(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022087308
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法、管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220602BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20220602BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
G06Q30/02 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022067397
(22)【出願日】2022-04-15
(62)【分割の表示】P 2019123403の分割
【原出願日】2019-07-02
(31)【優先権主張番号】P 2018230557
(32)【優先日】2018-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】509279930
【氏名又は名称】株式会社Rise UP
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】東 信介
(72)【発明者】
【氏名】田中 慎也
(72)【発明者】
【氏名】金森 博昭
(57)【要約】
【課題】利便性の高いコンタクトレンズの管理装置、管理方法及び管理プログラムを提供すること。
【解決手段】コンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する入荷量取得部と、販売されたコンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する販売量取得部と、コンタクトレンズの種別ごとの入荷数量と、コンタクトレンズの種別ごとの販売数量との差分から、コンタクトレンズの種別ごとの在庫量を算出する在庫量算出部と、販売記録を参照して在庫量の範囲を算出する適正在庫量算出部と、コンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正な在庫量の範囲内であるか否かを判定する第1判定部と、第1判定部での判定結果に応じて、第1アラートを報知する第1アラート報知部と、を備えることを特徴とする管理装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトレンズの管理装置であって、
店舗に入荷したコンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する入荷量取得部と、
前記店舗で販売された前記コンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する販売量取得部と、
前記入荷量取得部で取得された前記コンタクトレンズの種別ごとの数量と、前記販売量取得部で取得された前記コンタクトレンズの種別ごとの数量との差分から、前記店舗における前記コンタクトレンズの種別ごとの在庫量を算出する在庫量算出部と、
前記コンタクトレンズの販売記録を参照し、前記在庫量の範囲を算出する適正在庫量算出部と、
前記在庫量算出部で算出された前記コンタクトレンズの種別ごとの在庫量が前記適正在庫量算出部で算出された在庫量の範囲内であるか否かを判定する第1判定部と、
前記第1判定部での判定結果に応じて、第1アラートを報知する第1アラート報知部と、
を備えることを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記適正在庫量算出部は、
前記コンタクトレンズの販売記録から導出される前記コンタクトレンズの販売量と販売間隔とを前記コンタクトレンズの種別ごとにパタン化したパタンデータに基づいて、前記在庫量の範囲を算出することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記店舗に入荷したコンタクトレンズの使用期限を取得する使用期限取得部と、
前記使用期限までの期間が所定期限内であるか否かを判定する第2判定部と、
前記第2判定部での判定結果に応じて、第2アラートを報知する第2アラート報知部と、
を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記入荷量取得部及び販売量取得部の少なくとも一方は、
前記コンタクトレンズを収容したコンタクトレンズ包装体に印字又は貼付された表示から前記コンタクトレンズの種別を取得する種別取得手段と、
前記コンタクトレンズ包装体の個数を種別ごとにカウントする数量計数手段と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の管理装置。
【請求項5】
前記コンタクトレンズの需要を予測する需要予測部を備え、
前記適正在庫量算出部は、
前記需要予測部での予測結果に応じて、前記在庫量の範囲を算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の管理装置。
【請求項6】
前記コンタクトレンズの購入者の購入履歴を取得する購入履歴取得部と、
前記購入履歴から、来店時における前記購入者ごとの前記コンタクトレンズの購入数量を学習する第1学習部と、
前記コンタクトレンズの購入者の予約情報を取得する予約情報取得部と、を備え、
前記需要予測部は、
前記予約情報取得部で取得される予約情報及び前記第1学習部での学習結果に応じて、前記コンタクトレンズの需要を予測する、
ことを特徴とする請求項5に記載の管理装置。
【請求項7】
前記コンタクトレンズの広告の配信情報を取得する配信情報取得部と、
前記広告の配信時期と、前記コンタクトレンズの販売数量の変化との関係を学習する第2学習部と、を備え、
前記需要予測部は、
前記配信情報取得部で取得される配信情報及び前記第2学習部での学習結果に応じて、前記コンタクトレンズの需要を予測する、
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の管理装置。
【請求項8】
店舗周辺の施設の情報を取得する施設情報取得部と、
前記施設の種別と、前記施設が前記店舗周辺に建設された際の前記コンタクトレンズの販売数量の変化との関係を学習する第3学習部と、を備え、
前記需要予測部は、
前記施設情報取得部で取得される施設の情報及び前記第3学習部での学習結果に応じて、前記コンタクトレンズの需要を予測する、
ことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の管理装置。
【請求項9】
前記コンタクトレンズの購入者又は前記コンタクトレンズの購入予定者からの質問内容を取得する質問内容取得部と、
前記質問内容取得部で取得された質問内容と、前記コンタクトレンズの販売数量の変化との関係を学習する第4学習部と、を備え、
前記需要予測部は、
前記質問内容及び前記第4学習部での学習結果に応じて、前記コンタクトレンズの需要を予測する、
ことを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の管理装置。
【請求項10】
前記在庫量算出部で算出された前記コンタクトレンズの種別ごとの在庫量が前記適正在庫量算出部で算出された在庫量に満たない場合、在庫量を満たさないコンタクトレンズを足りない量だけ種別ごとに発注する発注部、を備える請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の管理装置。
【請求項11】
コンタクトレンズの管理方法であって、
入荷量取得部が、店舗に入荷したコンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する工程と、
販売量取得部が、前記店舗で販売された前記コンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する工程と、
在庫量算出部が、前記入荷量取得部で取得された前記コンタクトレンズの種別ごとの数量と、前記販売量取得部で取得された前記コンタクトレンズの種別ごとの数量との差分から、前記店舗における前記コンタクトレンズの種別ごとの在庫量を算出する工程と、
適正在庫量算出部が、前記コンタクトレンズの販売記録を参照し、前記在庫量の範囲を算出する工程と、
第1判定部が、前記在庫量算出部で算出された前記コンタクトレンズの種別ごとの在庫量が前記適正在庫量算出部で算出された在庫量の範囲内であるか否かを判定する工程と、 第1アラート報知部が、前記第1判定部での判定結果に応じて、第1アラートを報知する工程と、
を有することを特徴とする管理方法。
【請求項12】
コンタクトレンズの管理プログラムであって、
コンピュータを、
店舗に入荷したコンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する入荷量取得部、
前記店舗で販売された前記コンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する販売量取得部、
前記入荷量取得部で取得された前記コンタクトレンズの種別ごとの数量と、前記販売量取得部で取得された前記コンタクトレンズの種別ごとの数量との差分から、前記店舗における前記コンタクトレンズの種別ごとの在庫量を算出する在庫量算出部、
前記コンタクトレンズの販売記録を参照し、前記在庫量の範囲を算出する適正在庫量算出部、
前記在庫量算出部で算出された前記コンタクトレンズの種別ごとの在庫量が前記適正在庫量算出部で算出された在庫量の範囲内であるか否かを判定する第1判定部、
前記第1判定部での判定結果に応じて、第1アラートを報知する第1アラート報知部、 として機能させることを特徴とする管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理方法及び管理プログラムに関し、特にコンタクトレンズの管理装置、管理方法及び管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンタクトレンズは、クラス3の高度管理医療機器に該当するため、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(以下、薬機法)により、高度管理医療機器等営業管理者としての資格を受けた販売員がどのコンタクトレンズを誰に販売したかを記録することが義務付けられている。しかしながら、どのコンタクトレンズを誰に販売したかの記録は、書類に記載するかたちで行われているため、記入ミス、記入漏れが生じるという問題点がある。
【0003】
