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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022086155
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/42 20060101AFI20220602BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20220602BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220602BHJP
【FI】
B41J29/42 F
H04N1/00 127B
B41J29/38 202
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020198016
(22)【出願日】2020-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】川口 真史
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061CQ10
2C061CQ36
2C061HJ07
2C061HK11
2C061HN04
2C061HN05
2C061HN19
2C061HP00
2C061HQ06
5C062AA05
5C062AA14
5C062AA29
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC38
5C062AC51
5C062AE16
5C062AF02
(57)【要約】
【課題】画像処理装置の設定を行う情報処理装置であって、EWSのウェブページを表示させる手間を軽減する技術を提供すること。
【解決手段】PC1のメモリ12には、MFP3に処理を要求する機能を有する設定アプリ22と、ウェブページをユーザIF13に表示させるブラウザ23とが記憶され、MFP3は、EWS(埋め込みウェブサーバ)40を備え、EWS40は、EWSページ51を提供する。PC1のCPU11は、設定アプリ22を実行することにより、処理を要求する対象のMFPを選択し、MFP3が選択された場合、通信IF14を介して選択されたMFP3と通信し、EWS40によって提供されるEWSページ51のアドレスを取得し、取得したアドレスを含むアドレス情報を、ブラウザ23のブックマークに登録する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信インタフェースと、
ユーザインタフェースと、
メモリと、
コンピュータと、
を備える情報処理装置において、
前記メモリには、画像処理装置に処理を要求する機能を有するプログラムである画像処理プログラムと、ウェブページを前記ユーザインタフェースに表示させるプログラムであるブラウザと、が記憶され、前記画像処理装置は、ウェブサーバとして機能させるためのプログラムである埋め込みウェブサーバを備え、前記埋め込みウェブサーバは、前記画像処理装置の設定を受け付けるウェブページを提供し、
前記コンピュータは、前記画像処理プログラムを実行することにより、
処理を要求する対象の装置を選択する選択処理と、
前記選択処理にて前記画像処理装置が選択された場合、前記通信インタフェースを介して前記選択処理にて選択された前記画像処理装置と通信し、前記埋め込みウェブサーバによって提供される前記ウェブページのアドレスを取得する取得処理と、
前記取得処理にて取得した前記アドレスを含むアドレス情報を、前記ブラウザのブックマークに登録する登録処理と、
を実行する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載する情報処理装置において、
前記コンピュータは、前記画像処理プログラムを実行することにより、
前記登録処理にてブックマークに登録した前記アドレスに基づくブックマーク情報を前記メモリに保存する保存処理を実行し、
前記登録処理では、前記メモリに前記保存処理にて保存された前記ブックマーク情報が保存されている場合、前記ブラウザに登録されているブックマークのうち前記保存処理にて前記メモリに保存された前記ブックマーク情報に対応する前記アドレスを含む前記アドレス情報を示すブックマークを削除した後、前記取得処理にて取得した前記アドレスを含む前記アドレス情報を、前記ブラウザのブックマークに登録する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載する情報処理装置において、
前記コンピュータは、
前記登録処理では、前記ユーザインタフェースを介して、ブックマークの登録方式について第1方式か第2方式かの選択を受け付け、前記第1方式が選択された場合、前記メモリに前記保存処理にて保存された前記ブックマーク情報が保存されている場合、前記ブラウザに登録されているブックマークのうち前記保存処理にて前記メモリに保存された前記ブックマーク情報に対応する前記アドレスを含む前記アドレス情報を示すブックマークを削除した後、前記取得処理にて取得した前記アドレスを含む前記アドレス情報を、前記ブラウザのブックマークに登録し、前記第2方式が選択された場合、前記メモリに前記保存処理にて保存された前記ブックマーク情報が保存されている場合であっても前記ブラウザに登録されているブックマークを削除せず、前記取得処理にて取得した前記アドレスを含む前記アドレス情報を、前記ブラウザのブックマークに新たに登録する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する情報処理装置において、
