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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022085769
(43)【公開日】2022-06-08
(54)【発明の名称】電源装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/28 20060101AFI20220601BHJP
【FI】
H02M3/28 Y
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020197631
(22)【出願日】2020-11-27
(71)【出願人】
【識別番号】000208477
【氏名又は名称】大和電器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100143546
【弁理士】
【氏名又は名称】押久保 政彦
(74)【代理人】
【識別番号】110002181
【氏名又は名称】特許業務法人IP-FOCUS
(72)【発明者】
【氏名】花 俊崎
(72)【発明者】
【氏名】大島 聡
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730BB21
5H730CC01
5H730ZZ01
5H730ZZ05
5H730ZZ07
5H730ZZ11
5H730ZZ12
(57)【要約】
【課題】電源装置の組み立てを容易にし、端子基板と電源基板との絶縁を確実に行う電源装置を提供する。
【解決手段】本発明の電源装置1は、端子基板20と、電源基板30と、アッパホルダ41及びロアホルダ42からなるホルダ(保持部材)40と、キャップ51及びボディ52からなるハウジング50と、電源端子60と、リリースボタン71と、放熱板72を備える。ホルダ40は、端子基板20と電源基板30を平行にした状態で上下から装着可能であり、絶縁部44によって両基板を絶縁する。電源端子60は、端子本体61とバネ部材62からなり、予め組立が可能である。放熱板72とリリースボタン71はボディ52に予め装着できる。電源装置1は、組み立てが容易であり、両基板の絶縁も、確実に行える。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
差込式の外部端子を接続可能に構成された内部端子と、
内部端子が実装される端子基板と、
前記端子基板と電気的に接続され、電源回路が実装される電源基板と、
前記端子基板及び前記電源基板を、絶縁して保持する保持部材と、
前記端子基板、前記電源基板及び前記保持部材を収納するハウジングと、を備え、
前記保持部材は、少なくとも前記端子基板及び前記電源基板の側辺の一部を覆う側壁を有し、前記側壁に前記端子基板及び前記電源基板の板厚に対応する幅の一対の溝が設けられ、
一対の前記溝に前記端子基板及び前記電源基板の側辺を挿入し、前記端子基板及び前記電源基板を一体に保持可能としたことを特徴とする電源装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電源装置であって、
前記電源基板と外部の電源ケーブルとを接続する電源端子をさらに備え、
前記電源端子は、
金属製の端子本体と、
前記端子本体に装着され、前記電源ケーブルが装着された際に前記端子本体と前記電源ケーブルとを押圧して接続させるバネ部材とを備え、
前記バネ部材は、前記端子本体に装着して一体的に組付可能であり、組付した状態で前記保持部材に設けられた端子装着部に装着可能であることを特徴とする電源装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電源装置であって、
前記保持部材は、前記端子基板及び前記電源基板の一対の側辺と平行にスライド可能に分割されていることを特徴とする電源装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電源装置であって、
前記保持部材は、前記端子基板及び前記電源基板を絶縁する絶縁部を備えていることを特徴とする電源装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電源装置であって、
前記ハウジングは、前記端子基板の前面側に配置されるキャップと、前記電源基板の後面側に配置されるボディを有し、
前記キャップと前記ボディは、前記端子基板及び前記電源基板と一体に結合された前記保持部材の表裏から互いに結合され、前記保持部材を挟持することを特徴とする電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面に設置されるUSB電源や壁コンセントのように、機器に電力を供給する電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の給電機器、特にUSB接続により給電を行う電源装置は、差込式の外部端子を接続可能に構成された内部端子と、内部端子が実装される端子基板と、電源回路が実装される電源基板と、これらの端子基板及び電源基板を保持するハウジングとを備えている。また、この電源装置に施設内の電源ケーブルを接続するための電源端子を備えている。
【0003】
電源端子は、電源ケーブルと確実に安定して接続するため、電源ケーブルを挟持するための端子本体とバネ部材とを備えている。また、電源端子から電源ケーブルをリリースするために、バネ部材の押圧を解除するリリースボタンを備えたものもある。
