(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022086998
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】生体情報測定装置及びそれを含む電子装置
(51)【国際特許分類】
A61B 5/022 20060101AFI20220602BHJP
A61B 5/02 20060101ALI20220602BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20220602BHJP
A61B 5/026 20060101ALI20220602BHJP
A61B 5/1455 20060101ALI20220602BHJP
【FI】
A61B5/022 400F
A61B5/02 310Z
A61B5/0245 100B
A61B5/026 120
A61B5/1455
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021138715
(22)【出願日】2021-08-27
(31)【優先権主張番号】10-2020-0164095
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0029425
(32)【優先日】2021-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】權 用 柱
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲けい▼ 俊
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲しゅん▼ 炯
(72)【発明者】
【氏名】李 列 鎬
(72)【発明者】
【氏名】崔 設 英
【テーマコード(参考)】
4C017
4C038
【Fターム(参考)】
4C017AA08
4C017AA09
4C017AA10
4C017AA11
4C017AA12
4C017AB02
4C017AB03
4C017AC28
4C017BC11
4C017EE01
4C017FF05
4C017FF17
4C038KK01
4C038KL07
4C038KX04
4C038VB12
4C038VB13
4C038VC05
(57)【要約】
【課題】生体情報測定装置及びそれを含む電子装置を提供する。
【解決手段】イメージセンサーを用いて生体情報を測定する生体情報測定装置が提供される。開示された生体情報測定装置は、複数の発光画素を含む発光画素行を複数個含む発光画素アレイ;複数の受光画素を含む受光画素行を複数個含み、発光画素アレイから放出されて被検体から反応した光をサンプリングする受光画素アレイ;及び受光画素アレイがサンプリングしたデータを用いて生体情報を測定する生体信号処理部;を含み、発光画素は、n次発光画素信号を保存するストレージキャパシタ、及び(n+1)次発光画素信号を保存するメモリキャパシタを含みうる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光画素を含む発光画素行を複数個含む発光画素アレイと、
複数の受光画素を含む受光画素行を複数個含み、前記発光画素アレイから放出されて被検体から反応した光をサンプリングする受光画素アレイと、
前記受光画素アレイがサンプリングしたデータを用いて生体情報を測定する生体信号処理部と、を含み、
前記発光画素は、n次発光画素信号を保存するストレージキャパシタ、及び(n+1)次発光画素信号を保存するメモリキャパシタを含む、生体情報測定装置。
【請求項2】
前記発光画素アレイは、互いに異なる発光画素行に配された少なくとも2以上の発光画素の画素信号を同時にアップデートするためのリフレッシュラインを含む、請求項1に記載の生体情報測定装置。
【請求項3】
前記リフレッシュラインを通じて前記発光画素に印加されるリフレッシュライン信号は、前記ストレージキャパシタに保存されたn次発光画素信号を前記メモリキャパシタに保存された(n+1)次発光信号に変更する、請求項2に記載の生体情報測定装置。
【請求項4】
前記発光画素は、前記メモリキャパシタに充電された電圧を前記ストレージキャパシタに伝達するためのリフレッシュトランジスタを含む、請求項1~3のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
【請求項5】
前記リフレッシュトランジスタは、一端が前記ストレージキャパシタに連結された、請求項4に記載の生体情報測定装置。
【請求項6】
前記発光画素は、ゲートが前記メモリキャパシタに連結され、前記一端が前記リフレッシュトランジスタに連結された伝達トランジスタを含む、請求項5に記載の生体情報測定装置。
【請求項7】
少なくとも1つの前記発光画素と少なくとも1つの前記受光画素は、駆動電圧ラインを共有する、請求項1~6のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
【請求項8】
前記発光画素行のうち少なくとも1つは、前記受光画素行の間に配された、請求項1~7のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
【請求項9】
前記受光画素行のうち少なくとも1つは、前記発光画素行の間に配された、請求項1~3のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
【請求項10】
それぞれの前記発光画素を独立して制御することができる発光画素制御部をさらに含む、請求項1~9のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
【請求項11】
前記受光画素アレイをローリングシャッター方式またはグローバルシャッター方式で駆動する受光画素制御部をさらに含む、請求項1~10のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
【請求項12】
前記発光画素アレイは、第1波長光を放出する第1発光画素と前記第1波長と異なる第2波長光を放出する第2発光画素とを含む、請求項1~11のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
【請求項13】
前記生体情報は、PPGまたは血圧である、請求項1~12のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
【請求項14】
複数の発光画素を含む発光画素行を複数個含む発光画素アレイと、
複数の受光画素を含む受光画素行を複数個含み、前記発光画素アレイから放出されて被検体から反応した光をサンプリングする受光画素アレイと、
前記受光画素アレイがサンプリングしたデータを用いて生体情報を測定する生体信号処理部と、を含み、
前記発光画素アレイは、互いに異なる発光画素行に配された少なくとも2以上の発光画素の画素信号を同時にアップデートするためのリフレッシュラインを含む、生体情報測定装置。
【請求項15】
前記発光画素は、n次画素信号を保存するストレージキャパシタ、及び(n+1)次画素信号を保存するメモリキャパシタを含む、請求項14に記載の生体情報測定装置。
【請求項16】
前記リフレッシュラインを通じて前記発光画素に印加されるリフレッシュライン信号は、前記ストレージキャパシタに保存されたn次発光画素信号を前記メモリキャパシタに保存された(n+1)次発光信号に変更する、請求項15に記載の生体情報測定装置。
【請求項17】
少なくとも1つの前記発光画素と少なくとも1つの前記受光画素は、駆動電圧ラインを共有する、請求項14~16のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
【請求項18】
