(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022086665
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】ラベル作成プログラムおよび情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06F 40/186 20200101AFI20220602BHJP
B41J 3/36 20060101ALI20220602BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20220602BHJP
【FI】
G06F40/186
B41J3/36 Z
G06F3/12 303
G06F3/12 357
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020198808
(22)【出願日】2020-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】坂 涼司
【テーマコード(参考)】
2C055
5B109
【Fターム(参考)】
2C055CC00
2C055CC01
2C055CC05
5B109ND01
5B109RC01
5B109VA09
(57)【要約】
【課題】データベースを読み込まずにフォーマットが同一で内容が互いに異なる複数のラベルを作成する。
【解決手段】携帯端末2の制御部11は、入力処理とラベル作成処理と追加処理と印刷処理とを実行する。入力処理は、ラベルを構成する複数の文字列のそれぞれに対応する複数の入力欄が形成された入力フォームを表示し、複数の入力欄に文字列の値を入力させる。ラベル作成処理は、複数の入力欄に入力された複数の文字列の値を第1レコードとして含む第1ラベルを作成する。追加処理は、第1ラベルの作成後に、複数の入力欄に対応する複数の文字列の値であって第1レコードと異なる第2レコードを、第1レコードを含むレコードデータベース内に追加する。印刷処理は、第1ラベルと、第2レコードを含む第2ラベルとの少なくとも一方を印刷させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を備える表示部と、利用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部と、制御部とを備える情報処理装置の前記制御部に、
ラベルを構成する複数の文字列のそれぞれに対応する複数の入力欄が形成された入力フォームを前記表示画面に表示し、前記入力部を介して複数の前記入力欄に前記文字列の値を入力させる入力処理と、
複数の前記入力欄のそれぞれに入力された複数の前記文字列の値を第1レコードとして含む前記ラベルを作成するラベル作成処理と、
前記第1レコードを含む前記ラベルである第1ラベルが前記ラベル作成処理によって作成された後に、複数の前記入力欄のそれぞれに対応する複数の前記文字列の値であって前記第1レコードと異なる第2レコードを、前記第1レコードを含むデータベースであるレコードデータベース内に追加する追加処理と、
前記第1ラベルと、前記第2レコードを含む前記ラベルである第2ラベルとの少なくとも一方を印刷装置に印刷させる印刷処理と
を実行させるように構成されているラベル作成プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のラベル作成プログラムであって、
前記ラベル作成処理は、前記第1レコードを構成する複数の前記文字列の値の間に、前記ラベルのフォーマットに基づいて予め設定された記号を配置することによって、前記ラベルを作成するラベル作成プログラム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のラベル作成プログラムであって、
前記制御部に、
前記入力フォームを作成するための入力フォーム作成ファイルを取得するファイル取得処理と、
取得された前記入力フォーム作成ファイルに基づいて前記入力フォームを作成する入力フォーム作成処理と
を実行させるように構成されているラベル作成プログラム。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか1項に記載のラベル作成プログラムであって、
前記入力処理において入力された複数の前記文字列の値を前記ラベル毎に予め設定された表形式で配列した文字列表と、前記ラベル作成処理において作成された前記第1ラベルとを表示する表示処理を実行させるように構成されているラベル作成プログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のラベル作成プログラムであって、
前記第1レコードを構成する複数の前記文字列は、前記文字列表において行方向に沿って配列され、
前記文字列表は、前記第1レコードを構成する複数の前記文字列の値が配列されている第1行の下の第2行に、前記第2レコードを構成する複数の前記文字列の値を入力可能に形成され、
前記追加処理は、前記第2行に複数の前記文字列の値が入力されることにより、前記第2レコードを追加するラベル作成プログラム。
【請求項6】
請求項1~請求項5の何れか1項に記載のラベル作成プログラムであって、
予め設定された読込操作を示す前記入力操作情報が前記入力部を介して入力されると、1または複数の前記ラベルを構成する複数の前記文字列の値が前記ラベル毎に配列された既存のデータベースを読み込むデータベース読込処理を実行させるように構成されているラベル作成プログラム。
【請求項7】
請求項1~請求項6の何れか1項に記載のラベル作成プログラムであって、