前記コンピュータは、
前記取得処理では、前記選択処理にて前記画像処理装置が選択された場合、前記通信インタフェースを介して前記選択処理にて選択された前記画像処理装置と通信し、前記埋め込みウェブサーバによって提供される前記ウェブページのアドレスの送信要求を前記画像処理装置に送信し、前記送信要求には最終閲覧が指定され、前記埋め込みウェブサーバは、複数の前記ウェブページを備え、前記埋め込みウェブサーバが提供する複数の前記ウェブページのうち最後に要求があったページである最終閲覧ページの情報を記憶し、前記送信要求に応じて前記埋め込みウェブサーバが提供する複数の前記ウェブページのうち前記最終閲覧ページのアドレスを応答し、
さらに前記取得処理では、前記画像処理装置からの応答を受信することで、前記埋め込みウェブサーバが提供する複数の前記ウェブページのうち前記最終閲覧ページに対応するアドレスを取得する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する情報処理装置において、
前記コンピュータは、
前記登録処理では、前記取得処理にて取得した前記アドレスと付加情報とを含む前記アドレス情報を、前記ブラウザのブックマークに登録し、前記ブラウザは、前記ブックマークに登録された前記アドレス情報に基づいて前記画像処理装置にアクセスした場合、前記埋め込みウェブサーバから前記付加情報に基づく前記ウェブページを取得し、取得した前記ウェブページを、前記ユーザインタフェースに表示させる、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載する情報処理装置において、
前記コンピュータは、
前記登録処理では、前記取得処理にて取得した前記アドレスと最終閲覧を示す前記付加情報とを含む前記アドレス情報を、前記ブラウザのブックマークに登録し、前記埋め込みウェブサーバは、複数の前記ウェブページを備え、前記埋め込みウェブサーバが提供する複数の前記ウェブページのうち最後に要求があったページである最終閲覧ページの情報を記憶し、前記ブラウザは、前記ブックマークに登録された前記アドレス情報に基づいて前記画像処理装置にアクセスした場合、前記埋め込みウェブサーバから前記アドレス情報に含まれる前記付加情報に示される前記最終閲覧に基づいて前記最終閲覧ページの前記ウェブページを取得し、取得した前記ウェブページを、前記ユーザインタフェースに表示させる、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項5に記載する情報処理装置において、
前記コンピュータは、
前記登録処理では、前記取得処理にて取得した前記アドレスと表示モードを示す前記付加情報とを含む前記アドレス情報を、前記ブラウザのブックマークに登録し、前記埋め込みウェブサーバは、前記ウェブページの表示態様が異なる複数の表示モードを有し、前記ブラウザは、前記ブックマークに登録された前記アドレス情報に基づいて前記画像処理装置にアクセスした場合、前記埋め込みウェブサーバから前記アドレス情報に含まれる前記付加情報に示される前記表示モードに対応する前記ウェブページを取得し、取得した前記ウェブページを、前記ユーザインタフェースに表示させる、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置のコンピュータに、
処理を要求する対象の装置を選択する選択処理を実行させ、
さらに前記コンピュータに、
前記選択処理にて画像処理装置が選択された場合、前記情報処理装置の通信インタフェースを介して前記選択処理にて選択された前記画像処理装置と通信し、前記画像処理装置から埋め込みウェブサーバによって提供されるウェブページのアドレスを取得する取得処理を実行させ、前記画像処理装置は、ウェブサーバとして機能させるためのプログラムである前記埋め込みウェブサーバを備え、前記埋め込みウェブサーバは、前記画像処理装置の設定を受け付ける前記ウェブページを提供し、
さらに前記コンピュータに、
前記取得処理にて取得した前記アドレスを含むアドレス情報を、前記情報処理装置に組み込まれるブラウザのブックマークに登録する登録処理を実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術分野は、情報処理装置においてプリンタの設定を行うためのプログラムおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特許文献1に開示されているように、画像処理装置が、ウェブサーバとして機能させるためのプログラムである埋め込みウェブサーバ(Embedded Web Server、以下「EWS」とする)を備え、EWSによって提供されるウェブページを介して、PC等の情報処理装置から、画像処理装置の設定を行う技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-031373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
EWSのウェブページを表示させるには、画像処理装置に処理を要求する機能を有する専用のアプリケーションに表示指示を入力することでその表示指示にリンクされるEWSのウェブページのアドレスを指定してブラウザを起動する方法や、ブラウザを直接起動してEWSのウェブページのアドレスを入力する方法があるが、いずれも手間がかかる。
【0005】
