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特開2022-8761VOCを吸収できる無機化学剤の製造設備
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022008761
(43)【公開日】2022-01-14
(54)【発明の名称】VOCを吸収できる無機化学剤の製造設備
(51)【国際特許分類】
   B01F 35/80 20220101AFI20220106BHJP
   B01F 27/86 20220101ALI20220106BHJP
【FI】
B01F15/04 E
B01F7/16 L
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020048304
(22)【出願日】2020-03-18
(31)【優先権主張番号】201911073176.9
(32)【優先日】2019-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519449068
【氏名又は名称】鐘瑩瑩
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】張陵云
【テーマコード(参考)】
4G037
4G078
【Fターム(参考)】
4G037BA05
4G037BB06
4G037DA18
4G037EA04
4G078AA11
4G078AB01
4G078BA05
4G078BA09
4G078CA08
4G078DA01
4G078EA10
4G078EA12
(57)【要約】
【課題】本願はVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備を開示した。
【解決手段】
本願発明のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備は、移行箱を含み、前記移行箱の中には収容空間が設置され、前記収容空間の上端には貯蔵装置が固定的に設置され、本願発明は垂直管路の中にあるスライド可能な交差型バルブを利用し、同じ時間での流速が同じであるため、流量比は管路の容積比に等しく、即ち精確に溶質を投与でき、人力操作による読み取り値の違いを避けられ、後続の吸収効果にも影響を与えず、また、混合液を回転させて渦巻きにし、攪拌構造を渦巻きの位置に固定的に取り付け、こうなると水流が通過すると撹拌を行い、混合液の品質が保証される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移行箱を含み、前記移行箱の中には収容空間が設置され、
前記収容空間の上端には貯蔵装置が固定的に設置され、前記貯蔵装置は、前記収容空間の上端内壁に環になるように配列された四つの投与管と、前記投与管の上端に前記投与管を貫通するように設置された収容箱と、前記収容空間の上端内壁に設置され且つ四つの前記投与管の配列中心に位置する水管と、前記水管の上端に前記水管を貫通するように設置された水箱とを含み、前記水箱と前記収容箱とはそれぞれ溶質と溶剤を貯蔵し、前記投与管の中にはバルブ部品が設置され、前記バルブ部品は、前記投与管にスライド可能に連結され且つ上から下へと配列された二つのバルブとを含み、上下の前記バルブが交代でスライドすることで、前記投与管の開閉を制御し、
前記収容空間の上側端面には中心対称となった伝動軸が回転可能に連結され、前記伝動軸には前記バルブのスライドを制御できる起動装置が設置され、前記起動装置は、前記バルブと当接している押し棒と、前記伝動軸に回転可能に連結され且つ前記押し棒と当接している二つの曲率輪とを含み、前記曲率輪と前記押し棒の接触点の直径変化により前記バルブを押してスライドさせ、前記収容空間の中には水位を検知できる定量装置がスライド可能に連結され、前記定量装置は、前記収容空間の中にはスライド可能に連結された浮力リングを含み、前記浮力リングの垂直高度の変化により溶剤の比率を定め、
前記収容空間の下端には混合空間が設置され、前記混合空間と前記収容空間とは水流し口によって連通され、前記水流し口の中には電力に制御された電磁バルブが設置され、前記混合空間の中には撹拌装置が設置され、前記撹拌装置は、前記混合空間の下端に回転可能に連結された駆動軸と、前記駆動軸に配列された三つのインペラと、前記混合空間の下端内壁に設置された乱流箱と、前記乱流箱に設置されたつなぎ空間と、前記つなぎ空間にスライド可能に連結され且つ中心対称となったチェーンロッドとを含み、前記駆動軸により前記インペラを回転させることで渦巻きを生じ、渦巻きの中に位置する前記チェーンロッドが流体を乱すことで混合効果が保証されることを特徴とするVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備。
【請求項2】
前後側の前記投与管と左右側の前記投与管の容積比は三対二であることを特徴とする請求項1に記載のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備。
【請求項3】
上下の前記曲率輪は反対に装着されていることを特徴とする請求項1に記載のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備。
【請求項4】
前記貯蔵装置はさらに前記水管の下端にスライド可能に連結された軌道カバーを含み、前記軌道カバーと前記収容空間の上端内壁とは抵抗ばねによって連結され、前記軌道カバーの中には螺旋軌道が設置され、前記水箱は外部の揚水ポンプと連結できることを特徴とする請求項1に記載のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備。
【請求項5】
前記バルブ部品はさらに前記バルブの中に設置されたスライド空間を含み、前記スライド空間の中には前記投与管の内壁と固定的に連結された固定棒がスライド可能に連結され、前記固定棒と前記スライド空間とは復帰ばねによって連結されていることを特徴とする請求項1に記載のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備。
【請求項6】
