(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022086468
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】屋外設置装置及び音圧計測装置
(51)【国際特許分類】
H05K 5/03 20060101AFI20220602BHJP
B61L 29/30 20060101ALI20220602BHJP
H05K 9/00 20060101ALI20220602BHJP
【FI】
H05K5/03 H
B61L29/30
H05K9/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020198492
(22)【出願日】2020-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000143949
【氏名又は名称】株式会社鷺宮製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼柳 良一郎
【テーマコード(参考)】
4E360
5E321
【Fターム(参考)】
4E360AA02
4E360AB03
4E360AB33
4E360AB34
4E360AB64
4E360BA08
4E360BB02
4E360BB12
4E360BC05
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4E360ED02
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4E360FA02
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4E360GA07
4E360GA28
4E360GA29
4E360GA34
4E360GA47
4E360GB99
4E360GC02
4E360GC08
4E360GC15
5E321AA03
5E321AA05
5E321CC22
5E321GG05
5E321GH07
(57)【要約】
【課題】装置内部への液体の浸入を抑えるシール部材に複数のねじによって均一な圧力を加えるとともに、メンテナンス時におけるねじの脱落を抑える。
【解決手段】屋外に設置される装置筐体における筐体本体部131aと、蓋部131bと、ガタを許容しつつ連結するヒンジ部131gと、シール部材131cと、筐体本体部131aの開口端縁131a-1に沿って4つが分散設置された雌ねじ131dと、蓋部131bを貫通して雌ねじ131dに捩じ込まれるように4本の雄ねじ131eと、各雄ねじ131eの中途に嵌合する内歯ワッシャ131fと、を備え、雌ねじ131dから抜けた雄ねじ131eの先端部131e-1及び当該先端部131e-1を突出させた内歯ワッシャ131fを収容可能な本体側収容空間131a-4及び蓋側収容空間131b-2が蓋部131b及び筐体本体部131aに設けられていることを特徴とする。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋外に設置される装置筐体と、当該装置筐体の内部に収容された装置部品と、を備えた屋外設置装置であって、
前記装置筐体が、
有底筒状に形成されて内側に前記装置部品が収容される筐体本体部と、
前記筐体本体部の開口を塞ぐように当該筐体本体部に固定される蓋部と、
前記蓋部を前記筐体本体部に、開閉軸回りに所定のガタを許容しつつ開閉可能に連結するヒンジ部と、
前記筐体本体部における開口端縁と前記蓋部とに挟まれるように配置され、前記筐体本体部と前記蓋部との間を密閉する環状のシール部材と、
前記筐体本体部に、前記開口端縁に沿って当該開口端縁の周方向に複数が分散設置された雌ねじと、
前記蓋部を貫通して複数の前記雌ねじに一対一に捩じ込まれるように複数が設けられ、前記蓋部を前記筐体本体部に締結固定する雄ねじと、
前記蓋部が前記筐体本体部に締結固定されたときに両者間に位置するように前記雄ねじの中途に嵌合する内歯ワッシャと、を備え、
前記雌ねじから前記雄ねじの先端部が抜けても前記内歯ワッシャから前記先端部が突出した状態が維持されるように、前記雌ねじから抜けた前記先端部及び当該先端部を突出させた前記内歯ワッシャの少なくとも一方を収容可能な収容空間が、前記蓋部及び前記筐体本体部の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする屋外設置装置。
【請求項2】
有底筒状の前記筐体本体部の周壁には、前記開口端縁から一段下がった位置で前記周方向の全周に亘って前記周壁から張り出したフランジ部が設けられ、
前記蓋部は、前記筐体本体部の底壁及び前記フランジ部の双方と対向して前記開口端縁を塞ぐ平板状の天井壁と、当該天井壁の周縁から、前記周壁における前記開口端縁寄りの部分を前記周方向の全周に亘って囲むように前記フランジ部に向かって立設されたリブ壁と、を備え、
前記蓋部及び前記筐体本体部のうちの少なくとも一方の部材には、前記筐体本体部の前記開口が塞がれる閉塞時に、前記リブ壁の先端縁と前記フランジ部との間に間隙が開くように他方の部材に当接する当接突起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の屋外設置装置。
【請求項3】
前記装置筐体には、前記装置部品として電池が収容され、
前記筐体本体部には、前記電池を囲んで内側に当該電池が配置される筒壁を有した電池保持部が設置されており、
前記電池保持部の前記筒壁と、前記電池保持部の内部に配置された前記電池と、の間に圧縮状態で介在するように設置される緩衝部材を、更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の屋外設置装置。
【請求項4】
前記電池は、複数の単電池が横並びに束ねられ、出力端部どうしが、前記複数の単電池の横並び方向に延在する帯板状の金属タブで接続された組電池であり、
前記組電池は、前記金属タブで接続された側面が前記筒壁の前記内面と対向するように配置され、
前記筒壁の前記内面は、前記組電池の側面において前記金属タブよりも前記電池保持部の内底面の側となる底側部分に対向する底側対向面と、前記底側部分よりも前記筒壁の開口側であって前記金属タブを含む開口側部分に対向し、前記底側対向面よりも前記組電池の側面から離れる方向に凹んだ開口側対向面と、を有する段差形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の屋外設置装置。
【請求項5】
前記装置筐体には、前記装置部品として、回路基板、及び、当該回路基板に対して無線で信号の遣り取りを行うための通信アンテナ、が収容され、
前記筐体本体部には、前記回路基板を前記通信アンテナから電磁的に遮蔽して内蔵するシールドケースが設置されており、
前記シールドケースは、
有底多角形筒状の板金加工部品として形成されて内側に前記回路基板が収容されるケース本体部と、
金属板で平板状に形成されて前記ケース本体部の開口を塞ぐとともに当該ケース本体部に電気的に導通した状態で設置されるシールド蓋部と、を備え、
前記ケース本体部は、多角形状のシールド底壁と、当該シールド底壁において多角形を構成する各辺から折起こされるとともに互いに電気的に接続された複数のシールド側壁と、を備え、
前記複数のシールド側壁では、一のシールド側壁の側縁から当該一のシールド側壁に隣接する他のシールド側壁の側へと張り出した接続片が前記側縁で折り曲げられて前記他のシールド側壁の外面に重ねられることを特徴とする請求項1~4のうち何れか一項に記載の屋外設置装置。
【請求項6】
前記筐体本体部の底壁には、前記ケース本体部が固定されるとともに、当該ケース本体部の開口を塞いだ状態の前記シールド蓋部を固定するためのボスが、前記ケース本体部を相互間に挟むように複数立設され、
前記シールド蓋部は、前記ケース本体部の開口を塞ぐ平板部から、前記ボスの先端にかけてカンチレバー状に張り出して当該ボスの先端に固定される蓋固定片が、複数の前記ボスに一対一に対応するように複数形成された形状を有しており、
前記ボスが、前記筐体本体部の底壁からの高さが、前記ケース本体部の開口よりも低くなるように形成され、
前記蓋固定片は、前記平板部から前記筐体本体部の底壁の側に撓んだ状態で前記ボスの先端に端部が固定されることで前記平板部を前記ケース本体部の開口に押し付けるものであることを特徴とする請求項5に記載の屋外設置装置。
【請求項7】
スピーカが発する音の音圧を計測する音圧センサと、
前記音圧センサにおける計測結果を、音圧を表す信号に変換して出力する制御ユニットと、
前記音圧センサと前記制御ユニットとを電気的に接続する中継ケーブルと、を備え、
