(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022085730
(43)【公開日】2022-06-08
(54)【発明の名称】マッチングシステム、眼鏡型デバイス、マッチングサーバ及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220601BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20220601BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20220601BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20220601BHJP
【FI】
G06Q50/10
G09G5/00 550C
G09G5/00 555D
G09G5/00 510A
G06F3/01 510
G06T7/00 660A
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020197558
(22)【出願日】2020-11-27
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】石垣 健太
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 優也
(72)【発明者】
【氏名】可児 裕貴
【テーマコード(参考)】
5C182
5E555
5L049
5L096
【Fターム(参考)】
5C182AA31
5C182AB02
5C182AB08
5C182AB34
5C182AB35
5C182BA01
5C182BA14
5C182BA29
5C182BA46
5C182BA47
5C182BA56
5C182BC22
5C182BC25
5C182BC26
5C182CB44
5C182DA19
5C182DA65
5E555AA46
5E555AA59
5E555AA64
5E555BA38
5E555BB38
5E555BC17
5E555BD01
5E555CA42
5E555CA45
5E555CB45
5E555CB65
5E555CB74
5E555CB82
5E555CC03
5E555DA09
5E555DB41
5E555DB56
5E555DC21
5E555DD07
5E555DD08
5E555EA22
5E555EA27
5E555FA00
5L049CC11
5L096AA06
5L096BA08
5L096CA02
5L096DA02
5L096FA66
5L096FA69
5L096HA08
5L096JA03
5L096KA04
5L096KA15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ARグラス等の眼鏡型デバイスによって、装着者の視線のデータを取得することで、どのような人に着目したかがわかるマッチングシステムを提供する。
【解決手段】マッチングシステム10は、眼鏡型デバイス100と、マッチングサーバ300と、を備える。眼鏡型デバイスは、サービス登録者の視線を検出する視線検出部と、眼鏡型デバイスのカメラから顔画像を取得する顔画像取得部と、を備える。マッチングサーバは、複数のサービス登録者の顔画像を格納する登録者情報格納部と、複数の眼鏡型デバイスから受信した顔画像を格納する収集情報格納部と、登録者情報格納部に格納されている複数の顔画像から、収集情報格納部に格納されているサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像を特定する顔画像特定部と、特定した顔画像に基づいて、一のサービス登録者に対する他のサービス登録者のレコメンドを実行するレコメンド実行部とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッチングサーバと、
複数の眼鏡型デバイスと
を備え、
前記複数の眼鏡型デバイスのそれぞれは、
前記眼鏡型デバイスを装着したマッチングサービスのサービス登録者の視線を検出する視線検出部と、
前記サービス登録者の視線に基づいて、前記眼鏡型デバイスのカメラによって撮像された撮像画像から顔画像を取得する顔画像取得部と、
前記顔画像取得部が取得した前記顔画像を前記マッチングサーバに送信する顔画像送信部と
を有し、
前記マッチングサーバは、
マッチングサービスの複数のサービス登録者の顔画像を格納する登録者情報格納部と、
前記複数の眼鏡型デバイスのそれぞれから受信した顔画像を、前記複数の眼鏡型デバイスのそれぞれのサービス登録者に対応付けて格納する収集情報格納部と、
前記登録者情報格納部に格納されている複数の顔画像から、前記収集情報格納部に格納されている一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像を特定する顔画像特定部と、
前記顔画像特定部によって特定された顔画像に基づいて、前記一のサービス登録者に対する他のサービス登録者のレコメンドを実行するレコメンド実行部と
を有する、
マッチングシステム。
【請求項2】
前記顔画像取得部は、前記サービス登録者の視線が向けられた回数が予め定められた回数よりも多い顔の顔画像を取得する、請求項1に記載のマッチングシステム。
【請求項3】
前記顔画像取得部は、前記サービス登録者の視線が向けられた時間が予め定められた時間よりも長い顔の顔画像を取得する、請求項1又は2に記載のマッチングシステム。
【請求項4】
前記顔画像取得部は、前記サービス登録者の視線が向けられた顔であって、前記サービス登録者によって指定された顔の顔画像を取得する、請求項1から3のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項5】
前記顔画像取得部は、前記サービス登録者の視線が向けられた顔に対応する前記眼鏡型デバイスのレンズ上の位置にアイコンを表示させ、前記サービス登録者によって前記アイコンが指定された顔の顔画像を取得する、請求項4に記載のマッチングシステム。
【請求項6】
前記顔画像特定部は、前記収集情報格納部に格納されている前記一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に基づいて、前記一のサービス登録者の好みの顔の特徴を学習し、学習データに基づいて、前記登録者情報格納部に格納されている複数の顔画像から前記一のサービス登録者に対応する前記複数の顔画像に類似する顔画像を特定する、請求項1から5のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項7】
前記レコメンド実行部は、前記顔画像特定部によって特定された顔画像に対応するサービス登録者を、前記一のサービス登録者が好みの相手として、前記一のサービス登録者にレコメンドする、請求項1から6のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項8】
前記レコメンド実行部は、前記顔画像特定部が特定した、前記収集情報格納部に格納されている他のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に、前記一のサービス登録者の顔画像が含まれる他のサービス登録者を、前記一のサービス登録者の顔を好みとする相手として、前記一のサービス登録者にレコメンドする、請求項1から6のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項9】
前記レコメンド実行部は、前記顔画像特定部によって特定された前記一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に対応する他のサービス登録者であり、かつ、前記顔画像特定部が特定した、前記収集情報格納部に格納されている他のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に前記一のサービス登録者の顔画像を含まれる他のサービス登録者を、前記一のサービス登録者が好みであり、かつ、前記一のサービス登録者を好みとする相手として、前記一のサービス登録者にレコメンドする、請求項1から8のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項10】
前記レコメンド実行部は、一のサービス登録者が装着している前記眼鏡型デバイスの撮像範囲内に、前記顔画像特定部によって特定された前記一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に対応する他のサービス登録者が含まれる場合に、当該他のサービス登録者を前記一のサービス登録者にレコメンドする、請求項1から9のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項11】
