IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ぐるなびの特許一覧

特開2022-85271情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
<>
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図1
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図2
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図3
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図4
  • 特開-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022085271
(43)【公開日】2022-06-08
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20220601BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220601BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20220601BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20220601BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/10
G06Q50/12
G06Q30/02 380
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020196875
(22)【出願日】2020-11-27
(71)【出願人】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】特許業務法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 崇生
(72)【発明者】
【氏名】古谷 和世
(72)【発明者】
【氏名】福本 温史
(72)【発明者】
【氏名】秋山 領
(72)【発明者】
【氏名】花尾 朋哉
(72)【発明者】
【氏名】古堅 秀和
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049BB08
5L049CC11
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】検索実行日にかかわらずユーザが利用を望む可能性が高い日に利用可能なサービス施設の情報をユーザに提供すること。
【解決手段】情報処理システムは、記憶部と通信部と制御部とを有する。上記記憶部は、日ごとの予約可否情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶する。上記通信部は、ユーザ端末と通信可能である。上記制御部は、上記ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日より後の直近の特定の曜日を検索条件として、予約可能なサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を上記ユーザ端末へ送信する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
日ごとの予約可否情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶する記憶部と、
ユーザ端末と通信可能な通信部と、
前記ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、予約可能なサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を前記ユーザ端末へ送信する制御部と
を具備する情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記制御部は、さらに、前記検索要求を受信した日を検索条件として、予約可能なサービス施設を検索する
情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記制御部は、前記検索要求を受信した日を検索条件とした検索の検索結果を示す情報と、前記特定の曜日を検索条件とした検索の検索結果を示す情報とを区別して前記ユーザ端末へ送信する
情報処理システム。
【請求項4】
請求項2または3に記載の情報処理システムであって、
前記制御部は、前記検索要求を受信した日を検索条件とした検索の検索結果と、前記特定の曜日を検索条件とした検索の検索結果の双方に含まれるサービス施設を示す情報を前記ユーザ端末へ送信する
情報処理システム。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれかに記載の情報処理システムであって、
前記制御部は、前記検索要求を受信した日が前記特定の曜日である場合は、当該検索要求を受信した日を検索条件とした検索を実行しない
情報処理システム。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれかに記載の情報処理システムであって、