前記制御ユニットが、請求項1~6のうち何れか一項に記載の屋外設置装置であることを特徴とする音圧計測装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外に設置されて使用される屋外設置装置、及び、そのような屋外設置装置として用いられ、例えば鉄道の踏切に警報機として設置されたスピーカ等が発する音の音圧を計測する音圧計測装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば屋外に設置されたスピーカの機能点検等といった用途に、屋外に設置されて種々の情報収集等の処理を行う屋外設置装置が利用されている。このような屋外設置装置では、多くの場合、メンテナンス等の対象となる電気電子部品等の装置部品は、開閉可能な蓋部を有する装置筐体に収容されている。そして、このような装置筐体の内部への雨水等の液体の浸入から装置部品を保護するために、装置筐体における蓋部と筐体本体部の間にシール部材を介在させて両者間を密閉する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載されている技術では、筐体本体部の開口と蓋部との間に環状のシール部材が挟まれる。そして、シール部材の周方向に分散設置された複数のねじによって蓋部を筐体本体部に締結固定することで、シール部材に均一な圧力を加えて、液体の浸入に対する良好な抑制性能を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、屋外設置装置に対するメンテナンスは、まず、シール部材に均一な圧力を加えるべく設けられている複数のねじが外され、蓋部が開かれて実施される。このとき、上述の屋外設置装置の中には、例えば柱や櫓の上部に取り付けられたスピーカの近傍等といった高所に設置されるものがある。このような高所に設置される屋外設置装置に対するメンテナンスでは、開放された蓋部や取り外されたねじが作業中に脱落すると、作業者が下まで降りて回収しなければならず、更には脱落した蓋部やねじが散逸して行方不明となる恐れもある。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、装置内部への液体の浸入を抑えるシール部材に複数のねじによって均一な圧力を加えるとともに、メンテナンス時における蓋部やねじの脱落を抑えることができる屋外設置装置を提供することを目的とする。また、本発明は、このような屋外設置装置として用いられ、例えば鉄道の踏切に警報機として設置されたスピーカ等が発する音の音圧を計測する音圧計測装置を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の屋外設置装置は、屋外に設置される装置筐体と、当該装置筐体の内部に収容された装置部品と、を備えた屋外設置装置であって、前記装置筐体が、有底筒状に形成されて内側に前記装置部品が収容される筐体本体部と、前記筐体本体部の開口を塞ぐように当該筐体本体部に固定される蓋部と、前記蓋部を前記筐体本体部に、開閉軸回りに所定程度のガタを許容しつつ開閉可能に連結するヒンジ部と、前記筐体本体部における開口端縁と前記蓋部とに挟まれるように配置され、前記筐体本体部と前記蓋部との間を密閉する環状のシール部材と、前記筐体本体部に、前記開口端縁に沿って当該開口端縁の周方向に複数が分散設置された雌ねじと、前記蓋部を貫通して複数の前記雌ねじに一対一に捩じ込まれるように複数が設けられ、前記蓋部を前記筐体本体部に締結固定する雄ねじと、前記蓋部が前記筐体本体部に締結固定されたときに両者間に位置するように前記雄ねじの中途に嵌合する内歯ワッシャと、を備え、前記雌ねじから前記雄ねじの先端部が抜けても前記内歯ワッシャから前記先端部が突出した状態が維持されるように、前記雌ねじから抜けた前記先端部及び当該先端部を突出させた前記内歯ワッシャの少なくとも一方を収容可能な収容空間が、前記蓋部及び前記筐体本体部の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明の屋外設置装置によれば、まず、蓋部がヒンジ部を介して筐体本体部に連結されているので、メンテナンス時に開かれた蓋部の脱落が回避される。その上で、ヒンジ部による蓋部の連結が、開閉軸回りに所定程度のガタを許容しつつ行われており、ヒンジ部に近い箇所でも、このガタの範囲内で蓋部が移動可能であるので、ヒンジ部が雄ねじの捩じ込みを阻害することがない。このため、装置内部への液体の浸入を抑えるシール部材には、蓋部を貫通する複数の雄ねじが筐体本体部の雌ねじに捩じ込まれることで均一な圧力が加えられることとなる。このとき、各雄ねじの中途には内歯ワッシャが嵌合している。そして、蓋部及び筐体本体部の少なくとも一方には、雌ねじから抜けた先端部及び当該先端部を突出させた内歯ワッシャの少なくとも一方を収容可能な収容空間が設けられている。これにより、メンテナンス時に蓋部を開放するために、雄ねじを緩めて雌ねじから先端部を抜けさせたとしても、雄ねじの中途には内歯ワッシャが嵌合したままとなり、この内歯ワッシャが蓋部に干渉することで雄ねじが蓋部から外れることがない。つまり、蓋部が開放されても、雄ねじは蓋部と一体のままとなるのでその脱落を抑えることができる。このように、本発明の屋外設置装置によれば、装置内部への液体の浸入を抑えるシール部材に複数の雄ねじによって均一な圧力を加えるとともに、メンテナンス時における蓋部や雄ねじの脱落を抑えることができる。
【0008】
ここで、本発明の屋外設置装置において、有底筒状の前記筐体本体部の周壁には、前記開口端縁から一段下がった位置で前記周方向の全周に亘って前記周壁から張り出したフランジ部が設けられ、前記蓋部は、前記筐体本体部の底壁及び前記フランジ部の双方と対向して前記開口端縁を塞ぐ平板状の天井壁と、当該天井壁の周縁から、前記周壁における前記開口端縁寄りの部分を前記周方向の全周に亘って囲むように前記フランジ部に向かって立設されたリブ壁と、を備え、前記蓋部及び前記筐体本体部のうちの少なくとも一方の部材には、前記筐体本体部の前記開口が塞がれる閉塞時に、前記リブ壁の先端縁と前記フランジ部との間に間隙が開くように他方の部材に当接する当接突起部が設けられていることが好適である。
【0009】
この構成によれば、当接突起部が当接相手に当接することで蓋部におけるリブ壁の先端縁と筐体本体部におけるフランジ部との間に間隙が開き、例えばリブ壁の先端縁とフランジ部との間への液溜まりが抑制される。これにより、このような液溜まりが凍結することで蓋部や筐体本体部に過度な負荷が掛かるいわゆるアイスパンクの発生を抑えることができる。
【0010】
また、本発明の屋外設置装置において、前記装置筐体には、前記装置部品として電池が収容され、前記筐体本体部には、前記電池を囲んで内側に当該電池が配置される筒壁を有した電池保持部が設置されており、前記電池保持部の前記筒壁と、前記電池保持部の内部に配置された前記電池と、の間に圧縮状態で介在するように設置される緩衝部材を、更に備えたことが好適である。
【0011】
この構成によれば、上記の緩衝部材によって振動等を効果的に抑えて電池保持部に電池を収容することができる。更に、この緩衝部材が電池保持部の筒壁と電池との間に圧縮状態で介在するので、緩衝部材の圧縮に対する反発力で電池が筒壁の内部に保持されることとなり、メンテナンスに際して蓋部が開かれたときの電池の脱落を抑制することもできる。
【0012】
また、本発明の屋外設置装置において、前記電池は、複数の単電池が横並びに束ねられ、出力端部どうしが、前記複数の単電池の横並び方向に延在する帯板状の金属タブで接続された組電池であり、前記組電池は、前記金属タブで接続された側面が前記筒壁の前記内面と対向するように配置され、前記筒壁の前記内面は、前記組電池の側面において前記金属タブよりも前記電池保持部の内底面の側となる底側部分に対向する底側対向面と、前記底側部分よりも前記筒壁の開口側であって前記金属タブを含む開口側部分に対向し、前記底側対向面よりも前記組電池の側面から離れる方向に凹んだ開口側対向面と、を有する段差形状に形成されていることが好適である。
【0013】
この構成によれば、金属タブを筒壁の内面に当接させないようにして電池保持部に組電池を収容することができる。
【0014】
また、本発明の屋外設置装置において、前記装置筐体には、前記装置部品として、回路基板、及び、当該回路基板に対して無線で信号の遣り取りを行うための通信アンテナ、が収容され、前記筐体本体部には、前記回路基板を前記通信アンテナから電磁的に遮蔽して内蔵するシールドケースが設置されており、前記シールドケースは、有底多角形筒状の板金加工部品として形成されて内側に前記回路基板が収容されるケース本体部と、金属板で平板状に形成されて前記ケース本体部の開口を塞ぐとともに当該ケース本体部に電気的に導通した状態で設置されるシールド蓋部と、を備え、前記ケース本体部は、多角形状のシールド底壁と、当該シールド底壁において多角形を構成する各辺から折起こされるとともに互いに電気的に接続された複数のシールド側壁と、を備え、前記複数のシールド側壁では、一のシールド側壁の側縁から当該一のシールド側壁に隣接する他のシールド側壁の側へと張り出した接続片が前記側縁で折り曲げられて前記他のシールド側壁の外面に重ねられることが好適である。
【0015】
この構成によれば、安価な板金加工で形成されたシールドケースによってコストを抑えて回路基板に対する電磁的な遮蔽を行うことができる。その上で、装置筐体の内部でシールド側壁に沿って電線が配策される場合に、当該電線が接触する角部が接続片の折り曲げ箇所であり、電線が金属板のエッジと接触することによる傷付き等を抑制することができる。
【0016】
また、本発明の屋外設置装置において、前記筐体本体部の底壁には、前記ケース本体部が固定されるとともに、当該ケース本体部の開口を塞いだ状態の前記シールド蓋部を固定するためのボスが、前記ケース本体部を相互間に挟むように複数立設され、前記シールド蓋部は、前記ケース本体部の開口を塞ぐ平板部から、前記ボスの先端にかけてカンチレバー状に張り出して当該ボスの先端に固定される蓋固定片が、複数の前記ボスに一対一に対応するように複数形成された形状を有しており、前記ボスが、前記筐体本体部の底壁からの高さが、前記ケース本体部の開口よりも低くなるように形成され、前記蓋固定片は、前記平板部から前記筐体本体部の底壁の側に撓んだ状態で前記ボスの先端に端部が固定されることで前記平板部を前記ケース本体部の開口に押し付けるものであることが好適である。
【0017】
この構成によれば、シールド蓋部に設けられて端部がボスに固定されたカンチレバー状の蓋固定片の撓みによってシールド蓋部の平板部がケース本体部の開口に押し付けられることで、シールド蓋部とケース本体部とを電気的に良好に導通させることができる。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の音圧計測装置は、スピーカが発する音の音圧を計測する音圧センサと、前記音圧センサにおける計測結果を、音圧を表す信号に変換して出力する制御ユニットと、前記音圧センサと前記制御ユニットとを電気的に接続する中継ケーブルと、を備え、前記制御ユニットが、上述した本発明の屋外設置装置であることを特徴とする。
【0019】
