(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022085069
(43)【公開日】2022-06-08
(54)【発明の名称】検出装置
(51)【国際特許分類】
G01S 19/14 20100101AFI20220601BHJP
B62D 53/00 20060101ALI20220601BHJP
【FI】
G01S19/14
B62D53/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020196551
(22)【出願日】2020-11-27
(71)【出願人】
【識別番号】598051819
【氏名又は名称】ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Daimler AG
【住所又は居所原語表記】Mercedesstrasse 120,70372 Stuttgart,Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100176946
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 智恵
(74)【代理人】
【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有
(74)【代理人】
【識別番号】100111143
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 枝里
(72)【発明者】
【氏名】田中 剛
(72)【発明者】
【氏名】游 尚霖
【テーマコード(参考)】
5J062
【Fターム(参考)】
5J062AA11
5J062BB01
5J062CC07
5J062GG02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】利便性が高く、トラクタに連結されるトレーラが変更されても連結車両の端部位置を検出することが可能な検出装置を提供する。
【解決手段】検出装置1は、連結状態でGNSSから緯度経度情報を受信する三つの受信アンテナ3と、緯度経度情報が伝達される演算装置2とを備える。三つの受信アンテナ3は、トラクタ10の前端中央部に設置される第一アンテナ3aと、トレーラ20の上面22且つキングピン21の直上において取り外し可能に設置される第二アンテナ3bと、トレーラ20の後端中央部において取り外し可能に設置される第三アンテナ3cとである。演算装置2は、緯度経度情報に基づいて連結角度及びトレーラ長を算出し、予め記憶された連結車両の横幅と算出した連結角度及びトレーラ長とからトラクタ10の左右前端部の位置及びトレーラ20の前後左右端部の位置を算出する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラクタと前記トラクタに連結されて牽引されるトレーラとを有する連結車両の端部位置を検出する検出装置であって、
前記トラクタに前記トレーラが連結された連結状態でGNSSから緯度経度情報を受信する少なくとも三つの受信アンテナと、
前記三つの受信アンテナのそれぞれで受信された前記緯度経度情報が伝達される演算装置と、を備え、
前記三つの受信アンテナは、前記トラクタの前端中央部に設置される第一アンテナと、前記連結状態で前記トレーラの上面であってキングピンが設けられる位置の直上において取り外し可能に設置される第二アンテナと、前記連結状態で前記トレーラの後端中央部において取り外し可能に設置される第三アンテナと、であり、
前記演算装置は、前記三つの受信アンテナから伝達される前記緯度経度情報に基づいて前記トラクタと前記トレーラとの連結角度及び前記トレーラの長さ寸法であるトレーラ長を算出し、予め記憶された前記連結車両の横幅と算出した前記連結角度及び前記トレーラ長とから前記トラクタの左右前端部の位置及び前記トレーラの前後左右端部の位置を算出する
ことを特徴とする検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタとこのトラクタに連結されて牽引されるトレーラとを有する連結車両の端部位置を検出する検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の自動運転技術が開発されている。車両を自動運転させる際には、自車両の端部の位置を正確に把握することが重要となる。トラクタとこのトラクタに連結されて牽引されるトレーラとを有する連結車両では、トラクタに対してトレーラが角度を付けて折れ曲がるため、トラクタとトレーラとの連結角度を検出した上で、トラクタ及びトレーラの端部の位置を把握する必要がある。
【0003】
トラクタとトレーラとの連結角度の検出装置としては、トレーラのルーフ前端部に取り付けられたスキャンレーダとトラクタに取り付けられたリフレクタとを備え、リフレクタからの反射波をスキャンレーダがスキャンすることで連結角度を算出するトレーラ連結角検出装置が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、トレーラは運用によって都度変更されるため、全てのトレーラに特許文献1に開示のスキャンレーダを組み込むことは費用の面から好ましくない。また、既存のトレーラに新たに装置を組み込むことは難しく、複雑な取り付け作業を要することが考えられる。
