(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022085837
(43)【公開日】2022-06-08
(54)【発明の名称】振動吸収体の形成方法
(51)【国際特許分類】
F16F 15/02 20060101AFI20220601BHJP
F16F 7/00 20060101ALI20220601BHJP
【FI】
F16F15/02 J
F16F7/00 F
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021138835
(22)【出願日】2021-08-27
(62)【分割の表示】P 2020196568の分割
【原出願日】2020-11-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】519197332
【氏名又は名称】デザインパーツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】菅 沼 一 喜
【テーマコード(参考)】
3J048
3J066
【Fターム(参考)】
3J048AC02
3J048BD04
3J048BD05
3J048BD07
3J048BD08
3J048EA01
3J048EA07
3J066AA26
3J066AA29
3J066BD05
(57)【要約】
【課題】
本発明の目的は、振動吸収効果を高めることができる振動吸収体の形成方法を提供するものであ
る。
【解決手段】
振動吸収体の形成方法は、断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する伝搬部材と、この伝搬部材の前記外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材とを備えている振動吸収体の形成方法であって、前記断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する前記伝搬部材の前記外形に沿うように隙間を有して前記伝搬部材を覆う覆体とを設け、前記隙間にゾル状または液体状の前記振動吸収部材を流し込み、前記ゾル状または液体状の前記振動吸収部材をゲル化させ、その後、ゲル化した前記振動吸収部材に蓋を付着させて前記振動吸収体を形成するものである。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する伝搬部材と、この伝搬部材の前記外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材とを備えている振動吸収体の形成方法であって、
前記断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する前記伝搬部材の前記外形に沿うように隙間を有して前記伝搬部材を覆う覆体とを設け、前記隙間にゾル状または液体状の前記振動吸収部材を流し込み、前記ゾル状または液体状の前記振動吸収部材をゲル化させ、その後、ゲル化した前記振動吸収部材に蓋を付着させて前記振動吸収体を形成する
ことを特徴とする振動吸収体の形成方法。
【請求項2】
断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する伝搬部材と、この伝搬部材の前記外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材とを備えている振動吸収体の形成方法であって、
前記断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する前記伝搬部材の前記外形に沿うように隙間を有して前記伝搬部材を覆う覆体とを設け、前記隙間にゾル状または液体状の前記振動吸収部材を流し込み、前記ゾル状または液体状の振動吸収部材をゲル状化させ、前記伝搬部材の前記外形に沿うように外形にゲル状の前記振動吸収部材を付着させ、前記振動吸収体を形成する
ことを特徴とする振動吸収体の形成方法。
【請求項3】
断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する伝搬部材と、
この伝搬部材の前記外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材とを備えている
ことを特徴とする振動吸収体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動吸収体及び振動吸収体の形成方法に係り、特に、振動吸収効果を高め
ることができる振動吸収体及び振動吸収体の形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、振動源、例えば、船舶用ホーンの振動を軽減するものとして、船舶用ホーンと