前記制御部は、前記検索要求を受信した時刻が所定の時刻以後である場合は、前記検索要求を受信した日に代えて当該検索要求を受信した日の次の日を前記検索条件として前記検索を実行する
情報処理システム。
【請求項7】
休業日情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶する記憶部と、
ユーザ端末と通信可能な通信部と、
前記ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、営業中のサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を前記ユーザ端末へ送信する制御部と
を具備する情報処理システム。
【請求項8】
日ごとの予約可否情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶し、
ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、予約可能なサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を前記ユーザ端末へ送信する
情報処理方法。
【請求項9】
休業日情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶し、
ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、営業中のサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を前記ユーザ端末へ送信する
情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置に、
日ごとの予約可否情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶するステップと、
ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、予約可能なサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を前記ユーザ端末へ送信するステップと
を実行させるプログラム。
【請求項11】
情報処理装置に、
休業日情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶するステップと、
ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、営業中のサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を前記ユーザ端末へ送信するステップと
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店等のサービス施設に関する情報を検索しユーザ端末に当該検索結果を送信可能な情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、利用(予約)可能な飲食店等のサービス施設をウェブ上で検索するシステムにおいては、当該サービス施設のエリア、利用(予約)日、ジャンル等の検索条件をユーザに指定させて検索を実行している。利用日を検索条件とする場合、ユーザに日付を選択させる場合が一般的である。
【0003】
下記特許文献1には、利用日が検索条件に含まれない場合でも、飲食店情報の検索結果において検索日当日の飲食店の空席情報を表示する飲食店情報検索システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-073396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ユーザによっては、検索日当日に限らず、例えば今週のうちいずれかの日に利用しようと考えて施設を検索している場合も考えられる。しかし、上記特許文献1に記載の技術では、利用日を指定しない場合には、検索された飲食店の当日の空席情報しか表示されないため、その他の日にその施設を利用可能な否かをユーザは知ることができない。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、検索実行日にかかわらずユーザが利用を望む可能性が高い日に利用可能なサービス施設の情報をユーザに提供することが可能な情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理システムは、記憶部と通信部と制御部とを有する。上記記憶部は、日ごとの予約可否情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶する。上記通信部は、ユーザ端末と通信可能である。上記制御部は、上記ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、予約可能なサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を上記ユーザ端末へ送信する。
【0008】
これにより情報処理システムは、検索実行日にかかわらず、ユーザが実際に利用を望む可能性が高い直近の曜日に予約可能なサービス施設の情報をユーザに提供することができる。ここで当該情報処理システムは、1または複数の情報処理装置で構成されうる。ここで特定の曜日とは、例えば一般的に最も店が混雑する金曜日、家族で食事に行く機会が多い土曜日、定休日としている店が多い日曜日等であるが、これらに限られない。また「検索要求を受信した日以後」とは、検索要求を受信した日を含む概念である。