前記発光画素行のうち少なくとも1つは、前記受光画素行の間に配された、請求項14~17のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
【請求項19】
前記受光画素行のうち少なくとも1つは、前記発光画素行の間に配された、請求項14~17のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
【請求項20】
請求項1~19のいずれか一つに記載の生体情報測定装置、
前記生体情報測定装置の動作を制御するプロセッサ、
及び前記生体情報測定装置で測定した情報を出力する音響出力装置または表示装置を含む、電子装置。
【請求項21】
前記生体情報は、PPGまたは血圧である、請求項20に記載の電子装置。
【請求項22】
被検体に向けて光を放出する発光画素アレイと、
被検体によって反応する光を検出する受光画素アレイと、
前記発光画素アレイを駆動する発光画素制御器と、
前記受光画素アレイを駆動する受光画素制御器と、
前記受光画素アレイによって検出された信号に基づいて生体情報を測定する生体信号処理部と、を含み、
前記発光画素アレイは、発光画素を含み、各発光画素は、n次発光画素信号を保存するストレージキャパシタ、及び(n+1)次発光画素信号を保存するメモリキャパシタを含み、
前記発光画素アレイは、互いに異なる発光画素行に配された少なくとも2以上の発光画素の画素信号を同時にアップデートするためのリフレッシュラインを含む、生体情報測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光画素アレイと受光画素アレイとを用いて血圧などの生体情報を測定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
医学発達及び平均寿命の延長と共に医療機器に対する関心も高くなっており、病院や検査機関で使用する中大型医療機器だけではなく、個人が所持または携帯することができる小型医療機器及びヘルスケア(health care)装置までその範囲が拡大しつつある。生体情報を測定する医療機器は、大きく侵襲(invasive)方式機器と非侵襲(noninvasive)方式機器とに区分することができる。非侵襲方式機器は、被検者の疼痛を誘発せず、比較的簡単に生体情報を検出することができる長所があるが、測定した結果の正確度が高くなく、それを克服するための多様な研究が進められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、生体情報測定装置及びそれを含む電子装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態による生体情報測定装置は、複数の発光画素を含む発光画素行を複数個含む発光画素アレイ;複数の受光画素を含む受光画素行を複数個含み、発光画素アレイから放出されて被検体から反応した光をサンプリングする受光画素アレイ;及び受光画素アレイがサンプリングしたデータを用いて生体情報を測定する生体信号処理部;を含み、発光画素は、n次発光画素信号を保存するストレージキャパシタ、及び(n+1)次発光画素信号を保存するメモリキャパシタを含みうる。
【0005】
他の実施形態による生体情報測定装置は、複数の発光画素を含む発光画素行を複数個含む発光画素アレイ;複数の受光画素を含む受光画素行を複数個含み、発光画素アレイから放出されて被検体から反応した光をサンプリングする受光画素アレイ;及び受光画素アレイがサンプリングしたデータを用いて生体情報を測定する生体信号処理部;を含み、発光画素アレイは、互いに異なる画素行に配された少なくとも2以上の発光画素の画素信号を同時にアップデートするためのリフレッシュラインを含みうる。
【0006】
一実施形態による電子装置は、生体情報測定装置、生体情報測定装置の動作を制御するプロセッサ、及び生体情報測定装置で測定した情報を出力する音響出力装置または表示装置を含み、生体情報測定装置は、複数の発光画素を含む発光画素行を複数個含む発光画素アレイ;複数の受光画素を含む受光画素行を複数個含み、発光画素アレイから放出されて被検体から反応した光をサンプリングする受光画素アレイ;及び受光画素アレイがサンプリングしたデータを用いて生体情報を測定する生体信号処理部;を含み、発光画素は、n次発光画素信号を保存するストレージキャパシタ、及び(n+1)次発光画素信号を保存するメモリキャパシタを含みうる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施形態による生体情報測定装置の概略的な構成を示す構成図である。
【
図2A】
図1の発光画素が4T-2C構造である例を示す図面である。
【
図2B】一般的なディスプレイ装置に適用される2T-1C画素駆動回路の例を示す図面である。
【
図3】
図1の発光画素アレイのリフレッシュ動作を説明する図面である。
【
図4】
図1の受光画素が4T構造である受光画素駆動回路の例を示す図面である。
【
図5】発光画素と受光画素とが結合された結合画素回路を示す。
【
図6A】赤外線及び緑色光発光画素を含む画素アレイを示す図面である。
【
図6B】赤外線発光画素の一部画素がターンオンされた状態を示す図面である。
【
図6C】緑色光発光画素の一部画素がターンオンされた状態を示す図面である。
【
図6D】緑色光発光画素の一部と赤外線発光画素の一部とがターンオンされた状態を示す図面である。
【
図7A】第1波長光に対する第1PPG信号を示す図面である。
【
図7B】第2波長光に対する第2PPG信号を示す図面である。
【
図8】PPG信号の単位波形に含まれた要素波形の生成原理を説明する図面である。
【
図9】PPG信号の単位波形に含まれた要素波形を説明する図面である。
【
図10】生体情報測定装置を含む電子装置のブロック図である。
【
図11】生体情報測定装置を含む電子装置の時計型の実施形態を示す図面である。
【
図12】生体情報測定装置を含む電子装置のモバイル型の実施形態を示す図面である。
【
図13】生体情報測定装置を含む電子装置のイヤ(Ear)ウェアラブル型の実施形態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して多様な実施形態を記載する。実施形態の説明のために使用する用語は、権利範囲を特定の実施形態に限定するためのものではなく、特定の実施形態の以外の多様な変更、均等物、及び/または代替物が権利範囲に含まれうる。図面の説明と関連して、類似した構成要素に対しては、類似した参照符号が使われる。単数の表現は、文脈上、取り立てて明示しない限り、複数の表現を含みうる。「AまたはB」または「A及び/またはB」などの表現は、共に羅列された項目のあらゆる可能な組み合わせを含みうる。「第1、」、「第2、」などの表現は、当該構成要素を、順序または重要度に関係なく修飾することができ、一構成要素を他の構成要素と区分するために使われるだけであり、当該構成要素を限定するものではない。
【0009】
実施形態についての説明において、ある部分が、他の部分と連結されているとする時、これは、直接連結されている場合だけではなく、その中間に他の構成要素を挟んで連結されている場合も含む。また、ある部分が、構成要素を「含む」とする時、これは、特に取り立てて言及しない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含みうるということを意味する。しかし、「含む」という用語は、明細書上に記載の多様な構成要素、または多様な段階を、必ずしもいずれも含むものと解釈されてはならない。
【0010】
以下、説明する実施形態は、生体情報測定装置(例えば、血圧測定装置)の技術分野に関するものであって、当業者に広く知られている事項に関しては詳しい説明を省略する。
【0011】
図1は、一実施形態による生体情報測定装置の概略的な構成を示す構成図である。
【0012】
