(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022086209
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】硬貨処理装置
(51)【国際特許分類】
G07D 11/00 20190101AFI20220602BHJP
【FI】
G07D11/00 111
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020198099
(22)【出願日】2020-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 秀和
(72)【発明者】
【氏名】島野 裕之
(72)【発明者】
【氏名】竹澤 慶悟
(72)【発明者】
【氏名】黍原 文雄
【テーマコード(参考)】
3E001
3E141
【Fターム(参考)】
3E001AA06
3E001AB03
3E001BA01
3E001CA06
3E001FA01
3E001FA05
3E141AA08
3E141GA06
3E141GB03
3E141HA06
3E141LA01
3E141LA05
(57)【要約】
【課題】硬貨処理装置の硬貨取込部回りの使い勝手を向上させる。
【解決手段】硬貨処理装置は、硬貨を収容するホッパーと、ホッパーから供給される硬貨を取り込む取込部と、ホッパーを水平状態に保ったまま、取込部を覆う位置から取込部を露出させる位置へ移動させるホッパー移動機構と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬貨を収容するホッパーと、
前記ホッパーから供給される硬貨を取り込む取込部と、
前記ホッパーを水平状態に保ったまま、前記取込部を覆う位置から前記取込部を露出させる位置へ移動させるホッパー移動機構と、
を備える硬貨処理装置。
【請求項2】
前記ホッパー移動機構は、前記ホッパーを並進運動させるように構成されている、
請求項1に記載の硬貨処理装置。
【請求項3】
前記ホッパー移動機構は、リンク機構を有する、
請求項1または2に記載の硬貨処理装置。
【請求項4】
前記リンク機構は、平行リンク機構である、
請求項3に記載の硬貨処理装置。
【請求項5】
前記リンク機構は、前記取込部が配置されている側である前方側から後方側に向けて前記ホッパーを移動させることによって、前記取込部を露出させるように構成されている、
請求項3または4に記載の硬貨処理装置。
【請求項6】
前記ホッパー移動機構は、前記ホッパーを水平方向、鉛直方向または斜め上方向へスライド移動させるスライド機構を有する、
請求項1または2に記載の硬貨処理装置。
【請求項7】
前記ホッパー移動機構は、前記ホッパーを押し上げるまたは引き上げる昇降機構を有する、
請求項1または2に記載の硬貨処理装置。
【請求項8】
前記ホッパー移動機構は、前記ホッパーに加わる衝撃を緩和するダンパーを有する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
【請求項9】
前記ホッパーは、収容された硬貨を前記取込部へ供給する供給口と、該供給口を開閉する開閉部材を有する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
【請求項10】
前記開閉部材は、回転軸回りに揺動することで前記供給口を開閉するトレーである、
請求項9に記載の硬貨処理装置。
【請求項11】
前記ホッパーが前記取込部を覆う位置にあるときに前記ホッパーによって覆われ、かつ、前記ホッパーが前記取込部を露出させる位置にあるときに露出する硬貨カセット取付部をさらに備える、
請求項1から10のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
【請求項12】
前記取込部は、前記硬貨カセット取付部に硬貨カセットが取り付けられたときに前記硬貨カセットによって覆われる位置に配置されている、
請求項11に記載の硬貨処理装置。
【請求項13】
操作表示部をさらに備え、
前記ホッパー移動機構は、前記ホッパーを前記操作表示部の下方空間に移動させるように構成されている、
請求項1から12のいずれかに記載の硬貨処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、硬貨処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に示されているように、従来、ピボット軸回りにピボット運動可能な投入口カバを備える硬貨処理装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ピボット軸回りにピボット運動するカバの上に硬貨や異物が載っていると、カバを開く際に、これらの硬貨や異物が投入口内に入り込んでしまったり、周辺に散らばってしまったりするおそれがある。
【0005】
