0036】
図7(a)は、平面ハンドル75がフィックス31の縦フレーム31bに対して表示デバイス50を固定している状態での平面ハンドル75の近傍の背面図である。
図7(b)は、
図7(a)に示す状態での平面ハンドル75の近傍の側面断面図である。
図7(c)は、
図7(a)に示す状態での平面ハンドル75の近傍の上面断面図である。
図8(a)は、平面ハンドル75がフィックス31の縦フレーム31bに対して表示デバイス50を固定していない状態での平面ハンドル75の近傍の背面図である。
図8(b)は、
図8(a)に示す状態での平面ハンドル75の近傍の側面断面図である。
図8(c)は、
図8(a)に示す状態での平面ハンドル75の近傍の上面断面図である。
【0037】
図7および
図8に示すように、平面ハンドル75は、利用者によって掴まれるためのハンドル部75aと、フィックス31の縦フレーム31bの図示していない穴に挿入されることによってフィックス31の縦フレーム31bに対して表示デバイス50を固定する止め金75bと、ハンドル部75aを固定するための鍵穴75cとを備えている。
図7および
図8に示すように、平面ハンドル75は、矢印75dで示す方向におけるハンドル部75aの角度に応じて、矢印75eで示す方向における止め金75bの角度を定める、図示していない機構を有している。ハンドル部75aは、
図7に示す角度である場合に、図示していない鍵が鍵穴75cに差し込まれて回転させられることによって矢印75dで示す方向における角度が固定されることが可能である。
【0038】
次に、ドア21、22が開閉する場合の自動ドアシステム10の動作について説明する。
【0039】
制御部44は、物体の存在を検知したことを示す信号をセンサー45aまたはセンサー45bから受信した場合に、ドア21、22が完全に開いている状態ではないとき、レール42に沿ってドア21、22を駆動部43によって移動させることによって、ドア21、22を開く。
【0040】
そして、制御部44は、ドア21、22を開いた後、物体の存在を検知したことを示す信号をセンサー45a、センサー45bまたは光電センサー46から受信している場合に、駆動部43を制御することによって、ドア21、22を開き続ける。
【0041】
一方、制御部44は、物体の存在を検知したことを示す信号をセンサー45a、センサー45bまたは光電センサー46から受信しなくなってから特定の時間が経過した場合に、ドア21、22が完全に閉じている状態ではないとき、レール42に沿ってドア21、22を駆動部43によって移動させることによって、ドア21、22を閉める。
【0042】
次に、表示デバイス50による表示を実行する場合の自動ドアシステム10の動作について説明する。
【0043】
下フレーム31aの内部のコンピューターは、画像信号を配線60を介して表示デバイス50に送信することができる。表示デバイス50は、画像信号を受信すると、受信した画像信号に応じた画像を表示面51、52に表示する。なお、表示デバイス50は、表示面51と、表示面52とに同一の画像を表示することもできるし、表示面51と、表示面52とに異なる画像を表示することもできる。例えば、自動ドアシステム10は、通常時には、表示面51と、表示面52との両方に広告画像を表示し、災害時には、下フレーム31aの内部のコンピューターが災害の発生の通知を、外部の防災センターから受信することによって、開口10aが非常口であることを示す画像を表示面52のみに表示しても良い。
【0044】
次に、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの清掃方法について説明する。
【0045】
自動ドアシステム10においては、ドア21、22が開閉したり、通行人が開口10aを通行したりするので、周囲の空気中に塵埃が発生し易い。また、一般的にガラスは完全な平坦ではないので、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が閉じていたとしても、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間には、隙間が生じ易い。更に、表示デバイス50の表示面51による画像の表示によって表示面51に発生する熱によって、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間の空間には、空気の対流が生じる。したがって、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間の空間に塵埃が入り込んで表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの少なくとも一方が汚れる可能性がある。
【0046】
清掃作業者は、
図1~
図5に示すように表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が閉じている場合に、駆動部43および制御部44の少なくとも一方への電力の供給を停止する。自動ドアシステム10は、駆動部43および制御部44の少なくとも一方への電力の供給が停止されると、自動でドア21、22を開閉することができなくなる。
【0047】
なお、清掃作業者は、
図1、
図3、
図4および
図5に示すようにドア21、22が閉じている状態で、駆動部43および制御部44の少なくとも一方への電力の供給を停止することが好ましい。しかしながら、清掃作業者は、ドア21、22が開いている状態で駆動部43および制御部44の少なくとも一方への電力の供給を停止した場合には、手動でドア21、22を閉じることが可能である。
【0048】
清掃作業者は、駆動部43および制御部44の少なくとも一方への電力の供給を停止した後、
図1、
図3、
図4および
図5に示すようにドア21、22が閉じている場合に、平面ハンドル75を
図7に示す状態から
図8に示す状態に変更することによって、表示デバイス50を回転軸70aを中心に回転可能にする。
【0049】
図9は、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が開かれている場合に屋内10e側から観察したときの自動ドアシステム10の外観斜視図である。
【0050】
清掃作業者は、平面ハンドル75を
図8に示す状態にした後、表示デバイス50を回転軸70aを中心に回転させることによって、
図6および
図9に示すように、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間を開く。
【0051】
