IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ セメス カンパニー,リミテッドの特許一覧

<>
  • 特開-基板処理装置 図1
  • 特開-基板処理装置 図2
  • 特開-基板処理装置 図3
  • 特開-基板処理装置 図4
  • 特開-基板処理装置 図5
  • 特開-基板処理装置 図6
  • 特開-基板処理装置 図7
  • 特開-基板処理装置 図8
  • 特開-基板処理装置 図9
  • 特開-基板処理装置 図10
  • 特開-基板処理装置 図11
  • 特開-基板処理装置 図12
  • 特開-基板処理装置 図13
  • 特開-基板処理装置 図14
  • 特開-基板処理装置 図15
  • 特開-基板処理装置 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022087065
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20220602BHJP
   H01L 21/677 20060101ALI20220602BHJP
【FI】
H01L21/304 648A
H01L21/304 642A
H01L21/304 643A
H01L21/304 651B
H01L21/304 651Z
H01L21/68 A
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192860
(22)【出願日】2021-11-29
(31)【優先権主張番号】10-2020-0164371
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0085966
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ジュン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,キュ ファン
【テーマコード(参考)】
5F131
5F157
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131BA37
5F131BB02
5F131BB03
5F131BB22
5F131CA06
5F131CA09
5F131CA32
5F131DA05
5F131DA22
5F131DA32
5F131DA33
5F131DA36
5F131DA42
5F131DA43
5F131DA52
5F131DA53
5F131DA62
5F131DA63
5F131DB52
5F131DB72
5F131DB76
5F131DC06
5F131EA06
5F131EA17
5F131EA22
5F131EA24
5F131EB31
5F131EB75
5F131EB81
5F131EB82
5F131EC22
5F131FA02
5F131FA14
5F131FA32
5F131GA03
5F131GA14
5F131GA26
5F131GA27
5F131GB03
5F131GB12
5F131HA22
5F157AA09
5F157AB03
5F157AB13
5F157AB33
5F157AB34
5F157AB36
5F157AB48
5F157AB51
5F157AB62
5F157AB64
5F157AB90
5F157AC04
5F157AC56
5F157BB02
5F157BB22
5F157BB44
5F157CB14
5F157CB26
5F157DA21
5F157DB02
5F157DB32
5F157DB37
5F157DC90
(57)【要約】
【課題】基板を効率的に処理することができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】本発明は基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、バッチ式に複数の基板を液処理する第1工程処理部と、前記第1工程処理部で処理された基板を処理し、枚葉式に1つの基板を液処理又は乾燥処理する第2工程処理部と、を含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
バッチ式に複数の基板を液処理する第1工程処理部と、
前記第1工程処理部で処理された基板を処理し、枚葉式に1つの基板を液処理又は乾燥処理する第2工程処理部と、を含む基板処理装置。
【請求項2】
前記第1工程処理部は、
未処理基板が収納された容器が置かれる第1ロードポートユニットを含み、
前記第2工程処理部は、
処理された基板が収納される容器が置かれる第2ロードポートユニットを含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記第1工程処理部は、
前記第1ロードポートユニットに置かれる容器から搬出された複数枚の基板を搬送するバッチハンドを含み、
前記第2工程処理部は、
前記第1工程処理部で液処理された1枚の基板を搬送する枚葉ハンドを含む請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第2工程処理部は、
基板を枚葉式に液処理及び/又は乾燥処理する枚葉式処理チャンバーと、
前記枚葉式処理チャンバーと前記第2ロードポートユニットとの間に配置され、前記枚葉式処理チャンバーで処理された基板を一時的保管する第2バッファ部と、を含む請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第2工程処理部は、
基板を枚葉式に液処理及び/又は乾燥処理する枚葉式処理チャンバーと、
前記第1工程処理部と前記枚葉式処理チャンバーとの間に配置され、前記第1工程処理部で処理された基板を一時的保管する第1バッファ部と、を含む請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記第1工程処理部は、
処理液が収容される収容空間を有する処理槽と、
前記収容空間に収容された前記処理液に浸り、基板を収納する収納空間を有する収納容器と、
前記処理液に浸った状態の前記収納容器を回転させる姿勢変換部材と、を含む請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記姿勢変換部材は、
前記収納容器に裝着可能し、前記収納容器を回転させる回転部と、
前記処理槽に設置され、前記回転部に装着された前記収納容器を水平方向に移動させる移動部と、を含む請求項6に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記処理槽は、
上部が開放された筒形状を有し、
前記移動部は、
前記処理槽の側部に設置される請求項7に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記移動部は、
前記処理槽の側部に掛けて設置されるように、開放された部分が下に向かう
【数1】
形状を有する請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記第1工程処理部は、
前記姿勢変換部材によって回転された前記収納容器を上下方向に移動させる昇降部材をさらに含み、
前記昇降部材は、
前記収納容器に着脱可能に提供される請求項6乃至請求項9のいずれかの一項に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第2工程処理部は、
前記第1工程処理部で液処理された基板を一時的格納する第1バッファ部をさらに含み、
前記装置は、
前記収納容器と前記第1バッファ部との間で基板を搬送する搬送ユニットをさらに含む請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記装置は、
制御器をさらに含み、
前記制御器は、
前記昇降部材が前記収納容器を上方向に移動させて外部に露出された基板を前記収納容器から前記第1バッファ部に搬送するように前記昇降部材、そして前記搬送ユニットを制御する請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記装置は、
制御器をさらに含み、
前記制御器は、
前記収納容器に収納された基板の中で最上端に配置された基板を前記収納容器から搬出して前記第1バッファ部に搬送するように前記搬送ユニットを制御する請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記制御器は、
前記最上端に配置された基板が前記収納容器から搬出された後、前記収納容器に収納された基板の中で最上端に配置された基板が外部に露出されるように前記収納容器を上方向に移動させるように前記昇降部材を制御する請求項13に記載の基板処理装置。
【請求項15】
基板を処理する装置において、
バッチ式に複数の基板を洗浄処理するバッチ式処理チャンバーと、
前記バッチ式処理チャンバーで処理された基板を処理し、枚葉式に1つの基板を乾燥処理する枚葉式処理チャンバーと、
前記バッチ式処理チャンバー、そして前記枚葉式処理チャンバーの間で基板を搬送する搬送ユニットと、を含む基板処理装置。
【請求項16】
前記バッチ式処理チャンバーは、
処理液が収容される収容空間を有する処理槽と、
前記収容空間に収容された前記処理液に浸り、基板を収納する収納空間を有する収納容器を回転させる姿勢変換部材と、を含む請求項15に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記姿勢変換部材は、
前記収納容器に裝着可能し、前記収納容器を回転させる回転部と、
前記処理槽に設置され、前記回転部に装着された前記収納容器を水平方向に移動させる移動部と、を含む請求項16に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記バッチ式処理チャンバーは、