そこで、上記記入ミス、記入漏れを防止するために、コンタクトレンズを内蔵したパッケージと、このパッケージに着脱自在に貼着され、前記コンタクトレンズの少なくとも度数、レンズの曲面の度合いを表示した表示体と、販売店が管理する処方箋又は指示書とを備え、患者に前記パッケージを手渡すとき、パッケージから表示体を剥がして、剥がした表示体を処方箋又は指示書に貼着することが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、コンタクトレンズの販売では、どのコンタクトレンズを誰に販売したかの記録する以外にも、例えば、購入者の承諾の同意、在庫品質の確保、コンタクトレンズに不具合があった場合の不具合報告書等、種々の記録を残す必要がある。また、現在は、紙でこれら記録を書類(紙)で保管しており、保管場所を取るだけでなく、目的の書類を見つけ出すことが困難な状態となっている。このように、コンタクトレンズの販売においては、更なる利便性の向上が求められている。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、利便性の高いコンタクトレンズの管理装置、管理方法及び管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決すべく、本発明の管理装置は、コンタクトレンズの管理装置であって、店舗に入荷したコンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する入荷量取得部と、前記店舗で販売された前記コンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する販売量取得部と、前記入荷量取得部で取得された前記コンタクトレンズの種別ごとの数量と、前記販売量取得部で取得された前記コンタクトレンズの種別ごとの数量との差分から、前記店舗における前記コンタクトレンズの種別ごとの在庫量を算出する在庫量算出部と、前記コンタクトレンズの販売記録を参照し、前記在庫量の範囲を算出する適正在庫量算出部と、前記在庫量算出部で算出された前記コンタクトレンズの種別ごとの在庫量が前記適正在庫量算出部で算出された在庫量の範囲内であるか否かを判定する第1判定部と、前記第1判定部での判定結果に応じて、第1アラートを報知する第1アラート報知部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、利便性の高いコンタクトレンズの管理装置、管理方法及び管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態に係る管理システム1の概略構成図である。
【
図2】第1実施形態に係るユーザ端末2の構成及び機能ブロック図である。
【
図3A】第1実施形態に係る店舗端末3Aの構成及び機能ブロック図である。
【
図3B】コンタクトレンズの販売量と販売間隔をパタン化したパタンデータの一例を示す図である。
【
図3C】第1実施形態に係る店舗端末3Bの構成及び機能ブロック図である。
【
図4】第1実施形態に係る本部端末4の構成及び機能ブロック図である。
【
図5A】第1実施形態に係る管理サーバ5の構成及び機能ブロック図である。
【
図5B】第1実施形態に係る管理サーバ5の記憶装置に記憶されている情報の一例である。
【
図6A】第1実施形態に係る管理装置の処理を示すフローチャート図である(ユーザ登録処理)。
【
図6B】第1実施形態に係る管理システムの処理を示すフローチャート図である(入荷処理)。
【
図6C】第1実施形態に係る管理システムの処理を示すフローチャート図である(販売処理)。
【
図6D】第1実施形態に係る管理システムの処理を示すフローチャート図である(閲覧処理)。
【
図6E】第1実施形態に係る管理システムの処理を示すフローチャート図である(適正在庫のアラート処理)。
【
図6F】第1実施形態に係る管理システムの処理を示すフローチャート図である(使用期限のアラート処理)。
【
図7】第2実施形態に係る店舗端末3Aの機能ブロック図である。
【
図8A】第2実施形態に係る店舗端末3Aの処理を示すフローチャート図である(学習処理)。
【
図8B】第2実施形態に係る店舗端末3Aの処理を示すフローチャート図である(適正在庫量算出処理)。
【
図8C】第2実施形態に係る店舗端末3Aの処理を示すフローチャート図である(発注処理)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の各実施形態を説明する。なお、以下の説明では、コンタクトレンズ(以下、コンタクトともいう)の管理装置、管理方法、管理プログラムについて説明するが、管理対象は、コンタクトに限られず、管理が必要となる種々の物品の販売やサービスの提供に適用することができる。なお、以下の説明で、コンタクトレンズの「数量」というときには、コンタクトレンズの包装体の数量のことを意味するが、包装体に入っているコンタクトレンズ自体の個数を「数量」としてもよい。この場合、コンタクトレンズの包装体に印字又は貼付された表示体(JANコード、ロット番号(製造番号)、使用期限などの情報を含んでいる)から包装体にいくつコンタクトレンズが入っているかの情報を取得するようにしてもよいし、店舗の店員が包装体に入っているコンタクトレンズの数を入力するようにしてもよい。また、表示体は、度数、レンズの曲面の度合い、レンズ径、製造年月日、個数などの情報を含んでいてもよい。
【0011】
[第1実施形態]
初めに、
図1を参照して管理システム1の構成について説明する。管理システム1は、ユーザ端末2、店舗端末3A,3B、本部端末4及び管理サーバ5を備える。店舗端末3Aは、店舗端末3Bと店内の無線LANにより通信可能に接続されている。また、ユーザ端末2、店舗端末3A,3B、本部端末4及び管理サーバ5は、ネットワーク6を介して接続された構成を有する。なお、管理システム1が具備するユーザ端末2、店舗端末3A,3B、本部端末4及び管理サーバ5の数は任意である。また、ネットワーク6は、ユーザ端末2、店舗端末3A,3B、本部端末4及び管理サーバ5が通信できればよくどのような通信網で構成されていてもかまわない。
【0012】
(ユーザ端末2)
ユーザ端末2は、ユーザU1(例えば、店舗でコンタクトレンズを購入する顧客)が利用する端末(例えば、スマートフォンやタブレット型PC(Personal Computer)など)である。ユーザU1は、ユーザ端末2を利用して、コンタクトレンズを購入する。ユーザ端末2の構成及び機能の詳細については後述する。
【0013】
(店舗端末3A)
店舗端末3Aは、ユーザU2(例えば、店舗の店員)が利用する端末(例えば、タブレット型PCなど)である。ユーザU2は、店舗端末3Aを利用して、店舗端末3Aが配置されたコンタクトレンズの入荷、販売、在庫管理などの処理を行うことができる。また、店舗端末3Aは、店舗端末3Aが配置された店舗のコンタクトレンズの各種記録(各種記録について後述する)を記録するための端末としても機能する。なお、1店舗に複数台の店舗端末3Aを設置してもよい。この場合、複数の店舗端末3Aが記憶する各種記録に食い違いが生じないように、本実施形態の店舗端末3Aは、記憶する各種記録を他の店舗端末3Aと同期させる機能を備えている。店舗端末3Aの構成及び機能の詳細については後述する。
【0014】
(店舗端末3B)
店舗端末3Bは、ユーザU2が利用する端末(例えば、ノート型PCやデスクトップ型PC)である。ユーザU2は、店舗端末3Bを利用して、店舗端末3Bが設置された店舗のコンタクトレンズの各種記録(各種記録について後述する)を抽出、閲覧することができる。なお、本実施形態では、店舗端末3Aと、店舗端末3Bとを別の端末としているが、店舗端末3Aと店舗端末3Bとを同一の端末としてもよい。店舗端末3Bの構成及び機能の詳細については後述する。
【0015】
(本部端末4)
本部端末4は、ユーザU3(例えば、多店舗展開するドラッグストアのフランチャイザーなどの本部社員)が利用する端末(例えば、ノート型PCやデスクトップ型PC)である。ユーザU3は、本部端末4を利用して、傘下の店舗のコンタクトレンズの各種記録(各種記録については後述する)を抽出、閲覧することができる。ユーザU3は、本部端末4を利用して傘下の店舗の各種記録の抽出・閲覧、パスワード変更、店舗名編集、制限編集を行うことが可能となっている。また、本部端末4を利用して各種記録の抽出・閲覧を行うことができるが、店舗の管理記録については、抽出・閲覧のみが可能であり、編集することはできない構成となっている。店舗の管理記録について編集することは、管理記録の改ざんに該当する恐れがあるためである。なお、本部端末4の構成及び機能の詳細については後述する。
【0016】
(管理サーバ5)
管理サーバ5は、ユーザ端末2及び店舗端末3Aから送信される情報(例えば、ユーザ端末2から送信されるアカウント情報や店舗端末3Aから送信される各種記録)を記録する。また、管理サーバ5は、店舗端末3A,3B及び本部端末4からの閲覧要求に基づいて、記憶された各種記録情報から要求された情報を抽出して店舗端末3A,3B及び本部端末4へ送信する。管理サーバ5の構成及び機能の詳細については後述する。
【0017】
(ユーザ端末2の詳細)
図2(a)は、ユーザ端末2のハード構成図、
図2(b)は、ユーザ端末2の機能ブロック図である。
図2(a)に示すように、ユーザ端末2は、通信IF200A、記憶装置200B、入力装置200C、表示装置200D、カメラ200E及びCPU200Fがバス200Gを介して接続された構成を備える。
【0018】
通信IF200Aは、他の装置(本実施形態では、管理サーバ5)と通信するためのインターフェースである。記憶装置200Bは、例えば、HDDや半導体記憶装置である。
記憶装置200Bには、ユーザ端末2のアカウント情報、ユーザID及び管理プログラムなどが記憶されている。アカウント情報は、ユーザU1の属性情報であり、例えば、ユーザ端末2を所持するユーザU1の氏名、生年月日、住所、電話番号、保護者氏名(ユーザU1が二十歳未満である場合)などの情報を含む。
【0019】
ユーザIDは、ユーザアカウントのIDであり、ユーザ端末2から送信される情報に付与される。これにより、管理サーバ5は、受信した情報がどのユーザ端末2から送信されたものであるかを認識することができる。なお、ユーザIDは、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、管理サーバ5が各ユーザ端末2に対して付与するようにしてもよい。
【0020】
入力装置200Cは、例えば、タッチパネルなどであり、ユーザU1は、入力装置200Cを操作して、アカウント情報を入力したり、後述するQRコード(登録商標)を提示することができる。
【0021】
表示装置200Dは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。表示装置200Dは、本実施形態に係る管理システム1の利用に必要な画面(例えば、アカウント情報の入力画面、後述するQRコードの提示画面など)を表示する。
【0022】
カメラ200Eは、例えば、CCD(電荷結合素子)イメージセンサやCMOS(相補型MOS)イメージセンサ等の個体撮像素子である。
【0023】
CPU200Fは、ユーザ端末2を制御し、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0024】
図2(b)に示すように、ユーザ端末2は、撮影制御部201、入力受付部202、表示制御部203、送信部204、受信部205、コード生成部206、記憶制御部207及び位置情報取得部208などの機能を有する。なお、
図2(b)に示す機能は、ユーザ端末2のROM(不図示)に記憶された管理プログラムをCPU200Fが実行することにより実現される。
【0025】
撮影制御部201は、カメラ200Eによる撮影を制御する。具体的には、撮影制御部201は、カメラ200Eを制御する。
【0026】
入力受付部202は、入力装置200Cでの入力操作を受け付ける。
【0027】
表示制御部203は、表示装置200Dを制御する。具体的には、表示制御部203は、
本実施形態に係る管理システム1の利用に必要な画面(例えば、アカウント情報の入力画面、後述するQRコードの提示画面など)を表示させる。
【0028】
送信部204は、入力受付部202で受け付けられた情報、例えば、ユーザU1のアカウント情報などを管理サーバ5へ送信する。なお、送信部204は、上記情報を送信する際に記憶装置200Bに記憶されているユーザIDを付与して管理サーバ5へ送信する。
【0029】
受信部205は、管理サーバ5から送信される情報を受信する。
【0030】
コード生成部206は、QRコードを生成する。具体的には、コード生成部206は、記憶装置200Bに記憶されているユーザのアカウント情報を含むQRコードを生成する。コード生成部206が生成したQRコードは、表示制御部203により表示装置200Dに表示される。なお、本実施形態では、ユーザのアカウント情報を含むQRコードを生成しているが、ユーザのアカウント情報を含んでいれば、1次元コード(例えば、バーコード)や他の2次元コード(例えば、iQRコード(登録商標))などであってもよい。