【0006】
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、利便性が高く、トラクタに連結されるトレーラが変更されても連結車両の端部位置を検出することが可能な検出装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここで開示する検出装置は、トラクタと前記トラクタに連結されて牽引されるトレーラとを有する連結車両の端部位置を検出する検出装置であって、前記トラクタに前記トレーラが連結された連結状態でGNSSから緯度経度情報を受信する少なくとも三つの受信アンテナと、前記三つの受信アンテナのそれぞれで受信された前記緯度経度情報が伝達される演算装置と、を備え、前記三つの受信アンテナは、前記トラクタの前端中央部に設置される第一アンテナと、前記連結状態で前記トレーラの上面であってキングピンが設けられる位置の直上において取り外し可能に設置される第二アンテナと、前記連結状態で前記トレーラの後端中央部において取り外し可能に設置される第三アンテナと、であり、前記演算装置は、前記三つの受信アンテナから伝達される前記緯度経度情報に基づいて前記トラクタと前記トレーラとの連結角度及び前記トレーラの長さ寸法であるトレーラ長を算出し、予め記憶された前記連結車両の横幅と算出した前記連結角度及び前記トレーラ長とから前記トラクタの左右前端部の位置及び前記トレーラの前後左右端部の位置を算出することを特徴としている。
【0008】
このように、受信アンテナを所定の位置に設置するだけで連結車両の端部位置を検出することが可能となる。また、第二アンテナ及び第三アンテナは取り外し可能にトレーラに設置されるため、トラクタに新たにトレーラが連結される場合や連結されるトレーラが変更される場合には、第二アンテナ及び第三アンテナを、トラクタに新たに連結されるトレーラに設置するだけで、連結車両の端部位置を検出することがきる。また、GNSSから緯度経度情報を受信する受信アンテナを用いて連結車両の端部位置を検出するため、高度な障害物検知センサ等をトレーラに組み込むことなく連結車両の端部位置を検出することができる。さらに、連結角度を算出してから連結車両の端部位置を検出するため、第一アンテナに対する第二アンテナ及び第三アンテナの相対的な位置関係を、連結による物理的条件からあり得る範囲と比較することで、信頼度判定を担うこともできる。
【発明の効果】
【0009】
開示の検出装置によれば、利便性が高く、トラクタに連結されるトレーラが変更されても連結車両の端部位置を検出することが可能な検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係る検出装置が適用された連結車両の側面図及び上面図を併せて示す概略図である。
【
図3】
図1の連結車両におけるトレーラがトラクタに対して角度を付けて折れ曲がっている状態の一例を示す上面図(連結車両の連結角度の算出方法を説明するための図)である。
【
図4】
図1の検出装置が備える演算装置で実施される演算内容を例示するフローチャートである。
【
図5】付記に係る検出装置が適用された連結車両の概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照して、実施形態としての検出装置について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
【0012】
[1.構成]
図1に、本実施形態の検出装置1が適用された連結車両を例示する。連結車両は、トラクタ10とこのトラクタ10に連結されて牽引されるトレーラ20とを有する。トラクタ10に連結されるトレーラ20は、運用によって都度変更される。検出装置1は、トラクタ10にトレーラ20が連結されている状態において、連結車両の端部位置を検出する。以下の説明では、トラクタ10にトレーラ20が連結されている状態を連結状態と呼び、トラクタ10にトレーラ20が連結されていない状態を非連結状態と呼ぶ。
【0013】
トラクタ10は、後部においてシャーシフレーム(図示略)の上面に設けられたカプラ11を有する。トレーラ20は、前部下面の車幅方向略中央部において下方に向けて突設されたキングピン21を有する。トレーラ20は、トラクタ10のカプラ11にトレーラ20のキングピン21が係合されて、トラクタ10に連結される。なお、
図1に示すように、本実施形態では、トレーラ20としてセミトレーラを例示するが、トレーラ20はフルトレーラでも良い。
【0014】
検出装置1は、少なくとも三つの受信アンテナ3と、三つのアンテナ3のそれぞれから情報が伝達されこれら情報に基づき連結車両の端部位置を算出する演算装置2とを備える。検出装置1は、連結車両の端部位置として、少なくともトラクタ10の左右前端部(左前端部FL1,右前端部FR1)の位置及びトレーラ20の前後左右端部(左前端部FL2,右前端部FR2,左後端部RL2,右後端部RR2)の位置を検出する。
