(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022085265
(43)【公開日】2022-06-08
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B41J 2/01 20060101AFI20220601BHJP
B26D 1/24 20060101ALI20220601BHJP
B26D 7/06 20060101ALI20220601BHJP
B41J 11/70 20060101ALI20220601BHJP
B65H 35/04 20060101ALI20220601BHJP
【FI】
B41J2/01 305
B26D1/24 J
B26D7/06 Z
B41J11/70
B65H35/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020196866
(22)【出願日】2020-11-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山口 真誠
【テーマコード(参考)】
2C056
2C058
【Fターム(参考)】
2C056HA28
2C056HA29
2C058AB02
2C058AC07
2C058AC11
2C058AC12
2C058AE04
2C058AE08
2C058AF06
2C058AF15
2C058AF51
2C058LA02
2C058LB10
2C058LB19
2C058LB35
(57)【要約】
【課題】シート状媒体の巻き戻し量を少なくし、巻き戻しにかかる時間を低減する。
【解決手段】プリンタ100は、ロール紙Rを収容可能なロール紙収容部11と、ロール紙Rから巻き解かれた用紙Pに対して画像を形成するヘッド5と、ロール紙収容部11から用紙Pを搬送経路Cに沿って搬送方向Aに搬送する搬送機構3と、搬送経路Cの所定位置Cxにおいてシート状媒体を切断するカッター4aとを備えている。搬送機構3は、ロール紙収容部11から用紙Pを送り出す給送ローラ3aと、搬送経路Cにおいて給送ローラ3aとヘッド5との間に配置された中間ローラ対3bと、搬送経路Cにおいて中間ローラ対3bとヘッド5との間に配置された搬送ローラ対3cとを含む。所定位置Cxは、搬送経路Cにおいて給送ローラ3aと中間ローラ対3bとの間にある。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状媒体を収容可能な収容部と、
シート状媒体に対して画像を形成する画像形成部と、
前記収容部からシート状媒体を搬送経路に沿って搬送方向に搬送する搬送機構と、
前記搬送経路の所定位置においてシート状媒体を切断するカッターと、を備え、
前記収容部は、シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能であり、
前記搬送機構は、
前記収容部からシート状媒体を送り出す給送ローラと、
前記搬送経路において前記給送ローラと前記画像形成部との間に配置された中間ローラと、
前記搬送経路において前記中間ローラと前記画像形成部との間に配置された搬送ローラと、を含み、
前記所定位置は、前記搬送経路において前記給送ローラと前記中間ローラとの間にあることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記収容部を含むトレイと、
前記トレイが着脱可能な筐体と、を備えことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記中間ローラと前記搬送ローラとの間において、前記搬送方向が反転するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記搬送経路は、前記給送ローラと前記中間ローラとの間に、直線状の部分を含み、
前記所定位置は、前記直線状の部分に設けられたことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記カッターは、前記搬送経路に対して直交するように配置された刃を含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状媒体を切断するカッターを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
紙、布、ラベル等のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体から、シート状媒体を搬送経路に沿って搬送方向に搬送しつつ、画像を形成する画像形成装置が知られている。一般に、かかる画像形成装置には、シート状媒体を切断するカッターが備えられている。例えば、特許文献1には、ロール紙収納部と、画像形成部と、画像形成部の搬送経路下流側においてシート状媒体を切断するカッターと、を備えた画像形成装置が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、ロール体を収容するトレイ(収容部)の画像形成装置の筐体に対する着脱時に、ロール体から巻き解かれてカッターにより切断されたシート状媒体の先端が、筐体に接触して折れ曲がることを防止するため、上記着脱の前に、当該先端部分を収容部に巻き戻す場合があり得る。この場合において、特許文献1のようにカッターが画像形成部の搬送経路下流側(搬送経路の所定位置)に配置された構成では、収容部から所定位置までの長さが比較的長いため、巻き戻し量が多くなり、巻き戻しに時間がかかってしまう。
