(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022085871
(43)【公開日】2022-06-08
(54)【発明の名称】口腔用組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/67 20060101AFI20220601BHJP
A61K 8/31 20060101ALI20220601BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20220601BHJP
A61K 8/86 20060101ALI20220601BHJP
A61Q 11/00 20060101ALI20220601BHJP
【FI】
A61K8/67
A61K8/31
A61K8/37
A61K8/86
A61Q11/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021188316
(22)【出願日】2021-11-19
(31)【優先権主張番号】P 2020196442
(32)【優先日】2020-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006769
【氏名又は名称】ライオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002240
【氏名又は名称】特許業務法人英明国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯島 浩
(72)【発明者】
【氏名】大國 礼
(72)【発明者】
【氏名】綿井 大輔
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB171
4C083AB172
4C083AC011
4C083AC022
4C083AC071
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC132
4C083AC432
4C083AC442
4C083AC482
4C083AC692
4C083AC782
4C083AC862
4C083AD222
4C083AD282
4C083AD532
4C083AD631
4C083AD632
4C083AD662
4C083BB04
4C083CC41
4C083EE01
(57)【要約】
【課題】ビタミンB5又はその誘導体の安定性(保存安定性)に優れ、かつ製剤安定性を有し、また、高い口腔内滞留実感を与える口腔用組成物を提供する。
【解決手段】(A)ビタミンB5又はその誘導体、(B)ノニオン性界面活性剤、及び(C)25℃で液状の炭化水素油を含有し、(C)成分の含有量が0.1~9質量%である口腔用組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)ビタミンB5又はその誘導体、
(B)ノニオン性界面活性剤
及び
(C)25℃で液状の炭化水素油
を含有し、(C)成分の含有量が0.1~9質量%であることを特徴とする口腔用組成物。
【請求項2】
(A)成分の含有量が0.1~5質量%であり、(B)成分の含有量が0.5~10質量%である請求項1記載の口腔用組成物。
【請求項3】
更に、(D)25℃で固体の高級アルコールを含有する請求項1又は2記載の口腔用組成物。
【請求項4】
(D)成分の含有量が0.5~10質量%である請求項3記載の口腔用組成物。
【請求項5】
(C)/(D)が、質量比として0.1~10である請求項3又は4記載の口腔用組成物。
【請求項6】
((C)+(D))/(B)が質量比として0.5~8である請求項3~5のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【請求項7】
更に、(E)無水ケイ酸を含有する請求項1~6のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【請求項8】
(E)成分の含有量が1~10質量%である請求項7記載の口腔用組成物。
【請求項9】
歯磨剤組成物である請求項1~8のいずれか1項記載の口腔用組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビタミンB5又はその誘導体の安定性に優れる口腔用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ビタミンB5又はその誘導体、例えばパンテノールは、細胞を活性化し、繊維芽細胞の増殖を促進する作用があり、新陳代謝を高め、皮膚等の炎症を抑制させることが知られており、更に、保湿剤や頭皮保護剤としてかゆみ防止、日焼け肌ケア、頭皮ケアの目的でも化粧品、シャンプー等に使用されている。ビタミンB5又はその誘導体は、口腔用組成物に配合することで口腔内組織における代謝改善や抗炎症の目的で使用できるが、一般的に水に溶解させた状態では安定性が悪く、水系製剤に配合するとその効果が経時で低下し、特に水系の口腔用組成物に有効成分として配合することが難しいという問題があった。