載置台との間に振動吸収部材のシートを介在させるものがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記にあっては、船舶用ホーンの重量によって振動吸収部材のシートが変
形し、振動吸収効果が十分でないという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされた振動吸収体及び振動吸収体の形成方法を
提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の振動吸収体の形成方法は、断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する伝搬部材と、この伝搬部材の前記外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材とを備えている振動吸収体の形成方法であって、前記断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する前記伝搬部材の前記外形に沿うように隙間を有して前記伝搬部材を覆う覆体とを設け、前記隙間にゾル状または液体状の前記振動吸収部材を流し込み、前記ゾル状または液体状の前記振動吸収部材をゲル化させ、その後、ゲル化した前記振動吸収部材に蓋を付着させて前記振動吸収体を形成するものである。
【0006】
また、請求項2記載の振動吸収体の形成方法は、断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する伝搬部材と、この伝搬部材の前記外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材とを備えている振動吸収体の形成方法であって、前記断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する前記伝搬部材の前記外形に沿うように隙間を有して前記伝搬部材を覆う覆体とを設け、前記隙間にゾル状または液体状の前記振動吸収部材を流し込み、前記ゾル状または液体状の振動吸収部材をゲル状化させ、前記伝搬部材の前記外形に沿うように外形にゲル状の前記振動吸収部材を付着させ、前記振動吸収体を形成するものである。
【0007】
また、請求項3記載の振動吸収体は、断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する伝搬部材と、この伝搬部材の前記外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材とを備えているものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1(a)は、本発明の一実施例の振動吸収体の概略的断面図であり、
図1(b)は、
図1(a)の他の実施例の振動吸収体の概略的断面図である。
【
図2】
図2(a)は、
図1(a)の振動吸収体を構成する振動吸収部材を充填する収納部の概略的平面図であり、
図2(b)は、
図2(a)の概略的正面図である。
【
図3】
図3(a)は、
図1の振動吸収体を構成する蓋体の概略的平面図であり、
図3(b)は、
図3(a)の概略的正面図である。
【
図4】
図4は、
図1乃至
図3記載の実施例と異なる他の実施例の振動吸収体の概略的断面図である。
【
図5】
図5は、
図4の振動吸収部材が充填される前の状態の伝搬部材を3D画像で示したものである。
【
図6】
図6は、
図4記載の実施例と異なる他の実施例の振動吸収体の概略的断面図である。
【
図7】
図7は、
図6記載の実施例と異なる他の実施例の振動吸収体の概略的断面図である。
【
図8】
図8は、
図7の振動吸収体の製造過程の概略的断面図で、振動吸収体の伝搬部材の外形の一部に隙間を有して覆体で伝搬部材を覆う製造過程の概略的断面図である。
【
図9】
図9は、
図8の伝搬部材の隙間に振動吸収部材を充填された状態の概略的断面図である。
【
図11】
図11は、
図7記載の実施例と異なる他の実施例の振動吸収体の概略的断面図である。
【
図12】
図12は、
図11の振動吸収体の製造過程の概略的断面図で、振動吸収体の伝搬部材の外形の一部に隙間を有して覆体で伝搬部材を覆う製造過程の概略的断面図である。
【
図15】
図15は、
図14の振動吸収体の振動吸収部材を覆う蓋体を設けた状態の概略的断面図である。
【
図16】
図16は、
図4記載の実施例と異なる他の実施例の振動吸収体の概略的断面図である。
【
図17】
図17は、
図16記載の実施例と異なる他の実施例の振動吸収体の概略的断面図である。
【
図18】
図18は、
図17記載の実施例と異なる他の実施例の振動吸収体を撮影した写真である。
【
図19】
図19は、
図18記載の振動吸収体を分解して示す振動吸収体の概略的断面図で、