【0031】
記憶制御部207は、記憶装置200Bを制御する。具体的には、記憶制御部207は、記憶装置200Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0032】
位置情報取得部208は、現在位置を取得する。本実施形態では、位置情報取得部208として、位置情報を取得できるものであればよく、例えば、GPSセンサがGPS衛星から受信した信号に基づいて現在位置を算出して出力してもよい。また、GPSセンサ以外のものを利用して位置情報を取得してもよい。例えば、携帯端末の場合、通話・通信に利用している基地局の位置情報を利用するようにしてもよい。また、加速度センサ、ジャイロ、地図とのマッチングなどの技術によって、自律的に位置を推定する機能を有するようにしてもよい。この場合、GPS衛星からの電波を受けられない場所、例えば、店舗内でも位置情報を取得することが可能となる。その他、本実施形態で利用可能な形態としては、IPアドレスによる位置推定やWi-Fiを利用した位置推定を利用するようにしても良い。IPアドレスによる位置推定の場合、各プロバイダが利用者向けに提供しているIPアドレスとプロバイダの所在地情報を対応付けるデータベースを構築することで、IPアドレスから現在地を大まかに推定することが可能である。また、無線LAN搭載機器では、認証を行わずとも、周囲の無線LAN機器のMACアドレス情報や電波の強度が取得できる。そこで、この情報と既知の位置を関連付けるデータベースを構築することで、Wi-Fiの電波を利用した位置推定が可能となる。
【0033】
(店舗端末3Aの詳細)
図3A(a)は、店舗端末3Aのハード構成図、
図3A(b)は、店舗端末3Aの機能ブロック図である。
図3A(a)に示すように、店舗端末3Aは、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、カメラ300E及びCPU300Fがバス300Gを介して接続された構成を備える。
【0034】
通信IF300Aは、他の装置(本実施形態では、他の店舗端末3Aや管理サーバ5)と通信するためのインターフェースである。記憶装置300Bは、例えば、HDDや半導体記憶装置である。記憶装置300Bには、各種記録のひな形、各種記録、店舗ID、管理プログラムなどが記憶されている。
【0035】
各種記録のひな形は、クラス3の高度管理医療機器に該当するコンタクトレンズの販売に必要な帳簿類のひな形(テンプレート)であり、例えば、ユーザU1に対してどのコンタクトレンズをいつ、どれだけ販売したかを記録した販売記録、コンタクトレンズの利用に関しての同意書、個人情報保護方針への同意書、販売時に必要な啓蒙案内書類、管理帳簿などのひな形である。ここで、管理帳簿のひな形には、例えば、在庫品質の確保記録、継続的研修の記録、教育訓練の実施記録、不具合報告の記録、譲受記録、苦情処理の記録、回収処理の記録、変更の届け記録、自己点検のひな形等が含まれる。ユーザU2は、これら「ひな形」を利用して、クラス3の高度管理医療機器に該当するコンタクトレンズの販売に必要な情報を記録する。
【0036】
各種記録は、クラス3の高度管理医療機器に該当するコンタクトレンズの販売に必要な記録であり、例えば、ユーザU1に対してどのコンタクトレンズをいつ、どれだけ販売したかを記録した販売記録、顧客(ユーザU1)情報、コンタクトレンズの利用に関しての同意の記録、個人情報保護方針への同意の記録、商品情報(JANコード、ロット番号(製造番号)、使用期限などの情報)の記録、譲渡記録(販売記録)、管理帳簿などの記録である。ここで、管理帳簿の記録には、例えば、在庫品質の確保記録、継続的研修の記録、教育訓練の実施記録、不具合報告の記録、譲受記録、苦情処理の記録、回収処理の記録、変更の届け記録、自己点検の記録等が含まれる。
【0037】
JANコードは、日本工業規格(JIS)に定められている、商品識別番号とバーコードの規格の一つである。JANコードは、13桁の標準タイプと8桁の短縮タイプがあるが、8桁は日本独自の規格で、パッケージが小さく標準タイプを印刷できない製品にのみ利用される。JANコードの先頭は日本の国コードである「49」または「45」で始まり、標準タイプ(13桁)の場合は5桁または7桁のメーカーコード、5桁または3桁の商品コード、1桁のチェックデジットが続く。短縮タイプ(8桁)の場合は4桁のメーカーコード、1桁の商品コード、1桁のチェックデジットが続く。小売店などが店頭で独自にコードを作成することもでき、価格データをコードに含める方式も定められている。
【0038】
ロット番号は、製品の製造時の生産単位ごとにつけられている、どの生産単位であるかを特定するための番号であり、いつ、どの工場のどの生産ラインで生産されたものかなどを追跡するための番号である。単位ごとに「ロット番号」を付与して管理するのが一般的で、発注も商品の梱包状態といった単位で行われる。また、同一ロットには同じロット番号が製品に印刷されている場合もある。よく使われる単位には1ダース(12個)ないし1カートン(一つの段ボール箱やケースなどに収められた単位)など輸送の都合が良い状態で商品に付与される。
【0039】
店舗IDは、店舗アカウントのIDであり、店舗端末3Aから送信される情報に付与される。これにより、管理サーバ5は、受信した情報がどの店舗の店舗端末3Aから送信されたものであるかを認識することができる。なお、店舗IDは、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、管理サーバ5が各店舗端末3Aに対して付与するようにしてもよい。
【0040】
入力装置300Cは、例えば、タッチパネルなどであり、ユーザU2は、入力装置200Cを操作して、必要な情報を入力・提示したり、提示されたQRコードを読み取ったりすることができる。
【0041】
表示装置300Dは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。表示装置300Dは、管理システム1の利用に必要な画面、例えば、個人情報保護方針への同意画面、コンタクトレンズ利用に関する同意画面、コンタクトレンズ利用に関する啓蒙案内画面、商品情報及び顧客情報の確認画面、譲渡記録(販売記録)画面、管理帳簿画面である。ここで、管理帳簿画面には、例えば、在庫品質の確保の入力及び確認画面(以下、入力・確認画面ともいう)、継続的研修の入力・確認画面、教育訓練の実施の入力・確認画面、不具合報告の入力・確認画面、譲受入力・確認画面、苦情処理の入力・確認画面、回収処理の入力・確認画面、変更の届け入力・確認画面、自己点検の入力・確認画面等が含まれる。
【0042】
カメラ300Eは、例えば、CCD(電荷結合素子)イメージセンサやCMOS(相補型MOS)イメージセンサ等の個体撮像素子である。ユーザU2は、カメラ300Eを利用して、ユーザ端末2の表示装置200Dに提示されるQRコード及び販売対象であるコンタクトレンズの包装体に印字又は貼付された表示体(JANコード、ロット番号、使用期限など)を撮影する。なお、本実施形態では、JANコード及びロット番号は、バーコードでも表示されている。
【0043】
CPU300Fは、店舗端末3Aを制御し、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0044】
図3A(b)に示すように、店舗端末3Aは、撮影制御部301、入力受付部302、表示制御部303、送信部304、受信部305、入荷量取得部306、販売量取得部307、在庫量算出部308、適正在庫量算出部309、第1判定部310、第1アラート報知部311、使用期限取得部312、第2判定部313、第2アラート報知部314、記憶制御部315及び位置情報取得部316などの機能を有する。なお、
図3A(b)に示す機能は、店舗端末3AのROM(不図示)に記憶された管理プログラムをCPU300Fが実行することにより実現される。
【0045】
撮影制御部301は、カメラ300Eによる撮影を制御する。
【0046】
入力受付部302は、入力装置300Cでの入力操作を受け付ける。
【0047】
表示制御部303は、表示装置300Dを制御する。具体的には、表示制御部303は、上述した管理システム1の利用に必要な画面を表示装置300Dに表示させる。
【0048】
送信部304は、入力受付部302で受け付けられた情報やカメラ300Eで撮影した画像(以下、撮影画像ともいう)から読み取られた情報などを管理サーバ5へ送信する。
なお、送信部304は、上記情報を送信する際に記憶装置300Bに記憶されている店舗IDを付与して管理サーバ5へ送信する。
【0049】
受信部305は、管理サーバ5から送信される情報を受信する。
【0050】
入荷量取得部306は、店舗に入荷したコンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する。具体的には、入荷量取得部306は、カメラ300Eで撮影されたコンタクトレンズを収容した包装体に印字又は貼付された表示体に含まれる情報からコンタクトレンズの種別を取得する種別取得機能と、コンタクトレンズ包装体の個数を種別ごとにカウントする数量計数機能とを有する。
【0051】
販売量取得部307は、店舗で販売されたコンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する。ここで、販売量取得部307は、カメラ300Eで撮影されたコンタクトレンズを収容した包装体に印字又は貼付された表示体に含まれる情報からコンタクトレンズの種別を取得する種別取得機能と、コンタクトレンズ包装体の個数を種別ごとにカウントする数量計数機能とを有する。
【0052】
在庫量算出部308は、入荷量取得部306で取得されたコンタクトレンズの種別ごとの数量と、販売量取得部307で取得されたコンタクトレンズの種別ごとの数量との差分から、店舗におけるコンタクトレンズの種別ごとの在庫量を算出する。
【0053】
適正在庫量算出部309は、記憶装置300Bに記憶されているコンタクトレンズの販売記録を参照し、該店舗に適切な在庫量の範囲を算出する。具体的には、適正在庫量算出部309は、コンタクトレンズの販売記録から導出されるコンタクトレンズの販売量と販売間隔をコンタクトレンズの種別ごとにパタン化したパタンデータに基づいて、適正な在庫量の範囲を算出する。ここで、適正な在庫量の範囲とは、店舗において在庫量が多くなりすぎず、かつ在庫量が少なく販売逸失による不利益を被らない程度の在庫量のことである。
【0054】
図3Bは、店舗端末3Aの記憶装置300Bに記憶されているコンタクトレンズの販売量と販売間隔をパタン化したパタンデータの一例を示す図である。
図3Bに示すように、パタンデータは、店舗の各顧客が購入するコンタクトレンズの量とその購入間隔とがコンタクトレンズの種別ごとにパタン化されたデータである。なお、
図3Bは、コンタクトレンズの種別Aについてのパタン化データであり、コンタクトレンズの種別ごとに
図3Bに示すような販売量と販売間隔がパタン化されたパタンデータが店舗端末3Aの記憶装置300Bに記憶されている。
【0055】
図3Bに示す例では、顧客Aは、2週間ごとに種別Aのコンタクトレンズを2個購入し、顧客Bは、2週間ごとに種別Aのコンタクトレンズを1個購入し、顧客Cは、3週間ごとに種別Aのコンタクトレンズを2個購入することがわかる。つまり、コンタクトレンズの種別Aについては、2018年11月8日に2個販売され、2018年11月15日には3個販売され、2018年11月22日には2個販売され、2018年11月29日には1個販売され、2018年12月6日には4個販売され、といったように種別Aのコンタクトレンズがいつ(何年何月何日)、何個売れるかを
図3Bに示すパタンデータから予測することができる。適正在庫量算出部309は、このように