本明細書は、画像処理装置の設定を行う情報処理装置であって、EWSのウェブページを表示させる手間を軽減する技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題の解決を目的としてなされた情報処理装置は、通信インタフェースと、ユーザインタフェースと、メモリと、コンピュータと、を備える情報処理装置において、前記メモリには、画像処理装置に処理を要求する機能を有するプログラムである画像処理プログラムと、ウェブページを前記ユーザインタフェースに表示させるプログラムであるブラウザと、が記憶され、前記画像処理装置は、ウェブサーバとして機能させるためのプログラムである埋め込みウェブサーバを備え、前記埋め込みウェブサーバは、前記画像処理装置の設定を受け付けるウェブページを提供し、前記コンピュータは、前記画像処理プログラムを実行することにより、処理を要求する対象の装置を選択する選択処理と、前記選択処理にて前記画像処理装置が選択された場合、前記通信インタフェースを介して前記選択処理にて選択された前記画像処理装置と通信し、前記埋め込みウェブサーバによって提供される前記ウェブページのアドレスを取得する取得処理と、前記取得処理にて取得した前記アドレスを含むアドレス情報を、前記ブラウザのブックマークに登録する登録処理と、を実行する、ことを特徴としている。
【0007】
本明細書に開示される情報処理装置は、画像処理装置が選択された際、EWSによって提供されるウェブページのアドレスを取得してそのアドレスを含むアドレス情報をブラウザのブックマークに登録する。これにより、以後にブラウザを直接起動した際にそのブックマークを利用してEWSのウェブページを表示することができ、EWSのウェブページの表示が容易になる。また、EWSのウェブページを表示するために画像処理プログラムを起動しなくても済む。
【0008】
上記情報処理装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
【発明の効果】
【0009】
本明細書に開示される技術によれば、画像処理装置の設定を行う情報処理装置であって、EWSのウェブページを表示させる手間を軽減する技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本形態のシステムの電気的構成を示すブロック図である。
図2】EWSページの例を示す説明図である。
図3】EWSページの例を示す説明図である。
図4】ブラウザ登録処理の手順を示すフローチャートである。
図5】登録受付画面の例を示す説明図である。
図6】ブックマーク登録処理の手順を示すフローチャートである。
図7】ブックマーク登録処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、第1の実施の形態にかかるシステムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)と、複合機(以下、「MFP」とする)と、を含むシステムである。
【0012】
本形態のシステム100は、例えば、図1に示すように、PC1と、MFP3と、を含み、これらがそれぞれインターネット200に接続可能な構成となっている。PC1は、情報処理装置の一例である。MFP3は、プリント、スキャン等の各種の画像処理機能を実行可能な装置である。MFP3は、画像処理装置の一例である。
【0013】
本形態のPC1は、図1に示すように、CPU11と、メモリ12と、を含むコントローラ10を備えている。CPU11は、コンピュータの一例である。また、PC1は、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)13と、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)14と、を備え、これらがコントローラ10に電気的に接続されている。
【0014】
CPU11は、メモリ12から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。メモリ12には、図1に示すように、オペレーティングシステム(以下、「OS」とする)21と、MFP情報設定用アプリケーションプログラム(以下、「設定アプリ」とする)22と、ブラウザ23と、を含む、各種のプログラムや各種のデータが記憶されている。メモリ12は、各種の処理が実行される際の作業領域としても利用される。CPU11が備えるバッファも、メモリの一例である。
【0015】
OS21は、例えば、Windows(登録商標)、macOS(登録商標)、Linux(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)である。設定アプリ22は、MFP3に処理を要求する機能を有するプログラムであり、画像処理プログラムの一例である。設定アプリ22の詳細については、後述する。ブラウザ23は、ウェブページをユーザIF13に表示させるプログラムである。
【0016】
ユーザIF13は、ユーザに情報を報知するための画面を表示するハードウェアと、ユーザによる操作を受け付けるハードウェアと、を含む。なお、ユーザIF13は、情報を表示可能なディスプレイと、入力受付機能を有するマウスやキーボード等と、の組であっても良いし、表示機能と入力受付機能とを備えるタッチパネルであっても良い。
【0017】
通信IF14は、少なくともインターネット200に接続可能な構成を含み、MFP3等の外部装置と通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF14の通信規格は、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)などである。PC1は、複数の通信規格に対応する複数の通信IF14を備えていてもよい。