本発明の音圧計測装置によれば、制御ユニットとして上述した本発明の屋外設置装置が採用されている。このため、制御ユニットの内部への液体の浸入を抑えるシール部材に複数の雄ねじによって均一な圧力を加えるとともに、制御ユニットに対するメンテナンス時における蓋部やねじの脱落を抑えることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の屋外設置装置及び音圧計測装置によれば、装置内部への液体の浸入を抑えるシール部材に複数の雄ねじによって均一な圧力を加えるとともに、メンテナンス時における蓋部やねじの脱落を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の屋外設置装置及び音圧計測装置の一実施形態が設置される踏切を示す模式図である。
【
図2】
図1に示されている音圧計測装置における制御ユニットの斜視図である。
【
図3】
図2に示されている制御ユニットを、蓋部が開かれた状態で示す斜視図である。
【
図4】
図1に示されている蓋部が閉じられた制御ユニットを、
図1中の矢印V11方向から見た平面図である。
【
図5】
図4中のV12-V12線に沿った部分断面図である。
【
図6】
図4に示されている装置筐体において、蓋部が開かれたときに雄ねじを蓋部と一体に保持するための構造を示す、
図4中のV13-V13線に沿った断面図である。
【
図7】蓋部においてリブ壁がどのように形成されているかを、
図4中のV14-V14線に沿った部分断面で示す図である。
【
図8】装置筐体に収容される装置部品を、
図3の斜視図からシールドケースのシールド蓋部を外して回路基板が見えるようにして示した図である。
【
図9】
図8に示されている開口付側壁から張り出した接続片を例に挙げてシールド側壁の接続構造を示す、
図8中の領域A11の拡大図である。
【
図10】
図8に示されている電池保持部の内部を、
図9中のV15-V15線に沿った断面で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
まず、本発明の屋外設置装置及び音圧計測装置の一実施形態について説明する。
【0023】
図1は、本発明の屋外設置装置及び音圧計測装置の一実施形態が設置される踏切を示す模式図である。
【0024】
この
図1に示されている踏切1は、鉄道の路線の各所に設置される設備であり、柱状物11、踏切遮断機12、警報機としてのスピーカ13、踏切器具箱14、及び音圧計測装置100、を備えている。柱状物11は、踏切1に設置された支持柱であり、踏切遮断機12及びスピーカ13を支持している。踏切遮断機12は、列車の通過時に遮断桿12aを下げることで人や車両の線路への侵入を規制する。スピーカ13は、柱状物11の上端側に設置され、列車の通過前から通過後に掛けて警報音を発する。踏切器具箱14は、柱状物11の隣に設置され、踏切1の監視に関する各種情報を収集して所定の監視サーバとの間でやり取りする中継装置等を収容する設備である。音圧計測装置100は、スピーカ13の機能点検のためにスピーカが発する音の音圧を計測し、その計測結果を踏切器具箱14の内部の装置に無線で送信する。
【0025】
尚、
図1では図示を割愛したが、踏切1の柱状物11には、踏切遮断機12、スピーカ13、及び音圧計測装置100の他にも、信号機や、列車の通過状況を表示する表示装置や、緊急停止ボタン装置等が支持されることとしてもよい。
【0026】
音圧計測装置100は、音圧センサ110と、保持部120と、制御ユニット130と、中継ケーブル140と、を備えている。音圧センサ110は、既存のスピーカ13が発する音の音圧を計測する。保持部120は、この音圧センサ110を、スピーカ13のホーン13aの内側に向けて後述するように保持する。制御ユニット130は、柱状物11におけるスピーカ13よりも下方ではあるがメンテナンス等の作業者から見て高所となる位置に設置される。この制御ユニット130は、音圧センサ110に電力を供給するとともに、音圧センサ110の出力電圧を、音圧を表す信号に変換し、踏切器具箱14の内部の装置へ無線で送出する。本実施形態では、この制御ユニット130が、屋外に設置される装置筐体の内部に装置部品が収容された屋外設置装置の一例となっている。中継ケーブル140は、音圧センサ110と制御ユニット130とを電気的に接続し、制御ユニット130から音圧センサ110への電力供給及び音圧センサ110から制御ユニット130への電圧出力を中継する。この中継ケーブル140は、音圧センサ110と制御ユニット130との間で所定の締結部材141によって柱状物11に固定されている。音圧計測装置100は、概略、このように構成されている。以下、この音圧計測装置100における制御ユニット130について詳細に説明する。
【0027】
図2は、
図1に示されている音圧計測装置における制御ユニットの斜視図であり、
図3は、
図2に示されている制御ユニットを、蓋部が開かれた状態で示す斜視図である。
【0028】
制御ユニット130は、装置筐体131と、当該装置筐体131の内部に収容された後述する装置部品と、を備えた屋外設置装置である。装置筐体131は、筐体本体部131a、蓋部131b、シール部材131c、4つの雌ねじ131d、4本の雄ねじ131e、4つの内歯ワッシャ131f、及び2つのヒンジ部131g、を備えている。
【0029】
筐体本体部131aは、硬質樹脂で扁平な有底矩形筒状に形成されて内側に装置部品が収容される部位である。蓋部131bは、筐体本体部131aと同じ硬質樹脂で矩形板状に形成されて筐体本体部131aの開口を塞ぐように当該筐体本体部131aに固定される部位である。
【0030】
シール部材131cは、筐体本体部131aにおける矩形状の開口端縁131a-1と蓋部131bとに挟まれるように配置され、筐体本体部131aと蓋部131bとの間を密閉するようにゴム等の柔軟な樹脂で環状に形成された部位である。
【0031】
4つの雌ねじ131dは、筐体本体部131aに、開口端縁131a-1に沿って当該開口端縁131a-1の周方向D14に4つが分散設置、具体的には矩形状の開口端縁131a-1の4つの角部に隣接して設置されたねじ部位である。また、4本の雄ねじ131eは、矩形板状の蓋部131bにおける4つの角部を貫通して筐体本体部131aにおける4つの雌ねじ131dに一対一に捩じ込まれるように設けられ、蓋部131bを筐体本体部131aに締結固定するねじ部材である。4つの内歯ワッシャ131fは、蓋部131bが筐体本体部131aに締結固定されたときに両者間に位置するように各雄ねじ131eの中途に嵌合する部材である。
【0032】
2つのヒンジ部131gは、蓋部131bを筐体本体部131aに開閉可能に連結する部位である。本実施形態では、各ヒンジ部131gは、各々の周縁が矩形状を有する蓋部131b及び筐体本体部131aにおいて直線状に延在する、矩形の長辺に当たる端縁部分131a-2,131b-1を連結する。そして、2つのヒンジ部131gは、当該端縁部分131a-2,131b-1の延在方向D11に互いに間隔を開けて設けられている。
【0033】
図4は、
図1に示されている蓋部が閉じられた制御ユニットを、
図1中の矢印V11方向から見た平面図であり、
図5は、
図4中のV12-V12線に沿った部分断面図である。
【0034】
これらの
図4及び
図5に示されているように、各ヒンジ部131gは、蓋側突出部131g-1、本体外側突出部131g-2、本体中央側突出部131g-3、及び軸棒部131g-4と、を備えている。
【0035】
蓋側突出部131g-1は、蓋部131bの周縁から突出し、蓋部131bの開閉軸方向D12に沿って延在する丸孔状の蓋側軸受孔131g-1aが設けられた、蓋部131bと一体成形された軸受部位である。本体外側突出部131g-2及び本体中央側突出部131g-3は、筐体本体部131aの周縁から突出して、開閉軸方向D12について蓋側突出部131g-1を相互間に挟んで隣接するように筐体本体部131aと一体成形された軸受部位である。本体外側突出部131g-2及び本体中央側突出部131g-3には、開閉軸方向D12に沿って延在するとともに蓋側軸受孔131g-1aに連通する丸孔状の本体外側軸受孔131g-2a及び本体中央側軸受孔131g-3aが設けられている。軸棒部131g-4は、蓋側軸受孔131g-1a、本体外側軸受孔131g-2a、及び本体中央側軸受孔131g-3aを貫通する丸棒部位である。本実施形態では、端縁部分131a-2の中央側に位置する本体中央側軸受孔131g-3aが、軸棒部131g-4の軸径よりも小さな孔径で形成されている。他方、端縁部分131a-2の外端側に位置する本体外側軸受孔131g-2aは、軸棒部131g-4の軸径よりも若干大きな孔径で形成されている。また、1つの蓋側軸受孔131g-1aは、外端側の本体外側軸受孔131g-2aよりも更に大きな孔径で形成されている。軸棒部131g-4は、端縁部分131a-2の外端側から、当該軸棒部131g-4の軸径よりも孔径が大きな本体外側軸受孔131g-2a及び蓋側軸受孔131g-1aへと挿入される。そして、この軸棒部131g-4が、軸棒部131g-4の軸径よりも孔径が小さな中央側の本体中央側軸受孔131g-3aに圧入されてヒンジ部131gが構成される。
【0036】
また、本実施形態では、上記のように形成された2つのヒンジ部131gの相互間には、
図4に示されているように、通気フィルタ131hが設けられている。この通気フィルタ131hは、筐体本体部131aにおいて、蓋部131bの端縁部分131b-1に連結された端縁部分131a-2に沿って延在する帯板状の側壁131a-3に筒状の突起として形成されている。通気フィルタ131hは、シール部材131cを介して蓋部131bによって開口が塞がれることで密閉される筐体本体部131aの内外の通気を行う部位である。通気フィルタ131hの周壁には、空気の取入れ口としてのスリットが設けられ、周壁の内部には、通気性を有しつつ液体の通過を規制する素材で形成されたフィルタ膜が内蔵されている。通気フィルタ131hでの通気は、周壁のスリットと内部のフィルタ膜を介して行われる。
【0037】