前記マッチングサーバは、前記複数のサービス登録者のそれぞれの位置情報を収集する位置情報収集部
を備え、
前記レコメンド実行部は、一のサービス登録者の位置から予め定められた範囲内に、前記顔画像特定部によって特定された前記一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に対応する他のサービス登録者が含まれる場合に、当該他のサービス登録者を前記一のサービス登録者にレコメンドする、請求項1から10のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項12】
眼鏡型デバイスであって、
前記眼鏡型デバイスを装着したマッチングサービスのサービス登録者の視線を検出する視線検出部と、
前記サービス登録者の視線に基づいて、前記眼鏡型デバイスのカメラによって撮像された撮像画像から顔画像を取得する顔画像取得部と、
前記顔画像取得部が取得した前記顔画像を、前記マッチングサービスを提供するマッチングサーバに送信する顔画像送信部と
を備える眼鏡型デバイス。
【請求項13】
眼鏡型デバイスを、請求項12に記載の眼鏡型デバイスとして機能させるためのプログラム。
【請求項14】
マッチングサービスの複数のサービス登録者の顔画像を格納する登録者情報格納部と、
前記複数のサービス登録者のそれぞれの眼鏡型デバイスから、前記眼鏡型デバイスが前記サービス登録者の視線に基づいて取得した、前記眼鏡型デバイスのカメラによって撮像された撮像画像に含まれる顔画像を受信する顔画像受信部と、
前記顔画像受信部が前記眼鏡型デバイスから受信した顔画像を、当該眼鏡型デバイスのサービス登録者に対応付けて格納する収集情報格納部と、
前記登録者情報格納部に格納されている複数の顔画像から、前記収集情報格納部に格納されている一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像を特定する顔画像特定部と、
前記顔画像特定部によって特定された顔画像に基づいて、前記一のサービス登録者に対する他のサービス登録者のレコメンドを実行するレコメンド実行部と
を備えるマッチングサーバ。
【請求項15】
コンピュータを、請求項14に記載のマッチングサーバとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッチングシステム、眼鏡型デバイス、マッチングサーバ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、利用者が注視している人物を特定して、当該人物に関連する情報を表示することが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2012-008290号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、マッチングシステムが提供される。マッチングシステムは、マッチングサーバと、複数の眼鏡型デバイスとを備えてよい。複数の眼鏡型デバイスのそれぞれは、眼鏡型デバイスを装着したマッチングサービスのサービス登録者の視線を検出する視線検出部を備えてよい。複数の眼鏡型デバイスのそれぞれは、サービス登録者の視線に基づいて、眼鏡型デバイスのカメラによって撮像された撮像画像から顔画像を取得する顔画像取得部を備えてよい。複数の眼鏡型デバイスのそれぞれは、顔画像取得部が取得した顔画像をマッチングサーバに送信する顔画像送信部を備えてよい。マッチングサーバは、マッチングサービスの複数のサービス登録者の顔画像を格納する登録者情報格納部を備えてよい。マッチングサーバは、複数の眼鏡型デバイスのそれぞれから受信した顔画像を、複数の眼鏡型デバイスのそれぞれのサービス登録者に対応付けて格納する収集情報格納部を備えてよい。マッチングサーバは、登録者情報格納部に格納されている複数の顔画像から、収集情報格納部に格納されている一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像を特定する顔画像特定部を備えてよい。マッチングサーバは、顔画像特定部によって特定された顔画像に基づいて、一のサービス登録者に対する他のサービス登録者のレコメンドを実行するレコメンド実行部を備えてよい。
【0004】
上記顔画像取得部は、上記サービス登録者の視線が向けられた回数が予め定められた回数よりも多い顔の顔画像を取得してよい。上記顔画像取得部は、上記サービス登録者の視線が向けられた時間が予め定められた時間よりも長い顔の顔画像を取得してよい。上記顔画像取得部は、上記サービス登録者の視線が向けられた顔であって、上記サービス登録者によって指定された顔の顔画像を取得してよい。上記顔画像取得部は、上記サービス登録者の視線が向けられた顔に対応する上記眼鏡型デバイスのレンズ上の位置にアイコンを表示させ、上記サービス登録者によって上記アイコンが指定された顔の顔画像を取得してよい。
【0005】
上記顔画像特定部は、上記収集情報格納部に格納されている上記一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に基づいて、上記一のサービス登録者の好みの顔の特徴を学習し、学習データに基づいて、上記登録者情報格納部に格納されている複数の顔画像から上記一のサービス登録者に対応する上記複数の顔画像に類似する顔画像を特定してよい。上記レコメンド実行部は、上記顔画像特定部によって特定された顔画像に対応するサービス登録者を、上記一のサービス登録者が好みの相手として、上記一のサービス登録者にレコメンドしてよい。上記レコメンド実行部は、上記顔画像特定部が特定した、上記収集情報格納部に格納されている他のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に、上記一のサービス登録者の顔画像が含まれる他のサービス登録者を、上記一のサービス登録者の顔を好みとする相手として、上記一のサービス登録者にレコメンドしてよい。上記レコメンド実行部は、上記顔画像特定部によって特定された上記一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に対応する他のサービス登録者であり、かつ、上記顔画像特定部が特定した、上記収集情報格納部に格納されている他のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に上記一のサービス登録者の顔画像を含まれる他のサービス登録者を、上記一のサービス登録者が好みであり、かつ、上記一のサービス登録者を好みとする相手として、上記一のサービス登録者にレコメンドしてよい。
【0006】
上記レコメンド実行部は、一のサービス登録者が装着している上記眼鏡型デバイスの撮像範囲内に、上記顔画像特定部によって特定された上記一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に対応する他のサービス登録者が含まれる場合に、当該他のサービス登録者を上記一のサービス登録者にレコメンドしてよい。上記マッチングサーバは、上記複数のサービス登録者のそれぞれの位置情報を収集する位置情報収集部を有してよく、上記レコメンド実行部は、一のサービス登録者の位置から予め定められた範囲内に、上記顔画像特定部によって特定された上記一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に対応する他のサービス登録者が含まれる場合に、当該他のサービス登録者を上記一のサービス登録者にレコメンドしてよい。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、眼鏡型デバイスが提供される。眼鏡型デバイスは、眼鏡型デバイスを装着したマッチングサービスのサービス登録者の視線を検出する視線検出部を備えてよい。眼鏡型デバイスは、サービス登録者の視線に基づいて、眼鏡型デバイスのカメラによって撮像された撮像画像から顔画像を取得する顔画像取得部を備えてよい。眼鏡型デバイスは、顔画像取得部が取得した顔画像を、マッチングサービスを提供するマッチングサーバに送信する顔画像送信部を備えてよい。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、眼鏡型デバイスを、上記眼鏡型デバイスの制御装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0009】