【0018】
本形態のMFP3は、図1に示すように、CPU31と、メモリ32と、を含むコントローラ30を備えている。また、MFP3は、ユーザIF33と、通信IF34と、画像形成部35と、画像読取部36と、を備え、これらがコントローラ30に電気的に接続されている。なお、図1中のコントローラ10、30は、PC1やMFP3の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にPC1やMFP3に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
【0019】
CPU31は、メモリ32から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。メモリ32には、埋め込みウェブサーバ(以下、「EWS」とする)40を含む各種のプログラムや各種のデータが記憶されている。EWS40は、MFP3をウェブサーバとして機能させるためのプログラム群であり、EWSプログラム41と、EWSページデータ42と、を含む。なお、メモリ12、32の一例は、PC1やMFP3に内蔵されるROM、RAM、HDD等に限らず、CPU11、31が読み取り可能かつ書き込み可能なストレージ媒体、例えば、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体であっても良い。
【0020】
ユーザIF33は、情報を報知するための画面を表示するハードウェアと、ユーザによる操作を受け付けるハードウェアと、を含む。ユーザIF33は、表示機能と操作受付機能とを備えるタッチパネルであっても良いし、情報を表示する機能を有する表示部と、入力操作を受け付けるボタン等との組であっても良い。
【0021】
通信IF34は、少なくともインターネット200に接続可能な構成を含み、PC1等の外部装置と通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF34の通信規格は、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)などである。MFP3は、複数の通信規格に対応する複数の通信IF34を備えていてもよい。
【0022】
画像形成部35は、シート等の印刷媒体に画像データに基づく画像を印刷する構成を含む。画像形成部35の画像形成方式は、例えば、電子写真方式、インクジェット方式である。画像読取部36は、原稿の画像を読み取って、画像データを取得する構成を含む。
【0023】
本形態のMFP3は、EWS40によって、外部装置とHTTPプロトコルに従った通信を行うことでウェブページを提供するウェブサーバとして機能する。具体的には、MFP3は、EWSプログラム41を常駐させて、HTTPリクエストの受信を監視している。MFP3は、HTTPリクエストを受け付けた場合に、EWSページデータ42に基づくHTML形式のウェブページを生成し、生成したウェブページのデータを含むHTTPレスポンスを、HTTPリクエストの送信元の装置に宛てて送信する。
【0024】
例えば、PC1は、ブラウザ23にてMFP3のEWS40に対応するURLが指定されると、通信IF14を介してEWS40にアクセスし、HTTPリクエストをMFP3に送信する。PC1は、MFP3から受信したHTTPレスポンスに基づいて、ブラウザ23によってユーザIF13にウェブページを表示する。以下では、MFP3に送信されるHTTPリクエストを、「EWSリクエスト」とし、MFP3のEWS40によって提供され、PC1がユーザIF13に表示するウェブページを、「EWSページ」とする。
【0025】
本形態のMFP3は、PC1からEWSリクエストを受信すると、EWSページデータ42をメモリ32から読み出し、読み出したページデータをPC1に送信する。EWSページデータ42には、例えば、MFP3のステータス、メンテナンス情報、使用状況、を含むEWSページのページデータが含まれる。PC1のブラウザ23は、受信したページデータに基づいて、ユーザIF13にEWSページを表示させる。本形態のMFP3は、例えば、図2に示すように、EWSページ51として、モデルXXのMFP3のステータス情報52を含むページデータを備えている。このステータス情報52には、例えば、「デバイスの状態」、「言語」、「デバイスの場所」の各項目の情報が含まれる。
【0026】
MFP3のEWS40は、EWSページ51として複数のウェブページを備え、PC1のブラウザ23は、ユーザによる閲覧要求に応じてページを切り替えて表示する。例えば、EWSページ51には、図2に示すように、複数のタブが設けられ、タブへの操作を受け付けることで、PC1のブラウザ23は、ページを切り替えて表示する。図2に示しているのは、基本設定タブ51Aが選択されている状態である。例えば、ユーザによってプリンタ設定タブ51Bへの操作を受け付けると、PC1は、図3に示すように、MFP3の印刷に関する各種の設定を受け付けるページを表示する。
【0027】
EWSページ51には、ユーザによる入力操作を受け付け可能な項目が含まれる。例えば、図2に示す基本設定タブ51Aの「言語」の項目や、図3に示すプリンタ設定タブ51Bの用紙種類、用紙サイズ等の各印刷設定項目は、PC1のユーザによる選択を受け付け可能な項目である。PC1のブラウザ23は、表示中のEWSページ51中の受け付け可能な項目への操作を受け付けた場合、受け付けた入力操作に基づいた設定内容の情報を、表示中のEWSページ51に対応するMFP3に送信する。MFP3は、EWS40を介して受け付けた情報に基づいて、自装置の設定を変更する。なお、EWSページ51では、さらに、ネットワーク情報の変更、スキャン設定の変更なども受け付け可能であっても良い。
