(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022086622
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】医薬品の輸送方法
(51)【国際特許分類】
B65D 81/18 20060101AFI20220602BHJP
【FI】
B65D81/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020198738
(22)【出願日】2020-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】591135440
【氏名又は名称】日本通運株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(72)【発明者】
【氏名】森 武文
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA11
3E067AB81
3E067AC03
3E067BC06A
3E067CA18
3E067GA01
3E067GD01
(57)【要約】
【課題】長時間の輸送において医薬品の温度を適切に管理することができる医薬品の輸送方法を提供すること。
【解決手段】外部電源によって駆動され、内部の温度を第1の温度範囲で管理する第1の保温装置1と、二次電池によって駆動され、内部の温度を第2の温度範囲で管理する第2の保温装置2とを用いて医薬品を輸送する医薬品の輸送方法であって、第1の保温装置1内に第2の保温装置2を収容し、第2の保温装置2内に医薬品を収容した状態で第1の保温装置1を輸送する工程を備え、第1の温度範囲は、第2の温度範囲の下限値よりも所定範囲高い値から、第2の温度範囲の上限値の間に設定される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部電源によって駆動され、内部の温度を第1の温度範囲で管理する第1の保温装置と、二次電池によって駆動され、内部の温度を第2の温度範囲で管理する第2の保温装置とを用いて医薬品を輸送する医薬品の輸送方法であって、
前記第1の保温装置内に前記第2の保温装置を収容し、前記第2の保温装置内に前記医薬品を収容した状態で前記第1の保温装置を輸送する工程を備え、
前記第1の温度範囲は、前記第2の温度範囲の下限値よりも所定範囲高い値から、前記第2の温度範囲の上限値の間に設定される、
医薬品の輸送方法。
【請求項2】
複数の前記第2の保温装置が前記第1の保温装置内に収容されている場合、少なくとも1つの前記第2の保温装置は、内部の温度を第3の温度範囲で管理可能であり、
前記第3の温度範囲は、前記第2の温度範囲よりも低い温度範囲である、
請求項1に記載の医薬品の輸送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品の輸送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医薬品は、リーファーコンテナ等のような内部の温度を管理することができる保温装置に収容された状態で、陸上輸送手段、海上輸送手段、航空輸送手段等を用いて輸送されている。内部の温度を管理した状態で荷物を輸送する技術としては、例えば特許文献1のような輸送方法が知られている。特許文献1は、断熱容器を用いて荷物を輸送する輸送方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
医薬品の流通については、平成30年12月に医薬品の適正流通(Good Distribution Practise:GDP)ガイドラインが厚生労働省から通知されている。長時間の輸送において、医薬品を収容した保温装置は、輸送手段の切り替え等によって、電源を確保できない場合がある。このような場合、医薬品を適切に温度管理することが困難となり、GDPガイドラインに準拠した医薬品の輸送を行うことができない可能性がある。
【0005】
よって、本発明は、長時間の輸送において医薬品の温度を適切に管理する輸送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、外部電源によって駆動され、内部の温度を第1の温度範囲で管理する第1の保温装置と、二次電池によって駆動され、内部の温度を第2の温度範囲で管理する第2の保温装置とを用いて医薬品を輸送する医薬品の輸送方法であって、前記第1の保温装置内に前記第2の保温装置を収容し、前記第2の保温装置内に前記医薬品を収容した状態で前記第1の保温装置を輸送する工程を備え、前記第1の温度範囲は、前記第2の温度範囲の下限値よりも所定範囲高い値から、前記第2の温度範囲の上限値の間に設定される。
【0007】