前記起動装置はさらに前記伝動軸に回転可能に連結された伝動箱を含み、前記伝動箱の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間と前記押し棒とがスライド可能に連結され、前記伝動軸には前記伝動箱の下端に位置する斜歯歯車が設置されていることを特徴とする請求項1に記載のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備。
【請求項7】
前記定量装置はさらに前記収容空間の上端内壁に形成された昇降溝を含み、前記浮力リングの内輪には前記軌道カバーを閉鎖できる密封板が固定的に設置され、前記密封板には前記昇降溝とスライド可能に連結された斜歯棒が設置され、前記斜歯棒が前記斜歯歯車と噛み合うことができ、前記斜歯棒にはばね付きの引掛り棒が設置されていることを特徴とする請求項6に記載のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備。
【請求項8】
前記電磁バルブは前記水流し口の右側にスライド可能に連結された磁性妨害板を含み、前記磁性妨害板と前記水流し口とは引っ張りばねによって連結され、前記水流し口の左側内壁には前記磁性妨害板と磁力により連結された電磁弁が嵌め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備。
【請求項9】
前記撹拌装置は、さらに前記混合空間の下端内壁の中に嵌め込まれ且つ前記駆動軸と伝動可能に連結されたモータを含み、また、前記モータと前記電磁弁とが通信可能に連結され、前記混合空間の後端にはボールバルブが設置され、前記乱流箱には従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸には上下対称となり且つ前記チェーンロッドとヒンジにより連結されたひし形輪が設置され、前記チェーンロッドには前記つなぎ空間の外側端面とスライド可能に連結された撹拌棒がヒンジにより連結され、下端にある前記ひし形輪と前記つなぎ空間の下端内壁とはトルクばねによって連結され、前記従動軸には前記ひし形輪の間に位置する歯車が設置され、前記つなぎ空間の片側には前記歯車と噛み合ったラックがスライド可能に連結され、前記ラックには前記つなぎ空間の外側に位置する衝撃板が設置されていることを特徴とする請求項8に記載のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は無機化学技術分野を取り上げて、具体的にはVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備である。
【背景技術】
【0002】
VOCとは常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称のことである。大気汚染や土壌汚染の原因となる物質も多く、住居用の接着剤に含まれる有機溶剤などが室内空気汚染物質として問題になっている。目下、これらの物質を削減するために、吸収法を利用して気体を吸収塔の中に送って濾過を行い、しかしながら、水の吸収力は限度があるため、飽和状態に達したら、水を交換しなければならなく、こうなると二次汚染を引き起こすだけでなく、水源の質も損なわれ、即ち省エネも環境保護もできない。そして、従来技術では、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウムを配合することで新型吸収化学剤を製造するという解決策が提案された。
しかしながら、当該種類の無機化学剤を製造するには人力で投与量を制御する必要があり、主観的な判断による読み取り値の違いが原因となって溶剤の混合比率が最適ではない恐れがあり、やがて吸収効果に悪影響を与えてしまう。本願発明は上記の問題を解決できる装置を開示した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第106285590号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当該種類の無機化学剤を製造するには人力で投与量を制御する必要があり、主観的な判断による読み取り値の違いが原因となって溶剤の混合比率が最適ではない恐れがあり、やがて吸収効果に悪影響を与えてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するために、本願はVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備を設計し、本願発明のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備は、移行箱を含み、前記移行箱の中には収容空間が設置され、前記収容空間の上端には貯蔵装置が固定的に設置され、前記貯蔵装置は、前記収容空間の上端内壁に環になるように配列された四つの投与管と、前記投与管の上端に前記投与管を貫通するように設置された収容箱と、前記収容空間の上端内壁に設置され且つ四つの前記投与管の配列中心に位置する水管と、前記水管の上端に前記水管を貫通するように設置された水箱とを含み、前記水箱と前記収容箱とはそれぞれ溶質と溶剤を貯蔵し、前記投与管の中にはバルブ部品が設置され、前記バルブ部品は、前記投与管にスライド可能に連結され且つ上から下へと配列された二つのバルブとを含み、上下の前記バルブが交代でスライドすることで、前記投与管の開閉を制御し、前記収容空間の上側端面には中心対称となった伝動軸が回転可能に連結され、前記伝動軸には前記バルブのスライドを制御できる起動装置が設置され、前記起動装置は、前記バルブと当接している押し棒と、前記伝動軸に回転可能に連結され且つ前記押し棒と当接している二つの曲率輪とを含み、前記曲率輪と前記押し棒の接触点の直径変化により前記バルブを押してスライドさせ、前記収容空間の中には水位を検知できる定量装置がスライド可能に連結され、前記定量装置は、前記収容空間の中にはスライド可能に連結された浮力リングを含み、前記浮力リングの垂直高度の変化により溶剤の比率を定め、前記収容空間の下端には混合空間が設置され、前記混合空間と前記収容空間とは水流し口によって連通され、前記水流し口の中には電力に制御された電磁バルブが設置され、前記混合空間の中には撹拌装置が設置され、前記撹拌装置は、前記混合空間の下端に回転可能に連結された駆動軸と、前記駆動軸に配列された三つのインペラと、前記混合空間の下端内壁に設置された乱流箱と、前記乱流箱に設置されたつなぎ空間と、前記つなぎ空間にスライド可能に連結され且つ中心対称となったチェーンロッドとを含み、前記駆動軸により前記インペラを回転させることで渦巻きを生じ、渦巻きの中に位置する前記チェーンロッドが流体を乱すことで混合効果が保証される。