【0028】
本形態の設定アプリ22は、MFP3によって提供されるEWS40のアドレスをブラウザ23に渡すことで、ブラウザ23によってユーザIF13にEWSページ51の表示を行わせる。これにより、ユーザは、ブラウザ23を介して、EWSページ51への入力操作によって印刷設定等の処理をMFP3に要求することができる。
【0029】
本形態の設定アプリ22は、さらに、EWS40のアドレスを、ブラウザ23のブックマークやホームページに登録する指示を受け付ける。ブラウザ23のブックマークにEWS40のアドレスが登録されていれば、ユーザは、ブラウザ23にてそのブックマークを選択することで、EWSページ51を表示させることができる。
【0030】
続いて、EWS40のアドレスをブラウザ23のブックマークまたはホームページに登録するブラウザ登録処理の手順について、図4のフローチャートを参照して説明する。このブラウザ登録処理は、設定アプリ22による処理であって、設定アプリ22にてブラウザ23へのブックマーク等の登録の指示を受け付けたことを契機に、PC1のCPU11にて実行される。なお、以下の各処理や各処理ステップは、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を示す。本明細書では、OSの記載を省略して各プログラムの動作を説明する。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理をCPUを省略した文言で記載することがある。
【0031】
ブラウザ登録処理では、CPU11は、ブラウザ23にブックマークまたはホームページとしてアドレスを登録する登録対象のEWS40を備える装置、すなわち、ブラウザ23によって表示されるEWSページ51を介して処理を要求する対象の装置の選択を受け付ける。CPU11は、選択可能なデバイスの一覧をユーザIF13に表示させて(S101)、ユーザの選択を受け付ける。PC1は、例えば、デバイスを検索する検索信号を送出し、各デバイスから受信した応答信号に基づいて、デバイスの一覧を表示する。設定アプリ22は、例えば、OS21から、デバイスの情報を取得しても良い。
【0032】
そして、CPU11は、デバイスの選択を受け付けたか否かを判断する(S102)。S102は、選択処理の一例である。デバイスの選択を受け付けていないと判断した場合(S102:NO)、CPU11は、選択を受け付けるまで待機する。なお、実行中の設定アプリ22にて既にEWSページ51を表示中であれば、CPU11は、表示中のEWSページ51に対応するデバイスが選択されたものとして、S101とS102とをスキップしても良い。
【0033】
デバイスの選択を受け付けたと判断した場合(S102:YES)、CPU11は、登録受付画面をユーザIF13に表示させる(S103)。なお、以下では、MFP3が選択されたものとして説明する。
【0034】
登録受付画面は、例えば、図5に示すように、ブックマークやホームページへの登録についてユーザの指定を受け付ける画面である。図5に示す登録受付画面60には、ブックマークに登録する指示を受け付けるチェックボックス61と、ホームページに登録する指示を受け付けるチェックボックス62と、表示モードを指定するチェックボックス63と、OKボタン64と、が含まれる。さらに、登録受付画面60には、ブックマークに登録する場合に、上書きする指示を受け付けるチェックボックス611と、最終閲覧ページを登録する指示を受け付けるチェックボックス612と、が含まれる。チェックボックス611と612とは、チェックボックス61によってブックマークに登録する指示を受け付けた場合に、受付可能となる。
【0035】
ユーザは、表示中の登録受付画面60中のチェックボックス61、62へチェックを入れてOKボタン64を操作することで、ブックマークへの登録指示、または、ホームページへの登録指示を行う。CPU11は、表示中の登録受付画面60にて、OKボタン64への操作を受け付けたか否かを判断する(S104)。受け付けていないと判断した場合(S104:NO)、CPU11は、OKボタン64への操作を受け付けるまで、各チェックボックスへの操作を受け付ける。
【0036】
OKボタン64への操作を受け付けたと判断した場合(S104:YES)、CPU11は、ブックマークに登録する指示を受け付けたか否か、すなわち、チェックボックス61へのチェックが入っているか否かを判断する(S111)。ブックマークに登録する指示を受け付けたと判断した場合(S111:YES)、CPU11は、ブックマーク登録処理を実行する(S112)。
【0037】
ブックマーク登録処理の手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。ブックマーク登録処理では、CPU11は、最終閲覧ページを登録する指示を受け付けたか否か、すなわち、図5に示した登録受付画面60にてチェックボックス612へのチェックが入っているか否かを判断する(S201)。
【0038】
最終閲覧ページを登録する指示を受け付けたと判断した場合(S201:YES)、CPU11は、最終閲覧を指定してURLの送信要求をMFP3に送信し、MFP3から最終閲覧ページのURLを取得する(S202)。S202は、取得処理の一例である。具体的には、CPU11は、最終閲覧ページの指定を示すクエリである「LastPage」を付加したアドレスの送信要求を、通信IF14を介してMFP3に送信する。
