(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022008668
(43)【公開日】2022-01-13
(54)【発明の名称】オイルセパレータ
(51)【国際特許分類】
B01D 46/00 20220101AFI20220105BHJP
F04B 39/04 20060101ALI20220105BHJP
B60T 17/00 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
B01D46/00 E
F04B39/04 G
B60T17/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021160638
(22)【出願日】2021-09-30
(62)【分割の表示】P 2020018119の分割
【原出願日】2015-05-20
(71)【出願人】
【識別番号】510063502
【氏名又は名称】ナブテスコオートモーティブ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106781
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 稔也
(72)【発明者】
【氏名】湊 一郎
(72)【発明者】
【氏名】川浪 裕昭
【テーマコード(参考)】
3D049
3H003
4D058
【Fターム(参考)】
3D049BB36
3D049BB41
3D049CC03
3D049HH04
3D049HH06
3D049HH32
3D049HH51
3D049LL01
3D049LL04
3H003AC02
3H003BH05
3H003CD06
4D058JA01
4D058JB03
4D058JB05
4D058JB14
4D058QA01
4D058QA03
4D058QA11
4D058RA02
4D058RA15
4D058SA16
(57)【要約】
【課題】ドレン液の量を容易に確認することのできるオイルセパレータを提供する。
【解決手段】オイルセパレータ5は、圧縮空気が流入する吸気ポート16と、清浄空気が排出される排気ポート17と、圧縮空気を気液分離するフィルタ部と、圧縮空気から分離したドレン液を溜めるドレンボウル30と、透光部を保護する保護カバー80とを備える。ドレンボウル30の全体が内部を視認できる透光部である。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮空気が流入する吸気ポートと、
清浄空気が排出される排気ポートと、
圧縮空気を気液分離するフィルタ部と、
圧縮空気から分離したドレン液を溜めるドレン溜め部と、
前記ドレン溜め部の内部を視認できる透光部と、
前記透光部を保護する保護カバーと、を備える
オイルセパレータ。
【請求項2】
前記保護カバーは、前記ドレン溜め部の全周に対して一部が開口し、前記ドレン溜め部の周方向において回転させる回転部材を備える
請求項1に記載のオイルセパレータ。
【請求項3】
前記ドレン溜め部の全体が透光部であって、
前記保護カバーは、前記ドレン溜め部の全周を覆い、窓が設けられ、前記ドレン溜め部に取り付けられる
請求項1に記載のオイルセパレータ。
【請求項4】
前記ドレン溜め部の底部と前記保護カバーの底部とに同一中心軸の貫通孔が設けられ、
前記貫通孔に嵌挿される嵌挿部材と、当該嵌挿部材に螺合して、前記ドレン溜め部と前記保護カバーとを固定する固定部材と、を備える
請求項3に記載のオイルセパレータ。
【請求項5】
前記ドレン溜め部の底部と前記保護カバーの底部とに貫通孔が設けられ、
前記ドレン溜め部の貫通孔に雌螺子が設けられ、
前記貫通孔に嵌挿されるとともに、前記雌螺子に螺合して前記ドレン溜め部と前記保護カバーとを固定する固定部材を備える
請求項3に記載のオイルセパレータ。
【請求項6】
前記固定部材には、前記ドレン溜め部に溜まったドレン液を排出する排出バルブが設けられる
請求項4又は5に記載のオイルセパレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器を通過した空気に含まれる油分を空気から分離するオイルセパレータに関する。
【背景技術】
【0002】
トラック、バス、建機等の車両は、エンジンと直結したコンプレッサから送られる圧縮空気を利用してブレーキやサスペンション等のシステムを制御している。この圧縮空気には、大気中に含まれる水分やコンプレッサ内を潤滑する油分が含まれている。この水分や油分を含む圧縮空気が各システム内に侵入すると、錆の発生やゴム部材(Oリング等)の膨潤を招き作動不良の原因となる。このため、コンプレッサの下流には、圧縮空気中の水分や油分を除去するためのエアドライヤが設けられている。
【0003】
エアドライヤには、水分を除去する乾燥剤と、油分を捕捉するフィルタが設けられている。このエアドライヤは、コンプレッサから送られた圧縮空気内の水分を除去する除湿作用と、乾燥剤に吸着させた水分を外部に排出する再生作用とを有する。