【0015】
受信アンテナ3は、連結状態において、受信アンテナ3が設置された位置の緯度経度情報DをGNSS(Global Navigation Satellite System)から受信するGNSS受信アンテナである。三つの受信アンテナ3は、連結状態において、それぞれ連結車両の異なる位置に配置されて、受信した緯度経度情報Dを演算装置2に伝達する。受信アンテナ3は、例えば、演算装置2と有線で接続されてもよいし、内部に無線通信回路を備え、演算装置2と無線で接続されてもよい。
【0016】
三つの受信アンテナ3は、トラクタ10の前端中央部に設置される第一アンテナ3aと、連結状態でトレーラ20に取り外し可能に設置される第二アンテナ3b及び第三アンテナ3cである。第一アンテナ3aは、例えば、トラクタ10の前部に設けられたキャブのルーフ12上に設けられる。第一アンテナ3aは、トラクタ10から取り外し不能に固定されていてもよい。
【0017】
第二アンテナ3bは、連結状態で、トレーラ20の上面22であってキングピン21が設けられる位置の直上に設置される。第三アンテナ3cは、連結状態で、トレーラ20の後端中央部に設置される。ここでは、トレーラ20の上面22に配置された第三アンテナ3cを例示する。なお、第二アンテナ3b及び第三アンテナ3cは、トレーラ20がトラクタ10に連結される際(例えば、ブレーキのエアホース接続の際)に、トレーラ20に取り付けられる。
【0018】
第二アンテナ3b及び第三アンテナ3cは、例えばボルトやナット、その他周知の容易に取り外し可能な締結用部材により、取り外し可能にトレーラ20に取り付けられる。また、第二アンテナ3b及び第三アンテナ3cは、非連結状態では、トレーラ20に脱着可能な状態でトラクタ10に保持(収納)される。
【0019】
以下の説明では、第一アンテナ3aが受信した緯度経度情報Dを第一緯度経度情報Da,第二アンテナ3bが受信した緯度経度情報Dを第二緯度経度情報Db,第三アンテナ3cが受信した緯度経度情報Dを第三緯度経度情報Dcとも呼ぶ。
【0020】
演算装置2は、プロセッサとメモリとを搭載した電子デバイスである。プロセッサとは、例えばCPU(Central Processing Unit),MPU(Micro Processing Unit)などのマイクロプロセッサであり、メモリとは、例えばROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory),不揮発メモリなどである。演算装置2で実施される演算の内容は、ファームウェアやアプリケーションプログラムとしてメモリに記録,保存されており、プログラムの実行時にはプログラムの内容がメモリ空間内に展開されて、プロセッサによって実行される。本実施形態では、トラクタ10に搭載された演算装置2を例示するが、演算装置2は連結車両に搭載されていなくてもよい。
【0021】
図2に示すように、演算装置2は、連結車両の端部位置を算出するための要素として、受信部2A,記憶部2B,連結角度算出部2C,トレーラ長算出部2D及び端部位置算出部2Eを備えている。なお、これらの要素は、ソフトウェアで実現されてもよいし、ハードウェア(電子回路)で実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが併用されて実現されてもよい。
【0022】
受信部2Aは、三つの受信アンテナ3のそれぞれから伝達された緯度経度情報Dを受信する。記憶部2Bは、連結車両の横幅Wを記憶する。記憶部2Bに記憶される横幅Wの具体例としては、トラクタ10の横幅、トラクタ10に連結されることが想定される個々のトレーラ20の横幅、トラクタ10に連結されることが想定されるトレーラ20のうちの最大横幅などが挙げられる。
【0023】
連結角度算出部2Cは、受信部2Aから伝達された三つの受信アンテナ3の緯度経度情報Dを取得して、連結角度αを算出する。ここで、連結角度αとは、トラクタ10の車長方向(前後方向)に対するトレーラ20の車長方向(前後方向)の相対角度を意味する。
【0024】
図3に例示するように、連結角度算出部2Cは、例えば、絶対座標系の南北方向に対するトラクタ10の絶対角度α1とトレーラ20の絶対角度α2とを算出して、連結角度αを算出する。絶対座標系とは、GNSSで用いられる座標系であり、東西方向と南北方向とでX-Y座標を設定した座標系である。絶対座標系としては、北の方向をY軸の正の方向、東の方向をX軸の正の方向に設定した座標系が挙げられる。
【0025】
図3に示す例において、連結角度算出部2cは、第一緯度経度情報Da(Xa,Ya)及び第二緯度経度情報Db(Xb,Yb)から、南北方向に対するトラクタ10の絶対角度α1を算出する。また、連結角度算出部2cは、第二緯度経度情報Db(Xb,Yb)及び第三緯度経度情報Dc(Xc,Yc)から、南北方向に対するトレーラ20の絶対角度α2を算出する。さらに、連結角度算出部2cは、算出した絶対角度α1と絶対角度α2との和を求めることで、連結角度αを算出する。