【0006】
好ましくは、前後側の前記投与管と左右側の前記投与管の容積比は三対二である。
【0007】
好ましくは、上下の前記曲率輪は反対に装着されている。
【0008】
前記貯蔵装置はさらに前記水管の下端にスライド可能に連結された軌道カバーを含み、前記軌道カバーと前記収容空間の上端内壁とは抵抗ばねによって連結され、前記軌道カバーの中には螺旋軌道が設置され、前記水箱は外部の揚水ポンプと連結できる。
【0009】
前記バルブ部品はさらに前記バルブの中に設置されたスライド空間を含み、前記スライド空間の中には前記投与管の内壁と固定的に連結された固定棒がスライド可能に連結され、前記固定棒と前記スライド空間とは復帰ばねによって連結されている。
【0010】
前記起動装置はさらに前記伝動軸に回転可能に連結された伝動箱を含み、前記伝動箱の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間と前記押し棒とがスライド可能に連結され、前記伝動軸には前記伝動箱の下端に位置する斜歯歯車が設置されている。
【0011】
前記定量装置はさらに前記収容空間の上端内壁に形成された昇降溝を含み、前記浮力リングの内輪には前記軌道カバーを閉鎖できる密封板が固定的に設置され、前記密封板には前記昇降溝とスライド可能に連結された斜歯棒が設置され、前記斜歯棒が前記斜歯歯車と噛み合うことができ、前記斜歯棒にはばね付きの引掛り棒が設置されている。
【0012】
前記電磁バルブは前記水流し口の右側にスライド可能に連結された磁性妨害板を含み、前記磁性妨害板と前記水流し口とは引っ張りばねによって連結され、前記水流し口の左側内壁には前記磁性妨害板と磁力により連結された電磁弁が嵌め込まれている。
【0013】
前記撹拌装置は、さらに前記混合空間の下端内壁の中に嵌め込まれ且つ前記駆動軸と伝動可能に連結されたモータを含み、また、前記モータと前記電磁弁とが通信可能に連結され、前記混合空間の後端にはボールバルブが設置され、前記乱流箱には従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸には上下対称となり且つ前記チェーンロッドとヒンジにより連結されたひし形輪が設置され、前記チェーンロッドには前記つなぎ空間の外側端面とスライド可能に連結された撹拌棒がヒンジにより連結され、下端にある前記ひし形輪と前記つなぎ空間の下端内壁とはトルクばねによって連結され、前記従動軸には前記ひし形輪の間に位置する歯車が設置され、前記つなぎ空間の片側には前記歯車と噛み合ったラックがスライド可能に連結され、前記ラックには前記つなぎ空間の外側に位置する衝撃板が設置されている。
【発明の効果】
【0014】
本願発明は垂直管路の中にあるスライド可能な交差型バルブを利用し、同じ時間での流速が同じであるため、流量比は管路の容積比に等しく、即ち精確に溶質を投与でき、人力操作による読み取り値の違いを避けられ、後続の吸収効果にも影響を与えず、また、混合液を回転させて渦巻きにし、攪拌構造を渦巻きの位置に固定的に取り付け、こうなると水流が通過すると撹拌を行い、混合液の品質が保証される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に図1~6をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0016】
図1図1は本願発明の全体構成模式図
図2図2図1におけるAの拡大構成模式図
図3図3図1におけるBの拡大構成模式図
図4図4図3におけるC―C方向からの構成模式図
図5図5図3におけるD―D方向からの構成模式図
図6図6図1におけるE―E方向からの構成模式図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願発明はVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備に関わり、主に比率通りにVOCを吸収できる無機化学剤を製造する作業に応用され、以下に図面を交えて本願発明について更なる説明をする。
【0018】
本願発明のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備は、移行箱11を含み、前記移行箱11の中には収容空間12が設置され、前記収容空間12の上端には貯蔵装置901が固定的に設置され、前記貯蔵装置901は、前記収容空間12の上端内壁に環になるように配列された四つの投与管26と、前記投与管26の上端に前記投与管26を貫通するように設置された収容箱30と、前記収容空間12の上端内壁に設置され且つ四つの前記投与管26の配列中心に位置する水管28と、前記水管28の上端に前記水管28を貫通するように設置された水箱29とを含み、前記水箱29と前記収容箱30とはそれぞれ溶質と溶剤を貯蔵し、前記投与管26の中にはバルブ部品902が設置され、前記バルブ部品902は、前記投与管26にスライド可能に連結され且つ上から下へと配列された二つのバルブ36とを含み、上下の前記バルブ36が交代でスライドすることで、前記投与管26の開閉を制御し、前記収容空間12の上側端面には中心対称となった伝動軸33が回転可能に連結され、前記伝動軸33には前記バルブ36のスライドを制御できる起動装置903が設置され、前記起動装置903は、前記バルブ36と当接している押し棒37と、前記伝動軸33に回転可能に連結され且つ前記押し棒37と当接している二つの曲率輪34とを含み、前記曲率輪34と前記押し棒37の接触点の直径変化により前記バルブ36を押してスライドさせ、前記収容空間12の中には水位を検知できる定量装置904がスライド可能に連結され、前記定量装置904は、前記収容空間12の中にはスライド可能に連結された浮力リング15を含み、前記浮力リング15の垂直高度の変化により溶剤の比率を定め、前記収容空間12の下端には混合空間51が設置され、前記混合空間51と前記収容空間12とは水流し口22によって連通され、前記水流し口22の中には電力に制御された電磁バルブ905が設置され、前記混合空間51の中には撹拌装置906が設置され、前記撹拌装置906は、前記混合空間51の下端に回転可能に連結された駆動軸19と、前記駆動軸19に配列された三つのインペラ17と、前記混合空間51の下端内壁に設置された乱流箱48と、前記乱流箱48に設置されたつなぎ空間47と、前記つなぎ空間47にスライド可能に連結され且つ中心対称となったチェーンロッド41とを含み、前記駆動軸19により前記インペラ17を回転させることで渦巻きを生じ、渦巻きの中に位置する前記チェーンロッド41が流体を乱すことで混合効果が保証される。