本開示は、硬貨処理装置の硬貨取込部回りの使い勝手を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る硬貨処理装置は、硬貨を収容するホッパーと、ホッパーから供給される硬貨を取り込む取込部と、ホッパーを水平状態に保ったまま、取込部を覆う位置から取込部を露出させる位置へ移動させるホッパー移動機構と、を有する。
【0007】
また、本開示に係る硬貨処理装置において、ホッパー移動機構は、ホッパーを並進運動させるように構成されていてもよい。
【0008】
また、本開示に係る硬貨処理装置において、ホッパー移動機構は、リンク機構を有してもよい。
【0009】
また、本開示に係る硬貨処理装置において、リンク機構は平行リンク機構であってもよい。
【0010】
また、本開示にかかる硬貨処理装置において、リンク機構は、取込部が配置されている側である前方側から後方側に向けてホッパーを移動させることによって、取込部を露出させるように構成されていてもよい。
【0011】
また、本開示に係る硬貨処理装置において、ホッパー移動機構は、ホッパーを水平方向、鉛直方向または斜め上方向へスライド移動させるスライド機構を有してもよい。
【0012】
また、本開示に係る硬貨処理装置において、ホッパー移動機構は、ホッパーを押し上げるまたは引き上げる昇降機構を有してもよい。
【0013】
また、本開示に係る硬貨処理装置において、ホッパー移動機構は、ホッパーに加わる衝撃を緩和するダンパーを有してもよい。
【0014】
また、本開示に係る硬貨処理装置において、ホッパーは、収容された硬貨を取込部へ供給する供給口と、供給口を開閉する開閉部材を有してもよい。
【0015】
また、本開示に係る硬貨処理装置において、開閉部材は、回転軸回りに揺動することで供給口を開閉するトレーであってもよい。
【0016】
また、本開示に係る硬貨処理装置において、ホッパーが取込部を覆う位置にあるときにホッパーによって覆われ、かつ、ホッパーが取込部を露出させる位置にあるときに露出する硬貨カセット取付部をさらに備えてもよい。
【0017】
また、本開示に係る硬貨処理装置において、取込部は、硬貨カセット取付部に硬貨カセットが取り付けられたときに硬貨カセットによって覆われる位置に配置されていてもよい。
【0018】
また、本開示に係る硬貨処理装置は、操作表示部をさらに備え、ホッパー移動機構は、ホッパーを操作表示部の下方空間に移動させるように構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本開示によれば、硬貨処理装置の硬貨取込部回りの使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1A】第1の実施形態に係る硬貨処理装置の斜視図である。
【
図1B】第1の実施形態に係る硬貨処理装置の斜視図である。
【
図2】第2の実施の形態に係る硬貨処理装置の斜視図である。
【
図3A】供給口が閉じている状態におけるホッパー周辺の斜視図である。
【
図3B】供給口が開いている状態におけるホッパー周辺の斜視図である。
【
図4A】硬貨処理装置の上側部分の右側面図である。
【
図4B】硬貨処理装置の上側部分の右側面図である。
【
図4C】硬貨処理装置の上側部分の右側面図である。
【
図4D】硬貨処理装置の上側部分の右側面図である。
【
図7A】他のリンク機構の一例を示す模式図である。
【
図7B】他のリンク機構の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本開示の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1Aは、第1の実施形態に係る硬貨処理装置1の斜視図である。
図1Aに示される硬貨処理装置1は、操作者の操作に応じて硬貨を受け入れたり排出したりする。硬貨処理装置1は、図示されない紙幣処理装置と組み合わせて貨幣処理装置を構成することができる。硬貨処理装置1は、例えば、店舗のバックオフィスに配置される。なお、バックオフィスとは、店舗で使用される貨幣を管理する貨幣処理装置が配置されるエリアである。これに対して、フロントオフィスとは、店舗の顧客が直接または店員を通じて間接的に操作する貨幣処理装置が配置されるエリアである。
【0023】
以下の説明において、硬貨処理装置1の「前側」とは、硬貨の投入を行う操作者側を意味し、硬貨処理装置の「後側」とは、その反対側を意味する。言い換えると、硬貨処理装置1の「前側」とは、硬貨処理装置1内に硬貨を取り込む部分(後に説明する取込部)が設けられた側を意味する。また、硬貨処理装置1の「左側」および「右側」とは、硬貨の投入および排出の少なくとも一方の操作を行う操作者から見て左側および右側を意味する。また、硬貨処理装置1の「上側」および「下側」とは、硬貨処理装置1の操作者から見て上側および下側を意味する。
【0024】