生体情報は、測定対象となる被検体(OBJ)から得られる生物学的/医学的情報であり、例えば、血圧、血糖、体脂肪、心拍数、血液内酸素飽和度、血管弾性度、血流速度または動脈硬化度である。被検体(OBJ)は、生体情報の測定が容易な人体の一部、例えば、橈骨動脈と隣接した手首内側領域または毛細血や静脈血が通る上部領域であるか、血管密度が高い指、足指など人体の末梢部位である。
【0013】
図1を参照すれば、生体情報測定装置1000は、被検体(OBJ)に光を照射するための発光画素アレイ100、発光画素アレイ100を駆動する発光画素制御部200、被検体(OBJ)から散乱、反射または透過など反応した光を感知するための受光画素アレイ300、受光画素アレイ300を駆動する受光画素制御部400、及び受光画素アレイ300で感知された信号から生体情報を測定する生体信号処理部500を含みうる。
【0014】
発光画素アレイ100は、被検体(OBJ)に光を照射する発光画素のアレイであり、2次元に配列された複数個の発光画素111、121などを含みうる。発光画素アレイ100は、複数個の発光画素111、121などを含む発光画素行110、120、130を複数個含みうる。
図1は、複数個の発光画素111、121などを含む発光画素行110、120、130を3個含む発光画素アレイ100を例示的に示す。
図1の第1ないし第3発光画素行110、120、130は、それぞれ6個の発光画素111、121などを含み、例えば、第1発光画素行110は、第1-1発光画素111ないし第1-6発光画素116を含みうる。
【0015】
発光画素111、121などは、それぞれ光を放出する発光素子と発光素子を駆動する発光画素回路とを含みうる。各発光画素111、121などに含まれた発光素子は、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)、OLED(Organic Light Emitting Diode)などの光源であり、発光画素回路の構造については、下記の
図2Aを参照して説明する。
【0016】
発光画素アレイ100は、被検体(OBJ)内に浸透する深さが異なる2個以上の波長を放出する発光画素111、121などを含みうる。例えば、第1発光画素行110に含まれた第1、第3、及び第5発光画素111、113、115は、第1波長光を放出し、第1発光画素行110に含まれた他の画素、すなわち、第2、第4、及び第6発光画素112、114、116は、第2波長光を放出することができる。第1波長光は、被検体(OBJ)の浸透深さが深い長波長光、例えば、細動脈まで浸透可能な赤外線帯域(750~2500nm)の光である。第2波長光は、第1波長光よりも被検体(OBJ)の浸透深さが浅い短波長光、例えば、毛細血管部位まで浸透可能な緑色波長帯域(500~565nm)の光である。
【0017】
発光画素アレイ100は、前記例示した構造の以外に多様な組み合わせの発光画素111、121などを含み、例えば、1つの発光画素行110、120、130が互いに異なる3個ないし4個の波長を放出する発光画素を含むように構成することができる。他の例として、画素行別に互いに異なる波長の光を放出するように構成することもでき、この場合、第1発光画素行110は、赤外線を放出し、第2発光画素行120は、緑色光を放出し、第3発光画素行130は、青色光を放出するように構成することができる。
【0018】
発光画素制御部200は、発光画素アレイ100に電源を供給し、スキャンライン信号、データライン信号、及びリフレッシュライン信号など発光画素アレイ100を駆動する信号を生成して伝達することができる。発光画素制御部200は、それぞれの発光画素111、121などのオン/オフ(On/Off)及び発光量を独立して制御することができる。
【0019】
受光画素アレイ300は、被検体(OBJ)から反応した光を感知して電気信号を生成する受光画素のアレイであり、2次元に配列された複数個の受光画素311、321などを含みうる。受光画素アレイ300は、複数個の受光画素311、321などを含む受光画素行310、320、330を複数個含みうる。
図1は、複数個の受光画素311、321などを含む受光画素行310、320、330を3個含む受光画素アレイ300を例示的に示す。
図1の第1ないし第3受光画素行310、320、330は、それぞれ6個の受光画素311、321などを含み、例えば、第1受光画素行310は、第1-1受光画素311ないし第1-6受光画素316を含みうる。
【0020】
受光画素311、321などは、それぞれ光を電気信号に変換する光電変換素子と光電変換素子を駆動する受光画素回路とを含みうる。各受光画素311、321などに含まれた光電変換素子は、フォトダイオード(Photo Diode)、フォトトランジスタ(Photo Transistor)、フォトゲート(Photogate)、またはピンドフォトダイオード(Pinned Photo Diode)などとして具現可能である。各受光画素311、321などの上部には、特定波長の光を選択的に透過または除去するカラーフィルターが配置される。受光画素回路の構造については、下記の
図4を参照して説明する。
【0021】
1つまたは複数個の受光画素行310、320、330は、発光画素行110、120、130の間に配される。例えば、
図1のように、第1及び第2発光画素行110、120の間に第1受光画素行310が配置される。
図1には、発光画素行110、120、130の間に1つの受光画素行が配された例を示すが、発光画素行110、120、130の間に配される受光画素行の数は、2個以上であり、例えば、2~2000個である。
【0022】
また、
図1は、受光画素行310、320、330の間に1つの発光画素行が配された例を示すが、受光画素行310、320、330の間に配される発光画素行の数も2個以上であり、例えば、2~2000個である。
【0023】
受光画素制御部400は、受光画素アレイ300に電源を供給し、受光画素アレイ300の駆動に必要なタイミング信号及び伝送信号(TG)、リセット信号(RG)、選択信号(SEL)などの受光画素駆動信号を生成して伝達することができる。受光画素制御部400は、受光画素行310、320、330を順次に露光し、リードアウトするローリングシャッター(Rolling Shutter)方式で受光画素アレイ300を駆動するか、または受光画素行310、320、330を同時露光し、リードアウトするグローバルシャッター(Global Shutter)方式で駆動することができる。
【0024】
生体信号処理部500は、受光画素アレイ300が出力するデータを用いて生体情報を測定することができる。生体信号処理部500が受信する受光画素アレイ300の出力データは、受光画素311、321などが感知した光の強度に対するデータであり、このデータを分析して生体情報を分析/抽出することができる。
【0025】
生体信号処理部500は、CMOSイメージセンサーなど通常のイメージセンサーで光センシングデータの処理に必要な構成要素を含みうる。例えば、生体信号処理部500は、受光画素311、321などからアナログ形態の受光画素信号を受信し、デジタル信号に変換して臨時保存してから増幅して外部に出力するデータ出力部510を含みうる。具体的に、データ出力部510は、ADC(アナログ-デジタル変換器)を含み、相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling)されたアナログ受光画素311、321など信号のサイズをランプ(Ramp)信号のサイズと比較して、各信号のサイズの差に対応する比較信号を生成し、比較信号をカウンティングしてデジタル信号に変換することができる。データ出力部510は、デジタル信号を保存するためのメモリ(図示せず)とデジタル信号をセンシングし、増幅するためのアンプ(図示せず)を含むバッファ(図示せず)を含みうる。
【0026】