【0004】
従来の電源装置は、上記各構成を備えているが、近年の小型化の要請により、各部材の大きさは非常に小さいものとなっている。特に、電源端子のバネ部材やリリースボタンは、非常に小さな部品となっており、電源装置の組み立ての際には、組み立て上の注意が必要だった。
【0005】
また、従来の電源装置は、電源基板に電源端子をハンダ付けするものであったため、細かい作業で、かつ工数も必要であった。また、この組み立て作業は、一連の工程の中で行う必要があり、作業を分割することができなかった。
【0006】
さらに、端子基板と電源基板は、絶縁防止のために所定の絶縁距離を取る必要があるため、従来は両基板の間に絶縁物を介在させることが行われていた。或いは、特許文献1のように、端子基板に対して電源基板を垂直に配置させることも行われていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2018-113840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、電源装置の改良を目的とし、さらに詳しくは、電源装置の組み立てを容易にすると共に、端子基板と電源基板との絶縁を確実に行うことができる電源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明の電源装置は、差込式の外部端子を接続可能に構成された内部端子と、内部端子が実装される端子基板と、前記端子基板と電気的に接続され、電源回路が実装される電源基板と、前記端子基板及び前記電源基板を、絶縁して保持する保持部材と、前記端子基板、前記電源基板及び前記保持部材を収納するハウジングと、を備え、前記保持部材は、少なくとも前記端子基板及び前記電源基板の側辺の一部を覆う側壁を有し、前記側壁に前記端子基板及び前記電源基板の板厚に対応する幅の一対の溝が設けられ、一対の前記溝に前記端子基板及び前記電源基板の側辺を挿入し、前記端子基板及び前記電源基板を一体に保持可能としたことを特徴とする。
【0010】
本発明の電源装置は、保持部材により端子基板と電源基板を一体に保持可能であるため、この一体化された各部材をハウジングで収納することにより、電源装置の組み立てが容易となる。また、両基板を保持部材にて保持することにより、両基板の絶縁が確保できる。
【0011】
本発明の電源装置においては、前記電源基板と外部の電源ケーブルとを接続する電源端子を備え、前記電源端子は、金属製の端子本体と、前記端子本体に装着され、前記電源ケーブルが装着された際に前記端子本体と前記電源ケーブルとを押圧して接続させるバネ部材とを備え、前記バネ部材は、前記端子本体に装着して一体的に組付可能であり、組付した状態で前記保持部材に設けられた端子装着部に装着可能としてもよい。
【0012】
当該構成によれば、細かい部品である電源端子も、予め端子本体とバネ部材とを組み付けておくことができるため、装置本体の組立とは別工程で電源端子の組み付けが可能となる。また、これらを結合した状態で保持部材の端子装着部に装着できるので、組み付け作業が容易となる。
【0013】
また、本発明の電源装置において、前記保持部材は、前記端子基板及び前記電源基板の一対の側辺と平行にスライド可能に分割されていてもよい。当該構成によれば、両基板に分割された保持部材をスライドさせることで両基板及び保持部材を一体とすることができる。
【0014】
また、本発明の電源装置において、前記保持部材は、前記端子基板及び前記電源基板を絶縁する絶縁部を備えていてもよい。当該絶縁部を備えることにより、両基板の間隔が狭い場合であっても、両基板を確実に分離(絶縁)することができる。
【0015】
また、本発明の電源装置において、前記ハウジングは、前記端子基板の前面側に配置されるキャップと、前記電源基板の後面側に配置されるボディを有し、前記キャップと前記ボディは、前記端子基板及び前記電源基板と一体に結合された前記保持部材の表裏から互いに結合され、前記保持部材を挟持するものであってもよい。
【0016】
当該構成によれば、一体化された端子基板、電源基板及び保持部材を、前面部材と後面部材に分割されたハウジングで挟持することにより、電源装置を組み立てることができる。このため、電源装置の組み立て作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態の一例である電源装置の分解図。
図2図1のホルダを裏面から見た状態を示す説明図。
図3図1のハウジングを裏面から見た状態を示す説明図。
図4】(A)は電源端子の分解図、(B)は電源端子が組み立てられた状態を示す説明図。
図5】(A)及び(B)はホルダにより一体となった端子基板及び電源基板に、電源端子を装着する状態を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、図1乃至図5を参照して、本発明の実施形態の一例である電源装置について説明する。本実施形態の電源装置1は、図1に示すように、端子基板20と、電源基板30と、これらの基板の保持部材であるホルダ40と、キャップ51及びボディ52からなるハウジング50と、電源端子60と、リリースボタン71と、放熱板72を備えている。
【0019】