【0003】
水溶液中においてパンテノールを安定化させる過去の試みとして、ホウ酸を併用する方法(特許文献1;特開平05-017355号公報)、ホウ酸と1分子中に3個以上の水酸基を有する化合物とを併用する方法(特許文献2;特開2002-265357号公報)、アラントインとジフェンヒドラミンとを併用する方法(特許文献3;特開2006-335676号公報)、イブプロフェンピコノールを併用する方法(特許文献4;特開2015-010060号公報)が提案されている。しかし、これらの方法は、いずれも口腔用途に使用できない医薬成分等が使用されているため、口腔用組成物に応用することができない。
一方、水系の口腔用組成物にパンテノールを配合してその安定性を向上させることを目的にグリチルリチン酸塩又は塩化セチルピリジニウム、あるいは両者を併用する方法(特許文献5~7;特開2016-175875号公報、特開2016-179967号公報、特開2016-185915号公報)が提案され、歯磨剤等の様々な形態の組成例が記載されている。しかしながら、これらの技術では、配合可能な有効成分が限られるなど組成に制限を生じる場合があり、口腔用組成物にビタミンB5又はその誘導体を安定に配合する新たな技術の開発が課題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平05-017355号公報
【特許文献2】特開2002-265357号公報
【特許文献3】特開2006-335676号公報
【特許文献4】特開2015-010060号公報
【特許文献5】特開2016-175875号公報
【特許文献6】特開2016-179967号公報
【特許文献7】特開2016-185915号公報
【特許文献8】特開2007-8831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ビタミンB5又はその誘導体の安定性に優れ、製剤安定性も有する口腔用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ビタミンB5又はその誘導体を配合した口腔用組成物に、ノニオン性界面活性剤と特定量の特定炭化水素油とを組み合わせて配合すると、ビタミンB5又はその誘導体の安定性が格段に向上し、経時においても安定に配合されて保存安定性に優れ、かつ製剤外観が安定に維持されて製剤安定性を有し、また、高い口腔内滞留実感を付与することもできることを知見し、本発明をなすに至った。
【0007】
即ち、本発明では、(A)ビタミンB5又はその誘導体、(B)ノニオン性界面活性剤、及び(C)25℃で液状の炭化水素油を含有し、(C)成分の含有量が特定範囲内である口腔用組成物とすることによって、(A)成分の安定性(保存安定性)に優れ、製剤安定性も有し、また、高い口腔内滞留実感を与える口腔用組成物を得ることができる。
更に詳述すると、特に水系の口腔用組成物、例えば歯磨剤組成物に(A)成分を配合すると、可溶化剤として公知の(B)成分を添加しても、(A)成分が経時で分解して徐々にその含有量が低下し、製剤の口腔内滞留実感も低いものであった。またその一方で、(A)成分が配合された歯磨剤組成物に(C)成分を添加すると、添加量が多いほど経時で液分離が発生して製剤外観が顕著に悪化するという問題が生じた。しかし、本発明によれば、(C)成分の含有量が特定範囲内において、(B)及び(C)成分が安定な乳化形態を形成し、これにより、(A)成分が水系の口腔用組成物に配合されていても、経時で液分離等によって製剤外観を悪化させることなく製剤安定性を確保して、(A)成分を経時においても安定に配合して優れた保存安定性を与え、また、口腔内、特に口腔粘膜が製剤で覆われて効いていると感じられる高い口腔内滞留実感を付与することもできた。
また更に、口腔用組成物、例えば歯磨剤組成物では、一般的に粘結剤や研磨剤として用いられる無水ケイ酸等の水不溶性粉体が組成物の安定性の確保にも寄与し、その配合量が少なくなるほど安定性低下を招く傾向にあるが、本発明の口腔用組成物によれば、水不溶性粉体である無水ケイ酸の配合量が比較的少なく、更には研磨剤が配合されていなくても、(A)成分の安定性(保存安定性)に優れ、かつ製剤安定性を得ることができる。
なお、特許文献8(特開2007-8831号公報)は、アラントイン又はその誘導体にパンテノールを併用することによる塗布剤での口内炎治療効果の向上であり、その実施例として記載された製剤がパンテノール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸ソルビタン及び軽質流動パラフィンを含有するが、軽質流動パラフィン量は製剤全量100gに対して13g(13質量%)である。これに対して、本発明は、口腔用組成物、特に歯磨剤組成物で、(A)、(B)及び(C)成分を組み合わせることによって、(C)成分の含有量が9質量%以下において、(A)成分の安定性(保存安定性)を確保しながら特に製剤安定性が良好であり、更には、水で漱いだ後の高い口腔内滞留実感も付与し得るものであり、(C)成分の含有量が9質量%を超えて多い場合には得られない、格別顕著な作用効果を奏する。