【0005】
本発明の目的は、シート状媒体の巻き戻し量を少なくし、巻き戻しにかかる時間を低減できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像形成装置は、シート状媒体を収容可能な収容部と、シート状媒体に対して画像を形成する画像形成部と、前記収容部からシート状媒体を搬送経路に沿って搬送方向に搬送する搬送機構と、前記搬送経路の所定位置においてシート状媒体を切断するカッターと、を備え、前記収容部は、シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能であり、前記搬送機構は、前記収容部からシート状媒体を送り出す給送ローラと、前記搬送経路において前記給送ローラと前記画像形成部との間に配置された中間ローラと、前記搬送経路において前記中間ローラと前記画像形成部との間に配置された搬送ローラと、を含み、前記所定位置は、前記搬送経路において前記給送ローラと前記中間ローラとの間にあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、カッターが、搬送経路において給送ローラと中間ローラとの間の所定位置で、シート状媒体を切断するように構成されている。この場合、収容部から所定位置までの長さが比較的短いため、シート状媒体の巻き戻し量を少なくし、巻き戻しにかかる時間を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係るプリンタの全体構成図である。
【
図2】
図1のプリンタに含まれるカッター機構及び走査機構を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<プリンタの全体構成>
先ず、
図1を参照し、本発明の一実施形態に係るプリンタ100(画像形成装置)の全体構成について説明する。なお、
図1に示す上下方向及び前後方向を、プリンタ100の上下方向及び前後方向とする。
【0010】
プリンタ100は、筐体100aと、給紙トレイ1と、搬送機構3と、カッター機構4と、ヘッド5と、排紙トレイ6と、制御部10とを含む。給紙トレイ1は、本発明の「トレイ」に該当するものであって、上方に開口した箱形状を有し、筐体100aの下部に着脱可能である。排紙トレイ6は、筐体100aの上部の前方の側壁で構成され、筐体100aに対して開閉可能である。
【0011】
給紙トレイ1には、ロール紙Rを収容可能なロール紙収容部11が設けられている。ロール紙収容部11は、本発明の「収容部」に該当する。
【0012】
ロール紙Rは、円筒状の芯部材Rcの外周面に、長尺の用紙P(本発明の「シート状媒体」)がロール状に巻回されたものであり、本発明の「ロール体」に該当する。ロール紙Rは、その回転軸Rx(芯部材Rcの中心軸)が上下方向及び前後方向と直交する方向(後述の「走査方向」であり、用紙Pの幅方向)に沿った状態で、ロール紙収容部11に収容される。
【0013】
ロール紙収容部11は、ロール紙Rを収容する凹部11xを有する。凹部11xの底部に、2つのローラ14,15が設けられている。2つのローラ14,15は、それぞれ、上記走査方向に延びる軸14a,15aを中心として回転可能である。ロール紙Pは、凹部11xに収容されたとき、その下側部分の外周面が2つのローラ14,15に支持される。
【0014】
ロール紙収容部11は、さらに、凹部11xと連通しかつ上下方向に延びる孔11yと、孔11yと連通しかつ前後方向に延びる溝11zとを有する。孔11y及び溝11zは、共に、ロール紙収容部11の底面に開口している。ロール紙Rから巻き解かれた用紙Pは、孔11y及び溝11zを通り、ヘッド5に向けて搬送される。
【0015】
搬送機構3は、ロール紙収容部11から用紙Pを搬送するように構成されており、給送ローラ3a、中間ローラ対3b、搬送ローラ対3c、排紙ローラ対3d及びガイド7,9を含む。搬送機構3により、用紙Pは、ロール紙収容部11からヘッド5の下方を通って排紙トレイ6に向かう搬送経路Cに沿って、搬送方向Aに搬送される。
【0016】
給送ローラ3aは、搬送経路Cにおいてロール紙収容部11とヘッド5との間に配置されている。中間ローラ対3bは、搬送経路Cにおいて給送ローラ3aとヘッド5との間に配置されている。搬送ローラ対3cは、搬送経路Cにおいて中間ローラ対3bとヘッド5との間に配置されている。排紙ローラ対3dは、搬送経路Cにおいてヘッド5と排紙トレイ6との間に配置されている。