図19(a)は、容器を構成する充填室、蓋の内の充填室の概略的正面図で、
図19(b)は、
図19(a)の概略的断面図である。
【
図20】
図20は、
図18記載の振動吸収体を分解して示す振動吸収体の概略的断面図で、
図20(a)は、容器を構成する充填室、蓋の内の蓋の概略的正面図で、
図20(b)は、
図20(a)の概略的断面図である。
【
図21】
図21は、
図20記載の実施例と異なる他の実施例の振動吸収体の概略的断面図である。
【
図22】
図22は、
図21記載の実施例と異なる他の実施例の振動吸収体の概略的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施例の振動吸収体及び振動吸収体の形成方法を
図1乃至
図22を参照し
て説明する。
【0010】
(
図1~
図3)
図1(a)に示すSは振動源(振動源は、例えば、船舶用ホーン、エンジン、発電機
、コンプレッサー、エンジンマウント等である。)1によって生じる振動を吸収する振動
吸収体で、振動吸収体Sは、振動源1を支持する容器2と、この容器2内に充填された振
動吸収部材(振動吸収部材は、例えば、ゲル状のシリコーンであり、より望ましくは、シ
リコーンゲルであり、JIS K 2220で規定される針入度が40~90のものが良
い。)3とを有し、容器2は、金属(例えば、アルミ)又は硬質のプラスチック(ポリプ
ロピレン、ポリカーボネイト、ABS、塩化ビニール等の硬質樹脂)等で形成されている
。
容器2は、振動吸収部材3が充填させる充填室21と、この充填室21の開口部を覆
う蓋22とを有する。
【0011】
この振動吸収体Sによれば、振動吸収体Sは、振動源1を支持する容器2と、この容
器2内に充填された振動吸収部材3とを有し、容器2は、金属又は硬質のプラスチックで
形成されているため、容器2内の振動吸収部材3は、振動源1の重量に影響を受けず、振
動吸収部材3の振動吸収効果を十分発揮して、振動源1によって生じる振動を金属又は硬
質のプラスチックで形成された容器2内の振動吸収部材3により吸収することができる。
【0012】
上述した実施例においては、振動源1を容器2に載置したが、本願発明は、これに限
らず、
図1(b)に示すように、容器2の上に振動源1’を載置しても良いし、また、容
器2を振動源1と振動源1’でサンドイッチ状に配置しても良いし、また、振動吸収体S
は、振動を吸収する振動吸収体Sであって、振動吸収体Sは、容器2と、この容器2内に
充填された振動吸収部材(例えば、ゲル状のシリコーン)3とを有し、容器2は、金属又
は硬質のプラスチックで形成されているものでも良い。
この振動吸収体Sによれば、振動吸収体Sは、容器2と、この容器2内に充填された
振動吸収部材3とを有し、容器2は、金属又は硬質のプラスチックで形成されているため
、振動吸収体Sの振動対象物[例えば、エンジン等の振動源、振動を伝搬する伝搬部材(
例えば、エンジンカバー等)]の接触を振動吸収部材3ではなく、容器2となり、振動対
象物の重量の影響を受けず、振動吸収部材3の振動吸収効果を十分発揮して、振動源から
の振動又は、振動源から伝搬される振動を金属又は硬質のプラスチックで形成された容器
2内の振動吸収部材3により吸収することができる。
【0013】
(
図4~
図6)
上述した実施例においては、振動吸収体Sの一態様として、容器2の例を示したが、
本願発明は、これに限らず、
図4~
図6に示す振動吸収体Sでも良い。
即ち、振動吸収体Sは、複数の凹所4aを有すると共に、振動を伝搬する伝搬部材(
例えば、エンジンカバー等)4と、複数の凹所4aのそれぞれに充填された振動吸収部材
(例えば、ゲル状のシリコーン)3とを備えているものである。
この振動吸収体Sによれば、複数の凹所4aを有すると共に、振動を伝搬する伝搬部
材4と、複数の凹所4aのそれぞれに充填された振動吸収部材3とを備えているため、伝
搬部材(例えば、エンジンカバー等)4そのものを利用して伝搬する振動を凹所4a内の
振動吸収部材3により吸収することができる。
なお、上述した実施例においては、伝搬部材4は、複数の凹所4aを有したが、場合
により、凹所4aは、単数でも良い。この場合の振動吸収体Sは、凹所4aを有すると共
に、振動を伝搬する伝搬部材4と、凹所4aに充填された振動吸収部材3とを備えている
ものである。
この振動吸収体Sによれば、凹所4aを有すると共に、振動を伝搬する伝搬部材4と
、凹所4aに充填された振動吸収部材3とを備えているため、伝搬部材(例えば、エンジ
ンカバー等)4そのものを利用して伝搬する振動を凹所4a内の振動吸収部材3により吸
収することができる。
また、
図6に示すように、振動吸収部材3を覆う蓋5により、振動吸収部材3を保護
して振動吸収部材3の振動吸収効果の低減化を防ぐようにしても良い。
【0014】
(