一方、生体信号処理部500は、発光画素アレイ100及び受光画素アレイ300が互いに連動するようにタイミング信号及び駆動信号を生成して発光画素制御部200及び受光画素制御部400に伝達することができる。例えば、生体信号処理部500は、プロセッサ(CPUなど、図示せず)から伝達されたマスタクロック信号及び/または別途のクロック生成器(図示せず)で生成したクロック信号に基づいてタイミング信号(Timing Signals)を生成して発光画素制御部200及び受光画素制御部400に伝達することができる。タイミング信号は、発光画素アレイ100の発光動作、受光画素アレイ300の光電変換動作、データ出力部510のアナログ-デジタル変換(Analog Digital Converting)動作など生体情報測定装置1000で行われる一連の動作に基準となる画素クロック(Pixel Clock)である。
【0027】
図2Aは、
図1の発光画素が4T-2C構造である例を示す図面であり、
図2Bは、一般的なディスプレイ装置に適用される2T-1C画素駆動回路の例を示す図面である。
【0028】
図2Aを参照すれば、それぞれの発光画素111、121などは、発光素子(ED)及び画素回路を含みうる。画素回路は、スイッチングトランジスタ(TRs)、伝達トランジスタ(TRt)、リフレッシュトランジスタ(TRr)、駆動トランジスタ(TRd)、メモリキャパシタ(Cm)及びストレージキャパシタ(Cst)を含みうる。
【0029】
スイッチングトランジスタ(TRs)は、スキャンライン(SL)及びデータライン(DL)に連結され、スキャンライン(SL)を通じて入力されるスキャン信号によってデータライン(DL)を通じて入力されたデータ信号をメモリキャパシタ(Cm)に伝達することができる。
【0030】
メモリキャパシタ(Cm)は、スイッチングトランジスタ(TRs)、伝達トランジスタ(TRt)及び駆動電圧ライン(PL)に連結される。メモリキャパシタ(Cm)は、スイッチングトランジスタ(TRs)を通じてデータライン(DL)電圧と駆動電圧(VDD)との差に該当する電圧(Vcm)を保存することができる。メモリキャパシタ電圧(Vcm)は、データライン(DL)に入力されたデータ信号に対応する値である。
【0031】
伝達トランジスタ(TRt)は、駆動電圧ライン(PL)とストレージキャパシタ(Cst)とに連結され、メモリキャパシタ電圧(Vcm)に対応する電圧をリフレッシュトランジスタ(TRr)に提供することができる。
【0032】
リフレッシュトランジスタ(TRr)は、リフレッシュライン(RL)、伝達トランジスタ(TRt)及びストレージキャパシタ(Cst)に連結され、リフレッシュライン(RL)を通じて入力されるリフレッシュ信号によって伝達トランジスタ(TRt)から伝達される電圧をストレージキャパシタ(Cst)に提供することができる。前述したように、伝達トランジスタ(TRt)が提供する電圧は、メモリキャパシタ電圧(Vcm)に対応する値なので、リフレッシュトランジスタ(TRr)は、メモリキャパシタ電圧(Vcm)をストレージキャパシタ(Cst)に提供することができる。
【0033】
ストレージキャパシタ(Cst)は、リフレッシュトランジスタ(TRr)、駆動トランジスタ(TRd)及び駆動電圧ライン(PL)に連結され、リフレッシュトランジスタ(TRr)で提供する電圧と駆動電圧(VDD)との差に該当する電圧(Vcst)を保存することができる。ストレージキャパシタの電圧(Vcst)は、メモリキャパシタ(Cm)によって充電されたものである。ストレージキャパシタの電圧(Vcst)は、発光素子(ED)に印加される電流のサイズ、すなわち、発光素子のオン/オフ及び発光量を決定するので、ストレージキャパシタ(Cst)が発光画素信号を保存すると言える。
【0034】
駆動トランジスタ(TRd)は、ストレージキャパシタ(Cst)及び駆動電圧ライン(PL)に連結され、ストレージキャパシタ(Cst)に保存された電圧に対応する駆動電流を発光素子(ED)に提供することができる。
【0035】
図2Aの発光画素駆動回路は、リフレッシュライン(RL)、リフレッシュトランジスタ(TRr)、伝達トランジスタ(TRt)、及びメモリキャパシタ(Cm)を含む点で一般的にディスプレイ装置に適用される
図2Bの2T-1Cのアクティブマトリックス(Active Matrix)画素駆動回路と差がある。
【0036】
図2Bの2T-1C発光画素回路では、データライン(DL)を通じて画素に伝達される信号がメモリキャパシタ(Cm)を経ずに、スイッチングトランジスタ(TRs)を経て直ちにストレージキャパシタ(Cst)に保存される一方、
図2Aのデータライン(DL)信号は、ストレージキャパシタ(Cst)に直ちに保存されず、メモリキャパシタ(Cm)に保存されてからリフレッシュライン(RL)信号によってストレージキャパシタ(Cst)に伝達される点で差がある。
【0037】
また、
図2Bの発光画素回路は、スキャンライン(SL)信号によってストレージキャパシタ電圧(Vcst)がリフレッシュされる一方、
図2Aの発光画素回路では、スキャンライン(RL)と別途に備えられたリフレッシュライン(RL)信号によってストレージキャパシタ電圧(Vcst)がリフレッシュされる点で差がある。したがって、
図2Bの発光画素回路を備えた発光画素アレイの場合、スキャンライン(SL)信号に対応して発光画素行が順次にリフレッシュされる一方、
図2Aの発光画素回路を含む
図1の発光画素アレイ100は、発光画素アレイ100に含まれたあらゆる発光画素111、121などを同時にリフレッシュすることができる。言い換えれば、
図1の発光画素アレイ100は、リフレッシュライン(RL)を用いて互いに異なる発光画素行に含まれた発光画素111、121などまで同時にリフレッシュすることができる。
【0038】
図3は、
図1の発光画素アレイのリフレッシュ動作を説明する図面である。
【0039】
図3は、
図1の発光画素のうち、隣接した4個の発光画素111、112、121、122の画素回路を示す。
図3の発光画素111、112、121、122は、前記
図2Aで説明したように、4T-2C構造を含みうる。
【0040】
図3を参照すれば、第1発光画素列101に含まれた第1-1及び第2-1発光画素111、121は、第1リフレッシュライン(RL1)を共有し、第2発光画素列102に含まれた第1-2及び第2-2発光画素112、122は、第2リフレッシュライン(RL2)を共有することができる。一方、第1及び第2リフレッシュライン(RL1、RL2)は、共通のリフレッシュライン(GRL)に連結される。すなわち、発光画素制御部200が共通のリフレッシュライン(GRL)を通じてリフレッシュ信号を印加すれば、あらゆる発光画素111、112、121、122が同時にリフレッシュされる。
【0041】
下記の表1は、リフレッシュ信号によってストレージキャパシタ(Cst)及びメモリキャパシタ(Cm)の電圧が如何に変化するかが見られる。
【0042】
【0043】
表1を参照して、リフレッシュ信号印加前(t=0)の
図3の発光画素111、112、121、122の状態を説明すれば、ストレージキャパシタ電圧(Vcst11、Vcst12、Vcst21、Vcst22)は、それぞれV11t0、V12t0、V21t0、V22t0、メモリキャパシタ電圧(Vcm11、Vcm12、Vcm21、Vcm22)は、それぞれV11t1、V12t1、V21t1、V22t1に充電されており、各発光素子(ED)は、各ストレージキャパシタ電圧(Vcst11、Vcst12、Vcst21、Vcst22)に対応する電流で駆動されている。
【0044】
リフレッシュ信号が印加されれば、発光画素111、112、121、122に含まれたリフレッシュトランジスタ(TRr)が同時にターンオン(Switch Close)されて、ストレージキャパシタ電圧(Vcst11、Vcst12、Vcst21、Vcst22)がメモリキャパシタ電圧(Vcm11、Vcm12、Vcm21、Vcm22)にアップデートされる。すなわち、ストレージキャパシタ電圧(Vcst11、Vcst12、Vcst21、Vcst22)がそれぞれV11t0、V12t0、V21t0、V22t0からメモリキャパシタ電圧(Vcm11、Vcm12、Vcm21、Vcm22)であるV11t1、V12t1、V21t1、V22t1に変更される。