本発明の一実施態様によれば、マッチングサーバが提供される。
マッチングサーバは、マッチングサービスの複数のサービス登録者の顔画像を格納する登録者情報格納部を備えてよい。マッチングサーバは、複数のサービス登録者のそれぞれの眼鏡型デバイスから、眼鏡型デバイスがサービス登録者の視線に基づいて取得した、眼鏡型デバイスのカメラによって撮像された撮像画像に含まれる顔画像を受信する顔画像受信部を備えてよい。マッチングサーバは、顔画像受信部が眼鏡型デバイスから受信した顔画像を、当該眼鏡型デバイスのサービス登録者に対応付けて格納する収集情報格納部を備えてよい。マッチングサーバは、登録者情報格納部に格納されている複数の顔画像から、収集情報格納部に格納されている一のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像を特定する顔画像特定部を備えてよい。マッチングサーバは、顔画像特定部によって特定された顔画像に基づいて、一のサービス登録者に対する他のサービス登録者のレコメンドを実行するレコメンド実行部を備えてよい。
【0010】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、上記マッチングサーバとして機能させるためのプログラムが提供される。
【0011】
本発明の一実施態様によれば、システムが提供される。システムは、上記制御装置と、上記眼鏡型デバイスとを備えてよい。
【0012】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】マッチングシステム10の一例を概略的に示す。
【
図2】マッチングシステム10の処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図3】眼鏡型デバイス100による顔特定処理について説明するための説明図である。
【
図4】眼鏡型デバイス100の構成の一例を概略的に示す。
【
図5】制御装置200の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図6】マッチングサーバ300の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図7】眼鏡型デバイス100による通知アイコン410の表示例を概略的に示す。
【
図8】眼鏡型デバイス100による通知アイコン420の表示例を概略的に示す。
【
図9】制御装置200又はマッチングサーバ300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
AR(Augmented Reality)グラス等の眼鏡型デバイスは、今後普及が進み、眼鏡型デバイスによって、装着者の視線のデータ(何をみているか)が取得可能になる。例えば、通り過ぎた人の中でどのような人に着目したかがわかるようになる。本実施形態に係るマッチングシステム10は、このような情報を用いたマッチングサービスを提供する。
【0015】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0016】
図1は、マッチングシステム10の一例を概略的に示す。マッチングシステム10は、複数の眼鏡型デバイス100及びマッチングサーバ300を備える。
【0017】
眼鏡型デバイス100は、撮像機能と、眼鏡型デバイス100を装着しているユーザ102の視線検出機能とを有している眼鏡型のデバイスであれば、どのようなものであってもよい。撮像機能は、眼鏡型デバイス100が備えるカメラによって、ユーザ102の視界に対応する範囲を撮像する機能であってよい。ユーザ102の視界に対応する範囲とは、例えば、ユーザ102の視界と実質的に同じ範囲であってよい。
【0018】
眼鏡型デバイス100は、例えば、ARグラスであってよい。眼鏡型デバイス100は、撮像範囲に合わせたコンテンツを透明又は半透明のグラス上に表示することによって、実空間にコンテンツが配置されている感覚をユーザ102に与えることが可能なデバイスであってよい。すなわち、眼鏡型デバイス100は、いわゆる透過型(シースルー型)のデバイスであってよい。また、眼鏡型デバイス100は、いわゆるパススルー型のデバイスであってもよい。この場合、眼鏡型デバイス100は、ユーザ102の視界に対応する範囲を撮像している撮像画像を、常に非透過型のディスプレイに表示してよい。
【0019】
マッチングサーバ300は、ユーザ102に対してマッチングサービスを提供する。マッチングサービスは、恋人や結婚相手等を見つけることを支援するサービスであってよい。マッチングサーバ300は、ユーザ102に対して、当該ユーザ102の好みの顔の特徴を持った人物を紹介したり、当該ユーザ102の顔の特徴が好みである相手を紹介したり、互いに好みが一致した相手を紹介したりするサービスを提供してよい。
【0020】
眼鏡型デバイス100とマッチングサーバ300とは、ネットワーク20を介して通信してよい。ネットワーク20は、クラウドを含む。ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含んでよい。移動体通信ネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信方式、3G(3rd Generation)通信方式、5G(5th Generation)通信方式、6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式のいずれに準拠していてもよい。ネットワーク20は、Wi-Fi(登録商標)通信方式に対応していてよい。ネットワーク20には、Wi-Fiアクセスポイントを介してアクセス可能であってよい。ネットワーク20には、その他無線通信全般を利用してアクセス可能であってよい。眼鏡型デバイス100は、移動体通信、Wi-Fi通信、その他無線通信全般によって、ネットワーク20に接続されてよい。マッチングサーバ300は、ネットワーク20に有線接続されてよく、無線接続されてもよい。
【0021】
図2は、マッチングシステム10における処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、ユーザ102が、マッチングサーバ300のマッチングサービスに登録して、ユーザ102の好みにあった他のサービス登録者のレコメンドを受けるまでの流れを概略的に示す。
【0022】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、ユーザ102が、眼鏡型デバイス100によって、マッチングサーバ300に利用者登録を行う。眼鏡型デバイス100は、ユーザ102の指示に従って、ユーザ102の登録者情報をマッチングサーバ300に送信してよい。
【0023】
なお、ユーザ102は、眼鏡型デバイス100以外の通信端末を用いて、マッチングサーバ300に利用者登録を行ってもよい。ユーザ102は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、及びPC(Personal Computer)等を用いて、マッチングサーバ300に利用者登録を行う。
【0024】
登録者情報は、ユーザ102の顔画像を含む。顔画像は、眼鏡型デバイス100によって撮像されたものであってよい。また、顔画像は、他の装置やサービスによって撮像されたものであってもよい。顔画像は、ユーザ102の顔を3Dスキャンしたものであってもよい。登録者情報は、ユーザ102のデモグラフィック情報を含んでよい。デモグラフィック情報は、ユーザ102の氏名、住所、性別、電話番号、生年月日、年齢、血液型、収入、職業、及び学歴の少なくともいずれかを含んでよい。また、登録者情報は、恋愛対象の情報を含んでもよい。恋愛対象の情報は、恋愛対象が女性であるか男性であるかを示してよい。
【0025】
マッチングサーバ300は、受信した登録者情報によって、ユーザ102の利用者登録を行う。マッチングサーバ300は、例えば、ユーザ102に対して、ユーザ102を識別可能なユーザ識別情報を割り当てて、ユーザ識別情報に対応付けてユーザ102の登録者情報を格納する。マッチングサーバ300は、複数のユーザ102から登録者情報を受信して、複数のユーザ102の利用者登録を行っていてよい。
【0026】
S104では、ユーザ102が日常生活を送っている間等に、眼鏡型デバイス100が、ユーザ102が注目した人物の顔画像をマッチングサーバ300に送信する。眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100のカメラによって撮像された撮像画像から、ユーザ102が注目した人物の顔画像を取得して、マッチングサーバ300に送信してよい。