なお、本実施形態では、キャップ51の配置される側を前方、ボディ52が配置される側を後方とし、ホルダ40の後述するアッパホルダ41の配置される側を上方、ロアホルダ42の配置される側を下方、両基板の側辺を左右方向として以下の説明を行う。
【0020】
端子基板20は、USBの差込式の外部端子(図示省略)が接続可能な内部端子21及び22を備えている。内部端子21は例えばUSBタイプCの端子であり、内部端子22は例えばUSBタイプAの端子である。端子基板20には、内部端子21及び22の他に、コンデンサ等の部品が実装されている。
【0021】
電源基板30は、トランス31等の電源に関係する部品で構成される電源回路が実装されている。端子基板20と電源基板30は、互いにリード線2で電気的に接続されている。トランス31には熱伝導体32が固定されており、この熱伝導体32が放熱板72に接触するようになっている。
【0022】
ホルダ40は、図1に示すように、アッパホルダ41とロアホルダ42に分割されており、端子基板20及び電源基板30に対して上下方向に分割可能となっている。ホルダ40は、両基板の周囲を囲む側壁43と、両基板の間に介在する絶縁部44を備えている。側壁43の内面には、両基板を挿入可能な一対の溝45が設けられ、端子基板20及び電源基板30がスライド可能に形成されている。
【0023】
側壁43は、両基板を囲むように形成されており、溝45は両基板の左右に位置する側壁の上下方向に向けて延びている。また、溝45は、両基板の板厚に対応する幅に形成されている。ここで、対応する幅とは、溝45の幅を両基板がスライド可能となるように設定することであり、言い換えれば、両基板の板厚よりも若干広めの幅とすることをいう。
【0024】
当該構成により、端子基板20と電源基板30を図1のように平行にした状態でアッパホルダ41に差し込むことができ、その上からロアホルダ42を嵌合することができる。これにより、端子基板20と電源基板30を絶縁し保持が可能となる。
【0025】
アッパホルダ41の側壁43の下端部には、一対の係止爪41aが設けられている。一方で、ロアホルダ42の側壁43の上端部には、一対の係止穴42aが設けられている。アッパホルダ41とロアホルダ42を合わせると、アッパホルダ41の係止爪41aが、ロアホルダ42の係止穴42aに係止され、アッパホルダ41とロアホルダ42が固定されるようになっている。
【0026】
また、ロアホルダ42の裏面には、図2に示すように、端子装着部46が設けられている。この端子装着部46は、電源端子60を押し込むことにより、電源端子60を位置決め固定すると共に、電源基板30に接続された基板リード線33と、後述する電源端子60の接続部61bが電気的に接続されるように形成されている(図5参照)。
【0027】
絶縁部44は、アッパホルダ41とロアホルダ42が組み合わされた状態で連続した板状になり、両基板の間に介在可能となる。また、絶縁部44には、リード線2が干渉しないように溝44aが設けられている。本実施形態では、ホルダ40が絶縁性の合成樹脂により形成されているので、この絶縁部44によって端子基板20と電源基板30との間の絶縁を確実なものとすることができる。
【0028】
ハウジング50は、図1に示すように、端子基板20、電源基板30及びホルダ40を収納する部材である。ハウジング50のキャップ51は、端子基板20の前面側に配置される。また、キャップ51は、前面に内部端子21及び22用の開口51aが設けられており、側面には四角い環状の係合部51bが左右それぞれ2箇所に設けられている。
【0029】
ハウジング50のボディ52は、電源基板30の後面側に配置されている。また、図3に示すように、ボディ52には、裏面に電源ケーブル(図示省略)を挿入するための電源用開口52aが設けられており、側面には係合部51bと係合するための係合爪52bが左右それぞれ2箇所に設けられている。また、ボディ52の内面には、図1に示すように、ホルダ40が嵌合される嵌合凹部52cが設けられている。さらに、ボディ52の背面には、外部から棒状の部材を挿入してリリースボタン71を押圧可能なリリース穴52dが設けられている。
【0030】
電源端子60は、図4(A)及び(B)に示すように、金属製の端子本体61と、この端子本体61に装着され、電源ケーブルが装着された際に端子本体61と電源ケーブルとを押圧して接続させるバネ部材62を備えている。
【0031】
端子本体61は、バネ部材62を装着可能なように、平面視でコ字状に形成された装着部61aを備えている。また、端子本体61には、電源基板30に設けられた基板リード線33が接続される接続部61bが設けられている。
【0032】
バネ部材62は、端子本体61に一体的に結合可能に形成されている。具体的には、平面視でS字状に屈曲されて装着部61aに装着される装着部62aを備えている。また、バネ部材62は、電源ケーブルに装着された際に電源ケーブルの挿入は可能であり、電源ケーブルの引き抜けを防止する爪部62bを備えている。
【0033】
リリースボタン71は、ボディ52の背面に取り付けられ、ボディ52の背面に設けられたリリース穴52dから棒状の部材で押されると、バネ部材62の爪部62bを押圧して電源ケーブルを開放する部材である。このリリースボタン71は、ハウジング50のボディ52の内側から係止可能であり、予めボディ52に組み込んでおくことができる。
【0034】
放熱板72は、金属製の板部材により形成され、トランス31に固定された熱伝導体32が押しつけられ、トランス31の放熱を行う部材である。この放熱板72も、ボディ52の背面の内側から装着された際に、ボディ52に係止されるように形成されている。