【0009】
上記制御部は、さらに、上記検索要求を受信した日を検索条件として、予約可能なサービス施設を検索してもよい。
【0010】
これにより情報処理システムは、特定の曜日に予約可能なサービス施設の情報に加えて検索実行日に予約可能なサービス施設の情報もユーザに提供することができ、ユーザに選択の幅を与えることができる。
【0011】
上記制御部は、上記検索要求を受信した日を検索条件とした検索の検索結果を示す情報と、上記特定の曜日を検索条件とした検索の検索結果を示す情報とを区別して上記ユーザ端末へ送信してもよい。
【0012】
これにより情報処理システムは、検索実行日を条件とする検索結果と特定の曜日を条件とする検索結果を区別してユーザに提示することで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0013】
上記制御部は、上記検索要求を受信した日を検索条件とした検索の検索結果と、上記特定の曜日を検索条件とした検索の検索結果の双方に含まれるサービス施設を示す情報を上記ユーザ端末へ送信してもよい。
【0014】
これにより情報処理システムは、検索実行日と特定の曜日のどちらかまたは両日にサービス施設を利用しようと考えているユーザに有用な情報を提供できる。
【0015】
上記制御部は、上記検索要求を受信した日が上記特定の曜日である場合は、当該検索要求を受信した日を検索条件とした検索を実行しなくてもよい。
【0016】
これにより情報処理システムは、重複した検索を実行して処理負荷が大きくなるのを防ぐことができる。
【0017】
上記制御部は、上記検索要求を受信した時刻が所定の時刻以後である場合は、上記検索要求を受信した日に代えて当該検索要求を受信した日の次の日を上記検索条件として上記検索を実行してもよい。
【0018】
これにより情報処理システムは、検索実行時刻に応じて、検索実行日とその次の日のうちユーザが利用する可能性の高い日を検索条件として設定することができる。所定の時刻とは例えば19時、20時、21時、22時等、その日の夕食時間帯を過ぎている時刻や、当日その時刻以降にサービス施設を予約する可能性が低いと考えられる時刻等である。
【0019】
本発明の他の形態に係る情報処理システムは、記憶部と通信部と制御部とを有する。上記記憶部は、休業日情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶する。上記通信部は、ユーザ端末と通信可能である。上記制御部は、上記ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、営業中のサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を上記ユーザ端末へ送信する。
【0020】
これにより情報処理システムは、検索実行日にかかわらず、ユーザが実際に利用を望む可能性が高い直近の曜日に営業中のサービス施設の情報をユーザに提供することができる。ここで当該情報処理システムは、1または複数の情報処理装置で構成されうる。
【0021】
本発明の他の形態に係る情報処理方法は、
日ごとの予約可否情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶し、
ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、予約可能なサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を上記ユーザ端末へ送信する、ことを含む。
【0022】
本発明の他の形態に係る情報処理方法は、
休業日情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶し、
ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、営業中のサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を上記ユーザ端末へ送信する、ことを含む。
【0023】
本発明の他の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、
日ごとの予約可否情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶するステップと、
ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、予約可能なサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を上記ユーザ端末へ送信するステップと、を実行させる。
【0024】
本発明の他の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、
休業日情報を含む、サービス施設に関するサービス施設情報を記憶するステップと、
ユーザ端末から、検索条件として日時を指定しないサービス施設の検索要求を受信した場合、当該検索要求を受信した日以後の直近の特定の曜日を検索条件として、営業中のサービス施設を検索し、その検索結果を示す情報を上記ユーザ端末へ送信するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本発明によれば、検索実行日にかかわらずユーザが利用を望む可能性が高い日に利用可能なサービス施設の情報をユーザに提供することができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供システムの構成を示した図である。