【0019】
有益的には、前後側の前記投与管26と左右側の前記投与管26の容積比は三対二であり、前記投与管26にある原料の流速が同じであれば、同じ時間内の投与量も三対二であり、即ち精確に溶質を測って投与することができる。
【0020】
有益的には、上下の前記曲率輪34は反対に装着されているため、前記バルブ36のスライド方向も反対になり、即ち一つの前記バルブ36が作動すると、もう一つの前記バルブ36が作動しない。
【0021】
前記貯蔵装置901はさらに前記水管28の下端にスライド可能に連結された軌道カバー24を含み、前記軌道カバー24と前記収容空間12の上端内壁とは抵抗ばね27によって連結され、前記軌道カバー24の中には螺旋軌道25が設置され、前記水箱29は外部の揚水ポンプと連結でき、前記螺旋軌道25の螺旋構造により水が導かれて回転しながら飛び散り、そして水が前記収容空間12の中で溶剤と混合できる。
【0022】
前記バルブ部品902はさらに前記バルブ36の中に設置されたスライド空間52を含み、前記スライド空間52の中には前記投与管26の内壁と固定的に連結された固定棒38がスライド可能に連結され、前記固定棒38と前記スライド空間52とは復帰ばね35によって連結され、前記バルブ36のスライドを制限する力が失った後に前記復帰ばね35の弾力により前記バルブ36をスライドさせて復帰させることができる。
【0023】
前記起動装置903はさらに前記伝動軸33に回転可能に連結された伝動箱31を含み、前記伝動箱31の中には伝動空間32が設置され、前記伝動空間32と前記押し棒37とがスライド可能に連結され、前記伝動軸33には前記伝動箱31の下端に位置する斜歯歯車39が設置されている。
【0024】
前記定量装置904はさらに前記収容空間12の上端内壁に形成された昇降溝40を含み、前記浮力リング15の内輪には前記軌道カバー24を閉鎖できる密封板23が固定的に設置され、前記密封板23には前記昇降溝40とスライド可能に連結された斜歯棒14が設置され、前記斜歯棒14が前記斜歯歯車39と噛み合うことができ、前記斜歯棒14にはばね付きの引掛り棒13が設置され、前記浮力リング15は毎回移動して前記軌道カバー24と当接するとき、前記収容空間12の水の容量が四十である。
【0025】
前記電磁バルブ905は前記水流し口22の右側にスライド可能に連結された磁性妨害板21を含み、前記磁性妨害板21と前記水流し口22とは引っ張りばね16によって連結され、前記水流し口22の左側内壁には前記磁性妨害板21と磁力により連結された電磁弁20が嵌め込まれ、電力により前記電磁弁20を制御することで、前記磁性妨害板21が前記電磁弁20に押されてスライドし、前記水流し口22を開閉する。
【0026】
前記撹拌装置906は、さらに前記混合空間51の下端内壁の中に嵌め込まれ且つ前記駆動軸19と伝動可能に連結されたモータ18を含み、また、前記モータ18と前記電磁弁20とが通信可能に連結され、前記混合空間51の後端にはボールバルブが設置され、前記乱流箱48には従動軸43が回転可能に連結され、前記従動軸43には上下対称となり且つ前記チェーンロッド41とヒンジにより連結されたひし形輪42が設置され、前記チェーンロッド41には前記つなぎ空間47の外側端面とスライド可能に連結された撹拌棒44がヒンジにより連結され、下端にある前記ひし形輪42と前記つなぎ空間47の下端内壁とはトルクばね49によって連結され、前記従動軸43には前記ひし形輪42の間に位置する歯車45が設置され、前記つなぎ空間47の片側には前記歯車45と噛み合ったラック46がスライド可能に連結され、前記ラック46には前記つなぎ空間47の外側に位置する衝撃板50が設置され、前記インペラ17により水を回転させて渦巻きを形成させた後、水流が前記衝撃板50に衝突し、前記ラック46を押してスライドさせることで、前記ラック46と噛み合った前記歯車45が回転し、そして前記従動軸43が回転して前記ひし形輪42により前記チェーンロッド41を送り出し、溶剤と溶質を十分に撹拌して混合させる。
【0027】
以下に図1図6を交えて本願発明の作動手順について詳しく説明する。
【0028】
はじめに、衝撃板50が乱流箱48と当接していなく、チェーンロッド41がつなぎ空間47の中に収縮されており、撹拌棒44が折りたたみの状態で収容されており、電磁弁20と磁性妨害板21とが磁力により当接しており、水流し口22が閉じられており、浮力リング15が収容空間12の最下部に位置しており、下端にあるバルブ36が投与管26と当接しており、投与管26が閉じられている。
【0029】
製造時、外部の揚水ポンプを作動させ、水が順次に水箱29と水管28を経由して収容空間12の中に流れ込み、そして水位の上昇により浮力リング15を上昇させ、浮力リング15が軌道カバー24と当接するまで上昇すると、密封板23が軌道カバー24を閉鎖し、収容空間12の中の水は容量が四十であり、また、斜歯棒14が上昇し、昇降溝40を通り抜けて斜歯歯車39と噛み合って回転し、また伝動軸33により曲率輪34を回転させ、曲率輪34が回転することで上側の押し棒37を押し出し、さらにバルブ36を投与管26の中までスライドさせ、また、下側の押し棒37が伝動空間32の中に戻り、復帰ばね35が復帰してバルブ36を押すことで、投与管26が上下二つのバルブ36のスライド限界位置の間にあり、収容箱30の中の溶質を投与管26より収容空間12の中に入れ、この時に前後側の投与管26に入れた溶質の投与量が一点五であり、左右側の投与管26にあるに入れた溶質の投与量が一であり、モータ18を作動させることで、駆動軸19によりインペラ17を回転させると同時に、電磁弁20を停電させて磁性を失わせ、磁性妨害板21が引っ張りばね16の弾性回復により右方へ移動し、水流し口22を開け、混合液が水流し口22から混合空間51の中に流れ込み、この時に水位が下降し、浮力リング15も下降し、そして浮力リング15が上記のステップを繰り返し、再び前後側の投与管26に入れた溶質の投与量が一点五であり、左右側の投与管26にあるに入れた溶質の投与量が一であり、また、混合空間51の中でインペラ17により水を回転させて渦巻きにし、水流が衝撃板50に衝突し、ラック46を押してスライドさせることで、ラック46と噛み合った歯車45が回転し、そして従動軸43が回転してひし形輪42によりチェーンロッド41を送り出し、撹拌棒44を広げて溶剤と溶質を十分に撹拌して混合させ、最後に混合空間51の後端にあるボールバルブを介して混合液を取り出す。