図3Bに示すコンタクトレンズの販売量と販売間隔をコンタクトレンズの種別ごとにパタン化したパタンデータからコンタクトレンズの種別ごとの販売予測(何年何月何日に何個売れるかをコンタクトレンズの種別ごとに予測する)を行い、この販売予測に基づいて在庫量の範囲を算出する。
【0056】
ここで、パタンデータを、販売量及び販売間隔の双方が一定である第1パタンデータ、販売量が一定でなく、販売間隔が一定である第2パタンデータ、販売量が一定で、販売間隔が一定でない第3パタンデータ、販売量及び販売間隔の双方が一定でない第4パタンデータなど種々のパタンデータを含むように構成してもよい。種々のパタンデータに基づいて、適正在庫量を算出することで、より精度の高い適正在庫量を算出することができる。
【0057】
第1判定部310は、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内であるか否かを判定する。
【0058】
第1アラート報知部311は、第1判定部310での判定結果に応じて、第1アラートを報知する。具体的には、第1判定部310が在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にないと判定された場合、その旨を第1アラートとして表示装置300Dに表示させる。なお、予め登録された連絡先(例えば、メールアドレス等)にも第1アラートを送信するようにしてもよい。
【0059】
使用期限取得部312は、店舗に入荷したコンタクトレンズの使用期限を取得する。具体的には、使用期限取得部312は、カメラ300Eで撮影されたコンタクトレンズを収容した包装体に印字又は貼付された表示体に含まれる情報からコンタクトレンズの使用期限を取得する。
【0060】
第2判定部313は、使用期限までの期間が所定期限内であるか否かを判定する。具体的には、店舗端末4Aが備えるRTC(不図示)により計測される日時に基づいて、使用期限までの期間が所定期限内であるか否かを判定する。
【0061】
第2アラート報知部314は、第2判定部313での判定結果に応じて、第2アラートを報知する。具体的には、第2判定部313が使用期限までの期間が所定期限内にないと判定された場合、その旨を第2アラートとして表示装置300Dに表示させる。なお、予め登録された連絡先(例えば、メールアドレス等)にも第2アラートを送信するようにしてもよい。
【0062】
記憶制御部315は、記憶装置300Bを制御する。具体的には、記憶制御部315は、記憶装置300Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0063】
位置情報取得部316は、現在位置を取得する。本実施形態では、位置情報取得部316として、位置情報を取得できるものであればよく、例えば、GPSセンサがGPS衛星から受信した信号に基づいて現在位置を算出して出力してもよい。また、GPSセンサ以外のものを利用して位置情報を取得してもよい。例えば、携帯端末の場合、通話・通信に利用している基地局の位置情報を利用するようにしてもよい。また、加速度センサ、ジャイロ、地図とのマッチングなどの技術によって、自律的に位置を推定する機能を有するようにしてもよい。この場合、GPS衛星からの電波を受けられない場所、例えば、店舗内でも位置情報を取得することが可能となる。その他、本実施形態で利用可能な形態としては、IPアドレスによる位置推定やWi-Fiを利用した位置推定を利用するようにしても良い。IPアドレスによる位置推定の場合、各プロバイダが利用者向けに提供しているIPアドレスとプロバイダの所在地情報を対応付けるデータベースを構築することで、IPアドレスから現在地を大まかに推定することが可能である。また、無線LAN搭載機器では、認証を行わずとも、周囲の無線LAN機器のMACアドレス情報や電波の強度が取得できる。そこで、この情報と既知の位置を関連付けるデータベースを構築することで、Wi-Fiの電波を利用した位置推定が可能となる。
【0064】
(店舗端末3Bの詳細)
図3C(a)は、店舗端末3Bのハード構成図、
図3C(b)は、店舗端末3Bの機能ブロック図である。
図3C(a)に示すように、店舗端末3Bは、通信IF300H、記憶装置300I、入力装置300J、表示装置300K及びCPU300Lがバス300Mを介して接続された構成を備える。
【0065】
通信IF300Hは、他の装置(本実施形態では、管理サーバ5)と通信するためのインターフェースである。記憶装置300Iは、例えば、HDDや半導体記憶装置である。
記憶装置300Iには、各種記録のひな形、各種記録、店舗ID、管理プログラムなどが記憶されている。なお、各種記録のひな形、各種記録及び店舗IDの詳細については、店舗端末3Aで説明したので重複する説明を省略する。
【0066】
入力装置300Jは、例えば、マウスやキーボードなどであり、ユーザU2は、入力装置300Jを操作して、必要な情報を入力することができる。
【0067】
表示装置300Kは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。表示装置300Kは、管理システム1の利用に必要な画面などを表示する。なお、管理システム1の利用に必要な画面については、店舗端末3Aで説明したので重複する説明を省略する。
【0068】
CPU300Lは、店舗端末3Bを制御し、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0069】
図3C(b)に示すように、店舗端末3Bは、入力受付部321、表示制御部322、送信部323、受信部324及び記憶制御部325などの機能を有する。なお、
図3C(b)に示す機能は、店舗端末3AのROM(不図示)に記憶された管理プログラムをCPU300Fが実行することにより実現される。
【0070】
入力受付部321は、入力装置300Jでの入力操作を受け付ける。
【0071】
表示制御部322は、表示装置300Kを制御する。具体的には、表示制御部322は、上述した管理システム1の利用に必要な画面を表示装置300Kに表示させる。
【0072】
送信部323は、入力受付部321で受け付けられた情報(例えば、閲覧要求)などを管理サーバ5へ送信する。なお、送信部323は、上記情報を送信する際に記憶装置300Iに記憶されている店舗IDを付与して管理サーバ5へ送信する。
【0073】
受信部324は、管理サーバ5から送信される情報を受信する。
【0074】
記憶制御部325は、記憶装置300Iを制御する。具体的には、記憶制御部325は、記憶装置300Iを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0075】
(本部端末4の詳細)
図4(a)は、本部端末4のハード構成図、
図4(b)は、本部端末4の機能ブロック図である。
図4(a)に示すように、本部端末4は、通信IF400A、記憶装置400B、入力装置400C、表示装置400D及びCPU400Eがバス400Fを介して接続された構成を備える。
【0076】
通信IF400Aは、他の装置(本実施形態では、管理サーバ5)と通信するためのインターフェースである。記憶装置400Bは、例えば、HDDや半導体記憶装置である。
記憶装置400Bには、本部ID、管理プログラムなどが記憶されている。
【0077】
本部IDは、本部アカウントのIDであり、本部端末4から送信される情報に付与される。これにより、管理サーバ5は、受信した情報がどの本部端末4から送信されたものであるかを認識することができる。なお、本部IDは、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、管理サーバ5が各本部端末4に対して付与するようにしてもよい。
【0078】
入力装置400Cは、例えば、マウスやキーボードなどであり、ユーザU3は、入力装置400Cを操作して、必要な情報を入力することができる。表示装置400Dは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。
【0079】
表示装置400Dは、管理サーバ5から送信される傘下の店舗のコンタクトレンズの各種記録(各種記録について後述する)の閲覧画面などを表示する。
【0080】
CPU400Eは、本部端末4を制御し、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0081】
図4(b)に示すように、本部端末4は、入力受付部401、表示制御部402、送信部403、受信部404及び記憶制御部405などの機能を有する。なお、
図4(b)に示す機能は、本部端末4のROM(不図示)に記憶された管理プログラムをCPU400Eが実行することにより実現される。
【0082】
入力受付部401は、入力装置400Cでの入力操作を受け付ける。
【0083】
表示制御部402は、表示装置400Dを制御する。具体的には、表示制御部402は、管理サーバ5から送信される傘下の店舗のコンタクトレンズの各種記録(各種記録について後述する)の閲覧画面などを表示装置400Dに表示させる。
【0084】
送信部403は、入力受付部401で受け付けられた情報(例えば、閲覧要求)などを管理サーバ5へ送信する。なお、送信部403は、上記情報を送信する際に記憶装置400Bに記憶されている本部IDを付与して管理サーバ5へ送信する。
【0085】
受信部404は、管理サーバ5から送信される情報を受信する。
【0086】
記憶制御部405は、記憶装置400Bを制御する。具体的には、記憶制御部405は、記憶装置400Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0087】
(管理サーバ5の詳細)
図5A(a)は、管理サーバ5のハード構成図、
図5A(b)は、管理サーバ5の機能ブロック図である。
図5A(a)に示すように、管理サーバ5は、通信IF500A、記憶装置500B、入力装置500C、表示装置500D及びCPU500Eがバス500Fを介して接続された構成を備える。
【0088】
通信IF500Aは、他の装置(本実施形態では、ユーザ端末2、店舗端末3A,3B及び本部端末4)と通信するためのインターフェースである。記憶装置500Bは、例えば、HDDや半導体記憶装置である。記憶装置500Bには、本管理システム1を利用する、ユーザのアカウント情報、各店舗の各種記録、サーバID、管理プログラムなどが記憶されている。
【0089】
図5Bは、管理サーバ5の記憶装置500Bに記憶されている情報の一例である。
図5B(a)に示すように、管理サーバ5の記憶装置500Bには、本部IDに傘下の店舗IDが関連付けて記憶されている。例えば、本部ID「H001」には、店舗ID「T001」から「T006」が関連付けて記憶され、本部ID「H002」には、店舗ID「T011」から「T016」が関連付けて記憶され、本部ID「H003」には、店舗ID「T021」から「T023」が関連付けて記憶されている。また、下記店舗IDには、各種記録が項目ごと(「記録A」から「記録E」)に関連付けて記憶されている。
【0090】
ここで、「記録A」は、例えば、入荷記録である。「記録B」は、例えば、販売記録である。「記録C」は、例えば、同意の記録である。「記録D」は、例えば、個人情報保護方針への同意の記録である。「記録E」は、例えば、在庫品質の確保記録である。なお、ここで述べた「記録A」から「記録E」は、各種記録の一部であり、ここで述べた以外の項目も店舗IDに関連付けて記憶されている。
【0091】
また、
図5B(b)に示すように、管理サーバ5の記憶装置500Bには、ユーザIDにユーザU1のアカウントが関連付けて記憶されている。ここで、「項目A」は、例えば、ユーザU1の氏名である。「項目B」は、例えば、ユーザU1の生年月日である。「項目C」は、例えば、ユーザU1の住所である。「項目D」は、例えば、ユーザU1の電話番号である。「項目E」は、例えば、ユーザU1の保護者氏名である。なお、ここで述べた「項目A」から「項目E」は、ユーザU1のアカウント情報の一部であり、ここで述べた以外の項目もユーザIDに関連付けて記憶されている。