前記姿勢変換部材によって回転された前記収納容器を上下方向に移動させる昇降部材をさらに含む請求項17に記載の基板処理装置。
【請求項19】
基板を処理する装置において、
バッチ式に複数の基板を液処理する第1工程処理部と、
枚葉式に1つの基板を乾燥処理する第2工程処理部と、を含み、
前記第1工程処理部は、
未処理基板のみがローディングされる第1ロードポートユニットと、
バッチ式に複数の基板を洗浄処理するバッチ式処理チャンバーと、
前記第1ロードポートユニットから前記バッチ式処理チャンバーに複数の基板を搬送するバッチハンドを有する第1搬送モジュールと、
前記バッチ式処理チャンバーと前記第2工程処理部との間に配置され、基板を一時的保管する第1バッファ部と、を含み、
前記第2工程処理部は、
枚葉式に1つの基板を乾燥処理する枚葉式処理チャンバーと、
前記第1バッファ部から基板を搬出して前記枚葉式処理チャンバーに1つの基板を搬送する枚葉ハンドを有する第2搬送モジュールと、
前記枚葉式処理チャンバーで処理された基板をアンローディングする第2ロードポートユニットと、を含む基板処理装置。
【請求項20】
前記枚葉式処理チャンバーは、
複数に提供され、
前記枚葉式処理チャンバーの中で少なくとも一部は、
前記第1バッファ部と積層されるように配置され、
前記枚葉式処理チャンバーの中で他の一部は、
互いに積層されるように配置される請求項19に記載の基板処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基板処理装置に係る。
【背景技術】
【0002】
半導体素子を製造するために、基板に写真、蝕刻、アッシング、イオン注入、そして薄膜蒸着等の様々な工程を通じて望むパターンをウエハ等の基板上に形成する。各々の工程には様々な処理液、処理ガスが使用され、工程進行の際にはパーティクル、そして工程副産物が発生する。このような基板の上の薄膜、パーティクル、そして工程副産物を基板から除去するために各々の工程の前後には基板に対する液処理工程が遂行される。一般的な液処理工程は基板をケミカル及びリンス液で処理した後に乾燥処理する。液処理工程では基板の上のSiNをStripすることができる。
【0003】
また、基板をケミカル、そしてリンス液で処理する方法は複数枚の基板を一括して処理するバッチ式(Batch)処理方法、そして基板を1枚ずつ処理する枚葉式処理方法に大きく分けられる。
【0004】
複数枚の基板を一括して処理するバッチ式処理方法は、ケミカル又はリンス液が貯留する処理槽内に複数枚の基板を垂直姿勢に一括して浸漬することによって基板処理を行う。このため、基板処理の量産性が優れ、なお各基板間の処理品質が均一である。しかし、バッチ式処理方法は上面にパターンが形成された複数枚の基板が垂直姿勢に浸漬されなければならない。このため、基板上に形成されたパターンが高縦横比を有する場合、基板を持ち上げる等の過程で基板上に形成されたパターンにパターンリーニング(Pattern Leaning)現象が発生されることができる。また、複数枚の基板が一度に空気中に露出された状態で速い時間内に乾燥処理が行われない場合、空気中に露出された複数枚の基板の中で一部にはウォーターマーク(Water Mark)が発生される恐れがある。
【0005】
反面、基板を1枚ずつ処理する枚葉式処理方法の場合、水平姿勢に回転する単一の基板に対してケミカル又はリンス液を供給することによって基板処理を行う。また、枚葉式処理方法では、搬送される基板が水平姿勢を維持するので、上述したパターンリーニング現象が発生される危険が少なく、また、1枚ずつ基板を処理し、処理された基板を直ちに乾燥処理するか、或いは液処理を遂行するので、上述したウォーターマークの発生危険が少ない。しかし、枚葉式処理方法の場合、基板処理の量産性が低下され、バッチ式処理方法と比較する時、相対的に各基板間の処理品質が不均一である。
【0006】
また、基板を回転させてスピン乾燥する場合、基板上に形成されたパターンが高縦横比を有する場合、基板上に形成されたパターンが崩れるリーニング現象が発生される恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際特許公開第WO2004070805A1号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一目的は基板を効率的に処理することができる基板処理装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の一目的は基板処理の量産性を改善することができる基板処理装置を提供することにある。
【0010】
また、本発明の一目的は各基板間の処理品質の均一性をより高めることができる基板処理装置を提供することにある。
【0011】
また、本発明の一目的は基板上にウォーターマークが発生されるリスクを最小化することができる基板処理装置を提供することにある。
【0012】
また、本発明の一目的は基板上に形成されたパターンにリーニング現象が発生されることを最小化することができる基板処理装置を提供することにある。
【0013】
また、本発明の一目的は高縦横比を有するパターンが形成された基板を効率的に処理することができる基板処理装置を提供することにある。
【0014】
本発明の目的はここに制限されなく、言及されないその他の目的は下の記載から通常の技術者が明確に理解理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、バッチ式に複数の基板を液処理する第1工程処理部と、前記第1工程処理部で処理された基板を処理し、枚葉式に1つの基板を液処理又は乾燥処理する第2工程処理部と、を含むことができる。
【0016】
一実施形態によれば、前記第1工程処理部は、未処理基板が収納された容器が置かれる第1ロードポートユニットを含み、前記第2工程処理部は、処理された基板が収納される容器が置かれる第2ロードポートユニットを含むことができる。
【0017】
一実施形態によれば、前記第1工程処理部は、前記第1ロードポートユニットに置かれる容器から搬出された複数枚の基板を搬送するバッチハンドを含み、前記第2工程処理部は、前記第1工程処理部で液処理された1枚の基板を搬送する枚葉ハンドを含むことができる。
【0018】
一実施形態によれば、前記第2工程処理部は、基板を枚葉式に液処理及び/又は乾燥処理する枚葉式処理チャンバーと、前記枚葉式処理チャンバーと前記第2ロードポートユニットとの間に配置され、前記枚葉式処理チャンバーで処理された基板を一時的保管する第2バッファ部と、を含むことができる。
【0019】
一実施形態によれば、前記第2工程処理部は、基板を枚葉式に液処理及び/又は乾燥処理する枚葉式処理チャンバーと、前記第1工程処理部と前記枚葉式処理チャンバーとの間に配置され、前記第1工程処理部で処理された基板を一時的保管する第1バッファ部と、を含むことができる。
【0020】
一実施形態によれば、前記第1工程処理部は、処理液が収容される収容空間を有する処理槽と、前記収容空間に収容された前記処理液に浸り、基板を収納する収納空間を有する収納容器と、前記処理液に浸った状態の前記収納容器を回転させる姿勢変換部材と、を含むことができる。
【0021】
一実施形態によれば、前記姿勢変換部材は、前記収納容器に裝着可能し、前記収納容器を回転させる回転部と、前記処理槽に設置され、前記回転部に装着された前記収納容器を水平方向に移動させる移動部と、を含むことができる。
【0022】
一実施形態によれば、前記処理槽は、上部が開放された筒形状を有し、前記移動部は、前記処理槽の側部に設置されることができる。
【0023】
一実施形態によれば、前記移動部は、前記処理槽の側部に掛けて設置されるように、開放された部分が下に向かう
【数1】
形状を有することができる。
【0024】
一実施形態によれば、前記第1工程処理部は、前記姿勢変換部材によって回転された前記収納容器を上下方向に移動させる昇降部材をさらに含み、前記昇降部材は、前記収納容器に着脱可能に提供されることができる。
【0025】
一実施形態によれば、前記第2工程処理部は、前記第1工程処理部で液処理された基板を一時的格納する第1バッファ部をさらに含み、前記装置は、前記収納容器と前記第1バッファ部との間で基板を搬送する搬送ユニットをさらに含むことができる。
【0026】
一実施形態によれば、前記装置は、制御器をさらに含み、前記制御器は、前記昇降部材が前記収納容器を上方向に移動させて外部に露出された基板を前記収納容器から前記第1バッファ部に搬送するように前記昇降部材、そして前記搬送ユニットを制御することができる。
【0027】
一実施形態によれば、前記装置は、制御器をさらに含み、前記制御器は、前記収納容器に収納された基板の中で最上端に配置された基板を前記収納容器から搬出して前記第1バッファ部に搬送するように前記搬送ユニットを制御することができる。
【0028】
一実施形態によれば、前記制御器は、前記最上端に配置された基板が前記収納容器から搬出された後、前記収納容器に収納された基板の中で最上端に配置された基板が外部に露出されるように前記収納容器を上方向に移動させるように前記昇降部材を制御することができる。
【0029】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、バッチ式に複数の基板を洗浄処理するバッチ式処理チャンバーと、前記バッチ式処理チャンバーで処理された基板を処理し、枚葉式に1つの基板を乾燥処理する枚葉式処理チャンバーと、前記バッチ式処理チャンバー、そして前記枚葉式処理チャンバーの間で基板を搬送する搬送ユニットと、を含むことができる。
【0030】
一実施形態によれば、前記バッチ式処理チャンバーは、処理液が収容される収容空間を有する処理槽と、前記収容空間に収容された前記処理液に浸り、基板を収納する収納空間を有する収納容器を回転させる姿勢変換部材と、を含むことができる。
【0031】
一実施形態によれば、前記姿勢変換部材は、前記収納容器に裝着可能し、前記収納容器を回転させる回転部と、前記処理槽に設置され、前記回転部に装着された前記収納容器を水平方向に移動させる移動部と、を含むことができる。
