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▶ 株式会社アクアニューテックの特許一覧

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  • 特開-折り畳み式パーテーション 図1
  • 特開-折り畳み式パーテーション 図2
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  • 特開-折り畳み式パーテーション 図7
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022085802
(43)【公開日】2022-06-08
(54)【発明の名称】折り畳み式パーテーション
(51)【国際特許分類】
   A47G 5/00 20060101AFI20220601BHJP
【FI】
A47G5/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020207952
(22)【出願日】2020-11-27
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
(71)【出願人】
【識別番号】599077199
【氏名又は名称】株式会社アクアニューテック
(72)【発明者】
【氏名】堀江 徹男
(72)【発明者】
【氏名】堀江 優子
(72)【発明者】
【氏名】堀江 広之
(57)【要約】
【課題】従来の一枚の樹脂製の板と倒れ防止の脚で構成されるパーテーションは格納や持ち運びに関して場所の確保や移動に手間が掛かる共に、風や振動により簡単に倒れるという欠点があった。
【解決手段】中央の樹脂製の固定板の両側にほぼ横サイズが二分の一の大きさの同じ樹脂製の可動板を取り付けて両開き構造にして全体を従来のほぼ二分の一にすると共に中央部の板の上部に庇状の張り出し板を前後に設けて咳やくしゃみによる飛沫の拡散を防止できると共に両開き部を固定することにより倒れ防止ができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央に設けた四方形の板の相対する2片の両端に中央の四方形の固定板より少なくとも横幅が二分の一より小さいほぼ同等の高さの可動板を取り付けて開閉自在に密着して取り付けて両開き可能な構造とした折り畳み式パーテーション。
【請求項2】
前記パーテーションの中央の固定板の上部に折り畳み可能な庇状の飛散防止板を密着シールして取り付ける構造とし、この飛散防止板は固定板の前方または前方及び後方に張り出して設ける構造とする。
【請求項3】
前記パーテーションの両側の樹脂製の可動板の下部に可動板を一定の角度に固定して倒れ防止するための張り出し板を設けること。
【請求項4】
前記パーテーションの取り付け部は固定板と可動板の両端をシートを利用して熱圧着にて取り付ける構造し、固定板と可動板の間を密着した構造とする。
【請求項5】
前記パーテーションには倒れ防止用の治具を中央の四方形の固定板の下部の前方に折り畳み式の張り出し構造として設けるものとする。
【請求項6】
前記パーテーションには中央部の固定板と可動板が一定以上開閉しないようにストッパーを設けるものとする。
【請求項7】
前記パーテーションの開閉部には折り畳み及び格納時に簡易固定するため固定具を設けるものとする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取り扱い容易な折り畳み式パーテーションに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のパーテーションは一枚の透明なアクリル板に転倒防止処置を施した形状で、横幅が大きくなり移動や格納等の取り扱いが大変である。更に折り畳み式として蝶番で固定しているパーテーションもある。
【0003】
以下、図6により従来のパーテーションについて説明する。
従来は一枚のアクリル板14と倒れ防止の脚15で構成されており横幅が大きくなり移動や格納が大変である。また、風や振動などにより、簡単に倒れると言われている。
【0004】
図7に示す実施例は板と板の取り付け部を蝶番16で固定したもので板と板の間には隙間が生じ密着性は全く無い状態である。アクリル板とアクリル板を蝶番で固定するか直角にアクリル板を曲げて接着剤で固定したものなどが見られるが折り畳み角度が固定されてしまうため、あまり厚いアクリル板では加工が困難なためアクリル板の薄い小型のパーテーションに利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献】特許第4543660号 特許第4697502号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のパーテーションは透明なアクリル製の一枚板に倒れ防止の脚を付けたものが主として使われている。更に、樹脂製板と樹脂製板を蝶番でつないだものに倒れ防止の脚を付けたものが使用されている。これらのパーテーションは幅が大きくなり、持ち運びや格納の際に手間や場所が必要になるという問題や、風や振動により簡単に倒れる心配があった。また樹脂製の板を蝶番で繋いだものは繋ぎ部にシール性が無く咳やくしゃみの飛沫が漏れるという問題があった。そのため、アクリル板の上部にも加重が掛かるとより不安定になり倒れやすくなった。
【0007】