【0017】
給送ローラ3aは、アーム3yの先端に軸支されている。アーム3yは、支軸3xに回動自在に支持され、かつ、給送ローラ3aが給紙トレイ1の底面に近づくように付勢されている。
図1に示すように、ロール紙Rがロール紙収容部11に収容された状態において、制御部10の制御により給紙モータ(図示略)が駆動され、給送ローラ3aが回転すると、ロール紙Rが矢印方向Bに回転し、ロール紙Rから巻き解かれた用紙Pが中間ローラ対3bに向けて給送される。
【0018】
中間ローラ対3b、搬送ローラ対3c及び排紙ローラ対3dは、それぞれ、搬送モータ(図示略)の駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとを含む。制御部10の制御により搬送モータ(図示略)が駆動され、中間ローラ対3b、搬送ローラ対3c及び排紙ローラ対3dが用紙Pを挟持しつつ回転することで、用紙Pが搬送経路Cに沿って搬送方向Aに搬送される。
【0019】
搬送方向Aは、中間ローラ対3bと搬送ローラ対3cとの間において、反転するように構成されている。本実施形態では、搬送経路Cにおいてロール紙収容部11から中間ローラ対3bまでの部分と、搬送経路Cにおいて搬送ローラ対3cから排紙トレイ6までの部分とで、搬送方向Aにおける前後方向の成分が反対方向になっている。
【0020】
ガイド7は、搬送経路Cにおいて給送ローラ3aと中間ローラ対3bとの間に配置されており、給送ローラ3aにより給送された用紙Pを中間ローラ対3bへと案内する。ガイド7は、給紙トレイ1の後方の側壁で構成され、前から後に向かうにつれて上方に位置するように傾斜している。
【0021】
ガイド9は、搬送経路Cにおいて中間ローラ対3bと搬送ローラ対3cとの間に配置されており、中間ローラ対3bにより搬送された用紙Pを搬送ローラ対3cへと案内する。ガイド9は、搬送経路Cを挟むように配置された一対の経路部材9a,9bで構成されている。
【0022】
カッター機構4は、搬送経路Cにおけるガイド7と中間ローラ対3bとの間(所定位置Cx)において用紙P(ロール紙Rから巻き解かれた用紙P)を切断するように構成されており、カッター4aと、カッター4aが取り付けられたカッターユニット4bと、カッターユニット4bを保持するホルダー4cとを含み、走査機構2により走査方向(所定位置Cxにおける搬送方向Aと直交する方向)に往復動可能である(
図2参照)。
【0023】
なお、搬送経路Cは、給送ローラ3aと中間ローラ対3bとの間に、直線状の部分Csを含む。カッター機構4が配置される所定位置Cxは、当該直線状の部分Csに設けられている。
【0024】
カッター4aは、搬送経路Cを挟むように配置された一対の回転刃4a1,4a2で構成されている。一対の回転刃4a1,4a2は、それぞれ搬送経路Cに対して直交し、かつ、互いに重なり合う部分を有する。具体的には、一対の回転刃4a1,4a2のうち、回転刃4a1が搬送方向Aの下流側、回転刃4a2が搬送方向Aの上流側に配置されており、これら一対の回転刃4a1,4a2は搬送方向Aに互いに重なり合う部分を有する。
【0025】
カッターユニット4bは、一対の回転刃4a1,4a2をそれぞれ回転可能に支持している。ホルダー4cは、カッターユニット4bを外側から保持するケース状の部材である。
【0026】
走査機構2は、
図2に示すように、走査方向に互いに離隔した一対のプーリ2a,2bと、一対のプーリ2a,2bに巻回されかつホルダー4cが固定されたベルト2cと、切断モータ(図示略)とを含む。制御部10の制御により切断モータが駆動されると、ベルト2cが走査方向に走行し、ホルダー4c及びこれに保持されたカッターユニット4b(即ち、カッター4aを含むカッター機構4全体)が、搬送経路C外の待機位置Dから、搬送経路C内へと移動される。またこのとき、切断モータの駆動により、回転刃4a1,4a2が回転する。ロール紙Rから巻き解かれた用紙Pは、所定位置Cxにおいてカッター4aにより用紙Pの幅方向に切断される。
【0027】
ヘッド5は、搬送経路Cにおいて搬送ローラ対3cと排紙ローラ対3dとの間に配置されている。ヘッド5は、本発明の「画像形成部」に該当し、下面に形成された複数のノズル(図示略)と、ドライバICとを含む。制御部10の制御によりドライバICが駆動されると、ノズルからインクが吐出され、搬送機構3によって搬送された用紙Pがヘッド5の下面と対向する位置を通過するときに、用紙Pに対して画像が形成される。なお、ヘッド5は、位置が固定された状態でノズルからインクを吐出するライン式、及び、走査方向に移動しつつノズルからインクを吐出するシリアル式のいずれでもよい。
【0028】
ヘッド5により画像が形成された用紙Pは、筐体100aに対して開いた状態の排紙トレイ6に受容される。
【0029】
制御部10は、内部バス(図示略)を介して、給紙モータ、搬送モータ、切断モータ及びドライバICと接続されている。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有する。ROMには、CPUが各種制御を行うためのプログラムやデータが格納されている。RAMは、CPUがプログラムを実行する際に用いるデータを一時的に記憶する。