【0045】
リフレッシュが完了すれば、リフレッシュ信号を遮断してリフレッシュトランジスタ(TRr)をターンオフ(Switch Open)し、メモリキャパシタ電圧(Vcm11、Vcm12、Vcm21、Vcm22)をアップデートすることができる。メモリキャパシタ電圧(Vcm11、Vcm12、Vcm21、Vcm22)は、データライン(DL1)とスキャンライン(SL1)とを通じて画素行別に順次進行しうる。表1を参照すれば、メモリキャパシタ電圧(Vcm11、Vcm12、Vcm21、Vcm22)は、それぞれV11t1、V12t1、V21t1、V22t1からV11t2、V12t2、V21t2、V22t2にアップデートされる。メモリキャパシタ電圧(Vcm11、Vcm12、Vcm21、Vcm22)がアップデートされる間にストレージキャパシタ電圧(Vcst11、Vcst12、Vcst21、Vcst22)は変わらず、保持され、各発光素子(ED)は、各ストレージキャパシタ電圧(Vcst11、Vcst12、Vcst21、Vcst22)、すなわち、V11t1、V12t1、V21t1、V22t1に対応する電流で駆動される。
【0046】
以後、再びリフレッシュ信号が印加されれば、ストレージキャパシタ電圧(Vcst11、Vcst12、Vcst21、Vcst22)がV11t1、V12t1、V21t1、V22t1からV11t2、V12t2、V21t2、V22t2にアップデートされ、次いで、ストレージキャパシタ(Cst)の同時アップデート及びメモリキャパシタ(Cm)の順次アップデート動作が繰り返し行われる。
【0047】
まとめれば、ストレージキャパシタ(Cst)は、発光素子(ED)に印加される現在発光画素信号を保存する点でストレージキャパシタ電圧(Vcst)はn次発光画素信号であり、メモリキャパシタ(Cm)は次の発光画素信号を保存する点でメモリキャパシタ電圧(Vcm)は(n+1)次発光画素信号であると言える。
【0048】
【0049】
図4を参照すれば、それぞれの受光画素311、321などは、フォトダイオード(PD)及び画素回路を含みうる。画素回路は、フローティングディフュージョン(FD)、伝送トランジスタ(TX)、リセットトランジスタ(RX)、駆動トランジスタ(DX)、及び選択トランジスタ(SX)を含みうる。
【0050】
フローティングディフュージョン(Floating Diffusion)は、伝送トランジスタ(TX)、リセットトランジスタ(RX)、及び駆動トランジスタ(DX)の連結部であり、フォトダイオード(PD)によって光電変換された電荷を蓄積して電圧に変換する部分である。伝送トランジスタ(TX)は、ターンオンされてフォトダイオード(PD)によって光電変換された電荷をフローティングディフュージョン(FD)に伝送しうる。リセットトランジスタ(RX)は、ターンオンされてフローティングディフュージョン(FD)の電圧を電源電圧(VDD)に作り、フローティングディフュージョン(FD)に蓄積された電荷を除去する。駆動トランジスタ(DX)は、フローティングディフュージョン(FD)に蓄積された電荷による信号、すなわち、電圧を増幅することができる。選択トランジスタ(SX)は、ターンオンされて駆動トランジスタ(DX)によって増幅された電圧、すなわち、受光画素信号をカラムライン(COL)に出力することができる。トランジスタ(TX、RX、SX)のオン/オフを制御する信号のうち、伝送トランジスタ(TX)を制御する信号を伝送信号(TG)、リセットトランジスタ(RX)を制御する信号をリセット信号(RG)、選択トランジスタ(SX)を制御する信号を選択信号(SEL)と称する。
【0051】
図4の受光画素回路は、ローリングシャッター方式で受光画素アレイ300を動作する場合に使われ、グローバルシャッター方式で受光画素アレイ300を駆動しようとする場合には、他の構造の受光画素回路を適用することができる。グローバルシャッター方式で駆動される受光画素回路は、多様な構造が公知されているので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0052】
図5は、発光画素と受光画素とが結合された結合画素回路を示す。
【0053】
図5を参照すれば、
図1の第1-1発光画素111及び第1-1発光画素111と隣接した第1-1受光画素311が結合された画素回路が示される。第1-1発光画素111は、以前
図2Aの画素回路を含み、第1-1受光画素311は、以前
図4の画素回路を含みうる。
【0054】
図5の第1-1発光画素111と第1-1受光画素311は、駆動電圧ライン(PL)を共有することができ、例えば、第1-1発光画素111のドライビングトランジスタ(TRd)と第1-1受光画素311のリセットトランジスタ(RX)は、同じ駆動電圧ライン(PL)に連結される。
【0055】
図1の生体情報測定装置1000は、発光画素111、112などと、受光画素311、312などとの個数が同じである例を示すが、発光画素111、112などと、受光画素311、312などとの個数は異なり、例えば、受光画素311、312などが発光画素111、112などよりも多い。
【0056】
図1の生体情報測定装置1000は、あらゆる発光画素111、112などと、受光画素311、312などとが
図5のように結合された構造、一部発光画素111、112などと受光画素311、312などのみ結合された構造、あらゆる発光画素111、112などと、受光画素311、312などとが結合されていない構造、すなわち、発光画素アレイ100の回路と受光画素アレイ300の回路とが互いに分離された構造を含みうる。
【0057】
以下、
図1の生体情報測定装置1000を用いて生体情報のうち、PPG信号及び血圧を測定する方法の一例を
図6Aないし
図9を参照して説明する。
【0058】
図6Aは、赤外線及び緑色光発光画素を含む画素アレイを示す図面であり、
図6Bは、赤外線発光画素の一部画素がターンオンされた状態を示す図面であり、
図6Cは、緑色光発光画素の一部画素がターンオンされた状態を示す図面であり、
図6Dは、緑色光発光画素の一部と赤外線発光画素の一部とがターンオンされた状態を示す図面である。
【0059】
図6Aは、
図1の生体情報測定装置1000が互いに異なる2個の波長光を放出する発光画素を含む例1000aを示し、発光画素制御部200、受光画素制御部400及び生体信号処理部500は、図示が省略された。互いに異なる2個の波長は、例えば、赤外線(IR)及び緑色光(G)である。赤外線発光画素と緑色光発光画素は、多様な方式で配され、例えば、
図6Aのように、赤外線発光画素と緑色光発光画素とが交互に配置される。具体的に、
図6Aの生体情報測定装置1000aは、第1、第3及び第5発光画素列101、103、105に配列された赤外線発光画素111、121、131などと、第2、第4及び第6発光画素列102、104、106に配列された緑色光発光画素112、122、132などとを含みうる。
【0060】
図6Aの発光画素制御部200は、発光画素111、112などをそれぞれ独立して制御することができ、発光画素111、112などをいずれもターンオンまたはターンオフするか、必要に応じて1つまたは複数の一部発光画素のみ選択的にターンオンすることができる。例えば、発光画素制御部200は、
図6Bのように、発光画素111、112などのうち、4個の赤外線発光画素111、113、121、123のみ選択的にターンオンするか、
図6Cのように、4個の緑色光発光画素112、114、122、124のみ選択的にターンオンすることができる。
【0061】
ターンオンされる発光画素の位置は、指、腕首など被検体(OBJ)の部位、被検体(OBJ)が生体情報測定装置1000aに接触した位置、血圧、体脂肪など生体情報の種類を考慮して定められる。
【0062】