【0039】
MFP3のEWS40には、前述したように複数のページが含まれており、MFP3は、EWSリクエストを受け付けてEWSページを送信した場合、最後に送信したページである最終閲覧ページの情報を常時保持している。そして、MFP3は、PC1から受信したクエリ付きのアドレスの送信要求に基づいて、最終閲覧ページのURLを応答する。これにより、CPU11は、最終閲覧ページのURLを取得できる。本形態では、「最終閲覧ページ」とは、ブックマークに登録する指示の直前に表示させたEWSページである。
【0040】
ブラウザ23にブックマークを登録させる指示の直前に閲覧されていたEWSページ51は閲覧頻度が高いEWSページ51である可能性が高い。本形態では、複数のページを含むEWSページ51のうち最終閲覧ページのアドレスを取得してブックマークに登録するので、EWS40が提供する複数のページのうち閲覧頻度が高いEWSページ51を、簡単な操作で表示できるようになる。
【0041】
最終閲覧ページを登録する指示を受け付けていないと判断した場合(S201:NO)、CPU11は、EWS40のトップページのURLをMFP3から取得する(S203)。S203は、取得処理の一例である。CPU11は、前述したクエリを付加しないアドレスの送信要求をMFP3に送信し、MFP3からEWS40のトップページのURLを取得する。
【0042】
次に、CPU11は、ブックマークを上書きする指示を受け付けたか否か、すなわち、すなわち、図5に示した登録受付画面60にてチェックボックス611へのチェックが入っているか否かを判断する(S205)。上書きの指示は、すでに登録済みのブックマークを削除して今回のブックマークを登録する指示である。一方、上書きしない指示は、登録済みのブックマークを削除しないで新たなブックマークを登録する、すなわち、今回のブックマークを追加して登録する指示である。上書きするか否かの選択は、登録方式の選択の一例であり、上書きは、第1方式の一例であり、追加は、第2方式の一例である。
【0043】
上書きする指示を受け付けたと判断した場合(S205:YES)、CPU11は、ブックマークとして登録済みのEWS40のアドレスが複数有るか否かを判断する(S206)。なお、設定アプリ22は、EWS40の複数のページをそれぞれブックマークとして登録することも可能である。そして、設定アプリ22は、後述するように、EWS40のアドレスをブックマークとして登録した場合、登録済みのブックマークを示すブックマーク情報をメモリ12の設定アプリ22にて使用可能な領域に記憶する。S206では、CPU11は、メモリ12にブックマーク情報が複数保存されているか否かを判断する。
【0044】
登録済みのブックマークが複数有ると判断した場合(S206:YES)、CPU11は、登録済みのブックマークを示す情報を一覧表示し(S207)、上書きの対象となるブックマークの選択を受け付ける(S208)。S208の後、または、登録済みのブックマークが1つのみであると判断した場合(S206:NO)、CPU11は、上書きの対象のブックマークを削除する(S209)。なお、ブックマーク情報が保存されていない場合、つまり、登録済みのブックマークが無い場合には、上書きが指定されていても削除の対象となるブックマークが無いことから、CPU11は、S209をスキップする。
【0045】
新規にブックマークを登録する指示を受け付けた際に、上書きの指定を受け付けた場合、設定アプリ22は、以前に登録したブックマークを削除する。従って、ブラウザ23に登録されるブックマークの数が増えて煩雑になることを回避でき、ブラウザ23でブックマークを選択する際の操作性の低下を回避できる。一方、新規にブックマークを登録する指示を受け付けた際に、上書きしない指定を受け付けた場合、設定アプリ22は、以前に登録したブックマークを削除せず、ブックマークを追加する。従って、例えば、同じEWS40であっても異なるページをそれぞれブックマークすることができ、使い勝手が向上する。さらに、ブックマークを上書きするか追加するかを選択できることから、ユーザの使い勝手が向上する。
【0046】
S209の後、または、上書きしないと判断した場合(S205:NO)、CPU11は、ダークモードの指定を受け付けたか否かを判断する(S211)。ダークモードは、背景を黒とし、文字等の色を反転させた表示態様を指定する表示モードである。CPU11は、図5に示した登録受付画面60にてチェックボックス63へのチェックが入っており、さらに、表示モードとしてダークモードが選択されている場合に、ダークモードの指定を受け付けたと判断する。ダークモードの指定を受け付けたと判断した場合(S211:YES)、CPU11は、S202またはS203にて取得したURLに、ダークモードを示すクエリを付加する(S212)。クエリは、付加情報の一例である。なお、CPU11は、ライトモードの指定を受け付けた場合には、クエリを付加しないことでライトモードのEWSページを表示させる。
【0047】
本形態のEWS40は、同一内容であっても表示形態の異なる複数のEWSページデータ42を備え、EWSリクエストの指示に基づいて、該当するEWSページデータ42を送信する。例えば、ダークモードを示すクエリが付加されたURLを含むEWSリクエストを受け付けた場合、EWS40は、ダークモードのEWSページ51を表示させるためのEWSページデータ42を送信する。これにより、PC1は、ブラウザ23によって、ダークモードのEWSページ51を表示する。