前記入力処理において入力された前記第1レコードと、前記追加処理において追加された前記第2レコードを含む前記レコードデータベースをファイルとして保存するデータベース保存処理を実行させるように構成されているラベル作成プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のラベル作成プログラムであって、
当該ラベル作成プログラムの実行を終了するときに、前記データベース保存処理が実行されるラベル作成プログラム。
【請求項9】
請求項7または請求項8に記載のラベル作成プログラムであって、
前記ファイルは、前記ラベルのフォーマットが設定されたラベルファイルと、前記第1レコードおよび前記第2レコードが前記ラベル毎に配列されたデータベースファイルとを含むラベル作成プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のラベル作成プログラムであって、
前記データベース保存処理は、
前記ファイルのファイル名を示すファイル文字列が前記入力部を介して入力されると、前記ラベルファイルの前記ファイル名を、前記ファイル文字列と前記ラベルファイルの識別子とで構成された名称とし、前記データベースファイルの前記ファイル名を、前記ファイル文字列と前記データベースファイルの識別子とで構成された名称とするラベル作成プログラム。
【請求項11】
表示画面を備える表示部と、
利用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部と、
制御部と
を備え、
前記制御部は、
ラベルを構成する複数の文字列のそれぞれに対応する複数の入力欄が形成された入力フォームを前記表示画面に表示し、前記入力部を介して複数の前記入力欄に前記文字列の値を入力させる入力処理と、
複数の前記入力欄のそれぞれに入力された複数の前記文字列の値を第1レコードとして含む前記ラベルを作成するラベル作成処理と、
前記第1レコードを含む前記ラベルである第1ラベルが前記ラベル作成処理によって作成された後に、複数の前記入力欄のそれぞれに対応する複数の前記文字列の値であって前記第1レコードと異なる第2レコードを、前記第1レコードを含むデータベースであるレコードデータベース内に追加する追加処理と、
前記第1ラベルと、前記第2レコードを含む前記ラベルである第2ラベルとの少なくとも一方を印刷装置に印刷させる印刷処理と
を実行するように構成されている情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置を用いてラベルを作成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、データベースを読み込み、読み込んだデータベースを編集表示画面中に表示させることによって、データベースに対応した複数のラベルを作成することができるように構成された装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フォーマットが同一で内容が互いに異なる複数のラベルを作成する際には、データベースを読み込む必要があり、この結果、例えばラベルを作成する作業効率が低下してしまう恐れがあった。
本開示は、データベースを読み込まずにフォーマットが同一で内容が互いに異なる複数のラベルを作成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、表示画面を備える表示部と、入力部と、制御部とを備える情報処理装置の制御部に、入力処理と、ラベル作成処理と、追加処理と、印刷処理とを実行させるように構成されているラベル作成プログラムである。
【0006】
入力部は、利用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成される。
入力処理は、ラベルを構成する複数の文字列のそれぞれに対応する複数の入力欄が形成された入力フォームを表示画面に表示し、入力部を介して複数の入力欄に文字列の値を入力させる。
【0007】
ラベル作成処理は、複数の入力欄のそれぞれに入力された複数の文字列の値を第1レコードとして含むラベルを作成する。
追加処理は、第1レコードを含むラベルである第1ラベルがラベル作成処理によって作成された後に、複数の入力欄のそれぞれに対応する複数の文字列の値であって第1レコードと異なる第2レコードを、第1レコードを含むデータベースであるレコードデータベース内に追加する。
【0008】
印刷処理は、第1ラベルと、第2レコードを含むラベルである第2ラベルとの少なくとも一方を印刷装置に印刷させる。
このように構成された本開示のラベル作成プログラムは、第1レコードが入力されて第1ラベルが作成された後に第2レコードを追加し、その後、第1レコードおよび第2レコードのそれぞれに対応したラベルを印刷装置に印刷させることができる。このため、本開示のラベル作成プログラムは、データベースを読み込むことなく互いに異なる複数のラベルを印刷することが可能になり、例えば、ラベル作成の効率性を向上させることができる。
【0009】
本開示の別の態様は、表示部と、入力部と、制御部とを備え、制御部は、入力処理と、ラベル作成処理と、追加処理と、印刷処理とを実行するように構成されている情報処理装置である。
【0010】
このように構成された本開示の情報処理装置は、本開示のラベル作成プログラムによって制御される装置であり、本開示のラベル作成プログラムと同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】画像処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】入力フォーム作成処理を示すフローチャートである。