【0008】
従って、本発明は、下記の口腔用組成物を提供する。
〔1〕
(A)ビタミンB5又はその誘導体、
(B)ノニオン性界面活性剤
及び
(C)25℃で液状の炭化水素油
を含有し、(C)成分の含有量が0.1~9質量%であることを特徴とする口腔用組成物。
〔2〕
(A)成分の含有量が0.1~5質量%であり、(B)成分の含有量が0.5~10質量%である〔1〕記載の口腔用組成物。
〔3〕
更に、(D)25℃で固体の高級アルコールを含有する〔1〕又は〔2〕記載の口腔用組成物。
〔4〕
(D)成分の含有量が0.5~10質量%である〔3〕記載の口腔用組成物。
〔5〕
(C)/(D)が、質量比として0.1~10である〔3〕又は〔4〕記載の口腔用組成物。
〔6〕
((C)+(D))/(B)が質量比として0.5~8である〔3〕~〔5〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔7〕
更に、(E)無水ケイ酸を含有する〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔8〕
(E)成分の含有量が1~10質量%である〔7〕記載の口腔用組成物。
〔9〕
歯磨剤組成物である〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、(A)ビタミンB5又はその誘導体の安定性(保存安定性)に優れ、かつ製剤安定性を有し、また、高い口腔内滞留実感を与える口腔用組成物を提供できる。本発明の口腔用組成物は、(A)成分による口腔内組織の代謝改善、抗炎症等の作用効果を安定かつ効果的に発揮させることもでき、歯肉炎等の歯周疾患の予防又は抑制用として有効である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明につき更に詳述する。
本発明の口腔用組成物は、(A)ビタミンB5又はその誘導体、(B)ノニオン性界面活性剤、及び(C)25℃で液状の炭化水素油を含有する。
【0011】
(A)ビタミンB5又はその誘導体は、細胞活性化によって組織修復作用を有し、口腔内組織の代謝改善、抗炎症等のための有効成分である。
ビタミンB5又はその誘導体としては、パントテン酸、パントテン酸のアルカリ金属塩等の塩、パントテン酸のアルコール類似体であるパンテノール等が挙げられる。中でも、パンテノールが、組織修復の点から好ましい。
【0012】
(A)ビタミンB5又はその誘導体の配合量は、組成物全体の0.1~5%(質量%、以下同様)が好ましく、より好ましくは0.2~1.0%、更に好ましくは0.3~0.5%である。配合量が上記範囲内であると、十分に(A)成分の効果が得られると共に、(A)成分の安定性(保存安定性、以下、「(A)成分の安定性」と略記)及び製剤安定性が改善され、製剤の口腔内滞留実感が得られる。
【0013】
本発明では、(B)ノニオン性界面活性剤及び(C)25℃で液状の炭化水素油を併用することで、この併用系が安定な乳化形態を形成することによって、(A)成分とともに安定に乳化され、優れた(A)成分の安定性及び製剤安定性が得られるものであり、(B)成分を含有しないと製剤均一性が得られず、(C)成分を含有しないと(A)成分の安定性が劣る。
【0014】
(B)ノニオン性界面活性剤は、(C)成分による液分離等の発生を経時においても抑制して製剤安定性を改善し、かつ経時においても(A)成分の安定性を改善する作用を奏する。
(B)ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンブロック共重合体、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル、脂肪酸アルキロールアミド、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられ、これらは1種単独でも2種以上を組み合わせてもよい。中でも、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、より好ましくはポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルである。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルを併用することが最も好ましい。