【0030】
以上の方式により、当該分野の従業員は本願発明の範囲内で作業状況に応じて様々な改変を加えることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2020-11-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移行箱を含み、前記移行箱の中には収容空間が設置され、
前記収容空間の上端には貯蔵装置が固定的に設置され、前記貯蔵装置は、前記収容空間の上端内壁に環になるように配列された四つの投与管と、前記投与管の上端に前記投与管を貫通するように設置された収容箱と、前記収容空間の上端内壁に設置され且つ四つの前記投与管の配列中心に位置する水管と、前記水管の上端に前記水管を貫通するように設置された水箱とを含み、前記水箱と前記収容箱とはそれぞれ溶質と溶剤を貯蔵し、前記投与管の中にはバルブ部品が設置され、前記バルブ部品は、前記投与管にスライド可能に連結され且つ上から下へと配列された二つのバルブとを含み、上下の前記バルブが交代でスライドすることで、前記投与管の開閉を制御し、
前記収容空間の上側端面には中心対称となった伝動軸が回転可能に連結され、前記伝動軸には前記バルブのスライドを制御できる起動装置が設置され、前記起動装置は、前記バルブと当接している押し棒と、前記伝動軸に回転可能に連結され且つ前記押し棒と当接している二つの曲率輪とを含み、前記曲率輪と前記押し棒の接触点の直径変化により前記バルブを押してスライドさせ、前記収容空間の中には水位を検知できる定量装置がスライド可能に連結され、前記定量装置は、前記収容空間の中にはスライド可能に連結された浮力リングを含み、前記浮力リングの垂直高度の変化により溶剤の比率を定め、
前記収容空間の下端には混合空間が設置され、前記混合空間と前記収容空間とは水流し口によって連通され、前記水流し口の中には電力に制御された電磁バルブが設置され、前記混合空間の中には撹拌装置が設置され、前記撹拌装置は、前記混合空間の下端に回転可能に連結された駆動軸と、前記駆動軸に配列された三つのインペラと、前記混合空間の下端内壁に設置された乱流箱と、前記乱流箱に設置されたつなぎ空間と、前記つなぎ空間にスライド可能に連結され且つ中心対称となったチェーンロッドとを含み、前記駆動軸により前記インペラを回転させることで渦巻きを生じ、渦巻きの中に位置する前記チェーンロッドが流体を乱すことで混合効果が保証され、
前後側の前記投与管と左右側の前記投与管の容積比は三対二であり、
上下の前記曲率輪は反対に装着されており、
前記貯蔵装置はさらに前記水管の下端にスライド可能に連結された軌道カバーを含み、前記軌道カバーと前記収容空間の上端内壁とは抵抗ばねによって連結され、前記軌道カバーの中には螺旋軌道が設置され、前記水箱は外部の揚水ポンプと連結でき、
前記バルブ部品はさらに前記バルブの中に設置されたスライド空間を含み、前記スライド空間の中には前記投与管の内壁と固定的に連結された固定棒がスライド可能に連結され、前記固定棒と前記スライド空間とは復帰ばねによって連結されており、
前記起動装置はさらに前記伝動軸に回転可能に連結された伝動箱を含み、前記伝動箱の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間において前記投与管に近接した側の内壁と前記押し棒とがスライド可能に連結され、前記伝動軸には前記伝動箱の下端に位置する斜歯歯車が設置されており、
前記定量装置はさらに前記収容空間の上端内壁に形成された昇降溝を含み、前記浮力リングの内輪には前記軌道カバーを閉鎖できる密封板が固定的に設置され、前記密封板には前記昇降溝とスライド可能に連結された斜歯棒が設置され、前記斜歯棒が前記斜歯歯車と噛み合うことができ、前記斜歯棒にはばね付きの引掛り棒が設置されており、
前記電磁バルブは前記水流し口の右側にスライド可能に連結された磁性妨害板を含み、前記磁性妨害板と前記水流し口とは引っ張りばねによって連結され、前記水流し口の左側内壁には前記磁性妨害板と磁力により連結された電磁弁が嵌め込まれており、
前記撹拌装置は、さらに前記混合空間の下端内壁の中に嵌め込まれ且つ前記駆動軸と伝動可能に連結されたモータを含み、また、前記モータと前記電磁弁とが通信可能に連結され、前記混合空間の後端にはボールバルブが設置され、前記乱流箱には従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸には上下対称となり且つ前記チェーンロッドとヒンジにより連結されたひし形輪が設置され、前記チェーンロッドには前記つなぎ空間の外側端面とスライド可能に連結された撹拌棒がヒンジにより連結され、下端にある前記ひし形輪と前記つなぎ空間の下端内壁とはトルクばねによって連結され、前記従動軸には前記ひし形輪の間に位置する歯車が設置され、前記つなぎ空間の片側には前記歯車と噛み合ったラックがスライド可能に連結され、前記ラックには前記つなぎ空間の外側に位置する衝撃板が設置されており、