【0027】
S106では、マッチングサーバ300が、ユーザ102の眼鏡型デバイス100から受信した複数の顔画像に基づいて、ユーザ102の好みの顔の特徴を学習する。S108では、マッチングサーバ300が、S106において学習した学習データに基づいて、複数のサービス登録者から、ユーザ102の好みの顔の特徴を有するサービス登録者を抽出する。
【0028】
S110では、マッチングサーバ300が、ユーザ102に対して、S108において抽出したサービス登録者のレコメンドを実行する。マッチングサーバ300は、例えば、S108において抽出したサービス登録者の登録者情報を、ユーザ102の好みの顔を有すると想定されるサービス登録者の登録者情報として、眼鏡型デバイス100に送信する。マッチングサーバ300は、抽出したサービス登録者の登録者情報を、ユーザ102のスマートフォン、タブレット端末、及びPC等に送信してもよい。
【0029】
図3は、眼鏡型デバイス100による顔特定処理について説明するための説明図である。眼鏡型デバイス100は、ユーザ102の視線に基づいて、ユーザ102が注目した顔を特定してよい。
【0030】
眼鏡型デバイス100は、例えば、ユーザ102の視線が向けられた人物に対応するレンズ上の位置に、人物のアイコン400を表示する。アイコン400は、人物の顔画像を含んでよい。眼鏡型デバイス100は、当該人物を撮像した撮像画像から、当該人物の顔画像を抽出して、アイコン400に含めてよい。
【0031】
そして、眼鏡型デバイス100は、ユーザ102によってアイコン400が指定された場合に、指定されたアイコン400に対応する顔を、ユーザ102が注目した顔として特定する。眼鏡型デバイス100は、アイコン400にいわゆるいいねボタンを含めてもよく、ユーザ102によっていいねボタンが指定されたことに応じて、アイコン400に対応する顔を、ユーザ102が注目した顔として特定してもよい。
【0032】
眼鏡型デバイス100は、上述したように、ユーザ102が注目した顔を手動登録してよい。手動登録とすることによって、マッチングサーバ300は、ユーザ102の好みの顔の顔画像を高い精度で収集することができる。
【0033】
眼鏡型デバイス100は、ユーザ102が注目した顔を自動登録してもよい。例えば、眼鏡型デバイス100は、ユーザ102が視線を向けた回数に基づいて、ユーザ102が注目した顔を特定する。具体例として、眼鏡型デバイス100は、ユーザ102の視線が向けられた回数が予め定められた回数よりも多い顔を、ユーザ102が注目した顔として特定する。
【0034】
また、例えば、眼鏡型デバイス100は、ユーザ102が視線を向けた時間に基づいて、ユーザ102が注目した顔を特定する。具体例として眼鏡型デバイス100は、ユーザ102の視線が向けられた時間が予め定められた時間よりも長い顔を、ユーザ102が注目した顔として特定する。
【0035】
これらによって、マッチングサーバ300は、ユーザ102の好みである可能性が高い顔の顔画像を高い精度で収集することができる。また、自動登録とすることによって、ユーザ102に負荷をかけることなく、マッチングサーバ300が、ユーザ102の好みである可能性が高い顔の顔画像を収集することができる。
【0036】
図4は、眼鏡型デバイス100の構成の一例を概略的に示す。眼鏡型デバイス100は、リム112及びテンプル118を有するフレーム110を備える。眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100における各種制御を実行する制御装置200を備える。眼鏡型デバイス100は、外部の情報通信機器いわゆる、スマートフォンと接続して情報や電力を受け取るための有線、および無線の接続部を備えてもよい。
【0037】
図4における制御装置200の配置は一例であり、制御装置200は、フレーム110の他の位置に配置されてもよい。例えば、制御装置200は、フレーム110の外部に配置されてもよい。また、例えば、制御装置200は、テンプル118内に配置されてもよい。具体例として、制御装置200は、テンプル118の先端部、すなわち、モダンに配置されてもよい。制御装置200は、バッテリを備えてよい。制御装置200とバッテリは、別体として、フレーム110の別の位置に配置されてもよい。
【0038】
眼鏡型デバイス100は、カメラ120を備える。
図4におけるカメラ120の配置は一例であり、カメラ120は、他の位置に配置されてもよい。
【0039】
眼鏡型デバイス100は、センサ122を備えてよい。センサ122は、眼鏡型デバイス100の周囲の環境を特定するためのセンサであってよい。センサ122は、LiDARを含んでよい。センサ122は、測距センサを含んでもよい。
図4では、センサ122がブリッジ114に配置されている場合を例示しているが、
図4におけるセンサ122の配置は一例であり、センサ122は、他の位置に配置されてもよい。
【0040】
眼鏡型デバイス100は、視線検出部124を備える。視線検出部124は、眼鏡型デバイス100の装着者であるユーザ102の視線を検出する。視線検出部124は、例えば、ユーザ102の目を撮像して監視することによって、ユーザ102の視線を検出する。
図3における視線検出部124の配置は一例であり、視線検出部124は、他の位置に配置されてもよい。
【0041】
制御装置200は、各種センサを備えてよい。制御装置200は、各種センサを用いて、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢を特定してよい。眼鏡型デバイス100は、測位センサを備えてよい。制御装置200は、例えば、GPS(Global Positioning System)センサ等のGNSS(Global Naviagtion Satellite System)センサを備える。制御装置200は、加速度センサを備えてよい。制御装置200は、ジャイロセンサを備えてよい。制御装置200は、その他のセンサを備えてもよい。
【0042】
制御装置200は、各種入力を受け付けてよい。制御装置200は、眼鏡型デバイス100の任意の位置に配置された操作部を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付けてよい。制御装置200は、例えば、フレーム110の任意の位置に配置されたボタン等の入力部を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付ける。制御装置200は、例えば、スマートフォン等の携帯端末を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付けてもよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)及びZigbee(登録商標)等の短距離無線通信方式を用いて、携帯端末と無線接続を確立してよい。
【0043】
制御装置200は、レンズ116への表示機能を備えてよい。レンズ116は、眼鏡型デバイス100の表示部の一例であってよい。レンズ116は、透明又は半透明のディスプレイであってよく、制御装置200は、レンズ116に各種表示を実行させてよい。すなわち、眼鏡型デバイス100は、透明又は半透明のディスプレイ型のデバイスであってよい。また、制御装置200が、レンズ116に対して表示を投影する機能を有してもよい。すなわち、眼鏡型デバイス100は、投影型のデバイスであってよい。
【0044】
制御装置200は、ネットワーク20を介した通信を実行してよい。制御装置200は、ネットワーク20を介してマッチングサーバ300と通信してよい。
【0045】
図5は、制御装置200の機能構成の一例を概略的に示す。制御装置200は、格納部202、撮像画像取得部204、利用者登録部206、視線情報取得部210、顔画像取得部212、顔画像送信部214、指定受付部216、表示制御部218、撮像画像送信部220、通知情報受信部222、及び位置情報送信部224を備える。なお、制御装置200がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0046】
撮像画像取得部204は、カメラ120によって撮像された撮像画像を取得する。撮像画像取得部204は、取得した撮像画像を格納部202に格納する。
【0047】
利用者登録部206は、ユーザ102の指示に従って、マッチングサーバ300に対して利用者登録を行う。ユーザ102は、例えば、カメラ120によって自らの顔を撮像する。撮像画像取得部204は、ユーザ102の顔画像を格納部202に格納する。また、ユーザ102は、ユーザ102のデモグラフィック情報及び恋愛対象の情報を眼鏡型デバイス100に入力する。格納部202は、入力されたデモグラフィック情報及び恋愛対象の情報を格納する。利用者登録部206は、格納部202に格納されているユーザ102の顔画像、デモグラフィック情報、及び恋愛対象の情報を含む登録者情報をマッチングサーバ300に送信してよい。