硬貨処理装置1は、本体10を有する。本体10の内部には、投入された硬貨を搬送路に繰り出す繰り出し部、硬貨を搬送する搬送部、硬貨を識別する識別部、硬貨を収納する収納部、各部を制御する制御部等が配置されている。本体10の上側且つ前側には、ホッパー20が配置されている。ホッパー20は、上側に比較的大きな開口である受入口を有し、下側に比較的小さな開口である供給口20Aを有する容器状の部材である。ホッパー20は、硬貨を受け入れるとともに一時的に収容し、受け入れた硬貨を供給口20Aを介して本体10に供給する。
【0025】
ホッパー20は、ホッパー移動機構40を介して本体10に取り付けられている。本実施形態において、ホッパー移動機構40は、前後方向に延びる一対のレールを有している。ホッパー移動機構40は、ホッパー20を水平状態に保ったまま水平方向かつ前後方向にスライド移動させるスライド機構である。
【0026】
図1Bは、ホッパー20が後方に移動した状態における硬貨処理装置1の斜視図である。硬貨処理装置1の上面には、硬貨処理装置1の内部に硬貨を取り込む取込部17が配置されている。
図1Aに示されるように、ホッパー20が前方側に位置しているときには、取込部17はホッパー20によって覆われており、
図1Bに示されるように、ホッパー20が後方側に位置しているときには、取込部17は露出している。
【0027】
本実施形態に係る硬貨処理装置1に入金を行う際、操作者は、ホッパー20を前方側に位置させておく。この状態で、ホッパー20内に硬貨を投入すると、供給口20Aおよび取込部17を介して本体10内に硬貨が取り込まれ、所定の処理に供される。
【0028】
また、例えばメンテナンスを行う際には、ホッパー20が、取込部17が露出する位置に移動させられる。このとき、ホッパー20は、水平状態を保ったまま移動する。よって、万一ホッパー20の上に硬貨または異物が載っていても、取込部17の内部や硬貨処理装置1の周辺に硬貨または異物が落下したり飛散したりすることを防止することができる。なお、ホッパー20が水平状態を保ったまま移動する際、供給口20Aが閉じた状態を維持できるようにホッパー20が構成されていれば、硬貨または異物の落下および飛散をより効果的に防止することができる。例えば、供給口20Aを開閉できる開閉機構をホッパー20に設けたり、供給口20Aが形成されているホッパー20の下面を本体10の水平な上面に略面接触させながらホッパー20を移動させたりすることで、供給口20Aを閉じた状態のままホッパー20を移動させることができる。
【0029】
(第2実施形態)
図2は、第2の実施形態に係る硬貨処理装置1の斜視図である。
図2に示される硬貨処理装置1は、操作者の操作に応じて硬貨を受け入れたり排出したりする。硬貨処理装置1は、図示されない紙幣処理装置と組み合わせて貨幣処理装置を構成することができる。硬貨処理装置1は、例えば、店舗のバックオフィスに配置される。
【0030】
以下の説明において、硬貨処理装置1の「前側」とは、硬貨の投入を行う操作者側を意味し、硬貨処理装置の「後側」とは、その反対側を意味する。言い換えると、硬貨処理装置1の「前側」とは、硬貨処理装置1内に硬貨を取り込む部分(後に説明する取込部)が設けられた側を意味する。また、硬貨処理装置1の「左側」および「右側」とは、硬貨の投入および排出の少なくとも一方の操作を行う操作者から見て左側および右側を意味する。また、硬貨処理装置1の「上側」および「下側」とは、硬貨処理装置1の操作者から見て上側および下側を意味する。なお、本明細書において、「前側」および「後側」を「前方側」および「後方側」と記載することがある。また、「左側」および「右側」を「左方側」および「右方側」と記載することがある。また、「上側」および「下側」を「上方側」および「下方側」と記載することがある。
【0031】
硬貨処理装置1は、本体10を有する。本体10の内部には、投入された硬貨を搬送路に繰り出す繰り出し部、硬貨を搬送する搬送部、硬貨を識別する識別部、硬貨を収納する収納部、各部を制御する制御部等が配置されている。本体10の上側且つ前側の部位は、前面板11によって構成されている。
【0032】
前面板11の上側には、ホッパー20が配置されている。ホッパー20は、上側に比較的大きな開口である受入口を有し、下側に比較的小さな開口である供給口20A(
図3B参照)を有する容器状の部材である。ホッパー20は、硬貨を受け入れるとともに一時的に収容し、受け入れた硬貨を供給口20Aを介して本体10に供給する。
【0033】
ホッパー20の上側には、操作表示部30が配置されている。操作表示部30は、制御部と信号を授受できるように接続されており、硬貨処理装置1に対する操作者の操作を受け付けるとともに、各種情報を表示する。操作表示部30は例えばタッチパネルディスプレイである。操作表示部30は、本体10の上面に一端が固定されている支持部材31によって、任意の位置に移動可能に支持されている。操作表示部30は、表示部として機能するディスプレイと、操作部として機能する物理ボタンまたはダイヤル等を備えていても良い。
