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  • 特開-トランクの警告ランプ 図1
  • 特開-トランクの警告ランプ 図2
  • 特開-トランクの警告ランプ 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022008690
(43)【公開日】2022-01-14
(54)【発明の名称】トランクの警告ランプ
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20220106BHJP
   B60Q 3/30 20170101ALI20220106BHJP
【FI】
B60R16/02 645B
B60Q3/06
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2012238010
(22)【出願日】2012-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】510292722
【氏名又は名称】銘岱實業股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】黄燿鴻
【テーマコード(参考)】
3K040
【Fターム(参考)】
3K040AA04
3K040JA04
(57)【要約】
【課題】後方を走行する自動車の運転手が遠い場所からでも警告ランプの光をはっきり見ることができる走行の安全性が高くて実用的なトランクの警告ランプを提供する。
【解決手段】自動車1のリアトランクリッド11の内側に警告補助ランプ2が設けられる。警告補助ランプ2は、自動車1の電源に接続され、自動車1の電源と警告補助ランプ2との間に制御スイッチ3が接続される。制御スイッチ3は、自動車1のリアトランクリッド11の内側で、かつ、警告補助ランプ2に隣接した箇所に配置される。警告補助ランプ2は、底端に弾性部材を有し、弾性部材を介して自動車1のリアトランクリッド11の内側に取り付けられる。制御スイッチ3は、警告補助ランプ2と自動車1のリアトランクリッド11との間に配置される。制御スイッチ3は、自動車1の内部に配置されるとともに、自動車1に内設した警告スイッチに接続される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のリアトランクリッドの内側に警告補助ランプが配置され、
前記警告補助ランプは、前記自動車の電源に接続され、
前記自動車の前記電源と前記警告補助ランプとの間に制御スイッチが接続されることを特徴とする、
トランクの警告ランプ。
【請求項2】
前記制御スイッチは、前記自動車の前記リアトランクリッドの内側に設け、かつ、前記警告補助ランプに隣接した箇所に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のトランクの警告ランプ。
【請求項3】
前記警告補助ランプは、底端に弾性部材を有し、前記弾性部材を介して前記自動車の前記リアトランクリッドの内側に取り付けられ、前記制御スイッチは、前記警告補助ランプと前記自動車の前記リアトランクリッドとの間に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のトランクの警告ランプ。
【請求項4】
前記制御スイッチは、前記自動車の内部に配置されるとともに、前記自動車に内設した警告スイッチに接続されることを特徴とする、請求項1に記載のトランクの警告ランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トランクの警告ランプに関し、特に、高めの目立つ場所に警告補助ランプが設置されているため、後方を走行する自動車の運転手が遠い場所からでも警告ランプの光をはっきり見ることができる走行の安全性が高くて実用的なトランクの警告ランプに関する。
【背景技術】
【0002】
各種自動車は、人又は物の移動にかかる時間を大幅に短縮させることができる上、風雨を防ぐこともできるため、日常生活において様々な荷物を簡便に運ぶことができ、公道では様々な自動車が走り、自動車は日常生活に必要不可欠な物の一つとなっている。
【0003】
一般に自動車の後端には警告ランプが取り付けられ、かつ、自動車に内設された警告スイッチを用いて警告ランプの点灯を制御することにより、自動車を停車させたり自動車が故障したりしたときに、警告スイッチをオンして警告ランプを点灯させると、後方を走行している自動車の運転手に注意を促すことができる。
【0004】
上述の警告ランプを点灯させることにより後方を走行する自動車の運転手に注意を促すことができるが、実際に使用すると分かるように、自動車が流線型であったり車高が低かったりする場合、警告ランプが地面近くに設置されている。そのため自動車が故障した場合、警告スイッチをオンして警告ランプを点灯させても、後方を走行している自動車の運転者から警告ランプがはっきり見えないことがある。
またトラック、トレーラーなど車高が高い車両の運転手にとっては警告ランプが見づらいため走行の危険性が高まり、最悪の場合、運転手又は乗客の生命が危険に晒される虞があった。そのため全体の構造に改善が求められていた。
【0005】
台北市の統計によると、2004年の交通事故で最も多い原因は「前方不注意」であり、全体の23%を占めている。また2004年と同様に2002年及び2003年でも、交通事故で最も多い原因は「前方不注意」であり、その他の原因と比べて非常に多い。米国では、メーカで生産される自動車には「第3のブレーキランプを装着する」ことが1985年9月1日に規定され、自動車保険の賠償記録を分析すると分かるように、この法律の施行前5年間と施行後5年間とを比べると、自動車の追突事故件数は約5%減少している。このことから「テールランプによる警告を改善」した場合、衝突件数を減らすことができることが分かる。