【0032】
一実施形態によれば、前記バッチ式処理チャンバーは、前記姿勢変換部材によって回転された前記収納容器を上下方向に移動させる昇降部材をさらに含むことができる。
【0033】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、バッチ式に複数の基板を液処理する第1工程処理部と、枚葉式に1つの基板を乾燥処理する第2工程処理部と、を含み、前記第1工程処理部は、未処理基板のみがローディングされる第1ロードポートユニットと、バッチ式に複数の基板を洗浄処理するバッチ式処理チャンバーと、前記第1ロードポートユニットから前記バッチ式処理チャンバーに複数の基板を搬送するバッチハンドを有する第1搬送モジュールと、前記バッチ式処理チャンバーと前記第2工程処理部との間に配置され、基板を一時的保管する第1バッファ部と、を含み、前記第2工程処理部は、枚葉式に1つの基板を乾燥処理する枚葉式処理チャンバーと、前記第1バッファ部から基板を搬出して前記枚葉式処理チャンバーに1つの基板を搬送する枚葉ハンドを有する第2搬送モジュールと、前記枚葉式処理チャンバーで処理された基板をアンローディングする第2ロードポートユニットと、を含むことができる。
【0034】
一実施形態によれば、前記枚葉式処理チャンバーは、複数に提供され、前記枚葉式処理チャンバーの中で少なくとも一部は、前記第1バッファ部と積層されるように配置され、前記枚葉式処理チャンバーの中で他の一部は、互いに積層されるように配置されることができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明の一実施形態によれば、基板を効率的に処理することができる。
【0036】
また、本発明の一実施形態によれば、基板処理の量産性を改善することができる。
【0037】
また、本発明の一実施形態によれば、各基板間の処理品質の均一性をより高めることができる。
【0038】
また、本発明の一実施形態によれば、基板上にウォーターマークが発生されるリスクを最小化することができる。
【0039】
また、本発明の一実施形態によれば、基板上に形成されたパターンにリーニング現象が発生されることを最小化することができる。
【0040】
また、本発明の一実施形態によれば、高縦横比を有するパターンが形成された基板を効率的に処理することができる。
【0041】
本発明の効果が上述した効果によって限定されることではなく、言及されない効果は本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】本発明の一実施形態による基板処理装置を上部から見た概略的な図面である。
図2図1の第2工程処理部を一方向から見た側面図である。
図3図1の第2工程処理部を他の方向から見た側面図である。
図4図1のバッチ式液処理チャンバー、そして第1搬送チャンバーを側面から見た概略的な図面である。
図5図4の第3バッチ式液処理チャンバーに提供される基板処理装置を示す斜視図である。
図6図4の第3バッチ式液処理チャンバーに提供される基板処理装置を示す断面図である。
図7図6の第3バッチ式液処理チャンバーで基板を処理する形状を示す図面である。
図8図6の第3バッチ式液処理チャンバーで基板の姿勢が変更される形状を示す図面である。
図9図6の第3バッチ式液処理チャンバーで収納容器が昇降部材の上部に移動される形状を示す図面である。
図10図6の第3バッチ式液処理チャンバーで収納容器に収納された基板の中で最上端に配置された基板を空気中に露出させる形状を示す図面である。
図11図6の第3バッチ式液処理チャンバーで基板が搬出されて第1バッファ部に搬入される形状を示す図面である。
図12図4の第3バッチ式液処理チャンバーで基板が搬出された後、収納容器に収納された基板の中で最上端に配置された基板を空気中に露出させる形状を示す図面である。
図13図6の第3バッチ式液処理チャンバーで基板が搬出されて第1バッファ部に搬入される形状を示す図面である。
図14図1の枚葉式液処理チャンバーに提供される基板処理装置を示す図面である。
図15図1の乾燥チャンバーに提供される基板処理装置を示す図面である。
図16】本発明の他の実施形態による基板処理装置を上部から見た概略的な図面である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下では添付した図面を参考として本発明の実施形態に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は様々な異なる形態に具現されることができ、ここで説明する実施形態に限定されない。また、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明することにおいて、関連された公知機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすることができていると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。また、類似な機能及び作用をする部分に対しては図面の全体に亘って同一な符号を使用する。
【0044】
ある構成要素を‘含む’ということは、特別に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除外することではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。具体的に、“含む”又は“有する”等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることがであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないことと理解されなければならない。
【0045】
単数の表現は文脈の上に明確に異なりに表現しない限り、複数の表現を含む。また、図面で要素の形状及びサイズ等はより明確な説明のために誇張されることができる。
【0046】
第1、第2等の用語は多様な構成要素を説明するために使用されることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されてはならない。前記用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的として使用されることができる。例えば、本発明の権利範囲から離脱されないまま、第1構成要素は第2構成要素と称されることができ、類似に第2構成要素とも第1構成要素と称されることができる。
【0047】
ある構成要素が他の構成要素に“連結されて”あるか、或いは“接続されて”いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているか、又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されるべきである。反面に、ある構成要素が他の構成要素に“直接連結されて”いるか、或いは“直接接続されて”いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されるべきである。構成要素間の関係を説明する他の表現、即ち“~間に”と“すぐ~間に”又は“~に隣接する”と“~に直接隣接する“等も同様に解析されなければならない。
【0048】
異なりに定義されない限り、技術的であるか、或いは科学的な用語を含んで、ここで使用されるすべての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されることと同一な意味である。一般的に使用される事前に定義されていることと同一の用語は関連技術の文脈の上に有する意味と一致する意味であることと解析されるべきであり、本出願で明確に定義しない限り、理想的であるか、或いは過度に形式的な意味として解釈されない。
【0049】
また、以下では説明する基板Wを搬送する構成、例えば以下の搬送ユニット又は搬送ロボットは、搬送モジュールでありと称されることもあり得る。
【0050】
以下では、図1乃至図16を参照して本発明の実施形態に対して説明する。
【0051】
図1は本発明の一実施形態による基板処理装置を上部から見た概略的な図面であり、図2図1の第2工程処理部を一方向から見た側面図であり、図3図1の第2工程処理部を他の方向から見た側面図である。
【0052】
図1図2、そして図3を参照すれば、本発明の一実施形態による基板処理装置10は第1工程処理部100、第2工程処理部200、そして制御器600を含むことができる。第1工程処理部100、そして第2工程処理部200は上部から見る時、第1方向Xに沿って配列されることができる。以下では、第1方向Xと垂直になる方向を第2方向Yとし、第1方向X及び第2方向Yと垂直になる方向を第3方向Zとする。
【0053】
第1工程処理部100はバッチ式(Batch)で複数の基板Wを一括して液処理することができる。例えば、第1工程処理部100はバッチ式(Batch)で複数の基板Wを一括して洗浄処理することができる。第1工程処理部100は第1ロードポートユニット110、第1インデックスチャンバー120、第1搬送チャンバー130、バッチ式液処理チャンバー140、そして第2搬送チャンバー150を含むことができる。
【0054】
第1ロードポートユニット110は少なくとも1つ以上のロードポートを含むことができる。第1ロードポートユニット110が有するロードポートには少なくとも1つ以上の基板Wが収納された容器Fが置かれることができる。容器Fには複数の基板Wが収納されることができる。例えば、容器Fには25枚の基板が収納されることができる。容器Fはカセット(Cassette)、ポッド(FOD)、フープ(FOUP)等と呼ばれることができる。容器Fは容器搬送装置によって第1ロードポートユニット110にローディング(Loading)されることができる。第1ロードポートユニット110に置かれる容器Fに収納された基板Wは未処理された基板W又は液処理が要求される基板Wであり得る。また、第1ロードポートユニット110には未処理された基板Wが収納された容器Fのみが置かれることができる。即ち、第1ロードポートユニット110は処理が要求される基板Wがローディング(Loading)される役割を遂行することができる。