【0034】
図3Aは、供給口20A(
図3B参照)が閉じている状態におけるホッパー20周辺の斜視図である。ホッパー20は、カバー21およびトレー22を有し、後に説明する硬貨カセット取付部16および取込部17(
図5A参照)を覆っている。
【0035】
カバー21は、矩形の枠状の部材であり、枠状部分の内側に、供給口20Aを有している。供給口20Aは、取込部17のほぼ真上となる位置に配置されている。また、カバー21の枠状部分の少なくとも一部は、供給口20Aに向かうに従って高さが低くなる斜面を有している。供給口20Aの上側には、前後に延びる軸部材21Aが配置されている。カバー21の前側には、操作者によって操作される把手21Bが形成されている。
【0036】
トレー22は、カバー21の枠状部分の内側に配置されている。トレー22の左端部には、つまみ部22Aが形成されている。カバー21は、把手21Bから離れるに従って高さが低くなる斜面を有している。トレー22は、軸部材21A回りに揺動可能に、カバー21と連結されている。つまみ部22Aをつまんで持ち上げる操作を行うと、トレー22は軸部材21A回りに揺動する。このような操作によって、ホッパー20は、
図3Aに示される状態から、
図3Bに示される状態に切り替わる。なお、トレー22は、所定の回転軸回りに揺動可能であれば、必ずしも軸部材21A回りに揺動しなくても良いことは言うまでも無い。
【0037】
図3Bは、供給口20Aが開いている状態におけるホッパー20周辺の斜視図である。トレー22をカバー21の中で揺動させることにより、供給口20Aを開閉させることができる。つまり、
図3Aの状態と
図3Bの状態とを切り替えることができる。
【0038】
図4Aは、
図2および
図3Aに示される状態、つまり、後に説明する硬貨カセット取付部16および取込部17(
図5A参照)をホッパー20が覆っている状態における、硬貨処理装置1の上側部分の右側面図である。硬貨カセット取付部16および取込部17を覆っているとき、ホッパー20は水平状態にある。操作者が把手21B(
図3A参照)に指を入れてホッパー20を持ち上げると、硬貨処理装置1は、
図4Bに示される状態となる。
【0039】
図4Bは、ホッパー20が前面板11から離れている状態における、硬貨処理装置1の上側部分の右側面図である。ホッパー20は、ホッパー移動機構40を介して本体10に取り付けられている。ホッパー移動機構40は、左右それぞれ1対ずつ、計4本のリンクを有している。右側の第1リンク41と第2リンク42は、ホッパー20の右端部付近と本体10の右端部付近とを連結する。左側の第1リンク41(
図5A参照)と第2リンク42(
図5Aにおいて左側の第1リンク41に隠れている)は、ホッパー20の左端部付近と本体10の左端部付近とを連結する。左右両側において、第2リンク42は第1リンク41よりも内側に配置されている。第1リンク41と第2リンク42は、平行リンク機構を構成している。なお、必要な強度が保てる場合は、ホッパー移動機構40は、左側および右側のいずれか一方だけに第1リンク41と第2リンク42を有していても良い。
【0040】
第1リンク41および第2リンク42それぞれの一端部は、カバー21の前側部分に回転可能に取り付けられている。また、第1リンク41および第2リンク42それぞれの他端部は、本体10の上端部付近に回転可能に取り付けられている。第1リンク41および第2リンク42それぞれの他端部の取付位置は、具体的には、ホッパー20が硬貨カセット取付部16および取込部17(
図5A参照)を覆っている状態(つまり
図4Aに示される状態)においてカバー21の後端部が位置する位置の近傍である。第1リンク41および第2リンク42のカバー21および本体10への固定位置は、ホッパー20が姿勢を変更せずに移動することができる位置、つまり、並進運動することができる位置に設定されている。
【0041】
図4Bに示される状態からさらにホッパー20を持ち上げると、平行リンク機構であるホッパー移動機構40の働きにより、ホッパー20は上側に移動しつつ後側にも移動する。このとき、硬貨処理装置1は、
図4Cに示される状態となる。
【0042】
図4Cは、ホッパー20がさらに移動した状態における、硬貨処理装置1の上側部分の右側面図である。
図4Cに示される状態において、ホッパー20を後方に向けて押すようにホッパー20に力を加えると、ホッパー20の移動の軌跡の最上部を通過した後、ホッパー20は後側に向かって移動し、最終的に、本体10の上面に載置された状態となる。このとき、硬貨処理装置1は
図4Dに示される状態となる。
【0043】
図4Dは、ホッパー20が操作表示部30の下方にある空間Sに移動した状態における、硬貨処理装置1の上側部分の右側面図である。この状態からホッパー20を手前側に引くことにより、ホッパー20を、硬貨カセット取付部16および取込部17(
図5A参照)を覆う状態(