【0004】
乾燥剤の再生時にエアドライヤから排出される空気には水分とともに油分も含まれるため、環境負荷を考慮して、エアドライヤのドレン排出口にオイルセパレータが設けられることがある(例えば、特許文献1参照)。このオイルセパレータは、水分及び油分を含んだ空気が衝突する衝突材を筐体内に備えており、空気を衝突材に衝突させて空気に含まれる水分及び油分を分離する。分離された油分はオイルセパレータのケース内に回収され、油分を除去した清浄空気は外部に放出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献1に記載のオイルセパレータでは、ケースのドレン排出口に接続されたドレンホース内のドレン液の位置によってケース内のドレン液の量を確認している。このドレン液の量を確認するときには、ドレンホースの先端部を取り外して、ドレンホース内に大気を流入させることによって、ケース内に溜まったドレン液とドレンホース内のドレン液の高さを一致させている。このように、ドレンホースを操作しなければならず不便である。
【0007】
なお、こうした課題は、車両に搭載されたエアドライヤに接続されるオイルセパレータに限らず、他の取付対象に取り付けられるオイルセパレータにおいても概ね共通したものである。
【0008】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドレン液の量を容易に確認することのできるオイルセパレータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決するオイルセパレータは、圧縮空気が流入する吸気ポートと、清浄空気が排出される排気ポートと、圧縮空気を気液分離するフィルタ部と、圧縮空気から分離したドレン液を溜めるドレン溜め部と、前記ドレン溜め部の内部を視認できる透光部と、前記透光部を保護する保護カバーと、を備えることをその要旨としている。
【0010】
上記構成によれば、透光部によってドレン溜め部の内部を見ることができるので溜まったドレン液の量を容易に確認することができる。また、この透光部は保護カバーによって保護されるので、透光可能な材質を採用するために透光部の強度が低下したとしても、路面等から飛んでくる石等による破損を防ぐことができる。
【0011】
上記オイルセパレータについて、前記保護カバーは、前記ドレン溜め部の全周に対して一部が開口し、前記ドレン溜め部の周方向において回転させる回転部材を備えることが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、ドレン溜め部の周方向において保護カバーの開口部分の位置を変更できる。このため、保護カバーの開口していない部分をドレン溜め部に路面等から石等が飛んできやすい位置に合わせてドレン溜め部を保護しつつ、保護カバーの開口部分からドレン溜め部の透光部を介してドレン液の量を確認することができる。
【0013】
上記オイルセパレータについて、前記ドレン溜め部の全体が透光部であって、前記保護カバーは、前記ドレン溜め部の全周を覆い、窓が設けられ、前記ドレン溜め部に取り付けられることが好ましい。
【0014】
上記構成によれば、ドレン溜め部の全体を覆う保護カバーによってドレン溜め部を確実に保護することができ、保護カバーに設けられた窓から全体が透光部であるドレン溜め部の中のドレン液の量を確認することができる。
【0015】
上記オイルセパレータについて、前記ドレン溜め部の底部と前記保護カバーの底部とに同一中心軸の貫通孔が設けられ、前記貫通孔に嵌挿される嵌挿部材と、当該嵌挿部材に螺合して、前記ドレン溜め部と前記保護カバーとを固定する固定部材と、を備えることが好ましい。
【0016】
上記構成によれば、ドレン溜め部と保護カバーとにはそれぞれ貫通孔を設けるだけなので、ドレン溜め部に取付構造を不要とすることができる。また、ドレン溜め部と保護カバーとは別体である嵌挿部材と固定部材とによって固定することができる。
【0017】
上記オイルセパレータについて、前記ドレン溜め部の底部と前記保護カバーの底部とに貫通孔が設けられ、前記ドレン溜め部の貫通孔に雌螺子が設けられ、前記貫通孔に嵌挿されるとともに、前記雌螺子に螺合して前記ドレン溜め部と前記保護カバーとを固定する固定部材を備えることが好ましい。
【0018】
上記構成によれば、ドレン溜め部と保護カバーとに加えて、固定部材を使用することで、ドレン溜め部の内側に部材を使用せずに、保護カバーをドレン溜め部に固定することができる。
【0019】
上記オイルセパレータについて、前記固定部材には、前記ドレン溜め部に溜まったドレン液を排出する排出バルブが設けられることが好ましい。
上記構成によれば、ドレン溜め部に排出バルブが設けられているので、ドレン溜め部を取り外すことなく、排出バルブを介してドレン溜め部の中のドレン液を外部に排出することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ドレン液の量を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】オイルセパレータの第1の実施形態において、オイルセパレータが適用される圧縮空気乾燥システムの概略構成を示すブロック図。