【0035】
次に、本実施形態の電源装置1を組み立てる場合について説明する。電源装置1は、端子基板20及び電源基板30が基板組み立て工程において既に組み立てられている。この状態から、端子基板20及び電源基板30を2本のリード線2で接続する。また、端子基板20及び電源基板30を、図1に示すように平行に配置する。
【0036】
次に、ホルダ装着工程において、端子基板20及び電源基板30をホルダ40に装着する。具体的には、リード線2によって接続された端子基板20及び電源基板30を、アッパホルダ41に挿入する。このとき、端子基板20及び電源基板30の側辺を側壁43の溝45に挿入し、溝45に対して基板の側辺を平行にスライドさせて挿入する。
【0037】
また、アッパホルダ41を端子基板20及び電源基板30の上から被せ、アッパホルダ41の一対の溝45に、両基板の側辺を挿入して下方にスライドさせる。アッパホルダ41とロアホルダ42を合わせると、アッパホルダ41の係止爪41aが、ロアホルダ42の係止穴42aに係止され、アッパホルダ41とロアホルダ42が固定される。
【0038】
電源端子組み立て工程において、端子本体61とバネ部材62とを組み立てる。図3(A)の状態から、端子本体61に対してバネ部材62を所定位置で組み付けると、図3(B)に示すように、端子本体61の装着部61aにバネ部材62の装着部62aが装着され、両部材が位置決めされて結合される。
【0039】
図5に示すように、電源端子装着工程において、ホルダ装着工程によって、組み合わされた端子基板20、電源基板30及びホルダ40に、電源端子組み立て工程において組み立てられた電源端子60を装着する。具体的には、図5(A)の状態から、ロアホルダ42に設けられた端子装着部46に一対の電源端子60を装着する。これにより、図5(B)に示すように、電源端子60がロアホルダ42に対して位置決め固定される。なお、図5(A)では、電源端子60と基板リード線33とは離れた状態に図示されているが、実際には両者は予め接続された状態でロアホルダ42に組み付けられる。
【0040】
また、ボディ組み立て工程においては、ボディ52に放熱板72とリリースボタン71を装着する。ボディ52は、放熱板72とリリースボタン71を係止する構成とすることができ、その場合はボディ52の所定位置に放熱板72及びリリースボタン71を組み付けることにより、これらの部材をボディ52に装着することができる。
【0041】
最後に、アセンブリ工程において、それぞれ組み立てられた部品をまとめてくみ上げて、電源装置1を完成させる。具体的には、ホルダ40によって一体となっている端子基板20、電源基板30、及び電源端子60を、放熱板72及びリリースボタン71が装着されたボディ52に挿入する。ボディ52には、ホルダ40を嵌合可能な嵌合凹部52cが設けられているため、ボディ52にホルダ40が位置決め固定される。
【0042】
最後に、組み立てられたこれらの部材に対して、キャップ51を前方から被せる。キャップ51に設けられている係合部51bと、ボディ52に設けられている係合爪52bが係合し、キャップ51とボディ52が一体に固定され、電源装置1の組立が完了する。このとき、ハウジング50(キャップ51及びボディ52)によってホルダ40が挟持される。このように、ホルダ40によって一体となっている端子基板20、電源基板30、及び電源端子60の表裏から、ボディ52とキャップ51を組み合わせてハウジング50を形成する。
【0043】
本実施形態の電源装置1によれば、細かい部品、例えば電源端子60の端子本体61とバネ部材62、或いはリリースボタン71等であっても、電源端子組み立て工程又はボディ組み立て工程において両者を予め組み立てておくことができる。このため、組み立て済みの電源端子60及びボディ52を組み込んだ状態でストックすることもできる。従って、他の組み立て工程において遅延が生じることがなく、短納期の要請に対応することが可能となる。
【0044】
なお、上記実施形態においては、側壁43は、端子基板20及び電源基板30の側辺の全てを覆っているが、少なくとも一部を覆うものであればよい。また、端子基板20と電源基板30は、リード線2で接続されているが、これに限らず、他の部材で電気的に接続してもよい。例えば、アッパホルダ41に導電性のコネクタを設けておき、このコネクタで両基板を電気的に接続するようにしてもよい。
【0045】
また、上記実施形態においては、USB電源を例にして説明したが、これに限らず、通常のコンセントや他の接続機器の電源装置に用いてもよい。また、放熱板72及びリリースボタン71は、ハウジング50のボディ52に装着するようにしているが、電源基板30やホルダ40に装着するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1…電源装置
2…リード線
20…端子基板
21,22…内部端子
30…電源基板
31…トランス
32…熱伝導体
33…基板リード線
40…ホルダ(保持部材)
41…アッパホルダ
42…ロアホルダ
43…側壁
44…絶縁部
45…溝
46…端子装着部
50…ハウジング
51…キャップ
51b…係合部
52…ボディ
52b…係合爪
52c…嵌合凹部
60…電源端子
61…端子本体
62…バネ部材
71…リリースボタン
72…放熱板
図1
図2
図3
図4
図5