図4Aに示される状態)に戻すことができる。
図4Aに示される状態と
図4Dに示される状態との間で移動するとき、ホッパー20そのものは姿勢を変更しない。つまり、ホッパー移動機構40は、ホッパー20を水平状態に保ったまま移動させる。より具体的には、ホッパー移動機構40は、ホッパー20を水平状態に保ったまま並進運動させる。
【0044】
図5Aは、ホッパー20が
図4Dに示される状態にあるときの、ホッパー20周辺の部分斜視図である。このとき、
図4Aで示された状態においてホッパー20によって覆われていた部分が露出している。
【0045】
図5Aに示されるように、本体10は、前面板11の上方に、カセット載置面12、カセット突き当たり面13、右側ガイド面14および左側ガイド面15を有している。カセット載置面12、カセット突き当たり面13、右側ガイド面14および左側ガイド面15は、硬貨カセット取付部16を構成している。カセット載置面12には、取込部17が形成されている。カセット突き当たり面13には、カセット用開口18が形成されている。
【0046】
なお、カセット載置面12にカセット用開口18が形成されていても良いし、カセット突き当たり面13に取込部17が形成されていても良い。取込部17が形成されている位置に応じて、ホッパー20の形状および供給口20Aの位置が変更されうることは言うまでも無い。
【0047】
図5Aに示される硬貨カセット60は、硬貨処理装置1と他の装置、例えばフロントオフィスに配置されている他の硬貨処理装置との間で硬貨を移送する際に用いられる容器である。硬貨カセット60は、カセット載置面12上に載置された後、カセット突き当たり面13に突き当たるまで、右側ガイド面14および左側ガイド面15によってガイドされながらカセット載置面12上をスライド移動することで、硬貨カセット取付部16に取り付けられる。
【0048】
図5Bは、硬貨カセット取付部16に硬貨カセット60が取り付けられた状態における、ホッパー20周辺の斜視図である。硬貨カセット60には、硬貨カセット取付部16に取り付けられたときにカセット用開口18と対向する位置に、硬貨排出口が形成されている。また、硬貨カセット60の内部には、硬貨排出口から外部に硬貨を排出するための排出機構が配置されている。さらに、硬貨カセット60の外面には、電力および制御信号を受け付けるコネクタが配置されている。また、硬貨カセット取付部16には、電力および制御信号を供給するコネクタが配置されている。硬貨カセット60が硬貨カセット取付部16に取り付けられると、硬貨カセット60の外面に配置されているコネクタは、硬貨カセット取付部16に配置されているコネクタと接続される。これらのコネクタが互いに接続されると、本体10の内部に配置されている制御部は、硬貨カセット60を制御できる状態となる。なお、硬貨カセット取付部16には、硬貨カセット60が適切に取り付けられていることを検出するセンサが配置されていても良い。
【0049】
続いて、硬貨処理装置1へホッパー20を介して硬貨を入金するときの操作例について説明する。
【0050】
操作者は操作表示部30を操作し、ホッパー20を介する硬貨入金処理を行う指示を硬貨処理装置1に入力する。続いて、操作者は、硬貨処理装置1が
図2、
図3Aおよび
図4Aに示される状態で、ホッパー20内に硬貨を投入する。
【0051】
入金対象の硬貨をホッパー20内に投入した後、操作者はつまみ部22Aを持ち上げて、トレー22を軸部材21A回りに揺動させる。すると、トレー22の上面あるいはカバー21の枠部の上面に載っていた硬貨は、供給口20Aに向かって滑り落ちる。供給口20Aに向かって滑り落ちた硬貨は、供給口20Aを通過して、取込部17に落下する。取込部17に落下した硬貨は、取込部17から硬貨処理装置1の内部に取り込まれ、所定の処理に供される。
【0052】
ホッパー20内に投入された硬貨が供給口20Aを通過したことを確認した後、操作者は、トレー22を元の状態に戻す。入金すべき硬貨が全て供給口20Aを通過するまで、前述の操作が繰り返される。その後、操作者は、操作表示部30を操作して、硬貨入金処理を完了させる。
【0053】
次に、硬貨処理装置1へ硬貨カセット60から硬貨を入金するときの操作例について説明する。
【0054】
操作者は操作表示部30を操作し、硬貨カセット60を用いた硬貨入金処理を行う指示を硬貨処理装置1に入力する。操作者は、ホッパー20が
図2、
図3Aおよび
図4Aに示される位置にある場合は、ホッパー20を
図4Dおよび
図5Aに示される位置に移動させる。ホッパー20が
図4Dおよび
図5Aに示される位置にあることを確認した後、操作者は、硬貨カセット60を硬貨カセット取付部16に取り付ける。
【0055】
硬貨カセット60が硬貨カセット取付部16に取り付けられると、制御部から所定の制御信号が供給され、硬貨カセット60内部の排出機構が作動する。すると、硬貨カセット60内の硬貨は、硬貨排出口およびカセット用開口18を通過して、硬貨処理装置1の内部に取り込まれる。取り込まれた硬貨は、所定の処理に供される。