【
図2】同実施形態のオイルセパレータの構成を示す上面図。
【
図3】同実施形態のオイルセパレータの構成を示す斜視図。
【
図4】同実施形態のオイルセパレータの構造を示す4-4断面図。
【
図5】オイルセパレータの第2の実施形態における構成を示す側面図。
【
図6】同実施形態のオイルセパレータの保護カバーの取付構造を示す分解断面図。
【
図7】同実施形態のオイルセパレータの構造を示す断面図。
【
図8】オイルセパレータの保護カバーの取付構造の変形例を示す側面図。
【
図9】オイルセパレータの保護カバーの変形例を示す図。
【
図10】オイルセパレータの保護カバーの変形例を示す図。
【
図11】オイルセパレータのドレンボウルの透光部の変形例を示す図。
【
図12】オイルセパレータのドレンボウルの透光部の変形例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1の実施形態)
以下、
図1~
図4を参照して、オイルセパレータを、車両に搭載された圧縮空気乾燥システムに適用した第1の実施形態について説明する。
【0023】
図1に示されるように、コンプレッサ1の下流には、コンプレッサ1から送られる圧縮空気中の油分及び水分を除去する圧縮空気乾燥システムが設けられている。圧縮空気乾燥システムには、圧縮空気から油分及び水分を除去するエアドライヤ2が設けられている。エアドライヤ2内には、乾燥剤2aが設けられている。エアドライヤ2は、圧縮空気を乾燥剤2aに通過させて水分や油分を除去するロード運転と、乾燥剤2aに捕捉された水分や油分を外部に排出することによって乾燥剤2aを再生するアンロード運転とを行う。エアドライヤ2は、ロード運転によって圧縮空気から油分及び水分を除去した空気である乾燥圧縮空気を、システムタンク6に送出する。システムタンク6は、ブレーキやサスペンション等の各システムに圧縮空気を供給する。システムタンク6の圧力が所定値に達すると、エアドライヤ2のエキゾストバルブ2bが開放されて、アンロード運転が行われる。エキゾストバルブ2bが開放されると、システムタンク6から乾燥圧縮空気がエアドライヤ2に供給され、エアドライヤ2に流入した乾燥圧縮空気がロード運転時とは逆方向に流れる。これにより、乾燥剤2aに捕捉された水分や油分が除去される。除去された水分及び油分は、空気とともにエアドライヤ2のドレン排出口2cから送出される。このエアドライヤ2から排出される空気をパージエアという。
【0024】
また、圧縮空気乾燥システムにおいて、エアドライヤ2のドレン排出口2cには、オイルセパレータ5が設けられている。オイルセパレータ5は、エアドライヤ2のドレン排出口2cに接続ホース2dを介して接続されている。
【0025】
オイルセパレータ5は、油分及び水分を含んだパージエアを、油分及び水分を含む液体であるドレン液と清浄空気とに気液分離する。オイルセパレータ5は、分離した清浄空気を排出口5cから排出する。また、オイルセパレータ5は、分離したドレン液をその筐体5a内に貯留する。
【0026】
次に、
図2~
図4を参照して、オイルセパレータ5について詳述する。
図2及び
図3に示すように、オイルセパレータ5の筐体5aは、円筒状のボディ10と、ボディ10に取り付けられるドレン溜め部であるドレンボウル30とを備えている。ボディ10の外周には、取付対象である車両に取り付けるための取付部材70が取り付けられている。ボディ10の外周には、取付部材70を取り付けるための取付溝15が設けられている。取付部材70は、ボディ10に回転可能に取り付けられる取付部71と、車両に固定する固定部76とを有している。取付部71は、円環状に形成されている円環部72と、円環部72をボルト74とナット75とによって締め付ける締付部73とを有している。固定部76は、図示しないボルトによって車両に固定される。よって、ボディ10は、取付部71において360°位置を変更可能である。
【0027】
ボディ10の外周には、ドレンボウル30を保護する保護カバー80が取り付けられている。保護カバー80は、ドレンボウル30の全周に対して一部が開口している。保護カバー80は、上面視において略半円状であって、車両の進行方向後方側が開口している。保護カバー80は、板材からなるカバー部材81と、3個の取付ボルト82とを備えている。カバー部材81の上部には、各取付ボルト82を嵌挿させる3個の貫通孔81aが90°の間隔をおいて配置されている。カバー部材81は、路面等から飛んでくる石等が貫通しない強度を持つ材質であることが望ましく、特に金属製であることが好ましい。
【0028】