【0092】
また、管理サーバ5の記憶装置500Bには、ユーザID、店舗ID、本部IDのそれぞれに関連付けてPW(パスワード)が記憶されている(不図示)。このPWは、ユーザ端末2、店舗端末3A,3B及び本部端末4が管理サーバ5へアクセスする際に利用される。
【0093】
サーバIDは、管理サーバ5から送信される情報に付与される。これにより、ユーザ端末2、店舗端末3A,3B及び本部端末4は、受信した情報がどの管理サーバ5から送信されたものであるかを認識することができる。なお、サーバIDは、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、本管理システムの管理者等が各管理サーバ5に対してサーバIDを付与するようにしてもよい。
【0094】
入力装置500Cは、例えば、マウスやキーボードなどであり、ユーザU4(例えば、本管理システム1の管理者)は、入力装置500Cを操作して、必要な情報を入力することができる。表示装置500Dは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。
【0095】
表示装置500Dは、管理システム1の管理に必要な画面などを表示する。
【0096】
CPU500Eは、管理サーバ5を制御し、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0097】
図5A(b)に示すように、管理サーバ5は、入力受付部501、表示制御部502、送信部503、受信部504、抽出部505及び記憶制御部506などの機能を有する。
なお、
図5A(b)に示す機能は、管理サーバ5のROM(不図示)に記憶された管理プログラムをCPU500Eが実行することにより実現される。
【0098】
入力受付部501は、入力装置500Cでの入力操作を受け付ける。
【0099】
表示制御部502は、表示装置500Dを制御する。具体的には、表示制御部502は、本管理システム1の管理に必要な画面などを表示装置500Dに表示させる。
【0100】
送信部503は、抽出部505で抽出された情報などをユーザ端末2、店舗端末3A,3B及び本部端末4へ送信する。なお、送信部503は、上記情報を送信する際に記憶装置500Bに記憶されているサーバIDを付与してユーザ端末2、店舗端末3A,3B及び本部端末4へ送信する。
【0101】
受信部504は、ユーザ端末2、店舗端末3A,3B及び本部端末4から送信される情報を受信する。
【0102】
抽出部505は、受信部504で受信されたユーザ端末2、店舗端末3A,3B及び本部端末4からの情報(例えば、閲覧要求)に応じて、記憶装置500Bに記憶されている情報から必要な情報を抽出する。
【0103】
記憶制御部506は、記憶装置500Bを制御する。具体的には、記憶制御部506は、記憶装置500Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0104】
(管理システム1の処理)
以下、
図6Aから
図6Fを参照して、本実施形態に係る管理システム1の処理について説明する。
【0105】
(ユーザ登録処理)
初めに、管理システム1のユーザ登録処理について
図6Aを参照して説明する。なお、以下の説明では、既にユーザ端末2へ管理プログラム(アプリケーションソフトウェア(以下、アプリともいう))がインストールされているものとしてユーザ登録処理について説明する。
【0106】
(ステップS101)
ユーザ端末2の表示制御部203は、表示装置200Dに属性情報の入力画面を表示させる。ユーザU1が入力装置200Cを操作して、アカウント情報(例えば、氏名、生年月日、住所、電話番号、保護者氏名(ユーザU1が二十歳未満である場合))などの情報を入力する。
【0107】
(ステップS102)
記憶制御部207は、入力受付部202で受け付けられたユーザU1のアカウント情報を記憶装置200Bへ記憶する(書き込む)。
【0108】
(ステップS103)
ユーザ端末2の送信部204は、入力受付部202で受け付けられたユーザU1のアカウント情報に、記憶装置200Bに記憶されているユーザIDを付与して、管理サーバ5へ送信する。
【0109】
(ステップS104)
管理サーバ5の受信部504は、ユーザ端末2から送信されたアカウント情報及びユーザIDを受信する。
【0110】
(ステップS105)
管理サーバ5の記憶制御部506は、受信部504で受信されたアカウント情報をユーザIDに関連付けて記憶装置500Bへ記憶する(書き込む)。
【0111】
(入荷処理)
次に、管理システム1の入荷処理について
図6Bを参照して説明する。なお、以下の説明では、既に店舗端末3Aへ管理プログラム(アプリケーションソフトウェア(以下、アプリともいう))がインストールされており、かつ店舗のアカウントの登録も済んでいるものとして入荷処理について説明する。
【0112】
(ステップS201)
ユーザU2は、店舗端末3Aを利用して、入荷したコンタクトレンズの包装体を読み取る。具体的には、店舗端末3Aのカメラ300Eを入荷したコンタクトレンズの包装体にかざし、入力装置300Cを操作して包装体に印字又は貼付された表示体(JANコード、ロット番号、使用期限などの情報を含む)を撮影する。ユーザU2による撮影操作は入力受付部302で受け付けられ、撮影制御部301は、入力受付部302で受け付けられた撮影操作に基づいて、カメラ300Eを制御して撮影を行う。記憶制御部315は、撮影された画像(撮影画像)を記憶装置300Bへ記憶する。
【0113】
(ステップS202)
店舗端末3Aの入荷量取得部306は、記憶装置300Bへ記憶された表示体の撮影画像から包装体に収納されているコンタクトレンズの種別(メーカ名、品番など)を取得する。
【0114】
(ステップS203)
店舗端末3Aの入荷量取得部306は、撮影回数に基づいて、コンタクトレンズの入荷個数を取得する。なお、この場合、ユーザU2は、入荷したコンタクトレンズ全てについて、包装体に印字又は貼付された表示体を撮影する必要がある。そこで、ユーザU2が、入力装置300を操作して読み取ったコンタクトレンズの種別毎に入荷個数を入力可能に構成してもよい。
【0115】
(ステップS204)
店舗端末3Aの使用期限取得部312は、記憶装置300Bへ記憶された表示体の撮影画像から包装体に収納されているコンタクトレンズの使用期限を取得する。
【0116】
(ステップS205)
店舗端末3Aの記憶制御部315は、入荷量取得部306が取得したコンタクトレンズの種別と個数、及び使用期限取得部312が取得した使用期限を記憶装置300Bへ入荷記録として記憶する(書き込む)。
【0117】
(ステップS206)
店舗端末3Aの送信部304は、記憶装置300Bへ記録された入荷記録を管理サーバ5へ店舗IDとともに送信する。
【0118】
(ステップS207)
管理サーバ5の受信部504は、店舗端末3Aから送信される入荷記録及び店舗IDを受信する。管理サーバ5の記憶制御部506は、受信部504で受信した入荷記録を店舗IDに関連付けて記憶装置500Bへ記憶する。
【0119】
(販売処理)
次に、管理システム1の販売処理について
図6Cを参照して説明する。なお、以下の説明では、既に、ユーザ端末2及び店舗端末3Aへ管理プログラム(アプリケーションソフトウェア(以下、アプリともいう))がインストールされており、かつ各アカウントの登録も済んでいるものとして販売処理について説明する。
【0120】
(ステップS301)
ユーザU1は、ユーザ端末2の入力装置200Cを利用してQRコードの提示操作を行うと、この操作が入力受付部202で受け付けられる。コード生成部206は、入力受付部202で受け付けられた操作に基づいて、ユーザのアカウント情報を含むQRコードを生成する。コード生成部206が生成したQRコードは、表示制御部203により表示装置200Dに表示される。
【0121】
(ステップS302)
店舗のユーザU2は、店舗端末3Aを利用してユーザU1の提示するQRコードを読み込む。具体的には、ユーザU2は、店舗端末3Aのカメラ300EをQRコードにかざし、入力装置300Cを操作してQRコードを撮影する。ユーザU2による撮影操作は入力受付部302で受け付けられ、撮影制御部301は、入力受付部302で受け付けられた撮影操作に基づいて、カメラ300Eを制御して撮影を行う。記憶制御部315は、撮影された画像(撮影画像)を記憶装置300Bへ記憶する。
【0122】
(ステップS303)
ユーザU2は、店舗端末3Aを利用して、ユーザU1が購入するコンタクトレンズの包装体を読み取る。具体的には、店舗端末3Aのカメラ300Eを入荷したコンタクトレンズの包装体にかざし、入力装置300Cを操作して包装体に印字又は貼付された表示体を撮影する。ユーザU2による撮影操作は入力受付部302で受け付けられ、撮影制御部301は、入力受付部302で受け付けられた撮影操作に基づいて、カメラ300Eを制御して撮影を行う。記憶制御部315は、撮影された画像(撮影画像)を記憶装置300Bへ記憶する。
【0123】
(ステップS304)
店舗端末3Aの販売量取得部307は、記憶装置300Bへ記憶された表示体の撮影画像から包装体に収納されているコンタクトレンズの種別(メーカ名、品番など)を取得する。
【0124】
(ステップS305)
店舗端末3Aの販売量取得部307は、撮影回数に基づいて、コンタクトレンズの購入個数を取得する。なお、この場合、ユーザU2は、ユーザU1が購入するコンタクトレンズ全てについて、包装体に印字又は貼付された表示体を撮影する必要がある。そこで、ユーザU2が、入力装置300を操作して読み取ったコンタクトレンズの種別毎に入荷個数を入力可能に構成してもよい。
【0125】
(ステップS306)
店舗端末3Aの使用期限取得部312は、記憶装置300Bへ記憶された表示体の撮影画像から包装体に収納されているコンタクトレンズの使用期限をコンタクトレンズごとに取得する。
【0126】
(ステップS307)
ユーザU2は、入力装置300Cを操作して、読み込んだQRコード及び包装体のバーコードからユーザU1のアカウント情報及びコンタクトレンズの種別と個数を表示させる。入力装置300Cでの操作は、入力受付部302で受け付けられる。表示制御部303は、入力受付部302で受け付けられた操作に基づいて、QRコードから取得されるユーザU1のアカウント情報及び包装体のバーコードから取得されるコンタクトレンズの種別と個数を表示装置300Dに表示させる。ユーザU1は、表示された内容を確認し、内容に問題なければ入力装置300Cを利用して同意する(例えば、表示装置300Dに表示された「確認する」のアイコンをタップ操作する)。
【0127】
(ステップS308)
次いで、ユーザU2は、入力装置300Cを操作して、各種同意書を表示させる。入力装置300Cでの操作は、入力受付部302で受け付けられる。表示制御部303は、入力受付部302で受け付けられた操作に基づいて、記憶装置300Bに記憶されている各種同意書(コンタクトレンズの利用に関しての同意書、個人情報保護方針への同意書など)を表示装置300Dに表示させる。ユーザU1は、表示された内容を確認し、内容に問題なければ入力装置300Cを利用して同意する(例えば、表示装置300Dに表示された「同意する」のアイコンをタップ操作する)。
【0128】
(ステップS309)
次いで、ユーザU2は、入力装置300Cを操作して、各種啓蒙案内書を表示させる。
入力装置300Cでの操作は、入力受付部302で受け付けられる。表示制御部303は、入力受付部302で受け付けられた操作に基づいて、記憶装置300Bに記憶されている各種啓蒙案内書(販売時に必要な啓蒙案内書類)を表示装置300Dに表示させる。ユーザU1は、表示された内容を確認し、内容に問題なければ入力装置300Cを利用して確認する(例えば、表示装置300Dに表示された「確認する」のアイコンをタップ操作する)。