更に、(A)成分の安定性及び製剤安定性の点で、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、脂肪酸の炭素数が12~20のものが好ましく、エチレンオキサイドの平均付加モル数が10~30のものが好ましい。具体的には、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート等が挙げられる。ソルビタン脂肪酸エステルは、脂肪酸の炭素数が12~20のものが好ましく、具体的には、モノステアリン酸ソルビタン等が挙げられる。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、エチレンオキサイドの平均付加モル数が20~100のものが好ましい。
【0015】
(B)ノニオン性界面活性剤の配合量は、組成物全体の0.5~10%が好ましく、より好ましくは1~5%、更に好ましくは2~4%である。配合量が0.5%以上であると、(A)成分の安定性及び製剤安定性が十分に得られ、10%以下であると、十分に製剤安定性が確保され、また、製剤の口腔内滞留実感が確保される。
【0016】
(C)25℃で液状の炭化水素油は、(B)成分と併用することで、(A)成分の経時における安定性を向上する作用を奏し、また、製剤の口腔内滞留実感を高める作用を奏する。
25℃で液状の炭化水素油としては、例えば流動パラフィン、軽質流動パラフィン、スクワラン等が挙げられ、これらは1種単独でも2種以上を組み合わせてもよい。中でも、流動パラフィン(粘度37mm2/s以上(37.8℃)、第17改正日本薬局方)、軽質流動パラフィン(粘度37mm2/s未満(37.8℃)、第17改正日本薬局方)が好ましく、特に製剤安定性の点で、軽質流動パラフィンがより好ましい。
このような25℃で液状の炭化水素油は、具体的に流動パラフィン(三光化学工業(株)製の流動パラフィンNo.350S)、軽質流動パラフィン(三光化学工業(株)製のNo.70-S)、軽質流動パラフィン(カネダ(株)製のハイコールM72)等の市販品を使用できる。
【0017】
(C)25℃で液状の炭化水素油の配合量は、組成物全体の0.1~9%であり、好ましくは1~9%、より好ましくは2~6%である。配合量が0.1%未満であると、(A)成分の安定性が悪く、また、製剤の口腔内滞留実感が劣る。配合量が増えるにつれて製剤安定性が低下し、9%を超えると、製剤安定性が悪くなる。
【0018】
本発明の口腔用組成物には、更に、(D)25℃で固体の高級アルコールを配合することが好ましい。(D)成分を配合すると、製剤安定性、更には(A)成分の安定性が一層向上し、また、製剤の口腔内滞留実感が一層高まる。
25℃で固体の高級アルコールとしては、炭素数16~22の高級アルコール、例えばステアリルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられ、これらは1種単独でも2種以上を組み合わせてもよい。中でも、炭素数16~18の高級アルコール、例えばステアリルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコールが好ましく、セタノールがより好ましい。具体的には、例えば日本薬局方収載のセタノール(融点47~53℃)が市販されており、これを用いることができる。
【0019】
(D)25℃で固体の高級アルコールを配合する場合、その配合量は、製剤安定性及び(A)成分の安定性の向上と製剤の口腔内滞留実感の向上の点で、組成物全体の0.5~10%が好ましく、より好ましくは1~8%であり、更に好ましくは3~6%である。
【0020】
更に、(C)成分と(D)成分との量比を示す(C)/(D)は、質量比として0.1~10が好ましく、より好ましくは0.5~8、更に好ましくは1~4である。上記範囲内であると、製剤安定性及び製剤の口腔内滞留実感が一層優れる。
また、(C)及び(D)成分の合計量と(B)成分量との比率を示す((C)+(D))/(B)は、質量比として0.5~8が好ましく、より好ましくは0.5~5、更に好ましくは0.7~4である。上記範囲内であると、製剤安定性及び製剤の口腔内滞留実感が更に顕著に優れる。
【0021】
本発明の口腔用組成物には、製剤安定性の点で、更に、(E)無水ケイ酸を配合することが好ましい。
(E)無機ケイ酸としては、増粘性シリカ、増粘性アルミニウムシリカ等の増粘性の無水ケイ酸や、沈降性シリカ、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等の研磨性の無水ケイ酸が挙げられる。特に、増粘性の無水ケイ酸を用いることが好ましく、吸液量(45%グリセリン水溶液)が1.5~6ml/g、特に2~5ml/gの増粘性シリカを使用することができる。
(E)無水ケイ酸は、具体的に、DSLジャパン(株)製のカープレックス #67Q(吸液量2.3ml/gの増粘性シリカ)、日本アエロジル(株)製のAEROSIL 200(吸液量4.3ml/gの増粘性シリカ)、富士シリシア化学(株)のサイリシア320(吸液量3.0ml/gの増粘性シリカ)等の市販品を使用できる。
【0022】
(E)無水ケイ酸を配合する場合、その配合量は、組成物全体の1~10%が好ましく、より好ましくは2~7%、更に好ましくは3~5%である。