ボディ10の外周の取付溝15の下部には、取付ボルト82を取り付ける4個の取付部25が設けられている。4個の取付部25は、90°の間隔をおいて配置されている。取付部25には、取付ボルト82と螺合する雌螺子26がそれぞれ設けられている。すなわち、4個の取付部25のうち3個の取付部25を選択して、カバー部材81が3個の取付ボルト82によってボディ10に固定される。よって、保護カバー80は、ボディ10に対して90°毎に位置を選択可能である。なお、カバー部材81の3個の貫通孔81aと、3個の取付ボルト82と、4個の取付部25とは、ボディ10の周方向において保護カバー80を回転させる回転部材として機能する。
【0029】
ボディ10は、吸気ポート16と、排気ポート17とを備えている。吸気ポート16は、エアドライヤ2のドレン排出口2cに接続される接続ホース2dが接続される。排気ポート17には、排出口5cが設けられている。
【0030】
図4に示すように、ボディ10の一方の端は閉塞され、他方の端には開口部11を有している。ボディ10の内周面であって開口部11側には、雌螺子12が設けられている。
ドレンボウル30は、透光可能な材料によって円筒状に形成されている。特にドレンボウル30は、内部に溜まったドレン液の量を視認できるように透明な材質、例えばポリカーボネート等の樹脂が好ましい。なお、このドレンボウル30は、全体が透光部である。ドレンボウル30の一方の端部は底部を有する。ドレンボウル30の他方の端部には開口部31を有している。ドレンボウル30の内側には、ドレン液を貯留する空間である貯留部32が設けられている。ドレンボウル30の開口部31の外周面には、雄螺子33が設けられている。ボディ10の雌螺子12とドレンボウル30の雄螺子33とが螺合することによって、ドレンボウル30がボディ10に固定される。保護カバー80のカバー部材81は、ボディ10の取付部25からドレンボウル30の底部までを含む長さに設定されている。
【0031】
ドレンボウル30の底部には、貯留部32に貯留したドレン液を排出するための排出バルブ35が設けられている。すなわち、ドレンボウル30の底部の中央には、貫通孔36が設けられている。この貫通孔36には、嵌挿部材37が嵌挿されている。嵌挿部材37は、ドレンボウル30の底部内側に密着する円盤状の密閉部37aと、貫通孔36に嵌挿される円筒状の嵌挿部37bとを備えている。嵌挿部37bの外周には、雄螺子37cが形成されている。ドレンボウル30の底部外側には、嵌挿部材37の雄螺子37cに螺合して、ドレンボウル30に固定される円盤状の固定部材38が設けられている。固定部材38の中央には、雌螺子38aが設けられている。固定部材38を嵌挿部材37に螺合させて締め付けることで、嵌挿部材37と固定部材38とがドレンボウル30に固定される。固定部材38の嵌挿部37bには、排出バルブ35が取り付けられる。
【0032】
オイルセパレータ5は、ボディ10を鉛直方向上方に配置し、且つドレンボウル30を鉛直方向下方に配置した状態で車両側に固定され、ドレンボウル30にドレン液を貯留する。貯留されたドレン液は、ドレンボウル30の底部に設けられた排出バルブ35を開放することによって外部に排出される。
【0033】
ボディ10の底部には、フィルタ部40が固定されている。フィルタ部40は、フィルタケース41と、フィルタケース41の内側に収容されたフィルタ42と、フィルタ蓋43とを備えている。
【0034】
ボディ10の内側であって、その底部の径方向における中央部には、環状突部13が設けられている。環状突部13の内周面には、雌螺子14が設けられている。また、フィルタケース41は、円筒状に形成されている。フィルタケース41の一方の端部には天井部53が設けられている。フィルタケース41の他方の端部には開口部54が設けられている。天井部53の径方向における中央部には、フィルタケース41の外側へ突出する環状突部51が設けられている。環状突部51の外周面には、雄螺子52が設けられている。ボディ10の雌螺子14とフィルタケース41の雄螺子52とを螺合することにより、フィルタ部40はボディ10に固定される。
【0035】
フィルタケース41の周壁部55には、複数の第1通気孔56が形成されている。周壁部55には、周方向に沿って形成された複数の第1通気孔56からなる列が、複数列形成されている。天井部53の中央であって、環状突部51で囲まれた部分には、フィルタ出口57が設けられている。フィルタ出口57は、フィルタケース41の内側と外側とを連通する複数の第2通気孔58を有している。
【0036】
フィルタ蓋43は、フィルタケース41の開口を閉蓋するように設けられている。フィルタ蓋43には、複数の排出孔44が形成されている。フィルタ42は、フィルタケース41とフィルタ蓋43とで形成された空間に収容されている。フィルタ42は、圧縮空気が通過する多数の細孔を有するものである。フィルタ42は、例えば、多数の気泡を有するスポンジ(ウレタンフォーム)、金属の線材や金属箔などの金属材を成形したものであって、多数の細孔を有するもの(クラッシュドアルミ)、ガラス繊維などからなる。
【0037】