概略、以上のように構成された制御ユニット130の装置筐体131では、2つのヒンジ部131gによって開閉可能に筐体本体部131aに連結された蓋部131bが閉じられる。そして、蓋部131bにおける4つの角部に設置された4本の雄ねじ131eが、筐体本体部131aにおける4つの角部に設置された4つの雌ねじ131dに捩じ込まれることで蓋部131bが筐体本体部131aに固定される。このとき、本実施形態では、雄ねじ131eと雌ねじ131dによる4つの締結箇所に、蓋部131bが開かれたときに雄ねじ131eを蓋部131bと一体に保持するための次のような構造が設けられている。
【0038】
図6は、
図4に示されている装置筐体において、蓋部が開かれたときに雄ねじを蓋部と一体に保持するための構造を示す、
図4中のV13-V13線に沿った断面図である。
【0039】
蓋部131bが開かれる際には、
図6に点線で示されているように、雄ねじ131eが緩められて雌ねじ131dから雄ねじ131eの先端部131e-1が抜かれる。このとき、本実施形態では、雌ねじ131dから雄ねじ131eの先端部131e-1が抜けても内歯ワッシャ131fから雄ねじ131eの先端部131e-1が突出した状態が維持されて雄ねじ131eが蓋部131bと一体に保持されるように構成されている。この保持のために、筐体本体部131aには、雌ねじ131dから抜けた雄ねじ131eの先端部131e-1を収容する本体側収容空間131a-4が設けられている。また、蓋部131bには、雌ねじ131dから抜けた雄ねじ131eの先端部131e-1を突出させた内歯ワッシャ131fを収容する蓋側収容空間131b-2が設けられている。
【0040】
まず、本体側収容空間131a-4について説明する。本実施形態では、雌ねじ131dが、筐体本体部131aに設けられたねじ穴131a-5における、雄ねじ131eの挿入口から挿入方向D13の奥側に離れた位置を起点として当該奥側へと形成されている。雌ねじ131dは、ねじ穴131a-5における上記の起点よりも奥側に嵌入されたインサート部品となっている。そして、本体側収容空間131a-4は、ねじ穴131a-5の挿入口から雌ねじ131dの起点までの間にあって雌ねじ131dから抜けた雄ねじ131eの先端部131e-1を収容可能な空間となっている。
【0041】
蓋側収容空間131b-2は、蓋部131bにおける筐体本体部131aとの対向側に設けられ、雌ねじ131dから抜けた雄ねじ131eの先端部131e-1を突出させた内歯ワッシャ131fを収容可能な凹部である。
【0042】
ここで、
図3及び
図6を参照して説明を続ける。本実施形態では、有底矩形筒状の筐体本体部131aの周壁131a-6には、開口端縁131a-1から一段下がった位置で周方向D14の全周に亘って周壁131a-6から張り出した矩形環状のフランジ部131a-7が設けられている。筐体本体部131aにおいて、ヒンジ部131gによって蓋部131bに連結される端縁部分131a-2とは、このフランジ部131a-7における四辺の内の一辺である。また、
図4に示されているように、通気フィルタ131hは、筐体本体部131aの側壁131a-3における、フランジ部131a-7よりも底側となる壁部分に設けられている。また、上述した雌ねじ131dは、矩形環状のフランジ部131a-7の4つの角部に設けられたねじ穴131a-5の中に嵌入されたインサート部品となっている。
【0043】
また、蓋部131bは、天井壁131b-3、リブ壁131b-4、及び4つのねじ柱131b-5、を備えている。天井壁131b-3は、筐体本体部131aの底壁及びフランジ部131a-7の双方と対向して開口端縁131a-1を塞ぐ矩形平板状の部位である。また、天井壁131b-3は、その大部分を占める矩形中央側の平板壁部131b-3aと、この平板壁部131b-3aから一段下がった位置で平板壁部131b-3aの四周を囲む段差壁部131b-3bと、を備えている。リブ壁131b-4は、天井壁131b-3の段差壁部131b-3bの周縁から、筐体本体部131aの周壁131a-6における開口端縁寄りの部分を周方向D14の全周に亘って囲むようにフランジ部131a-7に向かって立設された矩形環状の壁部位である。4つのねじ柱131b-5は、矩形環状のリブ壁131b-4における4つの角部に円柱状に形成され、その中心に雄ねじ131eの貫通孔131b-5aが設けられた部位である。つまり、これら4つのねじ柱131b-5は、フランジ部131a-7における4つの雌ねじ131dと一対一に対応するように形成された筒状の部位となっている。
【0044】
ここで、各ねじ柱131b-5は、筐体本体部131aの開口が塞がれる閉塞時に、蓋部131bと筐体本体部131aとの間に挟まれるシール部材131cが所定程度以上に潰れないように筐体本体部131aへの蓋部131bの接近を規制する役割を果たす。即ち、各ねじ柱131b-5は、閉塞時にシール部材131cが所定程度に潰れた段階で、先端部131b-5cがフランジ部131a-7に当接して筐体本体部131aへの蓋部131bの接近を規制する。更に、各ねじ柱131b-5は、各先端部131b-5cがリブ壁131b-4の先端縁131b-4a(
図3)から更に突出してフランジ部131a-7に当接するように形成されている。そして、このねじ柱131b-5の先端部131b-5cに、上記の蓋側収容空間131b-2として内歯ワッシャ131fを収容する凹部が形成されている。このとき、各ねじ柱131b-5の先端部131b-5cよりも先端縁131b-4aが低くなるリブ壁131b-4は、蓋部131bにおいて次のように形成されている。
【0045】
図7は、蓋部においてリブ壁がどのように形成されているかを、
図4中のV14-V14線に沿った部分断面で示す図である。
【0046】
この
図7に示されているように、筐体本体部131aの開口端縁131a-1から一段下がった位置で周壁131a-6から張り出したフランジ部131a-7と、先端縁131b-4aとの間に間隙d11が開く高さでリブ壁131b-4が立設されている。上記のねじ柱131b-5は、この間隙d11に相当する分、各先端部131b-5cがリブ壁131b-4の先端縁131b-4aから更に突出してフランジ部131a-7に当接するように形成されている。4本のねじ柱131b-5は、筐体本体部131aの開口端縁131a-1とともに、次のような当接突起部131kを構成している。この当接突起部131kは、筐体本体部131aの開口が蓋部131bで塞がれる閉塞時に、リブ壁131b-4の先端縁131b-4aとフランジ部131a-7との間に間隙d11が開くように当接相手の部材に当接する。ねじ柱131b-5は、その先端部131b-5cがフランジ部131a-7に当接する。また、筐体本体部131aの開口端縁131a-1は、蓋部131bの天井壁131b-3における段差壁部131b-3bに当接する。
【0047】
更に、
図3及び
図6に示されているように、各ねじ柱131b-5の先端部131b-5cには、リブ壁131b-4の先端縁131b-4aとフランジ部131a-7との間隙d11へと、蓋側収容空間131b-2を連通させる連通部131b-5bが設けられている。この連通部131b-5bは、各ねじ柱131b-5の先端部131b-5cにおける蓋側収容空間131b-2を囲む周壁の一部が次のように切り欠かれて形成されている。即ち、当該先端部131b-5cがフランジ部131a-7に当接した際に、蓋側収容空間131b-2の内部を上記の間隙d11に連通させる部位である。
【0048】
また、本実施形態では、
図7に断面図で示されているように、筐体本体部131aにおける開口端縁131a-1には、シール部材131cを収容する環状のシール部材収容溝131a-1aが設けられている。シール部材131cは、このシール部材収容溝131a-1aに、当該シール部材131cの太さ方向について一部が突出した状態で収容されている。そして、4本の雄ねじ131eの捩じ込みによりシール部材131cのシール部材収容溝131a-1aからの突出部分を潰しつつ蓋部131bが筐体本体部131aの開口を塞ぐことで筐体本体部131aと蓋部131bとの間の密閉が図られる。このシール部材収容溝131a-1aが設けられた開口端縁131a-1も、閉塞時にシール部材131cが所定程度に潰れた段階で、蓋部131bに当接して筐体本体部131aへの蓋部131bの接近を規制する当接突起部131kに含まれる。
【0049】
また、本実施形態では、シール部材131cが次のような形状を有している。即ち、シール部材131cは、開口端縁131a-1及び蓋部131bそれぞれに向かって突出して周方向D14に延在する突条131c-1が、開口端縁131a-1及び蓋部131bそれぞれについて2列ずつ、幅方向D15に配列された形状を有している。シール部材131cが開口端縁131a-1と蓋部131bとに挟まれると、開口端縁131a-1と蓋部131bのそれぞれを向いた各2列の突条131c-1が潰れて開口端縁131a-1及び蓋部131bそれぞれに密着する。
【0050】
更に、本実施形態では、
図3に示されているように、矩形環状のフランジ部131a-7における、中継ケーブル140の延出側とは反対側の一短辺に、次のような庇壁131a-8が立設されている。この庇壁131a-8は、蓋部131bが閉じられたときに蓋部131bのリブ壁131b-4の更に外側に位置するように、フランジ部131a-7における上記の一短辺の略全長に亘って形成されている。本実施形態では、制御ユニット130は、
図1に示されているように柱状物11に設置される際には、庇壁131a-8が上側となる姿勢で縦置き配置される。そして、この庇壁131a-8が、蓋部131bのリブ壁131b-4の先端縁131b-4aとフランジ部131a-7との間の間隙d11の上部に張り出して、当該間隙d11への雨等の吹込みを遮る庇の役割を果たす。
【0051】
次に、装置筐体131における装置部品の収容状態について説明する。本実施形態では、装置部品として、
図3に示されているように、回路基板132、当該回路基板132に対して無線で信号の遣り取りを行うための通信アンテナ133、及び組電池134、が収容される。回路基板132は、