【0023】
本発明の口腔用組成物は、特に練歯磨、ジェル状歯磨等の歯磨剤組成物として好適である。また、上記成分に加えて、その他の公知成分を本発明の効果を妨げない範囲で必要に応じて配合できる。例えば、練歯磨剤では研磨剤、粘稠剤、粘結剤、界面活性剤、更に必要により着色剤、甘味剤、防腐剤、香料、有効成分等を配合することができる。ジェル状歯磨剤は、通常、研磨剤を含有しないが、それ以外の配合可能な成分は練歯磨剤と同様である。なお、下記に示す配合量は組成物全体に対する配合量である。
【0024】
研磨剤は、例えば二酸化ケイ素、第2リン酸カルシウム・2水和物又は無水和物等のリン酸カルシウム系化合物、炭酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤が挙げられる。
研磨剤の配合量は、0~50%、配合する場合は2~50%、特に2~30%とすることができる。
なお、本発明の口腔用組成物は、研磨剤が無配合でもよく、このように研磨剤が無配合であっても(A)成分の安定性及び製剤安定性に優れる。
【0025】
粘稠剤は、ソルビット、キシリット等の糖アルコール、グリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコールが挙げられる。
粘稠剤の配合量は、通常、5~50%、特に10~30%である。
【0026】
粘結剤は、有機粘結剤を配合できる。例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸誘導体、キサンタンガム等のガム類、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマーが挙げられ、特に製剤安定性の点で、セルロース誘導体が好ましい。これら粘結剤の配合量は、通常、0.1~10%、特に0.1~5%である。
【0027】
任意の界面活性剤は、(B)ノニオン性界面活性剤以外のものを使用でき、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤を配合できる。
アニオン性界面活性剤は、例えばラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシルタウリン塩、アシルアミノ酸塩が挙げられる。
カチオン性界面活性剤は、例えばアルキルアンモニウム型や、アルキルベンジルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩が挙げられる。
両性界面活性剤は、例えばアルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等の脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルイミダゾリニウムベタイン、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインが挙げられる。
これら任意の界面活性剤の配合量は、0~10%が好ましく、配合する場合は0.001~10%、特に0.001~5%とすることができる。
【0028】
着色剤は、青色1号、黄色4号、二酸化チタン等が挙げられる。
甘味剤は、サッカリンナトリウム等が挙げられる。
防腐剤は、メチルパラベン(パラオキシ安息香酸メチル)等のパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸又はその塩が挙げられる。
【0029】
香料は、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、グレープフルーツ油、スウィーティー油、柚油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料や、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、更には、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3-l-メントキシプロパン-1,2-ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N-エチル-パラメンタン-3-カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料といった口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を組み合わせて使用することができる。
香料の配合量は特に限定されないが、上記の香料素材の配合量は、0.000001~1%が好ましい。上記香料素材を使用した賦香用香料の配合量は、0.1~2%が好ましく、0.2~1%がより好ましい。
【0030】