【0048】
本形態では、クエリを付加したURLをブックマークに登録することができるので、ブックマークに基づいてブラウザ23にEWSページを表示させる際に、クエリに基づいて指定された表示形態での表示を行わせることができる。従って、表示のバリエーションが広がる。なお、EWS40は、ライトモードとダークモードと以外にも表示モードを有していても良く、その場合には、登録受付画面60でもその指定を受け付け、CPU11は、該当するクエリを付加すると良い。例えば、文字を大きく表示する拡大文字モードが有ってもよい。
【0049】
S212の後、または、ダークモードの指定を受け付けていないと判断した場合(S211:NO)、CPU11は、S202またはS203にて取得したURL、あるいは、S212にてクエリを付加したURLを、ブックマークに登録する(S213)。S213は、登録処理の一例である。具体的には、CPU11は、URLとブックマークに登録する指示を示すコマンドとをブラウザ23に渡す。ブラウザ23は、受け取ったコマンドに基づいて、指定されたURLを含むアドレス情報をブックマークに登録する。ブラウザ23は、さらに、ブックマーク名の指定を受け付けてもよい。
【0050】
なお、S213にてブックマークに登録するコマンドをブラウザ23に渡す際に、ブラウザ23が起動されていない場合、CPU11は、ブラウザ23に起動指示を渡し、起動後のブラウザ23に登録のためのコマンドを渡す。また、PC1に複数のブラウザが組み込まれている場合、CPU11は、通常使用されているブラウザに指示を渡すとしても良いし、ユーザによるブラウザの選択を受け付けても良い。
【0051】
登録が完了したら、CPU11は、登録済みのブックマークを示すブックマーク情報をメモリ12の自身が使用可能な領域に記憶する(S214)。S214は、保存処理の一例である。ブックマーク情報は、例えば、ブックマーク名、ブックマークしたURL、である。S214の後、CPU11は、ブックマーク登録処理を終了して、ブラウザ登録処理に戻る。
【0052】
図4のブラウザ登録処理の説明に戻る。S112のブックマーク登録処理の後、または、ブックマークに登録する指示を受け付けていないと判断した場合(S111:NO)、CPU11は、ホームページに登録する指示、すなわち、図5に示した登録受付画面60にてチェックボックス62へのチェックが入っているか否かを判断する(S121)。
【0053】
ホームページへの登録指示を受け付けたと判断した場合(S121:YES)、CPU11は、MFP3にEWS40のアドレスを示す情報を要求し、EWS40のURLを取得する(S122)。CPU11は、さらに、ブックマークの場合と同様に、ダークモードの指定を受け付けたか否かを判断する(S123)。ダークモードの指定を受け付けたと判断した場合(S123:YES)、CPU11は、S122にて取得したURLに、ダークモードを指定するクエリを付加する(S124)。CPU11は、さらに、その時点での最終閲覧ページをホームページに登録する指定を受け付けても良い。
【0054】
S124の後、または、ダークモードの指定を受け付けていないと判断した場合(S123:NO)、CPU11は、S122にて取得したURL、または、S124にてクエリを付加したURLを、ホームページに登録する(S125)。具体的には、CPU11は、URLとホームページに登録する指示を示すコマンドとをブラウザ23に渡す。ブラウザ23は、受け取ったコマンドに基づいて、指定されたURLを含むアドレス情報をホームページに登録する。これで、ブラウザ登録処理の説明を終了する。
【0055】
以上、詳細に説明したように、本形態の設定アプリ22によれば、PC1は、処理対象のMFPが選択された際、EWS40によって提供されるEWSページ51のアドレスを取得し、そのアドレスを含むアドレス情報をブラウザ23のブックマークに登録する。これにより、以後、ブックマークを利用してブラウザ23から直接EWS40にアクセスでき、ユーザは、EWSページ51を容易に表示させることができる。また、EWSページ51を表示させるために設定アプリ22を起動しなくてもよい。
【0056】
続いて、第2の実施の形態にかかるシステムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、第1の形態と同様の構成を有するシステム100であって、ブックマーク登録処理の一部の手順のみが、第1の形態とは異なるものである。具体的には、本形態は、最終閲覧ページの登録指示を受け付けた場合、最終閲覧ページを示す付加情報を付加したURLをブックマークに登録する。この点、ブックマークに登録する指示を受け付けた時点での最終閲覧ページのURLを、ブックマークに登録する第1の形態とは異なる。第1の形態と同じ構成や手順については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0057】
本形態のブックマーク登録処理の手順について、図7のフローチャートを参照して説明する。本形態のブックマーク登録処理では、CPU11は、MFP3からEWS40のURLを取得する(S301)。本形態では、CPU11は、EWS40のトップページのアドレスを取得する。
【0058】
そして、CPU11は、第1の形態と同様に、上書きの指定を受け付けたか否かを判断する(S205)。上書きの指定を受け付けたと判断した場合、CPU11は、第1の形態と同様に上書きの対象のブックマークを削除する(S206~S209)。
【0059】
