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  • 特開-製品レシピ構成管理システム 図1
  • 特開-製品レシピ構成管理システム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022008702
(43)【公開日】2022-01-14
(54)【発明の名称】製品レシピ構成管理システム
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/418 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2014030687
(22)【出願日】2014-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】506250413
【氏名又は名称】景碩科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】蕭 樹人
【テーマコード(参考)】
3C100
【Fターム(参考)】
3C100AA21
3C100BB11
3C100CC02
(57)【要約】
【課題】製品レシピ構成管理システムの提供。
【解決手段】この製品レシピ構成管理システムは、製品規格データベース、パラメータ設定規範データベース、設備規範データベース、レシピ計算処理ユニット及びレシピデータベースを包含する。製品規格データベースが製品シリアルナンバー及び製品規格を保存する。パラメータ設定規範データベースがパラメータ設定規則を保存する。設備規範データベースが設備使用規範を保存する。レシピ計算処理ユニットが、これらデータベースにより製品のレシピを計算し、適用するファイルに変換し、レシピデータベースに保存する。製造設備の入力操作インタフェースユニットが製品シリアルナンバーを入力した後、レシピ計算処理ユニットが対応するファイルを選択し並びに操作インタフェースユニットに伝送し、製造設備操作を実行し、これによりレシピを標準化し、人員の流動が形成する情報の不連続或いはデータ遺失を防止する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品レシピ構成管理システムにおいて、
複数の製品シリアルナンバー及びこれら製品シリアルナンバーに対応する製品規格を保存する製品規格データベース、
各種パラメータの設定規則を保存するパラメータ設定規範データベース、
複数の製造設備の使用規範を保存する設備規範データベース、
該製品規格データベース、該パラメータ設定規範データベース及び該設備規範データベースに接続され、該製品規格データベース、該パラメータ設定規範データベース、該設備規範データベースによりこれら製品シリアルナンバーに対応するレシピを計算し、並びにこれら製造設備が適用できる規格に変換して、複数のレシピファイルを生成するレシピ計算処理ユニット、
該レシピ計算処理ユニットに接続されて、これらレシピファイルを保存するレシピデータベース、
以上を包含し、該レシピ計算処理ユニットは、該製造設備に配置された入力操作インタフェースユニットに有線或いは無線方式で接続され、該入力操作インタフェースユニットが製品シリアルナンバーを入力した後、該レシピ計算処理ユニットは該レシピデータベースより該製品シリアルナンバーに対応する該レシピファイルを選択し、並びに該入力操作インタフェースユニットに送り、該入力操作インタフェースユニットにより該レシピファイルに基づき該製造設備が操作されることを特徴とする、製品レシピ構成管理システム。
【請求項2】
請求項1記載の製品レシピ構成管理システムにおいて、該入力操作インタフェースユニットはコンピュータ、プログラマブルロジックコントローラー、バーコードスキャナ、RFIDリーダーのうち少なくとも一つであることを特徴とする、製品レシピ構成管理システム。
【請求項3】
請求項1記載の製品レシピ構成管理システムにおいて、該レシピ計算処理ユニットにさらにエンコードユニットが設置され、該入力操作インタフェースユニットにデコードユニットが設置され、データ伝送のときに、エンコード及びデコードが行なわれることを特徴とする、製品レシピ構成管理システム。
【請求項4】
請求項1記載の製品レシピ構成管理システムにおいて、該レシピ計算処理ユニットはこれら製造設備に配置されたこれら入力操作インタフェースユニットと有線或いは無線方式で通信することを特徴とする、製品レシピ構成管理システム。
【請求項5】
請求項1記載の製品レシピ構成管理システムにおいて、該レシピ計算処理ユニットは少なくとも一つのコンピュータ或いはサーバーを包含することを特徴とする、製品レシピ構成管理システム。
【請求項6】
請求項1記載の製品レシピ構成管理システムにおいて、該製品規格データベース、該パラメータ設定規範データベース、該設備規範データベース、及び該レシピデータベースは、メモリ、ハードディスク、ディスクアレイのいずれかの方式で実現されることを特徴とする、製品レシピ構成管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の製品レシピ構成管理システムに係り、各設備、製品の製造工程パラメータをクラウド方式で管理し、製造工程を標準化できるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
図1を参照されたい。それは周知の技術の設備表示図である。図1に示されるように、全体の工場中には複数の製造設備100があり、製造設備100には対応するコントローラー120が配置され、該コントローラー120は、コントロールインタフェース121と製造工程データベース123を包含し、製品の製造設備100に対応するレシピ(Recipe)は、通常、製造工程データベース123中に保存され、マニュアル方式で選択される。
【0003】
