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特開2022-8695クリーンエネルギーにより給電される緊急照明及び避難誘導装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022008695
(43)【公開日】2022-01-14
(54)【発明の名称】クリーンエネルギーにより給電される緊急照明及び避難誘導装置
(51)【国際特許分類】
   A62B 3/00 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
A62B3/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2013091561
(22)【出願日】2013-04-24
(31)【優先権主張番号】201210592161.5
(32)【優先日】2012-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】513103438
【氏名又は名称】シェンヅェン グァンドン ファイア‐ファイティング アンド デコレーション エンジニアリング カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Shenzhen Guangan Fire-Fighting & Decoration Engineering Co., LTD
【住所又は居所原語表記】Floor 2, Building 211, Tairan Industrial Building,Chegongmiao Industrial Park, Futian District, Shenzhen,Guangdong,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100089196
【弁理士】
【氏名又は名称】梶 良之
(74)【代理人】
【識別番号】100104226
【弁理士】
【氏名又は名称】須原 誠
(72)【発明者】
【氏名】リ シャオビン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ ウェングアン
(72)【発明者】
【氏名】フア ウェンフイ
【テーマコード(参考)】
2E184
【Fターム(参考)】
2E184AA01
2E184GG10
2E184GG14
(57)【要約】      (修正有)
【課題】避難者に避難指示と緊急照明を提供することができ、且つ環境に優しく、省エネルギーのクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及び避難誘導装置を提供する。
【解決手段】緊急避難誘導装置10、緊急照明装置20、太陽光発電装置30、風力発電装置40及び蓄電池セット50を含み、前記緊急避難誘導装置10に、停電時に自動始動する第1の停電時始動スイッチ11が設けられ、前記緊急照明装置20に、停電時に自動始動する第2の停電時始動スイッチ21が設けられ、当該第1の停電時始動スイッチ11と第2の停電時始動スイッチ21は、共に室内給電線及び蓄電池セット50に接続されている。災害や突発事件で建造物内への電力供給が中断する場合、前記緊急避難誘導装置10と緊急照明装置20が停電信号に誘発されて始動開始し、前記蓄電池セット50により緊急避難誘導装置10と緊急照明装置20へ給電される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建造物内の各非常口に設けられる緊急避難誘導装置(10)と、建造物内の廊下、階段、避難通路及び各非常口に設けられる緊急照明装置(20)と、室外に設けられる太陽光発電装置(30)と、風力発電装置(40)と、前記緊急避難誘導装置(10)、前記緊急照明装置(20)、前記太陽光発電装置(30)及び前記風力発電装置(40)に接続された蓄電池セット(50)とを含み、
前記緊急避難誘導装置(10)には停電時に自動始動する第1の停電時始動スイッチ(11)が設けられ、前記緊急照明装置(20)には停電時に自動始動する第2の停電時始動スイッチ(21)が設けられ、前記第1の停電時始動スイッチ(11)及び前記第2の停電時始動スイッチ(21)は、共に室内給電線及び蓄電池セット(50)に接続されており、災害又は突発事件で建造物内への電力供給が中断される場合、前記緊急避難誘導装置(10)及び前記緊急照明装置(20)が停電信号に誘発されて始動開始し、前記蓄電池セット(50)により前記緊急避難誘導装置(10)及び前記緊急照明装置(20)へ給電されることを特徴とする、クリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項2】
前記緊急避難誘導装置(10)は、前記第1の停電時始動スイッチ(11)及び前記緊急避難指示灯(12)を含み、前記第1の停電時始動スイッチ(11)は、前記室内給電線、前記蓄電池セット(50)及び前記緊急避難指示灯(12)に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項3】
前記緊急避難指示灯(12)はLED灯であり、その上に非常口指示標識と文字が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項4】