任意の有効成分は、口腔用製剤に許容される有効成分を使用でき、例えば、イソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤、塩化セチルピリジニウム等のカチオン性殺菌剤、トラネキサム酸、アラントイン、グリチルレチン酸等の抗炎症剤、デキストラナーゼ等の酵素、フッ化ナトリウム、フッ化スズ、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ素含有化合物、水溶性リン酸化合物、塩化ナトリウム、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム等の無機塩類、アスコルビン酸、トコフェロール酢酸エステル、植物抽出物、歯石防止剤、歯垢防止剤が挙げられるが、これらに限定されない。これら有効成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量配合できる。
【実施例0031】
以下、実施例及び比較例、処方例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
【0032】
[実施例、比較例]
表1~3に示す組成の歯磨剤組成物(練歯磨)を下記の調製方法によって調製し、下記の(1)~(3)に示す方法で評価した。結果を表に併記した。
歯磨剤組成物の調製方法:
界面活性剤、油剤、疎水性成分を含む油層と、水、親水性成分、無機粉体を含む水層をそれぞれ60℃に加温し、乳化後に冷却し、香料を加えて歯磨剤組成物を調製した。
【0033】
(1)製剤安定性の評価方法
歯磨剤組成物90gを一般的なアルミラミネートチューブ容器に充填し、60℃で1か月間保存後に、上記チューブ容器から歯磨剤組成物を押し出し、製剤安定性(液分離のなさ)を下記の評価基準で評価した。
評価基準
☆:液分離は全くない
◎:液分離がチューブ容器の口元部分にわずかに認められるだけでほとんどない
○:液分離がチューブ容器の口元部分から内部にかけてやや認められるが問題ない
×:液分離が著しく認められる
【0034】
(2)(A)ビタミンB5又はその誘導体の安定性の評価方法
歯磨剤組成物90gを一般的なアルミラミネートチューブ容器に充填し、60℃で1か月間保存後、高速液体クロマトグラフィーで(A)ビタミンB5又はその誘導体の残存量を測定した。各歯磨剤組成物の調製直後の(A)成分の含有量(理論値)に対する、60℃で1か月間保存後の(A)成分の含有量の割合(残存率、%)を下記式によって算出し、(A)成分の安定性(保存安定性)を下記の評価基準で評価した。
なお、60℃で1か月間保存後に著しく液分離が認められた((1)製剤安定性の評価結果×)歯磨剤組成物は、製剤が不均一であるため、(A)成分の残存量は測定せず、(A)成分の安定性は評価しなかった。
パンテノールの残存率(%)=
{(60℃で1か月間保存後の(A)成分の含有量)/(調製直後の(A)成分の
含有量(理論値))}×100
評価基準
☆:98%以上
◎:95%以上98%未満
○:90%以上95%未満
×:90%未満
【0035】
(3)製剤の口腔内滞留実感の評価方法
被験者の専門パネラー5人が、調製直後の歯磨剤組成物について、製剤の口腔内滞留実感を評価した。
歯ブラシ(ライオン(株)製、クリニカアドバンテージハブラシ、4列コンパクトふつうタイプ)に歯磨剤組成物1gを載せ、通常の方法で3分間歯みがきを行った。水で口腔内を漱ぎ、使用直後に口腔粘膜で感じられる滞留実感について、下記の評点基準で判定した。
ここで、製剤の口腔内滞留実感とは、口腔粘膜が製剤で覆われていると感じられる感覚である。
評点基準
1:滞留実感を感じない
2:滞留実感をほとんど感じない
3:滞留実感をやや感じる
4:滞留実感をかなり感じる
5:滞留実感を非常に感じる
5人の評点結果の平均点を算出し、下記の評価基準で製剤の滞留実感を評価した。
評価基準(○以上を合格とした)
☆:5人の平均点が4.5点以上
◎:5人の平均点が4点以上4.5点未満
○:5人の平均点が3点以上4点未満
×:5人の平均点が3点未満
【0036】
使用原料の詳細を下記に示す。なお、POEはポリオキシエチレンの略記であり、POEの後の( )内の数値はエチレンオキサイドの平均付加モル数である。
(A)パンテノール;DSM(株)製、パンテノール
(B)POE(20)ソルビタンモノステアレート;日本サーファクタント工業(株)製、TS-10MV
(B)モノステアリン酸ソルビタン;日本サーファクタント工業(株)製、SS-10MV
(B)POE(60)硬化ヒマシ油;日光ケミカルズ(株)製、HCO-60
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(比較品);デグサ社製、TEGO BETAIN CK-OK
(C)軽質流動パラフィン;三光化学工業(株)製、流動パラフィンNo.70-S
(C)流動パラフィン;三光化学工業(株)製、流動パラフィンNo.350S
ワセリン(比較品);日興リカ(株)製、サンホワイトP-1
(D)セタノール;花王(株)製、ニチキョク セタノール、「日本薬局方 セタノール」(融点47~53℃)