図1に示されている音圧センサ110から中継ケーブル140を介して送られてくる出力電圧を、音圧を表す信号に変換して通信アンテナ133に供給する。通信アンテナ133は、供給された信号を踏切器具箱14の内部の装置へ無線で送出する。組電池134は、複数の単電池134aが横並びに束ねられ、出力端部どうしが、複数の単電池134aの横並び方向D16に延在する帯板状の金属タブ134bで接続されたものである。この組電池134は、制御ユニット130の内部の各種部品や、中継ケーブル140で繋がれた音圧センサ110の電源として用いられる。
【0052】
回路基板132は、この回路基板132を通信アンテナ133から電磁的に遮蔽するシールドケース135に内蔵されて装置筐体131に収容される。シールドケース135は、有底四角形筒状の板金加工部品として形成されたケース本体部135aと、シールド蓋部135bと、を備えており、回路基板132はケース本体部135aの内部に収容される。
【0053】
図8は、装置筐体に収容される装置部品を、
図3の斜視図からシールドケースのシールド蓋部を外して回路基板が見えるようにして示した図である。
【0054】
まず、回路基板132の収容状態について説明する。上述したように、回路基板132は、シールドケース135におけるケース本体部135aの内部に収容される。このケース本体部135aは、四角形状のシールド底壁135a-1と、当該シールド底壁135a-1において四角形を構成する各辺から折起こされる4枚のシールド側壁135a-2と、を備えている。
【0055】
これら4枚のシールド側壁135a-2のうち、組電池134に対向する一の側壁は、回路基板132から延出した電線136をシールドケース135の外部へと通過させる電線開口135a-3aが設けられた開口付側壁135a-3となっている。この開口付側壁135a-3と、開口付側壁135a-3に対向するシールド側壁135a-2と、それぞれから残りの2枚のシールド側壁135a-2へと接続片135a-4が張り出して各シールド側壁135a-2の外面に重ねられている。
【0056】
図9は、
図8に示されている開口付側壁から張り出した接続片を例に挙げてシールド側壁の接続構造を示す、
図8中の領域A11の拡大図である。
【0057】
図8及び
図9に示されている接続構造では、開口付側壁135a-3の側縁から張り出した接続片135a-4は、側縁で略直角に折り曲げられて、隣接側壁としてのシールド側壁135a-2の外面に重ねられる。このような接続片135a-4の重ね合わせによって、接続部でのシールド性能の低下を抑えてシールド側壁135a-2どうしの電気的な接続が行われている。
【0058】
また、
図3に示されているように、シールド蓋部135bは、当該シールド蓋部135bに対する平面視で四角形の角部に相当する箇所が面取りされている。そして、このシールド蓋部135bが次のような構成によってケース本体部135aの開口に押し付けられた状態で固定されている。
【0059】
まず、本実施形態では、
図3及び
図8に示されているように、筐体本体部131aの底壁にはシールドケース135におけるケース本体部135aが固定される。そして、この筐体本体部131aの底壁には、先端に雌ねじが形成された2本のボス131jが、ケース本体部135aを相互間に挟むように2本が立設されている。
【0060】
図3に示されているように、シールド蓋部135bは、ケース本体部135aの開口を塞ぐ平板部135b-1から、蓋固定片135b-2がカンチレバー状に張り出してボス131jの先端に固定される形状を有している。蓋固定片135b-2は、2本のボス131jに一対一に対応するように2本が形成されている。このとき、本実施形態では、ボス131jが、筐体本体部131aの底壁からの高さが、ケース本体部135aの開口よりも低くなるように形成されている。その結果、シールド蓋部135bの蓋固定片135b-2は、平板部135b-1から筐体本体部131aの底壁の側に撓んだ状態でボス131jの先端に端部が固定されることで平板部135b-1をケース本体部135aの開口に押し付ける。これにより、シールド蓋部135bがケース本体部135aの開口を塞いだ状態で筐体本体部131aの底壁に固定される。更に、平板部135b-1のケース本体部135aの開口への押付けによって、シールド蓋部135bとケース本体部135aとの電気的な導通が図られる。
【0061】
次に、組電池134の収容状態について説明する。本実施形態では、
図8に示されているように、筐体本体部131aの内部に電池保持部137が設置されている。電池保持部137は、矩形ブロック状に形成された組電池134を囲んで内側に当該組電池134が配置される四角筒状の筒壁137aを有している。また、この電池保持部137は、筐体本体部131aの周壁131a-6から離れた位置に設置される。更に、電池保持部137の筒壁137aには、その内側に保持された組電池134の側面の一部を、電池保持部137からの組電池134の取出しの際の手掛かりのために露出させる手掛り用切欠き部137bが設けられている。この手掛り用切欠き部137bは、筒壁137aにおける、電池保持部137の内底面とは反対側の端縁から当該内底面に向かって切り込まれて形成されている。また、この電池保持部137の内部は、次のように形成されている。
【0062】
図10は、
図8に示されている電池保持部の内部を、
図9中のV15-V15線に沿った断面で示す図である。
【0063】
まず、電池保持部137は、その内底面137cから離して組電池134を保持するように当該内底面137cに立設された電池保持リブ137dを備えている。この電池保持リブ137dは、
図10では1つが示されているが、電池保持部137の内底面137cに2列が並べられて形成されている。
【0064】
また、電池保持部137では、組電池134は、上記の金属タブ134bで接続された側面が筒壁137aの内面と対向するように配置される。そして、筒壁137aの内面は、底側対向面137eと開口側対向面137fとを有する段差形状に形成されている。底側対向面137eは、組電池134の側面において金属タブ134bよりも電池保持部137の内底面137cの側となる底側部分134cに対向する面部分である。開口側対向面137fは、組電池134の側面において底側部分134よりも筒壁137aの開口側であって金属タブ134bを含む開口側部分134dに対向する面部分である。この開口側対向面137fが、底側対向面137eよりも組電池134の側面から離れる方向に凹んでいる。ここで、筒壁137aにおける段差形状は、筒壁137aの中で仮に組電池134が動いて底側対向面137eに当接するようなことがあっても、金属タブ134bが開口側対向面137fに接触しないように形成されている。即ち、筒壁137aの中に組電池134が収められたときに、組電池134の底側部分134cと底側対向面137eとの間隙d12よりも金属タブ134bと開口側対向面137fとの間隙d13の方が広くなるように段差形状が形成されている。
【0065】
このような電池保持部137の内部に配置された組電池134は、次のような2箇所の緩衝部材138a,138bによって保持される。1つの緩衝部材138aは、装置筐体131の蓋部131bの裏面に貼付されている。蓋部131bが閉じられると、この蓋部131bと、電池保持部137の内部に配置された組電池134との間に緩衝部材138aが介在することとなる。他の1つの緩衝部材138bは、電池保持部137の筒壁137aの内面の一部に貼付されている。筒壁137aの内部に組電池134が入れられると、筒壁137aと組電池134との間に緩衝部材138bが介在することとなる。
【0066】
また、電池保持部137の内部に配置された組電池134は、シールドケース135の内部の回路基板132と、電力用電線139を介して接続される。この電力用電線139は、蓋部131bが開かれたときに仮に組電池134が電池保持部137の外へと出てしまうような事態が生じたとしても組電池134を支持して脱落を抑制する働きも担っている。
【0067】
以上に説明した実施形態の制御ユニット130(屋外設置装置)及び音圧計測装置100によれば、まず、蓋部131bがヒンジ部131gを介して筐体本体部131aに連結されているので、メンテナンス時に開かれた蓋部131bの脱落が回避される。その上で、ヒンジ部131gによる蓋部131bの連結が、開閉軸回りに所定程度のガタを許容しつつ行われている。従って、ヒンジ部131gに近い箇所でも、このガタの範囲内で蓋部131bが移動可能であるので、ヒンジ部131gが雄ねじの捩じ込みを阻害することがない。このため、装置内部への液体の浸入を抑えるシール部材131cには、蓋部131bを貫通する4本の雄ねじ131eが筐体本体部131aの雌ねじ131dに捩じ込まれることでシール部材131cに均一な圧力が加えられることとなる。このとき、各雄ねじ131eの中途には内歯ワッシャ131fが嵌合している。そして、筐体本体部131aには、雌ねじ131dから抜けた先端部131e-1を収容可能な本体側収容空間131a-4が設けられている。また、蓋部131bには、雌ねじ131dから抜けた先端部131e-1を突出させた内歯ワッシャ131fを収容可能な蓋側収容空間131b-2が設けられている。これにより、メンテナンス時に蓋部131bを開放するために、雄ねじ131eを緩めて雌ねじ131dから先端部131e-1を抜けさせたとしても、雄ねじ131eの中途には内歯ワッシャ131fが嵌合したままとなる。そして、この内歯ワッシャ131fが蓋部131bに干渉することで雄ねじ131eが蓋部131bから外れることがない。つまり、蓋部131bが開放されても、雄ねじ131eは蓋部131bと一体のままとなるのでその脱落を抑えることができる。このように、本実施形態によれば、装置内部への液体の浸入を抑えるシール部材131cに複数の雄ねじ131eによって均一な圧力を加えるとともに、メンテナンス時における雄ねじ131eの脱落を抑えることができる。
【0068】