【0055】
第1インデックスチャンバー120には第1ロードポートユニット110が結合されることができる。第1インデックスチャンバー120と第1ロードポートユニット110は第2方向Yに沿って配列されることができる。第1インデックスチャンバー120は第1搬送ロボット122、そして姿勢変更ユニット124を含むことができる。第1搬送ロボット122は第1ロードポートユニット110に安着された容器Fから未処理された、又は処理が要求される基板Wを搬出することができる。第1搬送ロボット122は容器Fから基板Wを搬出して第1インデックスチャンバー120内に提供された収納容器Cに基板Wを搬入することができる。第1搬送ロボット122は複数枚(例えば、25枚)の基板Wを同時に把持及び搬送することができるバッチハンドを有することができる。
【0056】
収納容器Cは大体に筒形状を有することができる。収納容器Cは内部に収納空間を有することができる。収納容器Cの収納空間には複数の基板Wが収納されることができる。例えば、収納容器Cの収納空間には50枚の基板Wが収納されることができる。収納容器Cは一側が開放された筒形状を有することができる。収納容器Cの収納空間には基板Wを支持/把持する支持部材が提供されることができる。
【0057】
容器Fから搬出された基板Wが収納容器Cに搬入が完了されれば、収納容器Cは第1インデックスチャンバー120内に配置された姿勢変更ユニット124に搬送されることができる。姿勢変更ユニット124は収納容器Cを回転させることができる。例えば、姿勢変更ユニット124は収納容器Cの開放された部分が上部に向かうように収納容器Cを回転させることができる。収納容器Cの開放された部分が上部に向かうように回転されれば、収納容器Cに収納された基板Wは水平姿勢から垂直姿勢にその姿勢が変更されることができる。水平姿勢は基板Wの上面(例えば、パターンが形成された面)がX-Y平面と並べた状態を意味し、垂直姿勢は基板Wの上面がX-Z平面又はY-Z平面と並べた状態を意味することができる。
【0058】
第1搬送チャンバー130は第1インデックスチャンバー120と接続されることができる。第1搬送チャンバー130は第1搬送ユニット132を含むことができる。第1搬送ユニット132は物体を搬送することができる搬送ハンドを含むことができる。また、第1搬送ユニット132が有する搬送ハンドは第1方向X、第2方向Y、そして第3方向Zに沿って移動可能に提供されることができる。また、第1搬送ユニット132が有する搬送ハンドは第3方向Zを回転軸として回転可能に提供されることができる。第1搬送ユニット132は第1インデックスチャンバー120から少なくとも1つ以上の基板Wを搬出して後述するバッチ式液処理チャンバー140に搬入させることができる。例えば、第1搬送ユニット132は複数の基板Wを一度に第1インデックスチャンバー120から搬出して後述するバッチ式液処理チャンバー140に搬入させることができる。例えば、第1搬送ユニット132のハンドは姿勢変更ユニット124によって回転された収納容器Cを第1インデックスチャンバー120から搬出して搬出された収納容器Cをバッチ式液処理チャンバー140に搬入させることができる。
【0059】
バッチ式液処理チャンバー140は上部から見る時、第1搬送チャンバー130と並べて配置されることができる。例えば、バッチ式液処理チャンバー140は上部から見る時、バッチ式液処理チャンバー140は複数の基板Wを一度に液処理することができる。バッチ式液処理チャンバー140では処理液を利用して複数の基板Wを一度に洗浄処理することができる。バッチ式液処理チャンバー140では処理液を利用して複数の基板Wを一度に液処理することができる。バッチ式液処理チャンバー140で使用される処理液はケミカル及び/又はリンス液であり得る。例えば、ケミカルは強酸又は強塩基の性質を有するケミカルであり得る。また、リンス液は純水であり得る。例えば、ケミカルはAPM(Ammonia-Hydrogen Peroxide Mixture)、HPM(Hydrochloricacid-Hydrogen Peroxide Mixture)、FPM(Hydrofluoricacid-Hydrogen Peroxide Mixture)、DHF(Diluted Hydrofluoric acid)、SiNを除去するケミカル、リン酸を含むケミカル、硫酸を含むケミカル等から適切に選択されることができる。リンス液は純水、又はオゾン水等から適切に選択されることができる。
【0060】
また、バッチ式液処理チャンバー140は第1バッチ式液処理チャンバー141、第2バッチ式液処理チャンバー142、そして第3バッチ式液処理チャンバー143を含むことができる。第1バッチ式液処理チャンバー141、そして第2バッチ式液処理チャンバー142ではケミカルを使用して基板Wを処理することができる。また、第3バッチ式液処理チャンバー143ではリンス液を使用して基板Wをリンス処理することができる。また、上述した第1搬送ユニット132は第1バッチ式液処理チャンバー141及び/又は第2バッチ式液処理チャンバー142で基板Wを処理した後、収納容器Cを第3バッチ式液処理チャンバー143に搬送して、収納容器Cに収納された基板Wをリンス液で処理することができる。バッチ式液処理チャンバー140に対する詳細な内容は後述する。
【0061】
第2搬送チャンバー150は上部から見る時、第1搬送チャンバー130、そしてバッチ式液処理チャンバー140と並べて配列されることができる。例えば、第2搬送チャンバー150は第1搬送チャンバー130と第2方向Yに沿って並べて配列されることができる。また、第2搬送チャンバー150はバッチ式液処理チャンバー140と第1方向Xに沿って並べて配列されることができる。また、第2搬送チャンバー150は第3バッチ式液処理チャンバー143と第2工程処理部200との間に配置されることができる。例えば、第2搬送チャンバー150は第3バッチ式液処理チャンバー143と後述する第1バッファ部210との間に配置されることができる。
【0062】
第2搬送チャンバー150は基板Wを搬送することができる。第2搬送チャンバー150はバッチ式液処理チャンバー140から基板Wを搬出して後述する第1バッファ部210に搬送することができる。第2搬送チャンバー150は搬送ハンドを有する第2搬送ユニット152を含むことができる。第2搬送ユニット152が有する搬送ハンドは、第1方向X、第2方向Y、そして第3方向Zに沿って移動可能に提供されることができる。また、第2搬送ユニット152が有する搬送ハンドは第3方向Zに沿って回転可能に提供されることができる。また、第2搬送ユニット152が有する搬送ハンドはバッチ式液処理チャンバー140が含む第3バッチ式液処理チャンバー143から基板Wを搬出して第1バッファ部210に搬送することができる。また、第2搬送ユニット152が有する搬送ハンドは水平姿勢の基板Wを第3枚葉式液処理チャンバー143から搬出して第1バッファ部210に搬送することができる。
【0063】
第2工程処理部200は第1工程処理部100で処理された基板Wを処理することができる。第2工程処理部200は第1工程処理部100で処理された基板Wを処理し、枚葉式に基板Wを液処理又は乾燥処理することができる。第2工程処理部200は第1バッファ部210、第3搬送チャンバー220、枚葉式液処理チャンバー230、乾燥チャンバー240、第2バッファ部250、第2インデックスチャンバー260、そして第2ロードポートユニット270を含むことができる。枚葉式液処理チャンバー230と乾燥チャンバー240は全て枚葉式処理チャンバーと称されることができる。
【0064】
第1バッファ部210は上部から見る時、上述した第2搬送チャンバー150と第1方向Xに沿って並べて配列されることができる。例えば、第1バッファ部210は第2搬送チャンバー150の一側に配置されることができる。第1バッファ部210は第1工程処理部100で液処理された基板Wを一時的格納する貯蔵空間を有することができる。第1バッファ部210は後述する第3バッチ式液処理チャンバー143で垂直姿勢から水平姿勢に姿勢が変更された基板Wを水平姿勢に貯蔵することができる。また、第1バッファ部210には上述した貯蔵空間に搬入された基板Wが乾燥されることを防止できるように(基板Wの濡れ性を維持することができるように)、貯蔵空間にウェッティング液を供給する液供給ラインが連結されることができる。また、第1バッファ部210に格納された基板Wは、第1バッファ部210内で独立的に区画された各々の貯蔵空間に貯蔵されることができる。また、第1バッファ部210は枚葉式処理チャンバーの中で少なくとも一部と積層されるように配置されることができる。例えば、第1バッファ部210下には後述する乾燥チャンバー240又は枚葉式液処理チャンバー230が配置されることができる。例えば、第1バッファ部210下には後述する枚葉式液処理チャンバー230が配置されることができる。第1バッファ部210の下に配置される枚葉式液処理チャンバー230は1つ、又は複数であり得る。
【0065】
第3搬送チャンバー220は上部から見る時、後述する乾燥チャンバー240の間に配置されることができる。また、第3搬送チャンバー220は上部から見る時、後述する枚葉式液処理チャンバー230と第1バッファ部210との間に配置されることができる。第3搬送チャンバー220は第3搬送ユニット222を含むことができる。第3搬送ユニット222は第1バッファ部210から基板Wを搬出して乾燥チャンバー240又は枚葉式液処理チャンバー230に搬送する搬送ハンドを含むことができる。第3搬送ユニット220が有するハンドは、基板Wを1枚ずつ搬送する枚葉ハンドであり得る。第3搬送ユニット222が有する搬送ハンドは、第1方向X、第2方向Y、そして第3方向Zに沿って移動可能に提供されることができる。また、第3搬送ユニット222が有する搬送ハンドは第3方向Zを回転軸として回転可能に提供されることができる。