図6Bのように、赤外線発光画素111、113、121、123をターンオンして被検体(OBJ)に赤外線を照射すれば、被検体(OBJ)から散乱、反射、透過など反応した赤外線が受光画素アレイ300でサンプリングされる。または、
図6Cのように、緑色光発光画素112、114、122、124をターンオンして被検体(OBJ)に緑色光を照射すれば、被検体(OBJ)で反応した緑色光が受光画素アレイ300でサンプリングされる。
【0063】
図6Aの生体情報測定装置1000aは、メモリキャパシタ(Cm)及びリフレッシュライン(RL)を含むために、あらゆる発光画素111、112などに印加される発光画素信号を同時にアップデートすることができる。例えば、
図6Aの発光画素アレイ100の状態は、
図6Bの4個の赤外線発光画素111、113、121、123がターンオンされた状態から
図6Cの4個の緑色光発光画素112、114、122、124がターンオンされた状態に直ちに転換される。もし、
図6Aの発光画素111、112などが
図2Bのように通常の2T-1C構造を有するならば、発光画素信号があらゆる発光画素111、112などに同時にアップデートされず、発光画素行110、120、130別に時間差を置いて順次にアップデートされるために、
図6Dのように、赤外線と緑色光とが同時に放出される状態を経る。言い換えれば、
図6Bの状態から
図6Cの状態に発光画素アレイ100の状態が転換される過程のうち、第1発光画素行110の画素信号が先にアップデートされ、第2発光画素行120の画素信号がアップデートされる前に赤外線と緑色光とが同時に放出される状態を経ることができる。発光画素アレイ100が2個以上の光を同時に放出する間に受光画素アレイ300がサンプリングした信号は、生体信号分析に使用しにくいノイズ信号である場合が多いために、発光画素アレイ100は、2個以上の光を同時に放出しないことが良い。前述したように、
図6Aの発光画素アレイ100は、メモリキャパシタ(Cm)及びリフレッシュライン(RL)を含むために、所望せずに2個以上の光の同時に放出しないこともあり、受光画素アレイ300が連続して有効な信号をサンプリングすることができる。
【0064】
図6Aの生体情報測定装置1000aで測定する生体情報は、PPG信号である。PPG(Photo-plethysmography、光電容積脈波)信号は、特定波長帯域の光を人体に照射し、反応した光を検出した信号であって、心臓拍動によって発生する脈動成分を示す信号である。生体信号処理部500は、受光画素アレイ300がサンプリングしたデータを用いて赤外線及び緑色光に対するPPG信号が得られる。
【0065】
図7Aは、受光画素アレイ300から得られた赤外線に対する第1PPG信号(PPG1)を示し、
図7Bは、緑色光に対する第2PPG信号(PPG2)の例を示す。
【0066】
図7A及び
図7Bを参照すれば、第1及び第2PPG信号(PPG1、PPG2)を構成する信号(IR1、G1など)は、前記
図6Bのように、赤外線発光画素111、113、121、123がターンオンされた状態と
図6Cのように緑色光発光画素112、114、122、124がターンオン状態とを交互に繰り返しながら、サンプリングした信号に対応することができる。例えば、
図7AのIR1は、赤外線発光画素がターンオンされた
図6Bの状態でサンプリングした第1赤外線信号、IR6は、赤外線発光画素がターンオンされた
図6Bの状態でサンプリングした第6赤外線信号にそれぞれ対応することができる。同様に、
図7BのG1は、緑色光発光画素がターンオンされた
図6Cの状態でサンプリングした第1緑色光信号、G6は、緑色光発光画素がターンオンされた
図6Cの状態でサンプリングした第6緑色光信号にそれぞれ対応することができる。第1赤外線信号(IR1)をサンプリングし、第1緑色光信号(G1)をサンプリングするなど赤外線信号と緑色光信号とが交互にサンプリングされる。
【0067】
一方、受光画素アレイ300でサンプリングする受光画素信号は、複数の受光画素311、312などから来る受光画素信号を含んでおり、生体信号処理部500は、多様な方式で受光画素信号を加工してPPG信号が得られる。例えば、あらゆる受光画素311、312などがサンプリングした受光画素信号を平均してPPG信号を得るか、特定受光画素行、例えば、第2受光画素行320でサンプリングした受光画素信号を平均してPPG信号を得るか、または特定位置に配された受光画素、例えば、第3-3受光画素333でサンプリングした信号のみでPPG信号が得られる。
【0068】
図8は、PPG信号を構成する単位波形が生成される原理を説明する図面であり、
図9は、PPG信号を構成する1つの単位波形(P)を複数個の要素波形に区分した図面である。
【0069】
図8及び
図9を参照すれば、単位波形(P)は、心臓から出発して腸骨動脈など身体末端の血管分岐点に向かう前進波(P1)と末端部や血管分岐点から反射して戻ってくる反射波(P2、P3)とが重畳されて形成されうる。具体的に、要素波形(P1、P2、P3)は、心臓の収縮運動による前進波(P1)、主に腎動脈(renal arteries)から反射する一番目の反射波(P2)、主に腸骨動脈(iliac arteries)から反射する二番目の反射波(P3)を含みうる。前進波(P1)のサイズは、心臓の運動と関連が大きく、反射波(P2、P3)は、血管の特性と関連が大きいであると言える。このようにPPG信号の単位波形(P)を各要素波形(P1、P2、P3)に区分し、要素波形(P1、P2、P3)のそれぞれの強度及び持続時間、要素波形(P1、P2、P3)の間の間隔、強度の比率などを分析して血圧を測定することができる。例えば、前進波(P1)と反射波(P2、P3)とのピーク点の時間間隔及び/または最大強度の比率を分析して血圧を測定することができる。具体的に、
図7Aの第1PPG信号(PPG1)、及び
図7Bの第2PPG(PPG2)信号を要素波形(P1、P2、P3)に区分して分析し、この値を平均して血圧を測定するか、
図7Bの第2PPG信号(PPG2)を基準にし、
図7Aの第1PPG信号(PPG1)から導出された情報は、第2PPG信号(PPG2)を分析した値の補正に使用して血圧測定の正確度を高めうる。
【0070】
図6Aの実施形態では、緑色及び赤外波長光を用いてPPG信号、または血圧を測定する方法について例として説明したが、
図1の生体情報測定装置1000は、ブルー(Blue)光など他の波長光を利用することができ、血圧外血糖、体脂肪、心拍数、血液内酸素飽和度、血管弾性度、血流速度、動脈硬化度など他の生体情報の測定に使われる。
【0071】
図10は、生体情報装置を含む電子装置のブロック図である。
【0072】
電子装置(ED01)は、プロセッサ(ED20)、メモリ(ED30)、入力装置(ED50)、音響出力装置(ED55)、表示装置(ED60)、オーディオモジュール(ED70)、センサーモジュール(ED76)、インターフェース(ED77)、ハプティックモジュール(ED79)、カメラモジュール(ED80)、電力管理モジュール(ED88)、バッテリ(ED89)、通信モジュール(ED90)、加入者識別モジュール(ED96)、及び/またはアンテナモジュール(ED97)を含み、この構成要素の一部(表示装置(ED60)など)が省略されるか、他の構成要素が追加される。前記
図1、及び
図6Aで説明した生体情報測定装置1000、1000aは、統合された回路として具現されて電子装置(ED01)のセンサーモジュール(ED76)に搭載されるか、互いに異なる構成要素に分散されている。例えば、発光画素アレイ100及び/または受光画素アレイ300は、センサーモジュール(ED76)に含まれ、発光画素制御部200、受光画素制御部400、及び/または生体信号処理部500は、プロセッサ(ED20)に含まれうる。
【0073】