【0048】
視線情報取得部210は、ユーザ102の視線を示す視線情報を取得する。視線情報取得部210は、視線検出部124から視線情報を取得してよい。
【0049】
顔画像取得部212は、ユーザ102の視線に基づいて、カメラ120によって撮像された撮像画像から顔画像を取得する。顔画像取得部212は、ユーザ102が注目した顔の顔画像を取得してよい。
【0050】
例えば、顔画像取得部212は、ユーザ102の視線が向けられた回数が予め定められた回数よりも多い顔の顔画像を取得する。予め定められた回数は、任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。顔画像取得部212は、例えば、予め定められた時間内にユーザ102の視線が向けられた回数が予め定められた回数よりも多い顔の顔画像を取得してよい。また、顔画像取得部212は、例えば、カメラ120の撮像範囲内に含まれてから撮像範囲外に出るまでの間に、ユーザ102の視線が向けられた回数が予め定められた回数よりも多い顔の顔画像を取得してよい。ユーザ102の視線が多く向けられた顔は、ユーザ102が好みの顔である可能性が高いので、これにより、ユーザ102が好みである可能性が高い顔を自動的に特定することができる。
【0051】
例えば、顔画像取得部212は、ユーザ102の視線が向けられた時間が予め定められた時間よりも長い顔の顔画像を取得する。予め定められた時間は、任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。顔画像取得部212は、例えば、ユーザ102の視線が連続して向けられた時間が予め定められた時間よりも長い顔の顔画像を取得してよい。また、顔画像取得部212は、例えば、ユーザ102の視線が向けられた時間の合計時間が予め定められた時間よりも長い顔の顔画像を取得してよい。ユーザ102の視線が長く向けられた顔は、ユーザ102が好みの顔である可能性が高いので、これにより、ユーザ102が好みである可能性が高い顔を自動的に特定することができる。
【0052】
顔画像送信部214は、顔画像取得部212によって取得された顔画像をマッチングサーバ300に送信する。顔画像送信部214は、顔画像取得部212が顔画像を取得する毎に、顔画像をマッチングサーバ300に送信してよい。また、顔画像送信部214は、予め定められたタイミングに従って、前回のタイミングから今回のタイミングの間に顔画像取得部212が取得した顔画像をマッチングサーバ300に送信してもよい。
【0053】
指定受付部216は、ユーザ102による、撮像画像取得部204が取得した撮像画像内の顔の指定を受け付ける。指定受付部216は、眼鏡型デバイス100の任意の位置に配置された操作部を介した、ユーザ102による顔の指定を受け付けてよい。指定受付部216は、携帯端末を介して、ユーザ102による顔の指定を受け付けてよい。指定受付部216は、ユーザ102の視線入力による顔の指定を受け付けてよい。
【0054】
顔画像取得部212は、ユーザ102の視線が向けられた顔であって、ユーザ102によって指定された顔の顔画像を取得してよい。顔画像取得部212は、例えば、表示制御部218に、ユーザ102の視線が向けられた顔に対応するレンズ116上の位置にアイコンを表示させ、ユーザ102によってアイコンが指定された顔の顔画像を取得する。顔画像取得部212は、表示制御部218に、ユーザ102の視線が向けられた顔に対応するレンズ116上の位置に、いいねボタンを含むアイコンを表示させ、ユーザ102によっていいねボタンが指定されたことに応じて、アイコンに対応する顔の顔画像を取得してもよい。
【0055】
撮像画像送信部220は、撮像画像取得部204によって撮像される撮像画像を継続的にマッチングサーバ300に送信する。マッチングサーバ300は、眼鏡型デバイス100から継続的に受信する撮像画像を解析して、ユーザ102の好みの顔の特徴を有すると推定したサービス登録者が含まれるか否かを判定してよい。マッチングサーバ300は、含まれると判定した場合に、眼鏡型デバイス100に対して通知情報を送信してよい。通知情報は、撮像範囲内にユーザ102の好みの顔の特徴を有するサービス登録者が含まれることを示す内容を含んでよい。通知情報は、撮像範囲内における当該サービス登録者の位置を示す情報を含んでよい。通知情報は、当該サービス登録者の登録者情報を含んでよい。
【0056】
また、マッチングサーバ300は、眼鏡型デバイス100から継続的に受信する撮像画像を解析して、ユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれるか否かを判定してよい。マッチングサーバ300は、含まれると判定した場合に、眼鏡型デバイス100に対して通知情報を送信してよい。通知情報は、撮像範囲内にユーザ102の顔が好みのサービス登録者が含まれること示す内容を含んでよい。通知情報は、撮像範囲内における当該サービス登録者の位置を示す情報を含んでよい。通知情報は、当該サービス登録者の登録者情報を含んでよい。
【0057】
また、マッチングサーバ300は、眼鏡型デバイス100から継続的に受信する撮像画像を解析して、ユーザ102の好みの顔の特徴を有すると推定し、かつ、ユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれるか否かを判定してよい。マッチングサーバ300は、含まれると判定した場合に、眼鏡型デバイス100に対して通知情報を送信してよい。通知情報は、撮像範囲内に、ユーザ102の好みの顔の特徴を有し、かつ、ユーザ102の顔が好みのサービス登録者が含まれること示す内容を含んでよい。通知情報は、撮像範囲内における当該サービス登録者の位置を示す情報を含んでよい。通知情報は、当該サービス登録者の登録者情報を含んでよい。
【0058】
通知情報受信部222は、マッチングサーバ300から通知情報を受信する。表示制御部218は、通知情報受信部222が通知情報を受信した場合に、レンズ116に通知アイコンを表示してよい。表示制御部218は、例えば、対象となるサービス登録者の位置に対応する位置に、通知アイコンを表示する。通知アイコンは、対象となるサービス登録者の顔画像を含んでよい。
【0059】
位置情報送信部224は、眼鏡型デバイス100の位置情報をマッチングサーバ300に送信する。位置情報送信部224は、予め定められたタイミングに従って、眼鏡型デバイス100の位置情報をマッチングサーバ300に送信してよい。例えば、位置情報送信部224は、定期的に眼鏡型デバイス100の位置情報をマッチングサーバ300に送信する。例えば、位置情報送信部224は、眼鏡型デバイス100の位置が変化する毎に、眼鏡型デバイス100の位置情報をマッチングサーバ300に送信する。
【0060】
マッチングサーバ300は、複数の眼鏡型デバイス100のそれぞれから受信する位置情報によって、複数のサービス登録者のそれぞれの位置を監視してよい。マッチングサーバ300は、ユーザ102の位置から予め定められた範囲内に、ユーザ102の好みの顔の特徴を有すると推定したサービス登録者が含まれる場合に、ユーザ102の眼鏡型デバイス100に通知情報を送信してよい。通知情報は、当該サービス登録者の位置情報を含んでよい。通知情報は、当該サービス登録者の登録者情報を含んでよい。
【0061】
また、マッチングサーバ300は、ユーザ102の位置から予め定められた範囲内に、ユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれる場合に、ユーザ102の眼鏡型デバイス100に通知情報を送信してよい。通知情報は、当該サービス登録者の位置情報を含んでよい。通知情報は、当該サービス登録者の登録者情報を含んでよい。
【0062】
また、マッチングサーバ300は、ユーザ102の位置から予め定められた範囲内に、ユーザ102の好みの顔の特徴を有すると推定し、かつ、ユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれる場合に、ユーザ102の眼鏡型デバイス100に通知情報を送信してよい。通知情報は、当該サービス登録者の位置情報を含んでよい。通知情報は、当該サービス登録者の登録者情報を含んでよい。
【0063】
表示制御部218は、通知情報受信部222が通知情報を受信した場合に、レンズ116に通知アイコンを表示してよい。通知アイコンは、対象となるサービス登録者の顔画像を含んでよい。通知アイコンは、眼鏡型デバイス100の位置を基準とした、対象となるサービス登録者が位置する方向を示す方向オブジェクトを含んでよい。