【0066】
枚葉式液処理チャンバー230は上部から見る時、第3搬送チャンバー220の一側、そして他側に配置されることができる。枚葉式液処理チャンバー230の中で一部は上述した第1バッファ部210と積層されるように配置されることができる。枚葉式液処理チャンバー230の中で一部は第1バッファ部210の下部に配置されることができる。
【0067】
枚葉式液処理チャンバー230は水平姿勢の基板Wを回転させ、回転される基板Wに処理液を供給して基板Wを処理することができる。枚葉式液処理チャンバー230では基板Wを1枚ずつ処理することができる。枚葉式液処理チャンバー230から供給される処理液は有機溶剤であり得る。例えば、枚葉式液処理チャンバー230から供給される処理液はイソプロピルアルコール(IPA)であり得る。枚葉式液処理チャンバー230では回転する基板Wに有機溶剤を供給し、基板Wを回転させて基板Wを乾燥処理することができる。これと異なりに、枚葉式液処理チャンバー230では回転する基板Wに有機溶剤を供給し、基板Wが有機溶剤に濡れた状態で後述する乾燥チャンバー240に搬送されて、乾燥チャンバー240で基板Wが乾燥されることができる。枚葉式液処理チャンバー230に対する詳細な説明は後述する。
【0068】
乾燥チャンバー240では超臨界流体を利用して基板Wを処理することができる。乾燥チャンバー240は1つの基板Wを枚葉式に乾燥処理する超臨界チャンバーであり得る。乾燥チャンバー240は超臨界流体を利用して基板Wを乾燥処理する超臨界チャンバーであり得る。乾燥チャンバー240に対する詳細な説明は後述する。
【0069】
第2バッファ部250は第3搬送チャンバー230と後述する第2インデックスチャンバー260との間に配置されることができる。第2バッファ部250は枚葉式処理チャンバーと第2ロードポートユニット270との間に配置されることができる。
【0070】
第1バッファ部250は第1バッファ部210と類似に基板Wが一時的貯蔵又は保管される空間を提供することができる。例えば、第2バッファ部250は枚葉式処理チャンバーである枚葉式液処理チャンバー230及び/又は乾燥チャンバー240で処理された基板Wを一時的保管することができる。
【0071】
第2インデックスチャンバー260は第2バッファ部250及び第3搬送チャンバー220と並んで配列されることができる。第2インデックスチャンバー260は第2バッファ部250及び第3搬送チャンバー220と第2方向Yに沿って並べて配列されることができる。上述した第3搬送チャンバー220の第3搬送ユニット222は枚葉式液処理チャンバー230又は乾燥チャンバー240で処理された水平姿勢の基板Wを搬出入し、搬出された基板Wを第2バッファ部250に搬送することができる。第2インデックスチャンバー260の第2搬送ロボット262は基板Wを第2バッファ部250から搬出することができる。
【0072】
第2搬送ロボット262が有するハンドは、基板Wを1枚ずつ搬送する枚葉ハンドであり得る。第2搬送ロボット262が有する搬送ハンドは第1方向X、第2方向Y、そして第3方向Zに沿って移動可能に提供されることができる。また、第2搬送ロボット262が有する搬送ハンドは第3方向Zを回転軸として回転可能に提供されることができる。
【0073】
第2ロードポートユニット270は少なくとも1つ以上のロードポートを含むことができる。第2ロードポートユニット270が有するロードポートには複数の基板Wを収納することができる容器Fが置かれることができる。例えば、第2ロードポートユニット270に置かれる容器Fは第1工程処理部100及び第2工程処理部200で処理が完了された基板Wが収納されることができる。第2ロードポートユニット270に置かれる容器Fは第1工程処理部100及び第2工程処理部200で処理が完了された基板Wのみが収納されることができる。即ち、第2ロードポートユニット270は処理された基板Wを基板処理装置からアンローディング(Unloading)する機能を遂行することができる。
【0074】
上述した第2搬送ロボット262は処理された基板Wを第2ロードポートユニット270が有するロードポートに置かれる容器Fに搬入することができる。容器Fは上述した商品搬送装置(例えば、OHT)によって基板処理装置10の外部に搬送されることができる。
【0075】
制御器600は基板処理装置10を制御することができる。例えば、制御器600は基板処理装置10が有する構成を制御することができる。例えば、制御器600は基板処理装置10が基板Wを処理する工程を遂行できるように基板処理装置10を制御することができる。例えば、制御器600はバッチ式液処理チャンバー140、第2搬送ユニット152、第1バッファ部210、第3搬送ユニット222、そして第2搬送ロボット262を制御することができる。また、制御器600は後述する液供給源315、液排出ライン316、姿勢変換部材330、昇降部材340、そして加熱部材320等を制御することができる。
【0076】
また、制御器600は基板処理装置10の制御を実行するマイクロプロセッサー(コンピュータ)で成されるプロセスコントローラと、オペレータが基板処理装置10を管理するためにコマンド入力操作等を行うキーボードや、基板処理装置10の稼動状況を可視化して表示するディスプレイ等に成されるユーザインターフェイスと、基板処理装置10で実行される処理をプロセスコントローラの制御で実行するための制御プログラムや、各種データ及び処理条件に応じて各構成部に処理を実行させるためのプログラム、即ち処理レシピが格納された格納部を具備することができる。また、ユーザインターフェイス及び格納部はプロセスコントローラに接続されていることができる。処理レシピは記憶部の中で記憶媒体に記憶されていることができ、記憶媒体は、ハードディスクであってもよく、CD-ROM、DVD等の可搬性ディスクや、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよい。
【0077】
図4図1のバッチ式液処理チャンバー、そして第1搬送チャンバーを側面から見た概略的な図面である。
【0078】
図4を参照すれば、バッチ式液処理チャンバー140は上述した第1バッチ式液処理チャンバー141、第2バッチ式液処理チャンバー142、そして第3バッチ式液処理チャンバー143を含むことができる。第1バッチ式液処理チャンバー141、第2バッチ式液処理チャンバー142、そして第3バッチ式液処理チャンバー143は第1方向Xに沿って並べて配列されることができる。
【0079】
第1バッチ式液処理チャンバー141、そして第2バッチ式液処理チャンバー142は互いに同一又は類似な構造を有することができる。例えば、第1バッチ式液処理チャンバー141と第2バッチ式液処理チャンバー142は使用する処理液の種類が異なるだけで、互いに同一又は類似な構造を有することができる。例えば、第1バッチ式液処理チャンバー141では第1処理液L1を利用して基板Wを処理することができる。例えば、第2バッチ式液処理チャンバー142では第2処理液L2を利用して基板Wを処理することができる。第1処理液L1は上述したケミカルの中でいずれか1つであり得る。第2処理液L2は上述したケミカルの中で他の1つであり得る。
【0080】
第1バッチ式液処理チャンバー141は第1処理槽141a、第1液供給ライン141b、第1液排出ライン141c、第1加熱部材141d、そして第1液供給源141eを含むことができる。第2バッチ式液処理チャンバー142は第2処理槽142a、第2液供給ライン142b、第2液排出ライン142c、第2加熱部材142d、そして第2液供給源142eを含むことができる。第1処理槽141a、第1液供給ライン141b、第1液排出ライン141c、第1加熱部材141d、そして第1液供給源141eは第2処理槽142a、第2液供給ライン142b、第2液排出ライン142c、第2加熱部材142d、そして第2液供給源142eと大体に同一又は類似な構造及び機能を遂行することができる。したがって、以下では、第1バッチ式液処理チャンバー141を中心に説明する。
【0081】
第1処理槽141aは第1処理液L1が収容される収容空間を有することができる。第1処理槽141aは上部が開放された筒形状を有することができる。第1処理槽141aには収容空間に収容された第1処理液L1の温度を調節する加熱部材141dが提供されることができる。また、第1液供給源141eと連結された第1液供給ライン141bは第1処理槽141aの収容空間に第1処理液L1を供給することができ、第1液排出ライン142cは収容空間に供給された第1処理液L1を外部に排出することができる。また、収納容器Fは一側が開放された筒形状を有し、内部に収納空間を有することができる。また、収納容器Fは複数の基板Wが収納されたまま、第1処理槽141aの収容空間に供給された第1処理液L1に浸られる。また、収納容器Cには少なくとも1つ以上の通孔が形成されて、収納容器Cに収納された基板Wは第1処理液L1に浸漬されることができる。第1処理液L1によって処理された基板Wは第1搬送ユニット132によって第2バッチ式液処理チャンバー142、そして第3バッチ式液処理チャンバー143に順次的に搬送されて、第2処理液L2、そして第3処理液L3によって順次的に処理されることができる。第3処理液L3は上述したリンス液であり得る。
【0082】
図5図4の第3バッチ式液処理チャンバーに提供される基板処理装置を示す斜視図であり、図6図4の第3バッチ式液処理チャンバーに提供される基板処理装置を示す断面図である。図5、そして図6を参照すれば、第3バッチ式液処理チャンバー143に提供される基板処理装置300は処理槽310、液供給ライン314、液供給源315、液排出ライン316、加熱部材320、姿勢変換部材330、そして昇降部材340を含むことができる。