伝統的な方式には以下の欠点があった。(1)マニュアル選択はエラー率が比較的高い。(2)同じ機械に対して、未更新であることにより、製造工程データが異なるものとなり標準化できない現象を有し得る。(3)データのバックアップ及びレシピの設定方式は、通常、いずれもエンジニアにより設定され、並びに製造工程データベース中に保存されるため、エンジニアが離職すると、データが不完全となる恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これにより、製造工程の制御管理を自動化、標準化して行なえる一つの完全なシステムが必要である。本発明の主要な目的は、一種の製品レシピ構成管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、一種の製品レシピ構成管理システムを提供する。該システムは、製品規格データベース、パラメータ設定規範データベース、設備規範データベース、レシピ計算処理ユニット及びレシピデータベースを包含する。製品規格データベースは各製品シリアルナンバーと、該製品シリアルナンバーに対応する製品規格を保存する。該パラメータ設定規範データベースは各種パラメータの設定規則を保存し、設備規範データベースは各設備の使用規範を保存する。
【0006】
レシピ計算処理ユニットは該製品規格データベース、パラメータ設定規範データベース、設備規範データベース及びレシピデータベースと接続され、製品規格データベース、パラメータ設定規範データベース、設備規範データベースにより、各一つの製品に対応するレシピを計算し、並びに関係設備が適用できるファイルに変換した後、これらレシピファイルをレシピデータベースに保存する。
【0007】
レシピ計算処理ユニットと対応する製造設備の入力操作インタフェースユニットは有線或いは無線方式で接続され、操作インタフェースユニットが製品シリアルナンバーを入力した後、レシピ計算処理ユニットはレシピデータベースより該製品シリアルナンバーに対応するレシピファイルを選択して該操作インタフェースユニットに伝送し、操作インタフェースユニットはこれによりレシピファイルに基づき該製造設備を操作する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の特徴は、これにより製造のシステムを標準化し、レシピのエラーを防止し、同時に、衆人の力を合わせて修正でき、レシピを改善し、人員の流動により情報が不連続となったり、データが遺失したりするのを防止できることにある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】周知の技術の設備表示図である。
図2】本発明の製品レシピ構成管理システムのユニット表示図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の技術内容、構造特徴、達成する目的及び作用効果について、以下に例を挙げ並びに図面を組み合わせて詳細に説明する。
【0011】
図2を参照されたい。それは本発明の製品レシピ構成管理システムのユニット表示図である。図2に示されるように、本発明の製品レシピ構成管理システム1は、製品規格データベース10、パラメータ設定規範データベース20、設備規範データベース30、レシピ計算処理ユニット40及びレシピデータベース50を包含する。製品規格データベース10は複数の製品シリアルナンバーと、これら製品シリアルナンバーに対応する製品規格、たとえば、銅メッキの厚さ、を保存する。パラメータ設定規範データベース20は各種パラメータの設定規則を保存し、たとえば、電気メッキ時間と厚さの関係、エッチング時間と温度の関係等を保存し、設備規範データベース30は各製造設備の使用規範、たとえば、操作時間、温度、各種の上下リミット、レシピファイル形式等を保存する。そのうち、該製品規格データベース10、パラメータ設定規範データベース20、設備規範データベース30及びレシピデータベース50は、メモリ、ハードディスク、ディスクアレイの方式で実現され得る。
【0012】
レシピ計算処理ユニット40は該製品規格データベース10、パラメータ設定規範データベース20、設備規範データベース30及びレシピデータベース50と接続され、製品規格データベース10、パラメータ設定規範データベース20、設備規範データベース30により、これら製品シリアルナンバーに対応するレシピを計算し、並びに関係設備が適用できる規格に変換した後、複数のレシピファイルを生成し、並びにこれらレシピファイルをレシピデータベース50に保存する。
【0013】
レシピ計算処理ユニット40は、製造設備100に配置された入力操作インタフェースユニット130と有線或いは無線方式で接続され、入力操作インタフェースユニット130が製品シリアルナンバーを入力した後、レシピ計算処理ユニット40はレシピデータベース50より該製品シリアルナンバーに対応するレシピファイルを選択して該操作インタフェースユニット130に伝送し、入力操作インタフェースユニット130はこれによりレシピファイルに基づき該製造設備を操作する。そのうち、レシピ計算処理ユニット40は、コンピュータ、サーバーにより実現され得る。
【0014】
入力操作インタフェースユニット130は、コンピュータ、プログラマブルロジックコントローラー(PLC)、バーコードスキャナ、RFIDリーダー等とされ得る。さらに、レシピ計算処理ユニット40はさらに、エンコードユニット45を包含し得て、該操作インタフェースユニット130はさらに、デコードユニット145を包含し得て、データ伝送のときに、エンコードとデコードを行なうことでデータがハックされるのを防止する。
【0015】
本発明の特徴は、これにより、製造のシステムを標準化し、レシピのエラーを防止し、また、衆人の力を集めて修正でき、レシピを完全となるよう改善し、人員の流動による情報の不連続、或いはデータの遺失を防止できることにある。
【0016】
以上は本発明の好ましい実施例の説明に過ぎず、並びに本発明を限定するものではなく、本発明に提示の精神より逸脱せずに完成されるその他の同等の効果の修飾或いは置換は、いずれも本発明の権利請求範囲内に属する。
【符号の説明】
【0017】
1 製品レシピ構成管理システム
10 製品規格データベース
20 パラメータ設定規範データベース
30 設備規範データベース
40 レシピ計算処理ユニット
45 エンコードユニット
50 レシピデータベース
100 製造設備
120 コントローラー
121 コントロールインタフェース
123 製造工程データベース
130 入力操作インタフェースユニット
145 デコードユニット
図1
図2