【0056】
硬貨カセット60内の硬貨が全て硬貨処理装置1内に取り込まれると、制御部は硬貨カセット60内部の排出機構の動作を停止させ、操作表示部30に取り込みが完了した旨を表示させる。表示を確認した操作者は、硬貨カセット60を硬貨カセット取付部16から取り外すとともに、ホッパー20を元の位置に戻す。その後、操作者は、操作表示部30を操作して、硬貨入金処理を完了させる。
【0057】
このように硬貨カセット60から硬貨を入金する操作を行う際、ホッパー20を移動させる必要がある。本実施形態に係る硬貨処理装置1が備えるホッパー20は、水平状態を保ったまま、硬貨カセット取付部16および取込部17を覆う位置から、硬貨カセット取付部16および取込部17が露出する位置に移動することができる。よって、ホッパー20を移動させる際、ホッパー20の上に硬貨または異物が載っていても、取込部17の内部や硬貨処理装置1の周辺に硬貨または異物が落下したり飛散したりすることを防止することができる。仮に、ホッパー20の上に硬貨が載っていて、ホッパー20を移動させる際にこの硬貨が取込部17の中に落下してしまうと、硬貨カセット60内の硬貨ではない硬貨、つまり、入金対象ではない硬貨が硬貨処理装置1に入金されてしまうことになる。本実施形態に係る硬貨処理装置1によれば、そのような事態が発生することを未然に防止することができる。
【0058】
また、本実施形態に係る硬貨処理装置1が備えるホッパー20は、メンテナンスの際に移動させられることもある。このような場合においても、ホッパー20は、水平状態を保ったまま移動する。よって、万一ホッパー20の上に硬貨または異物が載っていても、取込部17の内部や硬貨処理装置1の周辺に硬貨または異物が落下したり飛散したりすることを防止することができる。
【0059】
なお、本実施形態に係る硬貨処理装置1において、取込部17は、カセット載置面12に配置されている。よって、硬貨カセット取付部16に硬貨カセット60が取り付けられると、硬貨カセット60によって取込部17は覆われる。したがって、硬貨カセット60から硬貨を投入している間、取込部17から誤って異物や投入対象ではない硬貨が本体10内に入り込むことを未然に防止することができる。
【0060】
また、本実施形態に係る硬貨処理装置1において、ホッパー移動機構40は、ホッパー20を操作表示部30の下方空間である空間Sに移動させる。よって、ホッパー20が移動している間に必要となる空間も含めて、硬貨処理装置1を配置および使用するために必要となる空間を小さく収めることができる。また、ホッパー20を移動させた後、ホッパー20によって操作表示部30の前側が塞がれないので、ホッパー20を移動させる前後にわたって、操作表示部30を容易に操作することができ、操作表示部30に表示されている情報を確実に視認することができる。しかも、ホッパー20が移動する際に描く軌跡が小さくて済むので、操作表示部30を、硬貨処理装置1の前側の低い位置に配置させておくことができる。よって、あらゆる操作者にとって、例えば車椅子に搭乗している操作者にとっても、容易に操作表示部30を操作することができる。
【0061】
(変形例)
本開示に係る硬貨処理装置は、これまでに説明された実施形態のものには限られず、本開示の趣旨を逸脱しない種々の変形形態を含む。
【0062】
(ダンパー機構)
例えば、ホッパー移動機構は、ホッパーを移動させる際にホッパーに加わる衝撃を緩和するダンパーを備えることができる。以下、第2の実施形態に係る硬貨処理装置1を再び参照しつつ、本開示に係る硬貨処理装置が備え得るダンパーの一例を説明する。
【0063】
図6Aは、ホッパー移動機構40の斜視図である。
図6Bは、
図6AのB-B断面矢視模式図であり、右側から見た断面図に相当する。
【0064】
第1リンク41および第2リンク42は、ブラケット51を介して、
図6Aに示されない本体10に取り付けられている。左側の第1リンク41の一端部と右側の第1リンク41の一端部との間には、連結棒52が例えば溶接によって相対回転できないように固定されている。つまり、ホッパー20を移動させるために第1リンク41が第1リンク41の他端側を中心に回転するとき、連結棒52は本体10に対して相対移動しつつ、本体10およびホッパー20に対して相対回転する。なお、連結棒52は、左側の第2リンク42の一端部と右側の第2リンク42の一端部との間に固定されていても良い。
【0065】
連結棒52の左右方向中心付近には、歯車ケース53が配置されている。歯車ケース53は連結棒52に対して相対回転可能に構成されている。歯車ケース53はホッパー20に固定されている。歯車ケース53はホッパー20に対して相対移動できない。
【0066】
連結棒52の左右方向中心付近には、第1歯車54が配置されている。第1歯車54は歯車ケース53の内側に配置されている。第1歯車54は連結棒52に固定されている。第1歯車54は連結棒52に対して相対回転できない。