図2】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバのハードウェア構成を示した図である。る。
図3】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバが有するデータベースの構成を示した図である。
図4】本発明の一実施形態に係る飲食店情報提供サーバによる、飲食店検索結果提供処理の流れを示したフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態においてユーザ端末に表示される飲食店検索結果ページの例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0028】
[システムの構成]
図1は、本実施形態に係る飲食店情報提供システムの構成を示した図である。
【0029】
同図に示すように、このシステムは、インターネット50上の飲食店情報提供サーバ100と、複数のユーザ端末200と、複数の飲食店端末300とを含む。
【0030】
飲食店情報提供サーバ100は、飲食店に関する情報を掲載したポータルサイトを運営するウェブサーバである。飲食店情報提供サーバ100は、複数のユーザ端末200及び複数の飲食店の飲食店端末300とインターネット50を介して接続されている。
【0031】
飲食店情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトにおいて、ユーザ端末200のユーザ向けに飲食店情報の検索システムを提供する。具体的には、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの検索要求に基づいて検索条件に合致する飲食店情報を検索し、検索結果を掲載したWebページを生成してユーザ端末200へ送信する。また飲食店情報提供サーバ100は、当該飲食店情報を閲覧したユーザのユーザ端末200からの、いずれかの飲食店に対する予約受付処理を代行する。
【0032】
飲食店情報提供サーバ100は、上記検索結果として、検索された飲食店に関する情報を一覧表示する一覧表示画面の他、検索された飲食店の所在位置を示すアイコンを地図上に表示する地図表示画面を生成可能である。
【0033】
ユーザ端末200(200A,200B,200C...)は、ユーザにより使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)、ノートブックPC、デスクトップPC等である。ユーザ端末200は、飲食店情報提供サーバ100へアクセスし、上記Webページを受信してブラウザ等により画面に表示する。
【0034】
ユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて予約可能な(または営業中の)飲食店の検索条件を決定し、当該検索条件に基づく飲食店検索要求を上記ポータルサイトまたは対応するアプリケーションを介して飲食店情報提供サーバ100へ送信し、検索結果のウェブページや検索結果のうち所望の飲食店のウェブページ(飲食店情報ページ)を受信してブラウザ等により画面に表示する。またユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて、上記予約可能な飲食店の検索結果として表示されたいずれかの飲食店に対する予約要求を飲食店情報提供サーバ100へ送信可能である。
【0035】
また一方で飲食店情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトに掲載される飲食店(加盟店)向けに、飲食店情報の管理画面(Webページ)を提供している。飲食店端末300のユーザは、当該管理画面を介して、上記検索結果として一般ユーザに提供されるWebページ上の飲食店情報(コンテンツ)や当該飲食店の空席情報等を編集・更新し、当該Webページを上記ポータルサイト上にアップロードすることができる。
【0036】
飲食店端末300(300A,300B,300C...)は、各飲食店に設置されている端末であり、タブレットPC、ノートブックPC、デスクトップPC等である。飲食店端末300は、管理者の操作に基づいて、上記飲食店情報の編集・更新等、自身の飲食店情報に関する処理を飲食店情報提供サーバ100との通信により実行することが可能である。
【0037】
上記予約可能な飲食店の検索条件としては、例えば日時、人数、エリア(最寄駅)、ジャンル、価格帯等が挙げられる。本実施形態では、飲食店情報提供サーバ100は、上記検索条件として日時を指定しない検索要求をユーザ端末200から受信した場合には、特定の曜日を検索条件として予約可能な飲食店を検索し、その検索結果を示す情報をユーザ端末200へ送信して表示させる。当該飲食店検索結果提供処理の詳細については後述する。
【0038】
[飲食店情報提供サーバのハードウェア構成]
図2は、上記飲食店情報提供サーバ100のハードウェア構成を示した図である。同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入出力インタフェース15、及び、これらを互いに接続するバス14を備える。
【0039】
CPU11は、必要に応じてRAM13等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら飲食店情報提供サーバ100の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM12は、CPU11に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0040】