【0064】
図6は、マッチングサーバ300の機能構成の一例を概略的に示す。マッチングサーバ300は、登録受付部302、登録者情報格納部304、顔画像受信部308、収集情報格納部310、顔画像特定部312、レコメンド実行部314、及び位置情報収集部316を備える。なお、マッチングサーバ300がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0065】
登録受付部302は、ユーザ102による、マッチングサービスに対する登録を受け付ける。登録受付部302は、ユーザ102の眼鏡型デバイス100又は通信端末から、登録者情報を受信してよい。
【0066】
登録者情報格納部304は、登録受付部302が受信した登録者情報を格納する。登録者情報格納部304は、複数のユーザ102のそれぞれの登録者情報を格納してよい。登録者情報格納部304は、ユーザ102のユーザ識別情報に対応付けて登録者情報を格納してよい。
【0067】
顔画像受信部308は、複数のユーザ102のそれぞれの眼鏡型デバイス100から、顔画像取得部212が、ユーザ102の視線に基づいて取得した顔画像を受信する。
【0068】
収集情報格納部310は、顔画像受信部308が眼鏡型デバイス100から受信した顔画像を、当該眼鏡型デバイス100のユーザ102に対応付けて格納する。収集情報格納部310は、顔画像受信部308が眼鏡型デバイス100から受信した顔画像を、当該眼鏡型デバイス100のユーザ102のユーザ識別情報に対応付けて格納してよい。
【0069】
顔画像特定部312は、登録者情報格納部304に格納されている複数の顔画像から、収集情報格納部310に格納されている一のユーザ102に対応する複数の顔画像に類似する顔画像を特定する。顔画像特定部312は、マッチングサービスに登録している複数のユーザ102のそれぞれについて、登録者情報格納部304に格納されている複数の顔画像から、収集情報格納部310に格納されている各ユーザ102に対応する複数の顔画像に類似する顔画像を特定してよい。
【0070】
顔画像特定部312は、例えば、収集情報格納部310に格納されている一のユーザ102に対応する複数の顔画像に基づいて、当該一のユーザ102の好みの顔の特徴を学習し、学習データに基づいて、登録者情報格納部304に格納されている複数の顔画像から当該一のユーザ102に対応する複数の顔画像に類似する顔画像を特定してよい。顔画像特定部312は、例えば、収集情報格納部310に格納されている複数の顔画像に共通する特徴を抽出し、登録者情報格納部304に格納されている複数の顔画像から、当該特徴を有する顔画像を特定する。顔画像特定部312は、目、鼻、口、及び輪郭等の、顔の複数の特徴のそれぞれに重み付けをする等の手法を用いてもよい。
【0071】
レコメンド実行部314は、顔画像特定部312によって特定された顔画像に基づいて、一のユーザ102に対する他のサービス登録者のレコメンドを実行する。
【0072】
レコメンド実行部314は、例えば、顔画像特定部312によって特定された顔画像に対応するサービス登録者を、一のユーザ102が好みの相手として、一のユーザ102にレコメンドする。レコメンド実行部314は、例えば、顔画像特定部312によって特定された顔画像に対応するサービス登録者の登録者情報を、一のユーザ102の眼鏡型デバイス100又は通信端末に送信する。これにより、当該一のユーザ102は、複数のサービス登録者のうち、自分が過去に注目した人物から推定される自分の好みの顔の特徴を有するサービス登録者を知ることができる。このように、本実施形態に係るマッチングシステム10によれば、複数のサービス登録者の顔画像をすべてチェックする場合等と比較して、ユーザ102が好みの相手を効率的に探すことに貢献することができる。
【0073】
レコメンド実行部314は、例えば、顔画像特定部312が特定した、収集情報格納部310に格納されている他のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に、一のユーザ102の顔画像が含まれる他のサービス登録者を、一のユーザ102の顔を好みとする相手として、一のユーザ102にレコメンドする。レコメンド実行部314は、例えば、このような他のサービス登録者の登録者情報を、一のユーザ102の眼鏡型デバイス100又は通信端末に送信する。これにより、当該一のユーザ102は、複数のサービス登録者のうち、自分の顔を好みとする可能性が高いサービス登録者を知ることができる。このように、本実施形態に係るマッチングシステム10によれば、自分を好みとする相手を探すことに貢献でき、マッチングが成立する可能性を高めることができる。
【0074】
レコメンド実行部314は、例えば、顔画像特定部312によって特定された一のユーザ102に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に対応する他のサービス登録者であり、かつ、顔画像特定部312が特定した、収集情報格納部310に格納されている他のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に一のユーザ102の顔画像が含まれる他のサービス登録者を、一のユーザ102の顔が好みであり、かつ、一のユーザ102の顔を好みとする相手として、一のユーザ102にレコメンドする。レコメンド実行部314は、例えば、このような他のサービス登録者の登録者情報を、一のユーザ102の眼鏡型デバイス100又は通信端末に送信する。これにより、当該一のユーザ102は、複数のサービス登録者のうち、自分が好みであり、かつ、相手が自分を好みである可能性が高いサービス登録者を知ることができる。
【0075】
レコメンド実行部314は、ユーザ102からの要求に応じて、サービス登録者をレコメンドしてもよい。例えば、レコメンド実行部314は、ユーザ102が眼鏡型デバイス100又は通信端末によって送信した要求に応じたレコメンドを実行する。
【0076】
具体例として、ユーザ102が、ユーザ102が好みの相手のレコメンドを要求した場合、レコメンド実行部314は、顔画像特定部312によって特定された顔画像に対応するサービス登録者をレコメンドする。また、ユーザ102が、ユーザ102を好みとする相手のレコメンドを要求した場合、レコメンド実行部314は、顔画像特定部312が特定した、収集情報格納部310に格納されている他のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に、当該ユーザ102の顔画像が含まれる他のサービス登録者をレコメンドする。また、ユーザ102が、ユーザ102が好みとし、かつ、ユーザ102を好みとする相手のレコメンドを要求した場合、レコメンド実行部314は、顔画像特定部312によって特定されたユーザ102に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に対応する他のサービス登録者であり、かつ、顔画像特定部312が特定した、収集情報格納部310に格納されている他のサービス登録者に対応する複数の顔画像に類似する顔画像にユーザ102の顔画像が含まれる他のサービス登録者をレコメンドする。
【0077】
レコメンド実行部314は、よりリアルタイムなレコメンドを実行してもよい。例えば、レコメンド実行部314は、撮像画像送信部220が継続的に送信してくる撮像画像に基づくレコメンドを実行する。
【0078】
例えば、レコメンド実行部314は、一のユーザ102が装着している眼鏡型デバイス100の撮像範囲内に、顔画像特定部312によって特定された一のユーザ102に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に対応する他のサービス登録者が含まれる場合に、当該他のサービス登録者を一のユーザ102にレコメンドする。また、例えば、レコメンド実行部314は、一のユーザ102が装着している眼鏡型デバイス100の撮像範囲内に、当該一のユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれる場合に、当該他のサービス登録者を一のユーザ102にレコメンドする。また、例えば、レコメンド実行部314は、一のユーザ102が装着している眼鏡型デバイス100の撮像範囲内に、当該一のユーザ102が好みの顔の特徴を有し、かつ、当該一のユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれる場合に、当該他のサービス登録者を一のユーザ102にレコメンドする。