前記太陽光発電装置(30)は、太陽光電池パネル(31)及び太陽光制御装置(32)を含み、前記太陽光制御装置(32)は、前記太陽光電池パネル(31)及び前記蓄電池セット(50)に接続され、前記太陽光発電装置(30)は、建造物の頂部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項5】
前記太陽光電池パネル(31)は、結晶シリコン電池パネル、非結晶シリコン電池パネル及び多元化合物系太陽光電池の中の一つであることを特徴とする、請求項4に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項6】
前記風力発電装置(40)は、風力発電機(41)及び充電器(42)を含み、前記充電器(42)は、前記風力発電機(41)及び前記蓄電池セット(50)に接続され、前記風力発電装置(40)は、建造物の頂部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項7】
前記風力発電機(41)は、水平軸型の風力発電機または垂直軸型の風力発電機であることを特徴とする、請求項6に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項8】
前記緊急照明装置(20)は、前記第2の停電時始動スイッチ(21)及び発光デバイス(22)を含み、前記第2の停電時始動スイッチ(21)は、前記室内給電線、前記発光デバイス(22)及び前記蓄電池セット(50)に接続されており、災害又は突発事件で電力供給が中断する場合、前記第2の停電時始動スイッチ(11)を介して前記蓄電池セット(50)と前記発光デバイス(22)が連通されて電力供給を始動することを特徴とする、請求項4に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項9】
前記第1の停電時始動スイッチ(11)及び前記第2の停電時始動スイッチ(21)は、常開リレーであり、その内、前記第1の停電時始動スイッチ(11)は、前記室内給電線、前記蓄電池セット(50)及び緊急避難指示灯(12)に接続され、前記第2の停電時始動スイッチ(21)は、前記室内給電線、発光デバイス(22)及び前記蓄電池セット(50)に接続されており、緊急状況時の停電で前記室内給電線への電力供給が中断する場合、前記常開リレーが閉合して前記蓄電池セット(50)を前記緊急避難指示灯(12)及び前記発光デバイス(22)に連通させ、前記蓄電池セット(50)により前記緊急避難指示灯(12)及び前記発光デバイス(22)に給電されることを特徴とする、請求項2または8に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項10】
前記発光デバイス(22)は、LED灯であることを特徴とする、請求項8に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項11】
前記蓄電池セット(50)は、ニッケル水素電池セット、ニッケルカドミウム電池セット及びリチウム電池セットの中の一つであることを特徴とする、請求項9に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建造物の緊急避難及び緊急照明システムに関するものであり、特に、クリーンエネルギーである太陽光と風力エネルギーにより給電され、環境に優しく、人の緊急状態時においての整然たる避難と脱出に便利で且つクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及び避難誘導装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、国民経済の発展に伴い、大型の公共建造物、大規模の地下商店街などの建造物が多くなっており、これらの建造物は、その内部において消防規制により火災警報システム、火災避難指示装置及び非常灯などの装着が義務付けられている。その内、火災避難指示装置は、主に火災発生時に要援護者の避難を誘導するために用いられ、非常灯は、緊急照明として用いられる。従来の火災避難指示装置と非常灯として、いずれも公共送電網を介して給電されるが、その公共送電網の電力は、石炭などの再生不能エネルギーを利用して作られる。よって、火災避難指示装置は、その使用の際において貴重な電気エネルギーを消耗し、環境保護や資源節約に不利である。また、現在、大気環境の悪化に伴って自然災害が頻発し、且つ電気、LPガス、天然ガスなどの過度と不当使用も火災発生の原因となる場合が多く、火災発生時には更に電力供給が中断されることがよくある。そのため、現在の建造物内には、停電時においての人の避難に照明を提供する目的で、いずれもその出口及び必要場所において非常灯が設けられている。