入出力インタフェース15には、表示部16、操作受付部17、記憶部18、通信部19等が接続される。
【0041】
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic ElectroLuminescence Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
【0042】
操作受付部17は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の入力装置である。操作受付部17がタッチパネルである場合、そのタッチパネルは表示部16と一体となり得る。
【0043】
記憶部18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部18には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0044】
特に本実施形態では、記憶部18は、各飲食店の飲食店情報、各ユーザ端末200のユーザに関するユーザ情報等を記憶するとともに、これらのデータを用いて飲食店情報提供サーバ100が飲食店検索結果提供処理を実行するためのアプリケーションその他のプログラムを記憶している。後述するが、記憶部18は、そのようなデータを含むデータベースとして、飲食店情報データベース、ユーザ情報データベース、予約情報データベースを有している。
【0045】
通信部19は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)や無線LAN等の無線通信用の各種モジュールであり、上記ユーザ端末200との間の通信処理を担う。
【0046】
図示しないが、上記ユーザ端末200及び飲食店端末300のハードウェア構成も上記飲食店情報提供サーバ100のハードウェア構成と同様である。またユーザ端末200には、上記飲食店情報提供サーバ100と接続して飲食店検索処理を実行するためのアプリケーションがインストールされていてもよい。
【0047】
[飲食店情報提供サーバのデータベース構成]
図3は、上記飲食店情報提供サーバ100が有するデータベースの構成を示した図である。
【0048】
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、記憶部18に、飲食店情報データベース31、ユーザ情報データベース32、予約情報データベース33を有している。
【0049】
飲食店情報データベース31は、飲食店毎に、その飲食店の店名や所在位置(緯度・経度)情報、その飲食店を識別するID(施設ID)の他、その飲食店の業態・サービスのカテゴリ情報、その飲食店を紹介する内容、すなわち、サービス施設のPR文等のサービス施設の特徴を示す情報、飲食店が行うイベント情報、飲食店が立地しているエリア情報、飲食店の住所、電話番号、飲食店に関する(飲食店を紹介する)画像データ、飲食店が提供するメニューに関するメニュー情報、営業時間、休業日(定休日)、ウェブサイトURL等の情報を記憶している。
【0050】
上記メニュー情報は、上記ポータルサイト上の各飲食店のサイトに掲載されるメニューに対応する情報であり、各飲食店が提供可能な複数のメニューのメニュー名を、飲食店毎に記憶している。当該メニュー情報は、例えば前菜/メイン、ランチ/ディナー/コース等のメニューカテゴリ毎に記憶されてもよい。また上記画像データがメニューに対応するものである場合には、当該画像データはメニュー情報と対応付けられて記憶される。
【0051】
上記エリア情報は、例えば都道府県単位のものであるが、市区町村等のより狭い範囲の単位でも情報が記憶されてもよい。上記カテゴリ情報は、例えば和食、中華、イタリアン、フレンチ、焼肉等のメインカテゴリの他、和食における焼き鳥・天ぷら等、イタリアンにおけるパスタ・ピザ等のより詳細なサブカテゴリを含んでいてもよい。
【0052】
また飲食店情報データベース31には、日ごと及び時間帯ごとの予約可否情報(空席数情報)も飲食店ごとに記憶されている。
【0053】
ユーザ情報データベース32は、ユーザ端末200を所有する、上記飲食店情報提供サーバ100が提供する上記ポータルサイトを介した飲食店情報サービスの利用者(会員)であるユーザに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報データベース42は、ユーザID、パスワード、氏名、メールアドレス、電話番号、住所、年齢(層)、性別、誕生日等の情報をユーザ毎に記憶している。
【0054】
予約情報データベース33は、ユーザ端末200から受信した、各飲食店の予約要求に含まれる予約情報(例えば、飲食店名、予約者名、予約時刻、利用人数、利用コース等;予約台帳情報ともいう)を飲食店ごとに記憶する。
【0055】
これら各データベースは、後述する飲食店情報提供サーバ100による、飲食店検索結果提供処理において、必要に応じて相互に参照されて用いられる。
【0056】
その他、飲食店情報提供サーバ100は、後述する特定の曜日を検索条件として予約可能な飲食店を検索するため、カレンダー情報も記憶している。
【0057】
[飲食店情報提供サーバの動作]
次に、以上のように構成された飲食店情報提供サーバ100の動作について説明する。当該動作は、飲食店情報提供サーバ100のCPU11及び通信部19等のハードウェアと、記憶部18に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、CPU11を動作主体とする。