ここで、本実施形態では、本体側収容空間131a-4が、ねじ穴131a-5の挿入口から雌ねじ131dの起点までの間の空間となっている。この構成によれば、筐体本体部131aのねじ穴131a-5における雌ねじ131dの形成位置の工夫によって、雄ねじ131eの脱落抑制のための本体側収容空間131a-4を設けることができる。このため、本体側収容空間131a-4の設置についての加工コストを抑えることができる。
【0069】
また、本実施形態では、蓋側収容空間131b-2が、蓋部131bに設けられて内歯ワッシャ131fを収容可能な凹部となっている。この構成によれば、雄ねじ131eの中途に嵌合した内歯ワッシャ131fを蓋側収容空間131b-2に収容させることで、雄ねじ131eを蓋部131bと一層確実に一体化させて脱落の抑制を確かなものとすることができる。
【0070】
また、本実施形態では、蓋部131bのねじ柱131b-5及び筐体本体部131aの開口端縁131a-1を有する当接突起部131kが当接相手に当接することでリブ壁131b-4の先端縁131-4aとフランジ部131a-7との間に間隙d11が開く。この構成によれば、上記の間隙d11が開くことで、例えばリブ壁131b-4の先端縁131-4aとフランジ部131a-7との間への液溜まりが抑制される。これにより、このような液溜まりが凍結することで蓋部131bや筐体本体部131aに過度な負荷が掛かるいわゆるアイスパンクの発生を抑えることができる。
【0071】
また、本実施形態では、電池保持部137の筒壁137aと、電源用の電池としての組電池134と、の間に圧縮状態で介在するように緩衝部材138bが設置される。この構成によれば、上記の緩衝部材138bによって振動等を効果的に抑えて電池保持部137に組電池134を収容することができる。更に、この緩衝部材138bが圧縮状態で介在するので、緩衝部材138bの圧縮に対する反発力で組電池134が筒壁137aの内部に保持されることとなり、メンテナンスに際して蓋部131bが開かれたときの組電池134の脱落を抑制することもできる。
【0072】
また、本実施形態では、電池保持部137の筒壁137aの内面は、組電池134の側面において突出している金属タブ134bを避けるように、底側対向面137eと組電池134の側面から離れる方向に凹んだ開口側対向面137fと、を有する段差形状に形成されている。この構成によれば、金属タブ134bを筒壁137aの内面に当接させないようにして電池保持部137に組電池134を収容することができる。
【0073】
また、本実施形態では、筐体本体部131aに、回路基板132を内蔵するシールドケース135が設置されている。このシールドケース135のケース本体部135aでは、一のシールド側壁135a-2の側縁から張り出した接続片135a-4が隣のシールド側壁135a-2の外面に重ねられて電気的に接続されている。この構成によれば、安価な板金加工で形成されたシールドケース135によってコストを抑えて回路基板132に対する電磁的な遮蔽を行うことができる。その上で、装置筐体131の内部でシールド側壁135a-2に沿って電線136が配策される場合に、当該電線136が接触する角部が接続片135a-4の折り曲げ箇所となっている。これにより、電線136が金属板のエッジと接触することによる傷付き等を抑制することができる。
【0074】
また、本実施形態では、シールド蓋部135bにおける2本のカンチレバー状の蓋固定片135b-2が、ケース本体部135aの開口よりも低い2本のボス131jに固定されることで、シールド蓋部135bが筐体本体部131aに固定されている。そして、各蓋固定片135b-2が撓んだ状態でボス131jに固定されることでシールド蓋部135bの平板部135b-1をケース本体部135aの開口に押し付けている。この構成によれば、蓋固定片135b-2が撓んで平板部135b-1をケース本体部135aの開口に押し付けることで、シールド蓋部135bとケース本体部135aとを電気的に良好に導通させることができる。
【0075】
また、本実施形態では、蓋部131bを筐体本体部131aに開閉可能に連結するヒンジ部131gにおいて、本体中央側軸受孔131g-3aは、軸棒部131g-4の軸径よりも小さな孔径で形成されて軸棒部131g-4が圧入される。他方、蓋側軸受孔131g-1aは、軸棒部131g-4の軸径よりも大きな孔径で形成されて径方向に所定程度のガタが許容された状態で軸棒部131g-4が挿入される。この構成によれば、蓋部131bがヒンジ部131gを介して筐体本体部131aに連結されているので、メンテナンス時に開かれた蓋部131bについても上述のように脱落が回避されることとなり、メンテナンスにおける作業者の手間を一層抑えることができる。また、軸棒部131g-4が上記のような大径の本蓋側軸受孔131g-1aに挿入されることで、ヒンジ部131gにおける上述のガタの許容がなされることとなっている。
【0076】
また、本実施形態では、ヒンジ部131gが、互いに間隔を開けて2つ設けられている。本実施形態とは異なり、ヒンジ部が側壁の中央に1つだけ設けられた形態では、蓋部が開かれたときにヒンジ部を中心に蓋部のガタや傾きが大きくなる場合がある。このような形態に対し、上記の構成によれば、ヒンジ部131gによる連結側において、蓋部131bが開かれたときのガタや傾きが抑えられて筐体本体部131aに対する連結強度を高めることができる。
【0077】
また、本実施形態では、筐体本体部131aは、ヒンジ部131gの側の側壁131a-3が鉛直方向に沿うように設置される。そして、この側壁131a-3には通気フィルタ131hが設けられている。この構成によれば、通気フィルタ131hが設けられる上記の側壁131a-3が鉛直方向に沿うように設置されるので、何らかの原因で装置内部に液体が溜まるようなことがあっても、通気フィルタ131hが液体に漬かる等といった事態を抑えることができる。
【0078】
また、本実施形態では、筐体本体部131aの開口端縁131a-1にはシール部材収容溝131a-1aが設けられている。シール部材131cは、シール部材収容溝131a-1aに一部が突出した状態で収容される。そして、シール部材131cの突出部分を潰しつつ蓋部131bが筐体本体部131aの開口を塞ぐことで筐体本体部131aと蓋部131bとの間が密閉される。この構成によれば、シール部材収容溝131a-1aからのシール部材131cの突出部分が潰されることで蓋部131bと筐体本体部131aの開口端縁131a-1との間の良好な密閉を得ることができる。また、雄ねじ131eの捩じ込みの際に、蓋部131bがシール部材収容溝131a-1aの縁に当接すると、それ以上は筐体本体部131aへの近接が規制されるので、シール部材131cへの過度な圧力付加を抑えることができる。
【0079】
また、本実施形態では、シール部材131cは、開口端縁131a-1及び蓋部131bそれぞれに向かって突条131c-1が2列ずつ設けられた形状を有している。そして、これらの突条131c-1が潰れて開口端縁131a-1及び蓋部131bそれぞれに密着する。この構成によれば、シール部材131cには、開口端縁131a-1及び蓋部131bそれぞれに対して2列ずつの突条131c-1という4箇所の密着箇所が設けられることとなる。そして、これらの密着箇所を介して蓋部131bと筐体本体部131aの開口端縁131a-1との間の一層良好な密閉性を得ることができる。
【0080】
また、本実施形態では、閉塞時にシール部材131cが所定程度以上に潰れないように、当該程度にシール部材131cが潰れた段階で当接相手に当接する当接突起部131kがシール部材131cを周方向D14に囲むように設けられている。本実施形態では、蓋部131bに設けられた4本のねじ柱131b-5と、筐体本体部131aでシール部材収容溝131a-1aが設けられた開口端縁131a-1と、で当接突起部131kが構成される。この構成によれば、雄ねじ131eの捩じ込みによって蓋部131bが筐体本体部131aへと近づけられる際に当接突起部131kが当接相手に当接すると、蓋部131bは、筐体本体部131aへのそれ以上の近接が規制される。これにより、シール部材131cへの過度な圧力付加を抑えることができる。
【0081】
また、本実施形態では、当接突起部131kが、蓋部131bに、4本の雄ねじ131eと一対一に対応するように設けられた4本のねじ柱131b-5を有している。この構成によれば、シール部材131cに大きな圧力が加わる雄ねじ131eの近傍に当接突起部131kが設けられるので、シール部材131cへの過度な圧力付加を一層効果的に抑えることができる。
【0082】
また、本実施形態では、4つの雌ねじ131dがフランジ部131a-7に設けられている。また、蓋部131bの天井壁131b-3とシール部材131cを間に挟んだ筐体本体部131aの開口端縁131a-1との密閉箇所を囲むようにリブ壁131b-4が設けられている。そして、そのリブ壁131b-4の中途に、4本の雄ねじ131eが貫通する筒状のねじ柱131b-5が、フランジ部131a-7における4つの雌ねじ131dと一対一に対応するように形成されている。この構成によれば、リブ壁131b-4により、上記の密閉箇所に対する液体の被りが抑えられるので、装置内部に対する液体の浸入を一層抑えることができる。また、上記の構成によれば、リブ壁131b-4の中途に雄ねじ131eを通すねじ柱131b-5が設けるという簡単な構成で、上述したリブ壁131b-4による液体の浸入抑制と、蓋部131bへの雄ねじ131eの設置と、を良好に両立させることができる。
【0083】
また、本実施形態では、各ねじ柱131b-5は、先端部131b-5cがリブ壁131b-4の先端縁131-4aから更に突出してフランジ部131a-7に当接する。そして、各先端部131b-5cに、蓋側収容空間131b-2として内歯ワッシャ131fを収容する凹部が形成されている。リブ壁131b-4の中途でねじ柱131b-5の先端部131b-5cを突出させてフランジ部131a-7に当接させることで、シール部材131cに対する過度な圧力の付加を抑えることができる。更にその先端部131b-5cを利用して内歯ワッシャ131fを収容する蓋側収容空間131b-2を設けることで、この蓋側収容空間131b-2についての加工コストを抑えることもできる。