【
図3】入力フォーム作成ファイルの前半部分を示す図である。
【
図4】入力フォーム作成ファイルの後半部分を示す図である。
【
図5】入力フォーム選択画像およびラベル選択画像を示す図である。
【
図6】ラベル入力処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に本開示の実施形態を図面とともに説明する。
(1)画像処理システム1の構成
本実施形態の画像処理システム1は、
図1に示すように、携帯端末2と、プリンタ3とを備える。
【0013】
携帯端末2およびプリンタ3は、Bluetooth規格に準拠した方式の近距離無線通信、または、USBを用いた有線通信によって互いに通信可能に構成されている。USBは、Universal Serial Busの略である。Bluetoothは登録商標である。
【0014】
携帯端末2は、プリンタ3を利用した作業を行う作業者毎に割り当てられており、作業者によって携帯される。
携帯端末2は、制御部11と、通信部12と、表示部13と、入力部14と、記憶部15とを備える。
【0015】
制御部11は、CPU21およびメモリ22を備える。CPU21は、メモリ22に記憶されたプログラムを実行し、これにより、携帯端末2の各種機能が実現される。なお、制御部11により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部または全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
【0016】
メモリ22は、非遷移的実体的記録媒体である半導体メモリ(例えば、ROM、RAMおよびフラッシュメモリ)を備える。メモリ22は、オペレーティングシステム(以下、OS)プログラム31と、アプリケーションプログラム32とを記憶する。
【0017】
OSプログラム31は、携帯端末2の基本的な機能を提供するプログラムである。アプリケーションプログラム32は、ラベルを作成するアプリケーション(以下、ラベル作成アプリケーション)のプログラムである。
【0018】
通信部12は、Bluetooth規格に準拠した方式の近距離無線通信、または、USBを用いた有線通信によって、プリンタ3との間でデータ通信を行う。
表示部13は、図示しない表示装置を備え、表示装置に各種画像を表示する。入力部14は、表示部13の表示画面上に設置されたタッチパネルと、表示部13の表示画面の周囲に設置されたスイッチとを備える。そして入力部14は、上記の作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力する。記憶部15は、例えばHDDおよびSSD等の補助記憶装置を備え、各種データを記憶する。HDDは、Hard Disk Driveの略である。SSDは、Solid State Driveの略である。
【0019】
表示部13の表示画面には、アプリケーションプログラム32を起動させるためのアプリアイコンが表示される。携帯端末2を所持する作業者が、このアプリアイコンをタップする操作をタッチパネルに対して行うことにより、アプリケーションプログラム32がCPU21により実行され、ラベル作成アプリケーションが起動する。
【0020】
プリンタ3は、上記の作業者が持ち運び可能な小型で軽量のモバイルプリンタである。プリンタ3は、制御部41と、通信部42と、表示部43と、入力部44と、印刷部45とを備える。
【0021】
制御部41は、CPU51およびメモリ52を備える。CPU51は、メモリ52に記憶されたプログラムを実行し、これにより、プリンタ3の各種機能が実現される。なお、制御部41により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部または全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。メモリ52は、非遷移的実体的記録媒体である半導体メモリ(例えば、ROM、RAMおよびフラッシュメモリ)を備え、プログラムおよびデータを記憶する。
【0022】
通信部42は、Bluetooth規格に準拠した方式の近距離無線通信、または、USBを用いた有線通信によって、携帯端末2との間でデータ通信を行う。
表示部43は、図示しない表示装置を備え、表示装置に各種画像を表示する。入力部44は、表示部43の表示画面の周囲に設置されたスイッチを備える。そして入力部44は、上記の作業者がスイッチを介して行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力する。
【0023】
印刷部45は、感熱方式の印刷機構を備え、感熱ロール紙に画像を印刷することができる。なお、印刷部45は、カット紙に対して印刷可能に構成されていてもよいし、感熱方式以外の周知の記録方式(例えば、インクジェット方式)で印刷可能に構成されていてもよい。
【0024】
(2)携帯端末2において実行される処理
次に、携帯端末2のCPU21が実行する入力フォーム作成処理の手順を説明する。入力フォーム作成処理は、アプリケーションプログラム32の実行によってラベル作成アプリケーションが起動してから終了するまでの間に繰り返し実行される処理である。
【0025】
入力フォーム作成処理が実行されると、CPU21は、
図2に示すように、まずS10にて、携帯端末2に対して入力フォーム作成操作が行われたか否かを判断する。
具体的には、CPU21は、入力フォーム作成操作を示す入力操作情報が入力部14から入力されたか否かを判断する。そしてCPU21は、入力フォーム作成操作を示す入力操作情報が入力された場合に、入力フォーム作成操作が行われたと判断する。