【0058】
図4は、飲食店情報提供サーバ100による、飲食店検索結果提供処理の流れを示したフローチャートである。
【0059】
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100のCPU11はまず、ユーザ端末200から例えばアプリケーションを介して、ユーザ端末200の現在位置に基づくレストラン検索要求を受信したか否かを判断する(ステップ41)。これは、ユーザが例えば現在地から飲食店を検索するモードを指定し検索ボタンを押すことで送信される。
【0060】
上記検索要求を受信したと判断した場合(Yes)、CPU11は、検索要求に含まれる検索条件として日時が指定されていないかどうかを判断する(ステップ42)。検索条件として日時が指定されていない場合でも、例えばエリアやジャンル、人数といった他の何らかの検索条件は上記検索要求に含まれるものとする。
【0061】
検索条件として日時が指定されていないと判断した場合(Yes)、CPU11は、上記カレンダー情報から、検索要求の受信日以後の直近の特定の曜日を特定し、当該特定の曜日を予約日時としての検索条件に加えて、当該検索条件で予約可能な飲食店を、上記飲食店情報データベース31を基に検索する(ステップ43)。
【0062】
ここで特定の曜日とは、例えば一般的に最も店が混雑する金曜日、家族で食事に行く機会が多い土曜日、定休日としている店が多い日曜日等であるが、これらに限られない。
【0063】
なお直近の特定の曜日が、(たまたま)検索要求を受信した当日である場合には、その日が検索条件に加えられるが、その際CPU11は、その日が当日(今日)であるか否かは判定しておらず、単に直近の特定の曜日を検索条件に加えているだけである。
【0064】
またCPU11は一方で、上記検索要求を受信した当日を予約日時としての検索条件に加えて、当該検索条件で予約可能な飲食店を検索する(ステップ44)。ただしCPU11は、検索要求を受信した当日が上記特定の曜日である場合は、当該当日を検索条件とした検索を実行しない。これにより、重複した検索を実行して処理負荷が大きくなるのを防止できる。
【0065】
続いてCPU11は、上記特定の曜日を検索条件とした飲食店検索結果と、上記検索要求を受信した当日を検索条件とした飲食店検索結果とを区別してそれぞれ一覧表示した検索結果ウェブページを生成する(ステップ45)。
【0066】
上記ステップ42において検索条件に日時が含まれている場合には(No)、CPU11は、当該日時を含む検索条件に従って飲食店を検索し、その検索結果を一覧表示した検索結果ウェブページを生成する(ステップ46)。
【0067】
そしてCPU11は、上記生成した検索結果ウェブページをユーザ端末200へ送信して表示させる(ステップ47)。
【0068】
図5は、上記飲食店情報提供サーバ100によって生成されユーザ端末200において表示される検索結果ページの例を示した図である。
【0069】
同図に示すように、飲食店検索結果ページは、検索された飲食店毎の飲食店情報表示欄(店舗カセット)52の一覧を含む。この店舗カセット52は一覧中において1つの飲食店に対して1つのみ設けられており、一覧中に同じ飲食店について複数の店舗カセット52が設けられることはない。
【0070】
また、当該店舗カセット52の一覧の例えば上部には、検索条件入力ボックスや検索ボタンを含む検索条件設定欄51が設けられている。この検索条件設定欄51は、ユーザ端末200が飲食店情報提供サーバ100へ検索要求を送信する際の検索要求画面(図示せず)でも表示され、当該検索結果ページにもそのまま反映されている。
【0071】
同図の例は、上記検索要求画面においてエリア/駅名として「銀座」が入力され、ジャンルとして「イタリアン」が入力され、日時は指定されずに検索ボタン53により検索要求が送信された場合の検索結果ページの例である。
【0072】
各店舗カセット52には、例えば飲食店名、飲食店へのアクセス情報、平均予算情報、こだわり情報、最新情報等の情報や、飲食店紹介画像等が含まれる。
【0073】
また、各店舗カセット52そのもの、または店舗カセット52内の各飲食店名には、各飲食店の飲食店情報の詳細ページへのハイパーリンクが設定されており、店舗カセット52(内の空欄)または飲食店名がユーザ端末200上でタップされた場合には、各飲食店の詳細ページへとページが遷移する。
【0074】
そして同図に示すように、この検索結果ページでは、直近の特定の曜日として金曜日を検索条件に加えて飲食店を検索した検索結果一覧と、検索要求を受信した当日を検索条件に加えて飲食店を検索した検索結果一覧とが、例えばタブ53及びタブ54によって区別され、切り替え可能に表示されている。
【0075】
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、飲食店情報提供サーバ100は、検索実行日にかかわらず、ユーザが実際に利用を望む可能性が高い直近の特定の曜日(金曜日等)に予約可能な飲食店の情報をユーザに提供することができる。
【0076】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0077】