【0084】
また、本実施形態では、ねじ柱131b-5の先端部131b-5cには、蓋側収容空間131b-2の内部を上記の間隙d11に連通させる連通部131b-5bが設けられている。この構成によれば、ねじ柱131b-5の先端部131b-5cにおける蓋側収容空間131b-2への液溜まりを抑えることができ、このような液溜まりに起因するアイスパンクの発生も抑えることができる。
【0085】
また、本実施形態では、電線開口135a-3aが設けられた開口付側壁135a-3の側縁から張り出した接続片135a-4が隣のシールド側壁135a-2の外面に重ねられて電気的に接続されている。この構成によれば、電線開口135a-3aを出た電線136がシールド側壁135a-2に沿って配策される際に接触する角部が金属板の折り曲げ箇所であり、電線136が金属板のエッジと接触することによる傷付き等を効果的に抑制することができる。
【0086】
また、本実施形態では、シールドケース135のシールド蓋部135bは、角部に相当する箇所が面取りされている。この構成によれば、シールド蓋部135bの角部についても、電線136を傷付け難い面取り形状になっているので、電線136の傷付きを一層抑制することができる。
【0087】
また、本実施形態では、組電池134を保持する電池保持部137が、筐体本体部131aの周壁131a-6から離れた位置に設置される。この構成によれば、筐体本体部131aの周壁131a-6から離れた位置の電池保持部137で組電池134が保持されるので、装置内部に液体が溜まることがあったとしても、組電池134が液体に漬かる等といった事態を抑えることができる。
【0088】
また、本実施形態では、電池保持部137の内底面137cには、この内底面137cから離して組電池134を保持する電池保持リブ137dが立設されている。この構成によれば、組電池134は、電池保持リブ137dによって電池保持部137の内底面137cからも離されるので、組電池134が液体に漬かる等といった事態を一層抑えることができる。
【0089】
また、本実施形態では、電池保持部137の筒壁137aには、組電池134の取出しの際の手掛かりのために組電池134の側面を露出させる手掛り用切欠き部137bが設けられている。この構成によれば、例えば電池交換等の際に、作業者は、手掛り用切欠き部137bを利用して良好な作業性の下で組電池134を掴んで電池保持部137から取り出すことができる。
【0090】
また、本実施形態では、装置筐体131の蓋部131bと組電池134との間にも緩衝部材138aが設けられている。この構成によれば、電池保持部137の筒壁137aと組電池134との間の緩衝部材138bとも相まって組電池134の振動等を効果的に抑えて電池保持部137に組電池134を収容することができる。
【0091】
尚、以上に説明した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、これに限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の屋外設置装置及び音圧計測装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
【0092】
例えば、上述の実施形態では、屋外設置装置の一例として、踏切1に設置されて警報機としてのスピーカ13の音圧を計測する音圧計測装置100に適用される制御ユニット130が例示されている。しかしながら、屋外設置装置は、これに限るものではなく、屋外に設置されて使用される装置であれば、その具体的な適用態様を問うものではない。
【0093】
また、上述の実施形態では、屋外設置装置の一例として、扁平な有底矩形筒状の筐体本体部131aと矩形板状の蓋部131bとを備えた装置筐体131に各種装置部品が収容された制御ユニット130が例示されている。しかしながら、屋外設置装置は、これに限るものではない。筐体本体部は、有底筒状に形成されたものであれば矩形以外の有底多角形状や有底円筒状等であってもよく、蓋部も、筐体本体部の開口を塞ぐものであれば矩形板状以外の多角形板状や円板状等であってもよい。
【0094】
また、上述の実施形態では、シール部材の一例として、矩形環状のシール部材131cが例示されている。しかしながら、シール部材は、これに限るものではなく、環状であれば、その形状は、矩形環以外の多角形環状や円環状等であってもよい。
【0095】
また、上述の実施形態では、雌ねじや雄ねじの各一例として、筐体本体部131aの4つの角部に配置された4つの雌ねじ131dや、蓋部131bの4つの角部に配置された4つの雄ねじ131eが例示されている。しかしながら、雌ねじや雄ねじの数や配置はこれに限るものではなく、筐体本体部や蓋部の形状に応じて適宜に設置し得るものである。
【0096】
また、上述の実施形態では、雄ねじの先端部や内歯ワッシャの収容空間の一例として、筐体本体部131aのねじ穴131a-5の一部を利用した本体側収容空間131a-4が例示されている。また、蓋部131bに凹部として設けられた蓋側収容空間131b-2も例示されている。しかしながら、上記の収容空間は、これらに限るものではなく、ねじ穴とは別に筐体本体部に設けたものや、内歯ワッシャを内側に保持可能な複数の突起等であってもよく、その具体的な態様を問うものではない。ただし、ねじ穴131a-5の一部を利用した本体側収容空間131a-4によれば加工コストを抑えることができる点や、凹部としての蓋側収容空間131b-2によれば雄ねじ131eの脱落の抑制を確かなものとすることができる点は上述した通りである。尚、上述の実施形態では、筐体本体部131aと蓋部131bの両方に収容空間を設けた形態が例示されているが、筐体本体部と蓋部の何れか一方のみに収容空間を設けることとしてもよい。
【0097】
また、上述の実施形態では、装置筐体の一例として、当接突起部131kが当接相手に当接することでリブ壁131b-4の先端縁131-4aとフランジ部131a-7との間には間隙d11が開く装置筐体131が例示されている。しかしながら、装置筐体はこれに限るものではなく、蓋部におけるリブ壁を筐体本体部におけるフランジ部に当接させることとしてもよい。ただし、リブ壁131b-4とフランジ部131a-7との間に間隙d11を開けることで、リブ壁131b-4とフランジ部131a-7との間への液溜まりに起因するアイスパンクの発生を抑えることができる点は上述した通りである。
【0098】
また、上述の実施形態では、装置筐体の一例として、電池保持部137の筒壁137aと組電池134との間に緩衝部材138bを圧縮状態で介在させた装置筐体131が例示されている。しかしながら、装置筐体はこれに限るものではなく、上記のような緩衝部材は設けないこととしてもよい。ただし、筒壁137aと組電池134との間に緩衝部材138bを圧縮状態で介在させることで蓋部131bが開かれたときの組電池134の脱落を効果的に抑えることができる点は上述した通りである。
【0099】
また、上述の実施形態では、電源用の電池の一例として組電池134が例示されている。そして、電池保持部の一例として、組電池134の金属タブ134bを避けるように、筒壁137aの内面が段差形状となった電池保持部137が例示されている。しかしながら、電池や電池保持部はこれに限るものではなく、1つ又は複数の単電池を電源として利用することしてもよく、電池保持部の筒壁の内面には、保持対象の電池の態様の如何を問わず段差形状等は設けないこととしてもよい。ただし、組電池を電源に用いることで大電力を容易に得ることができる。そして、電池保持部137の筒壁137aの内面に上記のような段差形状を設けることで、金属タブ134bを筒壁137aの内面に当接させないようにして電池保持部137に組電池134を収容することができる点は上述した通りである。
【0100】
また、上述の実施形態では、筐体本体部に設置されて、回路基板を内蔵するシールドケースの一例として、接続片135a-4が隣のシールド側壁135a-2の外面に重ねられて電気的に接続されたシールドケース135が例示されている。しかしながら、シールドケースは、これに限るものではなく、上記のような接続片による接続構造を持たないものであってもよい。ただし、接続片135aによる上記の接続構造を採用することで、コストを抑えて電磁的な遮蔽を行いつつ、電線136の傷付き等を抑制することができる点は上述した通りである。
【0101】
また、上述の実施形態では、シールドケースの一例として、蓋固定片135b-2を撓ませてボス131jに固定することで、平板部135b-1をケース本体部135aに押し付けてシールド蓋部135bが固定されたシールドケース135が例示されている。しかしながら、シールドケースはこれに限るものではなく、上記のような押し付けを行うことなく、シールド蓋部の固定が行われるもの等であってもよい。ただし、蓋固定片135b-2を撓ませてシールド蓋部135bをケース本体部135aに押し付けることで、シールド蓋部135bとケース本体部135aとを電気的に良好に導通させることができる点は上述した通りである。
【0102】
また、上述の実施形態では、装置筐体の一例として、ヒンジ部131gが、互いに間隔を開けて2つ設けられた装置筐体131が例示されている。しかしながら、ヒンジ部の数は2つに限るものではなく、ヒンジ部を1つだけ設けることとしてもよい。ただし、ヒンジ部131gを2つ設けることで、蓋部131bが開かれたとき筐体本体部131aに対する連結強度を高めることができる点は上述した通りである。尚、このヒンジ部の数は、3つ以上であってもよく、この3つ以上設けたヒンジ部によっても同様の強度向上効果を得ることができることは言うまでもない。
【0103】
また、上述の実施形態では、装置筐体の一例として、ヒンジ部131gの側の側壁131a-3が鉛直方向に沿うように筐体本体部131aが設置され、この側壁131a-3に通気フィルタ131hが設けられた装置筐体131が例示されている。しかしながら、装置筐体は、これに限るものではなく、筐体本体部の設置姿勢や通気フィルタの有無及び設置位置は任意に設定し得るものである。ただし、筐体本体部131aにおいて鉛直方向に延在する側壁131a-3に通気フィルタ131hを設けることで、通気フィルタ131hが液体に漬かる等といった事態を抑えることができる点は上述した通りである。