【0026】
ここで、入力フォーム作成操作が行われていない場合には、CPU21は、入力フォーム作成処理を終了する。一方、入力フォーム作成操作が行われた場合には、CPU21は、S20にて、入力フォーム作成ファイルを読み込む。
【0027】
具体的には、CPU21は、まず、入力フォームを選択するためのファイル選択画像を表示部13の表示画面に表示する。ファイル選択画像は、上記の作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作に基づいて、表示されている1または複数の入力フォーム作成ファイルの中から1つの入力フォーム作成ファイルを選択することが可能に構成されている。さらにCPU21は、入力フォーム作成ファイルが選択されたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、ファイル選択画像において選択された入力フォーム作成ファイルを示す入力操作情報が入力部14から入力されたか否かを判断する。そして、選択された入力フォーム作成ファイルを示す入力操作情報が入力部14から入力された場合に、CPU21は、入力フォーム作成ファイルが選択されたと判断する。そしてCPU21は、入力フォーム作成ファイルが選択されると、選択された入力フォーム作成ファイルを読み込む。
【0028】
本実施形態では、入力フォーム作成ファイルは、JSON形式で記述されている。JSON形式で記述された入力フォーム作成ファイルの一例を
図3および
図4に示す。
入力フォーム作成ファイルは、「カスタムフォームの名前」、「入力欄の名前」、「入力欄のタイプ」、「入力リスト」、「表示されるキーボードのCAPS」、「表示されるキーボードの種類」、「接頭語」および「接尾語」を定義可能に形成される。
【0029】
「カスタムフォームの名前」は、入力フォーム毎に設定される名前である。「カスタムフォームの名前」は、
図3および
図4に示す入力フォーム作成ファイル(以下、入力フォーム作成ファイル例)における「customFormName」に対応する。
【0030】
「入力欄の名前」は、入力欄毎に設定される名前であり、入力フォーム作成ファイル例における「groupName」に対応する。
「入力欄のタイプ」では、「自由入力」または「選択式」の何れかが定義される。「入力欄のタイプ」は、入力フォーム作成ファイル例における「type」に対応する。
【0031】
「自由入力」は、任意の文字列が入力される形式であり、入力フォーム作成ファイル例における「Text」に対応する。なお、文字列は、文字または数字を配列することによって形成される。
【0032】
「選択式」は、複数の候補の中から1つが選択される形式であり、入力フォーム作成ファイル例における「Select」に対応する。
「入力リスト」は、「入力欄のタイプ」が「選択式」である場合に利用される複数の候補のリストであり、入力フォーム作成ファイル例における「dataList」に対応する。
【0033】
「表示されるキーボードのCAPS」では、「通常」、「Upper」および「Lower」の何れか1つが定義される。「表示されるキーボードのCAPS」は、入力フォーム作成ファイル例における「caps」に対応する。
【0034】
「通常」は、アルファベットの入力において最初の1文字目が大文字で2文字目以降が小文字となる入力形式であり、入力フォーム作成ファイル例における「Normal」に対応する。
【0035】
「Upper」は、アルファベットの入力において全ての文字が大文字となる入力形式であり、入力フォーム作成ファイル例における「Upper」に対応する。
「Lower」は、アルファベットの入力において全ての文字が小文字となる入力形式であり、入力フォーム作成ファイル例における「Lower」に対応する。
【0036】
「表示されるキーボードの種類」では、「通常」、「ASCII」および「Number」の何れか1つが定義される。「表示されるキーボードの種類」は、入力フォーム作成ファイル例における「keyboard」に対応する。
【0037】
「通常」は、利用者が設定したキーボードであり、入力フォーム作成ファイル例における「Default」に対応する。
「ASCII」は、ASCII配列キーボードであり、入力フォーム作成ファイル例における「ASCII」に対応する。
【0038】
「Number」は、数字と四則演算用の記号とを入力するためのキーボードであり、入力フォーム作成ファイル例における「Number」に対応する。
「接頭語」は、入力欄に入力される文字列の前に付与される記号であり、入力フォーム作成ファイル例における「prefix」に対応する。
【0039】
「接尾語」は、入力欄に入力される文字列の後に付与される記号であり、入力フォーム作成ファイル例における「suffix」に対応する。
S20の処理が終了すると、CPU21は、
図2に示すように、S30にて、読み込んだ入力フォーム作成ファイルに基づいて入力フォームを作成し、作成した入力フォームを記憶部15に記憶する。入力フォームの記憶が完了すると、CPU21は、入力フォーム作成処理を終了する。
【0040】
ラベル作成アプリケーションが起動すると、
図5に示すように、携帯端末2の表示画面DSにおける下端領域にラベル作成アイコンLCが表示される。
ラベル作成アイコンLCをタップする操作が上記の作業者によって行われると、入力フォーム選択画像IM1が表示画面DSに表示される。
【0041】
入力フォーム選択画像IM1は、第1フォーム選択アイコンFS1、第2フォーム選択アイコンFS2、第3フォーム選択アイコンFS3、第4フォーム選択アイコンFS4、第5フォーム選択アイコンFS5および第6フォーム選択アイコンFS6を含む。