【0079】
なお、サービス登録者であることを、外部に公開するか否かは、当該サービス登録者の設定に応じて変更可能であってもよい。例えば、登録受付部302は、ユーザ102による、サービス登録者であることを外部に公開するか否かの設定を受け付ける。登録者情報格納部304は、ユーザ102のユーザ識別情報に対応付けて、当該設定を登録してよい。ユーザ102は、例えば、自分の状況に応じて、適宜、設定を変更し得る。レコメンド実行部314は、第1のユーザ102に対してレコメンドする対象となる第2のユーザ102の当該設定に基づいて、第1のユーザ102への第2ユーザ102のレコメンドを実行するか否かを判定してよい。
【0080】
例えば、レコメンド実行部314は、一のユーザ102が装着している眼鏡型デバイス100の撮像範囲内に、顔画像特定部312によって特定された一のユーザ102に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に対応する他のサービス登録者が含まれる場合に、当該サービス登録者の設定を確認する。そして、サービス登録者であることを外部に公開するよう設定されている場合には、当該他のサービス登録者を一のユーザ102にレコメンドし、サービス登録者であることを外部に公開しないよう設定されている場合には、レコメンドを行わない。これにより、例えば、街中で急いでいるとき等、声をかけられたくない状況のときに、急に声をかけられてしまうことを防止することができ、ユーザ102の利便性を向上することができる。なお、ユーザ102がサービス登録者であることを外部に公開するか否かと、当該ユーザ102がレコメンドを受けられるか否かは、無関係であってよい。すなわち、ユーザ102は、サービス登録者であることを外部に公開するように設定していても、外部に公開しないように設定していても、レコメンドを受けることができてよい。また、ユーザ102がサービス登録者であることを外部に公開するか否かと、ユーザ102がレコメンドを受けられるかを関係させてもよい。すなわち、ユーザ102が、サービス登録者であることを外部に公開するように設定している場合は、レコメンドを受けられるようにし、サービス登録者であることを外部に公開しないように設定している場合は、レコメンドを受けられないように構成してもよい。
【0081】
位置情報収集部316は、複数のサービス登録者のそれぞれの位置情報を収集する。位置情報収集部316は、複数のサービス登録者のそれぞれの眼鏡型デバイス100から、位置情報を収集してよい。
【0082】
レコメンド実行部314は、一のユーザ102の位置から予め定められた範囲内に、顔画像特定部312によって特定された一のユーザ102に対応する複数の顔画像に類似する顔画像に対応する他のサービス登録者が含まれる場合に、当該他のサービス登録者を一のユーザ102にレコメンドしてよい。また、例えば、レコメンド実行部314は、一のユーザ102の位置から予め定められた範囲内に、当該一のユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれる場合に、当該他のサービス登録者を一のユーザ102にレコメンドする。また、例えば、レコメンド実行部314は、一のユーザ102の位置から予め定められた範囲内に、当該一のユーザ102が好みの顔の特徴を有し、かつ、当該一のユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれる場合に、当該他のサービス登録者を一のユーザ102にレコメンドする。
【0083】
図7は、眼鏡型デバイス100による通知アイコン410の表示例を概略的に示す。眼鏡型デバイス100は、カメラ120の撮像範囲内に、ユーザ102が好みとする顔の特徴を有すると推定したサービス登録者が含まれる条件が満たされたことに応じてマッチングサーバ300が送信した通知情報に基づいて、通知アイコン410をレンズ116に表示する。通知アイコン410は、
図7に示すように、「好みの方が付近にいます」等のメッセージを含んでよい。これにより、ユーザ102は、サービス登録者であって、自分が好みとする顔の特徴を有する人物を認識することができる。このように、本実施形態に係るマッチングシステム10によれば、出会いの機会を増加させることができる。
【0084】
眼鏡型デバイス100は、カメラ120の撮像範囲内に、ユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれる条件が満たされたことに応じてマッチングサーバ300が送信した通知情報に基づいて、通知アイコン410をレンズ116に表示してもよい。この場合の通知アイコン410は、例えば、「あなたを好みとする方が付近にいます」等のメッセージを含んでよい。
【0085】
眼鏡型デバイス100は、カメラ120の撮像範囲内に、ユーザ102が好みとする顔の特徴を有すると推定したサービス登録者であって、ユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれる条件が満たされたことに応じてマッチングサーバ300が送信した通知情報に基づいて、通知アイコン410をレンズ116に表示してもよい。この場合の通知アイコン410は、例えば、「好みが一致する方が付近にいます」等のメッセージを含んでよい。
【0086】
図8は、眼鏡型デバイス100による通知アイコン420の表示例を概略的に示す。眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100の位置から予め定められた範囲内に、ユーザ102が好みとする顔の特徴を有すると推定したサービス登録者が含まれる条件が満たされたことに応じてマッチングサーバ300が送信した通知情報に基づいて、通知アイコン420をレンズ116に表示する。通知アイコン420は、対象となるサービス登録者が位置する方向を示す方向オブジェクト422を含んでよい。また、通知アイコン420は、
図8に示すように「好みの方がこの方向にいます」等のメッセージを含んでよい。これにより、ユーザ102は、サービス登録者であって、自分が好みとする顔の特徴を有する人物がいる方向を認識することができる。このように、本実施形態に係るマッチングシステム10によれば、出会いの機会を増加させることができる。
【0087】
眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100の位置から予め定められた範囲内に、ユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれる条件が満たされたことに応じてマッチングサーバ300が送信した通知情報に基づいて、通知アイコン420をレンズ116に表示してもよい。この場合の通知アイコン420は、例えば、「あなたを好みとする方がこの方向にいます」等のメッセージを含んでよい。
【0088】
眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100の位置から予め定められた範囲内に、ユーザ102が好みとする顔の特徴を有すると推定したサービス登録者であって、ユーザ102の顔が好みであると推定したサービス登録者が含まれる条件が満たされたことに応じてマッチングサーバ300が送信した通知情報に基づいて、通知アイコン420をレンズ116に表示してもよい。この場合の通知アイコン420は、例えば、「好みが一致する方がこの方向にいます」等のメッセージを含んでよい。
【0089】
レコメンド実行部314は、ユーザ102に対して他のサービス登録者をレコメンドした後、ユーザ102と他のサービス登録者とのマッチングが成立したか否かを特定してよい。レコメンド実行部314は、例えば、ユーザ102の眼鏡型デバイス100から、マッチングが成立したか否かを示す通知情報を受信する。
【0090】
眼鏡型デバイス100は、ユーザ102からの入力に応じて通知情報をマッチングサーバ300に送信してよい。例えば、眼鏡型デバイス100は、レコメンドされた相手とマッチングしたことを送信するUI(User Interface)を表示する。そして、眼鏡型デバイス100は、UIに対するユーザ102の指定を受け付けたことに応じて、ユーザ102と他のサービス登録者とがマッチングしたことを通知する通知情報をマッチングサーバ300に送信する。眼鏡型デバイス100は、例えば、UIに対するユーザ102の指定を受け付けないままタイムアウトした場合に、マッチングが成立しなかったことを示す通知情報をマッチングサーバ300に送信してよい。眼鏡型デバイス100は、レコメンドされた相手とマッチングしたこと又はしなかったことを送信するUIを表示してもよい。
【0091】