【0083】
処理槽310は内部に第3処理液L3が収容される収容空間312を有することができる。処理容器310は上部が開放された筒形状を有することができる。処理槽310は底部、そして底部の縁領域から上方向に延長される側部を含むことができる。
【0084】
また、液供給源315は収容空間312に処理液を供給することができる。液供給源315は収容空間312に第3処理液L3を供給することができる。液供給源315は収容空間312にリンス液を供給することができる。液供給源315は液供給ライン314と連結されることができる。液供給ライン314の一端は収容空間312と連結され、液供給ライン314の他端は液供給源315と連結されることができる。液供給源315は液供給ライン314にリンス液を供給し、液供給ライン314は収容空間312にリンス液を供給することができる。また、収容空間312で使用された第3処理液L3は液排出ライン316を通じて外部に排出されることができる。
【0085】
加熱部材320は収容空間312に供給された第3処理液L3の温度を調節することができる。例えば、加熱部材320は収容空間312に供給された第3処理液L3を設定温度に加熱することができる。加熱部材320は処理槽310の底部、そして側部に提供されることができる。例えば、加熱部材320は処理槽310内に提供されることができる。加熱部材320は冷熱又は温熱を発生させて収容空間312に供給された第3処理液L3の温度を調節することができる。加熱部材320はヒーターであり得る。しかし、これに限定されることではなく、加熱部材320は収容空間312に供給された第3処理液L3の温度を調節することができる公知された装置で多様に変形されることができる。
【0086】
姿勢変換部材330は第3処理液L3に浸った状態の収納容器Cを回転させることができる。姿勢変換部材330は第3処理液L3に浸った状態の収納容器Cを回転させて、収納容器Cに収納された基板Wの姿勢を垂直姿勢から水平姿勢に変換させることができる。姿勢変換部材330は移動部332、そして回転部334を含むことができる。
【0087】
移動部332は処理槽310に設置されることができる。移動部332は第1方向Xに沿って移動可能に構成されることができる。移動部332は処理槽310の側部に設置されることができる。例えば、移動部332は処理槽310の側部に掛けて設置されるように、開放された部分が下に向かう
【数2】
形状を有することができる。移動部332は上述した第1方向Xに沿って移動可能に構成されて、後述する回転部334に装着された収納容器を水平方向である第1方向Xに沿って移動させることができる。
【0088】
回転部334は移動部332に設置されることができる。回転部334は収納容器Cに形成された裝着溝(図示せず)に裝着可能に提供されることができる。回転部334は収納容器Cに裝着可能に提供されて、収納容器Cを回転させることができる。例えば、回転部334は軸形状を有し、その回転軸が第2方向Yと平行であることができる。また、回転部334は収納容器Cが収容空間312に浸っている間に、収納容器Cを把持することができる。
【0089】
昇降部材340は収納容器Cを上下方向に移動させることができる。昇降部材340は姿勢変換部材330によって回転された収納容器Cを上下方向に移動させることができる。昇降部材340は収納容器Cに着脱可能に提供されることができる。昇降部材340はシャフト342、そして駆動器344を含むことができる。シャフト342は駆動器344が発生させる駆動力によって上下方向に移動されることができる。駆動器344は空圧、油圧シリンダー、又はモーターであり得る。しかし、これに限定されることではなく、駆動器344はシャフト342を上下方向に移動させることができる公知された装置で多様に変形されることができる。
【0090】
また、シャフト342は上部から見る時、処理槽310の底部に提供され、上述した第1バッファ部210と隣接する領域に配置されることができる。シャフト342は軸形状を有することができる。シャフト342は姿勢変換部材330によって回転された収納容器Cの位置をガイドする、ガイド軸として役割を遂行することができる。例えば、シャフト342は姿勢変換部材330によって回転された収納容器Cの底面に形成された整列溝CGに挿入されて収納容器Cの位置をガイドすることができる。また、上述した例で言及した昇降部材340はガイド部材(Guide Member)等とも称されることができる。
【0091】
以下では、図7乃至図13を参照して本発明の一実施形態による基板処理方法に対して説明する。以下では説明する基板処理方法を遂行するために制御器600は基板処理装置10を制御することができる。
【0092】
図7を参照すれば、複数の基板W、例えば25~50枚程度の基板Wが収納された収納容器Cは収容空間312に供給された第3処理液L3に浸漬されることができる。例えば、収納容器Cは第3処理液L3に浸り、第3処理液L3は収納容器Cの収納空間に流入されて基板Wを処理することができる。この時、収納容器Cに収納された基板Wは垂直姿勢を維持することができる。また、第3処理液L3によって基板Wが処理される間に姿勢変換部材330の回転部は収納容器Cを把持することができる。
【0093】
図8を参照すれば、第3処理液L3によって基板Wの処理が完了されれば、姿勢変換部材330の回転部334は収納容器Cを回転させることができる。姿勢変換部材330の回転部334は収納容器Cを第2方向Yと平行である回転軸を中心に収納容器Cを回転させることができる。収納容器Cが回転されれば、収納容器Cに収納された複数の基板Wの姿勢は垂直姿勢から水平姿勢に変換されることができる。この時、回転部334は収納容器Cが収容空間312に供給された第3処理液L3に浸った状態で収納容器Cを回転させることができる。これは収納容器Cが外部に露出(例えば、空気中に露出)された状態で回転される場合、収納容器Cに収納された基板Wが乾燥されることができるためである。
【0094】
図9を参照すれば、回転部334によって回転された収納容器Cは回転部334に装着された状態に第1方向Xに沿って移動されることができる。例えば、収納容器Cは上述した昇降部材340の上部に移動されることができる。また、収納容器Cの水平方向への移動は、収容空間312に供給された第3処理液L3に浸漬された状態で行われることができる。これは収納容器Cが外部に露出(例えば、空気中に露出)された状態で移動される場合、収納容器Cに収納された基板Wが乾燥されることができるためである。
【0095】
図10を参照すれば、昇降部材340のシャフト342は上方向に移動されて、収納容器Cに形成された整列溝CGに挿入されることができる。整列溝CGに挿入されれば、回転部334は第2方向Yに沿って移動されて収納容器Cから分離されることができる。その後、シャフト342は収納容器Cを上方向に移動させて、収納容器Cに収納された基板Wの中で一部を外部に露出(例えば、空気中に露出)させることができる。例えば、シャフト342は収納容器Cを上方向に移動させて、収納容器Cに収納された基板Wの中で最上端に配置された基板Wのみを外部に露出(例えば、空気中に露出)させることができる。これは、以後に第3搬送ユニット152によって収納容器Cから搬出される最上端に配置された基板Wをを除く、残りの基板Wが乾燥されることを防止、即ち濡れ性を維持するためである。
【0096】
図11を参照すれば、収納容器Cの最上端に配置された基板Wは第3搬送ユニット153によって収納容器Cから搬出されて第1バッファ部210に搬送されることができる。この時、第1バッファ部210は上述した第1バッファ部210の貯蔵空間に搬送された基板Wの濡れ性を維持することができる薬液、又はミストを供給するノズルを具備することができる。薬液又はミストはイソプロピルアルコール(IPA)、上述したケミカル、そして上述したリンス液の中から選択された処理液を含むことができる。
【0097】
図12を参照すれば、上述した最上端に配置された基板Wが収納容器Cに搬出された後、昇降部材340のシャフト342はもう一度さらに上方向に収納容器Cを移動させることができる。したがってに、収納容器Cに収納された基板Wの中で最上端に配置された基板Wのみが外部に露出(例えば、空気中に露出)されることができる。これは、以後に第3搬送ユニット152によって収納容器Cから搬出される最上端に配置された基板Wをを除く、残りの基板Wが乾燥されることを防止、即ち濡れ性を維持するためである。
【0098】
図13を参照すれば、収納容器Cの最上端に配置された基板Wは第3搬送ユニット153によって収納容器Cから搬出されて第1バッファ部210に搬送されることができる。
【0099】
図14図1の枚葉式液処理チャンバーに提供される基板処理装置を示す図面である。枚葉式液処理チャンバー230に提供される基板処理装置400はハウジング410、処理容器420、支持ユニット440、昇降ユニット460、そして液供給ユニット480を含むことができる。
【0100】
ハウジング410は内部に処理空間412を有する。ハウジング410は内部に空間を有する筒形状を有することができる。ハウジング410が有する内部空間412には処理容器420、支持ユニット440、昇降ユニット460、液供給ユニット480が提供されることができる。ハウジング410は正断面から見る時、方形の形状を有することができる。しかし、これに限定されることではなく、ハウジング410は処理空間412を有することができる様々な形状に変形されることができる。
【0101】