【0042】
第1フォーム選択アイコンFS1がタップされると、「Self lami」用の入力フォームが選択される。第2フォーム選択アイコンFS2がタップされると、「Cable wrap」用の入力フォームが選択される。第3フォーム選択アイコンFS3がタップされると、「Cable flag」用の入力フォームが選択される。第4フォーム選択アイコンFS4がタップされると、「Diecut flag」用の入力フォームが選択される。第5フォーム選択アイコンFS5がタップされると、「Patch panel」用の入力フォームが選択される。第6フォーム選択アイコンFS6がタップされると、「Faceplate」用の入力フォームが選択される。
【0043】
そして、例えば第1フォーム選択アイコンFS1がタップされると、表示画面DSに「Self lami」用のラベル選択画像IM2が表示される。
ラベル選択画像IM2は、第1ラベル選択アイコンLS1、第2ラベル選択アイコンLS2および新規ラベル選択アイコンLS3を含む。
【0044】
第1ラベル選択アイコンLS1および第2ラベル選択アイコンLS2は、既に作成されたラベルを選択するためのアイコンである。第1,2ラベル選択アイコンLS1,LS2がタップされると、それぞれ第1ラベル選択アイコンLS1,LS2で表されるラベルが選択される。
【0045】
新規ラベル選択アイコンLS3がタップされると、携帯端末2のCPU21は、ラベル入力処理を実行する。次に、ラベル入力処理の手順を説明する。
ラベル入力処理が実行されると、CPU21は、
図6に示すように、まずS110にて、入力フォームを表示する。入力フォームは、
図7の入力フォーム画像IM3に示すように、形式選択領域R1と、項目入力領域R2と、入力完了アイコンDNとを含む。
【0046】
形式選択領域R1は、入力形式を選択するための領域である。入力フォーム画像IM3では、入力形式として、「TIA-Permanent links」、「TIA-Permanent links-Form/To」、「TIA-Patch codes」、「TIA-Patch codes-Form/To」および「Controls sample」が設定されている。入力形式の各選択肢が記載されている付近には、ラジオボタンRB1,RB2,RB3,RB4,RB5が配置されている。形式選択領域R1は、ラジオボタンRB1~RB5によって複数の入力形式の中から1つの入力形式が選択されるように形成されている。
【0047】
項目入力領域R2は、形式選択領域R1で選択された入力形式に対応した複数の入力欄を表示する。
図7の入力フォーム画像IM3では、項目入力領域R2に、「TIA-Permanent links」に対応した入力欄IF1,IF2,IF3が表示されている。入力欄IF1には、「Campus」に対応した文字列が入力される。入力欄IF2には、「Building」に対応した文字列が入力される。入力欄IF3には、「Floor」に対応した文字列が入力される。
【0048】
入力完了アイコンDNは、入力が完了したときにタップされる。
入力フォーム画像IM4は、形式選択領域R1よりも項目入力領域R2のほうが広く表示されるように表示画面DSの下側へスクロールされた状態を示している。
【0049】
入力フォーム画像IM4の形式選択領域R1では、入力形式として、「TIA-Patch codes-Form/To」および「Controls sample」が表示されている。
【0050】
入力フォーム画像IM4の項目入力領域R2では、入力欄IF11,IF12,IF13が表示されている。入力欄IF11には、「Rack」に対応した文字列が入力される。入力欄IF12には、「Panel number」に対応した文字列が入力される。入力欄IF13には、「Sub panel number」に対応した文字列が入力される。
【0051】
また、入力フォーム画像IM4では、入力欄IF13内に文字入力が行われている状態であるため、各種文字を入力するためにタップされるキーボード領域R3が表示されている。
【0052】
S110の処理が終了すると、CPU21は、
図6に示すように、S120にて、入力完了操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、入力完了アイコンDNがタップされる操作が行われたか否かを判断する。ここで、入力完了操作が行われていない場合には、CPU21は、S150に移行する。一方、入力完了操作が行われた場合には、CPU21は、S130にて、ラベルを作成する。具体的には、CPU21は、S110で表示された入力フォームの入力欄に入力された複数の文字列の間に、S110で表示された入力フォームの入力フォーム作成ファイルで設定されている接頭語および接尾語を配置することによって、ラベルを作成する。
【0053】
さらにCPU21は、S140にて、S130で作成されたラベルと、S110で表示された入力フォームに入力された文字列を行方向に配列した文字列表とを、表示画面DSに表示し、S150に移行する。
【0054】
図8のラベル文字列表画像IM5は、S140の処理で表示画面DSに表示される画像の一例である。
ラベル文字列表画像IM5は、ラベル表示領域R11と、文字列表表示領域R12と、取消アイコンUDと、保存アイコンSVと、印刷アイコンPRと、終了アイコンEDとを含む。
【0055】
ラベル表示領域R11には、S130で作成されたラベルLB1が表示される。ラベルLB1は、「null.null.null.null.Rack-Panel:SubPort=・・・」である。
【0056】
左から1つ目から4つ目までに配置されている「null」は、文字列が入力されていないことを示している。