【0129】
(ステップS310)
店舗端末3Aの記憶制御部315は、QRコードから取得したユーザU1のアカウント情報、販売量取得部307が取得したコンタクトレンズの種別と個数、及び使用期限取得部312が取得した使用期限、各種同意の記録、各種啓蒙案内の記録を記憶装置300Bへ販売記録として記憶する(書き込む)。
【0130】
(ステップS311)
店舗端末3Aの送信部304は、記憶装置300Bへ記録された販売記録を管理サーバ5へ店舗IDとともに送信する。
【0131】
(ステップS312)
管理サーバ5の受信部504は、店舗端末3Aから送信される販売記録及び店舗IDを受信する。管理サーバ5の記憶制御部506は、受信部504で受信した販売記録を店舗IDに関連付けて記憶装置500Bへ記憶する。
【0132】
(閲覧処理)
次に、管理システム1の閲覧処理について
図6Dを参照して説明する。なお、以下の説明では、既に、ユーザ端末2、店舗端末3A,3B及び本部端末4へ管理プログラム(アプリケーションソフトウェア(以下、アプリともいう))がインストールされており、かつ各アカウントの登録も済んでいるものとして販売処理について説明する。
【0133】
(ステップS401)
店舗のユーザU2は、店舗の販売記録を含む各種記録の閲覧を要求する場合、アカウントIDである店舗IDとPWを入力して管理サーバ5へアクセスする。この場合、店舗端末3Bの入力装置300Jを操作して、店舗IDとPWを入力する。店舗端末3Bの入力受付部321は、入力装置300Jで入力された店舗IDとPWを受け付ける。送信部323は、入力受付部321で受け付けられた店舗IDとPWを管理サーバ5へ送信する。
また、本部のユーザU3は、店舗の販売記録を含む各種記録の閲覧を要求する場合、アカウントIDである本部IDとPWを入力して管理サーバ5へアクセスする。この場合、本部端末4の入力装置400Cを操作して、店舗IDとPWを入力する。本部端末4の入力受付部401は、入力装置400Cで入力された店舗IDとPWを受け付ける。送信部403は、入力受付部401で受け付けられた店舗IDとPWを管理サーバ5へ送信する。
管理サーバ5では、IDとPWの組み合わせが正しいか否か、管理サーバ5の記憶装置500Bに記憶されているID(店舗ID、本部ID)にそれぞれ関連付けてPW(パスワード)の組み合わせと照合する。IDとPWの組み合わせが正しい場合、管理サーバ5は、アクセスを許可する。
【0134】
(ステップS402)
店舗のユーザU2が、店舗端末3Aを利用して、店舗の販売記録を含む各種記録の閲覧を要求する場合、店舗端末3Aの入力装置300Cを操作して、店舗の販売記録を含む各種記録の閲覧要求を入力する。店舗端末3Aの入力受付部302は、入力装置300Cで入力された閲覧要求を受け付ける。送信部304は、入力受付部302で受け付けられた閲覧要求に店舗IDを付与して管理サーバ5へ送信する。
なお、ユーザU2は、店舗端末3Bを利用して店舗の販売記録を含む各種記録の閲覧を要求してもよい。この場合、店舗端末3Bの入力装置300Jを操作して、店舗の販売記録を含む各種記録の閲覧要求を入力する。店舗端末3Bの入力受付部321は、入力装置300Jで入力された閲覧要求を受け付ける。送信部323は、入力受付部321で受け付けられた閲覧要求に店舗IDを付与して管理サーバ5へ送信する。
また、本部のユーザU3が本部端末4を利用して、傘下の店舗の販売記録を含む各種記録の閲覧を要求する場合、本部端末4の入力装置400Cを操作して、店舗の販売記録を含む各種記録の閲覧要求を入力する。本部端末4の入力受付部401は、入力装置400Cで入力された閲覧要求を受け付ける。送信部403は、入力受付部401で受け付けられた閲覧要求に本部IDを付与して管理サーバ5へ送信する。
【0135】
(ステップS403)
管理サーバ5の受信部504が閲覧要求を受信すると、抽出部505は、閲覧要求に付与されているID(店舗ID又は本部ID)に関連付けて記憶装置500Bに記憶されている各種記録を抽出する。例えば、抽出部505は、店舗ID「T001」からの閲覧要求であれば、店舗ID「T001」に関連付けて記憶装置500Bに記憶されている各種記録を抽出する。また、抽出部505は、本部ID「H001」からの閲覧要求であれば、傘下の店舗である店舗ID「T001」から「T006」に関連付けて記憶装置500Bに記憶されている各種記録を抽出する。
【0136】
(ステップS404)
管理サーバ5の送信部503は、抽出部505で抽出された各種記録を、閲覧要求を送信してきた端末へ送信する。具体的には、管理サーバ5の送信部503は、閲覧要求に付与された店舗IDを有する店舗端末3A又は本部IDを有する本部端末4へ抽出部505で抽出された各種記録を送信する。
【0137】
(ステップS405)
店舗端末3Aの受信部305が管理サーバ5から送信された各種記録の情報を受信すると、表示制御部303は、受信した各種記録を表示装置300Dに表示する。また、本部端末4の受信部404が管理サーバ5から送信された各種記録の情報を受信すると、表示制御部402は、受信した各種記録を表示装置400Dに表示する。
【0138】
(ステップS406)
店舗端末3Aの記憶制御部315は、受信部305が管理サーバ5から送信された各種記録の情報を受信すると、この各種記録の情報を記憶装置300Bへ記憶する。また、本部端末4の記憶制御部405は、受信部404が管理サーバ5から送信された各種記録の情報を受信すると、この各種記録の情報を記憶装置400Bへ記憶する。
【0139】
なお、上記説明では、店舗ID又は本部IDに関連付けられた各種記録の情報を一括して閲覧する構成となっているが、店舗ID又は本部IDに関連付けられた各種記録の情報を一部、例えば、各種記録の一部である販売記録や、一部店舗のみを選択して各種記録を閲覧できるように構成されていてもよい。
【0140】
(適正在庫のアラート処理)
次に、管理システム1の適正在庫のアラート処理について
図6Eを参照して説明する。
なお、以下の説明では、既に、店舗端末3Aへ管理プログラム(アプリケーションソフトウェア(以下、アプリともいう))がインストールされており、かつ各アカウントの登録も済んでいるものとして販売処理について説明する。
【0141】
(ステップS501)
店舗端末3Aの適正在庫量算出部309は、記憶装置300Bに記憶されているコンタクトレンズの販売記録を参照し、コンタクトレンズの販売量と販売間隔をコンタクトレンズの種別ごとにパタン化したパタンデータを取得する。
【0142】
(ステップS502)
適正在庫量算出部309は、取得したパタンデータに基づいて、適正在庫量の範囲を算出する。
【0143】
(ステップS503)
店舗端末3Aの在庫量算出部308は、入荷量取得部306で取得されたコンタクトレンズの種別ごとの数量と、販売量取得部307で取得されたコンタクトレンズの種別ごとの数量との差分から、店舗におけるコンタクトレンズの種別ごとの在庫量を算出する。
【0144】
(ステップS504)
第1判定部310は、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内であるか否かを判定する。
店舗端末3Aは、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にある場合(YES)、適正在庫のアラート処理を終了する。また、店舗端末3Aは、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にない場合(NO)、ステップS505の処理へ移行する。
【0145】
(ステップS505)
第1アラート報知部311は、第1判定部310が在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にないと判定した場合(ステップS504のNO)、第1アラートを報知する。具体的には、第1アラート報知部311は、第1判定部310が在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にない旨を表示装置300Dに表示させる。なお、予め登録された連絡先(例えば、メールアドレス等)にも第1アラートを送信するようにしてもよい。
【0146】
(使用期限のアラート処理)
次に、管理システム1の使用期限のアラート処理について
図6Fを参照して説明する。
なお、以下の説明では、既に、店舗端末3Aへ管理プログラム(アプリケーションソフトウェア(以下、アプリともいう))がインストールされており、かつ各アカウントの登録も済んでいるものとして販売処理について説明する。
【0147】
(ステップS601)
ユーザU2は、カメラ300Eを利用して、ユーザ端末2の表示装置200Dに提示されるQRコード及び販売対象であるコンタクトレンズの包装体に印字又は貼付された表示体を撮影する。使用期限取得部312は、カメラ300Eで撮影されたコンタクトレンズを収容した包装体に印字又は貼付された表示体の情報からコンタクトレンズの使用期限を取得する。
【0148】
(ステップS602)
第2判定部313は、使用期限取得部312により取得された使用期限までの期間が所定期限内であるか否かを判定する。具体的には、店舗端末4Aが備えるRTC(不図示)により計測される日時に基づいて、使用期限までの期間が所定期限内であるか否かを判定する。店舗端末3Aは、使用期限取得部312により取得された使用期限までの期間が所定期限内にある場合(YES)、使用期限のアラート処理を終了する。また、店舗端末3Aは、使用期限取得部312により取得された使用期限までの期間が所定期限内にない場合(NO)、ステップS603の処理を実行する。
【0149】
(ステップS603)
第2アラート報知部314は、第2判定部313が使用期限取得部312により取得された使用期限までの期間が所定期限内にないと判定した場合(ステップS602のNO)、第2アラートを報知する。具体的には、第2アラート報知部314は第2判定部313が使用期限までの期間が所定期限内にない旨を第2アラートとして表示装置300Dに表示させる。なお、予め登録された連絡先(例えば、メールアドレス等)にも第2アラートを送信するようにしてもよい。
【0150】
なお、入荷時と販売時のそれぞれにおいて、使用期限を取得して、使用期限までの期間が所定期限内にあるか否かを判定するように構成してもよい。この場合、入荷時における所定期限と、販売時における所定期限とを異ならせるようにしてもよい。例えば、入荷時における所定期限を1年とし、販売時における所定期限を1カ月としてもよい。このようにすることで、店舗は、返品できないコンタクトレンズの入荷を防止することができる。
また、販売時には、使用期限が短いことを購入者である顧客に伝えることで未然にクレーム(例えば、使用期限が短く使い切ることができなかったなど)を防止することができる。
【0151】
(効果)
以上のように、本実施形態に係る店舗端末3Aは、コンタクトレンズの管理装置である。店舗端末3Aは、店舗に入荷したコンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する入荷量取得部306と、店舗で販売されたコンタクトレンズの数量を種別ごとに取得する販売量取得部307と、入荷量取得部306で取得されたコンタクトレンズの種別ごとの数量と、販売量取得部307で取得されたコンタクトレンズの種別ごとの数量との差分から、店舗におけるコンタクトレンズの種別ごとの在庫量を算出する在庫量算出部308と、コンタクトレンズの販売記録を参照し、適正な在庫量の範囲を算出する適正在庫量算出部309と、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内であるか否かを判定する第1判定部310と、第1判定部310での判定結果に応じて、第1アラートを報知する第1アラート報知部311と、を備える。