本発明は、このような従来のパーテーションでは取り扱いが困難な樹脂性の板(例えばアクリル板)の横方向を分割して密着した状態で取り付けて、両開き構造にする事により横幅を小さくし持ち運びや格納場所を容易に設ける事ができ、簡単に利用出来るようにすること及び両開きの両袖を一定角度に開くことにより風や振動による倒れを未然に防止することができ、安定した状態で利用出来る構造にしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、本発明は上記目的を達成するために、従来一枚の樹脂製の板で構成されていたパーテーションを分割して中央の樹脂製の板の両端にその樹脂製の板のすくなくともその二分の一以下の幅で高さが同じ樹脂製の板を密着した状態で開閉可能に取り付け両開き構造としたものである。
【0009】
上記解決手段による作用は次の通りである。すなわち、従来の一枚板で構成されるパーテーションより、サイズが半分または分割によっては更に小さくする事が出来るため容易に持ち運び可能な大きさになり運搬や格納が容易になる。また、両袖を一定角度で開くことにより安定度が増し、風や振動による倒れを未然に防止できる。更に、蝶番で取り付けたものに比べて取り付け部のシール性が格段に高くなり咳やくしゃみに伴う飛沫の侵入を防止できる。また、安定性が増すことにより、上部に水平な飛沫拡散の防止板を設けることができ、より、パーテーションとしての機能を増すことができる。
【発明の効果】
【0010】
上述したように、本発明のパーテーションは従来のサイズより小型化する事が可能になり、運搬や格納の利便性の向上が図れるとともに両開きにすることにより安定性が高まり、上部に庇状の飛沫防止板を設けても倒れる心配が無くなり咳やくしゃみによる飛沫がパーテーションの上部に設けた庇状の飛沫防止板や折り畳み部の密閉シール構造により、外部から内側または内部から外側に漏れて飛散する等の問題を防止出来る。また、風や振動等による転倒を防止でき、安定性が格段に向上する。
【0011】
また、従来のほぼ二分の一もしくは更にサイズを小さく出来るため持ち運びや格納といった取り扱いが容易になり、どこででも簡単に利用でる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態を示すパーテーションの全体図である。
図2】本発明のパーテーションの密着取り付け部である。
図3】本発明のパーテーションの裏側から見た全体図である。
図4】本発明のパーテーションの開口部を設けた実施例である。
図5】本発明のパーテーションの折り畳み図である。
図6】従来のパーテーションの全体図である。
図7】従来の蝶番を設けた折り畳みパーテーションである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
【0014】
図1において示される実施例において、中央に設けた樹脂製の固定板1にそれよりも幅が小さく高さがほぼ同じサイズの樹脂製の可動板2を中央の樹脂性の固定板1の両端に密着シールした状態で取り付け両開き構造としたものである。両側面に取り付ける樹脂製の可動板は同じ厚さでしかもその幅は中央に設けた樹脂性の固定板の約二分の一と以下とし、その取り付け幅は上から下までとし、シール用シート6を利用した折り畳み可能な密着構造とし、その取付け代は約十ミリ以下とする。また、中央に設けた樹脂製の固定板に咳やくしゃみによる飛沫が中央の固定板1を飛び越えて侵入することを防ぐための庇状の飛沫防止板3A3及び3B4を設けたものである。飛沫防止板は飛沫が中央の固定板を飛び越え無い程度の幅を有するものとする。また、格納時には密着シール構造により折り畳み一体化して格納出来る構造とする。
【0015】
また、両端の折り畳み可能な樹脂製の可動板2の上端部には簡易固定用のマグネットボタンやマジックテープ等の簡易固定具10を取り付けるものとする。
【0016】
また、倒れ防止用板6を中央の固定板1の下部に取り付けて固定する形式のもの採用することにより、更に倒れ防止が強固に出来る。また、格納時には簡単に折り畳み出来る構造としてある。さらに両袖の可動板2の下部に可動板の固定及び角度調整用可動板固定具11を取り付けて、この板11に粘着剤9を取り付けることにより、より頑丈に固定することが出来る。
【0017】
図2に密着シール部の詳細を示す。密着シール部8は樹脂製(アクリル板)の端の部分に熱圧着可能な材料を取り付けこの材料にシール用シート材7を熱圧着固定した状態である。
【0018】
図3において示される実施例において、上記パーテーションを裏側から見た全体図である。
【0019】
図4において示される実施例において、固定板の下部中央に開口部を設けて物のやり取りを容易にした構造のパーテーションである。
【0020】
図5において示される実施例において、パーテーションを折り畳んだ状態を示す。また、可動板固定具11や飛沫防止板A、Bは折り畳み一体化しており、この状態で搬送、格納するものとする。
【0021】
また、各樹脂製の板の上端部には簡易固定用のマグネットボタンやマジックテープで取り付けてある。
【0022】
また、倒れ防止固定具数か所に倒れ防止用の粘着剤12を取り付けてある。
【0023】
図6において示される実施例において、従来の平面タイプのパーテーションを示す。アクリル板に固定具を取り付けた物である。
【0024】
図7において示される実施例において、従来の折り畳み式パーテーションである。固定部と可動部を蝶番16で固定している。
【符号の説明】
【0025】
1 固定板
2 可動板
3 飛沫防止板A
4 飛沫防止板B
5 飛沫防止板固定具
6 倒れ防止板
7 シール用シート材
8 熱圧着部
9 倒れ防止固定具
10 簡易固定具
11 可動板固定具
12 粘着剤
13 開口部つき固定板
14 アクリル板
15 固定具
16 蝶番
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7