フィルタケース41の第1通気孔56からフィルタ42内に流入した圧縮空気は、フィルタ42に衝突することによって、気液分離される。フィルタ42によって分離されたドレン液は、重力によってフィルタ42内を鉛直方向下方に向かって流れ、排出孔44を介して貯留部32に落下する。またフィルタ42によって分離された清浄空気は、フィルタ出口57の第2通気孔58を介してフィルタ部40から排出される。
【0038】
また、ボディ10の吸気ポート16は、ボディ10の開口部11側に向かって延びる第1通路18に接続している。第1通路18は、ドレンボウル30の貯留部32に接続している。この第1通路18とドレンボウル30の貯留部32とは、吸気ポート16を介して流入した圧縮空気が膨張する第1膨張室34として機能する。圧縮空気が第1膨張室34内で膨張することによって、圧縮空気内の油分及び水分が凝集し易くなる。
【0039】
ボディ10の排気ポート17は、フィルタ部40によって気液分離された清浄空気を外部へ放出する。排気ポート17は、第2通路19に接続されている。第2通路19は、略L字状に形成されている。第2通路19は、第2膨張室23として機能する。
【0040】
次に、
図4を参照して、オイルセパレータ5のボディ10とフィルタ部40とドレンボウル30との組み付けについて説明する。
まず、ボディ10の雌螺子14に対してフィルタ部40の雄螺子52を螺合させることにより、フィルタ部40をボディ10に取り付ける。続いて、ボディ10の雌螺子12に対してドレンボウル30の雄螺子33を螺合させることにより、ドレンボウル30をボディ10に取り付ける。
【0041】
なお、フィルタ42を交換する際には、ボディ10からドレンボウル30を取り外して、さらにボディ10からフィルタ部40を取り外す。そして、フィルタ蓋43をフィルタケース41から取り外して、フィルタ42を入れ替える。なお、フィルタ部40自体を交換してもよい。
【0042】
次に、
図2を参照して、オイルセパレータ5の車両に対する取り付けについて説明する。
オイルセパレータ5を車両に取り付ける前に、オイルセパレータ5に取り付けられる保護カバー80の位置を、オイルセパレータ5の車両に取り付けられる位置に合わせて変更する。3個の取付ボルト82を各取付部25から外して、カバー部材81の貫通孔81aを取り付けたい取付部25に合わせて、3個の取付ボルト82を各取付部25に螺合させる。例えば、オイルセパレータ5の車両の進行方向側を覆うように保護カバー80がオイルセパレータ5に取り付けられる。なお、オイルセパレータ5を車両に取り付けてからオイルセパレータ5に対する保護カバー80の位置を変更してもよい。これにより、オイルセパレータ5は、取付部材70によって周方向において車両に対する位置が変更されたとしても、保護カバー80を90°間隔で変更させることができる。
【0043】
まず、オイルセパレータ5のボディ10の外周に回転可能な状態で取付部材70を取り付ける。そして、取付部材70に対してボディ10を回転させることで、取付部材70に対するボディ10に設けられた排気ポート17の位置を選択する。これにより、取付部材70が固定される車両に対する排気ポート17の位置を選択することができる。このボディ10に取り付けられた状態の取付部材70を固定部76にボルトを挿通して車両に固定する。続いて、車両に固定されたオイルセパレータ5のボディ10に設けられた吸気ポート16にエアドライヤ2の接続ホース2dを接続する。
【0044】
次に、
図4を参照して、オイルセパレータ5の作用について説明する。
エアドライヤ2のエキゾストバルブ2bが開放されてアンロード運転が行われると、圧縮空気とともに油分及び水分を含むドレン液がオイルセパレータ5に送られる。圧縮空気に含まれるドレン液は、ミスト状又は液状である。ドレン液を含む圧縮空気は、吸気ポート16からオイルセパレータ5内に流入する。
【0045】
圧縮空気は、吸気ポート16から第1膨張室34に流入することによって膨張する。なお、第1膨張室34で膨張した圧縮空気の圧力は、大気圧に比べ大きい値に維持されている。膨張した圧縮空気は、フィルタケース41の第1通気孔56を介してフィルタ部40内に流入する。フィルタ部40内に流入した圧縮空気は、細孔の壁面との衝突、細孔内での圧縮空気どうしの衝突(摩擦)を繰り返しながらフィルタ42内を通過する。これにより、圧縮空気は、ドレン液と、ドレン液が除かれた清浄空気とに分離される。分離された液状のドレン液は、貯留部32に落下する。分離された清浄空気は、フィルタ出口57に向かう。清浄空気は、フィルタ出口57の第2通気孔58を通過することによって圧縮された後、第2膨張室23(第2通路19)内で膨張する。第2通路19を通過した清浄空気は、排気ポート17から外部へ排出される。
【0046】
上記によって、ドレンボウル30の内部である貯留部32に貯留されたドレン液の量は、保護カバー80が設けられていない部分からドレンボウル30を見ることによって確認することができる。また、車両の走行に伴って路面から飛んでくる石等は進行方向側から飛んでくるので、石等が飛んできたとしても保護カバー80に衝突してドレンボウル30に衝突することを防ぎ、ドレンボウル30を保護することができる。よって、ドレン液の量を直接確認することができるドレンボウル30を備えることができる。また、車両に対するオイルセパレータ5の周方向の位置が変更されても、オイルセパレータ5に対する保護カバー80の周方向の位置が変更できるので、保護カバー80による保護を維持することができる。