処理容器420は上部が開放された筒形状を有する。処理容器420は内部回収筒422及び外部回収筒426を有する。各々の回収筒422、426は工程に使用された処理液の中で互いに異なる処理液を回収する。内部回収筒422は基板支持ユニット440を囲む環状のリング形状に提供され、外部回収筒426は内部回収筒426を囲む環状のリング形状に提供される。内部回収筒422の内側空間422a及び内部回収筒422は内部回収筒422に処理液が流入される第1流入口422aとして機能する。内部回収筒422と外部回収筒426との間の空間426aは外部回収筒426に処理液が流入される第2流入口426aとして機能する。一例によれば、各々の流入口422a、426aは互いに異なる高さに位置されることができる。各々の回収筒422、426の底面の下には回収ライン422b、426bが連結される。各々の回収筒422、426に流入された処理液は回収ライン422b、426bを通じて外部の処理液再生システム(図示せず)に提供されて再使用されることができる。
【0102】
支持ユニット440は処理空間412で基板Wを支持する。支持ユニット440は工程進行の中で基板Wを支持及び回転させる。支持ユニット440は支持板442、支持ピン444、チョクピン446、そして回転駆動部材448、449を有する。
【0103】
支持板442は大体に円形の板形状に提供され、上面及び底面を有する。下部面は上部面に比べて小さい直径を有する。即ち、支持板442は上部面が広くて下部面が狭い上広下狭の形状を有することができる。上面及び底面はその中心軸が互いに一致するように位置される。また、支持板442には加熱手段(図示せず)が提供されることができる。支持板442に提供される加熱手段は支持板442に置かれる基板Wを加熱することができる。加熱手段は熱を発生させることができる。加熱手段が発生させる熱は温熱又は冷熱であり得る。加熱手段が発生させた熱は支持板442に置かれる基板Wに伝達されることができる。また、基板Wに伝達された熱は基板Wに供給された処理液を加熱することができる。加熱手段はヒーター及び/又は冷却コイルであり得る。しかし、これに限定されることではなく、加熱手段は公知の装置で多様に変形されることができる。
【0104】
支持ピン444は複数が提供される。支持ピン444は支持板442の上面の縁部に所定の間隔に離隔されるように配置し、支持板442から上部に突出される。支持ピン444は相互間の組み合わせによって全体的に環状のリング形状を有するように配置される。支持ピン444は支持板442の上部面から基板Wが一定距離離隔されるように基板Wの後面縁を支持する。
【0105】
チャックピン446は複数が提供される。チャックピン446は本体442の中心から支持ピン444より遠く離れるように配置される。チョクピン446は支持板442の上面から上に突出されるように提供される。チョクピン446は支持板442が回転される時、基板Wが正位置から側方向に離脱されないように基板Wの側部を支持する。チョクピン446は支持板442の半径方向に沿って外側位置と内側位置との間に直線移動が可能するように提供される。外側位置は内側位置に比べて支持板442の中心から遠く離れた位置である。基板Wが支持板442にローディング又はアンローディングされる時、チョクピン446は外側位置に位置され、基板Wに対して工程遂行の時、チョクピン446は内側位置に位置される。内側位置はチョクピン446と基板Wの側部が互いに接触される位置であり、外側位置はチョクピン446と基板Wが互いに離隔される位置である。
【0106】
回転駆動部材448、449は支持板442を回転させる。支持板442は回転駆動部材448、449によってその中心軸を中心に回転可能である。回転駆動部材448、449は支持軸448及び駆動部449を含む。支持軸448は第4方向16に向かう筒形状を有する。支持軸448の上端は支持板442の底面に固定結合される。一例によれば、支持軸448は支持板442の底面中心に固定結合されることができる。駆動部449は支持軸448が回転されるように駆動力を提供する。支持軸448は駆動部449によって回転され、支持板442は支持軸448と共に回転可能である。
【0107】
昇降ユニット460は処理容器420を上下方向に直線移動させる。処理容器420が上下に移動されることによって、支持板442に対する処理容器420の相対高さが変更される。昇降ユニット460は基板Wが支持板442にローディングされるか、或いはアンローディングされる時、支持板442が処理容器420の上部に突出されるように処理容器420は下降される。また、工程が進行される時には基板Wに供給された処理液の種類に応じて処理液が既設定された回収筒422、426に流入されるように処理容器420の高さが調節する。昇降ユニット460はブラケット462、移動軸464、そして駆動器466を有する。ブラケット462は処理容器420の外壁に固定設置され、ブラケット462には駆動器66によって上下方向に移動される移動軸464が固定結合される。選択的に、昇降ユニット460は支持板442を上下方向に移動させることができる。
【0108】
液供給ユニット480は基板Wに処理液を供給することができる。処理液は有機溶剤、上述したケミカル又はリンス液であり得る。有機溶剤はイソプロピルアルコール(IPA)であり得る。
【0109】
液供給ユニット480は移動部材481、そしてノズル489を含むことができる。移動部材481はノズル489を工程位置及び待機位置に移動させる。工程位置はノズル489が支持ユニット440に支持された基板Wと対向される位置である。一例によれば、工程位置は基板Wの上面に処理液を吐出する位置である。また、工程位置は第1供給位置及び第2供給位置を含む。第1供給位置は第2供給位置より基板Wの中心にさらに近い位置であり、第2供給位置は基板の端部を含む位置であり得る。選択的に、第2供給位置は基板の端部に隣接する領域であり得る。待機位置はノズル489が工程位置をずれた位置として定義する。一例によれば、待機位置は基板Wに工程処理の前又は工程処理が完了された後にノズル489が待機する位置であり得る。
【0110】
移動部材481はアーム482、支持軸484、そして駆動器484を含む。支持軸484は処理容器420の一側に位置される。支持軸484はその長さ方向が第4方向に向かうロード形状を有する。支持軸484は駆動器484によって回転可能するように提供される。支持軸484は昇降移動が可能するように提供される。アーム482は支持軸486の上端に結合される。アーム482は支持軸484から垂直に延長される。アーム482の終端にはノズル489が結合される。支持軸484が回転されることによって、ノズル489はアーム482と共にスイング移動されることができる。ノズル489はスイング移動されて工程位置及び待機位置に移動されることができる。選択的に、アーム482はその長さ方向に向かって前進及び後進移動が可能するように提供されることができる。上部から見る時、ノズル489が移動される経路は工程位置で基板Wの中心軸と一致されることができる。
【0111】
図15図1の乾燥チャンバーに提供される基板処理装置を示す図面である。図15を参照すれば、乾燥チャンバー500は超臨界状態の乾燥用流体Gを利用して基板W上に残留する処理液を除去することができる。乾燥チャンバー500は超臨界流体を利用して基板W上に残留する処理液(例えば、リンス液又は有機溶剤)を除去する超臨界チャンバーであり得る。例えば、乾燥チャンバー500は超臨界状態の二酸化炭素(CO)を利用して基板W上に残留する有機溶剤を除去する乾燥工程を遂行することができる。
【0112】
乾燥チャンバー500はボディー510、加熱部材520、流体供給ユニット530、流体排気ユニット550、そして昇降部材560を含むことができる。ボディー510は基板Wが処理される内部空間518を有することができる。ボディー510は基板Wが処理される内部空間518を提供することができる。ボディー510は超臨界状態の乾燥用流体Gによって基板Wが乾燥処理される内部空間518を提供することができる。
【0113】
ボディー510は上部ボディー512、そして下部ボディー514を含むことができる。上部ボディー512、そして下部ボディー514は互いに組み合わせて前記内部空間518を形成することができる。基板Wは内部空間518で支持されることができる。例えば、基板Wは内部空間518で支持部材(図示せず)によって支持されることができる。支持部材は基板Wの縁領域の下面を支持できるように構成されることができる。上部ボディー512、そして下部ボディー514の中でいずれか1つは昇降部材560と結合されて上下方向に移動されることができる。例えば、下部ボディー514は昇降部材560と結合されて、昇降部材560によって上下方向に移動されることができる。したがって、ボディー510の内部空間518は選択的に密閉されることができる。上述した例では下部ボディー514が昇降部材560と結合されて上下方向に移動することを例として説明したが、これに限定されることではない。例えば、上部ボディー512が昇降部材560と結合されて上下方向に移動してもよい。
【0114】
加熱部材520は内部空間518に供給される乾燥用流体Gを加熱することができる。加熱部材520はボディー510の内部空間518の温度を昇温させて内部空間518に供給される乾燥用流体Gを超臨界状態に相変化させることができる。また、加熱部材520はボディー510の内部空間518の温度を昇温させて内部空間518に供給される超臨界状態の乾燥用流体Gが超臨界状態を維持するようにすることができる。
【0115】
また、加熱部材520はボディー510内に埋設されることができる。例えば、加熱部材520は上部ボディー512、そして下部ボディー514の中でいずれか1つに埋設されることができる。例えば、加熱部材520は下部ボディー514内に提供されることができる。しかし、これに限定されることではなく、加熱部材520は内部空間518の温度を昇温させることができる様々な位置に提供されることができる。また、加熱部材520はヒーターであり得る。しかし、これに限定されることではなく、加熱部材520は内部空間518の温度を昇温させることができる公知された装置で多様に変形されることができる。
【0116】
流体供給ユニット530はボディー510の内部空間518に乾燥用流体Gを供給することができる。流体供給ユニット530が供給する乾燥用流体Gは二酸化炭素(CO)を含むことができる。流体供給ユニット530は流体供給源531、第1供給ライン533、第1供給バルブ535、第2供給ライン537、そして第2供給バルブ539を含むことができる。