また、複数の前記第2の保温装置が前記第1の保温装置内に収容されている場合、少なくとも1つの前記第2の保温装置は、内部の温度を第3の温度範囲で管理可能であり、前記第3の温度範囲は、前記第2の温度範囲よりも低い温度範囲である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、長時間の輸送において医薬品の温度を適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る第1の保温装置及び第2の保温装置を陸上輸送する状態を概略的に示す図である。
【
図2】本実施形態に係る第1の保温装置及び第2の保温装置を海上輸送する状態を概略的に示す図である。
【
図3】本実施形態に係る第1の保温装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態に係る第2の保温装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態に係る医薬品の輸送方法の工程の流れを示すフローチャートである。
【
図6】本実施形態に係る第1の保温装置及び第2の保温装置の内部の温度の管理状態を示す図である。
【
図7】
図6に示した第1の保温装置及び第2の保温装置を用いた実証試験の結果を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、第1の保温装置1及び第2の保温装置2を用いて、長時間の輸送において医薬品の温度を適切に管理することを目的とする。
【0011】
図1は、本実施形態に係る第1の保温装置1及び第2の保温装置2を陸上輸送する状態を概略的に示す図である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、第1の保温装置1内に第2の保温装置2を収容し、第2の保温装置2内に医薬品を収容した状態で第1の保温装置1を陸上輸送手段3によって輸送する工程を備える。
【0013】
第1の保温装置1は、外部電源によって駆動され、内部の温度を第1の温度範囲で管理する。第1の保温装置1は、例えば、リーファーコンテナである。
【0014】
第2の保温装置2は、バッテリ等の二次電池によって駆動され、内部の温度を第2の温度範囲で管理する。第2の保温装置2は、例えば、Cold Roll Box(CRB)である。なお、上述した第1の温度範囲及び第2の温度範囲については後述する。
【0015】
陸上輸送手段3は、例えば、トレーラー等のような輸送用車両であり、第2の保温装置2内に医薬品を収容した状態で第1の保温装置1を陸上輸送する。また、陸上輸送手段3は、電源部を有しており、第1の保温装置1に電源を供給することが可能である。
【0016】
図2は、本実施形態に係る第1の保温装置1及び第2の保温装置2を海上輸送する状態を概略的に示す図である。
【0017】
図2に示すように、本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、第1の保温装置1内に第2の保温装置2を収容し、第2の保温装置2内に医薬品を収容した状態で第1の保温装置1を海上輸送手段4によって輸送する工程を備える。
【0018】
海上輸送手段4は、例えば、貨物船等の輸送用船舶であり、第2の保温装置2内に医薬品を収容した状態で第1の保温装置1を海上輸送する。また、海上輸送手段4は、電源部を有しており、第1の保温装置1に電源を供給することが可能である。
【0019】
図3は、本実施形態に係る第1の保温装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
図3に示すように、第1の保温装置1は、例えば、リーファーコンテナであり、収容部11と、保温機構12と、電源部13と、を備える。
【0020】
収容部11は、第2の保温装置2を収容するための空間を規定する。収容部11は、例えば、ドア、外部ケーシング、内部ケーシング等で構成される。
保温機構12は、収容部11に収容された第2の保温装置2を保温するための機構である。保温機構12は、例えば、圧縮機、凝縮器、蒸発器、凝集用ファン、蒸発器用ファン、コントロールボックス等で構成される。
【0021】
電源部13は、陸上輸送手段3から電源の供給を受け、供給された電源によって保温機構12を駆動する。
【0022】
図4は、本実施形態に係る第2の保温装置2の機能的な構成を示すブロック図である。
図4に示すように、第2の保温装置2は、例えば、CRBであり、収容部21と、保温機構22と、二次電池23と、温度データ通信部24と、を備える。
【0023】
収容部21は、医薬品を収容するための空間を規定する。収容部21は、例えば、ドア、ケーシング、キャスター等で構成される。
【0024】
保温機構22は、収容部21に収容された医薬品を保温するための機構である。保温機構22は、例えば、蓄冷剤、蒸発パイプ、庫内ファンモーター、凝縮器用ファンモーター、凝縮器、圧縮機等で構成される。
二次電池23は、例えば充電可能なバッテリ等で構成され、保温機構22を駆動する。
【0025】