【0047】
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)全体が透光部であるドレンボウル30によってドレンボウル30の内部を見ることができるので溜まったドレン液の量を容易に確認することができる。また、このドレンボウル30は保護カバー80によって保護されるので、金属製に替えて透光可能な材質である樹脂等を採用するためにドレンボウル30の強度が低下したとしても、路面等から飛んでくる石等によるドレンボウル30の破損を防ぐことができる。
【0048】
(2)ボディ10の周方向において保護カバー80の開口部分の位置を変更できる。このため、保護カバー80の開口していない部分をドレンボウル30に路面等から石が飛んできやすい位置に合わせてドレンボウル30を保護しつつ、保護カバー80の開口部分から全体が透光部であるドレンボウル30を介してドレン液の量を確認することができる。
【0049】
(3)ドレンボウル30に排出バルブ35が設けられているので、ドレンボウル30をボディ10から取り外すことなく、排出バルブ35を介してドレンボウル30の中のドレン液を外部に排出することができる。
【0050】
(第2の実施形態)
以下、
図5~
図7を参照して、オイルセパレータの第2の実施形態について説明する。この実施形態のオイルセパレータは、保護カバーがドレンボウルの全体を覆う点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0051】
図5及び
図7に示すように、オイルセパレータ5は、第1の実施形態と同様に、全体が透光部であるドレンボウル30を備えている。オイルセパレータ5は、ドレンボウル30に取り付けられる有底円筒状の保護カバー90を備えている。保護カバー90は、ドレンボウル30の全周覆う。保護カバー90は、ドレンボウル30の外形に合わせて成形され、ドレンボウル30の外形に一致する。保護カバー90は、金属製であることが好ましい。
【0052】
保護カバー90には、窓91が複数設けられている。これら窓91は、保護カバー90の軸方向(上下方向)に延出したスリット状であって間隔をおいて設けられている。これら窓91は、ドレンボウル30の内部に貯留されたドレン液の量を見ることが可能な程度の幅を周方向において有している。
【0053】
図6及び
図7に示すように、第1の実施形態と同様に、ドレンボウル30の底部の中央には、貫通孔36が設けられている。この貫通孔36には、嵌挿部材37が嵌挿されている。ドレンボウル30の底部外側には、嵌挿部材37の雄螺子37cに螺合して、ドレンボウル30に固定される固定部材38が設けられている。また、保護カバー90の底部の中央には、ドレンボウル30の貫通孔36と同一中心軸の貫通孔92が設けられている。嵌挿部材37は、ドレンボウル30の内側から、ドレンボウル30の貫通孔36と保護カバー90の貫通孔92とに嵌挿される。固定部材38は、保護カバー90の外側から、嵌挿部材37に螺合されて締め付けられることで、ドレンボウル30と保護カバー90とを固定する。よって、保護カバー90がドレンボウル30に固定される。この固定部材38には、排出バルブ35が取り付けられる。
【0054】
上記によって、ドレンボウル30の内部である貯留部32に貯留されたドレン液の量は、保護カバー90の窓91を介してドレンボウル30を見ることによって確認することができる。また、車両の走行に伴って路面から飛んでくる石等は保護カバー90に衝突してドレンボウル30に衝突することを防ぎ、ドレンボウル30を保護することができる。よって、ドレン液の量を直接確認することができるドレンボウル30を備えることができる。また、車両に対するオイルセパレータ5の周方向の位置が変更されても、保護カバー90がドレンボウル30の全周に設けられているので、車両に対するオイルセパレータ5の方向に関係なくドレンボウル30を保護することができる。
【0055】
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の実施形態の(1)及び(3)の効果に加え、以下の効果を奏することができる。
(4)ドレンボウル30の全体を覆う保護カバー90によってドレンボウル30を確実に保護することができ、保護カバー90に設けられた窓91から全体が透光部であるドレンボウル30の中のドレン液の量を確認することができる。
【0056】
(5)ドレンボウル30と保護カバー90とにはそれぞれ貫通孔36,92を設けるだけなので、ドレンボウルに取付構造を不要とすることができる。また、ドレンボウル30と保護カバー90とは別体である嵌挿部材37と固定部材38とによって固定することができる。
【0057】