左から1つ目、2つ目、3つ目および4つ目の「null」はそれぞれ、入力項目の「Campus」、「Building」、「Floor」および「Section」に対応している。
【0057】
左から1つ目から4つ目までの「null」の間に配置されている「.」は、接頭語または接尾語である。
左から5つ目に配置されている「Rack」は、入力項目の「Rack」に対応している。左から4つ目の「null」と、左から5つ目に配置されている「Rack」と間に配置されている「.」は、接頭語または接尾語である。
【0058】
左から6つ目に配置されている「Panel」は、入力項目の「Panel number」に対応している。左から5つ目に配置されている「Rack」と、左から6つ目に配置されている「Panel」と間に配置されている「-」は、接頭語または接尾語である。
【0059】
左から7つ目に配置されている「SubPort」は、入力項目の「Sub panel number」に対応している。左から6つ目に配置されている「Panel」と、左から7つ目に配置されている「SubPort」と間に配置されている「:」は、接頭語または接尾語である。
【0060】
文字列表表示領域R12には、S110で入力された文字列を行方向に配列した文字列表TB1が表示される。
文字列表TB1は、入力項目表示行RW0と、入力文字列表示行RW1と、追加入力行RW2とを備える。
【0061】
入力項目表示行RW0は、入力項目を行方向に沿って左から順に配列して形成されている。入力項目表示行RW0の左端には、チェックボックスCB0が配置される。
文字列表TB1の入力項目表示行RW0では、入力項目として、左から順に「Campus」、「Building」、「Floor」、「Section」、「Rack」および「Panel number」が配置されている。
【0062】
入力文字列表示行RW1は、S110で表示された入力フォームに入力された文字列を行方向に沿って左から順に配列して形成されている。入力文字列表示行RW1の左端には、チェックボックスCB1が配置される。
【0063】
文字列表TB1の入力文字列表示行RW1では、入力された文字列として、左から順に「null」、「null」、「null」、「null」、「Rack」、「Panel」が配置されている。
【0064】
追加入力行RW2は、入力項目表示行RW0に配置されている複数の入力項目のそれぞれに対応した複数の追加入力欄AI1,AI2,・・・を行方向に沿って左から順に配列して形成されている。
【0065】
追加入力欄AI1,AI2,AI3,AI4,AI5,AI6はそれそれ、入力項目の「Campus」、「Building」、「Floor」、「Section」、「Rack」、「Panel number」に対応している。
【0066】
S150に移行すると、CPU21は、
図6に示すように、追加入力操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、文字列表内の追加入力欄がタップされる操作が行われたか否かを判断する。ここで、追加入力操作が行われていない場合には、CPU21は、S170に移行する。一方、追加入力操作が行われた場合には、CPU21は、S160にて、追加処理を実行する。具体的には、CPU21は、表示画面DS内にキーボードを表示し、キーボードに対するタップにより特定される文字を、S150においてタップされた追加入力欄内に入力する。
【0067】
S170に移行すると、CPU21は、携帯端末2に対して読込操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、読込操作を示す入力操作情報が入力部14から入力されたか否かを判断する。そしてCPU21は、読込操作を示す入力操作情報が入力された場合に、読込操作が行われたと判断する。
【0068】
ここで、読込操作が行われていない場合には、CPU21は、S190に移行する。一方、読込操作が行われた場合には、CPU21は、S180にて、データベース読込処理を実行し、S190に移行する。具体的には、CPU21は、まず、データベース選択画像を表示画面DSに表示する。データベース選択画像は、上記の作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作に基づいて、表示されている1または複数のデータベースファイルの中から1つのデータベースファイルを選択することが可能に構成されている。そしてCPU21は、データベース選択画像において選択されたデータベースファイルを示す入力操作情報が入力部14から入力されたか否かを判断する。そして、選択されたデータベースファイルを示す入力操作情報が入力部14から入力された場合に、CPU21は、選択されたデータベースファイルを、記憶部15、または、USBを用いた有線通信によって接続された外部記録媒体から読み込む。
【0069】
S190に移行すると、CPU21は、携帯端末2に対して保存操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、保存アイコンSVがタップされる操作が行われたか否かを判断する。
【0070】
ここで、保存操作が行われていない場合には、CPU21は、S210に移行する。一方、保存操作が行われた場合には、CPU21は、S200にて、データベース保存処理を実行し、S210に移行する。具体的には、CPU21は、まず、ファイル文字列入力画像を表示画面DSに表示する。ファイル文字列入力画像は、上記の作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作に基づいて、ファイル文字列を入力することが可能に構成されている。そしてCPU21は、入力部14からの入力操作情報に基づいて、ファイル文字列が入力されたか否かを判断する。そして、ファイル文字列が入力されると、CPU21は、ラベルファイルとデータベースファイルとを生成して、記憶部15に保存する。