上述の実施形態において、飲食店情報提供サーバ100は、特定の曜日を検索条件とした検索結果と、検索要求を受信した当日を検索条件とした検索結果とをタブで切り替えて表示可能としたが、これ以外の手法で両検索結果を区別可能に検索結果ページに掲載してもよい。例えば飲食店情報提供サーバ100は、スクロール可能な画面上で、上部に両検索結果のうち一方の検索結果、下部に他方の検索結果を掲載してもよいし、一方の検索結果をページ上に掲載するとともに、当該ページ上に、他方の検索結果を示すページへのハイパーリンクを掲載してもよい。また飲食店情報提供サーバ100は、両検索結果を区別せずに掲載してもよい。すなわち、特定の曜日と検索要求を受信した当日とを"or"検索条件として予約可能な飲食店を検索し、その検索結果を単一の一覧として生成してもよい。
【0078】
上述の実施形態において、飲食店情報提供サーバ100は、検索要求を受信した日を検索条件とした検索の検索結果を示す一覧と、特定の曜日を検索条件とした検索の検索結果を示す一覧とを区別して検索結果ページに掲載していた。これに代えて、または加えて、飲食店情報提供サーバ100は、上記検索要求を受信した日を検索条件とした検索の検索結果と、上記特定の曜日を検索条件とした検索の検索結果の双方に含まれる飲食店を示す情報について検索結果ページを生成し、ユーザ端末200へ送信してもよい。すなわち飲食店情報提供サーバ100は、特定の曜日でも検索実行日でも予約可能な飲食店を抽出して当該飲食店の情報をユーザに提供してもよい。この場合の検索結果は、上記図5に示すようなタブやハイパーリンクによって、検索要求受信日の検索結果及び特定の曜日の検索結果に加えて別途掲載されてもよいし、単独で掲載されてもよい。これにより、検索実行日と特定の曜日のどちらかまたは両日に飲食店を利用しようと考えているユーザに有用な情報が提供される。
【0079】
上述の実施形態において、飲食店情報提供サーバ100は、上記検索要求を受信した時刻が所定の時刻以後である場合は、上記検索要求を受信した日に代えて当該検索要求を受信した日の次の日を検索条件として加えて検索を実行してもよい。これにより飲食店情報提供サーバ100は、検索実行時刻に応じて、検索実行日とその次の日のうちユーザが利用する可能性の高い日を検索条件として設定することができる。所定の時刻とは例えば19時、20時、21時、22時等、その日の夕食時間帯を過ぎている時刻や、当日その時刻以降にサービス施設を予約する可能性が低いと考えられる時刻等である。
【0080】
上述の実施形態においては、飲食店情報提供サーバ100は、特定の曜日を検索条件とした検索結果と、検索要求を受信した当日を検索条件とした検索結果の両方を検索結果ページに掲載していた。しかし飲食店情報提供サーバ100は、検索要求を受信した日については検索条件として加えず、特定の曜日のみ検索条件として加えて検索を実行し、その検索結果ページをユーザ端末200へ送信してもよい。
【0081】
上述の実施形態においては、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの要求に応じて、検索条件に合致する予約可能な飲食店を検索した。しかし、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの要求に応じて、予約可能な飲食店ではなく、営業中の飲食店を検索してもよい。具体的には、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200から検索条件として日時を指定しない飲食店検索要求を受信した場合、特定の曜日(例えば日曜日)に営業している(予約可能か否かに関係なく)ことを検索条件に加えて飲食店を検索してもよく、さらに検索要求受信日に営業していることを検索条件に加えて飲食店を検索し、両検索結果を区別して検索結果ページに掲載してもよい。この場合、上記飲食店情報データベース31に記憶された各飲食店の休業日情報が参照される。
【0082】
上述の実施形態においては、飲食店情報提供サーバ100は、飲食店の検索結果を示すウェブページとして、図5に示すように検索条件に合致する複数の飲食店情報欄(店舗カセット52)の一覧で構成される一覧表示画面を生成したが、これに代えて、検索条件に合致する飲食店の所在位置を示すアイコンを地図画像上に配置した地図表示画面を生成する場合にも、本発明は同様に適用可能である。
【0083】
上述の実施形態で示した飲食店情報提供サーバ100は、その機能が複数のサーバや情報処理装置に分散されたシステムとして構成されていても構わない。
【0084】
上述の実施形態では、サービス施設として飲食店が例に挙げられたが、サービス施設は飲食店に限られず、例えば、ホテル・旅館等の宿泊施設、テニス、バスケットボール、ゴルフ等の各種スポーツ施設、カラオケ・ボーリング等の娯楽施設、美容院、マッサージ・エステ等の施術施設等の様々なサービス施設についても、本発明は同様に適用可能である。この場合上記飲食店情報提供サーバ100に代えて、飲食店以外の各サービス施設に対応したサーバが上記飲食店情報提供サーバ100と同様に検索処理を実行する。
【0085】
本願の特許請求の範囲に記載された発明のうち、「情報処理方法」と記載された発明は、その各ステップを、ソフトウェアによる情報処理によりコンピュータ等の少なくとも1つの装置が自動的に行うものであり、人間がコンピュータ等の装置を用いて行うものではない。すなわち、当該「情報処理方法」は、コンピュータ・ソフトウェアによる情報処理方法であって、コンピュータという計算道具を人間が操作する方法ではない。
【符号の説明】
【0086】
11…CPU
18…記憶部
19…通信部
31…飲食店情報データベース
32…ユーザ情報データベース
33…予約情報データベース
100…飲食店情報提供サーバ
200…ユーザ端末
300…飲食店端末
図1
図2
図3
図4
図5