【0030】
<本実施形態の構成及び効果>
以上に述べたように、本実施形態によれば、カッター4aが、搬送経路Cにおいて給送ローラ3aと中間ローラ対3bとの間の所定位置Cxで、用紙Pを切断するように構成されている(
図1参照)。この場合、ロール紙収容部11から所定位置Cxまでの長さが比較的短いため、用紙Pの巻き戻し量を少なくし、巻き戻しにかかる時間を低減できる。
【0031】
プリンタ100は、ロール紙収容部11を含む給紙トレイ1と、給紙トレイ1が着脱可能な筐体100aとを備えている(
図1参照)。この場合、給紙トレイ1の筐体100aに対する着脱時に、ロール紙Rから巻き解かれてカッター4aにより切断された用紙Pの先端が、筐体100aに接触して折れ曲がることを防止するため、上記着脱の前に、当該先端部分を給紙トレイ1に巻き戻すときに、巻き戻し量が少なく、巻き戻しにかかる時間を低減できる。ひいては、ユーザの待ち時間(巻き戻しが終了するまで、着脱作業をせずに、待つ時間)を低減できる。
【0032】
中間ローラ対3bと搬送ローラ対3cとの間において、搬送方向Aが反転するように構成されている(
図1参照)。搬送経路Cにおいて給送ローラ3aと中間ローラ対3bとの間は、搬送方向Aが反転する前の、用紙Pに対する負荷が比較的小さい位置である。当該位置Cxでカッター4aによる切断を行うことで、切断精度を確保できる。
【0033】
搬送経路Cは、給送ローラ3aと中間ローラ対3bとの間に、直線状の部分Csを含む。所定位置Cxは、当該直線状の部分Csに設けられている(
図1参照)。直線状の部分Csは、湾曲状の部分に比べ、用紙Pに対する負荷が小さくなる。当該位置Cxでカッター4aによる切断を行うことで、切断精度をより確実に確保できる。
【0034】
カッター4aは、搬送経路Cに対して直交するように配置された刃(回転刃4a1,4a2)を含む(
図3参照)。この場合、切断精度をより確実に確保できる。
【0035】
カッター4aが設けられた所定位置Cxは、搬送方向Aが反転する前の、カッター4a及びこれを駆動させる機構(本実施形態では、走査機構2)を配置してもプリンタ100が大型化し難い位置である。例えば、搬送方向Aが反転した後の、ヘッド5近傍等にカッター4aを設ける場合、ヘッド5周囲には種々の部材(
図1等では図示略)が配置されているため、カッター4a及びこれを駆動させる機構を配置するための専用の空間(上記種々の部材が配置されていない空間)を設ける必要があり、プリンタ100が大型化してしまう。この点、本実施形態では、搬送方向Aが反転する前の所定位置Cxにカッター4aを設けたことで、プリンタ100の大型化を抑制できる。
【0036】
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
【0037】
カッターは、上述の実施形態では一対の回転刃で構成されるが、これに限定されず、例えば、1枚の回転刃、1枚の固定刃等で構成されてもよい。
【0038】
搬送経路において給送ローラと所定位置との間に、ガイドが設けられなくてもよい。
【0039】
上述の実施形態では、中間ローラと搬送ローラとの間において、搬送方向における前後方向の成分が反転するが、搬送方向における上下方向の成分が反転してもよい。
【0040】
中間ローラと搬送ローラとの間で、搬送方向が反転しなくてもよい。
【0041】
カッターは、搬送経路における、直線状の部分ではなく、湾曲状の部分に設けられてもよい。
【0042】
収容部は、筐体に対して着脱可能なトレイに設けられることに限定されず、例えば、筐体に設けられてもよい。この場合においても、ロール体から巻き解かれてカッターにより切断されたシート状媒体の先端部分を、収容部に巻き戻すことがあり得る。このような場合に、本発明を適用することで、シート状媒体の巻き戻し量を少なくし、巻き戻しにかかる時間を低減できる。
【0043】
シート状媒体は、用紙に限定されず、例えば、布、樹脂部材等であってもよい。
【0044】
画像形成部は、インク以外の液体(例えば、インク中の成分を凝集又は析出させる処理液等)を吐出してもよい。また、画像形成部は、液体吐出方式に限定されず、レーザー方式、熱転写方式等であってもよい。
【0045】
本発明は、プリンタに限定されず、ファクシミリ、コピー機、複合機等にも適用可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 給紙トレイ(トレイ)
3 搬送機構
3a 給送ローラ
3b 中間ローラ対
3c 搬送ローラ対
4a カッター
4a1,4a2 回転刃
5 ヘッド(画像形成部)
7 ガイド
11 ロール紙収容部(収容部)
100 プリンタ(画像形成装置)
100a 筐体
A 搬送方向
C 搬送経路
Cs 直線状の部分
Cx 所定位置
P 用紙(シート状媒体)
R ロール紙(ロール体)