プロセッサ(ED20)は、ソフトウェア(プログラム(ED40)など)を実行してプロセッサ(ED20)に連結された電子装置(ED01)のうち1つまたは複数個の他の構成要素(ハードウェア、ソフトウェア構成要素など)を制御することができ、多様なデータ処理または演算を行うことができる。データ処理または演算の一部として、プロセッサ(ED20)は、他の構成要素(センサーモジュール(ED76)、通信モジュール(ED90)など)から受信された命令及び/またはデータを揮発性メモリ(ED32)にロードし、揮発性メモリ(ED32)に保存された命令及び/またはデータを処理し、結果データを不揮発性メモリ(ED34)に保存することができる。プロセッサ(ED20)は、構成要素の作動を同期化するためのマスタクロックを生成して他の構成要素、例えば、以前
図1の発光及び受光画素制御部200、400及び/または生体信号処理部500に提供することができる。
【0074】
プロセッサ(ED20)は、メインプロセッサ(ED21)(中央処理装置、アプリケーションプロセッサなど)及びこれと独立して、または共に運用可能な補助プロセッサ(ED23)(グラフィック処理装置、イメージシグナルプロセッサ、センサーハブプロセッサ、コミュニケーションプロセッサなど)を含みうる。補助プロセッサ(ED23)は、メインプロセッサ(ED21)よりも電力を小さく使用し、特化された機能を行うことができる。補助プロセッサ(ED23)は、メインプロセッサ(ED21)がイナクティブ状態(スリップ状態)にある間にメインプロセッサ(ED21)の代わりに、またはメインプロセッサ(ED21)がアクティブ状態(アプリケーション実行状態)にある間にメインプロセッサ(ED21)と共に、電子装置(ED01)の構成要素の一部構成要素(表示装置(ED60)、センサーモジュール(ED76)、通信モジュール(ED90)など)と関連した機能及び/または状態を制御することができる。補助プロセッサ(ED23)(イメージシグナルプロセッサ、コミュニケーションプロセッサなど)は、機能的に関連がある他の構成要素(カメラモジュール(ED80)、通信モジュール(ED90)など)の一部としても具現される。
【0075】
プロセッサ(ED20)は、生体情報測定に対する使用者要請について前述した生体情報測定装置1000、1000aの発光及び受光画素制御部200、400及び/または生体信号処理部500に制御信号を伝達することができる。発光及び受光画素制御部200、400及び/または生体信号処理部500は、それぞれ独立したプロセッサとして具現されるか、電子装置(ED01)のメインプロセッサ(ED21)または補助プロセッサ(ED23)に統合された形態として具現可能である。
【0076】
メモリ(ED30)は、電子装置(ED01)の構成要素(プロセッサ(ED20)、センサーモジュール(ED76)など)が必要とする多様なデータを保存することができる。データは、例えば、ソフトウェア(プログラム(ED40)など)及び、これと関連した命令に対する入力データ及び/または出力データを含みうる。メモリ(ED30)は、揮発性メモリ(ED32)及び/または不揮発性メモリ(ED34)を含みうる。
【0077】
プログラム(ED40)は、メモリ(ED30)にソフトウェアで保存され、運用体制(ED42)、ミドルウェア(ED44)及び/またはアプリケーション(ED46)を含みうる。
【0078】
入力装置(ED50)は、電子装置(ED01)の構成要素(プロセッサ(ED20)など)に使われる命令及び/またはデータを電子装置(ED01)の外部(使用者など)から受信することができる。入力装置(ED50)は、マイク、マウス、キーボード、及び/またはデジタルペン(スタイラスペンなど)を含みうる。
【0079】
音響出力装置(ED55)は、音響信号を電子装置(ED01)の外部に出力することができる。音響出力装置(ED55)は、スピーカー及び/またはレシーバーを含みうる。スピーカーは、マルチメディア再生または録音再生のように一般的な用途として使われ、レシーバーは、着信電話を受信するために使われる。レシーバーは、スピーカーの一部として結合されているか、または独立した別途の装置として具現可能である。
【0080】
表示装置(ED60)は、電子装置(ED01)の外部に情報を視覚的に提供することができる。表示装置(ED60)は、ディスプレイ、ホログラム装置、またはプロジェクター及び当該装置を制御するための制御回路を含みうる。表示装置(ED60)は、タッチを感知するように設定されたタッチ回路(Touch Circuitry)、及び/またはタッチによって発生する力の強度を測定するように設定されたセンサー回路(圧力センサーなど)を含みうる。
図1及び
図6Aの発光画素アレイ100が、表示装置(ED60)として機能することができる。
【0081】
オーディオモジュール(ED70)は、音を電気信号に変換させるか、逆に電気信号を音に変換させることができる。オーディオモジュール(ED70)は、入力装置(ED50)を通じて音を獲得するか、音響出力装置(ED55)、及び/または電子装置(ED01)と直接または無線で連結された他の電子装置(電子装置(ED02)など)のスピーカー及び/またはヘッドホンを通じて音を出力することができる。
【0082】
センサーモジュール(ED76)は、電子装置(ED01)の作動状態(電力、温度など)、または外部の環境状態(使用者状態など)を感知し、該感知された状態に対応する電気信号及び/またはデータ値を生成することができる。センサーモジュール(ED76)は、ジェスチャセンサー、ジャイロセンサー、気圧センサー、マグネチックセンサー、加速度センサー、グリップセンサー、近接センサー、カラーセンサー、IR(Infrared)センサー、生体センサー、温度センサー、湿度センサー、及び/または照度センサーを含みうる。前記
図1、及び
図6Aで説明した生体情報測定装置1000、1000aは、センサーモジュール(ED76)に含まれた生体センサーの1つである。
【0083】
インターフェース(ED77)は、電子装置(ED01)が他の電子装置(電子装置(ED02)など)と直接または無線で連結されるために使われる1つ以上の指定されたプロトコルを支援することができる。インターフェース(ED77)は、HDMI(High Definition Multimedia Interface)、USB(Universal Serial Bus)インターフェース、SDカードインターフェース、及び/またはオーディオインターフェースを含みうる。
【0084】
連結端子(ED78)は、電子装置(ED01)が他の電子装置(電子装置(ED02)など)と物理的に連結されるコネクタを含みうる。連結端子(ED78)は、HDMI(登録商標)コネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ、及び/またはオーディオコネクタ(ヘッドホンコネクタなど)を含みうる。
【0085】
ハプティックモジュール(ED79)は、電気的信号を使用者が触覚または運動感覚を通じて認知することができる機械的な刺激(振動、動きなど)または電気的な刺激に変換することができる。ハプティックモジュール(ED79)は、モータ、圧電素子、及び/または電気刺激装置を含みうる。
【0086】
カメラモジュール(ED80)は、静止映像及び動映像を撮影することができる。カメラモジュール(ED80)は、1つ以上のレンズを含むレンズアセンブリー、イメージセンサー、イメージシグナルプロセッサ、及び/またはフラッシュを含みうる。カメラモジュール(ED80)に含まれたレンズアセンブリーは、イメージ撮影の対象である被写体から放出される光を収集することができる。
【0087】
電力管理モジュール(ED88)は、電子装置(ED01)に供給される電力を管理することができる。電力管理モジュール(ED88)は、PMIC(Power Management Integrated Circuit)の一部として具現可能である。
【0088】
バッテリ(ED89)は、電子装置(ED01)の構成要素に電力を供給することができる。バッテリ(ED89)は、再充電不可能な1次電池、再充電可能な2次電池及び/または燃料電池を含みうる。