しかしながら、従来の非常灯は、その全てが石炭電力を利用して蓄電池に充電することによって電気エネルギーを貯蓄しており、貴重な石炭電力資源が消耗され、環境保護、省エネルギーと排出削減に不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の課題を解決するために、本発明は、クリーンエネルギーである太陽光と風力エネルギーにより給電され、避難及び脱出者のために避難誘導及び照明を提供し、人の緊急状態時においての整然たる避難と脱出を便利にし、且つ環境に優しく、省エネルギーのクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及び避難誘導装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を実現するために、本発明は、クリーンエネルギーにより給電される緊急照明及び避難誘導装置を提供し、当該装置は、建造物内の各非常口に設けられる緊急避難誘導装置と、建造物内の廊下、階段、避難通路及び各非常口に設けられる緊急照明装置と、室外に設けられる太陽光発電装置と、風力発電装置と、前記緊急避難誘導装置、前記緊急照明装置、前記太陽光発電装置及び前記風力発電装置に接続された蓄電池セットとを含み、前記緊急避難誘導装置には停電時に自動始動する第1の停電時始動スイッチが設けられ、前記緊急照明装置には停電時に自動始動する第2の停電時始動スイッチが設けられ、前記第1の停電時始動スイッチ及び前記第2の停電時始動スイッチは、共に室内給電線及び蓄電池セットに接続されており、災害や突発事件で建造物内への電力供給が中断する場合、前記緊急避難誘導装置及び緊急照明装置が停電信号に誘発されて始動開始し、前記蓄電池セットにより緊急避難誘導装置と緊急照明装置へ給電される。
【0005】
緊急避難誘導装置は、第1の停電時始動スイッチ及び緊急避難指示灯を含み、前記第1の停電時始動スイッチは、室内給電線、蓄電池セット及び緊急避難指示灯に接続される。
【0006】
前記緊急避難指示灯はLED灯であり、その上に非常口指示標識と文字が設けられる。
【0007】
太陽光発電装置は、太陽光電池パネルと太陽光制御装置を含み、前記太陽光制御装置は、太陽光電池パネル及び蓄電池セットに接続され、当該太陽光発電装置は、建造物の頂部に設けられる。
【0008】
太陽光電池パネルは、結晶シリコン電池パネル、非結晶シリコン電池パネルと多元化合物系太陽光電池の中の一つである。
【0009】
風力発電装置は、風力発電機と充電器とを含み、前記充電器は、風力発電機及び蓄電池セットに接続され、当該風力発電装置は、建造物の頂部に設けられる。
【0010】
前記風力発電機は、水平軸型の風力発電機または垂直軸型の風力発電機である。
【0011】
緊急照明装置は、第2の停電時始動スイッチ及び発光デバイスを含み、前記第2の停電時始動スイッチは、室内給電線、発光デバイス及び蓄電池セットに接続されており、災害や突発事件で電力供給が中断する場合、第2の停電時始動スイッチを介して前記蓄電池セットと発光デバイスが連通されて電力供給を始動する。
【0012】
第1の停電時始動スイッチと第2の停電時始動スイッチは、常開リレーであり、その内、第1の停電時始動スイッチは、それぞれ室内給電線、蓄電池セット及び緊急避難指示灯に接続され、第2の停電時始動スイッチは、それぞれ室内給電線、発光デバイス及び蓄電池セットに接続されており、緊急状況時の停電で室内給電線への電力供給が中断する場合、常開リレーが閉合して蓄電池セットを緊急避難指示灯と発光デバイスに連通させ、蓄電池セットにより緊急避難指示灯と発光デバイスへ給電される。
前記発光デバイスは、LED灯である。
【0013】
前記蓄電池セットは、ニッケル水素電池セット、ニッケルカドミウム電池セットとリチウム電池セットの中の一つである。
【0014】
本発明により、従来の火災避難指示装置及び緊急照明装置が石炭電力などの再生不能エネルギーを利用して電力供給を行い、環境保護、省エネルギーと排出削減に不利であると言った課題を有効に解決することができる。本発明の緊急避難誘導装置と緊急照明装置は、いずれもクリーンエネルギーである太陽光と風力エネルギーを利用して電力供給を行い、緊急状態時において避難者に避難指示を提供することによって、人の緊急状態時においての整然たる避難と脱出を便利にすることができるとともに、環境保護、省エネルギーと排出削減に有利で、且つ石炭電力資源を有効に節約することができる。更に、本発明は、その構成が簡単で、実施が容易であるなどと言った特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の全体構成を示すブロック図である。
図2】本発明に係る第1の停電時始動スイッチの接続状況を示す概略図である。
図3】本発明に係る第2の停電時始動スイッチの接続状況を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、実施例を挙げて本発明について更に詳しく説明するが、本発明は、これらに何ら制限を受けるものではない。
【0017】
図1に示されるように、本発明のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及び避難誘導装置は、緊急避難誘導装置10と、緊急照明装置20と、太陽光発電装置30と、風力発電装置40と、蓄電池セット50とを含む。
【0018】