製造時、外部の揚水ポンプを作動させ、水が順次に前記水箱と前記水管を経由して前記収容空間の中に流れ込み、そして水位の上昇により前記浮力リングを上昇させ、前記浮力リングが前記軌道カバーと当接するまで上昇すると、前記密封板が前記軌道カバーを閉鎖し、前記収容空間の中の水は容量が四十であり、また、前記斜歯棒が上昇し、前記昇降溝を通り抜けて前記斜歯歯車と噛み合って回転し、また前記伝動軸により前記曲率輪を回転させ、前記曲率輪が回転することで上側の前記押し棒を押し出し、さらに前記バルブを前記投与管の中までスライドさせ、また、下側の前記押し棒が前記伝動空間の中に戻り、前記復帰ばねが復帰して前記バルブを押すことで、前記投与管が上下二つの前記バルブのスライド限界位置の間にあり、前記収容箱の中の溶質を前記投与管より前記収容空間の中に入れ、この時に前後側の前記投与管に入れた溶質の投与量が一点五であり、左右側の前記投与管にあるに入れた溶質の投与量が一であり、前記モータを作動させることで、前記駆動軸により前記インペラを回転させると同時に、前記電磁弁を停電させて磁性を失わせ、前記磁性妨害板が前記引っ張りばねの弾性回復により右方へ移動し、前記水流し口を開け、混合液が前記水流し口から前記混合空間の中に流れ込み、この時に水位が下降し、前記浮力リングも下降し、そして前記浮力リングが上記のステップを繰り返し、再び前後側の前記投与管に入れた溶質の投与量が一点五であり、左右側の前記投与管にあるに入れた溶質の投与量が一であり、また、前記混合空間の中で前記インペラにより水を回転させて渦巻きにし、水流が前記衝撃板に衝突し、前記ラックを押してスライドさせることで、前記ラックと噛み合った前記歯車が回転し、そして前記従動軸が回転して前記ひし形輪により前記チェーンロッドを送り出し、前記撹拌棒を広げて溶剤と溶質を十分に撹拌して混合させ、最後に前記混合空間の後端にあるボールバルブを介して混合液を取り出すことを特徴とするVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は無機化学技術分野を取り上げて、具体的にはVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備である。
【背景技術】
【0002】
VOCとは常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称のことである。大気汚染や土壌汚染の原因となる物質も多く、住居用の接着剤に含まれる有機溶剤などが室内空気汚染物質として問題になっている。目下、これらの物質を削減するために、吸収法を利用して気体を吸収塔の中に送って濾過を行い、しかしながら、水の吸収力は限度があるため、飽和状態に達したら、水を交換しなければならなく、こうなると二次汚染を引き起こすだけでなく、水源の質も損なわれ、即ち省エネも環境保護もできない。そして、従来技術では、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウムを配合することで新型吸収化学剤を製造するという解決策が提案された。
しかしながら、当該種類の無機化学剤を製造するには人力で投与量を制御する必要があり、主観的な判断による読み取り値の違いが原因となって溶剤の混合比率が最適ではない恐れがあり、やがて吸収効果に悪影響を与えてしまう。本願発明は上記の問題を解決できる装置を開示した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第106285590号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当該種類の無機化学剤を製造するには人力で投与量を制御する必要があり、主観的な判断による読み取り値の違いが原因となって溶剤の混合比率が最適ではない恐れがあり、やがて吸収効果に悪影響を与えてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するために、本願はVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備を設計し、本願発明のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備は、移行箱を含み、前記移行箱の中には収容空間が設置され、前記収容空間の上端には貯蔵装置が固定的に設置され、前記貯蔵装置は、前記収容空間の上端内壁に環になるように配列された四つの投与管と、前記投与管の上端に前記投与管を貫通するように設置された収容箱と、前記収容空間の上端内壁に設置され且つ四つの前記投与管の配列中心に位置する水管と、前記水管の上端に前記水管を貫通するように設置された水箱とを含み、前記水箱と前記収容箱とはそれぞれ溶質と溶剤を貯蔵し、前記投与管の中にはバルブ部品が設置され、前記バルブ部品は、前記投与管にスライド可能に連結され且つ上から下へと配列された二つのバルブとを含み、上下の前記バルブが交代でスライドすることで、前記投与管の開閉を制御し、前記収容空間の上側端面には中心対称となった伝動軸が回転可能に連結され、前記伝動軸には前記バルブのスライドを制御できる起動装置が設置され、前記起動装置は、前記バルブと当接している押し棒と、前記伝動軸に回転可能に連結され且つ前記押し棒と当接している二つの曲率輪とを含み、前記曲率輪と前記押し棒の接触点の直径変化により前記バルブを押してスライドさせ、前記収容空間の中には水位を検知できる定量装置がスライド可能に連結され、前記定量装置は、前記収容空間の中にはスライド可能に連結された浮力リングを含み、前記浮力リングの垂直高度の変化により溶剤の比率を定め、前記収容空間の下端には混合空間が設置され、前記混合空間と前記収容空間とは水流し口によって連通され、前記水流し口の中には電力に制御された電磁バルブが設置され、前記混合空間の中には撹拌装置が設置され、前記撹拌装置は、前記混合空間の下端に回転可能に連結された駆動軸と、前記駆動軸に配列された三つのインペラと、前記混合空間の下端内壁に設置された乱流箱と、前記乱流箱に設置されたつなぎ空間と、前記つなぎ空間にスライド可能に連結され且つ中心対称となったチェーンロッドとを含み、前記駆動軸により前記インペラを回転させることで渦巻きを生じ、渦巻きの中に位置する前記チェーンロッドが流体を乱すことで混合効果が保証される。
【0006】
好ましくは、前後側の前記投与管と左右側の前記投与管の容積比は三対二である。
【0007】
好ましくは、上下の前記曲率輪は反対に装着されている。
【0008】
前記貯蔵装置はさらに前記水管の下端にスライド可能に連結された軌道カバーを含み、前記軌道カバーと前記収容空間の上端内壁とは抵抗ばねによって連結され、前記軌道カバーの中には螺旋軌道が設置され、前記水箱は外部の揚水ポンプと連結できる。
【0009】