【0089】
通信モジュール(ED90)は、電子装置(ED01)とネットワーク環境(ED00)内にある他の電子装置(電子装置(ED02)、電子装置(ED04)、サーバ(ED08)など)との間の直接(有線)通信チャネル及び/または無線通信チャネルの樹立、及び樹立された通信チャネルを通じた通信遂行を支援することができる。通信モジュール(ED90)は、プロセッサ(ED20)(アプリケーションプロセッサなど)と独立して運用され、直接通信及び/または無線通信を支援する1つ以上のコミュニケーションプロセッサを含みうる。通信モジュール(ED90)は、無線通信モジュール(ED92)(セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、GNSS(Global Navigation Satellite Systemなど)通信モジュール)及び/または有線通信モジュール(ED94)(LAN(Local Area Network)通信モジュール、電力線通信モジュールなど)を含みうる。これらの通信モジュールのうち、該当する通信モジュールは、第1ネットワーク(ED98)(ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi DirectまたはIrDA(Infrared Data Association)のような近距離通信ネットワーク)または第2ネットワーク(ED99)(セルラーネットワーク、インターネット、またはコンピュータネットワーク(LAN、WANなど)のような遠距離通信ネットワーク)を通じて他の電子装置と通信することができる。このような多様な種類の通信モジュールは、1つの構成要素(単一チップなど)で統合されるか、または互いに別途の複数の構成要素(複数チップ)として具現可能である。無線通信モジュール(ED92)は、加入者識別モジュール(ED96)に保存された加入者情報(国際モバイル加入者識別子(IMSI)など)を用いて第1ネットワーク(ED98)及び/または第2ネットワーク(ED99)のような通信ネットワーク内で電子装置(ED01)を確認及び認証することができる。
【0090】
アンテナモジュール(ED97)は、信号及び/または電力を外部(他の電子装置など)に送信するか、外部から受信することができる。アンテナは、基板(PCBなど)上に形成された導電性パターンからなる放射体を含みうる。アンテナモジュール(ED97)は、1つまたは複数のアンテナを含みうる。複数のアンテナが含まれた場合、通信モジュール(ED90)によって複数のアンテナのうちから第1ネットワーク(ED98)及び/または第2ネットワーク(ED99)のような通信ネットワークで使われる通信方式に適したアンテナが選択されうる。選択されたアンテナを通じて通信モジュール(ED90)と他の電子装置との間に信号及び/または電力が送信または受信される。アンテナの以外に他の部品(RFICなど)が、アンテナモジュール(ED97)の一部として含まれうる。
【0091】
構成要素の一部は、周辺機器間の通信方式(バス、GPIO(General Purpose Input and Output)、SPI(Serial Peripheral Interface)、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)など)を通じて互いに連結され、信号(命令、データなど)を互いに交換することができる。
【0092】
命令またはデータは、第2ネットワーク(ED99)に連結されたサーバ(ED08)を通じて電子装置(ED01)と外部の電子装置(ED04)との間に送信または受信される。他の電子装置(ED02、ED04)は、電子装置(ED01)と同一の、または他種の装置である。電子装置(ED01)で実行される動作の全部または一部は、他の電子装置(ED02、ED04、ED08)のうち1つ以上の装置で実現可能である。例えば、電子装置(ED01)が所定の機能やサービスを行わなければならない時、機能またはサービスを自体的に実行させる代わりに、1つ以上の他の電子装置にその機能またはそのサービスの一部または全体を遂行せよと要請することができる。要請を受信した1つ以上の他の電子装置は、要請と関連した追加機能またはサービスを実行し、その実行の結果を電子装置(ED01)に伝達することができる。そのために、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、及び/またはクライアントサーバコンピューティング技術が用いられる。
【0093】
図11ないし
図13は、生体情報測定装置が搭載された電子装置を例示的に示す図面である。
【0094】
図11を参照すれば、
図10の電子装置(ED01)は、時計タイプのウェアラブル装置1100として具現可能であり、本体と手首ストラップとを含みうる。本体の前面には、ディスプレイが設けられて、時間情報、受信メッセージ情報などを含む多様なアプリケーション画面が表示される。本体の裏面には、生体情報測定装置1000、1000aが配置される。生体情報測定装置は、使用者の手首のように本体の裏面と接触する身体領域に光信号を出力し、それから反応した反射光を感知して生体信号を測定することができる。電子装置1100は、生体情報測定装置によって測定された生体信号を分析して、血圧、血管年齢、動脈硬化度、大動脈圧波形、及びストレス指数のような使用者の生体情報を測定することができる。
【0095】
図12を参照すれば、
図10の電子装置(ED01)は、スマートフォン(Smart Phone)のようなモバイル装置1200として具現可能であり、ハウジング及びディスプレイパネルを含みうる。
【0096】
ハウジングは、電子装置1200の外観を形成しうる。ハウジングは、第1面、第1面に対向する第2面、及び第1面と第2面との間の空間を取り囲む側面を含みうる。ハウジングの第1面には、ディスプレイパネル及びカバーガラス(Cover Glass)が順に配され、ディスプレイパネルは、カバーガラスを通じて外部に露出される。ハウジングの第2面には、生体情報測定装置1000、1000a、カメラモジュール、及び赤外線センサーが配置される。使用者が電子装置1200に搭載されたアプリケーションなどを実行して生体情報を要請する場合、生体情報測定装置を用いて生体情報を測定して使用者に測定された情報を映像及び/または音響で提供することができる。
【0097】
図13を参照すれば、
図10の電子装置(ED01)は、イヤウェアラブル装置1300としても具現可能であり、本体とイヤストラップ(Ear Strap)とを含みうる。
【0098】
使用者は、イヤストラップを耳殻にかけて
図21の電子装置1300を着用することができ、本体は、使用者の外耳道(External Auditory Meatus)に挿入される。本体には、生体情報測定装置1000、1000aが搭載され、生体情報測定装置は、使用者の外耳道壁面のように本体と接触する身体領域に光信号を出力し、反射光を感知して生体信号を測定することができる。
図13の電子装置1300は、生体情報測定装置によって測定された生体情報を使用者に音響で提供するか、本体内部に設けられた通信モジュールを通じて外部機器(モバイル、タブレット、PCなど)に伝送しうる。
【0099】
以前実施形態と関連した技術分野において通常の知識を有する者は、前述した記載の本質的な特性から外れない範囲で実施形態が変形された形態として具現可能であるということを理解することができる。実施形態の説明は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されなければならない。権利範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に記載されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、権利範囲に含まれたと解釈されねばならない。