図1に示されるように、緊急避難誘導装置10は、建造物内の各非常口に設けられており、火災、地震などの災害や突発事件の際において避難者に避難誘導を提供するために用いられる。図1図2に示されるように、緊急避難誘導装置10は、 第1の停電時始動スイッチ11及び緊急避難指示灯12を含む。本実施例において、緊急避難指示灯12は、長方形のLED灯であり、その前側の表示画面にランニングする人の形の非常口指示標識と英語の「EXIT」及び中国語の「安全出口」文字標識が設けられており、その入力電圧は12Vである。第1の停電時始動スイッチは、それぞれ緊急避難支持灯12及び蓄電池セット50に接続されている。図2に示されるように、本実施例において、第1の停電時始動スイッチ11は、常開リレーである。より具体的に、本実施例において、第1の停電時始動スイッチ11は、常開型欠相リレーであり、当該常開リレーの入力ポートと220Vの室内交流線が接続されており、その出力ポートは、蓄電池セット50と緊急避難支持灯12に接続されている。火災、地震などの災害や突発事件で公共送電網と接続される室内給電線への電力供給が中断する場合、常開リレーの常開接点が欠相によって閉合し、よって、蓄電池セット50と緊急避難支持灯12を連通させ、蓄電池セット50により緊急避難支持灯12へ給電されて緊急避難支持灯12が避難者のために非常口誘導を提供できるようにする。
【0019】
図1図3に示されるように、緊急照明装置20は、第2の停電時始動スイッチ12及び発光デバイス22を含み、その内、発光デバイス22は、公知の発光デバイスの中の任意の一つであってもよく、蛍光灯、省エネランプ、LED灯などを用いることができる。本実施例において、発光デバイス22はLED灯であり、その入力電圧は12Vである。当該発光デバイスは、建造物内の廊下、階段、避難通路及び各非常口に設けられており、廊下、階段、避難通路内に複数の緊急照明装置を設けることができ、よって、火災、地震などの災害や突発事件で電力供給が中断される場合、人の緊急脱出と緊急避難のために照明を提供する。第2の停電時始動スイッチ21は、常開リレーである。より具体的に、図3により示される実施例において、第2の停電時始動スイッチ21は、常開型欠相リレーであり、当該常開リレーの入力ポートと220Vの室内交流線が接続されており、その出力ポートは、蓄電池セット50と発光デバイス22に接続されている。火災、地震などの災害や突発事件で室内給電線への電力供給が中断する場合、常開リレーの常開接点が欠相によって閉合し、よって、蓄電池セット50と発光デバイス22を連通させ、蓄電池セット50により発光デバイス22へ給電されて発光デバイスを発光させる。
【0020】
図1に示されるように、太陽光発電装置30は、太陽光電池パネル31と太陽光制御装置32を含み、その内、太陽光電池パネルは、公知の結晶シリコン電池パネル、非結晶シリコン電池パネル及び多元化合物系太陽光電池の中の一つであってもよく、本実施例においては、結晶シリコン電池パネルが好ましい。太陽光制御装置32は、太陽光電池パネル31と蓄電池セット50に接続されており、太陽光制御装置32は、公知の太陽光発電制御装置であってもよく、太陽光発電装置全体の作業状態を制御するために用いられ、且つ蓄電池セット50に対して過充電保護と過放電保護の機能を発揮する。温度差の大きい区域において、太陽光制御装置32は、更に温度補償機能を発揮することができる。太陽光電池パネル31と太陽光制御装置32は、一体に集約されることができ、且つ建造物の頂部に設けられる。太陽光電池パネル31に、最良の入射光線を得るために、太陽光追従装置を更に設けてもよい。
【0021】
図3に示されるように、風力発電装置40は、風力発電機41と充電器42とを含み、充電器42は、風力発電機41及び蓄電池セット50に接続されており、蓄電池セット50は、緊急避難誘導装置10と緊急照明装置20に接続されて電力供給を行い、風力発電装置40は、建造物の頂部に設けられる。本実施例において、風力発電機41は、公知の水平軸型の風力発電機または垂直軸型の風力発電機であってもよく、二次励磁誘導発電機が好ましい。風力発電機41は、ブレード、発電機、方向調整装置、支持フレームと速度制限安全装置などの公知の構成部材を含む。本実施例において、充電器42は、整流回路を備えている充電器であって、風力発電機41が出力する交流電気を整流して蓄電池セット50に充電する。
【0022】
図1に示されるように、蓄電池セット50は、ニッケル水素電池セット、ニッケルカドミウム電池セット及びリチウム電池セットの中の一つであって、本実施例において、蓄電池セット50は、リチウム電池が好ましく、太陽光発電装置30または風力発電装置40により作られる電気エネルギーの貯蔵に用いられ、且つ緊急避難誘導装置10と緊急照明装置20に対して電力供給を行う。蓄電池セット50は、緊急避難誘導装置10と緊急照明装置20に接続される。正常状態時において、太陽光発電装置30と風力発電装置40は、蓄電池セット50への充電を行い、その内、太陽光発電装置30は、昼間の日光がある状況で蓄電池セット50への充電を行い、風力発電装置40は、風がある状況で蓄電池セット50への充電を行い、よって、補足式の発電パータンを構成することができる。蓄電池セット50に充電保護スイッチを設けてよく、蓄電池セット50が十分に充電されると、充電保護スイッチが切断されて蓄電池セットへの過充電を防止することができる。蓄電池セット50の出力電圧は、直流12Vまたは24Vであり、本実施例においては12Vであって、緊急避難誘導装置10と緊急照明装置20へ12Vの直流電気を供給する。蓄電池セット50は、太陽光発電装置30及び風力発電装置と一体に集約されて建造物の頂部に設けることができ、電気エネルギーを貯蔵し、且つ火災、地震などの災害や突発事件の際において緊急避難誘導装置10と緊急照明装置20への電力供給を行う。