温度データ通信部24は、収容部21の内部の温度を一定時間ごとに検出し、検出した温度データを記録する。また、温度データ通信部24は、外部装置と無線通信可能であり、記録した温度データを外部装置へ送信する。温度データ通信部24は、例えば、陸上輸送手段3による陸上輸送時に記録した温度データを外部装置へ送信する。
【0026】
図5は、本実施形態に係る医薬品の輸送方法の工程の流れを示すフローチャートである。
ステップS1において、輸送方法は、第1の保温装置1内に第2の保温装置2を収容し、第2の保温装置2内に医薬品を収容する。
【0027】
ステップS2において、輸送方法は、第1の保温装置1及び第2の保温装置2を動作させ、第1の保温装置1及び第2の保温装置2に収容された医薬品を陸上輸送手段3によって陸上輸送する。
【0028】
ステップS3において、輸送方法は、第1の保温装置1の動作を停止し、第2の保温装置2を動作させた状態で、第1の保温装置1及び第2の保温装置2に収容された医薬品を陸上輸送手段3から海上輸送手段4へ積み替える。
【0029】
ステップS4において、輸送方法は、第1の保温装置1及び第2の保温装置2を動作させた状態で、第1の保温装置1及び第2の保温装置2に収容された医薬品を海上輸送手段4によって海上輸送する。
【0030】
ステップS5において、輸送方法は、第1の保温装置1の動作を停止し、第2の保温装置2を動作させた状態で、第1の保温装置1及び第2の保温装置2に収容された医薬品を海上輸送手段4から陸上輸送手段3へ積み替える。
【0031】
ステップS6において、輸送方法は、第1の保温装置1及び第2の保温装置2を動作させた状態で、第1の保温装置1及び第2の保温装置2に収容された医薬品を陸上輸送手段3によって陸上輸送する。
【0032】
このように本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、第1の保温装置1及び第2の保温装置2を用いて医薬品を輸送することによって、輸送手段の切り替えによって第1の保温装置1の動作が停止した場合(上記のステップS3及びステップS5)であっても、GDPガイドラインに準拠した医薬品の輸送を行うことができる。
【0033】
図6は、本実施形態に係る第1の保温装置1及び第2の保温装置2a,2bの内部の温度の管理状態を示す図である。
図6に示す例では、第1の保温装置1は、第1の温度範囲で温度を管理する。また、第2の保温装置2bは、第2の温度範囲(20℃帯)で温度を管理し、第2の保温装置2aは、第3の温度範囲(5℃帯)で温度を管理する。
【0034】
上述したように、本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、第1の保温装置1内に第2の保温装置2a,2bを収容し、第2の保温装置2a,2b内に医薬品を収容した状態で第1の保温装置1を陸上輸送手段3によって輸送する。
【0035】
ここで、陸上輸送手段3から海上輸送手段4へ切り替える間に、第1の保温装置1への電源の供給は、停止される。
【0036】
一方、第2の保温装置2bは、陸上輸送手段3から海上輸送手段4へ切り替える間及び海上輸送手段4によって輸送される間に、二次電池23によって駆動され、内部の温度を第2の温度範囲で管理する。
同様に、第2の保温装置2aは、陸上輸送手段3から海上輸送手段4へ切り替える間及び海上輸送手段4によって輸送される間に、二次電池23によって駆動され、内部の温度を第3の温度範囲で管理する。
【0037】
このように本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、第2の保温装置2a,2bが外部電源を有していなくても、第2の保温装置2a,2bが二次電池23によって動作するため、第1の保温装置1への電源供給が短時間停止されたとしても、第2の保温装置2a,2bの内部の温度管理を適切に行うことができる。よって、本実施形態に係る医薬品の輸送方法によれば、長時間の輸送において医薬品の温度を適切に管理することができ、GDPガイドラインに準拠した医薬品の輸送を行うことができる。
【0038】
また、本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、第2の保温装置2を第1の保温装置1に収容し、医薬品を第2の保温装置2に収容することによって、医薬品が収容されている第2の保温装置2の内部の温度(空間温度)を管理することが可能となり、外気温の影響を受けずに、長時間の輸送において医薬品の温度を適切に管理することができる。
【0039】
ここで、第1の温度範囲は、第2の温度範囲の下限値よりも所定範囲高い値(17℃)から、第2の温度範囲の上限値の間に設定される。
【0040】
具体的には、第2の温度範囲が、15℃~25℃に設定される場合、第1の温度範囲は、第2の温度範囲(15℃~25℃)の下限値(15℃)よりも所定範囲(2℃)高い値(17℃)から、第2の温度範囲(15℃~25℃)の上限値(25℃)の間に設定される。すなわち、第2の温度範囲が15℃~25℃に設定される場合、第1の温度範囲は、17℃~25℃に設定される。