【0071】
ラベルファイルは、S110で表示された入力フォームに対応するラベルのフォーマットが設定されたファイルである。ラベルのフォーマットは、上記の入力項目(例えば、「Campus」、「Building」、「Floor」等)と、上記の接頭語または接尾語(例えば、「.」、「-」、「:」など)との配列順である。
【0072】
ラベルのフォーマットとして、例えば、1番目に「Campus」、2番目に「.」、3番目に「Building」、4番目に「.」、・・・・・、9番目に「Rack」、10番目に「-」・・・を示す情報が設定されている。
【0073】
データベースファイルは、表示画面DSに表示されている文字列表を構成している文字列を、文字列表における位置とともに記憶する。
ラベルファイルは、ラベルのフォーマットを構成する複数の入力項目と、データベースファイルを構成する複数の文字列との対応関係を示す情報を含んでいる。
【0074】
CPU21は、ラベルファイルおよびデータベースファイルを記憶部15に保存する際に、ラベルファイルおよびデータベースファイルのそれぞれについてファイル名を設定する。ラベルファイルのファイル名は、入力されたファイル文字列とラベルファイルの識別子(例えば、「.lbx」)とで構成される。データベースファイルのファイル名は、入力されたファイル文字列とデータベースファイルの識別子(例えば、「.csv」)とで構成される。
【0075】
S210に移行すると、CPU21は、携帯端末2に対して印刷操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、印刷アイコンPRがタップされる操作が行われたか否かを判断する。
【0076】
ここで、印刷操作が行われていない場合には、CPU21は、S230に移行する。一方、印刷操作が行われた場合には、CPU21は、S220にて、印刷処理を実行し、S230に移行する。具体的には、CPU21は、まず、文字列表においてチェックボックスにチェックがされている行の文字列と、S110で表示した入力フォームに対応するラベルのフォーマットとに基づいて、ラベルを作成する。そしてCPU21は、作成したラベルをプリンタ3に印刷させる印刷指示をプリンタ3へ送信する。
【0077】
S230に移行すると、CPU21は、携帯端末2に対して終了操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、終了アイコンEDがタップされる操作が行われたか否かを判断する。
【0078】
ここで、終了操作が行われていない場合には、CPU21は、S120に移行する。一方、終了操作が行われた場合には、CPU21は、S240にて、S200と同様にしてデータベース保存処理を実行し、ラベル入力処理を終了する。
【0079】
(3)効果
このように構成された画像処理システム1の携帯端末2は、表示画面DSを備える表示部13と、作業者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部14と、制御部11とを備える。
【0080】
そして制御部11は、入力処理と、ラベル作成処理と、追加処理と、印刷処理とを実行するように構成されている。
入力処理は、ラベルを構成する複数の文字列のそれぞれに対応する複数の入力欄が形成された入力フォームを表示画面DSに表示し、入力部14を介して複数の入力欄に文字列の値を入力させる。
【0081】
ラベル作成処理は、複数の入力欄のそれぞれに入力された複数の文字列の値を第1レコードとして含むラベルを作成する。第1レコードは、文字列表TB1の入力文字列表示行RW1に表示されている複数の文字列である。
【0082】
追加処理は、第1レコードを含むラベルである第1ラベルがラベル作成処理によって作成された後に、複数の入力欄のそれぞれに対応する複数の文字列の値であって第1レコードと異なる第2レコードを、第1レコードを含むデータベース(以下、レコードデータベース)内に追加する。第2レコードは、文字列表TB1の追加入力行RW2に追加される文字列である。
【0083】
印刷処理は、第1ラベルと、第2レコードを含むラベル(以下、第2ラベル)との少なくとも一方をプリンタ3に印刷させる。
このように携帯端末2は、第1レコードが入力されて第1ラベルが作成された後に第2レコードを追加し、その後、第1レコードおよび第2レコードのそれぞれに対応したラベルを携帯端末2に印刷させることができる。このため、携帯端末2は、データベースを読み込むことなく互いに異なる複数のラベルを印刷することが可能になり、例えば、ラベル作成の効率性を向上させることができる。
【0084】
またラベル作成処理は、第1レコードを構成する複数の文字列の値の間に、ラベルのフォーマットに基づいて予め設定された記号を配置することによって、ラベルを作成する。これにより、携帯端末2は、ラベルのフォーマットを知らない作業者であっても、フォーマットに従ったラベルを容易に作成させることができる。
【0085】
また制御部11は、ファイル取得処理と、入力フォーム作成処理とを実行するように構成されている。ファイル取得処理は、入力フォームを作成するための入力フォーム作成ファイルを取得する。入力フォーム作成処理は、取得された入力フォーム作成ファイルに基づいて入力フォームを作成する。これにより、携帯端末2は、入力フォーム作成ファイルを取得することによって容易に入力フォームを作成することができる。