そして、清掃作業者は、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が開かれている状態で、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eの屋内10e側の面とに付着している塵埃を拭き取るなど、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとを清掃する。
【0052】
なお、清掃作業者は、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が開かれている状態で、手動でドア21、22を開けることによって、開口10aを介して屋外10f側に出ることが可能であり、屋外10f側に出た後、フィックス31の画像透過部31eの屋外10f側の面を清掃することも可能である。
【0053】
清掃作業者は、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの清掃が終了すると、ドア21、22が開いている場合にはドア21、22を手動で閉じる。そして、清掃作業者は、表示デバイス50を回転軸70aを中心に回転させることによって、
図1、
図3、
図4および
図5に示すように、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間を閉じる。
【0054】
清掃作業者は、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間を閉じた後、平面ハンドル75を
図8に示す状態から
図7に示す状態に変更することによって、表示デバイス50をフィックス31の縦フレーム31bに対して固定する。
【0055】
最後に、清掃作業者は、駆動部43および制御部44の両方への電力の供給を開始する。自動ドアシステム10は、駆動部43および制御部44の両方への電力の供給が開始されると、自動でドア21、22を開閉することができるようになる。
【0056】
以上に説明したように、自動ドアシステム10は、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間を開閉可能に固定部70が表示デバイス50を支持するので、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が開かれた状態で表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとが清掃されることが可能である。したがって、自動ドアシステム10は、表示デバイス50の表示面51によって出力されてフィックス31の画像透過部31eを介して通行者に視認される画像が、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの汚れによって不鮮明になることを、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの清掃によって抑えることができる。
【0057】
自動ドアシステム10は、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間を開閉可能に固定部70が表示デバイス50を支持しており、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとを接着させる加工が施されないので、製造コストが高くなることを抑えることができる。
【0058】
なお、表示デバイスの表示面と、フィックスの画像透過部とを接着させる加工が施される場合には、フィックスの画像透過部が割れたときに、この画像透過部に接着されている、表示デバイスの表示面も一緒に割れてしまう可能性が高い。しかしながら、自動ドアシステム10は、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとを接着させる加工が施されないので、画像透過部31eの割れに伴った表示面51の割れの発生を抑えることができる。
【0059】
自動ドアシステム10は、表示デバイス50の端50aと比較して端50bに近い位置に回転軸70aが配置されているので、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が開かれた状態で表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの少なくとも一方が清掃される場合に、ドア21が開くことに対して表示デバイス50が妨げになることを抑えることができる。したがって、自動ドアシステム10は、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が開かれた状態で表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの少なくとも一方が清掃されている最中にドア21が開かれることができ、清掃作業者による清掃作業の作業効率を向上することができる。
【0060】
自動ドアシステム10は、表示デバイス50の端50aと比較して端50bに近い位置に回転軸70aが配置されているので、表示デバイス50のための配線60に対してレール42が妨げになることを抑えることができる。したがって、自動ドアシステム10は、製造を容易化することができる。
【0061】
なお、自動ドアシステム10は、
図10に示すように、固定部70による表示デバイス50の回転軸70aが表示デバイス50の端50bと比較して端50aに近い位置に配置されていても良い。
図10は、ドア21、22が閉じている状態での、
図3に示す構成とは異なる構成での自動ドアシステム10の背面図である。
【0062】
自動ドアシステム10は、固定部70による表示デバイス50の回転軸70aが矢印10bで示す鉛直方向に延在しているので、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が開かれた状態で表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの少なくとも一方が清掃される場合に、固定部70による表示デバイス50の回転軸70aが矢印10cで示す水平方向に延在している構成と比較して、清掃作業者による清掃作業の妨げになり難い位置に表示デバイス50を移動させることができる。したがって、自動ドアシステム10は、清掃作業者に楽な姿勢で清掃作業を行わせることができ、清掃作業者による清掃作業の作業効率を向上することができる。
【0063】
なお、自動ドアシステム10は、固定部70による表示デバイス50の回転軸70aが矢印10cで示す水平方向に延在していても良い。例えば、自動ドアシステム10は、
図11(a)に示すように表示デバイス50の上端50cに近い位置に回転軸70aが配置されていても良いし、
図11(b)に示すように表示デバイス50の下端50dに近い位置に回転軸70aが配置されていても良い。
図11(a)は、ドア21、22が閉じている状態での、