【0067】
歯車ケース53の内側には、第2歯車55が配置されている。第2歯車は第1歯車54と噛み合っている。第2歯車55は後述するダンパー軸57に固定されている。第2歯車55はダンパー軸57に対して相対回転できない。
【0068】
歯車ケース53の外側には、ダンパー56が配置されている。ダンパー56は歯車ケース53に固定されている。ダンパー56は歯車ケース53に対して相対移動できない。ダンパー56はダンパー軸57を有している。ダンパー軸57はダンパー56に対して相対回転可能に構成されている。
【0069】
ダンパー56は、ダンパー軸57が所定の方向に回転するとき、緩衝機能を発揮し、逆方向に回転するとき、緩衝機能を発揮しないように構成されている。以下、ダンパー56が緩衝機能を発揮する回転方向を第1回転方向と記載し、緩衝機能を発揮しない回転方向を第2回転方向と記載する。
図6Bにおいて、ダンパー軸57の時計回りが第1回転方向に相当し、反時計回りが第2回転方向に相当する。
【0070】
以上のようにホッパー移動機構40が構成されているとき、ダンパー56は、次のように機能する。ホッパー20を硬貨カセット取付部16および取込部17を覆う位置(
図4Aに示される位置)から、操作表示部30の下方にある空間S内の位置(
図4Dに示される位置)に移動させる際、連結棒52は、右側から見た場合(つまり
図6Bにおいて)、時計回りに回転する。よって、ダンパー軸57は反時計回り(第2回転方向)に回転する。したがって、緩衝機能は発揮されず、比較的小さな力でホッパー20を前側から後側に移動させることができる。また、ホッパー20を操作表示部30の下方にある空間S内の位置(
図4Dに示される位置)から、硬貨カセット取付部16および取込部17を覆う位置(
図4Aに示される位置)に移動させる際、連結棒は反時計回りに回転し、ダンパー軸57は時計回り(第1回転方向)に回転する。よって、緩衝機能が発揮され、操作者がホッパー20を移動させている途中でホッパー20から手を離しても、ホッパー20が本体10の上に落下してホッパー20及び本体10に衝撃が加わることを防止することができる。また、ホッパー20を移動させている途中でホッパー20から手を離しても、ホッパー20はゆっくり落下するので、ホッパー20と本体10の間に操作者が誤って手を挟んでしまうことを防止することができる。
【0071】
ダンパー56は、ダンパー軸57の回転方向が第2回転方向から第1回転方向に切り替わった瞬間に緩衝機能を発揮するものでもよいし、切り替わった瞬間は緩衝機能を発揮せず、わずかな無効角の回転の後に緩衝機能を発揮するものであってもよい。無効角を有するものとすることで、ホッパー移動機構40をコンパクトに、かつ低コストで構築することができる。
【0072】
ダンパー56が無効角を有する場合、ホッパー20を前側から後側に向けて移動させている(つまり持ち上げ動作を行っている)途中でホッパー20から手を離すと、わずかな距離ではあるが、緩衝機能が発揮されずにホッパー20が落下する。しかしながら、第1歯車54の歯数よりも第2歯車55の歯数を少なくすることで、連結棒52および第1歯車54の回転角度よりも第2歯車55およびダンパー軸57の回転角度を大きくすることができる。つまり、ホッパー20が下方にわずかに移動しただけで無効角の回転が完了し、速やかに緩衝機能が発揮されるようにすることができる。なお、
図6Bに示される歯数は例示に過ぎないことは言うまでも無く、例えば、第1歯車54の歯数を21とし、第2歯車55の歯数を13とすることができる。
【0073】
(他の変形例)
以下、さらに他の変形例について説明する。
【0074】
平行リンク機構からなるホッパー移動機構40は、ホッパー20が左側又は右側に移動するように構成されていても良い。
【0075】
また、ホッパー移動機構40は、平行リンク機構とは異なる他のリンク機構によって構成されていても良い。
図7Aおよび
図7Bは、他のリンク機構の一例を模式的に示す硬貨処理装置1の右側面図である。本変形例では、本体10はその上部且つ前側に、左右一対の側板19を有している。ホッパー20は一対の側板19の間に配置されている。
【0076】
本変形例に係るホッパー移動機構40は、左右一対の単一リンク43と、左右一対のガイドローラー44と、左右一対の側板19の内側面に形成された左右一対の円弧状のガイド溝45を備えている。
【0077】
単一リンク43の一端部は、回転可能に本体10に取り付けられている。単一リンク43の他端部は、回転可能に、ホッパー20の左右両端部付近に取り付けられている。また、ガイドローラー44は、ホッパー20の左右両端面から突出するようにホッパー20に回転可能に取り付けられている。ガイドローラー44は、左右一対の側板19の内側に形成されたガイド溝45の中に、移動可能に配置されている。
【0078】