前記バルブ部品はさらに前記バルブの中に設置されたスライド空間を含み、前記スライド空間の中には前記投与管の内壁と固定的に連結された固定棒がスライド可能に連結され、前記固定棒と前記スライド空間とは復帰ばねによって連結されている。
【0010】
前記起動装置はさらに前記伝動軸に回転可能に連結された伝動箱を含み、前記伝動箱の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間において前記投与管に近接した側の内壁と前記押し棒とがスライド可能に連結され、前記伝動軸には前記伝動箱の下端に位置する斜歯歯車が設置されている。
【0011】
前記定量装置はさらに前記収容空間の上端内壁に形成された昇降溝を含み、前記浮力リングの内輪には前記軌道カバーを閉鎖できる密封板が固定的に設置され、前記密封板には前記昇降溝とスライド可能に連結された斜歯棒が設置され、前記斜歯棒が前記斜歯歯車と噛み合うことができ、前記斜歯棒にはばね付きの引掛り棒が設置されている。
【0012】
前記電磁バルブは前記水流し口の右側にスライド可能に連結された磁性妨害板を含み、前記磁性妨害板と前記水流し口とは引っ張りばねによって連結され、前記水流し口の左側内壁には前記磁性妨害板と磁力により連結された電磁弁が嵌め込まれている。
【0013】
前記撹拌装置は、さらに前記混合空間の下端内壁の中に嵌め込まれ且つ前記駆動軸と伝動可能に連結されたモータを含み、また、前記モータと前記電磁弁とが通信可能に連結され、前記混合空間の後端にはボールバルブが設置され、前記乱流箱には従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸には上下対称となり且つ前記チェーンロッドとヒンジにより連結されたひし形輪が設置され、前記チェーンロッドには前記つなぎ空間の外側端面とスライド可能に連結された撹拌棒がヒンジにより連結され、下端にある前記ひし形輪と前記つなぎ空間の下端内壁とはトルクばねによって連結され、前記従動軸には前記ひし形輪の間に位置する歯車が設置され、前記つなぎ空間の片側には前記歯車と噛み合ったラックがスライド可能に連結され、前記ラックには前記つなぎ空間の外側に位置する衝撃板が設置されている。
【発明の効果】
【0014】
本願発明は垂直管路の中にあるスライド可能な交差型バルブを利用し、同じ時間での流速が同じであるため、流量比は管路の容積比に等しく、即ち精確に溶質を投与でき、人力操作による読み取り値の違いを避けられ、後続の吸収効果にも影響を与えず、また、混合液を回転させて渦巻きにし、攪拌構造を渦巻きの位置に固定的に取り付け、こうなると水流が通過すると撹拌を行い、混合液の品質が保証される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に図1~6をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0016】
図1図1は本願発明の全体構成模式図
図2図2図1におけるAの拡大構成模式図
図3図3図1におけるBの拡大構成模式図
図4図4図3におけるC―C方向からの構成模式図
図5図5図3におけるD―D方向からの構成模式図
図6図6図1におけるE―E方向からの構成模式図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願発明はVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備に関わり、主に比率通りにVOCを吸収できる無機化学剤を製造する作業に応用され、以下に図面を交えて本願発明について更なる説明をする。
【0018】
本願発明のVOCを吸収できる無機化学剤の製造設備は、移行箱11を含み、前記移行箱11の中には収容空間12が設置され、前記収容空間12の上端には貯蔵装置901が固定的に設置され、前記貯蔵装置901は、前記収容空間12の上端内壁に環になるように配列された四つの投与管26と、前記投与管26の上端に前記投与管26を貫通するように設置された収容箱30と、前記収容空間12の上端内壁に設置され且つ四つの前記投与管26の配列中心に位置する水管28と、前記水管28の上端に前記水管28を貫通するように設置された水箱29とを含み、前記水箱29と前記収容箱30とはそれぞれ溶質と溶剤を貯蔵し、前記投与管26の中にはバルブ部品902が設置され、前記バルブ部品902は、前記投与管26にスライド可能に連結され且つ上から下へと配列された二つのバルブ36とを含み、上下の前記バルブ36が交代でスライドすることで、前記投与管26の開閉を制御し、前記収容空間12の上側端面には中心対称となった伝動軸33が回転可能に連結され、前記伝動軸33には前記バルブ36のスライドを制御できる起動装置903が設置され、前記起動装置903は、前記バルブ36と当接している押し棒37と、前記伝動軸33に回転可能に連結され且つ前記押し棒37と当接している二つの曲率輪34とを含み、前記曲率輪34と前記押し棒37の接触点の直径変化により前記バルブ36を押してスライドさせ、前記収容空間12の中には水位を検知できる定量装置904がスライド可能に連結され、前記定量装置904は、前記収容空間12の中にはスライド可能に連結された浮力リング15を含み、前記浮力リング15の垂直高度の変化により溶剤の比率を定め、前記収容空間12の下端には混合空間51が設置され、前記混合空間51と前記収容空間12とは水流し口22によって連通され、前記水流し口22の中には電力に制御された電磁バルブ905が設置され、前記混合空間51の中には撹拌装置906が設置され、前記撹拌装置906は、前記混合空間51の下端に回転可能に連結された駆動軸19と、前記駆動軸19に配列された三つのインペラ17と、前記混合空間51の下端内壁に設置された乱流箱48と、前記乱流箱48に設置されたつなぎ空間47と、前記つなぎ空間47にスライド可能に連結され且つ中心対称となったチェーンロッド41とを含み、前記駆動軸19により前記インペラ17を回転させることで渦巻きを生じ、渦巻きの中に位置する前記チェーンロッド41が流体を乱すことで混合効果が保証される。
【0019】
有益的には、前後側の前記投与管26と左右側の前記投与管26の容積比は三対二であり、前記投与管26にある原料の流速が同じであれば、同じ時間内の投与量も三対二であり、即ち精確に溶質を測って投与することができる。
【0020】