図3および
図10に示す構成とは異なる構成での自動ドアシステム10の背面図である。
図11(b)は、ドア21、22が閉じている状態での、
図3、
図10および
図11(a)に示す構成とは異なる構成での自動ドアシステム10の背面図である。
【0064】
自動ドアシステム10は、
図11(a)に示すように表示デバイス50の上端50cに近い位置に回転軸70aが配置されている場合、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が開かれた状態で表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの少なくとも一方が清掃されるとき、表示デバイス50の重さによって表示デバイス50が回転軸70aを中心に回転して表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間が閉じてしまわないように、重い表示デバイス50を支える機構を別途設けるか、清掃作業中の間、重い表示デバイス50を清掃作業者に支えさせる必要がある。
【0065】
自動ドアシステム10は、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間の空間が屋内10eに配置されているので、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間の空間が屋外10fに配置されている構成と比較して、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの間の空間に塵埃が入り込むことを抑えることができる。したがって、自動ドアシステム10は、表示デバイス50の表示面51によって出力されてフィックス31の画像透過部31eを介して通行者に視認される画像が、表示デバイス50の表示面51と、フィックス31の画像透過部31eとの汚れによって不鮮明になることを、抑えることができる。
【0066】
なお、自動ドアシステム10は、
図12に示すように、表示デバイス50が固定部70によってフィックス31の屋外10f側に固定されることによって、表示デバイス50の表示面52と、フィックス31の画像透過部31eとの間の空間が屋外10fに配置されても良い。
図12は、ドア21、22が閉じていて、表示デバイス50の表示面52と、フィックス31の画像透過部31eとの間も閉じている状態での、
図5に示す構成とは異なる構成での自動ドアシステム10の一部の上面断面図である。
【0067】
自動ドアシステム10は、本実施の形態において、表示デバイス50および固定部70がフィックス31に設けられている。しかしながら、自動ドアシステム10は、表示デバイスおよび固定部が、フィックス31に代えて、または、フィックス31に加えて、フィックス32に設けられても良い。
【0068】
自動ドアシステム10は、本実施の形態において、表示デバイス50および固定部70がフィックス31に設けられている。しかしながら、自動ドアシステム10は、表示デバイスおよび固定部が、フィックスに代えて、または、フィックスに加えて、ドア21およびドア22の少なくとも一方に設けられても良い。
【0069】
自動ドアシステムの点検口は、通常、無目の屋内側に設けられている。そして、自動ドアシステムは、通常、点検口のカバーが外されることによってドアが取り外されることが可能になっている。点検口のカバーが外されることによってドアが取り外されることが可能になっているので、自動ドアシステムにおいて、ドアは、通常、フィックスに対して屋内側に配置されている。本実施の形態に係る自動ドアシステム10においても、ドア21、22は、フィックス31、32に対して屋内10e側に配置されている。しかしながら、ドア21、22は、フィックス31、32に対して屋外10f側に配置されても良い。
【0070】
自動ドアシステム10は、本実施の形態において、表示デバイス50のための電源と、表示デバイス50に入力される画像信号を生成するコンピューターとが下フレーム31aの内部に収納されている。しかしながら、自動ドアシステム10は、表示デバイス50のための電源と、表示デバイス50に入力される画像信号を生成するコンピューターとの少なくとも一方が表示デバイス50に内蔵されても良いし、フィックス31とは別の位置に設けられても良い。
【0071】
自動ドアシステム10は、本実施の形態において、表示デバイス50が画像信号を配線60を介して受信している。しかしながら、自動ドアシステム10は、表示デバイス50が画像信号を無線で受信しても良い。
【符号の説明】
【0072】
10 自動ドアシステム
10a 開口
10b 矢印(鉛直方向を示す矢印)
10c 矢印(水平方向およびドアの開閉方向を示す矢印)
10d 矢印(ドアの延在方向に直交する方向を示す矢印)
10e 屋内
10f 屋外
21、22 ドア
31 フィックス
31e 画像透過部
32 フィックス
42 レール
50 表示デバイス
50a 端(水平方向における表示デバイスの両端のうち、表示デバイスの表示面と、フィックスの画像透過部との間が閉じている場合に開口から近い方の端)
50b 端(水平方向における表示デバイスの両端のうち、表示デバイスの表示面と、フィックスの画像透過部との間が閉じている場合に開口から遠い方の端)
51、52 表示面
60 配線
70 固定部
70a 回転軸
71a、72a 軸部材(回転支持部)
73c、73d 軸受部(回転支持部)
【手続補正書】
【提出日】2022-04-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開くことによって開口を形成するドアと、
前記ドアが開いた場合に前記ドアの延在方向に直交する方向において前記ドアの少なくとも一部に少なくとも一部が重なるフィックスと、
画像を表示する表示面を備える表示デバイスと、
前記ドアおよび前記フィックスの少なくとも一方に前記表示デバイスを固定する固定部と
を備え、
前記ドアおよび前記フィックスのうち、前記固定部によって前記表示デバイスが固定される方は、前記表示面に表示された画像を透過させる画像透過部を備え、
前記固定部は、前記表示面と、前記画像透過部との間を開閉可能に前記表示デバイスを支持することを特徴とする自動ドアシステム。
【請求項2】
前記表示デバイスは、前記表示面による画像の表示によって前記表示面に熱が発生するデバイスであることを特徴とする請求項1に記載の自動ドアシステム。
【請求項3】
前記ドアは、閉じた状態の場合に、屋内と、屋外とを仕切り、
前記表示デバイスは、前記ドアおよび前記フィックスのうち、前記固定部によって前記表示デバイスが固定される方に対して、前記屋内側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動ドアシステム。