図7~
図10)
上述した実施例においては、振動吸収体Sの一態様として、凹所4aを有する伝搬
部材4の例を示したが、本願発明は、これに限らず、
図7~
図10に示す振動吸収体Sで
も良い。
即ち、振動吸収体Sは、振動を伝搬する伝搬部材4と、この伝搬部材4の外形に沿う
ように付着させたゲル状の振動吸収部材(例えば、シリコーン)3”とを備えているもの
である。
この振動吸収装置Sによれば、振動を伝搬する伝搬部材4と、この伝搬部材4の外形
に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材3”とを備えているため、伝搬部材(例え
ば、エンジンカバー等)4そのものを利用して伝搬する振動を伝搬部材4の外形に付着し
たゲル状の振動吸収部材3”により吸収することができる。
【0015】
図7記載の振動吸収体の形成方法について、
図8乃至
図10を参照して、説明する。
図8に示すように、振動を伝搬する伝搬部材4の外形の一部に隙間T’を有して伝搬
部材4を覆う覆体6とを設け、隙間T’にゾル状または液体状の振動吸収部材3’を流し
込み(
図9)、ゾル状または液体状の振動吸収部材3’をゲル状化(ゲル化は、例えば、
150℃~250℃の熱を加える。二液混合等)させ、伝搬部材4の外形にゲル状の振動
吸収部材3”を付着させ、振動吸収体Sを形成することができる。
この振動吸収体の形成方法によれば、振動を伝搬する伝搬部材4の外形の一部に隙間
T’を有して伝搬部材4を覆う覆体6とを設け、隙間T’にゾル状または液体状の振動吸
収部材3’を流し込み、ゾル状または液体状の振動吸収部材3’を加熱等によりゲル状化
させ、伝搬部材4の外形にゲル状の振動吸収部材3”を付着させるため、伝搬部材4その
ものを利用して伝搬部材4からの振動を伝搬部材4の外形に付着したゲル状の振動吸収部
材3”により吸収することができる振動吸収体Sを形成することができる。
【0016】
(
図11~
図15)
図11記載の振動吸収体Sは、蓋5’でゲル化した振動吸収部材3”を覆ったもので
ある。
図11記載の振動吸収体の形成方法について、
図12乃至
図15を参照して、説明す
る。
図12に示すように、振動を伝搬する伝搬部材4の外形の一部に隙間T”を有して伝
搬部材4を覆う覆体6’とを設け、隙間T”にゾル状または液体状の振動吸収部材3’を
流し込み(
図13)、ゾル状または液体状の振動吸収部材3’を加熱等によりゲル化さ、
その後、振動吸収部材3”に蓋5’を付着させて、振動吸収体Sを形成する。
なお、振動吸収部材3”に蓋5’を付着させる方法としては、例えば、ゲル化した振
動吸収部材3”が付着した伝搬部材4の外形の一部に隙間を有して伝搬部材4を覆う覆体
6”とを設け(
図15)、前記隙間に溶液の蓋5’の材料を流し込み、前記材料を硬化さ
せても良いし、硬化した蓋5’を振動吸収部材3”に付着させるようにしても良い。
この振動吸収体の形成方法によれば、振動を伝搬する伝搬部材4の外形の一部に隙間
T”を有して伝搬部材4を覆う覆体6’とを設け、隙間T”にゾル状または液体状の振動
吸収部材3’を流し込み、ゾル状または液体状の振動吸収部材3’を加熱等によりゲル化
さ、その後、ゲル化した振動吸収部材3”を蓋5’で覆って、振動吸収体Sを形成するた
め、伝搬部材4そのものを利用して伝搬部材4の外形に付着したゲル状の振動吸収部材3
”により吸収することができ、しかも、振動吸収部材3”を覆う蓋5’により、振動吸収
部材3”を保護して振動吸収部材3”の振動吸収効果の低減化を防ぐことができる振動吸
収体Sを形成することができる。
【0017】
(
図16~
図17)
また、
図16に示す振動吸収体Sは、凹所4aを有すると共に、振動を伝搬する伝搬
部材4と、凹所4aに充填された振動吸収部材3(振動吸収部材3は凹所4aの壁面に付
着するシリコーンが好適である。)とを備えている。振動吸収体Sは、振動源1の上に載
置することができる。
また、
図17に示す振動吸収体Sは、凹所4aを有すると共に、振動を伝搬する伝搬
部材4と、凹所4aに充填された振動吸収部材3(振動吸収部材3は凹所4aの壁面に付
着するシリコーンが好適である。)とを備えている。振動吸収体Sは、振動源1の凹所1
aに係止して装着することができる。
【0018】
(
図18~
図20)
また、
図18~
図20に示す振動吸収体Sは、車体にエンジンを固定している部品で
あるエンジンマウントを振動吸収体Sで形成したもので、振動吸収体Sは、振動源によっ
て生じる振動を吸収する振動吸収体Sであって、振動吸収体Sは、振動源S近傍に配置さ
れた容器2と、この容器2内に充填された振動吸収部材3とを有し、容器2は、金属又は
硬質のプラスチックで形成され、容器2は、振動吸収部材3が充填させる充填室21と、
この充填室21の開口部を覆う蓋22とを有するものである。
【0019】
(
図21~