有益的には、上下の前記曲率輪34は反対に装着されているため、前記バルブ36のスライド方向も反対になり、即ち一つの前記バルブ36が作動すると、もう一つの前記バルブ36が作動しない。
【0021】
前記貯蔵装置901はさらに前記水管28の下端にスライド可能に連結された軌道カバー24を含み、前記軌道カバー24と前記収容空間12の上端内壁とは抵抗ばね27によって連結され、前記軌道カバー24の中には螺旋軌道25が設置され、前記水箱29は外部の揚水ポンプと連結でき、前記螺旋軌道25の螺旋構造により水が導かれて回転しながら飛び散り、そして水が前記収容空間12の中で溶剤と混合できる。
【0022】
前記バルブ部品902はさらに前記バルブ36の中に設置されたスライド空間52を含み、前記スライド空間52の中には前記投与管26の内壁と固定的に連結された固定棒38がスライド可能に連結され、前記固定棒38と前記スライド空間52とは復帰ばね35によって連結され、前記バルブ36のスライドを制限する力が失った後に前記復帰ばね35の弾力により前記バルブ36をスライドさせて復帰させることができる。
【0023】
前記起動装置903はさらに前記伝動軸33に回転可能に連結された伝動箱31を含み、前記伝動箱31の中には伝動空間32が設置され、前記伝動空間32において前記投与管26に近接した側の内壁と前記押し棒37とがスライド可能に連結され、前記伝動軸33には前記伝動箱31の下端に位置する斜歯歯車39が設置されている。
【0024】
前記定量装置904はさらに前記収容空間12の上端内壁に形成された昇降溝40を含み、前記浮力リング15の内輪には前記軌道カバー24を閉鎖できる密封板23が固定的に設置され、前記密封板23には前記昇降溝40とスライド可能に連結された斜歯棒14が設置され、前記斜歯棒14が前記斜歯歯車39と噛み合うことができ、前記斜歯棒14にはばね付きの引掛り棒13が設置され、前記浮力リング15は毎回移動して前記軌道カバー24と当接するとき、前記収容空間12の水の容量が四十である。
【0025】
前記電磁バルブ905は前記水流し口22の右側にスライド可能に連結された磁性妨害板21を含み、前記磁性妨害板21と前記水流し口22とは引っ張りばね16によって連結され、前記水流し口22の左側内壁には前記磁性妨害板21と磁力により連結された電磁弁20が嵌め込まれ、電力により前記電磁弁20を制御することで、前記磁性妨害板21が前記電磁弁20に押されてスライドし、前記水流し口22を開閉する。
【0026】
前記撹拌装置906は、さらに前記混合空間51の下端内壁の中に嵌め込まれ且つ前記駆動軸19と伝動可能に連結されたモータ18を含み、また、前記モータ18と前記電磁弁20とが通信可能に連結され、前記混合空間51の後端にはボールバルブが設置され、前記乱流箱48には従動軸43が回転可能に連結され、前記従動軸43には上下対称となり且つ前記チェーンロッド41とヒンジにより連結されたひし形輪42が設置され、前記チェーンロッド41には前記つなぎ空間47の外側端面とスライド可能に連結された撹拌棒44がヒンジにより連結され、下端にある前記ひし形輪42と前記つなぎ空間47の下端内壁とはトルクばね49によって連結され、前記従動軸43には前記ひし形輪42の間に位置する歯車45が設置され、前記つなぎ空間47の片側には前記歯車45と噛み合ったラック46がスライド可能に連結され、前記ラック46には前記つなぎ空間47の外側に位置する衝撃板50が設置され、前記インペラ17により水を回転させて渦巻きを形成させた後、水流が前記衝撃板50に衝突し、前記ラック46を押してスライドさせることで、前記ラック46と噛み合った前記歯車45が回転し、そして前記従動軸43が回転して前記ひし形輪42により前記チェーンロッド41を送り出し、溶剤と溶質を十分に撹拌して混合させる。
【0027】
以下に図1図6を交えて本願発明の作動手順について詳しく説明する。
【0028】
はじめに、衝撃板50が乱流箱48と当接していなく、チェーンロッド41がつなぎ空間47の中に収縮されており、撹拌棒44が折りたたみの状態で収容されており、電磁弁20と磁性妨害板21とが磁力により当接しており、水流し口22が閉じられており、浮力リング15が収容空間12の最下部に位置しており、下端にあるバルブ36が投与管26と当接しており、投与管26が閉じられている。
【0029】
製造時、外部の揚水ポンプを作動させ、水が順次に水箱29と水管28を経由して収容空間12の中に流れ込み、そして水位の上昇により浮力リング15を上昇させ、浮力リング15が軌道カバー24と当接するまで上昇すると、密封板23が軌道カバー24を閉鎖し、収容空間12の中の水は容量が四十であり、また、斜歯棒14が上昇し、昇降溝40を通り抜けて斜歯歯車39と噛み合って回転し、また伝動軸33により曲率輪34を回転させ、曲率輪34が回転することで上側の押し棒37を押し出し、さらにバルブ36を投与管26の中までスライドさせ、また、下側の押し棒37が伝動空間32の中に戻り、復帰ばね35が復帰してバルブ36を押すことで、投与管26が上下二つのバルブ36のスライド限界位置の間にあり、収容箱30の中の溶質を投与管26より収容空間12の中に入れ、この時に前後側の投与管26に入れた溶質の投与量が一点五であり、左右側の投与管26にあるに入れた溶質の投与量が一であり、モータ18を作動させることで、駆動軸19によりインペラ17を回転させると同時に、電磁弁20を停電させて磁性を失わせ、磁性妨害板21が引っ張りばね16の弾性回復により右方へ移動し、水流し口22を開け、混合液が水流し口22から混合空間51の中に流れ込み、この時に水位が下降し、浮力リング15も下降し、そして浮力リング15が上記のステップを繰り返し、再び前後側の投与管26に入れた溶質の投与量が一点五であり、左右側の投与管26にあるに入れた溶質の投与量が一であり、また、混合空間51の中でインペラ17により水を回転させて渦巻きにし、水流が衝撃板50に衝突し、ラック46を押してスライドさせることで、ラック46と噛み合った歯車45が回転し、そして従動軸43が回転してひし形輪42によりチェーンロッド41を送り出し、撹拌棒44を広げて溶剤と溶質を十分に撹拌して混合させ、最後に混合空間51の後端にあるボールバルブを介して混合液を取り出す。
【0030】
以上の方式により、当該分野の従業員は本願発明の範囲内で作業状況に応じて様々な改変を加えることができる。