【0104】
また、上述の実施形態では、装置筐体の一例として、シール部材131cが開口端縁131a-1のシール部材収容溝131a-1aに一部が突出した状態で収容された装置筐体131が例示されている。しかしながら、装置筐体は、これに限るものではなく、シール部材の具体的な設置態様を問うものではない。ただし、シール部材131cをシール部材収容溝131a-1aに一部が突出した状態で収容する態様によれば、良好な密閉が得られるとともに、シール部材131cへの過度な圧力付加を抑えることができる点は上述した通りである。
【0105】
また、上述の実施形態では、シール部材の一例として、開口端縁131a-1及び蓋部131bそれぞれに向かって突条131c-1が2列ずつ設けられたシール部材131cが例示されている。しかしながら、シール部材はこれに限るものではなく、突条等は設けずに断面が円形や四角形となるように形成されたもの等であってもよい。ただし、上記のような突条131c-1を有するシール部材131cを採用することで、一層良好な密閉性を得ることができる点は上述した通りである。尚、シール部材に設ける突条の数は2つに限るものではなく、複数であれば、3つ以上であってもよい。
【0106】
また、上述の実施形態では、装置筐体の一例として、閉塞時にシール部材131cが所定程度以上に潰れないように、当接相手に当接する当接突起部131kが設けられた装置筐体131が例示されている。しかしながら、装置筐体はこれに限るものではなく、上記のような当接突起部を特には設けないこととしてもよい。ただし、当接突起部131kを設けることで、シール部材131cへの過度な圧力付加を抑えることができる点は上述した通りである。
【0107】
また、上述の実施形態では、装置筐体に設ける当接突起部の一例として、4本の雄ねじ131eと一対一に対応するように4本設けられたねじ柱131b-5を有する当接突起131kが例示されている。しかしながら、当接突起部はこれに限るものではなく、雄ねじとは無関係の位置に当接突起部を設けることとしてもよい。ただし、4本の雄ねじ131eと一対一に対応する4本のねじ柱131b-5を有する当接突起部131kとして採用することで、シール部材131cへの過度な圧力付加を一層効果的に抑えることができる点は上述した通りである。
【0108】
また、上述の実施形態では、装置筐体の一例として、筐体本体部131aのフランジ部131a-7に雌ねじ131dが設けられ、蓋部131bのリブ壁131b-4の中途にねじ柱131b-5が設けられた装置筐体131が例示されている。しかしながら、装置筐体はこれに限るものではなく、筐体本体部にフランジ部を設けなくてもよく、蓋部にリブ壁やねじ柱を設けなくともよい。ただし、筐体本体部131aにフランジ部131a-7を設け、蓋部131bにリブ壁131b-4やねじ柱131b-5を設けることで、液体の浸入抑制と蓋部131bへの雄ねじ131eの設置とを良好に両立させることができる点は上述した通りである。
【0109】
また、上述の実施形態では、装置筐体の一例として、各ねじ柱131b-5がリブ壁131b-4から更に突出してフランジ部131a-7に当接する装置筐体131が例示されている。そして、この例示においては、ねじ柱131b-5の先端部131b-5cに、蓋側収容空間131b-2として内歯ワッシャ131fを収容する凹部が形成されている。しかしながら、装置筐体はこれに限るものではなく、蓋部におけるリブ壁を筐体本体部におけるフランジ部に当接させることとしてもよい。また、ねじ柱をフランジ部に当接させるにしても、内歯ワッシャの収容空間はねじ柱とは別の場所に設けることとしてもよい。ただし、ねじ柱131b-5をフランジ部131a-7に当接させることで、シール部材131cに対する過度な圧力の付加を抑えることができる点も上述した通りである。更にその先端部131b-5cに蓋側収容空間131b-2を設けることで加工コストを抑えることができる点も上述した通りである。
【0110】
また、上述の実施形態では、装置筐体の一例として、ねじ柱131b-5の先端部131b-5cに蓋側収容空間131b-2の内部を上記の間隙d11に連通させる連通部131b-5bが設けられた装置筐体131が例示されている。しかしながら、装置筐体はこれに限るものではなく、ねじ柱の先端部に上記のような連通部は設けないこととしてもよい。ただし、ねじ柱131b-5の先端部131b-5cに連通部131b-5bを設けることで蓋側収容空間131b-2においてもアイスパンクの発生を抑えることができる点は上述した通りである。
【0111】
また、上述の実施形態では、シールドケースの一例として、開口付側壁135a-3の側縁から張り出した接続片135a-4が隣のシールド側壁135a-2の外面に重ねられて電気的に接続されたシールドケース135が例示されている。しかしながら、シールドケースは、これに限るものではなく、電線開口が設けられた開口付側壁とは無関係に、接続片による隣のシールド側壁との電気的な接続が行われるもの等であってもよい。ただし、開口付側壁135a-3について接続片135a-4による電気的な接続を行うことで、電線開口135a-3aを出た電線136の傷付き等を効果的に抑制することができる点は上述した通りである。
【0112】
また、上述の実施形態では、シールドケースの一例として、角部に相当する箇所が面取りされたシールド蓋部135bを備えたシールドケース135が例示されている。しかしながら、シールド蓋部にこのような面取りを施さないこととしてもよい。ただし、シールド蓋部135bの角部に相当する箇所が面取りされることで、電線136の傷付きを一層抑制することができる点は上述した通りである。
【0113】
また、上述の実施形態では、装置筐体において電池を保持する電池保持部の一例として、筐体本体部131aの周壁131a-6から離れた位置に設置された電池保持部137が例示されている。しかしながら、電池保持部はこれに限るものではなく、筐体本体部の周壁側に寄せて電池保持部を設けることとしてもよい。ただし、電池保持部137を筐体本体部131aの周壁131a-6から離すことで、電池が液体に漬かる等といった事態を抑えることができる点は上述した通りである。
【0114】
また、上述の実施形態では、電池保持部の一例として、内底面137cに電池保持リブ137dが立設された電池保持部137が例示されている。しかしながら、電池保持部はこれに限るものではなく、電池保持リブは設けずに電池を内定面に密着した状態で保持するもの等であってもよい。ただし、電池保持リブ137dを設けることで、電池が液体に漬かる等といった事態を一層抑えることができる点は上述した通りである。
【0115】
また、上述の実施形態では、電池保持部の一例として、筒壁137aに手掛り用切欠き部137bが設けられた電池保持部137が例示されている。しかしながら、電池保持部はこれに限るものではなく、手掛り用切欠き部を設けないこととしてもよい。ただし、手掛り用切欠き部137bを設けることで、良好な作業性の下で電池保持部137から電池を取り出すことができる点は上述した通りである。
【0116】
また、上述の実施形態では、装置筐体の一例として、装置筐体131の蓋部131bと組電池134との間にも緩衝部材138aを介在させた装置筐体131が例示されている。しかしながら、装置筐体はこれに限るものではなく、上記のような緩衝部材は設けないこととしてもよい。ただし、蓋部131bと組電池134との間に緩衝部材138aを設けることで電池の振動等を効果的に抑えて電池保持部137に電池を収容することができる点は上述した通りである。尚、緩衝部材を設けるにしても、その設置個所は、蓋部及び電池保持部の筒壁の何れか一方のみと組電池との間としてもよい。
【符号の説明】
【0117】
1 踏切
11 柱状物
12 踏切遮断機
12a 遮断桿
13 スピーカ
13a ホーン
14 踏切器具箱
100 音圧計測装置
110 音圧センサ
120 保持部
130 制御ユニット
131 装置筐体
131a 筐体本体部
131a-1 開口端縁
131a-2,131b-1 端縁部分
131a-3 側壁
131a-4 本体側収容空間
131a-5 ねじ穴
131a-6 周壁
131a-7 フランジ部
131a-8 庇壁
131b 蓋部
131b-2 蓋側収容空間
131b-3 天井壁
131b-3a 平板壁部
131b-3b 段差壁部
131b-4 リブ壁
131b-4a 先端縁
131b-5 ねじ柱
131b-5a 貫通孔
131b-5b 連通部
131b-5c,131e-1 先端部
131c シール部材
131c-1 突条
131d 雌ねじ
131e 雄ねじ
131f 内歯ワッシャ
131g ヒンジ部
131g-1 蓋側突出部
131g-1a 蓋側軸受孔
131g-2 本体外側突出部
131g-2a 本体外側軸受孔
131g-3 本体中央側突出部
131g-3a 本体中央側軸受孔
131g-4 軸棒部
131h 通気フィルタ
131j ボス
131k 当接突起部
132 回路基板
133 通信アンテナ
134 組電池
134a 単電池
134b 金属タブ
134c 底側部分
134d 開口側部分
135 シールドケース
135a ケース本体部
135a-1 シールド底壁
135a-2 シールド側壁
135a-3 開口付側壁
135a-3a 電線開口
135a-4 接続片
135b シールド蓋部
135b-1 平板部
135b-2 蓋固定片
136 電線
137 電池保持部
137a 筒壁
137b 手掛り用切欠き部
137c 内底面
137d 電池保持リブ
137e 底側対向面
137f 開口側対向面
138a,138b 緩衝部材
139 電力用電線139
140 中継ケーブル
141 締結部材
d11,d12,d13 間隙
D11 延在方向
D12 開閉軸方向
D13 挿入方向
D14 周方向
D15 幅方向
D16 横並び方向