【0152】
コンタクトレンズは、ソフトタイプ、ハードタイプ、乱視用、遠視用、近視用、度数、UVカット、酸素透過性、使用可能期間(2週間使い捨てタイプ、1週間使い捨てタイプ、1日使い捨てタイプなど)、機能性(カラー、瞳を大きく見せるなどの機能を有するコンタクトレンズ)の違いなど、種類が非常に多いため、各種類の在庫を大量に店舗に確保することが困難である。店舗端末3Aは、店舗の適正在庫量を算出し、店舗の実際の在庫が算出された適正在庫量の範囲内にない場合、その旨のアラート(第1アラート)を報知する。このため、店舗はコンタクトレンズの在庫量を適正に保つことができる。
【0153】
また、適正在庫量算出部309は、コンタクトレンズの販売記録から導出されるコンタクトレンズの販売量と販売間隔とをコンタクトレンズの種別ごとにパタン化したパタンデータに基づいて、適正在庫量の範囲を算出する。顧客へのコンタクトレンズの販売量と販売間隔を考慮して在庫量の範囲を算出することができるので、在庫が少なく販売を逸失する恐れが低くなり、逸失利益が生じることを低減することができる。また、逸失利益が生じることを恐れて過剰に在庫を確保することを抑制することができる。
【0154】
また、パタンデータは、販売量及び販売間隔の双方が一定である第1パタンデータと、販売量が一定でなく、販売間隔が一定である第2パタンデータと、販売量が一定で、販売間隔が一定でない第3パタンデータと、販売量及び販売間隔の双方が一定でない第4パタンデータとを有する。適正在庫量算出部309は、複数(4つ)のパタンデータに基づいて店舗の適正在庫量を算出するので適正在庫量を高精度に算出することができる。
【0155】
また、店舗端末3Aは、店舗に入荷したコンタクトレンズの使用期限を取得する使用期限取得部312と、使用期限までの期間が所定期限内であるか否かを判定する第2判定部313と、第2判定部313での判定結果に応じて、第2アラートを報知する第2アラート報知部314と、を備える。店舗端末3Aは、コンタクトレンズの使用期限までの期間が所定期限内であるか否かを判定し、所定期限内にない場合、その旨のアラート(第2アラート)を報知する。このため、使用期限までの期間が所定期間内にないコンタクトレンズが入荷又は販売されるのを防止することができる。
【0156】
店舗端末3Aの入荷量取得部306及び販売量取得部307の少なくとも一方は、コンタクトレンズを収容したコンタクトレンズ包装体に印字又は貼付された表示体からコンタクトレンズの種別を取得する種別取得手段(カメラ300E、CPU300F)と、コンタクトレンズ包装体の個数を種別ごとにカウントする数量計数手段(CPU300F)とを備えている。このため、店舗の棚卸等の作業を必要とせず、店舗端末3Aのカメラ300Eでコンタクトレンズの包装体に印字又は貼付された表示体からコンタクトレンズの種別を取得し、その個数を計測することで簡易に店舗の入荷量及び販売量を取得することができる。
【0157】
[第1実施形態の変形例]
なお、上記第1実施形態においては、店舗端末3Aが入荷量取得部306、販売量取得部307、在庫量算出部308、適正在庫量算出部309、第1判定部310、第1アラート報知部311、使用期限取得部312、第2判定部313、第2アラート報知部314の機能を有し、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にない場合、その旨を報知する構成となっている。
【0158】
しかしながら、店舗端末3B、本部端末4又は管理サーバ5のいずれかに入荷量取得部306、販売量取得部307、在庫量算出部308、適正在庫量算出部309、第1判定部310、第1アラート報知部311、使用期限取得部312、第2判定部313、第2アラート報知部314の機能を有し、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にない場合、その旨を報知する構成としてもよい。
【0159】
また、上記第1実施形態では、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にない場合、第1アラート報知部311は、在庫量が適正在庫量範囲内にない旨の第1アラートを報知する構成となっているが、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にない場合、在庫量が足りないコンタクトレンズを足りない量だけ種別ごとに自動で発注するように構成してもよい。
【0160】
[第2実施形態]
第2実施形態では、需要を予測し、予測した需要に基づいて在庫を管理する実施形態について説明する。以下、図を参照して第2実施形態に係る管理システム1について説明するが、以下の説明では、第1実施形態及び変形例と異なる構成について説明し、同様の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0161】
図7は、第2実施形態に係る店舗端末3Aの機能ブロック図である。
図7に示すように、店舗端末3Aは、撮影制御部301、入力受付部302、表示制御部303、送信部304、受信部305、入荷量取得部306、販売量取得部307、在庫量算出部308、適正在庫量算出部309、第1判定部310、第1アラート報知部311、使用期限取得部312、第2判定部313、第2アラート報知部314、記憶制御部315、位置情報取得部316、需要予測部331、購入履歴取得部332、予約情報取得部333、配信情報取得部334、施設情報取得部335、質問内容取得部336、学習部337、発注部338などの機能を有する。なお、
図7に示す機能は、店舗端末3AのROM(不図示)に記憶された管理プログラムをCPU300Fが実行することにより実現される。
【0162】
本実施形態に係る店舗端末3Aの適正在庫量算出部309は、需要予測部331での予測結果に応じて、コンタクトレンズの適切な在庫量(数量)の範囲を種別ごとに算出する。
【0163】
需要予測部331は、コンタクトレンズの需要(数量)を種別ごとに予測する。具体的には、需要予測部331は、学習部337での学習結果に応じて、コンタクトレンズの需要(数量)を種別ごとに予測する。なお、需要予測部331の詳細は、後述する。
【0164】
購入履歴取得部332は、コンタクトレンズのユーザU1(購入者)の購入履歴を取得する。なお、購買者のコンタクトレンズの購入履歴は、店舗端末3Aに記憶していても良いし、他のサーバ等に記憶されている購入履歴から取得するようにしてもよい。購買履歴には、購買者の識別情報に、過去に購入したコンタクトレンズの種別及び購入数量が関連付けられた情報が含まれる。また、この購入履歴は、ユーザU2が店舗端末3Aへ入力したものやユーザU3が本部端末4へ入力したものを利用するようにしてもよい。
【0165】
予約情報取得部333は、コンタクトレンズのユーザU1の予約情報(店舗への来店予定)を取得する。予約情報には、ユーザU1の識別情報及び来店予定日時の情報が含まれている。この予約情報は、ユーザU2が店舗端末3Aへ入力したものやユーザU3が本部端末4へ入力したもの、来店予約時にユーザU1がユーザ端末2へ入力したものを利用するようにしてもよい。
【0166】
配信情報取得部334は、コンタクトレンズの広告の配信情報を取得する。ここで、広告には、店舗からユーザU1へのキャンペーン、定期購入者への通知、コンタクトレンズの入荷情報などが含まれる。また、配信情報には、広告のコンタクトレンズの種別、配信したユーザU1の識別情報、属性情報(例えば、性別、年齢、住所)などの情報が含まれる。なお、広告の配信情報は、店舗端末3Aに記憶していても良いし、他のサーバ等に記憶されている配信情報から取得するようにしてもよい。また、この配信情報は、ユーザU2が店舗端末3Aへ入力したものやユーザU3が本部端末4へ入力したものを利用するようにしてもよい。
【0167】
施設情報取得部335は、店舗周辺の施設の情報を取得する。具体的には、施設情報取得部335は、店舗周辺の施設情報、例えば、医療機関、学校、など、コンタクトレンズの需要に影響を有する施設の種別及び規模(人数など)の情報を取得する。店舗の住所は、店舗情報から取得できる。なお、この施設情報は、WEBサイトにアクセスして取得してもよいし、ユーザU2が店舗端末3Aへ入力したものやユーザU3が本部端末4へ入力したものを利用するようにしてもよい。
【0168】
質問内容取得部336は、コンタクトレンズのユーザU1又は前記コンタクトレンズの購入予定者からの質問内容を取得する。質問内容は、例えば、ユーザU1が入力したAIによるチャットボットへの質問、WEBサイト上での質問などから取得することができる。また、ユーザU2が店舗端末3Aへ入力したものやユーザU3が本部端末4へ入力したもの、質問時にユーザU1がユーザ端末2へ入力したものを利用するようにしてもよい。
【0169】
学習部337(第1学習部)は、購入履歴取得部332で取得された購入履歴から、来店時における前記ユーザU1ごとのコンタクトレンズの購入数量を、コンタクトレンズの種別ごとに学習する(以下、第1学習処理ともいう)。
また、学習部337(第2学習部)は、配信情報取得部334により取得された配信情報に含まれる広告の内容及び配信時期と、コンタクトレンズの販売数量の変化との関係を、コンタクトレンズの種別ごとに学習する(以下、第2学習処理ともいう)。
また、学習部337(第3学習部)は、施設情報取得部335により取得された店舗周辺の施設の種別と、前記施設が店舗周辺に建設された際のコンタクトレンズの販売数量の変化との関係を、コンタクトレンズの種別ごとに学習する(以下、第3学習処理ともいう)。
また、学習部337(第4学習部)は、質問内容取得部336で取得された質問内容と、コンタクトレンズの販売数量の変化との関係を学習する(以下、第4学習処理ともいう)。
【0170】
発注部338は、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量に満たない場合、在庫量を満たさないコンタクトレンズを足りない量だけ種別ごとに発注する。より具体的には、発注部338は、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量に満たない場合、適正在庫量を下回った種別のコンタクトレンズを適正在庫量の上限となるまで発注する発注情報をコンタクトレンズの卸業者の端末や本部端末4へ送信するように送信部304へ指示する。なお、発注量は、予めコンタクトレンズの種別ごとに決めておいてもよい。
【0171】
(管理システム1の処理)
以下、
図8Aから
図8Cを参照して、本実施形態に係る管理システム1の処理について説明する。なお、以下の説明では、既に、店舗端末3Aへ管理プログラム(アプリケーションソフトウェア(以下、アプリともいう))がインストールされており、かつ各アカウントの登録も済んでいるものとして販売処理について説明する。
【0172】
(学習処理)
図8Aは、店舗端末3Aによる学習処理を示すフローチャート図である。以下、
図8Aを参照して、店舗端末3Aによる学習処理について説明する。
【0173】
(ステップS701)
学習部337は、購入履歴取得部332で取得された購入履歴から、来店時における前記ユーザU1ごとのコンタクトレンズの購入数量を、コンタクトレンズの種別ごとに学習する。
【0174】
(ステップS702)
学習部337は、配信情報取得部334により取得された配信情報に含まれる広告の内容及び配信時期と、コンタクトレンズの販売数量の変化との関係を、コンタクトレンズの種別ごとに学習する。
【0175】
(ステップS703)
学習部337は、施設情報取得部335により取得された店舗周辺の施設の種別と、前記施設が店舗周辺に建設された際のコンタクトレンズの販売数量の変化との関係を、コンタクトレンズの種別ごとに学習する。