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記第1の実施形態において、保護カバー80の貫通孔81aと取付部25とを90°の間隔をおいて設けたが、保護カバー80のボディ10に対する位置を細かく変更したいならば、取付部25を90°よりも狭い間隔をおいて設けてもよい。また、貫通孔81aの数量と取付部25の数量との組み合わせはそれぞれ任意に変更可能である。
【0058】
・上記第1の実施形態では、保護カバー80の貫通孔81aの間隔と取付部25の間隔とを等間隔とした。しかしながら、保護カバー80の貫通孔81aの間隔と取付部25の間隔とを保護カバー80と取付部25との互いの位置が組み合わせられれば、等間隔とは異なる任意の間隔としてもよい。
【0059】
・上記第1の実施形態では、嵌挿部材37と固定部材38とによって排出バルブ35をドレンボウル30の底部に設けた。また、第2の実施形態では、嵌挿部材37と固定部材38とによって保護カバー90をドレンボウル30に固定した。しかしながら、ドレンボウル30の底部に固定部材を直接固定するようにしてもよい。例えば、
図8に示すように、ドレンボウル30の底部に厚みを持たせて、このドレンボウル30の底部に貫通孔36を設ける。そして、この貫通孔36に雌螺子36aを設ける。このドレンボウル30の底部の雌螺子36aには固定部材39が螺合される。固定部材39は、ドレンボウル30の底部外側に密着する円盤状の密閉部39aと、雌螺子36aに螺合される円筒状の円筒部39bとを備えている。円筒部39bの外周には、雄螺子39cが形成されている。固定部材39を雌螺子36aに螺合させて締め付けることで、固定部材39がドレンボウル30に固定される。固定部材38には、排出バルブ35が取り付けられる。円筒状の保護カバー90の場合には、固定部材39によって保護カバー90がドレンボウル30に固定される。このような構成では、ドレンボウル30と保護カバー90とに加えて、固定部材39を使用することで、ドレンボウル30の内側に部材を使用せずに、保護カバー90をドレンボウル30に固定することができる。
【0060】
・上記第2の実施形態において、保護カバー90にスリット状の窓91を設けた。しかしながら、保護カバー90の窓は、スリット状に限らず、ドレンボウル30の内部のドレン液の量を視認することができる形状であればよい。例えば、
図9に示すように、丸状の窓93を周方向及び径方向に並べて配置してもよい。窓の並べ方は任意に変更可能である。
【0061】
・また、保護カバーを、電線保護テープのようなテープ材によって形成してもよい。電線保護テープは、スポンジ素材に粘着剤が付加されたテープ状のものである。なお、粘着剤を省略してもよい。例えば、
図10に示すように、テープ材100をドレンボウル30に直接巻き付けて、ところどころにテープ材100とテープ材100との間に隙間101を設ける。そして、この隙間101によってドレンボウル30の内部のドレン液の量を視認する。このようにすれば、保護カバー自体であるテープ材100が直接巻き付けられるので、ドレンボウル30の保護カバーを固定するための部材が不要となる。なお、ドレンボウル30の底部近傍の外周面には、テープ材100の落下を防ぐ突条部102が設けられていてもよい。
【0062】
・上記各実施形態では、全体が透光部であるドレンボウル30をオイルセパレータ5に採用した。しかしながら、一部に透光部が設けられたドレンボウルをオイルセパレータ5に採用してもよい。例えば、
図11に示すように、オイルセパレータ5は、内部を視認できない例えば金属製のドレンボウル130を備えている。ドレンボウル130の側面には、貫通孔131が周方向において90°の間隔をおいて4個設けられている。貫通孔131には、有底円筒状の透過部110が嵌着されている。透過部110は、透光可能な材料によって形成されている。透過部110は、貫通孔131に嵌着される円筒部111と、ドレンボウル130の外周面に当接される円盤部112とを備えている。ユーザは、円盤部112を介してドレンボウル130の内部を視認することができる。ボディ10には、一部に開口部を設けた保護カバー80が取り付けられている。保護カバー80は、透過部110を含む長さに設定されている。貫通孔131は、ドレンボウル30の内部に貯留されたドレン液の量が満量になる手前に設けられているのが好ましい。この場合、透過部110を介してドレンボウル30の内部にドレン液が見えたら、ドレン液を排出することが好ましい。なお、透過部110の個数、配置は任意に変更可能である。
【0063】
・また、