【0086】
また制御部11は、入力処理において入力された複数の文字列の値をラベル毎に予め設定された表形式で配列した文字列表(例えば、
図8の文字列表TB1)と、ラベル作成処理において作成された第1ラベル(例えば、
図8のラベルLB1)とを表示する表示処理を実行するように構成されている。これにより、携帯端末2は、作業者に、作成された第1ラベルの内容と文字列表の内容とを容易に確認させることができる。
【0087】
また、第1レコードを構成する複数の文字列は、文字列表TB1において行方向に沿って配列されている。さらに文字列表TB1は、第1レコードを構成する複数の文字列の値が配列されている第1行(すなわち、入力文字列表示行RW1)の下の第2行(すなわち、追加入力行RW2)に、第2レコードを構成する複数の文字列の値を入力可能に形成されている。そして追加処理は、第2行に複数の文字列の値が入力されることにより、第2レコードを追加する。これにより、携帯端末2は、文字列表TB1において、第1レコードを構成する複数の文字列の配列順に沿って、第2レコードを構成する複数の文字列の値を入力するという簡便な方法で、第1レコードと同じフォーマットの第2レコードを追加することができる。
【0088】
また制御部11は、予め設定された読込操作を示す入力操作情報が入力部14を介して入力されると、1または複数のラベルを構成する複数の文字列の値がラベル毎に配列された既存のデータベースを読み込むデータベース読込処理を実行するように構成されている。これにより、携帯端末2は、既存のデータベースを読み込んでラベルを作成することができる。
【0089】
また制御部11は、入力処理において入力された第1レコードと、追加処理において追加された第2レコードを含むレコードデータベースをファイルとして保存するデータベース保存処理を実行するように構成されている。これにより、携帯端末2は、データベースを保存して再利用することができる。
【0090】
また制御部11は、終了操作が行われると、データベース保存処理を実行するように構成されている。これにより、携帯端末2は、アプリケーションプログラム32を終了するための終了操作が行われた場合に、データベースを保存するための操作を不要とすることができる。
【0091】
またデータベースファイルは、ラベルのフォーマットが設定されたラベルファイルと、第1レコードおよび第2レコードがラベル毎に配列されたデータベースファイルとを含む。これにより、携帯端末2は、第1レコードおよび第2レコードの両方でフォーマットを記憶する必要がなくなり、ファイル容量を低減することができる。
【0092】
またデータベース保存処理は、データベースファイルのファイル名を示すファイル文字列が入力部14を介して入力されると、ラベルファイルのファイル名を、ファイル文字列とラベルファイルの識別子(例えば、「.lbx」)とで構成された名称とし、データベースファイルのファイル名を、ファイル文字列とデータベースファイルの識別子(例えば、「.csv」)とで構成された名称とする。これにより、携帯端末2は、ファイル名を2つ設定する必要がなくなり、作業者の作業負荷を低減することができる。
【0093】
以上説明した実施形態において、アプリケーションプログラム32はラベル作成プログラムに相当し、携帯端末2は情報処理装置に相当し、プリンタ3は印刷装置に相当する。
また、S110は入力処理に相当し、S130はラベル作成処理に相当し、S160は追加処理に相当し、S220は印刷処理に相当する。
【0094】
また、S20はファイル取得処理に相当し、S30は入力フォーム作成処理に相当し、S140は表示処理に相当し、S180はデータベース読込処理に相当し、S200,S240はデータベース保存処理に相当する。
【0095】
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
[変形例1]
例えば上記実施形態では、入力フォーム作成ファイルを読み込んで入力フォームを作成する形態を示した。しかし、ラベル作成アプリケーション内で入力フォーム作成ファイルを新規に作成できるようにしてもよい。
【0096】
[変形例2]
上記実施形態では、文字列表TB1の追加入力行RW2に文字列を直接入力することによって、第2レコードを追加する形態を示した。しかし、作業者がタッチパネルおよびスイッチを介して文字列追加操作を行うと、例えば
図7に示すような入力フォーム画像を表示して、第2レコードを追加させるようにしてもよい。
[変形例3]
上記実施形態では、第1レコードを構成する複数の文字列の値の間に、ラベルのフォーマットに基づいて予め設定された記号を配置することによってラベルを作成する形態を示した。しかし、複数の文字列の間に上記の記号を配置することなくラベルを作成するフォーマットも存在する。
【0097】
上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。
【0098】
上述した携帯端末2の他、当該携帯端末2を構成要素とするシステム、当該携帯端末2としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体、ラベル作成方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【符号の説明】
【0099】
2…携帯端末、3…プリンタ、11…制御部、13…表示部、14…入力部、32…アプリケーションプログラム
【手続補正書】
【提出日】2021-12-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】