(D)ステアリルアルコール;高級アルコール工業(株)製、ステアリルアルコールNX
(E)無水ケイ酸;日本エアロジル(株)製、AEROSIL 200
ヒドロキシエチルセルロース1;ダイセルミライズ(株)製、HECダイセルEE820
ヒドロキシエチルセルロース2;Ashland Industries Netherlands BV製、Natrosol 250 HX Pharm
ヒドロキシプロピルメチルセルロース;信越化学工業(株)製、METOLOSE 90SH-4000SR
【0037】
【表1】
*;製剤が不均一であるため、(A)成分の安定性は評価しなかった。
【0038】
【0039】
【0040】
次に、処方例を示す。処方例の練歯磨を上記実施例と同じ原料を用いて同様に調製し、評価したこところ、(A)成分の安定性(保存安定性)及び製剤安定性が優れ、製剤の口腔内滞留実感も良好であった。
なお、(B)ショ糖脂肪酸エステルは、三菱ケミカルフーズ(株)製、サーフホープSE PHARMA J-1816、(B)POE(20)ソルビタンモノステアレートは、日本サーファクタント工業(株)製、TS-10MVを使用した。
【0041】
[処方例1] 練歯磨
(A)パンテノール 0.4
グリチルレチン酸 0.4
トコフェロール酢酸エステル 2.0
(B)ショ糖脂肪酸エステル 2.0
(B)POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.5
(B)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(C)軽質流動パラフィン 4
(D)セタノール 3
(E)無水ケイ酸 3.0
ヒドロキシエチルセルロース1 2.0
ソルビット液(70%) 30
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
エタノール 2.0
ラウリル硫酸ナトリウム 2.0
サッカリンナトリウム水和物 0.1
香料 1.5
精製水 残
合計 100%
(C)/(D)の質量比;1.3
((C)+(D))/(B)の質量比;1.6
【0042】
[処方例2] 練歯磨
(A)パンテノール 0.4
グリチルレチン酸 0.4
セチルピリジニウム塩化物水和物 0.05
(B)ショ糖脂肪酸エステル 2.0
(B)POE(20)ソルビタンモノステアレート 2.5
(B)モノステアリン酸ソルビタン 0.5
(C)軽質流動パラフィン 5
(D)セタノール 5
(E)無水ケイ酸 5.0
ヒドロキシエチルセルロース1 1.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.5
ソルビット液(70%) 10
プロピレングリコール 5
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
サッカリンナトリウム水和物 0.2
香料 1.5
精製水 残
合計 100%
(C)/(D)の質量比;1
((C)+(D))/(B)の質量比;2.0
【0043】
[処方例3] 練歯磨
(A)パンテノール 0.3
グリチルレチン酸 0.3
酢酸トコフェロール 2.0
セチルピリジニウム塩化物水和物 0.05
(B)ショ糖脂肪酸エステル 2.0
(B)POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.5
(B)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(C)軽質流動パラフィン 2.0
(D)セタノール 1.4
(E)無水ケイ酸 3.0
ヒドロキシエチルセルロース2 1.5
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5
ソルビット液(70%) 20
プロピレングリコール 5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム 1.6
サッカリンナトリウム水和物 0.2
エタノール 1.0
香料 1.5
精製水 残
合計 100%
(C)/(D)の質量比;1.4
((C)+(D))/(B)の質量比;0.8
【0044】
[処方例4] 練歯磨
(A)パンテノール 0.3
グリチルレチン酸 0.3
酢酸トコフェロール 2.0
セチルピリジニウム塩化物水和物 0.05
(B)ショ糖脂肪酸エステル 2.0
(B)POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.5
(B)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(C)軽質流動パラフィン 2.0
(D)セタノール 1.4
(E)無水ケイ酸 3.0
ヒドロキシエチルセルロース2 1.5
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.0