運転手の「前方不注意」により発生する交通事故の発生件数は一番多く、運転手自身の精神状態が良好でなかったり、注意力が散漫であったり、前方を走る自動車のテールランプがはっきり見えなかったりといったことが原因にあり、前方を走行する自動車の状態が後方を走行する運転手に効率的かつ明確に伝わらずに追突事故が発生するケースが多かった。
【0006】
運転手が最も見やすい水平視野角は、3~5度以内であり、10度以上になると景色を正確に認識できなくなる一方、運転手がテールランプを見るときには垂直視野角も関係する。そのため、車高の高さに関わらずテールランプの位置を高くすることができるトランクの警告ランプが求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、警告補助ランプが高めの目立つ場所にあるため、後方を走行する自動車の運転手が遠い場所からでも警告ランプの光をはっきり見ることができる走行の安全性が高くて実用的なトランクの警告ランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、自動車のリアトランクリッドの内側に警告補助ランプが配置され、前記警告補助ランプは、前記自動車の電源に接続され、前記自動車の前記電源と前記警告補助ランプとの間に制御スイッチが接続されることを特徴とするトランクの警告ランプが提供される。
【0009】
また、前記制御スイッチは、前記自動車の前記リアトランクリッドの内側で、かつ、前記警告補助ランプに隣接した箇所に配置されることが好ましい。
【0010】
また、前記警告補助ランプは、底端に弾性部材を有し、前記弾性部材を介して前記自動車の前記リアトランクリッドの内側に取り付けられ、前記制御スイッチは、前記警告補助ランプと前記自動車の前記リアトランクリッドとの間に配置されることが好ましい。
【0011】
また、前記制御スイッチは、前記自動車の内部に配置されるとともに、前記自動車に内設した警告スイッチに接続されることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明のトランクの警告ランプは、警告補助ランプが高めの目立つ場所にあるため、後方を走行する自動車の運転手が遠い場所からでも警告ランプの光をはっきり見ることができ、走行の安全性が高くて実用的である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係るトランクの警告ランプを示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係るトランクの警告ランプを示す模式図である。
図3】本発明の他の実施形態に係るトランクの警告ランプを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1及び図2を参照する。図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係るトランクの警告ランプは、自動車1のリアトランクリッド11の内側に設けられた警告補助ランプ2を有する。この警告補助ランプ2は、自動車1の電源12に接続される。自動車1の電源12と警告補助ランプ2との間には、制御スイッチ3が接続される。
【0015】
制御スイッチ3は、警告補助ランプ2と同様に、自動車1のリアトランクリッド11の内側で、かつ、警告補助ランプ2に隣接した箇所に配置されたり、図3を併せて参照すると分かるように、警告補助ランプ2は、底端に弾性部材21を有し、この弾性部材21を介して自動車1のリアトランクリッド11の内側に取り付けられ、警告補助ランプ2により自動車1のリアトランクリッド11を押圧することが可能である。制御スイッチ3は、警告補助ランプ2と自動車1のリアトランクリッド11との間に設置したり、自動車1の内部に設置して自動車1に内設した警告スイッチに接続させたりしてもよい。
【0016】
本発明を実際に操作する場合、例えば、自動車1が公道で故障したときに運転手がリアトランクリッド11を上向きに起こして開き、制御スイッチ3により制御して自動車1の電源12から警告補助ランプ2へ電源を供給する。これにより、警告補助ランプ2に隣接した制御スイッチ3をオンしたり、警告補助ランプ2を押圧して自動車1のリアトランクリッド11との間に設けられた制御スイッチ3をトリガしたり、自動車1に内設された警告スイッチをオンし、警告補助ランプ2を利用して自動車1の電源12の供給を行う。
警告補助ランプ2の警告ランプを発光させ、自動車1のリアトランクリッド11の内側に設けられた警告補助ランプ2を利用するとともに、リアトランクリッド11を回動させて上方へ持ち上げて開くと、警告補助ランプ2が高くて目立つため、後方を走行する自動車の運転手が遠い場所からでも警告補助ランプ2をはっきり見ることができ、安全性を向上させることができる。
【0017】
上述したことから分かるように、本発明のトランクの警告ランプは、従来の構造と異なり、自動車のリアトランクリッド内側に警告補助ランプを設置し、自動車が公道で故障した際、リアトランクリッドを開いて警告補助ランプを発光させ、警告補助ランプが高めの目立つ場所にあるため、後方を走行する自動車の運転手が遠い場所からでも警告ランプの光をはっきり見ることができる。そのため、走行の安全性が高くて実用的である。
【0018】
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本発明の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。本発明の主旨と領域を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の特許請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0019】
1 自動車
2 警告補助ランプ
3 制御スイッチ
11 リアトランクリッド
12 電源
21 弾性部材
図1
図2
図3