そして、CPU11は、最終閲覧ページを登録する指示を受け付けたか否かを判断する(S302)。S302は、第1の形態のS201と同じ判断である。最終閲覧ページを登録する指示を受け付けたと判断した場合(S302:YES)、CPU11は、S301にて取得したURLに、最終閲覧ページの指定を示すクエリである「LastPage」を付加する(S303)。
【0060】
なお、「LastPage」のクエリが付加されたURLを含むEWSリクエストを受信した場合、MFP3のEWS40は、その時点での最後に送信したEWSページの情報を送信する。つまり、本形態での「最終閲覧ページ」は、ブックマークへの操作による表示指示の直前に表示させたEWSページである。本形態では、最終閲覧を示すクエリを含むブックマークを登録するので、複数のページを含むEWSページ51のうち最後に表示させたEWSページ51を、簡単な操作で表示させることができる。
【0061】
S303の後、または、最終閲覧ページの指定を受け付けていないと判断した場合(S302:NO)、CPU11は、ダークモードの指定を受け付けたか否かを判断する(S211)。ダークモードの指定を受け付けたと判断した場合(S211:YES)、CPU11は、ダークモードを示すクエリを付加する(S212)。S303にてクエリを付加した場合には、CPU11は、その後にさらにクエリを追加する。
【0062】
そして、CPU11は、URLをブックマークに登録し(S213)、登録済みのブックマークを示すブックマーク情報をメモリ12に記憶し(S214)、ブックマーク登録処理を終了して、ブラウザ登録処理に戻る。
【0063】
以上、詳細に説明したように、本形態の設定アプリ22によっても、EWSページ51のアドレスを含むアドレス情報がブラウザ23のブックマークに登録され、以後、EWSページ51の表示が容易になる。
【0064】
さらに、第2の形態では、ブックマークに最終閲覧ページを指定するクエリが付加されることから、ブックマークによる表示の指示を受け付けた時点で直近に閲覧したページが表示される。一方、第1の形態では、ブックマークへの登録指示を受け付けた時点で直近に閲覧したページが登録される。ブックマークによる表示指示やブックマークの登録指示の直前に閲覧されていたEWSページ51は閲覧頻度が高いEWSページ51である可能性が高い。いずれの形態によっても、閲覧頻度が高いEWSページ51を、簡単な操作で表示させることができる。なお、設定アプリ22は、第1の形態の最終閲覧ページの指定と第2の形態の最終閲覧ページの指定とを区別して、それぞれ受け付け可能な構成としてもよい。
【0065】
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。従って本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、画像処理装置の一例は、MFPに限らず、画像処理機能とEWS機能とを備えるものであれば適用可能であり、一般的な家庭用ないしオフィス用プリンタ、スキャナ、複合機の他、例えばミシン、ラベルプリンタ、産業用プリンタ、3Dプリンタ、画像データに従った加工を行う工作機械が該当する。
【0066】
また、本明細書にて図示した画面の態様は、いずれも一例であり、各画面の配置や含まれる文言等はこれらの図の態様に限るものではない。例えば、登録受付画面60では、ブックマークの登録とホームページの登録と表示モードの指定と、のいずれも受け付けるとしたが、これに限らない。例えば、ブックマークの登録のみを受け付ける画面と、ホームページの登録のみを受け付ける画面とが有っても良い。
【0067】
また、例えば、最終閲覧ページの指定は、受け付けなくても良い。例えば、ブックマークやホームページに登録されるURLは、EWS40のトップページのみであっても良い。また、例えば、表示モードの指定は、受け付けなくても良い。例えば、ブラウザ23における表示モードの設定に従うとしても良い。つまり、設定アプリ22は、URLにクエリを付加しないとしても良い。
【0068】
また、例えば、本形態では、上書きが追加かの指定を受け付けるとしたが、受け付けなくてもよい。例えば、常に追加されるとしてもよい。その場合、S214における登録済みのブックマーク情報の記憶は、行わなくてもよい。ただし、上書きも指定できることで、ブックマークが多くなりすぎることが防止されるので好ましい。
【0069】
また、例えば、ブックマークやホームページとして登録する対象として選択可能なMFPが複数有る場合、登録済みのブックマーク情報として、対象の装置を示す情報を付加した情報を記憶させても良い。そして、上書きの指示を受け付けた場合、登録対象の装置と同じ装置の情報が付加されているブックマークのうちから、削除するブックマークの選択を受け付ける、としても良い。
【0070】
また、ブラウザ登録処理を開始する契機は、ユーザの実行指示に限らず、例えば、設定アプリ22にて設定対象のMFPが変更された場合としてもよいし、MFPの設定変更の指示を受け付けた場合としてもよい。
【0071】
また、実施の形態に開示されている任意のシーケンス図において、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
【0072】
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
【符号の説明】
【0073】
1 PC
3 MFP
11 CPU
12 メモリ
13 ユーザIF
14 通信IF
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7