本変形例に係る硬貨処理装置1を使用する際、操作者は、第2の実施形態に係る硬貨処理装置1が備えるホッパー20の操作と同様に、ホッパー20を持ち上げつつ後方に押すように移動させる。すると、単一リンク43は本体10に固定されている一端部を中心に回転する。ホッパー20は、単一リンク43の他端部が描く円弧状の軌跡に沿って移動する。このとき、ガイドローラー44はガイド溝45の中を移動する。また、単一リンク43の他端部(ホッパー20側の端部)とガイドローラー44との相対位置は変わらないようにガイド溝45の形状が決定されている。よって、ホッパー20は、硬貨カセット取付部16および取込部17を覆う位置(
図7Aに示される位置)と、硬貨カセット取付部16および取込部17を露出させる位置(
図7Bに示される位置)との間で、水平状態を保ったまま移動することができる。
【0079】
ホッパー移動機構40は、さらに他の形態であっても良い。例えば、ホッパー20を、水平方向、鉛直方向または斜め上方向へスライド移動させるスライド機構を有していても良い。スライドする方向は、
図1に示されるような前後方向には限られず、左右方向であってもよい。また、斜め上方向は、上昇するに従って前側、後側、左側または右側に移動する方向とすることができる。スライド機構は、本体10とホッパー20とを連結するテレスコピック状に伸縮する部材を有していても良い。また、スライド機構は、本体10とホッパー20とを連結し、本体10から突出したり本体10の中に入り込んだりすることができる棒状部材を有していても良い。
【0080】
ホッパー移動機構40は、ホッパー20を押し上げるまたは引き上げる昇降機構を有していても良い。つまり、ホッパー20は、操作者から加えられる力ではなく、硬貨処理装置1が備える駆動装置によって上下に移動しても良い。例えば、本体10内に配置された駆動装置によって昇降する棒状部材の上端にホッパー20が接続されており、棒状部材の上下動とともにホッパー20が上下動しても良い。また、本体10の上方に、本体10と一体または別体の駆動装置と、この駆動装置の作動によって上下動するホイスト状部材が配置されており、これらによってホッパー20が上下動しても良い。
【0081】
また、第2の実施形態に係る硬貨処理装置1において、カバー21内に配置されたトレー22を動かすことで、ホッパー20の供給口20Aの開閉が行われた。つまり、トレー22が開閉部材として機能していたが、供給口20Aの開閉は他の開閉部材によって行われてもよいことは言うまでも無い。例えば、ホッパー20は、供給口20Aを開閉するシャッター部材を有していてもよいし、ロータリーバルブ状の部材を有していても良い。
【0082】
なお、ホッパー20が水平状態に保たれた状態で移動することは、並進運動だけではなく、移動の際にホッパー20の上に載っている異物又は硬貨が落下しない程度に姿勢変更しながら移動することを含む。つまり、ホッパー20の上側にある受入口が、ホッパー20の下側にある供給口20Aよりも高い位置に保たれたまま移動することは、ホッパー20が水平状態に保たれた状態で移動することに含まれる。
【0083】
ただし、ホッパー20が水平状態に保たれているということが、受入口が供給口20Aよりも高い位置にあることを前提としていないことに留意が必要である。例えば、ホッパー20は、コンベア状の装置を備えるとともに、受入口よりも高い位置または受入口と同じ高さの位置に配置されている供給口20Aを有していても良い。ホッパー20がこのような構成を有している場合、例えば第2実施形態に係るホッパー移動機構40は、受入口よりも高い位置または受入口と同じ高さの位置に供給口20Aを位置させつつ、ホッパー20を並進運動させることができる。つまり、ホッパー20を水平状態に保ったまま移動させることができる。
【0084】
本開示に係る硬貨処理装置は、バックオフィスに配置されるものには限られず、フロントオフィスに配置されてもよいことは言うまでも無い。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本開示は、流通、金融その他各種産業分野で使用される硬貨処理装置として、または、紙幣処理装置と組み合わせることで貨幣処理装置として、あるいは、キャッシュレス決済装置と組み合わせることで多機能決済装置として利用することができる。
【符号の説明】
【0086】
1 硬貨処理装置
10 本体
11 前面板
12 カセット載置面
13 カセット突き当たり面
14 右側ガイド面
15 左側ガイド面
16 硬貨カセット取付部
17 取込部
18 カセット用開口
19 側板
20 ホッパー
20A 供給口
21 カバー
21A 軸部材
21B 把手
22 トレー
22A つまみ部
30 操作表示部
31 支持部材
40 ホッパー移動機構
41 第1リンク
42 第2リンク
43 単一リンク
44 ガイドローラー
45 ガイド溝
51 ブラケット
52 連結棒
53 歯車ケース
54 第1歯車
55 第2歯車
56 ダンパー
57 ダンパー軸
60 硬貨カセット
S 空間