図22)
図21は、垂直方向に配置された振動源1に振動吸収体Sを図示しない係止手段で装
着した状態を、
図22は、垂直方向に配置された振動源1、1に振動吸収体Sを図示しな
い係止手段で装着した状態を、それぞれ示している。
【符号の説明】
【0020】
S 振動吸収体
1 振動源(例えば、振動源)
2 容器
3 振動吸収部材
【手続補正書】
【提出日】2021-11-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する伝搬部材と、この伝搬部材の前記外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材とを備えている振動吸収体の形成方法であって、
前記断面L字形状の外形には、断面U字形状の外形を含まないものであり、
前記断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する前記伝搬部材の前記外形に沿うように隙間を有して前記伝搬部材を覆う覆体とを設け、前記隙間にゾル状または液体状の前記振動吸収部材を流し込み、前記ゾル状または液体状の前記振動吸収部材をゲル化させ、その後、ゲル化した前記振動吸収部材に蓋を付着させて前記振動吸収体を形成する
ことを特徴とする振動吸収体の形成方法。
【請求項2】
断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する伝搬部材と、この伝搬部材の前記外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材とを備えている振動吸収体の形成方法であって、
前記断面L字形状の外形には、断面U字形状の外形を含まないものであり、
前記断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する前記伝搬部材の前記外形に沿うように隙間を有して前記伝搬部材を覆う覆体とを設け、前記隙間にゾル状または液体状の前記振動吸収部材を流し込み、前記ゾル状または液体状の振動吸収部材をゲル状化させ、前記伝搬部材の前記外形に沿うように外形にゲル状の前記振動吸収部材を付着させ、前記振動吸収体を形成する
ことを特徴とする振動吸収体の形成方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、振動吸収体の形成方法に係り、特に、振動吸収効果を高めることができる振動吸収体の形成方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされた振動吸収体の形成方法を提供することにある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
請求項1記載の振動吸収体の形成方法は、断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する伝搬部材と、この伝搬部材の前記外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材とを備えている振動吸収体の形成方法であって、前記断面L字形状の外形には、断面U字形状の外形を含まないものであり、前記断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する前記伝搬部材の前記外形に沿うように隙間を有して前記伝搬部材を覆う覆体とを設け、前記隙間にゾル状または液体状の前記振動吸収部材を流し込み、前記ゾル状または液体状の前記振動吸収部材をゲル化させ、その後、ゲル化した前記振動吸収部材に蓋を付着させて前記振動吸収体を形成するものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
また、請求項2記載の振動吸収体の形成方法は、断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する伝搬部材と、この伝搬部材の前記外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材とを備えている振動吸収体の形成方法であって、前記断面L字形状の外形には、断面U字形状の外形を含まないものであり、前記断面L字形状の外形を有する振動を伝搬する前記伝搬部材の前記外形に沿うように隙間を有して前記伝搬部材を覆う覆体とを設け、前記隙間にゾル状または液体状の前記振動吸収部材を流し込み、前記ゾル状または液体状の振動吸収部材をゲル状化させ、前記伝搬部材の前記外形に沿うように外形にゲル状の前記振動吸収部材を付着させ、前記振動吸収体を形成するものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の一実施例の
振動吸収体の形成方法を
図1乃至
図22を参照して説明する。