【0117】
流体供給源531はボディー510の内部空間518に供給される乾燥用流体Gを貯蔵及び/又は供給することができる。流体供給源531は第1供給ライン533及び/又は第2供給ライン537に乾燥用流体Gを供給することができる。例えば、第1供給ライン533には第1供給バルブ535が設置されることができる。また、第2供給ライン537には第2供給バルブ539が設置されることができる。第1供給バルブ535と第2供給バルブ539はオン/オフバルブであり得る。第1供給バルブ535と第2供給バルブ539のオン/オフに応じて、第1供給ライン533又は第2供給ライン537に選択的に乾燥用流体Gが流れることができる。
【0118】
上述した例では1つの流体供給源531に第1供給ライン533、そして第2供給ライン537が連結されることを例として説明したが、これに限定されることではない。例えば、流体供給源531は複数に提供され、第1供給ライン533は複数の流体供給源531の中でいずれか1つと連結され、第2供給ライン537は流体供給源531の中で他の1つと連結されてもよい。
【0119】
また、第1供給ライン533はボディー510の内部空間518の上部で乾燥用ガスを供給する上部供給ラインであり得る。例えば、第1供給ライン533はボディー510の内部空間518に上から下に向かう方向に乾燥用ガスを供給することができる。例えば、第1供給ライン533は上部ボディー512に連結されることができる。また、第2供給ライン537はボディー510の内部空間518の下部で乾燥用ガスを供給する下部供給ラインであり得る。例えば、第2供給ライン537はボディー510の内部空間518に下から上に向かう方向に乾燥用ガスを供給することができる。例えば、第2供給ライン537は下部ボディー514に連結されることができる。
【0120】
流体排気ユニット550はボディー510の内部空間518から乾燥用流体Gを排気することができる。
【0121】
上述した、本発明の一実施形態による基板処理装置10はバッチ式液処理チャンバー140、そして枚葉式液処理チャンバー230を全て含むことができる。したがって、バッチ式液処理方法、そして枚葉式液処理チャンバーが有する長所を全て有することができる。
【0122】
例えば、バッチ式液処理チャンバー140では複数の基板Wを一度に処理することができるので、基板W処理の量産性が非常に優秀であり、基板Wの間の処理均一度が非常に高い。また、基板Wに形成されたパターンが高縦横比を有する場合、バッチ式液処理チャンバー140で処理されなかった(例えば、未だ蝕刻されなかった部分)を枚葉式液処理チャンバー230でケミカル、リンス液等を供給して補完することができる。また、枚葉式液処理チャンバー230又は第1バッファ部210で供給される有機溶剤によってウェッティングされた基板W(例えば、ウエハ)は超臨界流体を供給して基板Wを乾燥する乾燥チャンバー240に搬送されることができる。超臨界流体は基板W上に形成されたパターン間の空間に対して高い浸透力を有し、基板Wを回転させなく、基板Wを乾燥することができるので、上述したパターンリーニング現象が発生されることを最小化することができる。また、本発明の基板処理装置10は枚葉式液処理方法、バッチ式液処理方法、そして超臨界流体を利用して基板Wを乾燥する方法を全て遂行可能であるので、パーティクル(Partcle)の落性及び流れ性によるディフェクト(Defect)を改善することができる。また、バッチ式液処理チャンバー140で処理可能な基板Wの数が相対的に多く、多数の液処理チャンバーが要求されないので、基板処理装置10が有するフットプリント(Footprint)を減少させることができる長所がある。また、上述した枚葉式液処理チャンバー230をさらに具備することによって、バッチ式液処理チャンバー140のみを利用して基板Wを処理する時に発生されることができる基板W上のパターンにSiOの異常成長に対する問題を解消することができる。
【0123】
また、本発明の一実施形態による基板処理装置10のように、バッチ式液処理チャンバー140、そして枚葉式液処理チャンバー230を全て具備する場合、基板Wの姿勢を垂直姿勢から水平姿勢に変更することが不可欠である。したがって、本発明の一実施形態による基板処理装置10は姿勢変換部材330を具備して基板Wの姿勢を垂直姿勢から水平姿勢に変換する。この時、基板Wの濡れ性を最大に維持できるように(そうでなければ、基板Wが乾燥されてウォーターマークが発生されることができるので)、基板Wの姿勢変更は処理液Lに基板Wが浸漬された状態で行われる。また、基板Wをバッチ式液処理チャンバー140から搬出して第1バッファ部210に搬送する時、搬送対象である基板Wをを除く、残りの基板Wは処理液Lに浸漬された状態を維持して、基板Wが乾燥されてウォーターマークが発生されることを最小化することができる。
【0124】
上述した例では、バッチ式液処理チャンバー140の間で基板Wが搬送される時、収納容器Cが第1搬送ユニット132によって搬送されることを例として説明したが、これに限定されることではない。例えば、第1搬送ユニット132は収納容器Cではない垂直姿勢の複数の基板Wを一度にグリップしてバッチ式液処理チャンバー140の間で複数の基板Wを搬送することができる。
【0125】
上述した例では、第3バッチ式液処理チャンバー143で基板Wが1枚ずつ搬出されて第1バッファ部210に搬送されることを例として説明したが、これに限定されることではない。例えば、第2搬送ユニット152は複数の基板Wを一度にグリップし、収納容器Cから複数の基板Wを一度に搬出してもよい。そして、第2搬送ユニット152は複数の基板Wを一度に第1バッファ部210に伝達することができる。この時、第1バッファ部210は搬入された基板Wの濡れ性を維持するために上述した薬液又はミストを第1バッファ部210の貯蔵空間に供給することができる。
【0126】
上述した例では、本発明の一実施形態による基板処理装置10が枚葉式液処理チャンバー230、そして乾燥チャンバー240を全て具備することを例として説明したが、これに限定されることではない。例えば、基板処理装置10は枚葉式液処理チャンバー230、そして乾燥チャンバー240の中でいずれか1つのみを含むことができる。
【0127】
上述した例では、バッチ式液処理チャンバー140から搬出された基板Wが枚葉式液処理チャンバー230に搬送され、枚葉式液処理チャンバー230から基板W処理を終えた後、基板Wが乾燥チャンバー240に搬送されることを例として説明したが、これに限定されることではない。例えば、パーティクル水準が良ければ、バッチ式液処理チャンバー140から基板Wは直ちに乾燥チャンバー240に搬送されてもよい。
【0128】
上述した例では、第1工程処理部100のバッチ式液処理チャンバー140の間に基板Wを搬送する時、収納容器Cを第1搬送ユニット132が搬送することを例として説明したが、これに限定されることではない。例えば、図16に図示されたように第1搬送ユニット132は複数枚(例えば、25枚)の基板Wを一度に搬送するバッチハンドを有することができ、第1搬送ユニット132は収納容器Cではない複数枚の基板Wのみをバッチ式液処理チャンバー140の間に搬送させることができる。また、第1搬送ユニット132がバッチハンドを有する場合、バッチ式液処理チャンバー140の各々には収納容器Cが配置されているか、又は複数枚の基板Wを支持する支持部材が設置されてもよい。
【0129】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の好ましい実施形態を例として説明することであり、本発明は多様な他の組合、変更、及び環境で使用することができる。即ち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、前述した開示内容と均等な範囲、及び/又は当業界の技術又は知識の範囲内で変更又は修正が可能である。前述した実施形態は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される様々な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとする意図ではない。添付された請求の範囲は他の実施状態も含むことと解析されなければならない。
【符号の説明】
【0130】
F 容器
C 収納容器
W 基板
10 基板処理装置
100 第1工程処理部
110 第1ロードポートユニット
120 第1インデックスチャンバー
122 第1搬送ロボット
124 姿勢変更ユニット
130 第1搬送チャンバー
132 第1搬送ユニット
140 バッチ式液処理チャンバー
141 第1バッチ式液処理チャンバー
141a 第1処理槽
141b 第1液供給ライン
141c 第1液排出ライン
141d 第1加熱部材
141e 第1液供給源
142 第2バッチ式液処理チャンバー
142a 第2処理槽
142b 第2液供給ライン
142c 第2液排出ライン
142d 第2加熱部材
142e 第2液供給源
143 第3バッチ式液処理チャンバー
150 第2搬送チャンバー
152 第2搬送ユニット
200 第2工程処理部
210 第1バッファ部
220 第3搬送チャンバー
222 第3搬送ユニット
230 枚葉式液処理チャンバー
240 乾燥チャンバー
250 第2バッファ部
260 第2インデックスチャンバー
262 第2搬送ロボット
270 第2ロードポートユニット
300 第3バッチ式液処理チャンバーに提供される基板処理装置
310 処理槽
312 収容空間
314 液供給ライン
315 液供給源
316 液排出ライン
320 加熱部材
330 姿勢変換部材
332 移動部
334 回転部
340 昇降部材
342 シャフト
344 駆動器
600 制御器

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16