眼鏡型デバイス100は、ユーザ102と他のサービス登録者とのマッチングが成立したか否かを自動的に判定してもよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、レコメンドされた他のサービス登録者が、ユーザ102の視界に映る時間が予め定められた時間よりも長かったり、ユーザ102と他のサービス登録者との距離が予め定められた距離よりも短い状態が予め定められた時間以上継続したりした場合に、ユーザ102と他のサービス登録者とがマッチングしたとみなして、ユーザ102と他のサービス登録者とがマッチングしたことを通知する通知情報をマッチングサーバ300に送信する。
【0092】
レコメンド実行部314は、眼鏡型デバイス100から受信した通知情報によって、ユーザ102と他のサービス登録者とのマッチングが成立したことを特定する。レコメンド実行部314は、ユーザ102と他のサービス登録者のそれぞれについて、マッチングが成立している状態であることを登録者情報格納部304に登録してよい。レコメンド実行部314は、マッチングが成立している状態である場合には、レコメンドを一時的に停止してよい。
【0093】
これにより、レコメンド実行部314によるレコメンドによってマッチングし、ユーザ102と他のサービス登録者とが食事等を一緒にした場合に、食事中に「好みの方が付近にいます」というレコメンドを受けてしまったり、マッチングしているにも関わらず、自身のことを好みであるという相手に通知が行ってしまったりすることを防止できる。なお、レコメンド実行部314は、眼鏡型デバイス100から、マッチングが終了したことを通知する通知情報を受信したことに応じて、レコメンドの一時的な停止を解除してよい。これにより、例えば、食事等が終了して、ユーザ102がレコメンドを受けてもよい状態になった場合に、レコメンドを再開することができる。マッチングが終了したことの判定は、マッチングしたことの判定と同様に、ユーザ102の入力に基づいてよく、眼鏡型デバイス100が自動的に判定してもよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、マッチングした他のサービス登録者が、ユーザ102の視界に映らない時間が予め定められた時間よりも長かったり、ユーザ102と他のサービス登録者との距離が予め定められた距離よりも長い状態が予め定められた時間以上継続したりした場合に、ユーザ102と他のサービス登録者とのマッチングが終了したとみなす。
【0094】
図1から
図8を用いて説明した実施形態におけるマッチングシステム10は、顔画像を収集する対象や、レコメンドの対象から、ユーザ102の家族、友人、及び同僚等を任意で除外できるように構成されてもよい。例えば、利用者登録部206が、除外の対象となる人物の顔画像をマッチングサーバ300に登録する。
【0095】
利用者登録部206は、ユーザ102による、除外の対象となる人物の顔画像の登録を受け付けてよい。ユーザ102は、例えば、除外の対象となる人物をカメラ120によって撮像することによって登録する。また、ユーザ102は、予め保持している除外の対象となる人物の顔画像を登録してもよい。また、表示制御部218によって表示されたアイコンに対して、対象外であることを受け付け可能に構成してもよい。ユーザ102は、例えば、表示制御部218によって表示されたアイコンに含まれる顔画像が、除外の対象となる人物の顔画像である場合に、対象外を選択する。利用者登録部206は、対象外が選択された顔画像を、除外の対象となる人物の顔画像としてマッチングサーバ300に登録してよい。
【0096】
顔画像送信部214は、顔画像取得部212が取得した顔画像が、除外の対象となる人物の顔画像である場合、マッチングサーバ300に送信しないように構成されてよい。これにより、好みの顔かどうかにはかかわらず、日常的によく見る家族、友人、及び同僚等の顔が好みの顔として登録されてしまうことを防止できる。
【0097】
マッチングサーバ300は、ユーザ102にとって、除外の対象となる人物の顔画像を、ユーザ102のユーザ識別情報に対応付けて、登録者情報格納部304に格納してよい。顔画像特定部312は、登録者情報格納部304に格納されている複数の顔画像のうち、除外の対象となる人物の顔画像を除く複数の顔画像から、収集情報格納部310に格納されている一のユーザ102に対応する複数の顔画像に類似する顔画像を特定してよい。これにより、ユーザ102の家族、友人、及び同僚等の顔が、ユーザ102の好みの特徴を有していたとしても、レコメンドの対象から除外することができる。
【0098】
なお、顔画像特定部312は、除外の対象となる人物の顔画像を考慮することなく顔画像を特定し、レコメンド実行部314が考慮するようにしてもよい。例えば、レコメンド実行部314は、ユーザ102に対してレコメンドする対象となった他のサービス登録者が、当該ユーザ102にとっての除外の対象となる人物であるか否かを判定する。そして、除外の対象となる人物であると判定した場合には、当該人物についてのレコメンドは実行しないようにする。これにより、ユーザ102の家族、友人、及び同僚等の、ユーザ102がレコメンドを希望しない人物を、ユーザ102に対してレコメンドしてしまうことを防止できる。
【0099】
図9は、制御装置200又はマッチングサーバ300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0100】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード又はタッチパネルのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0101】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0102】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0103】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0104】
プログラムは、ICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供されてよい。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0105】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0106】
また、CPU1212は、記憶装置1224、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0107】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0108】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0109】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0110】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0111】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0112】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0113】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0114】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0115】
10 システム、20 ネットワーク、100 眼鏡型デバイス、102 ユーザ、110 フレーム、112 リム、114 ブリッジ、116 レンズ、118 テンプル、120 カメラ、122 センサ、124 視線検出部、200 制御装置、202 格納部、204 撮像画像取得部、206 利用者登録部、210 視線情報取得部、212 顔画像取得部、214 顔画像送信部、216 指定受付部、218 表示制御部、220 撮像画像送信部、222 通知情報受信部、300 マッチングサーバ、302 登録受付部、304 登録者情報格納部、308 顔画像受信部、310 収集情報格納部、312 顔画像特定部、314 レコメンド実行部、316 位置情報収集部、400 アイコン、410 通知アイコン、420 通知アイコン、422 方向オブジェクト、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