【0026】
トレーラ長算出部2Dは、受信部2Aから第二緯度経度情報Db及び第三緯度経度情報Dcを取得して、トレーラ20の長さ寸法であるトレーラ長Lを算出する。なお、キングピン22がトレーラ20の前端よりもやや後方に設けられている場合には、第二アンテナ3b及び第三アンテナ3c間の長さを第二緯度経度情報Db及び第三緯度経度情報Dcから求めたあと、キングピン22からトレーラ20の前端までの長さを加える補正をしてトレーラ長Lを求めてもよい。
【0027】
端部位置算出部2Eは、受信部2A,記憶部2B,連結角度算出部2C及びトレーラ長算出部2Dのそれぞれから情報を取得して、連結車両の端部位置を算出する。具体的には、端部位置算出部2Eは、第一緯度経度情報Da,第二緯度経度情報Db,横幅W及び連結角度αから、トラクタ10の左右前端部(左前端部FL1,右前端部FR1)を算出する。また、端部位置算出部2Eは、第二緯度経度情報Db,第三緯度経度情報Dc,横幅W,連結角度α及びトレーラ長Lから、トレーラ20の左右後端部(左後端部RL2,右後端部RR2)を算出する。さらに、端部位置算出部2Eは、第二緯度経度情報Db,横幅W及び連結角度αから、トレーラ20の左右前端部(左前端部FL2,右後端部FR2)を算出する。
【0028】
[2.フローチャート]
図4は、演算装置2で実施される連結車両の端部位置を算出する処理の内容を例示したフローチャートである。このフローは、連結車両が連結状態であるときに所定の演算周期で繰り返し実施される。
【0029】
ステップS1において、三つの受信アンテナ3から伝達された緯度経度情報Dが取得される。次いで、緯度経度情報Dに基づき、連結角度α及びトレーラ長Lが算出される(ステップS2,S3)。その後、ステップS4において、トラクタ10の左右前端部の位置及びトレーラ20の前後左右端部の位置が算出されて、このフローをリターンする。
【0030】
[3.作用,効果]
検出装置1によれば、受信アンテナ3を所定の位置に設置するだけで連結車両の端部位置を検出することが可能となる。特に、非連結状態において第二アンテナ3b及び第三アンテナ3cは、トレーラ20に脱着可能な状態でトラクタ10に保持されるため、非連結状態でトラクタ10とともに移動できる。また、第二アンテナ3b及び第三アンテナ3cが連結状態において取り外し可能にトレーラ20に設置されるため、トラクタ10に連結されるトレーラ20が変更される場合には、第二アンテナ3b及び第三アンテナ3cを取り外してトラクタ10に新たに連結されるトレーラ20に設置するだけで、連結車両の端部位置を検出することができる。言い換えれば、第二アンテナ3b及び第三アンテナ3cは、トラクタ10に連結され得る全てのトレーラ20に搭載されている必要がない。このため、検出装置の導入に係る費用を抑えることができる。よって、利便性が高く、トラクタ10に連結されるトレーラ20が変更されても連結車両の端部位置を検出することが可能な検出装置1を提供することができる。
【0031】
また、検出装置1によれば、GNSSから緯度経度情報Dを受信する受信アンテナ3を用いて連結車両の端部位置を検出するため、高度な障害物検知センサ等に頼ることなく自車両の車両端位置を検出することができる。このため、高度な障害物検知センサ等をトレーラ20に組み込む必要がなく、より利便性の高い検出装置1を提供することができる。
【0032】
さらに、検出装置1によれば、連結角度αを算出してから連結車両の端部位置を検出する。このため、第一アンテナ3aに対する第二アンテナ3b及び第三アンテナ3cの相対的な位置関係を、連結による物理的条件からあり得る範囲と比較することで、信頼度判定を担うこともできる。よって、より利便性の高い検出装置1を提供することができる。
【0033】
[4.その他]
上記の検出装置1の構成は一例である。検出装置1が備える受信アンテナの数は、3つに限らず3つ以上であればよい。検出装置1が4つ以上の受信アンテナを備える場合には、より精度の高い連結車両の端部位置の検知と信頼度判定とが可能になる。
【0034】
[5.付記]
なお、あらかじめトレーラ長が分かっている場合や、ユーザがトレーラ長を演算装置に選択入力する形態である場合、第二アンテナ及び第三アンテナを上述の実施例と異なる位置に配置することもできる。例えば、
図5に示すように、検出装置1′の備える第一アンテナ3a′がトラクタ10の前端中央部に配置されて、第二アンテナ3b′及び第三アンテナ3b′がトレーラ20の左右前端部にそれぞれ配置されてもよい。第二アンテナ3b′及び第三アンテナ3b′をこのように配置することで、検出装置1′に備えられる演算装置2′において、より精度の高い連結車両の端部位置の検知が可能になる。
【符号の説明】
【0035】
1 検出装置
2 演算装置
3 受信アンテナ
3a 第一アンテナ
3b 第二アンテナ
3c 第三アンテナ
10 トラクタ
20 トレーラ
21 キングピン
22 上面
D 緯度経度情報
L トレーラ長
W 横幅
α 連結角度