【0041】
このように本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、第1の温度範囲を、第2の温度範囲の下限値よりも高い温度から、第2の温度範囲の上限値の間に設定することによって、第1の温度範囲と第2の温度範囲とが比較的近いため、第2の保温装置2bの電力消費を少なくすることができる。
【0042】
また、複数の第2の保温装置2a,2bが第1の保温装置1内に収容されている場合、少なくとも1つの第2の保温装置2aは、海上輸送手段4によって輸送される間、二次電池23によって駆動され、内部の温度を第3の温度範囲で管理可能である。
【0043】
そして、第3の温度範囲は、第2の温度範囲よりも低い温度範囲である。具体的には、第2の温度範囲が、15℃~25℃に設定される場合、第3の温度範囲は、例えば、2℃~8℃に設定される。
【0044】
上述したように、第2の保温装置2a,2bは、例えばCold Roll Box(CRB)であり、一般的に、CRBは、内部の温度を加熱する場合よりも内部の温度を冷却する場合のほうが電力消費を少なくすることができる。
【0045】
したがって、本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、第3の温度範囲(2℃~8℃:5℃帯)を、第2の温度範囲(15℃~25℃)よりも低い温度範囲とすることによって、第2の保温装置2aの電力消費を少なくすることができる。
【0046】
また、本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、上述した第1の温度範囲(17℃~25℃)、第2の温度範囲(15℃~25℃)及び第3の温度範囲(2℃~8℃)の具体例に代えて、別の温度範囲を用いて医薬品を輸送してもよい。
【0047】
例えば、本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、第1の温度範囲を2℃~8℃(5℃帯)、第2の温度範囲を2℃~8℃(5℃帯)又は1℃~5℃(3℃帯)、第3の温度範囲を-15℃~-25℃(-20℃帯)として、医薬品を輸送してもよい。これにより、本実施形態に係る医薬品の輸送方法は、長時間の輸送において、低い温度帯での保管が必須となる医薬品を適切に管理することができる。
【0048】
図7は、
図6に示した第1の保温装置1及び第2の保温装置2a,2bを用いた実証試験の結果を示す表である。実証実験では、上述した第1の保温装置1及び第2の保温装置2a,2bを用いて医薬品の温度の管理状態を試験した。
【0049】
具体的には、
図6に示すように、第2の保温装置2a,2bを第1の保温装置1に収容し、第2の保温装置2a,2bそれぞれに医薬品を収容した状態で、第2の保温装置2a,2bの内部の温度を48時間測定した。
【0050】
第2の保温装置2aは、冷蔵帯(2℃~8℃)で内部の温度を管理することを目標とし、第2の保温装置2bは、常温帯(15℃~25℃)で内部の温度を管理することを目標した。
【0051】
また、第2の保温装置2a,2bの収容部21の合計27箇所にそれぞれ熱電対を設置して、第2の保温装置2の内部の温度を測定した。なお、実証実験で用いた第2の保温装置2a,2bの収容部21は、略直方体形状を有している。
【0052】
図7に示す試験結果では、常温帯(15℃~25℃)は、上述した実施形態の第2の温度範囲に対応し、上述した実施形態の冷蔵帯(2℃~8℃)は第3の温度範囲に相当する。
【0053】
図7の試験結果に示すように、第1の保温装置1の内部の温度(外気温)が20℃及び25℃の場合、冷蔵帯(2℃~8℃)及び常温帯(15℃~25℃)の両方で目標範囲内に収まった。
【0054】
また、外気温(第1の温度範囲)が15℃の場合、第2の保温装置2bの内部の温度は、常温帯(15℃~25℃)で目標範囲を逸脱した。これは、外気温が15℃であり、第2の保温装置2bが内部の温度を冷却するのではなく、加熱する必要があったため、二次電池の電力消費が多くなり、48時間以内に二次電池が電池切れした結果、目標温度を逸脱したと考えられる。
【0055】
そこで、常温帯(15℃~25℃)のみ、外気温が17℃の場合も測定を行い、この場合には、第2の保温装置2bの内部の温度は、常温帯(15℃~25℃)で目標範囲内に収まった。
【0056】
このように
図7に示す実証実験の結果から、本実施形態に係る輸送方法は、第1の温度範囲が、17℃~25℃の場合に、第2の温度範囲(15℃~25℃)及び第3の温度範囲(2℃~8℃)で内部の温度を適切に管理できることがわかった。
【0057】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0058】
1 第1の保温装置
2 第2の保温装置
3 陸上輸送手段
4 海上輸送手段