【0023】
図1に示されるように、火災、地震などの災害や突発事件で室内給電線への電力供給が中断される場合、第1の停電時始動スイッチと第2の停電時始動スイッチとしての常開リレーの常開接点が欠相によって閉合し、太陽光発電装置と風力発電装置の蓄電池33を緊急避難指示灯12と発光デバイス22に連通させて蓄電池33により緊急避難指示灯12と発光デバイス22へ給電され、太陽光と風力エネルギーによって建造物内の廊下、階段、避難通路及び各非常口へ照明と避難誘導を提供し、よって、省エネルギーと環境保護、及び緊急照明と緊急避難指示の目的が実現される。
【0024】
以上、実施例を挙げて本発明について説明を行っているが、本発明の保護範囲は、これらに何ら制限されるものではなく、本発明の主旨から逸脱しない限り、以上の各構成部分についての変形や取り替えは全て本発明の請求の範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2013-12-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建造物内の各非常口に設けられる緊急避難誘導装置(10)と、
前記建造物内の廊下、階段、避難通路及び前記各非常口に設けられる緊急照明装置(20)と、
前記建造物の頂部に設けられる太陽光発電装置(30)と、
前記建造物の頂部に設けられる風力発電装置(40)と、
前記緊急避難誘導装置(10)、前記緊急照明装置(20)、前記太陽光発電装置(30)及び前記風力発電装置(40)に接続された蓄電池セット(50)と
を含み、
前記緊急避難誘導装置(10)は、
緊急避難指示灯(12)と、
室内給電線、前記蓄電池セット(50)、及び前記緊急避難指示灯(12)に接続される第1の停電時始動スイッチ(11)と、
を含み、
前記緊急照明装置(20)は、
発光デバイス(22)と、
前記室内給電線、前記蓄電池セット(50)、及び前記発光デバイス(22)に接続される第2の停電時始動スイッチ(21)と、
を含み、
前記第1の停電時始動スイッチ(11)及び前記第2の停電時始動スイッチ(21)それぞれは、災害、突発事件、その他の緊急状況時における前記室内給電線からの給電の中断である停電時に、常開接点が閉合する常開リレーであり、
前記停電時に、前記第1の停電時始動スイッチ(11)の前記常開リレーが閉合することで前記蓄電池セット(50)と前記緊急避難指示灯(12)とが連通されることにより、前記第1の停電時始動スイッチ(11)を介して前記蓄電池セット(50)から前記緊急避難指示灯(12)に給電され、
前記停電時に、前記第2の停電時始動スイッチ(21)の前記常開リレーが閉合することで前記蓄電池セット(50)と前記発光デバイス(22)とが連通されることにより、前記第2の停電時始動スイッチ(21)を介して前記蓄電池セット(50)から前記発光デバイス(22)に給電されることを特徴とする、
クリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項2】
前記緊急避難指示灯(12)はLED灯であり、その上に非常口指示標識と文字が設けられていることを特徴とする、
請求項に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項3】
前記太陽光発電装置(30)は、太陽光電池パネル(31)及び太陽光制御装置(32)を含み、
前記太陽光制御装置(32)は、前記太陽光電池パネル(31)及び前記蓄電池セット(50)に接続されていることを特徴とする、
請求項1または2に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項4】
前記太陽光電池パネル(31)は、結晶シリコン電池パネル、非結晶シリコン電池パネル及び多元化合物系太陽光電池の中の一つであることを特徴とする、
請求項に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項5】
前記風力発電装置(40)は、風力発電機(41)及び充電器(42)を含み、
前記充電器(42)は、前記風力発電機(41)及び前記蓄電池セット(50)に接続されていることを特徴とする、
請求項1~4のいずれかに記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項6】
前記風力発電機(41)は、水平軸型の風力発電機または垂直軸型の風力発電機であることを特徴とする、
請求項に記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項7】
前記発光デバイス(22)は、LED灯であることを特徴とする、
請求項1~6のいずれかに記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。
【請求項8】
前記蓄電池セット(50)は、ニッケル水素電池セット、ニッケルカドミウム電池セット及びリチウム電池セットの中の一つであることを特徴とする、
請求項1~7のいずれかに記載のクリーンエネルギーにより給電される緊急照明及避難誘導装置。