図12に示すように、オイルセパレータ5は、内部を視認できない例えば金属製のドレンボウル130を備えている。ドレンボウル130には、ドレンボウル130の底部と側面部とを繋いだ接続ホース140が設けられている。接続ホース140が透光部に相当する。ドレンボウル130の底部には、貫通孔132が設けられ、接続ホース140の一端が接続されている。ドレンボウル130の側面部には、貫通孔133が設けられ、接続ホース140の他端が接続されている。接続ホース140には、ドレンボウル30の内部に貯留されたドレン液が底部側から流入する。接続ホース140内のドレン液の液面は、ドレンボウル30の内部のドレン液の液面と一致する。接続ホース140は、透光可能な材料によって形成されている。ユーザは、接続ホース140を見ることでドレン液の量を確認することができる。ボディ10には、一部に開口部を設けた保護カバー80が取り付けられている。保護カバー80は、接続ホース140を含む長さに設定されている。ドレンボウル130の側面部の貫通孔133の位置は、ドレン液の量を見たい位置を含む高さに設定するのが好ましい。
【0064】
・上記各実施形態では、排出バルブ35をドレンボウル30(130)の底部に設けた。しかしながら、ドレンボウル30(130)をボディ10から取り外して、ドレンボウル30(130)内のドレン液を捨てるならば、排出バルブ35を省略してもよい。
【0065】
・オイルセパレータ5の構造は、エアドライヤ2から排出された油分及び水分を含んだパージエアを、油分及び水分を含む液体であるドレン液と清浄空気とに気液分離することができれば、上記実施形態の構造に限らない。
【0066】
・上記実施形態では、コンプレッサ1から送出される空気に含まれる油分をオイルセパレータ5によって除去したが、コンプレッサ以外の機器から排出される気体に含まれる油分をオイルセパレータによって除去してもよい。
【0067】
・上記実施形態及び他の実施形態では、オイルセパレータ5を、車両に搭載された圧縮空気乾燥システムに適用したが、油分を含む空気(気体)を気液分離する機能を備えるシステムであれば、そのほかのシステムに適用してもよい。例えば、電車、船舶、航空機などの車両以外の移動体にオイルセパレータを適用してもよい。
【符号の説明】
【0068】
1…コンプレッサ、2…エアドライヤ、2a…乾燥剤、2b…エキゾストバルブ、2c…ドレン排出口、2d…接続ホース、5…オイルセパレータ、5a…筐体、5c…排出口、6…システムタンク、10…ボディ、11…開口部、12…雌螺子、13…環状突部、14…雌螺子、15…取付溝、16…吸気ポート、17…排気ポート、18…第1通路、19…第2通路、23…第2膨張室、25…取付部、26…雌螺子、30…ドレンボウル、31…開口部、32…貯留部、33…雄螺子、34…第1膨張室、35…排出バルブ、36…貫通孔、36a…雌螺子、37…嵌挿部材、37a…密閉部、37b…嵌挿部、37c…雄螺子、38…固定部材、38a…雌螺子、39…固定部材、40…フィルタ部、41…フィルタケース、42…フィルタ、43…フィルタ蓋、44…排出孔、51…環状突部、52…雄螺子、53…天井部、54…開口部、55…周壁部、56…第1通気孔、57…フィルタ出口、58…第2通気孔、70…取付部材、71…取付部、72…円環部、73…締付部、74…ボルト、75…ナット、76…固定部、80…保護カバー、81…カバー部材、81a…貫通孔、82…取付ボルト、90…保護カバー、91…窓、92…貫通孔、93…窓、100…テープ材、101…隙間、102…突条部、110…透過部、111…円筒部、112…円盤部、130…ドレンボウル、131,132,133…貫通孔、140…接続ホース。
【手続補正書】
【提出日】2021-11-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアドライヤから排出されたパージエアが流入する吸気ポートと清浄空気が排出される排気ポートとを備える筐体と、
前記筐体内に収容されて前記パージエアを衝突させて油分を分離するフィルタ部と、
前記筐体に設けられて前記パージエアから分離された油分を含むドレン液を溜めるドレン溜め部と、
前記ドレン溜め部の底部に接続されるとともに前記筐体の側面部に接続される接続ホースであって、透光可能な材料によって形成され、前記ドレン溜め部に溜まったドレン液の液面と内部に流入したドレン液の液面とが一致する前記接続ホースと、
前記筐体に回転可能に取り付けられ、オイルセパレータの取付対象に取り付けるための取付部材と、を備える
オイルセパレータ。
【請求項2】
前記取付部材は、前記筐体に回転可能に取り付けられる取付部と、オイルセパレータの取付対象に固定する固定部と、を有し、
前記筐体の全周には、前記取付部を取り付けるための取付溝が設けられ、
前記取付部は、前記取付溝に沿って前記筐体に対して回転可能である
請求項1に記載のオイルセパレータ。
【請求項3】
前記取付部は、前記取付溝に沿って前記筐体に対して回転可能に取り付けられ、円環状に形成されている円環部と、前記円環部をボルトとナットとによって締め付ける締付部と、を有する
請求項2に記載のオイルセパレータ。
【請求項4】
前記接続ホースを保護する保護カバーを備え、
前記保護カバーは、前記接続ホースを含む長さに設定されている
請求項1~3のいずれか一項に記載のオイルセパレータ。
【請求項5】
前記保護カバーは、前記ドレン溜め部の全周に対して一部が開口し、前記ドレン溜め部の周方向において回転させる回転部材を備える
請求項4に記載のオイルセパレータ。