【0176】
(ステップS704)
学習部337(第4学習部)は、質問内容取得部336で取得された質問内容と、コンタクトレンズの販売数量の変化との関係を学習する。
【0177】
(適正在庫量算出処理)
図8Bは、店舗端末3Aによる適正在庫量算出処理を示すフローチャート図である。以下、
図8Bを参照して、店舗端末3Aによる適正在庫量算出処理について説明する。
【0178】
(ステップS801)
需要予測部331は、予約情報取得部333で取得される予約情報及び学習部337での学習結果(第1学習処理での学習結果)に応じて、コンタクトレンズの需要を種別ごとに予測する(第1需要予測)。
【0179】
(ステップS802)
需要予測部331は、配信情報取得部334で取得される配信情報及び学習部337での学習結果(第2学習処理での学習結果)に応じて、コンタクトレンズの需要を種別ごとに予測する(第2需要予測)。
【0180】
(ステップS803)
需要予測部331は、施設情報取得部335で取得される施設の情報及び学習部337での学習結果(第3学習処理での学習結果)に応じて、コンタクトレンズの需要を種別ごとに予測する(第3需要予測)。
【0181】
(ステップS804)
需要予測部331は、質問内容取得部336で取得される質問内容及び学習部337(第4学習処理での学習結果)での学習結果に応じて、コンタクトレンズの需要を種別ごとに予測する(第4需要予測)。
【0182】
(ステップS805)
適正在庫量算出部309は、需要予測部331での予測結果に応じて、コンタクトレンズの適切な在庫量(数量)の範囲を種別ごとに算出する。より具体的には、適正在庫量算出部309は、需要予測部331が上記ステップS801からS804で予測したコンタクトレンズの需要(数量)を種別ごとに集計し、この種別ごとに集計したコンタクトレンズの需要(数量)に応じて、コンタクトレンズの適切な在庫量(数量)の範囲を算出する。ここで、コンタクトレンズの適切な在庫量(数量)の範囲は、種別ごとに集計したコンタクトレンズの需要(数量)から所定数量の範囲(例えば、プラスマイナス20個)としてもよいし、種別ごとに集計したコンタクトレンズの需要(数量)から所定%の範囲(例えば、プラスマイナス10%)としてもよい。
【0183】
(発注処理)
図8Cは、店舗端末3Aによる発注処理を示すフローチャート図である。以下、
図8Cを参照して、店舗端末3Aによる発注処理について説明する。
【0184】
(ステップS901)
在庫量算出部308は、入荷量取得部306で取得されたコンタクトレンズの種別ごとの数量と、販売量取得部307で取得されたコンタクトレンズの種別ごとの数量との差分から、店舗におけるコンタクトレンズの種別ごとの在庫量を算出する。
【0185】
(ステップS902)
第1判定部310は、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内であるか否かを判定する。
第1判定部310は、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にある場合(YES)、発注処理を終了する。また、第1判定部310は、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にない場合(NO)、ステップS903の処理へ移行する。
【0186】
(ステップS903)
第1アラート報知部311は、第1アラートを報知する。具体的には、第1アラート報知部311は、第1判定部310が在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量の範囲内にない旨を表示装置300Dに表示させる。なお、予め登録された連絡先(例えば、メールアドレス等)にも第1アラートを送信するようにしてもよい。
【0187】
(ステップS904)
発注部338は、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量に満たないか否かを種別ごとに判定する。発注部338は、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量に満たす場合(YES)、換言すると、在庫量が過剰である場合、発注処理を終了する。また、発注部338は、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量に満たさない場合(NO)、換言すると在庫量が不足している場合、ステップS905の処理へ移行する。
【0188】
(ステップS905)
発注部338は、適正在庫量算出部309で算出された在庫量を満たさないコンタクトレンズを足りない量だけ種別ごとに発注する。
【0189】
以上のように、本実施形態に係る店舗端末3Aは、コンタクトレンズの管理装置である。店舗端末3Aは、コンタクトレンズの需要を予測する需要予測部331を備え、適正在庫量算出部309は、需要予測部331での予測結果に応じて、在庫量の範囲を算出する。このように、需要予測を行い、該需要予測に応じて、コンタクトレンズの在庫管理を行うことでより適切にコンタクトレンズの在庫を管理することができる。
【0190】
また、本実施形態に係る店舗端末3Aは、コンタクトレンズのユーザU1の購入履歴を取得する購入履歴取得部332と、購入履歴から、来店時におけるユーザU1ごとのコンタクトレンズの購入数量を学習する学習部337(第1学習部)と、コンタクトレンズのユーザU1の予約情報を取得する予約情報取得部333とを備えている。そして、需要予測部331は、予約情報取得部333で取得される予約情報及び学習部337での学習結果に応じて、コンタクトレンズの需要を予測する。このように、購入履歴から、来店時におけるユーザU1ごとのコンタクトレンズの購入数量を学習し、予約情報取得部333で取得される予約情報及び学習部337での学習結果に応じて、コンタクトレンズの需要を予測することで、より精度の高い需要予測を行うことができ、より効果的にコンタクトレンズの在庫を管理することができる。
【0191】
また、本実施形態に係る店舗端末3Aは、コンタクトレンズの広告の配信情報を取得する配信情報取得部334と、広告の内容及び配信時期と、コンタクトレンズの販売数量の変化との関係を学習する学習部337(第2学習部)とを備えている。そして、需要予測部331は、配信情報取得部334で取得される配信情報及び学習部337での学習結果に応じて、コンタクトレンズの需要を予測する。このように、広告の内容及び配信時期と、コンタクトレンズの販売数量の変化との関係を学習し、配信情報取得部334で取得される配信情報及び学習部337での学習結果に応じて、コンタクトレンズの需要を予測することで、より精度の高い需要予測を行うことができ、より効果的にコンタクトレンズの在庫を管理することができる。
【0192】
また、本実施形態に係る店舗端末3Aは、店舗周辺の施設の情報を取得する施設情報取得部335と、施設の種別と、施設が店舗周辺に建設された際のコンタクトレンズの販売数量の変化との関係を学習する学習部337(第3学習部)とを備えている。そして、需要予測部331は、施設情報取得部335で取得される施設の情報及び学習部337での学習結果に応じて、コンタクトレンズの需要を予測する。このように、施設の種別と、施設が店舗周辺に建設された際のコンタクトレンズの販売数量の変化との関係を学習し、施設情報取得部335で取得される施設の情報及び学習部337での学習結果に応じて、コンタクトレンズの需要を予測することで、より精度の高い需要予測を行うことができ、より効果的にコンタクトレンズの在庫を管理することができる。
【0193】
また、本実施形態に係る店舗端末3Aは、コンタクトレンズのユーザU1又はコンタクトレンズの購入予定者からの質問内容を取得する質問内容取得部336と、質問内容取得部336で取得された質問内容と、コンタクトレンズの販売数量の変化との関係を学習する学習部337とを備えている。そして、需要予測部331は、質問内容及び学習部337での学習結果に応じて、コンタクトレンズの需要を予測する。このように、質問内容取得部336で取得された質問内容と、コンタクトレンズの販売数量の変化との関係を学習し、質問内容及び学習結果に応じて、コンタクトレンズの需要を予測することで、より精度の高い需要予測を行うことができ、より効果的にコンタクトレンズの在庫を管理することができる。
【0194】
また、本実施形態に係る店舗端末3Aは、在庫量算出部308で算出されたコンタクトレンズの種別ごとの在庫量が適正在庫量算出部309で算出された在庫量に満たない場合、在庫量を満たさないコンタクトレンズを足りない量だけ種別ごとに発注する発注部338を備えている。このように、在庫量を満たさないコンタクトレンズを足りない量だけ種別ごとに発注するので、店舗での発注作業の労力が低減される。
【0195】
[第2実施形態の変形例]
なお、上記第2実施形態においては、店舗端末3Aが、需要予測部331、購入履歴取得部332、予約情報取得部333、配信情報取得部334、施設情報取得部335、質問内容取得部336、学習部337、発注部338などの機能を有しているが、これらの機能を、店舗端末3B、本部端末4又は管理サーバ5のいずれか1以上が有する構成としてもよい。また、店舗端末3Aが有する入荷量取得部306、販売量取得部307、在庫量算出部308、適正在庫量算出部309、第1判定部310、第1アラート報知部311、使用期限取得部312、第2判定部313、第2アラート報知部314などの機能を、店舗端末3B、本部端末4又は管理サーバ5のいずれか1以上が有する構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0196】
以上説明したように、本発明によれば、利便性の高いコンタクトレンズの管理装置、管理方法及び管理プログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0197】
1 管理システム
2 ユーザ端末
200A 通信IF
200B 記憶装置
200C 入力装置
200D 表示装置
200E カメラ
200F CPU
200G バス(BUS)
201 撮影制御部
202 入力受付部
203 表示制御部
204 送信部
205 受信部
206 コード生成部
207 記憶制御部
208 位置情報取得部
3A 店舗端末
300A 通信IF
300B 記憶装置
300C 入力装置
300D 表示装置
300E カメラ
300F CPU
300G バス(BUS)
301 撮影制御部
302 入力受付部
303 表示制御部
304 送信部
305 受信部
306 入荷量取得部
307 販売量取得部
308 在庫量算出部
309 適正在庫量算出部
310 第1判定部
311 第1アラート報知部
312 使用期限取得部
313 第2判定部
314 第2アラート報知部
315 記憶制御部
316 位置情報取得部
331 需要予測部
332 購入履歴取得部
333 予約情報取得部
334 配信情報取得部
335 施設情報取得部
336 質問内容取得部
337 学習部
338 発注部
3B 店舗端末
300H 通信IF
300I 記憶装置
300J 入力装置
300K 表示装置
300L CPU
300M バス(BUS)
321 入力受付部
322 表示制御部
323 送信部
324 受信部
325 記憶制御部
4 本部端末
400A 通信IF
400B 記憶装置
400C 入力装置
400D 表示装置
400E CPU
400F バス(BUS)
401 入力受付部
402 表示制御部
403 送信部
404 受信部
405 記憶制御部
5 管理サーバ
500A 通信IF
500B 記憶装置
500C 入力装置
500D 表示装置
500E CPU
500F バス(BUS)
501 入力受付部
502 表示制御部
503 送信部
504 受信部
505 抽出部
506 記憶制御部
6 ネットワーク