ソルビット液(70%) 20
プロピレングリコール 5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム 0.8
サッカリンナトリウム水和物 0.2
エタノール 1.0
香料 1.5
精製水 残
合計 100%
(C)/(D)の質量比;1.4
((C)+(D))/(B)の質量比;0.8
【0045】
[処方例5] 練歯磨
(A)パンテノール 0.3
グリチルレチン酸 0.3
酢酸トコフェロール 2.0
セチルピリジニウム塩化物水和物 0.05
(B)ショ糖脂肪酸エステル 2.0
(B)POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.5
(B)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(C)軽質流動パラフィン 4.0
(D)セタノール 1.4
(E)無水ケイ酸 3.0
ヒドロキシエチルセルロース2 1.5
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5
ソルビット液(70%) 20
プロピレングリコール 5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム 1.6
サッカリンナトリウム水和物 0.2
エタノール 1.0
香料 1.5
精製水 残
合計 100%
(C)/(D)の質量比;1.4
((C)+(D))/(B)の質量比;1.2
【0046】
[処方例6] 練歯磨
(A)パンテノール 0.3
グリチルレチン酸 0.3
酢酸トコフェロール 2.0
セチルピリジニウム塩化物水和物 0.05
(B)ショ糖脂肪酸エステル 2.0
(B)POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.5
(B)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(C)軽質流動パラフィン 2.0
(D)セタノール 1.4
(E)無水ケイ酸 3.0
ヒドロキシエチルセルロース1 1.5
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.0
ソルビット液(70%) 20
プロピレングリコール 5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム 1.6
サッカリンナトリウム水和物 0.15
エタノール 1.0
香料 1.5
精製水 残
合計 100%
(C)/(D)の質量比;1.4
((C)+(D))/(B)の質量比;0.8
【0047】
[処方例7] 練歯磨
(A)パンテノール 0.3
グリチルレチン酸 0.3
酢酸トコフェロール 2.0
セチルピリジニウム塩化物水和物 0.05
(B)ショ糖脂肪酸エステル 2.0
(B)POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.5
(B)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(C)軽質流動パラフィン 4.0
(D)セタノール 1.4
(E)無水ケイ酸 3.0
ヒドロキシエチルセルロース2 1.5
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.0
ソルビット液(70%) 20
プロピレングリコール 5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム 1.6
サッカリンナトリウム水和物 0.2
エタノール 1.0
香料 1.5
精製水 残
合計 100%
(C)/(D)の質量比;1.4
((C)+(D))/(B)の質量比;1.2
【0048】
[処方例8] 練歯磨
(A)パンテノール 0.3
グリチルレチン酸 0.3
酢酸トコフェロール 2.0
セチルピリジニウム塩化物水和物 0.05
(B)ショ糖脂肪酸エステル 2.0
(B)POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.5
(B)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(C)軽質流動パラフィン 2.0
(D)セタノール 1.4
(E)無水ケイ酸 3.0
ヒドロキシエチルセルロース2 2.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5
ソルビット液(70%) 20
プロピレングリコール 5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム 1.6
サッカリンナトリウム水和物 0.2
エタノール 1.0
香料 1.5
精製水 残
合計 100%
(C)/(D)の質量比;1.4
((C)+(D))/(B)の質量比;1.2